JP2016008001A - 鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビルトインラジエータ方式の内燃機関の排気量や出力が大きくなっても、内燃機関の駆動による騒音が乗員の耳に入り難くして居住性を向上させることができる鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置を供する。
【解決手段】ビルトインラジエータ方式の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、側面視で、ラジエータカバー70,100におけるラジエータ60のコア面61sに対向するコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位の一部または全部に遮音壁76,103を形成し、冷却風導入口77,107,110は、ラジエータカバー70,100における遮音壁76,103以外の部位に形成され、少なくともコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位では、冷却風導入口77,107,110の開口面積よりも遮音壁76,103の面積の方が大きくなるようにした冷却装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置に関し、特に内燃機関の車幅方向側方にラジエータが配置されるビルトインラジエータ方式の内燃機関の冷却装置に関する。
このようなビルトインラジエータ方式の鞍乗型車両用内燃機関としては、鞍乗型車両の乗員シートの下方に配置された内燃機関のクランクケースに車幅方向に指向してクランク軸が支承され、クランク軸の端部に設けられた冷却ファンにコア面を対向させてラジエータが配置され、ラジエータを車幅方向外側からラジエータカバーが覆い、ラジエータカバーには外部から冷却風を導入する開口(冷却風導入口)を備えている冷却装置が、一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−71492号公報
特許文献1に開示されたビルトインラジエータ方式の冷却装置は、ラジエータカバーにおけるラジエータのコア面に対向する部位に略全面に亘って冷却風導入口が大きく開口して形成されており、この冷却風導入口に複数の羽根板からなるルーバが設けられている。
内燃機関の駆動に伴い発生する騒音には、冷却ファンの回転による吸気に伴って発生する吸気音も含まれるが、内燃機関の排気量や出力が大きくなると、ラジエータカバーの冷却風導入口から導入される外気の吸気音は特に大きくなり、クランクケースの車幅方向の側方に大きく開口したラジエータカバーの冷却風導入口から車体側方に上下前後に拡散して放出される。
ラジエータカバーの冷却風導入口の上方には、鞍乗型車両の乗員シートが位置するので、乗員シートに着座する乗員には、冷却風導入口から放出される騒音が耳に入り易い。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ビルトインラジエータ方式の内燃機関において、内燃機関の駆動による騒音が乗員の耳に入り難くして居住性を向上させることができる鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
鞍乗型車両の乗員シートの下方に配置される内燃機関のクランクケースと、
前記クランクケースに車幅方向に指向して回転自在に支承されるクランク軸の端部に設けられる冷却ファンと、
前記冷却ファンにコア面を対向させて配置されるラジエータと、
前記ラジエータを車幅方向外側から覆うとともに、外部から冷却風を取り込む冷却風導入口が形成されるラジエータカバーと、
を備える鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
側面視で、前記ラジエータカバーにおける前記ラジエータのコア面に対向するコア面対向部位のうち、クランク軸線よりも上方部位の一部または全部に遮音壁が形成され、
前記冷却風導入口は、前記ラジエータカバーにおける前記遮音壁以外の部位に形成され、
少なくとも前記コア面対向部位のうち、クランク軸線よりも上方部位では、前記冷却風導入口の開口面積よりも遮音壁の面積の方が大きくなるようにしたことを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置である。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータカバーにおける前記冷却風導入口のうちクランク軸線より後方のカバー後半部に形成される後側冷却風導入口よりも、クランク軸線より前方のカバー前半部に形成される前側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1または請求項2記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータカバーにおける前記冷却風導入口のうちクランク軸線より上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりも、クランク軸線より下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータカバーの前方に、車体カバーの一部を構成する乗員の足置きフロア部が設けられ、
前記下側冷却風導入口の少なくとも一部が前記足置きフロア部より下方に位置することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
少なくとも前記遮音壁の車幅方向内側面に、吸音材が付設されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項5記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記遮音壁の車幅方向内側面に、前記吸音材のクランク軸方向の動きを規制するようにして同吸音材を保持する保持部が形成されることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項6記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記保持部は、少なくとも前記吸音材の下端部を係止して保持することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、
請求項5ないし請求項7のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータは、前記コアの上方に上タンクを備え、
前記吸音材の上部は、前記上タンクまたは前記上タンクに被せられる上タンク保護カバーと前記ラジエータカバーとで挟持されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、
請求項5ないし請求項8のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータは、前記コアの下方に下タンクを備え、
前記ラジエータカバーの前記ラジエータのコア面と対向しない内側面に、第2の吸音材が付設され、
前記第2の吸音材は、前記下タンクまたは前記下タンクに被せられる下タンク保護カバーと前記ラジエータカバーとで挟持されることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータカバーにおける前記冷却風導入口の前方に設けられる締結ボス部は、前記ラジエータカバーの外側面より凹んだ凹部の底壁に形成されることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、
