JP2015205879A - 4,6−ジフルオロジベンゾチオフェン誘導体 - Google Patents

4,6−ジフルオロジベンゾチオフェン誘導体 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶媒体での使用のために有利な特性を有する化合物を提供する。【解決手段】課題は、本発明による式Iで表される4,6−ジフルオロジベンゾチオフェン誘導体を提供することにより解決される。本発明はまた、その製造方法に、液晶媒体における成分としてのその使用に、および本発明による液晶媒体を含有する電気光学表示素子に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、4,6−ジフルオロジベンゾチオフェン誘導体に、その製造方法に、これらの誘導体を含む液晶媒体に、およびこれらの液晶媒体を含む電気光学表示素子に関する。該化合物は負の誘電異方性を有する。
液晶は、約30年前に最初の商業的に有用な液晶化合物が発見されて以来、幅広い使用が見出された。従来の混合物の適用の公知の領域は、特に、腕時計および小型計算機用のディスプレイ、ならびに鉄道駅、空港およびスポーツアリーナで用いられるような大型表示パネルである。適用のさらなる領域は、携帯用およびデスクトップコンピューター、ナビゲーションシステムおよびビデオ用途のディスプレイである。特に最後に述べた適用のために、応答時間および画像のコントラストの高い要望がなされている。
液晶における分子の空間的配置は、その特性の多くが方向依存性であるという効果を有する。光学的、誘電的および弾性機械的(elastomechanical)異方性が、液晶ディスプレイにおける使用のために特に重要である。分子が、それらの長軸がキャパシタの2平面に対して垂直または平行に向いているかに依存して、後者は異なるキャパシタンスを有する;換言すれば、液晶媒体の誘電定数εは、該2つの向きに対して異なる値を有する。分子の長軸がキャパシタ平面に対して垂直に向いているときに、それらが平行に向いているときよりもその誘電定数が大きな物質は、誘電的に正であると称される。換言すれば、分子の長軸に平行な誘電定数ε││が分子の長軸に垂直な誘電定数εよりも大きい場合、誘電異方性Δε=ε││−εは0よりも大きくなる。従来のディスプレイにおいて用いられるほとんどの液晶は、このグループに属する。
分子の分極率および永久双極子モーメントの両方が、誘電異方性に対する役割を果たす。ディスプレイに電圧を印加すると、分子の長軸は自体、誘電定数のより大きい方が有効になるような方向に向く。電界との相互作用の強さは、2定数の差に依存する。
従来の液晶ディスプレイにおいて用いられる液晶分子の場合、分子の長軸に沿って向いている双極子モーメントは、分子の長軸に対して垂直に向いている双極子モーメントよりも大きい。
より大きな双極子モーメントが分子の長軸に対して平行に向いている液晶により、非常に高性能なディスプレイが既に開発されている。ここでのほとんどの場合において、5〜20種の構成要素の混合物を用いて、メソ相の十分に広範な温度範囲および短い応答時間および低い閾値電圧を達成している。しかし、例えばラップトップにおいて、用いられる液晶ディスプレイにおいて、強力な視野角依存性により未だに困難が引き起こされている。最良の画質は、ディスプレイの表面が観察者の視野方向に対して垂直である場合に達成することができる。ディスプレイが観察方向に対して傾いている場合、画質はある環境下においては激しく劣化する。より大きな快適のために、画質を著しく低下させることなくディスプレイを観察者の視野方向から傾けることができる角度を最大化させるための試みがなされている。近年、分子の長軸に垂直な双極子モーメントが分子の長軸に平行な双極子モーメントよりも大きい液晶化合物を用いて視野角依存性を改善するという試みが、近年なされている。誘電異方性Δεは、この場合においては負である。電界なし状態においてこれらの分子は、ディスプレイのガラス表面に対してそれらの長軸が垂直であるように向いている。電界を印加すると、それらは自体、ガラス表面に対して幾何か平行に向くようにさせる。このようにして、視野角依存性の改善を達成することができた。このタイプのディスプレイは、VA−TFT(「垂直配向」)ディスプレイとして知られている。
液晶材料の分野における開発は、未だに完全には程遠いものである。液晶表示素子の特性を改善するため、かかるディスプレイの最適化を実現する新規化合物を開発するという試みが、恒常的になされている。
明細書WO 02/055463(特許文献1)、DE 102005012585(特許文献2)およびEP 1752510(特許文献3)は、液晶材料としての使用のためのジベンゾチオフェン誘導体を開示している。該化合物は、本発明による化合物とは、ジベンゾチオフェン構造の置換において異なっている。該各明細書は、相当する化合物のいかなる物理的データをも開示していない。
国際公開第02/055463号 独国特許出願公開第102005012585号明細書 欧州特許第1752510号明細書
本発明の目的は、液晶媒体における使用のための有利な特性を有する化合物を提供することである。特にそれらは、VAディスプレイのための液晶媒体における使用のために特に好適とさせる、負の誘電異方性を有するべきである。ディスプレイタイプに相応する誘電異方性に関係なく、適用パラメーターの好ましい組み合わせを有する化合物が所望される。同時に最適化されるべき、これらのパラメーターのうち、高い透明点、低い回転粘度、使用範囲における光学異方性、および広い温度範囲にわたって所望の液晶相を有する混合物を達成するために役立つ特性(より低い融点、所望されるタイプの他の液晶構成要素との良好な混和性)への言及がなされるべきである。
この目的は、一般式I
式中
mおよびnは、互いに独立して、0、1または2、好ましくは0であり、
