JP2014200080A - 半導体装置 - Google Patents

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広樹 井上
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Abstract

【課題】オフセット電圧の補正機能を備えた差動回路を提供する。【解決手段】差動回路には、トランジスタとキャパシタを有するサンプルホールド回路が接続されている。サンプルホールド回路は、サンプリング動作により、キャパシタを充電または放電して差動回路のオフセット電圧を補正するための電圧を取得する。そして、ホールド動作により、キャパシタの電位を保持する。差動回路の通常動作時では、キャパシタで保持された電位により、差動回路の出力電位が補正される。サンプルホールド回路のトランジスタに、酸化物半導体でチャネルが形成されているトランジスタを用いることが好ましい。酸化物半導体トランジスタは、リーク電流がきわめて小さいので、サンプリング回路のキャパシタで保持されている電位の変動を抑えることができる。したがって、サンプリング動作は、1度実行すれば、差動回路の通常動作の実行前ごとに行う必要がない。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置、およびその駆動方法に関する。
なお、本明細書において、半導体装置とは、半導体素子(トランジスタ、ダイオード、抵抗素子、容量素子等)を含む回路を有する装置をいう。または、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般をいう。例えば、集積回路、集積回路を備えたチップ、表示装置、発光装置、および電子機器等は、半導体装置に含まれている場合や、半導体装置を有する場合がある。
差動回路は、演算増幅器(Operational Amplifier)、コンパレータ等に用いられている。
コンパレータは、アナログ−デジタル変換装置(以下、ADCと呼ぶことがある。)の主要な回路の1つである。コンパレータを構成するトランジスタの電気特性にばらつきがあると、コンパレータを構成する差動回路にオフセット電圧が発生する。オフセット電圧が発生すると、コンパレータの2つの入力端子に同じ電圧を印加していても、コンパレータでは、オフセット電圧を2つの入力端子の電位差として検出してしまうため、予期せぬ出力レベルの信号がコンパレータから出力されてしまう。そこで、高精度なA/D変換を行うには、差動回路のオフセット電圧を補正することが必要になる。
例えば、特許文献1では、ADCにコンパレータのオフセット電圧を測定する手段を設けており、測定手段で測定されたオフセット電圧を元に、コンパレータ毎に、参照電圧を設定している。さらに、特許文献1では、これら参照電圧を設定するための情報をメモリ回路に書き込んでおいて、ADCの使用時には、オフセット電圧の補正動作を行わないようにしている。
特開2002−319863号公報
本発明の一形態の課題は、差動回路のオフセット電圧を補正することが可能な新規な半導体装置を提供することにある。また、本発明の一形態の課題は、オフセット電圧を補正する機能を備え、かつオフセット電圧を補正するためのデータを記憶するメモリ機能を備えた半導体装置を提供することにある。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一形態は、これらの課題の全てを解決する必要はない。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項等の記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項等の記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一形態は、第1の入力端子、第2の入力端子及び出力端子を有し、第1の入力端子と第2の入力端子間の電位差に応じた電位を出力する機能を有する第1の回路と、 第1のトランジスタ及びキャパシタを有し、第1のノードで出力端子と接続し、第1のノードの電位を保持する機能を有する第2の回路と、 第2のノードで出力端子と接続し、第2の回路に保持された電位に従って第2のノードの電位を制御する第2のトランジスタと、を有し、 第1のトランジスタは、チャネル形成領域を含む酸化物半導体層を有する半導体装置である。
なお、以下の説明において、チャネルが酸化物半導体で形成されているトランジスタを酸化物半導体トランジスタ、又はOSトランジスタと呼ぶことがある。
本発明の一形態は、第1の入力端子、第2の入力端子、出力端子、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを有し、第1の入力端子と第2の入力端子間の電位差に応じた電位を出力する機能を有する第1の回路と、第3のトランジスタ及びキャパシタを有し、第1のノードで出力端子と接続し、第1のノードの電位を保持する機能を有する第2の回路と、第2のノードで出力端子と接続し、第2の回路に保持された電位に従って第2のノードの電位を制御する第4のトランジスタと、を有し、第1のトランジスタのゲートは、第1の入力端子と電気的に接続し、第2のトランジスタのゲートは、第2の入力端子と電気的に接続し、第1のトランジスタと第2のトランジスタにおけるチャネル長Lとチャネル幅Wの比が、2倍以上異なる半導体装置である。
本発明の一形態により、差動回路のオフセット電圧を高い精度で補正することが可能になる。また、本発明の一形態により、オフセット電圧を補正する機能、およびオフセット電圧を補正するためのデータを記憶するメモリ機能を備えた差動回路を提供することが可能になる。
A:差動回路の構成の一例を示す回路図。B:入力部の他の構成例を示す回路図。C:オフセット電圧の補正機能を有する回路の構成の一例を示す回路図。D、E:図Aの回路の動作の一例を説明するタイミングチャート、および回路図。 ダミースイッチを有する差動回路の構成の一例を示す回路図。 A、B:差動対を有する差動回路の構成の一例を示す回路図。 コンパレータの構成の一例を示す回路図。 出力段に増幅回路を備えたコンパレータの構成の一例を示す回路図。 出力段に増幅回路を備えたコンパレータの構成の一例を示す回路図。 ダミースイッチを有するコンパレータの構成の一例を示す回路図。 コンパレータを有するアナログ−デジタル変換装置(ADC)の構成の一例を示す回路図。 A:コンパレータを有するADCの構成の一例を示す回路図。 コンパレータを有するICチップのダイの構造の一例を示す断面図。 A:酸化物半導体トランジスタの構成の一例を示す上面図。B:線B1−B2による図Aの断面図。C:線B3−B4による図Aの断面図。 A−E:図11Aのトランジスタの作製方法の一例を説明するための断面図。 A:酸化物半導体トランジスタの構成の一例を示す上面図。B:線B1−B2による図Aの断面図。C:線B3−B4による図Aの断面図。 A−H:図13Aのトランジスタの作製方法の一例を説明するための断面図。 A−F:電子機器の一例を説明するための外観図。 A:検証用ダイ(NOSRAM)のブロック図。B:メモリセルの回路図。 A:検証用ダイの顕微鏡写真。B:同スペックシート。 ビット線に入力される信号波形。A:書き込み動作時。B:読み出し動作時。 A:メモリセルのトランジスタの電圧電流特性曲線。B:書き込み時間に対する同トランジスタのしきい値電圧の変化を示すグラフ。C:メモリセルの書き換え耐性を示すグラフ。 A:ADCの変換特性を示すグラフ。B:コンパレータの参照電圧(VREF)と遷移点電圧VTPとの差分を示すグラフ。
以下に、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下に示す実施の形態および実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、発明の実施の形態の説明に用いられる図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
なお、図面において、トランジスタは、ゲート、ソース、およびドレインと呼ばれる3つの端子(電極)を有する素子である。ゲートを除く2つの端子は、トランジスタの導電型(n、p)、端子に入力される電位によって、ソース、ドレインとしての機能が入れ替わることがある。そこで本明細書では、ソースおよびドレインと呼ばず、トランジスタのゲート以外の端子(電極)を第1電極、第2電極と呼ぶ場合がある。
なお、回路の動作の理解を容易にするため、図面では、トランジスタの回路記号として、その導電型、並びにソースとドレインを区別できる回路記号を用いている。しかし、上記のように、トランジスタのソース、ドレインに入力される電位によって、その機能が入れ替わることがある。したがって、本発明に係る半導体装置おいて、トランジスタのソースとドレインの区別は、図面に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1−図7を用いて、本実施の形態の半導体装置を説明する。本実施の形態では、半導体装置の一例として、オフセット電圧の補正機能を備えた差動回路について説明する。
<差動回路の構成例1>
図1Aは、差動回路の構成の一例を示す回路図である。回路10は、オフセット電圧の補正機能を組み込んだ差動回路である。
回路10は、差動回路20、1対の入力端子21および入力端子22、並びに出力端子23を有する。入力端子21および入力端子22には差動信号の入力端子対として機能する。出力端子23からは、入力端子21および入力端子22から入力される信号の電位の差(VIN1−VIN2)に応じた電位が信号VOUTとして出力される。差動回路20は、入力端子(+)と入力端子(−)から入力される信号の電位の差分に応じた信号を生成する回路である。なお、差動回路20の機能を理解しやすいように、図面では、差動回路20をアンプの回路記号で表している。
差動回路20は、ノードNgoutの電位を、電位差(VIN1−VIN2)に応じた電位にする機能を備え、ノードNgoutの電位の変化を信号として出力する。ノードNgoutの電位は、差動回路20のオフセット電圧による誤差が補正され、信号VOUT(もしくは、電位VOUT)として、出力端子23から出力される。差動回路20のオフセット電圧を補正する手段として、回路10は、更に、トランジスタM1−M4、およびキャパシタCnaを有する。これらの素子により、オフセット電圧に対応する電位がノードNAで保持される。ノードNAで保持されている電位によりNgoutの電位が調整される。
以下の説明において、ノードNgoutをNgoutと省略して呼ぶことがある。また、他のノード、電位、信号および回路などについても、同様に省略する場合がある。
トランジスタM1−M4は、スイッチとして機能する。トランジスタM1は、入力端子21と入力端子22間を接続するスイッチである。トランジスタM2は、入力端子21と差動回路20の入力端子(+)間を接続するスイッチである。なお、図1Bに示すように、トランジスタM2を、入力端子22と差動回路20の入力端子(−)間に設けてもよい。トランジスタM1およびトランジスタM2を含む回路により、差動回路20の2つの入力端子(21、22)を短絡し、かつ差動回路20から入力端子対(21、22)うち、一方の入力端子を切り離し、他方の入力端子のみを差動回路20に接続することが可能である。
