JP2009241499A - インクジェット記録装置及びテスト画像形成方法並びにテスト画像形成プログラム - Google Patents

インクジェット記録装置及びテスト画像形成方法並びにテスト画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の記録解像度よりも低い解像度を有する読取手段を用いて、1ノズルごとに吐出異常の有無を判断することを可能としたインクジェット記録装置及びテスト画像形成方法並びにテスト画像形成プログラムを提供する。
【解決手段】インラインセンサを有するインクジェット記録装置を用いて、記録媒体の非画像部にテスト画像200を形成する。テスト画像200はX方向に配置ピッチPTXで配置され、Y方向に配置ピッチPTYで配置された縦線224から構成される。縦線224のX方向の配置ピッチPTXはX方向の検出ピッチPSX以上であり、縦線224のY方向の配置ピッチPTYはY方向の検出ピッチPSYのN倍(Nは自然数)となっている。また、Y方向には記録媒体の搬送変動に対応する隙間225が設けられている。縦線224のY方向の配置ピッチPTYをY方向の検出ピッチPSYの2倍以上としてもよい。
【選択図】図9

Description

本発明はインクジェット記録装置及びテスト画像形成方法並びにテスト画像形成プログラムに係り、特にインクジェット記録装置などの画像検出装置におけるインライン検査及び吐出異常検出技術に関する。
従来、汎用の画像形成装置としてインクジェット記録装置が好適に用いられている。インクジェット記録装置は、インクジェットヘッドに設けられた多数のノズルから黒、シアン、マゼンダ、イエローなどのカラーインクを吐出して、記録媒体上にカラー画像を形成する。しかし、インクジェット記録装置では、インクが吐出されない不吐出、飛翔方向の異常、吐出量の異常などの吐出異常が発生すると、画像の品質が著しく低下してしまう。特に、記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を有するフルライン型ヘッドによるシングルパス画像形成では、上述したような吐出異常が発生すると、記録媒体に搬送方向に沿った白スジが発生し、記録画像の品質低下が顕著に現れる。インクジェット記録装置では、吐出異常の有無を判断するための様々な方法が提案されている。
例えば、検査対象の記録媒体の走査方向(搬送方向)と直交する方向にフォトセルを並べた構造を有するラインCCD(Charged Coupled Device)を用いたインライン検査装置を備え、記録媒体上にテストパターンを印字して、テストパターンを当該インライン検査装置によって読み取り、読取結果から吐出異常を判断する方法が挙げられる。
特許文献1に記載されたラインインクジェットプリンタは、印刷用紙の印刷領域幅よりも幅広のプリントヘッドを固定して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、用紙の一部に吐出ノズルを一定間隔でずらして印刷したテストパターンをスキャナ部で読み取り、複数ページ又は1ページごとに全ノズルの不吐出チェックを行うように構成されている。
特開2004−9474号公報
しかしながら、ノズルごとに吐出異常の有無を正確に判断するためには、印字解像度よりも高い読取解像度を有するラインCCDを用意する必要があるが、高解像度のラインCCDは低解像度のラインCCDに比べて、検出信号の読み出しに要する時間が長くなってしまい、検出効率の低下が懸念される。また、高解像度のラインCCDは高価であり、コスト面で不利である。一方、低解像度のラインCCDを用いると、1素子の検出エリアの複数のドットが存在してしまうことがあり、ノズルごと(1ドットごと)の検出は極めて困難である。
特許文献1に記載された発明では、印刷解像度と同一もしくは、それ以上の読取解像度を持つスキャナ部によって画像を読み取るものであって、特許文献1には印刷解像度よりも低い読取解像度を持つスキャナ部を適用する場合についは一切開示されていない。
即ち、特許文献1の開示内容は、用紙の一部分に1onNoff(N=自然数)の縦線テストパターン(印字ノズルをずらして印字された複数本の用紙の搬送方向に沿ったラインからなるテストパターン)を印刷し、当該テストパターンを読み取って2値化処理する方法であり、ラインスキャンレートが1(msec/Line)、紙送り速度が1(m/sec)の場合のパターンの幅は1mm(=1(m/sec)×0.001(sec/Line))と計算され、これは吐出ノズルの印刷分解能とスキャナ部の読取分解能が近い場合(又は、吐出ノズルの印刷分解能に対してスキャナ部の読取分解能が細かい場合)であって、吐出ノズルの印刷解像度に対してスキャナ部の読取解像度が粗い場合には、Nをどのように設定するかを示していない。
吐出ノズルの印刷解像度に対してスキャナ部の読取解像度が粗い場合には、スキャナ部の1つの検出画素中に複数のラインを読込むことになり、その結果、不吐出ノズルの位置が特定できないという欠点が存在している。搬送方向においては、スキャナ部の読取解像度が十分な大きさでなければ、検査センサの1画素の中に次の段の画素を含んでしまい、搬送方向においても、不吐出ノズルを特定できないという問題があった。
即ち、用紙の搬送方向についても十分な長さがなければ、1つの検出素子で2本のパターンを読み取ってしまい、不吐出ノズルを特定できないという問題が存在する。
更に、主走査方向(用紙の幅方向、X方向)、副走査方向(搬送方向、Y方向)ともに、吐出液滴の大きさ、飛翔方向が変動した場合、又は用紙に対して吐出ヘッドの位置がずれた場合には、一旦設定したX方向のテストパターン間の距離、即ち、1onNoffにおけるN数が適切でなくなり、スキャナ部の1つの検出画素に複数の吐出液滴を含む状況になってしまうという欠点がある。Y方向のテストパターンの長さにおいても、スキャナ部の1つの検出画素に対して1ノズルからの吐出しか含まない状態に設定した後、打滴の大きさ、方向、吐出ヘッドの位置ずれが発生した場合に、スキャナ部の1つの検出画素に複数ノズルからの打滴が含まれる状態に変化して、ノズルを特定できないという欠点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、画像の記録解像度よりも十分に低い解像度を有する読取手段を用いて、1ノズルごとに吐出異常の有無を判断することを可能としたインクジェット記録装置及びテスト画像形成方法並びにテスト画像形成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体にインクを打滴する複数のノズルを具備するヘッドと、前記記録媒体を所定の方向に搬送する搬送手段と、前記ヘッドのインク打滴を制御する打滴制御手段と、前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記記録媒体にテスト画像を形成するテスト画像形成手段と、前記記録媒体の搬送路上に設けられ、前記記録媒体上のテスト画像を読み取り、前記記録媒体搬送方向と直交する記録媒体の幅方向の全幅に対応する長さにわたる画像読取構造を有する読取手段と、を備え、前記テスト画像は、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは自然数)の長さを有するとともに、前記縦線のY方向の長さは前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を有することを特徴とする。
本発明によれば、ヘッドの打滴解像度よりも低い読取解像度を有する読取手段を用いたテスト画像の読み取りにおいて、ヘッド(ノズル)の打滴ピッチ及び読取手段の読取ピッチからテスト画像を構成する複数の縦線同士のX方向、Y方向の離れた間隔、縦線のY方向の流さを変化させて、テスト画像の最適条件を設定することで、記録媒体の搬送変動によるテスト画像の位置変動の影響がより小さなテスト画像を形成することができ、テスト画像読取の信頼性が向上し、読取エラーを減らすことができる。
即ち、1つのノズルから1本の縦線を形成して構成されるテスト画像を用いた打滴異常検出において、1つの読取素子の読取領域には各ノズルから吐出されたインクより形成された縦線が2つ以上入ることがないので、縦線ごとに異常を判断し、ノズルごとに吐出異常の有無を判断することができる。
言い換えると、記録媒体の搬送方向と直交するX方向について、縦線の配置ピッチPTXと読取手段のX方向の読取ピッチ(検出素子のX方向の配置ピッチ)PSXとの関係を、PTX>PSXとすることで、X方向について1つの読取領域には、1本の縦線が存在するか、縦線が存在しないかの何れかになる。
また、記録媒体の搬送方向と平行のY方向について、縦線の配置ピッチPTYと読取手段のY方向の読取ピッチPSYとの関係を、PTY=PSY×N(但し、Nは自然数)として、縦線のY方向の配置ピッチの周期性をY方向の読取周期に合わせることで、Y方向について1つの読取領域には、1本の縦線が存在するか、縦線が存在しないかの何れかの状態にすることができる。
更に、縦線のY方向の長さLが=PSY−WとなるようにY方向の長さがWの隙間を設けることで、記録媒体の搬送変動が生じた場合に記録媒体のY方向の位置(即ち、テスト画像のY方向の位置)がずれた場合にも、記録媒体の搬送変動の影響を受けることなく、好ましいテスト画像の読み取りを行うことができる。
なお、本明細書では「打滴」という用語と「吐出」という用語は共通の概念を示す用語として区別せずに用いることとする。
読取手段に含まれる画像読取構造は、読取素子と、縮小レンズなどの光学系と、を備え、記録媒体の全幅の読み取りが可能となるように構成してもよい。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明に係る本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体にインクを打滴する複数のノズルを具備するヘッドと、前記記録媒体を所定の方向に搬送する搬送手段と、前記ヘッドのインク打滴を制御する打滴制御手段と、前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記記録媒体にテスト画像を形成するテスト画像形成手段と、前記記録媒体の搬送路上に設けられ、前記記録媒体上のテスト画像を読み取り、前記記録媒体搬送方向と直交する記録媒体の幅方向の全幅に対応する長さにわたる画像読取構造を有する読取手段と、を備え、前記テスト画像は、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチの2倍以上の長さを有するともに、前記縦線のY方向の長さは前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、1つのノズルから1本の縦線を形成して構成されるテスト画像を用いた打滴異常検出において、1つの読取素子の読取領域には各ノズルから吐出されたインクより形成された縦線が2つ以上入ることがないので、縦線ごとに異常を判断し、ノズルごとに吐出異常の有無を判断することができる。
