JP2632547B2 - 自動二輪車等の冷却装置 - Google Patents

自動二輪車等の冷却装置

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JP2632547B2 JP63137369A JP13736988A JP2632547B2 JP 2632547 B2 JP2632547 B2 JP 2632547B2 JP 63137369 A JP63137369 A JP 63137369A JP 13736988 A JP13736988 A JP 13736988A JP 2632547 B2 JP2632547 B2 JP 2632547B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は自動二輪車や自動三輪車(以下、単に自動二
輪車等という)のエンジン前方に設けたラジエータの冷
却装置に関する。
(従来技術) 水冷エンジンを搭載した自動二輪車等では、一般にラ
ジエータはエンジン前方に前輪との間に挟まれるように
配置されている。一方、エンジンを大型にしていくと、
それに伴ってラジエータも冷却能力の大きなものを取り
付けなければならなくなるため、ラジエータの前後の厚
みを厚くして容量を増大しなければならなくなるという
ことがあった。
しかし、上述したようなラジエータとエンジンおよび
前輪との配置関係において、ラジエータの厚みを大きく
すると、ホイールベースも長くせざるを得なくなり、車
体を扱いにくくするという問題が発生する。
(発明の目的) 本発明の目的は、上述のような従来の問題に鑑み、ホ
イールベースをいたずらに長くすることがなく、ラジエ
ータの冷却能力を向上することができるようにした自動
二輪車等の冷却装置を提供することにある。
(発明の構成) 上記目的を達成するための本発明の冷却装置は、エン
ジンと前輪との間にラジエータを配置し、該エンジンと
ラジエータの側方をカウリングで覆い、そのカウリング
のラジエータ前方に空気取入口を開口した自動二輪車等
において、前記ラジエータを平面視形状が両側部ほど前
方に傾斜したV形に形成し、かつその両側部をエンジン
の気筒の両側端より側方へ突出させ、前記ラジエータの
前後のコア厚を両側部で厚く、前輪後方に位置する中央
部で両側部よりも薄く形成する一方、前記ラジエータ
を、上部水タンクと下部水タンクの間にフィン状管路を
上下方向に並べた板状コアを設けると共に該板状コアを
後方向に多段に階段状に積層して構成したことを特徴と
するものである。
以下、本発明を図に示す実施例によって説明する。
第1図〜第4図は本発明による冷却装置を装備した自
動二輪車であって、1は車体フレームを構成する主フレ
ーム、2はこの主フレーム1に懸架された並列4気筒か
らなる水冷エンジン、3は前輪、4は後輪である。エン
ジン2は気筒を前傾させ、それによってエンジン重心を
下げるようにしている。エンジン2の前方には、ラジエ
ータ5が前輪3との間に挟まれるように配置されてい
る。また、エンジン2とラジエータ5の前方を覆うよう
にカウリング6が設けられている。カウリング6のラジ
エータ前方は、空気取入口として開口している。
ラジエータ5は上部と下部にそれぞれ水タンク7,8を
有し、これら水タンク7,8はそれぞれ不図示のホースを
介してエンジン2の冷却ジャケットに連通するようにし
ている。
このラジエータ5は、平面視形状が両側部5c,5sほど
前方に傾斜したV形に形成されている。その両側部5s,5
sはエンジン2の気筒2aの両側部より側方へ突出し、車
体幅いっぱいに左右方向に延びている。このような広幅
にしたラジエータ本体は、前輪3の後方に位置する中央
部5cは前後の厚みが薄く、かつ進行方向に対し前面を直
面させているのに対し、左右の両側部5s,5sはそれぞれ
上記中央部5cよりも厚みが厚く、かつ外端側を斜め前方
にして前面を傾斜させるようにしている。上記側部5sが
傾斜する角度としては、最圧縮状態(第2図において、
鎖線で図示した状態)にした前輪3を左右方向に繰向し
たとき、その前輪3が干渉することがないような角度を
限度にすればよい。
上記ラジエータ5本体を構成する中央部5cと左右両側
部5s,5sとは、それぞれ多数本のフィン状管路が上下方
向に並んだ板状コア9が後方向に階段状に重ねられるこ
