JP5672766B2 - 半導体装置 - Google Patents

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、絶縁ゲート型の半導体装置に関する。
従来より、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)領域とダイオード(Free Wheeling Diode)領域とが同じ半導体基板に形成された半導体装置が、例えば特許文献1、2で提案されている。
具体的に、特許文献1では、複数のIGBT領域と複数のダイオード領域とが交互に繰り返し配置され、各IGBT領域の各ゲート電極と外部電極とを電気的に接続するゲート配線がIGBT領域およびダイオード領域の各終端に沿って配置されている。また、ダイオード領域の活性領域の終端が、そのダイオード領域に並設されたIGBT領域の活性領域の終端よりもゲート配線に近付いている構造が提案されている。
一方、特許文献2では、IGBT領域とダイオード領域とが交互に繰り返し配置されており、IGBT領域のうち最もダイオード領域側の活性領域からトレンチの端部を迂回してダイオード領域に達するまでの距離Lを規定する構造が提案されている。
上記特許文献1、2のように、IGBT領域の活性領域とダイオード領域の活性領域との距離を取ることで、ダイオード領域の逆回復時にIGBT領域へのホールの注入が少なくなる。また、ダイオード領域の動作時にIGBT領域に多量のホールが流れ込むことはないので、寄生NPNトランジスタが作動して破壊が起こることも防止される。こうして、ダイオード領域の逆回復耐量が向上する。
特開2008−258406号公報 特開2009−76733号公報
しかしながら、特許文献1、2では、IGBT領域とダイオード領域との距離を取る構造としているので、IGBT領域の活性領域が小さくなってしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、IGBT領域の活性領域を確保しつつ、ダイオード逆回復耐量を向上することができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1導電型のドリフト層(30)と、ドリフト層(30)の上に形成された第2導電型のチャネル層(31)と、を含む半導体基板(32)を備え、半導体基板(32)のうちチャネル層(31)側の一面(33)とは反対側の他面(34)側に、第2導電型のコレクタ層(53)と第1導電型のカソード層(54)とが同じ階層に形成され、これらコレクタ層(53)およびカソード層(54)の上にコレクタ電極(55)が形成されており、半導体基板(32)の一面(33)の面方向において、コレクタ層(53)が形成された領域がIGBT素子として動作するIGBT領域(10)とされ、カソード層(54)が形成された領域がダイオード素子として動作するダイオード領域(20)とされており、IGBT領域(10)とダイオード領域(20)とが交互に繰り返し配置されている。
IGBT領域(10)は、チャネル層(31)を貫通してドリフト層(30)に達すると共に、半導体基板(32)の一面(33)の面方向においてIGBT領域(10)とダイオード領域(20)とが繰り返し交互に配置された繰り返し方向に対して垂直方向である延設方向に延設されたトレンチ(35)と、IGBT領域(10)とダイオード領域(20)とが繰り返し交互に配置された繰り返し方向とは垂直方向に延設されたトレンチ(35)と、トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、トレンチ(35)内において、ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたゲート電極(37)と、チャネル層(31)の表層部に形成され、当該チャネル層(31)内においてトレンチ(35)の側面に接するように形成された第1導電(N)型のエミッタ領域(39)と、チャネル層(31)の表層部に形成されると共にトレンチ(35)の延設方向に沿って形成された第2導電型の第1コンタクト領域(40)と、を備えている。
ダイオード領域(20)は、チャネル層(31)の表層部に形成されると共にトレンチ(35)の延設方向に沿って形成された第2導電型の第2コンタクト領域(47)を備えている。
さらに、IGBT領域(10)およびダイオード領域(20)は、ゲート電極(37)上を含むと共に第1コンタクト領域(40)に沿って開口した第1コンタクトホール(42)と第2コンタクト領域(47)に沿って開口した第2コンタクトホール(48)とが設けられた層間絶縁膜(41)と、第1コンタクトホール(42)を介してIGBT領域(10)のエミッタ領域(39)および第1コンタクト領域(40)に電気的に接続されると共に、第2コンタクトホール(48)を介してダイオード領域(20)の第2コンタクト領域(47)に電気的に接続されたエミッタ電極(49)と、を備えている。
また、トレンチ(35)の延設方向におけるIGBT領域(10)およびダイオード領域(20)の周辺部それぞれに、ドリフト層(30)内においてトレンチ(35)よりも深く、チャネル層(31)よりも面密度が小さく、トレンチ(35)の延設方向でチャネル層(31)とオーバーラップしている第2導電型のリサーフ領域(56)を備えている。
そして、トレンチ(35)の延設方向において、第1コンタクトホール(42)のうちIGBT領域(10)の周辺部側の終端部(42a)からチャネル層(31)のうちIGBT領域(10)の周辺部側の終端部(31a)までの距離をaとし、第2コンタクトホール(48)のうちダイオード領域(20)の周辺部側の終端部(48a)からチャネル層(31)のうちダイオード領域(20)の周辺部側の終端部(31b)までの距離をbとすると、a>bの関係を満たしていることを特徴とする。
