JPH09254853A - 自動2輪車の冷却装置 - Google Patents
自動2輪車の冷却装置Info
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Abstract
13を設ける。 【解決手段】 ラジエタグリル13を上下方向に長い複
数のルーバー40、41・・・・で構成し、車体中心側
のルーバー程前方突出量を少なくして、フロントフェン
ダの回動軌跡外に配置する。また、ルーバーの傾きを外
側のもの程より外方へ寝かるようにして配置する。
Description
装置、特にラジエタグリルの構造に関する。
フェンダの後方に左右一対のセパレート型ラジエタを配
設するとともに、各ラジエタの前には、上下方向に長い
複数のルーバーからなるラジエタグリルを設けたものが
示されている。
寝る角度はそれぞれ一定である。さらに、各ラジエタは
車体中心に沿ってヘッドパイプから斜め下方かつ後方へ
延びる一本のフロントダウンチューブの両側に設けら
れ、車体中心近傍にはラジエタ及びラジエタグリルが存
在せず、かつ側面視でフロントフェンダはラジエタグリ
ルより前方に位置して干渉しないようになっている。
エタグリルを設ける場合、ハンドル操向時に回動するフ
ロントフェンダと干渉しないように、フロントフェンダ
の後部とラジエタグリルの間に間隙を設ける必要があ
り、その結果、ホイールベースが長くなる。
ューブ間に支持する車体幅方向に単一構造をなすラジエ
タを採用する場合には、その車体中心部分とフロントフ
ェンダとの干渉を避けるためホイールベースが長くな
り、これにラジエタグリルを設ければさらに長くなるこ
とになる。
るだけ短くすることが望まれ、ホイーベースを長くしな
いよう配慮しなければならない。
め、本願発明に係る自動2輪車の冷却装置は、ハンドル
操向時に左右へ回動するフロントフェンダの後方へラジ
エタを設け、このラジエタの前面にラジエタグリルを設
けた自動2輪車の冷却装置において、ラジエタグリルを
ラジエタから前方へ突出する複数のルーバーで構成する
とともに、各ルーバーの突出高さをフロントフェンダの
回動軌跡に沿い、かつその回動範囲外へ位置するように
変化させたことを特徴とする。
ンダの後部がラジエタグリルと重なるようにでき、ま
た、このラジエタを、左右に対をなして設けられたフロ
ントダウンチューブの前面へ支持させ、車体幅方向へ単
一のものに構成することができる。
設け、そのラジエタから前方へ突出する量を、内側より
外側が大きくなるようにできる。
向きに寝かせ、その寝る角度を内側より外側が大きくな
るようにもできる。
ェンダの回動軌跡外側に沿って平面視で略弧状に変化す
るようにもできる。
から外側になるにしたがってより長くなるように連続的
に変化させることができ、さらにこれと同時又は関係な
く、各ルーバーの傾きを、内側から外側になるにしたが
ってより寝かせるように連続的に変化させることもでき
る。
トフェンダの回動範囲外になるようラジエタグリルの前
方突出量を調節してある。
も、ラジエタグリルが干渉しなくなる。その結果、側面
視でフロントフェンダの後部がラジエタグリルと重なる
ようにフロントフェンダをラジエタに近接配置できる。
ールベースを長くしないで済むとともに、ラジエタグリ
ルによる導風効果を期待でき、かつ、ラジエタグリルを
ルーバー状とすることにより、前輪により跳ね上げられ
泥がラジエタへ付着することを防止できる。
ンチューブの前面に支持される車幅方向へ長い単一構造
の場合であっても、ラジエタグリルを設けることにより
ホイールベースが長くなることを抑制できる。
ーを上下方向へ長く配し、かつ車体中心側のものの前方
突出量を少なくすれば、ラジエタグリルによるホイール
ベースへの影響を極力小さくでき、かつ、より大きな導
風効果の確保並びに泥落としも容易になる。
