JP2023038526A - スクリーン - Google Patents

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芳浩 舩山
Yoshihiro Funayama
正典 中村
Masanori Nakamura
宗一朗 宮本
Soichiro Miyamoto
一成 佐藤
Kazunari Sato
雄三 藤田
Yuzo Fujita
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Abstract

【課題】優れた防風効果を有するスクリーンを提供する。【解決手段】車両の前部に設けられて後上がりに延びるスクリーン60であって、上端縁60uを含み、前方に反った上部62と、上部62よりも下方において、前面60fに形成された凹部70と、凹部70の内側に開口し、後方の空間に空気を導入する開口部80と、を備える。凹部70は、開口部80よりも下方で開口部80に対して間隔をあけて配置された下壁部71と、下壁部71と開口部80との間の部分を形成し、車両の前後方向に対して下壁部71よりも大きい傾斜角度で延びる奥壁部72と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、スクリーンに関するものである。
従来、鞍乗り型車両の前部に、走行風が運転者に当たるのを抑制するためのスクリーンが配置されたものがある。スクリーンは、後上がりに延びるように形成され、走行風をスクリーン後方の運転者に当たりにくくする。さらに、スクリーンとして、後上部が前方に反った形状を有するものがある(例えば特許文献1参照)。この種のスクリーンによれば、スクリーンの前面に沿って流れる走行風を上端縁で後上方に逃がすことで、運転者に当たる走行風をより一層低減できる。
ところで、スクリーンが設けられた車両においては、走行時にスクリーン後方の空間に負圧が生じて乗員に作用するバックプレッシャー(後方から前方に向かう圧力)が大きくなり、乗員の快適性が悪化する場合がある。そこでスクリーンに開口部を設けて、スクリーン後方の空間に開口部を通じて走行風を導入することで、負圧の発生を抑制する構造が知られている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
特許第4306890号公報 特許第6129888号公報
しかしながら、スクリーン後方の空間に負圧が生じると、スクリーンの前面に沿って流れた走行風がスクリーンの後方に引き込まれて運転者に当たる場合がある。このような観点では、スクリーンに開口部を設けても依然としてスクリーン後方の空間には負圧が生じるので、スクリーンの構造に改善の余地がある。
そこで本発明は、優れた防風効果を有するスクリーンを提供するものである。
本発明のスクリーンは、車両の前部に設けられて後上がりに延びるスクリーン(60)であって、上端縁(60u)を含み、前方に反った上部(62)と、前記上部(62)よりも下方において、前面(60f)に形成された凹部(70)と、前記凹部(70)の内側に開口し、後方の空間に空気を導入する開口部(80)と、を備え、前記凹部(70)は、前記開口部(80)よりも下方に配置された下壁部(71)と、前記下壁部(71)と前記開口部(80)との間の部分を形成し、車両の前後方向に対して前記下壁部(71)よりも大きい傾斜角度で延びる奥壁部(72)と、を有する。
本発明によれば、スクリーンの前面に沿って流れる走行風をスクリーンの上部で上方に向けることができるので、スクリーンの上端縁で走行風をスクリーンの後上方に逃がして運転者に当たる走行風を低減できる。
さらに、スクリーンの前面に沿って流れる走行風のうち、凹部の前下方から凹部に流れ込む走行風は、下壁部に沿って流れた後、奥壁部に沿って流れて開口部に流入する。奥壁部は、下壁部よりも前後方向に対して大きい傾斜角度で延びるので、下壁部に沿って流れた走行風を上方に向けることができる。これにより、開口部に流入する走行風の向きを、スクリーンのうち開口部に上方から隣接する部分の後面の面方向に沿わせることができる。よって、開口部からスクリーンの後方の空間に導入された走行風がスクリーンの後面に沿って流れ、スクリーンの前面に沿って流れた走行風にスクリーンの後上方で合流する。したがって、スクリーンの前面に沿って流れた走行風がスクリーンの後方に負圧によって引き込まれて運転者に当たることを抑制できる。
