JP2012006349A - インクジェット印刷装置及びその印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な用紙の種類と表面印刷後の保管環境条件、保管時間の違いがあっても、表裏画像の位置ずれを改善する。
【解決手段】印刷結果を撮像するインラインセンサを搭載したインクジェット印刷装置において、第1面(表面)の印刷時に不吐検知パターン20と伸縮基準マーク22A〜22Hを記録する。第1面印刷後に第2面(裏面)の印刷を行う際、少なくとも1枚の第1面印刷済み用紙を通紙し、当該用紙の第1面に記録されている伸縮基準マーク22A〜22Hをインラインサで撮像し、その読取結果から用紙の伸縮変形量を求める。得られた伸縮変形量に応じて第2面印刷用の画像データに伸縮変形処理を行う。また、前記第1面に新たに伸縮基準マークを追加記録し、当該追加記録したマークの位置を不吐検知パターンと対応させて検出することでノズルピッチに近い精度で用紙伸縮量を計測できる。
【選択図】図2

Description

本発明はインクジェット印刷装置に係り、特に両面印刷による表裏画像の位置ずれを改善する技術に関する。
印刷刷版を用いるオフセット印刷機によって両面印刷を行う場合、通常は、トンボマーク付きの表面の印刷を行った後、用紙を反転させて裏面印刷まで行った出力印刷物を、オペレータが透かして見る、或いは、針を刺して見るといった検査を行い、その検査結果から印刷刷版の張力の調整などを行って、表裏面の位置合わせを行っていた。オフセット印刷機の場合、水性インクジェット印刷と比較してインクの水分量が少ないため、画像濃度(インク量)に依存して用紙が伸縮変形するとう問題も殆どなかった。
一方、水溶性のインクを使用するインクジェット印刷機は、インクに含められる水分が多く、その為に用紙上に付着させたインク量(画像濃度)によって用紙が伸縮し、裏面印刷画像との表裏位置の差(表裏画像の位置ずれ)が大きくなってしまうことが、オフセット印刷に対して短所となっている。
画像の位置合わせ技術に関して、特許文献1は、前回の印刷による用紙幅方向のずれを用紙位置センサで検知し、画像データの位置を移動させるライン型インクジェット印刷装置を開示している。特許文献2は、表印刷時に基準マークも印刷しておき、裏面印刷時に裏側の面(印刷済み面)の基準マークを検知して、裏面印刷用の画像データの印刷位置を補正するプリンタ装置を開示している。また、特許文献3〜6には、基準画像マークを予め作成しておき、この基準画像マークの位置に合わせるように表裏両面から印刷する方法が開示されている。
特開2009−279821号公報 特開2010−12757号公報 特開2002−236015号公報 特開2001−146006号公報 特開平11−315484号公報 特開平10−166566号公報
しかしながら、水性インクジェット印刷の場合、表面(第1面)を印刷した後の保管期間や保管の環境によって、用紙の寸法変形が大きく、このような用紙変形に対する適切、且つ簡便な表裏面の画像位置合わせ方法が無かった。
また、従来提案されているように、基準マークだけを表の面に記録する方法では、用紙の変形量を計測する精度は、これを検出する撮像システムの解像度が限界である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、多様な用紙の種類と表面印刷後の保管環境条件、保管時間の違いがあっても、表裏画像の位置ずれを改善することができるインクジェット印刷装置及びその印刷方法を提供することを目的とする。
また、上記目的の他、単純な機構で表裏画像の位置合わせを実現すること、更には、撮像システムの解像度を超える精度(分解能)で用紙伸縮量を計測することができる技術を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために以下の発明態様を提供する。
(発明1):発明1に係るインクジェット印刷装置は、インクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドによる画像形成時に被描画媒体及び前記インクジェットヘッドのうち少なくとも一方を搬送して両者を相対移動させる第1搬送手段と、前記インクジェットヘッドによる画像形成後の被描画媒体を搬送する第2搬送手段と、前記第2搬送手段による搬送経路の途上に設置され、前記被描画媒体上に記録された印刷結果を撮像する撮像手段と、前記インクジェットヘッドの吐出品質を検査するための検査用テストパターンを前記被描画媒体に記録するように前記インクジェットヘッドの吐出を制御するテストパターン印刷制御手段と、前記検査用テストパターンの印刷結果を前記撮像手段で撮像して得られる情報に基づいて前記インクジェットヘッドの不吐出ノズルの位置を特定する不吐出ノズル検知処理手段と、前記被描画媒体の第1面を印刷する際に、前記第1面における画像形成領域の外側周囲に、少なくとも2点の間の距離を計測する基準点となる伸縮基準マークを記録するように前記インクジェットヘッドの吐出を制御する伸縮基準マーク印刷制御手段と、前記第1面の印刷後に、その印刷物の裏面である第2面の画像形成領域に印刷を行う際に、前記第2面の印刷に先立ち、前記第1面が既に印刷されている少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段によって搬送し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に記録されている前記伸縮基準マークを前記撮像手段で撮像し、その撮像で得られる情報から当該被描画媒体の伸縮変形量を示す情報を得る伸縮変形量計測手段と、前記伸縮変形量を示す情報に基づき、前記第2面に印刷すべき画像データに対して前記伸縮変形量に応じた画像変形処理を行う画像変形処理手段と、前記画像変形処理を経て修正された画像データに基づいて前記第2面の印刷を行う印刷制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、第1面の印刷後、第2面を印刷する際に、第1面印刷済み被描画媒体の伸縮変形量を計測し、その伸縮変形量に合わせて、第2面の印刷用画像データを画像変形させる処理(伸縮補正処理)を行う。このため、適切な第2面の印刷が可能である。本発明によれば、両面印刷における表裏画像の位置ずれを改善することができる。
第2面の印刷を開始するときに(より好ましくは、第2面の印刷を開始する直前に)、伸縮変形量の計測を行うことで、用紙の種類や、第1面印刷後の保管環境条件、保管時間の違いがあっても、適切に画像形態の補正を行うことができる。
また、本発明によれば、不吐出ノズルの検知に用いる撮像手段を利用して、第1面印刷済み被描画媒体の伸縮変形量を計測できるため、別途専用のセンサ等を設ける必要がない。撮像手段として、例えば、CCDラインセンサのように、多数の光電変換素子(フォトセンサ)が一定の配列ピッチでアレイ状に並んだ撮像デバイスを採用する態様が好ましい。
吐出品質の検査で取得される情報としては、例えば、吐出の有無(吐出/不吐出)、着弾位置誤差、吐出液滴量誤差、出力濃度など、各ノズルの吐出特性に関する情報があり得る。
被描画媒体上に印刷された検査用テストパターンを撮像手段(画像読取手段)によって読み取り、その撮像信号を解析・処理することによって不吐出ノズル(目詰まりしたノズルのみならず、着弾位置異常や吐出液滴量異常などの不良ノズルを不吐出化処理するものを含めても良い)を特定することができる。検査用テストパターンの印刷結果から特定された不吐出ノズルの情報を利用し、不吐出ノズル以外の他の正常ノズルによって不吐出ノズルの出力を補償するための画像補正手段(不吐出補正処理手段)を備える態様が好ましい。
例えば、印刷目的の画像を連続して描画記録(連続印刷)しているプロセス中に被描画媒体の非画像領域(いわゆる余白部分)に異常ノズル検知用のテストパターン(検査用テストパターン)を形成しながら、撮像手段でこれを撮像し、異常ノズル発生の有無を常時監視する。この印刷記録中のモニタリングにおいて異常ノズル(不吐出ノズル又は不吐出になりそうな不良ノズル)が検知された場合に、当該異常ノズルの不吐化処理の影響を改善するための補正処理に必要な濃度データを取得するために、記録媒体の非画像領域に濃度ムラ補正用のテストパターンを形成する態様も好ましい。そして、この濃度ムラ補正用のテストパターンを読み取り、その読み取り結果から異常ノズル以外のノズルのみで所要の画質を達成し得るよう画像データの補正を行う。こうして得られた補正後の画像データに基づきインク吐出制御データ(打滴制御データ)を生成し、これに従って印刷画像の描画記録が行われる。
本発明において、両面印刷を効率的に行うための手段として、第1面の印刷が終わった用紙を複数枚積み重ねた用紙束を一括して表裏反転させる装置を付加してもよい。用紙の束の天地(表裏)を反転させる際の回転方向としては、用紙の上下を反転させる方向、用紙の左右を反転させる方向、の何れであっても良い。
複数枚の第1面印刷済み被描画媒体が積層されている積層束を一括して表裏反転させた場合、第2面印刷の開始に先立ち、その反転させた用紙束の少なくとも、一番始めの1枚(例えば、出力順に印刷後の用紙を積み上げて積層束を得る場合、用紙束の中で最初に第1面の印刷が行われたもの)を含む所定枚数について、用紙の表裏を再反転させて(第1面印刷時と同じ表裏面の向きで)印刷装置にセットする。
(発明2):発明2に係るインクジェット印刷装置は、発明1において、前記伸縮基準マークは、前記画像形成領域の四隅に形成されることを特徴とする。
一般的な印刷では、被描画媒体として矩形の用紙が用いられ、目的の印刷画像を記録する画像エリア(画像形成領域)も矩形であることが多い。用紙の伸縮量を計測するための基準点(測点)として、画像形成領域の四隅(4箇所)の点を採用し、少なくとも、これら四隅に伸縮基準マークを記録する態様が好ましい。
伸縮基準マークの形態としては、縦線と横線を交差させたクロスライン(十字パターン)、ライン(線分)、点、など、様々な形態があり得る。なお、1つの伸縮基準マークで1つの基準点を記録する形態に限らず、1つの伸縮基準マークで2つの基準点を特定することもできる。例えば、1つの線分の両端位置をそれぞれ測点として利用する態様(2つの測点を両端とする1本の線分を伸縮基準マークとする態様)も可能である。
(発明3):発明3に係るインクジェット印刷装置は、発明1又は2において、前記第1搬送手段は、枚葉の前記被描画媒体を搬送する媒体搬送手段であることを特徴とする。
未印刷の被描画媒体としては、枚葉紙(平判)、連続紙(ロール紙、巻取紙)の何れの形態も考えられるが、少なくとも第1面印刷済みの被描画媒体は1枚ずつ分離した枚葉の媒体であることが好ましい。本発明は枚葉印刷機に好適である。なお、第1面印刷時には、連続紙の形態で給紙し、第1面印刷の前、又は第1面印刷後に、所定の用紙サイズに裁断する態様にも適用できる。
(発明4):発明4に係るインクジェット印刷装置は、発明1乃至3のいずれか1項において、前記インクジェットヘッドは、シングルパス方式のライン型ヘッドであることを特徴とする。
インクジェット印刷装置の印刷方式として、シングルパス方式とマルチパス方式とがあり、何れの方式に対しても本発明を適用し得るが、シングルパス方式は、被描画媒体の画像形成領域に対して1回の描画走査で所定の記録解像度による画像形成を行うため、マルチパス方式と比較して生産性が高い(印刷速度が速い)。本発明は特に、高い生産性が要求されるシングルパス方式のインクジェット印刷装置に適用する態様が好ましい。
(発明5):発明5に係るインクジェット印刷装置は、発明1乃至4のいずれか1項において、前記画像変形処理手段は、ハーフトーン処理前の画像データに対して、前記画像変形処理を行うものであることを特徴とする。
第1面の印刷に伴う被描画媒体の伸縮変形に応じた画像変形処理(伸縮変形処理)は、ハーフトーン処理前の画像データ、例えば、各色8ビット(256階調)の画像データに対して行う態様が好ましい。
