JP2015108160A - ポリ乳酸系フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂(A)としてポリ乳酸系樹脂、樹脂(B)としてポリ乳酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂、充填剤(C)として表面処理剤により処理された化合物を含むフィルムであり、
前記ポリ乳酸系樹脂が、結晶性ポリ乳酸系樹脂及び非晶性ポリ乳酸系樹脂を含み、
樹脂(A)と樹脂(B)の合計100質量%において、樹脂(A)を10〜95質量%、樹脂(B)を5〜90質量%含有し、樹脂(A)と樹脂(B)の合計100質量部に対して、充填剤(C)を10〜400質量部含有する組成物からなることを特徴とする、ポリ乳酸系フィルム。
【選択図】なし
Description
1)樹脂(A)としてポリ乳酸系樹脂、樹脂(B)としてポリ乳酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂、充填剤(C)として表面処理剤により処理された化合物を含む組成物からなるフィルムであり、
前記ポリ乳酸系樹脂が、結晶性ポリ乳酸系樹脂及び非晶性ポリ乳酸系樹脂を含み、
樹脂(A)と樹脂(B)の合計100質量%において、樹脂(A)を10〜95質量%、樹脂(B)を5〜90質量%含有し、樹脂(A)と樹脂(B)の合計100質量部に対して、充填剤(C)を10〜400質量部含有する組成物からなることを特徴とする、ポリ乳酸系フィルム。
2)前記表面処理剤が、リン酸エステル系化合物及び/又は脂肪酸であることを特徴とする、1)に記載のポリ乳酸系フィルム。
3)前記表面処理剤が、メタクリル酸エステル基を含むことを特徴とする、1)または2)に記載のポリ乳酸系フィルム。
4)前記充填剤(C)が、無機充填剤および/または有機充填剤に対して、表面処理剤で処理することで得られたものであり、該無機充填剤および/または有機充填剤の比表面積S(m2/g)と、前記充填剤(C)中の表面処理剤に由来する部分の質量割合T(質量%)が以下の条件を満たすことを特徴とする、1)〜3)のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
5)前記樹脂(B)が、ポリエーテル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体、ポリエステル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体、脂肪族ポリエステル系樹脂、及び脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂であることを特徴とする、1)から4)のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
6)前記樹脂(B)が、ポリエーテル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体及びポリエステル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂、並びに、脂肪族ポリエステル系樹脂及び脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂からなること特徴とする、5)に記載のポリ乳酸系フィルム。
7)樹脂(A)及び/又は樹脂(B)に対して反応型化合物を反応させた組成物を用いて得られることを特徴とする、1)〜6)のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
8)引張伸度が150〜500%であることを特徴とする、1)〜7)のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
9)引張弾性率が100〜1,500MPaであることを特徴とする1)〜8)のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
10)樹脂(A)としてポリ乳酸系樹脂、並びに、樹脂全体の合計100質量部に対し、充填剤(C)及び/又は充填剤(D)を10〜400質量部含む組成物からなるフィルムであり、
前記充填剤(C)が、表面処理剤により処理された化合物であり、