以上により、優れた防風効果を有するスクリーンを提供できる。
上記のスクリーンにおいて、前記奥壁部(72)は、前記下壁部(71)よりも車幅方向に大きく形成されていてもよい。
本発明によれば、下壁部よりも幅広の奥壁部で走行風の増量を図りつつ、奥壁部よりも上流側で奥壁部よりも幅狭の下壁部に沿う走行風の流速を上げて、凹部全体における流速の向上を図ることができる。これにより、奥壁部が下壁部よりも車幅方向に小さく形成された構成と比較して、奥壁部に沿って流れた後に開口部に流入する走行風の流量を多く確保できる。したがって、スクリーンの前面に沿って流れた走行風がスクリーンの後方に負圧によって引き込まれて運転者に当たることを抑制できる。
上記のスクリーンにおいて、車両の前方から見て車幅方向に括れた括れ部(61)と、車両に固定される固定部(65)と、を備え、前記固定部(65)は、前記括れ部(61)における前記車幅方向の幅が最も狭い狭小部(61a)を上下に挟むように設けられていてもよい。
本発明によれば、正面視でハンドルバーの間に括れ部が位置するようにスクリーンを配置することで、ハンドルバーを握る運転者の手にスクリーンの側縁で乱れた走行風が当たることを抑制できる。このため、スクリーンを設けたことによるステアリング性能の低下を抑制できる。さらに、撓みやすい狭小部を挟んだ上下両側でスクリーンが車両に固定されるので、スクリーンの剛性を確保できる。
上記のスクリーンにおいて、前記固定部(65)は、前記スクリーン(60)における車幅方向の幅が最も広い部分を上下に挟むように設けられていてもよい。
本発明によれば、スクリーンの狭小部と車幅方向の幅が最も広い部分とを固定部により上下で挟めるため、撓みやすい部分と走行風を広い面積で受ける部分とを共通の固定部で挟むことができる。
上記のスクリーンにおいて、前記凹部(70)を囲う周縁部(64)を備え、前記奥壁部(72)は、前記前後方向に対して、前記周縁部(64)上部の傾斜角度以上の傾斜角度で延びていてもよい。
本発明によれば、奥壁部に沿って流れた走行風の向きが、スクリーンのうち周縁部の上部における後面の面方向に沿うので、開口部からスクリーンの後方の空間に導入された走行風をスクリーンの後面に沿ってスムーズに流すことができる。
本発明によれば、優れた防風効果を有するスクリーンを提供することができる。
実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。 実施形態の自動二輪車の前部におけるスクリーンの周辺構造を示す左側面図である。 実施形態のスクリーンを示す正面図である。 実施形態のスクリーンの車幅中心に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。また、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
最初に、実施形態の自動二輪車全体の概略構成について説明する。
図1は、実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、シート11に着座した乗員が足を載せるステップフロア12を有するスクータ型の鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2に操向可能に支持された前輪3と、車体フレーム2に上下揺動可能に支持されたスイング式のパワーユニット4と、パワーユニット4に支持された後輪5と、車両の外郭を形成する車体カバー6と、を備える。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、ダウンフレーム22と、左右一対のロアフレーム23と、左右一対のサブフレーム24と、左右一対のリヤフレーム25と、を備える。ヘッドパイプ21は、車体フレーム2の前端に設けられている。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21から下方かつ後方へ延びている。一対のロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下端部から後方に延びている。一対のサブフレーム24は、ダウンフレーム22と一対のロアフレーム23とを接続している。一対のリヤフレーム25は、一対のサブフレーム24から後方かつ上方へ延びるとともに、一対のロアフレーム23の後端部に支持されている。
