JP2006240315A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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- F01P3/00—Liquid cooling
- F01P3/18—Arrangements or mounting of liquid-to-air heat-exchangers
Abstract
【課題】大型化を抑えつつ空気流量が得られ、冷却性能を向上でき、しかも運転者に暖かい冷却風が当たることを防止し、快適な乗車状態を得ることが可能である。
【解決手段】乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、レッグシールド20の前面の前に配置される冷却手段と、を備えた鞍乗型車両において、レッグシールド20は、レッグシールド20の内部に形成された空間21と、空間21を冷却手段の後方に連通させる第1開口22と、第1開口22とは離間した位置に形成された第2開口23とを含み、冷却手段を通過した空気を第1開口22から空間21内に導き、第2開口23から空間21外へ排出する導風経路24を形成する。
【選択図】図2
【解決手段】乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、レッグシールド20の前面の前に配置される冷却手段と、を備えた鞍乗型車両において、レッグシールド20は、レッグシールド20の内部に形成された空間21と、空間21を冷却手段の後方に連通させる第1開口22と、第1開口22とは離間した位置に形成された第2開口23とを含み、冷却手段を通過した空気を第1開口22から空間21内に導き、第2開口23から空間21外へ排出する導風経路24を形成する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動二輪車、三輪車、ATV(不整地走行車両)、スクータ、モペット等の鞍乗型車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような鞍乗型車両として、自動二輪車に乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドを備え、レッグシールドに形成された空間を導風路として空冷式4サイクルエンジンに走行風を導いてエンジンを冷却するものがある(例えば特許文献1)。
【0003】
また、水冷式の4サイクルエンジンを搭載し、この4サイクルエンジンを冷却する冷却手段としてラジエータをエンジンの前側に配置し、このラジエータ及びエンジンをレッグシールドが上方から覆い、レッグシールドにより走行風をラジエータ及びエンジンに導き冷却するようにしたものがある(例えば特許文献2)。
【0004】
また、レッグシールドの前面と、この前面を覆うカバーとの間に空間を形成し、この空間を利用してラジエータを配置し、レッグシールドの開口から冷却風を導入してラジエータを冷却し、この冷却した暖かい冷却風を導風ダクトから前輪後方に導いて排気するもの(例えば特許文献3)、また左右の両側に形成した開口から冷却した暖かい冷却風を排気するものがある(例えば特許文献4)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−19993号公報(第1頁〜第6頁、図1〜図4)
【0006】
【特許文献2】
特開2002−37165号公報(第1頁〜第9頁、図1、図2、図3、図7、図8)
【0007】
【特許文献3】
特公平3−48074号公報(第1頁〜第8頁、第1図〜第3図)
【0008】
【特許文献4】
実公平3−57586号公報(第1頁〜第6頁、第1図、第5図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、鞍乗型車両では、走行風を利用して空冷式4サイクルエンジン、あるいは水冷式の4サイクルエンジン、ラジエータを冷却しているが、導風経路を形成する分大型化し、また充分な空気流量が得られない等の問題がある。
【0010】
また、乗車状態で、運転者に暖かい冷却風が当たると不快であるばかりでなく、熱く感じるとエンジンのオーバーヒートと勘違いすることにもなり、これらを未然になくすようにするとより一層快適な乗車状態を得ることができる。
【0011】
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、大型化を抑えつつ空気流量が得られ、冷却性能を向上でき、しかも運転者に暖かい冷却風が当たることを防止し、快適な乗車状態を得ることが可能な鞍乗型車両を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0013】
請求項1に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段と、
を備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
前記レッグシールドの内部に形成された空間と、
前記空間を前記冷却手段の後方に連通させる第1開口と、
前記第1開口とは離間した位置に形成された第2開口とを含み、
前記冷却手段を通過した空気を前記第1開口から前記空間内に導き、前記第2開口から前記空間外へ排出する導風経路を形成することを特徴とする鞍乗型車両である。
【0014】
この請求項1に記載の発明によれば、冷却手段を通過した空気を第1開口から空間内に導き、第2開口から空間外へ排出する導風経路を形成し、冷却手段の後方に位置するレッグシールドを利用することで、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路を簡単に構成でき、空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記レッグシールドは、
前記冷却手段の後方に配置される本体部材と、
前記本体部材に取付けられ、前記本体部材との間に前記空間を形成するカバー部材と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両である。
【0016】
この請求項2に記載の発明によれば、レッグシールドは、冷却手段の後方に配置される本体部と、この本体部材との間に空間を形成するカバー部とを含むことで、導風経路を簡単に構成でき、かつシンプルなので流量を確保しやすい。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記レッグシールドは、
前記冷却手段の後方に配置される本体部材と、
前記本体部材に取付けられ、前記本体部材の後面との間に前記空間を形成するカバー部材とを含み、
前記第1開口は、前記本体部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両である。
【0018】
この請求項3に記載の発明によれば、レッグシールドは、冷却手段の後方に配置される本体部材と、この本体部材の後面との間に空間を形成するカバー部材とを含み、第1開口が本体部材に形成されていることで、導風経路を簡単に構成でき、かつシンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記カバー部材は、
前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部から下方に延びる第2壁部とを含み、
前記本体部材の後面と、前記第1壁部の上面で、収納空間を形成することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両である。
【0020】
この請求項4に記載の発明によれば、カバー部材は、前後方向に延びる第1壁部と、この第1壁部から下方に延びる第2壁部とを含み、本体部材の後面と、第1壁部の上面で収納空間を形成することで、本体部材とカバー部材を利用して簡単に収納空間をつくれる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、前記第1開口と前記第2開口は、
上下方向に離間して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0022】
この請求項5に記載の発明によれば、第1開口と第2開口は、上下方向に離間して形成されており、レッグシールドの形状を利用して導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0023】
請求項6に記載の発明は、前記第1開口と前記第2開口は、
前後方向に離間して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0024】
この請求項6に記載の発明によれば、第1開口と第2開口は、前後方向に離間して形成されており、レッグシールドの形状を利用して導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0025】
請求項7に記載の発明は、前記空間は、車両の前方に向かって開口する第3開口に接続され、
前記第3開口から導入される空気を前記空間を通して前記第2開口から排出する導風経路の途中に前記第1開口が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0026】
この請求項7に記載の発明によれば、第3開口から導入される空気を空間を通して第2開口から排出する導風経路の途中に第1開口が形成されており、第3開口から第1開口の空気流を利用して冷却手段の後方の空気を吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路を簡単に構成でき、流量が得られることで冷却性能を向上できる。
【0027】
請求項8に記載の発明は、前記第3開口は、前記冷却手段より前方に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両である。
【0028】
この請求項8に記載の発明によれば、第3開口は、冷却手段より前方に形成されており、冷却手段の前方から後方に延びる導風経路の途中に開口を設けるだけでよぐ、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0029】
