JP5504920B2 - 流体噴射制御装置、流体噴射装置及び流体噴射制御方法 - Google Patents

流体噴射制御装置、流体噴射装置及び流体噴射制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンター等の流体噴射装置に設けられ、インク等の流体の噴射制御を行う流体噴射制御装置、流体噴射装置及び流体噴射制御方法に関する。
例えば特許文献1には、インクを噴射する記録ヘッド(流体噴射手段)を複数個備えた印刷装置が開示されている。この印刷装置では、キャリッジ上には、複数の印刷ヘッドと、印刷ヘッドにそれぞれ対応して設けられた駆動制御部(ヘッド駆動回路)とが搭載されている。印刷装置の本体には、駆動制御部にデータをそれぞれ転送するための複数のデータ処理部(画像処理部)(処理手段)が搭載されている。データ処理部は、印刷装置が受信した印刷データに処理を施して記録ヘッドが使用できるヘッド制御データを生成するデータ処理を行う。
例えば印刷装置には、シリアル式プリンターやラテラル式プリンターなどのようにキャリッジを、用紙等のターゲットの搬送方向に対して交差する方向に複数回(複数パス)移動させつつその移動途中の記録ヘッドのノズルからインク滴を噴射することで、ターゲットに画像を印刷するものが知られている。この場合、記録ヘッドのノズル形成面(ターゲットと対向する面)には、その往復移動方向と直交する方向に複数(例えば180又は360)のノズルが一定ピッチで配列されたノズル列が色毎に形成されている。
この種の印刷装置は、ホスト装置から印刷データをパケット(圧縮データ)で逐次受信し、受信した印刷データを受信バッファーに順次格納する。そして、データ処理部は、印刷データを解凍してその中に含まれるコマンドと印刷画像データ(プリントイメージデータ)とを分離し、コマンドを解析する一方、印刷画像データを中間バッファーに順次格納する。さらにデータ処理部は、印刷画像データの画素の並び順(データ読出順序)を、表示用の横方向の並び順から、記録ヘッドからインク滴を噴射する噴射順序に合わせた縦方向(ノズル列方向)の並び順に変換する縦横変換処理などを施してヘッド制御データ(ヘッドイメージデータ)を生成し、これを印刷バッファーに格納する。そして、印刷バッファーから記録ヘッドへ1パス分ずつヘッド制御データが順次転送され、記録ヘッド内の駆動回路はヘッド制御データに基づいてノズル列からインク滴を噴射する噴射制御を行うことで画像の印刷が行われるようになっている。なお、ライン式プリンターにおいても、縦横変換処理がないだけで、同様の流れで各処理段階のデータが各バッファーに順次格納される。
特開2004−25551号公報
ところで、版毎の画像を重ねて印刷して複数版からなる1つの画像をターゲットに形成する場合がある。例えば印刷した1版目の画像の上に、透明インク(クリアインク)でベタ印刷を施してつや出しをするクリア印刷を行う場合や、画像自体を複数版重ねて印刷する場合もある。
このような複数版の画像を印刷するための画像データは複数版分の画像データを含むので、そのデータ量が大きくなる。この場合、最大版数を想定してバッファーの記憶容量を決めると、版数の少ない画像データに基づき印刷を行う場合に、バッファーに空きができ、無駄が多い。
一方、複数版ではない通常の画像1枚分の記憶容量しかないと、例えば複数部(複数枚)印刷するときに、印刷装置で1枚(1頁)印刷する度に、ホスト装置から印刷装置へ画像データを転送する必要がある。しかし、ホスト装置から印刷装置へ画像データを転送するデータ転送は、通常、USB通信等のシリアル通信で行われており、このデータ転送が律速となって印刷処理速度が低速化するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体噴射装置が受信した画像データに基づく画像を複数部印刷する場合でも、データ転送やデータ処理の遅延に起因する流体噴射手段の流体噴射処理の開始遅れをなるべく短くすることができる流体噴射制御装置、流体噴射装置及び流体噴射制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、流体を噴射して版毎の画像を重ねて形成することにより複数版からなる1つの画像を形成する流体噴射制御装置であって、画像データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された複数版を含む第1画像データを格納する入力バッファーと、前記第1画像データに処理を施して第2画像データを生成する処理手段と、前記第2画像データを格納する出力バッファーと、前記第2画像データに基づきターゲットに対して版毎の画像を重ねて形成するように流体を噴射する流体噴射手段とを備え、前記出力バッファーは前記複数版のうちデータ量の一番大きい第1の版の1版分と前記第1の版よりもデータ量の小さい第2の版の1版分との和以上かつ前記第1の版の2版分未満前記第2画像データを格納可能な記憶容量を有していることを要旨とする。
この発明によれば、入力手段が入力して入力バッファーに格納された画像データを処理手段は処理し、その処理後の第2画像データを出力バッファーに格納する。この出力バッファーには、入力手段から入力した1回分(複数版分)の画像データのうちデータ量の一番大きい第1の版の1版分と第1の版よりもデータ量の小さい第2の版の1版分との和以上かつ第1の版の2版分未満前記第2画像データを保存できる。よって、1回分の画像形成に必要な版数が2版以下の場合は、出力バッファーに格納された第2画像データを用いて複数回の画像形成を繰り返し行うことができる。例えば入力手段のデータ入力速度が比較的遅くても、最初に1回入力すれば、2回目以降の画像形成は出力バッファーに格納された画像データを使用できるので、例えば1回の画像形成の度に入力手段から画像データを入力する構成の場合に起こりうる、入力手段のデータ入力速度が律速になって次の回の画像形成を開始できるまでに待ち時間ができるなどして1回当たりの画像形成処理速度が遅くなって、複数回の画像形成に要する所要時間が長くなることを回避し易くなる。また、1回の画像形成が3版以上からなる構成においても、そのうち1版分の画像形成を行っているときに、これと並行して入力手段により他の版の画像データを入力できるので、次の版の画像形成までの待ち時間が発生しにくい。
本発明の流体噴射制御装置は、前記流体噴射手段と前記ターゲットとを相対移動させる移動手段を備え、前記流体噴射手段は前記ターゲットに対してNパス(但し、NはN≧2の自然数)の相対移動を行うことにより前記複数版のうちデータ量の一番大きい第1の版の1版分の画像を形成する構成であるとともに前記複数版のうちデータ量の一番小さい第2の版は前記第1の版の1パス分のデータ量であり、前記出力バッファーは、前記第2画像データを前記第1の版の(N+1)パス以上かつ2Nパス未満の設定パス分格納可能な記憶容量を有している。
この発明によれば、出力バッファーには、第1の版の1版分と第2の版の1版分の第2画像データを格納できるので、版の画像を形成した後に、ほぼ待ち時間なく第2の版の画像の形成を開始できる。
本発明の流体噴射制御装置では、前記画像データは、前記流体噴射手段が前記ターゲットに対してNパスの相対移動を行うことにより1版分が形成される第1版画像データと、前記第1版画像データのMパス(但し、Mは1≦M<Nの自然数)分のデータ量である第2版画像データとを含み、前記出力バッファーは、前記第2画像データを前記第1版画像データの(N+M)パス以上かつ2Nパス未満の設定パス分格納可能な記憶容量を有している。
この発明によれば、出力バッファーには、Nパス分の第1版画像データとMパス分の第2版画像データとを格納できるので、1版の画像を形成した後に、ほぼ待ち時間なく次の版の画像の形成を開始できる。
本発明の流体噴射制御装置では、前記第2版画像データは透明流体を噴射するクリア噴射処理用の版の画像データであって、前記第1版画像データの1パス分のデータ容量であり、前記出力バッファーは、前記第2画像データを前記第1版画像データの(N+1)パス以上かつ2N未満の設定パス分格納可能な記憶容量を有している。
この発明によれば、出力バッファーには、第1版画像データの(N+1)パス以上かつ2N未満の設定パス分の第2画像データを格納できるので、版の画像を形成した後に、ほぼ待ち時間なく次の版の画像の形成を開始できる。しかも、第1版画像データの1パス分のデータ容量に、クリア噴射処理用の第2版画像データを格納できるので、出力バッファーに格納された画像データを繰り返し用いて、第1版と第2版(クリア噴射処理)の画像をターゲットに形成することができる。
本発明の流体噴射制御装置は、前記バッファーの記憶容量を動的に割り当てる割当手段を更に備えている。この発明によれば、割当手段によりバッファーの記憶容量を動的に割り当てることができるので、各バッファーの記憶領域を有効に活用できる。