前輪3は、左右一対のフロントフォーク31の下端部に軸支されている。一対のフロントフォーク31の上端部は、車幅方向に延びるボトムブリッジ32により連結されている。フロントフォーク31は、ボトムブリッジ32に固定されたステアリングステム33を介してヘッドパイプ21に操向可能に支持されている。ステアリングステム33の上部には、操向用のハンドルバー34が取り付けられている。
パワーユニット4は、ロアフレーム23に支持されている。パワーユニット4は、駆動輪である後輪5を駆動する。パワーユニット4は、内燃機関であるエンジン4aと、エンジン4aで生じた駆動力を後輪5に伝達する伝動装置4bと、を備える。
車体カバー6は、フロントボディカバー41と、センタートンネル42と、フロアボード43と、リヤボディカバー44と、アンダーカバー45と、を備える。フロントボディカバー41、センタートンネル42、フロアボード43、リヤボディカバー44およびアンダーカバー45は、車体フレーム2を覆っている。フロントボディカバー41は、ヘッドパイプ21を覆っている。センタートンネル42は、フロントボディカバー41の後部から車両の車幅中心C(図3参照)上を後方に延び、ダウンフレーム22およびサブフレーム24を側方および上方から覆っている。フロアボード43は、フロントボディカバー41の下端部からセンタートンネル42の両側方で後方に延び、ロアフレーム23を上方から覆っている。フロアボード43は、ステップフロア12を構成している。リヤボディカバー44は、センタートンネル42の後端部およびフロアボード43の後端部に連なり、シート11の下方でリヤフレーム25を覆っている。アンダーカバー45は、センタートンネル42およびフロアボード43の下方に配置され、ロアフレーム23を下方から覆っている。
続いて、車両前部の構造について詳述する。
車両前部には、ハンドルバー34の前方に配置されたメータ50と、メータ50を前上方から覆うメータバイザー51と、メータバイザー51の上方に配置されたスクリーン60と、が設けられている。メータバイザー51は、メータ50の前方から後上方に張り出している。メータバイザー51の上面52は、メータバイザー51の前端部から後端部に向かうに従い上方に延びている。スクリーン60は、透明な樹脂材料により薄板状に形成されている。スクリーン60は、自動二輪車1の前進走行時に運転者に向かう走行風を遮る。
図2は、実施形態の自動二輪車の前部におけるスクリーンの周辺構造を示す左側面図である。
図2に示すように、スクリーン60は、スクリーン60をメータバイザー51に対して高さ調整可能に支持する可動機構53に固定されている。本実施形態では、スクリーン60は、2点鎖線で示す下限位置と、実線で示す上限位置と、の間を双方向に移動可能とされている。スクリーン60は、メータバイザー51の上面52に沿うように配置されている。スクリーン60は、全体として後上がりに延びている。スクリーン60は、メータバイザー51の上面52に対向する部分から、メータバイザー51よりも後上方に張り出している。
図3は、実施形態のスクリーンを示す正面図である。
図2および図3に示すように、スクリーン60は、車両の車幅中心C上に位置する部分から車幅方向外側に向かうに従い後方に延びるように湾曲している。スクリーン60は、車幅中心Cに対して左右対称に形成されている。
図3に示すように、スクリーン60は、車両前方から見た正面視で車幅方向に括れた括れ部61と、括れ部61に後上方で隣接するとともにスクリーン60の上端縁60uを含む上部62と、括れ部61に前下方で隣接するとともにスクリーン60の下端縁60lを含む下部63と、を有する。すなわち、括れ部61は、スクリーン60における上下方向の中間に設けられている。括れ部61は、正面視でハンドルバー34(図1参照)の車幅方向内側に配置されている。括れ部61において、車幅方向両側の側縁の全体は、車幅方向の内側に窪むように延びている。上部62は、車幅方向両側の側縁が上方に向かうに従い車幅中心Cに接近するように、上方に先細っている。上部62の上端縁(スクリーン60の上端縁60u)は、正面視で車幅方向に沿って略直線状に延びている。下部63は、車幅方向両側の側縁が下方に向かうに従い車幅中心Cに接近するように、下方に先細っている。下部63の下端縁(スクリーン60の下端縁60l)は、正面視で車幅方向に沿って略直線状に延びている。