請求項9に記載の発明は、前記第3開口は、前記冷却手段より上方に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗型車両である。
【0030】
この請求項9に記載の発明によれば、第3開口は、冷却手段より上方に形成されており、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0031】
請求項10に記載の発明は、前記第3開口は、左右方向が長く形成されていることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗型車両である。
【0032】
この請求項10に記載の発明によれば、第3開口は、左右方向が長く形成されており、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0033】
請求項11に記載の発明は、前記第3開口は、前記第1開口より上方で前記レッグシールドに形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両である。
【0034】
この請求項11に記載の発明によれば、第3開口は、第1開口より上方でレッグシールドに形成されており、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0035】
請求項12に記載の発明は、前記レッグシールドは、
少なくとも前記冷却手段の側方を通って前記冷却手段より前方まで延設される延設部と、
前記延設部の内部に形成された前記空間とを含み、
前記第1開口が、前記延設部に形成されると共に、前記冷却手段の一部が前記第1開口を通して、前記空間内に延設されることを特徴とする請求項1、または請求項2、または請求項3、または請求項7に記載の鞍乗型車両である。
【0036】
この請求項12に記載の発明によれば、第1開口が、延設部に形成されると共に、冷却手段の一部が第1開口を通して、空間内に延設されることで、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0037】
請求項13に記載の発明は、前記冷却手段は、
左右両側に形成されたタンク部と、
前記左右両側のタンク部の間に配置されたコア部とを含み、
前記タンク部が前記空間内に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の鞍乗型車両である。
【0038】
この請求項13に記載の発明によれば、冷却手段は、左右両側に形成されたタンク部と、このタンク部の間に配置されたコア部とを含み、タンク部が空間内に配置されていることで、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0039】
請求項14に記載の発明は、冷却手段を備えた鞍乗型車両において、
車両走行時に空気が導入される導入口と、
前記導入口とは離間した位置に形成され、前記導入された空気を排出する排出口と、
前記導入口と前記排出口を接続する導風経路と、
前記導風経路に形成され、前記冷却手段の後方の空間につながる開口とを含む導風装置を備えることを特徴とする鞍乗型車両である。
【0040】
この請求項14に記載の発明によれば、導入口と排出口を接続する導風経路と、この導風経路に形成され、冷却手段の後方の空間につながる開口とを含む導風装置を備えることで、導入口から排出口ヘの空気流を利用して冷却手段の後方の空気を吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路を簡単に構成でき、空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0041】
請求項15に記載の発明は、前記導入口は、前記冷却手段より前方に形成され、
前記排出口は、前記冷却手段より後方に形成され、
前記導風経路は、前記冷却手段に近接して前記冷却手段の前方から後方に渡って延設され、
前記開口は、前記冷却手段の近傍に形成されることを特徴とする請求項14に記載の鞍乗型車両である。
【0042】
この請求項15に記載の発明によれば、導風経路は、冷却手段に近接して冷却手段の前方から後方に渡って延設され、開口は、冷却手段の近傍に形成されており、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0043】
請求項16に記載の発明は、前記導入口は、前記冷却手段より上方に形成され、
前記排出口は、前記冷却手段より下方に形成され、
前記導風経路は、前記冷却手段に近接して前記冷却手段の前方から後方に渡って延設され、
前記開口は、前記冷却手段の近傍に形成されることを特徴とする請求項14に記載の鞍乗型車両である。
【0044】
この請求項16に記載の発明によれば、導風経路は、冷却手段に近接して冷却手段の前方から後方に渡って延設され、開口は、冷却手段の近傍に形成されることで、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0045】
請求項17に記載の発明は、前記導風経路は、
前記冷却手段の周囲に設けられ、外部から前記冷却手段を見えにくくするカバー部材と、
前記カバー部材に取り付けられ、前記カバー部材との間に前記導風経路を形成する流路部材とを含むことを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0046】
この請求項17に記載の発明によれば、カバー部材と流路部材とを含むことで、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0047】
請求項18に記載の発明は、前記カバー部材は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドであることを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0048】
この請求項18に記載の発明によれば、カバー部材は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドであり、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0049】
請求項19に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段とを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
少なくとも前記冷却手段の側方を通って、前記冷却手段より前方まで延設される延設部と、
前記延設部に形成された第1開口と、
前記第1開口を覆い、前記延設部との間に空間を形成するカバー部材とを含み、
前記冷却手段の一部が前記第1開口を通して、前記空間内に延設されることを特徴とする鞍乗型車両である。
【0050】
この請求項19に記載の発明によれば、レッグシールドは、冷却手段より前方まで延設される延設部と、この延設部に形成された第1開口と、延設部との間に空間を形成するカバー部材とを含み、冷却手段の一部が第1開口を通して、空間内に延設されることで、車両の左右方向の大型化を抑えつつ冷却手段を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0051】
請求項20に記載の発明は、前記冷却手段は、
左右両側に形成されたタンク部と、
前記左右両側のタンク部間に配置されたコア部とを含み、
前記タンク部が前記空間内に配置されていることを特徴とする請求項19に記載の鞍乗型車両である。
【0052】
この請求項20に記載の発明によれば、冷却手段は、左右両側に形成されたタンク部と、このタンク部間に配置されたコア部とを含み、タンク部が空間内に配置されていることで、車両の左右方向の大型化を抑えつつ冷却手段を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0053】
請求項21に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段とを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部の後端部から下方に延びる第2壁部とを含み、
前記第1壁部の下方かつ前記第2壁部の前方に、前記冷却手段の少なくとも一部を配置することを特徴とする鞍乗型車両である。
【0054】
この請求項21に記載の発明によれば、レッグシールドは、前後方向に延びる第1壁部と、第1壁部の後端部から下方に延びる第2壁部とを含み、第1壁部の下方かつ第2壁部の前方に、冷却手段の少なくとも一部を配置することで、レッグシールドの機能を損なわず冷却手段の配置スペースを確保でき、冷却性能を向上できる。
【0055】
請求項22に記載の発明は、前記レッグシールドは、
前記第1壁部の前及び左右端部から上方に延びる第3壁部とを含み、
前記第1壁部及び第3壁部で後方に開口される収納空間が形成されることを特徴とする請求項21に記載の鞍乗型車両である。
【0056】
この請求項22に記載の発明によれば、レッグシールドは、第1壁部の前及び左右端部から上方に延びる第3壁部とを含み、第1壁部及び第3壁部で後方に開口される収納空間が形成されることで、冷却手段の配置スペースを確保しつつ簡単に収納空間をつくれる。
【0057】
請求項23に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆い、その前面が外装を形成しつつ車体フレームの後面の一部を覆うレッグシールドを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部の前及び左右側端部から上方及び下方に延びる第3壁部とを含み、
前記第3壁部の前記第1壁部より上方部分と前記第1壁部の上面で、後方に開口される収納空間が形成されることを特徴とする鞍乗型車両である。
【0058】