これによると、トレンチ(35)の延設方向において、IGBT領域(10)では、第1コンタクトホール(42)の終端部(42a)からリサーフ領域(56)まで、リサーフ領域(56)よりも不純物面密度の高いチャネル層(31)が大抵を占めているので、このチャネル層(31)を介してIGBTのターンオフ時にアバランシェにより発生するホールを効率良く抜くことができる。一方、ダイオード領域(20)では、第2コンタクトホール(48)の終端部(48a)からリサーフ領域(56)までの距離が短く、ダイオード領域(20)の周辺部はチャネル層(31)より面密度の低いリサーフ領域(56)が大抵を占めているので、ダイオードのオン時に、周辺領域への過剰なホールの注入を少なくすることができる。すなわち、ダイオード素子の逆回復時に、第2コンタクトホール(48)の終端部(48a)にホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。したがって、IGBT領域(10)の活性領域を確保しつつ、半導体装置の逆回復耐量およびターンオフ耐量を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、距離aは、繰り返し方向においてダイオード領域(20)から遠ざかるにつれて長くなるように、IGBT領域(10)にチャネル層(31)が設けられていることを特徴とする。
これによると、IGBT動作が主であるIGBT領域(10)のダイオード領域(20)から遠い部分では、IGBTのターンオフ時にアバランシェにより発生するホールを効率良く抜くことができる。また、IGBT領域(10)のうち、ダイオードとしても機能するダイオード領域(20)側では、リサーフ領域(56)が広くなっていくので、ダイオードのオン時に、周辺領域への過剰なホールの注入を少なくすることができる。すなわち、ダイオード素子の逆回復時に、IGBT領域(10)のうち、ダイオードとしても機能するダイオード領域(20)側の第1コンタクトホール(42)の終端部(42a)にホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。
請求項3に記載の発明では、第1コンタクトホール(42)の終端部(42a)は、第2コンタクトホール(48)の終端部(48a)よりもIGBT領域(10)の周辺部側に位置している。
そして、トレンチ(35)の延設方向において、第1コンタクトホール(42)の終端部(42a)からエミッタ領域(39)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)までの距離をcとし、エミッタ領域(39)の終端部(39a)を繰り返し方向に沿ってダイオード領域(20)に延長したときに第2コンタクトホール(48)の終端部(48a)からエミッタ領域(39)の終端部(39a)の延長部分までの距離をdとすると、c>dの関係を満たしていることを特徴とする。
これによると、IGBT領域(10)の第1コンタクトホール(42)によるコンタクト部分がダイオード領域(20)の第2コンタクトホール(48)によるコンタクト部分よりも広いので、IGBTのターンオフ時にアバランシェにより発生するホールを効率良く抜くことができ、半導体装置のターンオフ耐量を向上させることができる。一方、ダイオード領域(20)では、第2コンタクトホール(48)によるコンタクト部分がIGBT領域(10)の第1コンタクトホール(42)によるコンタクト部分よりも狭いので、ダイオードのオン時に、周辺領域への過剰なホールの注入を少なくすることができる。すなわち、ダイオード素子の逆回復時に、第2コンタクトホール(48)の終端部(48a)にホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。したがって、IGBT領域(10)の活性領域を確保しつつ、半導体装置の逆回復耐量およびターンオフ耐量を向上させることができる。
請求項4に記載の発明では、距離cは、繰り返し方向においてダイオード領域(20)から遠ざかるにつれて長くなるように、IGBT領域(10)に第1コンタクト領域(40)および第1コンタクトホール(42)が複数設けられていることを特徴とする。
これによると、IGBT動作が主であるIGBT領域(10)のダイオード領域(20)から遠い部分では、IGBTのターンオフ時にアバランシェにより発生するホールを効率良く抜くことができる。また、IGBT領域(10)のうち、ダイオードとしても機能するダイオード領域(20)側では、第1コンタクトホール(42)によるコンタクト部分が狭くなっていくので、ダイオードのオン時に、周辺領域への過剰なホールの注入を少なくすることができる。すなわち、ダイオード素子の逆回復時に、IGBT領域(10)のうち、ダイオードとしても機能するダイオード領域(20)側の第1コンタクトホール(42)の終端部(42a)にホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。
請求項5に記載の発明では、IGBT領域(10)において、コレクタ層(53)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(53a)はチャネル層(31)の終端部(31a)よりもIGBT領域(10)の周辺部側に位置している。そして、トレンチ(35)の延設方向において、コレクタ層(53)の終端部(53a)よりもIGBT領域(10)の周辺部側にはカソード層(54)が設けられていることを特徴とする。
これによると、IGBT領域(10)においてコレクタ層(53)の終端部(53a)よりも外側の周辺部をダイオード素子として使用することができる。