本発明の流体噴射制御装置では、前記割当手段は、前記流体噴射手段による流体噴射により形成する画像を切り替える過程で、前記出力バッファーに前記切り替え前の最終画像の形成が終わってパスの空きができると、その空き分を当該出力バッファーに対してデータ流れ方向上流側に位置するバッファーに割り当てる。
この発明によれば、流体噴射により形成する画像を切り替える過程で、出力バッファーに切り替え前の最終画像の形成が終わってパスの空きができると、その空き分が出力バッファーに対してデータ流れ方向上流側に位置するバッファーに割り当てられる。よって、出力バッファーの上流側のバッファーを用いて行われる次の画像データの処理を、現在流体噴射処理対象の最終画像の形成中に進めることができる。この結果、現在の画像の形成が複数部全て終了した後に、次の画像の形成を速やかに開始できる。
本発明の流体噴射制御装置では、前記処理手段は、前記処理として解凍処理とコマンド解析とのうち少なくとも一方を行う第1処理を行ってプレーンデータを生成する第1処理手段と、前記プレーンデータに対して縦横変換処理を含む第2処理を行って前記第2画像データを生成する第2処理手段とを含み、前記第1処理手段により前記第1処理が施された後の前記プレーンデータを格納するための中間バッファーを更に備え、前記中間バッファーは2版以上の記憶容量を有している。
この発明によれば、中間バッファーには2版分以上のプレーンデータ格納できるので、入力手段を介した画像データの入力を行うことなく、内部の中間バッファーに格納されたプレーンデータに第2処理を施すだけで、プレーンデータを繰り返し用いて複数部の画像を形成できる。
本発明の流体噴射制御装置では、前記入力手段は、画像データとコマンドとを入力する構成であると共に2つ設けられ、前記処理手段は、前記入力手段が入力した画像データとコマンドとを処理する構成であると共に前記入力手段に応じて2つ設けられ、前記入力手段、前記処理手段、前記入力バッファー、前記出力バッファーをそれぞれ有する制御手段を2つ備え、前記2つの制御手段は、前記流体噴射手段を分担して制御するとともに、一方が他方と同期をとってメカニカル機構部を駆動制御する駆動制御手段に対してコマンドを出力する。この発明によれば、複数の流体噴射手段を、2つの制御手段とが分担して制御するので、各制御手段の処理負担を軽減できる。
本発明の流体噴射装置は、上記発明の流体噴射制御装置と、前記流体噴射手段と前記ターゲットとを相対移動させる移動手段と、前記移動手段を制御する駆動制御手段とを備えていることを要旨とする。この発明によれば、上記発明の流体噴射制御装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は流体噴射制御方法であって、入力手段により入力した第1画像データを入力バッファーに格納する入力ステップと、前記入力バッファーに格納された第1画像データに処理を施して第2画像データを生成して出力バッファーに格納する処理ステップと、前記出力バッファーに格納された前記第2画像データに基づき流体噴射手段によりターゲットに対して流体を噴射して複数版を重ねて画像を形成する画像形成ステップとを備え、前記出力バッファーには前記画像を構成する前記複数版のうちデータ量の一番大きい第1の版の1版分と前記第1の版よりもデータ量の小さい第2の版の1版分との和以上かつ前記第1の版の2版分未満前記第2画像データを格納可能な記憶容量を設けたことを要旨とする。この発明によれば、上記発明の流体噴射制御装置と同様の作用効果を得ることができる。
一実施形態における印刷システムの模式側面図。 印刷システムの電気的構成を示すブロック図。 コントローラーの機能構成を示すブロック図。 コントローラーのデータ処理の流れを示すブロック図。 記録ヘッドの模式底面図。 2版印刷用の版画像データを示す模式図。 2版印刷の手順を説明する模式図。 (a)4パス/版の場合、(b)8パス/版の場合における印刷バッファーのデータ格納状態を示す模式図。 3版印刷用の版画像データを示す模式図。 3版印刷の手順を説明する模式図。 (a)〜(j)印刷バッファーにおけるバッファー割当て処理を説明する模式図。
以下、本発明をラテラル方式のインクジェット式プリンターの印刷制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1は、ラテラル方式のインクジェット式プリンターを備えた印刷システムの模式図である。図1に示すように、印刷システム100は、画像データを生成する画像生成装置110と、画像生成装置110から受信した画像データを基に印刷データを生成するホスト装置120と、ホスト装置120から受信した印刷データに基づく画像を印刷する印刷装置としてのラテラル方式のインクジェット式プリンター(以下、単に「プリンター11」と称す)とを備えている。
画像生成装置110は、例えばパーソナルコンピューターにより構成され、その本体111内のCPUが画像作成用ソフトウェアを実行することで構築される画像生成部112を備える。ユーザーは、画像生成部112を起動して入力装置113の操作でモニター114上で画像を作成し、入力装置113を操作して画像の印刷を指示する。すると、その画像に係る画像データが所定の通信インターフェイスを介してホスト装置120へ送信される。
ホスト装置120は、例えばパーソナルコンピューターにより構成され、その本体121内のCPUがプリンタードライバー用ソフトウェアを実行することで構築されるプリンタードライバー122を備える。プリンタードライバー122は、画像生成装置110から受信した画像データを基に印刷データを生成し、プリンター11に設けられた制御装置Cへ送信する。制御装置Cは、プリンタードライバー122から受信した印刷データに基づいてプリンター11を制御し、プリンター11に印刷データに基づく画像を印刷させる。なお、モニター123には、プリンター11に制御用設定値を入力設定するためのメニュー画面や印刷対象の画像等が表示される。
次に、図1におけるラテラル方式のインクジェット式プリンターの構成について説明する。なお、以下における明細書中の説明において、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1等の図面に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、図1において手前側を前側、奥側を後側とする。
図1に示すように、プリンター11は、直方体状の本体ケース12を備える。本体ケース12内には、長尺状のシート13を繰り出す繰出し部14と、そのシート13にインクの噴射により印刷を施す印刷室15と、その印刷によりインクが付着したシート13に乾燥処理を施す乾燥装置16と、乾燥処理が施されたシート13を巻き取る巻取り部17とが設けられている。
すなわち、本体ケース12内におけるやや上寄りの位置には、本体ケース12内を上下に区画する平板状の基台18が設けられており、この基台18よりも上側の領域が矩形板状のプラテン19を基台18上に支持してなる印刷室15となっている。そして、基台18よりも下側の領域において、シート13の搬送方向で上流側となる左側寄りの位置に、繰出し部14が配設されると共に、下流側となる右側寄りの位置に、乾燥装置16及び巻取り部17が配設されている。
図1に示すように、繰出し部14には、前後方向に延びる巻き軸20が回転自在に設けられ、その巻き軸20に対してシート13が予めロール状に巻かれた状態で一体回転可能に支持されている。すなわち、シート13は、巻き軸20が回転することにより、繰出し部14から繰り出されるようになっている。また、繰出し部14から繰り出されたシート13は、巻き軸20の右側に位置する第1ローラー21に巻き掛けられて上方へ案内される。
一方、プラテン19の左側であって下側の第1ローラー21と上下方向で対応する位置には、第2ローラー22が下側の第1ローラー21と平行な状態で設けられている。そして、第1ローラー21によって搬送方向が鉛直上方向に変換されたシート13は、この第2ローラー22に左側下方から巻き掛けられることにより、その搬送方向が水平右方向に変換されてプラテン19の上面に摺接するようになっている。
また、プラテン19の右側には、左側の第2ローラー22とプラテン19を挟んで対向する第3ローラー23が第2ローラー22と平行な状態で設けられている。なお、第2ローラー22及び第3ローラー23は各々の周面の頂部がプラテン19の上面と同一高さとなるように位置調整されている。