前記充填剤(D)が、表面処理剤により処理されていない無機充填剤及び/又は有機充填剤であり、
引張伸度が150〜500%であることを特徴とする、ポリ乳酸系フィルム。
(第1の態様のポリ乳酸系フィルム)
(樹脂(A)(ポリ乳酸系樹脂))
本発明のポリ乳酸系フィルムは、樹脂(A)を含む組成物からなることが重要である。ここで樹脂(A)とは、ポリ乳酸系樹脂を意味する。またポリ乳酸系樹脂とは、L−乳酸ユニットおよび/またはD−乳酸ユニットを主たる構成成分とする重合体である。ここで主たる構成成分とは、重合体100質量%中において乳酸ユニットの質量割合が最大であることを意味する。乳酸ユニットの質量割合は、好ましくは重合体100質量%中において、乳酸ユニットが70質量%〜100質量%である。
(樹脂(B)(ポリ乳酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂))
本発明のポリ乳酸系フィルムは、柔軟性と、加工後の透湿性を向上させるために、樹脂(B)を含む組成物からなることが重要である。ここで樹脂(B)とは、ポリ乳酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂である。ポリ乳酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂としては、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ(メタ)アクリレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、エチレン/グリシジルメタクリレート共重合体、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、エチレン/プロピレンターポリマー、エチレン/ブテン−1共重合体、熱可塑性デンプン、デンプンを含むポリマー、各種樹脂系の可塑剤などが使用できる。
(樹脂(B)の組み合わせ)
本発明のポリ乳酸系フィルムには、これらの樹脂(B)を1種のみ含んでもよいし、2種以上を組み合わせて含んでもよい。組み合わせる樹脂には特に制限はなく、樹脂(B)として前述したポリ乳酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂群をそれぞれ組み合わせることができる。その中でも、柔軟性と、加工後の透湿性を両立させる点から、各種樹脂系の可塑剤と、樹脂系の可塑剤以外の熱可塑性樹脂との組み合わせが好ましい。特に本発明では、樹脂(B)として、各種樹脂系の可塑剤と、樹脂系の可塑剤以外の熱可塑性樹脂とを組み合わせた際に、加工後の透湿性が飛躍的に向上することを見出した。
(結晶性ポリ乳酸系樹脂と非晶性ポリ乳酸系樹脂の混合)
本発明のポリ乳酸系フィルムを構成する組成物に含有される樹脂(A)(ポリ乳酸系樹脂)は、結晶性ポリ乳酸系樹脂と非晶性ポリ乳酸系樹脂の混合物であることが重要である。つまり、樹脂(A)(ポリ乳酸系樹脂)が、結晶性ポリ乳酸系樹脂及び非晶性ポリ乳酸系樹脂を含むことが重要である。樹脂(A)(ポリ乳酸系樹脂)を、結晶性ポリ乳酸系樹脂と非晶性ポリ乳酸系樹脂との混合物とすることにより、結晶性、非晶性、それぞれのポリ乳酸系樹脂の利点を両立できるからである。
(充填剤(C))
本発明のポリ乳酸系フィルムは、加工後の透湿性を向上させるために、充填剤(C)として表面処理剤により処理された化合物を含む組成物からなることが重要である。充填剤(C)の前駆体である、表面処理剤により処理を施す前の化合物としては、無機充填剤および/または有機充填剤が使用できる。
本発明の充填剤(C)が、無機充填剤および/または有機充填剤に対して、表面処理剤で処理することで得られたものであり、該無機充填剤および/または有機充填剤の比表面積S(m2/g)と、前記充填剤(C)中の表面処理剤に由来する部分の質量割合T(質量%)は以下の条件を満たすことが好ましい。
T/Sが0.15以上であることは、前記した表面処理剤の効果を最大限に発揮させることが可能となる。T/Sは0.20以上であることがより好ましく、0.25以上であることが更に好ましい。また、T/Sが0.45以下であることは、過剰な表面処理剤によるマトリックス樹脂(樹脂(A)と樹脂(B))の加水分解、酸化分解等の劣化を抑制することが可能となり、すなわち耐久性が向上するので好ましい。T/Sは、0.40以下がより好ましい。
