JP2012043890A - 半導体装置 - Google Patents

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】トレンチゲート構造を構成するトレンチの間にエミッタコンタクト用のトレンチを設けない構造であっても、ダイオード動作時にIGBTセルからダイオードセルへの過剰なホール注入を抑制する。
【解決手段】IGBTセル10のベース層31に、トレンチ35の深さ方向にエミッタ領域38および第1コンタクト領域39よりも深いフローティング層40を設けている。このフローティング層40は、ベース層31をエミッタ領域38および第1コンタクト領域39側の領域とドリフト層30側の領域とに分割している。また、ダイオードセル20にはフローティング層40およびエミッタ領域38を設けない構造とする。これにより、ダイオードセル20の動作時に、フローティング層40が電位の壁となるので、IGBTセル10の第1コンタクト領域39からダイオードセル20への過剰なホール注入を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁ゲート型の半導体装置に関する。
従来より、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)セルとダイオード(Free Wheeling Diode)セルとが同じ半導体基板に形成された半導体装置が、例えば特許文献1で提案されている。
具体的に、特許文献1では、例えばN型半導体基板の表層部にP型層が形成され、このP型層の表層部にN型エミッタ領域が形成されたものに対して、N型エミッタ領域とP型層とを貫通してN型半導体基板に達する第1トレンチが複数形成されている。各第1トレンチには絶縁膜を介してゲート電極が埋め込まれている。また、隣同士の第1トレンチの間にはN型エミッタ領域よりも深いP型領域がコンタクト用として形成されており、このP型領域を貫通してP型層に達する第2トレンチが形成されている。そして、N型半導体基板の表面上には、ゲート電極を覆う層間絶縁膜を介してエミッタ電極が形成されている。このエミッタ電極は、第2トレンチにも埋め込まれている。
すなわち、第1トレンチはトレンチゲート構造を構成するトレンチであり、第2トレンチはエミッタコンタクト用のトレンチである。
さらに、N型半導体基板の裏面側にP+型領域とN+型カソード領域とが設けられ、これらP+型領域およびN+型カソード領域の上に共通のコレクタ電極が形成されている。これにより、P+型領域が形成された部分はIGBT素子として機能し、N+型カソード領域が形成された部分はダイオード素子として機能する。
このような構造によると、ダイオードセルでは、P型層に達する第2トレンチ内に埋め込まれたエミッタ電極はダイオードセルのアノード電極として機能する。そして、アノード電極が接続されるP型層の内部はP型領域に比べて低い不純物濃度となっているので、ダイオードセルの動作時にIGBTセルからダイオードセルへの過剰なホール注入が抑制される。これにより、ダイオードセルのリカバリ特性が改善されるようになっている。
特開2007−214541号公報
しかしながら、上記従来の技術では、隣同士の第1トレンチの間にP型領域を貫通してP型層に達する第2トレンチを設けている。このため、P型領域が第2トレンチ内に形成されたエミッタ電極に接触するように、P型領域をN型エミッタ領域よりも深く形成しなければならない。また、P型領域は第1トレンチと第2トレンチとの間に位置しているので、IGBTの閾値電圧(Vt)に影響しないようなP型領域の隙間が非常に狭いという問題がある。
なお、上記ではN型半導体基板を用いた構造について説明したが、P型半導体基板を用いた構造についても同様の問題が生じる。
本発明は上記点に鑑み、トレンチゲート構造を構成するトレンチの間にエミッタコンタクト用のトレンチを設けない構造であっても、ダイオード動作時にIGBTセルからダイオードセルへの過剰なホール注入を抑制することができる構造を備えた半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1導電型のドリフト層(30)と、ドリフト層(30)の上に形成された第2導電型のベース層(31)と、を含む半導体基板(32)を備え、半導体基板(32)のうちベース層(31)側の一面(33)とは反対側の他面(34)側に、第2導電型のコレクタ層(45)と第1導電型のカソード層(46)とが同じ階層に形成され、これらコレクタ層(45)およびカソード層(46)の上にコレクタ電極(47)が形成されており、半導体基板(32)の一面(33)の面方向において、コレクタ層(45)が形成された領域がIGBT素子として動作するIGBTセル(10)とされ、カソード層(46)が形成された領域がダイオード素子として動作するダイオードセル(20)とされている。
そして、IGBTセル(10)は、ベース層(31)を貫通してドリフト層(30)に達するように形成されたトレンチ(35)と、トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、トレンチ(35)内において、ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたゲート電極(37a)と、ベース層(31)の表層部に形成され、当該ベース層(31)内においてトレンチ(35)の側面に接するように形成された第1導電型のエミッタ領域(38)と、ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第1コンタクト領域(39)と、ベース層(31)内においてトレンチ(35)の深さ方向にエミッタ領域(38)および第1コンタクト領域(39)よりも深いと共に当該ベース層(31)をエミッタ領域(38)および第1コンタクト領域(39)側とドリフト層(30)側とに分割する第1導電型のフローティング層(40)と、ゲート電極(37a)上を含むように形成された層間絶縁膜(41)と、を備えている。
また、ダイオードセル(20)は、ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第2コンタクト領域(42)を備えている。
さらに、IGBTセル(10)およびダイオードセル(20)は、IGBTセル(10)に形成されたエミッタ領域(38)および第1コンタクト領域(39)に電気的に接続されると共に、ダイオードセル(20)に形成された第2コンタクト領域(42)に電気的に接続されたエミッタ電極(43)を備えていることを特徴とする。