(発明6):発明6に係るインクジェット印刷装置は、発明1乃至5のいずれか1項において、前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体は、前記インクジェットヘッドによる描画を行わずに、前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段によって搬送され、前記撮像手段による前記伸縮基準マークの撮像が行われることを特徴とする。
かかる態様によれば、撮像手段の分解能(読取解像度)の精度で伸縮基準マークの位置情報を取得することができる。
(発明7):発明7に係るインクジェット印刷装置は、発明1乃至5のいずれか1項において、前記第2面の印刷に先立ち、前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を、前記インクジェットヘッドによる描画部へ供給し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に、前記インクジェットヘッドにより新たな伸縮基準マークを追加記録する制御を行う伸縮基準マーク追加印刷制御手段を備え、前記新たな伸縮基準マークが追加記録された前記第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段によって搬送し、前記撮像手段によって当該被描画媒体の第1面に記録されている前記伸縮基準マーク、及び前記新たな伸縮基準マークを撮像して得られる情報から当該被描画媒体の伸縮変形量を示す情報が得られることを特徴とする。
かかる態様によれば、第1面印刷時に記録した1回目の伸縮基準マーク(「第1伸縮基準マーク」という。)と、第2面印刷の開始前に追加記録した2回目の伸縮基準マーク(「第2伸縮基準マーク」という。)の位置の差から、伸縮変形量を計測することができる。
(発明8):発明8に係るインクジェット印刷装置は、発明7において、前記検査用テストパターンは、前記被描画媒体上で前記インクジェットヘッドの各ノズルの吐出結果を他のノズルと区別して特定できるノズル毎のラインパターンを含んでおり、前記第1面における前記画像形成領域の外側の余白部に前記検査用テストパターンが記録されるとともに、当該第1面における前記画像形成領域に印刷対象の画像が印刷されている前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を、前記第2面の印刷に先立ち、前記インクジェットヘッドによる描画部へ供給し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に、前記新たな伸縮基準マークを追加記録した後、当該被描画媒体の第1面に記録されている前記検査用テストパターン、前記伸縮基準マーク、及び前記新たな伸縮基準マークを前記撮像手段によって撮像して得られる前記検査用テストパターンの画素値の情報を用いて、前記インクジェットヘッドの記録解像度に対応するノズルピッチを単位として当該被描画媒体の伸縮変形量が計測されることを特徴とする。
この態様によれば、撮像手段の解像度(用紙上での画素ピッチ)よりも高い記録解像度を有するインクジェットヘッドで描画した検査用テストパターンを計測スケールとして活用し、検査用テストパターンを描画したノズルの位置と、伸縮基準マークの位置を対応付けることにより、記録ノズルピッチの解像度に近い解像度で伸縮変形量を求めることができる。
(発明9):発明9に係るインクジェット印刷装置は、発明8において、前記追加記録された新たな伸縮基準マークを撮像して得られた信号の画素値と、前記検査用テストパターンを撮像して得られた信号の画素値との相関から、前記新たな伸縮基準マークの位置に対応するノズルの位置が特定され、前記記録解像度と前記ノズルの位置から前記新たな伸縮基準マークの位置情報が得られることを特徴とする。
(発明10):発明10に係るインクジェット印刷装置は、発明1乃至9のいずれか1項において、前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段で搬送して当該第1面上の前記伸縮基準マークを前記撮像手段により撮像する際の搬送速度を、前記第1面の印刷時の搬送速度及び前記第2面の印刷時の搬送速度よりも遅くする搬送速度制御手段を備えることを特徴とする。
伸縮基準マークを撮像する際の搬送速度を低下させ、搬送方向の読み取り解像度を上げることで、搬送方向の伸縮基準マーク計測精度を高めることができる。
(発明11):発明11に係る印刷方法は、インクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドによる画像形成時に被描画媒体及び前記インクジェットヘッドのうち少なくとも一方を搬送して両者を相対移動させる第1搬送手段と、前記インクジェットヘッドによる画像形成後の被描画媒体を搬送する第2搬送手段と、前記第2搬送手段による搬送経路の途上に設置され、前記被描画媒体上に形成された印刷結果を撮像する撮像手段と、を備えるインクジェット印刷装置による印刷方法であって、前記インクジェットヘッドの吐出品質を検査するための検査用テストパターンを前記被描画媒体に記録するテストパターン印刷工程と、前記検査用テストパターンの印刷結果を前記撮像手段で撮像し、得られた情報を基に前記インクジェットヘッドの不吐出ノズルの位置を特定する不吐出ノズル検知処理工程と、前記被描画媒体の第1面を印刷する際に、前記第1面における画像形成領域の外側周囲に、少なくとも2点の間の距離を計測する基準点となる伸縮基準マークを記録する伸縮基準マーク印刷工程と、前記第1面の画像形成領域に印刷を行う第1面画像印刷工程と、前記第1面を印刷した後に、その印刷物の裏面である第2面の画像形成領域への印刷を行う際に、前記第2面の印刷に先立ち、前記第1面が既に印刷されている少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段によって搬送し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に記録されている前記伸縮基準マークを前記撮像手段で撮像する伸縮基準マーク撮像工程と、前記伸縮基準マーク撮像工程で得られた情報から当該被描画媒体の伸縮変形量を示す情報を得る伸縮変形量計測工程と、前記伸縮変形量を示す情報に基づき、前記第2面に印刷すべき画像データに対して前記伸縮変形量に応じた画像変形処理を行う画像変形処理工程と、前記画像変形処理を経て修正された画像データに基づいて前記第2面の画像形成領域に印刷を行う第2面画像印刷工程と、を備えたことを特徴とする。
インクジェット印刷装置に用いるプリントヘッド(記録ヘッド)の構成例として、複数個のヘッドモジュールを繋ぎ合わせて、被描画媒体の全幅以上の長さにわたる複数の吐出口(ノズル)を配列させたノズル列を有するフルライン型ヘッド(ページワイドヘッド)を用いることができる。このようなフルライン型のヘッドは、通常、被描画媒体(用紙)の相対的な送り方向(相対的搬送方向)と直交する方向に沿って配置されるが、搬送方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿ってヘッドを配置する態様もあり得る。
「被描画媒体」は、ヘッドの吐出口から吐出される液滴の付着を受ける媒体(印字媒体、被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体、記録媒体など呼ばれ得るもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、布、繊維シート、樹脂シート、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。ただし、本発明の場合、紙媒体のように伸縮変形しやすい材料について特に効果的な技術である。
被描画媒体とヘッドを相対的に移動させる搬送手段は、停止した(固定された)ヘッドに対して被描画媒体を搬送する態様、停止した被描画媒体に対してヘッドを移動させる態様、或いは、ヘッドと被描画媒体の両方を移動させる態様の何れをも含む。なお、インクジェット方式の印字ヘッドを用いてカラー画像を形成する場合は、複数色のインク(記録液)の色別にヘッドを配置してもよいし、1つの記録ヘッドから複数色のインクを吐出可能な構成としてもよい。
本発明によれば、被描画媒体の種類や表面印刷後の保管環境条件、保管時間等の違いがあっても、表裏画像の位置ずれを改善することができる。また、不吐出検知に用いる撮像手段を利用して被描画媒体の伸縮変形量を計測できるため、計測のために専用のセンサ等を付加する必要がなく、簡便な構成で実現できる。
本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置により表面印刷時に記録される不吐検知パターンと伸縮基準マークの例を示す平面図 表面印刷後、裏面印刷開始までの期間に用紙が収縮した用紙を示した説明図 第1実施形態による印刷方法の手順を示したフローチャート 1オンnオフ型の不吐検知パターンの一例を示す拡大図 不吐検知パターンの1段目から5段目のラインブロックと伸縮基準マークをそれぞれ撮像して得られる画素値のグラフ 不吐検知パターンの6段目から10段目のラインブロックを撮像して得られる画素値のグラフ 第2実施形態による印刷方法の手順を示したフローチャート 本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 複数のヘッドモジュールを配置して成るライン型ヘッドの構造例を示す平面透視図 図9中のA−A線に沿う断面図 インクジェット印刷装置の制御系の構成を示すブロック図 不吐補正及び伸縮補正に関する主な構成を示す要部ブロック図 インラインセンサの構成例を示す斜視図
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置は、ページワイドのインクジェットバーヘッド(ライン型ヘッド)を備えたシングルパス方式のドロップオンデマンド型印刷機であり、バーヘッドによる描画結果を検査するための手段として、画像形成後の用紙を搬送する搬送経路の途中の所定位置(検査ポイント)に、描画結果を撮像するインラインセンサが設置されている。
インラインセンサ(ILS)は、所定の読み取り解像度を有する撮像デバイスで構成される。例えば、用紙幅方向に所定の画素ピッチで用紙幅全域を撮像範囲とするCCDラインセンサが用いられる。インラインセンサは、用紙上に記録された不吐出(目詰まり)検知用のテストパターンや濃度パターン、伸縮基準マーク、出力画像(印刷対象の実画像)等を読み取る。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置により出力される印刷結果(表面印刷)の一例を示す平面図である。図1の上方向が用紙10の搬送方向であり、図中破線の四角で囲んだ領域が画像形成領域12である。画像形成領域12は、印刷目的の画像を描画する領域である。画像形成領域12は、「描画エリア」或いは「画像部」と呼ぶ場合がある。
画像形成領域12の外側外周に余白部分(「非画像形成領域」或いは「非画像部」と呼ぶ場合がある。)14A、14B、16A、16Bが形成される。本例では、用紙10の上側(搬送方向に対して先端側、)の余白部分14Aに、不良ノズルを検知するための検査用テストパターン20(以下、「不吐検知パターン」と言う。)が記録される。また、余白部分14Aの不吐検知パターン20と画像形成領域12の間の余白領域14C及び用紙後端側の余白部分14B、左右両側の余白部分16A、16Bには、伸縮基準マーク22A、22B、…22Hが記録される。以下、これら複数の伸縮基準マーク22A〜22Hを包括して符号22で表す場合がある。
