JP2009161021A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】鞍乗型車両に搭載されるエンジンの外面における冷却効果のむらを低減する。
【解決手段】自動二輪車には、エンジン60とガイド壁50とが設けられる。エンジン60は車両の走行によって生じる走行風を前方から受ける位置に配置されている。ガイド壁50はシリンダヘッド63の側面63bから側方に張り出すとともに走行風に向き合うようにエンジン60に取り付けられ、走行風をシリンダヘッド63の側面63bに案内する。
【選択図】図6
【解決手段】自動二輪車には、エンジン60とガイド壁50とが設けられる。エンジン60は車両の走行によって生じる走行風を前方から受ける位置に配置されている。ガイド壁50はシリンダヘッド63の側面63bから側方に張り出すとともに走行風に向き合うようにエンジン60に取り付けられ、走行風をシリンダヘッド63の側面63bに案内する。
【選択図】図6
Description
本発明は、走行風によってエンジンを冷却する鞍乗型車両において、特に、エンジン外面における冷却効果のむらを低減する技術に関する。
従来、車両の走行によって生じる走行風を前方から受ける位置にエンジンが配置され、当該エンジンを走行風によって冷却する自動二輪車がある。特許文献1に開示される車両では、エンジンの前方に配置されるカバー(特許文献1ではレッグシールド)によって、エンジンに走行風を案内している。
特開2002−145155号公報
しかしながら、自動二輪車では、エンジンの外形によっては走行風が当たり難い部分があるために、エンジンの外面に冷却効果のむらが生じる場合がある。例えば、点火プラグがシリンダヘッドの側面に取り付けられ、その取付位置が内側に凹んだ位置に設けられたエンジンがある。この場合、エンジン前方から流れてくる走行風が円滑に点火プラグの取付位置まで流れず、当該取付位置が走行風によって十分に冷却され難い場合がある。
この点、特許文献1に開示される車両のように、エンジンの前に配置される車体カバー等によってエンジン外面に走行風を案内する方法も考えられる。しかしながら、エンジンの配置位置や、走行風が当たり難い部分の位置によっては、車体カバーによってエンジン外面に走行風が案内されるように、当該車体カバーを成型することが容易でない場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な構造でエンジン外面における冷却効果のむらを低減できる鞍乗型車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る鞍乗型車両は、車両の走行によって生じる走行風を前方から受ける位置に配置されたエンジンと、前記エンジンの外面から張り出すとともに前記走行風に向き合うように前記エンジンに取り付けられ、前記走行風を前記エンジンの外面に案内するガイド壁とを備える。
本発明によれば、走行風が当たり難い部分がエンジン外面に生じる場合でも、ガイド壁によって当該部分に走行風を案内できるので、エンジン外面における冷却効果のむらを低減できる。また、ガイド壁はエンジンに取り付けられる部材であるため、車体カバーがエンジン外面に走行風を案内するように当該車体カバーを成型する場合に比べて、簡単な構造でエンジン外面に走行風を案内できる。なお、上記鞍乗型車両は、搭乗者がシートに跨って座る車両であり、例えば、自動二輪車(スクータを含む)や、スノーモービル、四輪バギー等である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態の例である自動二輪車1の側面図であり、図2は自動二輪車1の前部の拡大側面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、前輪3と、後輪4と、車体フレーム20と、フロントフェンダ30と、整流板39と、シュラウド40と、ガイド壁50と、エンジン60とを有している。また、車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、メインチューブ22と、ダウンチューブ23とを含んでいる。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム20の前端に位置し、その内側に配置されたステアリングシャフト(不図示)を回転可能に支持している。メインチューブ22の前端とダウンチューブ23の上端(前端)は、ヘッドパイプ21に接続されている。メインチューブ22はヘッドパイプ21から後方に延伸し、ダウンチューブ23はヘッドパイプ21から斜め下方に延伸している。メインチューブ22の上側には燃料を蓄える燃料タンク5が配置され、当該燃料タンク5の後方には、搭乗者が跨って座るシート6が配置されている。