およびRは、互いに独立して、1〜15個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシラジカルを示し、ここでさらに、これらのラジカルにおける1または2以上のCH基は、それぞれ互いに独立して、O原子が互いに直接結合しないように、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−CH=CH−、
−O−、−CO−O−または−O−CO−によって置き換えられてもよく、さらに1または2以上のH原子はハロゲンによって置き換えられてもよく、好ましくは、互いに独立して、1〜15個の炭素原子を有する非置換のアルキルラジカルまたはアルコキシラジカルまたは2〜15個のC原子を有するアルケニル、アルケニルオキシまたはアルキニルラジカルを示し、これらはそれぞれの場合において任意に一ハロゲン化または多ハロゲン化されていてもよく、
およびAは、互いに独立して、以下の群:
a)1,4−フェニレン、ここでさらに、1または2以上のCH基がNによって置き換えられてもよく、ここでさらに、1または2以上のH原子が基Lによって置き換えられてもよく、
b)トランス−1,4−シクロへキシレンおよび1,4−シクロヘキセニレンからなる群、ここでさらに、1または2以上の隣接していないCH基が−O−および/または−S−によって置き換えられてもよく、ここでさらに、1または2以上のH原子がFまたはClによって置き換えられてもよく、
c)テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、テトラヒドロフラン−2,5−ジイル、シクロブタン−1,3−ジイル、ピペリジン−1,4−ジイル、チオフェン−2,5−ジイルおよびセレノフェン−2,5−ジイルからなる群、これらのそれぞれは、基Lによって一置換または多置換されてもよい、
から選択されるラジカルを示し、
Lは、各出現において、独立して、F、Cl、CN、SCN、SF、または直鎖もしくは分枝の、それぞれの場合において、任意にフッ素化されていてもよい、1〜12個または好ましくは1〜4個のC原子を有する、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、またはアルコキシカルボニルオキシを示し、
およびZは、互いに独立して、単結合、−CFO−、−OCF−、−CHO−、−OCH−、−(CO)O−、−O(CO)−、−(CH−、−CHCH−、−CF−CF−、−CF−CH−、−CH−CF−、−CH=CH−、−CF=CF−、−CF=CH−、−CH=CF−、−(CHO−、−O(CH−、−C≡C−、−O−、−CH−、−(CH−または−CF−を示す、
で表される化合物による本発明により達成される。
化合物は明らかに負のΔεを有し、それゆえ、特にVA−TFTディスプレイのための液晶混合物における使用に対し、好適である。本発明による化合物は好ましくは、Δε≦−4、より好ましくはΔε≦−6、および特に好ましくはΔε≦−8を有する。それらは、ディスプレイのための液晶混合物において使用される従来の物質との良好な混和性を呈し、つまりそれらはそこにおける良好な溶解性を有する。該化合物のおよび得られた液晶混合物の回転粘度は、有利に低い。
本発明による化合物の他の物理的、物理化学的または電気光学的パラメーターもまた、液晶媒体における化合物の使用に対し有利である。これらの化合物を含む液晶媒体は、特に、ネマチック相の適切な幅および良好な低温および長期安定性ならびに十分に高い透明点を有する。本発明による化合物の低い融点は、有利な混合挙動の指標となる。さらに、本発明による式Iで表される化合物は、特にVA−TFTディスプレイにおける使用のために、好適である、光学異方性Δnの値を有する。本発明による化合物は好ましくは、0.15よりも大きくかつ0.25よりも小さいΔnを有する。さらに、該化合物は比較的単純に製造される。これらの有利な特性のバランスのとれた組み合わせは、VA混合物で利用可能な混合物の構成要素の著しい濃縮を表す。
パラメーターmおよびnは、合計m+nにおいて、好ましくは0または1、特に0の値を有する。それゆえmは好ましくは0または1であり、好ましくは0であり、nは好ましくは0である。
およびRは、好ましくはそれぞれ、互いに独立して、それぞれ1〜7個または2〜7個の炭素原子を有するアルコキシラジカル、アルキルラジカルまたはアルケニルラジカルを示す。一般式IにおけるRおよびRは、特に好ましくは、互いに独立して、2〜7個のC原子を有するアルコキシラジカルまたはアルキルラジカルである。ラジカルRおよびRはここで好ましくは異なっている。
m=0の場合、Rは好ましくはアルコキシ、アルキルまたはアルケニル基、特に好ましくは、1〜7個のC原子を有する、特に好ましくは2〜5個のC原子を有するアルコキシ基を示す。n=0の場合、Rは好ましくはアルコキシ、アルキルまたはアルケニル基、特に好ましくは、1〜7個のC原子を有する、特に好ましくは2〜7個のC原子を有するアルコキシ基を示す。RおよびRにおける炭素原子の数の合計は合わせて、好ましくは4、5、6、7、8、9または10、特に好ましくは6、7、8、9または10である。
m=1または2の場合において、Rは好ましくはアルキル、アルコキシまたはアルケニル基、特に好ましくは、1〜7個のC原子を有する、特に好ましくは2〜5個のC原子を有するアルキル基を示す。n=1または2の場合において、Rは好ましくはアルキルまたはアルケニル基、特に好ましくは、1〜7個のC原子を有する、特に好ましくは2〜5個のC原子を有するアルキル基を示す。
式IにおけるRおよびRがそれぞれ、互いに独立して、アルキルラジカルを表す場合、これらは直鎖または分枝である。これらのラジカルのそれぞれは、別段示されない限り、好ましくは直鎖であり、1、2、3、4、5、6または7個のC原子を有し、従って好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルまたはヘプチルである。