この請求項23に記載の発明によれば、レッグシールドは、前後方向に延びる第1壁部と、この第1壁部の前及び左右側端部から上方及び下方に延びる第3壁部とを含み、第3壁部の第1壁部より上方部分と第1壁部の上面で、後方に開口される収納空間が形成されることで、レッグシールドの強度を向上させつつ、部品点数少なく簡単に収納空間をつくれる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の鞍乗型車両の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語の意義は、これに限定されない。
【0060】
この実施の形態では、鞍乗型車両としてスクータ形の自動二輪車について説明するが、スクータ形以外の自動二輪車、三輪車、ATV(不整地走行車両)、スクータ、モペット等にも同様に適用することができる。図1は自動二輪車の側面図、図2は自動二輪車のレッグシールド部の斜視図、図3は自動二輪車のレッグシールド部の側面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は図2のV−V線に沿う断面図、図6は図3のIV−IV線に沿う他の実施の形態の断面図である。
【0061】
この実施の形態の自動二輪車1は、ヘッドパイプ2、メインフレーム3、リヤアームブラケット4、シートレール5等から構成される車体フレーム6を有する。ヘッドパイプ2にはメインフレーム3が後方に延びるように接続され、このメインフレーム3の後端には、リヤアームブラケット4及びシートレール5が接続されている。このメインフレーム3の後端部及びリヤアームブラケット4には、水冷式の4サイクルエンジン7が搭載されている。
【0062】
ヘッドパイプ2にはフロントフォーク8を介して前輪9が設けられ、ハンドル90によりフロントフォーク8を介して前輪9が左右に旋回される。リヤアームブラケット4には、ピボット軸10を支点にリヤアーム11の前側が揺動可能に軸支され、リヤクッション13を介してシートレール5に支持されている。このリヤアーム11の後側に後輪12が設けられている。
【0063】
ヘッドパイプ2及びメインフレーム3は、レッグシールド20により覆われ、シートレール5は、リヤカウル30で覆われ、このレッグシールド20及びリヤカウル30で車体カバーを構成する。
【0064】
このリヤカウル30には、シート31が載置され、このシート31に着座した運転者32は、4サイクルエンジン7の側方に位置するフットレスト33に足を載せて運転する。フットレスト33は、リヤアームブラケット4に支持されている。
【0065】
前輪9を覆うフロントフェンダ40は、フロントフォーク8に取り付けられ、前輪9に連動して旋回される。後輪12を覆うリヤフェンダ41はリヤカウル30に取り付けられている。
【0066】
水冷式の4サイクルエンジン7は、気筒7aを前側にして略水平にして搭載されている。この4サイクルエンジン7は、供給パイプ50と戻しパイプ51によって冷却手段であるラジエータ52と連結され、冷却水で4サイクルエンジン7を冷却し、この冷却により暖かくなった冷却水をラジエータ52へ送り、このラジエータ52で冷却して4サイクルエンジン7へ戻すようになっている。
【0067】
このラジエータ52は、4サイクルエンジン7の気筒7aの前側上方で、かつフロントフェンダ40の後方位置でメインフレーム3に取り付けられている。
【0068】
請求項1に記載の発明では、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、レッグシールド20の前面の前に配置されるラジエータ52と、を備えている。このレッグシールド20は、レッグシールド20の内部に形成された空間21と、この空間21をラジエータ52の後方に連通させる第1開口22と、第1開口22とは離間した位置に形成された第2開口23とを含み、ラジエータ52を通過した空気を第1開口22から空間21内に導き、第2開口23から空間21外へ排出する導風経路24を形成している。
【0069】
このように、ラジエータ52を通過した空気を第1開口22から空間21内に導き、第2開口23から空間21外へ排出する導風経路24を形成しており、ラジエータ52の後方に位置するレッグシールド20を利用することで、自動二輪車1の大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路24を簡単に構成でき、しかも空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0070】
また、導風経路24は、その第2開口23が図1に示すように、フットレスト33の略上方位置で運転者32の脛内側、かかと後部にて開口しており、運転者32のかかと後方から冷却風が抜けるために、直接運転者32のかかとには当たらなくなり、快適な乗車状態を得ることができ、エンジンのオーバーヒートと勘違いすることもなくなる。
【0071】
第1開口22及び第2開口23は、孔でも切欠きでもよく、あるいは近接して形成された複数の開口でもよい。また、この実施の形態では、冷却手段としてラジエータ52を示しているが、この冷却水を冷やすためのラジエータ52に限定されず、潤滑油を冷やすオイルクーラでも良い。
【0072】
また、この実施の形態では、導風経路24は、左右両方に設けているが、片側だけでも良い。
【0073】
請求項2に記載の発明では、レッグシールド20は、ラジエータ52の後方に配置される本体部材25と、この本体部材25に取付けられ、本体部材25との間に空間21を形成するカバー部材26と、を含む構成である。レッグシールド20の運転者側を、カバー部材26で塞ぎレッグシールド20を筒状の導風経路24としており、カバー部材26により導風経路24を簡単に構成でき、かつシンプルなので流量を確保しやすい。
【0074】
また、この実施の形態では、レッグシールド20の内部に空間21を形成するようにしたので、例えば、予め本体部材25にカバー部材26を固着して空間21を形成してから車体フレーム6に組み付けることもでき、生産性の向上が可能である。
【0075】
また、本体部材25の前面との間に空間21を形成するカバー部材26は、本体部材25と一体に成形し、空間21を成形してもよい。
【0076】
請求項3に記載の発明では、レッグシールド20は、ラジエータ52の後方に配置される本体部材25と、この本体部材25に取付けられ、本体部材25の後面との間に空間21を形成するカバー部材26とを含み、第1開口22は、本体部材25に形成されている。この実施の形態では、第1開口22が本体部材25に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、かつシンプルなので空気流量を確保しやすい。また、カバー部材26を変更するだけで、導風経路24の通路形状や第2開口23を変更できる。
【0077】
請求項4に記載の発明では、カバー部材26は、前後方向に延びる第1壁部26aと、第1壁部26aから下方に延びる第2壁部26bとを含み、図2、図3及び図6に示すように、本体部材25の後面25b1と、第1壁部26aの上面26a1で、収納空間27を形成する。このように、本体部材25とカバー部材26の導風経路24に使用しない部分を利用して簡単に収納空間27をつくれる。この収納空間27には、例えば清涼飲料80を収納することができる。
【0078】
請求項5に記載の発明では、導風経路24の第1開口22と第2開口23は、図1、図3及び図5に示すように、第1開口22が略ラジエータ52の位置であり、第2開口23が4サイクルエンジン7のクランクケース7bの直上位置であり、上下方向に離間して形成されている。このように、導風経路24は、レッグシールド20の形状を利用して簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0079】
請求項6に記載の発明では、導風経路24の第1開口22と第2開口23は、図1、図3及び図5に示すように、第1開口22が略ラジエータ52の位置であり、第2開口23が4サイクルエンジン7のクランクケース7bの直上位置であり、前後方向に離間して形成されている。このように、導風経路24は、レッグシールド20の形状を利用して簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0080】
請求項7に記載の発明では、空間21は、車両の前方に向かって開口する第3開口28に接続され、第3開口28から導入される空気を空間21を通して第2開口23から排出する導風経路24の途中に第1開口22が形成される。この第3開口28から第1開口22の空気流を利用してラジエータ52の後方の空気を吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路24を簡単に構成でき、空気流量が得られることで冷却性能を向上できる。また、ラジエータ52の冷却で暖かくなった空気流が第1開口22から吸い出され、第3開口28からの走行風と混じり合うことにより第2開口23から排出されるときには温度が下がる。
【0081】
また、導風経路24の第2開口23から排出されるときは、もともと運転者32の足元の走行風が乱れているところに冷却風が排出されることにより、導風経路24からの冷却風の熱さを感じないようになり、運転者32に暖かい冷却風が当たることを防止し、快適な乗車状態を得ることができる。
【0082】
請求項8に記載の発明では、第3開口28は、ラジエータ52より前方に形成されており、ラジエータ52の前方から後方に延びる導風経路24の途中に開口を設けるだけでよぐ、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0083】
請求項9に記載の発明では、第3開口28は、図1、図3及び図5に示すように、ラジエータ52より上方に形成され、レッグシールド20の左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0084】
請求項10に記載の発明では、第3開口28は、図2に示すように、横長で左右方向が長く形成され、レッグシールド20の左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0085】
請求項11に記載の発明では、第3開口28は、第1開口22より上方でレッグシールド20に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0086】
