JP5337540B2 - 鞍乗り型車両のカウリング構造 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両のカウリング構造に関する。
従来、自動二輪車等の鞍乗り型車両のカウリングの側方に開口を設けたものはよく知られている。この開口は、カウリング内側に導かれた走行風を逃がして整流化を図る目的や、カウリング内側に設けられたラジエータやエンジンを冷却する目的のために設けられる。このようにカウリングに開口を備えた鞍乗り型車両としては、例えば特許文献1記載のものがある。
特許第3817659号公報
一方で、上記従来の構成に対し、さらにカウリング内外の整流化を図りつつ、より外観性を向上させることが望まれている。
そこでこの発明は、鞍乗り型車両のカウリング構造において、カウリング内外の整流化を図りつつ外観性の向上を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ヘッドパイプ(4)側方を覆うサイドカウル(例えば実施例のサイドカバー95)を備える鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)のカウリング構造において、前記サイドカウルに、車体下方に臨む下向き面(例えば実施例の傾斜部84c)を形成する段差部(例えば実施例の溝部84)を設け、前記下向き面に、カウリング内側の空気をカウリング外側に導出する空気導出口(例えば実施例の空気導出口97)を設けるとともに、前記段差部に車両外側方へ張り出すウインカ(例えば実施例のフロントウインカ41)を設け、該ウインカの後方に前記空気導出口を設けたことを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車含む)のみならず三輪(前一輪・後二輪の他に前二輪・後一輪も含む)又は四輪の車両を含み、かつ低床の足載せ部を有するスクータ型車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、ヘッドパイプ(4)側方を覆うサイドカウル(例えば実施例のサイドカバー95)を備える鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)のカウリング構造において、前記サイドカウルに、車体下方に臨む下向き面(例えば実施例の傾斜部84c)を形成する段差部(例えば実施例の溝部84)を設け、前記下向き面に、カウリング内側の空気をカウリング外側に導出する空気導出口(例えば実施例の空気導出口97)を設けるとともに、前記サイドカウルは、上部サイドカウル(例えば実施例の上部サイドカバー72)と下部サイドカウル(例えば実施例の下部サイドカバー73)とからなり、前記段差部は、前記上部サイドカウル及び下部サイドカウルの間に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記段差部は、車両前後方向に延びる溝部として構成されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記空気導出口は、車両前後方向に延びる前記下向き面に沿って前後に長く形成されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記上部サイドカウルの下縁部(例えば実施例の下縁部82c)は上方に湾曲した凹状をなし、前記下部サイドカウルの上縁部(例えば実施例の上縁部83c)は上方に湾曲した凸状をなしており、これら上下縁部に沿って前記段差部が形成されると共に、前記空気導出口は、前記上部サイドカウルの下縁部の凹状の頂点(例えば実施例のt1)及び前記下部サイドカウルの上縁部の凸状の頂点(例えば実施例のt2)を車両前後方向に跨いで形成されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、サイドカウルに設けた下向き面にカウリング内側からの空気導出口を設けることで、カウリング内外の走行風の整流化を図りつつ、空気導出口を車両外部から視認し難く(目立たなく)して外観性を向上させることができる。また、前記ウインカにより空気導出口がより目立たなくなると共に、ウインカの後方に生じる走行負圧によりカウリング外側へ空気を導出し易くなる。