とにより構成されている。中央部5cは前面に広幅の板状
コア9を1枚だけ配し、その背面側両端に極小幅の板状
コア9,9を重ねるだけで全体に薄く形成されている。こ
れに対し左右の両側部5s,5sは、それぞれ前面に広幅の
板状コア9,9を2枚重ね、さらにその背面側に幅が順次
狭くなるように2枚の板状コア9,9を階段状に重ねて構
成されている。階段状に積層された板状コア9の頂部を
結ぶ線は車幅方向に略直線状になっている。
上述のようなラジエータ本体の構成によって、ラジエ
ータ5の背面中央部分に凹状の空間部10が形成されてい
る。この凹状の空間部10に、上記エンジン2の傾斜した
気筒頭部のカムカバー2cの一部が入り込んで側面視にお
いてオーバラップし、このオーバラップした分だけホイ
ールベースが全体に短くなるようにしている。
一方、上記エンジン2は、そのシリンダヘッドの側面
部分を主フレーム1に固定したエンジンブラケット12に
よって懸架されている。すなわち、エンジンブラケット
12はほぼ三角形に作られ、その上辺の2個所をそれぞれ
主フレーム1のブラケット14,14にボルト15,15で固定さ
れ、下辺の2個所に対し、シリンダヘッド側面のボス部
16をボルト17,17で固定することによりエンジン2を懸
架するようにしている。
このようなエンジンブラケット12に対応して、上記カ
ウリング6の側部には走行風を内外に誘導する風穴11が
設けられている。また、この風穴11と直後に並ぶよう
に、上記エンジンブラケット12にも、内側から外側へ斜
め後方へ抜ける風穴13が設けられている。このように二
つの風穴11,13が設けられることによって、カウリング
6の内側の走行風を外側へ誘導する風穴の開口面積を拡
大している。
さて、上述した自動二輪車では、主フレーム1に設け
たエンジンブラケット12によってエンジン2を懸架する
ようにしたものであり、また車体をカウリング6によっ
て覆うようにしたものであるが、上記エンジンブラケッ
ト12には、カウリング6側面の風穴11と並べるように風
穴13が設けられているため、全体として非常に大きな風
穴開口面積が確保されるようになる。
すなわち、従来の装置ではエンジンブラケット12の部
分は閉塞され、カウリング6の風穴11の部分だけ内外に
連通する構造であったが、上記装置ではエンジンブラケ
ット12にも風穴13が開口するようになっている。したが
って、風穴の開口面積が増大し、走行風の流通が円滑に
なるため、エンジン2やラジエータ5等の冷却効果を一
層向上することができる。
また、上記実施例においてラジエータ5の冷却能力を
みると、そのラジエータ5の横幅が前輪3の幅を大幅に
越えた広幅になっているため受風面積が拡大し、冷却能
力を増大する。しかも、前輪3によって風が遮られた中
央部5cでは厚みが薄く、前輪3に風が遮られずに最も多
量に吹き込む両側部5s,5sでは厚みを大きくしているの
で、冷却能力を一層増大することできる。また、上記実
施例では両側部5s,5sを斜めに傾斜させ、ラジエータ5
の平面視形状をV形としているため受風面積を一層拡大
し、さらに大きな冷却能力の向上を図ることができる。
しかも、ラジエータ5の平面視形状を両側部5s,5sほど
前方に傾斜したV形とすることにより、ラジエータ両側
部5s,5sの通風路を斜め外側に傾斜するようにできるた
め、冷却風をその後方の気筒前面に当たるのを最小に抑
えながらカウリング6の横側方へスムーズに抜くことが
できる。
また、ラジエータ両側部5s,5sを前方に傾斜したV形
とし、エンジン2の気筒2aの両側端より側方へ突出させ
ているため、両側部5s,5sのコア厚さを大きくしてもエ
ンジン2と干渉することがなく、それによってホイール
ベースを一層短縮することができる。
また、板状コアを後方向に多段に階段状に積層してラ
ジエータ5を構成することにより、ラジエータ5の背面
形状の自由度が増し、ラジエータ5後方に配置されるエ
ンジン2の外形に沿わせて配置することができるので、
ホイールベースを更に短縮化することが可能になる。
また、実施例では、ラジエータ5の中央部5cの厚みが
両側部5s,5sよりも薄く、しかもその背面側に凹状に形
成された空間部10を有するようにしてある。一方、エン
ジン2は気筒頭部を前傾させることによってエンジン重