請求項12に記載の発明では、レッグシールド20は、図6に示すように、中央部25aから少なくともラジエータ52の側方を通ってラジエータ52より前方まで延設される延設部25bと、この延設部25bの内部に形成された空間21とを含み、第1開口22が、延設部25bに形成されると共に、ラジエータ52の一部が第1開口22を通して、空間21内に延設され、ラジエータ52の一部が第1開口22を通して、空間21内に延設されることで、レッグシールド20の車幅方向を狭くできる分、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0087】
請求項13に記載の発明では、ラジエータ52は、図6に示すように、左右両側に形成されたタンク部52aと、この左右両側のタンク部52aの間に配置されたコア部52bとを含み、タンク部52aが空間21内に配置され、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。この左右両側のタンク部52aが空間21内に配置されているが、いずれか一方のタンク部52aを空間21内に配置してもよい。
【0088】
請求項14に記載の発明では、ラジエータ52を備えた自動二輪車1において、車両走行時に空気が導入される導入口である第3開口28と、この導入口である第3開口28とは離間した位置に形成され、導入された空気を排出する排出口である第2開口23と、この導入口と排出口を接続する導風経路24と、この導風経路24に形成され、ラジエータ52の後方の空間21につながる開口である第1開口22とを含む導風装置を備えている。この導風装置では、導入口である第3開口28から排出口である第2開口23ヘの空気流を利用してラジエータ52の後方の空気を第1開口22から吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路24を簡単に構成でき、空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0089】
請求項15に記載の発明では、導入口である第3開口28は、ラジエータ52より前方に形成され、排出口である第2開口23は、ラジエータ52より後方に形成され、導風経路24は、ラジエータ52に近接してラジエータ52の前方から後方に渡って延設され、開口である第1開口22は、ラジエータ52の近傍に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0090】
請求項16に記載の発明では、導入口である第3開口28は、ラジエータ52より上方に形成され、排出口である第2開口23は、ラジエータ52より下方に形成され、導風経路24は、ラジエータ52に近接してラジエータ52の前方から後方に渡って延設され、開口である第1開口22は、ラジエータ52の近傍に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0091】
請求項17に記載の発明では、導風経路24は、ラジエータ52の周囲に設けられ、外部からラジエータ52を見えにくくするカバー部材26と、このカバー部材26に取り付けられ、このカバー部材26との間に導風経路24を形成する流路部材とを含む構成であり、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0092】
請求項18に記載の発明では、カバー部材26は、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20であり、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0093】
請求項19に記載の発明では、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、このレッグシールド20の前面の前に配置されるラジエータ52とを備え、レッグシールド20は、少なくともラジエータ52の側方を通って、ラジエータ52より前方まで延設される延設部25bと、この延設部25bに形成された第1開口22と、第1開口22を覆い、延設部25bとの間に空間21を形成するカバー部材26とを含み、ラジエータ52の一部が第1開口22を通して、空間21内に延設される。このラジエータ52の一部が空間21内に延設されるのは、左右両方でも良いが、片側だけでも良く、車両の左右方向の大型化を抑えつつラジエータ52を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0094】
請求項20に記載の発明では、ラジエータ52は、左右両側に形成されたタンク部52aと、左右両側のタンク部52a間に配置されたコア部52bとを含み、タンク部52aが空間21内に配置される。このタンク部52aの空間21内への配置は、左右両方でも良いが、片側だけでも良く、車両の左右方向の大型化を抑えつつラジエータ52を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0095】
請求項21に記載の発明では、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、このレッグシールド20の前面の前に配置されるラジエータ52とを備え、レッグシールド20は、前後方向に延びる第1壁部20aと、第1壁部20aの後端部から下方に延びる第2壁部20bとを含み、第1壁部20aの下方かつ第2壁部20bの前方に、ラジエータ52の少なくとも一部を配置し、レッグシールド20の機能を損なわずラジエータ52の配置スペースを確保でき、冷却性能を向上できる。
【0096】
請求項22に記載の発明では、レッグシールド20は、第1壁部20aの前及び左右端部から上方に延びる第3壁部20cとを含み、第1壁部20a及び第3壁部20cで後方に開口される収納空間27が形成され、ラジエータ52の配置スペースを確保しつつ簡単に収納空間27をつくれる。この収納空間27は、開口を蓋で開閉自在に覆っても良い。
【0097】
請求項23に記載の発明では、乗車した運転者32の脚32aの前側を覆い、その前面が外装を形成しつつ車体フレーム6の後面の一部を覆うレッグシールド20を備え、レッグシールド20は、前後方向に延びる第1壁部20aと、第1壁部20aの前及び左右側端部から上方及び下方に延びる第3壁部20cとを含み、第3壁部20cの第1壁部20aより上方部分と第1壁部20aの上面で、後方に開口される収納空間27が形成され、レッグシールド20の強度を向上させつつ、部品点数少なく簡単に収納空間27をつくれ、この収納空間27は、開口を蓋で開閉自在に覆っても良い。
【0098】
【発明の効果】
前記したように、請求項1乃至請求項23に記載の発明では、鞍乗型車両の大型化を抑えつつ空気流量が得られ、エンジンの冷却性能を向上でき、しかも運転者に暖かい冷却風が当たることを防止し、快適な乗車状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】自動二輪車のレッグシールド部の斜視図である。
【図3】自動二輪車のレッグシールド部の側面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図3のIV−IV線に沿う他の実施の形態の断面図である。
【符号の説明】
20 レッグシールド
21 空間
22 第1開口
23 第2開口
24 導風経路
32 運転者
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動二輪車、三輪車、ATV(不整地走行車両)、スクータ、モペット等の鞍乗型車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような鞍乗型車両として、自動二輪車に乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドを備え、レッグシールドに形成された空間を導風路として空冷式4サイクルエンジンに走行風を導いてエンジンを冷却するものがある(例えば特許文献1)。
【0003】
また、水冷式の4サイクルエンジンを搭載し、この4サイクルエンジンを冷却する冷却手段としてラジエータをエンジンの前側に配置し、このラジエータ及びエンジンをレッグシールドが上方から覆い、レッグシールドにより走行風をラジエータ及びエンジンに導き冷却するようにしたものがある(例えば特許文献2)。
【0004】
また、レッグシールドの前面と、この前面を覆うカバーとの間に空間を形成し、この空間を利用してラジエータを配置し、レッグシールドの開口から冷却風を導入してラジエータを冷却し、この冷却した暖かい冷却風を導風ダクトから前輪後方に導いて排気するもの(例えば特許文献3)、また左右の両側に形成した開口から冷却した暖かい冷却風を排気するものがある(例えば特許文献4)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−19993号公報(第1頁〜第6頁、図1〜図4)
【0006】
【特許文献2】
特開2002−37165号公報(第1頁〜第9頁、図1、図2、図3、図7、図8)
【0007】
【特許文献3】
特公平3−48074号公報(第1頁〜第8頁、第1図〜第3図)
【0008】
【特許文献4】
実公平3−57586号公報(第1頁〜第6頁、第1図、第5図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、鞍乗型車両では、走行風を利用して空冷式4サイクルエンジン、あるいは水冷式の4サイクルエンジン、ラジエータを冷却しているが、導風経路を形成する分大型化し、また充分な空気流量が得られない等の問題がある。
【0010】
また、乗車状態で、運転者に暖かい冷却風が当たると不快であるばかりでなく、熱く感じるとエンジンのオーバーヒートと勘違いすることにもなり、これらを未然になくすようにするとより一層快適な乗車状態を得ることができる。
【0011】
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、大型化を抑えつつ空気流量が得られ、冷却性能を向上でき、しかも運転者に暖かい冷却風が当たることを防止し、快適な乗車状態を得ることが可能な鞍乗型車両を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0013】