印刷室15内で左側の第2ローラー22により搬送方向が水平右方向に変換されたシート13は、プラテン19の上面に摺接しつつ下流側となる右側に搬送された後、第3ローラー23に右側上方から巻き掛けられることにより搬送方向が鉛直下方向に変換されて基台18よりも下側の乾燥装置16に向けて搬送されるようになっている。そして、乾燥装置16内を通過することにより乾燥処理が施されたシート13は、更に鉛直下方向に搬送された後、第4ローラー24に巻き掛けられて搬送方向を水平右方向に変換され、この第4ローラー24の右側に配設された巻取り部17の巻取り軸25が搬送モーター61(図4参照)の駆動力に基づいて回転することによりロール状に巻き取られる。
図1に示すように、印刷室15内におけるプラテン19の前後両側には、左右方向に延びるガイドレール26(図1では2点鎖線で示す)が対をなすように設けられている。ガイドレール26の上面はプラテン19の上面よりも高くなっており、両ガイドレール26の上面には、矩形状のキャリッジ27がCRモーター62,63(図4参照)の駆動に基づき両ガイドレール26に沿って図1に示す主走査方向X(図1では左右方向)への往復移動が可能な状態で支持されている。そして、このキャリッジ27の下面側には支持板28を介して複数の記録ヘッド29が支持されている。
プラテン19の左端から右端までの一定範囲が印刷領域とされており、この印刷領域単位でシート13は間欠的に搬送されるようになっている。そして、プラテン19上に停止したシート13に対してキャリッジ27の往復移動に伴い記録ヘッド29からインクが噴射されることでシート13に印刷が施される。
なお、印刷時には、プラテン19の下側に設けられた吸引装置30が駆動され、プラテン19の上面に開口する多数の吸引孔に及ぶ負圧による吸引力により、シート13はプラテン19の上面に吸着される。そして、シート13への1回分の印刷が終わると、吸引装置30の負圧が解除され、シート13の搬送が行われるようになっている。
また、印刷室15内において、第3ローラー23よりも右側となる非印刷領域には、非印刷時に記録ヘッド29のメンテナンスを行うためのメンテナンス装置32が設けられている。
また、図1に示すように、本体ケース12内には、異なる色のインクをそれぞれ収容した複数(例えば8個)のインクカートリッジIC1〜IC8が着脱可能に装着されている。そして、各インクカートリッジIC1〜IC8は不図示のインク供給チューブを通じて記録ヘッド29に接続され、各記録ヘッド29は各インクカートリッジIC1〜IC8から供給されたインクを噴射する。このため、本例のプリンター11では、8色のインクを用いたカラー印刷が可能となっている。
8個のインクカートリッジIC1〜IC8は、例えば黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び透明(OP)等の各インクを収容する。なお、保湿液を収容する保湿液カートリッジが装填される構成も採用できる。もちろん、インクの種類(色数)は適宜設定でき、黒インクだけでモノクロ印刷する構成や、インクを2色としたり、8色以外で3色以上の任意の色数としたりした構成も採用できる。
各インクカートリッジIC1〜IC8は、これらが装着される不図示のカートリッジホルダーを介して制御装置Cと電気的に接続されており、各インクカートリッジIC1〜IC8に実装されたIC素子47(集積回路素子)(図4参照)のメモリーには、対応する色のインク残量の情報が書き込まれるようになっている。
図5はキャリッジの底面を示す模式図である。図2に示すように、キャリッジ27の下面側に支持された支持板28には、複数個(本実施形態では15個)の記録ヘッド29がシート13の搬送方向(図2において白抜き矢印で示す方向)と直交する幅方向(前後方向)に亘って千鳥状の配置パターンで支持されている。そして、各記録ヘッド29の下面となるノズル形成面35には、多数のノズル36が前後方向に沿って1列に配置されてなるノズル列37が主走査方向Xに所定間隔をおいて複数列(本実施形態では8列)形成されている。
印刷を行うときは、キャリッジ27が、図2における主走査方向Xに、印刷解像度に応じた所定回数分の往復をすることで1回の印刷が行われる。本例では、印刷解像度に応じて4パス印刷(2往復印刷)と8パス印刷(4往復印刷)とがある。4パス印刷の場合、主走査方向Xへ一回移動する1パスを終える度に副走査方向Yへノズル列間隔の半ピッチ分ずつ移動し、合計4パスで1回の印刷を行う。同様に8パス印刷の場合は、1パスを終える度にノズル列間隔の1/4ピッチずつ副走査方向Yに移動しながら、合計8パスで1回の印刷を行う。これにより、8パス印刷では、4パス印刷時の約2倍の印刷解像度が得られる。
図2は、印刷システム100の電気構成を示すブロック図である。図4に示すホスト装置120内のプリンタードライバー122は、画像生成装置110から受信した画像データIDに対して印刷データの生成に必要な画像処理を施す、解像度変換部125、色変換部126及びハーフトーン処理部127を備えている。解像度変換部125は、画像データIDを表示解像度から印刷解像度へ変換する解像度変換処理を行う。色変換部126は、表示用の表色系(例えばRGB表色系やYCbCr表色系)から印刷用の表色系(例えばCMYK表色系)に色変換する色変換処理を行う。さらにハーフトーン処理部127は、表示用の高階調(例えば256階調)の画素データを印刷用の低階調(例えば2階調又は4階調)の画素データに階調変換するハーフトーン処理などを行う。そして、プリンタードライバー122は、これらの画像処理を施した結果生成された印刷画像データPIに、印刷制御コード(例えばEPC/P)で記述されたコマンドを付して印刷ジョブデータ(以下、単に「印刷データPD」と称す)を生成する。
ホスト装置120はデータの転送制御を行う転送制御部128を備える。転送制御部128は、プリンタードライバー122が生成した印刷データPDを所定容量のパケットデータずつプリンター11へ順次シリアル転送する。
一方、プリンター11側の制御装置Cは、ホスト装置120から印刷データPDを受信して記録系の制御をはじめとする各種制御を行うための一対のコントローラー41,42を備えている。これらのコントローラー41,42は、複数個(本例では15個)の記録ヘッド29を所定個数(本例では7個と8個)の2つに分けて分担して制御するために一対設けられている。すなわち、7個の記録ヘッド29Bの制御を受け持つマスター側コントローラー41と、8個の記録ヘッド29Aの制御を受け持つスレーブ側コントローラー42との一対が設けられている。
さらに、制御装置Cは、マスター側コントローラー41の出力側(制御下流側)に通信線SL1を通じて接続された駆動制御手段の一例としてのメカコントローラー43を備えている。メカコントローラー43は主に搬送系及びキャリッジ駆動系を含むメカニカル機構部44の制御を司る。マスター側コントローラー41は、自身が受け持つ7個の記録ヘッド29Bの印刷準備ができ(つまりインク滴噴射制御に使用する印刷画像データが揃っており)、かつスレーブ側コントローラー42が受け持つ8個の記録ヘッド29Aも印刷準備ができた段階でキャリッジ起動コマンドをメカコントローラー43へ送信するようになっている。これにより、コントローラー41,42のうち一方の印刷準備完了前にキャリッジ27が起動されてしまうことに起因し、記録ヘッド29が噴射位置に到達してもインク滴が噴射されない噴射ミスが防止されるようにしている。
また、マスター側コントローラー41は、自身が受け持つ7個の記録ヘッド29Bの印刷を完了し、かつスレーブ側コントローラー42が受け持つ8個の記録ヘッド29Aも印刷を完了した段階で、シート13の搬送を指令する搬送コマンドをメカコントローラー43へ送信するようになっている。これにより、コントローラー41,42のうち一方が印刷完了前の段階でシート13の搬送開始(又はプラテン19上のシートの吸着解除)が行われてしまうことに起因し、記録ヘッド29から噴射されたインク滴のシート13に対する着弾位置のずれ(印刷位置ずれ)が防止されるようにしている。このようにマスター側コントローラー41は、スレーブ側コントローラー42側との間で進捗の同期をとってコマンドを送信する機能が必要なので、両コントローラー41,42は、それぞれが受け持つ記録ヘッド29に対するヘッド制御機能は同じでも、マスター機能をもつかスレーブ機能をもつかの点でそれぞれの機能が異なっている。本実施形態では、このように機能が異なる部分があっても、マスター側コントローラー41とスレーブ側コントローラー42を同じプログラム構成で実現できる点に特徴がある。この特徴部分については後述する。
図2に示すホスト装置120内のプリンタードライバー122は、2つのコントローラー41,42のそれぞれが受け持つ記録ヘッド29の位置を考慮して印刷画像データPIを2つに分割し、分割した各印刷画像データPIに同一のコマンドを付して2つの印刷データPDを生成する。
