JP2013179275A - 固体撮像素子およびその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】増倍部を備える固体撮像素子において、画素の小型化と増倍ゲート電極に印加する電圧の低電圧化とを実現する
【解決手段】この固体撮像素子は、画素として、半導体基板の一面側の表層に形成された光電変換部と、該光電変換部で生じた電荷を蓄積するための電荷保持部と、該電荷保持部の形成された部分に、容量結合するように形成された増倍ゲート電極と、を有する。
そして、半導体基板の一面側の表層において、電荷保持部と一面との間であって、増倍ゲート電極と容量結合する位置に、半導体基板よりも不純物濃度の高い電荷障壁部を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像素子に関し、特に、電荷を増倍するためのゲート電極を備えた固体撮像素子およびその駆動方法に関する。
イメージセンサとして、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサに代表される、半導体を用いた固体撮像素子が知られている。これらのイメージセンサは、より高精細な画像を得るために高画素化が進んでいる。これに伴って、一画素あたりの受光面積が小さくなることによる感度の低下が懸念されている。
上記の問題に対応するため、例えば、特許文献1のように、入射光を光電変換するフォトダイオード部と、電荷を電圧に変換するフローティングディフュージョン部との間にアバランシェ増倍を行うためのゲート電極を備えた固体撮像素子が提案されている。
特開2009−147064号公報
特許文献1に記載の固体撮像素子は、電荷のアバランシェ増倍と、増倍された電子の蓄積と、を行うため、増倍および蓄積にそれぞれ対応した複数の量子井戸構造、ひいては複数のゲート電極、を有する。また、これら量子井戸間で電荷を移動させるため、転送用のゲート電極を有する。すなわち、単位画素内において、電荷の増倍のために少なくとも3つのゲート電極が必要となる。このため、画素サイズが大きくなり、高画素化が困難であるという問題があった。また、このような構成の固体撮像素子では、異なる量子井戸間(異なるゲート電極間)で電荷を増倍するため、電荷の移動経路が長くなる。このため、アバランシェ増倍を可能にする電界を得るための増倍ゲート電極に印加する電圧を低減させることが困難であるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、増倍部を備える固体撮像素子において、画素の小型化と、増倍ゲート電極に印加する電圧の低電圧化と、を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載のように、
画素(10)として、
第1導電型とされた半導体基板(20)の一面(20a)側の表層に形成され、一面側から入射した光を電荷に変換する第2導電型の光電変換部(21)と、該光電変換部で生じた電荷を蓄積するために、半導体基板(20)に形成され、第2導電型とされた電荷保持部(22)と、該電荷保持部(22)の形成された部分との間で容量結合するように、半導体基板(20)に絶縁膜(34)を介して形成された増倍ゲート電極(31)と、を有する固体撮像素子であって、電荷保持部(22)と絶縁膜(34)との間であって、増倍ゲート電極(31)と容量結合する位置に、半導体基板(20)よりも不純物濃度の高い第1導電型とされた電荷障壁部(26)を有することを特徴としている。
このような構成によれば、絶縁膜(34)と電荷保持部(22)との間の電荷障壁部(26)に、半導体基板(20)と絶縁膜(34)との界面および電荷保持部(22)よりもポテンシャルの浅い領域が形成される。すなわち、絶縁膜(34)、電荷障壁部(26)、電荷保持部(22)の並び方向において、電荷保持部(22)は、電荷障壁部(26)および、電荷保持部(22)に対して電荷障壁部(26)と反対側の領域に較べて、ポテンシャルが深くなっている。換言するとポテンシャル井戸が形成された状態となっている。このため、光電変換部(21)で生じた電荷は、電荷保持部(22)に蓄積される。ところで、増倍ゲート電極(31)と電荷保持部(22)との間に、絶縁膜(34)と電荷障壁部(26)とが介在されている。この増倍ゲート電極(31)に所定の電圧が印加されると、絶縁膜(34)、電荷障壁部(26)、電荷保持部(22)の並び方向において、絶縁膜(34)側ほどポテンシャルが深化される。このため、電荷保持部(22)に存在する電荷は、絶縁膜(34)側に向かって加速され、電荷障壁部(26)において、アバランシェ増倍により電荷が増加する。本発明の、絶縁膜(34)、電荷障壁部(26)、電荷保持部(22)の並び方向の不純物プロファイルにおいては、電荷保持部(22)に電荷を蓄積させつつ、増倍ゲート電極(31)に所定に電圧を印加することにより電荷増倍が可能である。したがって、別の電荷保持部および増倍ゲート電極を、異なる領域に形成することなく、電荷の蓄積と増倍を同一の電極で行うことができる。また、電荷の加速および増倍が行われる電荷障壁部(26)の厚さ、すなわち、電荷の加速に要する距離は、異なる電極間で電荷を加速して増倍を行う構成に較べて小さくすることができる。このため、電荷のアバランシェ増倍が可能となる電界を確保するための、増倍ゲート電極(31)の印加電圧を低減することができる。
また、上記した固体撮像素子の駆動方法は、請求項13に記載のように、
上記した構造を有し、増倍ゲート電極(31)に、HighバイアスとLowバイアスからなるクロックパルスを印加する固体撮像素子の駆動方法であって、
光電変換部(21)と電荷保持部(22)の少なくとも一方に電荷を蓄積させる蓄積期間において、増倍ゲート電極(31)にLowバイアスを印加し、
蓄積期間の後、電荷保持部(22)に蓄積された電荷を増倍させる増倍期間において、増倍ゲート電極(31)に、少なくともHighバイアスを印加することを特徴としている。
この駆動方法によれば、蓄積期間において、増倍ゲート電極(31)にLowバイアスを印加することにより、電荷障壁部(26)におけるポテンシャルを、電荷保持部(22)に較べて浅くすることができる。すなわち、光電変換部(21)で生じた電荷を半導体基板(20)の一面(20a)側に移動させることなく、増倍ゲート電極(31)下の電荷保持部(22)に蓄積することができる。そして、増倍期間において、増倍ゲート電極(31)にHighバイアスを印加することにより、絶縁膜(34)側のポテンシャルを深化させつつ、電荷障壁部(26)のポテンシャルを電荷保持部(22)よりも深くすることができる。すなわち、電荷保持部(22)に蓄積された電荷を絶縁膜(34)側に向かって加速させることができ、アバランシェ増倍により電荷を増加させることができる。
