JP2003082140A - 生分解性を有する多孔性フィルム及びその製造方法 - Google Patents

生分解性を有する多孔性フィルム及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003082140A
JP2003082140A JP2001272818A JP2001272818A JP2003082140A JP 2003082140 A JP2003082140 A JP 2003082140A JP 2001272818 A JP2001272818 A JP 2001272818A JP 2001272818 A JP2001272818 A JP 2001272818A JP 2003082140 A JP2003082140 A JP 2003082140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
film
acid
aliphatic
porous film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001272818A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nishimura
弘 西村
Masanobu Hioki
正信 日置
Yoshiyuki Tsurusaki
義之 鶴崎
Keisuke Murai
計介 村井
Keiko Sakota
恵子 迫田
Akira Menjo
彰 氈受
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2001272818A priority Critical patent/JP2003082140A/ja
Publication of JP2003082140A publication Critical patent/JP2003082140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/04Polyesters derived from hydroxy carboxylic acids, e.g. lactones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2467/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2467/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性、透湿性、通気性に優れ、機械的特性
や多孔性等の経時変化の小さい生分解性を有する多孔性
フィルム及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリ乳酸系重合体60〜95質量%と、
脂肪族―芳香族ポリエステル、ポリエステルカーボネー
ト及び脂肪族ポリエステルから選ばれるポリマー5〜4
0質量%との合わせて100質量部に対し、微粉状充填
剤が20〜150質量部の範囲で配合された混合物から
なるフィルムである。また、微粉状充填剤と樹脂成分と
の界面剥離による空孔が形成され、その空孔率は10%
以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を有する
多孔性フィルム及びその製造方法に関し、特に、柔軟性
に優れ、低分子量の可塑剤を含まず、透湿性や通気性に
優れ、生産性の良い、生分解性を有する多孔性フィルム
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリオレフィン系樹脂等に有
機又は無機の非相容性物質を特定の割合で配合した後、
溶融製膜し、次いで、延伸加工して得られる多孔性フィ
ルムが知られている。このような多孔性フィルムは、主
として使い捨て紙オムツなどの衛生材料の防漏フィルム
や包装材料等として使用され、一般的には使用した後に
直ちに廃棄される。
【0003】しかし、ポリオレフィン系樹脂等から成形
された多孔性フィルムは、自然環境下で加水分解しない
か、又は加水分解速度が極めて低いため、その使用後に
埋設処理すると、半永久的に地中に残存することとな
る。また、海洋投棄すると、景観を損なったり海洋生物
の生活環境を破壊したりする。焼却処理した場合でも、
有害ガスを発生したり炉を傷めたりすることがあり、消
費の拡大と共に廃棄物の処理が社会問題となっている。
【0004】これに対し、自然環境下で加水分解される
多孔性フィルムとして、特開平5−247245号公報
には、ポリ乳酸又は乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリ
マー80〜100質量%及び可塑剤0〜20質量%を含
むポリ乳酸系樹脂組成物100重量部に対し、平均粒径
が0.3〜4μmの微紛状充填剤40〜250質量部を
添加した混合物を溶融製膜した後、少なくとも1軸方向
に1.1倍以上延伸してなる多孔性フィルムが開示され
ている。また、特開平8−27296号公報には、ポリ
乳酸又は乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリマーに、ア
セチルクエン酸トリエチル及びアセチルクエン酸トリブ
チルから選ばれた可塑剤5〜20質量%を含むポリ乳酸
系樹脂組成物を少なくとも1軸方向に1.1〜10倍延
伸することを特徴とする多孔性フィルムが開示されてい
る。
【0005】これらの乳酸系ポリマーは、石油のように
循環使用できない原料からではなく、コーンスターチや
コーンシロップのように自然界で循環可能な、かつ安価
な原料を発酵して得られる乳酸を基本原料として得られ
るものであり、使用後は、加水分解とそれに引き続く酵
素分解によって水と炭酸ガスとなって、再び植物中に取
り込まれ利用される環境負荷のない材料として注目すべ
きものである。
【0006】しかしながら、乳酸系ポリマーは柔軟性に
欠けており、多孔性フィルムにすることは困難である。
そのため、乳酸系ポリマーを多孔性のフィルムとする際
には可塑剤を添加することが好ましく、このような可塑
剤としては、クエン酸エステル系化合物や、乳酸、直鎖
状乳酸オリゴマー、ラクチドなどの低分子量の可塑剤が
好適に使用される旨が記載されている。
【0007】しかし、これらの可塑剤を含む多孔性フィ
ルムは、引張強度等の機械的特性や分子量が経時変化し
やすいという欠点があり、特に、ガラス転移点温度以上
で、湿度が80%を超える高湿度雰囲気下では、加水分
解による分子量の低下と機械的特性の急速な低下が生じ
る場合がある。これは可塑剤が骨格となるポリ乳酸系ポ
リマーの間に入り込み、そのガラス転移点温度を大きく
低下させることによって、ガラス転移点温度以上の雰囲
気下ではフィルム全体に外部の水分が容易に浸透して、
加水分解を生じやすくなるためと考えられる。また、可
塑剤がフィルムの表面に分離してくるブリード現象が見
られ、フィルムの柔軟性が時間とともに低下したり、フ
ィルムの孔に可塑剤がブリードして詰まり多孔性でなく
なるなど、物性の経時変化が大きな問題となっており、
