JP3640080B2 - シリアル記録装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、紙送り方向に複数のドット形成素子が設けられた記録ヘッドを、キャリッジにより記録用紙の幅方向に往復動させてドットを記録用紙に形成するシリアル記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリアル記録装置は、インパクトワイヤやインク滴吐出ノズル、さらには発熱素子等のドット形成素子を記録用紙の紙送り方向に複数配列し、図形や文字を構成するドットパターンを複数ライン分抽出し、各ラインに対応するドット形成素子を作動させて印刷するように構成されている。
【0003】
このため、記録ヘッドを構成しているドット形成素子の1つにでもドット形成能力に不都合を来すと、当該ドット形成素子により印刷すべきラインが抜けたり、また印刷濃度が著しく低下して印刷品質が極端に低下して記録装置として使用できなくなったりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題を解消するためには記録ヘッドを修理したり、または交換することが必要となるが、多大な時間と費用を要するばかりでなく、修理期間中は記録装置を使用することができないという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、不良となったドット形成素子を、他の正常なドット形成素子に補償させて印刷を継続することができるシリアル記録装置を提供することである。
【0006】
また、本発明の別の目的は、不良となったドット形成素子の検出を自動的に行えるシリアル記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面に従うシリアル記録装置は、複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、上記複数のドット形成素子のためのイメージデータを格納する第1のイメージデータ格納手段と、上記複数のドット形成素子のうちの不良素子のためのイメージデータを格納する第2のイメージデータ格納手段と、第1のイメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて上記複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせ、かつ記紙送り手段を制御する制御手段とを備える。そして、制御手段は、複数のドット形成素子中に正常にドット形成ができない不良素子があるときには、不良素子のためのイメージデータを第1のイメージデータ格納手段から第2のイメージデータ格納手段へ待避させ、この待避させたイメージデータを用いて、正常なドット形成素子中から選択された代用素子を制御することにより、不良素子の代わりの補償印刷を代用素子に行なわせる。
【0008】
このシリアル記録装置によれば、不良素子があっても代用素子がこれを補償するので、完全な印刷結果が得られる。また、この装置では、イメージデータを一旦第1のイメージデータ格納手段に展開した後、不良素子のデータを第2のイメージデータ格納手段に待避するようにしているが、不良素子の個数は1個か2個というように全体の素子数に比べると極めて少ないので、第2のイメージデータ格納手段の容量は第1のイメージデータ格納手段に比べて極めて小さい。従って、補償印刷を行うために必要となるメモリ容量の増加は、ほとんど無視して良いほどの小さいものに過ぎない。
【0009】
好適な一実施形態では、補償印刷を行う際、第2のイメージデータ格納手段に待避させたデータを第1のイメージデータ格納手段へ代用素子のイメージデータとしてセットし、かつ第1のイメージデータ格納手段内の代用素子以外の素子のデータにはドット非形成データ(典型的には0値)をセットし、そして、第1のイメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて複数のドット形成素子を駆動するようにしている。これにより、正常印刷のときと同様の方法でドット形成素子を駆動するだけで、補償印刷も行えるようになる。
【0010】
本発明の第2の側面に従うシリアル記録装置は、複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて上記複数のドット形成素子を制御して文書の印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段と、文書印刷時とは別の時に複数のドット形成素子のうちの不良素子を認識する不良素子認識手段とを備える。そして、制御手段は、文書印刷時、事前に不良素子認識手段によって不良素子が認識されているならば、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうちの不良素子のためのイメージデータを用いて、正常素子中から選択された代用素子を制御することにより、不良素子の代わりの補償印刷を代用素子に行わせる。
【0011】
このシリアル記録装置によれば、不良素子の認識は文書印刷とは別の機会に行うため、文書印刷時には不良素子の認識処理を行う必要が無く専ら印刷処理だけを行えば良いので、少なくともその分だけ、補償印刷を行うために必要な付加的動作に起因するスループットの低下が小さく押さえられる。なお、不良素子認識を行う機会としては、例えば、シリアル記録装置の起動時、定期的、所定量の印刷を行った都度、またはユーザが要求したときなどが考え得る。また、不良素子を認識する方法としては、ユーザがシリアル記録装置の操作パネル又はホストから不良素子の番号などを入力する方法、シリアル記録装置がドット形成素子を試験的に駆動して自動的に不良素子を検出する方法などが採用し得る。
【0012】
本発明の第3の側面に従うシリアル記録装置は、複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて上記複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段と、上記複数のドット形成素子による印刷結果をイメージセンサで読み取ることにより不良素子を自動的に検出する不良素子検出手段とを備える。そして、制御手段は、各行の印刷時、事前に不良素子検出手段によって不良素子が検出されているならば、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち不良素子のためのイメージデータを用いて、正常素子中から選択された代用素子を制御することにより不良素子の代わりの補償印刷を代用素子に行わせる。
【0013】