即ち、記録媒体の搬送方向と直交するX方向について、縦線の配置ピッチPTXと読取手段のX方向の読取ピッチ(検出素子のX方向の配置ピッチ)PSXとの関係を、PTX>PSXとすることで、X方向について1つの読取領域には、1本の縦線が存在するか、縦線が存在しないかの何れかになる。
また、記録媒体の搬送方向と平行のY方向について、縦線の配置ピッチPTYと読取手段のY方向の読取ピッチPSYとの関係を、PTY>PSY×N’(但し、N’>2)として、Y方向について、Y方向の読取ピッチ以上のY方向の長さを有する空白行(縦線が存在しない領域)を設けることで、Y方向についても、1つの読取領域には1本の縦線が存在するか、縦線が存在しないかの何れかにすることができる。
更に、縦線のY方向の長さLが=PSY−WとなるようにY方向の長さがWの隙間を設けることで、記録媒体の搬送変動が生じた場合に記録媒体のY方向の位置(即ち、テスト画像のY方向の位置)がずれた場合にも、記録媒体の搬送変動の影響を受けることなく、好ましいテスト画像の読み取りを行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは2以上の自然数)の長さを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、更に、縦線のY方向の配置ピッチPTYと読取手段のY方向の読取ピッチPSYとの関係を、PTY=PSY×N(但し、Nは自然数)として、縦線のY方向の配置ピッチの周期性をY方向の読取周期に合わせることで、Y方向について1つの読取領域には、1本の縦線が存在するか、縦線が存在しないかの何れかの状態にすることをより確実に実現し得る。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記縦線のX方向の配置ピッチは、前記読取手段のX方向の読取ピッチのm倍(但し、mは2以上の整数)であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、更に、縦線のX方向の配置ピッチの周期性をX方向の読取周期に合わせることで、X方向についても1つの読取領域には、1本の縦線が存在するか、縦線が存在しないかの何れかの状態にすることをより確実に実現し得る。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記打滴制御手段は、前記テスト画像の形成開始位置を前記記録媒体上の前記読取手段の読取開始位置に合わせるように前記ヘッドのインク打滴を制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、読取手段の読取周期とテスト画像を構成する縦線の周期の位相合わせを行うことで、より確実に、1つの読取領域に1つ以下の縦線が存在する状態を実現し得る。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記テスト画像を形成する前記縦線の長さを変化させながら前記読取手段によって前記縦線を読み取り、前記読取手段から得られる読取信号の強度が最大となる前記縦線の最適長さを求める算出手段を備え、前記打滴制御手段は、前記縦線のY方向の長さが前記算出手段によって求められた最適長さとなる前記縦線を形成するように、前記ヘッドのインク打滴を制御することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、縦線のY方向の長さを読取手段の読取感度の適応した最適長さとすることで、読取エラーを減らすことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記テスト画像は、前記記録媒体の実技画像が形成される画像領域のY方向の上流側及び下流側の少なくとも何れか一方に設けられた非画像部に形成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、実技画像の前側或いは後ろ側にテスト画像を形成することで、実技画像形成時のインライン検出が可能となり、実技画像の前側のテスト画像を用いた検出結果を直後の実技画像形成に反映させることができる。
請求項8に記載の発明は、請請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、複数の色に対応した前記ヘッドを色ごとに備え、前記テスト画像は、1つの検出領域に異なる色の縦線が形成されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、複数ヘッド分のテスト画像の読み取りを同時に行うことができ、テスト画像の読取効率の向上が見込まれる。
複数色の読み取りに対応する読取手段を備える態様が好ましい。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、複数の色に対応した前記ヘッドを色ごとに備え、前記テスト画像は、ヘッドごとに別々に形成されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、ヘッドごと(色ごと)にテスト画像の読み取りが行われるので、テスト画像の読取精度の向上が見込まれる。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記読取手段によって前記テスト画像を読み取った読取結果に基づいて、前記ヘッドにおける異常ノズルの有無を判断する異常判断手段を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、ノズルごとに異常の有無を判断することができる。
ノズルの異常とは、打滴異常、吐出異常と呼ばれる概念を含み、例えば、ノズルからインクが吐出されない不吐出や、インク吐出量の異常、吐出位置の異常などの打滴(吐出)に関する異常が挙げられる。
請求項11に記載の発明は、請求項10記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記異常判断手段によって異常ノズルが発見された場合に、画像データを補正する画像補正手段を備え、前記打滴制御手段は、前記画像補正手段によって補正された画像データに基づいて前記ヘッドのインク打滴を制御することを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、異常ノズルが発見されたときには、画像補正が行われるように構成するので、ノズルの異常による画像品質の低下が防止される。
画像処理には、異常ノズルの隣接ノズルから代替打滴を行うように、画像データ(ドットのデータ)を変更する処理や、インク打滴サイズを変更する処理が挙げられる。
請求項12記載の発明は、請求項10又は11記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記異常判断手段によって異常ノズルが発見された場合は、異常と判断されたノズルに対して回復処理を施す回復処理手段を備えたことを特徴とする。
請求項12に記載の発明によれば、異常ノズルに対して回復処理が施されるので、ノズルの異常による画像品質の低下が防止される。
回復処理には、異常原因となっている劣化インクをノズルから吐出する予備吐出処理(フラッシング)や、ノズルを介して当該劣化インクを吸引する吸引処理などが挙げられる。
また、上記目的を達成するための方法発明を提供する。即ち、請求項13に記載の発明に係るテスト画像形成方法は、記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成方法であって、前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは自然数)の長さを有するとともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とする。
当該インクジェット記録装置において、請求項13に係る発明によって形成されたテスト画像を読み取る読取工程と、読取結果に基づいてノズルごとに異常の有無を判断する異常判断工程と、を含むノズル異常検出方法を行うことが可能である。
また、前記ノズル異常検出方法において、ノズルの異常が発見された場合に、画像データの補正を行う画像補正工程や、異常ノズルに対して回復処理を施す回復処理工程を含む態様が好ましい。
また、請求項14に記載の発明に係るテスト画像形成方法は、記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成方法であって、前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチの2倍以上の長さを有するともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とする。
また、本発明は上記目的を達成するためのプログラム発明を提供する。即ち、請求項15に記載の発明に係るテスト画像形成プログラムは、記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成プログラムであって、前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは自然数)の長さを有するとともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とする。
当該テスト画像形成プログラムは、当該テスト画像形成プログラムが適用される装置内部に記憶されていてもよいし、当該装置と分離可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
また、請求項16に記載の発明に係るテスト画像形成プログラムは、記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成方法であって、前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチの2倍以上の長さを有するともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とする。