第1実施形態に係る固体撮像素子の概略構成を示す図である。 画素の概略構成を示す断面図である。 画素のレイアウトの一例を示す上面図である。II−II線に沿う断面が、図2における断面図に相当する。 固体撮像素子の駆動タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 半導体基板の厚さ方向と直交する方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 半導体基板の厚さ方向と直交する方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 半導体基板の厚さ方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 半導体基板の厚さ方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 半導体基板の厚さ方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 半導体基板の厚さ方向と直交する方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 半導体基板の厚さ方向と直交する方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 電荷障壁部における電界強度の最大値の、電荷障壁部における不純物濃度依存性を示す図である。 図2におけるII−II線に沿う断面の一部を拡大した断面図およびポテンシャル図である。 図2におけるII−II線に沿う断面の一部を拡大した断面図およびポテンシャル図である。 第1実施形態の変形例を示す画素の断面図である。 第2実施形態に係る画素の概略構成を示す断面図である。 第3実施形態に係る画素の概略構成を示す断面図である。 第4実施形態に係る画素の概略構成を示す断面図である。 画素のレイアウトの一例を示す上面図である。XVIII−XVIII線に沿う断面が、図18における断面図に相当する。 画素の概略構成を示す、図19におけるXX−XX線に沿う断面図である。 半導体基板の一面に沿う方向における、画素の電位形状を示すポテンシャル図である。 第5実施形態に係る画素における、半導体基板の厚さ方向の電位形状を示すポテンシャル図である。 その他の実施形態に係る画素の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る固体撮像素子の概略構成について説明する。
本実施形態における固体撮像素子は、CMOSイメージセンサを構成する。この固体撮像素子は、図1に示すように、複数の単位画素(以下、単に画素という場合もある)10が二次元マトリクス状に配置されたセンサアレイ11と、垂直駆動回路12と、相関二重サンプリング(CDS)回路13と、水平駆動回路14と、A/D変換回路(ADC)15と、タイミングジェネレータ(TG)16と、を備える。
単位画素10としては、入射光を光電変換して電荷を蓄積する光電変換部と、該光電変換部から電荷を受け取って一時的に保持する電荷保持部と、該電荷保持部から電荷を受け取って電圧に変換するフローティングディフュージョン(FD)部と、該FD部の電荷量をリセットするリセットドレイン(RD)部と、を少なくとも構成要素として含む。また、本実施形態において、画素10は、光電変換部から電荷保持部への電荷の転送、および、電荷保持部からFD部への電荷の転送に用いられる転送手段を有している。この単位画素10の具体的な構成については後述する。
垂直駆動回路12は、行転送線10aおよび行選択線10bにより各画素10と接続され、センサアレイ11の各画素10を行単位で読出し行として選択する。すなわち、行転送線10aは複数の信号線からなり、後述する光電変換部で発生した信号の転送動作やリセット動作を行うための駆動信号をセンサアレイ11に供給する。そして、行選択線10bは、読出し行として選択するための信号をセンサアレイ11に供給する。
CDS回路13は、センサアレイ11の一画素列または複数画素列ごとに配置され、垂直駆動回路12によって選択された行から読み出された信号をCDS処理する。具体的には、各画素10からリセットレベルと信号レベルとを受け取り、両者の差を取ることによって画素10ごとの固定パターンノイズを除去する。
水平駆動回路14は、CDS回路13を介して、列信号線10cにより各画素10と接続されている。そして、水平駆動回路14は、CDS回路13においてCDS処理された後、列ごとに保存されている信号を順番に選択する。そして、ADC15は、水平駆動回路14により選択された列の信号を、デジタル信号に変換して出力する。
TG16は、各種のタイミング信号を生成し、垂直駆動回路12、CDS回路13、水平駆動回路14、ADC15の各々を駆動する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る単位画素10の概略構成を説明する。
単位画素10は、図2に示すように、P型(p)とされた半導体基板20の一面20a側表層に、光電変換部21と、電荷保持部22と、FD部23と、RD部24と、を有している。本実施形態において、これら各部21,22,23,24は、互いに離間して形成され、この順で並設されている。なお、本実施形態において、半導体基板20は、グランド電位とされている。
光電変換部21は、リン等の不純物ドープによりN型(n)とされている。例えば、不純物の濃度を5.0×1016cm−3とすることができる。光電変換部21に入射した光は、光電変換により電荷に変換される。本実施形態において、光電変換により生じる電荷は電子である。なお、該光電変換部21と一面20aとの間に、半導体基板20よりも不純物濃度の高いP型(p)とされた正孔蓄積層25が形成されている。すなわち、正孔蓄積層25は、一面20aに露出しており、光電変換部21は、半導体基板20の厚さ方向において、正孔蓄積層25よりも深い位置に形成されている。
電荷保持部22は、リン等の不純物ドープにより、光電変換部21よりも高濃度のN型(n)とされている。例えば、不純物の濃度を1.0×1017cm−3とすることができる。このため、電荷保持部22は、電荷保持部22を囲む半導体基板20(P型の領域)よりもポテンシャルが深くなっている。なお、本実施形態において、電荷保持部22は、光電変換部21と離間して形成されている。光電変換部21で生じた電荷は、後述する転送手段によりこの電荷保持部22に転送された後に、電荷保持部22で一時的に保持される。なお、該電荷保持部22と一面20aとの間に、電荷保持部22と接するように電荷障壁部26が形成されている。すなわち、該電荷障壁部26は、一面20aに露出しており、電荷保持部22は、半導体基板20の厚さ方向において、電荷障壁部26よりも深い位置に形成されている。なお、本実施形態において、電荷保持部22と電荷障壁部26の界面は、一面20aからの距離が約0.2μmとなるように形成されている。この電荷障壁部26は、半導体基板20よりも不純物濃度の高いP型(p)とされている。この電荷障壁部26の不純物濃度は、1.5×1017cm−3以上、3.0×1018cm−3以下とすることが好ましく、本実施形態では、3.0×1017cm−3とされている。電荷障壁部26は、本発明の特徴部分であり、この電荷障壁部26により、半導体基板20の厚さ方向におけるポテンシャルは、電荷保持部22を底とする量子井戸状とされる。電荷障壁部26の具体的な作用効果については後述する。