式IにおけるRおよびRはさらにそれぞれ、互いに独立して、直鎖または分枝であり、少なくとも1つのC−C二重結合を有する2〜15個のC原子を有するアルケニルラジカルであってもよい。それは好ましくは、直鎖であり、および2〜7個のC原子を有する。従って、それは好ましくはビニル、プロパ−1−もしくは−2−エニル、ブタ−1−、−2−もしくは−3−エニル、ペンタ−1−、−2−、−3−もしくは−4−エニル、ヘキサ−1−、−2−、−3−、−4−もしくは−5−エニル、またはヘプタ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−もしくは−6−エニルである。C−C二重結合の2つのC原子が置換されている場合、アルケニルラジカルはEおよび/またはZ異性体(トランス/シス)の形態であることができる。一般的に、それぞれのE異性体が好ましい。アルケニルラジカルのうち、特に好ましいのは、プロパ−2−エニル、ブタ−2−または−3−エニル、およびペンタ−3−または−4−エニルである。
式IにおけるRおよびRもまた、互いに独立して、直鎖または分枝であり、少なくとも1つのC−C三重結合を有する、2〜15個のC原子を有するアルキニルラジカルであってもよい。好ましいのは、1−または2−プロピニルおよび1−、2−または3−プロピニルである。
およびAは好ましくは、独立して、式:
から選択される二置換の環基を示す。
基Zは好ましくは、単結合、−CHO−、−CFO−または−OCF−、特に好ましくは単結合を示す。
基Zは好ましくは、単結合、−OCH−、−OCF−または−CFO−、特に好ましくは単結合を示す。
基Lは好ましくは、F、Cl、−CFまたは1、2もしくは3個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルコキシ基を示す。
特に好ましくは、mおよびnは0を示し、RおよびRはそれぞれ1〜7個の炭素原子を有するアルコキシ基を示す。
本発明に関連したハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、特にフッ素または塩素を示す。
本発明に関連して、用語「アルキル」は、本明細書または特許請求の範囲のいたるところにおいて別段の定義がされなければ、直鎖または分枝の、1〜15個(つまり、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個)の炭素原子を有する飽和、脂肪族炭化水素ラジカルを示す。
特に好ましいのは、副次式IA〜ICから選択される本発明による式Iで表される化合物である:
式中、R、RおよびAは式Iに対して定義される意味を有し、
は単結合なしの上記で定義される基である。
式IAで表される好ましい化合物は、式IA−1〜IA−10:
式中、alkylおよびalkylはそれぞれ、互いに独立して、1〜7個のC原子を有する直鎖アルキルラジカルを示し、alkenylおよびalkenylはそれぞれ、互いに独立して、2〜7個のC原子を有する直鎖アルケニルラジカルを示し、alkoxyおよびalkoxyはそれぞれ、互いに独立して、1〜7個のC原子を有する直鎖アルコキシラジカルを示す。特に好ましいのは、式IA−1、IA−2、IA−3、IA−4、IA−7およびIA−9で表される化合物である。
式IBおよびICで表される好ましい化合物は、式
式中、alkylは、互いに独立して、1〜7個のC原子を有する直鎖アルキルラジカル
を示す、
で表される化合物である。ラジカルalkyl(O)は、1〜7個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシを表す。これらのうち、特に好ましいのは、式IB−5〜IC−13で表される化合物である。
式IA−1で表される好ましい化合物は、式IA−1−1〜IA−1−25
特に、式IA−1−8、IA−1−12、IA−1−13、IA−1−17、IA−1−18、IA−1−19、IA−1−23およびIA−1−24
で表されるものから選択される。
式IA−2で表される好ましい化合物は以下:
から選択される。これらのうち、特に好ましいのは、式IA−2−7、IA−2−8、IA−2−12、IA−2−13、IA−2−16、IA−2−17およびIA−2−18で表される化合物である。
本発明による化合物のラジカルもしくは置換基または本発明による化合物自体が、光学的に活性な、または立体異性の、ラジカル、置換基または化合物の形態である場合、それらは、例えば、非対称中心を有するため、これらは同様に本発明に包含される。ここで言うまでもなく、本発明による一般式Iで表される化合物は、例えば純粋な光学異性体、ジアステレオマー、EもしくはZ異性体、トランスもしくはシス異性体として、または所望の比率での複数の異性体の混合物として、例えばラセミ体、E/Z異性体混合物として、もしくはシス/トランス異性体混合物として、異性体的に純粋な形態で存在してもよい。
液晶媒体に関して開示される化合物における式
で表される1,4−置換シクロヘキシル環は、好ましくは、トランス配置を有し、つまり2置換基が両方とも、熱力学的に好ましい椅子型配座でのエクアトリアル位にある。
一般式Iで表される化合物は、文献(例えば標準的な著作物、例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie[有機化学の方法], Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart)に記載される、正確にはかかる反応に公知かつ好適な反応条件下で、自体公知の方法により製造することができる。ここで、本明細書には詳細には言及されない自体公知の変形を使用できる。
所望なら、出発材料もまた、反応混合物からそれらを単離せず、代わりにそれらをさらに一般式Iで表される化合物へと直ちに変換することにより、in situで形成することができる。
本発明による一般式Iで表される化合物の合成を、実施例において例示の様式により記載する。出発物質は、一般的に利用可能な文献の手順で入手可能であるか、または商業的に利用可能である。
本発明による化合物への特に好適な合成経路を、スキーム1〜6を参照して以下に説明する。