本発明によれば、ヘッド(ノズル)の打滴ピッチ及び読取手段の読取ピッチからテスト画像を構成する複数の縦線同士のX方向、Y方向の離れた間隔、縦線のY方向の流さを変化させて、テスト画像の最適条件を設定することで、記録媒体の搬送変動よるテスト画像の位置変動の影響がより小さなテスト画像を形成することができ、テスト画像読取の信頼性が向上し、読取エラーを減らすことができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔装置構成〕
図1に示すインクジェット記録装置100は、記録媒体114の片面のみに印刷可能な片面機である。このインクジェット記録装置100は、記録媒体114を供給する給紙部102と、記録媒体114に対して浸透抑制処理を行う浸透抑制処理部104と、記録媒体114に処理液を付与する処理液付与部106と、記録媒体114に色インクを付与して画像形成を行う印字部108と、記録媒体114に記録された画像に定着処理を施す定着処理部110と、画像が形成された記録媒体114を搬送して排出する排紙部112とから主に構成される。
給紙部102には、記録媒体114を積載する給紙台120が設けられている。給紙台120の前方(図1において左側)にはフィーダボード122が接続されており、給紙台120に積載された記録媒体114は1番上から順に1枚ずつフィーダボード122に送り出される。フィーダボード122に送り出された記録媒体114は、渡し胴124aを介して、浸透抑制処理部104の圧胴126aの表面(周面)に給紙される。
渡し胴124a及び圧胴126aには、記録媒体114の先端部を保持するグリッパー(不図示)が設けられている。渡し胴124aのグリッパーの保持された記録媒体114の先端部が渡し胴124aと圧胴126aとの記録媒体114の受け渡し位置に到達すると、渡し胴124aのグリッパーから圧胴126aのグリッパーへ記録媒体114の先端部の受け渡しが行われる。本例では、1つの圧胴126に2個のグリッパーが設けられ、1つの渡し胴124に1個のクリッパーが設けられている。
浸透抑制処理部104には、圧胴126aの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126aの表面に対向する位置に、用紙予熱ユニット128、浸透抑制剤ヘッド130、及び浸透抑制剤乾燥ユニット132がそれぞれ設けられている。
用紙予熱ユニット128及び浸透抑制剤乾燥ユニット132には、それぞれ所定の範囲で温度制御可能なヒータが設けられる。圧胴126aに保持された記録媒体114が、用紙予熱ユニット128や浸透抑制剤乾燥ユニット132に対向する位置を通過する際、これらユニットのヒータによって加熱される。
浸透抑制剤ヘッド130は、圧胴126aに保持される記録媒体114に対して浸透抑制剤を打滴するものであり、後述する印字部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bと同一構成が適用される。
本例では、記録媒体114の表面に対して浸透抑制処理を行う手段として、インクジェットヘッドを適用したが、浸透抑制処理を行う手段については特に本例に限定されるものではない。例えば、スプレー方式、塗布方式などの各種方式を適用することも可能である。
本例では、浸透抑制剤として、熱可塑性樹脂ラテックス溶液が好適に用いられる。もちろん、浸透抑制剤は、熱可塑性樹脂ラテックス溶液に限定されるものではなく、例えば、平板粒子(雲母等)や撥水剤(フッ素コーティング剤)などを適用することも可能である。
浸透抑制処理部104に続いて処理液付与部106が設けられている。浸透抑制処理部104の圧胴126aと処理液付与部106の圧胴126bとの間には、これらに対接するようにして渡し胴124bが設けられている。これにより、浸透抑制処理部104の圧胴126aに保持された記録媒体114は、浸透抑制処理が行われた後に、渡し胴124bを介して処理液付与部106の圧胴126bに受け渡される。
処理液付与部106には、圧胴126bの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126bの表面に対向する位置に、用紙予熱ユニット134、処理液ヘッド136、及び処理液乾燥ユニット138がそれぞれ設けられている。
処理液付与部106の各部(用紙予熱ユニット134、処理液ヘッド136、及び処理液乾燥ユニット138)については、上述した浸透抑制処理部104の用紙予熱ユニット128、浸透抑制剤ヘッド130、及び浸透抑制剤乾燥ユニット132とそれぞれ同様の構成が適用されるため、ここでは説明を省略する。もちろん、浸透抑制処理部104と異なる構成を適用することも可能である。
本例で用いられる処理液は、後段の印字部108に配置される各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bから記録媒体114に向かって吐出されるインクに含有される色材を凝集させる作用を有する酸性液である。
処理液乾燥ユニット138のヒータの加熱温度は、圧胴126bの回転方向上流側に配置される処理液ヘッド136の吐出動作によって記録媒体114の表面に付与された処理液を乾燥させて、記録媒体114上に固体状又は半固溶状の凝集処理剤層(処理液が乾燥した薄膜層)が形成されるような温度に設定される。
ここでいう「固体状または半固溶状の凝集処理剤層」とは、以下に定義する含水率が0〜70%の範囲のものを言うものとする。
Figure 2009241499
本例の如く、記録媒体114上に処理液が付与される前に、用紙予熱ユニット134のヒータによって記録媒体114を予備加熱する態様が好ましい。この場合、処理液の乾燥に要する加熱エネルギーを低く抑えることが可能となり、省エネルギー化を図ることができる。
処理液付与部106に続いて印字部108が設けられている。処理液付与部106の圧胴126bと印字部108の圧胴126cとの間には、これらに対接するようにして渡し胴124cが設けられている。これにより、処理液付与部106の圧胴126bに保持された記録媒体114は、処理液が付与されて固体状又は半固溶状の凝集処理剤層が形成された後に、渡し胴124cを介して印字部108の圧胴126cに受け渡される。
印字部108には、圧胴126cの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126cの表面に対向する位置に、CMYKRGBの7色のインクにそれぞれ対応したインクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bと、溶媒乾燥ユニット142a、142bがそれぞれ設けられている。
各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bは、上述した浸透抑制剤ヘッド130や処理液ヘッド136と同様に、インクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)が適用される。即ち、各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bは、それぞれ対応する色インクの液滴を圧胴126cに保持された記録媒体114に向かって吐出する。
各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bは、それぞれ圧胴126cに保持される記録媒体114における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有し、そのインク吐出面には画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズル(図1中不図示、図3に符号161で図示)が複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bが圧胴126cの回転方向(記録媒体114の搬送方向)と直交する方向に延在するように固定設置される(図2参照)。
記録媒体114の画像形成領域の全幅をカバーするノズル列を有するフルラインヘッドがインク色毎に設けられる構成によれば、記録媒体114の搬送方向(副走査方向)について、記録媒体114と各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bを相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録媒体114の画像形成領域に1次画像を記録することができる。これにより、記録媒体114の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシリアル(シャトル)型ヘッドが適用される場合に比べて高速印字が可能であり、プリント生産性を向上させることができる。
また、本例では、CMYKRGBの7色の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
溶媒乾燥ユニット142a、142bは、上述した用紙予熱ユニット128、134や浸透抑制剤乾燥ユニット132、処理液乾燥ユニット138と同様に、所定の範囲で温度制御可能なヒータを含んで構成される。後述するように、記録媒体114上に形成された固体状又は半固溶状の凝集処理剤層上にインク液滴が打滴されると、記録媒体114上にはインク凝集体(色材凝集体)が形成されるとともに、色材と分離されたインク溶媒が広がり、凝集処理剤が溶解した液体層が形成される。このようにして記録媒体114上に残った溶媒成分(液体成分)は、記録媒体114のカールだけでなく、画像劣化を招く要因となる。そこで、本例では、各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bからそれぞれ対応する色インクが記録媒体114上に打滴された後、溶媒乾燥ユニット142a、142bのヒータによって加熱を行い、溶媒成分を蒸発させ、乾燥を行っている。
印字部108に続いて定着処理部110が設けられている、印字部108の圧胴126cと定着処理部110の圧胴126dとの間には、これらに対接するように渡し胴124dが設けられている。これにより、印字部108の圧胴126cに保持された記録媒体114は、各色インクが付与された後に、渡し胴124dを介して定着処理部110の圧胴126dに受け渡される。
