JPH06321155A - 自動二輪車の新気導入機構 - Google Patents

自動二輪車の新気導入機構

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JPH06321155A
JPH06321155A JP11720493A JP11720493A JPH06321155A JP H06321155 A JPH06321155 A JP H06321155A JP 11720493 A JP11720493 A JP 11720493A JP 11720493 A JP11720493 A JP 11720493A JP H06321155 A JPH06321155 A JP H06321155A
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JP
Japan
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traveling wind
seat
driver
traveling
motorcycle
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JP11720493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Moriya
安則 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH06321155A publication Critical patent/JPH06321155A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新気をエンジン吸気系に簡単な構造で容易に、
かつ効率よく導入できる一方、ライダの腹部周辺に溜ま
る走行風をスムーズに車両後方に導く機能を兼ね備えた
自動二輪車の新気導入機構を提供するにある。 【構成】燃料タンク33の背面に、前方に向かって走行
風導入口54を開口した走行風導入装置53を配置し、
この走行風導入装置53は走行風排出口55を運転シー
ト44下方に開口し、車体フレーム31中央部に配置さ
れたエンジン吸気系48に走行風を導く一方、上記運転
シート44後方にはシートテールカウリング43が配置
され、運転シート44下方に導かれた上記走行風を上記
シートテールカウリング43後部に設けられた排風口5
7a,57b,57cから排出したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動二輪車の新気導入機
構に係り、特に走行風を整流する機能を兼ね備えた自動
二輪車の新気導入機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動二輪車においては、車体フレ
ームにエンジンが搭載され、車体フレームのエンジン後
方、燃料タンク下方の空間にエンジン吸気系を構成する
エアクリーナが収容されている。このエアクリーナは、
狭い空間に配置されており、しかも回りをエンジンや燃
料タンク、運転シートとなどに囲まれており、これらが
エアクリーナの効率よい新気導入を妨げていた。
【0003】近年、エンジンの出力向上を図るため新気
の吸入量を増やす必要が生じ、例えば図4に示すよう
に、フロントカウリング1の前方両側面に新気吸入口2
を設け、この新気吸入口2から吸気ダクト3を介して例
えば燃料タンク4下方に配置されたエアクリーナ5まで
新気を導いている。
【0004】ところで、自動二輪車およびそのライダが
走行時に受ける走行風は、走行上の抵抗になると共に部
分的に乱流となって走行安定性に悪影響を及ぼすため、
この問題を解決するためにフロントカウリングを装備し
た自動二輪車がある。
【0005】ライダが受ける走行風を完全に防ぐために
は、車体前方から見てライダを完全に覆ってしまうフロ
ントカウリングを必要とするが、このようなフロントカ
ウリングは前面投影面積が大きくなり過ぎて、抵抗が増
えたり、横風の影響を受けすぎるなど好ましくない。そ
こで一般には、図5に示すように、ライダ11の頭部や
肩、腕などがフロントカウリング12外に露出するよう
な形状のフロントカウリング12が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロン
トカウリング1に設けられた新気吸入口2から吸気ダク
ト3を介して燃料タンク4下方に配置されたエアクリー
ナ5まで新気を導く場合、吸気ダクト3をフロントフォ
ーク6の回動範囲を避けて配設するため吸気ダクト3の
取回しのためにフロントカウリング1内に余分なスペー
スを必要とする。また、吸気ダクト3は高温になるエン
ジン7の上方を通過するのでエンジン7回りの冷却風通
路を塞がないように配設しなければならない。これらの
