JP2013158955A - 画像記録装置、画像処理装置、画像記録方法及び画像処理方法並びにプログラム - Google Patents

画像記録装置、画像処理装置、画像記録方法及び画像処理方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】新規の不良記録素子が発生した場合であっても、濃度補正と不吐出補正とが重複することを回避し、濃度補正が過補正となることを抑制する。
【解決手段】既知の記録不良の記録素子について記録不良補正を行って被記録媒体に出力した濃度測定用テストチャートに基づいて、複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得し、被記録媒体に出力した記録不良検出用テストチャートに基づいて、新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出し、補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、補正保留記録素子以外の記録素子については取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定し、設定した濃度補正値に基づいて出力画像データを被記録媒体に出力する。
【選択図】図13

Description

本発明は画像記録装置、画像処理装置、画像記録方法及び画像処理方法並びにプログラムに係り、特に複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用いて記録媒体上に画像を記録するときに記録素子ごとの特性のばらつきによって生じる濃度ムラを補正する技術に関する。
複数のノズルを備えるインクジェット記録装置等の画像記録装置では、時間の経過と共に、ノズル開口部におけるインクの乾燥等のためにノズル間の吐出特性にばらつきが生じてしまい、インクの吐出に弊害を伴う劣化ノズルやインクを全く吐出することができない不吐出ノズルを含むようになる。このような劣化ノズルや不吐出ノズルの存在は、白スジ等の恒久的な記録画像の乱れに繋がるため好ましくはない。そのため特許文献1では、ノズルの吐出性能の衰退に起因する記録画像の乱れを防ぐ技術が提案されている。
特許文献1には、複数のノズルからインクを吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置が開示されている。このインクジェット記録装置では、記録ヘッドの記録特性を測定するためのパターン(シェーディングパターン及び不吐出検出パターン)が出力され、当該パターンの濃度が測定されて、その測定結果に基づき不吐出の状態にある不吐出ノズルの特定が行われる。また、各ノズルに対応する濃度分布が求められ、この濃度分布に対して、VTF(Visual Transfer Function)又はPSF(Point Spread Function)を利用したコンボリューション積分が行われる。そして、求められた濃度分布のうち不吐出ノズルに対応する部分の結果と予め定められている基準設定値とが比較され、この比較結果に基づいて不吐出ノズルが吐出するインクの色とは異なる色のインクによって補完を行うための補完テーブルがノズル毎に決定される。不吐出ノズルに対応する画像データは、このようにして決定される補完テーブルに基づいて、他のノズルから吐出される異色のインク吐出情報に変換されるようになっている。
特開2003−136764号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、シェーディングパターン出力時に新たに不吐出のノズルが発生した場合、すなわち、無補正の不吐出ノズルが発生した場合に、不吐出部分の白スジの光拡散による周辺測定濃度に及ぼす影響が考慮されていない。このため、無補正の不吐出ノズル周辺のノズルの濃度補正が過補正になってしてしまうという問題点があった。この影響は、特に解像度が低い安価な汎用スキャナを使用した場合に顕著となる。
また、不吐出補正されるであろう部分に対して濃度補正を行ってしまうことで、不吐出補正されたときに補正が重複し、過補正となってしまうという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、新規の不良記録素子が発生した場合であっても、濃度補正と不吐出補正とが重複することを回避し、濃度補正が過補正となることを抑制することができる画像記録装置、画像処理装置、画像記録方法及び画像処理方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、画像記録装置の一の態様は、複数の記録素子を有する記録ヘッドと、前記複数の記録素子のうち既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報を記憶する履歴記録不良情報記憶手段と、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートを前記履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行い被記録媒体に出力する濃度測定用テストチャート出力手段と、前記複数の記録素子のうち最新の記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートを被記録媒体に出力する記録不良検出用テストチャート出力手段と、前記出力された濃度測定用テストチャートと記録不良検出用テストチャートとを読み取った読取画像データを取得する読取データ取得手段と、前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得手段と、前記記録不良検出用テストチャートの取得画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち最新の記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出手段と、前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段と、被記録媒体に記録する画像データを取得する画像データ取得手段と、前記設定された記録素子毎の濃度補正値に基づく濃度補正と、前記測定記録不良情報に基づく記録不良補正とを行って、前記取得した画像データを被記録媒体に出力する画像出力手段とを備えた。
本態様によれば、既知の記録不良の記録素子について記録不良補正を行って被記録媒体に出力した濃度測定用テストチャートに基づいて、複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得し、被記録媒体に出力した記録不良検出用テストチャートに基づいて、新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出し、補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、補正保留記録素子以外の記録素子については取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定し、設定した濃度補正値に基づいて出力画像データを被記録媒体に出力するようにしたので、新規の不良記録素子が発生した場合であっても、濃度補正と不吐出補正との重複を回避し、濃度補正が過補正となることを抑制することができる。
記録ヘッドの複数の記録素子は、被記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列され、記録ヘッド及び被記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して記録ヘッドと被記録媒体とを1回だけ相対移動させる搬送手段を備えることが好ましい。
本態様は、いわゆるラインヘッドを備える画像記録装置に適用することができる。
前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を記憶する履歴濃度補正値記憶手段を備え、前記濃度補正値設定手段は、前記補正保留記録素子について前記履歴濃度補正値記憶手段に記憶されている前記新規の記録不良の記録素子が発生する前の濃度補正値を設定することが好ましい。これにより、補正保留記録素子毎に適した濃度補正値を設定することができる。
補正保留記録素子抽出手段は、新規の記録不良の記録素子を補正保留記録素子として抽出してもよい。これにより、新規の記録不良の記録素子に適した濃度補正値を設定することができる。
濃度測定用テストチャートは複数の異なる濃度パターンから構成され、濃度情報取得手段は、異なる濃度パターン毎に記録濃度情報を取得し、濃度補正値設定手段は、異なる濃度パターン毎に濃度補正値を算出することが好ましい。これにより、適切な濃度補正値を算出することができる。
記録素子はインク吐出ノズルであり、記録不良の記録素子は、吐出不良のインク吐出ノズルであってもよい。本態様は、インク吐出ノズルを有するインク吐出装置に適用することができる。
記録不良補正手段は、吐出不良のインク吐出ノズルの隣接ノズルから代替打滴を行う、又はインク打滴サイズを大きく変更することにより吐出不良のインク吐出ノズルの記録不良を補正することが好ましい。これにより、適切に吐出不良のインク吐出ノズルの記録不良を補正することができる。
記録ヘッドは、複数の色毎に備えられていることが好ましい。本態様は、複数色の画像を形成するインク吐出装置に適用することができる。
読取データ取得手段は、出力された濃度測定用テストチャートと記録不良検出用テストチャートとを読み取る画像読取手段を備えることが好ましい。画像読取手段を備えることで、全ての処理をオンラインで行うことができ、短時間での処理が可能となる。
画像読取手段の読み取り解像度であって、記録素子の配列に沿う方向の読み取り解像度は、複数の記録素子の記録解像度よりも小さくてもよい。本態様は、記録解像度よりも読み取り解像度の方が小さい場合にも適用可能である。