請求項1ないし請求項10のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記冷却風導入口には複数の羽根板からなるルーバが設けられることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、
請求項11記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記遮音壁から車幅方向外方に斜めに起立した前記羽根板が、前記遮音壁と一体に形成されることを特徴とする。
請求項1記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、ビルトインラジエータ方式の内燃機関の側面視で、ラジエータカバーにおけるラジエータのコア面に対向するコア面対向部位のうち、クランク軸線よりも上方部位の一部または全部に遮音壁が形成され、少なくとも前記コア面対向部位のうち、クランク軸線よりも上方部位では、前記冷却風導入口の開口面積よりも遮音壁の面積の方が大きくなるようにしたので、特に内燃機関の上方に向けて放出される騒音は、遮音壁により遮られて、乗員シートに着座する乗員の耳に入り難く居住性を向上させることができる。
また、回転する冷却ファンの吸引によりラジエータカバーの遮音壁以外の部位に形成される冷却風導入口からラジエータカバー内に外気を必要な量導入することは可能で、ラジエータの冷却性能を維持することができる。
請求項2記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、ラジエータカバーにおける冷却風導入口のうちクランク軸線より後方のカバー後半部に形成される後側冷却風導入口よりも、クランク軸線より前方のカバー前半部に形成される前側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有するので、大きい開口面積を有する前側冷却風導入口は走行風を取り込み易く、さらにラジエータカバー内に取り込んだ走行風は、ラジエータのコア面に沿ってコアの前側部分から後側部分に向かって広がり易くなるため、ラジエータの冷却性も向上する。
請求項3記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、ラジエータカバーにおける冷却風導入口のうちクランク軸線より上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりも、クランク軸線より下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有するので、遮音壁を拡大して騒音をより低減することができるとともに、大きい開口面積を有する下側冷却風導入口は、走行風を取り込み易く、ラジエータの冷却性を向上させることができる。
請求項4記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、ラジエータカバーの前方に、車体カバーの一部を構成する乗員の足置きフロア部が設けられ、前記下側冷却風導入口の少なくとも一部が足置きフロア部より下方に位置するので、足置きフロア部の下方を後方に向かって流れる走行風を、下側冷却風導入口が効果的に取り込むことができ、ラジエータカバーに遮音壁を設けることにより冷却風導入口の開口面積が小さくなってしまう場合であっても、ラジエータの十分な冷却性能を確保することができる。
請求項5記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、少なくともラジエータのコア面に対向する遮音壁の車幅方向内側面に、吸音材が付設されるので、遮音効果を一層高めることができる。
請求項6記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、遮音壁の車幅方向内側面に、吸音材のクランク軸方向の動きを規制するようにして同吸音材を保持する保持部が形成されるので、遮音壁に付設された吸音材が冷却ファンの吸気によりクランク軸方向内側に吸引されるのを規制して、吸音材がラジエータのコア面に接触するのを防止し、吸音材とコア面との間の空間を保って吸気をコア面全体に行き渡らせてラジエータの十分な冷却性能を確保することができる。
また、遮音壁に付設される吸音材は、保持部に保持されるので、吸音材の取付作業が容易である。
請求項7記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、前記保持部は、少なくとも吸音材の下端部を係止して保持する。
吸音材が付設される遮音壁の下端を境に形成される冷却風導入口から導入される吸気により吸音材の下端部はクランク軸方向内側に吸引される吸気により剥がれ易い箇所にあるが、この吸音材の下端部を少なくとも保持部が係止して保持することで、吸音材の下端部がクランク軸方向内側へ動くのを規制して安定的に保持することができ、吸音材がラジエータのコア面に接触するのを防止して、吸音材とコア面との間の空間を確実に保つことができ、吸気をコア面全体に行き渡らせてラジエータの十分な冷却性能を確保することができる。
請求項8記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、ラジエータはコアの上方に上タンクを備え、吸音材の上部は、上タンクまたは上タンクに被せられる上タンク保護カバーとラジエータカバーとで挟持されるので、吸音材の上部を固定する特別な固定部材を必要とせず部品点数を削減できるとともに、吸音材の上部はクランク軸方向の位置ずれが規制され、吸音材がラジエータのコア面に接触するのを抑制し、吸音材とコア面との間の空間を保って十分な冷却性能を確保することができる。
また、吸音材の上部が挟持されるので、ラジエータカバーの振動も抑えることができ、この振動に伴う騒音も防止することができる。
請求項9記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、ラジエータはコアの下方に下タンクを備え、ラジエータカバーのラジエータのコア面と対向しない内側面に、第2の吸音材が付設されるので、冷却風導入口の開口面積を大きく確保することができ、ラジエータの冷却性能を確保しやすい。
また、第2の吸音材は、下タンクまたは下タンクに被せられる下側保護カバーとラジエータカバーとで挟持されるので、ラジエータカバーの振動を抑えることができ、この振動による騒音も防止することができる。
請求項10記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、ラジエータカバーにおける冷却風導入口の前方に設けられる締結ボス部は、ラジエータカバーの外側面より凹んだ凹部の底壁に形成されるので、ラジエータカバーを内燃機関側に取り付ける締結部材は、ラジエータカバーの外側面より凹んだ凹部の底壁に形成された締結ボス部を締結するため、締結部材は凹部に没してラジエータカバーの外側面より外方に突出せず、冷却風導入口に導入される走行風の吸気抵抗を低減し、冷却風導入口の開口面積が小さく形成される場合であっても、効率良く冷却風を取り込んで、ラジエータの冷却性能を維持することができる。
請求項11記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、冷却風導入口には複数の羽根板からなるルーバが設けられるので、冷却風導入口でルーバにより冷却風を案内して効率良く導入し、冷却性能を高く維持することができる。