伸縮基準マーク22は、用紙の伸縮変形量を計測する際の測定用基準点(測点)とするマークであり、本例では、画像形成領域12の四隅(22A〜D)、画像形成領域12の上端の幅方向中心位置(22E)、画像形成領域12の下端の幅方向中心位置(22F)、画像形成領域12の左端及び右端のそれぞれの搬送方向横中心位置(22G,22H)に記録される。本例の伸縮基準マーク22は、用紙幅方向の位置と、用紙搬送方向(「y方向」という。)に沿った縦線と、これに直交する用紙幅方向(「x方向」という。)に沿った横線とが交差する十字マークを用いている。このような十字マークを用いることで、用紙上におけるx方向及びy方向の位置を把握しやすい。
通常印刷において、インクジェットバーヘッドのノズル群のうち、不吐出ノズルその他の不良ノズルを検知するための専用のテストパターン(不吐検知パターン20)を用紙10の余白部14Aに出力し、その印字結果をインラインセンサにて読み取る。インラインセンサを介して取得された読取画像情報から不吐出ノズル位置を特定する信号処理(不吐検知処理)を行い、不吐出のノズル番号を特定する。この不吐出ノズル情報を基に、当該不吐出ノズルが引き起こす画質劣化(白スジや濃度ムラ)を補正し、不吐出ノズルに起因する白ズジ等を視認し難くする画像補正処理を行っている。
このようにインラインセンサを有し、ページワイドのライン型ヘッドによって用紙幅方向に一括して、一回の相対走査で画像形成を行うシングルパス方式のインクジェット印刷機において、両面印刷を行う場合、まず、表の面(第1面)を印刷して、図1のような印刷物を得てから、その後、当該印刷物の裏面(第2面)に印刷を行う。
複数枚の両面印刷を行う場合には、表面の印刷を終えた用紙の束を表裏(天地)反転させて印刷機の給紙部にセットし、裏面の印刷をスタートさせる。本発明の実施形態では、裏面印刷を行う際に、好ましくは、裏面印刷を実施しようとする直前に、表面印刷済み用紙の束の少なくとも一番目の1枚を、上下、又は左右を反転させることにより、再び用紙の表裏を反転させ、表の面の印刷時と同じ面(第1面)を上に向けて給紙し、用紙を搬送する。この再反転させた用紙枚数(表面印刷時と同じ表裏関係で給紙する枚数)と、その反転方向を印刷制御システムに登録しておく。そして、その枚数(所定枚数)については、画像部の印刷を行わずに、印刷搬送路を通過のみさせる。
この通過時に表面の伸縮基準マーク22A〜22Hをインラインセンサで読み取り、伸縮基準マーク22A〜22Hの相対的位置関係(マーク間の相対距離)を求めて、用紙の伸縮変形量を計測する。こうして求めた伸縮変形量に応じて、裏面印刷用の画像データを変形処理(伸縮処理)し、第2面の画像印刷を行う。
図2(a)は、表面印刷直後の用紙を示し、図2(b)は裏面印刷直前の用紙を示している。ここでは、表面印刷後から裏面印刷を開始するまでの用紙保管期間中に、表面印刷済み用紙が収縮した例を示した。なお、同図において、用紙の左右方向について収縮した様子を示したが、用紙の縦方向(用紙搬送方向)についても用紙は伸縮変形する。
表の面に印刷した画像内容(インク量の分布)並びに表面印刷後の保管環境条件や保管時間によって、用紙の伸縮変形量は異なる。また、用紙の縦方向、横方向でそれぞれ伸縮の程度も異なる。用紙の伸縮変形に応じて、当該用紙上に記録されている伸縮基準マーク22の位置関係(相対位置)が変化する。したがって、裏面印刷を行う前に、インラインセンサによって用紙上の伸縮基準マーク22を読み取り、これらの位置を計測することで、その計測結果からマーク位置の変化量を知ることができる。
初期のマーク位置からのずれ(変化量)は、用紙の伸縮を反映している。用紙の伸縮量と伸縮基準マーク22の位置変化量には相関があるため、伸縮基準マーク22の撮像結果から用紙伸縮量を求めることができる。
例えば、伸縮基準マーク22A、22Bの2点間距離の初期値WU0と、撮像結果から求めた値(WU1)の差から用紙幅方向(x方向)の伸縮量を求めることができる。同様に、伸縮基準マーク22A、22Cの2点間距離の初期値LL0と、撮像結果の値(LL1)の差から用紙搬送方向(y方向)の伸縮量を求めることができる。画像形成領域12の四隅に形成した伸縮基準マーク22から、用紙上側横方向の2点間距離(WU1)、用紙下側横方向の2点間距離(WB1)、用紙左側縦方向の2点間距離(LL1)、用紙右側縦方向の2点間距離(LR1)をそれぞれ測定することにより、矩形用紙の変形具合を把握することができる。
伸縮基準マーク22A、22Bによる間隔の他、伸縮基準マーク22Cと22Dの間隔、22Gと22Hの間隔、22Aと22C、22Eと22F、22Bと22Dを比較することで、幅方向に一様に伸びた変形か、台形変形か、菱形変形かを判定することが可能になる。
こうして把握した用紙伸縮量に応じて、裏面に印刷する画像データの補正(画像の拡大/縮小を含む画像加工)処理を行う。用紙の上下方向(x方向)、左右方向(y方向)について、それぞれ適切な拡縮倍率を適用するなど、用紙の変形に合わせて画像形態を修正する処理が行われる。
なお、「伸縮基準マークの位置情報」→「用紙伸縮量の把握」→「画像補正」という演算ブロセスは、ルックアップテーブル(LUT)等を利用することが可能であり、実際の演算処理アルゴリズムとしては、「伸縮基準マークの位置情報」→「画像補正」という入出力関係に集約することもできる。
以下、具体的な印刷方法について更に詳細に例示する。
<第1実施形態による印刷方法>
既述のとおり、表の面のみ印刷した用紙を、設定の数枚分だけ印刷搬送路に通紙し、インラインセンサ直下に移動させることにより、表面の印刷の際に使用した不吐検知パターン20(図4参照)と伸縮基準マーク22をインラインセンサにより撮像する。これにより、インラインセンサの解像度で、伸縮基準マーク位置を特定でき、伸縮量を計測することができる。
すなわち、表面の画像出力の際に、画像形成領域12の四隅と幅方向(左右方向)の中間、搬送方向(上下方向)の中間に、それぞれ設けた伸縮基準マーク22をインラインセンサで撮像して、用紙の上下、左右方向の伸縮量を計測する。用紙搬送方向の伸縮量はインラインセンサの撮像周期と搬送エンコーダのクロック周波数より求める。インラインセンサによる撮像時の搬送速度を低下させて、インラインセンサの搬送方向の読み取り解像度を上げることで、搬送方向の伸縮基準マーク計測精度を高めることができる。
伸縮基準マーク22をインラインセンサで撮像して位置を特定することで、インラインセンサの横解像度、縦解像度で用紙の伸縮量を計測することが可能となる。少なくとも画像形成領域12の外側の四隅(四箇所)に設けた伸縮基準マーク22によって用紙幅方向(左右方向)、搬送方向(上下方向)の伸縮量を求めて、裏面印刷用の画像元データに対して伸縮処理を施して、表画像とより近い画像印刷を実施することが可能となる。
図3は第1実施形態による印刷方法を実施する手順を示すフローチャートである。図示のフローチャートは、インクジェット印刷機の動作として実現される。
(工程1):まず、印刷対象とする出力用画像の印刷ジョブ(JOB)の実行により、用紙10上の画像形成領域12に出力画像(印刷目的の画像)を描画するとともに、当該画像部(12)の上側余白部分(14A)に不吐検知パターン20を印字する。また、当該画像部(12)の四隅と、上端、下端の幅方向中心、並びに左端、右端の搬送方向横中心に伸縮基準マーク22を印字して、表の面(「第1面」に相当)の印刷を完了する(ステップS101)。
印刷ジョブの指定にしたがって表面印刷が連続的に実施され、表の面が印刷された印刷物(以下「表面印刷済み用紙」という。「第1面印刷済み被描画媒体」に相当)が複数枚得られる。こうして得られた表面印刷済み用紙は、出力順に順次積み重ねられて、適当な数量(例えば1000枚程度の単位)の印刷物の束として保管される。
(工程2):表の面の印刷終了後、裏面(「第2面」に相当)の印刷を行うために、表面印刷済み用紙の束をまとめて(一括して)、表裏反転させる(ステップS102)。このとき、用紙の左右方向が反転する向きに反転させてもよいし、用紙の上下方向が反転する向きに反転させてもよい。なお、オペレータが手作業で反転させることも可能であるが、回転機構を備えた反転装置を用いて反転作業を自動化してもよい。
こうして、表裏反転させた用紙(表面印刷済み用紙)の束が得られる。裏面の印刷を行う場合には、この用紙束をインクジェット印刷機の給紙部(印刷台)にセットする。
(工程3):次に、この表面印刷済み用紙の裏面(未印刷面)に印刷を行う際に、表面印刷された用紙の束の少なくとも一番始めの1枚を含む所定枚数を上下、又は左右を反転させて、印刷済みの表の面を上に向けて給紙部(印刷台)にセットする(ステップS103)。この所定枚数を反転させる作業についても、オペレータが手作業で行ってもよいし、給紙部や用紙保管部に反転機構を設けて自動化してもよい。
(工程4):セットされた表面印刷済み用紙束の少なくとも一番上(一枚目)の用紙は、表の面(第1面)の印刷出力時と同じ表裏面の向きとなる(印刷済みの面が上向きであり、実質的に反転させていない状態である)。当該用紙を印刷機の搬送路に通紙する(ステップS104)。この表面印刷済み用紙に対しては、インクジェット描画を実施せずに、単に用紙の搬送のみを行う。
(工程5):そして、当該搬送された表面印刷済み用紙上の伸縮基準マーク22を印刷機の用紙搬送路中に設置してあるインラインセンサで撮像する(ステップS105)。インラインセンサから得られる読み取りデータ(撮像によって得られた画像信号)から伸縮基準マーク22の位置情報(各マークの相対的な位置関係)を検出することができる。このとき、インラインセンサの解像度で伸縮基準マーク22の位置を特定できる。
(工程6):検出された伸縮基準マーク22の位置情報から、用紙の上下方向、及び左右方向のそれぞれの伸縮量を計測する(ステップS106)。伸縮量は、表面印刷時(印刷直後)における伸縮基準マーク22の位置(初期位置)と、工程5で特定された裏面印刷開始前(開始直前)における伸縮基準マーク22の位置(測定値)との差を基に、計算される。表面印刷時における伸縮基準マーク22の初期位置の情報は、印刷時のデータとして予め印刷機側で把握できている。すなわち、表面印刷時に、どのノズルで伸縮基準マーク22を印字したかが予め分かっている。或いは、表面印刷時の用紙搬送中にインラインセンサで読み取った情報から「初期位置情報」としてメモリに記憶しておいてもよい。
したがって、工程5の撮像によって得られた伸縮基準マークの位置情報と初期位置情報との差から、伸縮量を求めることができる。この伸縮量は、インクジェトバーヘッドの記録ノズルピッチ(記録解像度に対応するノズルピッチ)の単位で、どれだけ用紙が伸縮したかという量に換算されて求められる。
(工程7):工程6で求めた伸縮量に基づき、用紙の伸縮変形に合わせるように、裏面印刷の画像データに対して伸縮補正を行う(ステップS107)。この補正処理は、ハーフトーン処理前の元画像データに対して行われる。伸縮変形に合わせて補正(伸縮補正)された画像データをハーフトーン処理し、ドットデータに変換する。このドットデータが各ノズルの吐出を制御する吐出制御データとなる。
(工程8):工程7で得た伸縮補正処理を行った画像データに基づき、裏面印刷を行う(ステップS108)。裏面の印刷が開始されると、給紙部から表面印刷済み用紙が連続的に給紙され、裏面印刷が連続して行われる。
<他の印刷方法について>
上述した第1実施形態の方法では、インラインセンサの解像度(例えば、紙面上で51μm、14800画素)までの分解能で、用紙送り方向、用紙幅方向の伸縮を求めることができる。これに対し、インラインセンサの解像度よりも更に、高精度に伸縮量の計測が可能な方法を説明する。
インラインセンサの撮像解像度がインクジェットバーヘッド(プリントヘッド)の描画解像度よりも小さく、更に、伸縮補正する為に計測精度を上げたい場合は、不吐検知パターン20の撮像によって得られるデータを利用する。
<不吐検知パターンの説明>
