JP5883716B2 - 鞍乗り型車両の導風部構造 - Google Patents

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本発明は、鞍乗り型車両の導風部構造に関する。
従来、自動二輪車の例えば車体前部側方を覆うシュラウド(shroud)内の上下に、ライダーへ走行風を導く第一通風路と、空冷式のエンジンへ走行風を導く第二通風路とを備え、シュラウド内に取り込んだ走行風を二つの気流に分けて流れを制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−162990号公報
ところで、上記従来の構成において、シュラウドの上方ではアウターシュラウドとインナーシュラウドとの間の空間を第一通風路とする一方、下方ではアウターシュラウドとインナーシュラウドとの間に空間はなく、インナーシュラウドのみで囲まれた空間を第二通風路としている。
しかしながら、上記のようにアウターシュラウド及びインナーシュラウドのみの少ない部品点数で複数の通風路を形成しようとすると、特にアウターシュラウドに隠れるインナーシュラウドの形状が複雑になり易く、生産が難しくなるという課題がある。
そこで本発明は、アウターシュラウド及びインナーシュラウドを含むシュラウドを備える鞍乗り型車両の導風部構造において、部品形状を簡単にして生産を容易にすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体の一部を覆うシュラウド(25)を備えた鞍乗り型車両(1)の導風部構造において、前記シュラウド(25)は、車体外側に配置されるアウターシュラウド(31)と、車体内側に配置されるインナーシュラウド(41)とを備え、前記アウターシュラウド(31)及びインナーシュラウド(41)の間には、車体フレーム(5)に支持したエンジン(21)のシリンダヘッド(23b)側に走行風を導く第一通風路(37)が形成され、前記インナーシュラウド(41)には、前記第一通風路(37)と車幅方向で並び、同じく前記エンジン(21)のシリンダヘッド(23b)側に走行風を導く第二通風路(44)が形成され、前記インナーシュラウド(41)は、前記第一通風路(37)及び第二通風路(44)の間を仕切る仕切り壁部(42)を有し、前記仕切り壁部(42)は、前記第一通風路(37)に面する第一側壁部(42a)と、前記第二通風路(44)に面する第二側壁部(42b)とを備え、前記アウターシュラウド(31)の前端部には、前記第一側壁部(42a)の前方に連続的につながり前記第一通風路(37)へ走行風を案内する導入壁(36)を有し、前記仕切り壁部(42)は、前記導入壁(36)の後方に配置され、前面視で前記導入壁(36)と重なることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
請求項2に記載した発明は、前記仕切り壁部(42)は、前記第一側壁部(42a)と前記第二側壁部(42b)とを折り返すように形成され、車両前方に向けて開放することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記インナーシュラウド(41)は、前記第二通風路(44)を形成するルーバー(45)を有することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記インナーシュラウド(41)は、前記ルーバー(45)と平行な型抜き方向に対して、前記仕切り壁部(42)の折り返し形状の内外側面を平行又は所定の抜き勾配を有するように配置することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記インナーシュラウド(41)は、左右一対に設けられ、かつ左右で一体に設けられ、該インナーシュラウド(41)の左右方向中央部に、前記車体フレーム(5)に対する取り付け部(46b)が設けられることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記仕切り壁部(42)は、前記第一通風路(37)よりも上下方向に長く、該仕切り壁部(42)に、前記アウターシュラウド(31)を固定する固定部(42d)が設けられることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記シュラウド(25)の前端部は、前記エンジン(21)の上方に配置された燃料タンク(16)の前端部よりも車両前方に位置することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、仕切り壁部で第一通風路及び第二通風路の形状に合った面を少ない部品点数で容易に形成できるため、複数の通風路を形成するシュラウドの構成部品の形状を簡単にして生産を容易にすることができる。
