JP2010529301A - 塩を含有する水性組成物、製造方法および使用 - Google Patents

塩を含有する水性組成物、製造方法および使用 Download PDF

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Abstract

少なくとも1つの塩を組成物1kg当たり少なくとも30gの量で含有する水性組成物であって、その全有機炭素含有率が組成物1リットル当たり少なくとも1μgのCおよび多くとも5gのC/lであり、かつ、少なくとも1つのカルボン酸を含有する組成物。

Description

関連出願の相互参照
本件出願は、その両方の内容が参照により本明細書に援用される、2008年1月31日出願の欧州特許出願公開第08150927.5号および2007年6月12日出願の仏国特許出願公開第07/5569号の優先権を主張するものである。
本発明は、塩を含有する水性組成物に、その製造方法におよび様々な用途でのその使用に関する。本発明は、より具体的には精製食塩水水性組成物に関する。
塩水または食塩水水性組成物の使用法の1つは、電解プロセスにおける反応体としての使用である((非特許文献1))。これらのプロセスで、塩は天然起源のものであり、岩塩鉱物に、塩沼に由来するか、または鉱山もしくは海水が起源である塩水の蒸発によって得られる。
(特許文献1)は、ヒドロキシカルボン酸、リン含有化合物および界面活性剤が電解槽陰極室の水素過電圧を低下させるために電解槽に添加される塩水の電解による塩素の製造方法を開示している。電解槽は隔膜電解槽である。
(特許文献2)は、消毒に好適な溶液を製造するために酢酸を含有する希塩水を供給され得る膜電解槽を開示している。かかる塩水は、商業的塩素生産に好適ではない。
米国特許第3,954,581号明細書 特開平09−299953号公報
Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry、第5完全改定版、第A6巻、40l−477ページ
本発明の目的は、商業的塩素生産に好適である塩を含有する新規水性組成物を提供することである。
本発明はそれ故に、少なくとも1つの塩を組成物1kg当たり少なくとも30gの量で含有する水性組成物であって、その全有機炭素含有率が組成物1リットル当たり少なくとも1μgのCおよび多くとも5gのC/lであり、かつ、少なくとも1つのカルボン酸を含有する組成物に関する。
本発明の本質的な特性の1つは、塩水中の塩が天然起源のものではないときに、および塩水が様々な有機化合物で汚染されているときに、それをそれにもかかわらず電解プロセスで原材料として使用できることにある。電解されるべき水性組成物中のカルボン酸のおよび高い全有機炭素(TOC)含有率の存在を許容することが可能であることが分かった。かかる特性が電解プロセスの性能に影響を及ぼさないことが実に意外にも分かった。特に、二次電極反応、電極過めっき、過電圧の増加、発泡、膜または隔膜汚れなどによる電解プロセスの収率の予期される低下は観察されない。当該収率を向上させることさえできる。
この説明の次の部分で、本発明による水性組成物はまた、本発明による塩水と、または単に塩水と言われる。
本発明の水性組成物において、全有機炭素含有率は、多くの場合多くとも3gC/l、頻繁に多くとも2gC/l、より多くの場合多くとも1gC/l、より頻繁に多くとも0.1gC/l、さらにより多くの場合多くとも0.05gC/l、さらにより頻繁に多くとも0.01gC/l、最も特に多くとも0.005gC/lである。0.001gC/l未満の全有機炭素含有率が特に好適であり、0.5mgC/l未満の全有機炭素含有率が最も特に好適である。
本発明による水性組成物において、カルボン酸はモノカルボン酸、ポリカルボン酸、またはそれらの混合物であってもよい。ポリカルボン酸は、ジカルボン酸、トリカルボン酸、テトラカルボン酸、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選択することができる。ジカルボン酸がより多くの場合使用される。
本発明による水性組成物において、カルボン酸は一般に1〜10個の炭素原子、多くの場合1〜5個の炭素原子、頻繁に1〜3個の炭素原子、特に1〜2個の炭素原子を含む。カルボン酸は任意選択的に、例えばヒドロキシ基またはクロリドで置換されていてもよい。多くの場合、この酸は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール(ヒドロキシ酢)酸、乳(2−ヒドロキシプロパン)酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、グリセリン酸、ピルビン酸、およびそれらの少なくとも2つの混合物から選ばれてもよい。頻繁に、カルボン酸はヒドロキシカルボン酸ではない。最も多くの場合、カルボン酸はギ酸または酢酸であり、特により頻繁にギ酸である。カルボン酸は特に酢酸である。本発明の水性組成物において、カルボン酸は、水性組成物のpHに依存して、プロトン化された形態にあっても、脱プロトン化された形態にあっても、または2つの形態の混合物にあってもよい。
水性組成物1リットル当たりの炭素のg単位で表される、カルボン酸含有率は、通常多くとも5gC/l、普通に多くとも3gC/l、一般に多くとも2gC/l、多くの場合多くとも1gのC/l、頻繁に多くとも0.1gのC/l、より多くの場合多くとも0.05gのC/l、より頻繁に多くとも0.01gのC/l、最も特に多くとも0.005gのC/lである。0.001gのC/l未満のかかる含有率が特に好適であり、0.5mgのC/l未満のかかる含有率が最も特に好適である。水性組成物1リットル当たりの炭素のg単位で表される、カルボン酸含有率は、一般に少なくとも1μgのC/lである。
本発明による水性組成物において、塩含有率は、好ましくは水性組成物1kg当たり少なくとも50g、好ましくは少なくとも70g/kg、より好ましくは少なくとも100g/kg、その上より好ましくは少なくとも140g/kg、さらにより好ましくは少なくとも160g/kg、最も好ましくは少なくとも200g/kgである。塩含有率は、通常多くとも350g/kg、普通に多くとも325g/kg、一般に多くとも270g/kg、多くの場合多くとも250g/kg、頻繁に多くとも230g/kgである。200g/kgの塩含有率が特に好都合である。
水性組成物は、塩で不飽和、飽和または過飽和であってもよい。
塩は、アルカリまたはアルカリ土類金属塩化物、硫酸塩、硫酸水素塩、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩、ホウ酸塩、およびそれらの混合物から選ばれてもよい。アルカリおよびアルカリ土類金属ハロゲン化物が好ましい。塩化ナトリウムおよび塩化カリウムがより好ましく、塩化ナトリウムが最も特に好ましい。