必ずしも好適に使用し得るものではないという問題があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決し、柔軟性、透湿性、通気性に優れ、機械的特性や
多孔性等の経時的変化の小さい生分解性を有する多孔性
フィルム及びその製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った
ものである。すなわち本発明は、ポリ乳酸系重合体60
〜95質量%と、脂肪族―芳香族ポリエステル、ポリエ
ステルカーボネート及び脂肪族ポリエステルから選ばれ
る少なくとも1種以上のポリマー5〜40質量%との合
わせて100質量部に対し、微粉状充填剤が20〜15
0質量部の範囲で配合された混合物からなるフィルムで
あって、前記微粉状充填剤と樹脂成分との界面剥離によ
る空孔が形成され空孔率が10%以上であることを特徴
とする生分解性を有する多孔性フィルムを要旨とするも
のである。
【0010】また、本発明は、ポリ乳酸系重合体60〜
95質量%と、脂肪族―芳香族ポリエステル、ポリエス
テルカーボネート及び脂肪族ポリエステルから選ばれる
少なくとも1種以上のポリマー5〜40質量%との合わ
せて100質量部に対し、微粉状充填剤が20〜150
質量部の範囲で配合された混合物を溶融製膜し、縦延伸
倍率と横延伸倍率とがそれぞれ2.0倍以上5.0倍以
下となるように同時2軸延伸してフィルム化することを
特徴とする生分解性を有する多孔性フィルムの製造方法
を要旨とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明の生分解性を有する多孔性フィルムは、ポ
リ乳酸系重合体60〜95質量%と、脂肪族―芳香族ポ
リエステル、ポリエステルカーボネート及び脂肪族ポリ
エステルから選ばれる少なくとも1種以上のポリマー5
〜40質量%との合わせて100質量部に対し、微粉状
充填剤が20〜150質量部の範囲で配合された混合物
にて形成される必要がある。ポリ乳酸系重合体は室温で
は硬くて脆いという性質を有するため、ポリ乳酸の改質
樹脂として、脂肪族―芳香族ポリエステル、ポリエステ
ルカーボネート及び脂肪族ポリエステルから選ばれる少
なくとも1種以上のポリマー(以下、「特定のポリエス
テル」と称す。)を上記の割合で配合することで、フィ
ルムに柔軟性を付与できる。また、微紛状充填剤を上記
割合で配合し、前記混合物を溶融製膜した未延伸フィル
ムに延伸処理を施してフィルム化することで、この延伸
に基づく微紛状充填剤と樹脂成分との界面剥離による空
孔が形成される。本発明ではこの空孔を、後述の測定方
法により求めた空孔率が10%以上となるように形成す
る必要がある。このような空孔率を有することでフィル
ムに優れた透湿性や通気性を付与できるが、実使用に適
した透湿性や通気性を考慮すると、空孔率は20%以上
あることが好ましい。ただし、空孔率が80%を超える
と、フィルム自体が脆くなってしまい実使用に適さなく
なるため、空孔率は高々70%であることが好ましい。
【0012】このような空孔率を有する多孔性フィルム
とするにはベースポリマーの柔軟特性が必要であるた
め、ポリ乳酸系重合体と特定のポリエステルとの配合割
合は、質量比(質量%)で、(ポリ乳酸系重合体)/
(特定のポリエステル)=60:40〜95:5の範囲
とすることが必要であり、(ポリ乳酸系重合体)/(特
定のポリエステル)=75:25〜90:10の範囲と
することが好ましい。特定のポリエステルの配合割合が
上記範囲よりも少ないと、柔軟性に劣るフィルムとな
り、また特定のポリエステルの配合割合が上記範囲より
多いと、フィルムの耐熱性が低下して実使用に適さない
ものとなる。
【0013】上記の配合割合にて配合されたポリ乳酸系
重合体と特定のポリエステルとの合わせて100質量部
には、微粉状充填剤を配合する必要がある。微紛状充填
剤はフィルムの空孔率に影響を与えるものであり、あま
りに多く配合すると多孔性は十分なものとなるがフィル
ム自体が脆くなって実使用に適さなくなり、さらに過剰
に配合すると延伸が不可能となるため、その配合割合
は、延伸倍率等を考慮して適切な領域を見出す必要があ
る。本発明においては、ポリ乳酸系重合体と特定のポリ
エステルとの合わせて100質量部に対し20〜150
質量部の範囲である必要がある。微粉状充填剤の配合割
合が20質量部未満であると、フィルム化する際の多孔
化が不充分となって通気性や透湿性に劣るものとなり、
微紛状充填剤の配合割合が150質量部を超えると、溶
融押出性や成形性や延伸性が低下する。なお、本発明に
おける多孔性フィルムの脆さとは、ASTM−D882
に記載の方法に準じて測定されたフィルムのTD方向の
引張破断伸度により評価されるものであり、引張破断伸
度が20%以上あるものが実使用に適しており、引張破
断伸度が30%以上あるものがより好ましい。
【0014】このように本発明の生分解性を有する多孔
性フィルムは、ポリ乳酸に特定のポリエステルを改質樹
脂として配合することで優れた柔軟性が得られ、またこ
の特定のポリエステルにより柔軟化されたベースポリマ
ーに微紛状充填剤を配合して延伸処理を施すことにより
多孔性が発現して透湿性と通気性に優れたフィルムが得
られ、しかも前記のように可塑剤をしていないため、機
械的特性や多孔性の経時的変化が小さい、生分解性を有
する多孔性フィルムが得られる。
【0015】本発明におけるポリ乳酸系重合体として
は、ポリ乳酸又は乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重
合体が使用できる。具体的には、ポリ(D−乳酸)と、
ポリ(L−乳酸)と、D−乳酸とL−乳酸との共重合体
と、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体ある
いはL−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体と、
D−乳酸とL−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合
体とから選ばれるいずれかの重合体、あるいはこれらの
ブレンド体が挙げられる。コモノマーとして用いられる
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロ
キシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシペンタン酸、
ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシヘプタン酸等が挙げ
られる。
【0016】好ましいポリ乳酸の分子構造は、L−乳酸
又はD−乳酸いずれかの単位85〜100モル%及びそ
れぞれの対掌体の乳酸単位0〜15モル%からなるもの
であり、さらに好ましくはL−乳酸又はD−乳酸いずれ
かの単位85〜98モル%及びそれぞれの対掌体の乳酸
単位2〜15モル%からなるものである。また、乳酸と
ヒドロキシカルボン酸とのコポリマーは、L−乳酸又は
D−乳酸のいずれかの単位85〜100モル%及びヒド
ロキシカルボン酸単位0〜15モル%からなるものであ
り、より好ましくはL−乳酸又はD−乳酸のいずれかの
単位85〜98モル%とヒドロキシカルボン酸単位2〜
15モル%からなるものである。好ましいヒドロキシカ
ルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシカプロン
酸が挙げられる。
【0017】これらの乳酸系ポリマーは、L−乳酸、D
−乳酸及びヒドロキシカルボン酸の中から必要とする構
造のものを選んで原料とし、脱水重縮合することにより
得ることができる。好ましくは、乳酸の環状二量体であ
るラクチド、グリコール酸の環状二量体であるグリコリ
ド及びカプロラクトン等から必要とする構造のものを選
んで開環重合することにより得ることができる。
【0018】ラクチドには、L−乳酸の環状二量体であ
るL−ラクチド、D−乳酸の環状二量体であるD−ラク
チド、D−乳酸とL−乳酸とが環状二量化したメソ−ラ
クチド及びD−ラクチドとL−ラクチドとのラセミ混合
物であるDL−ラクチドがある。本発明ではいずれのラ
クチドも用いることができるが、主原料は、D−ラクチ
ド又はL−ラクチドであることが好ましい。
【0019】本発明においては、ポリ乳酸系重合体の共
重合組成及び分子量を、必要に応じて適宜調整すること
が重要である。ポリ乳酸系重合体として共重合体を用い
る場合には、使用される主モノマーとしてはL−又はD
−乳酸が挙げられる。また、これと共重合されるモノマ
ーとしては、上述のように、乳酸の光学異性体(L−乳
酸に対してはD−乳酸、D−乳酸に対してはL−乳
酸)、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロ
キシ酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ
−3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル
酪酸、2−ヒドロキシ吉草酸、2−メチル乳酸、2−ヒ
ドロキシカプロン酸等の2官能脂肪族ヒドロキシカルボ
ン酸やカプロラクトン、ブチロラクトン、バレロラクト
ン等のラクトン類が挙げられる。
【0020】上記のポリ乳酸系重合体の重量平均分子量
は、5万以上であるものが好ましく、8万以上であるも
のがより好ましい。重量平均分子量が5万未満である
と、フィルムの機械的特性に劣ったものとなる。
【0021】本発明における脂肪族―芳香族ポリエステ
ル、ポリエステルカーボネート及び脂肪族ポリエステル
から選ばれる少なくとも1種以上のポリマーは、ポリ乳
酸系重合体に柔軟性を付与するための改質樹脂として働
くものである。
【0022】本発明における脂肪族―芳香族ポリエステ
ルとしては、脂肪族成分及び芳香族成分を有するもので
あればよく、例えば、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシ
酪酸、ヒドロキシカプロン酸等のヒドロキシカプロン酸
類、カプロラクトン、ブチロラクトン、ラクチド、グリ
コリド等の環状ラクトン類、エチレングリコール、ブタ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ビス−ヒド
ロキシメチルベンゼン、トルエンジオール等のジオール
類、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
等のジカルボン酸類、環状酸無水物類、オキシラン類を
成分とし、脂肪族成分と芳香族成分を有する共重合体等
が挙げられる。中でも、脂肪族成分として1,4−ブタ
ンジオールとアジピン酸、芳香族成分としてテレフタル
酸を有する共重合ポリエステルが好ましい。また、生分
解に影響を与えない範囲で、ウレタン結合、アミド結
合、エーテル結合等を導入することもできる。これらの
脂肪族―芳香族共重合ポリエステルの重合方法について
は特に限定されるものではないが、例えば、縮合重合
法、開環重合法等が適用できる。また、重合時もしくは
重合直後に他の重合体、モノマー、オリゴマー成分等の
1種以上の副成分を加え、さらに重合を進める方法も可
能である。
【0023】本発明のポリエステルカーボネートは、ジ
ヒドロキシ化合物とジカルボン酸又はそのアルキルエス
テル、あるいはジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルを
反応させることにより得られる。
【0024】ジヒドロキシ化合物としては、例えば、エ
チレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオー
ル、ブロピレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トルエンジオール、ビス
−ヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられ、中でも1,
4−ブタンジオールを成分の1種として用いることが好
ましい。ジカルボン酸としては、例えば、マロン酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等を適宜併用す
ることができる。中でも、コハク酸を成分の1種として
用いることが好ましい。なお、ジヒドロキシ化合物及び
ジカルボン酸は、これらのエステルあるいは酸無水物で
あってもよい。また、ジヒドロキシ化合物及びジカルボ
ン酸は、それぞれ単独あるいは混合物として用いること
ができ、所望の組合せが可能であるが、本発明において
は適度の生分解性を有し、かつ実用的な耐熱性を実現し
得る程度の高い融点のものが好ましい。また、ジヒドロ
キシ化合物としては、1,4−ブタンジオール、ジカル
ボン酸としてコハク酸を含むことが好ましい。
【0025】炭酸ジエステルとしては、ジメチルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、ジイソプロピルカーボ
ネート、ジブチルカーボネート、ジフェニルカーボネー
ト、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)
カーボネート、m−クレジルカーボネートなどを挙げる
ことができ、中でも特にジフェニルカーボネートが好ま
しい。
【0026】本発明における脂肪族ポリエステルは、
L−乳酸又はD−乳酸以外のヒドロキシカルボン酸の単
独重合体や共重合体、脂肪族(脂環族も含む、以下同
じ)ジカルボン酸単位及び脂肪族ジオール単位を主成分
とする重合体、これらの脂肪族ポリエステルと上記ポ
リ乳酸系重合体とのブロック共重合体を含み、前記の
脂肪族ジカルボン酸単位及び脂肪族ジオール単位を主成
分とする重合体であることが好ましい。
【0027】上記のL−乳酸又はD−乳酸以外のヒド
ロキシカルボン酸の単独重合体や共重合体に使用される
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、3−ヒ
ドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−
n−酪酸、2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル酪酸、2
−ヒドロキシ−3−メチル酪酸、2−ヒドロキシ吉草
酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等が挙
げられる。
【0028】また、上記の脂肪族ジカルボン酸単位及