図4は不吐検知パターンの一例を示す拡大図である。インクジェットバーヘッドにおける各ノズルの打滴結果を他のノズルと明確に区別して把握するため、例えば、図4のように、各ノズルに対応したラインパターンが形成される。図示の便宜上、ライン数を減らして描いた。
図4の不吐検知パターン20は、いわゆる「1オンnオフ」型のラインパターンである。1つのラインヘッドにおいて、実質的に用紙幅方向(x方向)に沿って1列に並ぶノズル列(正射影によって得られる実質的なノズル列)を構成するノズルの並びについて、そのx方向の端から順番にノズル番号を付与したとき、ノズル番号を2以上の整数「A」で除算したときの剰余数「B」(B=0,1・・A−1)によって同時吐出するノズル群をグループ分けし、AN+0、AN+1、・・・AN+Bのノズル番号のグループごとに打滴タイミングを変えて(ただし、Nは0以上の整数)、それぞれ各ノズルからの連続打滴によるライン群を形成することにより、図4のような1オンnオフ型のラインパターンが得られる。
図4は、A=11、B=1〜10の例である。つまり、図4の1段目のラインブロックは、ノズル番号11、22、33・・・のように「11N+0」で表されるノズル番号のノズルからの同時打滴によって形成されたラインブロック(11の倍数に対応するノズル番号を持つノズルによって形成されるライン群のブロック)である。
2段目のラインブロックはノズル番号10、21、32…のように「11N+10」のノズル番号の打滴からなるラインブロックである。3段目以降も同様であり、例えば、11段目のラインブロックは、ノズル番号1、12、23、34…のように「11N+1」のノズル番号の打滴からなるラインブロックである。
ラインブロックLB2は「4N+2」、ラインブロックLB3は「4N+3」のノズル番号からなるラインブロックである。これら4段のラインブロックLB0〜LB3により、当該ヘッドモジュール10の全てのノズル12に対応したラインが形成される。
本実施形態ではA=11を例示するが、一般にAN+B(B=0、1、…A−1)、Aは2以上の整数について適応可能である。
このような1オンnオフ型のテストパターンを用いることにより、各ラインブロック内で隣接ライン同士が重なり合わず、全ノズルについてそれぞれ他のノズルと区別可能な独立した(ノズル別の)ラインを形成できる。図4のようなテストパターン(不吐検知パターン)を用いると、不吐出ノズルに対応するラインが欠落するため、不吐出ノズル位置を特定することが可能である。
なお、テストパターンには、上述したいわゆる「1オンnオフ」タイプのラインパターン以外に、他のラインブロック(例えば、ラインブロック相互間の位置誤差確認用のブロック)やラインブロック間を区切る横線(仕切り線)など、他のパターンを含んでも良い。また、インク色の異なる複数のヘッドを有するインクジェット印刷装置の場合、各インク色に対応するヘッド(例えば、CMYKの各色に対応したヘッド)について、同様のラインパターンが形成される。
ただし、記録媒体124における非画像部(余白部)の領域には制限があるため、1枚の記録媒体124における余白部に全色ヘッド全ノズル分のラインパターン(テストチャート)を形成できないことがある。このような場合は、複数枚の記録媒体124に分けてテストパターンが形成される。
<第2実施形態による印刷方法>
表面印刷時に記録した不吐検知パターンを利用して伸縮基準マークの読取精度を向上させる方法を採用した印刷方法の例を以下に説明する。
表面を印刷し、表面印刷済み用紙の束を得て、当該用紙束を一括して表裏反転させるまでの工程は第1実施形態と同様である。その後、裏面印刷を行う際(好ましくは裏面印刷の直前に)、表面印刷済み用紙の束の少なくとも一番目の1枚を含む所定枚数を上下、又は左右を反転させて、印刷済みの表の面を上に向けて給紙部(印刷台)にセットし、これを搬送しながら、再度、表の面に新たに伸縮基準パターンを追加記録する。このとき、追加記録する新たな伸縮基準マーク(2回目のマーク)は、用紙幅方向(x方向)については、表の面の印刷時における伸縮基準マーク(1回目のマーク)と同じノズルで描画し、搬送方向(y方向)については、1回目のマークとなるべく重ならない位置の余白部分、例えば、不吐検知パターンと第1回目のマークとの間、等に描画する。
以下、説明の便宜上、表面印刷時に記録される伸縮基準マークを「第1伸縮基準マーク」、裏面印刷の前に新たに追加記録される伸縮基準マークを「第2伸縮基準マーク」という用語で区別する。
この再度描画された(追加記録された)第2伸縮基準パターンと、表面の印刷の際に形成した不吐検知パターン及び第1伸縮基準パターンとを比較することで記録ノズルピッチの解像度に近い解像度で伸縮量を求めることができる。なお、第2伸縮基準マークを第1伸縮基準マークと同じ位置(同じノズル、同じ打滴タイミング)で記録して、両者の差を調べても良いし、第1伸縮基準マークから予め規定量(既知の量)だけずれた位置に、第2伸縮基準マークを記録してもよい。後者の場合、第1伸縮基準マークと第2伸縮基準マークとで予め記録位置をずらした量(規定量)が把握できているため、この規定量と実際に撮像されたマーク位置のずれから、用紙伸縮によるずれ量を求めることができる。
用紙上における第1伸縮基準マークと第2伸縮基準マークとがどれだけ違った位置に記録されているかを計測するときに、表面印刷時(第1伸縮基準マーク印刷時)の不吐検知パターンが利用される。
まず、第1実施形態の印刷方法と同様に、第2伸縮基準パターンが用紙幅方向でどれだけ伸縮変形したかをインラインセンサの画素値で判断する。
次に、更に詳細に伸縮変化量を計測するために、表面の印刷時に形成した不吐検知パターンの上段から下段に向けて、順に、新たに形成した第2伸縮基準マークの端からの不吐検知パターンの位相と画素値に最も近い、不吐検知パターンの段数を求める。最も近い不吐検知パターンの段数が求まると、インラインセンサの画素ピッチ(例えば、500dpiの場合、約51μm)よりも更に精度を高く、伸縮基準マークの位置を記録ノズルピッチ(例えば、1200dpiの場合、約21.2μm)を単位として求めることができる。
図5は、1段目から5段目のラインブロックと伸縮基準マークを撮像して得られる画素値のグラフである。また、図6は、6段目から11段目のラインブロックを撮像して得られる画素値のグラフである。図5〜図6の横軸はインラインセンサの画素(画素の位置)、縦軸は信号のデジタル値である。縦軸の画素値=255は白(インク濃度無し)を表し、画素値=0は黒(インク濃度有り)を表す。つまり、図5、図6は、インラインセンサの用紙幅方向(感光画素の並び方向)の濃度データプロファイルである。
伸縮基準マークは縦線と横線が交差した十字マークとなっているが、その縦線を撮像して得られる信号のプロファイル(図5参照)を、不吐検知パターンの撮像信号の位相と比較して見ると、伸縮基準マークの縦線の位置が不吐検知パターンのどの段数に属するライン近いかがわかる。例えば、図5の場合、伸縮基準マークの縦線は、不吐出検知パターンの2段目、又は3段目、或いは4段目近傍であるということがわかる。
図5において、伸縮基準マークの画素値が「172/255」であること、不吐検知パターンの2段目の画素値が「175/255」、3段目の画素値が「172/255」、4段目の画素値が「168/255」であることから、伸縮基準マークの位置が3段目にあるノズルによって記録されたと推定することができる。
また、不吐検知パターンの段数が推定されると、不吐検知パターンとノズル番号は1対1の対応関係を取っているため、伸縮基準マークの位置に対応するノズル位置を特定することができる。
なお、第1伸縮基準マークについては、その記録時に、どのノズルで記録したかが解っている(データとして保有している)。一方、第2伸縮基準マークは、インラインセンサの撮像信号から、インクジェットバーヘッドのノズル位置と対応付けて、用紙上の位置を把握することができる。
上記のように、伸縮基準マークの画素値と一致する画素値を有する不吐検知パターンの段数が求まると、その段数と対応するノズル番号を特定することができる。こうして、不吐検知パターンの画像濃度レベルを表す画素値とその位相情報を用いることでインラインセンサの撮像の画素ピッチよりも更に詳細に、伸縮変化量(伸縮量)を求めることが可能となる。
以上説明した計測原理により、1オンnオフパターンとして形成している不吐検知パターン(図4参照)を計測スケールとして、第1伸縮基準マークの印刷及びインラインセンサによる撮像の時から、第2伸縮基準マークの印刷及び撮像までの期間の伸縮変化量を計測することができる。このようにして、インラインセンサの画素ピッチ以下の伸縮量を計測することが可能になる。
図7は第2実施形態による印刷方法を実施する手順を示すフローチャートである。図示のフローチャートは、インクジェット印刷機の動作として実現される。
図7のステップS201〜S203は、図3のステップS102〜S103と同様である。ステップS204〜S209については、次のとおりである。
[工程4]:セットされた表面印刷済み用紙束の少なくとも一番上(一枚目)の用紙は、表の面(第1面)の印刷出力時と同じ表裏面の向きとなる(印刷済みの面が上向きであり、実質的に反転させていない状態である)。当該用紙を印刷機に供給し、印刷済みの面に、新たに伸縮基準マーク(第2伸縮基準マーク)のみを印刷する(ステップS204)。
この第2伸縮基準マークは、不吐検出パターンや第1伸縮基準マークと重ならない部分(空いているところ)に追加記録される。
[工程5]:上記工程4にて、用紙上の四隅と、縦横の中間位置に新たに作成された第2伸縮基準マークと、表面印刷時に形成された不吐検知パターンを用紙搬送路中に設置してあるインラインセンサで撮像する(ステップS205)。
[工程6]:インラインセンサから得られた読み取りデータ(撮像によって得られた画像信号)を解析処理し、第2伸縮基準マークの搬送方向直線(縦線)と、位相の最も近くなる不吐検知パターンの段数を、上段から下段に順に対応を取って検知する(ステップS206)。
[工程7]そして、第2伸縮基準マークの縦線と最も近い不吐検知パターン段数から、記録ノズルピッチを単位として用紙伸縮量を計測する(ステップS207)。
ステップS208([工程8])〜ステップS209([工程9])は、図3のステップS107〜ステップS108と同様である。
なお、この第2実施形態(図7)の場合、1回目に記録した第1伸縮基準マークと新たに追加記録した第2伸縮基準マークの距離が、遠く離れていてインラインセンサの画素間隔よりも離れている場合は、インラインセンサの読み取り画像からその状況を判別することができる。インラインセンサの読み取り画像に基づいて、第1伸縮基準マークと第2伸縮基準マークの距離を判別し、センサ画素間隔よりも離れている場合は、その離れていることを前提として、不吐検知パターンを参照して正確な距離を測定する。一方、読み取り画像の判別の結果、第1伸縮基準マークと第2伸縮基準マークの距離がセンサ画素間隔よりも離れていない場合は、インラインセンサの画素同士の比較では距離を測定できないため、図4〜図6で説明した不吐検知パターンの情報を参照して、より正確に変形量(2つの伸縮基準マークの距離)を測定する処理を行う。
<インクジェット印刷装置の構成例>
図8は、本発明の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成例を示す全体構成図である。本例のインクジェット印刷装置100は、主として、給紙部112、処理液付与部(プレコート部)114、描画部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122から構成されている。インクジェット印刷装置100は、描画部116の圧胴(描画ドラム170)に保持された記録媒体124(「被描画媒体」に相当、以下、便宜上「用紙」と呼ぶ場合がある。)にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成するシングルパス方式のインクジェット印刷装置であり、インクの打滴前に記録媒体124上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて記録媒体124上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたドロップオンデマンド(DOD)タイプの画像形成装置である。