請求項12記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置によれば、遮音壁から車幅方向外方に斜めに起立した羽根板が、遮音壁と一体に形成されるので、遮音壁部の剛性を高めることができるとともに、羽根板によって遮音壁を目立たないようにして外観性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る冷却装置を適用した自動二輪車の全体側面図である。 同自動二輪車のパワーユニットの内燃機関周辺の要部拡大側面図である。 同内燃機関のラジエータカバーを省略した状態の側面図である。 図2中のIV−IV矢視断面図である。 図2中のV−V矢視断面図である。 図2中のVI−VI矢視断面図である。 ラジエータカバーの裏面図である。 ラジエータカバー,ラジエータ,シュラウドが組み付けられた状態の裏面図である。 本発明の実施形態2に係る冷却装置を適用した自動二輪車のパワーユニットの内燃機関周辺の要部拡大側面図である。 図9中のX−X矢視断面図である。
以下、本発明に係る実施形態1について図1ないし図8に基づいて説明する。
図1は、本実施形態1に係る冷却装置を適用した鞍乗型自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施形態1に係る鞍乗型自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとする。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
図1を参照して、鞍乗型自動二輪車1の車体の骨格をなす車体フレーム2は、車体前部のヘッドパイプ3から下方に左右に分岐して一対のメインフレーム4,4が延出し、同メインフレーム4,4は、下端で後方に屈曲して水平に延びた後に、斜め上方に屈曲している。
メインフレーム4,4の各前側鉛直部から後方に延出したセンタフレーム5,5は、後部で下方に屈曲してメインフレーム4,4の中央水平部の後部に連結している。
センタフレーム5,5の下方への屈曲部の下部からシートレール6,6が後方へ若干斜め上方に傾斜して延び、シートレール6,6の途中を前記メインフレーム4,4の斜め上方に屈曲して延びた後端が連結して支持している。
概ね、以上のように構成された車体フレーム2の前部において、ヘッドパイプ3にはステアリングステム10が回動自在に貫通され、ステアリングステム10は下端が前輪12を軸支するフロントフォーク11に一体に連結され、ステアリングステム10の上端からは左右ハンドルバー13,13が左右に展開しながら上方に延出している。
図1および図2を参照して、メインフレーム4,4の中央水平部の後側屈曲部に支持ブラケット8,8が突設され、一方スイング式のパワーユニット30の前側下部にハンガ部30h,30hが突出しており、支持ブラケット8,8とハンガ部30h,30hをリンク部材9が連結して、パワーユニット30が車体フレーム2に揺動可能に支承される。
パワーユニット30は、その前部が単気筒4ストロークの水冷式内燃機関31であり、内燃機関31のクランクケース32から前方にシリンダブロック33,シリンダヘッド34,シリンダヘッドカバー35が順次重ねられて突設され、シリンダ軸線が水平近くまで大きく前傾した姿勢をしている。
シリンダヘッド34から下方に延出した排気管25は、屈曲してクランクケース32の下方を後方に延び、後輪15の手前で右方斜め上方に屈曲して後輪15の側方に配置されたマフラー26に接続されている。
クランクケース32は、左右割りで右クランクケース32Rと左クランクケース32Lが合体したもので、左クランクケース32Lは、後方に延出してベルト式無段変速機(図示せず)が収容される伝動ケース32Ldとなり(図5参照)、右クランクケース32Rから後方にスイングアーム14が延設され、伝動ケースとスイングアーム14の後部に後輪15が軸支される(図1参照)。
伝動ケースおよびスイングアーム14の後端とシートレール6,6の後端との間にリヤクッション16,16が介装される。
メインフレーム4,4には、センタフレーム5,5との間に囲まれる空間に配置されて燃料タンク17が搭載される。
また、シートレール6の上には前後に長尺の収納ボックス18が支持され、同収納ボックス18を、乗員シート19が開閉可能に上方から覆う。
乗員シート19は、運転者用シート19aと同乗者用シート19bが前後に配置されている2人乗りのタンデム型のシートである。
車体を覆う車体カバーは、図1に示すように、概ね以下のように構成されている。
車体前部のヘッドパイプ3およびステアリングステム10は、フロントカバー20で覆われ、収納ボックス18の周囲は、車体中央から車体後部に亘ってボディカバー21で覆われ、車体中央を左右側方から覆うフロアサイドカバー22が、ボディカバー21の下方に連接されて設けられ、フロアサイドカバー22の下方にフロアスカート23が前後を斜めに立ち上げる形状で連接されて車体下部を覆っている。
乗員シート19の前半部の運転者用シート19aの左右両側下方に配設されるフロアサイドカバー22は、前輪12の近くまで前方に延出しており、前後に亘って下部が左右外側方に突出して足置き部であるステップフロア22fが前後に長尺に形成されている。
このフロアサイドカバー22の外側方に突出したステップフロア22fの外側縁に接してフロアスカート23が下方に垂下して配設されている。
フロアスカート23におけるステップフロア22fより下方の後半部に、図1に示す側面視で前方に先細の三角形状をなして、内側に円錐面を形成して凹んだ導風凹部23dが前後に長尺に形成されており、同導風凹部23dの最も上下幅が広がった後端の前方に向いた壁面に導風口23hが穿設されている。
パワーユニット30の内燃機関31は、収納ボックス18の下、すなわち乗員シート19の下方に配置され、乗員シート19の前後方向の中央辺りの下方に内燃機関31のクランクケース32が位置する(図1参照)。
図4および図5を参照して、このクランクケース32に車幅方向に指向してクランク軸40が軸受42L,42Rを介して回転自在に支承され、クランク軸40の左右のクランクウエブ40w,40w間に架設されたクランクピン40pにピストン(図示せず)との間を連結するコネクティングロッド41の大端が軸支される。
クランク軸40の右側の軸受42Rを右方に貫通して延びた右側クランク軸部には、軸受42Rに隣接して動弁系に動力を伝達するカムチェーン43cが巻き掛けられる駆動スプロケット43が嵌着され、さらに右側クランク軸部の右クランクケース32Rの側壁開口を貫通した部分および側壁開口を塞ぐように設けられる保持部材44にACジェネレータ45が設けられる。
ACジェネレータ45は、始動兼発電装置であり、クランク軸40の右側クランク軸端部にACGボス部45bを介して椀状のアウタロータ46が固着され、その内周面に周方向に配設される磁石46mの内側にステータコイル47cの巻回されたインナステータ47が保持部材44の中央円筒部に固定されて保持されている。
このACジェネレータ45の椀状をしたアウタロータ46の右側面に冷却ファン48が取り付けられており、クランク軸線Cと同軸に設けられる。
すなわち、冷却ファン48は、クランク軸40の端部に設けられる。
ACジェネレータ45のアウタロータ46は、外周囲を右クランクケース32Rに囲繞され、アウタロータ46の右側に取り付けられる冷却ファン48の外周囲は、右クランクケース32Rに連接されるシュラウド50により囲繞される。
冷却ファン48のクランク軸方向の右側には、ラジエータ60がコア61のコア面61fを冷却ファン48に対向させて配設される。
このように本内燃機関は、ビルトインラジエータ方式を採用したものである。
ラジエータ60は、コア面が矩形をしたコア61を挟んで上下に樹脂製の上タンク62と下タンク63が設けられたものであり、前部よりも後部が低位置となるように傾いた姿勢で取り付けられている(図3参照)。
このラジエータ60の右側にラジエータカバー70が被せられる。