び脂肪族ジオール単位を主成分とする重合体において
は、少量共重合成分として、(a)3官能性以上のカル
ボン酸、アルコール又はヒドロキシカルボン酸単位、
(b)非脂肪族ジカルボン酸単位及び/又は非脂肪族ジ
オール単位、(c)乳酸及び/又は乳酸以外のヒドロキ
シカルボン酸単位を含んでも良く、また少量の鎖延長剤
残基を含んでも良い。
【0029】これら脂肪族ポリエステルを調整するに
は、直接法や間接法などの公知の方法を採用することが
できる。例えば、直接法は、脂肪族カルボン酸成分と脂
肪族アルコール成分を、これらの成分中に含まれるある
いは重合中に発生する水分を除去しながら直接重合し
て、高分子量物を得る方法である。間接法は、オリゴマ
ー程度に重合した後、上記ポリ乳酸系重合体の場合と同
様に、少量の鎖延長剤を使用して高分子量化する間接的
な製造方法である。
【0030】脂肪族カルボン酸成分としては、コハク
酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二
酸等の脂肪族ジカルボン酸、又はこれらの無水物や誘導
体が挙げられる。一方、脂肪族アルコール成分として
は、エチレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジ
オール、オクタンジオール、シクロペンタンジオール、
シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール
等の脂肪族ジオール、又はこれらの誘導体が挙げられ
る。いずれも、炭素数2〜10のアルキレン基又はシク
ロアルキレン基を持つ、2官能性化合物を主成分とする
ものが好ましい。もちろんこれらカルボン酸成分あるい
はアルコール成分のいずれにおいても、2種以上用いて
も構わない。
【0031】本発明における特に好適な脂肪族ポリエス
テルとしては、例えば、ポリエチレンサクシネート、ポ
リエチレンアジペート、ポリエチレンスベレート、ポリ
エチレンセバケート、ポリエチレンデカンジカルボキシ
レート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジ
ペート、ポリブチレンセバケートやこれらの共重合体が
挙げられる。中でも、ポリブチレンサクシネート、ポリ
ブチレンサクシネートアジペートが好適に用いられる。
【0032】また、上記に記載のように、本発明にお
いてはポリ乳酸系重合体と脂肪族ポリエステルとのブロ
ック共重合体(その一部エステル交換生成物、少量の鎖
延長剤残基を含んだ生成物も含む)を使用することもで
きる。このブロック共重合体は、任意の方法で調整する
ことができる。例えば、ポリ乳酸系重合体又は脂肪族ポ
リエステルのいずれか一方を別途重合体として準備して
おき、この重合体の存在下に他方の構成モノマーを重合
させる。また、予め準備した脂肪族ポリエステルの存在
下でラクチドの重合を行うことにより、ポリ乳酸と脂肪
族ポリエステルのブロック共重合体を得る。
【0033】上記のように構成された脂肪族―芳香族ポ
リエステル、ポリエステルカーボネート及び脂肪族ポリ
エステルから選ばれる少なくとも1種以上のポリマー
は、その重量平均分子量が2万以上であることが好まし
く、5万〜30万の高分子量であるものがより好まし
い。重量平均分子量が2万よりも小さいと、フィルムの
機械的特性が劣ったものとなる。
【0034】本発明における微粉状充填剤は、フィルム
化する際の成膜性や延伸性に寄与するだけでなく、多孔
性の発現にも寄与するものである。すなわち、ポリ乳酸
と改質樹脂とこの微粒状充填剤とを混合した混合物を延
伸処理することで、この延伸に基づく微粒状充填剤の表
面と樹脂成分との界面剥離が生じ、フィルムに多孔性が
付与される。
【0035】このような微紛状充填剤としては、無機質
微粉体又は有機質微粉体が使用される。無機質微粉体と
しては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸
化チタン、酸化マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミ
ニウム、ヒドロキシアパタイト、シリカ、マイカ、タル
ク、カオリン、クレー、ガラス粉、アスベスト粉、ゼオ
ライト、珪酸白土等が用いられ、中でも、炭酸カルシウ
ム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、珪酸白
土等が好適に使用でき、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、酸化マグネシウムから選ばれた少なくとも1種であ
ることがより好ましい。また、有機質微粉体としては、
木粉、パルプ粉等のセルロース系粉末等が用いられる。
【0036】微粉状充填剤の平均粒径は、0.3〜4μ
mの範囲にあるものが好ましい。平均粒径が0.3μm
未満であると、微粉状充填剤をベースポリマーに高充填
できなくなりフィルムの多孔化が困難になる。また、微
紛状充填剤の平均粒径が4μmを超えると、フィルムの
延伸性が悪くなってフィルム切れが発生することがあ
り、作業安定性に劣るものとなる。
【0037】また、微粉状充填剤は、上記範囲の平均粒
径を有するとともにその比表面積が15m2/g以下で
あることが好ましい。比表面積が15m2/gを越える
と、微紛状充填剤の形状が無定型、板状、針状などとな
って粒径分布が広くなり、フィルムの延伸性が低下し、
フィルムを多孔化するための成形性が低下する。そのた
め、微粉状充填剤の比表面積は、0.5〜5m2/gの
範囲にあることがより好ましい。
【0038】また、本発明の生分解性を有する多孔性フ
ィルムは、水蒸気透過度が500〜5000g/(m2
・d)の範囲にあることが好ましく、1000〜450
0g/(m2・d)の範囲にあることがより好ましい。
このような水蒸気透過度を有するものであると、野菜包
装材料や濾過材料、衛生材料などのように、水蒸気やエ
チレンガス等の透過性を必要とする分野に好適に使用で
きる。水蒸気透過度が500g/(m2・d)未満であ
ると、前記のような用途に使用するには水蒸気やガス等
の透過性が低すぎ、水蒸気透過度が5000g/(m2
・d)を超えると、孔の数や大きさが過剰となって、実
質的にフィルムを安定に生産することが困難となる。
【0039】また、生分解性を有する多孔性フィルムの
100℃における縦方向(CD)の熱収縮率は、20%
以下であることが好ましい。熱収縮率が20%を超える
と、他の材料とのラミネート加工や印刷加工などのフィ
ルム加工時の変形が大きくなり、最終フィルムに歪を与
えてしまう。そのため、熱収縮率は15%以下であるこ
とがより好ましく、10%以下であることがさらに好ま
しい。
【0040】なお、本発明の生分解性を有する多孔性フ
ィルムは、生分解性を有するとともに、ある期間はフィ
ルムの物性が比較的安定であることが好ましい。従っ
て、実用的には、高温、高湿度下で貯蔵される場合を想
定して40℃、80%RH雰囲気下での環境で貯蔵され
たフィルムの強度保持率は、75%以上であることが好
ましい。本発明における強度保持率とは、ASTM−D
882に記載の方法に準じて測定したものである。
【0041】次に、本発明の生分解性を有する多孔性フ
ィルムの製造方法を説明する。ポリ乳酸系重合体と、脂