本発明の充填剤(C)の平均粒径は、特に限定されないが、0.01〜10μmが好ましい。平均粒径が0.01μm以上とすることで、充填剤(C)をフィルム中に高充填することが可能となり、その結果、フィルムの透湿性向上のポテンシャルが高いフィルムとなり、平均粒径を10μm以下とすることで、フィルムの延伸、エンボスなどの加工性が良好となり、その結果、フィルムの透湿性向上のポテンシャルが高いフィルムとなる。充填剤(C)の平均粒径は、より好ましくは0.1〜8μm、さらに好ましくは0.5〜5μm、最も好ましくは1〜3μmである。なお、ここでいう平均粒径とは、レーザー回折法により測定されたD50(粒子径分布のメジアン径)をいう。
(結晶核剤)
本発明のポリ乳酸系フィルムは、フィルムの耐熱性、耐引き裂き性を向上させるために、結晶核剤を含んでもよい。
(引張伸度)
本発明のポリ乳酸系フィルムは、引張伸度が、50%以上500%以下であることが好ましい。引張伸度が50%以上であると製膜時にフィルム破れや欠点(穴開き)が生じにくく、製膜性が良好となるので、引張伸度は50%以上であることが好ましい。引張伸度が150%以上であると、さらに延伸、エンボスなどの加工性が良好となるので、引張伸度は150%以上であることがより好ましい。引張伸度は、200%以上がさらに好ましい。引張伸度が500%以下であると製膜時にロール間走行時や巻き取り時のタルミやシワが生じにくく、ロール巻姿や巻出し性が良好となるので、引張伸度は500%以下が好ましい。
(引張弾性率)
本発明のポリ乳酸系フィルムは、十分な柔軟性を付与するために、長さ方向および幅方向の引張弾性率が、いずれも100〜1,500MPaであることが好ましい。引張弾性率は、150〜1,200MPaであることがより好ましく、200〜1,000MPaであることがさらに好ましい。
(厚み)
本発明のポリ乳酸系フィルムは、フィルム厚みが5〜300μmであることが好ましい。フィルム厚みを5μm以上とすることで、フィルムの延伸、エンボスなどの加工性が良好となり、また、フィルムとした際のコシが強くなり、取り扱い性に優れ、さらには、ロール巻姿や巻出し性が良好となる。フィルム厚みを300μm以下とすることで柔軟性、加工後の透湿性に優れるものとなり、また、特にインフレーション製膜法においては、自重によりバブルが不安定化しない。フィルム厚みは、7〜200μmがより好ましく、10〜100μmがさらに好ましく、12〜50μmがさらにより好ましい。
(熱収縮率)
本発明のポリ乳酸系フィルムは、65℃、30分間で処理した時の、長さ方向と幅方向の熱収縮率は、−5〜5%であることが好ましい。5%以下とすることで、巻き取った後のフィルムの経時収縮、いわゆる巻締りによる巻姿の悪化を抑制できる。さらには巻き硬度が高くなりすぎることによるブロッキングの発生を抑制できる。また、−5%以上とすることで、巻き取った後のフィルムが経時で長さ方向に弛むことによる、巻姿の悪化を抑制できる。なおここで、熱収縮率が0未満の値(マイナスの値)をとる場合は、フィルムが伸長することを意味する。
(有機滑剤)
本発明のポリ乳酸系フィルムを構成する組成物は、組成物全体100質量%において有機滑剤を0.1〜5質量%含むことが好ましい。この場合、巻き取り後のフィルムのブロッキングを良好に抑制できる。さらに、後述するように、本発明のポリ乳酸系フィルムを製造する際に、組成物を一旦ペレット化して乾燥、再度溶融混練して押出・製膜する場合、ペレット間でのブロッキングを防ぐことができ、取り扱い性の点で好ましい。
(添加剤)
本発明のポリ乳酸系フィルムを構成する組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で前述した以外の添加剤を含有してもよい。例えば、公知の可塑剤、酸化防止剤、分散剤、紫外線安定化剤、着色防止剤、艶消し剤、抗菌剤、消臭剤、難燃剤、耐候剤、帯電防止剤、抗酸化剤、イオン交換剤、粘着性付与剤、消泡剤、着色顔料、染料などが含有できる。
(カルボキシル基末端)