トランジスタM3は、差動回路20の出力端子(Ngoutに接続される端子に相当する)と出力端子23間を接続するスイッチとして機能する。
トランジスタM4およびキャパシタCnaにより、サンプルホールド回路が構成されている。このサンプルホールド回路は、Ngoutの電位を検出して、その電位をノードNAで保持する機能を有する。ノードNAは、キャパシタCnaの一方の端子に対応する。キャパシタCnaの他方の端子は、電位Vaが供給される配線に接続される。トランジスタM4は、NgoutとNA間を接続するスイッチとして機能する。
ノードNAの電位により、ノードNgoutの電位を調節する回路の構成の一例を図1Cに示す。図1Cに示すように、差動回路20には、ノードNgoutに接続されたトランジスタM5が設けられている。トランジスタM5は、ノードNgoutの放電または充電を行う回路として機能する。トランジスタM5のソース−ドレイン間電流(以下、ドレイン電流と呼ぶ。)により、ノードNgoutの放電または充電を行うことで、その電位が調節される。トランジスタM5のゲートはノードNAに接続されているため、トランジスタM5のドレイン電流は、ノードNAの電位に応じた値となる。つまり、ノードNAの電位に応じて、ノードNgoutの電位が調節されることになる。
トランジスタM5の導電型、電位Vbなどを設定することにより、トランジスタM5によりノードNgoutを放電させるか、充電させるかを設定することができる。例えば、トランジスタM5をnチャネル型とし、電位Vbを接地電位などNgoutよりも低い電位に維持する場合は、トランジスタM5がオンになることで、ノードNgoutを放電することができる。
なお、図1Cでは、差動回路20を構成する回路として、トランジスタM5を図示しているが、トランジスタM5を差動回路20とは別の回路とみなすことも可能である。
<差動回路の駆動方法>
回路10では、差動回路20のオフセット電圧を補正するための電圧を検出するモードと、2つの入力信号の電位差に応じた信号VOUTを出力する通常動作モードの2つのモードで動作することができる。以下、オフセット電圧を補正するための電圧を『オフセット補正電圧』または『補正電圧』と呼ぶことがある。
オフセット補正電圧検出のモードでは、トランジスタM1、M4をオンにし、トランジスタM2、M3をオフにする。通常動作モードでは、トランジスタM1、M4をオフにし、トランジスタM2、M3をオンにする。そのため、図1Aの例では、トランジスタM1−M4を同じ導電型(ここではnチャネル型)とし、トランジスタM1とM4のオン、オフを共通の信号φ1で制御し、トランジスタM2、M3のオン、オフを共通の信号φ2で制御するようにしている。以下、図1Dおよび図1Eを用いて、回路10の動作を説明する。
[オフセット補正電圧の検出]
図1Dは、オフセット補正電圧検出モードを説明する図である。図1Dには、信号φ1、φ2の信号波形、および回路10の動作を示す回路図を示す。このモードでは、信号φ1のみをハイレベル(Hレベル)にして、トランジスタM1、M4をオンにし、トランジスタM2、M3をオフにする。
回路10の入力側では、トランジスタM1とトランジスタM2の動作により、差動回路20の2つの入力端子が短絡され、かつ双方の電位が同じ電位VIN2とされる。その結果、差動回路20の2つの入力端子間の電位差がゼロとなる。また、トランジスタM3がオフであるため、Ngoutと出力端子23間は非導通状態である。図1Dの状態では、Ngoutに負帰還がかかるため、Ngoutの電位はやがて一定の値に収束する。サンプルホールド回路(M4、Cna)は、この電位を取得し、記憶する。
サンプルホールド回路(M4、Cna)では、トランジスタM4がオンとなり、サンプリングモードとなる。トランジスタM4のドレイン電流により、キャパシタCnaが充電される。次に、サンプルホールド回路(M4、Cna)をホールドモードにするため、信号φ1をローレベル(Lレベル)にしてトランジスタM4をオフにする。ノードNAが電気的に浮遊状態となり、ノードNAでオフセット補正電圧が保持される。回路10では、通常動作モードでは、ノードNAに保持されている電位を利用して信号VOUTの誤差が補正される。
[通常動作]
通常動作モードは、差動回路20において、VIN1とVIN2の電位差に対応する電圧を検出して、出力端子23から検出結果を示す信号VOUT(または電位VOUT)を出力するモードである。図1Eは、通常動作モードを説明する図である。図1Eには、信号φ1、φ2の信号波形、および回路10の動作を説明する回路図を示す。このモードでは、信号φ2のみをHレベルとする。そのため、トランジスタM2、M3はオンとなり、トランジスタM1、M4はオフとなる。
Ngoutには、差動回路20により、VIN1とVIN2の電位差に対応する電位が出力され、かつ、Ngoutの電位は、ノードNAで保持されている電位で補正されるため、オフセット電圧が補正された電位が信号VOUTとして出力端子23から出力される。
図1Eに示すように、通常動作モードでは、ノードNAは電気的に浮遊状態となる。ノードNAの電位の変動をできるだけ少なくすることで、オフセット補正電圧をノードNAに長期間記憶させておくことができる。ノードNAにオフセット補正電圧を記憶させておくことができれば、通常動作の実行前に、オフセット補正電圧の検出動作を繰り返し行う必要がなくなる。これにより、通常動作以外の動作を少なくすることができるため、回路10の応答速度の向上、消費電力の削減になる。
ノードNAにオフセット補正電圧を長期間記憶させるためには、ノードNAからの電荷のリークパスを流れる電流をできるだけ少なくすればよい。そのため、トランジスタM4には、オフ状態でのリーク電流(オフ電流)が少ないトランジスタが用いられることが好ましい。本明細書では、オフ電流が低いとは、室温においてチャネル幅1μmあたりのオフ電流が10zA以下であることをいう。オフ電流は少ないほど好ましいため、チャネル幅で規格化されたオフ電流値が1zA/μm以下、更に10yA/μm以下とし、更に1yA/μm以下であることが好ましい。なお、その場合のソース−ドレイン間電圧は、例えば、0.1V−3Vの範囲、または5V程度である。このようにオフ電流が少ないトランジスタとしては、チャネルが酸化物半導体で形成されているトランジスタが挙げられる。
トランジスタM4をオフ電流が少ないトランジスタとすることで、サンプルホールド回路(M4、Cna)に不揮発性メモリの機能を付加することができる。そのため、差動回路20のオフセット電圧を補正するためのデータを記憶するメモリを、回路10の外部に設ける必要がない。本実施の形態により、回路10の素子数を増やすことなく、また回路10のサイズを大きくすることなく、また余分な電力を消費することなく、回路10の内部にオフセット電圧を補正するためのデータ(補正電圧)を記憶させることが可能である。
回路10にOSトランジスタを設ける場合、OSトランジスタは、バックゲートを有するトランジスタとしてもよい。バックゲートの電位を制御することで、OSトランジスタのしきい値電圧値を制御することができる。トランジスタM4を、バックゲートを有するOSトランジスタにする場合、信号φ1がLレベルのときに、トランジスタM4を確実のオフになるようにバックゲートの電位を制御すればよい。例えば、バッグゲートの電位は、接地電位にすることができる。
<差動回路の構成例2>
以下、図2を用いて、差動回路の他の構成例を説明する。図2に示す回路11は、回路10にダミートランジスタを設けた差動回路である。
ダミートランジスタとは、ソースとドレインが短絡されたトランジスタである。回路11において、ダミートランジスタDM1はトランジスタM4とノードNA間を接続するダミースイッチとして機能する。また、ダミートランジスタDM1は、通常動作モードでチャネルが形成されるように、ゲートに信号φ2が入力される。
オフセット補正電圧の検出モードは、信号φ1をHレベルからLレベルにすることで終了する。そのため、トランジスタM4がオンからオフに遷移するとき、トランジスタM4のチャージインジェクジョンや、フィードスルーの影響により、ノードNAの電位が変動してしまう恐れがある。そこで、これらの影響によるノードNAの電位の変化を補償するためにダミートランジスタDM1を設けるとよい。通常動作モードの開始時は信号φ2がLレベルからHレベルに変化する。この信号φ2のレベルが変化する際に、ダミートランジスタDM1はオフからオンに遷移するので、ノードNAの電位を上昇させることができる。
なお、トランジスタM4をOSトランジスタとした場合、ダミートランジスタDM1もOSトランジスタで作製することが好ましい。
<差動回路の構成例3>
以下、図3Aおよび図3Bを用いて、オフセット電圧補正機能付き差動回路のより具体的な回路構成を説明する。
回路10において、差動回路20としては、トランジスタ対でなる差動対を含む差動回路を適用することができる。図3Aに、差動対を有する差動回路の一例を示す。図3Aの回路30の回路図は、図1Aの回路10の差動回路20をより具体的にした回路図に相当し、差動回路40は差動回路20に対応する回路である。
差動回路40は、2つのトランジスタMP1、MP2でなる差動対、電流源41および負荷回路42を有する。差動回路40には、高電源電位VH1および低電源電位VL1が供給される。
ここでは、差動対のトランジスタMP1、MP2をpチャネル型トランジスタとしている。トランジスタMP1、MP2のソースには電流源41が接続され、同ドレインには負荷回路42が接続されている。負荷回路42として、例えば、抵抗素子、カレントミラー回路などを設けることができる。
図3Aでは、トランジスタM5のソースを低電源電位VL2が供給される配線に接続し、キャパシタCnaの端子を低電源電位VL3が供給される配線に接続している。低電源電位VL1−VL3を同じ電位とすることができる場合は、低電源電位供給用の配線を共通にすることができる。
なお、差動対トランジスタと呼ばれる差動対を構成する2つのトランジスタは、オフセット電圧を発生させないように、一般に、電気特性が同じになるように同じサイズで同じ構造で作製される。本実施の形態では、オフセット電圧の補正機能を効果的に機能させるため、オフセット電圧が発生するように、差動対トランジスタの電流電圧特性を意図的に異ならせる。このようにすることで、オフセット補正電圧検出モードを実行した際に、ノードNAの電位をトランジスタM5が確実にオンになる電位にすることができる。
具体的には、トランジスタMP1、トランジスタMP2は、チャネル長Lとチャネル幅Wの比(W/L)を2倍以上異ならせる。2つのトランジスタMP1とMP2のW/Lの差異は、例えば、2倍以上10倍以下とすればよい。またW/Lの差異は2の累乗(2、kは1以上の整数)とすると、回路の設計が容易になり好ましい。例えば、トランジスタMP2のW/Lを、トランジスタMP1のW/Lの2倍(k=1、2、3)とすればよい。