請求項1に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段と、
を備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
前記レッグシールドの内部に形成された空間と、
前記空間を前記冷却手段の後方に連通させる第1開口と、
前記第1開口とは離間した位置に形成された第2開口とを含み、
前記冷却手段を通過した空気を前記第1開口から前記空間内に導き、前記第2開口から前記空間外へ排出する導風経路を形成することを特徴とする鞍乗型車両である。
【0014】
この請求項1に記載の発明によれば、冷却手段を通過した空気を第1開口から空間内に導き、第2開口から空間外へ排出する導風経路を形成し、冷却手段の後方に位置するレッグシールドを利用することで、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路を簡単に構成でき、空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記レッグシールドは、
前記冷却手段の後方に配置される本体部材と、
前記本体部材に取付けられ、前記本体部材との間に前記空間を形成するカバー部材と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両である。
【0016】
この請求項2に記載の発明によれば、レッグシールドは、冷却手段の後方に配置される本体部と、この本体部材との間に空間を形成するカバー部とを含むことで、導風経路を簡単に構成でき、かつシンプルなので流量を確保しやすい。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記レッグシールドは、
前記冷却手段の後方に配置される本体部材と、
前記本体部材に取付けられ、前記本体部材の後面との間に前記空間を形成するカバー部材とを含み、
前記第1開口は、前記本体部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両である。
【0018】
この請求項3に記載の発明によれば、レッグシールドは、冷却手段の後方に配置される本体部材と、この本体部材の後面との間に空間を形成するカバー部材とを含み、第1開口が本体部材に形成されていることで、導風経路を簡単に構成でき、かつシンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記カバー部材は、
前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部から下方に延びる第2壁部とを含み、
前記本体部材の後面と、前記第1壁部の上面で、収納空間を形成することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両である。
【0020】
この請求項4に記載の発明によれば、カバー部材は、前後方向に延びる第1壁部と、この第1壁部から下方に延びる第2壁部とを含み、本体部材の後面と、第1壁部の上面で収納空間を形成することで、本体部材とカバー部材を利用して簡単に収納空間をつくれる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、前記第1開口と前記第2開口は、
上下方向に離間して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0022】
この請求項5に記載の発明によれば、第1開口と第2開口は、上下方向に離間して形成されており、レッグシールドの形状を利用して導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0023】
請求項6に記載の発明は、前記第1開口と前記第2開口は、
前後方向に離間して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0024】
この請求項6に記載の発明によれば、第1開口と第2開口は、前後方向に離間して形成されており、レッグシールドの形状を利用して導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0025】
請求項7に記載の発明は、前記空間は、車両の前方に向かって開口する第3開口に接続され、
前記第3開口から導入される空気を前記空間を通して前記第2開口から排出する導風経路の途中に前記第1開口が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0026】
この請求項7に記載の発明によれば、第3開口から導入される空気を空間を通して第2開口から排出する導風経路の途中に第1開口が形成されており、第3開口から第1開口の空気流を利用して冷却手段の後方の空気を吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路を簡単に構成でき、流量が得られることで冷却性能を向上できる。
【0027】
請求項8に記載の発明は、前記第3開口は、前記冷却手段より前方に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両である。
【0028】
この請求項8に記載の発明によれば、第3開口は、冷却手段より前方に形成されており、冷却手段の前方から後方に延びる導風経路の途中に開口を設けるだけでよぐ、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0029】
請求項9に記載の発明は、前記第3開口は、前記冷却手段より上方に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗型車両である。
【0030】
この請求項9に記載の発明によれば、第3開口は、冷却手段より上方に形成されており、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0031】
請求項10に記載の発明は、前記第3開口は、左右方向が長く形成されていることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗型車両である。
【0032】
この請求項10に記載の発明によれば、第3開口は、左右方向が長く形成されており、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0033】
請求項11に記載の発明は、前記第3開口は、前記第1開口より上方で前記レッグシールドに形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両である。
【0034】
この請求項11に記載の発明によれば、第3開口は、第1開口より上方でレッグシールドに形成されており、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0035】
請求項12に記載の発明は、前記レッグシールドは、
少なくとも前記冷却手段の側方を通って前記冷却手段より前方まで延設される延設部と、
前記延設部の内部に形成された前記空間とを含み、
前記第1開口が、前記延設部に形成されると共に、前記冷却手段の一部が前記第1開口を通して、前記空間内に延設されることを特徴とする請求項1、または請求項2、または請求項3、または請求項7に記載の鞍乗型車両である。
【0036】
この請求項12に記載の発明によれば、第1開口が、延設部に形成されると共に、冷却手段の一部が第1開口を通して、空間内に延設されることで、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0037】
請求項13に記載の発明は、前記冷却手段は、
左右両側に形成されたタンク部と、
前記左右両側のタンク部の間に配置されたコア部とを含み、
前記タンク部が前記空間内に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の鞍乗型車両である。
【0038】
この請求項13に記載の発明によれば、冷却手段は、左右両側に形成されたタンク部と、このタンク部の間に配置されたコア部とを含み、タンク部が空間内に配置されていることで、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0039】
請求項14に記載の発明は、冷却手段を備えた鞍乗型車両において、
車両走行時に空気が導入される導入口と、
前記導入口とは離間した位置に形成され、前記導入された空気を排出する排出口と、
前記導入口と前記排出口を接続する導風経路と、
前記導風経路に形成され、前記冷却手段の後方の空間につながる開口とを含む導風装置を備えることを特徴とする鞍乗型車両である。
【0040】
この請求項14に記載の発明によれば、導入口と排出口を接続する導風経路と、この導風経路に形成され、冷却手段の後方の空間につながる開口とを含む導風装置を備えることで、導入口から排出口ヘの空気流を利用して冷却手段の後方の空気を吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路を簡単に構成でき、空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0041】
請求項15に記載の発明は、前記導入口は、前記冷却手段より前方に形成され、
前記排出口は、前記冷却手段より後方に形成され、
前記導風経路は、前記冷却手段に近接して前記冷却手段の前方から後方に渡って延設され、
前記開口は、前記冷却手段の近傍に形成されることを特徴とする請求項14に記載の鞍乗型車両である。
【0042】
この請求項15に記載の発明によれば、導風経路は、冷却手段に近接して冷却手段の前方から後方に渡って延設され、開口は、冷却手段の近傍に形成されており、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0043】
請求項16に記載の発明は、前記導入口は、前記冷却手段より上方に形成され、