とともに、その寝る角度を内側より外側が大きくなるよ
うにすれば、側方からの空気取入れ量を多くでき、導風
効果をより大きくできる。
フェンダの回動軌跡外側に沿って平面視で略弧状に変化
するようにもでき、これにより、フロントフェンダとの
干渉を防ぎつつ導風効果をより大きくできる。
から外側になるにしたがってより長くなるように連続的
に変化させたり、さらにこれと同時又は関係なく、各ル
ーバーの傾きを、内側から外側になるにしたがってより
寝かせるように連続的に変化させると、導風効果を一層
大きくできる。
ロード車用自動2輪車外観側面図、図2はその骨格部を
示す側面図、図3は前部を部分的に切り欠いた平面図、
図4は後部を切り欠いた同様図、図5はラジエタ部分を
見せるように切り欠いた正面図、図6は図1の6−6線
に沿うラジエタグリル部分の断面図である。
左右一対のフロントフォーク2の下端部に支持され、フ
ロントフォーク2の中間部にはフロントフェンダ3が支
持され、上端部にはハンドル4が取付けられている。
びボトムブリッジ6を介してヘッドパイプ7へ回動自在
に支持されている。
びる左右一対のメインフレーム8の前端部に設けられて
いる(図3)。
びる左右一対のピボットフレーム9へ接続している。
ーム9の下端部の間は、側面視で略L字形をなす左右一
対のダウンフレーム10で連結している。
ム9及びダウンフレーム10で囲まれた部分に水冷式2
サイクル式のエンジン11が支持され、このエンジン1
1に接続するラジエタ12がメインフレーム8及びダウ
ンフレーム10に支持されている。
は左右のダウンフレーム10の前方を通って左右方向へ
広がる単一構造をなし、その前面にはラジエタグリル1
3が取付けられている。
軸として各ルーバーの突出端が外方程長く突出するよう
略弧状に配設され、フロントフェンダ後端部のハンドル
操向時における回動軌跡線Lの外側に沿って並んでい
る。
4は車体後方へ延びてマフラー15へ接続されている。
方へ延びるシートレール16と、ピボットフレーム9か
ら斜め上方へ延びるリヤステイ17とに支持されてい
る。
ーム18の前端部が揺動自在に支持され、リヤスイング
アーム18の後端部には後輪19が支持され、その側面
にドリブンスプロケット20が取付けられている。
ト、22は燃料タンク、23はシート、24はリヤフェ
ンダである。
ク22の側方を覆うラジエタシュラウド25及びシート
23下方の車体左右を覆うサイドカバー26からなる。
左右両側を覆うように前方に拡開している(図4)。
ラジエタ12よりも前方へ略三角形状に突出しており、
その頂点30はラジエタ12の上下方向略中間部の位置
にある。
ド25の開口部は略円弧状にラジエタ12の前面を囲ん
でおり、その頂点30は左右方向最外側に位置してい
る。
は前方へ向って傾斜し、下側の斜辺32は後方へ向って
傾斜している。
2の下端部と略一致し、ここでボルト34で連結されて
いる。
後端部でメインフレーム8から突出するステー8a(図
2)へボルト36で取付けられている。
2より後方へ延出する上側延出部37をなし、その上端
部はボルト38により燃料タンク22の側面へ取付けら
れている。上側延出部37と下側延出部35の間には空
気抜き用の開口部39が形成されている。
ジエタグリル13のうち進行方向左側の部分について示
し、図7はその正面図、図8はその底面図(図7の8矢
視方向図)、図9は側面図(同9矢視方向図)、図10
は図7の10−10線に沿う断面図、図11は図7の1
1−11線に沿う断面図である。
はポリプロピレンなどの合成樹脂等適宜材料で全体が一
体に形成されている。
のルーバーで構成され、かつA、B、Cからなる上中下
三段に構成される。
45が設けられている。このうち、最外側のルーバー4
0は上中下段(A、B、C)通しで形成され、その側面