請求項6に記載の発明のように、コレクタ層(53)の終端部(53a)は、繰り返し方向においてダイオード領域(20)から遠ざかるにつれてIGBT領域(10)の周辺部側に設けられていても良い。
請求項7に記載の発明では、ダイオード領域(20)において、カソード層(54)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(54a)はIGBT領域(10)のチャネル層(31)の終端部(31a)よりもダイオード領域(20)のチャネル層(31)の終端部(31b)側に位置しており、トレンチ(35)の延設方向において、カソード層(54)の終端部(54a)よりもダイオード領域(20)の周辺部側にはコレクタ層(53)が設けられていることを特徴とする。これにより、ダイオード素子として機能する範囲を規定することができる。
請求項8に記載の発明では、ダイオード領域(20)は、チャネル層(31)を貫通してドリフト層(30)に達すると共に第2コンタクトホール(48)に沿って形成されたトレンチ(35)と、トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、トレンチ(35)内において、ゲート絶縁膜(36)の上に形成されると共に層間絶縁膜(41)に覆われたトレンチ電極(38)と、を備えている。
そして、トレンチ電極(38)は、半導体基板(32)の一面(33)の面方向においてダイオード領域(20)に形成されたトレンチ(35)の延設方向の端部でエミッタ電極(49)に電気的に接続されていることを特徴とする。これにより、トレンチ電極(38)をエミッタ接地することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図1のA−B−C−D断面図である。 (a)は図2のプロファイル(1)であり、(b)は図2のプロファイル(2)である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図4のE−F−G−H断面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図8のI−J−K−L断面図である。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第7実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図11のM−N−O−P断面図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第9実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図14のQ−R−S−T断面図である。 他の実施形態に係る半導体装置の平面図である。 他の実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図17のU−V−W−X断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、以下の各実施形態で示されるN型、N−型、N++型は本発明の第1導電型に対応し、P型、P+型、P+型は本発明の第2導電型に対応している。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される絶縁ゲート型の半導体装置は、例えば、インバータ、DC/DCコンバータ等の電源回路に使用されるパワースイッチング素子として用いられるものである。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図2は、図1のA−B−C−D断面図である。以下、図1および図2を参照して半導体装置の構成について説明する。
図1および図2に示されるように、半導体装置は、IGBT領域10、このIGBT領域10に隣接するダイオード領域20と、が交互に繰り返し配置されたRC−IGBTである。IGBT領域10は多数のIGBT素子が形成された領域であり、ダイオード領域20はダイオード素子が形成された領域である。本実施形態では、IGBT領域10とダイオード領域20とが交互に繰り返された方向を繰り返し方向とする。
これらIGBT領域10およびダイオード領域20は、図2に示されるように、ドリフト層として機能するN−型のドリフト層30と、ドリフト層30の表層部に形成されたP型のチャネル層31と、を含む半導体基板32を備えている。本実施形態では、ドリフト層30の表面を半導体基板32の一面33とし、裏面を他面34とする。ドリフト層30としてはN−型のシリコンウェハが用いられ、このシリコンウェハの表層部にP型のチャネル層31が例えば熱拡散で形成される。
このような半導体基板32に対して、IGBT領域10には、チャネル層31を貫通してドリフト層30まで達するように複数個のトレンチ35が形成されている。各トレンチ35は、半導体基板32の一面33の面方向のうち一方向を長手方向とし、この長手方向に平行に延設されている。ここで、トレンチ35の長手方向(延設方向)とは繰り返し方向に対して垂直方向である。そして、トレンチ35は例えば複数個等間隔に平行に形成されている。
各トレンチ35の内壁には、各トレンチ35の内壁表面を覆うようにゲート絶縁膜36が形成されている。各トレンチ35のうちIGBT領域10に形成されたトレンチ35のゲート絶縁膜36の上にはポリシリコン等のゲート電極37が埋め込まれている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。一方、各トレンチ35のうちダイオード領域20に形成されたトレンチ35のゲート絶縁膜36の上にはポリシリコン等のトレンチ電極38が埋め込まれている。これらゲート電極37およびトレンチ電極38はトレンチ35の延設方向に沿ってそれぞれ形成されている。