このシリアル記録装置によれば、イメージセンサを用いて自動的に不良素子を検出して、補償印刷を行うことができる。イメージセンサの解像度をドット形成素子の印刷解像度に匹敵する程度にしておけば、正確に不良素子を検出できる。また、イメージセンサを不良素子検出だけでなく、記録用紙の位置に置いた原稿からのイメージ読み取りにも流用できるようにしてもよく、そうすると、このシリアル記録装置はイメージ読み取り装置としても利用することができる。
【0014】
本発明の第4の側面に従うシリアル記録装置は、複数のドットインパクトワイヤを有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて上記複数のドットインパクトワイヤを制御して各行の印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段と、上記複数のドットインパクトワイヤのインパクト強度又は突出距離をインパクトワイヤセンサで検出することにより不良ワイヤを自動的に検出する不良ワイヤ検出手段とを備える。そして、制御手段は、各行の印刷時、事前に不良ワイヤ検出手段によって不良ワイヤが検出されているならば、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち不良ワイヤのためのイメージデータを用いて、正常ワイヤ中から選択された代用ワイヤを制御することにより、不良ワイヤの代わりの補償印刷を代用ワイヤに行わせる。
【0015】
このシリアル記録装置つまりドットインパクト記録装置によれば、ワイヤのインパクト強度又はワイヤの突出距離を検出することにより自動的に不良ワイヤを検出して、補償印刷を行うことができる。インパクト強度は例えば圧電素子などを用いて、またワイヤの突出距離は突出したワイヤと接触する電気接点や静電容量センサなどを用いて精度よく検出できるので、正確に不良素子が検出できる。
【0016】
本発明の第5の側面に従うシリアル記録装置は、複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段と、上記複数のドット形成素子中に不良素子がある場合、正常素子の中からその正常素子の属性に基づいて不良素子に対する代用素子を選択する代用素子選択手段とを備える。そして、制御手段は、上記複数のドット形成素子中に不良素子がある場合、各行の印刷時に、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち不良素子のためのイメージデータを用いて代用素子を制御することにより、不良素子の代わりの補償印刷を代用素子に行わせる。
【0017】
このシリアル記録装置によれば、正常素子の属性に基づいて最適又は最適に近い代用素子を選択することができ、この代用素子により不良素子を補償することができる。正常素子の属性に基づいて代用素子を選ぶ方法には、幾つもの方法が考え得る。例えば、正常素子の使用頻度に基づいて、できるだけ使用頻度の小さいものを優先的に選ぶ方法がある。また、正常素子の不良素子に対する位置関係に基づいて、不良素子よりも紙送り下流側にある正常素子を優先的に選ぶ方法もある。或いは、各素子に前もって優先順位を割り当てておき、この優先順位の順序で選ぶ方法もある。優先順位は、上述した使用頻度や素子の配置場所を考慮して決めることが出来る。
【0018】
更に、不良素子が複数ある場合には、それら複数の不良素子の相互位置関係と同じ相互位置関係をもった複数の正常素子を優先的に代用素子として選択するという方法も採用できる。この方法によると、補償印刷のための紙送りやパスの回数を最小限にできるので、スループットの低下を小さく押さえられる。
【0019】
本発明の第6の側面に従うシリアル記録装置は、複数の常用ドット形成素子と少なくとも1つの代用ドット形成素子と有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて複数の常用ドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段とを備える。そして、制御手段は、複数の常用ドット形成素子中に不良素子がある場合、各行の印刷時に、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち不良素子のためのイメージデータを用いて代用ドット形成素子を制御することにより、不良素子の代わりの補償印刷を代用素子に行わせる。
【0020】
このシリアル記録装置によれば、普段の印刷では使用しない専用の代用素子を用いて不良素子の補償を行うので、代用素子の配置場所を適切に設定しておけば、紙送りなどの制御が容易になる。例えば、代用素子を全ての常用素子より下流側に配置しておけば、常用素子のどれが不良になっても、必ずその不良素子より下流側の代用素子で補償するので、逆方向の紙送りを行わなくて済む。また、不良となる可能性の高い素子のヘッド走行方向横に代用素子を配置しておけば、補償印刷を正常印刷と同時に行うことができ、スループットの低下が無い。
【0021】
本発明の第7の側面に従うシリアル記録装置は、複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて上記複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段とを備える。そして、制御手段は、上記複数のドット形成素子中に不良素子がある場合、各行の印刷時に、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち正常なドット形成素子に対するイメージデータを用いて正常素子を制御する正常印刷と、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち不良素子のためのイメージデータを用いて正常なドット形成素子中から選んだ代用素子を制御する補償印刷とを行なう。その際、制御手段は、代用素子が不良素子の紙送り上流側に位置するか下流側に位置するかに応じて、正常印刷と補償印刷のいずれを先に実行するかを決定する。
【0022】
このシリアル記録装置によれば、代用素子が不良素子の紙送り上流側に位置するか下流側に位置するかに応じて、正常印刷と補償印刷のいずれを先に実行するかを決定するので、代用素子をどのように選んでも、正常印刷と補償印刷の間の紙送りを常に順方向に維持することができる。
【0023】
本発明の第8の側面に従うシリアル記録装置によれば、複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて上記複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段とを備える。そして、制御手段は、上記複数のドット形成素子中に複数の不良素子がある場合、各行の印刷時に、イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち不良素子の各々のためのイメージデータを用いて正常なドット形成素子中から選んだ複数の代用素子の各々を制御する補償印刷とを行なう。その際、制御手段は、不良素子の各々とこれに対応する代用素子の各々との距離に応じて、代用素子の各々による補償印刷の実行順序を制御する。