上下には、係合凹部46、48とその内側に係止突部4
7、49が形成されている。
2側面の対応箇所に設けられた図示しない係合部と係合
する。
(A、B)2段通しで設けられている。
中下(A、B、C)3段通しで形成されている。
ーバー40乃至42は、車体中心と平行な線から外方へ
傾斜角αをなしてそれぞれ平行に寝ている(本願ではこ
の傾斜角を寝ている角度というものとする)。
(<α)でそれぞれ平行に寝ている。
(B、C)2段通しのルーバー50乃至52が形成され
ている。図6はこの部分の断面(図7の6−6線に沿う
断面にも相当)である。
ー40と50の間にルーバー53乃至55が形成されて
いる。
45と同じ角度βで寝ており、ルーバー50と53乃至
55はそれぞれこの角度βよりさらに小さな角度γで寝
ている(γ<β<α)。
に仮定できる走行風の流線方向に対して傾きが大きくか
つ長く突出することにより、広い面積で側方へ張り出す
大羽部をなす。
5及び50〜55は、前方のフロントフェンダ3と干渉
しないよう、全体として傾きが小さくかつ突出長さが短
い小羽部となっている。
トフェンダ3の後部は円弧状に湾曲しているため、ラジ
エタグリル13の上中下段では、それぞれ対応するフロ
ントフェンダ3の回動範囲が異なり、上方ほど小さくな
る。
バー43乃至45だけで形成幅が最も狭くなり、逆に大
羽部は3枚のルーバー40乃至42が内側まで形成され
る。
5及び50〜52となって範囲が広がり、逆に大羽部は
2枚のルーバー40、41に減少する。
5及び50〜55と範囲が最大になり、逆に大羽部は1
枚のルーバー40だけに減少する。
部は内側のルーバー43から外側の54に向かって次第
に突出量a〜hが長くなるように変化する(a<b<c
<d<e<f<g<h)。
出量はいずれもkであって、小羽部の各ルーバーよりは
著しく大きくなっている。
の突出量は55の突出量gとほぼ同程度であって、一つ
内側のルーバー54の突出量hよりも短い(g<h)。
4よりも長くすると、先端側が隣のルーバー40との間
の開口部を覆うことになるので、このような事態を避け
るための配慮である。
れており、最も内側の同45〜51までが角度βである
のに対して、これより外側の同50〜54はより小さな
傾き角度γになっている。
なる結果、ルーバー50になるとそのままでは隣のルー
バー55との間の開口部を覆うことになるので、ルーバ
ー50から角度を変化するようになっている。
0)に近い値であり、この型抜き角度θは角度β及びγ
の中間値になっている。
はそれぞれ略くの字状のステー56、57が上下へ突出
し、ここでハンド(図示せず)によりラジエタ12へ取
付けられている。
部のルーバー40と41の間及び同41と42間をつな
いで一体に形成されたリブである。なお、右側のラジエ
タグリル13も対称に設けられている。
る。ラジエタ12の前面へ左右のラジエタグリル13を
取付けると、車体中心Cを対称軸として各ルーバーの突
出端がハンドル操向時におけるフロントフェンダ3の後
端部による回動軌跡線Lの外側に配置される。
に、小羽部は回動軌跡線Lの外側にほぼ円弧状に沿って
並び、外側程突出量が大きくなるので、ラジエタグリル
13をラジエタ12の前面に設けても、ラジエタ12の
前面へフロントフェンダ3の後端を干渉せずに近接させ
ることができる。
ってホイールベースに殆んど影響を与えることがなく、
ラジエタグリルを設けない従来のものと同程度のホイー
ルベースを維持できる。
れた泥が最もかかりやすい位置にあるので、導風効果を
確保しつつラジエタ12に対する泥の付着を防ぐことが
でき、特に、ルーバーを上下方向に長く配設したことに
より泥落とし性をより向上できる。
を、小羽部よりも著しく長く突出させかつより大きく寝
かせてあるので、側方からの空気の取り込み量を多くし