(給紙部)
給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されており、給紙部112の給紙トレイ150から記録媒体124が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。本例では、記録媒体124として、枚葉紙(カット紙)を用いるが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム(「プレコート胴」とも言う)154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に記録媒体124を挟み込むことによって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。処理液ドラム154は、その外周面に吸引孔を設けるとともに、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより記録媒体124を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の外側には、その周面に対向して処理液塗布装置156が設けられる。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラ(計量ローラ)と、該アニックスローラと処理液ドラム154上の記録媒体124に圧接されて計量後の処理液を記録媒体124に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら記録媒体124に塗布することができる。ローラ塗布方式に代えて、スプレー方式、インクジェット方式などの各種方式を適用することも可能である。
処理液付与部114で処理液が付与された記録媒体124は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(描画部)
描画部116は、描画ドラム(「描画胴」或いは「ジェッティング胴」とも言う)170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。描画ドラム170に固定された記録媒体124は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yはそれぞれ、記録可能幅の全域を一括描画できるノズル列を有するフルライン型(シングルパス方式)の記録ヘッドであり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列(2次元配列ノズル)が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録媒体124の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから、描画ドラム170の外周面に保持された記録媒体124の記録面に向かってインク滴が吐出される。
予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。インクと処理液の反応の一例として、本実施形態では、処理液に酸を含有させPHダウンにより顔料分散を破壊し凝集するメカニズムを用い、色材滲み、各色インク間の混色、インク滴の着弾時の液合一による打滴干渉を回避する。こうして、記録媒体124上での色材流れなどが防止され、記録媒体124の記録面に画像が形成される。
各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの打滴タイミングは、描画ドラム170に配置された回転速度を検出するエンコーダ(図8中不図示、図12の符号294)に同期させる。このエンコーダの検出信号に基づいて吐出トリガー信号(画素トリガー)が発せされる。これにより、高精度に着弾位置を決定することができる。また、予め描画ドラム170のフレなどによる速度変動を学習し、エンコーダで得られた打滴タイミングを補正して、描画ドラム170のフレ、回転軸の精度、描画ドラム170の外周面の速度に依存せずに打滴ムラを低減させることができる。
本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
描画部116で画像が形成された記録媒体124は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図8に示すように、乾燥ドラム(「乾燥胴」とも言う)176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のハロゲンヒータ180と、各ハロゲンヒータ180の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル182とで構成される。各温風噴出しノズル182から記録媒体124に向けて吹き付けられる温風の温度と風量、各ハロゲンヒータ180の温度を適宜調節することにより、様々な乾燥条件を実現することができる。
乾燥ドラム176の外周面に、記録媒体124の記録面が外側を向くように(即ち、記録媒体124の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)記録媒体124を保持し、回転搬送しながら乾燥することで、記録媒体124のシワや浮きの発生を防止でき、これらに起因する乾燥ムラを確実に防止することができる。
乾燥部118で乾燥処理が行われた記録媒体124は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム(「定着胴」とも言う)184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、記録媒体124は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体124を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体124は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧(例えば、0.15MPa)でニップされ、定着処理が行われる。
また、定着ローラ188は、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度(例えば60〜80℃)に制御される。この加熱ローラで記録媒体124を加熱することによって、インクに含まれるラテックスのTg温度(ガラス転移点温度)以上の熱エネルギーが付与され、ラテックス粒子が溶融される。これにより、記録媒体124の凹凸に押し込み定着が行われるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、光沢性が得られる。
なお、図8の実施形態では、定着ローラ188を1つだけ設けた構成となっているが、画像層厚みやラテックス粒子のTg特性に応じて、複数段設けた構成でもよい。
一方、インラインセンサ190は、記録媒体124に記録された画像(不吐検知パターン、伸縮基準マークなども含む)について、吐出不良チェックパターンや画像の濃度、画像の欠陥などを計測するための読取手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
上記の如く構成された定着部120によれば、乾燥部118で形成された薄層の画像層内のラテックス粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、記録媒体124に固定定着させることができる。
なお、高沸点溶媒及びポリマー微粒子(熱可塑性樹脂粒子)を含んだインクに代えて、紫外線(UV)露光にて重合硬化可能なモノマー成分を含有していてもよい。この場合、インクジェット印刷装置100は、ヒートローラによる熱圧定着部(定着ローラ188)の代わりに、記録媒体124上のインクにUV光を露光するUV露光部を備える。このように、UV硬化性樹脂などの活性光線硬化性樹脂を含んだインクを用いる場合には、加熱定着の定着ローラ188に代えて、UVランプや紫外線LD(レーザダイオード)アレイなど、活性光線を照射する手段が設けられる。
(排紙部)
図8に示すように、定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。印刷後の記録媒体124は無端状の搬送ベルト196間に渡されたバー(不図示)のグリッパーによって用紙先端部が保持され、搬送ベルト196の回転によって排出トレイ192の上方に運ばれ、排出トレイ192上に積み重ねられる。
また、図8には示されていないが、本例のインクジェット印刷装置100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行うヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録媒体124の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
描画ドラム170が「第1搬送手段」に相当し、描画ドラム170より後段の中間搬送部128から定着ドラム184を含む用紙搬送系(符号128、176、130、184)が「第2搬送手段」に相当する。また、インラインセンサ190が「撮像手段」に相当する。
<インクジェットヘッドの構成例>
次に、インクジェットヘッドの構造について説明する。各色に対応するインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号250によってヘッドを示すものとする。
図9(a) はヘッド250の構造例を示す平面透視図であり、図9(b) はその一部の拡大図である。図10はヘッド250を構成する複数のヘッドモジュールの配置例を示す図である。また、図11は記録素子単位(吐出素子単位)となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル251に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図9中のA−A線に沿う断面図)である。
図9に示したように、本例のヘッド250は、インク吐出口であるノズル251と、各ノズル251に対応する圧力室252等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)253をマトリクス状に二次元配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影(正射影)される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体124の送り方向(矢印S方向;「y方向」に相当)と略直交する方向(矢印M方向;「x方向」に相当)に記録媒体124の描画領域の全幅に対応する長さ以上のノズル列を構成するために、例えば、図10(a)に示すように、複数のノズル251が二次元に配列された短尺のヘッドモジュール250’を千鳥状に配置して、長尺のライン型ヘッドを構成する。或いはまた、図10(b)に示すように、ヘッドモジュール250”を一列に並べて繋ぎ合わせる態様も可能である。
なお、シングルパス印字用のフルライン型プリントヘッドは、記録媒体124の全面を描画範囲とする場合に限らず、記録媒体124の面上の一部が描画領域となっている場合には、所定の描画領域内の描画に必要なノズル列が形成されていればよい。