本発明のポリ乳酸系フィルムは、特に各種工業製品の包装用途など生分解性を必要としない場合や保管耐久性があった方が好ましい用途においては、樹脂(A)(ポリ乳酸系樹脂)や樹脂(B)としてのポリエステル系樹脂の加水分解による強度低下を抑制し、良好な耐久性を付与する観点から、該フィルムのカルボキシル基末端濃度が30当量/103kg以下であることが好ましく、より好ましくは20当量/103kg以下、さらに好ましくは10当量/103kg以下である。該フィルムのカルボキシル基末端濃度が30当量/103kg以下であると、加水分解の自己触媒ともなるカルボキシ基末端濃度が十分低いために、用途にもよるが実用的に良好な耐久性を付与できる場合が多い。
(乳酸オリゴマー成分量)
本発明のポリ乳酸系フィルムは、フィルム中に含まれる乳酸オリゴマー成分量が0.3質量%以下であることが好ましい。より好ましくは0.2質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以下である。フィルム中に含まれる乳酸オリゴマー成分量を0.3質量%以下とすることで、フィルム中に残留している乳酸オリゴマー成分が粉末状あるいは液状として析出した際のハンドリング性の悪化を抑制したり、ポリ乳酸系樹脂の加水分解進行を抑制してフィルムの耐経時性劣化を防止したり、さらには、ポリ乳酸特有の臭気を抑制することができる。ここでいう乳酸オリゴマー成分とは、フィルム中に存在する乳酸や乳酸の線状オリゴマーや環状オリゴマーなどの中で量的に最も代表的である乳酸の環状二量体(ラクチド)をいい、LL−ラクチドおよびDD−ラクチド、DL(メソ)−ラクチドである。乳酸オリゴマー成分量を0.3質量%以下とする方法は後述する。
(製造方法)
次に、本発明のポリ乳酸系フィルムを製造する方法について具体的に説明するがこれに限定されるものではない。
(加工方法)
本発明のポリ乳酸系フィルムを、良好な透湿度を発現するフィルムとするための延伸、エンボスなどの加工法を具体的に説明するがこれに限定されるものではない。
(第2の態様のポリ乳酸系フィルム)
本発明の第2の態様は、樹脂(A)としてポリ乳酸系樹脂を含み、樹脂全体の合計100質量部に対し、充填剤(C)及び/又は充填剤(D)を10〜400質量部含み、前記充填剤(C)が、表面処理剤により処理された化合物であり、前記充填剤(D)が、表面処理剤により処理されていない無機充填剤及び/又は有機充填剤であり、引張伸度が150〜500%であることを特徴とする、ポリ乳酸系フィルム、である。
(充填剤(D))
本発明の第2の態様のポリ乳酸系フィルムにおける充填剤(D)とは、(充填剤(C))の項で説明した充填剤(C)の前駆体、つまり、充填剤(C)に表面処理剤により処理を施す前の化合物である、無機充填剤および/または有機充填剤である。
(引張伸度)
本発明の第2の態様のポリ乳酸系フィルムでは、長さ方向と幅方向(長さ方向と垂直な方向)の平均の引張伸度が、150%以上500%以下であることが重要である。平均の引張伸度が150%未満の場合、延伸、エンボスなどの加工性が悪化する。また、平均の引張伸度が500%を超える場合、製膜時に、ロール間走行時や巻き取り時のタルミやシワが生じ易く、ロール巻姿や巻出し性が悪化する。長さ方向と幅方向の平均の引張伸度は、200%以上500%以下がより好ましく、250%以上500%以下がさらに好ましい。
(樹脂(A))
本発明の第2の態様のポリ乳酸系フィルムにおいては、前記の引張伸度の条件さえ満たせば、結晶性ポリ乳酸系樹脂と非晶性ポリ乳酸系樹脂の混合物である必要は無く、それぞれ単独、つまり、結晶性ポリ乳酸系樹脂単独、非晶性ポリ乳酸系樹脂単独で使用することができる。
[測定及び評価方法]
実施例中に示す測定や評価は次に示すような条件で行った。
(1)引張弾性率(MPa)
オリエンテック社製TENSILON UCT−100を用いて、室温23℃、相対湿度65%の雰囲気にて、引張弾性率を測定した。
(2)耐熱性
枠内サイズが150mm角であるアルミ製フレーム枠に、評価用のフィルムをシワがないように緊張状態で貼り付け、文具用のダブルクリップを複数用いてフィルムをフレームに固定し、庫内を一定温度に保った熱風式オーブンに5分間放置した後に取り出してフィルムの状態を観察した。熱風式オーブンの設定温度を120℃から5℃刻みで上げて試験を繰り返し、フィルムに穴が空いたり、フィルムがフレームに融着したりするなどの変化が認められなかった最も高い温度を耐熱温度(℃)として求めた。
◎(優):160℃以上
○(良):140℃以上160℃未満
△(可):120℃以上140℃未満
×(不可):120℃未満。
(3)耐ブリードアウト性