図3に示されるように、内燃機関31におけるシリンダヘッド34およびシリンダヘッドカバー35の右側面には、クランク軸31の回転に連動するウォータポンプ36が配設されており、ウォータポンプ36から吐出される冷却水はホース38aを介してシリンダブロック33のウォータジャケット(図示せず)に導入される。
また、シリンダブロック33のウォータジャケットに通じるようにしてシリンダヘッド34に形成されるウォータジャケット(図示せず)から排出される冷却水は、ホース38bを介してラジエータ60の上タンク62に導かれ、上タンク62からコア61を流通することで冷却された冷却水は、下タンク63からホース38cで導出される。
一方、シリンダブロック33の右側方にはサーモスタット37が配設されており、下タンク63からの冷却水を導くホース38cはサーモスタット37に接続される。
また、シリンダヘッド34のウォータジャケットから導出される冷却水はバイパス用のホース38dを介してサーモスタット37に導くことも可能であり、サーモスタット37は、ウォータポンプ36の吸入管38eに接続される。
図3および図8を参照して、ラジエータ60の上タンク62は、コア61の上端縁の幅一杯に拡がったタンク下部62aから幅を両側から狭めて上方にタンク膨出部62bが膨出して形成されており、タンク膨出部62bから上方にフィラーキャップ64が取り付けられるフィラーネック62cが突出している。
そして、タンク下部62aとタンク膨出部62bが形成する両側の角部に取付ブラケット62d,62dが張り出して形成されている。
各取付ブラケット62dには、図8に示されるように、クランクケース取付孔62rとシュラウド取付孔62sと、さらに上タンク保護カバー65を取り付けるための保護カバー取付孔62tとが形成されている。
一方、ラジエータ60の下タンク63は、コア61の下端縁の幅一杯に拡がったタンク上部63aから幅を後側の片側だけ狭めて下方にタンク膨出部63bが膨出して形成されている。
そして、タンク膨出部63bの前側下部およびタンク上部63aとタンク膨出部63bが形成する角部に、取付ブラケット63d,63dが張り出して形成され、各取付ブラケット63dにクランクケース取付孔63rが形成されている(図8参照)。
さらに、タンク膨出部63bの中央より若干後寄りに、取付ブラケット63eが下方に張り出しており、取付ブラケット63eにはシュラウド取付孔63sが形成されている(図8参照)。
図1を参照して、ラジエータ60の上タンク62の近傍であるフロアサイドカバー22の後部には、同乗者用シート19bに着座する同乗者の足を載せるピリオンステップ24が設けられているので、上タンク62に同乗者の足が当たる可能性がある。
上タンク62は樹脂製であるので、補強のために、金属製の上タンク保護カバー65を被せて上タンク62を保護するようにしている。
なお、この実施形態1および後述する実施形態2では採用されていないが、下タンク62も樹脂製であるため、上記同様、金属製の下タンク保護カバーを下タンク62に被せて、下タンク62を保護するようにしてもよい。
上タンク保護カバー65は、上タンク62のタンク下部62aとタンク膨出部62bとを外側(クランク軸方向外側)から覆うように被せられ、上タンク保護カバー65の突出した取付片65d,65dを上タンク62の保護カバー取付孔62t,62tにねじ66,66によりねじ止めして上タンク保護カバー65を上タンク62に取り付ける(図3参照)。
このようなラジエータ60の裏側(クランク軸方向内側)に、冷却ファン48の外周囲を覆う樹脂製のシュラウド50が取り付けられる。
図8を参照して(図4も参照)、シュラウド50は、冷却ファン48の外周囲を囲繞する筒状部51と、同筒状部51の外周に矩形に展開した外周フランジ部52と、筒状部51の内周に延出し冷却ファン48の外径と略等しい内径の円開口が中央に大きく形成された内周フランジ部53とから概ね構成されている。
シュラウド50の筒状部51の下部から後部にかけて排風口54が開口しており、排風口54には冷却風の排出を案内する導風板54pが複数形成されている。
矩形に展開した外周フランジ部52の前端縁には上下に取付ブラケット52a,52aが突出しており、外周フランジ部52の後端縁には中央より若干下方に取付ブラケット52aが突出して形成されている。
また、外周フランジ部52の上端縁には前後に取付ボス部52b,52bが上方に突出して形成され、外周フランジ部52の下端縁の中央部に取付ボス部52bが下方に突出して形成されている。
シュラウド50は、外周フランジ部52がラジエータ60の上タンク62のタンク下部62aと下タンク63のタンク上部63aに裏側(クランク軸方向内側)から被せられ、上側2つの取付ボス部52b,52bと下側1つの取付ボス部52bをラジエータ60側のシュラウド取付孔62s,62s,63sに対向させて、ラジエータ60の表側からねじ67,67,67によりねじ止めして、ラジエータ60に取り付けられる(図3,図8参照)。
シュラウド50の内周フランジ部53の中央の大きな円開口は、ラジエータ60のコア61のコア面61fの4隅を除く大部分に対応している(図8参照)。
ラジエータ60は、シュラウド50が裏側に予め取り付けられた状態で、内燃機関31の右クランクケース32Rに、クランク軸40の右端に設けられた冷却ファン48を右側から覆うようにして、取り付けられる。
図8を参照して、ラジエータ60の上タンク62の取付ブラケット62d,62dに形成されたクランクケース取付孔62r,62rおよび下タンク63の取付ブラケット63d,63dに形成されたクランクケース取付孔63r,63rには、それぞれ円筒状のカラー部材50cが嵌入されており、各カラー部材50cに対向する右クランクケース32Rの右開口端面の各部位には、図4に示されるように、自らねじ孔を有する中間軸ボルト58が螺着されて立設されており、この中間軸ボルト58のねじ孔に各カラー部材50cの円孔が同軸に連なり、ボルト59をカラー部材50cに挿通して中間軸ボルト58のねじ孔に螺合して締め付けることによって、予め裏側にシュラウド50が取り付けられたラジエータ60が、右クランクケース32Rに直接締結される。
図4および図5に示されるように、冷却ファン48の外周はシュラウド50の筒状部51により囲繞され、冷却ファン48の右側にシュラウド50の内周フランジ部53の円開口に臨むラジエータ60のコア61が対向する。
このようにして右クランクケース32Rに取り付けられたラジエータ60の右側に樹脂製のラジエータカバー70が被せられる。
図2,図7,図8においては、ラジエータカバー70には散点模様が施されている。
図2,図4および図8を参照して、ラジエータカバー70は、ラジエータ60の側面視の輪郭に概ね沿ったカバー外周壁71とラジエータ60の右側面に対向するカバー側壁72とから概ね構成され、カバー側壁72は上タンク62に対向する上部側壁72aと下タンク63に対向する下部側壁72bとコア61に対向する中間側壁72cとからなる。
カバー外周壁71は、概ねラジエータ60のクランク軸方向の右半部の外周を覆う。
図2を参照して、ラジエータカバー70の中間側壁72cの前部の上下に締結ボス部74a,74aが形成され、中間側壁72cの後部に張り出して締結ボス部74aが形成されており、締結ボス部74a,74a,74aは、それぞれシュラウド50の取付ブラケット52a,52a,52aに対応する。
なお、中間側壁72cの前部下方の締結ボス部74aは、中間側壁72cの外側面よりも凹んだ凹部74bの底壁に形成されている(図6参照)。
ラジエータカバー70とシュラウド50は、ともに樹脂製であり、両者をボルトで締結するために、シュラウド50の取付ブラケット52aには金属板をコ字状に屈曲した金属クリップ90を嵌め込み(図3,図8参照)、図6に示されるように、ラジエータカバー70の締結ボス部74aのボルト孔には円筒状のカラー91を嵌挿しておき、ボルト92を外側からカラー91および金属クリップ90を貫通して、内側に突出したねじ部にナット93を螺合して締め付けることで、シュラウド50にラジエータカバー70を取り付ける。