FD部23は、リン等の不純物ドープにより、電荷保持部22よりも高濃度のN型(n)とされている。FD部23は、光電変換部21および電荷保持部22とは離間して設けられている。そして、FD部23にはソースフォロワ回路27が接続されている。本実施形態におけるソースフォロワ回路27は、3つのトランジスタTr1、Tr2、Tr3が直列に接続されて構成されている。トランジスタTr1のゲートはFD部23に接続され、ドレインは電源電位(図2中、VDDと記載)に接続されている。トランジスタTr2のゲートは行選択線10bにより垂直駆動回路12に接続され、ドレインはトランジスタTr1のソースに接続されている。なお、トランジスタTr2のゲートに接続された行選択線10bには、トランジスタTr2のオン/オフを制御するクロックパルス(図2中、SELと記載)が入力される。トランジスタTr3のゲートは定電圧源28に接続され、ドレインはトランジスタTr2のソースに接続されている。なお、トランジスタTr3のソースは接地されている。すなわち、トランジスタTr3は定電流源として機能する。そして、トランジスタTr2のソース(トランジスタTr3のドレイン)には、列信号線10cが接続されている。
FD部23は、電荷保持部22から転送された電荷により、その電位が変化する。行選択線10bに所定の電圧が印加された状態(信号を読み出す対象とされている状態)においては、トランジスタTr2がオン状態であり、FD部23の電位の変化に対応した電流が列信号線10cに流れる。なお、行選択線10bに所定電圧が印加されず、トランジスタTr2がオフの状態では、FD部23の電位の変化に伴う列信号線10cに流れる電流の変化はない。
RD部24は、リン等の不純物ドープにより、FD部23とほぼ同濃度のN型(n)とされている。RD部24は、光電変換部21、電荷保持部22、および、FD部23とは離間して設けられ、定電圧源(図2中、VRDと記載)に接続されることにより所定の電位とされている。なお、本実施形態では、VRDがVDDと同一の電源から供給されるように構成されている。FD部23に蓄積された電荷は、後述するリセット動作により、RD部24に掃き捨てられ、FD部23はRD部24と同電位とされる。
また、単位画素10は、垂直駆動回路12により所定のタイミングでオン/オフ動作を行う複数のゲート電極を有している。具体的には、転送ゲート電極30、増倍ゲート電極31、読出しゲート(ROG)電極32、および、リセットゲート(RG)電極33、を有している。本実施形態では、これら各ゲート電極30,31,32,33として、不純物ドープによりN型とされたポリシリコンを用いている。
転送ゲート電極30は、半導体基板20の一面20aであって、光電変換部21と電荷保持部22との間の領域に、絶縁膜34を介して形成されている。そして、転送ゲート電極30は、行転送線10aのうち、転送配線35と接続されて、垂直駆動回路12によりクロックパルス(図2中、Vtrと記載)が印加される。
増倍ゲート電極31は、少なくとも一部が電荷保持部22とオーバーラップするようにして容量結合されつつ、半導体基板20の一面20aに、絶縁膜34を介して形成されている。そして、増倍ゲート電極31は、行転送線10aのうち、増倍ゲート配線36と接続されて、垂直駆動回路12によりクロックパルス(図2中、VMGと記載)が印加される。
ROG電極32は、半導体基板20の一面20aであって、電荷保持部22とFD部23との間の領域に、絶縁膜34を介して形成されている。そして、ROG電極32は、行転送線10aのうち、読出しゲート(ROG)配線37と接続されて、垂直駆動回路12によりクロックパルス(図2中、VROGと記載)が印加される。
RG電極33は、半導体基板20の一面20aであって、FD部23とRD部24との間の領域に、絶縁膜34を介して形成されている。そして、RG電極33は、行転送線10aのうち、リセットゲート(RG)配線38と接続されて、垂直駆動回路12によりクロックパルス(図2中、VRGと記載)が印加される。
また、本実施形態において、画素10には、半導体基板20の一面20a側であって、入射する光により光電変換を行う光電変換部21以外の領域に、光を遮るための遮光膜39が形成されている。この遮光膜39は、例えばアルミニウムで形成されており、センサアレイ11を覆うように形成されつつ、光電変換部21および正孔蓄積層25に対応する部分が開口している。
なお、単位画素10と別の単位画素10との間は、図示しない素子分離領域により電気的に分離されている。素子分離領域としては、絶縁膜(例えば、LOCOS酸化による酸化膜)や、半導体基板20および電荷障壁部26よりも高濃度のP型とされた不純物領域とすることができる。
次に、図3および図4を参照して、本実施形態に係る単位画素10の具体的なレイアウト構成について説明する。
図3に示すように、単位画素10内において、転送ゲート電極30、増倍ゲート電極31、ROG電極32、RG電極33が、この順で並設されている。そして、各ゲート電極30,31,32,33にクロックパルス(Vtr,VMG,VROG,VRG)を印加するための行転送線10aが形成されている。具体的には、行転送線10aのうち、転送配線35がコンタクト35aを介して転送ゲート電極30に接続されている。また、増倍ゲート配線36がコンタクト36aを介して増倍ゲート電極31に接続されている。また、ROG配線37がコンタクト37aを介してROG電極32に接続されている。また、RG配線38がコンタクト38aを介してRG電極33に接続されている。
また、ソースフォロワ回路27を含む周辺回路が半導体基板20に形成され、コンタクト27aを介してFD部23に接続されている。ソースフォロワ回路27は、行選択線10bにも、コンタクト27bを介して接続されている。また、ソースフォロワ回路27は、列信号線10cおよび電源電位線40にも、それぞれ、コンタクト27cおよびコンタクト40aを介して接続されている。なお、本実施形態では、電源電位線40が、コンタクト40bを介して、RD部24にも接続されている。なお、図3においては、RD部24の図示を省略している。
なお、本実施形態において、行転送線10aおよび行選択線10bは、各ゲート電極30,31,32,33の並設方向に延びて形成され、垂直駆動回路12に接続されている。そして、列信号線10cおよび電源電位線40は、行転送線10aおよび行選択線10bに直交する方向に延び、水平駆動回路14に接続されている。
なお、図2に示すように、本実施形態において、増倍ゲート電極31は、電荷障壁部26の一部のみとオーバーラップして形成されている。具体的には、各ゲート電極30,31,32,33の並設方向において、増倍ゲート電極31の幅が、電荷障壁部26の幅よりも小さくされている。そして、半導体基板20の一面20aにおいて、電荷障壁部26が、増倍ゲート電極31と転送ゲート電極30の間の領域および増倍ゲート電極31とROG電極32の間の領域に露出している。
次に、図4〜図11を参照して、本実施形態に係る固体撮像素子の駆動方法を説明する。
