JP6038844B2 - 鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置 - Google Patents
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Description
鞍乗型車両の乗員シートの下方に配置される内燃機関のクランクケースと、
前記クランクケースに車幅方向に指向して回転自在に支承されるクランク軸の端部に設けられる冷却ファンと、
前記冷却ファンにコア面を対向させて配置されるラジエータと、
前記ラジエータを車幅方向外側から覆うとともに、外部から冷却風を取り込む冷却風導入口が形成されるラジエータカバーと、
を備える鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
側面視で、前記ラジエータカバーにおける前記ラジエータのコア面に対向するコア面対向部位のうち、クランク軸線よりも上方部位の一部または全部に遮音壁が形成され、
前記冷却風導入口は、前記ラジエータカバーにおける前記遮音壁以外の部位に形成され、
少なくとも前記コア面対向部位のうち、クランク軸線よりも上方部位では、前記冷却風導入口の開口面積よりも遮音壁の面積の方が大きくなるようにし、
前記ラジエータカバー(70,100)における前記冷却風導入口(77,107,110)のうちクランク軸線(C)より上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりも、クランク軸線(C)より下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置である。
請求項1記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータカバーにおける前記冷却風導入口のうちクランク軸線より後方のカバー後半部に形成される後側冷却風導入口よりも、クランク軸線より前方のカバー前半部に形成される前側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする。
請求項1または請求項2記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータカバーの前方に、車体カバーの一部を構成する乗員の足置きフロア部が設けられ、
前記下側冷却風導入口の少なくとも一部が前記足置きフロア部より下方に位置することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記足置きフロア部(22f)の下方に垂下するようにフロアスカート(23)を備え、前記フロアスカート(23)には、走行風を車両後方へ案内する導風部(23d)が形成され、前記下側冷却風導入口が、前記導風部(23d)と略同じ高さ、かつ後方に位置して設けられることを特徴とする。
請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
少なくとも前記遮音壁の車幅方向内側面に、吸音材が付設されることを特徴とする。
請求項5記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記遮音壁の車幅方向内側面に、前記吸音材のクランク軸方向の動きを規制するようにして同吸音材を保持する保持部が形成されることを特徴とする。
請求項6記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記保持部は、少なくとも前記吸音材の下端部を係止して保持することを特徴とする。
請求項5ないし請求項7のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータは、コアの上方に上タンクを備え、
前記吸音材の上部は、前記上タンクまたは前記上タンクに被せられる上タンク保護カバーと前記ラジエータカバーとで挟持されることを特徴とする。
請求項5ないし請求項8のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータは、コアの下方に下タンクを備え、
前記ラジエータカバーの前記ラジエータのコア面と対向しない内側面に、第2の吸音材が付設され、
前記第2の吸音材は、前記下タンクまたは前記下タンクに被せられる下タンク保護カバーと前記ラジエータカバーとで挟持されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記ラジエータカバーにおける前記冷却風導入口の前方に設けられる締結ボス部は、前記ラジエータカバーの外側面より凹んだ凹部の底壁に形成されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項10のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記冷却風導入口には複数の羽根板からなるルーバが設けられることを特徴とする。
