JP7238577B2 - 画像形成装置、温度判定方法および温度判定プログラム - Google Patents

画像形成装置、温度判定方法および温度判定プログラム Download PDF

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本発明は、画像形成装置、温度判定方法および温度判定プログラムに関する。
従来、画像形成装置においては、画像が形成される記録媒体の温度が適正範囲外である場合、画像品質が劣化することが知られている。このような画像品質の劣化を抑制するために、例えば特許文献1では、記録媒体の低カバレッジの領域を探索し、その探索した領域の温度を温度センサーにより検出し、その検出結果に基づいて記録媒体の温度を調整可能な構成が開示されている。
特開2016-168756号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、温度センサーで検出する位置における、記録媒体の温度のみを検出するので、温度センサーで検出していない位置の温度については検出することができない。すなわち、当該構成では、温度センサーで検出していない位置の温度が、当該記録媒体の適正範囲外である場合、なおも画像品質の劣化が発生するというおそれがあった。
本発明の目的は、温度を検出する部品を用いることなく、記録媒体における温度変動を判定することが可能な画像形成装置、温度判定方法および温度判定プログラムを提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
インク滴を吐出することにより、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記記録媒体に形成された前記画像を検出する画像検出部と、
前記画像検出部の検出結果と、前記記録媒体の前記搬送方向の長さ毎に予め算出された温度の情報とに基づいて、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における各位置での前記記録媒体の温度を算出することで前記記録媒体の温度を判定する温度判定部と、
を備える。
本発明に係る温度判定方法は、
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、インク滴を吐出することにより、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置の記録媒体の温度判定方法であって、
前記記録媒体に形成された前記画像を検出し、
前記画像の検出結果と、前記記録媒体の前記搬送方向の長さ毎に予め算出された温度の情報とに基づいて、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における各位置での前記記録媒体の温度を算出することで前記記録媒体の温度を判定する。
本発明に係る温度判定プログラムは、
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、インク滴を吐出することにより、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置の温度判定プログラムであって、
コンピューターに、
前記記録媒体に形成された前記画像を検出する画像検出処理と、
前記画像検出処理の検出結果と、前記記録媒体の前記搬送方向の長さ毎に予め算出された温度の情報とに基づいて、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における各位置での前記記録媒体の温度を算出することで前記記録媒体の温度を判定する温度判定処理と、
を実行させる。
本発明によれば、温度を検出する部品を用いることなく、記録媒体における温度変動を判定することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像の搬送方向の長さと記録媒体の温度との関係を示す図である。 読み取り画像の一例を示す図である。 記録媒体の幅方向の位置毎の、読み取り画像の長さの変化の一例を示す図である。 図5に示す読み取り画像の長さに基づいて算出された温度の一例を示す図である。 温度検出部の検出結果に基づく記録媒体の温度の補正の一例を示す図である。 画像形成装置における記録媒体の温度判定制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 画像の搬送方向の濃度と記録媒体の温度との関係を示す図である。 記録媒体の種類毎の、画像の濃度と温度との関係を示す図である。 記録媒体の種類と適正範囲とを関連付けたテーブルである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、インクジェット方式の画像形成装置であり、ベルト搬送装置2、記録ヘッド3、画像検出部4および温度検出部5等を備えている。