図4は、本実施形態における固体撮像素子を駆動するためのタイミングチャートの一例を示したものである。横軸は時間に相当し、各ゲート電極に印加するクロックパルス(Vtr,VMG,VROG,VRG)、および、行選択線10bに印加して、トランジスタTr2のオン/オフを制御するクロックパルス(SEL)の状態を時系列で示している。すなわち、ある時刻において、各ゲート電極にHighバイアスおよびLowバイアスのいずれが印加されているかを示している。なお、本実施形態において、電荷の転送に関わるゲート電極30,32,33に印加されるクロックパルスVtr、VROG、VRGは、Highバイアスが3.3V程度、Lowバイアスが0V(グランド電位)とされている。また、電荷の増倍に関わる増倍ゲート電極31に印加されるクロックパルスであるVMGは、Highバイアスが5V程度、Lowバイアスが0Vとされている。そして、SELは、Highバイアスが、ソースフォロワ回路27のトランジスタTr2がオンする程度とされ、Lowバイアスが0Vとされている。以下、時刻ごとに駆動の様子を説明する。
時刻t0では、図4に示すように、クロックパルスVtr,VMG,VROG,SELをLowバイアスとし、VRGをHighバイアスとする。光電変換部21、電荷保持部22、FD部23、RD部24のゲート電極の並設方向におけるポテンシャルは、各部位の不純物濃度の差異を反映した形状となる。すなわち、図5に示すように、電荷保持部22は、光電変換部21よりもポテンシャルが深く(電位としては高く)なる。また、FD部23は、電荷保持部22よりもポテンシャルが深くなり、RD部24のポテンシャルは、FD部23とほぼ同等となる。そして、時刻t0において、転送ゲート電極30およびROG電極32の直下の領域におけるポテンシャルは、ほぼグランド電位となる。このため、光電変換部21と電荷保持部22とは電気的に分離されている。一方、VRGをHighバイアスとしているため、RG電極33直下のポテンシャルが深化する。このため、FD部23とRD部24とは、電気的に接続されて同電位となっている。なお、光電変換部21は、転送ゲート電極30直下の領域の電位がほぼグランド電位であるため、光電変換部21を底とする量子井戸を形成する。このため、光電変換部21には、入射した光が光電変換されて生じた信号電荷100が蓄積されている。
時刻t1〜時刻t2では、図4に示すように、VtrをLowバイアスからHighバイアスとする。この状態では、転送ゲート電極30直下の領域のポテンシャルが深く(電位が高く)なる。このため、光電変換部21に蓄積された信号電荷100は、フリンジ電界ドリフトおよび自己誘起ドリフトにより、電荷保持部22に転送される。
時刻t2では、VtrをHighバイアスからLowバイアスとする。これにより、図6に示すように、転送ゲート電極30直下のポテンシャルはほぼグランド電位となり、光電変換部21および電荷保持部22は、他の各部位と電気的に分離された量子井戸となる。したがって、電荷保持部22において、光電変換部21から転送された信号電荷100が保持されるとともに、光電変換部21においては、入射した光が光電変換により電荷に変換されて、新たな信号電荷200が蓄積され始める。すなわち、VtrをLowバイアスとしたときより、特許請求の範囲に記載の、蓄積期間が開始される。
また、電荷保持部22と絶縁膜34との間には、半導体基板20の一面20aに露出するように、電荷障壁部26が形成されている。このため、半導体基板20の厚さ方向のポテンシャルは、図7に示すように、絶縁膜34および電荷障壁部26において、ほぼグランド電位となり、電荷保持部22において、電荷障壁部26よりも深くなり(正の電位となり)、半導体基板20の厚さ方向において一面20aから遠くなるほど、浅くなる(グランド電位に近づく)。すなわち、電荷保持部22を底とする量子井戸状となる。したがって、信号電荷100は、半導体基板20の厚さ方向においても、電荷保持部22に保持される。なお、本実施形態では、増倍ゲート電極31として、N型とされたポリシリコンを用いているため、絶縁膜34と増倍ゲート電極31の界面の電位は、わずかに正となる。
時刻t3〜時刻t4では、図4に示すように、VMGとして、Highバイアスを複数回印加する。このクロックパルスのうち、LowバイアスからHighバイアスを経て、再びLowバイアスとなる、一つのパルスを、増倍ゲート電極31に印加した場合の駆動の様子を、図7〜図9を参照して詳しく説明する。
まず、VMGをLowバイアスとしている場合、上述の通り、信号電荷100は、電荷保持部22に保持されている(図7)。
その後、VMGがLowバイアスからHighバイアスに遷移する過渡状態においては、図8に示すように、半導体基板20の一面20aのポテンシャルが深く(電位が上昇)なりつつ、電荷障壁部26のポテンシャルが、電荷保持部22よりも浅い状態を保つことができる。このため、電荷保持部22に信号電荷100を保持したまま、電荷障壁部26に形成されるポテンシャル障壁よりも一面20a側の領域において、電荷のアバランシェ増倍が可能な電界を得ることができる。
そして、VMGがHighバイアスになると、図9に示すように、電荷障壁部26のポテンシャルが電荷保持部22よりも深くなり、電荷保持部22に蓄積されていた信号電荷100が一面20aに向かって加速される。これにより、信号電荷100のアバランシェ増倍が行われる。
その後、VMGがHighバイアスからLowバイアスに遷移する過渡状態において、半導体基板20の厚さ方向のポテンシャルは、VMGがLowバイアスからHighバイアスに遷移する過渡状態(図8)と同様の形状となる。このとき、信号電荷100は、電荷障壁部26に形成されるポテンシャル障壁よりも一面20a側に存在している。
その後、VMGがLowバイアスになると、絶縁膜34および電荷障壁部26における電位は、ほぼグランド電位となり、図7に示すような、電荷保持部22を底とする量子井戸状となる。信号電荷100は、フリンジ電界ドリフトおよび自己誘起ドリフトにより、電荷障壁部26よりも一面20a側の領域から、電荷保持部22へ転送される。
以上のように、VMGをLowバイアスからHighバイアスに変化させることにより、電荷保持部22の蓄積された信号電荷100をアバランシェ増倍させることができる。そして、VMGをHighバイアスからLowバイアスに変化させることにより、増倍された信号電荷100を再び電荷保持部22で保持することができる。
時刻t3〜時刻t4では、VMGとして、Highバイアスを複数回印加することにより、光電変換により得られた電荷を増倍させることができる。この期間(t4−t3)は特許請求の範囲における、増倍期間、に相当する。
時刻t5では、VRGをHighバイアスからLowバイアスとする。これにより、図10に示すように、RG電極33直下の領域におけるポテンシャルが浅くなり、電位として、ほぼグランド電位となる。時刻t5では、VROGもLowバイアスとされているため、FD部23は、電荷保持部22およびRD部24と電気的に分離されている。すなわち、FD部23は量子井戸を形成している。
時刻t5〜時刻t6では、行選択線10bに印加されるクロックパルスであるSELをLowバイアスからHighバイアスとする。これにより、ソースフォロワ回路27におけるトランジスタTr2がオン状態となり、FD部23に接続されたトランジスタTr1のゲート電圧の変化に伴って、列信号線10cに流れる電流を変化させることができる。