【0024】
このシリアル記録装置によれば、不良素子の各々とこれに対応する代用素子の各々との距離に応じて、代用素子の各々による補償印刷の実行順序を制御するので、各代用素子による補償印刷の間の紙送りを常に順方向に維持することができる。
【0025】
本発明の第9の側面に従うシリアル記録装置は、複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、記録用紙を送る紙送り手段と、イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせ、かつ紙送り手段を制御する制御手段とを備える。そして、制御手段は、複数のドット形成素子中に不良素子があるとき、不良素子のためのイメージデータを用いて正常素子中から選択された代用素子を制御することにより、不良素子の代わりの補償印刷を代用素子に行わせる。その際、1つの不良素子に対して複数の代用素子が選択されるようになっている。
【0026】
このシリアル記録装置によれば、1つの不良素子に対する補償を複数の代用素子を用いて行うので、いわゆるオーバラップ印刷やインタレース印刷に適した形態で補償印刷も行うことが出来る。
【0027】
本発明はまた、上記のような代用素子を用いた不良素子の補償印刷機能をもったシリアル記録装置のためのホストも提供する。このホストは、ユーザに不良素子を指定する情報を入力させ、この情報をシリアル記録装置に送ることにより、シリアル記録装置をして不良素子を認識させる。このようにホストからのユーザ入力情報で不良素子をシリアル記録装置に知らせる方法は(シリアル記録装置の操作パネルからのユーザ入力する場合も同様であるが)、シリアル記録装置に格別の不良素子検出機構を設ける必要が無いので、コストアップにならない。しかも、不良素子の発生は実際上に滅多に生じないものであるから、このコストアップにならない方法は、実用的価値の高いものである。ユーザがどの素子が不良であるかを調べることができるようにするために、シリアル記録装置に対し所定のパターンを印刷するよう命令する機能もホストに設けることが望ましい。これらのホストの機能は、定型的にはプリンタドライバやプリンタモニタなどのソフトウェアによって実施することができる。このようなソフトウェアは、各種のディスク型ストレージや半導体メモリ、或いは通信ネットワークなどの媒体を通じて、ホストコンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
【0029】
図1は本発明のー実施例を示すものであって、記録ヘッド1は、図2に示したように複数のドット形成素子、この実施例ではインパクトワイヤが記録用紙の送り方向に一定のピッチで1列に複数、たとえば12本、記録用紙の方向に2列、各列のドット形成素子が千鳥状に位置するように配列して構成され、キャリッジ駆動モー夕2にタイミングベルト3を介して接続するキャリッジ4に搭載され、プラテン5の軸方向に往復動可能に配置されている。プラテン5は紙送りモータ6に輪列7を介して接続され、またエンコーダ8により紙送り量の検出ができるように構成されている。
【0030】
印刷制御手段10は、周知のようにホストコンピュータからの印字データを受ける受信手段11、印字データに含まれる文字コードや図形データをビットマップデータに変換したりシリアル−パラレル変換するなどして、記録ヘッド1を駆動するのに適したイメージデータを生成して印字データ格納手段13に出力する印字データ展開手段12、記録ヘッド1の各ドット形成素子D1〜D24を駆動するための駆動信号を発生するヘッド駆動手段14、印刷信号に対応してキヤリッジ4を往復動させるようにキャリツジモー夕2を駆動するキャリッジモー夕駆動手段15、記録用紙Pを所定の紙送り量で紙送りする紙送りモー夕駆動手段16を制御するように構成されている。
【0031】
20は、本発明が特徴とする補償制御装置で、ホストコンピュータから入力されたか又はシリアル記録装置に設けられた操作パネルからユーザ入力された障害を生じているドット形成素子のIDを記憶する障害検知手段22と、障害のあるドット形成素子が印刷すべきラインのイメージデータを第2印字データ格納手段24に待避させるデータ退避手段23と、障害が生じているドット形成素子が担当する位置を機能が健全なドット形成素子で印刷するのに必要な紙送り量を算出する紙送り量設定手段25とにより構成されている。
【0032】
印刷に必要な機能が健全な場合は、ホストコンピュータから受信手段11に印刷データが入力すると、印刷制御手段10は、印刷データをデータ展開し、記録ヘッド1を記録用紙Pの幅方向に一定速度で移動させながら記録ヘッド1に駆動信号を出力させ、記録ヘッド1の各ドット形成素子D1〜D24により記録用紙Pにドットを形成する。
【0033】
一方、印刷に不具合が見られた場合には、ホストコンピュータまたは図示しないシリアル記録装置に設けられたパネル等により、図3に示すようなドット形成能力判定パターンを印字させる。
【0034】
ホストコンピュータからシリアル記録装置にこの指令を送信する場合には、シリアル記録装置を駆動するためのドライバ・ソフトにより、図4に示すような対話形式の入力画面をホストコンピュータのモニターに表示させる。
【0035】
図3に示した判定パターンによれば、ドット形成素子D13が印刷すべき領域が空白になっているため、この素子D13に障害が生じていることが一目でわかる。この結果をホストコンピュータまたはシリアル記録装置に設けられたパネルを用いて、記録機能に障害が生じているドット形成素子のIDを障害検知手段22に認識、記憶させる。記録機能に障害が生じているドット形成素子のIDを認識した障害検知手段22は、このドット形成素子D13のIDを印刷制御手段10に出力する。
【0036】
この場合、ホストコンピュータから印字信号が入力すると、印刷制御手段10は受信手段11の印刷データを印字データ格納手段13にイメージデータとして展開し、展開が終了した段階で、ラインL13を担当するドット形成素子D13のイメージデータを第2の印字データ格納手段24に待避させてから、機能の健全なドット形成素子だけで印刷を実行する。
【0037】
もとより、印字データ格納手段13には第13番目のドット形成素子D13に出力するデータが存在しないから、印刷能力に障害のあるドット形成素子D13を無用に作動させることなく、健全なドット形成素子D1〜Dl2、およびD14〜D24だけで印刷を実行することができる。印刷が終了した段階では第13ラインL13が空白のままの状態で印刷が終了する(図5(I))。
【0038】
1行の印刷が終了した段階で、印刷制御手段10は、第13番目のドット形成素子D13が印刷すべきであった第13ラインL13に印字機能が健全なドット形成素子、たとえばドット形成素子D7が対向するまで可及的に短く、かつ紙送り精度を確保できる程度の紙送り量ΔW=6ドット分を紙送り量設定手段25に算出させ、この紙送り量AWを紙送りモータ制御手段16に出力して記録用紙PをΔW分の紙送りを行わせる。
