JP2014156479A - ジクロロプロパノールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塩化水素でのジクロロプロパノールの汚染を防ぎ、かつ、反応生成物、水およびジクロロプロパノールと、反応しなかった原料とを分離することを可能にする新規方法を提供する。
【解決手段】a)気相と接触する、水を含有する液体反応媒体中で、グリセロールが0.2絶対バールより大きい気相での塩化水素の分圧下に塩化水素と反応させられ、b)工程a)からの液体反応媒体の少なくとも一部および場合により気相の一部が少なくとも1つの分離操作にかけられ、かつ、前記分離操作の前に、工程a)からの液体反応媒体の前記一部分および気相の部分が、bi)分離操作の全圧での2成分共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比以下の比を達成するために液体反応媒体の前記一部分中の塩化水素と水との重量比を低下させるための少なくとも1つの処理、および/またはbii)分離操作の全圧での3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物中の水とジクロロプロパノールとの重量比以下の比を達成するために液体反応媒体の前記一部分中の水とジクロロプロパノールとの重量比を低下させるための少なくとも1つの処理にかけられるジクロロプロパノールの製造方法。
【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本特許出願は2007年3月14日出願の特許出願FR0753837号の、および2007年12月14日出願の米国仮特許出願第61/013707号の優先権を主張するものであり、それらの両方の内容を参照により本明細書に援用する。
本発明は、ジクロロプロパノールの製造方法に関する。本発明は、より具体的にはグリセロールと加圧塩化水素との反応によるジクロロプロパノールの製造方法に関する。
ジクロロプロパノールは、エピクロロヒドリンおよびエポキシ樹脂の製造における反応中間体である((非特許文献1))。
公知の方法によれば、ジクロロプロパノールは、塩化アリルの次亜塩素酸化(hypochlorination)によって、アリルアルコールの塩素化によって、およびグリセロールのクロロ脱ヒドロキシル化(chlorodehydroxylation)によって得ることができる。後者の方法は、ジクロロプロパノールを化石原料または再生可能原料から得ることができるという利点を示し、化石原料の起源である石油化学天然資源、例えば、地球上で入手可能な、原油、天然ガスまたは石炭には限りがあることは公知である。
(特許文献1)は、超大気圧の分圧下でのグリセロールとガス状塩化水素との反応によるジクロロプロパノールの製造方法を記載している。かかる条件下では、水およびジクロロプロパノールなどの反応生成物と、塩化水素をはじめとする、反応しなかった原料と、反応中間体とを分離するのは困難であること、ならびに、塩化水素を含まないジクロロプロパノールを得るのは特に困難であり、結果として、この原料のかなりの損失があることが予期される。
WO2006/020234
カーク・オスマー化学技術百科事典(Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology)、第4版、1992年、第2巻、156ページ、John Wiley & Sons、Inc.
本発明は、塩化水素でのジクロロプロパノールの汚染を防ぎ、かつ、反応生成物、水およびジクロロプロパノールと、反応しなかった原料とを分離することを可能にする新規方法を提供することによってこの問題を解決することを目的としている。
したがって、本発明は、
a)気相と接触した、水を含有する液体反応媒体中で、前記気相において0.2絶対バール(2000絶対Pa)より大きい気相での塩化水素の分圧下でグリセロールが塩化水素と反応させられ、
b)工程a)からの液体反応媒体の少なくとも一部および場合により気相の一部が少なくとも1つの分離操作にかけられ、かつ、前記分離操作の前に、工程a)からの液体反応媒体の前記の一部分および気相の部分が、
i.液体反応媒体の前記の一部分中の塩化水素と水との重量比を低下させて、分離操作の全圧において、2成分系の共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比以下の比を達成するための少なくとも1つの処理、および/または
ii.液体反応媒体の前記の一部分中の水とジクロロプロパノールとの重量比を低下させて、分離操作の全圧において、3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物中の水とジクロロプロパノールとの重量比以下の比を達成するためにための少なくとも1つの処理、
にかけられる
ジクロロプロパノールの製造方法に関する。
3成分ジクロロプロパノール/塩化水素/水図である。 本発明による方法の実施形態の第1組み合わせである。 本発明による方法の実施形態の第5組み合わせである。 本発明による方法の実施形態の第6組み合わせである。 本発明による方法の実施形態の第7組み合わせである。
本発明の第1の主な特徴は、本方法の工程bi)の処理の終わりに、液体反応媒体中の塩化水素と水との重量比が、分離操作の全圧での2成分系の共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比以下であるという事実にある。この比は、1絶対バール(10絶対Pa)の圧力で0.25である。処理bi)の終わりでの液体反応媒体中の塩化水素と水との重量比は、分離操作の全圧での2成分系共沸水/塩化水素組成物の塩化水素と水との重量比の好ましくは0.95倍未満であり、より好ましくは後者の重量比の0.9倍以下である。
2成分系共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比は、下の表1に示される2成分系共沸塩化水素/水組成物についての液/気平衡データによって示されるように圧力と共に変わる。
0.067〜0.720バール(670〜7200Pa)の値は、Bonner and Titus(J.Amer.Chem.Soc.52(1930)、633ページ)からとった。1〜50バール(1×10〜50×10Pa)の値は、ASPEN+計算プログラムを用いて計算された。
本発明の第2の主な特徴は、本方法の工程bii)の処理の終わりでの液体反応媒体中の水とジクロロプロパノールとの重量比が、分離操作の全圧での3成分系水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物中の水とジクロロプロパノールとの重量比以下であるという事実にある。この比は、1絶対バール(1×10絶対Pa)の圧力で1.6である。工程bii)の処理の終わりでの液体反応媒体中の水とジクロロプロパノールとの重量比は、生成物分離圧力での3成分系水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物中の水とジクロロプロパノールとの重量比の好ましくは0.95倍未満であり、より好ましくは後者の重量比の0.9倍以下、最も特に好ましくは0.8倍以下である。
これらの条件下では、下記の利点を伴って、塩化水素を含まないジクロロプロパノールを回収することが可能であることを発見した:
1.ジクロロプロパノールは、
a.塩基性試剤の過剰消費、および
b.回収可能な塩化水素の損失
を回避しながら、例えばエピクロロヒドリンの製造などのその後の反応に使用することができる;
2.ジクロロプロパノールの移送および貯蔵の過程での腐食現象の制限。
「塩化水素を含まないジクロロプロパノール」という表記は、塩化水素含有率が5g/kgジクロロプロパノール以下、好ましくは0.5g/kg以下、より好ましくは0.05g/kg以下、最も特に好ましくは0.005g/kg以下であるジクロロプロパノールを意味すると理解される。
本発明による方法では、工程a)の反応の全圧は、一般に1絶対バール(1×10絶対Pa)以上、好ましくは3絶対バール(3×10絶対Pa)以上、より好ましくは5絶対バール(5×10絶対Pa)以上、最も特に好ましくは10絶対バール(10×10絶対Pa)以上である。それは、50絶対バール(50×10絶対Pa)以下、好ましくは30絶対バール(30×10絶対Pa)以下である。
本発明による方法では、工程a)の塩化水素の分圧は、好ましくは0.4絶対バール(0.4×10絶対Pa)以上、より好ましくは1絶対バール(1×10絶対Pa)以上、さらにより好ましくは2絶対バール(2×10絶対Pa)以上、最も特に好ましくは5絶対バール(5×10絶対Pa)以上である。それは、50絶対バール(50×10絶対Pa)以下、好ましくは30絶対バール(30×10絶対Pa)以下である。
本発明による方法では、工程b)の分離操作の全圧は、一般に工程a)の反応の全圧以下である。
本明細書の残りで、「圧力」および「全圧」という表記は、全圧を意味するために区別せずに用いられる。
本発明による方法の第1実施形態では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の一部分についての蒸発、蒸留およびストリッピング、ならびにそれらの少なくとも2つの組み合わせの操作から選択される操作を含む。