時刻t6〜時刻t7では、VROGをLowバイアスからHighバイアスとする。これにより、図11に示すように、ROG電極32の直下のポテンシャルを深化させ、電荷保持部22に蓄積された信号電荷100をFD部23へ転送する。信号電荷100がFD部23に蓄積されるため、ソースフォロワ回路27に接続されたトランジスタTr1のゲート電圧が変化する。具体的には、FD部23の電位、すなわち、トランジスタTr1のゲート電圧は、信号電荷100が蓄積される前に較べて低下する。時刻t6〜時刻t7においては、SELがHighバイアスであるため、FD部23の電位の低下に伴って、列信号線10cに流れる電流が低下する。この電流の低下量は、FD部23に転送される信号電荷100の量に依存する。すなわち、画素10に入射した光の量が、列信号線10c電流の低下量に変換されたことになる。
時刻t7において、VROGをLowバイアスとすることにより、再びFD部23を量子井戸状とする。このため、時刻t7において、信号電荷100はFD部23に保持される。
時刻t7〜時刻t8では、SELをHighバイアスからLowバイアスとし、FD部23の電位の変化が列信号線10cに影響しないようにする。
そして、時刻t8において、RGをLowバイアスからHighバイアスとする。これにより、FD部23に保持されていた信号電荷100は、RD部24へ掃き捨てられ、FD部23はRD部と同電位(VRD)となる。時刻t8の半導体基板20内におけるポテンシャル形状は、時刻t0におけるポテンシャル形状と同一である。
上記した時刻t0〜時刻t8の動作を繰り返し行うことにより、センサアレイ11に入射した光を、電圧信号として連続的に出力することができる。なお、時刻t2においてVtrがHighバイアスからLowバイアスとなってから、時刻t8を経て、時刻t1においてVtrがLowバイアスからHighバイアスとなるまでの期間は、光電変換部21において光が電荷に変換されつつ蓄積される期間である。これは、特許請求の範囲における、蓄積期間、に相当する。
次に、本実施形態に係る固体撮像素子の作用効果を説明する。
本実施形態では、半導体基板20の一面20a側表層に電荷障壁部26が形成され、この電荷障壁部26に接しつつ、一面20aに対して電荷障壁部26よりも深い位置に電荷保持部22が形成されている。このため、増倍ゲート電極31に印加されるクロックパルスVMGがLowバイアスの場合には、半導体基板20の厚さ方向におけるポテンシャル形状は、電荷保持部22を底とし、電荷障壁部26および半導体基板20の電荷保持部22より深い領域を障壁とする量子井戸状になっている。したがって、電荷保持部22に転送される電荷を、半導体基板20の一面20a側に移動させることなく、電荷保持部22に蓄積させることができる。そして、前述したように、VMGをLowバイアスからHighバイアスに遷移させる過渡状態で、電荷保持部22に電荷を保持しつつ、電荷障壁部26に電荷のアバランシェ増倍が可能な電界を形成することができる。そして、VMGをHighバイアスとすることにより、電荷を半導体基板20の厚さ方向に加速して増倍させることができる。すなわち、電荷の蓄積と増倍を同一の電極で行うことができる。したがって、特許文献1に記載のような、増倍のための電荷の加速を厚さ方向に直交する方向で行う場合に較べて、ゲート電極の数を低減することができる。換言すれば、半導体基板20の一面20aのうち、電荷を増倍する動作に必要な領域の面積を減らすことができる。したがって、単位画素10の小型化を実現することができる。
また、本実施形態では、電荷の蓄積と増倍を同一の電極、すなわち増倍ゲート電極31により行うことができる。このため、特許文献1に記載のように、異なる電極間で電荷を加速して増倍を行う構成に較べて、電荷の加速に要する距離を短くすることができる。すなわち、電荷の加速を同一の電位差で行う場合でも、電界を大きくすることができる。換言すれば、アバランシェ増倍に必要な電界を得るために、増倍ゲート電極31に印加する電圧(VMGのHighバイアス)を、異なる電極間で電荷を加速して増倍を行う構成に較べて、小さくすることができる。なお、本実施形態の構成においては、VMGのHighバイアスは5V〜8V程度とすることができ、特許文献1に記載の構成における増倍ゲート電極の電圧(15V以上)よりも大幅に低減することができる。
なお、上述したように、本実施形態において、電荷障壁部26の不純物濃度が、1.5×1017cm−3以上、3.0×1018cm−3以下であることが好ましい。この濃度範囲は、発明者がコンピュータシミュレーションを実施して得た結果である。具体的には、図12に示すように、半導体基板20のうち、電荷障壁部26の電界強度の不純物濃度依存性をシミュレーションした結果である。縦軸に相当する電界強度とは、電荷障壁部26の半導体基板20の厚さ方向における電界の最大値であり、横軸に相当する不純物濃度とは、電荷障壁部26にドープするホウ素等の不純物濃度である。電界強度は不純物濃度の増加とともに増加する。電荷のアバランシェ増倍に必要な電界は、2×10V・cm−1以上である。また、電荷障壁部26から、電荷障壁部26と増倍ゲート電極31との間に形成された絶縁膜34へのトンネルブレークダウンが発生しない電界は、1×10V・cm−1以下である。したがって、電荷障壁部26の電界は、上記範囲内に設定されることが好ましく、この電界範囲から、1.5×1017cm−3以上、3.0×1018cm−3以下という好ましい濃度範囲が得られる。なお、このシミュレーションは、電荷保持部22と電荷障壁部26の界面が、一面20aから約0.2μmの距離に形成された条件で実施されたものであるが、電荷障壁部26が強反転している状況において、電界の最大値は、電荷保持部22と電荷障壁部26の界面の一面20aからの距離にほとんど依存しない。このため、好ましい濃度範囲(1.5×1017cm−3以上、3.0×1018cm−3以下)は、電荷保持部22と電荷障壁部26の界面の一面20aからの距離が0.2μmの場合に限定されるものではない。
また、本実施形態では、光電変換部21と電荷保持部22とが離間して形成され、半導体基板20の一面20aのうち、光電変換部21と電荷保持部22とが形成された部分の間の領域に、絶縁膜34を介して形成された転送ゲート電極30を有している。
このため、光電変換部21から電荷保持部22への電荷の転送を、転送ゲート電極30に印加する電圧により制御することができる。具体的には、転送ゲート電極30に印加するVtrをHighバイアスとすれば光電変換部21から電荷保持部22へ電荷を転送でき、VtrをLowバイアスとすれば、電荷保持部22を光電変換部21と電気的に分離することができる。加えて、電荷保持部22とFD部23との間に形成されたROG電極32にLowバイアスを印加した状態であれば、電荷保持部22とFD部23も電気的に分離された状態となる。このような構成では、光電変換部21で光電変換された電荷を一時的に蓄積させた後に、所定の順番をもって信号電荷100を電圧として出力することができる。すなわち、複数の画素10に対して露光の同時性を確保することができ、グローバル露光を実現することができる。