上述したステアリングシャフトの上端及び下端には、アッパーブラケット8とアンダーブラケット7とが取り付けられている。アッパーブラケット8とアンダーブラケット7は、その左右の端部によって左右一対のフロントサスペンション9の上部を保持している。フロントサスペンション9は斜め下方に延伸するよう設けられ、その下端部9eによって前輪3の車軸を支持している。なお、フロントサスペンション9は、正立式のサスペンションであり、その下部にアウターチューブ9aを有し、当該アウターチューブ9aには上方からインナーチューブ9bが挿通されている。アウターチューブ9aの上端には、当該アウターチューブ9aの他の部分より径の大きい大径部9cが形成されている。
フロントフェンダ30は、一対のフロントサスペンション9の間に配置され、前輪3を上方から覆っている。図3は図2のIIIの示す方向にフロントフェンダ30を見た場合の当該フロントフェンダ30の斜視図である。
図2又は図3に示すように、フロントフェンダ30は、上面部30aと、後側面部30bと、前側面部30cとを有している。上面部30aは、前輪3の車軸を中心にして湾曲するよう形成されるとともに、前輪3の斜め上方に位置している。後側面部30bは、上面部30aの左右の縁から下方に延伸するよう設けられ、前輪3の側方であってフロントサスペンション9の内側(車幅方向の中心側)に位置している(図3参照)。前側面部30cは、上面部30aの左右の縁から下方に延伸するよう設けられ、前輪3の側方であってフロントサスペンション9の前に位置している(図3参照)。図3に示すように、前側面部30cは、アウターチューブ9aの外周面における車幅方向外側の位置に向かって斜め後方に延伸している。すなわち、前側面部30cは、フロントサスペンション9に近づくに従って、側方に広がるように形成されている。これによって、車両の走行時には、前側面部30cに沿って後方に向かい、アウターチューブ9aの側方に至る走行風の円滑な流れA1が形成される。
図2に示すように、整流板39は上下方向に長い板状の部材であり、アウターチューブ9aの後方に設けられている。また、整流板39は、図3に示すように、アウターチューブ9aの外周面から車幅方向の中心側に傾斜するよう配置され、その後端縁39bは前端縁39aより中心側に位置している。これによって、アウターチューブ9aの側方から、整流板39に沿って斜め後方に向かう円滑な走行風の流れA2が形成される。
なお、図3に示すように、整流板39は、その内側に板状の取付部39cを有している。この取付部39cは、例えばアウターチューブ9aの大径部9cに設けられたボス9dにボルトによって固定される。また、図2に示すように、整流板39の後方にはブレーキホース13が配置されている。このブレーキホース13は、前輪3とともに回転するブレーキディスク11を挟むキャリパー12に接続されている。
エンジン60は、走行風によって冷却される空冷式のエンジンであり、車両の走行時にフロントフェンダ30の上方及び左右両側を通って車体後方に流れる走行風を前方(Frの示す方向)から受ける位置に配置されている。詳細には、図2に示すように、エンジン60は、フロントフェンダ30の後方において、外部に露出するように配置されている。なお、エンジン60は、メインチューブ22の下方であってダウンチューブ23の後方に位置し(図1参照)、メインチューブ22によって懸架されるとともに、ダウンチューブ23の先端に設けられたブラケット23aによって支持されている。
図2に示すように、エンジン60は、クランクシャフト(不図示)を収容するクランクケース61と、内部にシリンダ(不図示)が形成されたシリンダブロック62と、内部に燃料を燃焼させるための燃焼室が形成されたシリンダヘッド63と、当該シリンダヘッド63に被せられるカバー64とを備えている。クランクケース61は、エンジン60の下部に位置し、シリンダブロック62は、シリンダの軸線が斜め上方に向くように、クランクケース61の上部に設けられている。シリンダヘッド63は、シリンダブロック62の上部に取り付けられている。また、シリンダヘッド63の側面63bには、燃焼室に送られた空気と燃料とを含む混合気に点火する点火プラグ65が取り付けられている。点火プラグ65は、シリンダヘッド63の外面から差し込まれ、その先端は燃焼室に達している。なお、シリンダヘッド63とシリンダブロック62の外面には、冷却フィン60aが形成されている。
図4は図2のIV−IV線の断面図である。図4に示すように、シリンダヘッド63の側面63bには内側に凹んだ凹部63aが設けられている。この凹部63aを構成する側壁63fは、側面63bの他の部分より奥(内側)に位置している。凹部63aの底壁63hに、点火プラグ65が差し込まれるプラグ孔63cが形成されている。なお、図2に示すように、点火プラグ65には、当該点火プラグ65とイグニッションコイル(不図示)とを繋ぐプラグキャップ65aが被せられている。また、凹部63aの側方には、走行風を凹部63aに案内するガイド壁50が配置されている。このガイド壁50については後において詳細に説明する。