これによると、IGBTセル(10)のベース層(31)にはフローティング層(40)が設けられているので、このフローティング層(40)が電位の壁となって機能する。このため、IGBTセル(10)の動作時には、ドリフト層(30)からベース層(31)へのホールの流れが抑制されるので、エミッタ電極(43)にホールが吐き出されにくくなり、ドリフト層(30)のホールおよび電子の濃度が上昇していわゆる導電率変調が促進される。したがって、ドリフト層(30)の抵抗が下がり、IGBTセル(10)の定常損失低減を実現することができる。
一方、ダイオードセル(20)の動作時には、IGBTセル(10)に設けられた第1コンタクト領域(39)からドリフト層(30)を介してダイオードセル(20)側に供給されるホールの流れがフローティング層(40)によって抑制されるので、IGBTセル(10)からダイオードセル(20)への過剰なホール注入を抑制することができる。このため、IGBTセル(10)のゲート干渉によってダイオードセル(20)の順方向電圧Vfが変動してしまうことを抑制することができる。
以上のように、トレンチゲート構造を構成するトレンチの間にエミッタコンタクト用のトレンチを設けない構造であっても、ダイオード動作時にIGBTセル(10)からダイオードセル(20)への過剰なホール注入を抑制することができる。
請求項2に記載の発明のように、ダイオードセル(20)は、ベース層(31)を貫通してドリフト層(30)に達するように形成されたトレンチ(35)と、トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、トレンチ(35)内において、ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたトレンチ電極(37b)と、を備えている。そして、トレンチ電極(37b)がエミッタ電極(43)に電気的に接続されることでエミッタ接地された構造とすることができる。
請求項2に記載の発明においては、請求項3に記載の発明のように、ダイオードセル(20)では、トレンチ電極(37b)の上にエミッタ電極(43)が形成されていることによりトレンチ電極(37b)とエミッタ電極(43)とが直接電気的に接続された構造とすることができる。
一方、請求項2に記載の発明において、請求項4に記載の発明のように、ダイオードセル(20)は、トレンチ電極(37b)上を含むように形成された層間絶縁膜(41)を備えている。そして、トレンチ電極(37b)は、半導体基板(32)の一面(33)の面方向においてダイオードセル(20)に形成されたトレンチ(35)の長手方向の端部でエミッタ電極(43)に電気的に接続された構造とすることもできる。
また、請求項2に記載の発明において、請求項5に記載の発明のように、ダイオードセル(20)は、トレンチ電極(37b)上を含むように形成された層間絶縁膜(41)を備えている。そして、IGBTセル(10)およびダイオードセル(20)は、半導体基板(32)の一面(33)の面方向においてダイオードセル(20)に形成されたトレンチ(35)の長手方向の端部でトレンチ電極(37b)に電気的に接続された制御電極(56)を備えた構造とすることができる。
さらに、請求項2に記載の発明において、請求項6に記載の発明のように、IGBTセル(10)およびダイオードセル(20)は、半導体基板(32)の一面(33)の面方向においてトレンチ(35)の長手方向の端部でゲート電極(37a)とトレンチ電極(37b)とを電気的に接続するゲート引き出し電極(53)を備える構造とすることもできる。
請求項7に記載の発明では、コレクタ層(45)とカソード層(46)との境界上にトレンチ(35)の一つが形成され、このトレンチ(35)内に形成されたゲート電極(37a)は層間絶縁膜(41)によってエミッタ電極(43)と電気的に分離されている。そして、コレクタ層(45)とカソード層(46)との境界上に形成された当該トレンチ(35)を境界として、IGBTセル(10)とダイオードセル(20)とが区画されていることを特徴とする。
これによると、IGBTセル(10)のうちコレクタ層(45)とカソード層(46)との境界までをIGBT素子として機能させることができる。また、ダイオードセル(20)のうちコレクタ層(45)とカソード層(46)との境界までをダイオード素子として機能させることができる。
請求項8に記載の発明では、IGBTセル(10)のうちダイオードセル(20)側の外縁部に位置するベース層(31)およびダイオードセル(20)のうちIGBTセル(10)側の外縁部に位置するベース層(31)には、エミッタ領域(38)は形成されておらず、第1コンタクト領域(39)およびフローティング層(40)が形成されていることを特徴とする。
これによると、IGBTセル(10)のうちダイオードセル(20)側のベース層(31)およびダイオードセル(20)のうちIGBTセル(10)側のベース層(31)は、IGBT素子としてもダイオード素子としても機能しない領域となる。ダイオードセル(20)の動作時には、IGBTセル(10)からの余分なホールの注入が抑えられ、ゲート干渉によってダイオードセル(20)の順方向電圧Vfが変動してしまうことを抑制することができる。
請求項9に記載の発明では、IGBTセル(10)のうちダイオードセル(20)側の外縁部に位置するベース層(31)には、フローティング層(40)が設けられていないことを特徴とする。
これによると、ダイオードセル(20)の動作領域(49)をIGBTセル(10)のうちフローティング層(40)が設けられていない領域まで拡大することができる。このため、IGBTセル(10)とダイオードセル(20)とが重なった領域分だけダイオードセル(20)の領域を小さくすることができる。つまり、半導体装置の平面サイズを低減することができる。
請求項10に記載の発明では、フローティング層(40)は、IGBTセル(10)に形成されていると共に、IGBTセル(10)からコレクタ層(45)とカソード層(46)との境界を越えてダイオードセル(20)に達するように形成されていることを特徴とする。
これにより、ダイオードセル(20)においても、フローティング層(40)によってドリフト層(30)からベース層(31)へのホールの注入を抑制することができる。
請求項11に記載の発明では、フローティング層(40)は、IGBTセル(10)およびダイオードセル(20)の全域に形成されていることを特徴とする。
これにより、IGBTセル(10)およびダイオードセル(20)の全域に渡って、ダイオードセル(20)のドリフト層(30)への余分なホールの注入を抑制することができる。