また、本実施形態では、電荷障壁部26のうち、一部のみが増倍ゲート電極31とオーバーラップするように形成されている。換言すれば、電荷障壁部26は、半導体基板20の一面20aにおいて、増倍ゲート電極31とオーバーラップしている部分を除く部分が一面20aに露出するように形成される。すなわち、図13に示すように、増倍ゲート電極31のうち、少なくとも一方の端部31aは、電荷障壁部26と半導体基板20との境界よりも電荷障壁部26側に位置している。これによれば、電荷を増倍させるために、増倍ゲート電極31に印加するクロックパルスVMGをLowバイアスからHighバイアスに遷移させる過渡状態において、電荷障壁部26と半導体基板20との界面近傍におけるポテンシャルディップの発生を抑制することができる。
本効果について、図13および図14を参照して説明する。なお、図13および図14において、ポテンシャル図中の二点破線Aは、電荷保持部22のポテンシャルを、一点破線Bは、VMGがLowバイアスの場合の電荷障壁部26のポテンシャルを、実線CはVMGがHighバイアスに至るまでの過渡状態における電荷障壁部26のポテンシャルを、それぞれ表している。
増倍ゲート電極31に電圧を印加すると、増倍ゲート電極31の絶縁膜34と接触している部分のうち、端部31aに電界が集中する。このため、例えば、図14のように、端部31aと、電荷障壁部26と半導体基板20との界面と、が面一となっている構成では、一面20a側表層において、電荷障壁部26よりも不純物濃度が低い半導体基板20側のポテンシャルが、電荷障壁部26よりも深くなる(図14の実線C)。すなわち、電荷障壁部26と半導体基板20との界面にポテンシャルディップが発生してしまう。このため、VMGがHighバイアスとなる前に、電荷保持部22に蓄積された電荷の一部が半導体基板20の一面20a側に生じたポテンシャルディップに移動してしまう。その後、VMGがHighバイアスとなっても、ポテンシャルディップと電荷障壁部26との電位差は、電荷保持部22と電荷障壁部26との電位差よりも小さくなるため、電荷の増倍効率が低下する虞がある。これに対して、図13に示すように、増倍ゲート電極31の端部31aが、電荷障壁部26と半導体基板20との境界よりも電荷障壁部26側に位置するように形成されることにより、ポテンシャルディップの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態のように、各ゲート電極30,31,32,33がこの順で並設された構成では、並設方向において、増倍ゲート電極31の幅が、電荷障壁部26の幅よりも小さくされていることが好ましい。すなわち、半導体基板20の一面20aにおいて、電荷障壁部26が、増倍ゲート電極31と転送ゲート電極30の間の領域および増倍ゲート電極31とROG電極32の間の領域に露出していることが好ましい。これは、増倍ゲート電極31と転送ゲート電極30の間の領域が、前述の素子分離領域に較べて不純物濃度が低いため(あるいは、絶縁膜のように絶縁性でないため)にポテンシャルディップが生じやすいためである。このため、本実施形態のように、並設方向において、増倍ゲート電極31の幅が、電荷障壁部26の幅よりも小さくされていることにより、増倍ゲート電極31と転送ゲート電極30の間の領域および増倍ゲート電極31とROG電極32の間の領域においてポテンシャルディップを生じにくくできる。したがって、効果的に電荷を増倍させることができる。
また、本実施形態では、増倍期間において、増倍ゲート電極31に、VMGとして、Highバイアスを2回以上印加する。このため、VMGのHighバイアスの期間が1回である場合に較べて、効果的に電荷の増倍を行うことができる。また、Highバイアスを印加する回数を任意に設定することができ、電荷の増倍量を設計者が任意に設定することができる。
また、本実施形態における単位画素10は、ソースフォロワ回路27が接続されたFD部23、RD部24を有し、電荷を転送するためのROG電極32、および、RG電極33を備えている。そして、本実施形態における固体撮像素子は、この単位画素10が二次元マトリクス状に並んだエリアセンサとしてのCMOSイメージセンサとすることができる。
(第1実施形態の変形例)
なお、本実施形態では、半導体基板20のうち、転送ゲート電極30直下の領域は、P導電型(p)とされている例を示したが、当該領域は、図15に示すように、光電変換部21よりも不純物濃度の低いN導電型(n−−)とされた低濃度領域50を有することが好ましい。このような構成とすることにより、転送ゲート電極30直下の領域のポテンシャルを深くすることができ、光電変換部21と電荷保持部22との間のフリンジ電界を大きくすることができる。これにより、光電変換部21から電荷保持部22へ電荷を転送する際の電荷の転送残し量を低減することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、光電変換部21と電荷保持部22とが互いに離間して形成された例を示した。しかしながら、上記例に限定されるものではない。例えば、図16に示すように、光電変換部21と電荷保持部22とが隣接して形成された構成とすることができる。
このような構成では、光電変換部21で光電変換により生じた電荷が、発生した時点から電荷保持部22に転送される。そして、所定の露光時間を経た後に、増倍ゲート電極31にクロックパルスVMGを印加することにより、電荷の増倍を行う。本実施形態に係る画素10は、第1実施形態に対して、転送ゲート電極30を有していない。このため、第1実施形態に記載の構成に較べて、単位画素10におけるゲート電極の数を減らすことができる。したがって、画素サイズを小型化することができる。あるいは、転送ゲート電極30を設ける必要がないため、単位画素10に占める、ゲート電極を配置するための面積を低減でき、感度向上のために光電変換部21の面積を増大させることができる。また、転送ゲート電極30に印加するクロックパルスVtrを制御する必要がないため、TG16を含むロジック回路の構成を単純化できる。
(第3実施形態)
第1実施形態および第2実施形態では、光電変換部21と電荷保持部22とが独立して形成された例を示した。しかしながら、上記例に限定されるものではない。例えば、図17に示すように、光電変換部21と電荷保持部22とが同一の領域に形成されてもよい。換言すれば、光電変換部21が電荷保持部22を兼用する構成である。この構成では、光電変換部21上に絶縁膜34と増倍ゲート電極31が形成される。
このような構成では、正孔蓄積層25が電荷障壁部26に相当する。光電変換部21が形成された部分の、半導体基板20の厚さ方向におけるポテンシャルは、第1実施形態における電荷保持部22が形成された部分におけるポテンシャルと略同一であり、増倍ゲート電極31にクロックパルスVMGを印加することにより、電荷を増倍させることができる。