請求項11記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記遮音壁から車幅方向外方に斜めに起立した前記羽根板が、前記遮音壁と一体に形成されることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、
請求項1記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
前記遮音壁(76)は、前記コア面対向部位(S)のうち、枠壁(73)と該枠壁(73)内に形成されるとともに複数の羽根板(75p)が平行に配列されたルーバー(75)とで構成される第1遮音壁(76A)と、前記複数の羽根板間に亘って形成される第2遮音壁(76B)を備えることを特徴とする。
また、回転する冷却ファンの吸引によりラジエータカバーの遮音壁以外の部位に形成される冷却風導入口からラジエータカバー内に外気を必要な量導入することは可能で、ラジエータの冷却性能を維持することができる。
ラジエータカバーにおける冷却風導入口のうちクランク軸線より上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりも、クランク軸線より下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有するので、遮音壁を拡大して騒音をより低減することができるとともに、大きい開口面積を有する下側冷却風導入口は、走行風を取り込み易く、ラジエータの冷却性を向上させることができる。
また、遮音壁に付設される吸音材は、保持部に保持されるので、吸音材の取付作業が容易である。
吸音材が付設される遮音壁の下端を境に形成される冷却風導入口から導入される吸気により吸音材の下端部はクランク軸方向内側に吸引される吸気により剥がれ易い箇所にあるが、この吸音材の下端部を少なくとも保持部が係止して保持することで、吸音材の下端部がクランク軸方向内側へ動くのを規制して安定的に保持することができ、吸音材がラジエータのコア面に接触するのを防止して、吸音材とコア面との間の空間を確実に保つことができ、吸気をコア面全体に行き渡らせてラジエータの十分な冷却性能を確保することができる。
また、吸音材の上部が挟持されるので、ラジエータカバーの振動も抑えることができ、この振動に伴う騒音も防止することができる。
また、第2の吸音材は、下タンクまたは下タンクに被せられる下側保護カバーとラジエータカバーとで挟持されるので、ラジエータカバーの振動を抑えることができ、この振動による騒音も防止することができる。
図1は、本実施形態1に係る冷却装置を適用した鞍乗型自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施形態1に係る鞍乗型自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとする。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
センタフレーム5,5の下方への屈曲部の下部からシートレール6,6が後方へ若干斜め上方に傾斜して延び、シートレール6,6の途中を前記メインフレーム4,4の斜め上方に屈曲して延びた後端が連結して支持している。
伝動ケースおよびスイングアーム14の後端とシートレール6,6の後端との間にリヤクッション16,16が介装される。
また、シートレール6の上には前後に長尺の収納ボックス18が支持され、同収納ボックス18を、乗員シート19が開閉可能に上方から覆う。
乗員シート19は、運転者用シート19aと同乗者用シート19bが前後に配置されている2人乗りのタンデム型のシートである。
車体前部のヘッドパイプ3およびステアリングステム10は、フロントカバー20で覆われ、収納ボックス18の周囲は、車体中央から車体後部に亘ってボディカバー21で覆われ、車体中央を左右側方から覆うフロアサイドカバー22が、ボディカバー21の下方に連接されて設けられ、フロアサイドカバー22の下方にフロアスカート23が前後を斜めに立ち上げる形状で連接されて車体下部を覆っている。
このフロアサイドカバー22の外側方に突出したステップフロア22fの外側縁に接してフロアスカート23が下方に垂下して配設されている。