本発明による水性組成物は多価金属を含有してもよい。これらの金属の含有率は、一般に水性組成物1kg当たり500mg以下、好ましくは300mg/kg以下、より好ましくは200mg/kg以下、その上より好ましくは100mg/kg以下、さらにより好ましくは10mg/kg以下、特に好ましくは0.5mg/kg以下、さらにより好ましくは0.1mg/kg以下、最も特に好ましくは0.02mg/kg以下である。
本発明による水性組成物中に存在する塩がアルカリ金属塩であるとき、これらの多価金属は、例えば、元素の周期表のIUPAC命名法の族IIA、IVA、VA、VIA、VIIA、IB、IIBおよびIIIBからの金属、特にカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、ケイ素、鉛、コバルト、マンガン、アルミニウム、水銀、鉄およびニッケルである。
本発明による水性組成物中に存在する塩がアルカリ土類金属塩であるとき、これらの多価金属は、例えば、元素の周期表のIUPAC命名法の族IVA、VA、VIA、VIIA、IB、IIBおよびIIIBからの金属、特に、ケイ素、鉛、コバルト、マンガン、アルミニウム、水銀、鉄およびニッケルである。
金属の以下の含有率は全て、含有率が水性組成物の重量当たりシリカの重量で表されるケイ素を除けば、水性組成物の重量当たりの元素の重量として表される。
本発明による水性組成物において、カルシウムおよびマグネシウム含有率の合計は、一般に水性組成物1kg当たり0.5mg以下、好ましくは0.2mg/kg以下、より好ましくは0.05mg/kg以下、最も好ましくは0.02mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、ストロンチウム含有率は、一般に4mg/kg以下、好ましくは2mg/kg以下、より好ましくは1mg/kg以下、最も好ましくは0.4mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、バリウム含有率は、一般に5mg/kg以下、好ましくは2mg/kg以下、より好ましくは1mg/kg以下、最も好ましくは0.5mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、アルミニウム含有率は、一般に200mg/kg以下、好ましくは100mg/kg以下、より好ましくは50mg/kg以下、その上より好ましくは10mg/kg以下、さらにより好ましくは1mg/kg以下、最も好ましくは0.1mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、バリウム、ストロンチウムおよび水銀以外の重金属の含有率は、一般に10mg/kg以下、好ましくは5mg/kg以下、より好ましくは2mg/kg以下、その上より好ましくは1mg/kg以下、さらにより好ましくは0.5mg/kg以下、最も好ましくは0.2mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。重金属とは、元素の周期表中の銅とビスマスとの間の元素の群を意味することが意図される。
本発明による水性組成物において、鉛の含有率は、一般に5mg/kg以下、好ましくは2mg/kg以下、より好ましくは1mg/kg以下、その上より好ましくは0.5mg/kg以下、さらにより好ましくは0.1mg/kg以下、最も好ましくは0.05mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、コバルトの含有率は、一般に5mg/kg以下、好ましくは2mg/kg以下、より好ましくは1mg/kg以下、その上より好ましくは0.5mg/kg以下、さらにより好ましくは0.1mg/kg以下、最も好ましくは0.01mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、マンガンの含有率は、一般に5mg/kg以下、好ましくは2mg/kg以下、より好ましくは1mg/kg以下、その上より好ましくは0.5mg/kg以下、さらにより好ましくは0.1mg/kg以下、最も好ましくは0.01mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、水銀の含有率は、一般に10mg/kg以下、好ましくは5mg/kg以下、より好ましくは2mg/kg以下、その上より好ましくは1mg/kg以下、さらにより好ましくは0.5mg/kg以下、最も好ましくは0.1mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、ニッケルの含有率は、一般に10mg/kg以下、好ましくは5mg/kg以下、より好ましくは2mg/kg以下、その上より好ましくは1mg/kg以下、さらにより好ましくは0.2mg/kg以下、特により好ましくは0.1mg/kg以下、最も好ましくは0.01mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、鉄含有率は、一般に10mg/kg以下、好ましくは5mg/kg以下、より好ましくは2mg/kg以下、その上より好ましくは1mg/kg以下、さらにより好ましくは0.2mg/kg以下、最も好ましくは0.1mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明による水性組成物において、ケイ素含有率は、一般にSiO50mg/kg以下、好ましくは20mg/kg以下、より好ましくは10mg/kg以下、最も好ましくは5mg/kg未満である。当該含有率は通常1μg/kg以上である。
本発明の水溶液はまた、アンモニウムを含有してもよい。アンモニウム含有率は、一般に、アンモニウム(NHとして表される)10mg/kg以下、好ましくは5mg/kg以下、より好ましくは1mg/kg以下、最も好ましくは0.5mg/kg未満である。アンモニウムとは、アンモニウムイオン、アンモニアおよびそれらの混合物を意味することが意図される。当該含有率は通常0.1mg/kg以上である。
本発明の水性組成物はまた、ハロゲン、すなわち、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含有してもよい。
本発明による水性組成物において、フッ素含有率は、一般にフッ素(Fとして表される)50mg/kg以下、好ましくは20mg/kg以下、より好ましくは10mg/kg以下、最も好ましくは1mg/kg未満である。