請求項2に記載した発明によれば、サイドカウルに設けた下向き面にカウリング内側からの空気導出口を設けることで、カウリング内外の走行風の整流化を図りつつ、空気導出口を車両外部から視認し難く(目立たなく)して外観性を向上させることができる。また、上部サイドカウルと下部サイドカウルとの接続部に前記段差部を設けることで、上下サイドカウルの少なくとも一方の端縁を切り欠くのみで空気導出口を形成でき、上下サイドカウルの強度を容易に確保できる。また、上下サイドカウルの接続部に段差部を設けることで、該接続部を目立たなくして外観性を向上できる。
請求項3に記載した発明によれば、空気導出口からカウリング外側に導出された空気(走行風)は、車両前後方向に延びる溝部に沿って車両後方へ流れるため、カウリング内外の整流効果をより高めることができる。
請求項4に記載した発明によれば、空気導出口を目立たせることなくその開口面積を大きく確保することができる。
請求項5に記載した発明によれば、比較的隙間が生じ易いサイドカウルの凹凸の接続部に空気導出口を設けることで、前記接続部の隙間の調整の工数を削減することができる。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体カバーを透かせた左側面図である。 上記自動二輪車の上面図である。 上記自動二輪車の前面図である。 上記自動二輪車の左サイドカバーの分解側面図である。 上記自動二輪車の左フロントウインカ周辺の側面図である。 図6のA−A断面図である。 上記自動二輪車のフロントカバー周辺の後面図である。 図8のB−B断面図である。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1,2に示すスクータ型の自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、バーハンドル3によって操向される前輪WFと、スイングユニット(スイング式のパワーユニット)Pによって駆動される後輪WRとを備える。バーハンドル3及び前輪WFを含むステアリング系部品は、車体フレームF前端のヘッドパイプ4に操向可能に枢支される。車体フレームFの下部後側には、前記スイングユニットPの前端部が上下揺動可能に枢支される。前記バーハンドル3と車体後部上に支持される乗員着座用の鞍乗りシート50との間は、比較的車高が低い跨ぎ部とされ、この跨ぎ部の左右両側には、シート50に着座した乗員の足を載せる左右フロアステップ74が設けられる。
車体フレームFは、前輪WFを支持するフロントフォーク2及び該フロントフォーク2に連結されるバーハンドル3を操行自在に支持するヘッドパイプ4をその前端に備える。後輪WRをその後端で支持するスイングユニットPは、その前部が車体フレームFのピボットプレート10にリンク部材11を介して上下揺動可能に支持され、該スイングユニットPの後端部と車体フレームFの後端部との間にリヤクッション38が配設されて、車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンションが構成される。
車体フレームFは、前記ヘッドパイプ4と、該ヘッドパイプ4の上下中間部から後方へ後下がりに延びる左右一対のメインフレーム5と、ヘッドパイプ4の下部から後方へ後下がりに適宜屈曲して延びる左右一対のダウンフレーム6とを備える。左右ダウンフレーム6の後端部は、左右メインフレーム5の後端部にそれぞれ結合される。
また、車体フレームFは、左右メインフレーム5の後部から後方へ後上がりに延びる左右一対のシートレール7と、左右メインフレーム5の後端部から後方へ後上がりに延びて左右シートレール7の前後中間部を支持する左右一対のサポートフレーム8と、該左右サポートフレーム8の後部から後方へ後上がりに延びて左右シートレール7の後端部を支持するリヤサポートフレーム9とを備える。シートレール7とサポートフレーム8との間には、左右一対の前記ピボットプレート10が掛け渡される。
左右のメインフレーム5と左右のダウンフレーム6とにより囲まれる空間には、燃料タンク21が配設される。燃料タンク21の上方で左右のメインフレーム5の間には、第一クロスメンバ13が掛け渡される。燃料タンク21の下方で左右のダウンフレーム6の間には、第二クロスメンバ14が掛け渡される。スイングユニットPの上方で左右のシートレール7の間には、第三クロスメンバ15が掛け渡される。左右のシートレール7の後端部の間には、第四クロスメンバ16が掛け渡される。