図4および図5を参照して、このクランクケース32に車幅方向に指向してクランク軸40が軸受42L,42Rを介して回転自在に支承され、クランク軸40の左右のクランクウエブ40w,40w間に架設されたクランクピン40pにピストン(図示せず)との間を連結するコネクティングロッド41の大端が軸支される。
すなわち、冷却ファン48は、クランク軸40の端部に設けられる。
このように本内燃機関は、ビルトインラジエータ方式を採用したものである。
ラジエータ60は、コア面が矩形をしたコア61を挟んで上下に樹脂製の上タンク62と下タンク63が設けられたものであり、前部よりも後部が低位置となるように傾いた姿勢で取り付けられている(図3参照)。
このラジエータ60の右側にラジエータカバー70が被せられる。
また、シリンダブロック33のウォータジャケットに通じるようにしてシリンダヘッド34に形成されるウォータジャケット(図示せず)から排出される冷却水は、ホース38bを介してラジエータ60の上タンク62に導かれ、上タンク62からコア61を流通することで冷却された冷却水は、下タンク63からホース38cで導出される。
また、シリンダヘッド34のウォータジャケットから導出される冷却水はバイパス用のホース38dを介してサーモスタット37に導くことも可能であり、サーモスタット37は、ウォータポンプ36の吸入管38eに接続される。
各取付ブラケット62dには、図8に示されるように、クランクケース取付孔62rとシュラウド取付孔62sと、さらに上タンク保護カバー65を取り付けるための保護カバー取付孔62tとが形成されている。
そして、タンク膨出部63bの前側下部およびタンク上部63aとタンク膨出部63bが形成する角部に、取付ブラケット63d,63dが張り出して形成され、各取付ブラケット63dにクランクケース取付孔63rが形成されている(図8参照)。
さらに、タンク膨出部63bの中央より若干後寄りに、取付ブラケット63eが下方に張り出しており、取付ブラケット63eにはシュラウド取付孔63sが形成されている(図8参照)。
上タンク62は樹脂製であるので、補強のために、金属製の上タンク保護カバー65を被せて上タンク62を保護するようにしている。
なお、この実施形態1および後述する実施形態2では採用されていないが、下タンク62も樹脂製であるため、上記同様、金属製の下タンク保護カバーを下タンク62に被せて、下タンク62を保護するようにしてもよい。
図8を参照して(図4も参照)、シュラウド50は、冷却ファン48の外周囲を囲繞する筒状部51と、同筒状部51の外周に矩形に展開した外周フランジ部52と、筒状部51の内周に延出し冷却ファン48の外径と略等しい内径の円開口が中央に大きく形成された内周フランジ部53とから概ね構成されている。
矩形に展開した外周フランジ部52の前端縁には上下に取付ブラケット52a,52aが突出しており、外周フランジ部52の後端縁には中央より若干下方に取付ブラケット52aが突出して形成されている。
また、外周フランジ部52の上端縁には前後に取付ボス部52b,52bが上方に突出して形成され、外周フランジ部52の下端縁の中央部に取付ボス部52bが下方に突出して形成されている。
シュラウド50の内周フランジ部53の中央の大きな円開口は、ラジエータ60のコア61のコア面61fの4隅を除く大部分に対応している(図8参照)。
図2,図7,図8においては、ラジエータカバー70には散点模様が施されている。
図2を参照して、ラジエータカバー70の中間側壁72cの前部の上下に締結ボス部74a,74aが形成され、中間側壁72cの後部に張り出して締結ボス部74aが形成されており、締結ボス部74a,74a,74aは、それぞれシュラウド50の取付ブラケット52a,52a,52aに対応する。
なお、中間側壁72cの前部下方の締結ボス部74aは、中間側壁72cの外側面よりも凹んだ凹部74bの底壁に形成されている(図6参照)。
このラジエータカバー70の中間側壁72cの傾斜した部分は、図2を参照して、前方を開放した変形コ字状をした上壁73a,下壁73b,後壁73cからなる枠壁73内に形成されており、この枠壁73内の傾斜した面に冷却風導入口77が形成される。
図2を参照して、中間側壁72cの枠壁73は、コア面対向部位Sと概ね重なっているが、上壁73aが前方に行く程下壁73bに近づきコア面対向部位Sより狭くなっているが、その狭くなった枠壁73の前方開放部位はコア面対向部位Sより若干前方にはみ出している。
複数の羽根板75pは、上壁73aから下壁73bおよび後壁73cに向けて斜め後方に延設され、各羽根板75pの前端縁が外側(右方)に開くように傾斜した姿勢で、互いに平行に形成されている(図5,図6参照)。
遮音壁76は、コア面対向部位S内における枠壁73や羽根板75pを含む中間側壁72cで構成される第1遮音壁76Aと、後述するように枠壁73内の複数の羽根板75p間に亘って形成される第2遮音壁76Bとからなる。