ベルト搬送装置2には、所定の間隔をおいて平行に配置された駆動ローラー21および従動ローラー22に亘って所定幅の無端状の搬送ベルト23が張架されている。駆動ローラー21および従動ローラー22に架け渡された搬送ベルト23の上面は、記録媒体Pを密着させて載置する載置面とされている。ベルト搬送装置2は、本発明の「搬送部」に対応する。
なお、搬送ベルト23の表面には、搬送中の記録媒体Pを搬送ベルト23の上面に密着させるために、地張りと呼ばれる粘着剤が塗布されている。また、駆動ローラー21は、図示しない副走査モーターによって駆動される。
ベルト搬送装置2では、駆動ローラー21が副走査モーターの回転駆動によって、図1中の反時計方向(矢印を参照)に所定速度で回転することにより、従動ローラー22との間に架け渡された搬送ベルト23を回転移動させる。かかる動作により、搬送ベルト23の上面に載置されている記録媒体Pは、副走査方向である図中の矢印A方向に向けて搬送される。
記録媒体Pには、例えば、紙、布帛、プラスチックフィルム、ガラス板等、インクジェット記録に通常使用される記録媒体を使用することができる。記録媒体Pは、所定サイズに裁断されたシート状であってもよいし、ロール状に巻回された元巻から連続して繰り出される長尺状であってもよい。
なお、ベルト搬送装置2における記録媒体Pの搬送面とは反対側には、図示しないベルトクリーニング装置が設けられている。このベルトクリーニング装置によって、搬送ベルト23に付着した異物が除去される。
また、ベルト搬送装置2には、温度調整部24が設けられている。温度調整部24は、例えばファン等の冷却装置やヒーター等の加温装置を含む。温度調整部24は、制御部100の制御の下、搬送ベルト23の温度を調整することにより記録媒体Pの温度を調整する。
記録ヘッド3は、複数の記録素子(インクジェットヘッド)を有しており、搬送ベルト23上の記録媒体Pが載置される面の上方に所定の間隔をおいて配設されている。記録ヘッド3は、その下面に設けられた多数のノズルからインク滴を吐出することにより、搬送ベルト23の回転移動によって搬送される記録媒体P上に所望の画像を記録する。
本実施の形態では、記録ヘッド3は、図示しないキャリッジに搭載されて、間欠的に搬送される記録媒体Pの搬送方向と直交する主査方向に往復移動するシャトル型の記録ヘッドが用いられる。この場合、記録時に、搬送ベルト23は、待機状態と駆動状態を繰り返す間欠動作を行うように、駆動ローラー21の駆動が制御される。
なお、記録ヘッド3は、搬送ベルト23の幅方向に亘って固定状に架け渡され、連続的に搬送される記録媒体P上にインク滴を吐出することによって画像を記録するライン型の記録ヘッドであってもよい。この場合、記録時に、搬送ベルト23は、連続的に移動(回転動作)するように、駆動ローラー21の駆動が制御される。
画像検出部4は、例えばスキャナーであり、搬送方向において記録ヘッド3よりも下流側に設けられている。画像検出部4は、記録媒体Pに形成された画像を検出する。具体的には、画像検出部4は、記録媒体Pの搬送方向と直交する幅方向全域における、画像の搬送方向の長さの情報を検出する。
温度検出部5は、搬送方向において記録ヘッド3よりも上流側に設けられ、記録媒体Pの幅方向の所定位置の温度を検出する温度センサーである。所定位置は、例えば記録媒体Pの幅方向の中央位置である(例えば、図4参照)。なお、所定位置は、中央位置以外の位置であっても良い。
図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、制御部100、記録ヘッド駆動部110、搬送駆動部120、入出力インターフェース130、温度判定部140および適正範囲判定部150を備える。
制御部100は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)、ROM103(Read Only Memory)および記憶部104を有する。
CPU101は、ROM103に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM102に記憶させ、当該プログラムを実行して各種の演算処理を行う。また、CPU101は、画像形成装置1の全体動作を統括的に制御する。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。なお、RAM102は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM103は、CPU101により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部104には、入出力インターフェース130を介して外部装置6から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)および当該プリントジョブに係る画像データが記憶される。記憶部104としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等が併用されても良い。