本実施形態においても、第2実施形態と同様、画素10が転送ゲート電極30を有さない。このため、第1実施形態に記載の構成に較べて、単位画素10におけるゲート電極の数を減らすことができる。また、光電変換部21が電荷保持部22を兼用する。したがって、画素サイズを、第2実施形態に較べて、さらに小型化することができる。あるいは、単位画素10に占める、ゲート電極を配置するための面積を低減でき、感度向上のために光電変換部21の面積を増大させることができる。また、転送ゲート電極30に印加するクロックパルスVtrを制御する必要がないため、TG16を含むロジック回路の構成を単純化できる。
(第4実施形態)
上記した各実施形態では、増倍ゲート電極31が半導体基板20の一面20a上に、絶縁膜34を介して形成される例を示した。これに対して、本実施形態では、図18に示すように、増倍ゲート電極31が、半導体基板において、半導体基板20の厚さ方向にトレンチ状に形成される。
本実施形態は、第3実施形態と同様に、光電変換部21と電荷保持部22とが同一の領域に形成され、光電変換部21が電荷保持部22を兼用する構成である。すなわち、正孔蓄積層25が電荷障壁部26を兼用している。本実施形態における増倍ゲート電極31は、一部が半導体基板20の一面20aに露出しつつ、正孔蓄積層25に内包されるように形成される。そして、絶縁膜34が増倍ゲート電極31と正孔蓄積層25との間に介在されている。また、本実施形態における増倍ゲート電極31は、図19に示すように、光電変換部21(電荷保持部22)を取り囲むように形成されている。すなわち、図20に示すように、増倍ゲート電極31が、光電変換部21、FD部23、RD部24の並び方向に直交し、且つ、一面20aに沿う方向においても、光電変換部21(電荷保持部22)を挟むようになっている。なお、図19中のXVIII−XVIII断面が図18に示す断面図に相当する。また、図19のXX−XX断面が図20に示す断面図に相当する。
本実施形態に係る構成においては、図18に示すように、増倍ゲート電極31、絶縁膜34、正孔蓄積層25(電荷障壁部26)、および、光電変換部21(電荷保持部22)がこの順で、一面20aに沿う方向に並設されている。このため、これらの並設方向におけるポテンシャルは、図21に示すように、光電変換部21(電荷保持部22)にポテンシャル井戸が形成されるような形状となる。これは、上記した各実施形態における、電荷保持部22が形成された部分の、半導体基板20の厚さ方向におけるポテンシャルと同様のポテンシャル形状である。したがって、増倍ゲート電極31にクロックパルスVMGを印加することにより、電荷を増倍させることができる。なお、図21に示すポテンシャルは、図18に示すXXI方向のポテンシャルである。
また、増倍ゲート電極31をトレンチ状とすることにより、増倍ゲート電極31および絶縁膜34が入射光を遮ることを防ぐことができる。したがって、とくに、第3実施形態や本実施形態のように、光電変換部21が電荷保持部22を兼用するような構成の場合にあっては、光電変換部21への入射光量を確保することができる。
なお、本実施形態では、図19に示すように、増倍ゲート電極31が光電変換部21(電荷保持部22)を取り囲むように形成されている例を示したが、トレンチ状の増倍ゲート電極31と電荷保持部22との間に電荷障壁部26と絶縁膜34が介在されている構成であれば良い。ただし、本実施形態のように、増倍ゲート電極31の、電荷保持部22に対向する面積を大きくすることにより、より効果的に電荷の増倍を行うことができる。
(第5実施形態)
上記した各実施形態では、増倍ゲート電極31に印加されるクロックパルスVMGのLowバイアスを0Vとする例を示した。これに対して、本実施形態では、当該Lowバイアスを0Vよりも低い電位とする。例えば、Lowバイアスを−0.5Vとする例を示す。
第1実施形態に記載したように、Lowバイアスが0Vの例では、増倍ゲート電極31として、N型とされたポリシリコンを用いているため、電荷障壁部26および電荷保持部22を含む、半導体基板20の厚さ方向におけるポテンシャルにおいて、絶縁膜34と増倍ゲート電極31の界面の電位は、わずかに正となる。このため、電荷保持部22において、増倍ゲート電極31に印加するVMGをHighバイアスからLowバイアスに遷移させる場合、信号電荷100の増倍のため半導体基板20の一面20a側に移動していた信号電荷100の一部が、電荷保持部22に転送されず、一面20a近傍に残る虞がある。これに対して、本実施形態では、Lowバイアスを負値、例えば、−0.5Vとする。これにより、図22に示すように、絶縁膜34と増倍ゲート電極31の界面の電位を、グランド電位に近づけることができる。したがって、信号電荷100を、一面20a近傍に残すことなく、電荷保持部22へ転送することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
第4実施形態では、増倍ゲート電極31がトレンチ状とされた画素10であって、光電変換部21が電荷保持部22を兼用する例について示した。しかしながら、光電変換部21と電荷保持部22とをそれぞれ独立に有する形態においても、増倍ゲート電極31をトレンチ状とすることができる。具体的には、光電変換部21、電荷保持部22、FD部23、およびRD部24の並び方向に直交し、且つ、一面20aに沿う方向において、電荷保持部22を挟み込むように、トレンチ状の増倍ゲート電極31が形成される構成としてもよい。
また、増倍ゲート電極31の形成位置として、図23に示すように、半導体基板20の内部に埋め込むような様態とすることもできる。この形態において、半導体基板20は、例えば、SOI基板であり、SOI基板を構成する絶縁層を、増倍ゲート電極31と電荷保持部22との間に介在させることにより、上記した各実施形態における絶縁膜34として機能させることができる。そして、電荷保持部22と絶縁膜34との間には電荷障壁部26が形成されている。この形態では、電荷障壁部26やFD部23、RD部24が半導体基板20の一面20aに露出していないため、表面準位に起因するノイズの影響を抑制することができる。また、光電変換部21と電荷保持部22とを共用させる形態に変形した場合においても、第3実施形態のように受光面に増倍ゲート電極31が配置することなく、電荷の増倍が可能である。また、第4実施形態のように、トレンチを形成するスペースを設けることなく、電荷の増倍が可能である。したがって、第3実施形態および第4実施形態に較べて、さらに画素サイズを小型化することができる。あるいは、単位画素10に占める、ゲート電極を配置するための面積を低減でき、感度向上のために光電変換部21の面積を増大させることができる。なお、図23では、転送ゲート電極30、ROG電極32、RG電極33を半導体基板20内に埋め込む構成について示したが、増倍ゲート電極31のみを埋め込み電極としてもよい。
また、上記した各実施形態では、単位画素10が二次元マトリクス状に並んだエリアセンサの例を示したが、単位画素10が一次元的に配置されたリニアセンサとして用いることもできる。
