JP2011126208A - 画像記録装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像記録装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録不良の記録素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を隣接記録素子を用いて適切に低減させる。
【解決手段】ヘッド150のノズル151のうち不吐出ノズルを検出し、不吐出ノズルに応じた濃度補正値ΔDを濃度補正値記憶部196から取得する。また、出力すべき画像データから不吐出隣接ノズルに対応する画像データを特定する。さらに、特性濃度曲線記憶部194から不吐出隣接ノズルの特性濃度曲線を取得し、特定された画像データの入力画素値Pinに対する不吐出補正後の出力画素値Poutを算出する。この画素値Poutを不吐出隣接ノズルの入力画素値としてヘッド150から画像を出力する。
【選択図】 図11

Description

本発明は画像記録装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに係り、特に複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用いて記録媒体(記録紙)上に画像を記録するときに記録不良の記録素子に起因する欠陥画素を隣接する記録素子を用いて補正する画像補正技術に関する。
インクを吐出する複数のノズルが配列された記録ヘッドにおいて、記録媒体上にインクを吐出して画像を記録する際に、インクが吐出されない不吐出のノズルを検出し、正常なノズルを用いて不吐出の影響を低減させる技術が多数提案されている。
例えば、特許文献1には、マルチヘッド構成のラインプリンタ等における複数のノズルのいずれかの故障により、故障したノズルに隣接するノズルによるドット径を大きくするよう、隣接ノズルの駆動を切り換える技術が開示されている。ここでは、ドット径の増加は対応ノズル毎の濃度曲線を変更することにより行い、さらに、不吐出が目立ちやすい高濃度側をより高い濃度に補正している。
この技術によれば、故障したノズルにより印刷されなくなった部位の印刷を隣接するノズルにより担わせることができ、さらに、インク量が多い場合ほどドット径を大きくするようにしたことにより、不自然さを知覚させないようにすることができるので、マルチヘッドを構成する一部ノズルが故障した場合に、印刷結果の著しい品位の低下を防止することができる。
特開2002−86767号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ノズル毎の濃度曲線を変更して故障ノズルの補正を行う際に、その対応するノズルの濃度曲線の特徴を利用せずに一律に補正しているという欠点があった。また、変化させる量をどのように決定すればよいかという点が不明確であるという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録不良の記録素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を隣接記録素子を用いて適切に低減させることができる画像記録装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の画像処理装置は、被記録媒体に対して相対移動される記録ヘッドであって、複数の記録素子を有する記録ヘッドの記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段と、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子である記録不良素子に関する記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値を記憶する濃度補正値記憶手段と、入力データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した入力データから、前記記録不良素子に対応する画素の隣接画素を記録する隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定手段と、前記出力特性記憶手段に記憶されている前記隣接記録素子の出力特性を用いて、前記特定されたデータに対する記録濃度を算出する記録濃度算出手段と、前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、隣接記録素子の出力特性に基づいて隣接記録素子に対応する画素のデータに対する記録濃度を算出し、算出した記録濃度に予め定めた濃度補正値を加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように隣接記録素子に対応する画素のデータを補正するようにしたので、隣接記録素子の特性曲線に応じた補正をすることができ、記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を適切に低減させることができる。
請求項2に示すように請求項1に記載の画像処理装置において、前記出力特性記憶手段は、前記記録ヘッドの記録素子毎の入力データに対する記録濃度を示す特性曲線を記憶することを特徴とする。
これにより、適切に隣接記録素子の特性曲線に応じた補正をすることができる。
請求項3に示すように請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記濃度補正値記憶手段は、記録色毎に濃度補正値を記憶し、前記画像データ補正手段は、前記記録不良素子の記録色に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする。
これにより、記録ヘッドの色に応じて適切に隣接記録素子の画素のデータを補正することができる。
請求項4に示すように請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記濃度補正値記憶手段は、前記被記録媒体の種類毎の濃度補正値を記憶し、前記画像データ補正手段は、前記被記録媒体の種類に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする。
これにより、被記録媒体の種類に応じて適切に隣接記録素子の画素のデータを補正することができる。
請求項5に示すように請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記記録不良情報に基づいて前記記録不良素子の分布を検出する手段を備え、前記濃度補正値記憶手段は、前記記録不良素子の分布に応じた濃度補正値を記憶し、前記画像データ補正手段は、前記検出された記録不良素子の分布に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする。
これにより、記録不良素子の分布に応じて適切に隣接記録素子の画素のデータを補正することができる。
請求項6に示すように請求項5に記載の画像処理装置において、前記濃度補正値は、前記特定されたデータが記録不良素子間の隣接記録素子に対応する画素のデータであるか否かによって値が異なることを特徴とする。
これにより、複数の記録不良素子が存在する場合であっても、適切に隣接記録素子の画素のデータを補正することができる。
前記目的を達成するために請求項7に記載の画像記録装置は、複数の記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び被記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを所定の方向に相対移動させる搬送手段と、前記記録ヘッドの記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段と、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子である不良記録素子に関する記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値を記憶する濃度補正値記憶手段と、入力データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した入力データから、前記記録不良素子に対応する画素に隣接する画素であって、前記所定の方向と直交する方向に隣接する画素を記録する隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定手段と、前記出力特性記憶手段に記憶されている前記隣接記録素子の出力特性を用いて、前記特定されたデータに対する記録濃度を算出する記録濃度算出手段と、前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正手段と、前記複数の記録素子及び前記搬送手段を駆動して前記画像データを出力し、前記被記録媒体に出力画像を記録する画像データ出力手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、隣接記録素子の出力特性に基づいて隣接記録素子に対応する画素のデータに対する記録濃度を算出し、算出した記録濃度に予め定めた濃度補正値を加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように隣接記録素子に対応する画素のデータを補正し、出力画像を記録するようにしたので、隣接記録素子の特性曲線に応じた補正をすることができ、記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を適切に低減させることができる。
請求項8に示すように請求項7に記載の画像記録装置において、前記被記録媒体の種類を検出する手段を備え、前記濃度補正値記憶手段は、前記被記録媒体の種類毎の濃度補正値を記憶し、前記画像データ補正手段は、前記被記録媒体の種類に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする。