カバー側壁72は、上部側壁72aに比べ中間側壁72cおよび下部側壁72bが右方に膨出しており(図4参照)、特に中間側壁72cは、図5および図6に示されるように、前部から後方に行くにしたがい徐々に右方に膨出して傾斜している。
このラジエータカバー70の中間側壁72cの傾斜した部分は、図2を参照して、前方を開放した変形コ字状をした上壁73a,下壁73b,後壁73cからなる枠壁73内に形成されており、この枠壁73内の傾斜した面に冷却風導入口77が形成される。
図2および図7に示す側面視には、ラジエータカバー70におけるラジエータ60のコア61のコア面61fに対向するコア面対向部位Sを太い破線の矩形枠で示すとともに、クランク軸40のクランク軸線Cの位置を十字で示している。
図2を参照して、中間側壁72cの枠壁73は、コア面対向部位Sと概ね重なっているが、上壁73aが前方に行く程下壁73bに近づきコア面対向部位Sより狭くなっているが、その狭くなった枠壁73の前方開放部位はコア面対向部位Sより若干前方にはみ出している。
このラジエータカバー70の中間側壁72cの枠壁73内に、複数の羽根板75pが平行に配列されたルーバ75が形成される。
複数の羽根板75pは、上壁73aから下壁73bおよび後壁73cに向けて斜め後方に延設され、各羽根板75pの前端縁が外側(右方)に開くように傾斜した姿勢で、互いに平行に形成されている(図5,図6参照)。
ここで、ラジエータカバー70のコア面対向部位Sのうち、冷却風導入口77が形成される部位を除く他の部位、すなわち開口していない部位を遮音壁76と定義する。
遮音壁76は、コア面対向部位S内における枠壁73や羽根板75pを含む中間側壁72cで構成される第1遮音壁76Aと、後述するように枠壁73内の複数の羽根板75p間に亘って形成される第2遮音壁76Bとからなる。
中間側壁72cの枠壁73内には、概ね上半部の前部を除く部分に第2遮音壁76Bが形成されていて、枠壁73内の第2遮音壁76B以外の部分であって複数の羽根板75pの間に冷却風導入口77が形成される。
図2および図7に示す側面視で、ラジエータカバー70のコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位の前部を除く大部分が遮音壁76(76A,76B)で覆われおり、第2遮音壁76Bは、クランク軸線Cよりも下方にも幾らか延出している。
したがって、冷却風導入口77は、枠壁73内の第2遮音壁76Bより下方部位と前部に形成されている。
冷却風導入口77は、ルーバ75の隣合う羽根板75p,75p間に開口して形成される。
しかし、第2遮音壁76Bの部位の羽根板75pは、遮音壁76から車幅方向外方に斜めに起立して、隣合う羽根板75p,75pが波状に連続して第2遮音壁76Bと一体に形成されている(図4,図5参照)。
このように、第2遮音壁76Bの部位の羽根板75pは、遮音壁76と一体に形成されるので、遮音壁部の剛性を高めることができるとともに、羽根板75pによって第2遮音壁76Bを目立たないようにして外観性を向上させることができる。
図2および図5を参照して、ラジエータカバー70は、車体中央の下部を側方から覆うフロアスカート23の後方に位置し、ラジエータカバー70の冷却風導入口77を有する枠壁73内のルーバ75が形成された冷却風導入口77は、フロアサイドカバー22のステップフロア22fより下方のフロアスカート23に形成された導風凹部23dおよび導風口23hの後方に位置する。
したがって、自動二輪車1の走行中には、車体下部のフロアスカート23に沿って流れる走行風は、図2に太線矢印で示すように、導風凹部23dに案内されて導風口23hから後方に流れてラジエータカバー70のルーバ75の冷却風導入口77に効率良く導入される。
図5に示されるように、フロアスカート23の導風口23hの後方に位置するラジエータカバー70のルーバ75の平行に配列された複数の羽根板75pは、前部から後方に行くにしたがい徐々に右方にシフトして形成されているので、冷却風導入口77の前方に向いた開口面積が車幅方向に拡がっている。
そのため、導風口23hから後方に流れた走行風を、ラジエータカバー70におけるルーバ75の車幅方向に拡がった複数の羽根板75pが捉えて、冷却風導入口77からラジエータカバー70内に羽根板75pが冷却風を案内して効率良くかつ十分に導入することができ、ラジエータ60の冷却性能を高く維持することができる。
特に、ラジエータカバー70の枠壁73内の第2遮音壁76Bより下方部位と前部に形成された冷却風導入口77は、図2に示されるように、クランク軸線Cより上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりもクランク軸線Cより下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が大きい開口面積(開口領域)を有し、この大きい開口面積を有する下側冷却風導入口が、ステップフロア22fより下方のフロアスカート23の導風口23hと同じ高さで、車幅方向の位置も略同じであり、導風口23hの略真後ろに位置しているので、走行風を大量に効率良く取り込み易く、ラジエータ60の冷却性能をより一層向上させることができる。
本ビルトインラジエータ方式の内燃機関31の冷却装置は、回転する冷却ファン48の吸引によりラジエータカバー70の冷却風導入口77からラジエータカバー内に外気を導入するものであるが、これに加えて、上記のように、冷却風導入口77は、走行風を積極的に取り入れることができ、遮音壁76(76A,76B)により開口面積が規制された冷却風導入口77でも十分にラジエータカバー70内に外気を導入することができ、ラジエータ60の冷却性能を高く維持することができる。
なお、ラジエータ60のコア61の内側で回転する冷却ファン48により吸引されてコア61を冷却した空気は、シュラウド50の下部に形成された排風口54から導風板54pに案内されて外部に排出される(図4参照)。
ラジエータカバー70の冷却風導入口77は、枠壁73内の遮音壁76より下方部位と前部に形成され、図2に示されるように、クランク軸線Cより後方のカバー後半部に形成される後側冷却風導入口よりも、クランク軸線Cより前方のカバー前半部に形成される前側冷却風導入口の方が、大きい開口面積(開口領域)を有するので、大きい開口面積を有する前側冷却風導入口は走行風を取り込み易く、さらにラジエータカバー70内に取り込んだ走行風は、ラジエータ60のコア面61fに沿ってコア61の前側部分から後側部分に向かって広がり易くなるため、ラジエータ60の冷却性能も一層向上する。
ビルトインラジエータ方式の内燃機関31において、ラジエータカバー70の遮音壁76(76A,76B)は、枠壁73内の概ね上半部の前部を除く部分に形成され、図2および図7に示す側面視で、コア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位の前部を除く一部(実施形態1では大部分)が遮音壁76で覆われている。
より詳細には、少なくともコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位では、冷却風導入口77の開口面積よりも遮音壁76(76A,76B)の面積の方が大きくなるようにしたので、内燃機関31の上方に向けて放出される騒音は、遮音壁76(76A,76B)により遮られて、内燃機関31のクランクケース32の上方に位置する乗員シートに着座する乗員の耳に騒音が入り難く居住性を向上させることができる。