定着処理部110には、圧胴126dの回転方向(図1において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126dの表面に対向する位置に、印字部108による印字結果を読み取るインラインセンサ144、加熱ローラ148a,148bがそれぞれ設けられている。
なお、本例では、画像記録後の定着手段の一例として、加熱及び加圧による態様を例示したが、透明UVインク打滴部が透明UVインクを打滴した後に、UV光を照射して透明UVインクの硬化とともに、記録媒体114に画像を定着させる構成など他の構成を適用してもよい。
インラインセンサ144は、印字部108の印字結果(各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bの打滴結果)を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例では、記録媒体114の非画像部にテストパターンを形成し(図8参照)、インラインセンサ144によってテストパターンを読み取り、その読取結果に基づいて各ノズルについて吐出異常の有無を判断するインライン検出が行われるように構成されている。なお、詳細は後述するが、本例に適用されるインラインセンサ144は、複数の検出画素(読取素子)が記録媒体114の幅方向に沿って一列に並べられたラインCCD(又は、複数の検査画素が2次元状に配置されたエリアセンサ)と、ラインCCD(又は、エリアセンサ)によって記録媒体114の幅方向を一括して読取れるように配置された縮小レンズと、を含む構成であり、印字部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bの記録解像度よりも十分に低い読取解像度を有している。
定着処理部110に続いて排紙部112が設けられている。排紙部112には、定着処理が施された記録媒体114を受ける排紙胴150と、該記録媒体114を積載する排紙台152と、排紙胴150に設けられたスプロケットと排紙台152の上方に設けられたスプロケットとの間に掛け渡され、複数の排紙用グリッパーを備えた排紙用チェーン154とが設けられている。
次に、印字部108に配置されるインクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bの構造について詳説する。なお、インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号160によってインクヘッド(以下、単に「ヘッド」と称することもある。)を示す。
図3(a)はヘッド160の構造例を示す平面透視図であり、図3(b)はその一部の拡大図であり、図3(c)はヘッド160の他の構造例を示す平面透視図である。また、図4はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図3(a)、(b)中の4−4線に沿う断面図)である。
記録媒体114上に形成されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド160におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド160は、図3(a)、(b)に示すように、インク滴の吐出孔であるノズル161と、各ノズル161に対応する圧力室162等からなる複数のインク室ユニット163をマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(記録媒体搬送方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体114の搬送方向と略直交する方向に記録媒体114の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図3(a)の構成に代えて、図3(c)に示すように、複数のノズル161が2次元に配列された短尺のヘッドブロック160’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体114の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。また、図示は省略するが、短尺のヘッドを一列に並べてラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル161に対応して設けられている圧力室162は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル161と供給口164が設けられている。各圧力室162は供給口164を介して共通流路165と連通されている。共通流路165はインク供給源たるインク供給タンク(不図示)と連通しており、該インク供給タンクから供給されるインクは共通流路165を介して各圧力室162に分配供給される。
圧力室162の天面を構成し共通電極と兼用される振動板166には個別電極167を備えた圧電素子168が接合されており、個別電極167に駆動電圧を印加することによって圧電素子168が変形してノズル161からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路165から供給口164を通って新しいインクが圧力室162に供給される。
本例では、ヘッド160に設けられたノズル161から吐出させるインクの吐出力発生手段として圧電素子168を適用したが、圧力室162内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
かかる構造を有するインク室ユニット163を図5に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット163を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル161が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、記録媒体114の幅方向(記録媒体114の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるラインまたは複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図3(a),(b)に示すようなマトリクス状に配置されたノズル161を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。即ち、ノズル161-11、161-12、16-13、161-14、161-15、161-16を1つのブロックとし(他にはノズル161-21、…、161-26を1つのブロック、ノズル161-31、…、161-36を1つのブロック、…として)、記録媒体114の搬送速度に応じてノズル161-11、161-12、…、161-16を順次駆動することで記録媒体114の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと記録媒体114とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるラインまたは複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。即ち、本実施形態では、記録媒体114の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する記録媒体114の幅方向が主走査方向ということになる。なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。例えば、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
本発明の適用範囲はライン型ヘッドによる印字方式に限定されず、記録媒体114の幅方向の長さに満たない短尺のヘッドを記録媒体114の幅方向に走査させて当該幅方向の印字を行い、1回の幅方向の印字が終わると記録媒体114を幅方向と直交する方向に所定量だけ移動させて、次の印字領域の記録媒体114の幅方向の印字を行い、この動作を繰り返して記録媒体114の印字領域の全面にわたって印字を行うシリアル方式を適用してもよい。
〔供給系の構成〕
図6はインクジェット記録装置100におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インク供給タンク170はヘッド160にインクを供給する基タンクであり、先に説明したインク貯蔵/装填部に含まれる。インク供給タンク170の形態には、インク残量が少なくなった場合に不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。
図6に示すように、インク供給タンク170とヘッド160の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ172が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図6には示さないが、ヘッド160の近傍又はヘッド160と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置100には、ノズル161の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ174と、ヘッド160のインク吐出面の清掃手段としてクリーニングブレード176が設けられている。
これらキャップ174及びクリーニングブレード176を含むメンテナンスユニットに対してヘッド160は、不図示の移動機構によって相対移動可能であり、必要に応じて記録のための位置からメンテナンスユニットの上方に移動される。
キャップ174は、図示せぬ昇降機構によってヘッド160に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ174を所定の上昇位置まで上昇させ、ヘッド160に密着させることにより、ノズル面をキャップ174で覆う。
印字中又は待機中において、特定のノズル161の使用頻度が低くなり、ある時間以上インクが吐出されない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してインク粘度が高くなってしまう。このような状態になると、圧電素子168が動作してもノズル161からインクを吐出できなくなってしまう。
