JP2016025020A - 電極複合体、リチウム電池および電極複合体の製造方法 - Google Patents

電極複合体、リチウム電池および電極複合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い出力の電極複合体及びリチウム電池を製造する電極複合体の製造方法を提供する。【解決手段】活物質の融点より低い温度で固体電解質の前駆体を溶融し、活物質の複数の活物質粒子7間に空隙8を有する活物質成形体3の表面に液状電解質体9を設置し、液状電解質体9を固化して固体電解質層4にする。【選択図】図4

Description

本発明は、電極複合体、リチウム電池および電極複合体の製造方法に関するものである。
携帯型情報機器をはじめとする多くの電子機器の電源として、リチウム電池(一次電池及び二次電池を含む)が利用されている。リチウム電池は、正極と負極と、これらの層の間に設置され、リチウムイオンの伝導を媒介する電解質層とを備える。
近年、高エネルギー密度と安全性とを両立したリチウム電池である全固体リチウム電池が開発されている。そして、電解質層の形成材料に固体電解質を使用する全固体リチウム電池が特許文献1〜6に開示されている。
特開2009−215130号公報 特開2001−68149号公報 特開2000−311710号公報 特開2008−226666号公報 特開2006−260887号公報 特開2011−204511号公報
リチウム電池は、高出力であるものが求められているが、従来の全固体リチウム電池は、充分な性能とはなっていなかった。そこで、さらに高い出力の電極複合体及びリチウム電池を製造する電極複合体の製造方法が求められていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる電極複合体の製造方法であって、活物質の融点より低い温度で固体電解質の前駆体を溶融し、活物質の複数の粒子間に空隙を有する活物質成形体の表面に前記前駆体を設置し、前記前駆体を固化して前記固体電解質にすることを特徴とする。
本適用例によれば、活物質成形体は活物質の複数の粒子間に空隙を有している。そして、溶融した固体電解質の前駆体を活物質成形体の表面に設置している。前駆体は空隙を通って活物質成形体の表面に広がる為、前駆体に活物質成形体の表面を確実に覆わせることができる。
そして、固体電解質の前駆体は活物質の融点より低い温度で溶融される。これにより、前駆体により粒子間の空隙が狭くなることを抑制することができる。従って、活物質成形体と固体電解質との接触面積を大きくして、活物質成形体と固体電解質層との界面インピーダンスを低減させることができる。そして、活物質成形体と固体電解質層との界面において良好な電荷移動が可能となる。その結果、電荷移動が行い易く高出力な電極複合体を製造することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる電極複合体の製造方法において、前記前駆体は、前記前駆体の融点を下げる溶媒を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、前駆体は、前駆体の融点を下げる溶媒を含んでいる。従って、活物質の融点より低い温度で固体電解質の前駆体を溶融することができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる電極複合体の製造方法において、前記溶媒は塩であることを特徴とする。
本適用例によれば、前駆体は融点を下げる塩を含んでいる。従って、前駆体の融点を下げて、前駆体を活物質の融点より低い温度で溶融させることができる。
[適用例4]
本適用例にかかる電極複合体であって、活物質の複数の粒子間に空隙を有する活物質成形体と、前記活物質成形体の表面を覆う固体電解質と、を備え、前記固体電解質は結晶質電解質と非晶質電解質とを含むことを特徴とする。
本適用例によれば、電極複合体は活物質成形体及び固体電解質を備えている。活物質成形体の表面は固体電解質に覆われている。活物質成形体は活物質の複数の粒子間に空隙を有している。固体電解質の前駆体を溶融して固体電解質の前駆体を活物質成形体の表面に設置することができる。このとき、前駆体は空隙を通って活物質成形体の表面に広がる為、前駆体に活物質成形体の表面を確実に覆わせることができる。
そして、固体電解質は結晶質電解質と非晶質電解質とを含んでいる。この為、結晶質固体電解質の粒子界面抵抗を非晶質電解質との複合化により低減することができる。これにより、固体電解質層は界面において良好な電荷移動が可能となる。その結果、電極複合体は電荷移動が行い易くなる為、高出力な電極複合体にすることができる。
[適用例5]
本適用例にかかるリチウム電池であって、活物質の複数の粒子間に空隙を有する活物質成形体と、前記活物質成形体の表面を覆う固体電解質と、を備え、前記固体電解質は結晶質電解質と非晶質電解質とを含むことを特徴とする。
本適用例によれば、リチウム電池は活物質成形体及び固体電解質を備えている。活物質成形体の表面は固体電解質に覆われている。活物質成形体は活物質の複数の粒子間に空隙を有している。固体電解質の前駆体を溶融して固体電解質の前駆体を活物質成形体の表面に設置することができる。このとき、前駆体は空隙を通って活物質成形体の表面に広がる為、前駆体に活物質成形体の表面を確実に覆わせることができる。
そして、固体電解質は結晶質電解質と非晶質電解質とを含んでいる。この為、結晶質固体電解質の粒子界面抵抗を非晶質電解質との複合化により低減することができる。これにより、固体電解質層は界面において良好な電荷移動が可能となる。その結果、リチウム電池は電荷移動が行い易くなる為、高出力なリチウム電池にすることができる。