また、アウターシュラウドの導入壁と第一側壁部との協働により走行風をスムーズに第一通風路へ案内できる。
また、車両前方に開放する仕切り壁部を導入壁の後方に隠して外観性を向上できる。
請求項2に記載した発明によれば、折り返し形状の仕切り壁部により車幅方向で並ぶ第一通風路及び第二通風路の形状に合った面を容易に形成でき、かつ折り返し形状により仕切り壁部ひいてはインナーシュラウドの剛性も向上できる。
請求項3に記載した発明によれば、第二通風路を形成しつつ整流効果を得ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、インナーシュラウドを型成形する際、ルーバーと平行な型抜きによって、折り返し形状の仕切り壁部にもアンダーカットを生じることなく成形でき、生産性を向上させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、左右インナーシュラウドの中央部で該左右インナーシュラウドをバランスよく車体フレームに取り付けることができる。
請求項6に記載した発明によれば、上下に長い仕切り壁部を介してアウターシュラウドを支持できる。
請求項7に記載した発明によれば、燃料タンクに当たった走行風の乱れの影響を受けることなくシュラウドに走行風を取り入れることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のシュラウド周辺の左側面図である。 上記シュラウド周辺の前面図である。 上記シュラウド周辺の上面図である。 上記シュラウド周辺を右前上方から見た斜視図である。 上記シュラウドの左側面図である。 上記シュラウドの前面図である。 上記シュラウドの上面図である。 上記シュラウドの走行風の流れを示す一部断面を含む上面図である。 上記シュラウドのインナーシュラウドの左側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1に示す自動二輪車1(鞍乗り型車両)において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支される。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。ステアリングステム4上には、操向用のバーハンドル4aが取り付けられる。ステアリングステム4の前方には、フロントカウル4bが取り付けられる。
車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等によって一体結合してなる。車体フレーム5は、ヘッドパイプ6の上部後側から斜め下後方へ延びた後に下方へ屈曲して延びる単一のメインフレーム7と、ヘッドパイプ6の下部後側から斜め下後方へ延びる単一のダウンフレーム8と、ダウンフレーム8の下端部に連なるハンガーブラケット9と、メインフレーム7の後下端部に設けられるピボットブラケット11と、メインフレーム7の屈曲部後側から後方へ延びる左右一対のシートレール12と、ピボットブラケット11後側から左右シートレール12の前後中間部下側に向けて斜め上後方へ延びる左右一対のサポートパイプ13とを有する。
自動二輪車1の後輪14は、車体後部下側で前後に延びるスイングアーム15の後端部に軸支される。スイングアーム15の前端部は、車体フレーム5の前後中間部のピボットブラケット11に上下揺動可能に枢支される。後輪14は、自動二輪車1の原動機であるエンジン21に対して、車体後部左側に配設された例えばチェーン式の伝動機構14aを介して連結される。
エンジン21は、その下部を構成するクランクケース22の前部上方にシリンダ23を起立させる。シリンダ23は、クランクケース22側から順に、シリンダ本体23a、シリンダヘッド23b及びヘッドカバー23cが積み重なる。図中符号C1はシリンダ23の起立方向に沿うシリンダ軸線を示す。
シリンダ23の上方には燃料タンク16が配置され、燃料タンク16の後方にはシート17が配置される。図中符号18は運転者用のステップ18を、符号19はパッセンジャーステップ19をそれぞれ示す。
図2〜4を併せて参照し、燃料タンク16は鋼板製とされ、メインフレーム7を左右に跨ぐように形成される鞍形のタンク内板16aと、タンク内板16aの外方を所定の間隙を空けて覆う膨出形状のタンク外板16bとを有し、これらタンク内板16a及びタンク外板16bで中空の燃料タンク16を形成する。タンク内板16aが形成する鞍形部16cは、その前端部が燃料タンク16の前面で車両前方へ開放する。鞍形部16cの後端部は、後側ほど上下幅を減少させつつ燃料タンク16の後端部に至る。鞍形部16cの周縁部には、タンク外板16b接合用の接合フランジ16dが連続的に設けられる。燃料タンク16(タンク外板16b)の後部両側には、運転者のニーグリップをし易くする後凹部16eが形成される。燃料タンク16(タンク外板16b)の前上部両側には、転舵時にバーハンドル4aを逃げるための前上凹部16fが形成される。図中符号16gはタンクキャップを、線CLは車体左右中心面をそれぞれ示す。