中間側壁72cの枠壁73内には、概ね上半部の前部を除く部分に第2遮音壁76Bが形成されていて、枠壁73内の第2遮音壁76B以外の部分であって複数の羽根板75pの間に冷却風導入口77が形成される。
図2および図7に示す側面視で、ラジエータカバー70のコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位の前部を除く大部分が遮音壁76(76A,76B)で覆われおり、第2遮音壁76Bは、クランク軸線Cよりも下方にも幾らか延出している。
冷却風導入口77は、ルーバ75の隣合う羽根板75p,75p間に開口して形成される。
しかし、第2遮音壁76Bの部位の羽根板75pは、遮音壁76から車幅方向外方に斜めに起立して、隣合う羽根板75p,75pが波状に連続して第2遮音壁76Bと一体に形成されている(図4,図5参照)。
より詳細には、少なくともコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位では、冷却風導入口77の開口面積よりも遮音壁76(76A,76B)の面積の方が大きくなるようにしたので、内燃機関31の上方に向けて放出される騒音は、遮音壁76(76A,76B)により遮られて、内燃機関31のクランクケース32の上方に位置する乗員シートに着座する乗員の耳に騒音が入り難く居住性を向上させることができる。
特に、冷却ファンの回転による吸気音が大きくなる排気量や出力が大きい内燃機関で、騒音が効果的に防止されて有効である。
係止保持片79a,79bは、第1の吸音材81を係止して保持する保持部である。
第1の吸音材81は、スポンジ状をなし、裏面全体に接着剤が塗布されており、同第1の吸音材81を、カバー側壁72の内側面に沿って変形して、接着剤によりカバー側壁72の内側面に接着される。
すなわち、第1の吸音材81の上部は、上タンク62に被せられる上タンク保護カバー65とラジエータカバー70とで挟持される。
また、第1の吸音材81の上部が挟持されるので、ラジエータカバー70の振動も抑えることができ、この振動に伴う騒音も防止することができる。
また、遮音壁76(76A,76B)に付設される第1の吸音材81は、係止保持片79a,79bに保持されることで、第1の吸音材81の取付作業が容易である。
第2の吸音材82は、ラジエータカバー70のラジエータ60のコア面61fと対向するコア面対向部位Sに付設されるものではないので、冷却風導入口77の開口面積を大きく確保することができ、ラジエータ60の冷却性能を確保しやすい。
なお、下タンク63に下タンク保護カバーが被せられる場合は、下タンク保護カバーとラジエータカバー70とで第2の吸音材82を挟持する。
第3の吸音材83は、第2の吸音材82と同様に、ラジエータカバー70のラジエータ60のコア面61fと対向するコア面対向部位Sに付設されるのではないので、冷却風導入口77の開口面積を大きく確保することができ、ラジエータ60の冷却性能を確保しやすい。
そして、内燃機関31の後方へ放出される騒音が吸収されるので、特に同乗者用シート19bに着座する同乗者への騒音がより低減される。
したがって、図6に示されるように、当該ボルト92の頭部は凹部74bに没してラジエータカバー70の外側面より外方に突出せず、冷却風導入口77に導入される走行風の吸気抵抗を低減し、冷却風導入口77の開口面積が小さく形成される場合であっても、効率良く冷却風を取り込んで、ラジエータ60の冷却性能を維持することができる。
騒音をより低減できるとともに、クランク軸線Cよりも下方の冷却風導入口77で必要な冷却風はラジエータカバー70に導入することが可能である。
本実施形態2は、ラジエータカバー100と関連部分が前記実施形態1のものと異なる以外は、実施形態1と同様であり、ラジエータカバー100と関連部分以外の部材には実施形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
カバー側壁102は、上タンク62に対向する上部側壁102aと下タンク63に対向する下部側壁102bとコア61に対向する中間側壁102cとからなり、中間側壁102cの前部の上下に締結ボス部104a,104aが形成され、中間側壁102cの後部に張り出して締結ボス部104aが形成されていることも、その場所および形状とともに実施形態1と同様であり、締結ボス部104a,104a,104aは、それぞれシュラウド50の取付ブラケット52a,52a,52aにボルト92とナット93により締結される。
なお、冷却風導入口107には、ルーバ108の複数の羽根板108pが略水平姿勢で互いに略平行に上下方向に配列されている。
冷却風導入口110は、前後方向に長尺である。