第1の実施形態にかかわる電極複合体の構造を示す要部模式側断面図。 電極複合体の製造方法のフローチャート。 電極複合体の製造方法を説明するための模式図。 電極複合体の製造方法を説明するための模式図。 電極複合体の製造方法を説明するための模式図。 第2の実施形態にかかわり、(a)は、電極複合体の構造を示す模式側断面図、(b)及び(c)は、電極複合体の製造方法を説明するための模式図。 第3の実施形態にかかわる電極複合体の構造を示す模式側断面図。 第4の実施形態にかかわり、(a)及び(b)は、電極複合体の製造方法を説明するための模式図。 第5の実施形態にかかわるリチウム電池の構造を示す要部模式側断面図。 第6の実施形態にかかわるリチウム電池の構造を示す要部模式側断面図。
以下、実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では、電極複合体及び電極複合体の製造方法の特徴的な例について、図1〜図5に従って説明する。
図1は、電極複合体の構造を示す要部模式側断面図である。図1に示すように、電極複合体1は、集電体2と、活物質成形体3と、固体電解質としての固体電解質層4と、を備えている。活物質成形体3と固体電解質層4とを合わせた構成を、複合体5と称する。電極複合体1はリチウム電池に用いられる。
集電体2は、複合体5の一面5aにおいて固体電解質層4から露出する活物質成形体3に接して設けられている。集電体2の形成材料としては、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、ゲルマニウム(Ge)、インジウム(In)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)及びパラジウム(Pd)からなる群から選ばれる1種の金属(金属単体)や、この群から選ばれる2種以上の金属元素を含む合金等が挙げられる。
集電体2の形状は、板状、箔状、網状等を採用することができる。集電体2の表面は、平滑であってもよく、凹凸が形成されていてもよい。
活物質成形体3は、無機物の電極活物質(活物質)の粒子を形成材料とする成形体である。活物質成形体3は複数の粒子間に空隙を有し、各空隙は互いに網目状に連通している。
(電極複合体の構造)
活物質成形体3は、リチウム電池において集電体2を正極側に使用する場合と、負極側に使用する場合とで、形成材料が異なる。集電体2を正極側に使用する場合には、活物質成形体3の形成材料として、正極活物質として通常知られている物質を用いることができる。このような物質としては、例えば、リチウム複酸化物が挙げられる。尚、本明細書において「リチウム複酸化物」とは、リチウムを必ず含み、且つ全体として2種以上の金属イオンを含む酸化物であって、オキソ酸イオンの存在が認められないものを指す。
このようなリチウム複酸化物としては、例えば、LiCoO2、LiNiO2、LiMn24、Li2Mn23、LiFePO4、Li2FeP27、LiMnPO4、LiFeBO3、Li32(PO43、Li2CuO2、LiFeF3、Li2FeSiO4、Li2MnSiO4等が挙げられる。また、これらのリチウム複酸化物の結晶内の一部原子が他の遷移金属、典型金属、アルカリ金属、アルカリ希土類、ランタノイド、カルコゲナイド、ハロゲン等で置換された固溶体もリチウム複酸化物に含むものとし、これら固溶体も正極活物質として用いることができる。
集電体2を負極側に使用する場合には、活物質成形体3の形成材料に負極活物質として通常知られている物質を用いることができる。負極活物質としては、シリコン−マンガン合金(Si−Mn)、シリコン−コバルト合金(Si−Co)、シリコン−ニッケル合金(Si−Ni)、五酸化ニオブ(Nb25)、五酸化バナジウム(V25)、酸化チタン(TiO2)、酸化インジウム(In23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2)、酸化ニッケル(NiO)、錫(Sn)が添加された酸化インジウム(ITO)、アルミニウム(Al)が添加された酸化亜鉛(AZO)、ガリウム(Ga)が添加された酸化亜鉛(GZO)、アンチモン(Sb)が添加された酸化スズ(ATO)、フッ素(F)が添加された酸化スズ(FTO)、炭素材料、炭素材料の層間にリチウムイオンが挿入された物質、TiO2のアナターゼ相、Li4Ti5O12、Li2Ti37等のリチウム複酸化物、Li金属等が挙げられる。本実施形態では、例えば、集電体2を正極にして活物質成形体3にLiCoO2を用いている。
活物質成形体3は、空隙率が10%以上50%以下であることが好ましい。活物質成形体3がこのような空隙率を有することにより、活物質成形体3の内の表面積を広げ、且つ活物質成形体3と固体電解質層4との接触面積を広げやすくなり、電極複合体1を用いたリチウム電池を高容量にしやすくなる。
空隙率は、(1)活物質成形体3の外形寸法から得られる、細孔を含めた活物質成形体3の体積(見かけ体積)と、(2)活物質成形体3の質量と、(3)活物質成形体3を構成する活物質の密度と、から下記の式(I)に基づいて測定することができる。
Figure 2016025020
活物質成形体3の抵抗率は、700Ω/cm以下であることが好ましい。活物質成形体3がこのような抵抗率を有することにより、電極複合体1を用いてリチウム電池を形成した際に、充分な出力が得られる。抵抗率は、活物質成形体の表面に電極として用いる銅箔を付着し、直流分極測定を行うことにより測定することができる。
固体電解質層4は、固体電解質を形成材料とし、活物質成形体3の細孔内を含む活物質成形体3の表面に接して設けられている。