トレンチ35は例えばフォトリソグラフィ・エッチング工程により形成され、ゲート絶縁膜36は熱酸化やCVD法等で形成される。また、ゲート電極37およびトレンチ電極38はCVD法等でトレンチ35内に埋め込まれる。
IGBT領域10では、チャネル層31はチャネル領域を構成している。そして、チャネル領域であるチャネル層31の表層部にN+型のエミッタ領域39が形成されている。このエミッタ領域39が設けられた部分がIGBT領域10における活性領域である。また、当該チャネル層31の表層部に、エミッタ領域39に挟まれるようにP+型の第1コンタクト領域40が形成されている。
N+型のエミッタ領域39は、N−型のドリフト層30よりも高不純物濃度で構成され、チャネル層31内において終端しており、かつ、当該チャネル層31内においてトレンチ35の側面に接するように形成されている。一方、P+型の第1コンタクト領域40は、P+型のチャネル層31よりも高不純物濃度で構成され、エミッタ領域39と同様に、チャネル層31内において終端している。
具体的には、図1に示されるように、エミッタ領域39は繰り返し方向に沿ってトレンチ35間の領域に形成されていると共に、トレンチ35の延設方向に等間隔に複数形成されている。また、第1コンタクト領域40は、2つのトレンチ35に挟まれてトレンチ35の延設方向に沿って棒状に延設されている。これらエミッタ領域39および第1コンタクト領域40はそれぞれ専用のマスクが用いられてイオン注入により形成される。
さらに、チャネル層31の上にはPSG等の層間絶縁膜41がゲート電極37上を含むように形成されていると共に、層間絶縁膜41は第1コンタクト領域40に沿って開口した第1コンタクトホール42を有している。上述のように、第1コンタクト領域40はトレンチ35の延設方向に沿って形成されているので、第1コンタクトホール42もトレンチ35の延設方向に沿って形成されている。これにより、N+型のエミッタ領域39の一部およびP+型の第1コンタクト領域40が第1コンタクトホール42から露出している。
また、図1に示されるように、層間絶縁膜41で覆われたゲート電極37のうちトレンチ35の延設方向における端部がゲート引き出し電極43に覆われている。このゲート引き出し電極43は、IGBT領域10およびダイオード領域20の周辺部に設けられた電極であり、IGBT領域10に対応した部分がトレンチ35側に突出することでトレンチ35の延設方向における端部を覆っていると共にゲート電極37に接触している。
上記の層間絶縁膜41やゲート引き出し電極43は、例えばフォトリソグラフィ・エッチング工程により形成される。ゲート引き出し電極43としてはAl等の金属やポリシリコン等が採用される。
そして、図2に示されるように、ゲート引き出し電極43の上に絶縁層44およびゲート上部電極45が順に形成されており、絶縁層44に設けられたコンタクトホール46を介してゲート引き出し電極43とゲート上部電極45とが電気的に接続されている。これにより、ゲート電極37はゲート引き出し電極43を介してゲート上部電極45に電気的に接続されている。なお、ゲート上部電極45は例えばフォトリソグラフィ・エッチング手法によりAl等がパターニングされることで形成される。
一方、ダイオード領域20では、ダイオード領域20におけるチャネル層31の表層部にP+型の第2コンタクト領域47が形成されている。この第2コンタクト領域47の不純物濃度は、IGBT領域10の第1コンタクト領域40の不純物濃度とは異なる濃度になっている。つまり、第2コンタクト領域47はダイオード特性に最適な不純物濃度に設定されている。
また、ダイオード領域20では、トレンチ電極38を覆うようにダイオード領域20の全域に上記の層間絶縁膜41が形成されている。この層間絶縁膜41は第2コンタクト領域47に沿って開口した第2コンタクトホール48を有している。このような第2コンタクト領域47は、専用のマスクが用いられてイオン注入により形成される。
そして、IGBT領域10およびダイオード領域20の両領域において半導体基板32のチャネル層31側にエミッタ電極49が形成されている。具体的には、IGBT領域10では、層間絶縁膜41に設けられた第1コンタクトホール42にエミッタ電極49が埋め込まれてエミッタ電極49とエミッタ領域39および第1コンタクト領域40とが電気的に接続されている。また、ダイオード領域20では、層間絶縁膜41に設けられた第2コンタクトホール48にエミッタ電極49が埋め込まれてエミッタ電極49と第2コンタクト領域47と電気的に接続されている。このようなエミッタ電極49は、例えばフォトリソグラフィ・エッチング手法によりAl等がパターニングされることで形成される。
さらに、ダイオード領域20では、図1に示されるように、トレンチ35の延設方向の端部を覆うようにトレンチ引き出し電極50が形成されている。このトレンチ引き出し電極50は、トレンチ電極38のうちトレンチ35の延設方向の端部の上に形成されると共にトレンチ電極38に電気的に接続されている。なお、トレンチ引き出し電極50は例えばフォトリソグラフィ・エッチング手法によりAlやポリシリコン等がパターニングされることで形成される。
さらに、トレンチ引き出し電極50の上に絶縁層44およびエミッタ電極49が順に形成されており、絶縁層44に設けられたコンタクトホール51を介してトレンチ引き出し電極50とエミッタ電極49とが電気的に接続されている。これにより、トレンチ電極38はトレンチ引き出し電極50を介してエミッタ電極49に電気的に接続されている。このため、ダイオード領域20に形成されたトレンチ電極38はエミッタ接地されている。