第1実施形態の第1変形では、上記処理は蒸発操作を含む。用語「蒸発」は、場合により減圧下で、加熱することによる物質の分離を意味すると理解される。工程a)からの液体反応媒体の上記一部分についての蒸発操作中の温度は、一般に70℃以上、通常は90℃以上、多くの場合110℃以上、最も特に120℃以上である。この温度は、一般に160℃以下、通常は150℃以下、多くの場合140℃以下、最も特に130℃以下である。この温度は、蒸発操作の圧力が工程a)の反応圧力より高い場合には、好ましくは工程a)の反応温度より高い。この温度は、蒸発操作の圧力が工程a)の反応圧力以下である場合には、好ましくは工程a)の反応温度以下である。蒸発操作は、例えば、蒸留缶、自然循環、上昇膜式、流下膜式もしくは上昇・流下膜式または強制循環管状エバポレーター、またはプレート式エバポレーターなどの任意の設備を用いて実施できる。この第1変形では、蒸発は、1絶対バール(1×10絶対Pa)の圧力下に、1絶対バール(1×10絶対Pa)より高い圧力下にまたは1絶対バール(1×10絶対Pa)より低い圧力下に実施されてもよい。蒸発は1.1絶対バール以下の圧力下に実施することが好ましい。蒸発操作を実施する簡単な方法は、工程a)からの液体反応媒体の一部分を、この部分の大気への簡単なガス抜きによって大気圧にすることにある。この第1変形では、蒸発操作は、ガスフローの存在または不存在下に実施されてもよい。蒸発はガスフロー下に実施することが好ましい。
第1実施形態の第2変形では、処理は蒸留操作を含む。用語「蒸留」は、液体状態からガス状態への直接遷移、次に、得られた蒸気の凝縮を意味すると理解される。用語「分留」は、逐次凝縮蒸気で実施される一連の蒸留を意味すると理解される。分留処理が好ましい。この第2変形では、工程a)からの液体反応媒体の上記一部分の温度は、一般に70℃以上、通常は90℃以上、多くの場合110℃以上、より特に120℃以上である。この温度は、一般に160℃以下、通常は150℃以下、多くの場合140℃以下、より特に130℃以下である。この温度は、蒸留操作の圧力が工程a)の反応圧力以上である場合には、好ましくは工程a)の反応温度以上である。この温度は、蒸留操作の圧力が工程a)の反応圧力より低い場合には、好ましくは工程a)の温度より低い。この第2変形では、蒸留は、1絶対バールの圧力下に、1絶対バールより高いかまたは1絶対バールより低い圧力下に実施されてもよい。蒸留を1.5絶対バール以下の圧力下に実施することが好ましい。蒸留操作は、例えば、従来の棚段塔もしくは「デュアルフロー(dual-flow)」型棚段塔、あるいはランダムもしくは構造化充填材入り塔などの任意の設備を用いて実施されてもよい。この第2変形では、蒸留操作は、ガスフローの存在または不存在下に実施されてもよい。蒸留をガスフローなしに実施することが好ましい。
第1実施形態の第3変形では、処理はストリッピング操作を含む。用語「ストリッピング」は、この物質を溶解しない物の蒸気を使用した同伴によるこの物質の分離を意味すると理解される。本発明による方法では、この物は、例えば、スチーム、空気、窒素および二酸化炭素などのジクロロプロパノールに対して不活性である任意の化合物であることができる。窒素、好ましくは比較的乾燥した、すなわち、1000重量ppm以下の含水率しかもたない窒素を使用することが好ましい。この第3変形では、工程a)からの、液体反応媒体の一部分の温度は、一般に70℃以上、通常は90℃以上、多くの場合110℃以上、より特に120℃以上である。この温度は、一般に160℃以下、通常は150℃以下、多くの場合140℃以下、より特に130℃以下である。この温度は、ストリッピング操作の圧力が工程a)の反応圧力以上である場合には、好ましくは工程a)の反応温度以上である。この温度は、ストリッピング操作の圧力が工程a)の反応圧力より低い場合には、好ましくは工程a)の温度より低い。この第3の変形では、ストリッピングは、1絶対バール(1×10絶対Pa)の圧力下に、1絶対バール(1×10絶対Pa)より高い圧力下にまたは1絶対バール(1×10絶対Pa)より低い圧力下に実施されてもよい。ストリッピングを1.1絶対バール(1.1×10絶対Pa)以下の圧力下に実施することが好ましい。
本発明による第1実施形態の第4変形では、ストリッピング処理と蒸留処理とは、例えば、蒸留セクションが上に置かれたストリッピング塔で組み合わせられる。
本発明による方法の第1実施形態では、工程bi)の処理の終わりに、80重量%以上の塩化水素を含む第1留分と、ジクロロプロパノールを含む第2留分とが回収され、後者は30重量%以下の塩化水素、好ましくは20重量%以下の塩化水素、特に好ましくは10重量%以下の塩化水素を含有する。
第1留分からの塩化水素は好ましくは、10重量%以下、最も特に好ましくは5重量%以下の水を含有する。塩化水素は、本発明による方法の工程a)にリサイクルされてもよいし、または任意の他の工程で使用されてもよい。
本発明による方法の第2実施形態では、工程bi)の処理は、グリセロールおよび/またはグリセロールエスエルの、および/またはモノクロロプロパンジオールおよび/またはモノクロロプロパンジオールエステルの、および/または塩基性試剤の、工程a)からの液体反応媒体の上記一部分への添加の操作から選択される操作を含む。
本発明による方法の第2実施形態の第1変形では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の上記一部分へのグリセロールの添加の操作を含む。
本発明による方法でのグリセロールは、化石原料から出発して、または再生可能な原料から出発して、好ましくは再生可能な原料から出発して得ることができる。
「化石原料」という表記は、石油化学天然資源、例えば、原油、天然ガスおよび石炭の処理から生じる原料を意味すると理解される。これらの原料のうちで、3の倍数である数の炭素原子からなる有機化合物が好ましい。塩化アリル、アリルアルコールおよび「合成」グリセロールが特に好ましい。用語「合成」グリセロールは、石油化学資源から一般に得られるグリセロールを意味すると理解される。
「再生可能な原料」という表記は、再生可能な天然資源の処理から生じる原料を意味すると理解される。これらの原料のうちで、「天然」グリセロールが好ましい。「天然」グリセロールは、例えば、熱化学プロセスによる糖の転化によって得ることができる。これらの糖は、「Industrial Bioproducts:Today and Tomorrow,Energetics,Incorporated for the U.S.Department of Energy,Office of Energy Efficiency and Renewable Energy,Office of the Biomass Program」、2003年7月、49、52−56ページに記載されているように、バイオマスから出発しておそらく得ることができる。これらの方法の1つは、例えば、グルコースの熱化学転化によって得られたソルビトールの接触水素化分解である。別の方法は、例えば、キシロースの水素化によって得られたキシリトールの接触水素化分解である。キシロースは、例えば、トウモロコシ繊維に含有されるヘミセルロースの加水分解によって得ることができる。「天然グリセロール」または「再生可能な原料から得られたグリセロール」という表記は、具体的には、バイオディーゼルの製造中に得られるグリセロール、あるいは一般に鹸化、エステル交換もしくは加水分解反応などの植物もしくは動物起源の脂肪もしくは油の転化中に得られるグリセロールを意味すると理解される。
天然グリセロールを製造するために使用することができる油のうちで、パーム油、パーム核油、ココナツ油、ババス油または古いもしくは新しい菜種油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ヒマシ油および綿実油、ラッカセイ油、大豆油、アマニ油およびハマナ油などの、全ての普通の油、例えば、遺伝子組み換えもしくは交雑によって得られたヒマワリまたは菜種植物に由来する全ての油に言及することができる。
使用済みフライ油、魚油、獣脂、豚脂、さらには食肉処理場脂肪などの、様々な動物油さえも使用することができる、
使用される油のうちで、例えば、アマニ油およびヒマワリ油ならびに吹込植物油の「スタンド油」などの、例えば、重合またはオリゴマー化によって、部分変性された油もまた言及されてもよい。
特に好適なグリセロールは、動物性脂肪の転化時に得られる。他の特に好適なグリセロールは、バイオディーゼルの製造時に得られる。他の特に好適なグリセロールは、脂肪酸の製造時に得られる。
本発明による方法の第2実施形態の第1変形の第1態様では、本発明による方法の外からのグリセロールが使用される。用語「外からの(外部からの)」グリセロールは、本発明による方法中でリサイクルされていないグリセロールを意味すると理解される。
本発明による方法の第2実施形態の第1変形の第2態様では、本発明による方法の「外部からの」グリセロールと本発明による方法の「内部の」グリセロールとの混合物が使用される。用語「内部の」グリセロールは、本発明による方法で形成された反応生成物から分離され、かつ、本発明による方法でリサイクルされたグリセロールを意味すると理解される。
第2実施形態の第2変形では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の上記の一部分へのグリセロールエステルの添加の操作を含む。