請求項12に記載の発明では、第2コンタクト領域(42)の不純物濃度は、IGBTセル(10)の第1コンタクト領域(39)の不純物濃度とは異なることを特徴とする。
これによると、ダイオードセル(20)の第2コンタクト領域(42)の不純物濃度をIGBTセル(10)の第1コンタクト領域(39)の不純物濃度に合わせる必要はないので、ダイオードセル(20)の第2コンタクト領域(42)をダイオード特性に最適な不純物濃度に設定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の断面図である。 各素子の動作領域を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図3に示される半導体装置の一部平面図である。 図4のX−X’−X’’断面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第7実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第9実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第10実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第11実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第12実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第13実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。 本発明の第14実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、以下の各実施形態で示されるN型、N+型、N−型は本発明の第1導電型に対応し、P型、P+型は本発明の第2導電型に対応している。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される絶縁ゲート型の半導体装置は、例えば、インバータ、DC/DCコンバータ等の電源回路に使用されるパワースイッチング素子として用いられるものである。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の一部断面図である。この図に示されるように、半導体装置は、IGBTセル10と、このIGBTセル10に隣接するダイオードセル20と、を備えて構成されたRC−IGBTである。IGBTセル10は多数のIGBT素子が形成された領域であり、ダイオードセル20はダイオード素子が形成された領域である。図示しないが、IGBTセル10とダイオードセル20とは交互に複数設けられている。
これらIGBTセル10およびダイオードセル20は、ドリフト層として機能するN−型のドリフト層30と、ドリフト層30の上に形成されたP型のベース層31と、を含む半導体基板32を備えている。本実施形態では、ベース層31の表面を半導体基板32の一面33とし、ドリフト層30のうちベース層31とは反対側を他面34とする。
このような半導体基板32に対して、IGBTセル10およびダイオードセル20の各領域には、ベース層31を貫通してドリフト層30まで達するように複数個のトレンチ35が形成されている。各トレンチ35は、半導体基板32の一面33の面方向のうち一方向を長手方向とし、この長手方向に平行に延設されている。そして、トレンチ35は例えば複数個等間隔に平行に形成されている。
各トレンチ35の内壁には、各トレンチ35の内壁表面を覆うようにゲート絶縁膜36が形成されている。各トレンチ35のうちIGBTセル10に形成されたトレンチ35のゲート絶縁膜36の上にはポリシリコン等のゲート電極37aが埋め込まれている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。一方、各トレンチ35のうちダイオードセル20に形成されたトレンチ35のゲート絶縁膜36の上にはポリシリコン等のトレンチ電極37bが埋め込まれている。これらゲート電極37aおよびトレンチ電極37bはトレンチ35の長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。
IGBTセル10では、ベース層31はチャネル領域を構成している。そして、チャネル領域であるベース層31の表層部にN+型のエミッタ領域38が形成されている。また、当該ベース層31の表層部に、エミッタ領域38に挟まれるようにP+型の第1コンタクト領域39が形成されている。
N+型のエミッタ領域38は、N−型のドリフト層30よりも高不純物濃度で構成され、ベース層31内において終端しており、かつ、当該ベース層31内においてトレンチ35の側面に接するように形成されている。一方、P+型の第1コンタクト領域39は、P+型のベース層31よりも高不純物濃度で構成され、エミッタ領域38と同様に、ベース層31内において終端している。
具体的には、エミッタ領域38は、トレンチ35間の領域において、トレンチ35の長手方向に沿ってトレンチ35の側面に接するように棒状に延設され、トレンチ35の先端よりも内側で終端した構造とされている。また、第1コンタクト領域39は、2つのエミッタ領域38に挟まれてトレンチ35の長手方向(つまりエミッタ領域38)に沿って棒状に延設されている。
そして、IGBTセル10におけるベース層31には、トレンチ35の深さ方向にエミッタ領域38および第1コンタクト領域39よりも深いと共に当該ベース層31を分割するN型のフローティング層40が形成されている。具体的には、フローティング層40は、ベース層31をエミッタ領域38および第1コンタクト領域39が形成された側の領域とドリフト層30に接する領域とに分割している。このようなフローティング層40はIGBTセル10のベース層31のみに形成され、ダイオードセル20のベース層31には形成されていない。
さらに、ベース層31の上にはPSG等の層間絶縁膜41がゲート電極37a上を含むように形成されている。これにより、N+型のエミッタ領域38の一部およびP+型の第1コンタクト領域39が層間絶縁膜41から露出している。ゲート電極37aは図示しないパッドのうちゲート用のものに接続されている。