また、回路30にも、図2のようにダミートランジスタDM1を設けることができる。図3Bに、差動対およびダミートランジスタを有する差動回路の構成の一例を示す。図3Bの回路31は、回路30にダミートランジスタDM1を設けた回路に対応する。
また、図3A、図3Bでは、差動対トランジスタ(MP1、MP2)をpチャネル型としたが、nチャネル型とすることもできる。この場合、電流源41を低電源電位VL1側に設け、負荷回路42を高電源電位VH1側に設ければよい。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1の差動回路を適用したコンパレータについて説明する。なお、実施の形態1の差動回路は、コンパレータに限らず、オペアンプ、サンプルホールド回路、フィルター回路など様々な回路に適用することが可能である。
図4−図7は、コンパレータの構成の一例を示す回路図である。図4−図7に示すコンパレータ101−104は、電位VINが参照電位VREFよりも高いこと、および低いことを検出する機能を有する。VINがVREFを超えている場合は、出力端子23から、Hレベルの信号VOUTが出力される。VINがVREF未満である場合は、出力端子23から、Lレベルの信号VOUTが出力される。
<コンパレータの構成例1>
図4に示すように、コンパレータ101は、差動回路40、トランジスタM1−M5、およびキャパシタCnaを有する。
コンパレータ101には、配線25により高電源電位VDDが供給され、配線26により低電源電位VSSが供給される。VSSは接地電位とすることができる。また、入力端子22に参照電位VREFが入力され、入力端子21に比較対象となる電位VIN(または信号VIN)が入力される。よって、オフセット補正電圧検出モードでは、差動回路40の2つの入力端子(MP1のゲート、MP2のゲート)にはVREFが入力されることになる。配線28から、トランジスタM1のゲートに信号φ1が入力される。配線29から、トランジスタM2のゲートに信号φ2が入力される。配線39から、トランジスタM3のゲートに信号φ2が入力される。配線38から、トランジスタM4のゲートに信号φ1が入力される。
差動回路40において、トランジスタM41は電流源41として機能する。トランジスタM41は、pチャネル型トランジスタであり、ゲートが、電位VBIASが入力される配線27に接続され、ソースが配線25に接続され、ドレインが差動対(MP1、MP2)に接続されている。
トランジスタM42およびトランジスタM43はカレントミラー回路を構成し、負荷回路42として機能する。ここでは、トランジスタM42、M43をnチャネル型トランジスタとしている。
トランジスタMP1およびトランジスタMP2は差動対を構成する。ここでは、トランジスタMP2のW/Lは、トランジスタMP1の2倍以上とする。これは、トランジスタM5は、ノードNgoutを放電する回路(その電位を低下する回路)として機能し、ノードNgoutの電位を上昇させる機能を持たないからである。そのため、オフセット補正電圧検出モードにおいて、ノードNgoutの電位を、通常動作モードで放電により低下する電圧分予め上昇させるために、トランジスタMP2のW/LをトランジスタMP1よりも大きくする。
<コンパレータの構成例2、3>
コンパレータの出力段に、増幅回路を設けることができる。増幅回路は、差動回路40の出力(Ngoutの電位)を増幅する機能を有する回路であればよい。例えば、増幅回路としては、ソースフォロワ回路、ソース接地増幅回路などが挙げられる。増幅回路は、NgoutとトランジスタM3の間に設けられる。増幅回路の入力端子は、Ngoutに接続され、その出力端子はトランジスタM3を介して、出力端子23に接続される。
図5に、ソースフォロワ回路を有するコンパレータの構成例を示す。コンパレータ102の出力段にソースフォロワ回路50が設けられている。ソースフォロワ回路50は、直列に接続されたトランジスタM51とトランジスタM52を有する。トランジスタM51は、ゲートが配線27に接続され、ソースが配線25に接続され、ドレインがトランジスタM52のソースに接続されている。また、トランジスタM52は、ゲートがノードNgoutに接続され、ソースがトランジスタM51のドレインに接続され、ドレインは配線26に接続されている。
ソースフォロワ回路50は、トランジスタM52のゲート−ソース間電圧(|Vgs|)分、入力電位よりも出力電位(ノードNgoutの電位)を上昇させることができる。よって、ノードNgoutの電位をVgoutとすると、ノードNvoutの電位は、Vgout+|Vgs|となる。
図6に、ソース接地増幅回路を有するコンパレータの構成例を示す。コンパレータ103の出力段にソース接地増幅回路60が設けられている。ソース接地増幅回路60は、直列に接続されたトランジスタM61とトランジスタM62を有する。トランジスタM61は、ゲートが配線27に接続され、ソースが配線25に接続され、ドレインがトランジスタM62のドレインに接続されている。また、トランジスタM62は、ゲートがノードNgoutに接続され、ソースが配線26に接続され、ドレインはトランジスタM61のドレインに接続されている。
なお、ソース接地増幅回路60は、入力される論理値を反転して出力するため、コンパレータ103では、入力端子21に参照電位VREFが入力され、入力端子22にVINが入力される。また、トランジスタM2が入力端子22側に設けられている。
<コンパレータの構成例4>
図2の回路11のように、ダミートランジスタをコンパレータに設けることができる。図7にダミートランジスタを有するコンパレータの構成の一例を示す。図7のコンパレータ104は、図6のコンパレータ103にダミートランジスタDM1を設けた回路に対応する。配線39からDM1のゲートに信号φ2が入力される。また、コンパレータ101、102にも、ダミートランジスタDM1を設けてもよい。
本実施の形態のコンパレータを用いることでアナログ−デジタル変換装置(ADC)を構成することができる。以下、図8および図9を用いて、ADCの構成の一例を説明する。ここでは、フラッシュ型ADCの構成例について説明する。
<ADCの構成例1>
図8に示すように、ADC111は、コンパレータ・アレイ120およびエンコーダ130を有する。コンパレータ・アレイ120には、複数段のコンパレータ121が並列に配置されている。コンパレータ121として、コンパレータ101−104を適用することができる。各コンパレータ121の反転入力端子(−)には、異なる参照電位が入力され、非反転入力端子(+)には、電位VINが入力される。各コンパレータ121には、信号φ1、φ2が入力される。
図8の例では、ADC111は、3ビットのADCであり、コンパレータ・アレイ120には、7(=2−1)段のコンパレータ121が設けられている。以下の説明では、コンパレータ・アレイ120の7つのコンパレータを区別する場合、CP1−CP7と呼ぶことにする。
CP1−CP7の反転入力端子(−)には、参照電位VREF1−VREF7が入力される。各CP1−CP7の出力は、エンコーダ130に入力される。エンコーダ130は、CP1−CP7の出力の電位レベルから、3ビットのデジタルコードに対応する信号DOUT[2:0]を生成し、出力する。DOUT[0]は、1(2)ビット目のデジタルコードを表す。
<ADCの構成例2>
図9に示すように、ADC112は、ADC111にサンプルホールド回路140(S/H)を設けた回路である。サンプルホールド回路140は、トランジスタMSH1およびキャパシタCSH1を有する。サンプルホールド回路140は、電位VINに応じた電位をキャパシタCSH1で保持する機能を有する。
トランジスタMSH1は、信号φ1によりオン、オフが制御される。トランジスタMSH1をトランジスタM4と同じ導電型(ここでは、nチャネル型)とすることで、コンパレータ121に設けられるサンプルホールド回路(M4、Cna)と同じタイミングで、サンプルホールド回路140のサンプリング動作およびホールド動作を実行することができる。よって、コンパレータ121でのオフセット補正電圧を検出している間に、サンプルホールド回路140で電位VINのサンプリングを行うことができる。
なお、トランジスタMSH1のオン、オフを信号φ1およびφ2とは異なる信号で制御してもよい。
また、トランジスタMSH1も、トランジスタM4と同様に、オフ電流のきわめて小さいOSトランジスタとすることで、サンプルホールド回路140に不揮発性メモリの機能を持たせることができる。これにより、サンプルホールド回路140でサンプリングした電位を長期間保持することが可能になる。
本実施の形態で説明したADCは、アナログ信号をデジタルコードに変換する装置として様々な半導体装置に組み込むことができる。例えば、通信用IC、多値データを記憶可能な記憶装置、CMOS型イメージセンサなどの半導体装置のADCに、本実施の形態のADCを適用することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1の差動回路および実施の形態2のコンパレータは、他の回路と共に、1つのICチップに組み込むことができる。本実施の形態では、コンパレータを有する半導体装置として、この半導体装置を構成するICチップのダイの構造について説明する。
図10に、ダイ500の部分的な断面構造の一例を示す。図10には、半導体装置を構成する素子として、トランジスタ501―503、およびキャパシタ504を示す。なお、図10は、ダイ500を特定の切断線で切った断面図ではなく、ダイ500の積層構造を説明するための図面である。
ダイ500から作製されたICチップを電子部品として、様々な電子機器を得ることができる。
ダイ500において、トランジスタ501、502は、単結晶シリコンウエハ510にチャネルが形成されるトランジスタであるため、トランジスタ501、502をSiトランジスタ501、502と呼ぶことにする。Siトランジスタ501はpチャネル型トランジスタであり、Siトランジスタ502はnチャネル型トランジスタである。また、トランジスタ503は、チャネルが酸化物半導体で形成されるOSトランジスタであるため、OSトランジスタ503と呼ぶことにする。
コンパレータ101−104において、OSトランジスタ503は、トランジスタM4に対応し、キャパシタ504はキャパシタCnaに対応する。また、Siトランジスタ501は、例えば、差動対を構成するトランジスタMP2に対応する。Siトランジスタ502は、例えば、カレントミラー回路を構成するトランジスタ(M42、M43)や、スイッチを構成するトランジスタ(M1―M3、M5)に対応する。
図10に示すように、Siトランジスタ501、502など単結晶シリコンウエハ510で作製された半導体素子上に、OSトランジスタ503およびキャパシタ504を積層することで、ダイ500のサイズを小さくすることができる。また、ダイ500において、OSトランジスタの数はSiトランジスタに対して少ないため、Siトランジスタ501、502よりも大きなデザインルールで、OSトランジスタ503を作製することができる。