固体電解質としては、SiO2−P25−Li2O、SiO2−P25−LiCl、Li2O−LiCl−B23、Li3.40.6Si0.44、Li14ZnGe4O16、Li3.60.4Ge0.64、Li1.3Ti1.7Al0.3(PO43、Li2.88PO3.730.14、LiNbO3、Li0.35La0.55TiO3、Li7La3Zr212、Li2S−SiS2、Li2S−SiS2−LiI、Li2S−SiS2−P25、LiPON、Li3N、LiI、LiI−CaI2、LiI−CaO、LiAlCl4、LiAlF4、LiI−Al23、LiF−Al23、LiBr−Al23、Li2O−TiO2、La23−Li2O−TiO2、Li3N、Li3NI2、Li3N−LiI−LiOH、Li3N−LiCl、Li6NBr3、LiSO4、Li4SiO4、Li3PO4−Li4SiO4、Li4GeO4−Li3VO4、Li4SiO4−Li3VO4、Li4GeO4−Zn2GeO2、Li4SiO4−LiMoO4、Li3PO4−Li4SiO4、LiSiO4−Li4ZrO4等の酸化物、硫化物、ハロゲン化物、窒化物が挙げられる。これらの固体電解質は、結晶質であってもよく、非晶質であってもよい。また、本明細書においては、これらの組成物の一部原子が他の遷移金属、典型金属、アルカリ金属、アルカリ希土類、ランタノイド、カルコゲナイド、ハロゲン等で置換された固溶体も、固体電解質として用いることができる。
固体電解質層4のイオン伝導率は、1×10-5S/cm以上であることが好ましい。固体電解質層4がこのようなイオン伝導率を有することにより、活物質成形体3の表面から離れた位置の固体電解質層4に含まれるイオンも、活物質成形体3の表面に達し、活物質成形体3における電池反応に寄与することが可能となる。そのため、活物質成形体3における活物質の利用率を向上し、容量を大きくすることができる。このとき、イオン伝導率が1×10-5S/cm未満であると、電極複合体をリチウム電池に用いたとき、活物質成形体3において対極と相対する面の表層近辺の活物質しか電池反応に寄与せず、容量が低下するおそれがある。
尚、「固体電解質層4のイオン伝導率」とは、固体電解質層4を構成する上述の無機電解質自身の伝導率である「バルク伝導率」と、無機電解質が結晶質である場合における結晶の粒子間の伝導率である「流界イオン伝導率」と、の総和である「総イオン伝導率」のことを指す。固体電解質層4のイオン伝導率は、固体電解質粉末を624MPaで錠剤型にプレス成型したものを大気雰囲気下700℃で8時間焼結し、スパッタリングにより直径0.5cm、厚み100nmのプラチナ電極をプレス成型体両面に形成して交流インピーダンス法を実施することにより測定することができる。測定装置には、インピーダンスアナライザー(ソーラトロン社製、型番SI1260)を用いる。
電極複合体1において集電体2の表面から法線方向に遠ざかる方向であり集電体2に複合体5が設置された方向を上方向とする。図中上側が上方向となる。このとき、固体電解質層4の上側の表面4aが、活物質成形体3の上端位置3aよりも上方向に位置している。すなわち、固体電解質層4は、活物質成形体3の上端位置3aよりも上方向に形成されている。これにより、表面4aに電極を設け電極複合体1を有するリチウム電池を作製した際に、表面4aに設けた電極と集電体2とが活物質成形体3を介して電気的に接続されることがない。従って、電極と集電体2とが短絡することを防ぐことができる。
本実施形態の電極複合体1は、活物質成形体3を成形する際に、活物質同士をつなぎ合わせるバインダーや、活物質成形体3の導電性を担保するための導電助剤等の有機物が含まないように成形されており、ほぼ無機物のみで構成されている。具体的には、本実施形態の電極複合体1においては、複合体5(活物質成形体3及び固体電解質層4)を400℃で30分加熱した時の質量減少率が、5質量%以下となっている。質量減少率は、3質量%以下が好ましく、1質量%以下がさらに好ましく、質量減少が観測されない、または誤差範囲であることが特に好ましい。すなわち、複合体5を400℃で30分加熱した時の質量減少率は0質量%であるのが好ましい。
複合体5がこのような質量減少率を有するため、複合体5には、所定の加熱条件で蒸発する溶媒や吸着水等の物質や、所定の加熱条件で燃焼または酸化されて気化する有機物が、構成全体に対して5質量%以下しか含まれないこととなる。複合体5の質量減少率は、示差熱−熱重量同時測定装置(TG−DTA)を用い、複合体5を所定の加熱条件で加熱することで、所定の加熱条件による加熱後の複合体5の質量を測定し、加熱前の質量と加熱後の質量との比から算出することができる。
固体電解質層4には溶媒として塩が含まれている。塩の種類は固体電解質層4の前駆体の溶融温度を下げる機能があれば良く特に限定されないが、NaCl、LiCl等を用いることができる。
活物質成形体3は活物質の複数の粒子間に空隙を有し、空隙が内部で網目状に連通している。そして、活物質成形体3の固体部分も網目構造を形成している。例えば、正極活物質であるLiCoO2は、結晶の電子伝導性に異方性があることが知られている。LiCoO2が特定の方向に細孔が延在して設けられているような構成のとき、結晶の電子伝導性を示す方向によっては、内部で電子伝導し難いことが考えられる。しかし、活物質成形体3のように空隙が網目状に連通し、活物質成形体3の固体部分が網目構造を有していると、結晶の電子伝導性またはイオン伝導性の異方性によらず、電気化学的に滑性な連続表面を形成することができる。そのため、用いる活物質の種類によらず、良好な電子伝導を担保することができる。
また、複合体5が上述のような構成であるため、複合体5に含まれるバインダーや導電助剤の添加量が抑制されており、バインダーや導電助剤を用いる場合と比べて、電極複合体1の単位体積あたりの容量密度が向上する。
また、活物質成形体3の粒子間の空隙に面する粒子の表面にも固体電解質層4が接している。換言すれば、活物質成形体3の表面は固体電解質層4に覆われている。そのため、活物質成形体3に連通する空隙がない場合や、空隙に固体電解質層4が形成されていない場合と比べ、活物質成形体3と固体電解質層4との接触面積が大きくなり、界面インピーダンスを低減させることができる。したがって、活物質成形体3と固体電解質層4との界面において良好な電荷移動が可能となる。