また、IGBT領域10およびダイオード領域20の全域において、半導体基板32の他面34にN+型のフィールドストップ層52が形成されている。そして、フィールドストップ層52のうち、IGBT領域10の領域の上にはP++型のコレクタ層53が形成され、ダイオード領域20の領域の上にはN++型のカソード層54が形成されている。コレクタ層53およびカソード層54は同じ階層に形成され、これらコレクタ層53およびカソード層54の上にAl等のコレクタ電極55が形成されている。これにより、半導体基板32の一面33の面方向において、コレクタ層53が形成された領域がIGBT領域10に該当すると共にIGBT素子として動作し、カソード層54が形成された領域がダイオード領域20に該当すると共にダイオード素子として動作する。
フィールドストップ層52は例えばシリコンウェハの裏面に形成され、フィールドストップ層52のうちIGBT領域10に対応する領域にP型のコレクタ層53が形成され、ダイオード領域20に対応する領域にN型のカソード層54が形成される。また、コレクタ電極55は例えばスパッタリングの方法により形成される。なお、各構成要素が形成されたウェハがダイシングカットされることで半導体装置としての半導体チップが得られる。
上記構造において、トレンチ35の延設方向におけるIGBT領域10およびダイオード領域20の周辺部それぞれにP型のリサーフ領域56が形成されている。このリサーフ領域56は、専用のマスクが用いられてイオン注入によりトレンチ35よりも深く形成されている。
また、リサーフ領域56はチャネル層31よりも面密度が小さい。これについて、図3を参照して説明する。図3(a)は図2のプロファイル(1)であり、図3(b)は図2のプロファイル(2)である。図3に示される各図の横軸は半導体基板32の一面33を基準としたときの他面34側への半導体基板32の深さを示し、縦軸は不純物濃度を示している。
図3(a)に示されるように、リサーフ領域56(リサーフP)はトレンチ35よりも深く、図3(b)に示されるように、チャネル層31(チャネルP)はトレンチ35よりも浅く形成されている。そして、図3(a)および図3(b)に示されるように、リサーフ領域56はチャネル層31に対して不純物濃度が低い領域になっている。このため、図3(a)に示されるリサーフ領域56の領域を積分して得られるリサーフ領域56の面密度は、図3(b)に示されるチャネル層31の領域を積分して得られるチャネル層31の面密度よりも小さくなっている。
さらに、図1に示されるように、チャネル層31とリサーフ領域56とは、トレンチ35の延設方向でオーバーラップしている。これにより、チャネル層31によって形成される空乏層とリサーフ領域56によって形成される空乏層とが滑らかに接続される。本実施形態では、リサーフ領域56のうち第1コンタクトホール42および第2コンタクトホール48側の端部は、チャネル層31のうちIGBT領域10の周辺部側の終端部31aおよびダイオード領域20の周辺部側の終端部31bに沿うように設けられている。
具体的に、トレンチ35の延設方向において、第1コンタクトホール42のうちIGBT領域10の周辺部側の終端部42aからチャネル層31のうちIGBT領域10の周辺部側の終端部31aまでの距離をaとする。また、第2コンタクトホール48のうちダイオード領域20の周辺部側の終端部48aからチャネル層31のうちダイオード領域20の周辺部側の終端部31bまでの距離をbとする。そして、距離aおよび距離bは、a>bの関係を満たしている。
このような関係により、トレンチ35の延設方向において、IGBT領域10では、図2に示されるように第1コンタクトホール42の終端部42aからリサーフ領域56まで不純物面密度がリサーフ領域56よりも高いチャネル層31が大抵を占めることとなる。このため、IGBT領域10ではこのチャネル層31を介してIGBT素子のターンオフ時にアバランシェにより発生するホールを効率良く抜くことができる。
一方、ダイオード領域20では、第2コンタクトホール48の終端部48aからリサーフ領域56までの距離がIGBT領域10の場合よりも短く、ダイオード領域20の周辺部はチャネル層31より面密度の低いリサーフ領域56が大抵を占めることとなる。このため、ダイオードのオン時に、周辺領域への過剰なホールの注入を少なくすることができる。すなわち、ダイオード素子の逆回復時に、第2コンタクトホール48の終端部48aにホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。
以上により、IGBT領域10の活性領域を確保しつつ、半導体装置の逆回復耐量およびターンオフ耐量を向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図4は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図5は、図4のE−F−G−H断面図である。
図4に示されるように、本実施形態では、リサーフ領域56のうち第1コンタクトホール42および第2コンタクトホール48側の端部は、繰り返し方向に沿って設けられている。つまり、当該リサーフ領域56の端部は、IGBT領域10およびダイオード領域20に関わらず繰り返し方向において同じ位置に設けられている。言い換えると、IGBT領域10におけるチャネル層31の終端部31aとダイオード領域20におけるチャネル層31の終端部31bとの位置が異なるだけである。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図6は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、IGBT領域10においてトレンチ35の延設方向のチャネル層31の終端部31aは、繰り返し方向においてIGBT領域10の中央側とダイオード領域20側とで異なる。