本発明による方法に使用されるグリセロールエステルは、任意のルートによって、例えば、グリセロールと有機酸との反応によって得ることができる。本発明による方法に好ましい有機酸は、Solvay SAの名義での特許出願(WO2005/054167)におよびWO2006/020234に記載されているものなどのグリセロール用のクロロ脱ヒドロキシル化触媒として使用されるカルボン酸である。
本発明による方法の第2実施形態の第2変形の第1態様では、本発明による方法の外からのグリセロールエステルが使用される。用語「外からの」グリセロールエステルは、本発明による方法でリサイクルされていないグリセロールエステルを意味すると理解される。
本発明による方法の第2実施形態の第2変形の第2態様では、本発明による方法の「内部の」グリセロールエステルが使用される。用語「内部の」グリセロールエステルは、本発明による方法で形成された反応生成物から分離され、かつ、本発明による方法でリサイクルされたグリセロールエステルを意味すると理解される。
本発明による方法の第2実施形態の第2変形の第3態様では、本発明による方法の「外からの」グリセロールエステルと本発明による方法の「内部の」グリセロールエステルとの混合物が使用される。
本発明による方法の第2実施形態の第3変形では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の上記の一部分へのモノクロロプロパンジオールの添加の操作を含む。
本発明による方法に使用されるモノクロロプロパンジオールは、任意のルートによって、例えば、グリセロールと塩素化剤との反応によってまたはエピクロロヒドリンの加水分解によって得ることができる。
本発明による方法の第2実施形態の第3変形の第1態様では、本発明による方法の外からのモノクロロプロパンジオールが使用される。用語「外からの」モノクロロプロパンジオールは、本発明による方法で形成される生成物の1つではないモノクロロプロパンジオールを意味すると理解される。
本発明による方法の第2実施形態の第3変形の第2態様(これが好ましい)では、本発明による方法の内部のモノクロロプロパンジオールが使用される。用語「内部の」モノクロロプロパンジオールは、本発明による方法で形成された生成物の1つであるモノクロロプロパンジオールであって、他の反応生成物から分離され、かつ、次に本発明による方法にリサイクルされたモノクロロプロパンジオールを意味すると理解される。
本発明による方法の第2実施形態の第4変形では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の上記の一部分へのモノクロロプロパンジオールの添加の操作を含む。
本発明による方法に使用されるモノクロロプロパンジオールエステルは、任意のルートによって、例えば、モノクロロプロパンジオールと有機酸との反応によって得ることができる。本発明による方法に好ましい有機酸は、Solvay SAの名義での特許出願(WO2005/054167)におよびWO2006/020234に記載されているものなどのグリセロール用のクロロ脱ヒドロキシル化触媒として使用されるカルボン酸である。
本発明による方法の第2実施形態の第4変形の第1態様では、本発明による方法の外からのモノクロロプロパンジオールエステルが使用される。用語「外からの」モノクロロプロパンジオールエステルは、本発明による方法で形成される生成物の1つではないモノクロロプロパンジオールエステルを意味すると理解される。
本発明による方法の第2実施形態の第4変形の第2態様(これが好ましい)では、本発明による方法の内部のモノクロロプロパンジオールエステルが使用される。用語「内部の」モノクロロプロパンジオールエステルは、本発明による方法で形成された生成物の1つであるモノクロロプロパンジオールエステルであって、他の反応生成物から分離され、かつ、次に本発明による方法にリサイクルされたモノクロロプロパンジオールエステルを意味すると理解される。
グリセロール、グリセロールエステル、モノクロロプロパンジオールおよびモノクロロプロパンジオールエステルは、これらの化合物の2つ、3つまたは4つの混合物として加えられてもよい。
内部グリセロール、内部グリセロールエステル、内部モノクロロプロパンジオールおよび内部モノクロロプロパンジオールエステルを含む、第2実施形態の様々な変形の態様では、これらの化合物は、他の化合物、例えば、多かれ少なかれ塩素化されているおよび/またはエステル化されている、例えばグリセロールオリゴマーなどの、本方法の不純物に同伴されていてもよい。
一理論的説明に制約されることなく、本発明による方法の第2実施形態の様々な変形では、グリセロールおよび/またはグリセロールエステルおよび/またはモノクロロプロパンジオールおよび/またはモノクロロプロパンジオールエステルは、少なくともジクロロプロパノールおよび/またはジクロロプロパノールエステルおよび/またはモノクロロプロパンジオールおよび/またはモノクロロプロパンジオールと水とを生成するように工程a)からの液体反応媒体中に存在する塩化水素と反応し、これには次の追加の利点:ジクロロプロパノール収率の増大、本発明による方法の工程a)における分離の後にリサイクルすることができる反応中間体の形成、および塩化水素/水比の低下、を伴うと考えられる。
本発明による方法の第2実施形態のこれらの第1、第2、第3および第4変形では、グリセロールおよび/またはグリセロールエステルおよび/またはモノクロロプロパンジオールおよび/またはモノクロロプロパンジオールエステルの添加後におよび塩化水素との任意の反応前に、工程a)からの反応媒体の部分中のグリセロールおよび/またはグリセロールエステルおよび/またはモノクロロプロパンジオールおよび/またはモノクロロプロパンジオールエステルの量対塩化水素の量のモル比は、一般に少なくとも1モル/モル、好ましくは少なくとも3モル/モル、より特に好ましくは少なくとも5モル/モルである。
本発明による方法の第2実施形態のこれらの第1、第2、第3および第4変形では、処理温度は、一般に60℃以上、通常は80℃以上、多くの場合100℃以上、より特に110℃以上である。この温度は、一般に150℃以下、通常は140℃以下、多くの場合130℃以下、より特に120℃以下である。この温度は、処理の圧力が工程a)の反応圧力以上である場合には、好ましくは工程a)の反応温度以上である。この温度は、処理の圧力が工程a)の反応圧力より低い場合には、好ましくは工程a)の温度より低い。これらの変形では、圧力は、1絶対バール(1×10絶対Pa)、1絶対バール(1×10絶対Pa)より高いか、または1絶対バール(1×10絶対Pa)より低くてもよい。1.2絶対バール(1.2×10絶対Pa)以下の圧力下で操作することが好ましい。これらの変形では、処理時間は、一般に15分以上、好ましくは30分以上、特に好ましくは45分以上である、この時間は、8時間以下、好ましくは4時間以下、特に好ましくは2時間以下である。処理は、撹拌反応器においてバッチモードで、またはプラグフロー反応器においてもしくは混合反応器において連続的に実施されてもよい。
本発明による方法の第2実施形態のこの第5変形では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の上記の一部分への塩基性化合物の添加の操作を含む。
本発明による方法の第2実施形態の第5変形では、塩基性化合物は、有機または無機塩基性化合物であることができる。有機塩基性化合物は、例えばアミン、ホスフィン類またはアルシン類(好ましくは立体障害のあるもの)、およびアンモニウム、ホスホニウム塩またはアルソニウム水酸化物である。無機塩基性化合物が好ましい。「無機化合物」という表記は、炭素−水素結合を含有しない化合物を意味すると理解される。無機塩基性化合物は、アルカリおよびアルカリ土類金属酸化物、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩およびホウ酸塩、ならびに、これらの混合物から選択され得る。アルカリおよびアルカリ土類金属酸化物、ならびに、水酸化物が好ましい。
この変形において、塩基性化合物は、液体、実質的に無水の固体、水化固体、水性および/あるいは有機溶液、または水性および/あるいは有機懸濁液の形態であり得る。塩基性化合物は、実質的に無水の固体、水化固体、水溶液または水性懸濁液の形態であることが好ましい。
「実質的に無水の固体」という表記は、含水量が、20g/kg未満、好ましくは10g/kg以下およびより好ましくは1g/kg以下の固体を意味すると理解される。
「水化固体」という表記は、含水量が、20g/kg以上および700g/kg以下、好ましくは50g/kg以上および650g/kg以下、ならびに、最も好ましくは130g/kg以上および630g/kg以下である固体を意味すると理解される。物質と1つ以上の水分子とが組み合わせられた固体を示す水和物が、水化固形分の例である。
塩基性化合物が水溶液の形態で用いられる場合、水溶液中のその含有量は、一般に20g/kg超、好ましくは70g/kg以上、およびより好ましくは150g/kg以上である。この含有量は、一般に、ステップbi)の処理の温度での、水への塩基性固体の溶解度以下である。
塩基性化合物が水性懸濁液の形態で用いられる場合、水性懸濁液におけるその含有量は、一般に、ステップbi)の処理の温度での、水への塩基性固体の溶解度を超え、好ましくは20g/kg以上およびより好ましくは70g/kg以上である。