また、集電体2は複合体5の一面5aに露出する活物質成形体3と接触している。一方、固体電解質層4は活物質成形体3内の空隙に侵入している。このような構造の電極複合体1では、集電体2と活物質成形体3との接触面積よりも、活物質成形体3と固体電解質層4との接触面積のほうが大きくなっている。集電体2が活物質成形体3と接触する面積を第1の接触面積とし、活物質成形体3が固体電解質層4と接触する面積を第2の接触面積とする。集電体2が活物質成形体3と接触する面における単位面積当たりの電気抵抗は低く、活物質成形体3が固体電解質層4と接触する面における単位面積当たりの電気抵抗は高い。このとき、第1の接触面積よりも第2の接触面積のほうが大きいので電荷は固体電解質層4から活物質成形体3を通って集電体2に移動する。その結果、電極複合体1全体として良好な電荷移動が可能となっている。
これらのことから、本実施形態の電極複合体1は、電極複合体1を用いたリチウム電池の容量を向上させ、且つ高出力とすることができる。
(電極複合体の製造方法)
次に、電極複合体1の製造方法について説明する。図2は、電極複合体の製造方法のフローチャートであり、図3〜図5は、電極複合体の製造方法を説明するための模式図である。図2のフローチャートにおいて、ステップS1は活物質成形工程に相当する。活物質成形体3の材料である粉末を成形して焼成する工程である。次にステップS2に移行する。ステップS2は、電解質層形成工程に相当する。この工程は、活物質成形体3に固体電解質層4を設置して複合体5にする工程である。次にステップS3に移行する。ステップS3は、集電体接合工程に相当する。この工程は、複合体5と集電体2とを接合する工程である。以上の工程により電極複合体1が完成する。
次に、図3〜図5を用いて、図2に示したステップと対応させて、製造方法を詳細に説明する。図3はステップS1の活物質成形工程に対応する図である。図3(a)に示すように、ステップS1において、成形型6を用意する。成形型6は第1キャビティ6a及び第2キャビティ6b等から構成されている。第1キャビティ6aに活物質粒子7を投入する。活物質粒子7は粒子状の活物質である。第1キャビティ6a及び第2キャビティ6bにて活物質粒子7を圧縮して成形する。
次に、図3(b)に示すように、成形された活物質粒子7を熱処理して活物質成形体3を得る。熱処理することで活物質粒子7内の粒界の成長や活物質粒子7間の焼結が進行する。このため、得られる活物質成形体3は形状を保持しやすくなり、活物質成形体3のバインダーの添加量を低減することができる。また、焼結により活物質粒子7間に結合が形成され、導電助剤の添加量も抑制できる。
図3(c)は活物質成形体3の要部模式断面である。図3(c)に示すように、活物質成形体3の活物質粒子7は粗く配置されている。これにより、活物質成形体3は活物質粒子7間に空隙8を有する構造となっている。活物質成形体3は活物質粒子7が互いに網目状に接続され、空隙8が活物質粒子7に囲まれた形態となっている。そして、隣り合う空隙8は互いに連通したものとなっている。そして、この空隙8は活物質成形体3の図中上側から下側まで連通し、連通した空隙8により流体が移動可能な経路が形成される。
本工程において、活物質粒子7としては、上述した正極活物質または負極活物質の粉末を用いることができる。活物質粒子7の平均粒径は、300nm以上5μm以下が好ましい。このような平均粒径の活物質を用いると、得られる活物質成形体3の空隙率が10%〜40%となる。これにより、活物質成形体3の細孔内の表面積を広げ、且つ活物質成形体3と固体電解質層4との接触面積を広げやすくなり、電極複合体1を用いたリチウム電池を高容量にしやすくなる。活物質粒子7の平均粒径は、活物質粒子7をn−オクタノールに0.1質量%〜10質量%の範囲の濃度となるように分散させた後、光散乱式粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX250)を用いて、メジアン径を求めることにより測定することができる。
活物質粒子7の平均粒径が300nm未満であると、形成される活物質成形体3に含まれる空隙8の平均半径が数十nmの微小なものになり易く空隙8が形成されない。その為、空隙8に無機固体電解質の前駆体を含む液状体を浸入させることが困難となる。その結果、活物質粒子7の表面に接する固体電解質層4を形成しにくくなる。
活物質粒子7の平均粒径が5μmを超えると、形成される活物質成形体の単位質量当たりの表面積である比表面積が小さくなり、活物質成形体3と固体電解質層4との接触面積が小さくなる。そのため、得られる電極複合体1を用いてリチウム電池を形成した際に、充分な出力が得られない。また、活物質内から固体電解質層4までのイオン拡散距離が長くなるため、活物質粒子7において中心付近の活物質は電池の機能に寄与しにくくなる。活物質粒子7の平均粒径は、450nm以上3μm以下がより好ましく、500nm以上1μm以下がさらに好ましい。
圧粉成形時には、活物質粒子7にポリフッ化ビニリデン(PVdF)やポリビニルアルコール(PVA)等の有機高分子化合物を形成材料とするバインダーを添加してもよい。これらのバインダーは、本工程の熱処理において燃焼または酸化されることにより除去されて活物質成形体3に残る量が低減する。
本工程の熱処理は850℃以上であり活物質粒子7の融点未満の処理温度で行う。熱処理により、活物質粒子7同士を焼結させて一体化された活物質成形体3とする。この温度範囲で熱処理を行うことにより、導電助剤を添加しなくても活物質成形体3の抵抗率を700Ω/cm以下とすることができる。これにより、電極複合体1を用いてリチウム電池を形成した際に充分な出力が得られる。
処理温度が850℃未満であるとき充分に焼結が進行しない。さらに、活物質の結晶内の電子伝導性自体が低下するため、電極複合体1を用いて形成したリチウム電池では所望の出力が得られなくなる。また、処理温度が活物質の融点を上回るとき、活物質の結晶内からリチウムイオンが過剰に揮発する。このため、電子伝導性が低下して電極複合体1の容量が低下する。