具体的には、チャネル層31の終端部31aのうち繰り返し方向におけるIGBT領域10の中央側が階段状に段階的にIGBT領域10の周辺部側に突出している。すなわち、トレンチ35の延設方向において、第1コンタクトホール42の終端部42aからチャネル層31の終端部31aまでの距離aは繰り返し方向においてダイオード領域20から遠ざかるにつれて段階的に長くなるように、IGBT領域10にチャネル層31が設けられている。
なお、距離aは、例えば第1コンタクトホール42の終端部42aとチャネル層31のうち繰り返し方向におけるIGBT領域10の中央側の終端部31aとの距離である。また、リサーフ領域56の端部は、IGBT領域10におけるチャネル層31の終端部31aおよびダイオード領域20におけるチャネル層31の終端部31bに沿って設けられている。
このようにIGBT領域10においてチャネル層31の終端部31aの位置が段階的にIGBT領域10の周辺部側に位置することで、IGBT領域10のターンオフ時にアバランシェにより発生するホール電流が最も流れ込んでくるIGBT領域10の中央側でホールを効率良く抜き取ることができる。また、IGBT領域10においてダイオード領域20側に向かって不純物面密度が低いリサーフ領域56が広くなる。このため、ダイオードの逆回復時に、IGBT領域10のうち、ダイオードとしても機能するダイオード領域20側の第1コンタクトホール42の終端部42a、およびダイオード領域20の第2コンタクトホール48の終端部48aにホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第3実施形態と異なる部分について説明する。図7は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、リサーフ領域56の端部は、第2実施形態と同様に、繰り返し方向に沿って設けられていても良い。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図8は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図9は、図8のI−J−K−L断面図である。
図8に示されるように、トレンチ35の延設方向におけるIGBT領域10の周辺部側の第1コンタクトホール42の終端部42aは、第2コンタクトホール48の終端部48aよりもIGBT領域10の周辺部側に位置している。
そして、トレンチ35の延設方向において、図9に示されるように、第1コンタクトホール42の終端部42aからエミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向における終端部39aまでの距離をcとする。また、エミッタ領域39の終端部39aを繰り返し方向に沿ってダイオード領域20に延長したときに第2コンタクトホール48の終端部48aからエミッタ領域39の終端部39aの延長部分までの距離をdとする。これら距離cおよび距離dは、c>dの関係を満たしている。
このような関係により、IGBT領域10の第1コンタクトホール42によるコンタクト部分がダイオード領域20の第2コンタクトホール48によるコンタクト部分よりも広くなる。このため、IGBT領域10の第1コンタクトホール42で、IGBTのターンオフ時にアバランシェにより発生するホールを効率良く抜くことができ、半導体装置のターンオフ耐量を向上させることができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第5実施形態と異なる部分について説明する。図10は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、IGBT領域10において各第1コンタクトホール42の終端部42aは、ダイオード領域20から遠ざかるにつれてIGBT領域10の周辺部側に位置するように設けられている。
したがって、第5実施形態で規定された距離cは、繰り返し方向においてダイオード領域20から遠ざかるにつれて長くなっている。これにより、IGBT領域10の繰り返し方向の中央部でホールを効率良く抜き取ることができる。
また、チャネル層31の終端部31aも、各第1コンタクトホール42の終端部42aの位置に対応して設けられている。このため、チャネル層31の終端部31aはダイオード領域20から遠ざかるにつれてIGBT領域10の周辺部側に位置する階段状になっている。そして、リサーフ領域56の端部もチャネル層31の終端部31aに沿っている。このため、IGBT領域10のうちダイオードとしても機能するダイオード領域20側では、ダイオード領域20側に向かって不純物面密度が低いリサーフ領域56が広くなっていく。このため、ダイオードの逆回復時に、IGBT領域10のうち、ダイオードとしても機能するダイオード領域20側の第1コンタクトホール42の終端部42a、およびダイオード領域20の第2コンタクトホール48の終端部48aにホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。
(第7実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図11は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図12は、図11のM−N−O−P断面図である。
図11に示されるように、IGBT領域10において、コレクタ層53のうちトレンチ35の延設方向における終端部53aはチャネル層31の終端部31aよりも前記IGBT領域10の周辺部側に位置している。例えば、トレンチ35の延設方向におけるコレクタ層53の終端部53aはゲート引き出し電極43付近に位置している。そして、図12に示されるように、トレンチ35の延設方向において、コレクタ層53の終端部53aよりもIGBT領域10の周辺部側にはカソード層54が設けられている。これにより、コレクタ層53の終端部53aよりも外側の周辺部をダイオード素子として使用することができる。