特に、冷却ファンの回転による吸気音が大きくなる排気量や出力が大きい内燃機関で、騒音が効果的に防止されて有効である。
このように、ラジエータカバー70に遮音壁76(76A,76B)を設けることにより冷却風導入口77の開口面積が小さくなってしまう場合であっても、前記したように、遮音壁76(76A,76B)以外の冷却風導入口77のうちクランク軸線Cより下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口が大きい開口面積を有することで、走行風を大量に効率良く取り込み易く、ラジエータ60の冷却性能をより一層向上させることができる。
ラジエータカバー70のカバー側壁72の車幅方向の内側面には、図7に示されるように、ラジエータ60のコア61のコア面61fに対向する矩形のコア面対向部位Sを囲うように、上下前後の各辺に、それぞれ平行に、上側リブ78a,下側リブ78b,前側リブ78c,後側リブ78dがカバー側壁72から突出して形成されている。
カバー側壁72の中間側壁72cにおける枠壁73内の概ね上半部の前部を除く部分に形成された第2遮音壁76Bの内側面には、第2遮音壁76Bの下端縁に沿った前後2カ所にL字状に屈曲した係止保持片79a,79bが上方を開放して突出形成されている。
この係止保持片79a,79bに下端縁を係止されて殻板状の第1の吸音材81が、クランク軸方向(車幅方向)の動きを規制されて、ラジエータカバー70のカバー側壁72の内側面に付設される。
係止保持片79a,79bは、第1の吸音材81を係止して保持する保持部である。
図7に示すように、係止保持片79a,79bに下端縁を保持された第1の吸音材81は、第2遮音壁76Bの内側面はもとより、第2遮音壁76Bより上方に大きく延出しており、コア面対向部位S内の枠壁73(第1遮音壁76A)よりも上方に突出し、上側リブ78aをさらに上に超えた上部側壁72aの内側面にまで達している。
第1の吸音材81は、スポンジ状をなし、裏面全体に接着剤が塗布されており、同第1の吸音材81を、カバー側壁72の内側面に沿って変形して、接着剤によりカバー側壁72の内側面に接着される。
このようにラジエータ60のコア面61fに対向するラジエータカバー70のコア面対向部位Sのクランク軸線Cよりも上方部位の前部を除く大部分を覆う遮音壁76(76A,76B)の裏面に、第1の吸音材81が付設されるので、遮音効果を一層高めることができる。
図4に示されるように、第1の吸音材81の上部は、ラジエータ60の上タンク62に対向しており、ラジエータカバー70の上部側壁72aの内側面に突出した上側リブ78aが第1の吸音材81に食い込んで、上タンク62に被せられる上タンク保護カバー65との間に第1の吸音材81の上部を挟み込んでいる。
すなわち、第1の吸音材81の上部は、上タンク62に被せられる上タンク保護カバー65とラジエータカバー70とで挟持される。
したがって、第1の吸音材81の上部を固定する特別な固定部材を必要とせず部品点数を削減することができ、第1の吸音材81の上部はクランク軸方向の位置ずれが規制され、第1の吸音材81がラジエータ60のコア面61fに接触するのを抑制し、第1の吸音材81とコア面61fとの間の空間を保って冷却風による冷却効果を十分確保することができる。
また、第1の吸音材81の上部が挟持されるので、ラジエータカバー70の振動も抑えることができ、この振動に伴う騒音も防止することができる。
また、第1の吸音材81が付設される第2遮音壁76Bの下端を境に下方に冷却風導入口77が形成されているので、冷却風導入口77から導入される吸気、特に冷却ファン48の中心近傍の強い吸気により第1の吸音材81の下端部はクランク軸方向内側に吸引されて剥がれ易い箇所にあるが、この第1の吸音材81の下端部を係止保持片79a,79bが係止して保持することで、第1の吸音材81の下端部がクランク軸方向内側に動くのを規制して安定的に保持することができる。
したがって、第1の吸音材81がラジエータ60のコア面61fに接触するのを効果的に防止し、第1の吸音材81とコア面61fとの間の空間を確実に保つことができ、吸気をコア面61fの全体に行き渡らせてラジエータ60の十分な冷却効果を確保することができる。
また、遮音壁76(76A,76B)に付設される第1の吸音材81は、係止保持片79a,79bに保持されることで、第1の吸音材81の取付作業が容易である。
図7を参照して、ラジエータカバー70の下部側壁72bの裏面に、第2の吸音材82が接着されている。
第2の吸音材82は、ラジエータカバー70のラジエータ60のコア面61fと対向するコア面対向部位Sに付設されるものではないので、冷却風導入口77の開口面積を大きく確保することができ、ラジエータ60の冷却性能を確保しやすい。
また、第2の吸音材82は、ラジエータカバー70のコア面対向部位Sの下辺に沿って突出形成された下側リブ78bに沿って下方に付設されており、図4に示されるように、ラジエータ60の下タンク63に対向する位置にあって、下タンク63とラジエータカバー70とで挟持され、ラジエータカバー70の振動を抑えることができ、この振動による騒音も防止することができる。
なお、下タンク63に下タンク保護カバーが被せられる場合は、下タンク保護カバーとラジエータカバー70とで第2の吸音材82を挟持する。
さらに、図7に示されるように、ラジエータカバー70には、第3の吸音材83が、中間側壁72cの裏面のコア面対向部位Sと後側リブ78dとの間に、後側リブ78dに沿って上下方向に長尺に接着されている。
第3の吸音材83は、第2の吸音材82と同様に、ラジエータカバー70のラジエータ60のコア面61fと対向するコア面対向部位Sに付設されるのではないので、冷却風導入口77の開口面積を大きく確保することができ、ラジエータ60の冷却性能を確保しやすい。
そして、内燃機関31の後方へ放出される騒音が吸収されるので、特に同乗者用シート19bに着座する同乗者への騒音がより低減される。
図2を参照して、ラジエータカバー70をラジエータ60に被せてシュラウド50の取付ブラケット52aに締結する3つのボルト92のうち前側下のラジエータカバー70の冷却風導入口77の前方において締結されるボルト92は、ラジエータカバー70の中間側壁72cの外側面より凹んだ凹部74bの底壁に形成される締結ボス部74aに締結される。
したがって、図6に示されるように、当該ボルト92の頭部は凹部74bに没してラジエータカバー70の外側面より外方に突出せず、冷却風導入口77に導入される走行風の吸気抵抗を低減し、冷却風導入口77の開口面積が小さく形成される場合であっても、効率良く冷却風を取り込んで、ラジエータ60の冷却性能を維持することができる。
本実施形態1では、ラジエータカバー70のコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位の前部の冷却風導入口77を除く大部分が遮音壁76(76A,76B)で覆われているが、全部を遮音壁76(76A,76B)で覆うようにしてもよい。
騒音をより低減できるとともに、クランク軸線Cよりも下方の冷却風導入口77で必要な冷却風はラジエータカバー70に導入することが可能である。
次に、本発明の実施形態2に係る鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置について、図9および図10に基づき説明する。
本実施形態2は、ラジエータカバー100と関連部分が前記実施形態1のものと異なる以外は、実施形態1と同様であり、ラジエータカバー100と関連部分以外の部材には実施形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
本ラジエータカバー100は、ラジエータ60の側面視の輪郭に概ね沿ったカバー外周壁101とラジエータ60の右側面に対向するカバー側壁102とから概ね構成されて、前記実施形態1のラジエータカバー70と外形が似ている。