図10の例では、単結晶シリコンウエハ510は、n型の単結晶シリコンウエハである。これ以外の半導体基板として、n型またはp型のSOI基板、および化合物半導体基板(GaAs基板、InP基板、GaN基板、SiC基板、ZnSe基板等)等を用いることができる。
Siトランジスタ501、502は、素子分離用絶縁膜511により、電気的に分離されている。素子分離用絶縁膜511の形成には、選択酸化法(LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法)またはトレンチ分離法等を用いることができる。なお、単結晶シリコンウエハ510の代わりに、SOI型の半導体基板を用いてもよい。この場合、素子分離は、エッチングにより半導体層を素子ごとに分割することにより行われる。
単結晶シリコンウエハ510において、Siトランジスタ501、502が形成される領域には、酸化処理および/又は窒化処理により絶縁膜512が形成されている。絶縁膜512は、Siトランジスタ501、502のゲート絶縁膜を構成する。また、Siトランジスタ502が形成される領域には、p型の導電性を付与する不純物元素を選択的に導入することにより、pウェル513が形成されている。
Siトランジスタ501は、p型不純物領域514、p型低濃度不純物領域515、ゲート電極516を有し、Siトランジスタ502はn型不純物領域518、n型低濃度不純物領域519、およびゲート電極520を有する。ゲート電極516、520には、サイドウォール517、521が形成されている。
Siトランジスタ501、502上には、絶縁膜531が形成されている。絶縁膜531および絶縁膜512には、p型不純物領域514、n型不純物領域518に達するコンタクトホールが形成されている。これらのコンタクトホールには、p型不純物領域514に接して電極541、542が形成され、n型不純物領域518に接して電極543、544が形成されている。絶縁膜531上には、これら電極541−544に接して配線545−548が形成されている。
ゲート電極516、520、電極541−544および配線545−548を形成するための導電性材料としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム等の金属を用いることができる。また、これら金属を成分とする合金、および化合物などを用いることができる。また、ゲート電極516、520を、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される半導体、ニッケルシリサイドなどのシリサイドを用いて形成することができる。
絶縁膜531上に、絶縁膜532および絶縁膜533が形成され、絶縁膜533上に、OSトランジスタ503およびキャパシタ504が形成されている。
OSトランジスタ503は、酸化物半導体層570、絶縁膜534、導電膜571−574を有する。絶縁膜534は、OSトランジスタ503のゲート絶縁膜を構成する。導電膜571、572は、同ソース電極またはドレイン電極として機能する。導電膜573は、ゲート電極を構成する。導電膜574はバックゲート電極を構成する。なお、導電膜574は、必要に応じてOSトランジスタ503に設ければよい。
OSトランジスタ503は、絶縁膜532上に形成された導電膜551によりSiトランジスタ502に接続されている。
キャパシタ504は、誘電体が絶縁膜534で構成され、一対の端子(電極)は、導電膜572および導電膜575で構成されている。
OSトランジスタ503およびキャパシタ504は、絶縁膜535および絶縁膜536に覆われている。絶縁膜535としては、絶縁膜536から放出された水素が酸化物半導体層570に侵入するのを防ぐ機能を有する絶縁膜が好ましい。このような絶縁膜として窒化シリコン膜等がある。
なお、絶縁膜531−536は、単層の絶縁膜で、または2層以上の多層の絶縁膜で形成することができる。これら絶縁膜531−536を構成する絶縁膜としては、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタル等でなる膜があげられる。また、これらの絶縁膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて形成することができる。
なお、本明細書において、酸化窒化物とは、窒素よりも酸素の含有量が多い化合物をいい、窒化酸化物とは、酸素よりも窒素の含有量が多い化合物をいう。
絶縁膜536上に、導電膜552に接する導電膜553が形成されている。絶縁膜536を覆って、平坦化膜として機能する絶縁膜561が形成される。絶縁膜561上に、導電膜554が形成されている。導電膜554は、取り出し電極、または引き回し配線を構成し、導電膜553に接して設けられている。絶縁膜561上に絶縁膜562が形成されている。絶縁膜562には、導電膜554に達するコンタクトホール563が形成されている。
絶縁膜561および絶縁膜562も、絶縁膜531−536と同様に形成することができるが、平坦化膜として機能させるため、ポリイミドやアクリルなどの樹脂膜で形成することが好ましい。また、導電膜551−554および導電膜571−575は、配線545と同様に形成することができる。
酸化物半導体層570の厚さは、2nm以上40nm以下とすればよい。また、酸化物半導体層570は、OSトランジスタ503のチャネル形成領域を構成するためi型(真性半導体)又はi型に限りなく近いことが望ましい。電子供与体(ドナー)となる水分または水素等の不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減された酸化物半導体層は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。ここでは、このような酸化物半導体層を高純度化された酸化物半導体層と呼ぶことにする。高純度化された酸化物半導体層で作製されたトランジスタは、オフ電流が極めて小さく、信頼性が高い。
オフ電流の小さいトランジスタを作製するため、酸化物半導体層570のキャリア密度は、1×1017/cm以下が好ましい。より好ましくは1×1016/cm以下、1×1015/cm以下、1×1014/cm以下、または1×1013/cm以下である。
酸化物半導体層570を用いることでオフ状態のOSトランジスタ503のソース−ドレイン電流を室温(25℃程度)にて1×10−18A以下とすることができる。室温(25℃程度)におけるオフ状態のソース−ドレイン電流は、好ましくは1×10−21A以下であり、さらに好ましくは1×10−24A以下である。または85℃にて、オフ電流値を1×10−15A以下とすることができ、好ましくは1×10−18A以下にし、さらに好ましくは1×10−21A以下にする。なお、トランジスタがオフ状態とは、nチャネル型のトランジスタの場合、ゲート電圧がしきい値電圧よりも十分小さい状態をいう。具体的には、ゲート電圧がしきい値電圧よりも1V以上、2V以上または3V以上小さければ、トランジスタはオフ状態である。
チャネルが酸化物半導体で形成されたトランジスタのオフ電流が極めて小さくなることは、種々の実験により証明が可能である。例えば、チャネル幅が1×10μmでチャネル長が10μmのトランジスタにおいて、ソース−ドレイン間電圧(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲でのオフ電流が、半導体パラメータアナライザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下であるという測定データが得られた。この場合、トランジスタのチャネル幅で規格化したオフ電流は100zA/μm以下になる。
別の実験として、キャパシタにトランジスタを接続して、キャパシタに注入するまたは放電する電荷をOSトランジスタで制御する回路を用いて、オフ電流の測定を行う方法がある。この場合、キャパシタの単位時間あたりの電荷量の推移からOSトランジスタのオフ電流を測定する。その結果、ドレイン電圧が3Vの条件下でOSトランジスタのオフ電流が数十yA/μmであることが確認された。従って、高純度化された酸化物半導体層でチャネル形成領域を形成したトランジスタは、オフ電流が結晶性を有するSiトランジスタに比べて著しく小さくなる。
酸化物半導体層570は、少なくとも少なくともIn、Ga、SnおよびZnのうちの1種以上の元素を含有する酸化物で形成されることが好ましい。このような酸化物としては、n−Sn−Ga−Zn酸化物や、In−Ga−Zn酸化物、In−Sn−Zn酸化物、In−Al−Zn酸化物、Sn−Ga−Zn酸化物、Al−Ga−Zn酸化物、Sn−Al−Zn酸化物,In−Zn酸化物、Sn−Zn酸化物、Al−Zn酸化物半導体、Zn−Mg酸化物半導体、Sn−Mg酸化物、In−Mg酸化物や、In−Ga酸化物、In酸化物、Sn酸化物、Zn酸化物等を用いることができる。また、これら酸化物にInとGaとSnとZn以外の元素、例えばSiOを含む酸化物半導体を用いることができる。
てもよい。
なお、例えば、In−Ga−Zn−酸化物とは、In、Ga、およびZnを含む酸化物、という意味であり、In、Ga、ZnおよびOの原子数の比は問わない。
また、酸化物半導体層570の結晶構造として、単結晶、微結晶、多結晶、および非晶質が代表的である。酸化物半導体層570としては、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜が好ましい。また、酸化物半導体層570は、単層の酸化物膜で形成してもよいし、2以上の多層の酸化物半導体膜で形成してもよい。
以下では、酸化物半導体層570を構成する酸化物半導体膜の構造について説明する。
酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜と非単結晶酸化物半導体膜とに大別される。非単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜などをいう。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶成分を有さない酸化物半導体膜である。微小領域においても結晶部を有さず、膜全体が完全な非晶質構造の酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも原子配列の規則性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。以下、CAAC−OS膜について詳細な説明を行う。
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、結晶部同士の明確な境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
なお、本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAAC−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
以下、CAAC−OS膜の成膜方法の一例を説明する。例えば、成膜方法の一例として、多結晶である酸化物半導体スパッタリング用ターゲットを用いたスパッタリング法がある。