本発明による水性組成物において、臭素含有率は、一般に臭素(Brとして表される)500mg/kg以下、好ましくは200mg/kg以下、より好ましくは100mg/kg以下、最も好ましくは50mg/kg未満である。
本発明による水性組成物において、ヨウ素含有率は、一般にヨウ素(Iとして表される)50mg/kg以下、好ましくは20mg/kg以下、より好ましくは10mg/kg以下、最も好ましくは1mg/kg未満である。
フッ素、ヨウ素および臭素とは、少なくとも1つのフッ素原子または1つのヨウ素原子または1つの臭素原子を含有する様々な存在する無機化学種、例えば、フッ化物、フッ素、およびそれらの混合物、またはヨウ化物、ヨウ素、次亜ヨウ素、ヨウ素酸塩、およびそれらの混合物、または臭化物、臭素、次亜臭素、臭素酸塩、およびそれらの混合物を意味することを意図される。
本発明による水性組成物は活性塩素を含有してもよい。表現「活性塩素」は塩素分子および、例えば次亜塩素酸および次亜塩素酸ナトリウムなどの、水とのまたは塩基性試剤とのその反応生成物を意味すると理解される。水性組成物中の活性塩素含有率は、一般に水性組成物1kg当たり0.001mg以上のCl、好ましくは0.01mg/kg以上、より好ましくは0.1mg/kg以上である。この含有率は、一般に水性組成物1kg当たり10g以下のCl、通常5gCl/kg未満、より一般に1g/kg以下、好ましくは0.1g/kg以下、より好ましくは0.01g/kg以下である。
本発明による水性組成物はまた、塩素酸塩を含有してもよい。本水性組成物中の塩素酸塩含有率は、一般に水性組成物1kg当たり1mg以上のClO、多くの場合10mg/kg以上、頻繁に100mg/kg以上である。この含有率は、一般に水性組成物1kg当たり15g以下のClO、多くの場合10g/kg以下、頻繁に5g/kg以下である。塩素酸塩とは、塩素酸塩イオン、塩素酸(HClO)およびそれらの混合物を意味することを意図される。
カルボン酸に加えて、本発明による水性組成物はまた、他の有機化合物を含有してもよい。かかる有機化合物は、例えば、ケトン、アルデヒド、アルコール、エポキシド、クロロアルコール、塩素化炭化水素、エーテルおよびそれらの少なくとも2つの任意の混合物である。
ケトンの例は、アセトン、2−ブタノン、シクロペンタノン、クロロアセトン、ヒドロキシアセトン(アセトール)、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物である。
アルデヒドの例は、アクロレイン、グリセルアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒドおよびそれらの少なくとも2つの任意の混合物である。
エポキシドの例は、エピクロロヒドリン、2,3−エポキシ−1−プロパノール(グリシドール)、およびそれらの混合物である。
ハロゲン化炭化水素の例は1,2,3−トリクロロプロパンである。
アルコールの例は、イソプロパノール、フェノール、グリセロール、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物である。
クロロアルコールの例は、2−クロロ−2−プロペン−1−オール、3−クロロ−2−プロペン−1−オール シス、1−メトキシ−3−クロロプロパン−2−オール、3−クロロ−1−プロパン−1−オール、3−クロロ−2−プロペン−1−オール トランス、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、2,3−ジクロロ−1−プロパノール、1−クロロ−2,3−プロパンジオール、2−クロロ−1,3−プロパンジオール、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物である。
エーテルの例は環状ジグリセロールである。
未精製の式C12O、C、C12OCl、C10Cl、C10の有機化合物およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物もまた、本発明による水性組成物中に存在してもよい。
本発明はまた、次の工程:
a)エピクロロヒドリンおよび少なくとも1種の塩を形成するために、液体反応媒体中に、1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび2,3−ジクロロ−1−プロパノール含有率の合計に対して1,3−ジクロロ−2−プロパノール含有量が10重量%以上である1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび2,3−ジクロロ−1−プロパノールを含むジクロロプロパノールの混合物を、少なくとも1種の塩基性化合物と反応させる工程と、
b)工程a)からの液体反応媒体の少なくとも一部を、沈殿操作前に工程a)からの反応媒体の一部に含有されたエピクロロヒドリンのほとんどを含有する第1の画分が、沈殿操作前に工程a)からの反応媒体の一部に含有された塩のほとんどを含有する第2の画分から分離される沈殿操作に供する工程と、
c)工程b)で分離された第2の画分は、物理的処理、化学的処理、生物学的処理、およびそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つにかけられる工程と
を含む、本発明による水性組成物の製造方法に関する。
物理的処理は、単独でまたは組み合わせて、希釈、濃縮、蒸発、蒸留、ストリッピング、液体/液体抽出、濾過および吸着操作から選ばれてもよい。
化学的処理は、単独でかまたは組み合わせて、酸化、還元、中和、錯体形成および沈殿操作から選ばれてもよい。
生物学的処理は、単独でかまたは組み合わせて、好気性および嫌気性バクテリア処理から選ばれてもよい。バクテリアは、自由(活性スラッジ、ラグーニング)であっても、または固定的(散水濾床、埋込型フィルター、サンドフィルター、バイオフィルター)であっても、あるいはバイオディスクであってもよい。
本文書の残りにおいて、表現「のほとんど」は「の半分および半分超」、すなわち、50重量%または50重量%超を意味すると理解される。
本発明による生成物の製造に用いられる方法の工程a)およびb)は、Solvay SA出願の仏国特許出願公開第07/53375号明細書および仏国特許出願公開第07/55448号明細書に記載のものなどの条件下に実施されればよい。工程a)からの液体反応媒体は、例えば1,2,3−トリクロロプロパンなどの有機溶剤を特に含有し得る。
工程a)からの液体反応媒体は、工程b)の沈降操作前に、反応媒体1kg当たり通常70g以上のエピクロロヒドリン、多くの場合100g/kg以上、頻繁に150g/kg以上、特に175g/kg以上の含有率でエピクロロヒドリンを含む。当該エピクロロヒドリン含有率は、通常は液体反応媒体1kg当たり460g以下のエピクロロヒドリン、多くの場合300g/kg以下、頻繁に275g/kg以下、特に250g/kg以下である。