従って、適切な出力と容量を得るためには熱処理温度が850℃以上であり活物質の融点未満であることが好ましく、875℃以上1000℃以下であることがより好ましい。さらには、熱処理温度が900℃以上920℃以下であることが最も好ましい。本工程の熱処理の時間は、5分以上36時間以下で行うことが好ましく、さらには、4時間以上14時間以下で行うことがより好ましい。
図4はステップS2の電解質層形成工程に対応する図である。図4(a)に示すように、ステップS2において、固体電解質層4の前駆体を含む液状電解質体9を用意する。液状電解質体9には前駆体の融点を下げる溶媒が含まれている。溶媒は塩であり、溶媒にはオキソ酸塩の他各種の塩化物を用いることができる。液状電解質体9は活物質粒子7の融点より低い温度に加熱され溶解された液体である。活物質粒子7であるLiCoO2の融点は1050℃から1100℃であるので、活物質粒子7は1050℃の温度で溶融される。
固体電解質層4の前駆体としては、以下の(A)(B)(C)が挙げられる。(B)はいわゆるゾルゲル法を用いて無機固体電解質を形成する場合の前駆体である。
(A)無機固体電解質が有する金属原子を無機固体電解質の組成式に従った割合で含み、酸化により無機固体電解質となる塩を有する組成物。
(B)無機固体電解質が有する金属原子を無機固体電解質の組成式に従った割合で含む金属アルコキシドを有する組成物。
(C)無機固体電解質微粒子、または無機固体電解質が有する金属原子を無機固体電解質の組成式に従った割合で含む微粒子ゾルを溶媒、または(A)もしくは(B)に分散させた組成物。
液状電解質体9を活物質粒子7の融点より低い温度で溶融してディスペンサー10内に設置する。ディスペンサー10はヒーター及び温度センサーを備え、液状電解質体9が所定の温度範囲内に維持されている。そして、ディスペンサー10から活物質成形体3に液状電解質体9を滴下する。これにより、活物質成形体3に流動性を有する液状電解質体9が塗布される。活物質成形体3には連通する空隙8が形成されている。この空隙8に液状電解質体9を流動させる。これにより、微細な空隙8に面する活物質成形体3の表面に接して液状電解質体9を設置する。これにより、活物質成形体3と液状電解質体9との接触面積を広くすることができる。
液状電解質体9の塗布は活物質成形体3内の空隙8にまで液状電解質体9が浸透する方法であれば良く、種々の方法により行うことができる。例えば、液状電解質体9を貯留している容器に活物質成形体3を浸漬させることで行っても良い。他にも、液状電解質体9を貯留しているところに活物質成形体3の端部を接触させ、毛管現象を利用して空隙8に含浸させることで活物質成形体3に液状電解質体9を設置してもよい。
前駆体を冷却する温度プロファイルは各種の方法で行うことができる。例えば、固体電解質層4の結晶が析出する温度に所定の時間維持しても良い。固体電解質層4の結晶性が向上し、固体電解質層4のイオン伝導性を向上させることができる。他にも、徐冷して結晶の大きさを制御しても良く、急冷して非晶質としても良い。冷却する過程で前駆体から無機固体電解質が生成され、固体電解質層4が形成される。活物質成形体3と固体電解質層4との接触面積が広くなっている為、活物質成形体3と固体電解質層4との界面の電流密度が低減されて大きな出力を得ることができる。
さらに、焼成して固体電解質層4の結晶粒径を調整しても良い。焼成は、大気雰囲気下、上述した活物質成形体3を得るための熱処理よりも低い温度で行う。例えば、焼成温度は300℃以上700℃以下の温度範囲で行うとよい。
焼成の温度プロファイルは特に限定されず、所定の温度を維持した熱処理で行うこととしてもよく、前駆体を活物質粒子7の表面に被着させる第1の熱処理と、第1の熱処理の処理温度以上700℃以下の温度条件で加熱する第2の熱処理と、に分けて行うこととしてもよい。このような段階的な熱処理で焼成を行うことにより、固体電解質層4の粒径を制御することができる。
固体電解質層4では固体電解質結晶が晶出し、また残りの溶媒が固化されたものがガラス電解質となる。これにより、結晶質固体電解質と非晶質電解質が複合されたものが得られる。その結果、固体電解質層4には結晶質電解質と非晶質電解質とが含まれる。そして、固体電解質層4では結晶質固体電解質の粒子界面抵抗を非晶質電解質との複合化により低減することができる。
図4(b)に示すように、液状電解質体9が固化した固体電解質層4及び活物質成形体3により複合体5が形成される。このような処理により、活物質成形体3と固体電解質層4との界面において各元素の相互拡散による固相反応が生じ、電気化学的に不活性な副生物が生成することを抑制することができる。また、無機固体電解質の結晶性が向上し、固体電解質層4のイオン伝導性を向上させることができる。加えて、活物質成形体3と固体電解質層4とが界面にて密着する部分が生じ、界面における電荷移動が容易となる。これにより、電極複合体1を用いたリチウム電池の容量や出力が向上する。
図5はステップS3の集電体接合工程に対応する図である。図5(a)に示すように、ステップS3において、複合体5の一面5aを研磨する。複合体5の一面5aを研磨することにより、複合体5の一面5aにおいて活物質成形体3を確実に露出させ、集電体2と活物質成形体3とを確実に接合させることができる。
尚、複合体5を形成した際に複合体5の載置面と接する面に活物質成形体3が露出することがある。この場合は、複合体5の研磨を行わずに集電体2と活物質成形体3とを接合しても良い。
次に、図5(b)に示すように、活物質成形体3と固体電解質層4とを有する複合体5の一面5aにおいて露出する活物質成形体3に集電体2を接合して電極複合体1を製造する。他にも、複合体5の一面5aに集電体2の形成材料を成膜し、複合体5の一面5aにおいて集電体2を形成することとしてもよい。成膜方法は、通常知られた物理気相成長法(PVD)や化学気相成長法(CVD)を採用することができる。以上の工程により電極複合体1が完成する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、活物質成形体3は活物質粒子7間に空隙8を有している。そして、溶融した液状電解質体9を活物質成形体3の表面に設置している。液状電解質体9は空隙8を通って活物質成形体3の表面に広がる為、液状電解質体9に活物質粒子7の表面を確実に覆わせることができる。