図2に示すように、エンジン60の前であってフロントフェンダ30の後方には、シュラウド40が配置されている。シュラウド40は、フロントフェンダ30の上方及び側方を通過した走行風をエンジン60に案内する。図5はシュラウド40の正面図であり、図6はシュラウド40及びガイド壁50の側面図である。図5に示すように、シュラウド40は、シリンダヘッド63及びシリンダブロック62の前に位置する前側ガイド42と、当該前側ガイド42の左右両側に位置する板状の外枠41,41と、前側ガイド42の左右両側であって、外枠41,41の内側(車幅方向の中心側)に位置する内枠43,43とを有している。なお、図6においては、外枠41及び内枠43が部分的に破断され、その内側に配置されている前側ガイド42が示されている。
外枠41,41は、ダウンチューブ23の左右において、当該ダウンチューブ23によって支持されている。詳細には、ダウンチューブ23の上端とメインチューブ22との間にはガセット28が設けられ(図1参照)、このガセット28には側方に延伸するステー49,49が取り付けられている。図5に示すように、ステー49,49の先端には円柱状のダンパー49a,49aが設けられている。外枠41は、前側ガイド42の上方において、ダウンチューブ23側に延伸する上面部41aを有し、この上面部41aの先端には、当該ダンパー49aを掴む取付部41bが形成されている。
また、ダウンチューブ23の下端に設けられたブラケット23aには、側方に延伸するステー48,48が取り付けられている。外枠41の下縁には、ダウンチューブ23側に突出する取付部41cが形成され、この取付部41cにステー48の先端が固定されている。
前側ガイド42は、ダウンチューブ23と外枠41との間において、略水平に配置される複数の横板42L,42Rを有している。複数(ここでは3つ)の横板42Lは、ダウンチューブ23の左側において上下に並ぶよう配置され、複数(ここでは3つ)の横板42Rは、ダウンチューブ23の右側において上下に並ぶように配置されている。複数の横板42L,42Rは、斜め下方に湾曲している上面部30aに沿って斜め下方に流れようとする走行風をエンジン60側に案内する。なお、各横板42Lの間と、各横板42Rの間とには、これらを支持する支柱部42aが設けられている。
前側ガイド42は、その中央に、ダウンチューブ23の外周面に沿って上下方向に延伸するとともに、当該外周面の形状に合わせて湾曲した支持部42eを有し、当該支持部42eには側方に突出する取付部42fが形成されている。ダウンチューブ23には側方に突出するブラケット23b,23bが形成されており、取付部42fはブラケット23bにボルト47によって固定されている。
内枠43,43は、前側ガイド42の左右両側に位置し、外枠41,41の内側(車幅方向の中心側)において上下方向に延伸するよう配置されている。左側の内枠43には、当該内枠43の下端縁から内側に突出する板状のガイド板43aが形成されている。このガイド板43aの先端は、ダウンチューブ23から離れた位置に位置している。なお、内枠43,43は、前側ガイド42と一体的に形成されている。
また、ダウンチューブ23の側方には、搭乗者の操作に応じて警報音を鳴らす警音器71が配置されている。この警音器71は、ダウンチューブ23の右側に設けられた複数の横板42Rのうち最上に位置する横板42Rと、右側の外枠41の上面部41aとの間の空間の後に位置し、車両前方に露出している。
ガイド壁50について詳細に説明する。図7はガイド壁50を内側(エンジン60側)から臨む側面図であり、図8はガイド壁50の正面図である。
ガイド壁50は、エンジン60の前方から流れてくる走行風をエンジン60の側面に案内する金属製の部材であり、エンジン60の側面から側方に張り出し、走行風に向き合うように当該エンジン60に取り付けられている。詳細には、ガイド壁50は、シリンダヘッド63に形成された凹部63aの側方において、側方に張り出し、当該凹部63aに走行風を案内するよう設けられている(図4参照)。図4に示すように、ガイド壁50は側方に延伸するとともに湾曲し、前方に延伸している。そして、その前端縁50aは、シリンダヘッド63の前面63iより前に位置している(図6参照)。
ガイド壁50は、走行風を凹部63aに案内するとともに、当該走行風を凹部63aから後方に排出するための空気の流路が形成されるよう配置されている。詳細には、図4に示すように、ガイド壁50の後端縁50eは、凹部63aの前後方向の中央部の側方に位置し、凹部63aを構成する後側の壁63dは、後端縁50eより後方に位置している。これによって、ガイド壁50側から凹部63aの前側に向かう空気流路B2だけでなく、凹部63aの後側から車体後方に向かう空気流路B3も形成される。
ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bに沿って前方に延伸しており、側面63bとガイド壁50とに囲まれる空気流路B1を構成している。詳細には、ガイド壁50は側面部50bを有し、当該側面部50bは側面63bから側方に張り出したのち、側面63bに沿って前方に延伸するよう設けられている。側面部50bの上縁及び下縁は、側面63b側に曲がっており、ガイド壁50は、当該側面部50bの上縁及び下縁から側面63b側に延伸する上面部50cと下面部50dとを有している(図8参照)。これら上面部50cと下面部50dの端縁は、側面63bに沿って前方に延伸し、上面部50cと下面部50dは空気流路B1の上面及び下面を構成している。なお、図4に示すように、下面部50dは、その前端縁50hが車幅方向の外側に向かって斜めに延伸するよう形成されている。排気管66は、前端縁50hの前であって、シュラウド40に設けられたガイド板43aの内側を通って下方に延伸している。
図7に示すように、ガイド壁50は、前方に行くに従って、エンジン60の側面63bと共に構成する空気流路B1の断面が大きくなるように形成されている。詳細には、上面部50cと下面部50dとの距離が前方に行くに従って大きくなるように、上面部50cは下面部50dに対して上方に傾斜している。また、図4に示すように、側面部50bは、その前側が後側に比べて側方(車幅方向の外側)に位置するように、エンジン60の側面63bに対して傾斜している。
図5又は図6に示すように、シュラウド40の前側ガイド42はガイド壁50の前に位置している。すなわち、ガイド壁50の前に左側の横板42Lが位置し、当該横板42Lはガイド壁50によって形成される空気流路B1へ走行風を案内している(図4参照)。図4に示すように、ガイド壁50の前端縁50aは、シュラウド40の外枠41より車幅方向の中心側であって、外枠41の後端縁41dより前に位置し、外枠41によって側方から覆われている。また、図6に示すように、内枠43に形成されたガイド板43aは、下面部50dの前に位置し、当該下面部50dと略平行に設けられている。
上述したように、ガイド壁50は、エンジン60に取り付けられている。詳細には、シリンダヘッド63の側面63bにおける上下に離れた2つの位置には、側方に突出するとともにボルト穴が形成されたボス63j,63eが形成されている。ガイド壁50の車幅方向中心側の端縁には取付部50f,50gが形成されており、当該取付部50f,50gがボルト59,58によってボス63j,63eに固定されている。
以上説明したように、自動二輪車1はエンジン60とガイド壁50とを備え、エンジン60は車両の走行によって生じる走行風を前方から受ける位置に配置され、ガイド壁50はシリンダヘッド63の外面から張り出すとともに走行風に向き合うようにエンジン60に取り付けられ、走行風をシリンダヘッド63の外面に案内している。自動二輪車1によれば、シリンダヘッド63の外面に走行風が当たり難い部分(以上の説明では凹部63a)がある場合でも、ガイド壁50によって当該部分に走行風を案内できるので、シリンダヘッド63の外面における冷却効果のむらを低減できる。また、ガイド壁50はエンジン60に取り付けられる部材であるため、簡単な構造でシリンダヘッド63の外面に走行風を案内できる。すなわち、エンジン60の配置位置や凹部63aの位置が変わる場合でも、ガイド壁50の取り付け位置等を替えることで、容易にエンジン60の外面に走行風を案内できる。
また、自動二輪車1では、ガイド壁50はシリンダヘッド63の側面63bから張り出した後、前方に延伸している。これによって、前方から流れてくる走行風を効率良くシリンダヘッド63の側面63bに案内できる。
また、ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bに沿って前方に伸びる側面部50bと、当該側面部50bの縁から側面63bに向かって延伸する上面部50cと下面部50dとを有している。これによって、側面部50bで受けた走行風が、シリンダヘッド63の側面63bに案内されることなく、側面部50bを迂回して車体後方に流れることを抑制できる。
また、ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bに沿って前方に延び、当該側面63bと当該ガイド壁50とに囲まれる空気流路B1を構成し、ガイド壁50は、前方に行くにしたがって、空気流路B1の断面が大きくなるように形成されている。これによって、より多くの走行風をガイド壁50で受けることができるようになる。