好ましい塩基性化合物は、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カルシウムの濃縮水溶液または懸濁液の形態、または純粋な苛性アルカリ塩水の形態である。ここで、「純粋な苛性アルカリ塩水」という表記は、例えば、隔膜電気分解プロセスにおいて生成されるものなどの塩化ナトリウムを含有する水酸化ナトリウムを意味する。純粋な苛性アルカリ塩水の水酸化ナトリウム含有量は、一般に30g/kg以上、好ましくは40g/kg以上およびより好ましくは60g/kg以上である。この水酸化ナトリウム含有量は、一般に、300g/kg以下、好ましくは250g/kg以下およびより好ましくは200g/kg以下である。純粋な苛性アルカリ塩水の塩化ナトリウム含有量は、一般に、30g/kg以上、好ましくは50g/kg以上およびより好ましくは70g/kg以上である。この塩化ナトリウム含有量は、一般に、250g/kg以下、好ましくは200g/kg以下およびより好ましくは180g/kg以下である。
一理論的説明に制約されることなく、本発明による方法の第2実施形態のこの第5変形では、塩基性化合物は、工程a)からの液体反応媒体中に存在する塩化水素と反応して少なくとも1つの塩および水が生成し、形成された水は塩化水素/水比の低下に寄与すると考えられる。この変形で生成した塩はまた、塩化水素に対して塩析効果を有する、すなわち、液体反応媒体における塩化水素の溶解度を下げることに寄与し得る。
本発明による方法の第2実施形態のこの第5変形では、塩基性化合物の添加後におよび塩化水素との任意の反応前に、塩基性化合物対工程a)からの液体反応媒体の上記一部分中の塩化水素のモル比は、一般に0.4以上、好ましくは0.6以上、より特に好ましくは0.8以上である。
本発明による方法の第2実施形態のこの第5変形では、処理温度は、一般に60℃以上、通常は80℃以上、多くの場合100℃以上、より特に110℃以上である。この温度は、一般に150℃以下、通常は140℃以下、多くの場合130℃以下、より特に120℃以下である。この温度は、処理の圧力が工程a)の反応圧力以上である場合には、好ましくは工程a)の反応温度以上である。この温度は、処理の圧力が工程a)の反応圧力より低い場合には、好ましくは工程a)の温度より低い。この変形では、処理圧力は、1絶対バール(1×10絶対Pa)、1絶対バール(1×10絶対Pa)より高いかまたは1絶対バール(1×10絶対Pa)より低くてもよい。1絶対バール(1×10絶対Pa)以下の圧力下に操作することが好ましい。この変形では、処理時間は、一般に0.5分以上、好ましくは1分以上、特に好ましくは2分以上である。この時間は、60分以下、好ましくは30分以下、特に好ましくは10分以下である。操作は、バッチモードで、またはプラグフロー反応器においてもしくは混合反応器において連続的に実施されてもよい。
本発明による方法の第3実施形態では、工程bi)の処理は、
(A)水、または
(B)1.塩化水素/水重量比が、分離操作の全圧での2成分系の共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比未満であり、および/または
2.ジクロロプロパノール/水重量比が、分離操作の全圧での3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物中の水とジクロロプロパノールとの重量比未満である、
ジクロロプロパノール/水/塩化水素混合物、または
(C)塩化水素および水と共沸混合物を形成し、かつ、その沸点が分離操作の全圧での3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物の沸点より低い化合物、または
(D)塩析塩
の、工程a)からの液体反応媒体の上記一部分への添加の操作から選択される操作を含む。
3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物の沸点は、1絶対バール(1×10絶対Pa)の圧力下に106℃であり、この沸点は圧力と共に変わる。
本発明による方法の第3実施形態の第1変形では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の上記一部分への水の添加を含む。
本発明による方法の第3実施形態の第1変形の第1態様では、本発明による方法の外からの水が使用される。用語「外からの」水は、本発明による方法でリサイクルされていない水を意味すると理解される。
本発明による方法の第3実施形態の第1変形の第2態様では、本発明による方法の「内部の」水が使用される。用語「内部の」水は、本発明による方法で形成された反応生成物から分離され、かつ、本発明による方法でリサイクルされた水を意味すると理解される。
本発明による方法の第3実施形態の第1変形の第3態様では、本発明による方法の「外からの」水と本発明による方法の「内部の」水との混合物が使用される。
本発明による方法の第3実施形態の第2変形では、工程bi)の処理は、塩化水素/水重量比が分離操作の全圧での2成分系共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比未満であるジクロロプロパノール/水/塩化水素混合物の添加を含む。この比は好ましくは0.25未満である。この比は、より好ましくは0.15以下、さらにより好ましくは0.1以下、最も特に好ましくは0.005以下である。
本発明による方法の第3実施形態の第2変形の第1態様では、ジクロロプロパノール/水/塩化水素混合物中のジクロロプロパノール/水重量比は、分離操作の全圧での2成分系共沸ジクロロプロパノール/水組成物中のジクロロプロパノールと水との重量比以上である。この比は好ましくは0.30以上である。1絶対バール(1×10絶対Pa)の圧力での2成分系共沸ジクロロプロパノール/水組成物中のジクロロプロパノールと水との重量比は0.3である。
本発明による方法の第3実施形態の第2変形の第2態様(これが好ましい)では、ジクロロプロパノール/水/塩化水素混合物中のジクロロプロパノール/水重量比は、分離操作の全圧での2成分系共沸ジクロロプロパノール/水組成物中のジクロロプロパノールと水との重量比未満である。この比は好ましくは0.30以下、好ましくは0.2以下、より好ましくは0.1以下、最も特に好ましくは0.05以下である。
本発明による方法の第3実施形態の第3変形では、工程bi)の処理は、塩化水素および水と共沸混合物を形成し、かつ、その沸点が、1絶対バール(1×10絶対Pa)の圧力下で106℃である、3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物の沸点より低い化合物の添加を含む。この沸点は好ましくは104℃未満、より好ましくは100℃以下、最も特に好ましくは98℃以下である。限定されることなく、使用されてもよいかかる化合物の例には、クロロベンゼン、トルエン、ベンゼン、ヘプタンおよびオクタンが挙げられる。
本発明による方法の第3実施形態の第4変形では、工程bi)の処理は、工程a)からの液体反応媒体の上記一部分への塩析塩の添加を含む。「塩析塩」という表記は、液体反応媒体における塩化水素の溶解度を下げることに寄与する塩を意味すると理解される。
本発明による方法の第3実施形態の第4変形の第1態様では、本発明による方法の外からの塩が使用される。用語「外からの」塩は、本発明による方法でリサイクルされていない塩を意味すると理解される。
本発明による方法の第3実施形態の第4変形の第2態様では、本発明による方法の「内部の」塩が使用される。用語「内部の」塩は、本発明による方法で形成された反応生成物から分離された、かつ、本発明による方法でリサイクルされた塩を意味すると理解される。これらの塩は、例えば、グリセロールなどの、反応原料中に存在してもよい。
本発明による方法の第3実施形態の第4変形の第3態様では、本発明による方法の「外からの」塩と本発明による方法の「内部の」塩との混合物が使用される。
塩は好ましくは、アルカリおよびアルカリ土類金属のハロゲン化物、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩およびホウ酸塩、ならびにそれらの混合物から選択される。アルカリ金属のハロゲン化物および硫酸塩が好ましく、塩化ナトリウムおよび塩化カリウムならびに硫酸ナトリウムおよび硫酸カリウムがより好ましく、塩化ナトリウムが最も特に好ましい。
いかなる一理論的説明にも制約されることなく、塩の添加は工程a)からの液体反応媒体の上記一部分における塩化水素の溶解度を下げると考えられる。
本発明による方法の第4実施形態では、工程bi)の処理は、吸着、および/または液/液抽出の操作から選択される操作を含み、吸着操作が好ましい。
吸着剤は、モレキュラーシーブから、好ましくは0.3nm以上および1nm以下の細孔径を有するモレキュラーシーブから選択されてもよい。かかるモレキュラーシーブの例は、タイプAまたはXのモレキュラーシーブである。モレキュラーシーブは好ましくは耐酸性である。
いかなる一理論的説明にも制約されることなく、かかる化合物は、工程a)からの液体反応媒体の上記一部分から塩化水素を吸着することを可能にすると考えられる。
