JP2006213249A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラジエータ通過風の車外への排風効率の向上を図る。
【解決手段】車体フレーム20に支持されたエンジンと、エンジンの前方に配設されたラジエータ4と、車体前面からラジエータを含む車体前部側面を覆うように設けられたフロントカウル50と、ラジエータの後側のフロントカウルの側面に開口されたラジエータ通過風の排風口72と、を備えた自動二輪車であって、前記排風口の上方のフロントカウルの前端の側面に、前端から走行風を導入し後方へ流す通風路73を設け、通風路73の後部に前記排風口の直上まで延出された延出部73Eを設け、延出部の後端に、通風路から後方に流れる風を外側方に誘導する誘導路73Fを設けた。
【選択図】図4
【解決手段】車体フレーム20に支持されたエンジンと、エンジンの前方に配設されたラジエータ4と、車体前面からラジエータを含む車体前部側面を覆うように設けられたフロントカウル50と、ラジエータの後側のフロントカウルの側面に開口されたラジエータ通過風の排風口72と、を備えた自動二輪車であって、前記排風口の上方のフロントカウルの前端の側面に、前端から走行風を導入し後方へ流す通風路73を設け、通風路73の後部に前記排風口の直上まで延出された延出部73Eを設け、延出部の後端に、通風路から後方に流れる風を外側方に誘導する誘導路73Fを設けた。
【選択図】図4
Description
本発明は、エンジンの前方にラジエータを配置し、ラジエータ通過風をフロントカウルの側面に設けた排風口から車外へ排出するようにした自動二輪車に関するものである。
スポーツタイプの自動二輪車では、車体の前後方向中央部にエンジンを配置し、その前方にラジエータを配置すると共に、車体前部に、車体前面から側面を覆うようにフロントカウルを配置し、フロントカウルの側面にラジエータ通過風の排風口を設けることが多い(例えば、特許文献1、2、3参照)。
ところで、走行中にラジエータを通過する走行風は、フロントカウル前面中央の開口から入り、ラジエータを通過した後、一部がフロントカウル側面の排風口から車外へ出ていき、フロントカウルの側部表面に沿って流れる走行風に乗りながら後方へ流れていくが、排風口から出てくる風は、単にフロントカウルの表面を流れる風に乗るだけであるから、大きな排出効果を期待することまではできなかった。
本発明は、上記事情を考慮し、ラジエータ通過風の車外への排出効率の向上を積極的に図れるようにした自動二輪車を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、車体フレームと、該車体フレームに支持されたエンジンと、該エンジンの前方に配設されたラジエータと、車体前面から前記ラジエータを含む車体前部の側方を覆うように設けられたフロントカウルと、前記ラジエータの後方の前記フロントカウルの側面に開口されたラジエータ通過風の排風口と、を備えた自動二輪車であって、前記フロントカウルの側面に形成されたラジエータ通過風の排風口の上方の前記フロントカウルの前端の側面に、前記前端から走行風を導入し後方へ流す通風路を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の自動二輪車であって、前記通風路は、前記ラジエータ通過風の排風口の直上まで車両前後方向に延出された延出部を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の自動二輪車であって、前記車体フレームにアッパーカウルを取り付け、該アッパーカウルに前記通風路の延出部を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または3に記載の自動二輪車であって、前記通風路の延出部の後端に、前記通風路から後方に流れる風を外側方に誘導する誘導路を設けたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の自動二輪車であって、前記誘導路は、後方かつ下方に傾斜していることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の自動二輪車であって、前記アッパーカウルに車体幅方向内側に凹んだ凹部を形成し、該凹部と前記アッパーカウルの外側方に被せるように取り付けたパネル状のミドルカウルとの間に、前記通風路を形成したことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の自動二輪車であって、前記ミドルカウルは、前記ラジエータ通過風の排風口を上下に区分するように前後方向に延在し、前記排風口は、前記ミドルカウルの上方に形成され、前記ラジエータの上