CAAC−OS膜は、例えば、多結晶である酸化物半導体スパッタリング用ターゲットを用い、スパッタリング法によって成膜する。当該スパッタリング用ターゲットにイオンが衝突すると、スパッタリング用ターゲットに含まれる結晶領域がa−b面から劈開し、a−b面に平行な面を有する平板状またはペレット状のスパッタリング粒子として剥離することがある。この場合、当該平板状のスパッタリング粒子が、結晶状態を維持したまま基板に到達することで、CAAC−OS膜を成膜することができる。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の不純物混入を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制できる。例えば、成膜室内に存在する不純物濃度(水素、水、二酸化炭素および窒素等)を低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物濃度を低減すればよい。具体的には、露点が−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜時の基板加熱温度を高めることで、基板到達後にスパッタリング粒子のマイグレーションが起こる。具体的には、基板加熱温度を100℃以上740℃以下、好ましくは200℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板加熱温度を高めることで、平板状のスパッタリング粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレーションが起こり、スパッタリング粒子の平らな面が基板に付着する。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージを軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体積%とする。
スパッタリング用ターゲットの一例として、In−Ga−Zn−O化合物ターゲットについて以下に示す。
InO粉末、GaO粉末およびZnO粉末を所定のmol数で混合し、加圧処理後、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−Ga−Zn−O化合物ターゲットとする。なお、X、YおよびZは任意の正数である。ここで、所定のmol数比は、例えば、InO粉末、GaO粉末およびZnO粉末が、2:2:1、8:4:3、3:1:1、1:1:1、4:2:3または3:1:2である。なお、粉末の種類、およびその混合するmol数比は、作製するスパッタリング用ターゲットによって適宜変更すればよい。
または、複数回、膜を堆積させる方法でCAAC−OS膜を形成することができる。このような方法の一例を以下に示す。
まず、第1の酸化物半導体層を1nm以上10nm未満の厚さで成膜する。第1の酸化物半導体層はスパッタリング法を用いて成膜する。具体的には、基板温度を100℃以上500℃以下、好ましくは150℃以上450℃以下とし、成膜ガス中の酸素割合を30体積%以上、好ましくは100体積%として成膜する。
次に、加熱処理を行い、第1の酸化物半導体層を結晶性の高い第1のCAAC−OS膜とする。加熱処理の温度は、350℃以上740℃以下、好ましくは450℃以上650℃以下とする。また、加熱処理の時間は1分以上24時間以下、好ましくは6分以上4時間以下とする。また、加熱処理は、不活性雰囲気または酸化性雰囲気で行えばよい。好ましくは、不活性雰囲気で加熱処理を行った後、酸化性雰囲気で加熱処理を行う。不活性雰囲気での加熱処理により、第1の酸化物半導体層の不純物濃度を短時間で低減することができる。一方、不活性雰囲気での加熱処理により第1の酸化物半導体層に酸素欠損が生成されることがある。その場合、酸化性雰囲気での加熱処理によって該酸素欠損を低減することができる。なお、加熱処理は1000Pa以下、100Pa以下、10Pa以下または1Pa以下の減圧下で行ってもよい。減圧下では、第1の酸化物半導体層の不純物濃度をさらに短時間で低減することができる。
第1の酸化物半導体層は、厚さが1nm以上10nm未満であることにより、厚さが10nm以上である場合と比べ、加熱処理によって容易に結晶化させることができる。
次に、第1の酸化物半導体層と同じ組成の第2の酸化物半導体層を10nm以上50nm以下の厚さで成膜する。第2の酸化物半導体層はスパッタリング法を用いて成膜する。具体的には、基板温度を100℃以上500℃以下、好ましくは150℃以上450℃以下とし、成膜ガス中の酸素割合を30体積%以上、好ましくは100体積%として成膜する。
次に、加熱処理を行い、第2の酸化物半導体層を第1のCAAC−OS膜から固相成長させることで、結晶性の高い第2のCAAC−OS膜とする。加熱処理の温度は、350℃以上740℃以下、好ましくは450℃以上650℃以下とする。また、加熱処理の時間は1分以上24時間以下、好ましくは6分以上4時間以下とする。また、加熱処理は、不活性雰囲気または酸化性雰囲気で行えばよい。好ましくは、不活性雰囲気で加熱処理を行った後、酸化性雰囲気で加熱処理を行う。不活性雰囲気での加熱処理により、第2の酸化物半導体層の不純物濃度を短時間で低減することができる。一方、不活性雰囲気での加熱処理により第2の酸化物半導体層に酸素欠損が生成されることがある。その場合、酸化性雰囲気での加熱処理によって該酸素欠損を低減することができる。なお、加熱処理は1000Pa以下、100Pa以下、10Pa以下または1Pa以下の減圧下で行ってもよい。減圧下では、第2の酸化物半導体層の不純物濃度をさらに短時間で低減することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
図11A−図14Hを参照して、本実施形態では、OSトランジスタの構成、およびその作製方法を説明する。本実施の形態のOSトランジスタは、例えば、図10のOSトランジスタ503として作製することができる。
<OSトランジスタの構成例1>
図11A−図11Cに、トップゲート型のOSトランジスタの構成の一例を示す。図11Aは、OSトランジスタ651の上面図である。図11Bは、線B1−B2による図11Aの断面図であり、図11Cは、線B3−B4による同断面図である。
図11Bに示すように、OSトランジスタ651は、基板600上に設けられた下地絶縁膜602、下地絶縁膜602上に設けられた多層膜606、ソース電極616a、ドレイン電極616b、ゲート絶縁膜612、ゲート電極604、および保護絶縁膜618を有する。
ゲート絶縁膜612は、ソース電極616aおよびドレイン電極616b上に設けられている。ソース電極616aおよびドレイン電極616bは、下地絶縁膜602および多層膜606上に設けられている。また、ソース電極616aおよびドレイン電極616bは、多層膜606の側端部と接して設けられている。保護絶縁膜618は、ゲート絶縁膜612およびゲート電極604上に設けられている。
多層膜606は、下地絶縁膜602上に設けられた酸化物層606a、酸化物層606a上に設けられた酸化物半導体層606b、および酸化物半導体層606b上に設けられた酸化物層606cを含む。
ここでは、3層構造の多層膜606を有するOSトランジスタ651について説明するが、多層膜606は、複数の酸化物層が積層されていればよく、2層または4層構造でもよい。例えば、多層膜606を2層構造とする場合は、酸化物層606aと酸化物半導体層606bで構成することができる。
なお、ここでは、下地絶縁膜602および保護絶縁膜618を、OSトランジスタ651を構成する膜としているが、これらの膜の一方および双方をOSトランジスタ651を構成する膜とは別の膜とすることもできる。
図11Bに示すように、ソース電極616aおよびドレイン電極616bに用いられている導電膜の種類によっては、ソース電極616aおよびドレイン電極616bにより多層膜606の一部から酸素が奪われて、多層膜606に部分的にn型化された領域(ソース領域およびドレイン領域)が形成されることがある。図11Bは、このようにn型領域が、多層膜606に形成されている例を示しており、n型領域の境界を点線で示す。
n型領域は、多層膜606における酸素欠損が多い領域であり、後述するように、ソース電極616aおよびドレイン電極616bを構成する導電膜を形成することにより、形成生成される。また、図示していないが、ソース電極616aおよびドレイン電極616bには、多層膜606と接する領域に多層膜606中の酸素が入り込み、混合層が形成される場合がある。
図11Aにおいて、ゲート電極604と重なる領域において、ソース電極616aとドレイン電極616bとの間隔をチャネル長という。ただし、OSトランジスタ651が、ソース領域およびドレイン領域を含む場合、ゲート電極604と重なる領域において、ソース領域とドレイン領域との間隔をチャネル長といってもよい。
なお、チャネル形成領域とは、多層膜606において、ゲート電極604と重なり、かつソース電極616aとドレイン電極616bとに挟まれる領域をいう。また、チャネルとは、チャネル形成領域において、電流が主として流れる領域をいう。ここでは、チャネルは、チャネル形成領域において酸化物半導体層606bで形成されている部分である。
酸化物層606cは酸化物半導体層606bを構成する元素1種または2種以上から構成され、伝導帯下端のエネルギーが酸化物半導体層606bよりも0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV以上または0.15eV以上、かつ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下または0.4eV以下真空準位に近い酸化物層である。なお、酸化物半導体層606bは少なくともインジウムを含むと、キャリア移動度が高くなるため好ましい。このとき、ゲート電極604に電界を印加すると、多層膜606のうち、伝導帯下端のエネルギーが小さい酸化物半導体層606bにチャネルが形成される。即ち、酸化物半導体層606bとゲート絶縁膜612との間に酸化物層606cを有することによって、OSトランジスタ651のチャネルをゲート絶縁膜612と接しない酸化物半導体層606bに形成することができる。また、酸化物半導体層606bを構成する元素1種または2種以上から酸化物層606cが構成されるため、酸化物半導体層606bと酸化物層606cとの界面において、界面散乱が起こりにくい。従って、該界面においてキャリアの動きが阻害されないため、OSトランジスタ651の電界効果移動度が高くなる。
酸化物層606cの厚さは、3nm以上100nm以下、好ましくは3nm以上50nm以下とする。また、酸化物半導体層606bの厚さは、3nm以上200nm以下、好ましくは3nm以上100nm以下、さらに好ましくは3nm以上15nm以下とする。酸化物層606aの厚さは、3nm以上100nm以下、好ましくは3nm以上50nm以下とする。