(第8実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図13は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、コレクタ層53の終端部53aは、繰り返し方向においてダイオード領域20から遠ざかるにつれてIGBT領域10の周辺部側に突出するように設けられていても良い。
(第9実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図14は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図15は、図14のQ−R−S−T断面図である。
図14に示されるように、ダイオード領域20において、カソード層54のうちトレンチ35の延設方向における終端部54aはIGBT領域10のチャネル層31の終端部31aよりもダイオード領域20のチャネル層31の終端部31b側に位置している。そして、トレンチ35の延設方向において、カソード層54の終端部54aよりもダイオード領域20の周辺部側にはコレクタ層53が設けられている。
これにより、図15にも示されるように、ダイオード素子として機能する範囲が周辺部において規定することができる。すなわち、周辺部でのダイオードの機能する範囲を狭めて、ダイオード領域20の第2コンタクトホール48の終端部48aにホールが集中的に流れ込まないようにすることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された構造は一例であり、上記で示した構造に限定されることなく、本発明の特徴を含んだ他の構造とすることもできる。例えば、図16に示されるように、IGBT領域10の各第1コンタクトホール42が図10に示される配置において、IGBT領域10およびダイオード領域20のチャネル層31の終端部31a、31bが繰り返し方向に沿っており、さらにリサーフ領域56の端部も繰り返し方向に沿っていても良い。
また、図17の平面図に示されるように、ダイオード領域20にチャネル層31が設けられておらず、その代わりにリサーフ領域56が設けられていても良い。これにより、図18に示されるように、チャネル層31はIGBT領域10に設けられる一方、ダイオード領域20にはリサーフ領域56に設けられる。これにより、ダイオード領域20のトレンチ35はリサーフ領域56内に形成されている。このように、ダイオード領域20にはチャネル層31ではなくリサーフ領域56を設けても良い。
10 IGBT領域
20 ダイオード領域
39 エミッタ領域
40 第1コンタクト領域
47 第2コンタクト領域
42 第1コンタクトホール
48 第2コンタクトホール
41 層間絶縁膜
49 エミッタ電極
56 リサーフ領域
42a 第1コンタクトホールの終端部
31a チャネル層の終端部
48a 第2コンタクトホールの終端部
31b チャネル層の終端部
39a エミッタ領域の終端部
53a コレクタ層の終端部
54a カソード層の終端部

Claims (8)

  1. 第1導電型のドリフト層(30)と、前記ドリフト層(30)の上に形成された第2導電型のチャネル層(31)と、を含む半導体基板(32)を備え、
    前記半導体基板(32)のうち前記チャネル層(31)側の一面(33)とは反対側の他面(34)側に、第2導電型のコレクタ層(53)と第1導電型のカソード層(54)とが同じ階層に形成され、これらコレクタ層(53)およびカソード層(54)の上にコレクタ電極(55)が形成されており、
    前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において、前記コレクタ層(53)が形成された領域がIGBT素子として動作するIGBT領域(10)とされ、前記カソード層(54)が形成された領域がダイオード素子として動作するダイオード領域(20)とされており、前記IGBT領域(10)と前記ダイオード領域(20)とが交互に繰り返し配置された半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記チャネル層(31)を貫通して前記ドリフト層(30)に達すると共に、前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において前記IGBT領域(10)と前記ダイオード領域(20)とが繰り返し交互に配置された繰り返し方向に対して垂直方向である延設方向に延設されたトレンチ(35)と、
    前記トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、
    前記トレンチ(35)内において、前記ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたゲート電極(37)と、
    前記チャネル層(31)の表層部に形成され、当該チャネル層(31)内において前記トレンチ(35)の側面に接するように形成された第1導電型のエミッタ領域(39)と、
    前記チャネル層(31)の表層部に形成されると共に前記トレンチ(35)の延設方向に沿って形成された第2導電型の第1コンタクト領域(40)と、を備え、
    前記ダイオード領域(20)は、前記チャネル層(31)の表層部に形成されると共に前記トレンチ(35)の延設方向に沿って形成された第2導電型の第2コンタクト領域(47)を備え、
    さらに、前記IGBT領域(10)および前記ダイオード領域(20)は、