これにより、記録媒体の種類に応じて適切に隣接記録素子の画素のデータを補正することができる。
請求項9に示すように請求項7又は8に記載の画像記録装置において、前記画像データ出力手段によって記録された濃度補正値測定用テストチャートの出力画像を読み取る手段と、前記読み取った濃度補正値測定用テストチャートの出力画像に基づいて前記濃度補正値を算出する濃度補正値算出手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、適切な濃度補正値を用いて隣接記録素子の画素のデータを補正することができる。
請求項10に示すように請求項7から9のいずれかに記載の画像記録装置において、前記画像データ出力手段によって出力された濃度測定用テストチャートの出力画像を読み取る手段と、前記読み取った濃度測定用テストチャートの出力画像に基づいて前記記録素子毎の入力に対する出力特性を算出する出力特性算出手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、適切な出力特性を用いて隣接記録素子の画素のデータを補正することができる。
請求項11に示すように請求項7から10のいずれかに記載の画像記録装置において、前記画像データ出力手段によって出力された記録不良情報取得用テストチャートの出力画像を読み取る手段を備え、前記記録不良情報取得手段は、前記読み取った記録不良情報取得用テストチャートの出力画像に基づいて前記複数の記録素子のうち記録不良素子に関する記録不良情報を取得することを特徴とする。
これにより、適切に記録不良情報を取得することができる。
請求項12に示すように請求項7から11のいずれかに記載の画像記録装置において、前記複数の記録素子は、前記被記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列され、前記搬送手段は、前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを1回だけ相対移動させて前記被記録媒体の記録可能幅全幅に記録を行うことを特徴とする。
これにより、被記録媒体の全幅をカバーする記録ヘッドを用いた場合であっても、記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を適切に低減させることができる。
請求項13に示すように請求項7から12のいずれかに記載の画像記録装置において、前記記録素子はインク吐出ノズルであり、前記記録不良情報は、インク吐出不良ノズル、インク吐出量異常ノズル、及びインク吐出方向異常ノズルのうち少なくとも1つに関する情報であることを特徴とする。
これにより、記録素子にインク吐出ノズルを用いた場合であっても、インク吐出不良ノズル、インク吐出量異常ノズル、インク吐出方向異常ノズルにより生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させることができる。
前記目的を達成するために請求項14に記載の画像処理方法は、被記録媒体に対して相対移動される記録ヘッドが有する複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、入力データを取得する画像データ取得工程と、前記記録不良素子に対応する画素の隣接画素を記録する隣接記録素子を特定する隣接記録素子特定工程と、前記取得した画像データから、前記隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定工程と、前記複数の記録素子の記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段から前記隣接記録素子の出力特性を読み出す工程と、前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値であって、濃度補正値記憶手段に記憶された濃度補正値を読み出す工程と、前記隣接記録素子の出力特性に基づいて、前記補正画像データに対する記録濃度を算出する記録濃度算出工程と、前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正工程とを備えたことを特徴とする。
前記目的を達成するために請求項15に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムは、被記録媒体に対して相対移動される記録ヘッドが有する複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、入力データを取得する画像データ取得工程と、前記記録不良素子に対応する画素の隣接画素を記録する隣接記録素子を特定する隣接記録素子特定工程と、前記取得した画像データから、前記隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定工程と、前記複数の記録素子の記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段から前記隣接記録素子の出力特性を読み出す工程と、前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値であって、濃度補正値記憶手段に記憶された濃度補正値を読み出す工程と、前記隣接記録素子の出力特性に基づいて、前記補正画像データに対する記録濃度を算出する記録濃度算出工程と、前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正工程とを備えたことを特徴とする。
これらの画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムも本発明に含まれる。
本発明によれば、記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を適切に低減させることができる。
インクジェット記録装置の全体構成図 インクジェット記録装置の記録ヘッド周辺の要部平面図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 液滴吐出素子の立体的構成を示す断面図 ヘッドのノズル配列を示す拡大図 インクジェット記録装置のシステム構成を示すブロック図 濃度測定用テストチャートを示す模式図 特性濃度曲線を示す図 濃度補正値測定用テストチャートを示す模式図 不吐出検出用テストチャートを示す模式図 不吐出補正処理を示すフローチャート 不吐出補正後の入力画素値の算出処理を示す図 不吐出ノズルの分布と濃度補正値を示す図 不吐出ノズルが近接して存在する場合の各ノズルの出力濃度を示す図 インクジェット記録装置の他の実施形態の全体構成図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
[インクジェット記録装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置110は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェット記録ヘッド(以下、ヘッドという。)112K、112C、112M、112Yを有する印字部112と、各ヘッド112K、112C、112M、112Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部114と、記録媒体たる記録紙116を供給する給紙部118と、記録紙116のカールを除去するデカール処理部120と、前記印字部112のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙116の平面性を保持しながら記録紙116を搬送するベルト搬送部122と、印字部112による印字結果を読み取る印字検出部124と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部126とを備えている。
インク貯蔵/装填部114は、各ヘッド112K、112C、112M、112Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンクを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド112K、112C、112M、112Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部114は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、給紙部118の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
インクジェット記録装置110は、複数種類の記録媒体(メディア)を利用可能な構成となっており、後述するように使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行う。