スイングユニットPは、その前部においてシリンダ軸線をほぼ水平にした水冷式のエンジンEと、後部左側においてエンジンEの出力を無段階に変速して後輪WRに伝達するベルト式の無段変速機Mとを一体化してなる。エンジンEのシリンダヘッドの上方にはスロットルボディ34が接続され、該スロットルボディ34の後方にはエアクリーナボックス35が接続される。また、前記シリンダヘッドの下方には排気管36が接続され、該排気管36が適宜湾曲して後方へ延びて後輪WR右側に配されたサイレンサ37に接続される。
前輪WFの後方でダウンフレーム6及び燃料タンク21の前方には、エンジンE冷却用のラジエータ22が配設される。シート50の下方で左右シートレール7の間には、乗員用のヘルメット等の荷物を収納可能な物品収納ボックス51が配設される。シート50は、運転者が着座する前シート部50aと同乗者が着座する後シート部50bとを一体に有し、このシート50がその前端側を中心に後部を上方に移動させるように回動することで、物品収納ボックス51の上部開口を開閉させる。
図3,4を併せて参照し、車体フレームFの周囲は、主に合成樹脂からなる車体カバー70で覆われる。車体カバー70は、ヘッドパイプ4周り(車体前部)を前方から覆うフロントカバー71と、該フロントカバー71の左右両側に連結されてヘッドパイプ4周りを側方から覆う左右一対の上部サイドカバー(サイドカバー)72と、該上部サイドカバー72の下部に連結されてダウンフレーム6周りを側方から覆う左右一対の下部サイドカバー(サイドカバー)73と、上部サイドカバー72及び下部サイドカバー73の後方に連結されて前シート部50aに着座した運転者の足を載せる左右フロアステップ74と、該左右フロアステップ74の外側下方に連結される左右一対のフロアスカート75と、車体下面を覆うアンダカバー76とを備える。フロントカバー71の下部前側にはヘッドランプ40が配設される。フロアスカート75の後部には、後シート部50bに着座した同乗者が足を載せる左右一対のタンデムステップ75aが設けられる。
上部サイドカバー72及び下部サイドカバー73は互いに一体的に接続されて、車体前部を側方から覆う左右一対のサイドカバー95を構成する。左右サイドカバー95は、前シート部50aに着座した運転者の脚部を前方から覆うレッグシールドを兼ねる。左右サイドカバー95の内側には、ラジエータ22周りを前方から覆う左右一対の上部フロントロアカバー88(内側カバー)及び下部フロントロアカバー89が設けられる。上部フロントロアカバー88は、下部サイドカバー73の車幅方向内側にて車両前方に開口する通風孔90を有し、該通風孔90内に流入した空気(走行風)は、ラジエータ22に供給されると共に、フロントカバー71後方の乗車空間の負圧補正等に用いられる。
また、車体カバー70は、ヘッドパイプ4周りを上方から覆うメータパネルカバー77と、ヘッドパイプ4周りを後方から覆うと共に左右の上部サイドカバー72に連結されるインナカバー78とを備える。
さらに、車体カバー70は、前シート部50aの下方に設けられる左右一対のシート下カバー80と、該左右シート下カバー80の間に設けられるシートヒンジカバー86と、シートレール7に沿うように延在して車体後部を側方から覆う左右一対のリヤボディカバー81とを備える。
図5を参照し、上部サイドカバー72は、フロントカバー71の側方に連なる上カバー本体82aと、該上カバー本体82aの後部下側から斜め下後方に延びる上延出部82bとを一体に有してなる。上カバー本体82aの下縁部と上延出部82bの下縁部とは互いに連続し、これらが上部サイドカバー72における側面視で上方に湾曲した凹状(上方に凸の湾曲状)をなす下縁部82cを構成する。なお、図中符号72aは下部サイドカバー73と接続される下部サイドカバー接続部、符号72bはフロントカバー71と接続されるフロントカバー接続部、符号72cはメータパネルカバー77と接続されるメータパネルカバー接続部、符号72dはインナカバー78と接続されるインナカバー接続部72d、符号t1は上部サイドカバー72の凹状の頂点(下縁部82cの最上部、上端位置)をそれぞれ示す。上部サイドカバー72の内側(裏面側)において、下縁部82cに沿う下部サイドカバー接続部72aの近傍には、下部サイドカバー73に係合する凸部52が設けられる。