前記排出口は、前記冷却手段より下方に形成され、
前記導風経路は、前記冷却手段に近接して前記冷却手段の前方から後方に渡って延設され、
前記開口は、前記冷却手段の近傍に形成されることを特徴とする請求項14に記載の鞍乗型車両である。
【0044】
この請求項16に記載の発明によれば、導風経路は、冷却手段に近接して冷却手段の前方から後方に渡って延設され、開口は、冷却手段の近傍に形成されることで、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0045】
請求項17に記載の発明は、前記導風経路は、
前記冷却手段の周囲に設けられ、外部から前記冷却手段を見えにくくするカバー部材と、
前記カバー部材に取り付けられ、前記カバー部材との間に前記導風経路を形成する流路部材とを含むことを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0046】
この請求項17に記載の発明によれば、カバー部材と流路部材とを含むことで、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0047】
請求項18に記載の発明は、前記カバー部材は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドであることを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載の鞍乗型車両である。
【0048】
この請求項18に記載の発明によれば、カバー部材は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドであり、導風経路を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0049】
請求項19に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段とを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
少なくとも前記冷却手段の側方を通って、前記冷却手段より前方まで延設される延設部と、
前記延設部に形成された第1開口と、
前記第1開口を覆い、前記延設部との間に空間を形成するカバー部材とを含み、
前記冷却手段の一部が前記第1開口を通して、前記空間内に延設されることを特徴とする鞍乗型車両である。
【0050】
この請求項19に記載の発明によれば、レッグシールドは、冷却手段より前方まで延設される延設部と、この延設部に形成された第1開口と、延設部との間に空間を形成するカバー部材とを含み、冷却手段の一部が第1開口を通して、空間内に延設されることで、車両の左右方向の大型化を抑えつつ冷却手段を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0051】
請求項20に記載の発明は、前記冷却手段は、
左右両側に形成されたタンク部と、
前記左右両側のタンク部間に配置されたコア部とを含み、
前記タンク部が前記空間内に配置されていることを特徴とする請求項19に記載の鞍乗型車両である。
【0052】
この請求項20に記載の発明によれば、冷却手段は、左右両側に形成されたタンク部と、このタンク部間に配置されたコア部とを含み、タンク部が空間内に配置されていることで、車両の左右方向の大型化を抑えつつ冷却手段を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0053】
請求項21に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段とを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部の後端部から下方に延びる第2壁部とを含み、
前記第1壁部の下方かつ前記第2壁部の前方に、前記冷却手段の少なくとも一部を配置することを特徴とする鞍乗型車両である。
【0054】
この請求項21に記載の発明によれば、レッグシールドは、前後方向に延びる第1壁部と、第1壁部の後端部から下方に延びる第2壁部とを含み、第1壁部の下方かつ第2壁部の前方に、冷却手段の少なくとも一部を配置することで、レッグシールドの機能を損なわず冷却手段の配置スペースを確保でき、冷却性能を向上できる。
【0055】
請求項22に記載の発明は、前記レッグシールドは、
前記第1壁部の前及び左右端部から上方に延びる第3壁部とを含み、
前記第1壁部及び第3壁部で後方に開口される収納空間が形成されることを特徴とする請求項21に記載の鞍乗型車両である。
【0056】
この請求項22に記載の発明によれば、レッグシールドは、第1壁部の前及び左右端部から上方に延びる第3壁部とを含み、第1壁部及び第3壁部で後方に開口される収納空間が形成されることで、冷却手段の配置スペースを確保しつつ簡単に収納空間をつくれる。
【0057】
請求項23に記載の発明は、乗車した運転者の脚の前側を覆い、その前面が外装を形成しつつ車体フレームの後面の一部を覆うレッグシールドを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部の前及び左右側端部から上方及び下方に延びる第3壁部とを含み、
前記第3壁部の前記第1壁部より上方部分と前記第1壁部の上面で、後方に開口される収納空間が形成されることを特徴とする鞍乗型車両である。
【0058】
この請求項23に記載の発明によれば、レッグシールドは、前後方向に延びる第1壁部と、この第1壁部の前及び左右側端部から上方及び下方に延びる第3壁部とを含み、第3壁部の第1壁部より上方部分と第1壁部の上面で、後方に開口される収納空間が形成されることで、レッグシールドの強度を向上させつつ、部品点数少なく簡単に収納空間をつくれる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の鞍乗型車両の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語の意義は、これに限定されない。
【0060】
この実施の形態では、鞍乗型車両としてスクータ形の自動二輪車について説明するが、スクータ形以外の自動二輪車、三輪車、ATV(不整地走行車両)、スクータ、モペット等にも同様に適用することができる。図1は自動二輪車の側面図、図2は自動二輪車のレッグシールド部の斜視図、図3は自動二輪車のレッグシールド部の側面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は図2のV−V線に沿う断面図、図6は図3のIV−IV線に沿う他の実施の形態の断面図である。
【0061】
この実施の形態の自動二輪車1は、ヘッドパイプ2、メインフレーム3、リヤアームブラケット4、シートレール5等から構成される車体フレーム6を有する。ヘッドパイプ2にはメインフレーム3が後方に延びるように接続され、このメインフレーム3の後端には、リヤアームブラケット4及びシートレール5が接続されている。このメインフレーム3の後端部及びリヤアームブラケット4には、水冷式の4サイクルエンジン7が搭載されている。
【0062】
ヘッドパイプ2にはフロントフォーク8を介して前輪9が設けられ、ハンドル90によりフロントフォーク8を介して前輪9が左右に旋回される。リヤアームブラケット4には、ピボット軸10を支点にリヤアーム11の前側が揺動可能に軸支され、リヤクッション13を介してシートレール5に支持されている。このリヤアーム11の後側に後輪12が設けられている。
【0063】
ヘッドパイプ2及びメインフレーム3は、レッグシールド20により覆われ、シートレール5は、リヤカウル30で覆われ、このレッグシールド20及びリヤカウル30で車体カバーを構成する。
【0064】
このリヤカウル30には、シート31が載置され、このシート31に着座した運転者32は、4サイクルエンジン7の側方に位置するフットレスト33に足を載せて運転する。フットレスト33は、リヤアームブラケット4に支持されている。
【0065】
前輪9を覆うフロントフェンダ40は、フロントフォーク8に取り付けられ、前輪9に連動して旋回される。後輪12を覆うリヤフェンダ41はリヤカウル30に取り付けられている。
【0066】
水冷式の4サイクルエンジン7は、気筒7aを前側にして略水平にして搭載されている。この4サイクルエンジン7は、供給パイプ50と戻しパイプ51によって冷却手段であるラジエータ52と連結され、冷却水で4サイクルエンジン7を冷却し、この冷却により暖かくなった冷却水をラジエータ52へ送り、このラジエータ52で冷却して4サイクルエンジン7へ戻すようになっている。
【0067】
このラジエータ52は、4サイクルエンジン7の気筒7aの前側上方で、かつフロントフェンダ40の後方位置でメインフレーム3に取り付けられている。
【0068】
請求項1に記載の発明では、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、レッグシールド20の前面の前に配置されるラジエータ52と、を備えている。このレッグシールド20は、レッグシールド20の内部に形成された空間21と、この空間21をラジエータ52の後方に連通させる第1開口22と、第1開口22とは離間した位置に形成された第2開口23とを含み、ラジエータ52を通過した空気を第1開口22から空間21内に導き、第2開口23から空間21外へ排出する導風経路24を形成している。
【0069】
このように、ラジエータ52を通過した空気を第1開口22から空間21内に導き、第2開口23から空間21外へ排出する導風経路24を形成しており、ラジエータ52の後方に位置するレッグシールド20を利用することで、自動二輪車1の大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路24を簡単に構成でき、しかも空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0070】
また、導風経路24は、その第2開口23が図1に示すように、フットレスト33の略上方位置で運転者32の脛内側、かかと後部にて開口しており、運転者32のかかと後方から冷却風が抜けるために、直接運転者32のかかとには当たらなくなり、快適な乗車状態を得ることができ、エンジンのオーバーヒートと勘違いすることもなくなる。