図4は、実施形態のスクリーンの車幅中心に沿う断面図である。
図4に示すように、スクリーン60の上部62は、前方に反っている。具体的に、上部62の上半部62Uは、少なくとも車幅中心C上で、車幅方向から見て前後方向に対して上部62の下半部62Lよりも大きい傾斜角度で延びている。なお、上部62の下半部62Lは、前後方向に対して括れ部61と同じ傾斜角度で延びている。
図3に示すように、スクリーン60は、車両に固定される固定部65を有する。固定部65は、可動機構53に結合している(図2参照)。固定部65は、可動機構53に対して締結されている。固定部65は、車幅方向および上下方向に分散して設けられている。本実施形態では、固定部65は、車幅中心Cに対する左右両側で、それぞれ上下2箇所設けられている。固定部65のうち上側の一対の固定部65Aは、括れ部61に形成されている。より詳細に、上側の一対の固定部65Aは、括れ部61における車幅方向の幅が最も狭い狭小部61aよりも上方の部分に形成されている。固定部65のうち下側の一対の固定部65Bは、スクリーン60の下部63に形成されている。これにより、固定部65は、括れ部61の狭小部61aを上下に挟むように設けられている。さらに、上側の一対の固定部65Aは、スクリーン60における車幅方向の幅が最も広い部分よりも上方の部分に設けられている。スクリーン60における車幅方向の幅が最も広い部分は、括れ部61の下端部である。これにより、固定部65は、スクリーン60における車幅方向の幅が最も広い部分を上下に挟むように設けられている。
スクリーン60には、凹部70および開口部80が形成されている。凹部70および開口部80は、括れ部61に形成されている。凹部70および開口部80は、車幅中心C上に形成されている。凹部70は、スクリーン60の前面60fに形成されている。凹部70の全体は、括れ部61における狭小部61aよりも上方の部分に形成されている。凹部70の具体的な形状は後述する。
図3および図4に示すように、開口部80は、スクリーン60を貫通している。開口部80は、スクリーン60の後方の空間に空気(走行風)を導入する。開口部80は、全ての固定部65よりも上方に位置する。開口部80は、括れ部61における狭小部61aよりも上方の部分に形成されている。開口部80は、スクリーン60の前面60fにおいて、車幅方向および上下方向に対して前方に傾斜した方向に開口している。本実施形態では、開口部80は、スクリーン60の前面60fにおいて、車幅方向に直交し、かつ前方よりも僅かに下方に傾斜した方向に開口している。開口部80は、凹部70の内側に後上方から開口している。開口部80の開口縁80aの上部は、凹部70の周縁70aの上部に一致している。開口部80は、正面視で上下方向よりも車幅方向に大きい矩形状に形成されている。
凹部70について詳述する。
凹部70は、下壁部71と、奥壁部72と、左右一対の側壁部73と、を備える。下壁部71は、開口部80よりも前方で開口部80に対して間隔をあけて配置されている。下壁部71は、正面視で上側の一対の固定部65Aの間に配置されている。下壁部71は、凹部70の周縁70aの下部から後方かつ上方に延びている。下壁部71の後端縁71rは、正面視で車幅方向に沿って延びている。奥壁部72は、下壁部71と開口部80との間の部分を形成している。奥壁部72は、凹部70の周縁70aに対して全周にわたって間隔をあけて配置されている。すなわち、奥壁部72は、凹部70の底である。奥壁部72は、下壁部71の後端縁71rから後上方に延びている。奥壁部72は、前後方向に対して下壁部71よりも大きい傾斜角度で延びている。さらに、奥壁部72は、前後方向に対して、凹部70の周縁部64の上部と平行に延びている。本実施形態では、奥壁部72は、前後方向に対して凹部70の周縁部64の全体と平行に延びている。なお、凹部70の周縁部64は、凹部70の周縁70aを含み、凹部70を囲うように幅を持って延びる部分である。奥壁部72の上端縁72u(後端縁)の全体は、開口部80の開口縁80aの下部を形成し、開口部80を下方から画成している。