また、酸化物層606aは、酸化物半導体層606bを構成する元素1種または2種以上から構成され、伝導帯下端のエネルギーが酸化物半導体層606bよりも0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV以上または0.15eV以上、かつ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下または0.4eV以下真空準位に近い酸化物層である。酸化物半導体層606bを構成する元素1種または2種以上から酸化物層606aが構成されるため、酸化物半導体層606bと酸化物層606aとの界面に界面準位を形成しにくい。該界面が界面準位を有すると、該界面をチャネルとしたしきい値電圧の異なる第2のトランジスタが形成され、OSトランジスタ651の見かけ上のしきい値電圧が変動することがある。従って、酸化物層606aを設けることにより、OSトランジスタ651のしきい値電圧等の電気特性のばらつきを低減することができる。
例えば、酸化物層606aおよび酸化物層606cは、酸化物半導体層606bと同じ元素(インジウム、ガリウム、亜鉛)を主成分とし、ガリウムを酸化物半導体層606bよりも高い原子数比で含む酸化物層とすればよい。具体的には、酸化物層606aおよび酸化物層606cとして、酸化物半導体層606bよりもガリウムを1.5倍以上、好ましくは2倍以上、さらに好ましくは3倍以上高い原子数比で含む酸化物層を用いる。ガリウムは酸素と強く結合するため、酸素欠損が酸化物層に生じることを抑制する機能を有する。即ち、酸化物層606aおよび酸化物層606cは酸化物半導体層606bよりも酸素欠損が生じにくい酸化物層である。
なお、酸化物層606a、酸化物半導体層606bおよび酸化物層606cは、非晶質または結晶質とする。好ましくは、酸化物層606aは非晶質または結晶質とし、酸化物半導体層606bは結晶質とし、酸化物層606cは非晶質とする。チャネルが形成される酸化物半導体層606bが結晶質であることにより、OSトランジスタ651に安定した電気特性を付与することができる。
以下では、OSトランジスタ651のその他の構成要素について説明する。
基板600としては、ガラス基板、石英基板などの絶縁性基板を用いることができる。また、実施の形態2で示した半導体基板を用いることができる。
ソース電極616aおよびドレイン電極616bは、アルミニウム、チタン、クロム、コバルト、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、ルテニウム、銀、タンタルおよびタングステンを1種以上含む導電膜を、単層で、または積層で用いればよい。なお、ソース電極616aとドレイン電極616bは同一組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。例えば、タングステン膜と窒化タンタル膜の積層を用いる。
なお、図11Aでは、多層膜606の端部がゲート電極604の端部よりも外側に形成されているが、多層膜606中で光によってキャリアが生成されることを抑制するために、ゲート電極604の内側に多層膜606の端部が存在するように形成してもよい。
下地絶縁膜602としては、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタル等の物質を1種または複数含む絶縁膜を、単層で、または積層して形成すればよい。
下地絶縁膜602は、例えば、1層目を窒化シリコン層とし、2層目を酸化シリコン層とした多層膜とすればよい。この場合、酸化シリコン層は酸化窒化シリコン層でも構わない。また、窒化シリコン層は窒化酸化シリコン層でも構わない。酸化シリコン層は、欠陥密度の小さい酸化シリコン層を用いると好ましい。具体的には、g値が2.001の電子スピンの密度が3×1017spins/cm以下、好ましくは5×1016spins/cm以下である酸化シリコン層を用いる。なお、g値およびスピン密度は、電子スピン共鳴(ESR)装置で測定されるESRスペクトルから算出することができる。窒化シリコン層は水素およびアンモニアの放出量が少ない窒化シリコン層を用いる。水素、アンモニアの放出量は、昇温脱離ガス分析(TDS;Thermal Desorption Spectroscopy)にて測定すればよい。また、窒化シリコン層は、酸素を透過しない、またはほとんど透過しない窒化シリコン層を用いる。
または、下地絶縁膜602は、例えば、1層目を第1の窒化シリコン層とし、2層目を第1の酸化シリコン層とし、3層目を第2の酸化シリコン層とした多層膜とすればよい。この場合、第1の酸化シリコン層および/又は第2の酸化シリコン層は酸化窒化シリコン層でも構わない。また、窒化シリコン層は窒化酸化シリコン層でも構わない。第1の酸化シリコン層は、欠陥密度の小さい酸化シリコン層を用いると好ましい。具体的には、g値が2.001の電子スピンの密度が3×1017spins/cm以下、好ましくは5×1016spins/cm以下である酸化シリコン層を用いる。第2の酸化シリコン層は、過剰酸素を有する酸化シリコン層を用いる。窒化シリコン層は水素およびアンモニアの放出量が少ない窒化シリコン層を用いる。また、窒化シリコン層は、酸素を透過しない、またはほとんど透過しない窒化シリコン層を用いる。
過剰酸素を含む酸化シリコン層とは、加熱処理等によって酸素を放出することができる酸化シリコン層をいう。酸化シリコン層を絶縁膜に拡張すると、過剰酸素を有する絶縁膜は、加熱処理によって酸素を放出する機能を有する絶縁膜である。
ここで、加熱処理によって酸素を放出する膜とは、表面温度が100℃以上700℃以下、または100℃以上500℃以下の範囲で行われるTDS分析にて放出される酸素が、酸素原子に換算して1×1018atoms/cm以上、1×1019atom/cm以上または1×1020atoms/cm以上である膜のことをいう。
また、加熱処理によって酸素を放出する膜は、過酸化ラジカルを含むこともある。具体的には、過酸化ラジカルに起因するスピン密度が、5×1017spins/cm以上であることをいう。なお、過酸化ラジカルを含む膜は、ESRスペクトルにおいて、g値が2.01近傍に非対称の波形を有すること膜をいう。
または、過剰酸素を含む絶縁膜は、酸素が過剰な酸化シリコン(SiO(X>2))であってもよい。酸素が過剰な酸化シリコン(SiO(X>2))は、シリコン原子数の2倍より多い酸素原子を単位体積当たりに含むものである。単位体積当たりのシリコン原子数および酸素原子数は、RBS(ラザフォード後方散乱分光法)により測定した値である。
ゲート絶縁膜612および下地絶縁膜602の少なくとも一方が過剰酸素を含む絶縁膜を含む場合、酸化物半導体層606bの酸素欠損を低減することができる。
また、保護絶縁膜618は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを1種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層して形成すればよい。
<OSトランジスタの作製方法例1>
以下、図12A−図12Eを用いて、OSトランジスタ651の作製方法の一例について説明する。
まずは、下地絶縁膜602が形成された基板600を準備する。下地絶縁膜602としては、スパッタリング装置を用い、過剰酸素を含む酸化シリコン層を形成する。
次に、酸化物層606aとなる酸化物層を成膜する。酸化物層606aとしては、膜厚20nmのIGZO(In:Ga:Zn=1:3:2)膜を用いる。なお、IGZO(In:Ga:Zn=1:3:2)膜の成膜条件としては、スパッタリング装置を用い、基板温度200℃、Ar/O=30/15sccm、成膜圧力=0.4Pa、成膜電力(DC)=0.5kW、基板−ターゲット間距離(T−S間距離)=60mmとする。
次に、酸化物半導体層606bとなる酸化物半導体層を成膜する。酸化物半導体層606bとしては、膜厚15nmのIGZO(In:Ga:Zn=1:1:1)膜を用いる。なお、IGZO(In:Ga:Zn=1:1:1)膜の成膜条件としては、スパッタリング装置を用い、基板温度300℃、Ar/O=30/15sccm、成膜圧力=0.4Pa、成膜電力(DC)=0.5kW、基板−ターゲット間距離(T−S間距離)=60mmとする。
次に、酸化物層606cとなる酸化物層を成膜する。酸化物層606cとしては、膜厚5nmのIGZO(In:Ga:Zn=1:3:2)膜を用いる。なお、IGZO(In:Ga:Zn=1:3:2)膜をスパッタリング装置で形成する場合、その成膜条件は、基板温度200℃、Ar/O=30/15sccm、成膜圧力=0.4Pa、成膜電力(DC)=0.5kW、基板−ターゲット間距離(T−S間距離)=60mmとすることができる。
次に、第1の加熱処理を行うと好ましい。第1の加熱処理は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下で行えばよい。第1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上、1%以上もしくは10%以上含む雰囲気、または減圧状態で行う。または、第1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化性ガスを10ppm以上、1%以上または10%以上含む雰囲気で加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理によって、酸化物半導体層606bとなる酸化物半導体層の結晶性を高め、さらに下地絶縁膜602、酸化物層606aとなる酸化物層、酸化物半導体層606bとなる酸化物半導体層および/又は酸化物層606cとなる酸化物層から水素や水等の不純物を除去することができる。
次に、酸化物層606aとなる酸化物層、酸化物半導体層606bとなる酸化物半導体層および酸化物層606cとなる酸化物層の一部をエッチングし、酸化物層606a、酸化物半導体層606bおよび酸化物層606cを含む多層膜606を形成する(図12A参照。)。
次に、ソース電極616aおよびドレイン電極616bとなる導電膜を成膜する。例えば、導電膜として、タングステン膜を用いた場合、タングステン膜が多層膜606から酸素を抜き出すことで、多層膜606とタングステン膜が接している領域にn型領域が形成される。また、チタン膜を形成した場合は、この領域にチタンが拡散することでn型化される。次に、この導電膜の一部をエッチングし、ソース電極616aおよびドレイン電極616bを形成する(図12B参照。)。
次に、第2の加熱処理を行うと好ましい。第2の加熱処理は、第1の加熱処理と同様に行うことが可能である。第2の加熱処理により、多層膜606から水素や水等の不純物を除去することができる。また、第2の加熱処理により、多層膜606が露出されている領域に酸素が供給されるため、ソース電極616aおよびドレイン電極616bの形成時にn型化された領域がi型化される。