【0071】
第1開口22及び第2開口23は、孔でも切欠きでもよく、あるいは近接して形成された複数の開口でもよい。また、この実施の形態では、冷却手段としてラジエータ52を示しているが、この冷却水を冷やすためのラジエータ52に限定されず、潤滑油を冷やすオイルクーラでも良い。
【0072】
また、この実施の形態では、導風経路24は、左右両方に設けているが、片側だけでも良い。
【0073】
請求項2に記載の発明では、レッグシールド20は、ラジエータ52の後方に配置される本体部材25と、この本体部材25に取付けられ、本体部材25との間に空間21を形成するカバー部材26と、を含む構成である。レッグシールド20の運転者側を、カバー部材26で塞ぎレッグシールド20を筒状の導風経路24としており、カバー部材26により導風経路24を簡単に構成でき、かつシンプルなので流量を確保しやすい。
【0074】
また、この実施の形態では、レッグシールド20の内部に空間21を形成するようにしたので、例えば、予め本体部材25にカバー部材26を固着して空間21を形成してから車体フレーム6に組み付けることもでき、生産性の向上が可能である。
【0075】
また、本体部材25の前面との間に空間21を形成するカバー部材26は、本体部材25と一体に成形し、空間21を成形してもよい。
【0076】
請求項3に記載の発明では、レッグシールド20は、ラジエータ52の後方に配置される本体部材25と、この本体部材25に取付けられ、本体部材25の後面との間に空間21を形成するカバー部材26とを含み、第1開口22は、本体部材25に形成されている。この実施の形態では、第1開口22が本体部材25に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、かつシンプルなので空気流量を確保しやすい。また、カバー部材26を変更するだけで、導風経路24の通路形状や第2開口23を変更できる。
【0077】
請求項4に記載の発明では、カバー部材26は、前後方向に延びる第1壁部26aと、第1壁部26aから下方に延びる第2壁部26bとを含み、図2、図3及び図6に示すように、本体部材25の後面25b1と、第1壁部26aの上面26a1で、収納空間27を形成する。このように、本体部材25とカバー部材26の導風経路24に使用しない部分を利用して簡単に収納空間27をつくれる。この収納空間27には、例えば清涼飲料80を収納することができる。
【0078】
請求項5に記載の発明では、導風経路24の第1開口22と第2開口23は、図1、図3及び図5に示すように、第1開口22が略ラジエータ52の位置であり、第2開口23が4サイクルエンジン7のクランクケース7bの直上位置であり、上下方向に離間して形成されている。このように、導風経路24は、レッグシールド20の形状を利用して簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0079】
請求項6に記載の発明では、導風経路24の第1開口22と第2開口23は、図1、図3及び図5に示すように、第1開口22が略ラジエータ52の位置であり、第2開口23が4サイクルエンジン7のクランクケース7bの直上位置であり、前後方向に離間して形成されている。このように、導風経路24は、レッグシールド20の形状を利用して簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0080】
請求項7に記載の発明では、空間21は、車両の前方に向かって開口する第3開口28に接続され、第3開口28から導入される空気を空間21を通して第2開口23から排出する導風経路24の途中に第1開口22が形成される。この第3開口28から第1開口22の空気流を利用してラジエータ52の後方の空気を吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路24を簡単に構成でき、空気流量が得られることで冷却性能を向上できる。また、ラジエータ52の冷却で暖かくなった空気流が第1開口22から吸い出され、第3開口28からの走行風と混じり合うことにより第2開口23から排出されるときには温度が下がる。
【0081】
また、導風経路24の第2開口23から排出されるときは、もともと運転者32の足元の走行風が乱れているところに冷却風が排出されることにより、導風経路24からの冷却風の熱さを感じないようになり、運転者32に暖かい冷却風が当たることを防止し、快適な乗車状態を得ることができる。
【0082】
請求項8に記載の発明では、第3開口28は、ラジエータ52より前方に形成されており、ラジエータ52の前方から後方に延びる導風経路24の途中に開口を設けるだけでよぐ、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0083】
請求項9に記載の発明では、第3開口28は、図1、図3及び図5に示すように、ラジエータ52より上方に形成され、レッグシールド20の左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0084】
請求項10に記載の発明では、第3開口28は、図2に示すように、横長で左右方向が長く形成され、レッグシールド20の左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0085】
請求項11に記載の発明では、第3開口28は、第1開口22より上方でレッグシールド20に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0086】
請求項12に記載の発明では、レッグシールド20は、図6に示すように、中央部25aから少なくともラジエータ52の側方を通ってラジエータ52より前方まで延設される延設部25bと、この延設部25bの内部に形成された空間21とを含み、第1開口22が、延設部25bに形成されると共に、ラジエータ52の一部が第1開口22を通して、空間21内に延設され、ラジエータ52の一部が第1開口22を通して、空間21内に延設されることで、レッグシールド20の車幅方向を狭くできる分、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。
【0087】
請求項13に記載の発明では、ラジエータ52は、図6に示すように、左右両側に形成されたタンク部52aと、この左右両側のタンク部52aの間に配置されたコア部52bとを含み、タンク部52aが空間21内に配置され、左右方向の大型化を抑えつつ空気流量が得られる。この左右両側のタンク部52aが空間21内に配置されているが、いずれか一方のタンク部52aを空間21内に配置してもよい。
【0088】
請求項14に記載の発明では、ラジエータ52を備えた自動二輪車1において、車両走行時に空気が導入される導入口である第3開口28と、この導入口である第3開口28とは離間した位置に形成され、導入された空気を排出する排出口である第2開口23と、この導入口と排出口を接続する導風経路24と、この導風経路24に形成され、ラジエータ52の後方の空間21につながる開口である第1開口22とを含む導風装置を備えている。この導風装置では、導入口である第3開口28から排出口である第2開口23ヘの空気流を利用してラジエータ52の後方の空気を第1開口22から吸い出すことができるので、大型化を抑えつつ空気流量が得られる導風経路24を簡単に構成でき、空気流量が得られるので、冷却性能を向上できる。
【0089】
請求項15に記載の発明では、導入口である第3開口28は、ラジエータ52より前方に形成され、排出口である第2開口23は、ラジエータ52より後方に形成され、導風経路24は、ラジエータ52に近接してラジエータ52の前方から後方に渡って延設され、開口である第1開口22は、ラジエータ52の近傍に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0090】
請求項16に記載の発明では、導入口である第3開口28は、ラジエータ52より上方に形成され、排出口である第2開口23は、ラジエータ52より下方に形成され、導風経路24は、ラジエータ52に近接してラジエータ52の前方から後方に渡って延設され、開口である第1開口22は、ラジエータ52の近傍に形成され、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0091】
請求項17に記載の発明では、導風経路24は、ラジエータ52の周囲に設けられ、外部からラジエータ52を見えにくくするカバー部材26と、このカバー部材26に取り付けられ、このカバー部材26との間に導風経路24を形成する流路部材とを含む構成であり、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0092】
請求項18に記載の発明では、カバー部材26は、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20であり、導風経路24を簡単に構成でき、シンプルなので空気流量を確保しやすい。
【0093】
請求項19に記載の発明では、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、このレッグシールド20の前面の前に配置されるラジエータ52とを備え、レッグシールド20は、少なくともラジエータ52の側方を通って、ラジエータ52より前方まで延設される延設部25bと、この延設部25bに形成された第1開口22と、第1開口22を覆い、延設部25bとの間に空間21を形成するカバー部材26とを含み、ラジエータ52の一部が第1開口22を通して、空間21内に延設される。このラジエータ52の一部が空間21内に延設されるのは、左右両方でも良いが、片側だけでも良く、車両の左右方向の大型化を抑えつつラジエータ52を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0094】