一方、ダイオードセル20では、ダイオードセル20におけるベース層31の表層部にP+型の第2コンタクト領域42が形成されている。この第2コンタクト領域42の不純物濃度は、IGBTセル10の第1コンタクト領域39の不純物濃度とは異なる濃度になっている。つまり、第2コンタクト領域42はダイオード特性に最適な不純物濃度に設定されている。また、ダイオードセル20では、IGBTセル10に設けられた層間絶縁膜41は形成されていない。
そして、IGBTセル10およびダイオードセル20の両領域において半導体基板32のベース層31側にエミッタ電極43が形成されている。具体的には、IGBTセル10では、層間絶縁膜41から露出したN+型のエミッタ領域38およびP+型の第1コンタクト領域39の上にエミッタ電極43が形成され、これらが電気的に接続されている。また、ダイオードセル20では、ベース層31および第2コンタクト領域42の上にエミッタ電極43が形成され、これらが電気的に接続されている。
さらに、ダイオードセル20では、トレンチ35から露出したゲート絶縁膜36およびトレンチ電極37bの上にもエミッタ電極43が形成されている。このため、ダイオードセル20に形成されたトレンチ電極37bはエミッタ電極43に電気的に接続されることでエミッタ接地されている。
また、半導体基板32の他面34にN型のフィールドストップ層44が形成されている。そして、フィールドストップ層44のうち、IGBTセル10の領域の上にはP型のコレクタ層45が形成され、ダイオードセル20の領域の上にはN型のカソード層46が形成されている。コレクタ層45およびカソード層46は同じ階層に形成され、これらコレクタ層45およびカソード層46の上にコレクタ電極47が形成されている。
上記のような構造において、本実施形態では、コレクタ層45とカソード層46との境界上に複数のトレンチ35のうちの一つが形成されている。そして、コレクタ層45とカソード層46との境界上に形成された当該トレンチ35を境界として、IGBTセル10とダイオードセル20との各領域が区画されている。本実施形態では、このトレンチ35内にゲート電極37aが埋め込まれているとする。
また、コレクタ層45とカソード層46との境界上のトレンチ35内に形成されたゲート電極37aは層間絶縁膜41によってエミッタ電極43と電気的に分離されている。このため、コレクタ層45とカソード層46との境界上のトレンチ35内のゲート電極37aは、IGBT素子の一部として機能する。以上が、本実施形態に係る絶縁ゲート型の半導体装置の構成である。
次に、上記の絶縁ゲート型の半導体装置の製造方法について説明する。まず、ドリフト層30となるN−型のシリコンウェハを用意し、このシリコンウェハの表面にP型のベース層31を例えば熱拡散で形成する。続いて、IGBTセル10の形成予定領域が開口したマスクを用いた高エネルギーイオン注入と熱処理により、ベース層31のうちIGBTセル10の領域にN型のフローティング層40を形成する。
また、N+型のエミッタ領域38、P+型の第1コンタクト領域39、およびP+型の第2コンタクト領域42についても同様に、それぞれの形成予定領域が開口したマスクを用いてイオン注入と熱処理とを行うことにより形成する。このとき、第1コンタクト領域39と第2コンタクト領域42については、イオン注入のドーズ量を調節することにより、IGBT素子やダイオード素子に最適な不純物濃度を実現することができる。
この後、シリコンウェハにトレンチゲート構造を形成する。トレンチゲート構造の具体的な製造工程に関しては、周知なものと同様であり、詳しく説明しないが、ベース層31を貫通してN−型のドリフト層30に達するようにトレンチ35をそれぞれ形成する。そして、各トレンチ35の内壁表面にSiO等のゲート絶縁膜36をそれぞれ形成し、IGBTセル10のトレンチ35内のゲート絶縁膜36の上にゲート電極37aとなるポリシリコンを形成する。同様に、ダイオードセル20のトレンチ35内のゲート絶縁膜36の上にトレンチ電極37bとなるポリシリコンを形成する。ゲート電極37aおよびトレンチ電極37bの形成は同一工程で行う。
続いて、ベース層31の上にPSG膜等の層間絶縁膜41を形成し、IGBTセル10において層間絶縁膜41にN+型のエミッタ領域38の一部および第1コンタクト領域39が露出するようにコンタクトホールを形成する。これにより、IGBTセル10のゲート電極37aは層間絶縁膜41で覆われる。また、ダイオードセル20の層間絶縁膜41はすべて除去され、ベース層31からトレンチ電極37bが露出している。そして、IGBTセル10およびダイオードセル20の全域に層間絶縁膜41を覆うようにAl等のエミッタ電極43を形成する。
さらに、ウェハの裏面にN型のフィールドストップ層44を形成し、フィールドストップ層44のうちIGBTセル10に対応する領域にP型のコレクタ層45を形成し、ダイオードセル20に対応する領域にN型のカソード層46を形成する。そして、コレクタ層45およびカソード層46の上にAl等のコレクタ電極47を形成し、ウェハを個々にダイシングカットすることで半導体装置として半導体チップが完成する。なお、IGBTセル10およびダイオードセル20の外周部や外部との電気的接続のためのパッド等は上記の工程内で、もしくは、専用の工程でそれぞれ形成される。
図2は、各素子の動作領域48、49を示した断面図である。なお、図2では、各素子の動作領域48、49をドリフト層30に示している。
上述のように、コレクタ層45とカソード層46との境界上に形成されたトレンチ35のゲート電極37aはIGBT素子として機能する。したがって、図2に示されるように、半導体基板32の一面33の面方向において、コレクタ層45が形成された領域がIGBT素子として動作するIGBT動作領域48となり、カソード層46が形成された領域がダイオード素子として動作するダイオード動作領域49となる。すなわち、IGBTセル10のうちコレクタ層45とカソード層46との境界までがIGBT素子として機能させることができ、ダイオードセル20のうちコレクタ層45とカソード層46との境界までがダイオード素子として機能させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、IGBTセル10のベース層31にフローティング層40を設けていることが特徴となっている。これにより、フローティング層40が電位の壁となって機能するので、IGBTセル10の動作時には、ドリフト層30からベース層31へのホールの流れが抑制される。したがって、ドリフト層30からエミッタ電極43にホールが吐き出されにくくなり、ドリフト層30のホールおよび電子の濃度が上昇していわゆる導電率変調が促進される。このため、ドリフト層30の抵抗が下がるので、IGBTセル10の定常損失低減を実現することができる。