工程a)からの液体反応媒体は、幾らかの固体、例えば本発明による方法の工程a)で生成した塩を含有してもよい。
本発明による水性組成物を得るための方法の工程a)〜c)は、独立して、連続モードまたはバッチモードで実施され得る。工程a)〜c)を連続モードで実施することが好ましい。工程a)〜c)を連続モードで実施することが好ましい。
本発明による方法では、工程a)の反応は、1つ以上の反応ゾーンで実施されてもよい。
本発明による方法において、反応ゾーンには、互いに独立して、ジクロロプロパノール、塩基性化合物、水またはこれらの化合物の少なくとも2つが供給され得る。
本発明による方法では、工程b)で分離された第2の画分に含まれる塩は、有機塩であっても無機塩であってもよい。無機塩が好ましい。表現「無機塩」はその成分イオンが炭素−水素結合を含有しない塩を意味すると理解される。
本発明による方法では、工程b)で分離された第2の画分は水を一般に含む。含水率は、一般に第2の画分1kg当たり少なくとも500g、好ましくは少なくとも600g/kg、より好ましくは少なくとも700g/kg、より特に好ましくは少なくとも750g/kgの水である。含水率は、一般に第2の画分1kg当たり多くとも990g、好ましくは多くとも950g/kg、より好ましくは多くとも900g/kg、より特に好ましくは多くとも850g/kgの水である。
本発明による方法では、工程b)で分離された第2の画分は、一般に少なくとも50gの塩/kg、好ましくは少なくとも100gの塩/kg、より好ましくは少なくとも150gの塩/kg、最も特に好ましくは少なくとも200gの塩/kgを含む。最も特に、塩濃度は、この第2の画分への塩の溶解限度より下である。
本発明による方法の工程b)で分離された第2の画分中に存在する塩は、好ましくは、アルカリおよびアルカリ土類金属塩化物、硫酸塩、硫酸水素塩、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩およびホウ酸塩、ならびにそれらの混合物から選ばれる。この塩の一部は、本発明による方法の工程a)中にジクロロプロパノールと塩基性試剤との間の反応の過程で生成することができない。この塩はこのように、例えば、反応体中に存在してもよい。用語「反応体」はジクロロプロパノールおよび塩基性試剤を意味すると理解される。塩はまた、沈降操作の前に、本発明による方法の工程a)にまたは工程b)に添加されてもよい。好ましくは、この塩は、一部分は工程a)の反応で形成され、一部分は塩基性試剤中に存在する。
本発明による方法では、第2の画分は有機化合物を含有してもよい。後者は、ジクロロプロパノール製造プロセスに由来し得、および/または本発明による方法の工程a)の最中のジクロロプロパノールと塩基性化合物との反応中に形成され得る。これらの化合物の例は、アセトン、アクロレイン、2−ブタノン、イソプロパノール、3−メトキシ−1,2−エポキシプロパン、シクロペンタノン、エピクロロヒドリン、クロロアセトン、ヒドロキシアセトン(アセトール)、C12O、1,2,3−トリクロロプロパン、2,3−エポキシ−1−プロパノール(グリシドール)、2−クロロ−2−プロペン−1−オール、3−クロロ−2−プロペン−1−オール シス、1−メトキシ−3−クロロプロパン−2−オール、3−クロロ−1−プロパン−1−オール、3−クロロ−2−プロペン−1−オール トランス、C、C12OCl、C10Cl、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、C102、2,3−ジクロロ−1−プロパノール、フェノール、グリセロール、1−クロロ−2,3−プロパンジオール、2−クロロ−1,3−プロパンジオール、環状ジグリセロール、グリセルアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド,酢酸、プロピオン酸、ギ酸、グリコール酸、シュウ酸、乳酸、およびそれらの混合物である。
工程b)で分離された第2の画分のエピクロロヒドリン含有率は、一般に少なくとも0.1g/kgの第2の画分、好ましくは少なくとも1g/kg、より好ましくは少なくとも5g/kg、最も特に好ましくは少なくとも10g/kgである。この含有率は、一般に60g/kg、好ましくは50g/kg、さらにより好ましくは40g/kg、最も特に好ましくは35g/kgを超えない。
工程b)で分離された第2の画分の1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび2,3−ジクロロ−1−プロパノール含有率の合計は、一般に少なくとも0.1g/kgの第2の画分、好ましくは少なくとも1g/kg、より好ましくは少なくとも2g/kgである。この合計は、一般に多くとも100g/kg、好ましくは多くとも80g/kg、さらにより好ましくは多くとも40g/kgである。
工程b)で分離された第2の画分の3−クロロ−1,2−プロパンジオールおよび2−クロロ−1,3−プロパンジオール含有率の合計は、一般に多くとも50g/kgの第2の画分、好ましくは多くとも10g/kg、さらにより好ましくは多くとも1g/kgである。この合計は一般に少なくとも0.1g/kgである。
本発明による方法では、分離された第2の画分は、塩基性化合物、好ましくは無機塩基性化合物を含有してもよい。
この無機塩基性化合物は、アルカリまたはアルカリ土類金属酸化物、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩およびホウ酸塩、ならびにそれらの少なくとも2つの混合物から選ばれてもよい。無機塩基性化合物含有率は、一般に少なくとも0.005g/kgの第2の画分、好ましくは少なくとも0.05g/kg、より好ましくは少なくとも0.1g/kgの第2の画分、好ましくは少なくとも0.5g/kg、より好ましくは少なくとも1g/kgである。この含有率は、一般に多くとも25g/kgの第2の画分、好ましくは多くとも10g/kg、より好ましくは多くとも5g/kgである。
工程b)で分離された第2の画分の全有機炭素(TOC)含有率は、一般に多くとも40gの炭素/リットルの工程b)で分離された第2の画分、頻繁に多くとも16gの炭素/l、通常多くとも13gの炭素/lである。
本発明による水性組成物の製造方法の第1実施形態では、工程c)の処理は、物理的処理であり、蒸発、蒸留、ストリッピング操作およびそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つの操作を含む。