次の通り、熱水処理後の質量減少率(%)を求めることで、耐ブリードアウト性の指標とした。質量減少率が小さいほど、耐ブリードアウト性が良好となる。
(4)加工性A(引張伸度)
オリエンテック社製TENSILON UCT−100を用いて、室温23℃、相対湿度65%の雰囲気にて、引張伸度を測定した。
◎(優):150%以上
○(良):100%以上150%未満
△(可):50%以上100%未満
×(不可):50%未満。
(5)加工性B
厚さ100μm、長さ100mm、幅100mmのフィルムサンプルを、ブルックナー社製フィルムストレッチャー“KARO−IV”を用いて延伸を行った。その際の延伸条件は、延伸室にて、温度80℃、時間10秒で予熱を行い、続いて、温度80℃、速度30%/秒で、長手方向に3.5倍の延伸を行った後、幅方向に3.5倍の延伸を行い、次に、熱処理室にて、温度100℃、時間10秒で熱処理を行うことで、逐次二軸延伸したフィルムを得た。
逐次二軸延伸フィルムの状態から、以下の基準で評価した。
○(良):良好に延伸可能(フィルムに破れや穴開きが無い)
△(可):延伸可能(フィルムに微小な穴開きがあるが、破れは無い)
×(不可):延伸不可能(フィルムが破れているなど、○及び△以外が該当)
(6)加工性C
厚さ15μm、長さ300mm、幅210mmのフィルムサンプルを、由利ロール社製電気加熱式エンボス機“HTEM−300型”を用いてエンボス加工を行った。
エンボス加工後のフィルムの状態から、以下の基準で評価した。
○(良):良好に加工可能(フィルムに破れや円形の穴がない)
△(可):加工可能(フィルムに円形の穴があるが、破れはない)
×(不可):加工不可能(○及び△以外が該当)
(7)加工後の透湿性
25℃、90%RHに設定した恒温恒湿装置にて、JIS Z0208(1976)に規定された方法に従って、(5)または(6)に記載の方法で加工した後のフィルムの透湿度(g/(m2・day))を測定した。
◎(優):1,500g/(m2・day)以上
○(良):1,000g/(m2・day)以上1,500g/(m2・day)未満
△(可):200g/(m2・day)以上1,000g/(m2・day)未満
×(不可):200g/(m2・day)未満。
(8)比表面積S(m2/g)
表面処理剤で処理する前の充填剤(充填剤(C)の前駆体)を用いて、JIS R5201(1997)に規定されたブレーン透過法により測定した。
(9)表面処理剤に由来する部分の質量割合T(質量%)
表面処理剤で処理する前の充填剤(充填剤(C)の前駆体)を、容器固定型混合機であるヘンシェルミキサー内に仕込み、回転翼の回転数1500rpmで攪拌しながら昇温し、缶内温度が90℃に達した時点で、充填剤(C)中の表面処理剤に由来する部分の質量割合がT(質量%)となるように噴霧させながら表面処理剤を添加した。その後10分間混合して反応させた。なお、回転翼の回転数、缶内温度、混合時間は、充填剤、表面処理剤の種類によって適宜変更できる。
(10)耐久性
(5)または(6)に記載の方法で加工した後のフィルムを、枠内サイズが150mm角であるアルミ製フレーム枠に、シワがないように緊張状態で貼り付け、文具用のダブルクリップを複数用いてフィルムをフレームに固定し、40℃、75%RHに保った恒温恒湿オーブンに30日間保存した後に取り出して、(4)と同様にして引張伸度を測定し、強制劣化後の引張伸度Eaとした。
◎(優):0.9以上
○(良):0.8以上0.9未満
△(可):0.5以上0.8未満
×(不可):0.5未満。
[樹脂(A)]
(A1)
ポリ乳酸系樹脂、質量平均分子量=200,000、D体含有量=1.4%、融点=166℃
(A2)
ポリ乳酸系樹脂、質量平均分子量=200,000、D体含有量=5.0%、融点=150℃、
(A3)
ポリ乳酸系樹脂、質量平均分子量=200,000、D体含有量=12.0%、融点=無し
なお、上記の質量平均分子量は 日本Warters(株)製、Warters2690を用い、ポリメチルメタクリレートを標準とし、カラム温度40℃、クロロホルム溶媒を用いて測定した。
[樹脂(B)]
(B1)
ポリブチレンアジペート・テレフタレート樹脂(BASF社製、商品名“エコフレックス”FBX7011)
(B2)
ポリブチレンサクシネート樹脂(三菱化学社製、商品名“GSPla”AZ91T)
(B3)