【0039】
紙送りが終了した段階で、印刷制御手段10は記録ヘッド1を印刷速度で移動させながら、第2の印字データ格納手段24に格納されているイメージデータをドット形成素子D7に出力させて、第1パスでは空白になっていた第13ラインL13の印刷を行なう。これによりドット形成素子D13の障害の有無に関係なく1行分のデータを、未印字領域を残すことなく全てを印刷できる(図5(II))。
【0040】
このようにして2パスで1行の印刷が終了すると、前述の第2パスの印刷開始当初に行なった紙送り量ΔWと正規の紙送り量Wとの差分W−ΔW分の紙送りを実行し、次の行を前述と同様に2パスで印刷するという工程を繰り返す。
【0041】
なお、一度に複数、たとえばドット形成素子D11とD13とが印字機能に障害を生じた場合には、これらドット形成素子が担当するラインL11、L13のデータを第2の印字データ格納手段24に待避させて、第1パスの印刷をドット形成素子D1〜D10、D12、及びD14〜D24により実行させる。そして第2パスの印刷時にはドット形成素子D11とD13が印刷すべきであったラインL11、L13を1回の紙送りで同時にカバーできる量、たとえば4ドット分の紙送りを実行して、第2バッファ24に格納されている2ライン分のデータを健全なドット形成素子D15、D17により印字すればよい。
【0042】
また、複数のドット形成素子が印字機能に障害が生じて、1回の紙送りで同時に補償できない場合には、補償を分割して、例えば第2パス、第3パスで1行分の印字を行なってもよい。
【0043】
また、上述の実施例においては正常印刷に使用するドット形成素子D1〜D24を補償用に使用する場合について説明したが、図6(イ)に示したように記録ヘッドの上端、または下端等に別に予備のドット形成素子Dsを少なくとも1つ用意したり、また同図(ロ)に示したように比較的使用頻度が高い中央領域のドット形成素子D7〜D16と、主走査方向の同一線上に予備のドット形成素子Ds7〜Ds16を用意して、この予備のドット形成素子Ds、Ds7〜Ds16を、常用のドット形成素子D1〜D24が不良になったときの補償用に専ら使用するようにしてもよい。
【0044】
図7は(A)、(B)はぞれぞれ、不良となったドット形成素子を自動的に検出するようにした一実施形態の記録ヘッド付近の構成を示す平面図及び側面図である。
【0045】
この実施形態はインパクトドットプリンタであって、記録ヘッド1のインパクトワイヤが正常に機能するか否かを調べるための電極31を有している。この電極31は、記録ヘッド1がプラテン5上の記録用紙5の正面から外れた検出場所1’(例えばホームポジションの近傍)に位置したとき、その記録ヘッド1に近接して正対する場所に配置されている。なお、プラテン5の一部を電極31として用いるようにしてもよい。検出場所1’に位置した記録ヘッド1と電極31との間の間隔は、記録ヘッド1を駆動したときに、正常なインパクトワイヤDは電極31に当たり、折れるなどして不良となったインパクトワイヤは電極に31に当たらないように設定されている。電極31と記録ヘッド1(インパクトワイヤ)との間には、一定電圧が印可され、且つ両者間の電気的導通の有無を検出するための電流センサ33が接続されている。
【0046】
プリンタの起動時に、定期的に、所定量の印字を実行した都度に、またはユーザが要求したときに、記録ヘッド1を検出場所1’へ移動させ、インパクトワイヤを順次に駆動し、そのときの電極31との電気的導通の有無を電流センサ33で検出することにより、導通のあったインパクトワイヤは正常、導通の無かったインパクトワイヤは不良と判断することができる。この判断結果に基づき、不良のワイヤは正常なワイヤで補償する。
【0047】
上記実施形態の変形として、電極31を正常なインパクトワイヤであっても微細な空隙をもって当たらないように配置しておき、各インパクトワイヤを駆動したときの記録ヘッド1(インパクトワイヤ)と電極31との間の静電容量を検出して、その静電容量の大小から各ワイヤの正常、不良を検出するようにすることもできる。
【0048】
上記実施形態の別の変形として、電極31に代えて、圧電素子のような圧力センサを用いることもできる。すなわち、図6及び図7において、圧電素子31を、検出場所1’に位置した記録ヘッド1に対して近接して正対するように配置する。検出位置1’で記録ヘッド1を駆動したとき、インパクトワイヤ1が圧電素子31の表面に衝突するように、記録ヘッド1と圧電素子31との間の間隔が設定される。圧電素子31にインパクトワイヤが衝突しすると、そのインパクト強度に応じた電圧が圧電素子31に誘起される。圧電素子31には、その誘起電圧を検出することによりインパクトワイヤの正常、不良を判断するための電圧検出回路(図示せず)が接続される。検出場所1’に位置した記録ヘッド1のインパクトワイヤが順次に駆動され、そのときの圧電素子31での誘起電圧が、電圧検出回路によって検出され、所定の閾値と比較される。
【0049】
図8は、各インパクトワイヤについて検出された圧電素子31の誘起電圧を例示したものである。この図において、電圧レベル3に設定された閾値より誘起電圧が低かった12番のワイヤが不良と判断され、他のワイヤは正常と判断される。
【0050】
図9は、ドット形成素子の不良を自動的に検出する別の実施形態の、プラテン側から記録ヘッド周辺部分を見た正面図である。
【0051】
この実施形態はインパクトドットプリンタでもインクジェットプリンタでも熱転写プリンタでも、どのようなタイプのシリアル記録装置であってもよい。図示のように、記録ヘッド1はキャリッジ4に搭載されて矢印39方向に移動できる。また、キャリッジ4上の記録ヘッド1から移動方向39へ若干ずれた位置に(又は記録ヘッド1それ自体)、記録用紙上に印刷されたドットを光学的に読み取るためのラインイメージセンサ37が取り付けられている。ラインイメージセンサ37は、ちょうど、記録ヘッド1のドット形成素子アレイ41に対しキャリッジ移動方向39へずれた位置にあり、ドット形成素子アレイ41と平行、つまりキャリッジ移動方向39に直角(紙送り方向に平行)である。ラインイメージセンサ37の解像度は、少なくとも、ドット形成素子アレイ41の紙送り方向でのドット形成素子の配列ピッチと同等である。
【0052】
図10は、この実施形態でドット形成素子の不良を自動検出するときの処理流れを示す。
【0053】
ユーザが検査を要求したときなどに、この検出処理が実行される。まず、プリンタのメモリに予めプログラムされているチェックパターンの印字データを読み出し、これをイメージデータに変換してイメージバッファに格納する(ステップS1)。次に、そのイメージバッファからそのチェックパターンのイメージデータを読み出し、このデータを用いて記録ヘッド1の全てのドット形成素子を駆動してチェックパターンを記録用紙上に印刷する(ステップS2)。次に、キャリッジ4を移動させることによりラインイメージセンサ37で印刷されたチェックパターンをスキャンして、この印刷されたチェックパターンを読み取る(ステップS3)。