補正保留記録素子抽出手段は、複数の記録素子の記録解像度と画像読取手段の読み取り解像度であって記録素子の配列に沿う方向の読み取り解像度とに基づいて、補正保留記録素子を抽出することが好ましい。これにより、適切に補正保留記録素子を抽出することができる。
上記目的を達成するために画像処理装置の一の態様は、記録ヘッドの複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートであって、既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行って被記録媒体に出力された濃度測定用テストチャートと、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートであって、被記録媒体に出力された記録不良検出用テストチャートとの読取画像データを取得する読取データ取得手段と、前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得手段と、前記記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出手段と、前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段とを備えた。
また、上記目的を達成するために画像記録方法の一の態様は、記録ヘッドの複数の記録素子のうち既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報を取得し、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートを前記取得した履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行い被記録媒体に出力する濃度測定用テストチャート出力工程と、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートを被記録媒体に出力する記録不良検出用テストチャート出力工程と、前記出力された濃度測定用テストチャートと記録不良検出用テストチャートとを読み取った読取画像データを取得する読取データ取得工程と、前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得工程と、前記記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出工程と、前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程と、被記録媒体に記録する画像データを取得する画像データ取得工程と、前記設定された記録素子毎の濃度補正値に基づく濃度補正と、前記測定記録不良情報に基づく記録不良補正とを行って、前記取得した画像データを被記録媒体に出力する画像出力工程とを備えた。
さらに、上記目的を達成するために画像処理方法の一の態様は、記録ヘッドの複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートであって、既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行って被記録媒体に出力された濃度測定用テストチャートと、複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートであって、被記録媒体に出力された記録不良検出用テストチャートとの読取画像データを取得する読取データ取得工程と、濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得工程と、記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、履歴記録不良情報と測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出工程と、複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程であって、補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、補正保留記録素子以外の記録素子については取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程とを備えた。
さらに、上記目的を達成するために画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムの一の態様は、記録ヘッドの複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートであって、既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行って被記録媒体に出力された濃度測定用テストチャートと、複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートであって、被記録媒体に出力された記録不良検出用テストチャートとの読取画像データを取得する読取データ取得工程と、濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得工程と、記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、履歴記録不良情報と測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出工程と、複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程であって、補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、補正保留記録素子以外の記録素子については取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程とを備えた。
本発明によれば、新規の不良記録素子が発生した場合であっても、濃度補正と不吐出補正とが重複することを回避し、濃度補正が過補正となることを抑制することができる。
不吐出補正を説明するための図 既知の不吐出ノズルに対する濃度ムラ補正を説明するための図 新規の不吐出ノズルに対する濃度ムラ補正を説明するための図 インクジェット記録装置の一実施形態を示す全体構成図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 ヘッドの他の構造例を示す平面透視図 液滴吐出素子の立体的構成を示す断面図 撮像部の構成例を示す模式図 インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図 不吐出補正部の内部構成を示すブロック図 濃度ムラ補正部の内部構成を示すブロック図 用紙に記録されたテストチャートを示す図 インクジェット記録装置の動作を示すフローチャート 濃度ムラ補正値の算出処理を示す図 不吐出ノズルの周辺ノズルを説明するための図 本実施形態における濃度ムラ補正を説明するための図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
[不吐出補正と濃度補正との重複による過補正の発生]
まず、不吐出補正と濃度ムラ補正とが重複することによる過補正の発生について説明する。
<不吐出補正>
不吐出補正とは、インクの吐出ができないノズルや、インクの飛翔曲がり等のためにインクの吐出動作を停止させたノズルが発生した場合に、正常なノズルを用いて不吐出の影響を低減させるものである。
不吐出の影響を低減されるためには、不吐出ノズルの両隣のノズルから吐出するインクの濃度を高くすればよい。即ち、図1に示すように、不吐出ノズルの両隣のノズルに対して、他のノズルの不吐出補正値よりも大きい不吐出補正値mを設定する。不吐出補正値mは、予め実験的に定めた値であり、m≧1(例えば、m=1.4〜1.6)である。なお、不吐出ノズルの両隣のノズル以外のノズルに対する不吐出補正値は1.0である。
このように、不吐出ノズルの両隣のノズルに対応する画像データの濃度が高くなるように、不吐出補正値が設定される。この不吐出補正値に応じて、画像データの濃度値を変更することで、不吐出補正を行う。
<濃度ムラ補正>
濃度ムラ補正とは、各ノズルから吐出されるインク量の調整を行うことで、ノズル毎の吐出量のばらつきを解消し、画像の濃度ムラを補正するものである。
濃度ムラ補正を行うためには、各ノズルについて濃度ムラ補正値を算出する必要がある。濃度ムラ補正値は、被記録媒体に濃度測定用テストチャートを記録し、スキャナにより記録したテストチャートを読み取ることにより行う。以下、濃度ムラ補正値の算出処理について説明する。
<濃度ムラ補正値の算出>
最初に、濃度測定用テストチャートのデータが、入力画像データとして入力される。濃度測定用テストチャートのデータは、ノズルの配列方向(x方向)に濃度が一定であり、ノズルの配列方向と直交する方向(y方向)に所定の幅を有したデータとなっている。
次に、不吐出ノズル情報に基づいて、不吐出補正を行う。不吐出ノズル情報とは、インクの吐出ができないノズルや、インクの飛翔異常等のためにインクの吐出を停止させているノズルを特定するための情報である。不吐出補正は、図1を用いて説明したように、設定された不吐出補正値に応じて、画像データの濃度値を変更することで行う。
濃度測定用テストチャートの出力においては、濃度補正は行わない。従って、不吐出補正後、ハーフトーン処理が行われ、被記録媒体上に濃度測定用テストチャートが記録される。不吐出補正により、不吐出ノズルの両隣のノズルから打滴数を増加する処理(代替打滴処理)や打滴サイズを大きくする処理が行われ、不吐出ノズルによる白スジが視認されない画像となる。ここでは、濃度測定用テストチャートは1200dpiの解像度で記録されるものとする。