第1実施形態の第1変形では、この処理は蒸発操作を含む。用語「蒸発」は、任意選択的に減圧下に、加熱することによる物質の分離を意味すると理解される。蒸発操作に入る工程b)で分離された第2の画分の温度は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも30℃、頻繁に少なくとも40℃、より特に少なくとも45℃である。この温度は、一般に高くても200℃、通常高くても160℃、頻繁に高くても150℃、より特に高くても140℃である。
蒸発操作は、例えば、蒸発缶、自然循環、上昇流薄膜、流下薄膜もしくは上昇流薄膜および流下薄膜もしくは強制循環チューブラーエバポレーター、またはプレートエバポレーターなどの任意の機器を用いて実施されてもよい。エバポレーターの「最下部」の温度は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも30℃、頻繁に少なくとも40℃、より特に少なくとも45℃である。この温度は、一般に高くても200℃、通常高くても160℃、頻繁に高くても150℃、より特に高くても140℃である。
この第1変形では、蒸発は、1絶対バールの圧力下に、1絶対バールより上の圧力下にまたは1絶対バールより下の圧力下に実施されてもよい。蒸発は、高くても5絶対バール、好ましくは高くても3絶対バール、より好ましくは高くても2絶対バールの圧力下に実施されてもよい。この圧力は、一般に少なくとも15ミリ絶対バール、通常少なくとも35ミリバール、頻繁に少なくとも55ミリバール、より頻繁に少なくとも150ミリバール、より特に少なくとも350ミリバールである。
第1実施形態の第2変形では、この処理は蒸留操作を含む。用語「蒸留」は、液体状態から気体状態への直接転移、次に得られた蒸気の凝縮を意味すると理解される。用語「蒸留」は好ましくは、化学工学で通常の分離のタイプを意味することを意図され、例えば、「(ペリーの化学工学ハンドブック(Perry’s Chemical Engineers’Handbook)」第7版の第13セクション、1997年に記載されている。
用語「分別蒸留」は連続凝縮蒸気に基づいて実施される一連の蒸留を意味すると理解される。用語「分別蒸留」は好ましくは、留出物が回分式に抜き出される一連の蒸留を意味すると理解される。
この第2変形では、蒸留工程に入る工程b)で分離された第2の画分の温度は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも30℃、頻繁に少なくとも40℃、より特に少なくとも45℃である。この温度は、一般に高くても200℃、通常高くても160℃、頻繁に高くても150℃、より特に高くても140℃である。
この第2変形では、蒸留は、1絶対バールの圧力下に、1絶対バールより上の圧力下にまたは1絶対バールより下の圧力下に実施されてもよい。蒸留は、高くても5絶対バール、好ましくは高くても3絶対バール、より好ましくは高くても2絶対バールの圧力下に実施されてもよい。この圧力は、一般に少なくとも15ミリ絶対バール、通常少なくとも35ミリバール、頻繁に少なくとも55ミリバール、より頻繁に少なくとも150ミリバール、より特に少なくとも350ミリバールである。
蒸留操作は、例えば、通常のプレート塔もしくは「二系統流れ」型プレート塔、あるいはランダムまたは構造化充填の塔などの任意の機器を用いて実施されてもよい。蒸留塔の「最下部」の温度は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも30℃、頻繁に少なくとも40℃、より特に少なくとも45℃である。この温度は、一般に高くても200℃、通常高くても160℃、頻繁に高くても150℃、より特に高くても140℃である。
この第2変形では、蒸留操作は、ガス流れの存在下にまたは不存在下に実施されてもよい。蒸留をガス流れなしに、大気圧より上の全圧で実施することが好ましい。
第1実施形態の第3変形では、この処理はストリッピング操作を含む。用語「ストリッピング」は、この物質を溶解するかまたは溶解しない純材料の蒸気を用いた同伴によるこの物質の分離を意味すると理解される。本発明による方法では、この材料は、例えば、スチーム、空気、窒素、燃焼ガスおよび二酸化炭素などの、エピクロロヒドリンに対して不活性である任意の化合物であることができる。燃焼ガスは、水、炭素酸化物、窒素酸化物および硫黄酸化物から選ばれた少なくとも2つの化合物を含む。窒素またはスチーム、好ましくはスチームを使用することが好ましい。
この第3変形では、ストリッピング操作にかけられる工程b)で分離された第2の画分の温度は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも30℃、頻繁に少なくとも40℃、より特に少なくとも45℃である。この温度は、一般に高くても200℃、通常高くても160℃、頻繁に高くても150℃、より特に高くても140℃である。
この第3変形では、ストリッピングは、1絶対バールの圧力下に、1絶対バールより上の圧力下にまたは1絶対バールより下の圧力下に実施されてもよい。ストリッピングは、高くても5絶対バール、通常高くても3バール、頻繁に高くても2バールの圧力下に実施されてもよい。この圧力は、一般に少なくとも15ミリ絶対バール、通常少なくとも35ミリバール、頻繁に少なくとも55ミリバール、より頻繁に少なくとも150ミリバール、より特に少なくとも350ミリバールである。
ストリッピング操作は、熱の外部供給ありでまたは断熱的に実施されてもよい。熱の外部供給は、分離第2の画分中へ生蒸気が直接注入されても、スチーム交換器を用いて交換されてもよい。生蒸気の注入が好ましい。ストリッピング操作は、分離された第2の画分を気相と接触させる塔で、または液体を小滴に分散させ(スプレーノズル)、6mm以下、好ましくは3mm以下、より特に2mm以下のVMD(体積平均径)を生み出すデバイスでの膨張によって実施されてもよい。ストリッピング操作が塔で実施されるとき、この塔はプレート塔(任意のタイプのプレート)またはランダムもしくは構造化充填の塔、好ましくは充填塔、より特にランダム充填の塔であってもよい。ストリッピングが塔でスチームで実施されるとき、圧力は好ましくは0.5絶対バール以上、より特に0.7絶対バール以上である。この圧力は、好ましくは5絶対バール以下、より特に2絶対バール以下、最も特に1.5絶対バール以下である。ストリッピングがガスによって実施されるとき、このガスは好ましくは空気または熱い燃焼ガス、より好ましくは空気である。圧力は、好ましくは0.9絶対バール以上、好ましくは5絶対バール以下である。ストリッピングが膨張によって実施されるとき、この膨張は、好ましくは断熱的であり、好ましくは第3ガスの不存在下に行われる。この膨張は、0.05絶対バール以上、より好ましくは0.1絶対バール以上、最も特に好ましくは0.15絶対バール以上の圧力で実施される。この圧力は、好ましくは1.5絶対バール以下、より好ましくは1絶対バール以下、最も特に好ましくは0.7絶対バール以下である。膨張前に、液体は、交換器によってかまたは生蒸気の注入によって、好ましくは生蒸気の注入によって再加熱される。