冷却風導入口110には、ルーバ111の複数の羽根板111pが略鉛直姿勢で互いに略平行に前後方向に配列されている。
この中間側壁102cのコア面対向部位Sと重なる部分が殆ど側壁を構成していて、この側壁が遮音壁103となっている。
そして、コア面対向部位Sの前下角部に下側冷却風導入口107bの下端部が僅かに開口しており、コア面対向部位Sの後下角部近傍に冷却風導入口110の後端部が開口している。
より詳細には、少なくともコア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも上方部位には、冷却風導入口が存在しないため、当該上方部位での冷却風導入口の開口面積は、0となる。
したがって、当該上方部位では、冷却風導入口の開口面積(開口面積は0)よりも遮音壁103の面積の方が大きくなるので、内燃機関31の上方に向けて放出される騒音は、この遮音壁103により遮られて、乗員シート19に着座する乗員の耳に入り難く居住性を向上させることができる。
なお、遮音壁103は、コア面対向部位Sのうち、クランク軸線Cよりも下方部位の殆どにも設けられているので、益々騒音は低減されている。
そのため、内燃機関31の騒音が効果的に低減される。
したがって、走行中には、車体下部のフロアスカート23の下端縁に沿って流れる走行風が、図9に太線矢印で示すように、フロアスカート23の下端縁の後端で斜め上方に湾曲する湾曲面に沿って斜め上方に向きを変えて後方に流れ、斜め右下方に向けて開口した冷却風導入口110に効率良く導入される。
なお、本実施形態2では、コア面対向部位Sの前方の冷却風導入口107は、1カ所屈曲させて、くの字状としたが、2カ所以上屈曲させて多角形状としてもよい。
ラジエータカバー70,100のコア面対向部位Sではない後壁にも冷却風導入口を設けることで、冷却ファン48の吸引によるラジエータカバー70,100内への外気の導入量を増やすことができ、ラジエータ60の冷却性能をより向上することができる。
さらに、シュラウド50は、右クランクケース32Rと別体で構成されていたが、右クランクケース32Rを延長して冷却ファンの外周を覆うようにして構成することも可能である。
またさらに、ラジエータ60の上タンク62および下タンク63を、樹脂製のものに替えて金属製のもので構成してもよい。
なお、各機器の左右の配置は、説明の便宜上、図示のものに特定して記載したが、上記実施形態に示すものと左右逆となる配置のものであってもよく、本発明に含まれる。
30…パワーユニット、31…内燃機関、32…クランクケース、40…クランク軸、45…ACジェネレータ、48…冷却ファン、
50…シュラウド、51…筒状部、52…外周フランジ部、53…内周フランジ部、54…排風口、
60…ラジエータ、61…コア、62…上タンク、63…下タンク、65…上タンク保護カバー、
70…ラジエータカバー、71…カバー外周壁、72…カバー側壁、72c…中間側壁、73…枠壁、74a…締結ボス部、74b…凹部、75…ルーバ、75p…羽根板、76…遮音壁、77…冷却風導入口、79a,79b…係止保持片、81…第1の吸音材、82…第2の吸音材、
100…ラジエータカバー、101…カバー外周壁、102…カバー側壁、103…遮音壁、104a…締結ボス部、107…冷却風導入口、108…ルーバ、108p…羽根板、110…冷却風導入口、111…ルーバ、111p…羽根板、121,122…吸音材。
Claims (13)
- 鞍乗型車両の乗員シート(19)の下方に配置される内燃機関(31)のクランクケース(32)と、
前記クランクケース(32)に車幅方向に指向して回転自在に支承されるクランク軸(40)の端部に設けられる冷却ファン(48)と、
前記冷却ファン(48)にコア面(61f)を対向させて配置されるラジエータ(60)と、
前記ラジエータ(60)を車幅方向外側から覆うとともに、外部から冷却風を取り込む冷却風導入口(77,107,110)が形成されるラジエータカバー(70,100)と、
を備える鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置において、
側面視で、前記ラジエータカバー(70,100)における前記ラジエータ(60)のコア面(61f)に対向するコア面対向部位(S)のうち、クランク軸線(C)よりも上方部位の一部または全部に遮音壁(76,103)が形成され、
前記冷却風導入口(77,107,110)は、前記ラジエータカバー(70,100)における前記遮音壁(76,103)以外の部位に形成され、
少なくとも前記コア面対向部位(S)のうち、クランク軸線(C)よりも上方部位では、前記冷却風導入口(77,107,110)の開口面積よりも遮音壁(76,103)の面積の方が大きくなるようにし、