以下のスキームにおける置換基R、Rおよび添え字mおよびnは、式Iに対して示される意味を有する。
2つのアルコキシ基(R、R)を含有し、m/n=0である式Iで表される化合物の合成を、基本化合物ジベンゾチオフェンから出発して実行する(スキーム1を参照)。
スキーム1.式Iで表される化合物の合成。ラジカル−R、−R’はそれぞれ、互いに独立して、式Iに類似して、直鎖または分枝のアルキルまたはアルケニルを示す。ミツノブプロトコールは、従来の試薬PPhおよびROOC−N=N−COORを、また代替的にR−BrをKCOとともに使用する。
アルコキシ基およびアルキル基を含有する(m+n=0)化合物を、スキーム2による上の合成の改変で製造する。
スキーム2.アルキルおよびアルコキシ基を含有する(m+n=0)式Iで表される化合物の合成。ラジカルR’は、相応して1炭素原子短縮した式IにおけるR/Rなどのラジカルに対応する。ラジカルRについてスキーム1を参照。
2つのアルキル基を含有する(m+n=0)式Iで表される化合物の合成を、上の合成のさらなる改変で実行する(スキーム3)。
スキーム3.2つのアルキル基を含有する(m+n=0)式Iで表される化合物の合成。用いられるアルデヒドのラジカルR’は、相応して1炭素原子短縮した式IのR/Rなどのラジカルに対応する。
出発化合物(スキーム1を参照)は、スキーム3においてエーテル機能で(例えばBBRを用いて)切断される。次いでOH基をトリフルオロメタンスルホン酸を用いてエステル化し、次いで有機亜鉛ハロゲン化合物(ここではR−ZnBr)とのPd触媒カップリング反応に供する。第2のアルキル基の形成のためのさらなるステップは、スキーム2からのものに対応する。
さらなる環A1/2が含まれる(m+n=1、2)式Iで表される化合物を、例えば、スキーム4〜6によって製造する。
スキーム4.m=1であり、Zが単結合である、式Iで表される化合物の合成。ラジカルRおよびR’についてはスキーム2を参照。Rは−CH−Rでもある。
スキーム5.m=1、A=テトラヒドロピラン、Zが単結合である、式Iで表される化合物の合成。ラジカルRおよびR’についてはスキーム1を参照。
スキーム6.m=1、Z=−OCF−または−CFO−である、式Iで表される化合物の合成。ラジカルRおよびR’についてはスキーム1を参照。
原則として、アルコキシラジカル(ここでは−OR)の合成は、他のいずれかの化合物、例えば−OCH−Rまたは−OCH−R、に類似して適用することができる。
示される反応スキームは説明的であると見なされるのみであるべきである。スキームにおけるラジカル−ORおよび−OR’の代わりに、式R−[A−Z−および−[Z−A−Rで表される一般ラジカルを類似して一般式Iに導入することもまた任意に可能である。当業者は、表された合成の対応する変形を実行し、ならびにまた他の好適な合成経路に従って、式Iで表される化合物を得ることができるであろう。
上に描かれる合成により、本発明はまた、一態様において、式Iで表される化合物の1または2以上の製造方法を包含する。
それゆえ本発明は、式Iで表される化合物の製造方法であって、式(B)
式中n、Z、A、Rは独立して式Iにおけるように定義される、
で表される化合物を脱プロトン化試薬により3位で脱プロトン化し、および式(C)
式中、独立して、
XはB(OR)、−C(OH)R、−(CO)OH、−(CO)Cl、OHまたは
を示し、
Rは、それぞれの場合において、独立して、Hまたは1〜14個のC原子を有するアルキルラジカルを示し、
、A、n、R、Rは式Iにおけるように定義される、
で表される化合物へと変換する方法ステップを含み、およびさらなる方法ステップにおいて式Iで表される化合物へと変換されることを特徴とする前記方法を包含する。
式(C)におけるさまざまな基Xが、フッ素原子に対するオルト位において金属化した芳香族化合物を、トリアルキルボラートB(OR)と反応させてX=−B(OR)を得ること、アルデヒドRCHOと反応させて−C(OH)Rを得ること、4−(R)−置換シクロヘキサノンと反応させて対応するアルコールを得ること、および形成されたボロン酸基X=−B(OR)を酸化的条件下(例えばHを用いて)でOHへと任意に変換することにより、得られる。金属化のための好ましい条件は、THF中、約−70℃でアルキルリチウム化合物、例えばn−BuLiと反応させ、そして求電子剤を加えることである。
方法および反応混合物の後続のワークアップは、基本的には、バッチ反応として、または連続反応手順で行うことができる。連続反応手順は、例えば、連続攪拌タンク反応器、攪拌反応器カスケード、ループまたはクロスフロー反応器、流管における、またはマイクロリアクターにおける反応を包含する。反応混合物は任意に、必要に応じて、固相を介するろ過、クロマトグラフィ、非混和相間の分離(例えば抽出)、固体支持体への吸着、溶媒および/または共沸混合物の蒸留による除去、選択的蒸留、昇華、結晶化、共結晶化により、または膜上でのナノろ過により、ワークアップされる。
すでに述べたように、一般式Iで表される化合物は液晶媒体において用いることができる。それゆえ本発明はまた、一般式Iで表される少なくとも1種の化合物を含む、少なくとも2種の液晶化合物を含む液晶媒体に関する。