図2に示すように、ホスト装置120は、2つのシリアル通信ポートU1,U2を備えている。また、2つのコントローラー41,42もそれぞれシリアル通信ポートU3,U4を備えている。そして、転送制御部128は、シリアル通信ポートU1,U3間の通信を介してマスター側コントローラー41へ対応する印刷データPDαをシリアル転送すると共に、シリアル通信ポートU2,U3間の通信を介してスレーブ側コントローラー42へ対応する印刷データPDβをシリアル転送するようになっている。本実施形態ではシリアル通信ポートU1〜U4として、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポートを用いている。ホスト装置120は、2つのシリアル通信ポートU1,U2を構成する2つのUSBホストによって、2系統でシリアル転送を行って各コントローラー41,42へ比較的高速度に印刷データPDα,PDβを転送する。
2系統であるものの比較的遅いシリアル転送であるため、本実施形態のラテラル式のプリンター11では、1回分(1頁分)の印刷データを全て受信し終わってから印刷を開始するようにしている。例えば1パス分の印刷データを受信した段階で印刷を開始すると、途中で次パスの印刷データの受信完了を待つ待機時間ができる。このときノズル内のインクの増粘による目詰まりを回避するため、キャリッジ27を非印刷領域内のホーム位置(待機位置)へ一時退避させて、記録ヘッド29をメンテナンス装置32のキャップでキャッピングする余分な動作が発生する。このように1回の印刷途中でキャリッジ27をホーム位置に退避させると、却って印刷所要時間が長くなってしまうので、1回分(1頁分)の印刷データを全て受信するまで待って、印刷を開始するようにしている。
図2に示すように、2つのコントローラー41,42には、複数個(N個(本例では4個))ずつのヘッド制御ユニット45(以下、単に「HCU45」という)が接続され、各HCU45にはそれ一個につき記録ヘッド29が複数個(M個(本例では2個))ずつ接続されている。
図2に示すように、マスター側コントローラー41にはリニアエンコーダー47が接続されている。このリニアエンコーダー47はキャリッジ27の移動経路に沿って設けられ、マスター側コントローラー41にはキャリッジ27の移動距離に比例する数のパルスをもつ検出信号(エンコーダーパルス信号)が入力される。マスター側コントローラー41に入力されたエンコーダーパルス信号は、信号線SL2を通じてスレーブ側コントローラー42へ入力されるようになっている。さらにマスター側コントローラー41とスレーブ側コントローラー42とは、通信線SL3を通じて互いに接続されている。マスター側コントローラー41は、自身のコマンドを出力する準備ができ、かつこの通信線SL3を通じてスレーブ側コントローラー42からコマンドを受信した段階で、双方のコマンドが同じ内容であれば、そのコマンドを通信線SL1を通じてメカコントローラー43へ出力する。
図2に示すように、各コントローラー41,42は、それぞれCPU51(中央処理装置)、ASIC52(Application Specific IC(特定用途向け集積回路))、RAM53、及び不揮発性メモリー54を備えている。CPU51は、不揮発性メモリー54に記憶されたプログラムを実行することにより、印刷制御に必要な各種タスクを実行する。また、ASIC52は、印刷データの処理など記録系のデータ処理などを行う。
一方、メカコントローラー43には、モーター駆動回路60を介してメカニカル機構部44を構成する搬送モーター61、移動手段の一例を構成している第1キャリッジモーター(以下、「第1CRモーター62」ともいう)及び第2キャリッジモーター(以下、「第2CRモーター63」ともいう)がそれぞれ接続されている。また、メカコントローラー43には、吸引装置30が接続されている。
また、メカコントローラー43には、入力系として、操作部66及びエンコーダー67等がそれぞれ接続されている。メカコントローラー43はマスター側コントローラー41から通信線SL1を通じて受信した各種コマンドに従って、各モーター61〜63及び吸引装置30を駆動制御する。
制御装置Cは、印刷時に、搬送モーター61を駆動してシート13の次の被印刷領域(次頁)をプラテン19上に配置すべくシート13を搬送する搬送動作と、シート搬送後に次の被印刷領域をプラテン19に吸着させる吸着動作と、記録ヘッド29によるシート13への印刷動作と、1回分(1頁分)の印刷終了後にシート13の吸着を解除する吸着解除動作とを行う。このとき、印刷動作は、キャリッジ27の主走査方向Xへの移動中に記録ヘッド29からインク滴を噴射することにより行われる。この印刷動作は、第1CRモーター62の駆動によるキャリッジ27の主走査方向Xへの移動(1パス動作)と、1パス終了毎に行われるキャリッジ27の副走査方向Yへの移動とを、Nパス分(4パス分又は8パス分)繰り返すことにより行われる。例えば1つの画像が複数版からなる場合は、基本的にNパス分の印刷動作で1版分の画像が印刷され、これを版数分繰り返すことで1つ(1頁分)の画像が印刷される。但し、つや出しのために下版の画像の上に透明流体としての透明インク(クリアインク)でベタ印刷するクリア印刷用の版(上版)の画像は、高解像度印刷の必要がないので、大きなドットで、Nパスより小さいMパス(=N/2K、但しKは自然数)の印刷で済む。
図3は、コントローラー41,42の機能構成を示すブロック図である。なお、2個のコントローラー41,42は画像データ処理については同じ機能を有しているので、図3ではマスター側コントローラー41の構成のみ示している。図3に示すように、コントローラー41は、入力手段の一例としてのシリアル通信ポートU2(USBポート)を備え、CPU51、ASIC52、RAM53及び不揮発性メモリー54は、シリアル通信ポートU2に接続されたバスBを介して互いに通信可能に接続されている。
CPU51は、不揮発性メモリー54に記憶されたプログラムを実行することにより内部に構築される機能部分として、主制御部71及び割当手段の一例としてのバッファー割当部72を備える。さらにASIC52は、その内部に設けられた各種電子回路等により構成される、DMAコントローラー73、処理手段の一例としての画像処理部74、ヘッド制御部75及びメカ制御部76を備える。さらに画像処理部74は、解凍処理部77、コマンド解析部78、マイクロウィーブ処理部79及び縦横変換処理部80などを備える。なお、各部71〜80は、一例としてソフトウェアとハードウェアにより構成したが、ソフトウェアのみ、あるいはハードウェアのみで構成したり、さらに少なくとも1つの処理部がソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されている構成なども採用できる。また、本実施形態では、解凍処理部77及びコマンド解析部78が、第1処理手段の一例を構成している。もちろん、解凍処理部77とコマンド解析部78の一方が、第1処理手段の一例を構成する実施も可能である。さらに本実施形態では、縦横変換処理部80が、第2処理手段の一例を構成している。
RAM53には、CPU51がプログラムを実行する際のデータ等を一時記憶する記憶領域が設けられている。また、RAM53内の所定のバッファー空間BSには、ホスト装置120から受信した印刷データPD(第1画像データ)、印刷データPDに第1処理を施して生成されるプレーンデータMD(中間データ)、及びプレーンデータMDに第2処理を施して生成されるヘッド制御データHD(第2画像データ)をそれぞれ格納するためのバッファー領域が設けられている。これらのバッファー領域によって、バッファー空間BS内には、印刷データPDを格納するための受信バッファー81(受信バッファー領域)、プレーンデータMDを格納するための中間バッファー82(中間バッファー領域)、及びヘッド制御データHDを格納する出力バッファーの一例としての印刷バッファー83(印刷バッファー領域)が確保されている。
図4は、コントローラーを構成する各部の処理の流れを示すブロック図である。以下、図3及び図4を用いて、各部71〜80の機能について説明する。
主制御部71は、各部72〜80を統括的に制御する。バッファー割当部72は、RAM53におけるバッファー空間BSに確保された、受信バッファー81、中間バッファー82及び印刷バッファー83として使用すべき各バッファー領域を動的に割り当てる機能を有している。本実施形態では、図3に示すように、バッファー空間BSの先頭アドレスをアドレス「0」とすると、バッファー割当部72は、受信バッファー81をアドレス0〜Aの領域に初期割当てし、中間バッファー82をアドレスA〜Bの領域に初期割当てし、さらに印刷バッファー83をアドレスB〜Eの領域に初期割当てする。この初期割り当て時における各バッファー81〜83の記憶容量は次のとおりである。