ポリブチレンサクシネート・アジペート樹脂(昭和高分子社製、商品名“ビオノーレ”#3001)
(B4)
数平均分子量8,000のポリエチレングリコール62質量部とL−ラクチド38質量部とオクチル酸スズ0.05質量部を混合し、撹拌装置付きの反応容器中で、窒素雰囲気下160℃で3時間重合することで、数平均分子量8,000のポリエチレングリコールの両末端に数平均分子量2,500のポリ乳酸セグメントを有するブロック共重合体可塑剤B4を得た。
[可塑剤(P)]
(P1)
アセチルクエン酸トリブチル、ファイザー社製、商品名“シトロフレックスA−4”)
[充填剤]
(C1)
炭酸カルシウム(味の素ファインテクノ株式会社製、商品名“トップフローH200”、平均粒子径:1.7μm、表面処理剤:リン酸エステル系化合物(末端にメタクリル酸エステル基を含む)、比表面積S=2.0m2/g、表面処理剤に由来する部分の質量割合T=1.8質量%、T/S=0.90)
(C2)
炭酸カルシウム(三共精粉株式会社製、商品名“E#2010”、平均粒子径:1.8μm、表面処理剤:ステアリン酸、比表面積S=2.0m2/g、表面処理剤に由来する部分の質量割合T=1.0質量%、T/S=0.50)
(D1)
炭酸カルシウム(三共精粉株式会社製、商品名“#2000”、平均粒子径:1.8μm、表面処理剤:無し)
(C3)
炭酸カルシウム(味の素ファインテクノ株式会社製、商品名“トップフローH100”、平均粒子径:3.6μm、表面処理剤:リン酸エステル系化合物(末端にメタクリル酸エステル基を含む)、比表面積S=1.0m2/g、表面処理剤に由来する部分の質量割合T=0.7質量%、T/S=0.70)
(C4)
炭酸カルシウム(平均粒子径:1.7μm、表面処理剤:リン酸エステル系化合物(末端にメタクリル酸エステル基を含む)、比表面積S=2.0m2/g、表面処理剤に由来する部分の質量割合T=0.7質量%、T/S=0.35)
(C5)
炭酸カルシウム(平均粒子径:3.6μm、表面処理剤:リン酸エステル系化合物(末端にメタクリル酸エステル基を含む)、比表面積S=1.0m2/g、表面処理剤に由来する部分の質量割合T=0.4質量%、T/S=0.40)
(C6)
炭酸カルシウム(平均粒子径:1.7μm、表面処理剤:リン酸エステル系化合物(末端にメタクリル酸エステル基を含む)、比表面積S=2.0m2/g、表面処理剤に由来する部分の質量割合T=0.5質量%、T/S=0.25)
[反応型化合物(E)]
(E1)
カルボジイミド化合物(Rhein Chemie社製“Stabaxol I−LF”
(E2)
エポキシ化合物(日産化学社製“TEPIC−S”)
[ポリ乳酸系フィルムの作成]
(実施例1)
ポリ乳酸樹脂(A1)15質量部、ポリ乳酸樹脂(A3)45質量部、ポリブチレンアジペート・テレフタレート樹脂(B1)20質量部、ブロック共重合体可塑剤(B4)20質量部、充填剤(C1)70質量部の混合物をシリンダー温度190℃のスクリュー径44mmの真空ベント付き2軸押出機に供し、真空ベント部を脱気しながら溶融混練し、均質化した後にペレット化して組成物を得た。
(実施例2〜8、17〜29、比較例1〜3)
フィルムの組成を表のように変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの物性を表1に示した。
(実施例9)
ポリ乳酸樹脂(A1)15質量部、ポリ乳酸樹脂(A3)45質量部、ポリブチレンアジペート・テレフタレート樹脂(B1)20質量部、ブロック共重合体可塑剤(B4)20質量部、充填剤(C1)70質量部の混合物をシリンダー温度190℃のスクリュー径44mmの真空ベント付き2軸押出機に供し、真空ベント部を脱気しながら溶融混練し、均質化した後にペレット化して組成物を得た。
(実施例10〜16、30〜42、比較例4〜6)
フィルムの組成を表2のように変更した以外は、実施例9と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの物性を表2に示した。
(実施例2〜8、17〜29、比較例1〜3)
フィルムの組成を表のように変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの物性を表1に示した。ただし、実施例6は参考例1とした。
(実施例9)