各ノズル251に対応して設けられている圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており(図9(a)、(b) 参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル251への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)254が設けられている。なお、圧力室252の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図11に示すように、ヘッド250は、ノズル251が形成されたノズルプレート251Aと圧力室252や共通流路255等の流路が形成された流路板252P等を積層接合した構造から成る。ノズルプレート251Aは、ヘッド250のノズル面(インク吐出面)250Aを構成し、各圧力室252にそれぞれ連通する複数のノズル251が二次元的に形成されている。
流路板252Pは、圧力室252の側壁部を構成するとともに、共通流路255から圧力室252にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口254を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図11では簡略的に図示しているが、流路板252Pは一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート251A及び流路板252Pは、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路255はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に供給される。
圧力室252の一部の面(図11において天面)を構成する振動板256には、個別電極257を備えたピエゾアクチュエータ(圧電素子)258が接合されている。本例の振動板256は、ピエゾアクチュエータ258の下部電極に相当する共通電極259として機能するニッケル(Ni)導電層付きのシリコン(Si)から成り、各圧力室252に対応して配置されるピエゾアクチュエータ258の共通電極を兼ねる。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様も可能であり、この場合は、振動板部材の表面に金属などの導電材料による共通電極層が形成される。また、ステンレス鋼(SUS)など、金属(導電性材料)によって共通電極を兼ねる振動板を構成してもよい。
個別電極257に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ258が変形して圧力室252の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル251からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ258が元の状態に戻る際、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニット253を図9(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。かかるマトリクス配列において、副走査方向の隣接ノズル間隔をLsとするとき、主走査方向については実質的に各ノズル251が一定のピッチP=Ls/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。
また、本発明の実施に際してヘッド250におけるノズル251の配列形態は図示の例に限定されず、様々なノズル配置構造を適用できる。例えば、図9で説明したマトリクス配列に代えて、V字状のノズル配列、V字状配列を繰り返し単位とするジグザク状(W字状など)のような折れ線状のノズル配列なども可能である。
なお、インクジェットヘッドにおける各ノズルから液滴を吐出させるための吐出用の圧力(吐出エネルギー)を発生させる手段は、ピエゾアクチュエータ(圧電素子)に限らず、サーマル方式(ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させる方式)におけるヒータ(加熱素子)や、静電アクチュエータ、その他の方式による各種アクチュエータなど、様々な圧力発生素子(吐出エネルギー発生素子)を適用し得る。ヘッドの吐出方式に応じて、相応のエネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
<制御系の説明>
図12は、インクジェット印刷装置100のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット印刷装置100は、通信インターフェース270、システムコントローラ272、プリント制御部274、画像バッファメモリ276、ヘッドドライバ278、モータドライバ280、ヒータドライバ282、処理液付与制御部284、乾燥制御部286、定着制御部288、メモリ290、ROM292、エンコーダ294等を備えている。
通信インターフェース270は、ホストコンピュータ350から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース270にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ350から送出された画像データは通信インターフェース270を介してインクジェット印刷装置100に取り込まれ、一旦メモリ290に記憶される。
メモリ290は、通信インターフェース270を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ272を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ290は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ272は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット印刷装置100の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ272は、通信インターフェース270、プリント制御部274、モータドライバ280、ヒータドライバ282、処理液付与制御部284等の各部を制御し、ホストコンピュータ350との間の通信制御、メモリ290の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ296やヒータ298を制御する制御信号を生成する。
ROM292にはシステムコントローラ272のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。ROM292には、不吐検知パターンの印刷制御データ、伸縮基準マークの印刷制御データが格納されている。ROM292は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。なお、メモリ290は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ280は、システムコントローラ272からの指示にしたがってモータ296を駆動するドライバである。図12では、装置内の各部に配置される様々なモータを代表して符号296で図示している。例えば、図12に示すモータ296には、図8の給紙胴152、処理液ドラム154、描画ドラム170、乾燥ドラム176、定着ドラム184、渡し胴194などの回転を駆動するモータ、描画ドラム170の吸引孔から負圧吸引するためのポンプの駆動モータ、ヘッドユニットを描画ドラム170外のメンテナンスエリアに移動させる退避機構のモータ、などが含まれている。
ヒータドライバ282は、システムコントローラ272からの指示にしたがって、ヒータ298を駆動するドライバである。図12では、装置内の各部に配置される様々なヒータを代表して符号298で図示している。例えば、図12に示すヒータ298には、給紙部112において記録媒体124を予め適温に加熱しておくための不図示のプレヒータ、などが含まれている。
プリント制御部274は、システムコントローラ272の制御にしたがい、メモリ290内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ278に供給する制御部である。
ドットデータは、一般に多階調の画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(たとえば、RGB各色について8ビットの画像データ)をインクジェット印刷装置100で使用するインクの各色の色データ(本例では、KCMYの色データ)に変換する処理である。
ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色の色データに対して誤差拡散法や閾値マトリクス等の処理で各色のドットデータ(本例では、KCMYのドットデータ)に変換する処理である。
プリント制御部274において所要の信号処理が施され、得られたドットデータに基づいて、ヘッドドライバ278を介してヘッド250のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部274には画像バッファメモリ276が備えられており、プリント制御部274における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ276に一時的に格納される。また、プリント制御部274とシステムコントローラ272とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース270を介して外部から入力され、メモリ290に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データがメモリ290に記憶される。インクジェット印刷装置100では、インク(色材) による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、メモリ290に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ272を介してプリント制御部274に送られ、該プリント制御部274において閾値マトリクスや誤差拡散法などを用いたハーフトーン処理によってインク色ごとのドットデータに変換される。即ち、プリント制御部274は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部274で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ276に蓄えられる。
ヘッドドライバ278は、プリント制御部274から与えられる印字データ(即ち、画像バッファメモリ276に記憶されたドットデータ)に基づき、ヘッド250の各ノズルに対応するアクチュエータを駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ278にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。なお、図12において画像バッファメモリ276はプリント制御部274に付随する態様で示されているが、メモリ290と兼用することも可能である。また、プリント制御部274とシステムコントローラ272とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ278から出力された駆動信号がヘッド250に加えられることによって、該当するノズルからインクが吐出される。記録媒体124を所定の速度で搬送しながらヘッド250からのインク吐出を制御することにより、記録媒体124上に画像が形成される。