図2(a)は、被記録媒体上に記録された濃度測定用テストチャートの、不吐出ノズル周辺の記録濃度を示す図であり、ここでは横軸がノズル位置、縦軸が記録濃度に該当する。同図に示すように、不吐出補正が行われたことにより、不吐出ノズルの両隣のノズルに対応する領域の濃度が高く記録されている。
この濃度測定用テストチャートの画像は、スキャナにより読み込まれ、画像データとして格納される。ここでは、スキャナの読み取り解像度を500dpiとする。この読み取った画像データに基づいて、濃度測定値を取得する。
図2(b)は、不吐出ノズル周辺の濃度測定値を示す図である。さらに、図2(c)は、この濃度測定値を、画像データの解像度に合わせて高精細化(1200dpi化)した濃度測定値を示す図である。
次に、取得した濃度測定値に基づいて、ノズル毎の濃度ムラ補正値を算出する。図2(d)は、図2(c)に示した濃度測定値に基づいて算出した不吐出ノズル周辺のノズルの濃度ムラ補正値を示す。
このように算出した濃度ムラ補正値に基づいて画像データを補正することにより、濃度ムラを補正することができる。即ち、濃度ムラ補正は、濃度測定値が低いノズルに対しては濃度が高くなるように、濃度測定値が高いノズルに対しては濃度が低くなるように、そのノズルが吐出するインクの数やサイズを調整する処理が行われる。
なお、不吐出補正値で濃度ムラ補正値を修正することで、不吐出補正と濃度ムラ補正を両立させることができる。例えば、不吐出補正値と濃度ムラ補正値との積を、修正された濃度ムラ補正値とすればよい。このように修正した濃度ムラ補正値を用いることで、不吐出ノズルの両隣のノズルについて適切に濃度を高くすることができる。
図2(e)は、修正された濃度ムラ補正値により濃度ムラ補正が行われた場合に記録される画像の濃度を示す図である。このように、適切に濃度補正、不吐出補正を行うことができる。
<新規の不吐出ノズルが発生している場合>
次に、濃度測定用テストチャートを記録する際に、不吐出ノズル情報に含まれていない新規の不吐出ノズルが発生している場合について説明する。
最初に、濃度測定用テストチャートのデータが、入力画像データとして入力される。次に、不吐出ノズル情報に基づいて、不吐出補正を行う。この時点では、新規の不吐出ノズルは不吐出ノズル情報に含まれていない。従って、新規の不吐出ノズルの両隣のノズルに対する不吐出補正値は1.0に設定される。
不吐出補正後、ハーフトーン処理が行われ、被記録媒体上に濃度測定用テストチャートが記録される(ここでは記録解像度を1200dpiとする)。
図3(a)は、新規の不吐出ノズル周辺の記録濃度を示す図である。同図に示すように、新規の不吐出ノズルに対しては不吐出補正が行われていないため、不吐出は白スジ状の濃度欠陥として記録される。
この画像は、スキャナ(ここでは読み取り解像度を500dpiとする)により読み込まれ、濃度測定値が取得される。図3(b)は、不吐出ノズル周辺の濃度測定値を示す図である。また、図3(c)は、この濃度測定値を、画像データの解像度に合わせて高精細化した濃度測定値を示す図である。同図に示すように、スキャナの読み取り解像度がノズルの記録解像度より低い場合には、白スジ状の濃度欠陥は、所定の幅を持った濃度欠陥として検出される。
次に、取得した濃度測定値に基づいて、ノズル毎の濃度ムラ補正値を算出する。図3(d)は、図3(c)に示した濃度測定値に基づいて算出した不吐出ノズル周辺のノズルの濃度ムラ補正値を示す。前述のように、濃度補正は、濃度測定値が低いノズルに対しては濃度が高くなるように、濃度測定値が高いノズルに対しては濃度が低くなるように、そのノズルが吐出するインク打滴サイズを調整する処理が行われる。従って、所定の幅を持った濃度欠陥に対し、濃度が高くなるような濃度補正値が設定される。
また、図3(e)は、図3(d)に示す濃度補正値による濃度補正が行われた場合に記録される画像の濃度を示す図である。同図に示すように、新規の不吐出ノズルに対して所定の幅を持った濃度補正がされ、かつ新規の不吐出ノズルに起因する白スジ状の濃度欠陥が発生する。
その後、不吐出ノズル検出処理が行われると、この新規の不吐出ノズルが検出され、不吐出ノズル情報が更新される。このとき、新規の不吐出ノズルの両隣のノズルについては、濃度が高くなるように設定された濃度ムラ補正値と不吐出補正値mとの積が、修正された濃度ムラ補正値となる。
図3(f)は、新規の不吐出ノズルについて不吐出補正がされ、修正された濃度ムラ補正値により濃度ムラ補正が行われた場合に記録される画像の濃度を示す図である。同図に示すように、新規の不吐出に対して所定の幅を持った濃度欠陥として濃度補正がされているにもかかわらず、さらに不吐出補正が行われた結果、新規の不吐出ノズルの両隣のノズルの濃度が高くなりすぎてしまう。
以上のように、本願出願人は、濃度測定用テストチャートを出力する際に新規の不吐出ノズルが発生している場合に、不吐出ノズル周辺部分において不吐出補正と濃度補正とが重複してしまい、過補正が発生するという不具合が生じることを見出した。
[インクジェット記録装置の全体構成]
図4は、本実施形態に係るインクジェット記録装置(画像記録装置に相当)の一実施形態を示す全体構成図である。
このインクジェット記録装置10は、用紙P(被記録媒体に相当)にインクジェットヘッドから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成するシングルパス方式のインクジェットプリンタであり、主として、用紙Pを給紙する給紙部(不図示)と、給紙部から給紙された用紙Pの表面(印刷面)に水性インクを用いてインクジェット方式で画像を記録する画像記録部100と、画像記録部100で画像が記録された用紙Pを排紙する排紙部(不図示)とを備えて構成される。
<画像記録部>
画像記録部100は、用紙Pの印刷面にC、M、Y、Kの各色のインク(水性インク)の液滴を打滴して、用紙Pの印刷面にカラー画像を描画する。この画像記録部100は、主として、用紙Pを搬送する画像記録ドラム110と、画像記録ドラム110によって搬送される用紙Pを押圧して、用紙Pを画像記録ドラム110の周面に密着させる用紙押さえローラ112と、用紙Pにシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッド(記録ヘッドに相当、以下、単にヘッドという)120C、120M、120Y、120Kと、用紙Pに記録された画像を読み取る撮像部130と、インクミストを捕捉するミストフィルタ140と、ドラム温調ユニット142とを備えて構成される。
画像記録ドラム110は、画像記録部100における用紙Pの搬送手段である。画像記録ドラム110は、円筒状に形成され、図示しないモータに駆動されて回転する。画像記録ドラム110の外周面上には、グリッパ110Aが備えられ、このグリッパ110Aによって用紙Pの先端が把持される。画像記録ドラム110は、このグリッパ110Aによって用紙Pの先端を把持して回転することにより、用紙Pを周面に巻き掛けながら、用紙Pを搬送する。また、画像記録ドラム110は、その周面に多数の吸引穴(不図示)が所定のパターンで形成される。画像記録ドラム110の周面に巻き掛けられた用紙Pは、この吸引穴から吸引されることにより、画像記録ドラム110の周面に吸着保持されながら搬送される。これにより、高い平滑性をもって用紙Pを搬送することができる。
なお、この吸引穴からの吸引は一定の範囲でのみ作用し、所定の吸引開始位置から所定の吸引終了位置との間でのみ作用する。吸引開始位置は、用紙押さえローラ112の設置位置に設定され、吸引終了位置は、撮像部130の設置位置の下流側に設定される(例えば、次段の搬送ドラム30に用紙を受け渡す位置に設定される。)。すなわち、少なくとも各ヘッド120C、120M、120Y、120Kによるインクの打滴位置と撮像部130による画像の読み取り位置では、用紙Pが画像記録ドラム110の周面に吸着保持されるように、吸着領域が設定される。
なお、用紙Pを画像記録ドラム110の周面に吸着保持させる機構は、上記の負圧による吸着方法に限らず、静電吸着による方法を採用することもできる。
また、本例の画像記録ドラム110は、外周面上の2カ所にグリッパ110Aが配設され、1回の回転で2枚の用紙Pが搬送できるように構成されている。給紙部から画像記録部100に用紙Pを搬送する搬送ドラム20と画像記録ドラム110とは、互いの用紙Pの受け取りと受け渡しのタイミングが合うように、回転が制御される。すなわち、同じ周速度となるように駆動されるとともに、互いのグリッパの位置が合うように駆動される。
用紙押さえローラ112は、画像記録ドラム110の用紙受取位置(搬送ドラム20から用紙Pを受け取る位置)の近傍に配設される。この用紙押さえローラ112は、ゴムローラで構成され、画像記録ドラム110の周面に押圧当接されて設置される。前段の搬送ドラム20から画像記録ドラム110へ受け渡された用紙Pは、この用紙押さえローラ112を通過することによりニップされ、画像記録ドラム110の周面に密着させられる。
4台のヘッド120C、120M、120Y、120Kは、画像記録ドラム110による用紙Pの搬送経路に沿って一定の間隔をもって配置される。このヘッド120C、120M、120Y、120Kは、用紙幅に対応したラインヘッドで構成される。各ヘッド120C、120M、120Y、120Kは、画像記録ドラム110による用紙Pの搬送方向(y方向)に対して略直交して配置されるとともに、そのノズル面が画像記録ドラム110の周面に対向するように配置される。各ヘッド120C、120M、120Y、120Kは、ノズル面に形成されたノズル列から、画像記録ドラム110に向けてインクの液滴を吐出することにより、画像記録ドラム110によって搬送される用紙Pに画像を記録する。
撮像部130(画像読取手段に相当)は、ヘッド120C、120M、120Y、120Kで記録された画像を撮像する撮像手段であり、画像記録ドラム110による用紙Pの搬送方向(y方向)において、最後尾に位置するヘッド120Kの下流側に設置されている。この撮像部130は、CCD又はCMOS等の固体撮像素子からなるラインセンサと、例えば固定焦点の撮像光学系とを有している。