このような状態になる前に(圧電素子168の動作により吐出が可能な粘度の範囲内で)圧電素子168を動作させ、その劣化インク(粘度が上昇したノズル近傍のインク)を排出すべくキャップ174(インク受け)に向かって予備吐出(パージ、空吐出、つば吐き、ダミー吐出)が行われる。
また、ヘッド160内のインク(圧力室162内)に気泡が混入した場合、圧電素子168が動作してもノズルからインクを吐出させることができなくなる。このような場合にはヘッド160にキャップ174を当て、吸引ポンプ177で圧力室162内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク178へ送液する。
この吸引動作は、初期のインクのヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。なお、吸引動作は圧力室162内のインク全体に対して行われるので、インク消費量が大きくなる。したがって、インクの粘度上昇が小さい場合には予備吐出を行う態様が好ましい。
クリーニングブレード176はゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構によりヘッド160のインク吐出面に摺動可能である。インク吐出面にインク液滴または異物が付着した場合、クリーニングブレード176をインク吐出面に摺動させることでインク吐出面を拭き取り、インク吐出面を清掃する。
本例に示すインクジェット記録装置100は、インラインセンサ144(図1参照)の読取結果に応じて吐出異常となったノズルを判断し、当該吐出異常ノズルに対して回復処理を施すように構成されている。本例の回復処理には、上述した予備吐出や吸引が含まれている。
図7は、インクジェット記録装置100のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置100は、通信インターフェース180、システムコントローラ182、画像メモリ184、モータドライバ186、ヒータドライバ188、プリント制御部190、画像バッファメモリ192、ヘッドドライバ194等を備えている。
通信インターフェース180は、ホストコンピュータ196から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース180にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ196から送出された画像データは通信インターフェース180を介してインクジェット記録装置100に取り込まれ、一旦画像メモリ184に記憶される。
画像メモリ184は、通信インターフェース180を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ182を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ184は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ182は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置100の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ182は、通信インターフェース180、画像メモリ184、モータドライバ186、ヒータドライバ188等の各部を制御し、ホストコンピュータ196との間の通信制御、画像メモリ184の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ198やヒータ199を制御する制御信号を生成する。
画像メモリ184には、システムコントローラ182のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、画像メモリ184は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。画像メモリ184は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
プログラム格納部(不図示)には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ182の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部は動作パラメータ等の記億手段と兼用してもよい。
モータドライバ186は、システムコントローラ182からの指示にしたがってモータ198を駆動するドライバである。図7には、装置内の各部に配置されるモータ(アクチュエータ)を代表して符号198で図示されている。例えば、図7に示すモータ198には、図1の圧胴126a〜126dや渡し胴124a〜124d、排紙胴150を駆動するモータなどが含まれている。
ヒータドライバ188は、システムコントローラ182からの指示にしたがって、ヒータ199を駆動するドライバである。図7には、インクジェット記録装置100に備えられる複数のヒータを代表して符号199で図示されている。例えば、図7に示すヒータ199には、図1に示す用紙予熱ユニット128、134や浸透抑制剤乾燥ユニット132、処理液乾燥ユニット138、溶媒乾燥ユニット142a、142bのヒータ、加熱ローラ148a,148bに内蔵されるヒータなどが含まれている。
プリント制御部190は、システムコントローラ182の制御に従い、画像メモリ184内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ194に供給する制御部である。プリント制御部190において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッドドライバ194を介してヘッド160の吐出液滴量(打滴量)や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図7には、インクジェット記録装置100に備えられる複数のヘッド(インクジェットヘッド)を代表して符号160で図示されている。例えば、図7に示すヘッド160には、図1の浸透抑制剤ヘッド130、処理液ヘッド136、インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bが含まれている。
また、プリント制御部190には画像バッファメモリ192が備えられており、プリント制御部190における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ192に一時的に格納される。また、プリント制御部190とシステムコントローラ182とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ194は、プリント制御部190から与えられる画像データに基づいてヘッド160の圧電素子168に印加される駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を圧電素子168に印加して圧電素子168を駆動する駆動回路を含んで構成される。なお、図7に示すヘッドドライバ194には、ヘッド160の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
インラインセンサ144は、図1で説明したように、CCDラインセンサを含むブロックであり、記録媒体114に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、システムコントローラ182を介してその検出結果を検出処理部191に提供する。
検出処理部191は、インラインセンサ144から得られる情報に基づいて、吐出異常ノズルを判断するとともに、画像補正によって当該吐出異常ノズルの補正が可能である場合には、画像補正を実行するように、システムコントローラ182を介して各部へ制御信号を送出する。また、画像補正によって対応できない場合には、当該吐出異常ノズルに対して予備吐出や吸引を行うように、システムコントローラ182を介して各部へ制御信号を送出する。
即ち、検出処理部191は、本例に示すインクジェット記録装置100おいて行われるインライン検査の制御部として機能している。なお、検出処理部191は、システムコントローラ182やプリント制御部190の機能ブロックとして、これらに内蔵する態様も可能である。
次に、上記のように構成されたインクジェット記録装置100の作用について説明する。
給紙部102の給紙台120からフィーダボード122に記録媒体114が送り出される。記録媒体114は、渡し胴124aを介して、浸透抑制処理部104の圧胴126aに保持され、用紙予熱ユニット128によって予備加熱され、浸透抑制剤ヘッド130によって浸透抑制剤が打滴される。その後、圧胴126aに保持された記録媒体114は、浸透抑制剤乾燥ユニット132によって加熱され、浸透抑制剤の溶媒成分(液体成分)が蒸発し、乾燥する。
こうして浸透抑制処理が行われた記録媒体114は、浸透抑制処理部104の圧胴126aから渡し胴124bを介して、処理液付与部106の圧胴126bに受け渡される。圧胴126bに保持された記録媒体114は、用紙予熱ユニット134によって予備加熱され、処理液ヘッド136によって処理液が打滴される。その後、圧胴126bに保持された記録媒体114は、処理液乾燥ユニット138によって加熱され、処理液の溶媒成分(液体成分)が蒸発し、乾燥する。これにより、記録媒体114上には固体状又は半固溶状の凝集処理剤層が形成される。
処理液が付与されて固体状又は半固溶状の凝集処理剤層が形成された記録媒体114は、処理液付与部106の圧胴126bから渡し胴124cを介して、印字部108の圧胴126cに受け渡される。圧胴126bに保持された記録媒体114には、入力画像データに応じて、各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bからそれぞれ対応する色インクが打滴される。
凝集処理剤層上にインク液滴が着弾すると、飛翔エネルギーと表面エネルギーとのバランスにより、インク液滴と凝集処理剤層との接触面が所定の面積にて着弾する。インク液滴が凝集処理剤上に着弾した直後に凝集反応が始まるが、凝集反応はインク液滴と凝集処理剤層との接触面から始まる。凝集反応は接触面近傍のみで起こり、インク着弾時における所定の接触面積で付着力を得た状態でインク内の色材が凝集されるため、色材移動が抑止される。
