JP2012504031A5 - - Google Patents

Claims (16)

1. 外側層及び内側層を備える弁本体を有し、
   前記弁本体は、筒型であると共に、長手方向軸、上流側端部及び下流側端部を備え、更に、前記外側層は薄型且つ柔軟な材質で形成されており、
   前記内側層は、概ね筒型であり、前記外側層に沿って概ね長手方向軸を有し、前記外側層の内側に配置され、前記内側層は薄型且つ柔軟な材質で形成されており、開状態と閉状態との間で作動する複数の弁尖を規定し、各々の弁尖は弁尖側端及び下流部を備え、前記内側層の隣接する弁尖は交連部によって接合されている、置換心臓弁であって、
   前記弁尖は弁尖側端に沿って前記外側層に付着し、前記交連部は弁尖側端の少なくとも一部の外側層下流側に付着しており、
   径方向に縮小してコンパクト状態になると共に径方向に拡張して拡張状態になる細長いフレームを有し、このフレームは複数の補強部からなると共に長手方向軸を備え、前記弁本体は複数のステッチにより前記フレームの補強部に取り付けられており、
   複数のステッチの少なくとも一つは、前記フレームが径方向にコンパクト状態又は拡張状態となる場合に対応する補強部に対してスライドするように構成されたゆるやかなステッチであることを特徴とする置換心臓弁。
2. 前記外側層及び内側層の構成箇所からの薄型且つ柔軟な層は、実質的に長手方向に拡張しないことを特徴とする請求項１に記載の置換心臓弁。
3. 前記薄型且つ柔軟な層は心膜を構成することを特徴とする請求項２に記載の置換心臓弁。
4. 前記外側層は交連スリットを備えており、前記内側層の交連部の一端は少なくとも部分的に前記交連スリットを通して延出していることを特徴とする請求項１に記載の置換心臓弁。
5. 前記外側層は、弁尖側端に対応して対になっている形態の弁尖スリットを備え、前記弁尖側端は少なくとも部分的に前記弁尖スリットを通して延出していることを特徴とする請求項４に記載の置換心臓弁。
6. 前記外側層は複数の窓部を有しており、前記窓部は、弁尖が閉状態の場合、血液は前記窓部を通して流れるように配置されていることを特徴とする請求項１に記載の置換心臓弁。
7. 前記弁本体は、前記フレームが前記外側層の外側表面に隣接するように位置していることを特徴とする請求項１に記載の置換心臓弁。
8. 前記弁本体の前記外側層は前記フレームに結合し、前記弁本体の前記内側層は直接的に前記内側層に結合しているが前記フレームには直接的に結合していないことを特徴とする請求項７に記載の置換心臓弁。
9. 前記フレームは、縮小部と非縮小部とを備えており、
   前記縮小部は長手方向に延出するように構成されており、これにより前記フレームは径方向にコンパクト状態となり、前記縮小部は長手方向に延出し、前記フレームは径方向に拡張され、
   前記縮小部が長手方向に縮むと、前記非縮小部は長手方向に延出し、前記フレームが径方向にコンパクト状態又は拡張状態となる場合は長手方向に延出又は縮小しないように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の置換心臓弁。
10. 前記弁本体は前記フレームに取り付けられており、これにより前記弁本体の一部は前記縮小部に位置し、前記弁本体の他部は前記非縮小部に位置することを特徴とする請求項９に記載の置換心臓弁。
11. 前記ゆるやかなステッチが結合されている前記補強部は、前記非縮小部に位置することを特徴とする請求項１０に記載の置換心臓弁。
12. 前記外側層に取り付けられている長手方向に拡張しうる材質を付加的に備えており、前記長手方向に拡張しうる材質は前記フレームに縫い付けられていることを特徴とする請求項１０に記載の置換心臓弁。
13. 前記弁本体は前記非縮小部内に配置されていることを特徴とする請求項９に記載の置換心臓弁。
14. 長手方向軸を備える置換心臓弁の製造方法であって、
    平坦で柔軟な原料材料を準備し、
    所定のパターンに従ってその平坦な材料をカッティングし、前記パターンは、第１及び第２のパターン端部と、スカート部と、複数の弁尖からなる弁尖部と、隣接する弁尖の間で延出する交連部と、各々弁尖に備わる弁尖側端と、を有しており、前記スカート部は下流側端部を備え、前記第１及び第２のパターン端部は前記下流側端部に対して斜めにカットされており、
    前記第１及び第２のパターン端部を結合させて、前記平坦な材料からチューブを形成し、
    折畳線に沿って前記弁尖部を前記スカート部に対して相対的に折り畳み、前記弁尖部を概ね前記スカート部内に配置し、
    前記交連部を前記スカート部に付着させ、
    前記弁尖側端を前記スカート部に付着させる、ことを特徴とする。
15. 請求項１４記載の置換心臓弁の製造方法であって、
    弁尖形状部分を備えており、所定形状の閉状態の弁の実質的なネガ型の形状を有する型部を準備し、
    平坦な材料を筒型に形成すると共に交連部がスカート部に付着し、
    弁を前記型部に配置させることにより、弁尖が弁尖形状部分に係合し、
    前記弁尖が前記弁尖形状部分に係合すると、弁尖側端がスカート部に付着される、ことを特徴とする。
16. 請求項１５記載の置換心臓弁の製造方法であって、
    スカート部には、弁尖の所定曲面と概ね対応する弁尖スリットが形成されており、
    弁を前記型部に配置させることにより、弁尖が弁尖形状部分に合わさり、スカート部の弁尖スリットを通して弁尖側端が延出する、ことを特徴とする。