本発明による方法の第1実施形態では、工程c)の処理前に分離された第2の画分中に含有されたエピクロロヒドリンおよびジクロロプロパノールのほとんどを含有する第1部分が、工程c)の処理の終わりに回収される。この第1部分はまた、軽質有機化合物、すなわち、アクロレインなどの、エピクロロヒドリンの沸点より下の沸点を有する有機化合物と、重質有機化合物、すなわち、グリシドールおよび2−クロロ−2−プロペン−1−オールなどの、エピクロロヒドリンの沸点とジクロロプロパノーの沸点との間の沸点を有する有機化合物と、例えばフェノールなどの水と共沸混合物を形成する生成物とを含有する。
この第1部分は、2007年6月12日にSolvay SAの名前で出願された「エピクロロヒドリン、製造方法および使用(Epichlorohydrin,manufacturing process and use)」という表題の仏国特許出願公開第07/55696号明細書に記載されているものなどの様々な成分を分離するために1つ以上の補完蒸留操作にかけられてもよい。
この第1部分はまた、本発明による方法の工程a)にリサイクルされてもよい。
本発明による方法の第1実施形態では、本発明による水性組成物を形成する、かつ、水、塩、エピクロロヒドリン、ジクロロプロパノール、超重質有機化合物、すなわち、ジクロロプロパノールの沸点より上の沸点を有するもの、ならびに第1部分中に存在する有機化合物の減少した画分を含有する第2部分が、工程c)の処理の終わりに回収される。この第2部分の全有機炭素含有率は、5gC/l未満、好ましくは1gC/l未満である。塩含有率は30g/kg以上である。第2部分は少なくとも1つのカルボン酸を含む。
本発明による製品の製造方法の第2実施形態では、工程c)の処理は物理的処理であり、少なくとも1つの吸着操作を含む。吸着剤は、イオン交換樹脂、セルロース、デンプンゲル、アルミナ、シリカ、ゼオライトおよび交換ゼオライトなどの無機吸着剤、例えばマクロ多孔性の架橋ポリスチレンなどのポリマー樹脂、活性炭ならびにボロン酸基でグラフトされた樹脂から選ばれてもよい。活性炭が好ましい。活性炭は、天然または合成原材料から得られてもよい。天然原材料の例は、ナッツ殻、ココナツ殻、木材、および石炭である。合成原材料の例は、ポリビニルアルコールのようなポリマーである。市販活性炭の例は、Chemviron製のCPG FE90219F、CPG FE02416A、C 1340である。この吸着操作の一般的目的は、金属と、特に臭素酸塩およびヨウ素酸塩などの錯イオンの形態での臭素およびヨウ素などの、塩素以外のハロゲンとを少なくとも部分的に排除することである。
吸着操作は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも15℃、頻繁に少なくとも20℃、より特に少なくとも25℃の温度で実施される。この温度は、一般に高くても160℃、通常高くても120℃、頻繁に高くても100℃、より特に高くても80℃である。
この第2実施形態では、吸着操作は、1絶対バールの圧力下に、1絶対バールより上の圧力下にまたは1絶対バールより下の圧力下に実施されてもよい。吸着操作を高くても10絶対バール、通常高くても5絶対バール、頻繁に高くても2絶対バールの圧力下に実施することが好ましい。この圧力は、一般に少なくとも0.5絶対バール、通常少なくとも0.7バール、頻繁に少なくとも0.9バール、より特に少なくとも1バールである。
本発明による方法の第2実施形態では、吸着剤および工程c)の処理前に分離された第2画分中に含有された有機化合物のほとんどを含む第1部分と、本発明による水性組成物を形成する、かつ、水および塩および少なくとも1つのカルボン酸を含有する第2部分とが、工程c)の処理の終わりに回収される。塩含有率は30g/kg以上である。この第2部分の全有機炭素含有率は、5gC/kg未満、頻繁に1gC/l未満である。
本発明による製品の製造方法の第3実施形態では、工程c)の処理は物理的処理であり、少なくとも1つの液体/液体抽出操作を含む。
抽出溶剤は一般に、エステル、ケトン、エーテル、アルコール、カルボン酸およびホスフィンオキシドから選ばれてもよい有機溶剤である。この有機溶剤は、好ましくは飽和以下の水を含有してもよい。
エステルは、カプロン酸、オレイン酸、ミリスチン酸またはステアリン酸などの脂肪酸、フタル酸、グリコール酸、アジピン酸、セバシン酸、およびリン酸のエステルならびにそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。
脂肪酸エステルは、オレイン酸ブチル、ミリスチン酸メチル、ジエチレングリコールジラウレート、ステアリン酸シクロヘキシル、カプロン酸エチル、オクタン酸メチル、デカン酸メチル、ドデカン酸メチル、テトラデカン酸メチル、ヘキサデカン酸メチル、オクタデカン酸メチルおよびそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。脂肪酸エステルは好ましくは、植物油、動物油または魚油のエステル交換によって得られたエステルの混合物、特にパーム油、パーム核油、ココナツ油、ババス油、菜種油、ヒマワリ油、コーン油、ヒマシ油、綿実油、ラッカセイ油、大豆油、アマニ油およびハマナ油、ならびにまた遺伝組み換えもしくは交配によって得られたヒマワリまたは菜種植物からのオイル全てから製造されたメチルまたはエチルエステルである。
フタル酸エステルは、フタル酸ジエチル、ジ−n−ブチル、ジ−n−アミル、ジ−2−エチルヘキシル、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。
グリコール酸エステルは、グリコール酸メチルフタリルエチル、グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチルフタリルエチルおよび多くの場合少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。アジピン酸エステルは、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジデシルおよびそれらの混合物から選ばれてもよい。
セバシン酸エステルはセバシン酸ジ−n−ブチルであってもよい。