記録ヘッド駆動部110は、制御部100の制御に基づいて記録ヘッド3に対して適切なタイミングで画像データに応じた駆動信号を供給することにより、記録ヘッド3のノズルから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。記録ヘッド3および記録ヘッド駆動部110は、本発明の「画像形成部」に対応する。
搬送駆動部120は、制御部100の制御に基づいて駆動ローラー21の副走査モーターに駆動信号を供給することにより、搬送ベルト23を所定の速度およびタイミングで回転移動させる。
入出力インターフェース130は、外部装置6と制御部100との間におけるデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース130は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースの何れか、または、これらの組み合わせで構成される。
外部装置6は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース130を介して画像記録命令(プリントジョブ)および画像データ等を制御部100に供給する。
温度判定部140は、画像検出部4の検出結果に基づいて記録媒体Pの温度を判定する。具体的には、温度判定部140は、以下の式(1)を用いて、画像の幅方向全域における記録媒体Pの温度を算出する。
Y=aX+b・・・(1)
Yは、記録媒体Pの温度である。Xは、幅方向の任意の位置における画像の搬送方向の長さである。aは、図3における破線L1の傾きであり、図3に示す例では0.7である。bは、図3における破線L1の切片であり、図3に示す例では-31.9である。式(1)およびa,bの値は、例えば記憶部104に記憶されている。
記録媒体Pの温度と、画像の搬送方向の長さとの関係は例えば、図3に示す破線L1のように変動することが確認されている。図3における縦軸は、記録媒体Pの温度であり、図3における横軸は、画像の搬送方向の長さである。また、図3における画像は、記録媒体Pの幅方向に延びる線状の画像である。
具体的には、記録媒体Pの温度が高くなると、記録媒体Pの搬送方向の長さが長くなる。これは、記録媒体Pの温度上昇によって、記録ヘッド3から吐出されるインクが記録媒体P上で染みこみやすくなったり、濃度が大きくなりやすくなって画像が太くなるためである。また、記録媒体Pの温度低下によって、インクが記録媒体P上で染みこみにくくなったり、濃度が小さくなりやすくなって画像が細くなるためである。
制御部100は、温度判定部140が記録媒体Pの温度を判定する場合、記録媒体Pの幅方向全域に読み取り用の画像(以下、「読み取り画像」)を形成するように記録ヘッド駆動部110を制御する。
例えば、図4に示すように、記録媒体Pの幅方向の全域に読み取り画像Gが形成されたとする。読み取り画像Gは、搬送方向の長さが幅方向において一定となるように形成された線状の画像である。図4における左右方向は、記録媒体Pの幅方向であり、上下方向は、記録媒体Pの搬送方向である。
記録媒体Pが搬送されると、画像検出部4によって、例えば、図5に示すように、読み取り画像Gの幅方向の各位置における、搬送方向の長さの情報が検出される。図4に示す例では、搬送方向の長さが、幅方向において、比較的小さい振幅で振動するように変化している。
温度判定部140は、幅方向における各位置での長さの情報を取得し、上記式(1)のXに当該情報を代入して、幅方向における各位置での記録媒体Pの温度をそれぞれ算出する。
このようにすることで、例えば、図6に示すように、図5に示す搬送方向の長さと同様の態様で変動する温度の情報が算出される。つまり、本実施の形態では、温度検出部5がない領域を含む幅方向全域における記録媒体Pの温度を不足なく算出することができる。
適正範囲判定部150は、温度判定部140により算出(判定)された温度が適正範囲内であるか否かについて判定する。適正範囲は、記録媒体Pにおいて所望の画像が形成される温度範囲であり、例えば実験等によって定められた範囲に予め設定されている。
制御部100は、適正範囲判定部150の判定結果を取得し、温度が適正範囲内ではないと判定された位置が幅方向で存在する場合、温度調整部24を制御して記録媒体Pの温度を調整する。
例えば、温度が適正範囲を超える場合、制御部100は、記録媒体Pの温度が低下するように温度調整部24を制御する。また、温度が適正範囲を下回る場合、制御部100は、記録媒体Pの温度が上昇するように温度調整部24を制御する。
このようにすることで、記録媒体Pの温度を適正範囲内にすることができるので、記録ヘッド3の画像形成における画像の品質を向上させることができる。
なお、適正範囲判定部150は、記録媒体Pの温度が適正範囲を超えた場合に、温度が適正範囲内ではないと判定しても良いし、適正範囲内の温度が適正範囲の上下限に対して所定の範囲内まで近づいた場合、温度が適正範囲内ではないと判定しても良い。また、制御部100は、常時温度調整部24によって記録媒体Pの温度を調整していても良い。
ところで、温度検出部5の検出結果と、温度判定部140による判定結果との差が大きくなる場合がある。この理由としては、記録媒体Pに形成された画像は、記録媒体Pの温度変動以外の要因でも変動する可能性があるからである。