給紙部118から送り出される記録紙116はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部120においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム130で記録紙116に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、裁断用のカッター(第1のカッター)128が設けられており、該カッター128によってロール紙は所望のサイズにカットされる。なお、カット紙を使用する場合には、カッター128は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙116は、ベルト搬送部122へと送られる。ベルト搬送部122は、ローラ131、132間に無端状のベルト133が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部112のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト133は、記録紙116の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ131、132間に掛け渡されたベルト133の内側において印字部112のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ134が設けられており、この吸着チャンバ134をファン135で吸引して負圧にすることによって記録紙116がベルト133上に吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト133が巻かれているローラ131、132の少なくとも一方にモータ(図6の符号188)の動力が伝達されることにより、ベルト133は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト133上に保持された記録紙116は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト133上にもインクが付着するので、ベルト133の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部136が設けられている。ベルト清掃部136の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組合せなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部122に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
ベルト搬送部122により形成される用紙搬送路上において印字部112の上流側には、加熱ファン140が設けられている。加熱ファン140は、印字前の記録紙116に加熱空気を吹き付け、記録紙116を加熱する。印字直前に記録紙116を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部112の各ヘッド112K、112C、112M、112Yは、当該インクジェット記録装置110が対象とする記録紙116の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
ヘッド112K、112C、112M、112Yは、記録紙116の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド112K、112C、112M、112Yが記録紙116の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
ベルト搬送部122により記録紙116を搬送しつつ各ヘッド112K、112C、112M、112Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙116上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド112K、112C、112M、112Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙116と印字部112を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙116の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシリアル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
図1に示した印字検出部124は、印字部112の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりや着弾位置誤差などの吐出特性をチェックする手段として機能する。各色のヘッド112K、112C、112M、112Yにより印字されたテストチャート又は実技画像が印字検出部124により読み取られ、各ヘッドの吐出判定が行われる。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。
印字検出部124の後段には後乾燥部142が設けられている。後乾燥部142は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部142の後段には、加熱・加圧部144が設けられている。加熱・加圧部144は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ145で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部126から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置110では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部126A、126Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)148によってテスト印字の部分を切り離す。また、図1には示さないが、本画像の排出部126Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
[ヘッドの構造]
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各ヘッド112K、112C、112M、112Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号150によってヘッドを示すものとする。
図3(a)は、ヘッド150の構造例を示す平面透視図であり、図3(b)は、図3(a)の一部の拡大図である。また、図3(c)はヘッド150の他の構造例を示す平面透視図であり、図4は1つの液滴吐出素子(1つのノズル151に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図3(a)の4−4線に沿う断面図)である。
記録紙116上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド150におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド150は、図3(a)及び図3(b)に示したように、インク吐出口であるノズル151と、各ノズル151に対応する圧力室152等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)153を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録紙116の送り方向と略直交する方向に記録紙116の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図3(a)の構成に代えて、図3(c)に示すように、複数のノズル151が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール150’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙116の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル151に対応して設けられている圧力室152は、その平面形状が概略正方形となっており(図3(a)、図3(b)参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル151への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)154が設けられている。なお、圧力室152の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図4に示したように、各圧力室152は供給口154を介して共通流路155と連通されている。共通流路155はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路155を介して各圧力室152に分配供給される。
圧力室152の一部の面(図4において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)156には個別電極157を備えたアクチュエータ158が接合されている。個別電極157と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ158が変形して圧力室152の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル151からインクが吐出される。なお、アクチュエータ158には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ158の変位が元に戻る際に、共通流路155から供給口154を通って新しいインクが圧力室152に再充填される。
上述した構造を有するインク室ユニット153を、図5に示すように、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット153を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル151が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル151を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル151−11、151−12、151−13、151−14、151−15、151−16を1つのブロックとし(他にはノズル151−21、…、151−26を1つのブロック、ノズル151−31、…、151−36を1つのブロック、…として)、記録紙116の搬送速度に応じてノズル151−11、151−12、…、151−16を順次駆動することで記録紙116の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットからなるライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(あるいは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙116の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ158の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