肪族―芳香族ポリエステル、ポリエステルカーボネート
及び脂肪族ポリエステルから選ばれる少なくとも1種以
上のポリマーと、微粉状充填剤とを構成成分とする混合
物は溶融製膜され、縦延伸倍率と横延伸倍率とがそれぞ
れ2.0倍以上5.0倍以下となるように同時または逐
次2軸延伸してフィルム化される。縦延伸に引き続き横
延伸する逐次2軸延伸では、多量の微紛状充填剤を含む
場合にはフィルムを横延伸する際にフィルムの切断が発
生しやすくなるため、同時2軸延伸の方が好ましい。ま
た、同時2軸延伸を行う際には、予め、縦延伸倍率が
0.5倍以上3.0倍以下となるように予備延伸を行う
と、多孔化の点から好ましい。
【0042】具体的には、ポリ乳酸系重合体と、脂肪族
―芳香族ポリエステル、ポリエステルカーボネート及び
脂肪族ポリエステルから選ばれる少なくとも1種以上の
ポリマーとを所定の割合で配合し、さらに本発明の配合
割合となるように微粉状充填剤を加えてヘンシェルミキ
サー、スーパーミキサー、タンブラー型混合機等を用い
て常温にて5〜30分程度混合し、その後、通常の1軸
又は2軸スクリュー押出機によって混練し、ペレット化
する。次いで、得られたペレットをTダイ成形機を用い
て製膜する。あるいは、ペレット化せず直接押出機で成
膜することも可能である。
【0043】押出機にて溶融混練されたポリマーは、そ
のまま口金より押し出されて直接フィルム化される方
法、あるいはストランド形状に押し出されてペレット化
された後、再度、押出機により押し出しされてフィルム
化される方法のいずれかによりフィルム化される。いず
れの方法によっても、分解による分子量の低下を考慮し
なければならないが、各ポリマーを均一に混合させるに
は後者を選択する方がよい。後者の方法を選択する場合
には、ポリ乳酸系重合体と、脂肪族―芳香族ポリエステ
ル、ポリエステルカーボネート及び脂肪族ポリエステル
から選ばれる少なくとも1種以上のポリマーは十分に乾
燥され、水分を除去した後に、押出機にて溶融される。
ポリ乳酸系重合体はL−乳酸構造とD−乳酸構造の組成
比によって融点が変化するため、押出機中におけるポリ
マーの溶融温度はその他の添加樹脂の融点と混合の割合
を考慮して適宜選択され、通常は、100〜250℃の
温度範囲が選ばれる。これらの混合物には、諸物性を調
整する目的で、熱安定剤、光安定剤、光吸収剤、滑剤、
着色剤、顔料等を添加してもよい。
【0044】また、溶融した樹脂の押出温度は、100
〜270℃の範囲にあることが好ましく、130〜25
0℃の範囲にあることがより好ましい。押出温度が10
0℃未満であると、押出安定性が得難くなるだけでなく
過負荷に陥りやすくなり、押出温度が270℃を越える
と、ポリマーの分解が激しくなる。
【0045】押出機のダイは、線状のスリットを有する
ものが好適に使用でき、ダイの温度は押出温度の範囲と
同じ程度で良い。上記ダイによりシート状に押し出され
たポリ乳酸系重合体の溶融シートは、表面温度が10〜
40℃の間に制御されたキャストロール表面に、静電ピ
ニング法やエアナイフ法によって押し付けられ、未延伸
フィルムとなる。未延伸フィルムには同時又は逐次2軸
延伸処理が施されるが、多孔化を考慮すると、同時2軸
延伸する際は、それに先だって縦方向への予備延伸を行
うことが好ましい。予備延伸は、上記の未延伸シートを
ロール式の縦1軸延伸機に導き、ポリマーのガラス転移
点温度以上の温度で縦方向に1.05倍以上3.0倍以
下の延伸倍率となるように1軸延伸して行われる。縦延
伸倍率が3.0倍を超えると、続く2軸延伸工程での延
伸性に劣るものとなる。
【0046】2軸延伸処理は、縦延伸倍率と横延伸倍率
とがそれぞれ2.0倍以上5.0倍以下となるように施
される。延伸倍率が縦方向及び横方向についてそれぞれ
2倍未満であると、フィルムの多孔化が不充分となり1
0%以上の空孔率が得られず、5倍を超えるとフィルム
破れが多発する。
【0047】上記の延伸処理は、延伸温度をポリ乳酸系
重合体のガラス転移点温度Tg〜Tg+50℃の範囲と
して行うことが好ましい。2軸延伸を行った後は、孔の
形態安定性を増すとともに100℃での縦方向の熱収縮
率が20%以下となるように、熱固定が行なわれる。熱
固定は、延伸後、熱風を吹き付ける方法、赤外線を照射
する方法、マイクロ波を照射する方法、加熱されたロー
ル面上を接触走行させる方法などで行える。中でも、均
一に精度よく加熱できる点で、熱風を吹き付ける方法が
好ましく、70〜170℃の範囲で3秒以上熱処理す
る。
【0048】上記のように製造される生分解性を有する
多孔性フィルムの厚さは、用途により異なるが、一般的
には10〜100μm程度である。
【0049】
【実施例】次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、実施例、比較例における各種物性の測
定は以下の方法により実施した。 (1)フィルム厚み(μm):ハイデンハイン社製のマ
イクロメータを用いて測定した。 (2)延伸性:5分間以上延伸が継続したものを良好と
し、1分以上継続したが5分以内に延伸切断が発生した
ものをやや不良とし、1分未満で切断したものを不良と
した。 (3)空孔率(%):測定対象の生分解性を有する多孔
性フィルムを直径6cmの円状に切り抜き、その体積と
質量を求め、下記式に基づいて計算した。
【0050】空孔率(%)=100×[体積(cm3)−[質量(g))
/ホ゜リマー密度(g/cm3)]]/体積(cm3) (4)水蒸気透過度(g/(m2・d)):JIS−K
−7129に記載の方法に準じて、40℃、90%RH
雰囲気下で測定した。 (5)脆さ:幅10mm,長さ100mmの試料を用い
て、ASTM−D882に記載の方法に準じて、フィル
ムのTD方向の引張り破断伸度を測定し、下記のように
評価した。
【0051】 引張り破断伸度が30%以上:○ 引張り破断伸度が30%未満で20%以上:△ 引張り破断伸度が20%未満:× (6)強度保持率(%):試験片を40℃、70%RH
の環境試験室に2ヶ月間放置した後、ASTM−D88
2に記載の方法に準じて引張り強度を測定し、引張り強
度の保持率が80%以上あるものを良とし、80%未満
であるものを不可とした。 実施例1 ポリ乳酸系重合体として融点が167℃、D−乳酸含有
量が1.2モル%、重量平均分子量が195000のポ
リ乳酸(カーギル・ダウ社製、ネイチャーワークス)を
用い、特定のポリエステルとしてガラス転移点温度が−
35℃の脂肪族−芳香族共重合ポリエステル(BASF
社製、エコフレックスF)を用いた。そして、このポリ
乳酸75質量%と脂肪族−芳香族ポリエステル25質量
%との合わせて100質量部に対し、微紛状充填剤とし
て粒径が1.0μmの沈降硫酸バリウムを80質量部配
合した。
【0052】この混合物を、50mmΦの口径を有する
押出機で210℃で溶融し、幅400mmのTダイにて
シート状に押し出し、同時に表面温度が15℃のキャス
トロールで10m/分の引き取り速度で急冷固化して未
延伸シートを作成した。ポリマーの押し出し量は、後述
の延伸倍率を考慮して、フィルム厚みが最終的に30μ
mとなるように調整した。
【0053】この未延伸シートを倍率可変型の同時2軸
延伸機に供給して、温度85℃で縦(MD)方向に3.