処理液付与制御部284は、システムコントローラ272からの指示にしたがい、処理液塗布装置156(図8参照)の動作を制御する。乾燥制御部286は、システムコントローラ272からの指示にしたがい、溶媒乾燥装置178(図8参照)の動作を制御する。
定着制御部288は、システムコントローラ272からの指示にしたがい、定着部120のハロゲンヒータ186や定着ローラ188(図8参照)から成る定着加圧部299の動作を制御する。
インラインセンサ190は、図8で説明したように、イメージセンサを含むブロックであり、記録媒体124に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつき、光学濃度など)を検出し、その検出結果をシステムコントローラ272及びプリント制御部274に提供する。
プリント制御部274は、インラインセンサ190から得られる情報に基づいてヘッド250に対する各種補正(不吐出補正や濃度補正など)を行うとともに、必要に応じて予備吐出や吸引、ワイピング等のクリーニング動作(ノズル回復動作)を実施する制御を行う。
また、ユーザインターフェースとしての操作部310は、オペレータ(ユーザ)が各種入力を行うための入力装置312と表示部(ディスプレイ)313を含んで構成される。入力装置312には、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなど各種形態を採用し得る。オペレータは、入力装置312を操作することにより、印刷条件の入力、画質モードの選択、付属情報の入力・編集、情報の検索などを行うことができ、入力内容や検索結果など等の各種情報は表示部313の表示を通じて確認することができる。この表示部313はエラーメッセージなどの警告を表示する手段としても機能する。
図13は、伸縮基準マークの計測結果を利用する画像補正処理に関連する要部ブロック図である。図13において、図12に示した要素と同一の要素には同一の符号を付した。
図13に示すように、インラインセンサ190からの撮像データは、メモリ320に記憶される。メモリ320には、不吐検知パターン20及び伸縮基準マーク22を撮像して得られる読取画像データが保存される。メモリ320は、図12で説明したメモリ290の記憶領域を利用してもよいし、別のメモリであってもよい。また、メモリ320はシステムコントローラ272に内包されたメモリであってもよい。
システムコントローラ272は、不吐出ノズル検出処理部322、不吐補正係数演算部324、不吐補正係数記憶部326を備える。不吐出ノズル検出処理部322は、インラインセンサ190から読み込んだ不吐検知パターン20の撮像データから、不吐出ノズルの位置や着弾位置誤差のデータ、濃度分布を示すデータ(濃度データ)等を生成する演算処理を行い、不吐出ノズルを特定する処理を行う。
不吐補正係数演算部324は、不吐出ノズル情報に基づき、不吐出ノズルの影響による画質劣化を他の正常ノズルで補償するための濃度補正係数を算出する。不吐補正係数演算部324は、測定された着弾位置誤差の情報や濃度分布の情報を更に考慮して補正係数を算出することができる。不吐補正係数演算部324において求められた補正係数のデータは、不吐補正係数記憶部326に記憶される。
また、システムコントローラ272は、伸縮基準マーク計測処理部332、伸縮変形量演算部334、伸縮補正係数演算部335、伸縮補正係数記憶部336を備える。伸縮基準マーク計測処理部332は、インラインセンサ190から読み込んだ伸縮基準マークの撮像データから、用紙上における伸縮基準マークの位置を検知する信号処理を行う。伸縮変形量演算部334は、測定された伸縮基準マークの位置情報を基に、用紙の上下方向及び左右方向について伸縮変形量を算出する。伸縮補正係数演算部335は、算出された伸縮変形量に基づいて、その伸縮変形に合わせて印刷用画像を変形させるための補正係数を求める。伸縮補正係数演算部335において求められた補正係数のデータは、伸縮補正係数記憶部336に記憶される。
なお、伸縮補正係数記憶部336は不吐補正係数記憶部326のメモリ領域の一部を利用することができる。例えば、図12で説明したメモリ290やROM292の記憶領域の一部を伸縮補正係数記憶部336及び不吐補正係数記憶部326として利用できる。
プリント制御部274は、不吐出補正処理部328、伸縮変形補正処理部338を備える。不吐出補正処理部328は、不吐補正係数記憶部326に格納されている補正係数(不吐補正係数)を用いて、印刷対象画像の画像データの画素値(濃度値)を補正する演算を行う処理手段である。印刷時には、メモリ290に記憶されている印刷用の画像データ(元データ)に対して、不吐出補正処理部328による補正が行われる。不吐出補正処理部328は、不吐出ノズルによる記録欠陥が視認され難い出力画像が得られるように、不吐出補正係数に基づき、不吐出ノズル近傍の正常ノズルに対応する画素位置の濃度データを増減させる補正を行う。なお、ここでいう、画像データ(補正前の元データ)は、インク色別に変換された画像データであってもよいし、インク色別に変換する前のRGBの入力画像データであってもよい。
本例のインクジェット印刷装置100は、上記の不吐補正機能に加え、裏面印刷の開始前に、用紙の伸縮変形に対応した伸縮変形補正を行う機能を備える。すなわち、伸縮変形補正処理部338は、伸縮補正係数記憶部336に格納されている補正係数(伸縮補正係数)を用いて、印刷対象画像の画像データ(ここでは、第2面に印刷すべき裏面画像のデータ)の形態を補正する演算を行う処理手段である。
この伸縮変形補正処理により、用紙の伸縮量に合わせて、裏面印刷画像のサイズ、形状が修正される。表面(第1面)の印刷時には、上述した不吐出補正処理が施された補正後の画像データ340がハーフトーン処理部342に入力される。また、裏面(第2面)印刷時には、伸縮変形補正処理及び不吐出補正処理が施された補正後の画像データ340がハーフトーン処理部342に入力される。
ハーフトーン処理部342は、補正後の画像データ(濃度データ)から2値又は多値のドットデータに変換する信号処理手段である。ハーフトーン処理の手段としては、誤差拡散法、ディザ法、閾値マトリクス法、濃度パターン法など、各種公知の手段を適用できる。ハーフトーン処理は、一般に、M値(M≧3)の階調画像データをN値(N<M)の階調画像データに変換する。最も単純な例では、2値(ドットのオン/オフ)のドット画像データに変換するが、ハーフトーン処理において、ドットサイズの種類(例えば、大ドット、中ドット、小ドットなどの3種類)に対応した多値の量子化を行うことも可能である。
こうして得られた二値又は多値の画像データ(トットデータ)は、各ノズルの駆動(オン)/非駆動(オフ)、更に、多値の場合には液滴量(ドットサイズ)を制御するインク吐出制御データ(打滴制御データ)として利用される。ハーフトーン処理部342にて生成されたドットデータ(打滴制御データ)は、ヘッドドライバ278に与えられ、ヘッド250のインク吐出動作が制御される。
また、プリント制御部274は、駆動波形生成部344を備える。駆動波形生成部344は、ヘッド250の各ノズル251に対応したピエゾアクチュエータ258(図11参照)を駆動するための駆動電圧信号波形を生成する手段である。駆動電圧信号の波形データは予めROM292(図12参照)に格納されており、必要に応じて使用する波形データが出力される。駆動波形生成部344で生成された信号(駆動波形)は、ヘッドドライバ278に供給される。なお、駆動波形生成部344から出力される信号は、デジタル波形データであってもよいし、アナログ電圧信号であってもよい。
なお、本例に示すインクジェット印刷装置100は、ヘッド250(ヘッドモジュール)の各ピエゾアクチュエータ258に対して、モジュール単位で共通の駆動電力波形信号を印加し、各ピエゾアクチュエータ258の吐出タイミングに応じて各ピエゾアクチュエータ258の個別電極に接続されたスイッチ素子(不図示)のオンオフを切り換えることで、各ピエゾアクチュエータ258に対応するノズル251からインクを吐出させる駆動方式が採用されている。
なお、不吐出ノズル検出処理部322、不吐補正係数演算部324、伸縮基準マーク計測処理部332、伸縮変形量演算部334、伸縮補正係数演算部335、不吐出補正処理部328、伸縮変形補正処理部338、ハーフトーン処理部342等の処理機能はASICやソフトウエア又は適宜の組み合わせによって実現可能である。
ROM292、メモリ290、システムコントローラ272及びプリント制御部274の組み合わせが「テストパターン印刷制御手段」、「不吐出ノズル検知処理手段」、「伸縮基準マーク印刷制御手段」、「伸縮変形量計測手段」、「画像変形処理手段」、「印刷制御手段」、「伸縮基準マーク追加印刷制御手段」、「搬送速度制御手段」の各手段の役割を果たす。
なお、不吐出ノズル検出処理部322、不吐補正係数演算部324、伸縮基準マーク計測処理部332、伸縮変形量演算部334、伸縮補正係数演算部335、不吐出補正処理部328、伸縮変形補正処理部338、ハーフトーン処理部342等が担う処理機能の全て又は一部をホストコンピュータ350(図12参照)側に搭載する態様も可能である。
<インラインセンサ(画像読取手段)の例について>
図14は、インラインセンサ190の構成図である。インラインセンサ190は、ラインCCD370(「画像読取手段」に相当)と、そのラインCCD370の受光面に画像を結像させるレンズ372、光路を折り曲げるミラー373とを一体とした読取センサ部374が、並列に配置され、記録媒体上の画像を夫々読み取る。ラインCCD370はRGB3色のカラーフィルターを備えた色別のフォトセル(画素)アレイを有し、RGBの色分解によりカラー画像の読み取りが可能である。例えば、RGB3ライン夫々のフォトセルアレイの隣には、1ライン中の偶数画素と奇数画素の電荷とを夫々、別々に転送するCCDアナログシフトレジスタを備える。
具体的には、画素(フォトセル)ピッチ9.325μm、7600画素×RGB、素子長(フォトセルの配列方向のセンサ幅)70.87mmのNECエレクトロニクス株式会社のラインCCD「μPD8827A」(商品名)を用いることができる。
ラインCCD370は、フォトセルの配列方向と記録媒体が搬送されるドラムの軸が平行になる配置形態で、固定される。
レンズ372は搬送ドラム(図8の符号184)上に巻かれた記録媒体上の画像を所定の縮小率で結像させる縮小光学系のレンズである。例えば、0.19倍に画像を縮小するレンズを採用した場合、記録媒体上の373mm幅がラインCCD370上に結像される。このとき、記録媒体上の読み取り解像度は518dpiとなる。
図14のようにラインCCD370と、レンズ372、ミラー373とを一体とした読取センサ部374を搬送ドラムの軸と平行に移動調整可能とし、2つの読取センサ部374の位置を調整して、夫々の読取センサ部374が読み取る画像が僅かに重なる配置とする。また、図14には示されていないが、検出のための照明手段として、例えば、キセノン蛍光ランプがブラケット375の裏面、記録媒体側に配置され、定期的に白色基準板が画像と照明の間に挿入され、白基準を測定する。その状態でランプを消灯して、黒基準レベルを測定する。
ラインCCD370の読み取り幅(一度に検査できる範囲)は、記録媒体における画像記録領域の幅との関係で多様な設計が可能である。レンズ性能と解像度の観点から、例えば、ラインCCD370の読み取り幅は、画像記録領域の幅(検査対象となり得る最大の幅)の1/2程度としている。
ラインCCD370によって得られた画像データは、A/Dコンバータ等によってデジタルデータに変換され一時的なメモリ(図13の符号320)へ格納された後、システムコントローラ272を介して処理され(図12参照)、メモリ290へ格納される。