一方、ダイオードセル20の動作時には、IGBTセル10に設けられた第1コンタクト領域39からドリフト層30を介してダイオードセル20側に供給されるホールの流れがフローティング層40によって阻止される。これにより、IGBTセル10からダイオードセル20への過剰なホール注入が抑制される。したがって、IGBTセル10のゲート干渉によってダイオードセル20の順方向電圧Vfが変動してしまうことを抑制することができる。
このように、フローティング層40により、IGBTセル10の動作時にはドリフト層30からベース層31へのホールの流れを阻止でき、ダイオードセル20の動作時には第1コンタクト領域39(つまりIGBTセル10)からダイオードセル20へのホールの流れを阻止できる。すなわち、IGBTセル10においてトレンチゲート構造を構成するトレンチ35の間にエミッタコンタクト用のトレンチを設けない構造であるが、ダイオード動作時にIGBTセル10からダイオードセル20への過剰なホール注入を抑制することができる。
また、エミッタコンタクト用のトレンチは不要であるから、隣同士のトレンチ35の間にエミッタコンタクト用のトレンチを形成する必要がない。すなわち、エッチング工程の難易度やコストが高くならないようにすることができる。また、工程の難易度が高くならずに済むので、工程バラツキの要因も排除できる。
そして、IGBTセル10の第1コンタクト領域39はチャネル領域の閾値電圧Vtを決めるための不純物濃度に設定されているので、ダイオード素子のアノードの不純物濃度としては濃すぎる。しかしながら、本実施形態では、ダイオードセル20の第2コンタクト領域42の不純物濃度はIGBTセル10の第1コンタクト領域39の不純物濃度と異なっている。このため、ダイオード特性がIGBTセル10の第1コンタクト領域39の不純物濃度によって決まらないようにすることができ、第2コンタクト領域42をアノードとして最適な不純物濃度に設定することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図3は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。また、図4は本実施形態に係る半導体装置の外縁部における一部平面図であり、図5は図4のX−X’−X’’断面図である。なお、図5ではコレクタ電極47を省略している。
図3に示されるように、ダイオードセル20のベース層31の上に層間絶縁膜41がトレンチ電極37b上を含むように形成されている。これにより、ダイオードセル20ではトレンチ電極37bとエミッタ電極43とは層間絶縁膜41によって電気的に分離されている。
また、第1実施形態では図示しなかったが、図4に示されるように、エミッタ電極43は、層間絶縁膜41に形成されたコンタクトホール41aを介してIGBTセル10のエミッタ領域38および第1コンタクト領域39に接続されると共にダイオードセル20の第2コンタクト領域42に接続されている。
そして、トレンチ電極37bは半導体装置の外縁部でエミッタ電極43と電気的に接続されている。具体的には、図4に示されるように、ダイオードセル20の領域において、トレンチ35の長手方向の端部を覆うようにエミッタ引き出し電極50が形成されている。このエミッタ引き出し電極50は、図5に示されるように、トレンチ35内のトレンチ電極37bの上に形成されると共にトレンチ電極37bに電気的に接続されている。さらに、エミッタ引き出し電極50の上に絶縁層51およびエミッタ電極43が順に形成されており、絶縁層51に設けられたコンタクトホール52を介してエミッタ引き出し電極50とエミッタ電極43とが電気的に接続されている。これにより、トレンチ電極37bはエミッタ引き出し電極50を介してエミッタ電極43に電気的に接続されている。
一方、IGBTセル10では、図4に示されるように、ゲート電極37aが埋め込まれたトレンチ35の長手方向の端部を覆うようにゲート引き出し電極53が形成され、このゲート引き出し電極53はトレンチ35が形成された領域の外側に引き回されている。そして、ゲート引き出し電極53は、図5に示されるように、トレンチ35内のゲート電極37aの上に形成されると共にゲート電極37aに電気的に接続されている。さらに、ゲート引き出し電極53の上に絶縁層51およびゲートメタル電極54が順に形成されており、絶縁層51に設けられたコンタクトホール55を介してゲート引き出し電極53とゲートメタル電極54とが電気的に接続されている。これにより、ゲート電極37aはゲート引き出し電極53を介してゲートメタル電極54に電気的に接続されている。
以上のように、ダイオードセル20に設けられたトレンチ電極37bは、ダイオードセル20の外縁部でエミッタ電極43と電気的に接続されていても良い。このような構造によると、ダイオードセル20から層間絶縁膜41をすべて除去するための工程が不要となるので、半導体装置の製造が容易になる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分について説明する。上記第2実施形態では、トレンチ電極37bはトレンチ35の長手方向の端部でエミッタ引き出し電極50を介してエミッタ電極43に電気的に接続されていたが、本実施形態では、トレンチ電極37bはエミッタ電極43とは異なる制御電極に接続されることが特徴となっている。
図6は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。この図に示されるように、エミッタ引き出し電極50およびゲート引き出し電極53のレイアウトは第2実施形態と同じであるが、エミッタ電極43とゲートメタル電極54との間に制御電極56が設けられている。この制御電極56は、エミッタ電極43およびゲートメタル電極54の両者から分離している。そして、この制御電極56にエミッタ引き出し電極50がコンタクトホール52を介して電気的に接続されている。
これによると、トレンチ電極37bに対して制御電極56を介してエミッタ電位とは異なる電圧を独立してトレンチ電極37bに印加することができる。したがって、ダイオードセル20のトレンチ電極37bの電位を制御することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、ダイオードセル20のトレンチ電極37bをゲートメタル電極54に電気的に接続したことが特徴となっている。