工程bi)の処理の終わりに、吸着剤は、ストリッピングまたは加熱による再生の操作などの、塩化水素を吸着剤から分離することを意図される操作にかけられてもよい。このように分離された塩化水素は、反応の工程a)にリサイクルされてもよく、このように分離された吸着剤は、本発明による方法の工程bi)の処理にリサイクルされてもよい。
上に記載された本発明による方法の第4実施形態では、工程bi)の処理の終わりに反応媒体の部分は、蒸留による分離の少なくとも1つの操作にかけられてもよく、その終わりに、ジクロロプロパノールと水とを含む第1部分(I)であって、その部分の1kg当たり20g以下の塩化水素を含有する部分と、
・塩化水素、水およびジクロロプロパノールを含む第2部分(IIa)、ならびにジクロロプロパノールを含有する第3部分(IIIa)、または
・塩化水素、水およびジクロロプロパノールを含む第2部分(IIb)、ならびに塩化水素および水を含む第3部分(IIIb)、または
・塩化水素および水を含む第2部分(IIc)、ならびに水を含有する第3部分(IIIc)と
が回収される。
第1部分(I)は好ましくは15g/kg混合物以下の、好ましくは10g/kg以下、特に好ましくは1g/kg以下の塩化水素を含有する。この混合物は、混合物1kg当たり1重量ppm以上の塩化水素を含有する。第1部分(I)は、10〜26重量%、好ましくは23重量%のジクロロプロパノールと、74〜90重量%、好ましくは77重量%の水とを含有し、重量百分率は、第1部分中の水とジクロロプロパノールとの重量の合計に対するものである。
塩化水素と水とジクロロプロパノールとを含む第2部分(IIa、IIb)は、43〜63重量%、好ましくは53重量%の水と、23〜43重量%、好ましくは33重量%のジクロロプロパノールと、4〜24重量%、好ましくは14重量%の塩化水素とを含有し、重量百分率は、第2部分中の塩化水素と水とジクロロプロパノールとの重量の合計に対するものである。
ジクロロプロパノールを含有する第3部分(IIa)は、前記第3部分1kg当たり少なくとも900g、好ましくは少なくとも950g/kg、より好ましくは少なくとも990g/kgのジクロロプロパノールを含む。
塩化水素と水とを含有する、第2部分(IIc)および第3部分(IIIb)は、18〜22重量%、好ましくは20重量%の塩化水素と、78〜82重量%、好ましくは80重量%の水とを含有し、重量百分率は、前記第2部分(IIc)および第3部分(IIIb)中の水と塩化水素との重量の合計に対するものである。
水を含有する第3部分(IIIc)は、前記第3部分(IIIc)1kg当たり少なくとも950g、好ましくは少なくとも990g/kg、より好ましくは少なくとも995g/kgの水を含む。
これらの状況は、図1の3成分系のジクロロプロパノール/塩化水素/水の図に視覚化することができ、図1でピークは純化合物を表し、点Dは、3成分系共沸ジクロロプロパノール/塩化水素/水組成を表し、点Eは、2成分系共沸塩化水素/水組成を表し、点Fは、2成分系共沸ジクロロプロパノール/水組成を表し、そして点Gは、ジクロロプロパノール−水の軸と、点AおよびDを含む直線との交点である。これらの特定の組成D、E、およびFについて、下記がそれぞれ示される:(d)によって、組成Dにおけるジクロロプロパノールと水との重量比、(e)によって、組成Eにおける塩化水素と水との重量比、(f)によって、組成Fにおける水とジクロロプロパノールとの重量比。
部分I、IIaおよびIIIaへの分離は、工程bi)の処理の終わりに反応媒体の部分が図1の図のBDFゾーンにあるジクロロプロパノール/塩化水素/水組成を有するときに得られる。
部分I、IIbおよびIIIbへの分離は、工程bi)の処理の終わりに反応媒体の部分が図1の図のDEFゾーンにあるジクロロプロパノール/塩化水素/水組成を有するときに得られる。
部分I、IIcおよびIIIcへの分離は、工程bi)の処理の終わりに反応媒体の部分が図1の図のEFCゾーンにあるジクロロプロパノール/塩化水素/水組成を有するときに得られる。
本発明による方法の第5実施形態では、工程bii)の処理は、吸着、および/または液/液抽出の操作から選ばれる操作を含む。
吸着操作は、モレキュラーシーブから、好ましくは0.3nm以上および1nm以下の細孔径を有するモレキュラーシーブから選択される吸着剤を使用して実施されてもよい。かかるモレキュラーシーブの例は、タイプAまたはXモレキュラーシーブである。モレキュラーシーブは好ましくは耐酸性である。
液/液抽出操作は、半透膜を使用して実施されてもよい。
いかなる一理論的説明にも制約されることなく、かかる化合物は、水、または水と塩化水素とを含む混合物を、工程a)からの液体反応媒体の部分から吸着するかまたは抽出することを可能にすると考えられる。
工程bii)の処理の終わりに、吸着剤および抽出液体は、蒸発、ストリッピング、または加熱による再生の操作などの、水と塩化水素とを吸着剤から、または抽出液体から分離することを意図される操作にかけられてもよい。このように分離された塩化水素は、反応の工程a)にリサイクルされてもよく、このように分離された吸着剤及び抽出液体は、本発明による方法の工程bii)にリサイクルされてもよい。
上に記載された本発明による方法の第5実施形態では、工程bii)の処理の終わりに反応媒体の部分は、蒸留による少なくとも1つの分離にかけられてもよく、その間にジクロロプロパノールを含む少なくとも第1部分と塩化水素を含む第2部分とが回収される。
この状況は、図1のジクロロプロパノール/塩化水素/水組成の3成分系図に視覚化することができる。
それぞれ、ジクロロプロパノールおよび塩化水素を含む部分への分離は、工程bii)の処理の終わりに反応媒体の部分が図1の図(ダイヤグラム)のABDゾーンにあるジクロロプロパノール/塩化水素/水組成を有するときに得られる。
ジクロロプロパノールを含有する第1部分は、前記第1部分1kg当たり少なくとも900g、好ましくは少なくとも950g/kg、より好ましくは少なくとも990g/kgのジクロロプロパノールを含む。
塩化水素を含有する第2部分は、前記第2部分1kg当たり少なくとも900g、好ましくは少なくとも950g/kg、より好ましくは少なくとも990g/kgの塩化水素を含む。この塩化水素は、本発明による方法の工程a)にリサイクルされてもよい。
上記の様々な実施形態は、任意の方法で一緒に組み合わせられてもよい。これらの組み合わせの幾つかを本明細書において以下に記載する。
図2に提示される本発明による方法の実施形態の第1組み合わせでは、第1反応器(1)は、グリセロール、ガス状塩化水素および触媒を、それぞれライン(2)、(3)および(4)を通して連続的に供給される。反応器は、0.2絶対バール(0.2×10絶対Pa)より高い塩化水素の分圧下に恒久的に保たれる。塩化水素と水との重量比が(e)より高く、かつ、ジクロロプロパノールと水との比が(d)より高い(図1の3成分図のABDゾーンの)液体フローがライン(5)を通して反応器(1)から連続的に抜き取られ、ストリッピング機(6)に供給され、ストリッピング機で圧力は1絶対バール(1×10絶対Pa)未満に保たれ、かつ、ストリッピング機に不活性ガスのフローがライン(7)を通して導入される。塩化水素を含有するガスフローがライン(8)を通してストリッピング機(6)から抜き取られ、蒸留塔(9)に供給される。塩化水素と、水と少量のジクロロプロパノールとを含有するフローがライン(10)を通して塔(9)から抜き取られる。このフローの一部はライン(11)を通して反応器(1)に場合によりリサイクルされる。ジクロロプロパノールと塩酸と水との混合物を含有するフローが、ライン(22)を通して塔(9)のボトムから抜き取られる。塩化水素と水との重量比が(e)以上であるが、(5)で抜き取られたフロー中のその値未満であり、かつ、ジクロロプロパノールと水との比が(d)より高い(図1の3成分図のABDゾーンの)液体フローがライン(12)を通してストリッピング機(6)から抜き取られ、容器(13)に供給され、容器(13)にグリセロールおよび/またはグリセロールエステルおよび/またはモノクロロプロパンジオールおよび/またはモノクロロプロパンジオールエステルのフローがライン(14)を通して導入される。そのジクロロプロパノール/塩化水素/水組成が図1の3成分図のBDGゾーンにある液体フローがライン(15)を通して容器(13)から抜き取られ、蒸留塔(16)に供給される。水とジクロロプロパノールとを含むフローがライン(17)を通して塔(16)のトップから抜き取られる。水と、ジクロロプロパノールと塩化水素とを含むフローが、ライン(18)を通して塔(16)のボトムから抜き取られる。ライン(18)は蒸留塔(19)に供給される。水とジクロロプロパノールと塩化水素とを含むフローがライン(20)を通して塔(19)のトップから抜き取られる。ライン(20)からのフローは、完全にまたは部分的に、反応器(1)にリサイクルされてもよい。ジクロロプロパノールを含むフローがライン(21)を通して蒸留塔(19)のボトムから抜き取られる。
フロー(21)中に得られたジクロロプロパノールは、触媒、グリセロールモノクロロヒドリンおよび塩素化グリセロールオリゴマーなどの、反応媒体からの重質化合物を構成する他の化合物を排除するために、例えば、蒸留によって精製されてもよい。後者は、完全にまたは部分的に反応器(1)にリサイクルされてもよい。