カバー側壁102は、上タンク62に対向する上部側壁102aと下タンク63に対向する下部側壁102bとコア61に対向する中間側壁102cとからなり、中間側壁102cの前部の上下に締結ボス部104a,104aが形成され、中間側壁102cの後部に張り出して締結ボス部104aが形成されていることも、その場所および形状とともに実施形態1と同様であり、締結ボス部104a,104a,104aは、それぞれシュラウド50の取付ブラケット52a,52a,52aにボルト92とナット93により締結される。
そして、本ラジエータカバー100のカバー側壁102は、上部側壁102aに比べ中間側壁102cおよび下部側壁102bが右方に膨出しており(図10参照)、膨出する中間側壁102cの前部に右方に立ち上がるように形成される前壁に冷却風導入口107が略前方に向けて開口して設けられている。
図9に示されるように、冷却風導入口107は、上下方向に長尺で中間高さで屈曲しており、屈曲部より上側の上側冷却風導入口107aが前下がりに傾斜し、屈曲部より下側の下側冷却風導入口107bが後下がりに傾斜して、全体でくの字状をなしている。
なお、冷却風導入口107には、ルーバ108の複数の羽根板108pが略水平姿勢で互いに略平行に上下方向に配列されている。
また、カバー側壁102における膨出する中間側壁102cの下部(下部側壁102bとの境付近)に右方に立ち上がるように形成される下壁に冷却風導入口110が斜め右下方に向けて開口して設けられている。
冷却風導入口110は、前後方向に長尺である。
冷却風導入口110には、ルーバ111の複数の羽根板111pが略鉛直姿勢で互いに略平行に前後方向に配列されている。
図9に示す側面視には、ラジエータカバー100におけるラジエータ60のコア61のコア面61fに対向するコア面対向部位Sを太い破線の矩形枠で示すとともに、クランク軸40のクランク軸線Cの位置を十字で示している。
同図9を参照して、ラジエータカバー100は、中間側壁102cの前後を除く中央部位の大部分がコア面対向部位Sと重なる位置にある。
この中間側壁102cのコア面対向部位Sと重なる部分が殆ど側壁を構成していて、この側壁が遮音壁103となっている。
遮音壁103は、前方が上下に長尺でくの字状に屈曲した冷却風導入口107に至るまで延出し、下方が前後に長尺の冷却風導入口110まで延出している。
そして、コア面対向部位Sの前下角部に下側冷却風導入口107bの下端部が僅かに開口しており、コア面対向部位Sの後下角部近傍に冷却風導入口110の後端部が開口している。
図9に示す側面視で、ラジエータカバー100におけるラジエータ60のコア面61fに対向するコア面対向部位Sのうち、少なくともクランク軸線Cよりも上方部位の全部に遮音壁103が形成される。
より詳細には、少なくともコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位には、冷却風導入口が存在しないため、当該上方部位での冷却風導入口の開口面積は、0となる。
したがって、当該上方部位では、冷却風導入口の開口面積(開口面積は0)よりも遮音壁103の面積の方が大きくなるので、内燃機関31の上方に向けて放出される騒音は、この遮音壁103により遮られて、乗員シート19に着座する乗員の耳に入り難く居住性を向上させることができる。
なお、遮音壁103は、コア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも下方部位の殆どにも設けられているので、益々騒音は低減されている。
本ラジエータカバー100は、上記のようにコア面対向部位Sの大部分に遮音壁103を設けて騒音を極力低減していると同時に、コア面対向部位Sの前方と下方にそれぞれ冷却風導入口107,110が形成されて、冷却風のラジエータカバー100内への導入は確保されている。
図9を参照して、コア面対向部位Sの前方の冷却風導入口107は、フロアサイドカバー22のステップフロア22fより下方のフロアスカート23に形成された導風凹部23dおよび導風口23hの後方に位置するので、走行中には、車体下部のフロアスカート23に沿って流れる走行風は、図9に太線矢印でしめされるように、導風凹部23dに案内されて導風口23hから後方に流れてラジエータカバー100の前方に開口した冷却風導入口107に効率良く導入される。
冷却風導入口107は、くの字状に屈曲して、前下がりに傾斜した上側冷却風導入口107aと後下がりに傾斜した下側冷却風導入口107bとからなるので、上下方向に直線的に冷却風導入口が形成されるものに比べて、同じ上下幅でも、開口面積を大きく設計することができ、走行風のラジエータカバー100内への導入量を増やすことができる。
そして、図9の側面視を参照して、ラジエータカバー100は、冷却風導入口107の屈曲部がクランク軸線Cと略同じ高さで前方にあり、クランク軸線Cより上方に前下がりに傾斜した上側冷却風導入口107aがあり、クランク軸線Cより下方に後下がりに傾斜した下側冷却風導入口107bがあるので、コア面対向部位Sの中央のクランク軸線Cより屈曲部が前方に離れ、側面視で、クランク軸線Cの周囲に広く遮音壁103が延出して形成されている。
そのため、内燃機関31の騒音が効果的に低減される。
また、図9に示されるように、クランク軸線Cより後方のカバー後半部に形成される後側冷却風導入口よりもクランク軸線Cより前方のカバー前半部に形成される前側冷却風導入口の方が大きい開口面積を有し、カバー前半部におけるコア面対向部位Sの中央のクランク軸線Cより上方に上側冷却風導入口107a、下方に下側冷却風導入口107bが形成されることで、取り込んだ冷却風をラジエータ60のコア61の上下幅一杯に前側部分から後側部分に向かって広く全体に行き渡らせることができ、ラジエータ60の冷却性能をより一層向上させることができる。
図9に示されるように、クランク軸線Cより上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりもクランク軸線Cより下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が大きい開口面積を有し、カバー下半部におけるコア面対向部位Sの下方の冷却風導入口110は、フロアスカート23の下端縁より若干高い位置にある。
したがって、走行中には、車体下部のフロアスカート23の下端縁に沿って流れる走行風が、図9に太線矢印で示すように、フロアスカート23の下端縁の後端で斜め上方に湾曲する湾曲面に沿って斜め上方に向きを変えて後方に流れ、斜め右下方に向けて開口した冷却風導入口110に効率良く導入される。
図10に示されるように、ラジエータカバー100の裏面の所要部位に、少なくとも遮音壁103の裏面に、吸音材121,122等を接着して付設することで、遮音効果を一層高めることができる。
なお、本実施形態2では、コア面対向部位Sの前方の冷却風導入口107は、1カ所屈曲させて、くの字状としたが、2カ所以上屈曲させて多角形状としてもよい。
以上、本発明に係る2つの実施形態の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置につき説明したが、本発明の態様は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
例えば、実施形態1,2のラジエータカバー70,100において、カバー側壁72,102における膨出する中間側壁72c,102cの後部に右方に立ち上がるように形成される後壁に、別途、後方に開口する冷却風導入口を形成してもよい。