このインク液滴に隣接して他のインク液滴が着弾しても先に着弾したインクの色材は既に凝集化しているので後から着弾するインクとの間で色材同士が混合せず、ブリードが抑止される。なお、色材の凝集後には、分離されたインク溶媒が広がり、凝集処理剤が溶解した液体層が記録媒体114上に形成される。
そして、圧胴126cに保持された記録媒体114は溶媒乾燥ユニット142a、142bによって加熱され、記録媒体114上でインク凝集体と分離した溶媒成分(液体成分)は蒸発し、乾燥する。この結果、記録媒体114のカールが防止されるとともに、溶媒成分に起因する画像品質の劣化を抑えることができる。
印字部108によって色インクが付与された記録媒体114は、印字部108の圧胴126cから渡し胴124dを介して、定着処理部110の圧胴126dに受け渡される。圧胴126dに保持された記録媒体114は、インラインセンサ144によって印字部108の印字結果が読み取られた後、加熱ローラ148a,148bによって加熱及び押圧処理が施される。
更に、その後、記録媒体114が圧胴126dから排紙胴150に受け渡され、排紙用チェーン154によって排紙台152まで搬送される。このようにして画像形成が行われた記録媒体114は、排紙用チェーン154によって排紙台152の上方に搬送され、排紙台152上に積載される。
〔吐出異常検出の説明〕
次に、図1に示すインクジェット記録装置100に適用される吐出異常検出について説明する。本例の吐出異常検出では、印字部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bから記録媒体114の非画像部に所定のテスト画像を形成し、該テスト画像を記録解像度(ヘッドの打滴解像度)よりも十分に低い読取解像度を有するインラインセンサ144で読み取り、その読取結果に基づいて各ノズルの吐出異常の有無が判断される。
図8には、記録媒体114の非画像部200,202と画像部204を図示する。図8に示す態様では、記録媒体114の先端部(画像部204の記録媒体搬送方向下流側)に非画像部200が設けられ、記録媒体114の後端部(画像部204の記録媒体搬送方向上流側)には非画像部202が設けられている。なお、非画像部200及び非画像部202のうち何れか一方は省略可能である。また、連続紙を用いる場合には、最初の画像部の前段側又は最後の画像部の後段側及び画像部の間が非画像部200(202)となる。
吐出異常ノズルと判断されたノズルには、隣接ノズルからの代替打滴による画像補正で対応が可能である場合は画像補正が行われ、画像補正で対応できない場合は当該吐出異常ノズルについて回復処理が施される。
なお、以下の説明では、主走査方向(記録媒体114の搬送方向と直交する方向)をX方向、副走査方向(記録媒体114の搬送方向)をY方向として説明することがある。
(テスト画像の説明)
次に、本例の吐出異常検出に適用されるテスト画像について詳細に説明する。
図9には、本例に適用されるテスト画像220を図示する。同図に示すように、テスト画像220は、Y方向に沿って形成され、Y方向の長さがL、X方向の長さ(幅)が1ドット分である縦線224が2次元状に所定の配置パターンに従って配置されて構成されている。
X方向には、X方向の打滴ピッチ(ドット間ピッチ)PDXのn倍の配置ピッチで縦線224が配置され、n行の縦線行226(X方向に沿って、複数の縦線224が配置された縦線の集合)がY方向に沿って設けられている。また、縦線行226は、X方向の位置がX方向の打滴ピッチPDXずつずらしながらY方向に沿って配置されている。
即ち、図9に示すテスト画像220を形成するには、X方向についてnノズルおきにインク打滴が行われ、Y方向についてX方向に1ノズルずつずらしながらnノズル分の打滴が行われる。
図9に示すテスト画像220を形成するには、X方向について6ノズルおきに打滴が行われ、X方向の配置ピッチPTXがPDX×6の縦線224が形成され、Y方向についてX方向に1ノズルずつずらしながら6ノズル分(即ち、6行の縦線行226を形成するように)打滴が行われる。
本例の適用されるテスト画像220は、インラインセンサ144(図1参照)のX方向における検出ピッチ(読取ピッチ)をPSX、Y方向における検出ピッチをPSYとすると、X方向における縦線224の配置ピッチPTXは、PTX≧PSXとなっており、縦線224(縦線行226)のY方向の配置ピッチPTYは、PTY=PSY×N(但し、Nは自然数)となっている。
図9に実線で示す縦線224は、PTX=PSX、PTY=PSY(N=1)の場合であり、破線で示す縦線224’(先頭行のみ図示)は、PTX>PSXの場合である。なお、破線で図示した縦線224’のうち実線で図示した縦線224と重なるものは図示を省略した。
また、テスト画像220は、Y方向について、縦線224のY方向の長さLがインラインセンサ144のY方向の検出ピッチPSYよりも短くなるように、Y方向の長さWの隙間225が設けられている。
かかる条件を満たすテスト画像220は、インラインセンサ144の1つの検出素子の検出エリア内に1つのノズルから打滴された縦線224が1つだけ存在するか、1つの検出エリアに縦線224が全く存在しないか、何れかの状態になる。更に、記録媒体114の搬送変動が生じてもY方向に隙間225を設けることで、1つの検出領域222に1つ以下の縦線しか存在しない。したがって、縦線224ごと、即ち、ノズルごとに異常を判断することができる。
また、図10に示すように、Y方向に隣り合う2つの縦線224(オン領域230)の間に、Y方向の検出ピッチPSY以上のY方向の長さを有する空白行(オフ領域232)を設ける態様も好ましい。
即ち、図10に示すテスト画像220’は、縦線224(縦線行226)のY方向の配置ピッチPTYが、PTY>PSY×N’(但し、N’≧2)の条件を満している。なお、縦線224のY方向の配置ピッチPTYとY方向の検出ピッチPSYの周期性を一致させるように、N’を2以上の自然数とすると、読取結果を解析するときの解析処理が簡単になり、より好ましい。
図10には、PTY=PSY×2(N’=2)の場合を実線で図示し、PTY>PSY×2の場合を破線(1列のみ)で図示する。なお、破線で図示した縦線224”は実線で図示した縦線224とX方向の位置は同一であるが、図面上で両者が重ならないように、縦線224”をX方向の位置をずらして図示した。
図1に図示した印字部108の各ヘッドのそれぞれを用いて、図9及び図10に示すテスト画像220を記録媒体114に形成し(色ごとに別々にテスト画像を形成し)、テスト画像220形成済みの記録媒体114をインラインセンサ144の直下を一定の搬送速度で通過させ、1回の読み取りで1つの縦線行226の読み取りを行い、縦線行226の数と同じ回数の読み取りを行うことで、各ヘッドのすべてのノズルを用いて形成されたすべての縦線224の読み取りを行うことが可能となる。
なお、1本の縦線224を1つの検査画素で正確に読み取るには、テスト画像220(220’)の始まりとインラインセンサ144の読出位置が対応している必要があり、かつ、X方向についてもテスト画像220とインラインセンサ144の検査画素のX方向の位置が合っている必要がある。
即ち、インラインセンサ144とテスト画像220(220’)の位相合わせ処理がX方向及びY方向についておこなわれる。位相合わせ処理の結果は所定のメモリに記憶される。
図11には、図9及び図10に示すテスト画像220(220’)の他の態様(テスト画像220”)を図示する。なお、図11中、図9及び図10と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図11に示すテスト画像220”のヘッドの解像度(画像の解像度)及びインラインセンサ144の読取解像度の条件は、次のとおりである。
ヘッドの主走査方向(X方向)の解像度 :N=1200(dpi)
ヘッドの副走査方向(Y方向)の解像度 :N=1200(dpi)
インラインセンサ144の主走査方向(X方向)の解像度:S=500(dpi)
インラインセンサ144の副走査方向(Y方向)の解像度:S=127(dpi)
即ち、X方向の打滴ピッチ(ドット間ピッチ)PDXは、PDX=0.021(mm)、Y方向の打滴ピッチPDYは、PDY=0.021(mm)、インラインセンサ144のX方向の検出ピッチPSXは、PSX=0.05(mm)、Y方向の検出ピッチPSYは、PSY=0.2(mm)となる。また、縦線224のX方向の幅は1ドット分=30(μm)である。
なお、X方向の打滴ピッチPDXは、図3(b)に示すようなマトリクス状に配置されているノズルを有するヘッド(マトリクスヘッド)では、主走査方向のノズルピッチPに相当する。また、X方向の検出ピッチPSXは、インラインセンサ144を構成するレンズの倍率と、検査画素のX方向の幅と検査画素の配置ピッチで決まり、Y方向の検出ピッチPSYは、インラインセンサの信号転送周期、検査画素のY方向の長さ、記録媒体の搬送速度から決められる。
(X方向の配置ピッチPTXの説明)
テスト画像220における縦線224のX方向の配置ピッチPTxは、X方向の検出ピッチPSX(=0.05(mm))内に隣の打滴(縦線224)が読み込まれないように十分なX方向の間隔として決められる。
即ち、X方向の検出ピッチPSX内に2つ以上のノズルから打滴された縦線224が含まれないように、縦線224のX方向の配置ピッチPTxは、X方向の打滴ピッチPDXに対するX方向の検出ピッチPSX(PSX/PDX)と、打滴サイズの変動のためのマージンと、打滴方向の変動のためのマージンと、を考慮して決められる。
したがって、縦線224のX方向の配置ピッチPTxは、PTx=PDX×N(自然数)から求められ、本例では、PSX/PDX=2.4であり、打滴サイズの変動のためのマージンおよび打滴方向の変動のためのマージンを見込んで、N=7とした。また、縦線行226の行数は7行となる。
(位相合わせ処理の具体例)
次に、インラインセンサ144(図1参照)とテスト画像との位相合わせ処理の具体例について説明する。
図9〜図11に示すテスト画像220,220’,220”はインラインセンサ144の検出周期に対応して、縦線行226の配置や周期性が決められている。しかし、テスト画像220の先端部(書出し位置)がインラインセンサ144の読出開始位置に到達するタイミングと、インラインセンサ144の読み出し開始タイミングがずれていると、正確な読み取りを行うことができない場合がある。また、X方向についても、検査画素と縦線行226のX方向の位相(位置)がずれていると、正確な読み取りを行うことができない場合がある。