【0054】
次に、その読み取ったチェックパターンのデータと、先ほど印刷に使用したイメージデータ内のチェックパターンのデータとを比較する(ステップS4)。その結果、両データが一致すれば、不良なドット形成素子は無いと判定し(ステップS5)、通常の印刷動作を行うモードをオンにする(ステップS6)。一方、両データ間で不一致のドットがあれば、その不一致のドットに対応するドット形成素子が不良であると判定し、その不良のドット形成素子の番号を特定する(ステップS7)。そして、その不良のドット形成素子を正常なドット形成素子で補償する補償モードをオンにする(ステップS8)。
【0055】
なお、この実施形態では、ラインイメージセンサ37を、不良素子検出だけでなく、記録用紙からのイメージ読み取りにも流用でき、それにより、このシリアル記録装置はイメージ読み取り装置としても利用することができる。
【0056】
以下では、補償モードに関する幾つかの実施形態を詳細に説明する。
【0057】
まず、検出された不良のドット形成素子が1個のみである場合について説明する。この場合、不良のドット形成素子の補償に代用する正常なドット形成素子を選択するための基本的な方法として、次のような幾つかの方法のいずれか1つを採用することができる。
【0058】
第1の方法は、一般的な文字や数字を印刷する場合の各ドット形成素子の使用頻度に基づいて、使用頻度の少ないものから順に優先順位を予め割り当てておき、この優先順位のより高い素子をより優先して代用のドット形成素子として選択する方法である。例えば、図11は、ドット形成素子の使用頻度の一例であるが、一般的に傾向として、ドット形成素子アレイの端の方に位置する素子ほど使用頻度が低い。図11の例の場合、最も使用頻度の少ない1番の素子に最も高い優先順位を与え、続いて、2番、21番、23番、24番、3番、…という順序で優先順位を割り当てるのである。通常の使用頻度が少ない素子を優先する理由は、使用頻度が少ないほど不良になる確率が低く、代用素子として使用するのに適しているからである。なお、使用頻度としては一般的なデータを用いてもよいが、プリンタで各ドット形成素子の使用頻度を実測して、その実測データを用いてもよい。この方法による場合、一般的傾向として、ドット形成素子アレイの端の方に位置する素子ほどドット形成素子アレイの端の方に位置する素子ほど高い優先順位が与えられる。
【0059】
第2の方法は、使用頻度に加えて、ドット形成素子の位置も考慮する方法である。すなわち、或るドット形成素子が不良になった場合、用紙の送られる流れに関してその不良になった素子よりも下流側に位置する正常素子を代用することが、用紙送り系のバックラッシュの影響が出ないために望ましい。この観点から、より下流側に位置し且つ使用頻度がより低い素子に対して、より高い優先順位を割り当てるのである。その場合、下流側に位置するという点を、使用頻度よりも重視することが望ましい。例えば図11に示した例では、1番の素子は最も使用頻度が低く且つ最も下流側に位置しているので、これに最も高い優先順位を与え、次いで、2番、3番、6番、7番、…という順序で優先順位を与えるのである。この場合、21番、23番、24番の素子は、使用頻度が低いが、最も上流側の方に位置しているので、優先順位はだいぶ低くなる。
【0060】
第3の方法は、ドット形成素子の位置だけに基づいて優先順位を決定する方法である。すなわち、より下流側にある素子により高い優先順位を与える、つまり、1番、2番、3番、…という順序で優先順位を与えるのである。
【0061】
上述した3種の方法のいずれにおいても、それぞれの方法で優先順位を予め設定しておき、不良素子が検出されると、不良素子以外の正常な素子の中で優先順位の最も高いものを、その不良素子の代用素子として選択する。
【0062】
図12は、図1に示すような構成をもった一実施形態における不良補償モードでの印刷動作の流れを示している。この印刷動作に入る前提として、n番のドット形成素子が前述した方法で不良と検出され、そして、その代用素子としてp番の素子がその代用素子として上述した方法で決定されているものとする。
【0063】
まず、今印刷しようとする記録ヘッド主走査(移動)方向の1行分の印字データをプリンタ内のメモリから読み出し(ステップS11)、この印字データを記録ヘッド1を駆動するためのイメージデータに変換して、このイメージデータをメモリ内に確保された第1のイメージバッファ(印字データ格納手段)13に格納する(ステップS12)。次に、第1のイメージバッファ13内のデータの中から、不良素子であるn番素子のデータを取り出して、これをメモリ内に確保した第2のイメージバッファ(第2印字データ格納手段)24へ待避させ、そして、第1のイメージバッファ13内のn番素子のデータは0にする(ステップS13)。次に、第1イメージバッファ13のデータをヘッド駆動手段14へ送って、正常素子による印字を実行する(ステップS14)。
【0064】
次に、不良素子であるn番素子とその代用素子であるp番素子との間の距離だけ紙送りを行う(ステップS15)。次に、第2イメージバッファ24に待避させておいたn番素子のイメージデータを、第1イメージバッファ13に送ってp番素子のデータと置換し、そして、第1イメージバッファ13内のp番素子以外の素子のデータは0にする(ステップS16)。次に、第1イメージバッファ13のデータをヘッド駆動手段14へ送って、p番素子による補償印刷を実行する(ステップS17)。
【0065】
以上で、1行の印字が完了する。次に、次行のデータがあれば(ステップS18)、次行まで紙送りを行い(ステップS19)、次行について再び同様の印刷動作を繰り返す。
【0066】
ところで、上記の印刷処理では、各行について正常な素子による正常印刷を先に行い、次に、代用素子による不良素子のための補償印刷を行っている。その場合、代用素子の決定方法として特に前述した第2や第3の方法を採用しているならば、代用素子は不良素子より下流側に選ばれることが多いので、正常印刷から補償印刷へ移行するときの紙送り(図12、ステップ15)は順方向紙送りになることが多く、これは用紙送り系のバックラッシュの影響が出ないので好ましい。しかし、不良素子より上流側の素子が代用素子として選ばれることも勿論あり、特に、不良素子が素子アレイ中の下流側の方に位置している場合にはそうしたケースが少なくない。この場合には、紙送りは逆方向に行うことになるので、バックラッシュを除去する動作が必要になるし、また、印刷の速度も遅くなる。そこで、代用素子を決定した段階で、その代用素子が不良素子の上流側か下流側かを判断し、下流側ならば図12に示したように正常印刷を行った後に補償印刷を行うようにし、一方、上流側の場合には、図12とは逆に、補償印刷を行ってから正常印刷を行うようにすることもできる。後者の場合、図12のステップ13では、正常素子のデータを第2イメージバッファに待避させ、且つ、n番素子のデータを第1イメージバッファのp番素子のデータの場所に書き込み、ステップS16では、正常素子のデータを第2バッファから第1バッファへコピーし、また、ステップS19では、次行の補償印刷を行う位置まで紙送りを行うことになる。