結果、吸気ダクト3の形状が複雑になり、管路抵抗が大
きくなって新気導入の効率が悪くなる。そして、新気導
入の効率が悪いとエンジン7の出力は向上しない。
【0007】一方、従来のようにライダ11の上半身が
フロントカウリング12外に露出していると、走行風が
ライダ11と燃料タンク13との間を通り、ライダ11
の腹部周辺14に溜まって行き場を失い、その結果、こ
の走行風が走行抵抗となったり、乱流を発生するなど走
行安定性に悪影響を及ぼしてしまう。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、新気をエンジン吸気系に簡単な構造で容易に、
かつ効率よく導入できる自動二輪車の新気導入機構を提
供することを目的とする。
【0009】この発明の他の目的は、ライダの腹部周辺
に溜まる走行風をスムーズに車両後方に導く機能を兼ね
備えた自動二輪車の新気導入機構を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
の新気導入機構は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、燃料タンクの背面に、前方に
向かって走行風導入口を開口した走行風導入装置を配置
し、この走行風導入装置は走行風排出口を運転シート下
方に開口し、車体フレーム中央部に配置されたエンジン
吸気系に走行風を導いたものである。
【0011】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記運転シート後方にはシー
トテールカウリングが配置され、運転シート下方に導か
れた上記走行風を上記シートテールカウリング後部に設
けられた排風口から排出したものである。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、燃料タ
ンクの背面に、前方に向かって走行風導入口を開口した
走行風導入装置を配置し、この走行風導入装置は走行風
排出口を運転シート下方に開口し、車体フレーム中央部
に配置されたエンジン吸気系に走行風を導いたため、新
気をエンジン吸気系に簡単な構造で容易に、かつ効率よ
く導入できる。
【0013】また、上記運転シート後方にはシートテー
ルカウリングが配置され、運転シート下方に導かれた上
記走行風を上記シートテールカウリング後部に設けられ
た排風口から排出したため、ライダの腹部周辺に溜まる
走行風をスムーズに車両後方に導くことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、この発明を適用した自動二輪車の
一例を示す左側面図であり、図2は、この自動二輪車の
平面図である 図1および図2において、この自動二輪車30は車体フ
レーム31を有し、この車体フレーム31の中央下部に
エンジン32が搭載され、また、上方には燃料タンク3
3が設けられる。
【0016】車体フレーム31の前方にはヘッドパイプ
34が設けられ、このヘッドパイプ34にはステアリン
グ機構35が設けられる。このステアリング機構35に
は、前輪36を回動自在に支持するフロントフォーク3
7やハンドルバー38等が設けられ、上記ヘッドパイプ
34に左右に回動自在に枢着される。
【0017】一方、車体フレーム31の中央下部に架設
されたピボット軸39には、後輪40を回動自在に支持
するスイングアーム41がピボット軸39廻りにスイン
グ自在に枢着される。
【0018】上記ステアリング機構35の上部およびエ
ンジン32の両側面はフロントカウリング42により覆
われており、また、車体フレーム31後部はシートテー
ルカウリング43により覆われる。このシートテールカ
ウリング43の前方上部には運転シート44が設けられ
る。
【0019】上記エンジン32の前側にはエンジン排気
系である排気パイプ45が接続される。その前方にはエ
ンジン冷却系であるラジエータ46が設けられ、冷却水
パイプ47によりエンジン32と接続される。また、エ
ンジン32の後側にはエンジン吸気系48を構成するキ
ャブレータ49が接続され、このキャブレータ49の吸
込み側、すなわち上記燃料タンク33の下方にはエアク
リーナ50が配置される。このエアクリーナ50の後部
には新気吸気口51が設けられる。なお、符号52は、
新気吸気口51に効率よく新気を導くためのエアチャン
バである。
【0020】上記燃料タンク33の背面には走行風導入
装置53が設けられる。この走行風導入装置53は、そ
の前方に走行風導入口54が開口される一方、走行風排
出口55が前記運転シート44下方に開口される。な
お、上記走行風導入口54には、ごみなどの異物の侵入
を防ぐ目的でネット56が設けられる。
【0021】上記シートテールカウリング43後方背面
および後端部両側面にはそれぞれ排風口57a,57
b,57cが設けられる。なお、これらの排風口57