したがって、インラインセンサ144の読出開始位置と、テスト画像220のX方向及びY方向の開始位置を合わせる位相合わせ処理を行う必要がある。
<第1例>
まず、X方向の2つの検査画素によって同じ縦線列228を読み取っていないことを確認する。これは、縦線行226をX方向にずらして形成しながら、縦線224を読み取ってゆくことで、X方向のずれの有無を確認することができる。
次に、図12に示すように、縦線224のY方向の長さLをY方向の検査ピッチPSYと同じ長さとして、少なくとも1つの縦線行226(オン領域230)と、縦線行226と同じ数のオフ領域232を形成する。図12には、4つのオン領域と4つのオフ領域を形成する態様を図示する。
これをインラインセンサ144(図1参照)で読み取り、オフ領域232の検出光強度に対するオン領域230の検出強度(検出強度比)を求める。言い換えると、各検査画素の出力信号の最大値と最小値の比が検出強度比となる。
次に、Y方向の位置をずらして、同様にオン領域230とオフ領域232を形成し、インラインセンサ144で読み取りを行い、検出光強度比を求める。この処理を繰り返して、検出光強度比が最大となる状態を「Y方向の位相が合った状態(位置)」として記憶する。
<第2例>
上述した位相合わせは以下のような方法で行うことも可能である。
インラインセンサ144の検査画素の縦1列おきに全オンのパターン240を打滴、作成し、それをインラインセンサ144で検出して、オン列、オフ列の検出光強度比が最大となるように、X方向の打滴開始点を1打滴ドットずつ移動させる。
即ち、図13に示すように、X方向の検出ピッチPSXと同じ大きさのX方向の長さを有し、Y方向に沿って形成される全オンのパターン240を、X方向の検出ピッチPSXと同じ大きさの間隔をあけて、X方向に2行以上並べたX方向の位相合わせ用のテストパターン242を形成する。
テストパターン242をインラインセンサ144で読み取り、X方向に隣接する読み取り画素から得られる検出信号の大きさの比(オン列、オフ列の検出光強度比)を求める。次に、X方向に打滴ピッチPDXだけずらしてテストパターン242を形成し、インラインセンサ144でテストパターン242を読み取り、検出光強度比を求める。この処理を繰り返して、X方向に隣接する読み取り画素(オン画素(位相ずれがなければオンとなる画素)及びオフ画素(位相ずれがなければオフとなる画素))から得られる検出信号の大きさの比(オン列、オフ列の検出光強度比)が最大となる状態を「X方向の位相が合った状態(位置)」として記憶する。
次に、Y方向の位相合わせを行う。Y方向の位相合わせでは、X方向の位相合わせにおけるX方向とY方向を入れ換えればよい。
図14に示すように、Y方向の位相合わせでは、インラインセンサ144の検査画素の横1行おきに全オンのパターン(横線250)を打滴、作成し、それをインラインセンサ144で検出してオン行、オフ行の検出光強度比が最大となる様に、Y方向の打滴開始点を1打滴ドットずつ移動させる。
言い換えると、1つの検査画像のY方向のサイズと同じ大きさのY方向の長さを有し、X方向に沿ってX方向の検出ピッチPSXよりも大きいX方向の長さを有する横線250を、Y方向の検査ピッチPYSと同じ大きさの間隔をあけて、Y方向に2つ以上並べたY方向位相合わせ用テストパターン252を形成する。
テストパターン252をインラインセンサ144で読み取り、各検査画素から得られる検出信号の大きさの比(オン行、オフ行の検出光強度比)を求める。次に、Y方向にY方向の打滴ピッチPDY(不図示)だけずらしてテストパターン252を形成し、インラインセンサ144でテストパターン252を読み取り、各検査画素から得られる検出信号における最大値と最小値の比(検出光強度比)を求める。この処理を繰り返して、各検査画素から得られる検出光強度比)が最大となる状態を「Y方向の位相が合った状態(位置)」として記憶する。
このようにして、X方向及びY方向の位相合わせが行われる。なお、上述した位相合わせ処理は、装置の最初の立ち上げ時には必ず実行され、X方向及びY方向の位相が合った状態は、当該装置の初期パラメータとして装置内部の所定の記憶領域に記憶される。
また、装置稼動時においても、使用環境、温度、湿度、記録媒体の種類などによって、インラインセンサ144とテスト画像220の位置ズレが発生することがあり得るので、適宜、位相合わせ処理を行うように構成するとよい。
位相合わせ処理がなされた状態は、検出されたテストパターンの読み取り画像に、シャープネス処理、輪郭強調処理などの所定の処理が施され、予め設定したしきい値によって2値化され、色ごとに分けて記憶される。
(縦線のY方向の長さLの最適化)
次に、縦線224のY方向の長さの最適化について説明する。
X方向及びY方向の位相合わせが行われると、次に、縦線224のY方向の長さLの最適化が行われる。Y方向の長さLが短すぎるとインラインセンサ144(検査画素)の感度によっては、検出信号を得ることができない場合がある。一方、Y方向の長さLが長すぎると2つの縦線224が2つの検査画素にまたがってしまうので、Y方向の長さL(図9隙間225のY方向の長さW)を最適化する必要がある。
また、記録媒体114に搬送変動が生じると検出結果に影響を与えてしまうことが懸念されるので、Y方向の搬送変動があっても縦線224が2つの検出画素にまたがらないように、縦線224のY方向の長さLを検出画素のY方向の大きさよりも短くすることが好ましい。
まず、図15(a)に示すように、縦線224のY方向の長さLY0を決める。図15(a)に示す例では、長さLY0はY方向の検出ピッチPSYとした。
次に、図15(b)〜(d)に示すように、Y方向の長さをLY1=L−W、LY2=L−W、LY3=L−Wというようにだんだん短くして(隙間225のY方向の長さW(W,W,W)をだんだん大きくして)、記録媒体114の搬送による位置変動があっても検出可能な隙間225を設定し、記憶しておく。
なお、1行ごとに空白行(図10のオフ領域232)を挿入して位相のズレを確認しながら長さを変化させるが、Y方向の変動が小さな場合(Y方向の位相ズレが小さな場合)は空白行を挿入しなくともよい。
Y方向の変動(搬送変動)は、記録媒体114の厚さ、種類、装置の設置された環境の温度及び湿度によって変化する。したがって、装置を設置する際に各種の記録媒体114を装置に通して、記録媒体114の幅方向に直線を打滴形成して、その位置を用紙端から測定することで、隙間の基準とすることが効果的である。
図16,17には、Y方向の位相がずれているために、2つの検査画素(2つの検査画素の検出領域222−1、222−2)に縦線224がまたがっている状態を図示し、図18には、テスト画像220のY方向の周期とインラインセンサ144のY方向の周期がずれているために、周期的に検出信号の強度が変化してしまう場合を図示する。
一方、図19には、X方向及びY方向の位相合わせが行われ、最適な隙間225が設定された(最適なY方向の長さLが設定された)テスト画像220(220’)を図示する。本例では、図19に示すようなテスト画像220を形成することで、記録解像度よりも低い読取解像度を有するインラインセンサ144を用いて、1ノズルごとに吐出異常の検出が可能となっている。
本例では、1ヘッド(1色)ごとに吐出異常検出を行う態様を例示したが、RGBに対応したカラーセンサを用いることで、複数のヘッド(複数の色)について、同一処理内で吐出異常を検出することも可能である。
図20には、4ヘッド(4色;例えば、YMCK)について同一処理内で吐出異常を検出ためのテスト画像300を図示する。同図に示すテスト画像300は、イエローに対応するY縦線302Y、マゼンダに対応するM縦線302M、シアンに対応するC縦線302C、黒に対応するK縦線302Kを有し、Y縦線302Y、M縦線302M、C縦線302C、K縦線302Kが1つの縦線群302を形成している。
図20に示すテスト画像300を形成する際に、X方向及びY方向の位相合わせ、Y縦線302Y、M縦線302M、C縦線302C、K縦線302KのそれぞれのY方向の長さの設定(隙間304の最適化)は、1色ごとに行われる。
つまり、同一の縦線群に含まれるY縦線302Y、M縦線302M、C縦線302C、K縦線302Kでも、Y方向の長さ及び隙間304のY方向の長さが異なる場合があり得る。
図20では、Y縦線302Y、M縦線302M、C縦線302C、K縦線302KをX方向にずらして打滴する態様を例示したが、Y縦線302Y、M縦線302M、C縦線302C、K縦線302Kを重ねて打滴してもよい。
(インライン検査の説明)
次に、上述したテスト画像を用いたインライン検査(吐出異常検出)について説明する。
本例のインライン検査では、出力された画像(実技画像の余白部分に形成されたテスト画像;図9、図10、図18参照)のすべてをインラインセンサ144で読み取り、インラインセンサにて、縦線224(縦線群302)があるべき領域に当該縦線224が存在しないときには、当該縦線224に対応するノズルを吐出異常ノズルと判断する。吐出異常のある出力画像には、テープインサーター等を用いて付箋を挟む、異常を示すスタンプを押印するなど、不良画像の目印となるマークを付与する。
また、同じ原因に起因する不良画像の出力がなされないように、直ちに出力ヘッドに対応する吐出データ(画像データ)の補正を実施する。画像データの補正の一例を挙げると、吐出異常ノズルに隣接するノズルから代替打滴(ドットを大きくする、本来ドットが形成されない位置にドットを形成する)を行う態様が挙げられる。
一方、当該不良が吐出データの補正では補正不能なレベルであると判断された場合には、ヘッドのフラッシング、ワイピング、吸引などのヘッドの回復処理を実行するヘッドのメンテナンスモード(ヘッドの回復処理モード)に移行する。
不吐出ノズルに対して回復処理が施されると、当該不吐出ノズルが回復したことを確認し、通常画像記録モードに遷移する。
以上説明したように、当該テスト画像は、ヘッドの打滴ピッチ、インラインセンサの検査画素ピッチから、当該テスト画像のX方向及びY方向のパターン配置間隔、Y方向のパターンの長さが決められ、更に、Y方向のパターンの長さを変化させながらY方向のパターンの長さを決めるので、センサ感度の条件を満たすとともに、記録媒体の搬送によるテスト画像の位置変動の影響が小さなY方向のパターンの長さに設定することができる。
また、本実施形態に係るテスト画像は、記録媒体に占める面積をより小さくすることができ、記録媒体に作成できる画像を最大限大きくすることが可能である。