0倍、横(TD)方向に3.3倍の延伸倍率となるよう
に同時2軸延伸を行い、130℃で熱処理を行って、リ
ラックス率を5%として生分解性を有する多孔性フィル
ムを作成した。
【0054】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】 実施例2 ポリ乳酸系重合体として融点が167℃、D−乳酸含有
量が1.2モル%、重量平均分子量が195000のポ
リ乳酸(カーギル・ダウ社製、ネイチャーワークス)を
用い、特定のポリエステルとしてポリエステルカーボネ
ート(三菱ガス化学社製:IUPEC 550)25質
量%を用いた。そして、このポリ乳酸75質量%とポリ
エステルカーボネート25質量%との合わせて100質
量部に対し、微紛状充填剤として粒径が1.0μmの沈
降硫酸バリウムを80質量部配合した。
【0057】この混合物を、50mmΦの口径を有する
押出機で210℃で溶融し、幅400mmのTダイにて
シート状に押し出し、同時に表面温度が15℃のキャス
トロールで10m/分の引き取り速度で急冷固化して未
延伸シートを作成した。ポリマーの押し出し量は、後述
の延伸倍率を考慮して、フィルム厚みが最終的に30μ
mとなるように調整した。
【0058】得られた未延伸シートをロール式予備縦延
伸機を用いて、70℃、延伸倍率1.1倍の条件下で予
備縦延伸を行い、予備1軸延伸フィルムを得た。この予
備1軸延伸フィルムを、倍率可変型の同時2軸延伸機に
供給して、温度85℃で縦(MD)方向に3.0倍、横
(TD)方向に3.3倍の延伸倍率となるように同時2
軸延伸を行って、130℃で熱処理を行い、リラックス
率を5%として生分解性を有する多孔性フィルムを作成
した。
【0059】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 実施例3 特定のポリエステルとして脂肪族ポリエステル(昭和高
分子社製、ビオノーレ#3001)25質量%を用い
た。また、予備延伸倍率を1.2倍とした。そしてそれ
以外は、実施例2と同様にして生分解性を有する多孔性
フィルムを作成した。
【0060】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 実施例4 特定のポリエステルとして脂肪族−芳香族共重合ポリエ
ステル(BASF社製、エコフレックスF)25質量%
を用いた。また、微紛状充填剤として粒径が2.0μm
の沈降炭酸カルシウムを用い、その配合割合を50質量
部とした。また、予備延伸倍率を1.5倍とし、同時2
軸延伸倍率を縦2.0倍、横3.3倍とした。そしてそ
れ以外は、実施例2と同様にして生分解性を有する多孔
性フィルムを作成した。
【0061】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 実施例5 特定のポリエステルとして脂肪族−芳香族共重合ポリエ
ステル(BASF社製、エコフレックスF)15質量%
とポリエステルカーボネート15質量%との合わせて3
0質量%を用い、ポリ乳酸70質量%との合わせて10
0質量部に対し、微紛状充填剤として沈降炭酸カルシウ
ム50質量部を配合した。また、予備延伸倍率を1.5
倍とし、同時2軸延伸倍率を縦2.0倍、横3.3倍と
した。そしてそれ以外は、実施例2と同様にして生分解
性を有する多孔性フィルムを作成した。
【0062】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 実施例6 特定のポリエステルとして脂肪族ポリエステル(昭和高
分子社製、ビオノーレ#3001)25質量%を用い
た。また、予備延伸倍率を2.0倍とし、同時2軸延伸
倍率を縦2.0倍、横4.0倍とした。そしてそれ以外
は、実施例2と同様にして生分解性を有する多孔性フィ
ルムを作成した。
【0063】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。実施例1〜実施例6は、
いずれもポリ乳酸系重合体と特定のポリエステルと微粉
状充填剤との配合割合が本発明の範囲内であり、また、
本発明の範囲内の延伸倍率にて延伸が施されていたた
め、得られたフィルムは10%以上の空孔率を発現し、
適度な水蒸気透過度を有し透湿性や通気性に優れ、柔軟
性にも優れたものが得られた。また、本発明の延伸倍率
の範囲内での延伸処理が施されていたため、熱収縮率が
小さく歪みの小さいフィルムとなり、しかも引張破断伸
度に優れ、強度保持率の高い機械的特性に優れたものと
なった。さらに、可塑剤が配合されていなかったため、
機械的特性や多孔性等の経時的変化の小さい生分解性を
有する多孔性フィルムが得られた。 比較例1 特定のポリエステルとして脂肪族ポリエステル(昭和高
分子社製、ビオノーレ#3001)25質量%を用い、
微紛状充填剤としての沈降硫酸バリウムの配合割合を本
発明の範囲よりも多く200質量部とした。また、予備
延伸倍率を1.5倍とし、同時2軸延伸倍率を縦2.0
倍、横3.3倍とした。そしてそれ以外は、実施例2と
同様にして生分解性を有する多孔性フィルムを作成しよ
うとしたが、フィルムの延伸を行えずフィルム化できな
かった。 比較例2 特定のポリエステルとして脂肪族−芳香族共重合ポリエ
ステル(BASF社製、エコフレックスF)を用い、そ
の配合割合を本発明の範囲よりも少なく3質量%とし、
ポリ乳酸の配合割合を本発明の配合割合よりも多く97
質量%とした。そしてそれ以外は、実施例2と同様にし
て生分解性を有する多孔性フィルムを作成した。
【0064】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 比較例3 ポリ乳酸の配合割合を本発明の配合割合よりも多く97
質量%とし、ポリエステルカーボネート(三菱ガス化学
社製:IUPEC 550)の配合割合を本発明の範囲
よりも少なく3質量%とし、沈降硫酸バリウムの配合割
合を130質量部とした。また、予備延伸倍率を1.2
倍とした。そしてそれ以外は、実施例2と同様にして生
分解性を有する多孔性フィルムを作成した。
【0065】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 比較例4 ポリ乳酸の配合割合を本発明の配合割合よりも少なく5
0質量%とし、特定のポリエステルとして脂肪族ポリエ
ステル(昭和高分子社製、ビオノーレ#3001)を用
い、その配合割合を本発明の範囲よりも多く50質量%
とした。また、予備延伸倍率を1.05倍とし、同時2
軸延伸倍率を縦3.0倍、横3.3倍とした。そしてそ
れ以外は、実施例2と同様にして生分解性を有する多孔
性フィルムを作成した。
【0066】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 比較例5 特定のポリエステルを配合せずに、ポリ乳酸80質量%
に対し可塑剤としてアセチルクエン酸トリブチル20質
量%を配合して、合わせて100質量部とした。また、
予備延伸倍率を1.5倍とし、同時2軸延伸倍率を縦
2.0倍、横3.3倍とした。そしてそれ以外は、実施
例2と同様にして生分解性を有する多孔性フィルムを作
成した。
【0067】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。 比較例6 沈降硫酸バリウムの配合割合を本発明の範囲よりも少な
く15質量部とした。また、予備延伸倍率を1.5倍と
し、同時2軸延伸倍率を縦2.0倍、横3.3倍とし
た。そしてそれ以外は、実施例2と同様にして生分解性
を有する多孔性フィルムを作成した。
【0068】得られたフィルムの組成を表1に、製造条
件及び物性などを表2に示す。比較例1は、微紛状充填
剤の添加量が本発明の範囲を超えていたため、上述のよ
うにフィルムの延伸が困難でフィルム化できなかった。
【0069】比較例2,3は、いずれも改質樹脂として
の特定のポリエステルの配合割合が本発明の範囲よりも
少なかったため、フィルムが脆くなり、機械的特性に劣
るものとなった。
【0070】比較例4は、改質樹脂としての特定のポリ
エステルの配合割合が本発明の範囲よりも多かったた
め、得られたフィルムは空孔率が低く透湿性や通気性に
劣るものとなり、また、熱収縮率も大きくなった。さら
に、フィルムが結晶化しにくかったためブロッキングが
生じやすくなって、操業性に劣るものとなった。
【0071】比較例5は、低分子量の可塑剤が配合され
ていたため、環境保存下での強度劣化が大きく、実使用
に耐え得るものではなかった。比較例6は、微紛状充填
剤の添加量が本発明の範囲よりも少なかったため、空孔
率が低く、透湿性や通気性に劣るものとなった。
【0072】
【発明の効果】本発明の生分解性を有する多孔性フィル
ムは、ポリ乳酸系重合体と、脂肪族―芳香族ポリエステ
ル、ポリエステルカーボネート及び脂肪族ポリエステル
から選ばれる少なくとも1種以上のポリマーと、微粉状
充填剤とを所定の割合にて配合した混合物からなり、微
粉状充填剤と樹脂成分との界面剥離により形成された空
孔の空孔率が10%以上となるように延伸処理が施され
てなることで、生分解性を有するとともに優れた柔軟性