図7は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。この図に示されるように、IGBTセル10およびダイオードセル20の両領域に形成されたトレンチ35の長手方向の端部を覆うようにゲート引き出し電極53が形成されている。また、ゲート引き出し電極53はコンタクトホール57を介してゲートメタル電極54に電気的に接続されている。
これによると、ダイオードセル20のトレンチ電極37bにIGBTセル10のゲート電極37aと同じゲート電圧を印加することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1〜第4実施形態と異なる部分について説明する。図8は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。この図に示されるように、ダイオードセル20にはトレンチ35、ゲート絶縁膜36、およびトレンチ電極37bが設けられておらず、第2コンタクト領域42が等間隔で形成された構造になっている。このように、ダイオードセル20にトレンチ電極37bを設けない構造とすることもできる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第1〜第5実施形態と異なる部分について説明する。図9は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、本実施形態ではIGBTセル10のうちダイオードセル20側の外縁部に位置する2つのベース層31には、フローティング層40がそれぞれ設けられていない。
ここで、「IGBTセル10のうちダイオードセル20側の外縁部」とは、図9に示されるように、IGBTセル10のうち最もコレクタ層45とカソード層46との境界側に位置するベース層31を含む領域を指している。
また、フローティング層40が設けられていない当該ベース層31には、IGBT素子として機能するエミッタ領域38および第1コンタクト領域39は形成されている。
このため、図9に示されるように、IGBTセル10においてフローティング層40が設けられていないベース層31はチャネル領域となるのでIGBT素子として機能する。また、当該ベース層31にはフローティング層40が設けられていないので、第1コンタクト領域39からカソード層46側にホールが供給されるため、ダイオード素子としても機能する。したがって、ダイオード動作領域49は、IGBTセル10のうちフローティング層40が設けられていない領域まで拡大している。
このように、ダイオード動作領域49がIGBT動作領域48に重なっているので、各動作領域48、49が重なった分だけダイオードセル20の領域を小さくすることができる。つまり、半導体チップのチップサイズを低減できる。
(第7実施形態)
本実施形態では、第1〜第5実施形態と異なる部分について説明する。図10は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、第6実施形態で示された構造においてダイオードセル20のベース層31の上に層間絶縁膜41がトレンチ電極37b上を含むように形成されている。これにより、ダイオードセル20ではトレンチ電極37bとエミッタ電極43とは層間絶縁膜41によって電気的に分離されている。
これにより、トレンチ電極37bは例えば図4に示されるようにエミッタ引き出し電極50を介してエミッタ電極43に接続されたり、図6に示されるようにエミッタ引き出し電極50を介して制御電極56に接続される。また、図7に示されるようにトレンチ電極37bはエミッタ引き出し電極50を介してゲートメタル電極54に接続されても良い。
以上のように、ダイオードセル20においてトレンチ電極37bを覆うように層間絶縁膜41を設けることで、トレンチ電極37bの電位を適宜制御できる。
(第8実施形態)
本実施形態では、第6、第7実施形態と異なる部分について説明する。図11は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、図9に示される構造に対して、ダイオードセル20にトレンチ35、ゲート絶縁膜36、およびトレンチ電極37bが設けられていない構造になっている。このように、ダイオード動作領域49がIGBT動作領域48と重なる構造においても、ダイオードセル20にトレンチ電極37bを設けない構造とすることができる。
(第9実施形態)
本実施形態では、第1〜第8実施形態と異なる部分について説明する。図12は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。
図12に示されるように、IGBTセル10のうちダイオードセル20側の外縁部に位置するベース層31およびダイオードセル20のうちIGBTセル10側の外縁部に位置するベース層31には、第1コンタクト領域39およびフローティング層40が形成され、エミッタ領域38は形成されていない。なお、このベース層31に形成された第1コンタクト領域39は、第2コンタクト領域42でも良い。
ここで、「IGBTセル10のうちダイオードセル20側の外縁部」はIGBTセル10のうち最もコレクタ層45とカソード層46との境界側に位置するベース層31を含む領域を指す。同様に、「ダイオードセル20のうちIGBTセル10側の外縁部」はダイオードセル20のうち最もコレクタ層45とカソード層46との境界側に位置するベース層31を含む領域を指す。
本実施形態では、IGBTセル10およびダイオードセル20の各領域のうち最もコレクタ層45とカソード層46との境界側に位置するベース層31に第1コンタクト領域39およびフローティング層40が形成され、エミッタ領域38は形成されていない。そして、コレクタ層45とカソード層46との境界上に位置するトレンチ35にはトレンチ電極37bが形成されているが、当該トレンチ電極37bは層間絶縁膜41に覆われておらず、エミッタ電極43と電気的に接続されている。
このような構造によると、IGBTセル10およびダイオードセル20の各領域のうち最もコレクタ層45とカソード層46との境界側に位置する各ベース層31は、IGBT素子としてもダイオード素子としても機能しない領域となる。このため、図12に示されるように、IGBTセル10およびダイオードセル20では、最もコレクタ層45とカソード層46との境界側のベース層31を除いた領域がそれぞれ動作領域48、49となる。つまり、本実施形態では、各動作領域48、49が重複することはない。
したがって、IGBTセル10の動作時には、フローティング層40によってドリフト層30からベース層31へのホールの流れが抑制されて導電率変調が促進されることで定常損失を低減することができる。また、ダイオードセル20の動作時には、IGBTセル10からの余分なホールの注入が抑制されることでゲート干渉によってダイオードセル20の順方向電圧Vfが変動してしまうことを抑制することができる。