温度検出部5による検出結果は、上述の所定位置のみであるので、例えば図7に示す点Tのみが温度検出部5によって検出される。そのため、温度判定部140は、温度判定部140による判定結果のうち、所定位置での判定温度(実線の点Tに対応する位置)と、温度検出部5での検出温度(点T)との差分を算出する。
そして、温度判定部140は、当該差分の絶対値が所定値以上である場合、幅方向における各位置における温度に当該差分を加算して温度を補正する(破線参照)。所定値は、記録媒体Pにおける適正範囲に応じて適宜設定可能な値である。
つまり、温度判定部140は、温度検出部5の検出結果に基づいて、判定した記録媒体Pの温度を補正する。このようにすることで、温度判定の精度を向上させることができる。
次に、画像形成装置1における記録媒体Pの温度判定制御を実行するときの動作例について説明する。図8は、画像形成装置1における記録媒体Pの温度判定制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図8における処理は、制御部100がプリントジョブの実行指令を受け付けた際に適宜実行される。
図8に示すように、制御部100は、読み取り画像を記録媒体Pに形成するように記録ヘッド駆動部110を制御する(ステップS101)。制御部100は、記録媒体Pの読み取り画像の検出結果を画像検出部4から取得する(ステップS102)。読み取り画像の検出結果を取得した後、制御部100は、読み取り画像の情報から記録媒体Pの温度を算出する(ステップS103)。
次に、制御部100は、温度検出部5の検出結果に基づく検出温度と、ステップS103で算出した記録媒体Pの温度(判定温度)との差分が所定値未満であるか否かについて判定する(ステップS104)。
判定の結果、上記の差分が所定値以上である場合(ステップS104、NO)、制御部100は、上記の差分に基づいて判定温度を補正する(ステップS105)。ステップS105の後、処理はステップS106に遷移する。一方、上記の差分が所定値未満である場合(ステップS104、YES)、制御部100は、記録媒体Pの温度が適正範囲内であるか否かについて判定する(ステップS106)。
判定の結果、記録媒体Pの温度が適正範囲内である場合(ステップS106、YES)、本制御は終了する。一方、記録媒体Pの温度が適正範囲外である場合(ステップS106、NO)、制御部100は、記録媒体Pの温度が適正範囲内になるように記録媒体Pの温度を調整する(ステップS107)。ステップS107の後、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態によれば、記録媒体Pに形成された画像の情報に基づいて記録媒体Pの温度を判定するので、温度検出部5のない領域における記録媒体Pの温度を検出することができる。すなわち、本実施の形態では、温度を検出する部品を用いることなく、記録媒体Pの温度変動を判定することができる。
また、記録媒体Pの温度を判定する場合、記録媒体Pの幅方向全域に読み取り画像を形成するので、記録媒体Pの幅方向における温度変動を不足なく判定することができる。
また、温度検出部5の検出結果に基づいて、記録媒体Pの判定温度を補正するので、記録媒体Pの温度変動の判定精度を向上させることができる。
また、記録媒体Pの温度が適正範囲外である場合、温度調整部24によって記録媒体Pの温度調整を行うので、記録媒体Pの温度を適正範囲内に維持することができ、ひいては画像の品質を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、画像検出部4が記録媒体Pの幅方向における、搬送方向の長さの情報を検出していたが、本発明はこれに限定されず、記録媒体Pの画像が形成された面から反射される画像濃度の情報を検出しても良い。
図9に示す破線L2のように、記録媒体Pに形成された画像の濃度が大きくなるにつれ記録媒体Pの温度が低下することが確認されている。そのため、上記の式(1)の傾きaおよび切片bを図9における破線L2の傾きおよび切片とすることで、温度判定部140は、記録媒体Pの表面の反射濃度の情報に基づいて、記録媒体Pの温度を判定することができる。
図9における破線L2の傾きaは、-2.28であり、図9における破線L2の切片bは、92.3であり、これらの値は、例えば記憶部104に記憶されている。図9等における濃度は、例えば、CIE L*a*b表色系におけるL*値である。
また、画像検出部4は、記録媒体Pの画像が形成された面とは反対側の面の画像濃度の情報を検出するようにしても良い。ただし、記録媒体Pに形成された画像の検出精度の観点から、記録媒体Pにおける画像が形成された面から反射される画像濃度の情報を検出することが好ましい。
また、上記実施の形態では、上述の式(1)によって、記録媒体Pの温度を算出して他が、本発明はこれに限定されない。例えば、記憶部104に、式(1)等を用いて算出した温度と、画像の搬送方向の長さとを関連付けたテーブルを記憶させておき、温度判定部140が記憶部104を参照することで、記録媒体Pの温度を判定しても良い。