ミストフィルタ140は、最後尾のヘッド120Kと撮像部130との間に配設され、画像記録ドラム110の周辺の空気を吸引してインクミストを捕捉する。このように、画像記録ドラム110の周辺の空気を吸引してインクミストを捕捉することにより、撮像部130へのインクミストの進入を防止できる。これにより、読み取り不良等の発生を防止できる。
画像記録部100は、以上のように構成される。搬送ドラム20から受け渡された用紙Pは、画像記録ドラム110で受け取られる。画像記録ドラム110は、用紙Pの先端をグリッパ110Aで把持して、回転することにより、用紙Pを搬送する。画像記録ドラム110に受け渡された用紙Pは、まず、用紙押さえローラ112を通過することにより、画像記録ドラム110の周面に密着される。これと同時に画像記録ドラム110の吸着穴から吸引されて、画像記録ドラム110の外周面上に吸着保持される。用紙Pは、この状態で搬送されて、各ヘッド120C、120M、120Y、120Kを通過する。そして、その通過時に各ヘッド120C、120M、120Y、120KからC、M、Y、Kの各色のインクの液滴が印刷面に打滴されて、印刷面にカラー画像が描画される。
ヘッド120C、120M、120Y、120Kによって画像が記録された用紙Pは、次いで、撮像部130を通過する。そして、その撮像部130の通過時に印刷面に記録された画像が読み取られる。この記録画像の読み取りは必要に応じて行われ、読み取られた画像から濃度補正等の検査が行われる。読み取りを行う際は、画像記録ドラム110に吸着保持された状態で読み取りが行われるので、高精度に読み取りを行うことができる。
この後、用紙Pは、吸着が解除され、排紙部へと用紙Pを搬送する搬送ドラム40へと受け渡される。
<インクジェットヘッドの構成例>
次に、インクジェットヘッドの構造について説明する。各色に対応するヘッド120C、120M、120Y、120Kの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号120によってヘッドを示すものとする。
図5(a)はヘッド120の構造例を示す平面透視図であり、図5(b)はその一部の拡大図である。また、図6はヘッド120の他の構造例を示す平面透視図、図7は記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル251に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図5中のA−A線に沿う断面図)である。
図5に示すように、本例のヘッド120は、インク吐出口であるノズル251(記録素子に相当)と、各ノズル251に対応する圧力室252等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)253をマトリクス状に2次元配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(用紙Pの搬送方向と直交する方向、x方向)に沿って並ぶように投影(正射影)される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
用紙Pの搬送方向(y方向)と略直交する方向(x方向)に用紙Pの描画領域の全幅Wmに対応する長さ以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図5(a)の構成に代えて、図6(a)に示すように、複数のノズル251が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール120’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで用紙Pの全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成する態様や、図6(b)に示すように、ヘッドモジュール120”を一列に並べて繋ぎ合わせる態様もある。
なお、用紙Pの全面を描画範囲とする場合に限らず、用紙Pの面上の一部が描画領域となっている場合(例えば、用紙の周囲に非描画領域を設ける場合など)には、所定の描画領域内の描画に必要なノズル列が形成されていればよい。
各ノズル251に対応して設けられている圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており(図5(a)、(b)参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル251への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)254が設けられている。なお、圧力室252の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図7に示すように、ヘッド120は、ノズル251が形成されたノズルプレート251Aと圧力室252や共通流路255等の流路が形成された流路板252P等を積層接合した構造から成る。ノズルプレート251Aは、ヘッド120のノズル面(インク吐出面)250Aを構成し、各圧力室252にそれぞれ連通する複数のノズル251が2次元的に形成されている。
流路板252Pは、圧力室252の側壁部を構成するとともに、共通流路255から圧力室252にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口254を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図7では簡略的に図示しているが、流路板252Pは一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート251A及び流路板252Pは、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路255はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に供給される。
圧力室252の一部の面(図7において天面)を構成する振動板256には、個別電極257を備えたピエゾアクチュエータ258が接合されている。本例の振動板256は、ピエゾアクチュエータ258の下部電極に相当する共通電極259として機能するニッケル(Ni)導電層付きのシリコン(Si)から成り、各圧力室252に対応して配置されるピエゾアクチュエータ258の共通電極を兼ねる。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様も可能であり、この場合は、振動板部材の表面に金属などの導電材料による共通電極層が形成される。また、ステンレス鋼(SUS)など、金属(導電性材料)によって共通電極を兼ねる振動板を構成してもよい。
個別電極257に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ258が変形して圧力室252の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル251からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ258が元の状態に戻る際、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニット253を図5(b)に示す如く、x方向に沿う行方向及びx方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
かかるマトリクス配列において、y方向の隣接ノズル間隔をLsとするとき、x方向については実質的に各ノズル251が一定のピッチP=Ls/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。本実施形態のノズル配置では、x方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり1200個(1200dpi)となっている。
また、本発明の実施に際してヘッド120におけるノズル251の配列形態は図示の例に限定されず、様々なノズル配置構造を適用できる。例えば、図5で説明したマトリクス配列に代えて、V字状のノズル配列、V字状配列を繰り返し単位とするジグザク状(W字状など)のような折れ線状のノズル配列なども可能である。
なお、インクジェットヘッドにおける各ノズルから液滴を吐出させるための吐出用の圧力(吐出エネルギー)を発生させる手段は、ピエゾアクチュエータ(圧電素子)に限らず、サーマル方式(ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させる方式)におけるヒータ(加熱素子)や他の方式による各種アクチュエータなど様々な圧力発生素子(エネルギー発生素子)を適用し得る。ヘッドの吐出方式に応じて、相応のエネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
<撮像部>
次に、撮像部130について説明する。図8は、撮像部130の構成例を示す模式図である。同図に示すように、撮像部130は、ラインセンサ130aから構成される。ラインセンサ130aは、多数の固体撮像素子がx方向に沿って用紙Pの全幅に渡って配置されており、本実施形態では、x方向の読取解像度が500dpiとなるように配置されている。なお、y方向の読取解像度は、撮像素子の読取速度と用紙Pの搬送速度により決まる。
画像記録ドラム110(図8では不図示)により、用紙Pが撮像部130のラインセンサ130aと対向する位置に搬送される。ラインセンサ130aは、用紙Pの一度の搬送において、用紙Pの全領域を読み取ることができる。
なお、用紙Pの面上の一部が描画領域となっている場合には、描画領域内を読み取り可能に固体撮像素子が配置されていればよい。
<制御系の説明>