また、上記した各実施形態では、単位画素10の構成要素として、電荷保持部22に蓄積された電荷の転送先として、FD部23(ソースフォロワ回路27含む)を備え、FD部23の電荷のリセットを行うRD部24を備えるCMOSイメージセンサの例を示した。しかしながら、上記例に限定されるものではない。例えば、電荷保持部22に蓄積された電荷の転送先が、電荷結合素子(CCD)で構成された垂直レジスタを有するCCDイメージセンサとしてもよい。
また、上記した各実施形態では、半導体基板20をグランド電位とする例を示したが、上記例に限定されるものではない。ただし、転送ゲート電極30、増倍ゲート電極31、ROG電極32、RG電極33に印加するクロックパルス(Vtr,VMG,VROG,VRG)のLowバイアスは、半導体基板20の電位以下としておくことが好ましい。
10・・・画素
20・・・半導体基板
21・・・光電変換部
22・・・電荷保持部
23・・・フローティングディフュージョン(FD)部
24・・・リセットドレイン(RD)部
26・・・電荷障壁部
27・・・ソースフォロワ回路
30・・・転送ゲート電極
31・・・増倍ゲート電極
32・・・読出し(ROG)電極
33・・・リセットゲート(RG)電極
39・・・遮光膜

Claims (15)

  1. 画素(10)として、
    第1導電型とされた半導体基板(20)の一面(20a)側の表層に形成され、前記一面側から入射した光を電荷に変換する第2導電型の光電変換部(21)と、
    該光電変換部で生じた電荷を蓄積するために、前記半導体基板に形成され、第2導電型とされた電荷保持部(22)と、
    該電荷保持部の形成された部分との間で容量結合するように、前記半導体基板に絶縁膜(34)を介して形成された増倍ゲート電極(31)と、を有する固体撮像素子であって、
    前記電荷保持部と前記絶縁膜との間であって、前記増倍ゲート電極と容量結合する位置に、前記半導体基板よりも不純物濃度の高い第1導電型とされた電荷障壁部(26)を有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記増倍ゲート電極は、前記電荷保持部と少なくとも一部がオーバーラップするように、前記半導体基板の前記一面上に前記絶縁膜を介して形成され、
    前記電荷障壁部は、前記半導体基板の一面側の表層において、前記増倍ゲート電極と少なくとも一部がオーバーラップするように形成されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記増倍ゲート電極は、前記半導体基板において、前記半導体基板の一面に直交する厚さ方向にトレンチ状に形成され、
    前記電荷障壁部は、前記一面に直交する面において、前記増倍ゲート電極と少なくとも一部がオーバーラップするように形成されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記光電変換部と前記電荷保持部とが離間して形成され、
    前記半導体基板の一面のうち、前記光電変換部と前記電荷保持部とが形成された部分の間の領域に、前記絶縁膜を介して形成された転送ゲート電極(30)を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 前記半導体基板のうち、前記光電変換部と前記電荷保持部との間の表層に、前記光電変換部および前記電荷保持部よりも低濃度の第2導電型とされた低濃度領域50を有することを特徴とする請求項4に記載の固体撮像素子。
  6. 前記光電変換部と前記電荷保持部とが隣接して形成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の固体撮像素子。
  7. 前記電荷保持部は、前記光電変換部よりも不純物濃度が高いことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  8. 前記電荷保持部は、前記光電変換部と同一の領域に形成され、前記光電変換部が前記電荷保持部を兼ねることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の固体撮像素子。
  9. 前記電荷障壁部は、一部のみが前記増倍ゲート電極とオーバーラップするように形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  10. 前記半導体基板における前記一面側の表層において、
    前記光電変換部、前記電荷保持部、および、前記電荷障壁部と離間して形成され、電荷を電圧に変換するためのソースフォロワ回路(27)が接続された第2導電型のフローティングディフュージョン部(23)と、
    前記光電変換部、前記電荷保持部、前記電荷障壁部、および、前記フローティングディフュージョン部と離間して形成された、第2導電型のリセットドレイン部(24)と、を有し、
    前記半導体基板の前記一面において、
    前記電荷障壁部と前記フローティングディフュージョン部との間の領域に、前記絶縁膜を介して形成された読出しゲート電極(32)と、
    前記フローティングディフュージョン部と前記リセットドレイン部との間の領域に、前記絶縁膜を介して形成されたリセットゲート電極(33)と、を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  11. 前記電荷障壁部の不純物濃度が、1.5×1017cm−3以上、3.0×1018cm−3以下とされることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  12. 複数の前記画素が、二次元マトリクス状に形成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  13. 前記増倍ゲート電極に、HighバイアスとLowバイアスからなるクロックパルスを印加する請求項1〜12のいずれか1項に記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記光電変換部と前記電荷保持部の少なくとも一方に電荷を蓄積させる蓄積期間において、前記増倍ゲート電極に前記Lowバイアスを印加し、
    前記蓄積期間の後、前記電荷保持部に蓄積された電荷を増倍させる増倍期間において、前記増倍ゲート電極に、少なくとも前記Highバイアスを印加することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  14. 請求項13に記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記増倍期間において、前記増倍ゲート電極に、前記Highバイアスを2回以上印加することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  15. 請求項13または請求項14に記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記Lowバイアスは、前記半導体基板の電位よりも低いことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
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