図1を参照し、自動二輪車1の車体の周囲には合成樹脂製の各種カバー類が取り付けられる。具体的には、ステアリングステム4には前記フロントカウル4bが取り付けられ、左右フロントフォーク3間にはフロントフェンダ4cが取り付けられ、車体フレーム5前部の左右側方には左右シュラウド25が取り付けられ、車体フレーム5前後中間部の左右側方には左右サイドカバー26が取り付けられ、車体フレーム5後部の左右側方には左右リヤサイドカバー27が取り付けられ、車体フレーム5後端部にはリヤエンドカバー28が取り付けられ、車体フレーム5後端部の下方にはリヤフェンダ29が取付けられる。
図5〜8に示すように、左右シュラウド25は、それぞれ二部材で構成される。左右シュラウド25は、特に記載がなければ左右対称の構成を有し、以下、図6〜8を参照して車体左側のシュラウド25を例に説明する。
シュラウド25は、その車幅方向(左右方向)外側の外観面を形成するアウターシュラウド31と、アウターシュラウド31の前部の車幅方向内側に配置されるインナーシュラウド41とを有する。
アウターシュラウド31は、燃料タンク16の前部の左右両側部の下方に位置し(図1〜4参照)、燃料タンク16の前下縁部よりも下方に張り出すと共に、燃料タンク16の前端部よりも前方に張り出し、かつ燃料タンク16の左右外側端部よりも車幅方向外側に這い出すように設けられる。アウターシュラウド31は、車幅方向外側に膨出すると共に車幅方向内側に開放する容器形状をなし、側面視で上辺下辺よりも長い逆台形状に形成される。
アウターシュラウド31の側面視における前記逆台形状の上下辺部31a,31bは、燃料タンク16の前部下縁部、及びシリンダ軸線C1と直交する方向に沿うように、後上がりに傾斜して設けられる。アウターシュラウド31の側面視における前記逆台形状の前辺部31cは、ダウンフレーム8よりも前方で該ダウンフレーム8に沿うように設けられる。アウターシュラウド31の側面視における前記逆台形状の後辺部31dは、ダウンフレーム8よりも後方でヘッドカバー23cの前部を斜めに横断するように後上がりに傾斜して設けられる。前記後辺部31dは、側面視で燃料タンク16の後凹部16eの前端部の下方に連なるように設けられる。
アウターシュラウド31の前記上辺部31aは、車両上方に面する上壁部32で構成される。上壁部32の外側縁部からは、外側壁部33が下方に屈曲して延びる。外側壁部33は、車幅方向外側へ凸の湾曲形状をなし、下側ほど車幅方向内側に位置し、かつ後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜する。外側壁部33の下部及び後部は、それぞれ車幅方向内側に湾曲して前記下辺部31b及び後辺部31dに至る。ここで、燃料タンク16の後凹部16eには、上壁部32の後方に連なるように溝部16hが形成され、上壁部32に沿って流れた走行風を燃料タンク16と運転者の膝との間に導入可能である。
アウターシュラウド31の前記前辺部31cは、車幅方向外側ほど後方に位置するように傾斜した前壁部34で構成される。前壁部34は、アウターシュラウド31の前縁部、上壁部32の前縁部及び外側壁部33の前縁部に沿う部分を額縁状に残し、その内周側にアウターシュラウド31内に走行風を取り入れるための空気導入口35を開口させる。前壁部34におけるアウターシュラウド31の前縁部に沿う部位には、車幅方向外側(空気導入口35側)かつ後方に向けて斜めに延びる導入壁36が連設される。
図9を併せて参照し、空気導入口35からアウターシュラウド31内に進入した走行風は、アウターシュラウド31の後部内側で外側壁部33の内側面に沿って車幅方向内側に湾曲するように流れる。すなわち、アウターシュラウド31は、空気導入口35から導入した走行風を、自身の後部の車幅方向内側の開放部に向けて、外側壁部33の内側面に沿うように流す第一通風路37を形成する。
第一通風路37を流れる走行風は、シュラウド25後方の車幅方向内側に位置するシリンダ23の主に側面に供給される。シリンダヘッド23bの側面に点火プラグ24が配置される場合、特にその周辺の冷却効果が高まる。