また、ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bから張り出した後、前方に延伸し、その前端縁50aはシリンダヘッド63より前に位置している。これによって、シリンダヘッド63に当たって乱流となる前の走行風をガイド壁50で受けることができる。
また、ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bに沿って前方に延び、当該側面63bと当該ガイド壁50とに囲まれる空気流路B1を構成し、ガイド壁50の前には、空気流路B1に走行風を案内する第2のガイド壁(以上の説明ではシュラウド40)が配置されている。これによって、走行風を空気流路B1に効率的に案内できる。
また、上記第2のガイド壁は、エンジン60の前に配置され、当該エンジン60に走行風を案内するシュラウド40である。これによって、ガイド壁50に走行風を案内する専用の部材を設ける場合に比べて、部品点数を減らすことができる。
また、ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bから張り出した後、前方に延伸し、シュラウド40の後端縁41dより前に位置している。これによって、シュラウド40によって形成された走行風の流れを円滑にガイド壁50で構成される空気流路B1に案内できる。
また、ガイド壁50は、空気流路B1の下面を構成する下面部50dを有し、第2のガイド壁(以上の説明ではシュラウド40)は、下面部50dの前において、当該下面部50dの延伸方向に伸びる板部(以上の説明ではガイド板43a)を有している。これによって、さらに効率的に走行風を空気流路B1に案内できる。
また、シリンダヘッド63の側面63bには内側に凹んだ凹部63aが形成され、ガイド壁50は、凹部63aに走行風を案内するとともに、ガイド壁50によって案内された走行風を当該凹部63aから排出するための空気流路B3が形成されるよう配置されている。これによって、凹部63aに流れ込んだ走行風が、円滑に当該凹部63aから流れ出るので、凹部63aの冷却効果を増すことができる。
また、凹部63aはエンジン60の側面63bに形成され、ガイド壁50は、当該ガイド壁50によって凹部63aに案内された走行風を後方に排出する空気流路B3が形成されるよう配置される。これによって、凹部63aに流れ込んだ空気が後方に排出されるようになり、凹部63aの空気流路B2,B3における空気の流れが円滑になる。
また、エンジン60は内部に燃焼室が形成されたシリンダヘッド63を含み、ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bから張り出すようにエンジン60に取り付けられ、走行風をシリンダヘッド63の側面63bに案内している。これによって、多くの熱を発するシリンダヘッド63の冷却効果を増すことができる。
また、シリンダヘッド63は、当該シリンダヘッド63の側面63bから当該シリンダヘッドの燃焼室に差し込まれる点火プラグ65を有し、ガイド壁50は、シリンダヘッド63の側面63bにおける点火プラグ65の取付位置(以上の説明では凹部63a)に走行風を案内する。これによって、点火プラグ65或いはその近傍の冷却効果を増すことができる。
また、自動二輪車1では点火プラグ65の取付位置は、シリンダヘッド63の側面63bから内側に凹んだ位置(以上の説明では凹部63a)に設けられている。これによって、凹部63aに走行風が流れ難い場合でも、ガイド壁50によって案内される走行風によって凹部63aを冷却でき、エンジン60の外面における冷却効果のむらを低減できる。
なお、本発明は以上説明した自動二輪車1に限られず種々の変更が可能である。例えば、以上の説明では、ガイド壁50は、エンジン60の外面として、シリンダヘッド63の側面63bに走行風を案内していた。しかしながら、ガイド壁50は、エンジン60の外面における他の部分に走行風を案内するよう設けられてもよい。例えば、ガイド壁50は、シリンダブロック62やシリンダヘッド63の背面62g,63gに走行風を案内するよう設けられてもよい。
また、エンジン60は空冷式のエンジンであるとして説明したが、エンジン60は水冷式のエンジンであってもよい。この場合、エンジン60を冷却水で冷却するとともに、当該冷却水だけでは十分に冷却され難い部分に走行風が案内されるようガイド壁を取り付けてもよい。
また、以上の説明では鞍乗型車両として、自動二輪車1を例にして説明したが、本発明は、例えば四輪バギー等に適用されてもよい。
1 自動二輪車、3 前輪、4 後輪、7 アンダーブラケット、8 アッパーブラケット、9 フロントサスペンション、20 車体フレーム、21 ヘッドパイプ、22 メインチューブ、23 ダウンチューブ、30 フロントフェンダ、39 整流板、40 シュラウド、41 外枠、42 前側ガイド、43 内枠、50 ガイド壁、50b 側面部、50c 上面部、50d 下面部、60 エンジン、61 クランクケース、62 シリンダブロック、63 シリンダヘッド、63a 凹部、63b シリンダヘッドの側面、A1,A2,B1,B2,B3 空気流路。