図9は、本実施の形態のインクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、インクジェット記録装置10は、図4に示した画像記録部100の他、システムコントローラ160、通信部162、画像メモリ164、搬送制御部166、画像記録制御部168、操作部170、表示部172等が備えられている。
システムコントローラ160は、インクジェット記録装置10の各部を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を行う演算手段として機能する画像処理装置である。このシステムコントローラ160は、CPU、ROM、RAM等を備えており、所定の制御プログラムに従って動作する。ROMには、このシステムコントローラ160が実行する制御プログラムや制御に必要な各種データが格納されている。
また、システムコントローラ160は、不吐出補正部200及び濃度ムラ補正部210を含んで構成される。
不吐出補正部200は、ラインセンサ130aによって読み取った不吐出検出用テストチャートのデータに基づいて、不吐出ノズル情報を取得する記録不良情報取得手段として機能するとともに、不吐出ノズルの画像欠陥を補正する不吐出補正手段として機能する。
濃度ムラ補正部210は、ラインセンサ130aによって読み取った濃度測定用テストチャートのデータに基づいて、ノズル毎の濃度ムラ補正値を取得する濃度補正値算出手段として機能するとともに、ノズル毎の濃度ムラを補正する濃度補正手段として機能する。
通信部162(画像データ取得手段に相当)は、所要の通信インターフェースを備え、その通信インターフェースと接続されたホストコンピュータ190との間でデータの送受信を行う。
画像メモリ164は、画像データを含む各種データの一時記憶手段として機能し、システムコントローラ160を通じてデータの読み書きが行われる。通信部162を介してホストコンピュータ190から取り込まれた画像データは、この画像メモリ164に格納される。
搬送制御部166は、インクジェット記録装置10における用紙Pの搬送系を制御する。すなわち、画像記録部100における画像記録ドラム110の他、搬送ドラム20、搬送ドラム30の駆動を制御する。搬送制御部166は、システムコントローラ160からの指令に応じて、搬送系を制御し、滞りなく用紙Pが搬送されるように制御する。
画像記録制御部168は、システムコントローラ160からの指令に応じて画像記録部100を制御する。具体的には、画像記録ドラム110によって搬送される用紙Pに所定の画像が記録されるように、ヘッド120C、120M、120Y、120Kの駆動を制御する。即ち、システムコントローラ160及び画像記録制御部168は、画像出力手段として機能する。
操作部170は、所要の操作手段(たとえば、操作ボタンやキーボード、タッチパネル等)を備え、その操作手段から入力された操作情報をシステムコントローラ160に出力する。システムコントローラ160は、この操作部170から入力された操作情報に応じて各種処理を実行する。
表示部172は、所要の表示装置(たとえば、LCDパネル等)を備え、システムコントローラ160からの指令に応じて所要の情報を表示装置に表示させる。
上記のように、用紙Pに記録する画像データは、ホストコンピュータ190から通信部162を介してインクジェット記録装置10に取り込まれる。ここでは、インク色毎の多値階調画像データ(例えば、CMYKの4色に対応した色別の256階調画像データ)を取得するものとする。取り込まれた画像データは、画像メモリ164に格納される。
システムコントローラ160は、この画像メモリ164に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成する。このとき、不吐出補正部200により不吐出補正が、濃度ムラ補正部210によって濃度ムラ補正が行われる。画像記録制御部168は、生成されたドットデータに従って画像記録部100の各ヘッド120C、120M、120Y、120Kの駆動を制御し、その画像データが表す画像を用紙Pの印刷面に記録する。
ドットデータは、一般に画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(たとえば、RGB8ビットの画像データ)をインクジェット記録装置10で使用するインクの各色のインク量データに変換する処理である(本例では、C、M、Y、Kの各色のインク量データに変換する。)。ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色のインク量データに対して誤差拡散等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。
システムコントローラ160は、画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って各色のドットデータを生成する。そして、生成した各色のドットデータに従って、対応するインクジェットヘッドの駆動を制御することにより、画像データが表す画像を用紙Pに記録する。
<不吐出補正部>
図10は、不吐出補正部200の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、不吐出補正部200は、テストチャート記憶部201、画像データ記憶部202、不吐出検出部203、不吐出ノズルデータ記憶部204、補正値記憶部205、不吐出補正処理部206等が備えられている。
テストチャート記憶部201には、不吐出検出用テストチャート(図12に符号C1を用いて示す)のデータが記憶されている。テストチャート記憶部201は、システムコントローラ160からの指令により、不吐出検出用テストチャートのデータを画像記録制御部168に送信する。画像記録制御部168は、ヘッド120C、120M、120Y、120Kの駆動を制御し、用紙Pの印刷面に当該テストチャートを出力する。すなわち、画像記録制御部168は、記録不良検出用テストチャート出力手段として機能する。
画像記録部100によって記録されたテストチャート画像は、ラインセンサ130aによって撮像され、画像データ記憶部202に不吐出検出用テストチャートの検査画像データとして記憶される。
不吐出検出部203(記録不良情報取得部に相当)は、画像データ記憶部202に記憶された検査画像データに基づいて、不吐出ノズル(記録不良の記録素子に相当)を検出する。
不吐出検出部203により検出された不吐出ノズルの情報(測定記録不良情報に相当)は、不吐出ノズルデータ記憶部204(履歴記録不良情報記憶手段に相当)に記憶される。不吐出ノズルデータ記憶部204には、過去に不吐出検出部203によって検出された不吐出ノズルの情報(履歴記録不良情報に相当)が蓄積されている。なお、インクの飛翔曲がり等の不良ノズルの動作を停止した場合にも、この不吐出ノズルデータ記憶部204に記憶される。
補正値記憶部205は、隣のノズルが不吐出となった場合の不吐出補正値mを記憶している。本実施形態においては、不吐出補正値mは、ノズル毎及び階調値毎に記憶されている。
不吐出補正処理部206は、不吐出ノズルデータ記憶部204に記憶された不吐出ノズルの情報に基づいて、不吐出補正処理を行う。ここでは、不吐出ノズルの両隣のノズルに対応する画像データについて、不吐出補正値mに応じて濃度値を変更する。
<濃度ムラ補正部>
図11は、濃度ムラ補正部210の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、濃度ムラ補正部210は、テストチャート記憶部211、画像データ記憶部212、解像度変換部213、濃度測定値取得部214、濃度ムラ補正値算出部215、補正保留ノズル記憶部216、補正値記憶部217、濃度ムラ補正処理部218等が備えられている。
テストチャート記憶部211には、濃度測定用テストチャート(図12に符号C2を用いて示す)のデータが記憶されている。テストチャート記憶部211は、システムコントローラ160からの指令により、濃度測定用テストチャートC2のデータをシステムコントローラ160に送信する。システムコントローラは、濃度測定用テストチャートC2のデータに不吐出補正を施して画像記録制御部168に送信する。画像記録制御部168は、ヘッド120C、120M、120Y、120Kの駆動を制御し、用紙Pの印刷面に当該テストチャートを出力する。すなわち、画像記録制御部168は、濃度測定用テストチャート出力手段として機能する。
用紙Pの印刷面に記録されたテストチャート画像は、システムコントローラ160からの指令によりラインセンサ130aによって撮像される。この撮像されたデータは、画像データ記憶部212に検査画像データとして記憶される。
解像度変換部213は、画像データ記憶部212から読み出された検査画像データの解像度変換を行う。例えば、ラインセンサ130aの読み取り解像度が500dpi、ヘッド120の記録解像度が1200dpiであれば、500dpiの検査画像データを1200dpiの検査画像データに変換する。
濃度測定値取得部214(濃度情報取得手段に相当)は、解像度変換された検査画像データに基づいて、画素列毎(ノズル列毎)の濃度測定値(記録濃度情報に相当)を取得する。
濃度ムラ補正値算出部215は、濃度測定値取得部214によって取得された画素列毎の濃度測定値に基づいて、各ノズルの濃度ムラ補正値を算出する。例えば、濃く視認されやすいノズルに対しては、淡く画像片が形成されるように、そのノズルに対応する画素データの示す階調値を補正するための濃度ムラ補正値を算出する。また、淡く視認されやすいノズルに対しては、濃く画像片が形成されるように、そのノズル領域に対応する画素データの示す階調値を補正するための濃度ムラ補正値を算出する。
補正保留ノズル記憶部216には、補正保留ノズルの情報が記憶されている。濃度ムラ補正値算出部215は、補正保留ノズル記憶部216に記憶されている補正保留ノズルについては、上記の方法で算出した値とは異なる濃度ムラ補正値を設定する。補正保留ノズルについての詳細は、後述する。