本発明はまた、本発明による式Iで表される1種または2種以上の化合物に加えてのさらなる構成要素としての、2〜40種、好ましくは4〜30種の成分を含む液晶媒体に関する。これらの媒体は特に好ましくは、本発明による1種または2種以上の化合物に加えて、7〜25種の成分を含む。これらのさらなる成分は好ましくは、ネマチックまたはネマトゲン(単変性または等方性)物質、特にアゾキシベンゼン、ベンジリデンアニリン、ビフェニル、ターフェニル、1,3−ジオキサン、2,5−テトラヒドロピラン、安息香酸フェニルまたはシクロヘキシル安息香酸、シクロヘキサンカルボン酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル、シクロヘキシル安息香酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル、シクロヘキシルシクロヘキサンカルボン酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル、安息香酸の、シクロヘキサンカルボン酸の、またはシクロヘキシルシクロヘキサンカルボン酸のシクロヘキシルフェニルエステル、フェニルシクロヘキサン、シクロヘキシルビフェニル、フェニルシクロヘキシルシクロヘキサン、シクロヘキシルシクロヘキサン、シクロヘキシルシクロヘキシルシクロヘキセン、1,4−ビスシクロヘキシルベンゼン、4’,4’−ビスシクロヘキシルビフェニル、フェニルまたはシクロヘキシルピリミジン、フェニルまたはシクロヘキシルピリジン、フェニルまたはシクロヘキシルジオキサン、フェニルまたはシクロヘキシル−1,3−ジチアン、1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジシクロヘキシルエタン、1−フェニル−2−シクロヘキシルエタン、1−シクロヘキシル−2−(4−フェニルシクロヘキシル)エタン、1−シクロヘキシル−2−ビフェニルエタン、1−フェニル−2−シクロヘキシルフェニルエタン、任意にハロゲン化されていてもよいスチルベン、ベンジルフェニルエーテル、トランおよび置換桂皮酸のクラスからの物質から選択される。これらの化合物における1,4−フェニレン基もまた、一フッ素化または多フッ素化されていてもよい。
本発明による媒体のさらなる成分として好適な最も重要な化合物は、式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)により特徴付けることができる:
R’−L−E−R’’ (II)
R’−L−COO−E−R’’ (III)
R’−L−OOC−E−R’’ (IV)
R’−L−CHCH−E−R’’ (V)
R’−L−CFO−E−R’’ (VI)
式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)において、LおよびEは、同一でもまたは異なっていてもよく、それぞれ互いに独立して、−Phe−、−Cyc−、−Phe−Phe−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−Pyr−、−Dio−、−Thp−、−G−Phe−および−G−Cyc−ならびにそれらの鏡像により形成される群からの二価のラジカルを示し、ここでPheは非置換またはフッ素置換1,4−フェニレンを示し、Cycはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−シクロヘキセニレンを示し、Pyrはピリミジン−2,5−ジイルまたはピリジン−2,5−ジイルを示し、Dioは1,3−ジオキサン−2,5−ジイルを示し、Thpはテトラヒドロピラン−2,5−ジイルを示しおよびGは2−(トランス−1,4−シクロヘキシル)エチル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、1,3−ジオキサン−2,5−ジイルまたはテトラヒドロピラン−2,5−ジイルを示す。
ラジカルLおよびEの1つは、好ましくはCycまたはPheである。Eは好ましくはCyc、PheまたはPhe−Cycである。本発明による媒体は好ましくは、式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で表される化合物であって式中LおよびEがCycおよびPheからなる群から選択される該化合物から選択される1種または2種以上の成分、ならびに同時に式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で表される化合物であって式中ラジカルLおよびEの1つがCycおよびPheからなる群から選択されおよび他方のラジカルが−Phe−Phe−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−G−Phe−および−G−Cyc−からなる群から選択される該化合物から選択される1種または2種以上の成分、ならびに任意に式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で表される化合物であって式中ラジカルLおよびEが−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−G−Phe−および−G−Cyc−からなる群から選択される該化合物から選択される1種または2種以上の成分を含む。
式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で表される下位のサブグループの化合物において、R’およびR’’はそれぞれ、互いに独立して8個までのC原子を有するアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル(オキサアルキル)、アルケニルオキシまたはアルカノイルオキシを示す。この下位のサブグループは以下で群Aと称され、化合物は副次式(IIa)、(IIIa)、(IVa)、(Va)および(VIa)により参照される。これらの化合物のほとんどにおいて、R’およびR’’は互いに異なり、これらのラジカルの1つは通常はアルキル、アルケニル、アルコキシまたはアルコキシアルキル(オキサアルキル)である。
群Bとして知られる、式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で表されるもう1つの下位のサブグループの化合物において、Eは
を示す。
副次式(IIb)、(IIIb)、(IVb)、(Vb)および(VIb)により参照される、群Bの化合物において、R’およびR’’は副次式(IIa)〜(VIa)で表される化合物に対して定義されるとおりであり、および好ましくはアルキル、アルケニル、アルコキシまたはアルコキシアルキル(オキサアルキル)である。