請求項20に記載の発明では、ラジエータ52は、左右両側に形成されたタンク部52aと、左右両側のタンク部52a間に配置されたコア部52bとを含み、タンク部52aが空間21内に配置される。このタンク部52aの空間21内への配置は、左右両方でも良いが、片側だけでも良く、車両の左右方向の大型化を抑えつつラジエータ52を大型化でき、冷却性能を向上できる。
【0095】
請求項21に記載の発明では、乗車した運転者32の脚の前側を覆うレッグシールド20と、このレッグシールド20の前面の前に配置されるラジエータ52とを備え、レッグシールド20は、前後方向に延びる第1壁部20aと、第1壁部20aの後端部から下方に延びる第2壁部20bとを含み、第1壁部20aの下方かつ第2壁部20bの前方に、ラジエータ52の少なくとも一部を配置し、レッグシールド20の機能を損なわずラジエータ52の配置スペースを確保でき、冷却性能を向上できる。
【0096】
請求項22に記載の発明では、レッグシールド20は、第1壁部20aの前及び左右端部から上方に延びる第3壁部20cとを含み、第1壁部20a及び第3壁部20cで後方に開口される収納空間27が形成され、ラジエータ52の配置スペースを確保しつつ簡単に収納空間27をつくれる。この収納空間27は、開口を蓋で開閉自在に覆っても良い。
【0097】
請求項23に記載の発明では、乗車した運転者32の脚32aの前側を覆い、その前面が外装を形成しつつ車体フレーム6の後面の一部を覆うレッグシールド20を備え、レッグシールド20は、前後方向に延びる第1壁部20aと、第1壁部20aの前及び左右側端部から上方及び下方に延びる第3壁部20cとを含み、第3壁部20cの第1壁部20aより上方部分と第1壁部20aの上面で、後方に開口される収納空間27が形成され、レッグシールド20の強度を向上させつつ、部品点数少なく簡単に収納空間27をつくれ、この収納空間27は、開口を蓋で開閉自在に覆っても良い。
【0098】
【発明の効果】
前記したように、請求項1乃至請求項23に記載の発明では、鞍乗型車両の大型化を抑えつつ空気流量が得られ、エンジンの冷却性能を向上でき、しかも運転者に暖かい冷却風が当たることを防止し、快適な乗車状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】自動二輪車のレッグシールド部の斜視図である。
【図3】自動二輪車のレッグシールド部の側面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図3のIV−IV線に沿う他の実施の形態の断面図である。
【符号の説明】
20 レッグシールド
21 空間
22 第1開口
23 第2開口
24 導風経路
32 運転者
Claims (23)
- 乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段と、
を備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
前記レッグシールドの内部に形成された空間と、
前記空間を前記冷却手段の後方に連通させる第1開口と、
前記第1開口とは離間した位置に形成された第2開口とを含み、
前記冷却手段を通過した空気を前記第1開口から前記空間内に導き、前記第2開口から前記空間外へ排出する導風経路を形成することを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記レッグシールドは、
前記冷却手段の後方に配置される本体部材と、
前記本体部材に取付けられ、前記本体部材との間に前記空間を形成するカバー部材と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記レッグシールドは、
前記冷却手段の後方に配置される本体部材と、
前記本体部材に取付けられ、前記本体部材の後面との間に前記空間を形成するカバー部材とを含み、
前記第1開口は、前記本体部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記カバー部材は、
前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部から下方に延びる第2壁部とを含み、
前記本体部材の後面と、前記第1壁部の上面で、収納空間を形成することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両。 - 前記第1開口と前記第2開口は、
上下方向に離間して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記第1開口と前記第2開口は、
前後方向に離間して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記空間は、車両の前方に向かって開口する第3開口に接続され、
前記第3開口から導入される空気を前記空間を通して前記第2開口から排出する導風経路の途中に前記第1開口が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記第3開口は、前記冷却手段より前方に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両。
- 前記第3開口は、前記冷却手段より上方に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗型車両。
- 前記第3開口は、左右方向が長く形成されていることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗型車両。
- 前記第3開口は、前記第1開口より上方で前記レッグシールドに形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両。
- 前記レッグシールドは、
少なくとも前記冷却手段の側方を通って前記冷却手段より前方まで延設される延設部と、
前記延設部の内部に形成された前記空間とを含み、
前記第1開口が、前記延設部に形成されると共に、前記冷却手段の一部が前記第1開口を通して、前記空間内に延設されることを特徴とする請求項1、または請求項2、または請求項3、または請求項7に記載の鞍乗型車両。 - 前記冷却手段は、
左右両側に形成されたタンク部と、
前記左右両側のタンク部の間に配置されたコア部とを含み、
前記タンク部が前記空間内に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の鞍乗型車両。 - 冷却手段を備えた鞍乗型車両において、
車両走行時に空気が導入される導入口と、
前記導入口とは離間した位置に形成され、前記導入された空気を排出する排出口と、
前記導入口と前記排出口を接続する導風経路と、
前記導風経路に形成され、前記冷却手段の後方の空間につながる開口とを含む導風装置を備えることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記導入口は、前記冷却手段より前方に形成され、
前記排出口は、前記冷却手段より後方に形成され、
前記導風経路は、前記冷却手段に近接して前記冷却手段の前方から後方に渡って延設され、
前記開口は、前記冷却手段の近傍に形成されることを特徴とする請求項14に記載の鞍乗型車両。 - 前記導入口は、前記冷却手段より上方に形成され、
前記排出口は、前記冷却手段より下方に形成され、
前記導風経路は、前記冷却手段に近接して前記冷却手段の前方から後方に渡って延設され、
前記開口は、前記冷却手段の近傍に形成されることを特徴とする請求項14に記載の鞍乗型車両。 - 前記導風経路は、
前記冷却手段の周囲に設けられ、外部から前記冷却手段を見えにくくするカバー部材と、
前記カバー部材に取り付けられ、前記カバー部材との間に前記導風経路を形成する流路部材とを含むことを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記カバー部材は、乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドであることを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
- 乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段とを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
少なくとも前記冷却手段の側方を通って、前記冷却手段より前方まで延設される延設部と、
前記延設部に形成された第1開口と、
前記第1開口を覆い、前記延設部との間に空間を形成するカバー部材とを含み、
前記冷却手段の一部が前記第1開口を通して、前記空間内に延設されることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記冷却手段は、
左右両側に形成されたタンク部と、
前記左右両側のタンク部間に配置されたコア部とを含み、
前記タンク部が前記空間内に配置されていることを特徴とする請求項19に記載の鞍乗型車両。 - 乗車した運転者の脚の前側を覆うレッグシールドと、
前記レッグシールドの前面の前に配置される冷却手段とを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部の後端部から下方に延びる第2壁部とを含み、
前記第1壁部の下方かつ前記第2壁部の前方に、前記冷却手段の少なくとも一部を配置することを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記レッグシールドは、
前記第1壁部の前及び左右端部から上方に延びる第3壁部とを含み、
前記第1壁部及び第3壁部で後方に開口される収納空間が形成されることを特徴とする請求項21に記載の鞍乗型車両。 - 乗車した運転者の脚の前側を覆い、その前面が外装を形成しつつ車体フレームの後面の一部を覆うレッグシールドを備えた鞍乗型車両において、
前記レッグシールドは、
前後方向に延びる第1壁部と、
前記第1壁部の前及び左右側端部から上方及び下方に延びる第3壁部とを含み、
前記第3壁部の前記第1壁部より上方部分と前記第1壁部の上面で、後方に開口される収納空間が形成されることを特徴とする鞍乗型車両。
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