(2)本実施形態によれば、液状電解質体9は活物質の融点より低い温度で溶融されている。従って、液状電解質体9により活物質粒子7の空隙8が狭くなることを抑制することができる。従って、活物質成形体3と固体電解質層4との接触面積を大きくして、活物質成形体3と固体電解質層4との界面インピーダンスを低減させることができる。これにより、活物質成形体3と固体電解質層4との界面において良好な電荷移動が可能となる。その結果、電荷移動が行い易く高出力な電極複合体1を製造することができる。
(3)本実施形態によれば、液状電解質体9は、前駆体の融点を下げる溶媒を含んでいる。従って、活物質成形体3の融点より低い温度で固体電解質層4の前駆体を溶融することができる。
(4)本実施形態によれば、液状電解質体9は融点を下げる塩を含んでいる。従って、固体電解質層4の前駆体の融点を下げて、前駆体を活物質の融点より低い温度で溶融させることができる。
(5)本実施形態によれば、電極複合体1はリチウム電池に好適に用いられ、高い出力のリチウム電池とすることができる。そして、リチウム電池の出力を高くできる電極複合体を容易に製造できる。
(6)本実施形態によれば、液状電解質体9は加熱され流動性の高い液状体となっている。従って、液状電解質体9は空隙8に流入しやすくなっている。その結果、生産性良く活物質成形体3に液状電解質体9を塗布することができる。
(第2の実施形態)
次に、電極複合体の一実施形態について図6を用いて説明する。図6(a)は、電極複合体の構造を示す模式側断面図であり、図6(b)及び図6(c)は、電極複合体の製造方法を説明するための模式図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、固体電解質層4が2層になっている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図6(a)に示すように電極複合体14は集電体2を備え、集電体2上には活物質成形体3が設置されている。活物質成形体3の構造は第1の実施形態と同様に複数の活物質粒子7が空隙8を囲んで接合した構造となっている。活物質粒子7を囲んで第1電解質層15が設置されている。さらに、第1電解質層15を囲んで第2電解質層16が設置されている。第1電解質層15及び第2電解質層16により固体電解質としての固体電解質層17が構成されている。
第1電解質層15は活物質粒子7と接触しても構造が変化し難い電解質層であり、第2電解質層16は活物質粒子7と接触して構造が変化する可能性のある電解質層である。第1電解質層15は第2電解質層16の構造が変化しないように保護する保護膜として機能する。例えば、活物質粒子7がLiCoO2のとき、第1電解質層15にジルコン酸リチウムランタンを用いることができる。そして、第2電解質層16にはLi3BO3、Li2CO3、Li3PO4、Li2SiO3、Li4SiO4、Li2SO4、LiI等のうち複数種類を選択して用いることができる。
図6(b)及び図6(c)はステップS2の電解質層形成工程に対応する図である。図6(b)に示すように、ステップS2において、ディスペンサー10に液状第1電解質体18を設置する。液状第1電解質体18は第1電解質層15の前駆体に溶媒として塩を加えて加熱し溶融した液体である。溶媒としての塩としてはLiCLやNaCLを用いることができる。そして、活物質粒子7の融点より低い温度で溶解する。
ディスペンサー10から活物質成形体3に液状第1電解質体18を滴下して活物質粒子7を覆うように液状第1電解質体18を配置する。そして、所定の温度プロファイルで液状第1電解質体18を固化して第1電解質層15にする。
次に、図6(c)に示すように、ディスペンサー10に液状第2電解質体19を設置する。液状第2電解質体19は第2電解質層16の前駆体に溶媒として塩を加えて加熱し溶融した液体である。溶媒としての塩としてはジルコニウム塩やランタン塩を用いることができる。そして、活物質粒子7の融点より低い温度で溶解する。
ディスペンサー10から活物質成形体3に液状第2電解質体19を滴下して第1電解質層15を覆うように液状第2電解質体19を配置する。そして、所定の温度プロファイルで液状第2電解質体19を固化して第2電解質層16にする。
液状第1電解質体18及び液状第2電解質体19はそれぞれ結晶化する温度に長時間維持すると第1電解質層15及び第2電解質層16は結晶化した構造となる。一方、結晶化する温度を短時間で通過するように冷却すると非結晶の構造となる。従って、冷却の温度プロファイルを制御することにより液状第1電解質体18及び液状第2電解質体19を結晶化するか非結晶にするかを制御することができる。
第1電解質層15を結晶化して第2電解質層16を非結晶化するとき、第1電解質層15と第2電解質層16との間で電荷の流動性を高めることができる。同様に、第1電解質層15を非結晶化して第2電解質層16を結晶化するときにも、第1電解質層15と第2電解質層16との間で電荷の流動性を高めることができる。これに限らず、第1電解質層15及び第2電解質層16を両方とも結晶化しても良く、第1電解質層15及び第2電解質層16を両方とも非結晶化しても良い。電荷の流動性が高い結晶化の組合せを選択しても良い。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、活物質成形体3と第2電解質層16との間に第1電解質層15を配置することにより第2電解質層16が変質することを抑制することができる。これにより、電極複合体14の寿命を長くすることができる。