下壁部71および奥壁部72は、それぞれ正面視で下方から上方に向かうに従い車幅方向に漸次大きく形成されている。本実施形態では、奥壁部72は、下壁部71から連続的に車幅方向に漸次大きくなっている。これにより、奥壁部72は、下壁部71よりも車幅方向に大きく形成されている。
側壁部73は、下壁部71および奥壁部72を車幅方向の外側から挟むように配置されている。側壁部73は、凹部70の周縁70aにおける車幅方向の側部から後方に延びている。側壁部73の上端縁73uは、開口部80の開口縁80aの車幅方向の側部を形成し、開口部80を車幅方向の外側から画成している。すなわち、開口部80は、スクリーン60の前面60fで後下方に窪む凹部70の後上部に開口した貫通孔である。
以上に説明したように、本実施形態の自動二輪車1のスクリーン60は、スクリーン60の上端縁60uを含み、前方に反った上部62を備える。この構成によれば、スクリーン60の前面60fに沿って流れる走行風を上方に向けることができるので、スクリーン60の上端縁60uで走行風をスクリーン60の後上方に逃がして運転者に当たる走行風を低減できる。
さらに本実施形態では、スクリーン60は、上部62よりも下方においてスクリーン60の前面60fに形成された凹部70と、凹部70の内側に開口した開口部80と、を備える。凹部70は、開口部80よりも下方に配置された下壁部71と、下壁部71と開口部80との間の部分を形成し、下壁部71よりも前後方向に対して大きい傾斜角度で延びる奥壁部72と、を有する。この構成によれば、スクリーン60の前面60fに沿って流れる走行風のうち、凹部70の前下方から凹部70に流れ込む走行風は、下壁部71に沿って流れた後、奥壁部72に沿って流れて開口部80に流入する。奥壁部72は、下壁部71よりも前後方向に対して大きい傾斜角度で延びるので、下壁部71に沿って流れた走行風を上方に向けることができる。これにより、開口部80に流入する走行風の向きを、スクリーン60のうち開口部80に上方から隣接する部分の後面の面方向に沿わせることができる。よって、開口部80からスクリーン60の後方の空間に導入された走行風がスクリーン60の後面に沿って流れ、スクリーン60の前面60fに沿って流れた走行風にスクリーン60の後上方で合流する。したがって、スクリーン60の前面60fに沿って流れた走行風がスクリーン60の後方に負圧によって引き込まれて運転者に当たることを抑制できる。
以上により、優れた防風効果を有するスクリーン60を提供できる。
また、奥壁部72は、下壁部71よりも車幅方向に大きく形成されている。この構成によれば、下壁部71よりも幅広の奥壁部72で走行風の増量を図りつつ、奥壁部72よりも上流側で奥壁部72よりも幅狭の下壁部71に沿う走行風の流速を上げて、凹部70全体における流速の向上を図ることができる。これにより、奥壁部が下壁部よりも車幅方向に小さく形成された構成と比較して、奥壁部72に沿って流れた後に開口部80に流入する走行風の流量を多く確保できる。したがって、スクリーン60の前面60fに沿って流れた走行風がスクリーン60の後方に負圧によって引き込まれて運転者に当たることを抑制できる。
また、固定部65は、括れ部61における狭小部61aを上下に挟むように設けられている。この構成によれば、正面視でハンドルバー34の間に括れ部61が位置するようにスクリーン60を配置することで、ハンドルバー34を握る運転者の手にスクリーン60の側縁で乱れた走行風が当たることを抑制できる。このため、スクリーン60を設けたことによるステアリング性能の低下を抑制できる。さらに、撓みやすい狭小部61aを挟んだ上下両側でスクリーン60が車両に固定されるので、スクリーン60の剛性を確保できる。
また、開口部80が固定部65よりも上方に位置するので、開口部80に流入した走行風がスクリーン60の後方でスクリーン60を支持する可動機構53に当たることを抑制できる。したがって、開口部80からスクリーン60の後方の空間に導入された走行風をスクリーン60の後面に沿ってスムーズに流すことができる。
さらに、固定部65は、スクリーン60における車幅方向の幅が最も広い部分を上下に挟むように設けられている。この構成によれば、スクリーン60の狭小部61aと車幅方向の幅が最も広い部分とを固定部65により上下で挟めるため、撓みやすい部分と走行風を広い面積で受ける部分とを共通の固定部65で挟むことができる。