式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で表されるさらなる下位のサブグループの化合物において、R’’は−CNを示す。このサブグループは以下で群Cと称され、このサブグループの化合物は対応して副次式(IIc)、(IIIc)、(IVc)、(Vc)および(VIc)により記載される。副次式(IIc)、(IIIc)、(IVc)、(Vc)および(VIc)で表される化合物において、R’は副次式(IIa)〜(VIa)で表される化合物に対して定義されるとおりであり、および好ましくはアルキル、アルケニル、アルコキシまたはアルコキシアルキル(オキサアルキル)である。
群A、BおよびCの好ましい化合物に加えて、提唱される置換基の他の変形を有する式(II)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で表される他の化合物もまた常用である。全てのこれらの物質は、文献から公知の方法により、またはそれに類似して得られる。
本発明による一般式Iで表される化合物に加えて、本発明による媒体は好ましくは群A、Bおよび/またはCからの1種または2種以上の化合物を含む。本発明による媒体におけるこれらの群からの化合物の重量比は:
群A:
0〜90%、好ましくは20〜90%、特に30〜90%。
群B:
0〜80%、好ましくは10〜80%、特に10〜70%。
群C:
0〜80%、好ましくは5〜80%、特に5〜50%
である。
本発明による媒体は、好ましくは1〜40%、特に好ましくは5〜30%の本発明による式Iで表される化合物を含む。媒体は好ましくは、本発明による式Iで表される1種、2種、3種、4種または5種の化合物を含む。
本発明による媒体は、自体慣用の様式で調製される。一般的に、好ましくは高温で、成分を互いに溶解させる。好適な添加剤により、本発明の液晶相は、今までに開示された全てのタイプの液晶表示素子において用いることができるように改変することができる。このタイプの添加剤は当業者に公知であり、文献において詳細に記載される(H. Kelker/ R. Hatz, Handbook of Liquid Crystals, Verlag Chemie, Weinheim, 1980)。例えば、多色性色素を着色ゲストホスト系の製造のために加えることができ、または物質を加えて誘電異方性、粘度および/またはネマチック相の配向を改変することができる。
負のΔεのおかげで、式Iで表される化合物はVA−TFTディスプレイにおける使用に特に好適である。
それゆえ本発明はまた、本発明による液晶媒体を含有する電気光学表示素子に関する。表示素子は好ましくはVA−TFT表示素子(VA:垂直配向;TFT:薄膜トランジスタ)である。
本明細書による本発明の態様および変形のさらなる組み合わせが、請求項から生じる。
本発明のさらなる態様は請求項およびこれらの請求項の2または3以上の組み合わせから生じる。
本発明は以下において実施例を参照してより詳細に説明されるが、それによって限定さられることを意図しない。当業者は実施例から、一般的記載において詳細には与えられていない作業詳細を探求し、一般的専門的知識によりそれらを一般化し、それらを特定の課題に適用することができるであろう。
通常のおよび周知の略号に加えて、以下の略号が用いられる:
C:液晶相;N:ネマチック相;Sm:スメクチック相;I:等方相。これらの符号の間の数字は、関連する物質の転移温度を示す。
温度データは、別段示されない限り、℃である。
物理学的、物理化学的または電気光学的パラメーターは、とりわけパンフレット「Merck Liquid Crystals - Licristal(登録商標) - Physical Properties of Liquid Crystals - Description of the Measurement Methods", 1998, Merck KGaA, Darmstadt」に記載される、一般的に公知の方法により決定される。
本明細書において、Δnは光学異方性(589nm、20℃)を示し、およびΔεは誘電異方性(1kHz、20℃)を示す。誘電異方性Δεは、20℃および1kHzで決定される。光学異方性Δnは、20℃および589.3nmの波長で決定される。
本発明による化合物のΔεおよびΔn値、外挿された透明点(cl. p.)、および回転粘度(γ)は、5〜10%の本発明によるそれぞれの化合物および90〜95%の商業的に入手可能な液晶混合物ZLI−2857(Δε、cl. p.に対して)またはZLI−4792(Δn、γに対して)(混合物、Merck KGaA, Darmstadt)からなる液晶混合物からの線形外挿法によって得られる。
略号は以下の意味を有する:
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
THF テトラヒドロフラン
DMF ジメチルホルムアミド
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン
sat. soln. 飽和溶液
n−BuLi、BuLi n−ブチルリチウム、ヘキサン中の溶液
RT 室温、約20℃
m.p. 融点
実施例
出発物質は、一般的に利用可能な文献的手順により、または商業的に得ることができる。
例1:3−エトキシ−4,6−ジフルオロ−7−ペンチルジベンゾチオフェン
ステップ1
0.058molの2−ブロモ−6−フルオロフェノールを100mlのTHFに溶解させ、40mlの水および0.09molの炭酸カリウムを加える。沸点まで加温した後、0.3mmolのトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)および0.9mmolのcataCXium(登録商標)A(ジ(1−アダマンチル)−n−ブチルホスフィン)を加える。100mlのTHFに溶解させた0.062molの(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)ジメトキシボランの溶液を半時間かけて滴下して加える。混合物を還流下でさらに16時間ボイルし、次いで水およびMTBを加え、混合物を抽出ワークアップに供する。粗生成物4’−エトキシ−3,2’,3’−トリフルオロビフェニル−2−オールをクロマトグラフィにより精製し(溶離剤:シクロブタン)、白色結晶を得る。