(2)本実施形態によれば、第1電解質層15及び第2電解質層16を結晶化するか否かを制御している。これにより、第1電解質層15と第2電解質層16との間の電荷の流動性を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、電極複合体の一実施形態について図7を用いて説明する。図7は、電極複合体の構造を示す模式側断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、固体電解質層4が厚み方向で2層になっている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図7に示すように、電極複合体22は集電体2を備え、集電体2上に活物質成形体3が設置されている。活物質成形体3を覆って第1電解質層23が設置されている。第1電解質層23の表面に接して薄く第2電解質層24が設置されている。第1電解質層23と第2電解質層24とは、全体として固体電解質としての固体電解質層25を形成している。第2電解質層24の体積は第1電解質層23の体積より小さい体積となっている。
複数層が積層した固体電解質層25は、固体電解質層4の形成方法を各層ごとに実施することにより製造可能である。第1電解質層23は第1の実施形態と同様に溶媒である塩を含む前駆体を加熱して溶融した液状電解質体9を活物質成形体3に塗布して形成されている。このとき、液状電解質体9の温度は活物質成形体3の融点より低い温度となっている。そして、所定の温度プロファイルにて冷却して固化し第1電解質層23が形成されている。
次に、第2電解質層24を形成するための液状第2電解質体を塗布した後で熱処理を行って前駆体を被着させ、次いで、被着させた複数層の前駆体に対して、熱処理を行うこととしてもよい。第2電解質層24においても第1電解質層23と同様に、溶媒である塩を含む前駆体を加熱して溶融した液状電解質体9を活物質成形体3に塗布して形成しても良い。そして、所定の温度プロファイルにて冷却して固化し第2電解質層24を形成しても良い。
第1電解質層23及び第2電解質層24の形成材料は、第1の実施形態における固体電解質層4の形成材料と同じものを採用することができる。第1電解質層23と第2電解質層24との形成材料は、同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。第2電解質層24を設けることで、固体電解質層25の表面25aには活物質成形体3が露出しない。従って、表面25aに電極を設け電極複合体22を有するリチウム電池を作製した際に、表面25aに設けた電極と集電体2とが、活物質成形体3で接続される短絡を防ぐことができる。
また、電極複合体22を有するリチウム電池を作製する際、形成する電極の材料としてアルカリ金属を選択する場合がある。このとき、第1電解質層23を構成する無機固体電解質の材質によってはアルカリ金属の還元作用により第1電解質層23を構成する無機固体電解質が還元され、固体電解質層の機能を失うおそれがある。このような場合に、アルカリ金属に対して安定な無機固体電解質を第2電解質層24の形成材料として選択すると、第2電解質層24が第1電解質層23の保護層として機能し、第1電解質層23の材料選択の自由度を大きくすることができる。
(第4の実施形態)
次に、電極複合体の一実施形態について図8を用いて説明する。図8(a)及び(b)は、電極複合体の製造方法を説明するための模式図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、バルク体を分断して複合体5を製造する点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図8(a)に示すように、活物質成形体3と固体電解質層4とを合わせた構造体のバルク体28を形成する。バルク体28は第1の実施形態と同様に溶媒である塩を含む前駆体を加熱して溶融した液状電解質体9を活物質成形体3に塗布して形成されている。このとき、液状電解質体9の温度は活物質成形体3の融点より低い温度となっている。そして、所定の温度プロファイルにて冷却して固化しバルク体28が形成されている。
次に、バルク体28を目的とする複合体5の大きさに合わせて複数に分割する。複数の分割面28aが互いに対向するように分割する。そして、バルク体28の長手方向の複数の分割面28aにおいて、バルク体28の長手方向に交差する方向に分割面28aの接線が延在するように切断して分割する。
次に、図8(b)に示すように、バルク体28を切断して得られる複合体29において、一方の第1表面29aには集電体2を設置する。また、他方の第2表面29bには、第2表面29bに露出する活物質成形体3を覆う上部電解質層30を形成する。上部電解質層30は第3の実施形態における第2電解質層24と同様の機能を有する層である。集電体2及び上部電解質層30は、上述した方法により形成することができる。以上のようにして電極複合体31が製造される。
以上のように、電極複合体31の製造方法によれば、予めバルク体28を形成し分割することで複合体29を形成している。従って、高出力のリチウム電池とすることが可能な電極複合体31を生産性良く製造することができる。
(第5の実施形態)
次に、リチウム電池の一実施形態について図9を用いて説明する。図9は、リチウム電池の構造を示す要部模式側断面図である。図9に示すように、リチウム電池34は、上述の電極複合体1と、電極複合体1における固体電解質層4の表面4aに設けられた電極35と、を有している。活物質成形体3の形成材料が正極活物質である場合には、集電体2が正極側の集電体となり、電極35が負極となる。また、活物質成形体3の形成材料が負極活物質である場合には、集電体2が負極側の集電体となり、電極35が正極となる。
例えば、活物質成形体3の形成材料が正極活物質である場合、集電体2の形成材料としてアルミニウムを選択し、負極として機能する電極35の形成材料としてリチウムを選択することができる。