一方、下部サイドカバー73は、上部サイドカバー72の下縁部82cの前半部から前記上延出部82bよりも急傾斜をなして斜め後下方へ延びる下カバー本体83aと、該下カバー本体83aの下端部から後方へフロアステップ74に沿うように後上がりに延びる下延出部83bとを一体に有してなる。下カバー本体83aの上縁部は、側面視で上方に湾曲した凸状(上方に凸の湾曲状)をなして上部サイドカバー72の下縁部82cに整合する上縁部83cを構成する。なお、図中符号73aは上部サイドカバー72と接続される上部サイドカバー接続部、符号73bは上部フロントロアカバー88及び下部フロントロアカバー89と接続されるフロントロアカバー接続部、符号73はフロアステップ74と接続されるフロアステップ接続部、符号73dはフロアスカート75と接続されるフロアスカート接続部73d、符号t2は下部サイドカバー73の凸状の頂点(上縁部83cの最上部、上端位置)をそれぞれ示す。下部サイドカバー73の上縁部83cには連結板部54が突設され、この連結板部54には上部サイドカバー72の凸部52を係合させる係合孔54aが形成される。
図7を併せて参照し、下部サイドカバー73の上縁部83cは、斜め上外側に凸の湾曲部84aを介して車幅方向内側に変位した平坦状の立壁部84bを形成する。一方、上部サイドカバー72の下縁部82cは、斜め下内側に屈曲することで下向きの傾斜部84cを形成する。
ここで、上下サイドカバー72,73の接続部には、前記上下縁部82c,83cに沿って車両前後方向に延びる溝部84が形成される。溝部84は、立壁部84bが形成する内側壁と、傾斜部84cが形成する上壁と、湾曲部84aが形成する下壁とを有してなり、車幅方向外側に開放する凹状(断面コ字状)をなして車両前後方向に延びる。
図1,5を参照し、車体カバー70において、上部サイドカバー72の上延出部82b、シート下カバー80及びリヤボディカバー81の各々の下縁部と、フロアステップ74の上縁部との間には、車両前後方向に延びる溝94が形成される。溝94は、側面視で溝部84の後方に連続するようにリヤボディカバー81の後部まで延びる。これにより、自動二輪車1の走行中には、車体カバー70の周囲を流れる風の一部が溝部84及び溝94を通過して整流される。
ここで、下部サイドカバー73の上縁部83cには、左右のフロントウインカ41がそれぞれ車幅方向外側に突出するように設けられる。
図7を併せて参照し、フロントウインカ41は、光源を有して発光する卵形のウインカ本体41aと、該ウインカ本体41aの車幅方向内側(基端側)を支持する軸部41bとを有してなる。ウインカ本体41aは、その外観を形成する灯体44内に光源としてのバルブ42を収容してなる。灯体44の前面は、バルブ42を前方から覆うウインカレンズ44aとして構成される。
下部サイドカバー73の上縁部83cには、立壁部84b及び湾曲部84aの一部を切り欠くようにして、フロントウインカ41の軸部41bを挿通させる開口部56が形成される。開口部56は連結板部54の下方に位置し、側面視で前後に長い楕円形状に形成される。開口部56の車幅方向内側には、該開口部56の内周縁から車幅方向内側に延出する筒状の保持部57が設けられる。
開口部56の側面視形状(内周形状)はフロントウインカ41の軸部41bの側面視形状(外周形状)よりも大きく、該軸部41bを挿通可能である。一方、ウインカ本体41aの側面視形状(外周形状)は開口部56の側面視形状よりも大きく、該ウインカ本体41aにより開口部56が概ね隠されると共に、フロントウインカ41を車幅方向外側からのみ取り付け可能である。
図5を参照し、下部サイドカバー73の上縁部83cの近傍かつ開口部56の斜め下前方であってその裏面側(車幅方向内側)には、上部フロントロアカバー88の上部を締結するための上締結部58aが設けられる。また、下部サイドカバー73の上部の裏面側であって前記上締結部58aの斜め下後方には、同じく上部フロントロアカバー88の下部を締結するための下締結部58bが設けられる。各締結部58a,58bは車幅方向内側に突出するボス状のもので、該各締結部58a,58bに上部フロントロアカバー88の上下がそれぞれタッピングネジ等の締結手段により固定的に結合される。なお、下部サイドカバー73の下部の裏面側には、下部フロントロアカバー89を結合するための締結部59が複数設けられる。