また、上記実施の形態では、適正範囲が予め設定されていたが、本発明はこれに限定されず、記録媒体Pの種類に応じて設定されていても良い。
図10に示すように、記録媒体Pの物性値(例えば、浸透度や透気度等)によって、適正範囲が異なることが知られている。図10では、物性値がそれぞれ異なる記録媒体Pの種類B1~B6に形成された画像の濃度と温度との関係が示されている。
そのため、例えば、図11に示すように、記録媒体Pの種類(銘柄等)毎に適正範囲を設定して、記録媒体Pの種類と、適正範囲とを関連付けたテーブルを記憶部104等に記憶させておく。図11における適正範囲は、記録媒体Pの温度の下限値から上限値までの範囲である。
そして、適正範囲判定部150が、記録媒体Pの種類に応じて記憶部104を参照して、対応する適正範囲を選択して、記録媒体Pの温度を判定する。
このようにすることで、記録媒体Pの種類毎に定められた適正範囲に基づいて、記録媒体Pの温度を適切に調整することができる。なお、記録媒体Pの物性値毎に適正範囲が設定されていても良い。
また、上記実施の形態では、記録媒体Pの幅方向全域に読み取り画像Gを形成していたが、本発明はこれに限定されず、どのような読み取り画像Gであっても良い。例えば、記録媒体Pにおける、温度検出部5の所定位置に対応する領域以外の領域に読み取り画像を形成しても良い。
例えば、図4に示すように、温度検出部5が幅方向の中央位置に配置されているので、制御部100は、中央位置以外の位置に読み取り画像を形成するように記録ヘッド3を制御する。
このようにすることで、中央位置の温度については温度検出部5の検出結果により検出し、中央位置以外の温度については、温度判定部140の判定結果により検出することができる。その結果、記録媒体Pの幅方向全域について不足なく温度を検出することができ、かつ、幅方向全域に読み取り画像を形成する構成と比較して、読み取り画像に用いるインク量を節約することができる。
また、上記実施の形態では、温度調整部24により記録媒体Pの温度を調整していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部100が、温度判定部140の判定結果に基づいて、記録媒体Pへの画像形成条件を変更するように記録ヘッド3を制御しても良い。
例えば、制御部100は、記録媒体Pの温度が高い場合、インクが記録媒体Pに染みこみやすくなるので、インク量を減少させるように記録ヘッド3を制御する。また、制御部100は、記録媒体Pの温度が低い場合、インクが記録媒体Pに染みこみにくくなるので、インク量を増大させるように記録ヘッド3を制御する。
これにより、画像の品質を向上させることができる。また、温度調整部24と併用して記録媒体Pへの画像形成条件を変更するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、温度検出部5が搬送方向において記録ヘッド3よりも上流側に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、記録ヘッド3よりも下流側に設けられていても良い。ただし、記録媒体Pの温度の画像形成への影響度を考慮すると、温度検出部5が記録ヘッド3よりも上流側に設けられていることが好ましい。
また、上記実施の形態では、温度検出部5が設けられていたが、本発明はこれに限定されず、温度検出部5が設けられていなくても良い。
また、上記実施の形態では、温度判定部140および適正範囲判定部150が、別々に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、温度判定部および適正範囲判定部が制御部に組み込まれていても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
2 ベルト搬送装置
3 記録ヘッド
4 画像検出部
5 温度検出部
6 外部装置
21 駆動ローラー
22 従動ローラー
23 搬送ベルト
24 温度調整部
100 制御部
110 記録ヘッド駆動部
120 搬送駆動部
130 入出力インターフェース
140 温度判定部
150 適正範囲判定部

Claims (13)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    インク滴を吐出することにより、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体に形成された前記画像を検出する画像検出部と、
    前記画像検出部の検出結果と、前記記録媒体の前記搬送方向の長さ毎に予め算出された温度の情報とに基づいて、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における各位置での前記記録媒体の温度を算出することで前記記録媒体の温度を判定する温度判定部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    インク滴を吐出することにより、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体に形成された前記画像を検出する画像検出部と、