【0067】
また、図12では、1つの行の印刷が完全に終わってから次の行の印刷を開始しているが、各行の印刷を互いにオーバラップするように行うことも出来る。例えば、ある行について正常印刷を行って紙送りを行った後に補償印刷を行うとき、ドット形成素子アレイの上流側のドット形成素子の幾つかが記録用紙上の次行の一部領域に入っている場合がある。この場合、補償印刷を行うときに、第2イメージバッファからの不良素子のデータを第1イメージバッファの代用素子のデータとして書き込むだけでなく、上記次行の一部領域のデータも第1イメージバッファのその次行の一部領域に入っているドット形成素子のデータとして書き込むことにより、1回のパスで補償印刷と同時に上記次行の一部領域の印刷も行うことができる。したがって、次パスでは、次行の上記一部領域より先の領域を印刷すればよいことになり、結果として、スループットが高まる。
【0068】
次に、複数個の不良素子が検出された場合について説明する。この場合、代用素子の選択方法として、一つに、上述した優先順位の高い順に、複数個の正常素子を代用素子として選ぶという方法を採用することが可能である。しかし、そうすると、不良素子と代用素子の各ペアごとに不良素子と代用素子間の距離が異なるために、1行を印刷するのに不良素子の個数と同じ回数だけ紙送り及び補償印刷を繰り返すという事態が発生する可能性がある。そこで、紙送り及び補償印刷の回数を最小限にしてスループットを最大にするという観点から、次の選択方法を採用することが望ましい。すなわち、複数個の不良素子の相互位置関係と同じ相互位置関係をもった複数個の正常素子を代用素子として選択するのである。
【0069】
図13は、この位置関係を考慮した選択方法の一例の処理流れを示す。
【0070】
n0番、n1番、n2番、…の素子が不良と検出されたとすると、まず、その中から最も上流側に位置する1個の不良素子、例えばn0番、を基準素子として選択し(ステップS21)、次に、そのn0番の基準素子の代用素子として1個の正常素子、例えばp0番素子を選択する(ステップS22)。この最初の代用素子の選択方法には、既に説明した不良素子が1個のみの場合の代用素子選択方法を採用することが出来る。
【0071】
次に、他の不良素子を1個選択する(ステップS23)。この説明では、その選択した不良素子の番号をni番(i=1、2、…のいずれか)と表す。次に、n0番の基準素子とni番の選択素子との間の紙送り方向距離xiを求める(ステップS24)。そして、この距離xiを基準素子の代用素子の番号p0に加えたp0+xi番素子を、ni番素子の代用素子として決定する(S25)。次に、その代用素子として決定したp0+xi番素子が使用可能か、つまり正常であるかをチェックする(ステップS26)。もし、p0+xi番素子が不良であるならば、xiの値を別の値に変更して(ステップS27)、再びステップ25に戻る。xi値の変更の仕方としては、最も簡単な方法はxi=0とする(つまり、ni番素子も基準素子と同じp0番素子で代用する)方法であるが、他にも、例えばxi=xi+1とするようにxiを増加させていく方法など、種々の方法が考えられる。こうして決定したp0+xi番の代用素子が正常であれば、この素子を代用素子として確定する(ステップS28)。
【0072】
このステップS23〜S28の代用素子決定処理を、全ての不良素子について繰り返す(ステップS29)。以上の方法により、複数個の不良素子の全部又は一部に対して、それらと同じ相互位置関係をもった代用素子が選定されることになる。
【0073】
図14は、複数の不良素子に対する補償モードの印刷動作を示す。
【0074】
この印刷動作に入る前提として、ni番(i=0、1、…)の複数個の不良素子に対して、pi番(i=0、1、…)の複数個の代用素子が選定されているものとする。
【0075】
まず、印刷しようとする1行分の印字データをプリンタ内のメモリから読み出し(ステップS31)、この印字データを記録ヘッド1を駆動するためのイメージデータに変換して、このイメージデータをメモリ内に確保された第1のイメージバッファ(印字データ格納手段)13に格納する(ステップS32)。次に、第1のイメージバッファ13内のデータの中から、不良素子である複数個のni番(i=0、1、…)素子のデータを取り出して、これをメモリ内に確保した第2のイメージバッファ(第2印字データ格納手段)24へ待避させ、そして、第1のイメージバッファ13内のni番(i=0、1、…)素子のデータは0にする(ステップS33)。次に、第1イメージバッファ13のデータをヘッド駆動手段14へ送って、正常素子による印字を実行する(ステップS34)。
【0076】
次に、まだ補償印刷を行っていないni番(i=0、1、…)の不良素子の中から、それに対応するpi番(i=0、1、…)の代用素子との間の紙送り方向距離xiが最小である1個の不良素子を選択する(ステップS35)。この説明では、その選択した不良素子の番号をnj番と表す。なお、nj番素子は1個であるとは限らず、複数個であることがあり且つその方が好ましい。特に、図13に示した方法で代用素子を選んだ場合には、全ての不良素子がnj番素子として選択されることも少なくない。
【0077】
次に、その選択したnj番の不良素子とその代用素子であるpj番素子との間の距離xjだけ紙送りを行う(ステップS36)。次に、第2イメージバッファ24に待避させておいたnj番素子のイメージデータを、第1イメージバッファ13に送ってpj番素子のデータと置換し、そして、第1イメージバッファ13内のpj番素子以外の素子のデータは0にする(ステップS37)。次に、第1イメージバッファ13のデータをヘッド駆動手段14へ送って、pj番素子による補償印刷を実行する(ステップS38)。
【0078】
次に、まだ補償印刷を行っていない不良素子があるかチェックし(ステップS39)、あれば、ステップS35へ戻ってその不良素子について補償印刷を繰り返す。
【0079】
全ての不良素子について補償印刷が終わると、1行の印字が完了する。次に、次行のデータがあれば(ステップS40)、次行まで紙送りを行い(ステップS41)、次行について再び同様の印刷動作を繰り返す。
【0080】
なお、上記の印刷処理でも、各行について常に正常印刷の後に補償印刷を行うという固定的な順序を採らずに、不良素子より上流側にある代用素子による補償印刷を先に行い、その後に正常印刷を行い、その後に不良素子より下流側にある代用素子による補償印刷を行うというようにすることもできる。