リン酸エステルは、リン酸トリブチル、リン酸ブチルジオクチル、リン酸トリ−n−オクチル、リン酸トリ(2−エチルヘキシル)、リン酸トリヘキシル、リン酸トリデシル、リン酸トリオクタデシル、リン酸トリクレジル、リン酸2−エチルジフェニル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸o−クロロフェニルジフェニル、リン酸ビス(p−第三ブチルフェニル)フェニル、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。
ケトンはイソブチルヘプチルケトンであってもよい。
エーテルは、ジヘキシルエーテルなどのモノエーテルまたは、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジヘキシルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジプロピルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテルおよびジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ブチレングリコールジエチルエーテル、ジブチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、ヘキサエチレングリコールジエチルエーテルおよびエチレングリコールエチルブチルエーテル、ならびにそれらの少なくとも2つの任意の混合物などのアルキレングリコールジエーテルであってもよい。
アルコールは、モノアルコール、ジオールまたはモノアルコールとジオールとの混合物であってもよい。
モノアルコールの中で、ジクロロプロパノール、好ましくは2,3−ジクロロプロパン−1−オールおよび1,3−ジクロロプロパン−2−オール、ならびに6個以上の炭素原子を含有する線状もしくは分岐の、第一級もしくは第二級アルコールが好ましい。これらのアルコールは、1−オクタノール、ノナノール、5−ノナノール、2,6−ジメチル−4−ヘプタノール、1−デカノール、イソデカノール、1−ドデカノール、ウンデカノール、好ましくは5−エチル−2−ノナノール、テトラデカノール、好ましくは1−テトラデカノールおよび7−エチル−2−メチル−4−ウンデカノール、1−ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、好ましくは3,9−ジエチル−6−トリデカノール、1−オクタデカノール、ならびにそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。
ジオールは、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。
1−オクタノール、1−デカノール、2,3−ジクロロプロパン−l−オールおよび1,3−ジクロロプロパン−2−オールおよび1,2−ドデカンジオールが好ましい。1,2−ドデカンジオール、2,3−ジクロロプロパン−l−オールおよび1,3−ジクロロプロパン−2−オールがより好ましい。1,3−ジクロロプロパン−2−オール、2,3−ジクロロプロパン−1−オール、および少なくとも50重量%の1,3−ジクロロプロパン−2−オールを含有するそれらの混合物が最も好ましい。2つのジクロロプロパノール異性体の混合物は、例えば、塩化アリル次亜塩素酸化法、アリルアルコール塩素化法およびグリセロール塩化水素化法などの幾つかの方法に由来する粗または精製生成物であってもよい。本発明による抽出処理では、ジクロロプロパノールの少なくとも一部は好ましくは、グリセロールとSolvay SAによって特許出願国際公開第2005/054167号パンフレットに記載されているような塩化水素を含有する塩素化剤との間の反応によって得られる。後者は、外部化合物を製造プロセス中へ導入しないという利点を有する。別の利点は、液体/液体抽出工程後に分離される2つのジクロロプロパノール異性体の混合物を本発明による方法の工程a)にリサイクルできることである。
カルボン酸は好ましくは、オレイン酸、リノール酸、ヘプタン酸、ペラルゴン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、リシノール酸、シクロヘキサンカルボン酸、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれる。植物油、動物油または魚油の加水分解から生じる脂肪酸の混合物、とりわけ、パーム油、パーム核油、ココナツ油、ババス油、菜種油、ヒマワリ油、コーン油、ヒマシ油、綿実油、ラッカセイ油、大豆油、アマニ油およびハマナ油、およびまた遺伝組み換えもしくは交配によって得られたヒマワリまたは菜種植物からのオイル全てから得られた酸の混合物、ならびにトールオイル、木材パルプ製造のクラフト(Kraft)法の液体共生成物の蒸留によって得られる酸もまた使用することができる。
蒸留されたトールオイルもまた、抽出溶剤として使用されてもよい。
ホスフィンオキシドは、トリ−n−ヘキシルホスフィンオキシド、トリ−n−オクチルホスフィンオキシド、トリス(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィンオキシド、トリシクロヘキシルホスフィンオキシド、トリ−n−ドデシルホスフィンオキシド、トリ−n−オクタデシルホスフィンオキシド、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフィンオキシド、ジ−n−オクチルエチルホスフィンオキシド、ジ−n−ヘキシルイソブチルホスフィンオキシド、オクチルジイソブチルホスフィンオキシド、トリベンジルホスフィンオキシド、ジ−n−ヘキシルベンジルホスフィンオキシド、ジ−n−オクチルベンジルホスフィンオキシド、およびそれらの少なくとも2つの任意の混合物から選ばれてもよい。トリ−n−オクチルホスフィンオキシドが好ましい。ホスフィンオキシドは、単独でか、組み合わせてかまたは炭化水素の混合物中の溶液で使用されてもよい。周囲温度で液体である混合物が好ましい。
液体/液体抽出操作は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも15℃、頻繁に少なくとも20℃、より特に少なくとも25℃の温度で実施される。この温度は、一般に高くても160℃、通常高くても120℃、頻繁に高くても100℃、より特に高くても80℃である。