また、下部サイドカバー73の上縁部83cの近傍かつ開口部56の後方であってその裏面側には、上部フロントロアカバー88の上端部後側を係合させるための上端係合部60が設けられる。上端係合部60は、例えば断面H形をなして車幅方向内側に突出するクリップ保持部として構成され、該上端係合部60に対して上部フロントロアカバー88の上端部が車幅方向内側からクリップを介して係合・離脱可能に結合される。
このように下部サイドカバー73の車幅方向内側に取り付けられた上部フロントロアカバー88の上端部に、フロントウインカ41の軸部41bの内側端部が固定・支持されることで、前述の如く下部サイドカバー73の上縁部83cの外側方にフロントウインカ41が突設される。
ここで、図1,4,6を参照し、フロントカバー71の前端部であってヘッドランプ40の左右両側には、上下に長い縦長の空気導入口96が左右一対に設けられる。各空気導入口96からカウリング内側に導入された空気は、主にフロントカバー71後方の乗車空間の負圧補正に用いられる。
そして、図7を併せて参照し、フロントウインカ41の後方であって溝部84の上部内側には、溝部84に沿って前後に長い空気導出口97が左右一対に設けられる。空気導出口97は、前記傾斜部84cの先端側を一部切り欠くことで形成されるもので、溝部84の車幅方向内側(奥側)において下向きの上面(傾斜部84c)に開口することで、車両外部の目線高さから見え難くされている。
カウリング内側に導入された空気の一部は、空気導出口97からカウリング外側に導出されるが、その一部は溝部84及び溝94に沿ってスムーズに車両後方へ流れる。また、自動二輪車1の走行中にフロントウインカ41の後方で生じる負圧によっても、カウリング内側に導入された空気の一部が空気導出口97からカウリング外側に良好に導出される。
図8,9に示すように、インナカバー78の左右両側には、主に小物を収容するための物品収納ボックス98が左右一対に設けられる。物品収納ボックス98は、インナカバー78内側に入り込むボックス本体98aと、該ボックス本体98aの後部開口を開閉させるリッド98bとを有してなる。そして、インナカバー78における左右物品収納ボックス98の直ぐ下方には、カウリング内側の空気をインナカバー78後方の乗車空間に供給するための空気導出口99が左右一対に設けられる。空気導出口99の直ぐ前方(カウリング内側)には、ボックス本体98aの下面から下方に延出するルーバー形成部100が配設され、乗車空間に供給する空気を整流すると共にカウリング内側を見え難くしている。
以上説明したように、上記実施例におけるカウリング構造は、車両側面を覆うサイドカバー95を備える鞍乗り型車両(自動二輪車1)に適用されるものであって、前記サイドカバー95に、車体下方に臨む下向き面(傾斜部84c)を形成する溝部84を設け、前記傾斜部84cに、カウリング内側の空気をカウリング外側に導出する空気導出口97を設けたものである。
この構成によれば、サイドカウルに設けた下向き面にカウリング内側からの空気導出口を設けることで、カウリング内外の走行風の整流化を図りつつ、空気導出口を車両外部から視認し難く(目立たなく)して外観性を向上させることができる。
また、上記カウリング構造は、前記溝部84が、車両前後方向に延びる溝として構成されることで、空気導出口97からカウリング外側に導出された空気(走行風)が、車両前後方向に延びる溝部84に沿って車両後方へ流れるため、カウリング内外の整流効果をより高めることができる。
また、上記カウリング構造は、前記空気導出口97が、車両前後方向に延びる前記傾斜部84cに沿って前後に長く形成されることで、空気導出口97を目立たせることなくその開口面積を大きく確保することができる。
また、上記カウリング構造は、前記溝部84に車両外側方へ張り出すフロントウインカ41を設け、該フロントウインカ41の後方に前記空気導出口97を設けたことで、空気導出口97がより目立たなくなると共に、フロントウインカ41の後方に生じる走行負圧によりカウリング外側へ空気を導出し易くなる。