部を通過する風の排風口である上側排風口と、前記ミドルカウルの下方に形成され、前記ラジエータの下部を通過する風の排風口である上側排風口とからなることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載の自動二輪車であって、前記車体フレームに取り付けられ、前記エンジンを下方から側方にかけて覆うアンダーカウルを備え、前記アッパーカウルとアンダーカウルとの間に前記ミドルカウルを取り付け、該ミドルカウルの上側の排風口を上部排気口とし、下側の排風口を下部排風口としたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の自動二輪車であって、前記フロントカウルの前部にはヘッドランプが設けられ、該ヘッドランプとラジエータとの間に前記通風路を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ラジエータを通過した熱風は、フロントカウルの側面に設けた排風口から外に排出される。走行中は、排風口の上方に位置する通風路に走行風が前から後ろへ流れるので、その空気流により生じた圧力差によって、前記排風口から熱気を含んだラジエータ通過風が外方に積極的に排出される。従って、フロントカウル内の熱を効率良く外部に排出することができる。
請求項2の発明によれば、通風路をラジエータ通過風の排風口の直上まで車両前後方向に延出させたので、ラジエータ通過風を後方に向けて流すことができ、フロントカウル内の熱をより効率良く外部に排出することができる。
請求項3の発明によれば、車体フレームにアッパーカウルを取り付け、アッパーカウルに前記通風路の延出部を形成したので、通風路の形成が容易になる。
請求項4の発明によれば、前記通風路の延出部の後端に、通風路を後方に流れてきた風を外側方に誘導する誘導路を設けたので、ラジエータからの熱風がドライバーの脚部に当たらなくなる。
請求項5の発明によれば、通風路を流れてきた風を後方かつ下方に流すことができ、ラジエータからの熱風がドライバーの脚部に当たらなくなる。
請求項6の発明によれば、パネル状のミッドカウルを外側方から、アッパカウルに形成した凹部を覆うように組み付け、その間に通風路を形成したので、通風路の形成が容易にできる。
請求項7の発明によれば、ラジエータを通過する風を排出するための排風口を上下に2つ設けたので、停車時にラジエータファンの作動だけで冷却を行う場合であっても、スムーズに熱気をカウリング外に排出できる。
請求項8の発明によれば、アッパーカウルは、通風路と上側排風口の上端縁とを兼ねることができる。
請求項9の発明によれば、ヘッドランプの位置とラジエータの位置を避けて通風路を形成することができ、空スペースの有効利用が図れる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態の自動二輪車の全体構成を示す左側面図、図2は全体構成を示す右側面図、図3は同自動二輪車の上部を前面から見た図、図4は同自動二輪車を斜め前方から見た図、図5は同自動二輪車のポイント部分を斜め後方から見た図、図6は同自動二輪車のフロントカウルの正面図、図7は同フロントカウルの側面図、図8は同フロントカウルの上部を拡大して示す側面図、図9は図8のIX−IX矢視半断面図、図10はフロントカウルロアを構成するアンダーカウルのみの正面図、図11は同側面図、図12はフロントカウルロアを構成するアッパーカウルの側面図、図13はフロントカウルロアを構成するミドルカウルの側面図である。
図1は実施形態の自動二輪車の全体構成を示す左側面図、図2は全体構成を示す右側面図、図3は同自動二輪車の上部を前面から見た図、図4は同自動二輪車を斜め前方から見た図、図5は同自動二輪車のポイント部分を斜め後方から見た図、図6は同自動二輪車のフロントカウルの正面図、図7は同フロントカウルの側面図、図8は同フロントカウルの上部を拡大して示す側面図、図9は図8のIX−IX矢視半断面図、図10はフロントカウルロアを構成するアンダーカウルのみの正面図、図11は同側面図、図12はフロントカウルロアを構成するアッパーカウルの側面図、図13はフロントカウルロアを構成するミドルカウルの側面図である。
図1、図2に示すように、この自動二輪車は、車体フレーム20、前輪1、後輪2、エンジン3、ラジエータ4、フロントフォーク5、バーハンドル6、燃料タンク7、エアクリーナ8、燃料噴射装置9、ピボット軸10、リヤフレーム11、スイングアーム12、動力伝達装置13、シート14、リヤサスペンション15、排気管16、マフラー17、フロントカウル50等を具備して構成されている。