図3〜5を参照し、上壁部32の車幅方向内側には、燃料タンク16の前端部に沿うように上面視三角形状をなして車幅方向内側方に延びる締結部38が設けられる。締結部38は、締結ネジ38bを上方から貫通させ、この締結ネジ38bを燃料タンク16の接合フランジ16dの前端部に固設された締結ブラケット38aのネジ孔に螺合させる。この締結部38により、アウターシュラウド31の前上部が締結ブラケット38aひいては燃料タンク16に締結固定される。
図5,6,8を参照し、外側壁部33の内側面には、車幅方向内側に向けてクリップピン39が突設される。クリップピン39は、燃料タンク16の接合フランジ16dの前端部に嵌合装着されたグロメット39a(図5参照)に車幅方向外側から嵌入され、もって外側壁部33の内側面を接合フランジ16dの前端部に保持させる。
図1,2を参照し、外側壁部33の後端部には、後方に向けて連結片33aが突設される。連結片33aにはグロメット(不図示)が嵌合装着され、このグロメットにサイドカバー26の前端部の内側面に突設されたクリップピン(不図示)を嵌入させることで、サイドカバー26の前端部とアウターシュラウド31の後端部とが連結される。
図7〜9に示すように、インナーシュラウド41は、アウターシュラウド31の導入壁36の後方に配置される仕切り壁部42と、仕切り壁部42の車幅方向内側に延びる流路形成部43とを一体に有する。
仕切り壁部42は、流路形成部43が形成する第二通風路44とアウターシュラウド31内の第一通風路37とを車幅方向で仕切る。仕切り壁部42は、車幅方向と略直交する板状をなして上下方向に延びる第一側壁部42aと、第一側壁部42aと同様の板状をなしてその車幅方向内側で車両前方にずれて対向配置される第二側壁部42bと、第二側壁部42bの後縁部から屈曲して車幅方向外側に延びて第一側壁部42aの後部内側面に至る狭幅の後壁部42cとを一体に有する。
仕切り壁部42は、その全体形状が第一側壁部42a及び第二側壁部42bを狭角に折り返した折り返し形状であるといえる。仕切り壁部42の折り返し形状は、車両前方に向けて開放し、その開放部分が導入壁36により車両前方から覆われる。導入壁36の後方には、第一側壁部42aが車両後方に連なるように配置される。
流路形成部43は、第二側壁部42bの内側面から車幅方向内側へ略水平に延びる複数(本実施形態では三つ)のルーバー45と、これら複数のルーバー45の車幅方向内側の端部を相互に連結する連結端部46とを一体に有する。各ルーバー45は、車幅方向に沿って延びる帯状をなし、互いに平行かつ後下がりに傾斜して設けられる。流路形成部43に進入した走行風は、各ルーバー45に沿うように後下がりに傾斜して車両後方に流れる。すなわち、流路形成部43は、各ルーバー45に沿うように走行風を流す第二通風路44を形成する。
第二側壁部42bにおける各ルーバー45の車幅方向外側の端部が突き当たる部位は、所定の上下幅で車幅方向外側に変位するように形成される。これにより、インナーシュラウド41を第二通風路44側から見たときの外観性が向上すると共に、第二通風路44の走行風導入面積が広がる。
第二通風路44を流れる走行風は、各ルーバー45の後下方に位置するシリンダ23の主に前面に供給される。シリンダヘッド23bの前面が排気側である場合、特にその周辺の冷却効果が高まる。
図5,6を参照し、第二側壁部42bの下端部には、アウターシュラウド31の前部下端部の車幅方向内側に設けられた締結ボス33bに対する締結部42dが設けられる。締結部42dは、締結ネジ33cを車幅方向側から貫通させ、この締結ネジ33cを締結ボス33bのネジ孔に螺合させる。この締結部42dにより、インナーシュラウド41の下端部が締結ボス33bひいてはアウターシュラウド31の前部下端部に締結固定される。
図7,9を参照し、連結端部46は、車幅方向と略直交する板状をなして上下方向に延びて各ルーバー45の車幅方向外側の端部を突き当てる側壁部46aと、側壁部46aの前端縁部から車幅方向内側へ延びる前壁部46bとを一体に有する。前壁部46bは、側面視でダウンフレーム8の前端縁に沿うように傾斜した板状なして上下方向に延びる。前壁部46bの上下中間部は、締結ネジ46dを車両前方から貫通させ、この締結ネジ46dをダウンフレーム8に固設された締結ブラケット46cのネジ孔に螺合させる。これにより、インナーシュラウド41の車幅方向内側の端部が締結ブラケット46cひいては車体フレーム5に締結固定される。
左右シュラウド25の車体への取り付けは、左右インナーシュラウド41の連結端部46をダウンフレーム8に締結し、左右インナーシュラウド41の仕切り壁部42(第二側壁部42b)の締結部42dを左右アウターシュラウド31に締結し、左右アウターシュラウド31の上壁部32の締結部38を燃料タンク16の締結ブラケット38aに締結し、左右アウターシュラウド31の外側壁部33のクリップピン39を燃料タンク16の接合フランジ16dに係止し、左右アウターシュラウド31の後端部を左右サイドカバー26の前端部に連結することでなされる。