心を下げるようにし、その前傾させた気筒頭部の一部を
上記空間部10の中にオーバラップさせるようにしたの
で、そのオーバラップした分だけホイールベースを短縮
することができ、ホイールベースの長大化を回避するこ
とができる。
(発明の効果) 上述したように本発明の冷却装置は、ラジエータの両
側部をエンジンの気筒の両側端より側方へ突出させて広
幅にする一方、前後の厚みを、前記前輪の後方に位置す
る中央部では薄くし、両側部では前記中央部よりも厚く
したので、ラジエータの冷却能力を向上し、しかも中央
部では薄くしてあるためホイールベースをいたずらに長
くすることなく達成することができる。
また、ラジエータの平面視形状をV形としたので、車
体幅を広げることなく走行風の通過面積を拡大すること
ができるため、ラジエータの冷却能力を一層高めること
ができる。
また、ラジエータの平面視形状をV形とし、その両側
部をエンジンの気筒の両側端より側方へ突出させている
ので、両側部のコア厚さを厚くしてもエンジンと干渉す
ることがないため、ホイールベースの短縮化も図ること
ができる。
更に、板状コアを後方向に多段に階段状に積層するの
で、ラジエータの背面形状の自由度が増し、ラジエータ
後方に配置されるエンジンの外形に沿わせて配置するこ
とができるため、ホイールベースの一層の短縮化が可能
になる。
しかも、ラジエータの平面視形状を両側部ほど前方に
傾斜したV形とすることにより、ラジエータ両側部の通
風路を斜め外側に傾斜する状態にすることができるの
で、冷却風をその後方の気筒前面に当たるのを最小に抑
えつつカウリングの横側面からスムーズに抜くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例からなる冷却装置を装備した自動二
輪車を示し、第1図は要部を拡大して示す側面図、第2
図は第1図のII−II矢視図、第3図は同自動二輪車の全
体を示す側面図、第4図は同自動二輪車の正面図であ
る。 1……主フレーム、2……エンジン、2a……気筒、3…
…前輪、5……ラジエータ、5c……中央部、5s……側
部、6……カウリング、7,8……水タンク、9……板状
コア、10……空間部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと前輪との間にラジエータを配置
    し、該エンジンとラジエータの側方をカウリングで覆
    い、そのカウリングのラジエータ前方に空気取入口を開
    口した自動二輪車等において、 前記ラジエータを平面視形状が両側部ほど前方に傾斜し
    たV形に形成し、かつその両側部をエンジンの気筒の両
    側端より側方へ突出させ、前記ラジエータの前後のコア
    厚を両側部で厚く、前輪後方に位置する中央部で両側部
    よりも薄く形成する一方、前記ラジエータを、上部水タ
    ンクと下部水タンクとの間にフィン状管路を上下方向に
    並べた板状コアを設けると共に該板状コアを後方向に多
    段に階段状に積層して構成した自動二輪車等の冷却装
    置。
  2. 【請求項2】前記階段状に積層された板状コアの頂部を
    結ぶ線が車幅方向に略直線状となる特許請求の範囲第1
    項記載の自動二輪車等の冷却装置。
  3. 【請求項3】前記ラジエータの中央部背面側に凹状の空
    間部を形成し、この空間部にエンジンの前傾させた気筒
    部分の一部を側面視においてオーバーラップするように
    配置した特許請求の範囲第1項または第2項記載の自動
    二輪車等の冷却装置。
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JP3750879B2 (ja) * 1996-03-19 2006-03-01 本田技研工業株式会社 自動2輪車の冷却装置
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JP5378250B2 (ja) * 2010-01-27 2013-12-25 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の力ウリング構造

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