また、上記カウリング構造は、前記サイドカバー95が、上部サイドカバー72と下部サイドカバー73とからなり、前記溝部84が、前記上部サイドカバー72及び下部サイドカバー73の間に設けられることで、上部サイドカバー72と下部サイドカバー73との接続部に前記溝部84を設けることとなり、上下サイドカバー72,73の少なくとも一方の端縁を切り欠くのみで空気導出口97を形成でき、上下サイドカバー72,73の強度を容易に確保できる。また、上下サイドカバー72,73の接続部に溝部84を設けることで、該接続部を目立たなくして外観性を向上できる。
また、上記カウリング構造は、前記上部サイドカバー72の下縁部82cは上方に湾曲した凹状をなし、前記下部サイドカバー73の上縁部83cは上方に湾曲した凸状をなしており、これら上下縁部82c,83cに沿って前記溝部84が形成されると共に、前記空気導出口97は、前記上部サイドカバー72の下縁部82cの凹状の頂点t1及び前記下部サイドカバー73の上縁部83cの凸状の頂点t2を車両前後方向に跨いで形成されることで、比較的隙間が生じ易いサイドカウル95の凹凸の接続部に空気導出口97を設けることとなり、前記接続部の隙間の調整の工数を削減することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、下部サイドカバー73の上縁部83cを切り欠いて空気導出口97を形成してもよい。また、溝部84に代わり、下向き面を有する段差部をサイドカウルに形成し、該下向き面にカウリング内側からの空気導出口を設けた構成としてもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
41 フロントウインカ(ウインカ)
72 上部サイドカバー(上部サイドカウル)
73 下部サイドカバー(下部サイドカウル)
82c 下縁部
83c 上縁部
84 溝部(段差部)
84c 傾斜部(下向き面)
95 サイドカバー(サイドカウル)
97 空気導出口
t1,t2 頂点

Claims (5)

  1. ヘッドパイプ(4)側方を覆うサイドカウル(95)を備える鞍乗り型車両のカウリング構造において、
    前記サイドカウル(95)に、車体下方に臨む下向き面(84c)を形成する段差部(84)を設け、前記下向き面(84c)に、カウリング内側の空気をカウリング外側に導出する空気導出口(97)を設けるとともに、
    前記段差部(84)に車両外側方へ張り出すウインカ(41)を設け、該ウインカ(41)の後方に前記空気導出口(97)を設けたことを特徴とする鞍乗り型車両のカウリング構造。
  2. ヘッドパイプ(4)側方を覆うサイドカウル(95)を備える鞍乗り型車両のカウリング構造において、
    前記サイドカウル(95)に、車体下方に臨む下向き面(84c)を形成する段差部(84)を設け、前記下向き面(84c)に、カウリング内側の空気をカウリング外側に導出する空気導出口(97)を設けるとともに、
    前記サイドカウル(95)は、上部サイドカウル(72)と下部サイドカウル(73)とからなり、前記段差部(84)は、前記上部サイドカウル(72)及び下部サイドカウル(73)の間に設けられることを特徴とする鞍乗り型車両のカウリング構造。
  3. 前記段差部(84)は、車両前後方向に延びる溝部として構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のカウリング構造。
  4. 前記空気導出口(97)は、車両前後方向に延びる前記下向き面(84c)に沿って前後に長く形成されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両のカウリング構造。
  5. 前記上部サイドカウル(72)の下縁部(82c)は上方に湾曲した凹状をなし、前記下部サイドカウル(73)の上縁部(83c)は上方に湾曲した凸状をなしており、これら上下縁部(82c,83c)に沿って前記段差部(84)が形成されると共に、
    前記空気導出口(97)は、前記上部サイドカウル(72)の下縁部(82c)の凹状の頂点(t1)及び前記下部サイドカウル(73)の上縁部(83c)の凸状の頂点(t2)を車両前後方向に跨いで形成されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のカウリング構造。
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