本発明による方法の実施形態の第2の組み合わせでは、反応器(1)から連続的に抜き取られる液体フロー中で塩化水素と水との重量比が(e)より大きく、かつ、ジクロロプロパノールと水との比が(d)より低く(図1の3成分図のADEゾーン)、そして容器(13)から連続的に抜き取られる液体フロー中で水とジクロロプロパノールとの重量比および塩化水素と水との重量比が、ジクロロプロパノール/塩化水素/水組成が図1の3成分図のDGFゾーンにあるようなものであることを除いて、図2に提示されるものと同じ装置が使用される。
本発明による方法の実施形態の第3の組み合わせでは、
1)容器(13)から連続的に抜き取られる液体フロー中で、水とジクロロプロパノールとの重量比および塩化水素と水との重量比が、ジクロロプロパノール/塩化水素/水組成が図1の3成分図のDEFゾーンにあるようなものであり;そして
2)ライン(21)を通して塔(19)のボトムから抜き取られるフローが水と塩化水素とを含有することを除いて、第2実施形態と同じ手順に従う、
本発明による方法の実施形態の第4の組み合わせでは、
1)容器(13)から連続的に抜き取られる液体フロー中で水とジクロロプロパノールとの重量比および塩化水素と水との重量比が、ジクロロプロパノール/塩化水素/水組成が図1の3成分図のEFCゾーンにあるようなものであり;
2)ライン(20)を通して塔(19)のトップから抜き取られるフローが水を含有し;そして
3)ライン(21)を通して塔(19)のボトムから抜き取られるフローが水と塩化水素とを含有することを除いて、第2実施形態と同じ手順に従う、
図3に提示される本発明による方法の実施形態の第5の組み合わせでは、第1反応器(26)は、グリセロール、ガス状塩化水素および触媒をそれぞれライン(23)、(24)および(25)を通して連続的に供給される。反応器は、反応圧力において水/塩化水素共沸混合物での塩化水素の分圧より高い塩化水素の分圧下に恒久的に保たれる。全圧は8絶対バール(8×10絶対Pa)である。
液体フローがライン(27)を通して反応器(26)から抜き取られる。このフローは、8絶対バール(8×10絶対Pa)の圧力に保たれる塔(28)に供給され、この塔はおそらく単底セクションのみからなっていてよい。塩化水素に非常に富み、かつ、少しの水とジクロロプロパノールとを含有するフローがライン(29)を通して塔(28)から抜き取られる。このフローは、完全にまたは部分的にライン(30)を通して反応器(26)にリサイクルされてもよい。有機化合物のほとんどと、また水および塩化水素とを含有する液体フローがライン(31)を通して塔(28)から抜き取られる。ライン(31)からのフロー中の水に対する塩化水素の重量濃度の比は、8絶対バール(8×10絶対Pa)の圧力での水/塩化水素共沸混合物中の塩化水素の重量比に相当する、0.16である。フロー(31)は0.1絶対バール(0.1×10絶対Pa)の圧力下に保たれる蒸留塔(32)に供給される。フローがライン(33)を通して塔(32)のトップから抜き取られる。このフローは、軽質相と重質相とが分離される沈降タンク(34)に供給される。軽質相は、ライン(36)を通して沈降タンク(34)から抜き取られる。水を本質的に含有する、沈降タンク(34)を出るこの軽質相の一部は、ライン(35)を通して塔(32)に逆搬送される。重質相は、ライン(37)を通して沈降タンク(34)から抜き取られる。この相は、本方法によって生成したジクロロプロパノールを本質的に含有する。水と、塩化水素と、ジクロロプロパノールとまた反応媒体の他の成分との混合物を含有する残留物は、ライン(38)を通して塔(32)から抜き取られる。この混合物は、完全にまたは部分的にライン(39)を通して反応器(26)にリサイクルされてもよい。リサイクルされない部分はパージを構成する。ライン(39)から抜き取られるフロー中の水に対する塩化水素の重量比は、0.1バール(0.1×10絶対Pa)の圧力での水/塩化水素共沸混合物のそれ、すなわち0.3である。
図4に提示される本発明による方法の実施形態の第6の組み合わせでは、第1反応器(40)には、グリセロール、ガス状塩化水素および触媒がそれぞれライン(41)、(42)および(43)を通して連続的に供給される。反応器は、反応圧力における水/塩化水素共沸混合物での塩化水素の分圧より高い塩化水素の分圧下に恒久的に保たれる。反応圧力は、2絶対バール(2×10絶対Pa)以上である。
フラッシュエバポレーター(45)に供給するために、フローがライン(44)を通して、連続的にまたはバッチモードで、反応器(40)から抜き取られ、フラッシュエバポレーター(45)において、フロー(44)に含有される塩化水素および水のほとんど全てが蒸発される。水に対する塩化水素の重量比が共沸水/塩化水素組成物のそれより大きいガスフローが、ライン(46)を通してフラッシュエバポレーター(45)から抜き取られ、反応器(47)にこのフローが供給される。反応器(47)にはまた、ライン(48)を通してグリセロールを含有するフローと、ライン(57)を通して塔(55)から抜き取られたフローとが供給される。ガスまたは液体フローがライン(50)を通して反応器から抜き取られ、蒸留塔(51)にこのフローが供給される。水に対する塩化水素の重量比は、塔(51)の圧力での共沸水/塩化水素組成物の重量比未満である。1g/l未満の塩化水素含有率で水とジクロロプロパノールとを含有するフローが、ライン(53)を通して塔(51)から抜き取られる。とりわけ、塩化水素と、水とジクロロプロパノールとを含有するフローがライン(52)を通して塔(51)から抜き取られ、反応器(47)にこのフローが供給される。別の液体フローがライン(49)を通して反応器(47)から抜き取られ、反応器(40)にこのフローが供給される。事実上塩化水素を含まないフローがライン(54)を通してフラッシュエバポレーター(45)のボトムから抜き取られ、蒸留塔(55)にこのフローが供給される。事実上純粋なジクロロプロパノールからなるフローが、ライン(56)を通して、塔(55)のトップから抜き取られる。グリセロールモノクロロヒドリン、触媒、未転化グリセロールおよび塩素化エーテルを主として含有する重質化合物を含むフローが、ライン(57)を通して塔(55)のボトムから抜き取られ、反応器(47)にこのフローが供給される。このフローの一部はパージを供給するために抜き取られてもよい。
図5に提示される本発明による方法の実施形態の第7の組み合わせでは、第2反応器(60)に、グリセロールを含有するフローおよび触媒を含有するフローがそれぞれライン(58)および(59)を通して連続的に供給される。反応器にはまた、本質的に塩化水素と水とジクロロプロパノールとからなる混合物がリサイクルフロー(73)によって、およびグリセロールとクロロプロパンジオールとカルボン酸とエステルとからなる混合物がリサイクルフロー(78)によって供給される。反応器は、大気圧近くで運転される。反応器(60)から気相の少なくとも一部が抜き取られて蒸留塔(64)に供給される。フローがライン(61)を通して反応器(60)から連続的に抜き取られ、エバポレーター(62)にこのフローが供給される。エバポレーター(62)において、フロー(61)に含有される塩化水素および水のほとんど全てが蒸発される。ガスフローがライン(63)を通してエバポレーター(62)から抜き取られ、蒸留塔(64)にこのフローが供給される。フロー(63)中の水に対する塩化水素の重量比は、蒸留塔(64)の圧力での共沸水/塩化水素組成物の重量比未満である。1g/l未満の塩化水素含有率で水とジクロロプロパノールとを含有するフローが、ライン(65)を通して塔(64)から抜き取られる。第1フローがライン(66)を通して塔(64)の基底から抜き取られ、反応器(60)にこのフローが供給される。第2フローがライン(69)を通して塔(64)から抜き取られ、第1反応器(68)にこのフローを供給され、反応器(68)の反応混合物中の含水率が調節される。液体フローがライン(67)を通してエバポレーター(62)から抜き取られ、反応器(68)にこのフローが供給される。反応器(68)にはまた、ライン(70)を通してガス状塩化水素を含有するフローが供給される。反応器(68)は、反応器(68)の反応温度における水/塩化水素共沸混合物での塩化水素の分圧より高い塩化水素の分圧下に恒久的に保たれる。液体フローがライン(71)を通して反応器(68)から抜き取られ、エバポレーター(72)にこのフローが供給される。本質的に塩化水素と水と少しのジクロロプロパノールとからなるガスフローが、ライン(73)を通してエバポレーター(72)から抜き取られ、反応器(60)にこのフローが供給される。事実上塩化水素を含まない液体フローがライン(74)を通してエバポレーター(72)から抜き取られる。このフロー(74)は塔(75)に供給される。事実上純粋なジクロロプロパノールを含有するフローが、ライン(76)を通して塔(75)のトップから抜き取られる。反応媒体からの重質化合物を含有するフローが、ライン(77)を通して塔(75)のボトムから抜き取られる。これらの重質化合物は、グリセロールモノクロロヒドリンと、触媒と、未転化グリセロールと塩素化エーテルとを主として含有する。このフローの大部分は、ライン(78)を通して反応器(60)にリサイクルされる。ライン(77)を通して塔(75)のボトムから抜き取られたフローの別の部分は、クロロプロパンジオールからジクロロプロパノールへの転化を完了させるために、ライン(79)を通して反応器(68)に搬送される。ライン(77)を通して塔(75)のボトムから抜き取られたフローの一部は、ライン(80)を通してパージを供給してもよい。