濃度ムラ補正値算出部215によって算出された濃度ムラ補正値は、補正値記憶部217(履歴濃度補正値記憶手段に相当)に記憶される。濃度ムラ補正処理部218は、補正値記憶部217に記憶された濃度ムラ補正値を読み出し、出力画像データの濃度ムラ補正を行う。
[テストチャートの説明]
図12は、テストチャート記憶部201に記憶されている不吐出検出用テストチャートC1のデータ及びテストチャート記憶部211に記憶されている濃度測定用テストチャートC2のデータに基づいて、用紙Pに記録されたテストチャートを示す図である。ここでは、各色ヘッド120のうち、1色のヘッドによって印字されたテストチャートを示している。
不吐出検出用テストチャートC1は、y方向に略平行な線状のパターン300をx方向に所定の間隔で印字したものである。ここで、パターン300のx方向の間隔dは、ラインセンサ130aの解像度に応じて設定されている。例えば、ラインセンサ130aのx方向の読み取り解像度Rを500dpiとした場合、パターン300のx方向の間隔dは、d≧1/R=1/500[インチ]である。
不吐出検出用テストチャートC1を作成する場合、具体的には、x方向にnノズルおきに液体を吐出させて1行分のパターン300を印字する。ここで、ヘッド120のx方向の記録解像度Nを1200dpi、ラインセンサ130aのx方向の読み取り解像度Rを500dpiとした場合、nはN÷R=2.4以上の整数である。
次に、液体を吐出させるノズルをx方向に1つずらしてnノズルおきに印字する。これをn回繰り返すことにより、全てのノズルからの液体吐出によるパターン300が印字される。これにより、全てのノズルに対して、ラインセンサ130aの解像度で不吐出ノズルであるかどうかを判定することが可能な不吐出検出用テストチャートC1を作成することができる。
なお、パターン300のy方向長さは、ラインセンサ130aにおける撮像時に、各パターン300の先端から終端までの領域を完全にかつ鮮明に撮像するように、撮像素子の解像度に基づく読取り速度、すなわち用紙Pの搬送速度を考慮して設定されている。
また、濃度測定用テストチャートC2は、x方向に濃度が一定の濃度パッチ(濃度パターン)であって、それぞれ濃度が異なる濃度パッチ302a〜302hを濃度順にy方向にずらして印字したものである。濃度パッチの数、配置の順序については、図12に示す例に限定されるものではなく、適宜決めることができる。濃度測定用テストチャートC2は、各ノズルについて濃度ムラ補正を行わずに出力する。即ち、各ノズルにおいて濃度パッチ毎に同じ入力値によって印字される。
[インクジェット記録装置の濃度補正処理]
本実施形態における濃度ムラ補正処理について説明する。図13は、テストチャートの出力から出力画像の記録までのインクジェット記録装置10の動作を示すフローチャートである。ここでは、1色のヘッド120Cについて説明するが、他の3色のヘッド120M、120Y、120Kについても同様の処理を行えばよい。
<ステップS1(記録不良検出用テストチャート出力工程に相当)>
まず、用紙Pに、図12に示した不吐出検出用テストチャートC1と濃度測定用テストチャートC2とを記録する。このテストチャートの記録処理は、電源投入時等のユーザが指示したタイミングにおいて行ってもよいし、所定の枚数の印刷が終了した場合等、定期的に行ってもよい。また、この段階で補正保留ノズル記憶部216の記憶内容をクリアしておく。
システムコントローラ160は、テストチャート記憶部201から不吐出検出用テストチャートC1のデータを、テストチャート記憶部211から濃度測定用テストチャートC2のデータを取得する。不吐出検出用テストチャートC1のデータは、画像記録制御部168に送信される。
また、濃度測定用テストチャートC2のデータについては、不吐出補正処理部206において、不吐出ノズルデータ記憶部204に記憶された不吐出ノズルの情報と、補正値記憶部205に記憶された当該ノズルの不吐出補正値mとに基づいて、不吐出補正が施される。即ち、既知の不吐出ノズルの両隣のノズルに対応するデータについて、不吐出補正値mに応じて記録濃度値を変更する。
不吐出補正が施された濃度測定用テストチャートC2のデータは、システムコントローラ160においてハーフトーン処理が行われ、画像記録制御部168に送信される。
画像記録制御部168は、受信したデータに基づいてヘッド120Cの駆動を制御し、用紙Pの印刷面に不吐出検出用テストチャートC1及び濃度測定用テストチャートC2を記録する。
<ステップS2(濃度測定用テストチャート出力工程に相当)>
次に、用紙Pに記録した濃度測定用テストチャートC2の濃度を測定し、濃度パッチ毎のノズル列方向濃度データを取得する。
ラインセンサ130aは、用紙Pの印刷面に出力されたテストチャートを撮像する(画像読取工程に相当)。解像度変換部213は、撮像された濃度測定用テストチャートC2の検査画像データについて、ラインセンサ130aの読み取り解像度からヘッド120Cの記録解像度へ解像度変換を行う。
解像度変換は、ラインセンサ130aの読み取り画素位置(測定濃度位置)とヘッド120Cのノズル位置との対応関係を示す解像度変換曲線に従って、測定濃度位置ごとの測定濃度値をノズル位置ごとの濃度データに変換することで行う(図14のステップS200)。
濃度測定値取得部214は、解像度変換された検査画像データに基づいて、濃度パッチ毎のノズル列方向の濃度データを取得する(濃度情報取得工程に相当)。
<ステップS3>
続いて、不吐出検出用テストチャートC1を計測し、測定不吐出ノズルデータを作成する。
不吐出検出部203は、ラインセンサ130aが撮像した不吐出検出用テストチャートC1の検査画像データに基づいて、不吐出ノズルを検出し、測定不吐出ノズルデータを作成する(記録不良情報取得工程に相当)。
<ステップS4>
次に、ステップS3において作成した測定不吐出ノズルデータに基づいて、新規の不吐出ノズルを抽出する。
システムコントローラ160は、検出された不吐出ノズルが不吐出ノズルデータ記憶部204に記憶されているノズルか、即ち既知の不吐出ノズルに該当するか否かを判定する。検出された不吐出ノズルが、新規の不吐出ノズルと判断された場合にはステップS5へ移行し、既知の不吐出ノズルと判断された場合にはステップS7へ移行する。
<ステップS5>
検出された不吐出ノズルが不吐出ノズルデータ記憶部204に記憶されていない新規の不吐出ノズルと判断された場合には、システムコントローラ160は、当該不吐出ノズルの情報を不吐出ノズルデータ記憶部204に記憶させる。従って、この後に用紙Pに画像を記録する場合には、当該不吐出ノズルについても不吐出補正処理部206において不吐出補正処理が施されることになる。
<ステップS6(補正保留記録素子抽出工程に相当)>
さらに、システムコントローラ160は、新規の不吐出ノズル及びその周辺ノズルを補正保留ノズル(補正保留記録素子に相当)として補正保留ノズル記憶部216に記憶させる。即ち、システムコントローラ160は、補正保留記録素子抽出手段として機能する。
ここで、周辺ノズルとは、各ノズルをx方向に並ぶように投影したときに、不吐出ノズルの周辺に位置するノズルを指す。即ち、投影ノズル列において不吐出ノズルを挟んだ両側のノズル(両隣ノズル)を含み、さらに当該両隣ノズルに隣接するノズルを含む場合もある。図15は、不吐出ノズルを挟んで隣接する3ノズルずつが周辺ノズルである例を示している。従って、不吐出ノズルに対して、必ずしもマトリクス配列上の周辺に配置されているノズルが該当するわけではない。
本実施例では、周辺ノズルとして、不吐出ノズルを挟んで隣接する4ノズルずつを周辺ノズルとする。従って、1つの新規の不吐出ノズルに対して、当該不吐出ノズル及びその周辺ノズルが左右4ノズルずつ、合計9ノズルが補正保留ノズルとして補正保留ノズル記憶部216に記憶される。
<ステップS7>
ステップS3において検出された全ての不吐出ノズルについて、ステップS4の既知の不吐出ノズルに該当するか否かの判定が終了したか否かを判断する。判定が終了していない不吐出ノズルがある場合には、ステップS4に移行して同様の処理を行う。全ての不吐出ノズルについて処理が終了した場合には、ステップS8へ移行する。
<ステップS8(濃度補正値設定工程に相当)>
ステップS2において取得したノズル列方向濃度データと、ステップS6において記憶した補正保留ノズル情報とに基づいて、ノズル毎に濃度ムラ補正値を設定する。
濃度ムラ補正値算出部215は、濃度測定値取得部214が取得したノズル列方向濃度データに基づいて、ノズル毎の濃度ムラ補正値を算出する。
濃度ムラ補正値の算出処理は、まず、濃度測定値取得部214において取得したノズル列方向の濃度データD1と目標濃度値D0との差分を算出する(図14のステップS202)。次に、画素値と濃度値との対応関係を示す画素値−濃度値曲線に従って、ステップS202において算出された濃度値の差分を画素値の差分に変換する(図14のステップS204)。この画素値の差分が、ノズル毎の濃度ムラ補正値となる。
次に、濃度ムラ補正値算出部215は、補正保留ノズル記憶部216から補正保留ノズルの情報を読み出す。そして、補正保留ノズル以外のノズルに対して、上記のように算出したノズル毎の濃度ムラ補正値を設定する。また、補正保留ノズルに対しては、補正値記憶部217に記憶されている濃度ムラ補正値、即ち新規の不吐出ノズルが発生する前に算出された濃度補正値(前回算出した濃度ムラ補正値)を設定する。このように、濃度ムラ補正値算出部215は、濃度補正値設定手段として機能する。
新規の不吐出ノズルについては、濃度測定用テストチャートC2の出力時に不吐出補正が施されていない。このため、濃度測定用テストチャートC2の出力画像には、新規の不吐出ノズルに起因する白スジが発生している。白スジが発生した出力画像をラインセンサ130aで読み込み、濃度測定値取得部214においてノズル列方向の濃度データを取得した場合には、この白スジの光拡散による影響により、新規の不吐出ノズルの周辺ノズルについて正確な濃度データを取得することができない。