更にまた、本実施形態に示すテスト画像を用いた吐出異常検出によれば、画像の記録解像度よりも低い読取解像度を有するインラインセンサを用いて、ノズルごとに吐出異常の有無を判断することが可能となり、吐出異常検出の信頼性向上が見込まれ、誤検知を減らすことができる。
上述したテスト画像形成方法を、制御プログラム(テスト画像形成プログラム)として所定の記憶媒体に記憶する態様も好ましい。当該プログラムは、装置内部の記憶手段に記憶してもよいし、ハードディスク装置などの装置に付随する外部機器に記憶してもよい。また、装置と分離可能なCD−ROMやメモリカードなどの記憶媒体に記憶してもよい。
本発明の一実施形態として、記録画像の前後にテスト画像を形成し、画像形成の前後に吐出異常検出を行うインライン検査を例示したが、吐出異常を検出するモードにおいて、記録媒体にテスト画像のみを形成する場合にも本発明を適用することが可能である。
本実施形態では、記録媒体の搬送手段としてドラム搬送方式を例示したが、記録媒体の搬送手段は、ベルト搬送方式など他の方式を適用可能である。
また、本例では、記録媒体に画像記録を行う前に記録媒体に対して浸透処理層を形成し、更に、インクと反応してインク中の色材を凝集又は不溶化させる処理液を付与する態様を例示したが。浸透抑制剤の付与及び処理液の付与を適宜省略することも可能である。
なお、本実施形態は本発明の一態様であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更及び修正することが可能であることはいうまでもない。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示すインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 図1に示すヘッドの構成例を示す平面透視図 図3中4−4線に沿う断面図 図3に示すヘッドのノズル配列を示す拡大図 図1に示すインクジェット記録装置におけるインク供給系の構成を示す概要図 図1に示すインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 テスト画像が形成される非画像部を説明する図 本実施形態のテスト画像を説明する図 図9に示すテスト画像の変形例 図9に示すテスト画像の他の変形例 図9〜11に示すテスト画像における位相合わせを説明する図 図12に示す位相合わせの他の態様(X方向の位相合わせ)を説明する図 図13に示す位相合わせのY方向の位相合わせを説明する図 隙間を説明する図 テスト画像の好ましくない例を説明する図 テスト画像の他の好ましくない例を説明する図 テスト画像の更に他の好ましくない例を説明する図 テスト画像の好ましい例を説明する図 図9〜図11に示すテスト画像の他の変形例
符号の説明
100…インクジェット記録装置、108…印字部、114…記録媒体、144…インラインセンサ、200,202…非画像部、220、300…テスト画像、222…検出領域、224…縦線、225…隙間

Claims (16)

  1. 記録媒体にインクを打滴する複数のノズルを具備するヘッドと、
    前記記録媒体を所定の方向に搬送する搬送手段と、
    前記ヘッドのインク打滴を制御する打滴制御手段と、
    前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記記録媒体にテスト画像を形成するテスト画像形成手段と、
    前記記録媒体の搬送路上に設けられ、前記記録媒体上のテスト画像を読み取り、前記記録媒体搬送方向と直交する記録媒体の幅方向の全幅に対応する長さにわたる画像読取構造を有する読取手段と、
    を備え、
    前記テスト画像は、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは自然数)の長さを有するとともに、前記縦線のY方向の長さは前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録媒体にインクを打滴する複数のノズルを具備するヘッドと、
    前記記録媒体を所定の方向に搬送する搬送手段と、
    前記ヘッドのインク打滴を制御する打滴制御手段と、
    前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記記録媒体にテスト画像を形成するテスト画像形成手段と、
    前記記録媒体の搬送路上に設けられ、前記記録媒体上のテスト画像を読み取り、前記記録媒体搬送方向と直交する記録媒体の幅方向の全幅に対応する長さにわたる画像読取構造を有する読取手段と、
    を備え、
    前記テスト画像は、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチの2倍以上の長さを有するともに、前記縦線のY方向の長さは前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは2以上の自然数)の長さを有することを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記縦線のX方向の配置ピッチは、前記読取手段のX方向の読取ピッチのm倍(但し、mは2以上の整数)であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記打滴制御手段は、前記テスト画像の形成開始位置を前記記録媒体上の前記読取手段の読取開始位置に合わせるように前記ヘッドのインク打滴を制御することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記テスト画像を形成する前記縦線の長さを変化させながら前記読取手段によって前記縦線を読み取り、前記読取手段から得られる読取信号の強度が最大となる前記縦線の最適長さを求める算出手段を備え、
    前記打滴制御手段は、前記縦線のY方向の長さが前記算出手段によって求められた最適長さとなる前記縦線を形成するように、前記ヘッドのインク打滴を制御することを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記テスト画像は、前記記録媒体の実技画像が形成される画像領域のY方向の上流側及び下流側の少なくとも何れか一方に設けられた非画像部に形成されることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 複数の色に対応した前記ヘッドを色ごとに備え、
    前記テスト画像は、1つの検出領域に異なる色の縦線が形成されることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 複数の色に対応した前記ヘッドを色ごとに備え、
    前記テスト画像は、ヘッドごとに別々に形成されることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記読取手段によって前記テスト画像を読み取った読取結果に基づいて、前記ヘッドにおける異常ノズルの有無を判断する異常判断手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記異常判断手段によって異常ノズルが発見された場合に、画像データを補正する画像補正手段を備え、
    前記打滴制御手段は、前記画像補正手段によって補正された画像データに基づいて前記ヘッドのインク打滴を制御することを特徴とする請求項10記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記異常判断手段によって異常ノズルが発見された場合は、異常と判断されたノズルに対して回復処理を施す回復処理手段を備えたことを特徴とする請求項10又は11記載のインクジェット記録装置。
  13. 記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成方法であって、
    前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは自然数)の長さを有するとともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とするテスト画像形成方法。
  14. 記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成方法であって、
    前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチの2倍以上の長さを有するともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とするテスト画像形成方法。
  15. 記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成プログラムであって、
    前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチのN倍(但し、Nは自然数)の長さを有するとともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とするテスト画像形成プログラム。
  16. 記録媒体を所定の方向に搬送させながらヘッドに備えられた複数のノズルから前記記録媒体にインクを打滴するとともに、前記記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段を備えたインクジェット記録装置のテスト画像形成方法であって、
    前記記録媒体搬送方向と直交するX方向について、n(但し、nは2以上の自然数)ノズルおきに打滴を行うとともに、前記記録媒体搬送方向と平行のY方向について、X方向に1ノズルずつずらしながらn列分のY方向に連続した縦線となる打滴を行い、前記縦線のX方向の配置ピッチが前記読取手段のX方向の読取ピッチ以上の長さを有し、かつ、前記縦線のY方向の配置ピッチが前記読取手段のY方向の読取ピッチの2倍以上の長さを有するともに、前記記録媒体の搬送変動分に対応する隙間を設けて前記縦線のY方向の長さが前記読取手段のY方向の読取ピッチ未満の長さとなるように、前記ヘッドのインク打滴を制御して当該テスト画像を形成することを特徴とするテスト画像形成プログラム。
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