左右インナーシュラウド41の連結端部46は、側面視でダウンフレーム8の前端縁に沿うように傾斜した板状の連結壁部47を介して一体に連結される。これにより、左右インナーシュラウド41が一体の型成形品である連結インナーシュラウド48として構成される。
図10に示すように、連結インナーシュラウド48の型抜き方向(型割り方向、図中矢印DRで示す)は、各ルーバー45の表裏面と平行かつ車体左右中心面(図中線CL)と平行な方向とされる。仕切り壁部42の第一及び第二側壁部42a,42bは、その内外側面が前記型抜き方向と平行又は所定の抜き勾配(例えば0.1〜2°)を有するように配置される。これにより、連結インナーシュラウド48の型成形時には、仕切り壁部42の折り返し形状にアンダーカットが生じることがなく、連結インナーシュラウド48の型設計を容易にすると共に生産性を向上させる。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両の導風部構造は、車体の一部を覆うシュラウド25を備えた自動二輪車1に適用するものにおいて、前記シュラウド25が、車体外側に配置されるアウターシュラウド31と、車体内側に配置されるインナーシュラウド41とを備え、前記アウターシュラウド31及びインナーシュラウド41の間には、車体フレーム5に支持したエンジン21のシリンダヘッド23b側に走行風を導く第一通風路37が形成され、前記インナーシュラウド41には、前記第一通風路37と車幅方向で並び、同じく前記エンジン21のシリンダヘッド23b側に走行風を導く第二通風路44が形成され、前記インナーシュラウド41が、前記第一通風路37及び第二通風路44の間を仕切る仕切り壁部42を有し、前記仕切り壁部42が、前記第一通風路37に面する第一側壁部42aと、前記第二通風路44に面する第二側壁部42bとを備えるものである。
この構成によれば、仕切り壁部42で第一通風路37及び第二通風路44の形状に合った面を少ない部品点数で容易に形成できるため、複数の通風路を形成するシュラウド25の構成部品の形状を簡単にして生産を容易にすることができる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記アウターシュラウド31の前端部には、前記第一側壁部42aの前方に連続的につながり前記第一通風路37へ走行風を案内する導入壁36を有することで、アウターシュラウド31の導入壁36と第一側壁部42aとの協働により走行風をスムーズに第一通風路37へ案内できる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記仕切り壁部42が、前記導入壁36の後方に配置され、前面視で前記導入壁36と重なることで、車両前方に開放する仕切り壁部42を導入壁36の後方に隠して外観性を向上できる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記仕切り壁部42が、前記第一側壁部42aと前記第二側壁部42bとを折り返すように形成され、車両前方に向けて開放することで、折り返し形状の仕切り壁部42により車幅方向で並ぶ第一通風路37及び第二通風路44の形状に合った面を容易に形成でき、かつ折り返し形状により仕切り壁部42ひいてはインナーシュラウド41の剛性も向上できる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記インナーシュラウド41が、前記第二通風路44を形成するルーバー45を有することで、第二通風路44を形成しつつ整流効果を得ることができる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記インナーシュラウド41が、前記ルーバー45と平行な型抜き方向に対して、前記仕切り壁部42の折り返し形状の内外側面を平行又は所定の抜き勾配を有するように配置することで、インナーシュラウド41を型成形する際、ルーバー45と平行な型抜きによって、折り返し形状の仕切り壁部42にもアンダーカットを生じることなく成形でき、生産性を向上させることができる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記インナーシュラウド41が、左右一対に設けられ、かつ左右で一体に設けられ、該インナーシュラウド41の左右方向中央部に、前記車体フレーム5に対する取り付け部(前壁部46b)が設けられることで、左右インナーシュラウド41の中央部で該左右インナーシュラウド41をバランスよく車体フレーム5に取り付けることができる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記仕切り壁部42が、前記第一通風路37よりも上下方向に長く、該仕切り壁部42に、前記アウターシュラウド31を固定する固定部(締結部42d)が設けられることで、上下に長い仕切り壁部42を介してアウターシュラウド31を支持できる。