本発明による方法の実施形態の第8の組み合わせでは、塔(64)のボトムから抜き取られた液体フローがライン(69)を通して反応器(68)に搬送されないことを除いて、実施形態の第7の組み合わせと同じ手順に従う。
本発明による方法の実施形態の第9の組み合わせでは、塔(75)のボトムから抜き取られた液体フローがライン(79)を通して反応器(68)に搬送されないことを除いて、実施形態の第7の組み合わせと同じ手順に従う。
本発明による方法の実施形態の第10の組み合わせでは、塔(64)のボトムで集められた液体フローがライン(69)を通して反応器(68)に搬送されないことを除いて、かつ、塔(75)のボトムで集められた液体フローがライン(79)を通して反応器(68)に搬送されないことを除いて、実施形態の第7の組み合わせと同じ手順に従う。
本発明による方法の実施形態の第11の組み合わせでは、気相が反応器(60)から抜き取られないことを除いて、実施形態の第8の組み合わせと同じ手順に従う。
本発明による方法の実施形態の第12の組み合わせでは、気相が反応器(60)から抜き取られないことを除いて、実施形態の第9の組み合わせと同じ手順に従う。
本発明による方法の実施形態の第13の組み合わせでは、気相が反応器(60)から抜き取られないことを除いて、実施形態の第10の組み合わせと同じ手順に従う。
本説明の残りで括弧内に引用される数字は図5に関する。
本発明はまた、ループに配置された少なくとも2つの反応器において、および第2反応器(60)での塩化水素の分圧より大きい第1反応器(68)における塩化水素の分圧下に、気相と接触する液体反応媒体中で、グリセロールおよび/またはモノクロロプロパンジオールが塩化水素と反応させられる、ジクロロプロパノールの製造方法に関する。
好ましい一操作モードでは、本方法は、さらに加えて少なくとも2つの追加の分離操作を含み、それには、塩化水素の分圧の値が第2反応器(60)における塩化水素の分圧と第1反応器(68)における塩化水素の分圧との間である少なくとも1つのエバポレーター(72)における1つの分離操作が含まれ、そして少なくとも1つの蒸留塔(75)におけるもう1つの分離操作が含まれ、この方法では、
・第1反応器(68)には塩化水素を含有する第1ガスフロー(70)が供給され、そして第2反応器にはグリセロールならびに場合により水および塩化水素を含有する第1液体フロー(58)と、触媒を含有する第2液体フロー(59)とが供給され、
・第3液体フロー(71)が第1反応器(68)から抜き取られ、そしてエバポレーター(72)に第3液体フローが供給され、
・水に対する塩化水素の重量比がエバポレーター(72)における全圧での共沸水/塩化水素組成物の重量比より大きい第2ガスフロー(73)がエバポレーター(72)から抜き取られ、そして第2反応器(60)にこの第2ガスフローが供給され、塩化水素含有率が第1反応器(68)の液体反応媒体中の塩化水素含有率未満である第4液体フロー(74)がエバポレーター(72)から抜き取られ、そして第1蒸留塔(75)にこの第4液体フロー(74)が供給され、
・第1反応器(68)に供給される第5液体フロー(61=67)が第2反応器(60)から抜き取られ、エバポレーター(62)が存在せず、ライン(61)と(67)とがただ一つのラインを形成し、
・ジクロロプロパノールを主として含有する第3ガスフロー(76)と、モノクロロプロパンジオールなどの反応中間体、触媒および部分塩素化グリセロールオリゴマーなどの反応副生物を主として含有する第6液体フロー(77)とが第1蒸留塔(75)から抜き取られ、パージを構成する第7液体フロー(80)が第6液体フロー(77)から抜き取られる。
この好ましい操作モードの第1変形では、本方法は、第2反応器(60)から抜き取られた第4ガスフロー(81)を供給される第2蒸留塔(64)において少なくとも1つの追加の分離工程を含み、水とジクロロプロパノールとを主として含有する第5ガスフロー(65)と、第2反応器(60)に供給される第8液体フロー(66)とが第2塔から抜き取られる。
この好ましい操作モードの第2変形では、本方法は2つの追加の分離工程を含み、それには第2エバポレーター(62)における1つの分離工程と、第2蒸留塔(64)におけるもう1つの分離工程が含まれる。第2エバポレーター(62)には第5液体フロー(61)が供給され、第6ガスフロー(63)と第9液体フロー(67)とが第2エバポレーター(62)から抜き取られる。第1反応器(68)には第9液体フロー(67)が供給される。第2蒸留塔(64)には第6ガスフロー(63)が供給され、反応器(60)に供給される第8液体フロー(66)が第2蒸留塔(64)から抜き取られる。
この好ましい操作モードの第3変形では、第2変形の手順に従い、加えて、第2蒸留塔(64)には、第2反応器(60)から抜き取られたガスフロー(81)が供給される。
追加の変形では、第2または第3変形の手順に従い、加えて、第10液体フロー(78)が第6液体フロー(77)から抜き取られ、第2反応器(60)にこのフローが供給される、および/または第11液体フロー(79)が第6液体フロー(77)から抜き取られ、第1反応器(68)にこのフローが供給される、および/または第12液体フロー(69)が第2蒸留塔(64)から抜き取られ、第1反応器(68)にこのフローが供給される。
本発明はまた、ループに配置された少なくとも2つのグリセロール塩素化反応器と、少なくとも1つの第1反応器供給ライン(70)と、少なくとも1つの第2反応器供給ライン(58、59)と、第1反応器と第2反応器とを連結する少なくとも1つのライン(61=67)とを含むジクロロプロパノールの製造設備に関する。
この設備は好ましくは、加えて、少なくとも1つのエバポレーター(72)および少なくとも1つの蒸留塔(75)と、第1反応器(68)とエバポレーター(72)とを連結する少なくとも1つのライン(71)と、エバポレーター(72)のボトムと第1塔(75)とを連結する少なくとも1つのライン(74)と、エバポレーター(72)のトップと第2反応器(60)とを連結する少なくとも1つのライン(73)と、第1蒸留塔(75)のトップでの少なくとも1つの出口ライン(76)と、第1蒸留塔のボトムでの少なくとも1つの出口ライン(77)とを含む。
この好ましい設備は、加えて、第2蒸留塔(64)と、第2蒸留塔(64)のボトムを第2反応器(60)に連結する少なくとも2つのライン(66)および(81)とを含んでいてもよい。
この好ましい設備は、加えて、第2エバポレーター(62)および第2反応器(60)を第2エバポレーター(62)に連結する少なくとも1つのライン(61)と、第2エバポレーターのボトムを第1反応器(68)に連結するライン(67)と、第2エバポレーターのトップを第2蒸留塔(64)に連結する少なくとも1つのライン(63)とを含んでいてもよい。
この好ましい設備は、加えて、第2蒸留塔(64)のボトムと第1反応器(68)とを連結する少なくとも1つのライン(69)、および/または第1蒸留塔(75)のボトムと第1反応器(68)とを連結する少なくとも1つのライン(79)、および/または第1蒸留塔(75)のボトムと第2反応器(60)とを連結する少なくとも1つのライン(78)を含んでいてもよい。

Claims (26)

  1. a)気相と接触する、水を含有する液体反応媒体中で、前記気相において0.2絶対バール(20000絶対Pa)より大きい塩化水素の分圧下でグリセロールが塩化水素と反応させられ、そして
    b)工程a)からの液体反応媒体の少なくとも一部および場合により気相の一部が少なくとも1つの分離操作にかけられ、かつ、前記分離操作の前に、工程a)からの液体反応媒体の前記の一部分および気相の前記の部分が、
    i.液体反応媒体の前記の一部分中の塩化水素と水との重量比を低下させて、分離操作の全圧において、2成分系の共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比以下の比を達成するための少なくとも1つの処理、および/または
    ii.液体反応媒体の前記の一部分中の水とジクロロプロパノールとの重量比を低下させて、分離操作の全圧において、3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物中の水とジクロロプロパノールとの重量比以下の比を達成するための少なくとも1つの処理、
    にかけられる
    ジクロロプロパノールの製造方法。
  2. 工程bi)の処理が、工程a)からの液体反応媒体の前記の一部分の蒸発、蒸留およびストリッピングの操作、ならびにそれらの少なくとも2つの組み合わせから選択される操作を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 工程bi)の処理の終わりに、80重量%以上の塩化水素を含む第1留分と30重量%以下の塩化水素を含有するジクロロプロパノール含有第2留分とが回収される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程bi)の処理が、工程a)からの液体反応媒体の前記の一部分への、グリセロールおよび/またはグリセロールエステルの、モノクロロプロパンジオールおよび/またはモノクロロプロパンジオールエステルの、および/または塩基性試剤の添加の操作から選択される操作を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 工程bi)の処理が、