[制御系の説明]
図6は、インクジェット記録装置110のシステム構成を示すブロック図である。
図6に示すように、インクジェット記録装置110は、通信インターフェース170、システムコントローラ172、画像メモリ174、ROM175、モータドライバ176、ヒータドライバ178、プリント制御部180、画像バッファメモリ182、ヘッドドライバ184等を備えている。
通信インターフェース170は、ホストコンピュータ186から送られてくる画像データを受信するインターフェース部(画像入力手段)である。通信インターフェース170にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ186から送出された画像データは通信インターフェース170を介してインクジェット記録装置110に取り込まれ、一旦画像メモリ174に記憶される。画像メモリ174は、通信インターフェース170を介して入力された画像を格納する記憶手段であり、システムコントローラ172を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ174は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ172は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置110の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ172は、通信インターフェース170、画像メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178等の各部を制御し、ホストコンピュータ186との間の通信制御、画像メモリ174及びROM175の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ188やヒータ189を制御する制御信号を生成する。
ROM175には、システムコントローラ172のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ(後述する各種テストチャートのデータを含む)などが格納されている。ROM175は、書き換え不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書き換え可能な記憶手段であってもよい。
画像メモリ174は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ176は、システムコントローラ172からの指示に従って搬送系のモータ188を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ178は、システムコントローラ172からの指示に従って後乾燥部142等のヒータ189を駆動するドライバである。
記録媒体種検出部179は、記録対象とする記録媒体の種類(例えば、上質紙、コート紙、樹脂などの種類)を検出して、その検出結果をシステムコントローラ172に出力する。記録媒体種の検出方法としては、たとえば、記録対象とする記録媒体に識別子(記録媒体種に応じた可視的又は非可視的なマーク)を付加し、これをセンサで検出して種類を判別する方法や、記録媒体の表面を撮像手段で撮像し、画像認識によって種類を判別する方法、カートリッジ等の容器に収容された記録媒体を給紙部にセットして使用する場合には、その容器に付された識別子(可視的又は非可視的なマークの他、バーコードやICタグなどを含む)をセンサで検出して、種類を判別する方法などを採用することができる。もちろん、その他公知の検出方法を採用することもできる。
プリント制御部180は、システムコントローラ172の制御に従い、画像メモリ174内の画像データ(多値の入力画像のデータ)から打滴制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データをヘッドドライバ184に供給してヘッド150の吐出駆動を制御する駆動制御手段として機能する。
プリント制御部180には画像バッファメモリ182が備えられており、プリント制御部180における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ182に一時的に格納される。なお、図6において画像バッファメモリ182はプリント制御部180に付随する態様で示されているが、画像メモリ174と兼用することも可能である。また、プリント制御部180とシステムコントローラ172とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース170を介して外部から入力され、画像メモリ174に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の画像データが画像メモリ174に記憶される。
インクジェット記録装置110では、インク(色材)による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、画像メモリ174に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ172を介してプリント制御部180に送られ、インク色ごとのドットデータに変換される。
すなわち、プリント制御部180は、入力されたRGB画像データをK、C、M、Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部180で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ182に蓄えられる。この色別ドットデータは、ヘッド150のノズルからインクを吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
ヘッドドライバ184は、プリント制御部180から与えられるインク吐出データ及び駆動波形の信号に基づき、印字内容に応じてヘッド150の各ノズル151に対応するアクチュエータ158を駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ184にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
こうして、ヘッドドライバ184から出力された駆動信号がヘッド150に加えられることによって、該当するノズル151からインクが吐出される。記録紙116の搬送速度に同期してヘッド150からのインク吐出を制御することにより、記録紙116上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部180における所要の信号処理を経て生成されたインク吐出データ及び駆動信号波形に基づき、ヘッドドライバ184を介して各ノズルからのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
印字検出部124は、図1で説明したように、イメージセンサを含むブロックであり、記録紙116に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつき、光学濃度など)を検出し、その検出結果をプリント制御部180及びシステムコントローラ172に提供する。
プリント制御部180は、必要に応じて印字検出部124から得られた情報に基づいてヘッド150に対する各種補正を行うとともに、必要に応じて予備吐出や吸引、ワイピング等のクリーニング動作(ノズル回復動作)を実施する制御を行う。
なお、図6で説明したプリント制御部180が担う処理機能の全て又は一部をホストコンピュータ186側に搭載する態様も可能である。
[不吐出補正処理の概要]
次に、本実施形態に係る不吐出ノズルに対して行う不吐出補正について説明する。
不吐出ノズルに対して行う不吐出補正は、不吐出となったノズルが打滴すべき画素の両隣の画素(フルライン型のヘッドであれば紙搬送方向と直交する方向に隣接する画素、シャトル型ヘッドであれば紙搬送方向に隣接する画素)の出力濃度が増加するように、この隣接画素を打滴するノズル(不吐出隣接ノズル)に対応する画像データを変更する処理が行われる。
本実施の形態では、不吐出隣接ノズルの出力特性に応じて、隣接画素の出力濃度を増加すべく出力画素値を増加する処理を行う。この処理を行うために、ノズル毎の特性濃度曲線と濃度補正値を予め定めておく必要がある。
[ノズル毎の特性濃度曲線の取得]
ノズル毎の特性濃度曲線とは、各色ヘッド150におけるノズル151毎の入力画素値と出力濃度との関係を示す曲線である。インクジェット記録装置110は、製造時やメンテナンス時等のタイミングにおいて、ノズル151毎の特性濃度曲線をヘッド150毎に取得する。特性濃度曲線は、各色ヘッド150において出力した濃度測定用テストチャートを読み取ることにより取得する。
図7は、濃度測定用テストチャートを示す模式図であり、ここでは、各色ヘッドのうち、1色のヘッドによって印字された濃度測定用テストチャートを示している。同図に示すように、濃度測定用テストチャートC1は、x方向に濃度が一定で、y方向に濃度が異なる複数段(図では8段)の濃度パッチを印字したものである。
図6の印字検出部124は、ヘッド150の各ノズル151によって記録紙116に印字された濃度測定用テストチャートC1の画像を読み取り、各ノズル151の濃度測定値を測定する。システムコントローラ172は、この濃度測定値からノズル151毎の特性濃度曲線を算出し、特性濃度曲線記憶部194に記憶させる。