車体フレーム20は、前端のヘッドパイプ21から斜め下向き後方へ延びる左右一対のメインフレーム22を有しており、メインフレーム22の後部には、上側にリヤフレーム11が連結され、その下側にピボット軸10を介して上下方向揺動自在にスイングアーム12が連結されている。そして、スイングアーム12の後端に後輪2が支持され、スイングアーム12とリヤフレーム11との間にリヤサスペンション15が配置されている。
また、車体フレーム20の前端のヘッドパイプ21には、バーハンドル6が回動自在に支持され、バーハンドル6の下側には、バーハンドル6によって操向されるフロントフォーク5が連結され、フロントフォーク5の下端に前輪1が懸架されている。
エンジン3は、車体前後方向の中央部に配置され、車体フレーム20のメインフレーム22の下側に一体化されたエンジン懸架フレーム23により懸架されている。このエンジン3は並列4気筒エンジンであり、横置きで搭載され、クランクケース上方のシリンダ3Aがやや前傾している。このように搭載されることで、エンジン3は、左右のメインフレーム22間の下方に位置している。4本の排気管16は、シリンダ3Aの車体前方側の排気ポートに接続された後、途中で合流を繰り返しながらエンジン3の下側を通り、最終的にマフラー17につながっている。
ラジエータ4は、エンジン3の前方のシリンダ3Aとほぼ同じ高さの位置に、通風面を前方に向けて配置されている。ラジエータ4の背後にはファン4Aが備わっている。また、エアクリーナ8及び燃料噴射装置9はエンジン3の上方に配置され、その後側にメインフレーム22の上方に位置させて燃料タンク7が配置され、その後側にリヤフレーム11に載せてライダーの着座するシート14が配置されている。なお、シート14の下のリヤフレーム11上には、バッテリ18A、リレー18B、ECU(エンジンコントロールユニット)18C等の電装品が配備されている。また、車体の後部左側には動力伝達装置13が配置され、車体の後部右側には位置を下げた状態でマフラー17が配置されている。
次にフロントカウル50について、図6〜図13を主に参照しながら詳しく説明する。
フロントカウル50は、バーハンドル6の前方に配置された計器盤の前部から、エンジン3及び排気管16の左右両側を覆うまでの範囲に配設されており、共に強化プラスチック製のフロントカウルアッパ51とフロントカウルロア52の組み合わせにより構成されている。
フロントカウル50は、バーハンドル6の前方に配置された計器盤の前部から、エンジン3及び排気管16の左右両側を覆うまでの範囲に配設されており、共に強化プラスチック製のフロントカウルアッパ51とフロントカウルロア52の組み合わせにより構成されている。
フロントカウルアッパ51は、バーハンドル6の前方近傍を覆う大きさのもの、フロントカウルロア52は、フロントカウルアッパ51の下縁部からエンジン3の側方を覆う大きさのものである。図6に示すように、フロントカウル50の前面中央には、ラジエータ4への走行風の取り入れを行う中央開口66が設けられており、ラジエータ4はこの中央開口66の奥に位置する。
全体が流線型に形成されたフロントカウルアッパ51には、左右対をなすヘッドランプ54が嵌め込まれると共に、左右のヘッドランプ54の中間には、エアクリーナ8への吸い込み空気を取り入れるエア吸込口55が設けられている。また、中央上部には、計器盤を前方から覆うように斜め上後方に向けて延出する透明樹脂製の風防スクリーン56が嵌め込まれている。更に、ヘッドランプ54より下側でラジエータ4の取付位置よりも上側の位置の両側面には、両側面の前後方向の湾曲に沿って、前から後に延びる凹溝部57が設けられている。
フロントカウルロア52は、正面から見た場合に前記中央開口66を形成すると共にラジエータ4や排気管16の両側を覆う大きさのアンダーカウル61(図10、図11参照)と、アンダーカウル61と間隔をおいてメインフレーム22に沿って配設されると共に、先端がフロントカウルアッパ51と一体に連結されるく字形のアッパーカウル62(図12参照)と、アンダーカウル61とアッパーカウル62の間に配設されるナイフ形パネル状のミドルカウル63(図13参照)とから構成されている。アンダーカウル61とアッパーカウル63の間隔は、ミドルカウル63を取り外した場合、エンジン3の側面部分のほとんどと、ラジエータ4の側面の一部などが開放されるくらいの大きめに設定されている。
ミドルカウル63は、アンダーカウル61とアッパーカウル62の間に開放された部分を全部覆う大きさのものではなく、ラジエータ通過風の排風口を上下に区分するように前後方向に延在し、ミドルカウル63とアンダーカウル61との間には、ラジエータ4を通過した風を排出する下側排風口71が形成され、ミドルカウル63とアッパーカウル62との間には、ラジエータ4を通過した風を排出する上側排風口72が形成されている。上側排風口72は、主にラジエータ4の上部4Uを通過する風の排風口であり、下側俳風口71は、ラジエータ4の下部4Dを通過する風の排風口である。