従って、本実施形態においては、新規の不吐出ノズルの周辺ノズルを補正保留ノズルとし、補正保留ノズルについては、今回算出した濃度ムラ補正値ではなく、補正値記憶部217に記憶されている前回算出した濃度ムラ補正値を設定する。
濃度ムラ補正値算出部215は、このように設定したノズル毎の濃度ムラ補正値を補正値記憶部217に記憶しておく。
図16(a)は、新規の不吐出ノズル周辺の記録濃度を示す図である。同図に示すように、新規の不吐出ノズルに対しては不吐出補正が行われていないため、不吐出は白スジ状の濃度欠陥として記録される。
図16(b)は、不吐出ノズル周辺の濃度測定値を示す図である。また、図16(c)は、図16(b)に示した濃度測定値をノズル位置ごとの濃度データに解像度変換した濃度測定値を示す図である。
図16(d)は、濃度ムラ補正値算出部215において設定した濃度ムラ補正値を示す図であり、補正保留ノズル以外のノズルに対して今回算出したノズル毎の濃度ムラ補正値を設定し、補正保留ノズルに対しては、補正値記憶部217に記憶されている前回算出した濃度ムラ補正値を設定している。同図に示すように、新規の不吐出ノズルによる白スジの光拡散による影響を受けない濃度ムラ補正値が設定される。
そして、図16(e)は、図16(d)に示す濃度補正値による濃度補正が行われた場合に記録される画像の濃度を示す図である。同図に示すように、新規の不吐出ノズルに起因する濃度欠陥は発生しない。
このように、補正保留ノズルについては前回算出した濃度ムラ補正値を設定することで、新規の不吐出ノズルに起因する白スジの光拡散の影響を受けることなく、適切な濃度ムラ補正が可能となる。
なお、上記のように、新規の不吐出ノズルに起因する白スジの光拡散の影響を受ける範囲のノズルを周辺ノズルとすればよい。したがって、周辺ノズルの数は、ヘッド120のx方向の記録解像度N、ラインセンサ130aのx方向の読み取り解像度Rに応じて決めることができる。
本実施形態では、ヘッド120のx方向の記録解像度Nは1200dpi、ラインセンサ130aのx方向の読み取り解像度Rは500dpiであるから、新規の不吐出ノズルに隣接する、N÷R=2.4ノズル、即ち3ノズルについては、少なくとも周辺ノズルとする必要がある。ここでは、光拡散の影響を受ける範囲を考慮して、周辺ノズルを隣接する4ノズルとした。ただし、ラインセンサの照明の照度や用紙の種類によって、光拡散の影響を受ける範囲が拡大することが実験的に示されているので、この周辺ノズルを5〜20ノズルとする場合もある。
また、補正保留ノズルについて、前回算出した濃度ムラ補正値ではなく、予め定めた濃度ムラ補正値を設定してもよい。この予め定めた濃度ムラ補正値は、全てのノズルについて同じ値であってもよいし、ノズル毎に異なっていてもよい。この予め定めた濃度ムラ補正値は、補正値記憶部217に記憶しておく。なお、前回算出した濃度ムラ補正値や、予め定めた濃度ムラ補正値を総称して、「予め定めた濃度ムラ補正値(濃度補正値)」と呼ぶ場合がある。
また、本実施形態においては、新規の不吐出ノズルについても補正保留ノズルとし、前回算出した濃度ムラ補正値を設定している。しかし、不吐出ノズルはインクを吐出しないため、どのような値を設定しても濃度ムラを補正することができない。従って、新規の不吐出ノズルについては、補正保留ノズルとせずに、濃度ムラ補正値算出部215において算出した濃度ムラ補正値を設定しても構わない。即ち、周辺ノズルだけを補正保留ノズルとする態様も可能である。また、新規の不吐出ノズルに対してその他の値を濃度ムラ補正値に設定してもよい。
<ステップS9>
このように設定した濃度ムラ補正値に基づいて、用紙Pに記録すべき画像のデータ(出力画像データ)について、濃度ムラ補正を行う。
出力画像データは、ホストコンピュータ190から送信され、画像メモリ164に格納される(画像データ取得工程に相当)。システムコントローラ160は、この画像メモリ164に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成する。
このとき、濃度ムラ補正処理部218は、補正値記憶部217に記憶されたノズル毎の濃度ムラ補正値を取得し、出力画像データの濃度ムラ補正を行う。
<ステップS10>
次に、濃度ムラ補正が施された出力画像データについて、不吐出補正を行う。
不吐出補正処理部206は、不吐出ノズルデータ記憶部204から不吐出ノズル情報を読み出す。また、補正値記憶部205から、不吐出ノズルに該当する不吐出補正値mを読み出す。
さらに、不吐出補正処理部206は、ステップS9において濃度ムラ補正が施された画像データのうち、不吐出ノズルの両隣のノズルに対応する領域のデータに対して不吐出補正値mを用いて不吐出補正する。
なお、濃度ムラ補正と不吐出補正をそれぞれ行うのではなく、濃度ムラ補正値を不吐出補正値を用いて修正し、修正した濃度ムラ補正値によって濃度ムラ補正を行ってもよい。具体的には、濃度ムラ補正値を以下の(式1)のように修正する。
(修正された濃度ムラ補正値)=(濃度ムラ補正値)×(不吐出補正値)…(式1)
この修正された濃度ムラ補正値を用いて濃度ムラ補正を行えばよい。このように濃度ムラ補正値を修正することで、不吐出ノズルの両隣のノズルに対応する領域のデータについて不吐出補正値mが乗算され、適切に不吐出補正を行うことができる。
<ステップS11>
最後に、濃度ムラ補正、不吐出補正が施された出力画像データに基づいて、出力画像を用紙Pに記録する(画像出力工程に相当)。
即ち、画像記録制御部168は、システムコントローラ160からの指令に応じて、画像記録ドラム110によって搬送される用紙Pに所定の画像が記録されるように、ヘッド120Cの駆動を制御する。
以上のように、本実施形態によれば、濃度測定時に新規の不吐出ノズルが発生している場合であっても、濃度補正と不吐出補正とが重複することを回避し、濃度補正の過補正を抑制することができる。
本実施形態においては、図12に示したように、不吐出検出用テストチャートC1、濃度測定用テストチャートC2の順に印字したが、濃度測定用テストチャートC2、不吐出検出用テストチャートC1の順に印字してもよい。この順序で印字することで、濃度測定用テストチャートC2を印字したときの新規の不吐出ノズルを、適切に抽出することができる。
また、本実施形態においては、インクジェット記録装置10に搭載されたラインセンサ130aによって不吐出検出用テストチャートC1及び濃度測定用テストチャートC2を読み取ったが、インクジェット記録装置10とは別個のオフラインのスキャナ等によって読み取る態様も可能である。この場合、読み取った検査画像データをインクジェット記録装置10に入力することで、本画像処理を行うことが可能である。
また、システムコントローラ160、不吐出補正部200、濃度ムラ補正部210の機能を、ホストコンピュータ190やその他のコンピュータに搭載し、不吐出補正処理や濃度ムラ補正処理を行わせる態様も可能である。また、これらの処理をコンピュータによって実現させるためのプログラムをCD−ROMや磁気ディスクその他の記録媒体に記録し、記録媒体を通じて当該プログラムを第三者に提供したり、インターネットなどの通信回線を通じて当該プログラムのダウンロードサービスを提供したりすることも可能である。
また、上記の実施形態では、本発明をインクジェット記録装置に適用した場合について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。即ち、本発明は、インクジェット記録装置以外の形式の画像記録装置、例えば、サーマル素子を記録素子とする記録ヘッドを備えた熱転写記録装置、LED素子を記録素子とする記録ヘッドを備えたLED電子写真プリンタ、LEDライン露光ヘッドを有する銀塩写真方式プリンタについても適用可能である。
10…インクジェット記録装置、120C,120M,120Y,120K,120…インクジェットヘッド、130a…ラインセンサ、200…不吐出補正部、201…テストチャート記憶部、202…画像データ記憶部、203…不吐出検出部、204…不吐出ノズルデータ記憶部、205…補正値記憶部、206…不吐出補正処理部、210…濃度ムラ補正部、211…テストチャート記憶部、212…画像データ記憶部、213…解像度変換部、214…濃度測定値取得部、215…濃度ムラ補正値算出部、216…補正保留ノズル記憶部、217…補正値記憶部、218…濃度ムラ補正処理部、251…ノズル、C1…不吐出検出用テストチャート、C2…濃度測定用テストチャート

Claims (15)

  1. 複数の記録素子を有する記録ヘッドと、
    前記複数の記録素子のうち既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報を記憶する履歴記録不良情報記憶手段と、
    前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートを前記履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行い被記録媒体に出力する濃度測定用テストチャート出力手段と、
    前記複数の記録素子のうち最新の記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートを被記録媒体に出力する記録不良検出用テストチャート出力手段と、
    前記出力された濃度測定用テストチャートと記録不良検出用テストチャートとを読み取った読取画像データを取得する読取データ取得手段と、
    前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得手段と、
    前記記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち最新の記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、
    前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出手段と、