図8は、各ノズル151のうちノズルiとノズルjにおける特性濃度曲線を示す図である。特性濃度曲線は、横軸に図7の濃度測定用テストチャートC1における各濃度パッチの入力画素値、縦軸に各濃度パッチから読み取った出力濃度をとり、これらの関係を示したものである。同図に示すように、特性濃度曲線は、ノズル径、位置、角度等のノズルの製造上のばらつき等により、個々のノズルにより差異が発生する。
なお、本実施形態では、インクジェット記録装置110内に印字検出部124が設けられているが、濃度測定用テストチャート読み取り用の印字検出部をインクジェット記録装置110とは別に設けるようにしてもよい。
[濃度補正値の取得]
本実施形態では、上記の不吐出補正を行うために、予めヘッド150毎(吐出インクの色毎)及び記録媒体毎の濃度補正値ΔDを設定しておく必要がある。
このため、インクジェット記録装置110は、製造時やメンテナンス時等のタイミングにおいて、ヘッド150毎及び記録媒体毎の濃度補正値ΔDを取得する。濃度補正値ΔDは、各色ヘッド150において各記録媒体上に出力した濃度補正値測定用テストチャートを読み取ることにより取得する。
図9(a)は、各色ヘッド150のうち、1色のヘッド150によって印字された所定の濃度Dにおける濃度補正値測定用テストチャートC2を示す模式図であり、図9(b)は、図9(a)に示すテストチャートC2を出力する際の、各位置におけるノズル151の出力濃度を示す図である。
図9(b)に示すように、図9(a)に示すテストチャートC2は、ノズルiにおいてはインクを吐出せず、ノズルiの両隣の画素を打滴するノズル(ノズルi−1及びi+1)においては所定の濃度DよりΔD0だけ濃い濃度で出力し、その他の位置のノズルにおいては所定の濃度Dで出力している。このように、それぞれのノズルにおいて所望の濃度で出力するために、図8に示すノズル毎の特性濃度曲線を用いて、入力画素値を決定する。
同様に、図9(c)及び図9(e)に示すテストチャートC2´及びC2´´は、それぞれ図9(d)及び図9(f)に示すように、ノズルiにおいてはインクを吐出せず、ノズルi−1、i+1においてはそれぞれ所定の濃度DよりΔD1及びΔD2だけ濃い濃度で出力し、その他の位置のノズルにおいては所定の濃度Dで出力している。
このように、不吐出ノズルを仮想して1つのノズルからはインクを吐出せず、その両隣の画素を打滴するノズルにおいてΔD0〜ΔDNの補正値で出力した複数の濃度補正値測定用テストチャートを出力する。
図6の印字検出部124は、これらの濃度補正値測定用テストチャートの画像を読み取り、読み取った画像を評価し、最も不吐出が視認されにくい画像を選択することで、この所定の濃度Dにおいて最も不吐出補正に適した補正値を決定する。
なお、この補正値は、これらの濃度補正値測定用テストチャートの画像を視認した作業者が、インクを吐出しなかった部分が最も目立たないと認定したテストチャートの画像を選択することにより決定してもよい。
さらに、所定の濃度Dを変更しながら濃度補正値測定用テストチャートを出力し、濃度毎の補正値を決定する。システムコントローラ172は、これら濃度毎の複数の補正値から最終的な濃度補正値ΔDを決定し、濃度補正値記憶部196に記憶させる。
なお、最終的な濃度補正値ΔDは、所定の濃度Dを中間調の濃度としたときの濃度補正値測定用テストチャートの評価結果のみに基づいて決定してもよい。
この濃度補正値ΔDを、ヘッド150毎(インク色毎)及び出力媒体毎に決定する。
なお、濃度補正値ΔDの算出方法は本実施の形態に限定されず、例えば濃度補正値測定用テストチャートを用いずにシミュレーションにより算出してもよい。
[不吐出情報の取得]
不吐出情報とは、各ヘッド150の複数のノズル151のうち、インクの固化による目詰まりの発生やインク流路内における気泡の発生等の理由で、インクの吐出ができなくなったノズルに関する情報である。この不吐出情報を取得する方法の一例を挙げると、印字検出部124の解像度で不吐出ノズルを判定することが可能な不吐出検出用テストチャートを印字し、これを読み取ることにより取得する。図10は、不吐出検出用テストチャートの例を示す模式図である。
図10に示すように、不吐出検出用テストチャートC3は、ヘッド150を用いてy方向に略平行な線状のパターン200をx方向に所定の間隔で印字したものである。不吐出検出用テストチャートC3を作成する場合、具体的には、x方向にnノズルおきにインクを吐出させて1行分のパターン200Lを印字する。次に、インクを吐出させるノズルをx方向に1つずらしてnノズルおきに印字する。これをn回繰り返すことにより、すべてのノズルからの液体吐出によるパターン200が印字される。
印字検出部124は、記録紙116に印字された不吐出検出用テストチャートC3を読み取り、読取データから各ノズル151のうち不吐出ノズルに関する不吐出情報を抽出する。システムコントローラ172は、この不吐出情報を不吐出情報記憶部192に記憶させる。
なお、不吐出ノズルの検出は、不吐出検出用テストチャートを用いる例に限定されない。例えば、各ノズル151からの吐出液滴の有無を検知する光学センサや、圧力室152内部の圧力を測定する圧力センサを用いて、不吐出ノズルの検出を行ってもよい。
[不吐出補正処理]
本実施形態では、前述した特性濃度曲線(図8)及び濃度補正値ΔDを用いて、検出された不吐出ノズルについての不吐出補正処理を行う。図11は、この不吐出補正処理を示すフローチャートである。
まず、本例に示すインクジェット記録装置110は、図6のホストコンピュータ186から記録紙116に印刷出力するための画像データを取得する(ステップS1)。取得した画像データは、システムコントローラ172により画像メモリ174に記憶される。また、記録媒体種検出部179により記録紙116の種類を検出する。
次に、システムコントローラ172は、ヘッド150のノズル151のうち不吐出ノズル情報を取得する(ステップS2)。不吐出ノズル情報は、不吐出検出用テストチャートC3を出力し、印字検出部124により読み取ることにより取得してもよいし、不吐出情報記憶部192から前回の不吐出検出の結果を読み出してもよい。また、インクジェット記録装置110の外部から取得してもよい。
次に、プリント制御部180は、記録媒体種検出部179により検出された記録紙116の種類、及び不吐出ノズルを有するヘッド150のインク色に応じた濃度補正値ΔDを濃度補正値記憶部196から取得する(ステップS3)。
さらに、プリント制御部180は、システムコントローラ172を介して画像メモリ174に記憶された画像データを取得し、取得した画像データから不吐出隣接ノズルに対応する画素の画像データを特定する。また、特性濃度曲線記憶部194から不吐出隣接ノズルの特性濃度曲線を取得し、特定された画像データの入力画素値Pinに対する不吐出補正後の出力画素値Poutを算出する(ステップS4)。
即ち、図12に示すように、不吐出隣接ノズルの特性濃度曲線から、入力画素値Pinに対する出力濃度を算出し、算出した出力濃度に濃度補正値ΔDを加算する。この加算した出力濃度に対応する出力画素値Poutを逆算し、出力画素値Poutを不吐出隣接ノズルの画像データの入力画素値とする。
この処理を、不吐出ノズルの両隣の不吐出隣接ノズルについて、それぞれの不吐出隣接ノズルに対応する画素の画像データの全ての画素について行い、不吐出補正後の画像データを生成する。
プリント制御部180は、この不吐出補正後の画像データに基づいてハーフトーン処理を行い(ステップS5)、生成したインク吐出データに基づいてヘッドドライバ184を介してヘッド150を制御し、記録紙116上に画像を出力する(ステップS6)。
この記録紙116上に出力された画像は、不吐出隣接ノズルから濃度補正値ΔDだけ濃度が濃くインクが出力されているため、不吐出ノズルに起因する欠陥画素が視認されにくくなっている。
このように、予めノズル毎の特性濃度曲線とインク色毎、記録媒体の種類毎の濃度補正値を取得しておくことで、不吐出隣接ノズルの特性濃度曲線に応じて適切に不吐出補正を行うことができる。
本実施形態では、信号処理手段であるプリント制御部180を用いて不吐出補正のデータ処理を行っているが、この不吐出補正のデータ処理を一連のプログラムとしてROM175に格納しておき、システムコントローラ172においてこのプログラムを実行することにより不吐出補正のデータ処理を行なってもよい。
なお、ROM175の記憶領域を活用することで、ROM175を不吐出情報記憶部192、特性濃度曲線記憶部194、濃度補正値記憶部196として兼用する構成も可能である。
[不吐出ノズルが近接する場合の濃度補正値]
不吐出ノズルが近接して存在する場合には、それぞれの不吐出隣接ノズルによる不吐出補正が出力画像に影響を及ぼすため、不吐出ノズルの分布(間隔や周期)に応じた濃度補正値を用いることが好ましい。
図13は、あるインク色及びある記録媒体における濃度補正値のうち、複数の不吐出ノズルが存在する場合における不吐出ノズルの間隔及び周期と、それに対応する濃度補正値を示している。例えば、図13(a)は、不吐出ノズルの間隔が4、周期が1の場合を示しており、このときの濃度補正値はΔD4−1である。すなわち、2つの不吐出ノズルが正常ノズルを3つ挟んで存在する場合には、図14に示すように、不吐出隣接ノズルのうち、不吐出ノズル間に存在する不吐出隣接ノズルは、濃度補正値ΔD4−1(<ΔD)だけ濃度が高くなるように入力画素値が補正され、他方の不吐出隣接ノズルは、通常の濃度補正値ΔDだけ濃度が高くなるように入力画素値が補正される。
同様に、図13(e)は、不吐出ノズルの間隔が5、周期が2の場合を示しており、このときの濃度補正値はΔD5−2である。すなわち、3つの不吐出ノズルがそれぞれ正常ノズルを4つ挟んで存在する場合には、不吐出隣接ノズルのうち、不吐出ノズル間に存在する不吐出隣接ノズルは、濃度補正値ΔD5−2だけ濃度が高くなるように入力画素値が補正される。3つの不吐出ノズルのうち、中央に位置する不吐出ノズルの不吐出隣接ノズルについては、両脇の不吐出ノズルについての不吐出補正の影響を回避するために、さらに異なる濃度補正値を用いるようにしてもよい。
これらの濃度補正値についても、不吐出ノズルを仮想的に配置し、その両隣のノズルの補正値をパラメータとする専用テストチャートを出力して読み取り、読み取り結果を評価することにより決定する。例えば、図14(a)は、図13(a)に示す不吐出ノズルの配置における濃度補正値ΔD4−1を算出するための濃度補正値測定用テストチャートC4を示す模式図であり、図14(b)は、図14(a)に示すテストチャートC4を出力する際の、各位置におけるノズル151の出力濃度を示す図である。