前記ラジエータカバー(70,100)における前記冷却風導入口(77,107,110)のうちクランク軸線(C)より上方のカバー上半部に形成される上側冷却風導入口よりも、クランク軸線(C)より下方のカバー下半部に形成される下側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。 - 前記ラジエータカバー(70,100)における前記冷却風導入口(77,107,110)のうちクランク軸線(C)より後方のカバー後半部に形成される後側冷却風導入口よりも、クランク軸線(C)より前方のカバー前半部に形成される前側冷却風導入口の方が、大きい開口面積を有することを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 前記ラジエータカバー(70,100)の前方に、車体カバー(22)の一部を構成する乗員の足置きフロア部(22f)が設けられ、
前記下側冷却風導入口の少なくとも一部が前記足置きフロア部(22f)より下方に位置することを特徴とする請求項1または請求項2記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。 - 前記足置きフロア部(22f)の下方に垂下するようにフロアスカート(23)を備え、前記フロアスカート(23)には、走行風を車両後方へ案内する導風部(23d)が形成され、前記下側冷却風導入口が、前記導風部(23d)と略同じ高さ、かつ後方に位置して設けられることを特徴とする請求項3記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 少なくとも前記遮音壁(76,103)の車幅方向内側面に、吸音材(81,121)が付設されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 前記遮音壁(76)の車幅方向内側面に、前記吸音材(81)のクランク軸方向の動きを規制するようにして同吸音材(81)を保持する保持部(79a,79b)が形成されることを特徴とする請求項5記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 前記保持部(79a,79b)は、少なくとも前記吸音材(81)の下端部を係止して保持することを特徴とする請求項6記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 前記ラジエータ(60)は、コア(61)の上方に上タンク(62)を備え、
前記吸音材(81)の上部は、前記上タンク(62)または前記上タンクに被せられる上タンク保護カバー(65)と前記ラジエータカバー(70)とで挟持されることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。 - 前記ラジエータ(60)は、コア(61)の下方に下タンク(63)を備え、
前記ラジエータカバー(70)の前記ラジエータ(60)のコア面(61f)と対向しない内側面に、第2の吸音材(82)が付設され、
前記第2の吸音材(82)は、前記下タンク(63)または前記下タンク(63)に被せられる下タンク保護カバーと前記ラジエータカバー(70)とで挟持されることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。 - 前記ラジエータカバー(70,100)における前記冷却風導入口(77,107)の前方に設けられる締結ボス部(74a)は、前記ラジエータカバー(70,100)の外側面より凹んだ凹部(74b)の底壁に形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 前記冷却風導入口(77)には複数の羽根板(75p)からなるルーバ(75)が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 前記遮音壁(76)から車幅方向外方に斜めに起立した前記羽根板(75p)が、前記遮音壁(76)と一体に形成されることを特徴とする請求項11記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
- 前記遮音壁(76)は、前記コア面対向部位(S)のうち、枠壁(73)と該枠壁(73)内に形成されるとともに複数の羽根板(75p)が平行に配列されたルーバー(75)とで構成される第1遮音壁(76A)と、前記複数の羽根板間に亘って形成される第2遮音壁(76B)を備えることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置。
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