ラジエータカバー70,100のコア面対向部位Sではない後壁にも冷却風導入口を設けることで、冷却ファン48の吸引によるラジエータカバー70,100内への外気の導入量を増やすことができ、ラジエータ60の冷却性能をより向上することができる。
また、実施形態1,2に開示されたフロアスカート23には、導風凹部23dおよび導風凹部23dの後端の前方に向いた壁面に導風口23hが穿孔されているが、導風凹部23dの後端を壁面とせずに凹ませて導風凹部23dを延長した状態として、導風凹部23dの後端開口を導風口としてもよい。
さらに、シュラウド50は、右クランクケース32Rと別体で構成されていたが、右クランクケース32Rを延長して冷却ファンの外周を覆うようにして構成することも可能である。
またさらに、ラジエータ60の上タンク62および下タンク63を、樹脂製のものに替えて金属製のもので構成してもよい。
本発明の鞍乗型車両は、実施形態の自動二輪車1に限らず、例えば、スクータ型自動二輪車、3輪、4輪のバギー車等、多様な鞍乗型車両であってよく、請求項1の要件を備える鞍乗型車両であればよい。
なお、各機器の左右の配置は、説明の便宜上、図示のものに特定して記載したが、上記実施形態に示すものと左右逆となる配置のものであってもよく、本発明に含まれる。
1…鞍乗型自動二輪車、2…車体フレーム、19…乗員シート、22…フロアサイドカバー、22f…ステップフロア、23…フロアスカート、23d…導風凹部、23h…導風口、
30…パワーユニット、31…内燃機関、32…クランクケース、40…クランク軸、45…ACジェネレータ、48…冷却ファン、
50…シュラウド、51…筒状部、52…外周フランジ部、53…内周フランジ部、54…排風口、
60…ラジエータ、61…コア、62…上タンク、63…下タンク、65…上タンク保護カバー、
70…ラジエータカバー、71…カバー外周壁、72…カバー側壁、72c…中間側壁、73…枠壁、74a…締結ボス部、74b…凹部、75…ルーバ、75p…羽根板、76…遮音壁、77…冷却風導入口、79a,79b…係止保持片、81…第1の吸音材、82…第2の吸音材、
100…ラジエータカバー、101…カバー外周壁、102…カバー側壁、103…遮音壁、104a…締結ボス部、107…冷却風導入口、108…ルーバ、108p…羽根板、110…冷却風導入口、111…ルーバ、111p…羽根板、121,122…吸音材。

Claims (12)

  1. 鞍乗型車両の乗員シート(19)の下方に配置される内燃機関(31)のクランクケース(32)と、
    前記クランクケース(32)に車幅方向に指向して回転自在に支承されるクランク軸(40)の端部に設けられる冷却ファン(48)と、
    前記冷却ファン(48)にコア面(61f)を対向させて配置されるラジエータ(60)と、
    前記ラジエータ(60)を車幅方向外側から覆うとともに、外部から冷却風を取り込む冷却風導入口(77,107,110)が形成されるラジエータカバー(70,100)と、
    を備える鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
    側面視で、前記ラジエータカバー(70,100)における前記ラジエータ(60)のコア面(61f)に対向するコア面対向部位(S)のうち、クランク軸線(C)よりも上方部位の一部または全部に遮音壁(76,103)が形成され、
    前記冷却風導入口(77,107,110)は、前記ラジエータカバー(70,100)における前記遮音壁(76,103)以外の部位に形成され、
    少なくとも前記コア面対向部位(S)のうち、クランク軸線(C)よりも上方部位では、前記冷却風導入口(77,107,110)の開口面積よりも遮音壁(76,103)の面積の方が大きくなるようにしたことを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  2. 前記ラジエータカバー(70,100)における前記冷却風導入口(77,107,110)のうちクランク軸線(C)より後方のカバー後半部に形成される後側冷却風導入口よりも、クランク軸線(C)より前方のカバー前半部に形成される前側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  3. 前記ラジエータカバー(70,100)における前記冷却風導入口(77,107,110)のうちクランク軸線(C)より上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりも、クランク軸線(C)より下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  4. 前記ラジエータカバー(70,100)の前方に、車体カバー(22)の一部を構成する乗員の足置きフロア部(22f)が設けられ、
    前記下側冷却風導入口の少なくとも一部が前記足置きフロア部(22f)より下方に位置することを特徴とする請求項3記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  5. 少なくとも前記遮音壁(76,103)の車幅方向内側面に、吸音材(81,121)が付設されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  6. 前記遮音壁(76)の車幅方向内側面に、前記吸音材(81)のクランク軸方向の動きを規制するようにして同吸音材(81)を保持する保持部(79a,79b)が形成されることを特徴とする請求項5記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  7. 前記保持部(79a,79b)は、少なくとも前記吸音材(81)の下端部を係止して保持することを特徴とする請求項6記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  8. 前記ラジエータ(60)は、前記コア(61)の上方に上タンク(62)を備え、
    前記吸音材(81)の上部は、前記上タンク(62)または前記上タンクに被せられる上タンク保護カバー(65)と前記ラジエータカバー(70)とで挟持されることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  9. 前記ラジエータ(60)は、前記コア(61)の下方に下タンク(63)を備え、
    前記ラジエータカバー(70)の前記ラジエータ(60)のコア面(61f)と対向しない内側面に、第2の吸音材(82)が付設され、
    前記第2の吸音材(82)は、前記下タンク(63)または前記下タンク(63)に被せられる下タンク保護カバーと前記ラジエータカバー(70)とで挟持されることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  10. 前記ラジエータカバー(70,100)における前記冷却風導入口(77,107)の前方に設けられる締結ボス部(74a)は、前記ラジエータカバー(70,100)の外側面より凹んだ凹部(74b)の底壁に形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  11. 前記冷却風導入口(77)には複数の羽根板(75p)からなるルーバ(75)が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
  12. 前記遮音壁(76)から車幅方向外方に斜めに起立した前記羽根板(75p)が、前記遮音壁(76)と一体に形成されることを特徴とする請求項11記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
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