このように、不吐出ノズルの分布(間隔及び周期)に基づいて濃度補正値を設定することにより、不吐出ノズルが近接して存在する場合であっても、適切に不吐出補正を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、1つのノズルが出力画像の1画素を形成する場合を用いて説明したが、複数のノズルで1画素を形成する場合においても適用可能である。
また、本実施の形態では、不吐出ノズルに対して補正を行ったが、不吐出ノズルに限定されるものではなく、吐出異常のノズルに対しての補正にも適用可能である。吐出異常には、本来吐出されるインク量と異なる量のインクが吐出される吐出量異常や本来吐出される方向と異なる方向にインクが吐出される吐出方向異常などがある。
また、本実施の形態では、本発明をインクジェット記録装置に適用した場合について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。即ち、本発明は、インクジェット記録装置以外の形式の画像記録装置、例えば、サーマル素子を記録素子とする記録ヘッドを備えた熱転写記録装置、LED素子を記録素子とする記録ヘッドを備えたLED電子写真プリンタ、LEDライン露光ヘッドを有する銀塩写真方式プリンタについても適用可能である。
次に、本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。
[他の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成の説明]
図15は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示した構成図である。同図に示すインクジェット記録装置310は、色材を含有するインクと該インクを凝集させる機能を有する凝集処理液を用いて、所定の画像データに基づいて記録媒体314の記録面に画像を形成する2液凝集方式の記録装置である。
インクジェット記録装置310は、主として、給紙部320、処理液塗布部330、描画部340、乾燥処理部350、定着処理部360、及び排出部370を備えて構成される。処理液塗布部330、描画部340、乾燥処理部350、定着処理部360の前段に搬送される記録媒体314の受け渡しを行う手段として渡し胴332,342,352,362が設けられるとともに、処理液塗布部330、描画部340、乾燥処理部350、定着処理部360のそれぞれに記録媒体314を保持しながら搬送する手段として、ドラム形状を有する圧胴334,344,354,364が設けられている。
渡し胴332,342,352,362及び圧胴334,344,354,364は、外周面の所定位置に記録媒体314の先端部(又は後端部)を挟んで保持するグリッパー380A,380Bが設けられている。グリッパー380Aとグリッパー380Bにおける記録媒体314の先端部を挟んで保持する構造、及び他の圧胴又は渡し胴に備えられるグリッパーとの間で記録媒体314の受け渡しを行う構造を同一であり、かつ、グリッパー380Aとグリッパー380Bは、圧胴334の外周面の圧胴334の回転方向について180°移動させた対称位置に配置されている。
グリッパー380A,380Bにより記録媒体314の先端部を狭持した状態で渡し胴332,342,352,362及び圧胴334,344,354,364を所定の方向に回転させると、渡し胴332,342,352,362及び圧胴334,344,354,364の外周面に沿って記録媒体314が回転搬送される。
なお、図15中、圧胴334に備えられるグリッパー380A,380Bのみ符号を付し、他の圧胴及び渡し胴のグリッパーの符号は省略する。
給紙部320に収容されている記録媒体(枚葉紙)14が処理液塗布部330に給紙されると、圧胴334の外周面に保持された記録媒体314の記録面に、凝集処理液(以下、単に「処理液」と記載することがある。)が付与される。なお、「記録媒体314の記録面」とは、圧胴334,344,354,364の保持された状態における外側面であり、圧胴334,344,354,364に保持される面と反対面である。
その後、凝集処理液が付与された記録媒体314は描画部340に送出され、描画部340において記録面の凝集処理液が付与された領域に色インクが付与され、所望の画像が形成される。
さらに、該色インクによる画像が形成された記録媒体314は乾燥処理部350に送られ、乾燥処理部350において乾燥処理が施されるとともに、乾燥処理後に定着処理部360に送られ、定着処理が施される。乾燥処理及び定着処理が施されることで、記録媒体314上に形成された画像が堅牢化される。このようにして、記録媒体314の記録面に所望の画像が形成され、該画像が記録媒体314の記録面に定着した後に、排出部370から装置外部に搬送される。
以下、インクジェット記録装置310の各部(給紙部320、処理液塗布部330、描画部340、乾燥処理部350、定着処理部360、排出部370)について詳細に説明する。
[給紙部]
給紙部320は、給紙トレイ322と不図示の送り出し機構が設けられ、記録媒体314は給紙トレイ322から一枚ずつ送り出されるように構成されている。給紙トレイ322から送り出された記録媒体314は、渡し胴(給紙胴)332のグリッパー(不図示)の位置に先端部が位置するように不図示のガイド部材によって位置決めされて一旦停止する。
[処理液塗布部]
処理液塗布部330は、給紙胴332から受け渡された記録媒体314を外周面に保持して記録媒体314を所定の搬送方向へ搬送する圧胴(処理液ドラム)334と、処理液ドラム334の外周面に保持された記録媒体314の記録面に処理液を付与する処理液塗布装置336と、含んで構成されている。処理液ドラム334を図15における反時計回りに回転させると、記録媒体314は処理液ドラム334の外周面に沿って反時計回り方向に回転搬送される。
図15に示す処理液塗布装置336は、処理液ドラム334の外周面(記録媒体保持面)と対向する位置に設けられている。処理液塗布装置336の構成例として、処理液が貯留される処理液容器と、処理液容器の処理液に一部が浸漬され、処理液容器内の処理液を汲み上げる汲み上げローラと、汲み上げローラにより汲み上げられた処理液を記録媒体314上に移動させる塗布ローラ(ゴムローラ)と、を含んで構成される態様が挙げられる。
なお、該塗布ローラを上下方向(処理液ドラム334の外周面の法線方向)に移動させる塗布ローラ移動機構を備え、該塗布ローラとグリッパー380A,380Bとの衝突を回避可能に構成する態様が好ましい。
処理液塗布部330により記録媒体314に付与される処理液は、描画部340で付与されるインク中の色材(顔料)を凝集させる色材凝集剤を含有し、記録媒体314上で処理液とインクとが接触すると、インク中の色材と溶媒との分離が促進される。
処理液塗布装置336は、記録媒体314に塗布される処理液量を計量しながら塗布することが好ましく、記録媒体314上の処理液の膜厚は、描画部340から打滴されるインク液滴の直径より十分に小さくすることが好ましい。
[描画部]
描画部340は、記録媒体314を保持して搬送する圧胴(描画ドラム)344と、記録媒体314を描画ドラム344に密着させるための用紙抑えローラ346と、記録媒体314にインクを付与するインクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yを備えている。なお、描画ドラム344の基本構造は、先に説明した処理液ドラム334と共通しているので、ここでの説明は省略する。
用紙抑えローラ346は、描画ドラム344の外周面に記録媒体314を密着させるためのガイド部材であり、描画ドラム344の外周面に対向し、渡し胴342と描画ドラム344との記録媒体314の受渡位置よりも記録媒体314の搬送方向下流側であり、且つ、インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yよりも記録媒体314の搬送方向上流側に配置される。
渡し胴342から描画ドラム344に受け渡された記録媒体314は、グリッパー(符号省略)によって先端が保持された状態で回転搬送される際に、用紙抑えローラ346によって押圧され、描画ドラム344の外周面に密着する。このようにして、記録媒体314を描画ドラム344の外周面に密着させた後に、描画ドラム344の外周面から浮き上がりのない状態で、インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yの直下の印字領域に送られる。
インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yはそれぞれ、マゼンダ(M)、黒(K)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色のインクに対応しており、描画ドラム344の回転方向(図15における反時計回り方向)に上流側から順に配置されるとともに、インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yのインク吐出面(ノズル面、図5に符号114Aを付して図示する。)が描画ドラム344に保持された記録媒体314の記録面と対向するように配置される。なお、「インク吐出面(ノズル面)」とは、記録媒体314の記録面と対向するインクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yの面であり、後述するインクが吐出されるノズル(図4に符号108を付して図示する。)が形成される面である。
また、図15に示すインクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yは、描画ドラム344の外周面に保持された記録媒体314の記録面とインクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yのノズル面が略平行となるように、水平面に対して傾けられて配置されている。
インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yは、記録媒体314における画像形成領域の最大幅(記録媒体314の搬送方向と直交する方向の長さ)に対応する長さを有するフルライン型のヘッドであり、記録媒体314の搬送方向と直交する方向に延在するように固定設置される。
インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yのノズル面には、記録媒体314の画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルがマトリクス配置されて形成されている。
記録媒体314がインクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yの直下の印字領域に搬送されると、インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yから記録媒体314の凝集処理液が付与された領域に画像データに基づいて各色のインクが吐出(打滴)される。
インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yから、対応する色インクの液滴が、描画ドラム344の外周面に保持された記録媒体314の記録面に向かって吐出されると、記録媒体314上で処理液とインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料系色材)又は不溶化する色材(染料系色材)の凝集反応が発現し、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体314上に形成された画像における色材の移動(ドットの位置ズレ、ドットの色ムラ)が防止される。
また、描画部340の描画ドラム344は、処理液塗布部330の処理液ドラム334に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yに処理液が付着することがなく、インクの吐出異常の要因を低減することができる。
なお、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
[乾燥処理部]
乾燥処理部350は、画像形成後の記録媒体314を保持して搬送する圧胴(乾燥ドラム)354と、該記録媒体314上の水分(液体成分)を蒸発させる乾燥処理を施す溶媒乾燥装置356を備えている。なお、乾燥ドラム354の基本構造は、先に説明した処理液ドラム334及び描画ドラム344と共通しているので、ここでの説明は省略する。
溶媒乾燥装置356は、乾燥ドラム354の外周面に対向する位置に配置され、記録媒体314に存在する水分を蒸発させる処理部である。描画部340により記録媒体314にインクが付与されると、処理液とインクとの凝集反応により分離したインクの液体成分(溶媒成分)及び処理液の液体成分(溶媒成分)が記録媒体314上に残留してしまうので、かかる液体成分を除去する必要がある。
溶媒乾燥装置356は、ヒータによる加熱、ファンによる送風、又はこれらを併用して記録媒体314上に存在する液体成分を蒸発させる乾燥処理を施し、記録媒体314上の液体成分を除去するための処理部である。記録媒体314に付与される加熱量及び送風量は、記録媒体314上に残留する水分量、記録媒体314の種類、及び記録媒体314の搬送速度(干渉処理時間)等のパラメータに応じて適宜設定される。
溶媒乾燥装置356による乾燥処理が行われる際に、乾燥処理部350の乾燥ドラム354は、描画部340の描画ドラム344に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yにおいて、熱又は送風によるヘッドメニスカス部の乾燥によるインクの吐出異常の要因を低減することができる。
記録媒体314のコックリングの矯正効果を発揮させるために、乾燥ドラム354の曲率を0.002(1/mm)以上とするとよい。また、乾燥処理後の記録媒体の湾曲(カール)を防止するために、乾燥ドラム354の曲率を0.0033(1/mm)以下とするとよい。
また、乾燥ドラム354の表面温度を調整する手段(例えば、内蔵ヒータ)を備え、該表面温度を50℃以上に調整するとよい。記録媒体314の裏面から加熱処理を施すことによって乾燥が促進され、次段の定着処理時における画像破壊が防止される。かかる態様において、乾燥ドラム354の外周面に記録媒体314を密着させる手段を具備するとさらに効果的である。記録媒体314を密着させる手段の一例として、真空吸着、静電吸着などが挙げられる。
なお、乾燥ドラム354の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥ドラム354の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75℃以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
このように構成された乾燥ドラム354の外周面に、記録媒体314の記録面が外側を向くように(すなわち、記録媒体314の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥処理を施すことで、記録媒体314のシワや浮きに起因する乾燥ムラが確実に防止される。
[定着処理部]
定着処理部360は、記録媒体314を保持して搬送する圧胴(定着ドラム)364と、画像形成がされ、さらに、液体が除去された記録媒体314に加熱処理を施すヒータ366と、該記録媒体314を記録面側から押圧する定着ローラ368と、を備えて構成される。なお、定着ドラム364の基本構造は処理液ドラム334、描画ドラム344、及び乾燥ドラム354と共通しているので、ここでの説明は省略する。ヒータ366及び定着ローラ368は、定着ドラム364の外周面に対向する位置に配置され、定着ドラム364の回転方向(図15において反時計回り方向)の上流側から順に配置される。
定着処理部360では、記録媒体314の記録面に対してヒータ366による予備加熱処理が施されるとともに、定着ローラ368による定着処理が施される。ヒータ366の加熱温度は記録媒体の種類、インクの種類(インクに含有するポリマー微粒子の種類)などに応じて適宜設定される。例えば、インクに含有するポリマー微粒子のガラス転移点温度や最低造膜温度とする態様が考えられる。
定着ローラ368は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体314を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ368は、定着ドラム364に対して圧接するように配置されており、定着ドラム364との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体314は、定着ローラ368と定着ドラム364との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
定着ローラ368の構成例として、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成する態様が挙げられる。かかる加熱ローラで記録媒体314を加熱することによって、インクに含まれるポリマー微粒子のガラス転移点温度以上の熱エネルギーが付与されると、該ポリマー微粒子が溶融して画像の表面に透明の被膜が形成される。
この状態で記録媒体314の記録面に加圧を施すと、記録媒体314の凹凸に溶融したポリマー微粒子が押し込み定着されるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、好ましい光沢性を得ることができる。なお、画像層の厚みやポリマー微粒子のガラス転移点温度特性に応じて、定着ローラ368を複数段設けた構成も好ましい。
また、定着ローラ368の表面硬度は71°以下であることが好ましい。定着ローラ368の表面をより軟質化することで、コックリングにより生じた記録媒体314の凹凸に対して追随効果を期待でき、記録媒体314の凹凸に起因する定着ムラがより効果的に防止される。
図15に示すインクジェット記録装置310は、定着処理部360の処理領域の後段(記録媒体搬送方向の下流側)には、インラインセンサ382が設けられている。インラインセンサ382は、記録媒体314に形成された画像(又は記録媒体314の余白領域に形成されたチェックパターン)を読み取るためのセンサであり、CCDラインセンサが好適に用いられる。
本例に示すインクジェット記録装置310は、インラインセンサ382の読取結果に基づいてインクジェットヘッド348M,348K,348C,348Yの吐出異常の有無が判断される(詳細後述)。また、インラインセンサ382は、水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段を含む態様も可能である。かかる態様において、水分量、表面温度、光沢度の読取結果に基づいて、乾燥処理部350の処理温度や定着処理部360の加熱温度及び加圧圧力などのパラメータを適宜調整し、装置内部の温度変化や各部の温度変化に対応して、上記制御パラメータが適宜調整される。
[排出部]
図15に示すように、定着処理部360に続いて排出部370が設けられている。排出部370は、張架ローラ372A,372Bに巻きかけられた無端状の搬送ベルト374と、画像形成後の記録媒体314が収容される排出トレイ376と、を備えて構成されている。
定着処理部360から送り出された定着処理後の記録媒体314は、搬送ベルト374によって搬送され、排出トレイ376に排出される。
本発明に係る不吐出補正処理は、このように構成されたインクジェット記録装置に適用することも可能である。
10…ラインヘッド、110、310…インクジェット記録装置、112…印字部、116、314…記録紙(被記録媒体)、124…印字検出部、150…ヘッド、151…ノズル(記録素子)、172…システムコントローラ、180…プリント制御部、184…ヘッドドライバ、192…不吐出情報記憶部、194…特性濃度曲線記憶部、196…濃度補正値記憶部、C1…濃度測定用テストチャート、C2…濃度補正値測定用テストチャート、C3…不吐出検出用テストチャート