て導風効率を高めることができる。
(A、B、C)と、下段程低くなるように設定されてい
るので、この点でも、後方かつ下方へ弧状に長く突出す
るフロントフェンダ3の後端部を収容してその回動を許
容するための空間を確保できている。
当する図である。なお、以下の説明において、前実施形
態と共通する部分については同一符号を用いるものとす
る。
タグリル13を構成する各ルーバーが、内側から外側に
向かうにしたがって次第に寝るように傾きを変化させ
て、かつ外側のもの程突出量が大きくなるとともに、各
先端が回動軌跡線Lの外側にほぼ円弧状に沿って並んで
いる。
ら外側に向かう傾きの変化と突出量の変化を連続的かつ
同時に実現し、その結果、導風効率の向上と跳ね上げら
れた泥の付着防止をより確実に達成できる。
変化は必ずしも同時に実現しなければならない訳ではな
く、いずれか一方のみを実現させるだけてもよい。
タ部分の正面図であり、この例ではヘッドパイプ7から
車体中心に沿ってななめ下がりに後方へ延びる一本のフ
ロントダウンチューブ60の左右にセパレート型のラジ
エタ61が支持されている。
リル13は第1又は第2の実施形態におけるものが使用
されている。
は、車体中心を挟んで左右対称になるように構成されて
いるため、このようなセパレート型のラジエタ60にも
そのまま使用できるのである。
チューブ60の下端部から左右に分かれ、エンジンの下
方を通って後方へ延びる左右一対のロアパイプである。
図
外観平面図
外観平面図
正面図
正面図
面図
フレーム、10:フロントダウンフレーム、12:ラジ
エタ、13:ラジエタグリル、25:ラジエタシュラウ
ド、40〜55:ルーバー、L:フロントフェンダ後部
の回動軌跡
Claims (8)
- 【請求項1】ハンドル操向時に左右へ回動するフロント
フェンダの後方へラジエタを設け、このラジエタの前面
にラジエタグリルを設けた自動2輪車の冷却装置におい
て、ラジエタグリルをラジエタから前方へ突出する複数
のルーバーで構成するとともに、各ルーバーの突出高さ
をフロントフェンダの回動軌跡に沿い、かつその回動範
囲外へ位置するように変化させたことを特徴とする自動
2輪車の冷却装置。 - 【請求項2】直進時の側面視でフロントフェンダの後部
がラジエタグリルと重なることを特徴とする請求項1記
載の自動2輪車の冷却装置。 - 【請求項3】ラジエタが左右に対をなして設けられたフ
ロントダウンチューブの前面に支持され、車体幅方向へ
単一に構成されていることを特徴とする請求項1記載の
自動2輪車の冷却装置。 - 【請求項4】ラジエタグリルを構成する各ルーバーは上
下方向へ長くして設けられていることを特徴とする請求
項1記載の自動2輪車の冷却装置。 - 【請求項5】各ルーバーは、ラジエタに対して外向きに
寝ており、その寝る角度は内側よりも外側が大きくなっ
ていることを特徴とする請求項1記載の自動2輪車の冷
却装置。 - 【請求項6】ハンドル操向時に左右へ回動するフロント
フェンダの後方へラジエタを設け、このラジエタの前面
にラジエタグリルを設けた自動2輪車の冷却装置におい
て、ラジエタグリルをラジエタから前方へ突出する複数
のルーバーで構成するとともに、各ルーバーの先端がフ
ロントフェンダの回動軌跡外側に沿って平面視で略弧状
に変化することを特徴とする自動2輪車の冷却装置。 - 【請求項7】各ルーバーの突出長さを、内側から外側に
なるにしたがってより長くなるように連続的に変化させ
たことを特徴とする請求項6に記載した自動2輪車の冷
却装置。 - 【請求項8】各ルーバーの傾きを、内側から外側になる
にしたがってより寝かせるように連続的に変化させたこ
とを特徴とする請求項6又は7に記載した自動2輪車の
冷却装置。
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