<上述した本発明の実施形態による作用効果>
(1)多様な用紙の種類と表面印刷後の保管環境条件、保管時間の違いがあっても、インラインセンサによる表面画像の読み取り後の画像伸縮に対しては、裏面印刷データを伸縮補正することにより、表裏画像の位置ずれを改善することができる。
(2)表面印刷する際に、裏面の画像、又はマーク等を撮像または検知する専用の機構を用いる必要がない。インクジェット吐出品質を検知するインラインセンサを有する印刷機であれば、単純な機構で裏面画像の表面画像との位置合せが可能になる。
(3)表面印刷後に用紙が伸縮した場合に、インラインセンサの撮像画素ピッチで伸縮量を求めることができる(第1実施形態)。撮像画素ピッチで用紙の伸縮量を計測することが可能になる。その伸縮量だけ、裏面印刷する画像データを伸縮補正することによって、表裏の画像位置を合わせることが出来る。
(4)裏面印刷する際に伸縮基準マークのみ、表面と同じ幅方向位置に記録すると、不吐検知パターンの何段目かの画素値と一致するかという階調レベル情報を用いることで、撮像の画素ピッチよりも更に詳細に(記録ノズルピッチに近い精度で)用紙伸縮量を計測することが可能になる(第2実施形態)。
〔変形例〕
上記実施形態では、記録媒体124に直接インク滴を打滴して画像を形成する方式(直接記録方式)のインクジェット印刷装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、一旦、中間転写体上に画像(一次画像)を形成し、その画像を転写部において記録紙に対して転写することで最終的な画像形成を行う中間転写型の画像形成装置についても本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を有するページワイドのフルライン型ヘッドを用いたインクジェット印刷装置(1回の副走査によって画像を完成させるシングルパス方式の画像形成装置)を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、シリアル型(シャトルスキャン型)ヘッドなど、短尺の記録ヘッドを移動させながら、複数回のヘッド走査により画像記録を行うインクジェット印刷装置についても本発明を適用できる。
10…用紙、12…画像形成領域、14A〜14C…余白部分、16A,16B…余白部分、20…不吐検知パターン、22,22A〜22H…伸縮基準マーク、100…インクジェット印刷装置、124…記録媒体、128,130…中間搬送部、170…描画ドラム、172M,172K,172C,172Y…インクジェットヘッド、184…定着ドラム、190…インラインセンサ、250…ヘッド、251…ノズル、272…システムコントローラ、274…プリント制御部、290…メモリ、292…ROM、294…エンコーダ、322…不吐出ノズル検出処理部、324…不吐補正係数演算部、328…不吐出補正処理部、332…伸縮基準マーク計測処理部、334…伸縮変形量演算部、335…伸縮補正係数演算部、338…伸縮変形補正処理部、342…ハーフトーン処理部

Claims (11)

  1. インクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドによる画像形成時に被描画媒体及び前記インクジェットヘッドのうち少なくとも一方を搬送して両者を相対移動させる第1搬送手段と、
    前記インクジェットヘッドによる画像形成後の被描画媒体を搬送する第2搬送手段と、
    前記第2搬送手段による搬送経路の途上に設置され、前記被描画媒体上に記録された印刷結果を撮像する撮像手段と、
    前記インクジェットヘッドの吐出品質を検査するための検査用テストパターンを前記被描画媒体に記録するように前記インクジェットヘッドの吐出を制御するテストパターン印刷制御手段と、
    前記検査用テストパターンの印刷結果を前記撮像手段で撮像して得られる情報に基づいて前記インクジェットヘッドの不吐出ノズルの位置を特定する不吐出ノズル検知処理手段と、
    前記被描画媒体の第1面を印刷する際に、前記第1面における画像形成領域の外側周囲に、少なくとも2点の間の距離を計測する基準点となる伸縮基準マークを記録するように前記インクジェットヘッドの吐出を制御する伸縮基準マーク印刷制御手段と、
    前記第1面の印刷後に、その印刷物の裏面である第2面の画像形成領域に印刷を行う際に、前記第2面の印刷に先立ち、前記第1面が既に印刷されている少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段によって搬送し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に記録されている前記伸縮基準マークを前記撮像手段で撮像し、その撮像で得られる情報から当該被描画媒体の伸縮変形量を示す情報を得る伸縮変形量計測手段と、
    前記伸縮変形量を示す情報に基づき、前記第2面に印刷すべき画像データに対して前記伸縮変形量に応じた画像変形処理を行う画像変形処理手段と、
    前記画像変形処理を経て修正された画像データに基づいて前記第2面の印刷を行う印刷制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 請求項1において、
    前記伸縮基準マークは、前記画像形成領域の四隅に形成されることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1搬送手段は、枚葉の前記被描画媒体を移動させる媒体搬送手段であることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記インクジェットヘッドは、シングルパス方式のライン型ヘッドであることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記画像変形処理手段は、ハーフトーン処理前の画像データに対して、前記画像変形処理を行うものであることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体は、前記インクジェットヘッドによる描画を行わずに、前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段によって搬送され、前記撮像手段による前記伸縮基準マークの撮像が行われることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記第2面の印刷に先立ち、前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を、前記インクジェットヘッドによる描画部へ供給し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に、前記インクジェットヘッドにより新たな伸縮基準マークを追加記録する制御を行う伸縮基準マーク追加印刷制御手段を備え、
    前記新たな伸縮基準マークが追加記録された前記第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段によって搬送し、前記撮像手段によって、当該被描画媒体の第1面に記録されている前記伸縮基準マーク、及び前記新たな伸縮基準マークを撮像して得られる情報から当該被描画媒体の伸縮変形量を示す情報が得られることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  8. 請求項7において、
    前記検査用テストパターンは、前記被描画媒体上で前記インクジェットヘッドの各ノズルの吐出結果を他のノズルと区別して特定できるノズル毎のラインパターンを含んでおり、
    前記第1面における前記画像形成領域の外側の余白部に前記検査用テストパターンが記録されるとともに、当該第1面における前記画像形成領域に印刷対象の画像が印刷されている前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を、前記第2面の印刷に先立ち、前記インクジェットヘッドによる描画部へ供給し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に、前記新たな伸縮基準マークを追加記録した後、当該被描画媒体の第1面に記録されている前記検査用テストパターン、前記伸縮基準マーク、及び前記新たな伸縮基準マークを前記撮像手段によって撮像して得られる前記検査用テストパターンの画素値の情報を用いて、前記インクジェットヘッドの記録解像度に対応するノズルピッチを単位として当該被描画媒体の伸縮変形量が計測されることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  9. 請求項8において、
    前記追加記録された新たな伸縮基準マークを撮像して得られた信号の画素値と、前記検査用テストパターンを撮像して得られた信号の画素値との相関から、前記新たな伸縮基準マークの位置に対応するノズルの位置が特定され、前記記録解像度と前記ノズルの位置から前記新たな伸縮基準マークの位置情報が得られることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項において、
    前記少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段で搬送して当該第1面上の前記伸縮基準マークを前記撮像手段により撮像する際の搬送速度を、前記第1面の印刷時の搬送速度及び前記第2面の印刷時の搬送速度よりも遅くする搬送速度制御手段を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  11. インクを吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドによる画像形成時に被描画媒体及び前記インクジェットヘッドのうち少なくとも一方を搬送して両者を相対移動させる第1搬送手段と、前記インクジェットヘッドによる画像形成後の被描画媒体を搬送する第2搬送手段と、前記第2搬送手段による搬送経路の途上に設置され、前記被描画媒体上に形成された印刷結果を撮像する撮像手段と、を備えるインクジェット印刷装置による印刷方法であって、
    前記インクジェットヘッドの吐出品質を検査するための検査用テストパターンを前記被描画媒体に記録するテストパターン印刷工程と、
    前記検査用テストパターンの印刷結果を前記撮像手段で撮像し、得られた情報を基に前記インクジェットヘッドの不吐出ノズルの位置を特定する不吐出ノズル検知処理工程と、
    前記被描画媒体の第1面を印刷する際に、前記第1面における画像形成領域の外側周囲に、少なくとも2点の間の距離を計測する基準点となる伸縮基準マークを記録する伸縮基準マーク印刷工程と、
    前記第1面の画像形成領域に印刷を行う第1面画像印刷工程と、
    前記第1面を印刷した後に、その印刷物の裏面である第2面の画像形成領域への印刷を行う際に、前記第2面の印刷に先立ち、前記第1面が既に印刷されている少なくとも1枚の第1面印刷済み被描画媒体を前記第2搬送手段によって搬送し、当該第1面印刷済み被描画媒体の第1面に記録されている前記伸縮基準マークを前記撮像手段で撮像する伸縮基準マーク撮像工程と、
    前記伸縮基準マーク撮像工程で得られた情報から当該被描画媒体の伸縮変形量を示す情報を得る伸縮変形量計測工程と、
    前記伸縮変形量を示す情報に基づき、前記第2面に印刷すべき画像データに対して前記伸縮変形量に応じた画像変形処理を行う画像変形処理工程と、
    前記画像変形処理を経て修正された画像データに基づいて前記第2面の画像形成領域に印刷を行う第2面画像印刷工程と、
    を備えたことを特徴とする印刷方法。
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