上記鞍乗り型車両の導風部構造は、前記シュラウド25の前端部が、前記エンジン21の上方に配置された燃料タンク16の前端部よりも車両前方に位置することで、燃料タンク16に当たった走行風の乱れの影響を受けることなくシュラウド25に走行風を取り入れることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、左右インナーシュラウド41が左右で独立して設けられてもよい。シュラウド25が左右一対ではなく左右一方のみに設けられてもよい。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
16 燃料タンク
21 エンジン
23b シリンダヘッド
25 シュラウド
31 アウターシュラウド
36 導入壁
37 第一通風路
41 インナーシュラウド
42 仕切り壁部
42a 第一側壁部
42b 第二側壁部
42d 締結部(固定部)
44 第二通風路
45 ルーバー
46b 前壁部(取り付け部)

Claims (7)

  1. 車体の一部を覆うシュラウド(25)を備えた鞍乗り型車両(1)の導風部構造において、
    前記シュラウド(25)は、車体外側に配置されるアウターシュラウド(31)と、車体内側に配置されるインナーシュラウド(41)とを備え、
    前記アウターシュラウド(31)及びインナーシュラウド(41)の間には、車体フレーム(5)に支持したエンジン(21)のシリンダヘッド(23b)側に走行風を導く第一通風路(37)が形成され、
    前記インナーシュラウド(41)には、前記第一通風路(37)と車幅方向で並び、同じく前記エンジン(21)のシリンダヘッド(23b)側に走行風を導く第二通風路(44)が形成され、
    前記インナーシュラウド(41)は、前記第一通風路(37)及び第二通風路(44)の間を仕切る仕切り壁部(42)を有し、
    前記仕切り壁部(42)は、前記第一通風路(37)に面する第一側壁部(42a)と、前記第二通風路(44)に面する第二側壁部(42b)とを備え
    前記アウターシュラウド(31)の前端部には、前記第一側壁部(42a)の前方に連続的につながり前記第一通風路(37)へ走行風を案内する導入壁(36)を有し、
    前記仕切り壁部(42)は、前記導入壁(36)の後方に配置され、前面視で前記導入壁(36)と重なることを特徴とする鞍乗り型車両の導風部構造。
  2. 前記仕切り壁部(42)は、前記第一側壁部(42a)と前記第二側壁部(42b)とを折り返すように形成され、車両前方に向けて開放することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の導風部構造。
  3. 前記インナーシュラウド(41)は、前記第二通風路(44)を形成するルーバー(45)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の導風部構造。
  4. 前記インナーシュラウド(41)は、前記ルーバー(45)と平行な型抜き方向に対して、前記仕切り壁部(42)の折り返し形状の内外側面を平行又は所定の抜き勾配を有するように配置することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の導風部構造。
  5. 前記インナーシュラウド(41)は、左右一対に設けられ、かつ左右で一体に設けられ、該インナーシュラウド(41)の左右方向中央部に、前記車体フレーム(5)に対する取り付け部(46b)が設けられることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の導風部構造。
  6. 前記仕切り壁部(42)は、前記第一通風路(37)よりも上下方向に長く、該仕切り壁部(42)に、前記アウターシュラウド(31)を固定する固定部(42d)が設けられることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の導風部構造。
  7. 前記シュラウド(25)の前端部は、前記エンジン(21)の上方に配置された燃料タンク(16)の前端部よりも車両前方に位置することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の導風部構造。
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