次に、ゲート絶縁膜612を成膜する(図12C参照。)。ゲート絶縁膜612は、例えば、1層目を第1の酸化シリコン層とし、2層目を第2の酸化シリコン層とし、3層目を窒化シリコン層とする多層膜とすればよい。この場合、第1の酸化シリコン層および/又は第2の酸化シリコン層は酸化窒化シリコン層としてもよい。また、窒化シリコン層は窒化酸化シリコン層としてもよい。第1の酸化シリコン層は、欠陥密度の小さい酸化シリコン層を用いると好ましい。具体的には、ESRにてg値が2.001の信号に由来するスピンのスピン密度が3×1017spins/cm以下、好ましくは5×1016spins/cm以下である酸化シリコン層を用いる。第2の酸化シリコン層は、過剰酸素を有する酸化シリコン層を用いる。窒化シリコン層は水素およびアンモニアの放出量が少ない窒化シリコン層を用いる。また、窒化シリコン層は、酸素を透過しない、またはほとんど透過しない窒化シリコン層を用いる。
次に、ゲート電極604となる導電膜を成膜する。次に、この導電膜の一部をエッチングし、ゲート電極604を形成する(図12D参照。)。次に、保護絶縁膜618を成膜する(図12E参照。)。
以上のようにして、OSトランジスタ651を作製することができる。
OSトランジスタ651は、多層膜606の酸化物半導体層606bの酸素欠損が低減されているため、安定した電気特性を有する。
<OSトランジスタの構成例2>
次に、図13A−図13Cを参照して、OSトランジスタ651とは異なる構造のOSトランジスタの一例について説明する。
図13A−図13Cに、トップゲート型のOSトランジスタの構成の一例を示す。図13Aは、OSトランジスタの上面図である。図13Bは、図13Aの一点鎖線B1−B2による断面図であり、図13Cは、図13Aの一点鎖線B3−B4による断面図である。
図13A−図13Cに示すように、OSトランジスタ652は、基板600上に設けられた下地絶縁膜602、下地絶縁膜602上に設けられた多層膜606、ソース電極616a、ドレイン電極616b、ゲート絶縁膜612、ゲート電極604、および保護絶縁膜618を有する。
下地絶縁膜602上には、酸化物層606a、酸化物半導体層606bが積層して設けられている。ソース電極616aおよびドレイン電極616bは、酸化物層606aと酸化物半導体層606bとの積層膜上に接して設けられている。また、この積層膜並びにソース電極616aおよびドレイン電極616b上に酸化物層606cが設けられている。酸化物層606c上にゲート絶縁膜612を介してゲート電極604が設けられている。
図13B及びCには、ゲート電極604、ゲート絶縁膜612および酸化物層606cが同一の平面形状を有するように形成されている例について示すが、これに限定されるものではない。例えば、酸化物層606cおよび/又はゲート絶縁膜612が、ゲート電極604の端部よりも外側に存在している部分を有していても構わない。
なお、ソース電極616aおよびドレイン電極616bに用いる導電膜の種類によっては、酸化物半導体層606bの一部から酸素を奪い、または混合層を形成し、酸化物半導体層606b中にn型領域を形成することがある。図13Bにおいて、n型領域の境界を点線で示す。
図13Aに示す平面レイアウトにおいて、ゲート電極604は、チャネル形成領域全体に重なるように設けられている。このようなレイアウトにすることで、ゲート電極604側から光が入射した際に、光によってチャネル形成領域中にキャリアが生成されることを抑制することができる。即ち、図13Aの例ではゲート電極604は遮光膜としての機能を有する。もちろん、チャネル形成領域はゲート電極604と重ならない領域を有していてもよい。
<OSトランジスタの作製方法例2>
以下では、図14A−図14Hを参照して、OSトランジスタ652の作製方法の一例について説明する。OSトランジスタ651の作製工程と同様な工程は、それに準じて行われる。
まず、基板600を準備する。次に、下地絶縁膜602を形成する。次に、酸化物層636aおよび酸化物半導体層636bを、この順番で形成する(図14A参照。)。
次に、酸化物層636aおよび酸化物半導体層636bの一部をエッチングし、島状の酸化物層606aおよび酸化物半導体層606bを形成する(図14B参照。)。このエッチングを行う前に、第1の加熱処理を行うのが好ましい。
次に、導電膜616を形成する(図14C参照。)。導電膜616の形成により、酸化物層606aおよび酸化物半導体層606bの積層膜の上層にn型領域607が形成される場合がある。
次に、導電膜616の一部をエッチングし、ソース電極616aおよびドレイン電極616bを形成する(図14D参照。)。次に、第2の加熱処理を行うのが好ましい。第2の加熱処理を行うことで、酸化物半導体層606bの露出したn型領域607に酸素が供給され、i型領域にできる場合がある(図14D参照。)。
次に、酸化物層636cを形成する(図14E参照。)。
次に、絶縁膜642を形成する。絶縁膜642は、例えば、プラズマを用いたCVD法により形成すればよい。CVD法では、基板温度を高くするほど、緻密で欠陥密度の低い絶縁膜が得られる。絶縁膜642は、加工後にゲート絶縁膜612として機能するため、緻密で欠陥密度が低いほどトランジスタの電気特性は安定となる。一方、下地絶縁膜602が過剰酸素を含むとき、トランジスタの電気特性は安定となる。ところが、下地絶縁膜602が露出した状態で基板温度を高くすると、下地絶縁膜602から酸素が放出し、過剰酸素が低減してしまう場合がある。
ここでは、絶縁膜642の形成時に、下地絶縁膜602が酸化物層636cで覆われているため、下地絶縁膜602からの酸素放出を抑制することができる。そのため、下地絶縁膜602に含まれる過剰酸素を低減させることなく、絶縁膜642を緻密で欠陥密度の低い絶縁膜とすることができる。そのため、トランジスタの信頼性を高めることができる。
次に、導電膜634を形成する(図14F参照。)。次に、酸化物層636c、絶縁膜642および導電膜634の一部をエッチングし、それぞれ酸化物層606c、ゲート絶縁膜612およびゲート電極604とする(図14G参照。)。
次に、保護絶縁膜618を形成する。以上で、図13に示すOSトランジスタ652を作製することができる。(図14H参照。)。保護絶縁膜618の形成後に第3の加熱処理を行うと好ましい。第3の加熱処理は、第1の加熱処理と同様に行うことができる。
トランジスタ651、652は、多層膜606の酸化物半導体層606bにチャネルが形成されているため、安定した電気特性を有し、高い電界効果移動度を有する。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態3で説明したICチップを電子部品として組み込まれた電子機器について説明する。
このような電子機器の例として、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像再生装置(DVD等の記録媒体の画像データを読み出し、その画像を表示するディスプレイを有する装置)に用いることができる。その他に、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメラ、デジタルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレーヤ等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機等が挙げられる。これら電子機器の具体例を図15A−図15Fに示す。
図15Aおよび図15Bに、携帯型の情報端末900を示す。情報端末900は、筐体901、筐体902、表示部903a、および表示部903b等を有する。
表示部903aはタッチ入力機能を有するパネルとなっている。例えば、図15Aのように、表示部903aに表示される選択ボタン904により「タッチ入力」を行うか、「キーボード入力」を行うかを選択できる。選択ボタンは様々な大きさで表示できるため、幅広い世代の人が使いやすさを実感できる。ここで、例えば「タッチ入力」を選択した場合図15Bのように表示部903aにはキーボード905が表示される。
また、情報端末900は、図15Bのように、表示部903aと表示部903bの何れか一方を取り外すことができる。例えば、表示部903aもタッチ入力機能を有するパネルとし、表示部903bを取り外すようにすることで、情報端末900の利便性を向上させることができる。
情報端末900は、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示する機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示部に表示する機能、表示部に表示した情報を操作又は編集する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、等を有することができる。また、筐体901、902の裏面や側面に、外部接続用端子(イヤホン端子、USB端子など)、記録媒体挿入部などを備える構成としてもよい。
また情報端末900は、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。無線により、電子書籍サーバから、所望の書籍データなどを購入し、ダウンロードする構成とすることも可能である。更に、筐体902にアンテナやマイクなどの装置を設けて通話機能を持たせることができる。これにより、情報端末900を携帯電話として使用することが可能になる。
図15Cに電子書籍910を示す。電子書籍910は、表示手段として、電子ペーパーを実装している。電子書籍910は、筐体911と筐体912の2つの筐体で構成されている。筐体911および筐体912には、それぞれ表示部913および表示部914が設けられている。筐体911と筐体912は、軸部915により接続されており、該軸部915を軸として開閉動作を行うことができる。また、筐体911には、電源916、操作キー917、スピーカー918などが設けられている。
図15Dに、テレビジョン装置920を示す。テレビジョン装置920は、筐体921、表示部922、およびスタンド923などで構成されている。テレビジョン装置920の操作は、筐体921が備えるスイッチや、リモコン操作機924により行うことができる。
図15Eに、スマートフォン930を示す。筐体935には、表示部931、スピーカー932、マイク933、操作ボタン934等が設けられている。
図15Fに、デジタルカメラ940を示す。デジタルカメラ940は、筐体941、表示部942、操作スイッチ943などによって構成されている。
本実施例では、フラッシュ型ADCを備えた半導体装置としてメモリを作製し、その動作検証を行った結果を説明する。具体的には、多値データを記憶可能なメモリのダイを作製し、メモリセルからの出力信号をADCにより3ビットのデジタル信号に変換する動作を検証した。
なお、本実施例のメモリを『NOSRAM』と呼ぶことにする。NOSRAMとは、Non−volatile Oxide Semiconductor Random Access Memoryに由来する名称であり、メモリセルに、OSトランジスタが用いられている書き換え可能なメモリの1種である。
<NOSRAMの構成>
図16Aに、検証用ダイのブロック図を示し、図16Bに、NOSRAMセルの回路図を示す。図17Aに、実際に作製した検証用ダイの顕微鏡写真を示し、図17BにNOSRAM(検証用ダイ)のスペックシートを示す。