ステップ2
0.022molの4’−エトキシ−3,2’,3’−トリフルオロビフェニル−2−オール、0.036molのトリエチルアミンおよび0.6mmolのDMAPを50mlのジクロロメタンに溶解させる。0.03molのトリフルオロメタンスルホン酸無水物をこの溶液に5〜10℃で半時間かけて滴下して加える。混合物をさらに冷やすことなくさらに1時間攪拌し、バッチをジクロロメタンを用いてシリカゲルカラムを通して濾過する。濾液を蒸発させることによって、4’−エトキシ−3,2’,3’−トリフルオロビフェニル−2−オールのトリフルオロメチルスルホナートが得られる。
ステップ3
0.022molの4’−エトキシ−3,2’,3’−トリフルオロビフェニル−2−オールのトリフルオロメタンスルホナートおよび0.024molのメルカプトプロピオン酸エチルを50mlの乾燥トルエンに溶解させ、2.2mmolのビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル、1.1mmolのトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)および0.055molの炭酸カリウムを用いて還流下で24時間ボイルする。水およびMTBを反応混合物に加え、次いで混合物を抽出ワークアップに供する。有機相を蒸発させ、生成物を1−クロロブタンを用いてシリカゲルのカラムクロマトグラフィによって分離し、0.014molの3−(4’−エトキシ−3,2’,3’−トリフルオロビフェニル−2−イルスルファニル)プロピオン酸エチルを得る。
ステップ4
0.014molの3−(4’−エトキシ−3,2’,3’−トリフルオロビフェニル−2−イルスルファニル)プロピオン酸エチルを50mlのTHF中の0.017molのカリウムtert−ブトキシドを用いて還流下で14時間ボイルする。水およびMTBを反応混合物に加え、次いで混合物を抽出ワークアップに供する。有機相を蒸発させ、生成物を1−クロロブタンを用いてシリカゲルのカラムクロマトグラフィによって分離し、3−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾチオフェンを得る。
ステップ5
0.013molの3−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾチオフェンを50mlのTHFに溶解させ、11ml(0.017mol)のn−BuLi(ヘキサン中1.6M)を−70℃で滴下して加える。混合物を−70℃でさらに30分間攪拌し、次いで0.017molのホウ酸トリメチル(少量のTHFに溶解)を同じ温度で加える。反応混合物を室温まで温め、次いで2mlの酢酸および2.5mlの水の混合物を加える。次いで3mlの30%過酸化水素を最大45℃で滴下して加える。さらに14時間攪拌した後、水およびMTBを反応混合物に加え、次いで混合物を抽出ワークアップに供する。有機相を蒸発させ、生成物をジクロロメタンを用いてシリカゲルのカラムクロマトグラフィによって分離し、0.011molの7−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾチオフェン−3−オールを得る。
ステップ6
0.011molの3−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾチオフェン−3−オール、0.018molのペンタン−1−オールおよび0.017molのトリフェニルホスフィンを50mlのTHFに溶解させ、0.017molのアゾジカルボン酸ジイソプロピルを室温で滴下して加える。反応混合物をさらに14時間攪拌し、次いで水およびMTBを加え、混合物を抽出ワークアップに供する。有機相を蒸発させ、生成物を1−クロロブタンを用いてシリカゲルのカラムクロマトグラフィによって分離し、3.6g(0.01mol)の3−エトキシ−4,6−ジフルオロ−7−ペンチルオキシジベンゾチオフェンを得る。
融点:77℃
相:C 77 I (表もまた参照)。
以下の化合物を、例1に類似して製造する。
ラジカルR1/2は、別段示されない限り、直鎖、つまり非分枝である。物質データを、表1に示す。
以下の化合物を例1およびスキーム2に類似して製造する:
ラジカルR1/2は、別段示されない限り、直鎖、つまり非分枝である。物質データを、表2に示す。
以下の化合物を、例1およびスキーム3に類似して製造する。
ラジカルR1/2は、別段示されない限り、直鎖、つまり非分枝である。物質データを、表3に示す。
以下の化合物を例1に類似して製造する。
相:C 111 N 170 I(m.p.111℃)
Δε:−12
Δn:0.191
γ[mPa・s]:954
相:C 81 N 175 I(m.p.81℃)
Δε:−6.4
Δn:0.163
γ[mPa・s]:715
相:C 85 N 135 I(m.p.85℃)
Δε:−9.0
Δn:0.173
γ[mPa・s]:769
相:C 99 N 212 I(m.p.99℃)
Δε:−9.4
Δn:0.201
γ[mPa・s]:1019
相:C 114 N 133 I(m.p.114℃)
Δε:−10
Δn:0.177
γ[mPa・s]:869
相:C 74 N 132 I(m.p.74℃)
Δε:−7.2
Δn:0.190
γ[mPa・s]:1086

Claims (13)

  1. 式I:
    式中、
    mおよびnは、互いに独立して、それぞれ0、1または2であり、