    前記ゲート電極(37)上を含むと共に前記第1コンタクト領域(40)に沿って開口した第1コンタクトホール(42)と前記第2コンタクト領域(47)に沿って開口した第2コンタクトホール(48)とが設けられた層間絶縁膜(41)と、
    前記第1コンタクトホール(42)を介して前記IGBT領域(10)の前記エミッタ領域(39)および前記第1コンタクト領域(40)に電気的に接続されると共に、前記第2コンタクトホール(48)を介して前記ダイオード領域(20)の前記第2コンタクト領域(47)に電気的に接続されたエミッタ電極(49)と、を備えており、
    前記トレンチ(35)の延設方向における前記IGBT領域(10)および前記ダイオード領域(20)の周辺部それぞれに、前記ドリフト層(30)内において前記トレンチ(35)よりも深く、前記チャネル層(31)よりも面密度が小さく、前記トレンチ(35)の延設方向で前記チャネル層(31)とオーバーラップしている第2導電型のリサーフ領域(56)を備え、
    前記トレンチ(35)の延設方向において、前記第1コンタクトホール(42)のうち前記IGBT領域(10)の周辺部側の終端部(42a)から前記チャネル層(31)のうち前記IGBT領域(10)の周辺部側の終端部(31a)までの距離をaとし、前記第2コンタクトホール(48)のうち前記ダイオード領域(20)の周辺部側の終端部(48a)から前記チャネル層(31)のうち前記ダイオード領域(20)の周辺部側の終端部(31b)までの距離をbとすると、a>bの関係を満たしていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記距離aは、前記繰り返し方向において前記ダイオード領域(20)から遠ざかるにつれて長くなるように、前記IGBT領域(10)に前記チャネル層(31)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1コンタクトホール(42)の終端部(42a)は、前記第2コンタクトホール(48)の終端部(48a)よりも前記IGBT領域(10)の周辺部側に位置し、
    前記トレンチ(35)の延設方向において、前記第1コンタクトホール(42)の終端部(42a)から前記エミッタ領域(39)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)までの距離をcとし、前記エミッタ領域(39)の終端部(39a)を前記繰り返し方向に沿って前記ダイオード領域(20)に延長したときに前記第2コンタクトホール(48)の終端部(48a)から前記エミッタ領域(39)の終端部(39a)の延長部分までの距離をdとすると、c>dの関係を満たしていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記距離cは、前記繰り返し方向において前記ダイオード領域(20)から遠ざかるにつれて長くなるように、前記IGBT領域(10)に前記第1コンタクト領域(40)および前記第1コンタクトホール(42)が複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記IGBT領域(10)において、前記コレクタ層(53)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(53a)は前記チャネル層(31)の終端部(31a)よりも前記IGBT領域(10)の周辺部側に位置しており、
    前記トレンチ(35)の延設方向において、前記コレクタ層(53)の終端部(53a)よりも前記IGBT領域(10)の周辺部側には前記カソード層(54)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記コレクタ層(53)の終端部(53a)は、前記繰り返し方向において前記ダイオード領域(20)から遠ざかるにつれて前記IGBT領域(10)の周辺部側に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記ダイオード領域(20)において、前記カソード層(54)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(54a)は前記IGBT領域(10)のチャネル層(31)の終端部(31a)よりも前記ダイオード領域(20)のチャネル層(31)の終端部(31b)側に位置しており、
    前記トレンチ(35)の延設方向において、前記カソード層(54)の終端部(54a)よりも前記ダイオード領域(20)の周辺部側には前記コレクタ層(53)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記ダイオード領域(20)は、
    前記チャネル層(31)を貫通して前記ドリフト層(30)に達すると共に前記第2コンタクトホール(48)に沿って形成されたトレンチ(35)と、
    前記トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、
    前記トレンチ(35)内において、前記ゲート絶縁膜(36)の上に形成されると共に前記層間絶縁膜(41)に覆われたトレンチ電極(38)と、を備え、
    前記トレンチ電極(38)は、前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において前記ダイオード領域(20)に形成されたトレンチ(35)の延設方向の端部で前記エミッタ電極(49)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体装置。
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