    (A)水、または
    (B)1.塩化水素/水重量比が、分離操作の全圧において、2成分系の共沸塩化水素/水組成物中の塩化水素と水との重量比未満であり、および/または
    2.ジクロロプロパノール/水重量比が、分離操作の全圧において、3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物中の水とジクロロプロパノールとの重量比未満である、
    ジクロロプロパノール/水/塩化水素混合物、または
    (C)塩化水素および水と共沸混合物を形成し、かつ、その沸点が分離操作の全圧において、3成分系の水/ジクロロプロパノール/塩化水素共沸混合物の沸点より低い化合物、または
    (D)塩析塩
    の、工程a)からの液体反応媒体の前記の一部分への添加の操作から選択される操作を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 工程bi)の処理が、吸着および/または液/液抽出の操作から選択される操作を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 工程bi)の処理の終わりに得られた反応媒体の前記の一部分が、蒸留による分離の少なくとも1つの操作にかけられ、その終わりに、ジクロロプロパノールと水とを含む第1部分(I)であって、前記部分の1kg当たり20g以下の塩化水素を含有する部分と、
    ・塩化水素、水およびジクロロプロパノールを含む第2部分(IIa)、ならびにジクロロプロパノールを含有する第3部分(IIIa)、または
    ・塩化水素、水およびジクロロプロパノールを含む第2部分(IIb)、ならびに塩化水素および水を含む第3部分(IIIb)、または
    ・塩化水素および水を含む第2部分(IIc)、ならびに水を含有する第3部分(IIIc)と
    が回収される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 工程bii)の処理が、吸着および/または液/液抽出の操作から選択される操作を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 吸着操作が、0.3〜1nmの細孔径を有するモレキュラーシーブから選択される吸着剤を使用して実施され、そして抽出操作が半透膜を使用して実施される、請求項8に記載の方法。
  10. 工程bii)の処理の終わりに液体反応媒体の前記の一部分が、蒸発、蒸留およびストリッピングの操作から選択される操作にかけられる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. グリセロールおよび/またはモノクロロプロパンジオールが、気相と接触する液体反応媒体中で、ループに配置された少なくとも2つの反応器中で、かつ、第2反応器(60)での塩化水素の分圧より大きい第1反応器(68)での塩化水素の分圧下に、塩化水素と反応させられるジクロロプロパノールの製造方法。
  12. 塩化水素の分圧の値が第2反応器(60)における塩化水素の分圧と第1反応器(68)における塩化水素の分圧との間である少なくとも1つのエバポレーター(72)において1つの分離操作を含み、そして少なくとも1つの蒸留塔(75)においてもう1つの分離操作を含む、少なくとも2つの追加の分離操作を含む、請求項11に記載の方法であって、
    ・第1反応器(68)に塩化水素を含有する第1ガスフロー(70)が供給され、そして第2反応器(60)にグリセロールならびに場合により水および塩化水素を含有する第1液体フロー(58)と、触媒を含有する第2液体フロー(59)とが供給され、
    ・第3液体フロー(71)が第1反応器(68)から抜き取られ、そしてエバポレーター(72)に前記第3液体フローが供給され、
    ・水に対する塩化水素の重量比がエバポレーター(72)における全圧での共沸水/塩化水素組成物の重量比より大きい第2ガスフロー(73)がエバポレーター(72)から抜き取られ、そして第2反応器(60)に前記第2ガスフローが供給され、塩化水素含有率が第1反応器(68)の液体反応媒体中の塩化水素含有率より低い第4液体フロー(74)がエバポレーター(72)から抜き取られ、そして第1蒸留塔(75)に前記第4液体フロー(74)が供給され、
    ・第5液体フロー(61=67)が第2反応器(60)から抜き取られてこれが第1反応器(68)に供給され、かつ、
    ・ジクロロプロパノールを主として含有する第3ガスフロー(76)と、モノクロロプロパンジオールなどの反応中間体、触媒および部分塩素化グリセロールオリゴマーなどの反応副生物を主として含有する第6液体フロー(77)とが第1蒸留塔(75)から抜き取られ、そして第7液体フロー(80)が第6液体フロー(77)から抜き取られてこれがパージを構成する、方法。
  13. 少なくとも第2蒸留塔(64)において追加の分離工程を含み、第2蒸留塔(64)には第2反応器(60)から抜き取られた第4ガスフロー(81)が供給され、かつ、第2蒸留塔(64)から水とジクロロプロパノールとを主として含有する第5ガスフロー(65)と第2反応器(60)に供給される第8液体フロー(66)とが抜き取られる、請求項12に記載の方法。
  14. 第2エバポレーター(62)における1つの分離工程を含み、そして第2蒸留塔(64)におけるもう1つの分離工程を含む、2つの追加の分離工程を含む請求項12に記載の方法であって、第2エバポレーター(62)に第5液体フロー(61)が供給され、そして第2エバポレーターから、第6ガスフロー(63)と、第1反応器(68)に供給される第9液体フロー(67)とが抜き取られ、第2蒸留塔(64)に第6ガスフロー(63)を供給され、そして第2蒸留塔から反応器(60)に供給される第8液体フロー(66)が抜き取られる方法。
  15. 第2蒸留塔に、第2反応器(60)から抜き取られた第4ガスフロー(81)が供給される請求項14に記載の方法。
  16. 第2反応器(60)に供給される第10液体フロー(78)が第6液体フロー(77)から抜き取られる請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 第1反応器(68)に供給される第11液体フロー(79)が第6液体フロー(77)から抜き取られる、請求項12〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 第1反応器(68)に供給される第12液体フロー(69)が第2蒸留塔(64)から抜き取られる、請求項12〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 反応が触媒、好ましくはアジピン酸の存在下に実施される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. ループに配置された少なくとも2つのグリセロール塩素化反応器と、少なくとも1つの第1反応器供給ライン(70)と、少なくとも1つの第2反応器供給ライン(58、59)と、前記の第1反応器と第2反応器とを連結する少なくとも1つのライン(61=67)とを含む、請求項11〜19のいずれか一項に記載の方法にしたがってジクロロプロパノールを製造するための設備。
  21. 少なくとも1つのエバポレーター(72)および少なくとも1つの蒸留塔(75)と、第1反応器(68)とエバポレーター(72)とを連結する少なくとも1つのライン(71)と、エバポレーター(72)のボトムと第1塔(75)とを連結する少なくとも1つのライン(74)と、エバポレーター(72)のトップと第2反応器(60)とを連結する少なくとも1つのライン(73)と、第1蒸留塔(75)のトップでの少なくとも1つの出口ライン(76)と、第1蒸留塔のボトムでの少なくとも1つの出口ライン(77)とをさらに含む、請求項20に記載の設備。
  22. 第2蒸留塔(64)と、第2蒸留塔(64)のボトムを第2反応器(60)に連結する少なくとも2つのライン(66)および(81)とをさらに含む請求項20または21に記載の設備。
  23. 第2エバポレーター(62)と、第2反応器(60)を第2エバポレーター(62)に連結する少なくとも1つのライン(61)と、第2エバポレーターのボトムを第1反応器(68)に連結するライン(67)と、第2エバポレーターのトップを第2蒸留塔(64)に連結する少なくとも1つのライン(63)とをさらに含む請求項20〜22のいずれか一項に記載の設備。
  24. 第1蒸留塔(75)のボトムと第2反応器(60)とを連結する少なくとも1つのライン(78)をさらに含む請求項20〜23のいずれか一項に記載の設備。
  25. 第1蒸留塔(75)のボトムと第1反応器(68)とを連結する少なくとも1つのライン(79)をさらに含む請求項20〜24のいずれか一項に記載の設備。
  26. 第2蒸留塔(64)のボトムと第1反応器(68)とを連結する少なくとも1つのライン(69)をさらに含む請求項20〜25のいずれか一項に記載の設備。
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