NOSRAMセルには、ADCのコンパレータと同様に、yA/umレベル(yは10−24)の極小オフリーク電流という特異な特徴を持つOSトランジスタが用いられている。本実施例では、これらOSトランジスタを構成する酸化物半導体膜として、CAAC構造を有するIGZO膜が用いられている。そのため、本実施例のOSトランジスタを『CAAC−IGZOトランジスタ』と呼ぶことにする。
図16Bに示すように、NOSRAMセルは、データ書き込みに使用されるトランジスタMm1、データ読み出しに使用されるトランジスタMm2、電荷蓄積およびトランジスタMm2のゲート電圧を制御するおよびキャパシタCm1を有する。WLIGZOは書き込みワード線であり、WLcは読み出しワード線である。BLはビット線であり、SLはソース線である。なお、SLは、NOSRAMセルアレイで、共通の配線として設けられている。
トランジスタMm1はCAAC−IGZOトランジスタであり、トランジスタMm2はSiトランジスタである。トランジスタMm1、トランジスタMm2のテクノロジは0.45μmであり、キャパシタCm1の容量値は2fFとした(図17B参照)。
12本のBLの出力に、それぞれ、ADCが接続されている。ADCは、オフセット電圧補正機能を備えた3ビットのADCである。検証用ダイには、ADC111(図8)に、エンコーダ130の出力にラッチ回路を設けたADCを作製した。また、このADCのコンパレータとしては、図7のコンパレータ104が適用されている。検証用ダイのコンパレータには、入力信号VINとして、BLからの出力信号が入力される。
<NOSRAMの動作>
試作したNOSRAMの動作を説明する。
[書き込み動作]
図18AにNOSRAMセルの書き込み時のBLに入力される信号の波形を示す。なお、試作したNOSRAMでは、書き込み電圧をデジタルコードが1変わるごとに、0.3V変化させた。デジタルコード”111”−”000”に対する書き込み電圧を、2.7V、2.4V、2.1V、1.8V、1.5V、1.2V、0.9V、0.6Vとした。
書き込み動作は、まず選択行のWLcにVSSを印加し、選択行のWLIGZOにVHを印加し、トランジスタMm1をオンにする。次に、3bitのデータに対応した8値の電圧が、書き込みスイッチを介して12本のBLに出力される。これにより各BLに与えられた電圧が、選択行のNOSRAMセルのキャパシタCm1に直接的に印加される。つまり、3bitのデータを行単位で書き込むことができる。最後に選択行のWLIGZOの電圧をVLにし、WLcの電圧をVHにして、トランジスタMm1およびMm2をオフにして、書き込み動作が完了する。
[読み出し、A/D変換]
図18Bに、読み出し動作時のBLからの出力信号の波形を示す。読み出し動作により、選択行のセルにおいて、書き込まれた電圧に対応する電圧がBLから出力され、信号VINとして、ADCの7つのコンパレータに入力される。7つのコンパレータでは、それぞれ、入力信号VINを参照電圧(VREF1−VREF7)と比較する。コンパレータの比較結果は、エンコーダで3bitのデジタルデータに変換される。エンコーダから出力された3bitのデジタル信号は、ラッチ回路においてLAT信号によりサンプリングされる。
コンパレータのトランジスタM4は、CAAC−IGZOトランジスタであるため、コンパレータ自体にオフセット電圧を補正するためのデータ(補正電圧)記憶させておくことができる。よって、検証用ダイにおいて、18kbitのNOSRAMセルアレイ全体のデータを読み出す際には、コンパレータでのオフセット補正電圧の取得動作は、読み出し動作の実行前に1度のみ実行すればよい。
<NOSRAMセルの検証結果>
図19A乃至図19Cに、NOSRAMセルの動作の検証結果を示す。
図19Aは、読み出し動作でのWLcの電圧VWLCに対するトランジスタMm2のドレイン電流Idの変化を示すグラフである。つまり、図19Aは、トランジスタMm2の電流電圧特性曲線を示している。また、図19Aには、3ビットのデータ(デジタルコード)に対応する電圧(0.6V、0.9V、1.2V、1.5V、1.8V、2.1V、2.4V、2.7V)が書き込まれたNOSRAMセルのIdを測定した結果を示す。
図19Aにおいて、一番左側の曲線が書き込み電圧2.7VのIdを示し、一番右側の曲線が書き込み電圧0.6VのIdを示している。図19Aは、NOSRAMセルに書き込まれた電圧に応じて、トランジスタMm2のしきい値電圧(Vth)が変化することを示している。
図19Bは、書き込み時間に対するしきい値電圧(Vth)の変化を示すグラフである。図19BのVthは、図19Aの電流電圧特性曲線および書き込み時間から算出した値である。5nsecの間で、8値のいずれの書き込み電圧をキャパシタCm1に蓄積できることが確認された。
図19Cに、NOSRAMセルの書き換え耐性を示す。NOSRAMセルは1×1012回の書き換えを行った後でも、8値の書き込み電圧に応じたVthを維持していることが確認された。
これらの結果から、NOSRAMセルが、3bitのデータを正確に記憶できることが確認された。
<ADCの検証結果>
図20AにADCの変換特性のグラフを示す。図20Aは、コンパレータに入力されるVINに対する、ADCで得られるデジタルコードを示すグラフである。また、ADCの各コンパレータに与えられる参照電圧VREF1−VREF7は、セルしきい値(セルVth)の中央値に設定した。なお、セルVthとは、読み出し時点でのBLの電圧のことをいい、セルに書き込まれた電圧とトランジスタMm2のしきい値電圧(Vth)で決まる電圧である(図18B参照)。
図20Bに、検証用ダイのADCの性能を示す。図20Bは、コンパレータの参照電圧(VREF)と遷移点電圧VTPとの差分(VTP―VREF)を示すグラフである。図20Bは、検証用ダイにおいて、コンパレータの誤差を10mV程度に抑えることができたことを示している。オフセット電圧補正機能の無いコンパレータでは、その誤差は30mV程度となり、本実施例により、高精度のADCが提供できることが確認された。
20 差動回路
21 入力端子
22 入力端子
23 出力端子
40 差動回路
41 電流源
42 負荷回路
50 ソースフォロワ回路
60 ソース接地増幅回路
101―104 コンパレータ
111、112 アナログ−デジタル変換装置(ADC)
120 コンパレータ・アレイ
121 コンパレータ
130 エンコーダ
140 サンプルホールド回路

Claims (12)

  1. 第1の入力端子、第2の入力端子及び出力端子を有し、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子間の電位差に応じた電位を出力する機能を有する第1の回路と、
    第1のトランジスタ及びキャパシタを有し、第1のノードで前記出力端子と接続し、前記第1のノードの電位を保持する機能を有する第2の回路と、
    第2のノードで前記出力端子と接続し、前記第2の回路に保持された電位に従って前記第2のノードの電位を制御する第2のトランジスタと、を有し、
    前記第1のトランジスタは、チャネル形成領域を含む酸化物半導体層を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記酸化物半導体層は、C軸配向した結晶を含む領域を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1の回路は、さらに、第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを有し、
    前記第3のトランジスタのゲートは、前記第1の入力端子と電気的に接続し、
    前記第4のトランジスタのゲートは、前記第2の入力端子と電気的に接続し、
    前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタにおけるチャネル長Lとチャネル幅Wの比が、2倍以上異なることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記第1のトランジスタと前記キャパシタとは、ダミースイッチを介して電気的に接続していることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4において、
    前記ダミースイッチは、ソースとドレインが短絡されているトランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  6. 第1の入力端子、第2の入力端子、出力端子、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを有し、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子間の電位差に応じた電位を出力する機能を有する第1の回路と、
    第3のトランジスタ及びキャパシタを有し、第1のノードで前記出力端子と接続し、前記第1のノードの電位を保持する機能を有する第2の回路と、
    第2のノードで前記出力端子と接続し、前記第2の回路に保持された電位に従って前記第2のノードの電位を制御する第4のトランジスタと、を有し、
    前記第1のトランジスタのゲートは、前記第1の入力端子と電気的に接続し、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記第2の入力端子と電気的に接続し、
    前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタにおけるチャネル長Lとチャネル幅Wの比が、2倍以上異なることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6において、
    前記第3のトランジスタは、チャネル形成領域を含む酸化物半導体層を有することを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項6又は7において、
    前記酸化物半導体層は、C軸配向した結晶を含む領域を有することを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項において、
    前記第3のトランジスタと前記キャパシタとは、ダミースイッチを介して電気的に接続していることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9において、
    前記ダミースイッチは、ソースとドレインが短絡されているトランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項において、
    さらに、前記出力端子と電気的に接続し、前記第2のノードの電位を増幅する機能を有する第3の回路を有することを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項11において、
    前記第3の回路は、ソース接地増幅回路またはソースフォロワ回路であることを特徴とする半導体装置。
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