を有し、しかも透湿性と通気性とを兼ね備えた生分解性
を有する多孔性フィルムが実現できる。また、この生分
解性を有する多孔性フィルムは、従来の多孔性フィルム
のように可塑剤が配合されていないため、可塑剤のブリ
ードアウトによる孔の塞がりやフィルムの生分解の促進
を低減でき、貯蔵条件下における機械的強力の経時低下
を低減できる。
【0073】従って、本発明の生分解性を有する多孔性
フィルムは、包装材料や、濾過材料や、衛生材料等のよ
うに、その使用期間がある程度長期にわたるものであっ
ても、好適に使用できる。
【0074】また、本発明の生分解性を有する多孔性フ
ィルムの製造方法は、ポリ乳酸系重合体と、脂肪族―芳
香族ポリエステル、ポリエステルカーボネート及び脂肪
族ポリエステルから選ばれるポリマーと、微粉状充填剤
とを所定の割合にて配合した混合物を溶融製膜し、縦延
伸倍率と横延伸倍率とがそれぞれ2.0倍以上5.0倍
以下となるように同時2軸延伸することで、延伸時にお
けるフィルム切れを低減でき、生産性の向上が図れ、本
発明の生分解性を有する多孔性フィルムを容易に作成で
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴崎 義之 京都府宇治市宇治樋ノ尻31−3 ユニチカ 株式会社宇治プラスチック工場内 (72)発明者 村井 計介 京都府宇治市宇治樋ノ尻31−3 ユニチカ 株式会社宇治プラスチック工場内 (72)発明者 迫田 恵子 京都府宇治市宇治樋ノ尻31−3 ユニチカ 株式会社宇治プラスチック工場内 (72)発明者 氈受 彰 京都府宇治市宇治樋ノ尻31−3 ユニチカ 株式会社宇治プラスチック工場内 Fターム(参考) 4F074 AA66 AA68 AA70 AC19 AC26 AC29 AG01 CA03 DA10 DA33 DA38 DA54 4J002 CF032 CF172 CF181 CG042 DE076 DE236 DG046 GD03 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ乳酸系重合体60〜95質量%と、
    脂肪族―芳香族ポリエステル、ポリエステルカーボネー
    ト及び脂肪族ポリエステルから選ばれる少なくとも1種
    以上のポリマー5〜40質量%との合わせて100質量
    部に対し、微粉状充填剤が20〜150質量部の範囲で
    配合された混合物からなるフィルムであって、前記微粉
    状充填剤と樹脂成分との界面剥離による空孔が形成さ
    れ、空孔率が10%以上であることを特徴とする生分解
    性を有する多孔性フィルム。
  2. 【請求項2】 微紛状充填剤の平均粒径が0.3〜4μ
    mの範囲であることを特徴とする請求項1記載の生分解
    性を有する多孔性フィルム。
  3. 【請求項3】 水蒸気透過度が500〜5000g/
    (m2・d)の範囲にあることを特徴とする請求項1又
    は2記載の生分解性を有する多孔性フィルム。
  4. 【請求項4】 微粉状充填剤が、硫酸バリウム、炭酸カ
    ルシウム、酸化マグネシウムから選ばれる少なくとも1
    種であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か1項に記載の生分解性を有する多孔性フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリ乳酸系重合体60〜95質量%と、
    脂肪族―芳香族ポリエステル、ポリエステルカーボネー
    ト及び脂肪族ポリエステルから選ばれる少なくとも1種
    以上のポリマー5〜40質量%との合わせて100質量
    部に対し、微粉状充填剤が20〜150質量部の範囲で
    配合された混合物を溶融製膜し、縦延伸倍率と横延伸倍
    率とがそれぞれ2.0倍以上5.0倍以下となるように
    同時2軸延伸してフィルム化することを特徴とする生分
    解性を有する多孔性フィルムの製造方法。
JP2001272818A 2001-09-10 2001-09-10 生分解性を有する多孔性フィルム及びその製造方法 Pending JP2003082140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272818A JP2003082140A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 生分解性を有する多孔性フィルム及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272818A JP2003082140A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 生分解性を有する多孔性フィルム及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003082140A true JP2003082140A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19098124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001272818A Pending JP2003082140A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 生分解性を有する多孔性フィルム及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003082140A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005120118A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 難燃性射出成形体
JP2005162843A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 多孔性フィルム
JP2007138148A (ja) * 2005-10-19 2007-06-07 Kao Corp 多孔性シート
JP2008132415A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Niigata Univ 濾過膜及びその製造方法
WO2010001268A3 (en) * 2008-06-30 2010-03-25 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Biodegradable packaging film
JP2011063808A (ja) * 2010-11-08 2011-03-31 Mitsubishi Plastics Inc 多孔性フィルム
WO2012023465A1 (ja) * 2010-08-18 2012-02-23 東レ株式会社 多孔性フィルム
EP1837363A4 (en) * 2005-01-11 2012-03-07 Asahi Kasei Chemicals Corp STONE FOIL OR PLATE
CN103319863A (zh) * 2012-03-19 2013-09-25 东丽先端材料研究开发(中国)有限公司 一种透湿多孔性薄膜
JP2015108160A (ja) * 2011-02-24 2015-06-11 東レ株式会社 ポリ乳酸系フィルム
JP2015174979A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 東レ株式会社 生分解性フィルム
JP2019531397A (ja) * 2016-09-29 2019-10-31 ロッテ ケミカル コーポレーション 生分解性高分子樹脂組成物およびその成形品
KR20220126854A (ko) * 2021-03-09 2022-09-19 주식회사 알토켐 포장물의 신선도 유지기능을 갖는 생분해성 포장재
CN115160742A (zh) * 2022-07-12 2022-10-11 广东春夏新材料科技股份有限公司 一种pbat复合材料及其制备方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05247245A (ja) * 1991-04-26 1993-09-24 Mitsui Toatsu Chem Inc 多孔性フィルム
JPH08245866A (ja) * 1995-03-09 1996-09-24 Shimadzu Corp 可塑化されたポリ乳酸組成物及びその成型品
JPH09291163A (ja) * 1996-02-29 1997-11-11 Mitsubishi Chem Corp 生分解性多孔質フィルム
JPH10262474A (ja) * 1997-03-21 1998-10-06 Kanebo Ltd 農業用シート
JPH10316739A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Kanebo Ltd ごみ袋