すなわち、受信バッファー81は0.5版分の印刷データPDを格納可能な記憶容量が割り当てられる。中間バッファー82は、2版+1パス分のプレーンデータMDを格納可能な記憶容量が割り当てられる。さらに印刷バッファー83は、1版+Mパス分のデータを格納可能な記憶容量が割り当てられる。但し、「M」は、1版分に相当するNパス分のデータの「N」より小さいパス数である(M<N)。なお、各バッファー81〜83の記憶容量には、それぞれ若干のマージンが付与される。
そして、本実施形態のバッファー割当部72は、印刷すべき画像(印刷ジョブ)の切り換わり過程や、バッファーの空き容量の監視結果から空き領域が発生したときに、中間バッファー82と印刷バッファー83にそれぞれ割り当てるバッファー領域(記憶容量)を動的に変化させる。例えばバッファー割当部72は、印刷バッファー83に空き領域ができると、一例として、図3に示すように、印刷バッファー83をアドレスB1〜Eの領域に減らしたり、さらに空き量域ができると、印刷バッファー83をアドレスB2〜Eの領域に減らしたりする。これにより、その減らした分だけ中間バッファー82に割り当てられるバッファー領域を増やすようになっている。このようにバッファー割当部72は、中間バッファー82と印刷バッファー83の各記憶容量を動的に変化させる。
図3及び図4に示すシリアル通信ポートU2(USBポート)は、ホスト装置120のプリンタードライバー122(図1、図2参照)から印刷データPDを受信する。
DMAコントローラー73は、CPU51の指示に従って、RAM53と画像処理部74との間、RAM53とヘッド制御部75との間におけるデータ転送を行う。DMAコントローラー73は、例えば受信バッファー81から印刷データPDの画像処理部74への転送、画像処理部74からプレーンデータMD(印刷画像データ)の中間バッファー82への転送を行う。さらにDMAコントローラー73は、中間バッファー82からプレーンデータMDの縦横変換処理部80への転送、縦横変換処理部80からヘッド制御データHDの印刷バッファー83への転送、及び印刷バッファー83からヘッド制御データHDのヘッド制御部75への転送を行う。
画像処理部74は、印刷データPDの解凍処理、コマンド解析処理、マイクロウィーブ処理、縦横変換処理などの画像処理を行う。
解凍処理部77は、受信バッファー81に格納された印刷データPD(圧縮データ)の解凍処理を行い、解凍された印刷データはコマンド解析部78へ送られる。ここで、印刷データPDはプレーンデータMD(印刷画像データ)とコマンドとを含む。
コマンド解析部78は、解凍後の印刷データPDを、プレーンデータMD(印刷画像データ)とコマンドとに分け、コマンドを解析してメカ制御部76へ送るとともに、プレーンデータMDを中間バッファー82に格納する。
マイクロウィーブ処理部79は、コマンドが分離されたプレーンデータMDに対してマイクロウィーブ処理を行う。ここで、マイクロウィーブ処理とは、記録ヘッド29のノズル位置のばらつきが原因で印刷されたドット位置のばらつきの発生を防止すべく、副走査方向Yに隣り合う印刷ドットを形成する各ノズルが隣接ノズルとならないように使用ノズルを変えるために画素データを並び替える処理である。マイクロウィーブ処理部79が、マイクロウィーブ処理を施した後のプレーンデータMDは中間バッファー82に順次格納される。
縦横変換処理部80は、中間バッファー82から転送されたマイクロウィーブ処理後のプレーンデータMDに縦横変換処理を施す。ここで、画像処理部74が印刷データPDを解凍して得たプレーンデータMDは、表示用の画素の並び順のデータなので、縦横変換処理では、記録ヘッド29のノズル36からインク滴を噴射する噴射順序に合わせて、表示用の横方向(ノズル列の並び方向)の画素の並び順を、縦方向(ノズル列方向)の並び順に変換する。縦横変換処理部80は、縦横変換処理により生成されたヘッド制御データHDを印刷バッファー83に順次格納する。
ヘッド制御部75は、印刷バッファー83から転送されたヘッド制御データHDを、記録ヘッド29毎のデータに分割して各ヘッド制御ユニット45(HCU)へ逐次転送する。そして、HCU45から記録ヘッド29へヘッド制御データHDが逐次送信される。記録ヘッド29内の不図示のヘッド駆動回路は、ヘッド制御データHDに基づきノズル36毎の噴射駆動素子を駆動制御し、ノズル36からインク滴を噴射させる。このとき、ヘッド制御部75は、リニアエンコーダー47から入力されるエンコーダーパルス信号を基に噴射タイミング信号を生成し、ヘッド駆動回路はこの噴射タイミング信号に基づく所定のタイミングで噴射駆動素子を駆動させる。
図3及び図4に示すメカ制御部76は、コマンド解析部78から受け付けたコマンドをメカコントローラー43へ送る。このとき、メカ制御部76は、例えばヘッド制御部75の処理の進捗を監視し、次パスの印刷に使用するヘッド制御データHDが揃って印刷準備ができた段階で、コマンドをメカコントローラー43へ送る。コマンドには、例えば搬送コマンド、吸着コマンド、第1キャリッジ起動コマンド(キャリッジ主走査方向移動コマンド)、第2キャリッジ起動コマンド(キャリッジ副走査方向移動コマンド)、吸着解除コマンドなどがある。これらのコマンドは、メカコントローラー43側の進捗に合わせた適宜なタイミングで、メカコントローラー43へ送られる。
そして、図2に示すメカコントローラー43はコマンドに従ってメカニカル機構部44を駆動制御する。メカコントローラー43は例えば搬送コマンドであれば搬送モーター61を駆動してシート13を搬送し、第1キャリッジ起動コマンドであれば第1CRモーター62を駆動してキャリッジ27を主走査方向Xに移動させる。このキャリッジ27の移動途中で各コントローラー41,42に制御された記録ヘッド29がノズル36からインク滴を噴射し、シート13の被印刷領域へ1パス分の印刷が施される。そして、1パス毎に受け付けたコマンドに従って第2CRモーター63の駆動によるキャリッジ27の副走査方向Yへの移動を伴いつつ、キャリッジ27を主走査方向Xに移動させることでNパスの印刷が施される。このNパスの印刷により例えば1版分の画像が印刷される。そして、複数版の画像を重ねて印刷することで、複数版からなる1つ(1頁)の画像が印刷される。1頁分の画像の印刷を終了すると、メカコントローラー43は次に受け付ける搬送コマンドに従って搬送モーター61を駆動してシート13を次の印刷位置まで搬送する。
図6は、印刷する1頁の画像を構成する各版の画像を示す。図6の例では、「あ」の文字が印刷されたラベルを一度に多数個印刷するラベル印刷用の画像である。1頁の画像は2版の画像(版画像)から構成される。すなわち、図6に示すように、1版目の画像データ(以下、「第1版画像データPD1」という)と、2版目の画像データ(以下、「第2版画像データPD2」という)とからなる。第1版画像データPD1はCMYK系のインクで色付きの画像を印刷(CMYK印刷)するための画像データである。第2版画像データPD2は透明インク(クリアインク)で透明なベタ印刷(クリア印刷)を施すための画像データである。クリア印刷用の第2版画像データPD2は、CMYK系のインクで文字や絵を印刷する第1版画像データPD1に比べ、粗い解像度(例えば大ドット)のベタ印刷で済ませられるので、データサイズが数分の1程度(本例では1/4以下)で済む。
図7は、2版印刷の工程を示す模式図である。図6に示した2版画像を印刷する場合、まずシート13上にCMYK系インクで1版目印刷(CMYK印刷)を行って文字や絵の印刷を施し(S1)、次に1版目印刷の画像上に透明インクで2版目印刷(クリア印刷)を行う(S2)。この1版目と2版目の印刷によって1頁分の画像の印刷を終えると、シート13を次の頁の印刷位置まで搬送する(S3)。そして、以下同様に、次の頁の1版目印刷(S1)と2版目印刷(S2)を順次行って、1頁分の印刷を終える度にシート13を次の頁の印刷位置まで搬送する(S3)。なお、1版目のCMYK印刷は4パス又は8パスの印刷で行われ、2版目のクリア印刷はCMYK印刷の例えば1/4である1パス又は2パスの印刷で行われる。
図8は印刷バッファーのデータ格納状態を示し、(a)は4パス/版の場合、(b)は8パス/版の場合である。印刷バッファー83は、4パス/版の印刷時の5パス分に相当するヘッド制御データ(以下、単に「データ」ともいう)を記憶可能な記憶容量に少し所定のマージンを加えた記憶容量を有している。このため、図8(a)に示す4パス/版の印刷時は、印刷バッファー83に、1版目の4パス分のヘッド制御データD1-1,D1-2,D1-3,D1-4と、2版目のヘッド制御データD2が格納できる。また、図8(a)に示す8パス/版の印刷時は、印刷バッファー83に、1版目の8パス分のヘッド制御データD1-1,D1-2,D1-3,D1-4,D1-5,D1-6,D1-7,D1-8と、2版目のヘッド制御データD2-1,D2-2が格納できるようになっている。なお、図8においてデータを示す符号「D1-1」に付された数字のうち前の数字は何版目かを示し、後の数字は何パス目かを示す。よって、データ「D1-1」は、1版目の1パス目のデータを指す。但し、1版が1パスのみからなるデータは、「D2」のように何版目かを示す数字のみ付けている。