(第10実施形態)
本実施形態では、第9実施形態と異なる部分について説明する。図13は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、第9実施形態で示された構造に対して層間絶縁膜41がトレンチ電極37b上を含むように形成され、トレンチ電極37bとエミッタ電極43とは層間絶縁膜41によって電気的に分離されている。
これにより、上述のように、エミッタ引き出し電極50を介してトレンチ電極37bをエミッタ電極43、制御電極56、およびゲートメタル電極54のいずれかに接続することができる。
(第11実施形態)
本実施形態では、第9実施形態と異なる部分について説明する。図14は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、第9実施形態で示された構造に対してダイオードセル20にトレンチ35、ゲート絶縁膜36、およびトレンチ電極37bが設けられていない構造になっている。
なお、図14に示されるように、フローティング層40はIGBTセル10からIGBTセル10とダイオードセル20との境界(つまりコレクタ層45とカソード層46との境界)を越えてダイオードセル20に達するように形成されている。これにより、IGBTセル10の動作時には、フローティング層40によってドリフト層30からベース層31へのホールの注入を抑制することができる。また、ダイオードセル20の動作時には、IGBTセル10からの余分なホールの注入を抑制することができる。
以上のように、IGBT動作領域48とダイオード動作領域49とが完全に分離される構造においても、ダイオードセル20にトレンチ電極37bを設けない構造とすることができる。
(第12実施形態)
本実施形態では、第11実施形態と異なる部分について説明する。図15は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、フローティング層40は図14に示される構造においてIGBTセル10全域だけでなくダイオードセル20の全域にも形成されている。
これにより、IGBTセル10の動作時およびダイオードセル20の動作時のいずれにおいても、IGBTセル10からもダイオードセル20からもダイオードセル20のドリフト層30に余分なホールの注入を抑制することができる。
(第13実施形態)
本実施形態では、第9実施形態と異なる部分について説明する。図16は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、フローティング層40は図12に示される構造においてIGBTセル10全域だけでなくダイオードセル20の全域にも形成されている。これにより、第12実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第14実施形態)
本実施形態では、第13実施形態と異なる部分について説明する。図17は、本実施形態に係る半導体装置の断面図および各素子の動作領域48、49を示した図である。この図に示されるように、図16に示された構造に対して層間絶縁膜41がトレンチ電極37b上を含むように形成され、トレンチ電極37bとエミッタ電極43とが層間絶縁膜41によって電気的に分離されている。
これにより、上述のように、エミッタ引き出し電極50を介してトレンチ電極37bをエミッタ電極43、制御電極56、およびゲートメタル電極54のいずれかに接続することができる。また、第12実施形態と同様に、IGBTセル10およびダイオードセル20の両領域からのダイオードセル20のドリフト層30へのホールの注入を抑制することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された構造は一例であり、他の構造でも良い。すなわち、コレクタ層45とカソード層46との境界の位置、ベース層31のうちフローティング層40が設けられる範囲、エミッタ領域38が形成される範囲、ゲート電極37aがIGBT素子として機能する位置等をそれぞれ設定することにより、図1〜図17に示された構造以外の構造を実現することができる。
また、上記各実施形態では、ダイオードセル20では層間絶縁膜41を完全に取り除いていたが、層間絶縁膜41がダイオードセル20に残されていても良い。この他、フィールドストップ層44も必須ではなく、半導体基板32はドリフト層30とベース層31だけでなく他の層が設けられていても良い。さらに、上記各実施形態で示されたN型やP型の導電型はそれぞれが逆の導電型で構成されていても良い。
10 IGBTセル
20 ダイオードセル
30 ドリフト層
31 ベース層
32 半導体基板
35 トレンチ
36 ゲート絶縁膜
37a ゲート電極
37b トレンチ電極
38 エミッタ領域
39 第1コンタクト領域
40 フローティング層
41 層間絶縁膜
42 第2コンタクト領域
43 エミッタ電極
45 コレクタ層
46 カソード層
47 コレクタ電極

Claims (12)

  1. 第1導電型のドリフト層(30)と、前記ドリフト層(30)の上に形成された第2導電型のベース層(31)と、を含む半導体基板(32)を備え、
    前記半導体基板(32)のうち前記ベース層(31)側の一面(33)とは反対側の他面(34)側に、第2導電型のコレクタ層(45)と第1導電型のカソード層(46)とが同じ階層に形成され、これらコレクタ層(45)およびカソード層(46)の上にコレクタ電極(47)が形成されており、
    前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において、前記コレクタ層(45)が形成された領域がIGBT素子として動作するIGBTセル(10)とされ、前記カソード層(46)が形成された領域がダイオード素子として動作するダイオードセル(20)とされた半導体装置であって、
    前記IGBTセル(10)は、
    前記ベース層(31)を貫通して前記ドリフト層(30)に達するように形成されたトレンチ(35)と、
    前記トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、
    前記トレンチ(35)内において、前記ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたゲート電極(37a)と、