【0081】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態はあくまで本発明の説明のための例示であり、本発明をこれら実施形態にのみ限定する趣旨ではない。従って、本発明は、上記実施形態以外の様々な形態でも実施することができるものである。
【0082】
例えば、上述した実施形態では、1つの不良素子を1つの代用素子で補償したが、1つの不良素子を複数の代用素子で補償することもできる。これには、次の2通りの形態が採用し得る。第1の形態は、1つのパスで不良素子が印刷すべきラインを、2個以上の代用素子を用いて補償印刷するものである。例えば、不良素子D1を2つの代用素子D2、D3で補償する場合、まず、不良素子D1が印刷すべきラインに1つ目の代用素子D2が位置するように紙送りを行った上で、不良素子D1のラインのデータのうちの1ドット置きのデータを代用素子D2に与えて1ドット置きに印刷させ、次に、同ラインに2つ目の代用素子D3が位置するように紙送りを行った上で、不良素子D1のラインのデータのうちもう一方の1ドット置きのデータを代用素子D3に与えて、代用素子D2が印刷したドットの間のドットを埋めるように印刷を行わせるのである。このような補償形態は、高画質を得る目的で同一ラインを複数のドット形成素子で印刷するようにしたいわゆるオーバーラップ印刷モードでの適用に好適である。第2の形態は、パスによって代用素子を違える形態である。例えば、あるパスでは不良素子D1を代用素子D2で補償し、次のパスでは同じ不良素子D1を別の代用素子D3で補償するという形態である。この補償形態は、やはり高画質を得る目的で行われるいわゆるインターレース印刷モードで適用すると有利な場合がある。また、前述した補償印刷時に次の行の一部領域も印刷するようにした場合にも、この補償形態を適用すると有利な場合がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置の構成図である。
【図2】記録ヘッドの一実施例を、ドット形成素子の配列で示す図である。
【図3】判定プログラムによる印字結果を示す図である。
【図4】判定プログラムを起動した状態でのディスプレの一実施例を示す図である。
【図5】図(I)、(II)は、それぞれ同上装置による補償動作を示す図である。
【図6】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上装置に使用する記録ヘッドの他の実施例を、ドット形成素子の配列で示す図である。
【図7】図(A)、(B)はそれぞれ不良のドット形成素子を自動的に検出するようにした一実施形態の記録ヘッド付近の構成を示す平面図及び側面図である。
【図8】各インパクトワイヤについて検出された圧電素子の誘起電圧を例示した図である。
【図9】ドット形成素子の不良を自動的に検出する別の実施形態の、プラテン側から記録ヘッド周辺部分を見た正面図である。
【図10】図9の実施形態でドット形成素子の不良を自動検出するときの処理流れを示すフローチャートである。
【図11】ドット形成素子の使用頻度の一例を示す図である。
【図12】図1に示すような構成をもった一実施形態における不良補償モードでの印刷動作の流れを示すフローチャートである。
【図13】ドット形成素子の相互位置関係を考慮した代用素子選択方法の一例のフローチャートである。
【図14】複数の不良素子に対する補償モードの印刷動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
2 キャリッジ駆動モータ
6 紙送りモータ
20 補償装置
Claims (8)
- 複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
前記複数のドット形成素子のためのイメージデータを格納する第1のイメージデータ格納手段と、
前記複数のドット形成素子のうちの不良素子のためのイメージデータを格納する第2のイメージデータ格納手段と、
前記複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段が、前記複数のドット形成素子中に前記不良素子があるとき、前記不良素子のためのイメージデータを前記第1のイメージデータ格納手段から前記第2のイメージデータ格納手段へ待避させ、かつ前記第1のイメージデータ格納手段に格納されるイメージデータのうち前記不良素子のためのイメージデータを0にしたイメージデータを用いて、前記複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせるとともに前記待避させたイメージデータを用いて、前記複数のドット形成素子のうちの正常素子中から選択された代用素子を制御することにより、前記代用素子をして前記不良素子の代わりの補償印刷を行わせるシリアル記録装置。 - 印字データを発生するホストと、前記ホストから前記印字データを受けて印刷を行うシリアル記録装置とを備えたシリアル記録システムにおいて、
前記シリアル記録装置が、
複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
前記複数のドット形成素子のためのイメージデータを格納する第1のイメージデータ格納手段と、
前記印字データから前記イメージデータを生成して第1のイメージデータ格納手段に格納するイメージデータ展開手段と、
前記複数のドット形成素子のうちの不良素子のためのイメージデータを格納する第2のイメージデータ格納手段と、
前記複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段が、前記複数のドット形成素子中に前記不良素子があるとき、前記不良素子のためのイメージデータを前記第1のイメージデータ格納手段から前記第2のイメージデータ格納手段へ待避させ、かつ前記第1のイメージデータ格納手段に格納されるイメージデータのうち前記不良素子のためのイメージデータを0にしたイメージデータを用いて、前記複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせるとともに前記待避させたイメージデータを用いて、前記複数のドット形成素子のうちの正常素子中から選択された代用素子を制御することにより、前記代用素子をして前記不良素子の代わりの補償印刷を行わせるシリアル記録システム。 - 複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、
前記イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて前記複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段と、