本実施形態では、バッファー割当部72は、印刷バッファー83に対して、(N+M)パス分(但しMは1≦M<N)のヘッド制御データを格納可能な記憶容量を初期割り当てするように設定されている。つまり、印刷バッファー83は、CMYK印刷の1版分(Nパス分)のデータと、クリア印刷の1版分(Mパス分)のデータとを格納可能な記憶容量に設定される。そして、本実施形態では、CMYK印刷の1版分のデータが4パス分のデータに相当し、クリア印刷の1版分のデータがCMYK印刷の1版分のデータの約1/4に相当する。このため、印刷バッファー83には、(N+1)パス分、すなわち5パス分のヘッド制御データを格納可能な記憶容量に割り当てられる。
図6に示した2版画像のデータは、図8(a),(b)に示すように、4パス/版の場合と8パス/版の場合ともに、印刷バッファー83に全て格納できる。すなわち、図8(a)に示すように4パス/版の場合、第1版画像データPD1に相当する1版目の1パス目〜4パス目の各データD1-1,D1-2,D1-3,D1-4と、第2版画像データPD2に相当する2版目の1パス分のデータD2が格納される。また、図8(a)に示すように8パス/版の場合、第1版画像データPD1に相当する1版目の1パス目〜8パス目の各データD1-1,D1-2,D1-3,D1-4,D1-5,D1-6,D1-7,D1-8と、第2版画像データPD2に相当する2版目の1パス分のデータD2-1,D2-2が格納される。
よって、図6に示すようなCMYK印刷用の第1版画像とクリア印刷用の第2版画像とを含む2版画像を複数部印刷する場合は、最初の1頁目(1部目)の画像を印刷するときにデータ処理を行って図8に示すように印刷バッファー83にデータを生成する。このため、2頁目以降の画像の印刷は、印刷バッファー83に格納されたデータを繰り返し記録ヘッド29へ転送することで行うことができる。この場合、上流側のバッファー81,82はその全域を後続の印刷データの処理に使用できるので、印刷処理と並行に後続の印刷データのデータ処理を進めることができる。
図9は、印刷する1頁の画像が3版の版画像データからなる例を示す。図9に示すように、1版目の画像データ(以下、「第1版画像データPD11」という)と、2版目の画像データ(以下、「第2版画像データPD12」という)と、3版目の画像データ(以下、「第3版画像データPD13」という)とからなる。第1版画像データPD11と第2版画像データPD12は、CMYK系のインクで色付きの画像を印刷(CMYK印刷)するための互いに異なる画像データである。第3版画像データPD13は透明インク(クリアインク)で透明なベタ印刷(クリア印刷)を施すための画像データである。クリア印刷用の第3版画像データPD13は、CMYK印刷用の第1版画像データPD11及び第2版画像データPD12に比べ、データサイズが数分の1程度(本例では1/4以下)と小さい。
図10は、3版印刷の工程を示す模式図である。図9に示した3版画像を印刷する場合、まずシート13上にCMYK系インクで1版目印刷(CMYK印刷)を行って文字や絵の印刷を施し(S11)、次に1版目印刷の画像上にCMYK系インクで2版目印刷(CMYK印刷)を行って文字や絵の印刷を施す(S12)。さらに2版目印刷の画像上に透明インクで3版目印刷(クリア印刷)を行う(S13)。
これら1版目〜3版目の印刷によって1頁分の画像の印刷を終えると、シート13を次の頁の印刷位置まで搬送する(S14)。そして、以下同様に、次の頁の1版目印刷(S11)、2版目印刷(S12)及び3版目印刷(S13)を順次行って、1頁分の印刷を終える度にシート13を次の頁の印刷位置まで搬送する(S14)。なお、1版目及び2版目のCMYK印刷は4パス又は8パスの印刷で行われ、3版目のクリア印刷はCMYK印刷の例えば1/4である1パス又は2パスの印刷で行われる。
このような3版印刷の場合、4パス/版における5パス分に相当するデータしか格納できない印刷バッファー83に、1頁分全てのデータを格納することができない。このため、3版印刷の場合、2頁目(2部目)以降の印刷において、図6及び図8に示した2版印刷の例のように、印刷バッファー83のデータを繰り返し使用することはできない。
このため、3版印刷における2頁目以降の印刷においては、中間バッファー82に格納された3版分のプレーンデータMDを、縦横変換処理部80が1版目〜3版目の順に縦横変換処理して印刷バッファー83に格納しつつ3版の画像を印刷する。
このとき、中間バッファー82が現在印刷処理中のプレーンデータMDで一杯であると、次の画像の印刷データPDを受信バッファー81の記憶容量分(例えば1/2版分)しか受信できない。シリアル通信ポートU3,U4で受信するデータの転送速度は比較的遅く、このシリアル通信を通じたデータ転送(データ受信)が次の画像の印刷開始時期を決めるうえで律速となる。このため、現在の画像の印刷処理中に次の画像の印刷データをなるべく早めに受信開始して、現在の画像の最終頁の印刷が終了した時点で、次の画像の印刷データPDを1頁分全て受信し終わっており、かつ印刷バッファー83に次の画像の1版目の最初の数パス分のデータが格納されていることが好ましい。本実施形態では、バッファー割当部72が、現在の画像の最終頁を印刷している過程で、中間バッファー82と印刷バッファー83の各領域を動的に割り当てて、各々の記憶容量を動的に切り替えることにより、上記の条件を極力満たすようにしている。
図11は、バッファーの記憶容量を動的に変化させるときの印刷バッファーを示す。図11の例は、現在印刷処理中の画像の最終頁から次の画像の1頁目へ切り替わるときの印刷バッファー83におけるバッファー割当て処理を示す。図11では、図9に示す3版からなる画像を印刷するときの例を示す。
図11(a)に示すように、1頁目〜最終頁において1版目の印刷開始時は、印刷バッファー83には、第1版画像データPD1に相当する4パス分のデータD1-1,D1-2,D1-3,D1-4と第2版画像データPD2に相当する1パス分のデータD2-1とが格納されている。そして、最終頁の印刷が開始されるときは、まず白抜矢印で示すデータD1-1が記録ヘッド29へ転送されて1版1パス目の印刷が施される。
次に図11(b)に示すように、1版1パス目のデータD1-1が転送されてできた空き記憶領域83Aに2版2パス目のデータD2-2が格納される。これに前後して白抜矢印で示す2パス目のデータD1-2が記録ヘッド29へ転送されて2パス目の印刷が施される。
次に図11(c)に示すように、1版2パス目のデータD1-2が転送されてできた空き記憶領域83Bに2版3パス目のデータD2-3が格納される。これに前後して白抜矢印で示すデータD1-3が記録ヘッド29へ転送されて1版3パス目の印刷が施される。
さらに図11(d)に示すように、1版3パス目のデータD1-3が転送されてできた空き記憶領域83Cに2版4パス目のデータD2-4が格納される。これに前後して白抜矢印で示すデータD1-4が記録ヘッド29へ転送されて1版4パス目の印刷が施される。こうして1版目の版画像の印刷が終了する。
次に図11(e)に示すように、1版4パス目のデータD1-4が転送されてできた空き記憶領域83Dに3版目のデータD3が格納される。これに前後して白抜矢印で示すデータD2-1が記録ヘッド29へ転送されて2版1パス目の印刷が施される。
さらに図11(f)に示すように、2版1パス目のデータD2-1が転送されて記憶領域83Eが空き領域になった状態で、白抜矢印で示すデータD2-2が記録ヘッド29へ転送されて2版2パス目の印刷が施される。
そして、図11(g)に示すように、2版1パス目のデータD2-1が転送されてできた空き記憶領域83Eが中間バッファー82へ割り当てられる。これに前後して白抜矢印で示すデータD2-3が記録ヘッド29へ転送されて2版3パス目の印刷が施される。
さらに図11(h)に示すように、2版2パス目のデータD2-2が転送されてできた空き記憶領域83Aが中間バッファー82へ割り当てられる。これに前後して白抜矢印で示すデータD2-4が記録ヘッド29へ転送されて2版4パス目の印刷が施される。
次に図11(i)に示すように、2版3パス目のデータD2-3が転送されてできた空き記憶領域83Bに、次の画像の1版1パス目のデータD1-1が格納される。これに前後して白抜矢印で示すデータD3が記録ヘッド29へ転送されて3版目の印刷が施される。