Claims (14)
- 車両の走行によって生じる走行風を前方から受ける位置に配置されたエンジンと、
前記エンジンの外面から張り出すとともに前記走行風に向き合うように前記エンジンに取り付けられ、前記走行風を前記エンジンの外面に案内するガイド壁と、を備える、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記ガイド壁は、前記エンジンの側面から張り出した後、前方に延伸する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項2に記載の鞍乗型車両において、
前記ガイド壁は、前記エンジンの側面に沿って前方に伸びる側面部と、当該側面部の縁から前記エンジンの側面に向かって延伸する上面部と下面部とを有する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項2に記載の鞍乗型車両において、
前記ガイド壁は、前記エンジンの側面に沿って前方に延び、当該側面と当該ガイド壁とに囲まれる空気流路を構成し、
前記ガイド壁は、前方に行くにしたがって、前記空気流路の断面が大きくなるように形成される、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項3に記載の鞍乗型車両において、
前記ガイド壁は、前記エンジンの側面から張り出した後、前方に延伸し、その前端は前記エンジンより前に位置する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項3に記載の鞍乗型車両において、
前記ガイド壁は、前記エンジンの側面に沿って前方に延び、当該側面と当該ガイド壁とに囲まれる空気流路を構成し、
前記ガイド壁の前には、前記空気流路に走行風を案内する第2のガイド壁が配置される、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項6に記載の鞍乗型車両において、
前記第2のガイド壁は、前記エンジンの前に配置され、当該エンジンに前記走行風を案内するシュラウドである、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項7に記載の鞍乗型車両において、
前記ガイド壁は、前記エンジンの側面から張り出した後、前方に延伸し、前記シュラウドの後端縁より前に位置する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項8に記載の鞍乗型車両において、
前記ガイド壁は、前記空気の流路の下面を構成する下面部を有し、
前記第2のガイド壁は、前記下面部の前において、当該下面部の延伸方向に伸びる板部を有する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンの外面には内側に凹んだ凹部が形成され、
前記ガイド壁は、前記凹部に前記走行風を案内するとともに、前記ガイド壁によって案内された前記走行風を当該凹部から排出するための空気流路が形成されるよう配置される、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項10に記載の鞍乗型車両において、
前記凹部は前記エンジンの側面に形成され、
前記ガイド壁は、当該ガイド壁によって前記凹部に案内された前記走行風を後方に排出する前記空気流路が形成されるよう配置される、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンは、内部に燃焼室が形成されたシリンダヘッドを含み、
前記ガイド壁は、前記シリンダヘッドの外面から張り出すように前記エンジンに取り付けられ、前記走行風を前記シリンダヘッドの外面に案内する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項12に記載の鞍乗型車両において、
前記シリンダヘッドは、当該シリンダヘッドの外面から前記燃焼室に差し込まれる点火プラグを有し、
前記ガイド壁は、前記シリンダヘッドの外面における前記点火プラグの取付位置に走行風を案内する、
ことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項13に記載の鞍乗型車両において、
前記点火プラグの前記取付位置は、前記シリンダヘッドの外面から内側に凹んだ位置に設けられる、
ことを特徴とする鞍乗型車両。
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