    前記画像検出部の検出結果に基づいて前記記録媒体の温度を判定する温度判定部と、
    を備え、
    前記画像検出部は、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における、前記画像の前記搬送方向の長さの情報を検出する、
    像形成装置。
  3. 前記画像検出部は、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における、前記記録媒体の前記画像が形成された面の画像濃度の情報を検出する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像検出部は、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における、前記記録媒体の前記画像が形成された面とは反対側の面の画像濃度の情報を検出する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、前記温度判定部が前記記録媒体の温度を判定する場合、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向全域に読み取り用の画像を形成する、
    請求項1~4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向の所定位置の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記画像形成部は、前記温度判定部が前記記録媒体の温度を判定する場合、前記記録媒体の前記幅方向において、前記所定位置に対応する領域以外の領域に読み取り用の画像を形成する、
    請求項1~4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向の所定位置の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記温度判定部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて、判定した前記記録媒体の温度を補正する、
    請求項1~の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記温度判定部により判定された前記記録媒体の温度が適正範囲内であるか否かについて判定する適正範囲判定部を備える、
    請求項1~7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記適正範囲は、前記記録媒体の種類に応じて設定される、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記適正範囲判定部により前記温度が前記適正範囲内ではないと判定された場合、前記記録媒体の温度を調整する温度調整部を備える、
    請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成部は、前記温度判定部の判定結果に基づいて、前記記録媒体への画像形成条件を変更する、
    請求項1~10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、インク滴を吐出することにより、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置の記録媒体の温度判定方法であって、
    前記記録媒体に形成された前記画像を検出し、
    前記画像の検出結果と、前記記録媒体の前記搬送方向の長さ毎に予め算出された温度の情報とに基づいて、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における各位置での前記記録媒体の温度を算出することで前記記録媒体の温度を判定する温度判定方法。
  13. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、インク滴を吐出することにより、前記搬送方向に搬送される前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置の温度判定プログラムであって、
    コンピューターに、
    前記記録媒体に形成された前記画像を検出する画像検出処理と、
    前記画像検出処理の検出結果と、前記記録媒体の前記搬送方向の長さ毎に予め算出された温度の情報とに基づいて、前記記録媒体の前記搬送方向と直交する幅方向における各位置での前記記録媒体の温度を算出することで前記記録媒体の温度を判定する温度判定処理と、
    を実行させる温度判定プログラム。
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