a,57b,57cには、ごみなどの異物の侵入を防ぐ
目的でネット58が設けられる。また、シートテールカ
ウリング43後方背面に設けられる排風口57aの下方
には、走行風を効率よく排風口57aに導くための案内
板59が設けられる。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
【0023】上述した構成によれば、ライダ60の上半
身に当たる走行風は、走行風導入口54から走行風導入
装置53に導かれ、走行風排出口55から燃料タンク3
3および運転シート44下方に排出される。排出された
走行風の一部は、エアチャンバ52に導かれ冷却された
後、新気となってエアクリーナ50の新気吸気口51に
吸入される。よって、従来のように新気が曲がりくねっ
た吸気ダクトを通らないので、エンジン32への新気の
充填効率が向上し、その結果エンジン32の出力の増加
が図れる。
【0024】一方、走行風排出口55から燃料タンク3
3および運転シート44下方に排出された走行風の他の
一部は、シートテールカウリング43内に流入した後、
排風口57a,57b,57cより車両の後方に向けて
排出される。その結果、ライダ60の腹部周辺に溜まる
走行風をスムーズに車両後方に導くことができ、走行風
が走行抵抗となったり乱流を発生させることもなく、走
行安定性に悪影響を及ぼすことがない。また、シートテ
ールカウリング43内に上記走行風排出口55から排風
口57a,57b,57cまで走行風の通路としてダク
ト等を配置することにより、走行風の排出効果を向上さ
せることもできる。
【0025】なお、上記走行風導入装置53は、ダクト
状に形成した部材を燃料タンク33背面に取り付ければ
よいだけなので、従来の機種にも容易に後付けできる。
また、図3(a)および(b)に示すように、燃料タン
ク33′と走行風導入装置53′とを一体に形成しても
よい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の新気導入機構によれば、燃料タンクの背面に、
前方に向かって走行風導入口を開口した走行風導入装置
を配置し、この走行風導入装置は走行風排出口を運転シ
ート下方に開口し、車体フレーム中央部に配置されたエ
ンジン吸気系に走行風を導いたため、新気をエンジン吸
気系に簡単な構造で容易に、かつ効率よく導入できる。
【0027】また、上記運転シート後方にはシートテー
ルカウリングが配置され、運転シート下方に導かれた上
記走行風を上記シートテールカウリング後部に設けられ
た排風口から排出したため、ライダの腹部周辺に溜まる
走行風をスムーズに車両後方に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の新気導入機構の一実
施例を示す自動二輪車の左側面図。
【図2】図1の自動二輪車の平面図。
【図3】(a)および(b)は、本発明の他の実施例の
燃料タンクを示す側面および平面図。
【図4】従来の新気導入機構の一例を示す自動二輪車の
平面図。
【図5】ライダとフロントカウリングとの位置関係を示
す自動二輪車の正面図。
【符号の説明】 30 自動二輪車 31 車体フレーム 32 エンジン 33 燃料タンク 42 フロントカウリング 43 シートテールカウリング 44 運転シート 48 エンジン吸気系 49 キャブレータ 50 エアクリーナ 53 走行風導入装置 54 走行風導入口 55 走行風排出口 57a,57b,57c 排風口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの背面に、前方に向かって走
    行風導入口を開口した走行風導入装置を配置し、この走
    行風導入装置は走行風排出口を運転シート下方に開口
    し、車体フレーム中央部に配置されたエンジン吸気系に
    走行風を導いたことを特徴とする自動二輪車の新気導入
    機構。
  2. 【請求項2】 上記運転シート後方にはシートテールカ
    ウリングが配置され、運転シート下方に導かれた上記走
    行風を上記シートテールカウリング後部に設けられた排
    風口から排出した請求項1記載の自動二輪車の新気導入
    機構。
JP11720493A 1993-05-19 1993-05-19 自動二輪車の新気導入機構 Pending JPH06321155A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010014571A1 (de) * 2010-04-10 2011-10-13 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Fahrzeug, insbesondere Motorrad
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