    前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段と、
    被記録媒体に記録する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記設定された記録素子毎の濃度補正値に基づく濃度補正と、前記測定記録不良情報に基づく記録不良補正とを行って、前記取得した画像データを被記録媒体に出力する画像出力手段と、
    を備えた画像記録装置。
  2. 前記記録ヘッドの複数の記録素子は、前記被記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列され、
    前記記録ヘッド及び被記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを1回だけ相対移動させる搬送手段を備えた請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を記憶する履歴濃度補正値記憶手段を備え、
    前記濃度補正値設定手段は、前記補正保留記録素子について前記履歴濃度補正値記憶手段に記憶されている前記新規の記録不良の記録素子が発生する前の濃度補正値を設定する請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記補正保留記録素子抽出手段は、前記新規の記録不良の記録素子を補正保留記録素子として抽出する請求項1から3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記濃度測定用テストチャートは複数の異なる濃度パターンから構成され、
    前記濃度情報取得手段は、前記異なる濃度パターン毎に前記記録濃度情報を取得し、
    前記濃度補正値設定手段は、前記異なる濃度パターン毎に濃度補正値を算出する請求項1から4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録素子はインク吐出ノズルであり、
    前記記録不良の記録素子は、吐出不良のインク吐出ノズルである請求項1から5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記記録不良補正手段は、吐出不良のインク吐出ノズルの隣接ノズルから代替打滴を行う、又はインク打滴サイズを大きく変更することにより前記吐出不良のインク吐出ノズルの記録不良を補正する請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは、複数の色毎に備えられている請求項1から7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記読取データ取得手段は、前記出力された濃度測定用テストチャートと記録不良検出用テストチャートとを読み取る画像読取手段を備えた請求項1から8のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  10. 前記画像読取手段の読み取り解像度であって、前記記録素子の配列に沿う方向の読み取り解像度は、前記複数の記録素子の記録解像度よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 前記補正保留記録素子抽出手段は、前記複数の記録素子の記録解像度と前記画像読取手段の読み取り解像度であって前記記録素子の配列に沿う方向の読み取り解像度とに基づいて、前記補正保留記録素子を抽出する請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 記録ヘッドの複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートであって、既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行って被記録媒体に出力された濃度測定用テストチャートと、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートであって、被記録媒体に出力された記録不良検出用テストチャートとの読取画像データを取得する読取データ取得手段と、
    前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得手段と、
    前記記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、
    前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出手段と、
    前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定手段と、
    を備えた画像処理装置。
  13. 記録ヘッドの複数の記録素子のうち既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報を取得し、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートを前記取得した履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行い被記録媒体に出力する濃度測定用テストチャート出力工程と、
    前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートを被記録媒体に出力する記録不良検出用テストチャート出力工程と、
    前記出力された濃度測定用テストチャートと記録不良検出用テストチャートとを読み取った読取画像データを取得する読取データ取得工程と、
    前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得工程と、
    前記記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、
    前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出工程と、
    前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程と、
    被記録媒体に記録する画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記設定された記録素子毎の濃度補正値に基づく濃度補正と、前記測定記録不良情報に基づく記録不良補正とを行って、前記取得した画像データを被記録媒体に出力する画像出力工程と、
    を備えた画像記録方法。
  14. 記録ヘッドの複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートであって、既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行って被記録媒体に出力された濃度測定用テストチャートと、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートであって、被記録媒体に出力された記録不良検出用テストチャートとの読取画像データを取得する読取データ取得工程と、
    前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得工程と、
    前記記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、
    前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出工程と、
    前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程と、
    を備えた画像処理方法。
  15. 記録ヘッドの複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得するための濃度測定用テストチャートであって、既知の記録不良の記録素子を示す履歴記録不良情報に基づいて記録不良補正を行って被記録媒体に出力された濃度測定用テストチャートと、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得するための記録不良検出用テストチャートであって、被記録媒体に出力された記録不良検出用テストチャートとの読取画像データを取得する読取データ取得工程と、
    前記濃度測定用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する濃度情報取得工程と、
    前記記録不良検出用テストチャートの読取画像データに基づいて、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す測定記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、
    前記履歴記録不良情報と前記測定記録不良情報とに基づいて新規の記録不良の記録素子を特定し、該新規の記録不良の記録素子の周辺を記録する記録素子を補正保留記録素子として抽出する補正保留記録素子抽出工程と、
    前記複数の記録素子の記録素子毎の濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程であって、前記補正保留記録素子については予め定めた濃度補正値を設定し、前記補正保留記録素子以外の記録素子については前記取得した記録濃度情報に基づいて算出した濃度補正値を設定する濃度補正値設定工程と、
    を備えた画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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