Claims (15)

  1. 被記録媒体に対して相対移動される記録ヘッドであって、複数の記録素子を有する記録ヘッドの記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段と、
    前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子である記録不良素子に関する記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、
    前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値を記憶する濃度補正値記憶手段と、
    入力データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した入力データから、前記記録不良素子に対応する画素の隣接画素を記録する隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定手段と、
    前記出力特性記憶手段に記憶されている前記隣接記録素子の出力特性を用いて、前記特定されたデータに対する記録濃度を算出する記録濃度算出手段と、
    前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記出力特性記憶手段は、前記記録ヘッドの記録素子毎の入力データに対する記録濃度を示す特性曲線を記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記濃度補正値記憶手段は、記録色毎に濃度補正値を記憶し、
    前記画像データ補正手段は、前記記録不良素子の記録色に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記濃度補正値記憶手段は、前記被記録媒体の種類毎の濃度補正値を記憶し、
    前記画像データ補正手段は、前記被記録媒体の種類に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記記録不良情報に基づいて前記記録不良素子の分布を検出する手段を備え、
    前記濃度補正値記憶手段は、前記記録不良素子の分布に応じた濃度補正値を記憶し、
    前記画像データ補正手段は、前記検出された記録不良素子の分布に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記濃度補正値は、前記特定されたデータが記録不良素子間の隣接記録素子に対応する画素のデータであるか否かによって値が異なることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 複数の記録素子を有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッド及び被記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを所定の方向に相対移動させる搬送手段と、
    前記記録ヘッドの記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段と、
    前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子である不良記録素子に関する記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、
    前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値を記憶する濃度補正値記憶手段と、
    入力データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した入力データから、前記記録不良素子に対応する画素に隣接する画素であって、前記所定の方向と直交する方向に隣接する画素を記録する隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定手段と、
    前記出力特性記憶手段に記憶されている前記隣接記録素子の出力特性を用いて、前記特定されたデータに対する記録濃度を算出する記録濃度算出手段と、
    前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正手段と、
    前記複数の記録素子及び前記搬送手段を駆動して前記画像データを出力し、前記被記録媒体に出力画像を記録する画像データ出力手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  8. 前記被記録媒体の種類を検出する手段を備え、
    前記濃度補正値記憶手段は、前記被記録媒体の種類毎の濃度補正値を記憶し、
    前記画像データ補正手段は、前記被記録媒体の種類に応じた濃度補正値を用いて前記特定されたデータを補正することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記画像データ出力手段によって記録された濃度補正値測定用テストチャートの出力画像を読み取る手段と、
    前記読み取った濃度補正値測定用テストチャートの出力画像に基づいて前記濃度補正値を算出する濃度補正値算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像記録装置。
  10. 前記画像データ出力手段によって出力された濃度測定用テストチャートの出力画像を読み取る手段と、
    前記読み取った濃度測定用テストチャートの出力画像に基づいて前記記録素子毎の入力に対する出力特性を算出する出力特性算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の画像記録装置。
  11. 前記画像データ出力手段によって出力された記録不良情報取得用テストチャートの出力画像を読み取る手段を備え、
    前記記録不良情報取得手段は、前記読み取った記録不良情報取得用テストチャートの出力画像に基づいて前記複数の記録素子のうち記録不良素子に関する記録不良情報を取得することを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 前記複数の記録素子は、前記被記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列され、
    前記搬送手段は、前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを1回だけ相対移動させて前記被記録媒体の記録可能幅全幅に記録を行うことを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の画像記録装置。
  13. 前記記録素子はインク吐出ノズルであり、
    前記記録不良情報は、インク吐出不良ノズル、インク吐出量異常ノズル、及びインク吐出方向異常ノズルのうち少なくとも1つに関する情報であることを特徴とする請求項7から12のいずれかに記載の画像記録装置。
  14. 被記録媒体に対して相対移動される記録ヘッドが有する複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、
    入力データを取得する画像データ取得工程と、
    前記記録不良素子に対応する画素の隣接画素を記録する隣接記録素子を特定する隣接記録素子特定工程と、
    前記取得した画像データから、前記隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定工程と、
    前記複数の記録素子の記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段から前記隣接記録素子の出力特性を読み出す工程と、
    前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値であって、濃度補正値記憶手段に記憶された濃度補正値を読み出す工程と、
    前記隣接記録素子の出力特性に基づいて、前記補正画像データに対する記録濃度を算出する記録濃度算出工程と、
    前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正工程と、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  15. 被記録媒体に対して相対移動される記録ヘッドが有する複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得する記録不良情報取得工程と、
    入力データを取得する画像データ取得工程と、
    前記記録不良素子に対応する画素の隣接画素を記録する隣接記録素子を特定する隣接記録素子特定工程と、
    前記取得した画像データから、前記隣接記録素子に対応する画素のデータを特定する画像データ特定工程と、
    前記複数の記録素子の記録素子毎の入力に対する出力特性を記憶する出力特性記憶手段から前記隣接記録素子の出力特性を読み出す工程と、
    前記記録不良素子により生じる欠陥画素の出力画像への影響を低減させるための濃度補正値であって、濃度補正値記憶手段に記憶された濃度補正値を読み出す工程と、
    前記隣接記録素子の出力特性に基づいて、前記補正画像データに対する記録濃度を算出する記録濃度算出工程と、
    前記算出した記録濃度と前記濃度補正値とを加算した記録濃度が補正後の記録濃度となるように、前記特定されたデータを補正する画像データ補正工程と、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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