図12に示すように、側面視く字形に折れ曲がった形のアッパーカウル62は、断面が山形をなしており、一番高い稜線部62a及びその内側の傾斜面62bも側面から見てく字状に折れ曲がった経路で形成されている。従って、稜線部62aを頂点とする傾斜面62bの折れ曲がり部分が谷筋状の終端壁62cとなっている。この終端壁62cは、車体へ取り付けたときに後端側に位置する部分であり、搭乗したドライバーの脚部がくる位置の手前に位置する(図5参照)。また、内側の傾斜面62bがく字状に折れ曲がった経路で形成されていることから、アッパーカウル62の内側部分は、車体幅方向内側に凹んだ凹部62dとなっている。
また、図5に示すように、アッパーカウル62が断面山形になっていて、内側の傾斜面62bがミドルカウル63の上縁と平行に対向する関係にあることにより、前記上側排風口72は、側方から見ても開口しているものの、斜め上方から見た場合により大きく開口している。従って、この上側排風口72を、ラジエータ通過風が、斜め上向きに上りながら抜け出られるようになっている。
また、図4、図5に示すように、アッパーカウル62の傾斜面62b及び凹部62dは、フロントカウルアッパ51の両側面の凹溝部57と連続することにより、フロントカウル50の両側面に、上側排風口72の上方に位置し且つ前方から後方へ走行風が抜ける通風路73を形成している。この通風路73は、前端側が前記凹溝部57で構成され、後端側が、上側排風口72の直上まで車両前後方向に延出された延出部73Eで構成されている。この延出部73Eは、アッパーカウル62の傾斜面62bと凹部62dの外側方に、間隔をおいてパネル状のミドルカウル63を組み付けることによって形成されており、この延出部73Eの後端には、通風路73から後方に流れる風を外側方に誘導する誘導路73Fが設けられている。
即ち、この誘導路73Fは、サブカウル62の後方に下り傾斜する傾斜面62b及び稜線部62aによって構成されており、水平断面で見た場合に、後方に行くほど車幅方向の外側へ向かった経路で形成されている。走行風は勢いよく凹溝部57に入るので、通風路73を直線的に前方から後方へ流れて行く。このため、走行風は、サブカウル62の傾斜面62bで構成される誘導路73Fで誘導されながら、車幅方向の外側へ拡がって後方へ流れて行くことになる。
また、この通風路73は、サイドカバー63の上端縁63aが、凹溝部57の上側にせり出して付いていることにより、その部分の断面が略C字形に近い形になっていて、走行風を取り入れやすく、また、取り入れた走行風を外に逃がさずに後側へ導きやすくなっている。なお、ミドルカウル63は、アンダーカウル61にネジで取り付けてある。このようにミッドカウル63を、外側方からアッパカウル62の下部を覆うように組み付けるだけで通風路73を形成できるので、通風路73の形成が容易にできる。
また、図1、図2、図7に示すように、アンダーカウル61とミドルカウル63の内側には、前端開口部を走行風が導入される位置に開口させ且つ後端開口部をメインフレーム22とエンジン3と燃料タンク7とで囲まれる空間に向けて開口させた外気誘導ダクト80が設けられている。また、その空間の後側には、該空間に導入された風を更に後方へ吹き抜けさせる排風通路(図示略)が確保されている。この排風通路は、車体フレーム20の後端に連結されたリヤフレーム11と、リヤフレーム11の連結位置よりも下側の位置にて車体フレーム20の後端にピボット軸10を介して上下方向揺動自在に連結されたスイングアーム12との間に確保されている。
フロントカウルロア52のアンダーカウル61の側面には、前記外気誘導ダクト80の前端に連通する走行風取入口67が開口されている。走行風取入口67は、アンダーカウル61の側面に設けた膨出部の前面に設けられている。なお、走行風取入口67は、ラジエータ4の下端より下方に配置され、走行風取入口67の上側のフロントカウルロア52の側面に、ラジエータ通過風の下側排風口71が確保されている。
次に作用を説明する。
走行中、ラジエータ4を通過した風の一部は、フロントカウル50の側面に設けた上側排風口72から上向きあるいは後向きに流れ出てくるが、図1〜図5に走行風の流れを矢印Fで示すように、その上側排風口72の上方に位置する通風路73には、前端から後方へ向かって走行風Fが高速でまっすぐに流れるので、その高速の空気流により生じた圧力差によって、上側排風口72から熱気を含んだラジエータ通過風が外方に積極的に排出される。従って、フロントカウル50内の熱を効率良く外部に排出することができる。