そして、図11(j)に示すように、2版4パス目のデータD2-4が転送されてできた空き記憶領域83Cに、次の画像の1版2パス目のデータD1-2が格納される。これに前後して白抜矢印で示すデータD1-1が記録ヘッド29へ転送されて、次の画像の1版1パス目の印刷が施される。この後、バッファー割当部72は、中間バッファー82からデータを2パス分格納可能な領域を印刷バッファー83へ1パス分ずつ順次割り当てる。この結果、次の画像の1版目の印刷途中で、次の画像についても図11(a)に示すように5パス分のデータD1-1,D1-2,D1-3,D1-4,D2-1が格納された状態になる。
このように、現在の画像の最終頁の印刷中に、印刷バッファー83の空き領域が中間バッファー82へ再割当てされて中間バッファー82の記憶容量が一時的に増えることにより、次の画像の印刷データPDの受信を極力停滞させることなく進めることができる。
例えば中間バッファー82の記憶容量が動的に増えなければ、中間バッファー82がデータで一杯になった時点で、画像処理部74による解凍処理やマイクロウィーブ処理などを進められず、やがて受信バッファー81が印刷データPDで一杯になった時点で、印刷データPDの受信は停止されてしまう。しかし、本実施形態では、中間バッファー82の記憶容量が増えるので、解凍処理やマイクロウィーブ処理などの画像処理をその分長く継続できるので、受信バッファー81への印刷データPDの受信処理もその分長く継続できる。その結果、現在の画像の最終頁の印刷が終わるときには、次の画像の印刷データを1頁分全て受信することも可能になり、最終頁の印刷が終了したときには、次の画像の1頁目の1版の印刷を速やかに開始することができる。
以上詳述したように、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)印刷バッファー83には、(N+1)パス分のヘッド制御データを格納できるので、記録ヘッド29により1版目の印刷を終えた後、次の版の1パス目の印刷を速やかに開始できる。
(2)印刷バッファー83には、(N+M)パス分(但しMは1≦M<N)のヘッド制御データを格納可能な記憶容量を確保するとともに、Mパス分の記憶容量を、クリア印刷用の画像データ1版分相当の値に設定した。よって、1版目がCMYK印刷で2版目がクリア印刷の2版画像を複数部印刷する場合、印刷バッファー83に格納されたヘッド制御データを繰り返し使用するコピー印刷ができる。従って、複数部印刷時に2部目以降の印刷についてはデータ処理を不要にできる。この結果、画像処理部74の現在印刷中の画像のための処理が空くとともに、中間バッファー82が空くので、この複数部印刷と並行して次の印刷データの処理を中間バッファー82を全領域使用して進めることができる。
(3)複数版からなる画像を印刷するためのヘッド制御データが(N+1)パス分の容量を超えて印刷バッファー83に格納し切れない場合は、複数部印刷時における2部目以降の印刷については、中間バッファー82に格納されている印刷画像データに縦横変換処理を含む処理を施す処理が余分になるだけで済む。すなわち、ホスト装置120からの印刷データの受信処理及び解凍処理等は1部目の1回だけで済む。よって、比較的処理速度の速い縦横変換処理で済むことから、印刷処理速度の遅延を回避して、比較的高速に複数部印刷を行うことができる。
(4)印刷バッファー83の空き領域に次のパスの画像データを順次格納するので、中間バッファー82が一杯になって次の画像データの受信やその処理が停滞する事態をなるべく回避できる。このため、受信バッファー81から中間バッファー82へのデータ処理が進められ、その受信バッファー81が空いた分、ホスト装置120からの印刷データの受信処理を進めることができる。
(5)印刷する画像の切り換え過程では、バッファー割当部72が、印刷バッファー83にできた空き領域を中間バッファー82に逐次割り当てるので、次の画像の受信や処理などが、中間バッファー82が一杯になったことに起因して停滞することをなるべく回避できる。このため、画像処理部74による受信バッファー81から中間バッファー82へのデータ処理が進められ、その受信バッファー81が空いた分、ホスト装置120からの印刷データの受信処理も進めることができる。
(6)複数の記録ヘッド29を、マスター側コントローラー41とスレーブ側コントローラー42とが分担して制御するので、各コントローラー41,42の処理負担を軽減できる。
なお、上記実施形態は以下のような形態に変更することもできる。
・バッファー割当部72が、動的な割当てを行わない構成としてもよい。この構成によっても、複数部印刷時に印刷バッファーのデータを繰り返し使用するコピー印刷や、縦横変換処理などの簡単な処理を伴うだけの高速印刷を実現できる。
・印刷バッファー83の記憶容量は、4パス/版印刷における(N+1)パス(つまり5パス)分相当のデータ容量に限定されない。例えば8パス/版印刷用のプリンターでは(N+1)パス(つまり9パス)分相当のデータ容量にしてもよい。さらに、Nパス/版印刷(例えば4パス/版印刷)か2Nパス/版印刷(例えば印刷8パス/版印刷)かに応じて、印刷バッファー83の記憶容量を(N+1)パス分相当の値になるように可変としてもよい。
・バッファー割当部は、3つのバッファー81〜83の使用率を監視し、その時々の使用率に応じてデータ転送やデータ処理に停滞が生じないように各バッファー81〜83の記憶容量を可変とする構成としてもよい。例えば受信中の印刷データがなくかつ受信バッファー81が全域空いている場合には、その空き領域の一部を下流側の他のバッファー82,83に割り当ててもよい。また、中間バッファー82に空き領域があってかつ受信バッファー81に空き領域がないか空き領域が閾値未満で非常に少ない場合には、中間バッファー82の空き領域の一部を受信バッファー81に割り当てる構成も採用できる。さらに、中間バッファー82に空き領域があってかつ受信バッファー81が全域空きでかつ受信すべきデータもない場合には、中間バッファー82の空き領域の一部を、印刷バッファー83へ規定の(N+M)パス分(例えば(N+1)パス分)を超えて割り当てる構成も採用できる。これらの構成によれば、各バッファー81〜83を最大限有効に活用して、複数部印刷時にデータ処理をなるべく省略できたり、印刷中に後続の印刷データの受信を並行して進められたりするので、データ処理が間に合わず記録ヘッド29における印刷の開始に待ちができる事態を効果的に回避できる。
・第2版画像データであるクリア印刷用の画像データは、第1版画像データであるCMYK印刷用の画像データの1パス分(つまりM=1)のデータ容量であることに限定されず、第1版画像データであるCMYK印刷用の画像データのMパス分(但し、Mは2≦M<Nの自然数)のデータ容量であってもよい。印刷バッファー83の記憶容量は、例えば第2版画像データの4パス/版印刷における6パス分又は7パス分であってもよい。
・前記実施形態では、CMYK印刷の1版分と、クリア印刷の1版分の合計2版分のデータを格納可能な記憶容量に割り当てたが、印刷バッファー83は2版分のデータを格納できる記憶容量が設定されれば足りる。例えば、CMYK印刷の2版分のデータを格納できる記憶容量が設定される構成でもよい。
・ホスト装置120からシリアル通信以外の通信で印刷データを送信する構成も採用できる。
・ホスト装置120からは表示用の画像データを受信し、プリンター内の画像処理部74が、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理等のプリンタードライバー122が行っていた処理を行う構成も採用できる。
・記録ヘッドを制御するコントローラーは1つでもよい。また、3つ以上のコントローラーで分担して複数の記録ヘッドを制御してもよい。
・記録ヘッドを1つだけ備えたプリンターに適用してもよい。
・記録ヘッドは1個でもよい。例えばライン記録方式の長尺状の記録ヘッドにおいて全ノズルを複数に分割した各ヘッド領域を、二以上のコントローラーが分担して制御する構成も採用できる。
・印刷装置はラテラル式プリンターに限定されず、シリアルプリンター、ラインプリンター、ページプリンターでもよい。さらにインクジェット式プリンターに限定されず、ドットインパクト式プリンターでもよい。なお、前記実施形態のラテラル式の場合、1頁分の印刷データを全て受信し終わってから印刷を開始したが、シリアル式の場合は、1パス分などはじめの所定パス分のヘッド制御データが確保できた時点で印刷を開始してもよい。