JPH11222528A (ja) * 1997-11-14 1999-08-17 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性フィルムおよびその製造方法
JP2001064414A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性フィルム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05247245A (ja) * 1991-04-26 1993-09-24 Mitsui Toatsu Chem Inc 多孔性フィルム
JPH08245866A (ja) * 1995-03-09 1996-09-24 Shimadzu Corp 可塑化されたポリ乳酸組成物及びその成型品
JPH09291163A (ja) * 1996-02-29 1997-11-11 Mitsubishi Chem Corp 生分解性多孔質フィルム
JPH10262474A (ja) * 1997-03-21 1998-10-06 Kanebo Ltd 農業用シート
JPH10316739A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Kanebo Ltd ごみ袋
JPH11222528A (ja) * 1997-11-14 1999-08-17 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性フィルムおよびその製造方法
JP2001064414A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性フィルム

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4659351B2 (ja) * 2003-10-14 2011-03-30 三菱樹脂株式会社 難燃性射出成形体
JP2005120118A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 難燃性射出成形体
JP2005162843A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 多孔性フィルム
EP1837363A4 (en) * 2005-01-11 2012-03-07 Asahi Kasei Chemicals Corp STONE FOIL OR PLATE
JP2007138148A (ja) * 2005-10-19 2007-06-07 Kao Corp 多孔性シート
JP2008132415A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Niigata Univ 濾過膜及びその製造方法
JP4710018B2 (ja) * 2006-11-28 2011-06-29 国立大学法人 新潟大学 濾過膜及びその製造方法
WO2010001268A3 (en) * 2008-06-30 2010-03-25 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Biodegradable packaging film
WO2012023465A1 (ja) * 2010-08-18 2012-02-23 東レ株式会社 多孔性フィルム
CN104830036A (zh) * 2010-08-18 2015-08-12 东丽株式会社 多孔性膜
CN103097441A (zh) * 2010-08-18 2013-05-08 东丽株式会社 多孔性膜
US20130137788A1 (en) * 2010-08-18 2013-05-30 Gouhei Yamamura Porous film
TWI572645B (zh) * 2010-08-18 2017-03-01 Toray Industries Porous film
JP5799809B2 (ja) * 2010-08-18 2015-10-28 東レ株式会社 多孔性フィルム
JP2011063808A (ja) * 2010-11-08 2011-03-31 Mitsubishi Plastics Inc 多孔性フィルム
JP2015108160A (ja) * 2011-02-24 2015-06-11 東レ株式会社 ポリ乳酸系フィルム
CN103319863B (zh) * 2012-03-19 2016-05-18 东丽先端材料研究开发(中国)有限公司 一种透湿多孔性薄膜
CN103319863A (zh) * 2012-03-19 2013-09-25 东丽先端材料研究开发(中国)有限公司 一种透湿多孔性薄膜
JP2015174979A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 東レ株式会社 生分解性フィルム
JP2019531397A (ja) * 2016-09-29 2019-10-31 ロッテ ケミカル コーポレーション 生分解性高分子樹脂組成物およびその成形品
US10961389B2 (en) 2016-09-29 2021-03-30 Lotte Chemical Corporation Biodegradable polymer resin composition and molded article thereof
KR20220126854A (ko) * 2021-03-09 2022-09-19 주식회사 알토켐 포장물의 신선도 유지기능을 갖는 생분해성 포장재
KR102474189B1 (ko) * 2021-03-09 2022-12-07 주식회사 알토켐 포장물의 신선도 유지기능을 갖는 생분해성 포장재
CN115160742A (zh) * 2022-07-12 2022-10-11 广东春夏新材料科技股份有限公司 一种pbat复合材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5867084B2 (ja) ポリ乳酸系フィルム
US5340646A (en) Breathable, hydrolyzable porous film
US5405887A (en) Porous film
JP5867406B2 (ja) 生分解性フィルム
WO2012023465A1 (ja) 多孔性フィルム
JP2003082140A (ja) 生分解性を有する多孔性フィルム及びその製造方法
WO2013038770A1 (ja) フィルム
US11952489B2 (en) Biologically degradable film
JP2014156539A (ja) ポリエステル樹脂組成物、該樹脂組成物を成形してなるフィルム、及び該フィルムを成形してなる袋
JP2007016091A (ja) ポリ乳酸フィルム
JP2004149679A (ja) 生分解性を有する多孔性フィルムおよびその製造方法
JP6287832B2 (ja) フィルム
KR100428953B1 (ko) 마스터배치용 지방족 폴리에스테르조성물 및 상기조성물을 이용한 지방족 폴리에스테르필름의 제조방법
JP6102315B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物及び該ポリエステル樹脂組成物を成形してなるフィルム
JP3182077B2 (ja) 生分解性フィルム
JP2004090522A (ja) ポリ乳酸系樹脂フィルム、及び、ポリ乳酸系樹脂溶断シール袋
JP3860163B2 (ja) 脂肪族ポリエステル樹脂組成物及びフィルム
JP2002012674A (ja) マスターバッチ用脂肪族ポリエステル組成物及び該組成物を用いる脂肪族ポリエステルフィルムの製造方法
JP6260377B2 (ja) 生分解性フィルム
JP4246523B2 (ja) 乳酸系樹脂組成物
JP6102314B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物及び該ポリエステル樹脂組成物を成形してなるフィルム
JP5957908B2 (ja) 生分解性フィルム
CA3154233C (en) Biodegradable film
JP2007262370A (ja) 樹脂組成物およびこれを用いたフィルム
JP2006076576A (ja) ひねり包装用フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080521

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110524

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110817

A02 Decision of refusal

Effective date: 20111213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02