ポリ乳酸樹脂(A1)15質量部、ポリ乳酸樹脂(A3)45質量部、ポリブチレンアジペート・テレフタレート樹脂(B1)20質量部、ブロック共重合体可塑剤(B4)20質量部、充填剤(C1)70質量部の混合物をシリンダー温度190℃のスクリュー径44mmの真空ベント付き2軸押出機に供し、真空ベント部を脱気しながら溶融混練し、均質化した後にペレット化して組成物を得た。
(実施例10〜16、30〜42、比較例4〜6)
フィルムの組成を表2のように変更した以外は、実施例9と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの物性を表2に示した。ただし、実施例14は参考例2とした。
Claims (10)
- 樹脂(A)としてポリ乳酸系樹脂、樹脂(B)としてポリ乳酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂、充填剤(C)として表面処理剤により処理された化合物を含む組成物からなるフィルムであり、
前記ポリ乳酸系樹脂が、結晶性ポリ乳酸系樹脂及び非晶性ポリ乳酸系樹脂を含み、
樹脂(A)と樹脂(B)の合計100質量%において、樹脂(A)を10〜95質量%、樹脂(B)を5〜90質量%含有し、樹脂(A)と樹脂(B)の合計100質量部に対して、充填剤(C)を10〜400質量部含有する組成物からなることを特徴とする、ポリ乳酸系フィルム。 - 前記表面処理剤が、リン酸エステル系化合物及び/又は脂肪酸であることを特徴とする、請求項1に記載のポリ乳酸系フィルム。
- 前記表面処理剤が、メタクリル酸エステル基を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のポリ乳酸系フィルム。
- 前記充填剤(C)が、無機充填剤および/または有機充填剤に対して、表面処理剤で処理することで得られたであり、該無機充填剤および/または有機充填剤の比表面積S(m2/g)と、前記充填剤(C)中の表面処理剤に由来する部分の質量割合T(質量%)が以下の条件を満たすことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
条件:0.15≦T/S≦0.45 - 前記樹脂(B)が、ポリエーテル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体、ポリエステル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体、脂肪族ポリエステル系樹脂、及び脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
- 前記樹脂(B)が、ポリエーテル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体及びポリエステル系セグメントとポリ乳酸セグメントとを有するブロック共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂、並びに、脂肪族ポリエステル系樹脂及び脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つの樹脂からなること特徴とする、請求項5に記載のポリ乳酸系フィルム。
- 樹脂(A)及び/又は樹脂(B)に対して反応型化合物を反応させた組成物を用いて得られることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
- 引張伸度が150〜500%であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
- 引張弾性率が100〜1,500MPaであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
- 樹脂(A)としてポリ乳酸系樹脂、並びに、樹脂全体の合計100質量部に対し、充填剤(C)及び/又は充填剤(D)を10〜400質量部含む組成物からなるフィルムであり、
前記充填剤(C)が、表面処理剤により処理された化合物であり、
前記充填剤(D)が、表面処理剤により処理されていない無機充填剤及び/又は有機充填剤であり、
引張伸度が150〜500%であることを特徴とする、ポリ乳酸系フィルム。
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