リチウム電池34には上述の電極複合体1を用いている。電極複合体1の固体電解質層4は溶媒である塩を含む前駆体を加熱して溶融した液状電解質体9を活物質成形体3に塗布して形成されている。このとき、液状電解質体9の温度は活物質成形体3の融点より低い温度となっている。そして、所定の温度プロファイルにて冷却して固化し固体電解質層4が形成されている。従って、複合体5では活物質成形体3の空隙8に隙間なく固体電解質層4が設置され、リチウム電池34は高出力且つ大容量な電池になっている。
(第6の実施形態)
次に、リチウム電池の一実施形態について図10を用いて説明する。図10は、リチウム電池の構造を示す要部模式側断面図である。図10に示すように、リチウム電池38は、上述の電極複合体1を正極側と負極側とに有している。すなわち、リチウム電池38は、正極側として電極複合体としての第1電極複合体39、負極側として電極複合体としての第2電極複合体40をそれぞれ備えている。第1電極複合体39と第2電極複合体40との固体電解質層同士を当接させ一体化することにより形成されている。
第1電極複合体39では活物質成形体としての第1活物質成形体41の形成材料に正極活物質が用いられている。第2電極複合体40では活物質成形体としての第2活物質成形体42の形成材料として負極活物質が用いられている。第1電極複合体39の固体電解質層である固体電解質としての第1固体電解質層43と、第2電極複合体40の固体電解質層である固体電解質としての第2固体電解質層44とは、同じ形成材料であってもよく、異なる形成材料であってもよい。
リチウム電池38における第1電極複合体39及び第2電極複合体40は上述の電極複合体1と同様の構造となっている。第1電極複合体39の第1固体電解質層43は溶媒である塩を含む前駆体を加熱して溶融した液状電解質体を第1活物質成形体41に塗布して形成されている。このとき、液状電解質体の温度は第1活物質成形体41の融点より低い温度となっている。そして、所定の温度プロファイルにて冷却して固化し第1固体電解質層43が形成されている。従って、第1電極複合体39では第1活物質成形体41の空隙8に洩れなく第1固体電解質層43が設置されている。
同様に、第2電極複合体40の第2固体電解質層44は溶媒である塩を含む前駆体を加熱して溶融した液状電解質体を第2活物質成形体42に塗布して形成されている。このとき、液状電解質体の温度は第2活物質成形体42の融点より低い温度となっている。そして、所定の温度プロファイルにて冷却して固化し第2固体電解質層44が形成されている。従って、第2電極複合体40では第2活物質成形体42の空隙8に洩れなく第2固体電解質層44が設置されている。その結果、リチウム電池38は高出力且つ大容量な電池になっている。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、活物質成形体3を圧粉成形により形成することとしたが、これに限らない。例えば、活物質成形体を通常知られたゾル−ゲル法にて調製する際に、原料中に、細孔の鋳型として粒子状の高分子や炭素粉末を造孔材として混入することで、加熱時に造孔材を分解除去しつつ活物質を生成させ、空隙8を有する活物質成形体を得る製造方法を用いても良い。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、活物質成形体3に固体電解質層4を形成し複合体5としたのちに、集電体2を活物質成形体3と接合することとしたが、これに限らない。例えば、箔状に形成した集電体2を活物質成形体3に接合させた後に、活物質成形体3に固体電解質層4を形成することとしてもよい。このような工程順でも電極複合体を作製可能であることから、工程の自由度が高くなる。また、活物質成形体3と集電体2とを確実に接合することができる。
(変形例3)
前記第3の実施形態では、活物質成形体3を覆って第1電解質層23を設置した。第2の実施形態と同様に活物質成形体3を第1電解質層15が覆って、さらに、第2電解質層16が第1電解質層15を覆う構造にしても良い。第2電解質層16の変質を防止して電極複合体22の寿命を長くすることができる。尚、この内容は、第4の実施形態の電極複合体31、第5の実施形態のリチウム電池34及び第6の実施形態のリチウム電池38にも適用することができる。
1,14,22,31…電極複合体、3…活物質成形体、4,17,25…固体電解質としての固体電解質層、8…空隙、38…リチウム電池、39…電極複合体としての第1電極複合体、40…電極複合体としての第2電極複合体、41…活物質成形体としての第1活物質成形体、42…活物質成形体としての第2活物質成形体、43…固体電解質としての第1固体電解質層、44…固体電解質としての第2固体電解質層。

Claims (5)

  1. 活物質の融点より低い温度で固体電解質の前駆体を溶融し、
    活物質の複数の粒子間に空隙を有する活物質成形体の表面に前記前駆体を設置し、
    前記前駆体を固化して前記固体電解質にすることを特徴とする電極複合体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電極複合体の製造方法であって、
    前記前駆体は、前記前駆体の融点を下げる溶媒を含むことを特徴とする電極複合体の製造方法。
  3. 請求項2に記載の電極複合体の製造方法であって、
    前記溶媒は塩であることを特徴とする電極複合体の製造方法。
  4. 活物質の複数の粒子間に空隙を有する活物質成形体と、
    前記活物質成形体の表面を覆う固体電解質と、を備え、
    前記固体電解質は結晶質電解質と非晶質電解質とを含むことを特徴とする電極複合体。
  5. 活物質の複数の粒子間に空隙を有する活物質成形体と、
    前記活物質成形体の表面を覆う固体電解質と、を備え、
    前記固体電解質は結晶質電解質と非晶質電解質とを含むことを特徴とするリチウム電池。
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