・前記各実施形態では、印刷装置として、インクジェット式のプリンター11が採用されているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置を採用してもよい。また、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。この場合、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態を言い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置が挙げられる。さらに、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。また、流体は、トナーなどの粉粒体でもよい。なお、本明細書でいう流体には、気体のみからなるものは含まないものとする。
前記実施形態及び変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記入力手段は、シリアル通信手段であることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の流体噴射制御装置。この構成によれば、シリアル通信手段を介した画像データの受信速度が比較的遅く、この受信処理がターゲットに画像を形成する流体噴射処理の開始時期を決めるうえで律速となる。しかし、2部目以降の画像を形成する際は、シリアル通信手段を介した画像データの受信を伴わず、内部のバッファーに格納された画像データを繰り返し用いて画像を形成できるので、複数部の画像を比較的高速に形成することができる。
11…流体噴射装置としてのプリンター、13…ターゲットとしてのシート、27…キャリッジ、29,29A,29B…流体噴射手段としての記録ヘッド、36…ノズル、41…流体噴射制御装置を構成するとともに印刷制御手段としてのマスター側コントローラー、42…流体噴射制御装置を構成するとともに印刷制御手段としてのスレーブ側コントローラー、43…流体噴射制御装置を構成するとともに駆動制御手段としてのメカコントローラー、44…メカニカル機構部、45…ヘッド制御ユニット(HCU)、47…リニアエンコーダー、51…CPU、52…ASIC、53…RAM、54…不揮発性メモリー、61…搬送手段を構成する搬送モーター、62…移動手段を構成する第1CRモーター、63…移動手段を構成する第2CRモーター、71…主制御部、72…割当手段としてのバッファー割当部、74…処理手段としての画像処理部、75…ヘッド制御部、76…メカ制御部、77…第1処理手段を構成する解凍処理部、78…第1処理手段を構成するコマンド解析部、79…第1処理手段を構成するマイクロウィーブ処理部、80…第2処理手段を構成する縦横変換処理部、81…受信バッファー(入力バッファー)、82…中間バッファー(入力バッファー)、83…印刷バッファー(出力バッファー)、100…印刷システム、110…画像生成装置、120…ホスト装置、122…プリンタードライバー、C…制御装置、U3,U4…入力手段としてのシリアル通信ポート(USBポート)、PD…画像データ及び第1画像データとしての印刷データ、PD1,PD11…第1版画像データ、PD2,PD12…第2版画像データ、MD…中間データとしてのプレーンデータ(印刷画像データ)、HD…第2画像データとしてのヘッド制御データ。

Claims (10)

  1. 流体を噴射して版毎の画像を重ねて形成することにより複数版からなる1つの画像を形成する流体噴射制御装置であって、
    画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された複数版を含む第1画像データを格納する入力バッファーと、
    前記第1画像データに処理を施して第2画像データを生成する処理手段と、
    前記第2画像データを格納する出力バッファーと、
    前記第2画像データに基づきターゲットに対して版毎の画像を重ねて形成するように流体を噴射する流体噴射手段とを備え、
    前記出力バッファーは前記複数版のうちデータ量の一番大きい第1の版の1版分と前記第1の版よりもデータ量の小さい第2の版の1版分との和以上かつ前記第1の版の2版分未満前記第2画像データを格納可能な記憶容量を有していることを特徴とする流体噴射制御装置。
  2. 前記流体噴射手段と前記ターゲットとを相対移動させる移動手段を備え、
    前記流体噴射手段は前記ターゲットに対してNパス(但し、NはN≧2の自然数)の相対移動を行うことにより前記複数版のうちデータ量の一番大きい第1の版の1版分の画像を形成する構成であるとともに前記複数版のうちデータ量の一番小さい第2の版は前記第1の版の1パス分のデータ量であり
    前記出力バッファーは、前記第2画像データを前記第1の版の(N+1)パス以上かつ2Nパス未満の設定パス分格納可能な記憶容量を有していることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射制御装置。
  3. 前記画像データは、前記流体噴射手段が前記ターゲットに対してNパスの相対移動を行うことにより1版分が形成される第1版画像データと、前記第1版画像データのMパス(但し、Mは1≦M<Nの自然数)分のデータ量である第2版画像データとを含み、
    前記出力バッファーは、前記第2画像データを前記第1版画像データの(N+M)パス以上かつ2Nパス未満の設定パス分格納可能な記憶容量を有していることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射制御装置。
  4. 前記第2版画像データは透明流体を噴射するクリア噴射処理用の版の画像データであって、前記第1版画像データの1パス分のデータ容量であり、
    前記出力バッファーは、前記第2画像データを前記第1版画像データの(N+1)パス以上かつ2N未満の設定パス分格納可能な記憶容量を有していることを特徴とする請求項3に記載の流体噴射制御装置。
  5. 前記バッファーの記憶容量を動的に割り当てる割当手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の流体噴射制御装置。
  6. 前記割当手段は、前記流体噴射手段による流体噴射により形成する画像を切り替える過程で、前記出力バッファーに前記切り替え前の最終画像の形成が終わってパスの空きができると、その空き分を当該出力バッファーに対してデータ流れ方向上流側に位置するバッファーに割り当てることを特徴とする請求項5に記載の流体噴射制御装置。
  7. 前記処理手段は、前記処理として解凍処理とコマンド解析とのうち少なくとも一方を行う第1処理を行ってプレーンデータを生成する第1処理手段と、前記プレーンデータに対して縦横変換処理を含む第2処理を行って前記第2画像データを生成する第2処理手段とを含み、
    前記第1処理手段により前記第1処理が施された後の前記プレーンデータを格納するための中間バッファーを更に備え、
    前記中間バッファーは2版以上の記憶容量を有している請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の流体噴射制御装置。
  8. 前記入力手段は、画像データとコマンドとを入力する構成であると共に2つ設けられ、
    前記処理手段は、前記入力手段が入力した画像データとコマンドとを処理する構成であると共に前記入力手段に応じて2つ設けられ、
    前記入力手段、前記処理手段、前記入力バッファー、前記出力バッファーをそれぞれ有する制御手段を2つ備え、
    前記2つの制御手段は、前記流体噴射手段を分担して制御するとともに、一方が他方と同期をとってメカニカル機構部を駆動制御する駆動制御手段に対してコマンドを出力することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の流体噴射制御装置。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の流体噴射制御装置と、
    前記流体噴射手段と前記ターゲットとを相対移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御する駆動制御手段とを備えたことを特徴とする流体噴射装置。
  10. 入力手段により入力した第1画像データを入力バッファーに格納する入力ステップと、
    前記入力バッファーに格納された第1画像データに処理を施して第2画像データを生成して出力バッファーに格納する処理ステップと、
    前記出力バッファーに格納された前記第2画像データに基づき流体噴射手段によりターゲットに対して流体を噴射して複数版を重ねて画像を形成する画像形成ステップとを備え、
    前記出力バッファーには前記画像を構成する前記複数版のうちデータ量の一番大きい第1の版の1版分と前記第1の版よりもデータ量の小さい第2の版の1版分との和以上かつ前記第1の版の2版分未満前記第2画像データを格納可能な記憶容量を設けたことを特徴とする流体噴射制御方法。
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