走行中、ラジエータ4を通過した風の一部は、フロントカウル50の側面に設けた上側排風口72から上向きあるいは後向きに流れ出てくるが、図1〜図5に走行風の流れを矢印Fで示すように、その上側排風口72の上方に位置する通風路73には、前端から後方へ向かって走行風Fが高速でまっすぐに流れるので、その高速の空気流により生じた圧力差によって、上側排風口72から熱気を含んだラジエータ通過風が外方に積極的に排出される。従って、フロントカウル50内の熱を効率良く外部に排出することができる。
しかも、通風路73は、上側排風口72の直上まで車両前後方向に延出しているので、ラジエータ4を通過した熱風を後方に向けてスムーズに流すことができる。また、通風路73の延出部73Eの後端に、通風路73を後方に流れてきた風を外側方に誘導する誘導路73Fを設けているので、ラジエータ4からの熱風をドライバーの脚部の前で外側方に誘導することができ、熱風がライダーの脚部に当たらないようにすることができる。従って、特に夏場に熱風が当たることによる不快感が解消される。
また、この自動二輪車では、ラジエータ通過風を排出するための排風口を上下に2つ(下側排風口71及び上側排風口72)設けたので、停車時にラジエータファン14Aの作動だけで冷却を行う場合であっても、スムーズに熱気を排出することができる。
また、前記の通風路73は、ヘッドランプ54の位置とラジエータ4の位置を避けて形成してあるので、空きスペースの有効利用を図ることができる。
3 エンジン
4 ラジエータ
20 車体フレーム
50 フロントカウル
54 ヘッドランプ
62 アッパーカウル
62d 凹部
63 ミドルカウル(パネル状の部材)
71 下側排風口
72 上側排風口
73 通風路
73E 延出部
73F 誘導路
4 ラジエータ
20 車体フレーム
50 フロントカウル
54 ヘッドランプ
62 アッパーカウル
62d 凹部
63 ミドルカウル(パネル状の部材)
71 下側排風口
72 上側排風口
73 通風路
73E 延出部
73F 誘導路
Claims (9)
- 車体フレームと、該車体フレームに支持されたエンジンと、該エンジンの前方に配設されたラジエータと、車体前面から前記ラジエータを含む車体前部の側方を覆うように設けられたフロントカウルと、前記ラジエータの後方の前記フロントカウルの側面に開口されたラジエータ通過風の排風口と、を備えた自動二輪車であって、
前記フロントカウルの側面に形成されたラジエータ通過風の排風口の上方の前記フロントカウルの前端の側面に、前記前端から走行風を導入し後方へ流す通風路を設けたことを特徴とする自動二輪車。 - 前記通風路は、前記ラジエータ通過風の排風口の直上まで車両前後方向に延出された延出部を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
- 前記車体フレームにアッパーカウルを取り付け、該アッパーカウルに前記通風路の延出部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車。
- 前記通風路の延出部の後端に、前記通風路から後方に流れる風を外側方に誘導する誘導路を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の自動二輪車。
- 前記誘導路は、後方かつ下方に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車。
- 前記アッパーカウルに車体幅方向内側に凹んだ凹部を形成し、該凹部と前記アッパーカウルの外側方に被せるように取り付けたパネル状のミドルカウルとの間に、前記通風路を形成したことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の自動二輪車。
- 前記ミドルカウルは、前記ラジエータ通過風の排風口を上下に区分するように前後方向に延在し、前記排風口は、前記ミドルカウルの上方に形成され、前記ラジエータの上部を通過する風の排風口である上側排風口と、前記ミドルカウルの下方に形成され、前記ラジエータの下部を通過する風の排風口である上側排風口とからなることを特徴とする請求項6に記載の自動二輪車。
- 前記車体フレームに取り付けられ、前記エンジンを下方から側方にかけて覆うアンダーカウルを備え、前記アッパーカウルとアンダーカウルとの間に前記ミドルカウルを取り付け、該ミドルカウルの上側の排風口を上部排気口とし、下側の排風口を下部排風口としたことを特徴とする請求項7に記載の自動二輪車。
- 前記フロントカウルの前部にはヘッドランプが設けられ、該ヘッドランプとラジエータとの間に前記通風路を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の自動二輪車。
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