前記複数のドット形成素子中に不良素子がある場合、前記複数のドット形成素子中の正常素子の中から前記正常素子の属性に基づいて前記不良素子に対する代用素子を選択する代用素子選択手段と、を備え、
前記複数のドット形成素子中に不良素子が複数ある場合、前記代用素子選択手段が、前 記複数の不良素子の相互位置関係と同じ相互位置関係をもった複数の前記正常素子を優先的に、前記代用素子として選択し、かつ、
前記制御手段が、前記各行の印刷時に、前記イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち前記不良素子のためのイメージデータを用いて前記代用素子を制御することにより、前記代用素子をして前記不良素子の代わりの補償印刷を行わせるシリアル記録装置。 - 印字データを発生するホストと、前記ホストから前記印字データを受けて印刷を行うシリアル記録装置とを備えたシリアル記録システムにおいて、
前記シリアル記録装置が、
複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、
前記印字データから前記イメージデータを生成して前記イメージデータ格納手段に格納するイメージデータ展開手段と、
前記イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて前記複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段と、
前記複数のドット形成素子中に不良素子がある場合、前記複数のドット形成素子中の正常素子の中から前記正常素子の属性に基づいて前記不良素子に対する代用素子を選択する代用素子選択手段と、を備え、
前記複数のドット形成素子中に不良素子が複数ある場合、前記代用素子選択手段が、前記複数の不良素子の相互位置関係と同じ相互位置関係をもった複数の前記正常素子を優先的に、前記代用素子として選択し、かつ、
前記制御手段が、前記各行の印刷時に、前記イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち前記不良素子のためのイメージデータを用いて前記代用素子を制御することにより、前記代用素子をして前記不良素子の代わりの補償印刷を行わせるシリアル記録システム。 - 複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、
前記イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて前記複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段が、前記複数のドット形成素子中に不良素子がある場合、前記不良素子の紙送り下流側に位置し且つ使用頻度がより低い正常なドット形成素子を優先的に選んで代用素子に割り当て、前記各行の印刷時に、前記イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち正常なドット形成素子に対するイメージデータを用いて前記正常素子を制御する正常印刷と、前記イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち前記不良素子のためのイメージデータを用いて前記代用素子を制御する補償印刷とを行ない、そして、前記代用素子が前記不良素子の紙送り上流側に位置するか下流側に位置するかに応じて、前記正常印刷と前記補償印刷のいずれを先に実行するかを決定するシリアル記録装置。 - 印字データを発生するホストと、前記ホストから前記印字データを受けて印刷を行うシリアル記録装置とを備えたシリアル記録システムにおいて、
前記シリアル記録装置が、
複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、
前記印字データから前記イメージデータを生成して前記イメージデータ格納手段に格納するイメージデータ展開手段と、
前記イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて前記複数のドット形成素子を制御して各行の印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段が、前記複数のドット形成素子中に不良素子がある場合、前記不良素子の紙送り下流側に位置し且つ使用頻度がより低い正常なドット形成素子を優先的に選んで代用素子に割り当て、前記各行の印刷時に、前記イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち正常なドット形成素子に対するイメージデータを用いて前記正常素子を制御する正常印刷と、前記イメージデータ格納手段からのイメージデータのうち前記不良素子のためのイメージデータを用いて前記代用素子を制御する補償印刷とを行ない、そして、前記代用素子が前記不良素子の紙送り上流側に位置するか下流側に位置するかに応じて、前記正常印刷と前記補償印刷のいずれを先に実行するかを決定するシリアル記録システム。 - 複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、
前記イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて前記複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段が、前記複数のドット形成素子中に不良素子があるとき、前記不良素子のためのイメージデータを用いて、前記複数のドット形成素子のうちの正常素子中から選択された代用素子を制御することにより、前記代用素子をして前記不良素子の代わりの補償印刷を行わせ、
1つの前記不良素子に対して複数の前記代用素子が選択されているシリアル記録装置。 - 印字データを発生するホストと、前記ホストから前記印字データを受けて印刷を行うシリアル記録装置とを備えたシリアル記録システムにおいて、
前記シリアル記録装置が、
複数のドット形成素子を有する記録ヘッドと、
記録用紙を送る紙送り手段と、
イメージデータを格納するイメージデータ格納手段と、
前記印字データから前記イメージデータを生成して前記イメージデータ格納手段に格納するイメージデータ展開手段と、
前記イメージデータ格納手段からのイメージデータを用いて前記複数のドット形成素子を制御して印刷を行わせ、かつ前記紙送り手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段が、前記複数のドット形成素子中に不良素子があるとき、前記不良素子のためのイメージデータを用いて、前記複数のドット形成素子のうちの正常素子中から選択された代用素子を制御することにより、前記代用素子をして前記不良素子の代わりの補償印刷を行わせ、
1つの前記不良素子に対して複数の前記代用素子が選択されているシリアル記録システム。
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