    およびRは、互いに独立して、1〜15個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシラジカルを示し、ここでさらに、これらのラジカルにおける1または2以上のCH基は、それぞれ互いに独立して、O原子が互いに直接結合しないように、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−CH=CH−、
    −O−、−CO−O−または−O−CO−によって置き換えられてもよく、さらに1または2以上のH原子はハロゲンによって置き換えられてもよく、
    およびAは、互いに独立して、以下の群:
    a)1,4−フェニレン、ここでさらに、1または2以上のCH基がNによって置き換えられてもよく、ここでさらに、1または2以上のH原子が基Lによって置き換えられてもよく、
    b)トランス−1,4−シクロへキシレンおよび1,4−シクロヘキセニレンからなる群、ここでさらに、1または2以上の隣接していないCH基が−O−および/または−S−によって置き換えられてもよく、ここでさらに、1または2以上のH原子がFまたはClによって置き換えられてもよい、および
    c)テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、テトラヒドロフラン−2,5−ジイル、シクロブタン−1,3−ジイル、ピペリジン−1,4−ジイル、チオフェン−2,5−ジイルおよびセレノフェン−2,5−ジイルからなる群、これらのそれぞれは、基Lによって一置換または多置換されてもよい、
    から選択されるラジカルを示し、
    Lは、各出現において、独立して、F、Cl、CN、SCN、SFまたは直鎖もしくは分枝の、それぞれの場合において、任意にフッ素化されていてもよい、1〜12個のC原子を有する、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシまたはアルコキシカルボニルオキシを示し、
    およびZは、互いに独立して、単結合、−CFO−、−OCF−、−CHO−、−OCH−、−(CO)O−、−O(CO)−、−(CH−、−CHCH−、−CF−CF−、−CF−CH−、−CH−CF−、−CH=CH−、−CF=CF−、−CF=CH−、−CH=CF−、−(CHO−、−O(CH−、−C≡C−、−O−、−CH−、−(CH−または−CF−を示す
    で表される化合物。
  2. 式Iにおける合計m+nが値0または1を有することを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. およびRが、互いに独立して、1〜15個の炭素原子を有する非置換のアルキルラジカルもしくはアルコキシラジカルまたは2〜15個のC原子を有するアルケニル、アルケニルオキシもしくはアルキニルラジカルを示し、これらはそれぞれの場合において任意に一ハロゲン化または多ハロゲン化されていてもよい
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 式Iにおいて、m+n=0を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 式Iで表される化合物が、副次式IA〜IC
    式中、R、R、AおよびZが請求項1に記載の式Iのとおりの意味を有する
    から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 化合物が、式IA−1〜IA−10
    式中、alkylおよびalkylはそれぞれ、互いに独立して、1〜7個のC原子を有する直鎖アルキルラジカルを示し、alkenylおよびalkenylはそれぞれ、互いに独立して、2〜7個のC原子を有する直鎖アルケニルラジカルを示し、alkoxyおよびalkoxyはそれぞれ、互いに独立して、1〜7個のC原子を有する直鎖アルコキシラジカルを示す
    で表される化合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. およびRが、互いに独立して、1〜7個の炭素原子を有するアルコキシもしくはアルキルラジカルまたは2〜7個の炭素原子を有するアルケニルラジカルを示す
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. およびRが、それぞれ1〜7個の炭素原子を有するアルコキシ基を示す
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. m+n=1または2であり、および環Aがそれぞれの場合において、部分
    から独立して選択される
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 液晶媒体における請求項1〜9のいずれか一項に記載の1種または2種以上の化合物の使用。
  11. 少なくとも2種の化合物を含む液晶媒体であって、請求項1〜9のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする、前記液晶媒体。
  12. 請求項11に記載の液晶媒体を含有する、電気光学表示素子。
  13. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の製造方法であって、式(B)
    式中Z、A、nおよびRは独立して請求項1〜9のいずれか一項に記載の式Iにおけるように定義される
    で表される化合物を脱プロトン化試薬により3位で脱プロトン化し、および式(C)
    式中、独立して、
    XはB(OR)、−C(OH)R、−(CO)OH、−(CO)Cl、OHまたは
    を示し、
    Rは、独立して、Hまたは1〜14個のC原子を有するアルキルラジカルを示し、
    、A、n、RおよびRは式Iにおけるように定義される、
    で表される化合物へと変換する方法ステップを含み、およびさらなる方法ステップにおいて式Iで表される化合物へと変換されることを特徴とする、前記方法。
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