また、奥壁部72は、前後方向に対して凹部70の周縁部64の上部と平行に延びている。この構成によれば、奥壁部72に沿って流れた走行風の向きが、スクリーン60のうち凹部70の周縁部64の上部における後面の面方向に沿うので、開口部80からスクリーン60の後方の空間に導入された走行風をスクリーン60の後面に沿ってスムーズに流すことができる。
なお、本発明は運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両全般に適用することができる。すわなち、本発明はスクータ型の自動二輪車だけでなく、ステップフロアを有しない自動二輪車、または自動三輪車、もしくはバギーやATV(All Terrain Vehicle)等の自動四輪車に適用可能である。また、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
また、上記実施形態では、開口部80および凹部70が車両の車幅中心C上に形成されているが、この構成に限定されない。すなわち、開口部および凹部は、車幅中心からずれた位置に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、奥壁部72は、前後方向に対して凹部70の周縁部64の上部と略平行に延びているが、この構成に限定されない。奥壁部は、前後方向に対して凹部の周縁部の上部の傾斜角度よりも大きい傾斜角度で延びていてもよい。この構成によれば、開口部を通過した走行風をスクリーンの後面に向けることができるので、走行風をスクリーンの後面に沿ってスムーズに流すことができる。
また、上記実施形態では、開口部80がスクリーン60の前面60fにおいて前方よりも僅かに下方に傾斜した方向に開口しているが、この構成に限定されない。開口部は、スクリーンのうち開口部に上方から隣接する部分における前面の面方向よりも前方に傾斜した方向に開口していればよい。すなわち、開口部は、前方に開口していてもよいし、前方よりも僅かに上方に傾斜した方向に開口していてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
60…スクリーン 60f…前面 60u…上端縁 61…括れ部 61a…狭小部 62…上部 64…周縁部 65…固定部 70…凹部 71…下壁部 72…奥壁部 80…開口部

Claims (5)

  1. 車両の前部に設けられて後上がりに延びるスクリーン(60)であって、
    上端縁(60u)を含み、前方に反った上部(62)と、
    前記上部(62)よりも下方において、前面(60f)に形成された凹部(70)と、
    前記凹部(70)の内側に開口し、後方の空間に空気を導入する開口部(80)と、
    を備え、
    前記凹部(70)は、
    前記開口部(80)よりも下方に配置された下壁部(71)と、
    前記下壁部(71)と前記開口部(80)との間の部分を形成し、車両の前後方向に対して前記下壁部(71)よりも大きい傾斜角度で延びる奥壁部(72)と、
    を有する、
    スクリーン。
  2. 前記奥壁部(72)は、前記下壁部(71)よりも車幅方向に大きく形成されている、
    請求項1に記載のスクリーン。
  3. 車両の前方から見て車幅方向に括れた括れ部(61)と、
    車両に固定される固定部(65)と、
    を備え、
    前記固定部(65)は、前記括れ部(61)における前記車幅方向の幅が最も狭い狭小部(61a)を上下に挟むように設けられる、
    請求項1または請求項2に記載のスクリーン。
  4. 前記固定部(65)は、前記スクリーン(60)における車幅方向の幅が最も広い部分を上下に挟むように設けられる、
    請求項3に記載のスクリーン。
  5. 前記凹部(70)を囲う周縁部(64)を備え、
    前記奥壁部(72)は、前記前後方向に対して、前記周縁部(64)上部の傾斜角度以上の傾斜角度で延びている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスクリーン。
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