    前記ベース層(31)の表層部に形成され、当該ベース層(31)内において前記トレンチ(35)の側面に接するように形成された第1導電型のエミッタ領域(38)と、
    前記ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第1コンタクト領域(39)と、
    前記ベース層(31)内において前記トレンチ(35)の深さ方向に前記エミッタ領域(38)および前記第1コンタクト領域(39)よりも深いと共に当該ベース層(31)を前記エミッタ領域(38)および前記第1コンタクト領域(39)側と前記ドリフト層(30)側とに分割する第1導電型のフローティング層(40)と、
    前記ゲート電極(37a)上を含むように形成された層間絶縁膜(41)と、を備え、
    前記ダイオードセル(20)は、前記ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第2コンタクト領域(42)を備えており、
    さらに、前記IGBTセル(10)および前記ダイオードセル(20)は、前記IGBTセル(10)に形成された前記エミッタ領域(38)および前記第1コンタクト領域(39)に電気的に接続されると共に、前記ダイオードセル(20)に形成された前記第2コンタクト領域(42)に電気的に接続されたエミッタ電極(43)を備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ダイオードセル(20)は、
    前記ベース層(31)を貫通して前記ドリフト層(30)に達するように形成されたトレンチ(35)と、
    前記トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、
    前記トレンチ(35)内において、前記ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたトレンチ電極(37b)と、を備え、
    前記トレンチ電極(37b)が前記エミッタ電極(43)に電気的に接続されることでエミッタ接地されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ダイオードセル(20)では、前記トレンチ電極(37b)の上に前記エミッタ電極(43)が形成されていることにより前記トレンチ電極(37b)と前記エミッタ電極(43)とが直接電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ダイオードセル(20)は、前記トレンチ電極(37b)上を含むように形成された層間絶縁膜(41)を備えており、
    前記トレンチ電極(37b)は、前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において前記ダイオードセル(20)に形成されたトレンチ(35)の長手方向の端部で前記エミッタ電極(43)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記ダイオードセル(20)は、前記トレンチ電極(37b)上を含むように形成された層間絶縁膜(41)を備え、
    前記IGBTセル(10)および前記ダイオードセル(20)は、前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において前記ダイオードセル(20)に形成されたトレンチ(35)の長手方向の端部で前記トレンチ電極(37b)に電気的に接続された制御電極(56)を備えていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  6. 前記IGBTセル(10)および前記ダイオードセル(20)は、前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において前記トレンチ(35)の長手方向の端部で前記ゲート電極(37a)と前記トレンチ電極(37b)とを電気的に接続するゲート引き出し電極(53)を備えていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  7. 前記コレクタ層(45)と前記カソード層(46)との境界上に前記トレンチ(35)の一つが形成され、このトレンチ(35)内に形成されたゲート電極(37a)は前記層間絶縁膜(41)によって前記エミッタ電極(43)と電気的に分離されており、
    前記コレクタ層(45)と前記カソード層(46)との境界上に形成された当該トレンチ(35)を境界として、前記IGBTセル(10)と前記ダイオードセル(20)とが区画されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記IGBTセル(10)のうち前記ダイオードセル(20)側の外縁部に位置するベース層(31)および前記ダイオードセル(20)のうち前記IGBTセル(10)側の外縁部に位置するベース層(31)には、前記エミッタ領域(38)は形成されておらず、前記第1コンタクト領域(39)および前記フローティング層(40)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記IGBTセル(10)のうち前記ダイオードセル(20)側の外縁部に位置するベース層(31)には、前記フローティング層(40)が設けられていないことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記フローティング層(40)は、前記IGBTセル(10)に形成されていると共に、前記IGBTセル(10)から前記コレクタ層(45)と前記カソード層(46)との境界を越えて前記ダイオードセル(20)に達するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  11. 前記フローティング層(40)は、前記IGBTセル(10)および前記ダイオードセル(20)の全域に形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  12. 前記第2コンタクト領域(42)の不純物濃度は、前記IGBTセル(10)の第1コンタクト領域(39)の不純物濃度とは異なることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の半導体装置。
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