この第3実施形態では、液体/液体抽出は、1絶対バールの圧力下に、1絶対バールより上の圧力下にまたは1絶対バールより下の圧力下に実施されてもよい。液体/液体抽出操作を高くても10絶対バール、通常高くても5バール、頻繁に高くても2バールの圧力下に実施することが好ましい。この圧力は、一般に少なくとも0.5絶対バール、通常少なくとも0.7バール、頻繁に少なくとも0.9バール、より特に少なくとも1バールである。
本発明による方法の第3実施形態では、エピクロロヒドリンなどの、工程c)の処理前に分離された第2の画分中に含有された有機溶剤と有機化合物のほとんどとを含有する第1カットと、軽質有機化合物、すなわち、アクロレインなどの、エピクロロヒドリンの沸点より下の沸点を有する有機化合物と、重質有機化合物、すなわち、グリシドールおよび2−クロロ−2−プロペン−1−オールなどの、エピクロロヒドリンの沸点とジクロロプロパノールの沸点との間の沸点を有する有機化合物と、超重質有機化合物、すなわち、グリセロール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール、2−クロロ−1,3−プロパンジオールおよび部分的に塩素化されたおよび/またはエステル化されたポリグリセロールなどの、ジクロロプロパノールの沸点より上の沸点を有するものとが、工程c)の処理の終わりに回収される。
この第1カットは、溶剤を様々な有機化合物から分離するために1つ以上の補完蒸留操作にかけられてもよい。
この第1カットは、より特に液体/液体抽出操作のために使用された溶剤がジクロロプロパノールであるときに、本発明による方法の工程a)にリサイクルされてもよい。
本発明による方法の第3実施形態では、本発明による水性組成物を形成する、そして水、塩、有機抽出溶剤、例えばグリセロールなどの親水性化合物および工程b)で分離された第2の画分中に存在する有機化合物の画分を含有する、そして有機抽出溶剤で抽出されなかった第2カットが、工程c)の処理の終わりに回収される。塩含有率は30g/kg以上である。この第2部分の全有機炭素含有率は、5gC/l未満、頻繁に1gC/l未満である。この第2カットは少なくとも1つのカルボン酸を含む。
本発明による製品の製造方法の第4実施形態では、工程c)の処理は物理的処理であり、最初の3つの実施形態に記載された操作の少なくとも2つの組み合わせを含む。
第4実施形態の第1変形では、物理的処理は、少なくとも1つの液体/液体抽出操作と1つのストリッピング操作とを含む。これらの操作は任意の順番に実施されてもよい。しかしながら、ストリッピング操作の前に液体/液体抽出操作を実施することが好ましい。ストリッピング操作は、スチーム、空気、窒素、燃焼ガスまたは二酸化炭素で、好ましくは空気またはスチームで実施されてもよい。
この変形では、水、塩および有機抽出溶剤を含有するカットが、液体/液体抽出操作の終わりに回収され、このカットがストリッピング操作にかけられる、水および塩を含有し、その全有機炭素含有率が2gC/l以下、好ましくは1gC/l未満、より好ましくは0.05gC/l未満、さらにより好ましくは0.01gC/l未満である部分が、ストリッピング操作の終わりに回収され、この部分が本発明による水性組成物を形成する。この部分は少なくとも1つのカルボン酸を含む。
第4実施形態の第2変形では、物理的処理は、少なくとも1つのストリッピング操作と1つの吸着操作とを含む。これらの操作は任意の順番に実施されてもよい。しかしながら、吸着操作の前にストリッピング操作を実施することが好ましい。
この変形では、水、塩、エピクロロヒドリン、ジクロロプロパノールおよび超重質有機化合物、すなわち、ジクロロプロパノールの沸点より上の沸点を有するものを含有する一部分が、ストリッピング操作の終わりに回収され、この部分が吸着操作にかけられる。水および塩を含有し、その全有機炭素含有率が2gC/l以下、好ましくは1gC/l未満、より好ましくは0.05gC/l未満、さらにより好ましくは0.01gC/l未満である一部分が、吸着操作の終わりに回収され、この部分が本発明による水性組成物を形成する。この部分は少なくとも1つのカルボン酸を含む。塩含有率は30g/kg以上である。
第4実施形態の第3変形では、物理的処理は少なくとも1つの液体/液体抽出操作と、1つのストリッピング操作と1つの吸着操作とを含む。これらの操作は任意の順番に実施されてもよい。しかしながら、ストリッピング操作の前に液体/液体抽出操作を実施し、そして吸着操作で処理を仕上げることが好ましい。
この変形では、水、塩および有機抽出溶剤を含有するカットが、液体/液体抽出操作の終わりに回収され、このカットがストリッピング操作にかけられる。水および塩を含有し、その全有機炭素含有率が5gC/l以下、好ましくは4gC/l以下、より好ましくは2gC/l以下、好ましくは1gC/l未満、より好ましくは0.05gC/l未満、さらにより好ましくは0.01gC/l未満である一部分が、ストリッピング操作の終わりに回収され、この部分が吸着操作にかけられる。水および塩を含有し、その全有機炭素含有率が2gC/l以下、好ましくは1gC/l以下、より好ましくは0.1gC/l以下、さらにより好ましくは0.01gC/l以下、さらにより好ましくは0.005gC/l以下、特に好ましくは0.001gC/l未満、より好ましくは0.5mgC/l未満である一部分が吸着操作の終わりに回収され、この部分が本発明による水性組成物を形成する。この部分は少なくとも1つのカルボン酸を含む。塩含有率は30g/kg以上である。
これらの3つの変形では、ストリッピング操作は好ましくは、塔で、スチームまたは減圧下の膨張(膨張によって発生したスチーム)によって、または第1実施形態の第3変形で記載されたものなどの断熱塔で空気によって実施され、抽出操作は好ましくは、1,3−ジクロロプロパン−2−オールおよび2,3−ジクロロプロパン−1−オールの重量の合計に対して少なくとも50重量%の1,3−ジクロロプロパン−2−オールを含有する、1,3−ジクロロプロパン−2−オールと2,3−ジクロロプロパン−1−オールとの混合物で実施され、使用されるジクロロプロパノール混合物は好ましくは、グリセロールの塩素化によるジクロロプロパノールの製造方法に由来し、吸着操作は好ましくは、イオン交換樹脂または活性炭で、より好ましくは活性炭で実施される。
本発明による製品の製造方法の第5実施形態では、工程c)の処理は化学的処理であり、少なくとも1つの酸化操作を含む。酸化操作は、任意の酸化剤を使用して実施されてもよい。酸化剤は好ましくは、過酸化水素、過ホウ酸などの無機過酸、過ホウ酸塩、過硫酸塩および過炭酸塩などの無機過酸化物などの、過酸化化合物、空気、酸素、オゾン、分子塩素、一酸化二塩素、二酸化塩素、過塩素酸、塩素酸、亜塩素酸および次亜塩素酸ならびに相当する塩、過塩素酸塩、塩素酸塩、亜塩素酸塩および次亜塩素酸塩などの塩素化酸化性化合物、ならびにそれらの少なくとも2つの混合物から選ばれた化合物を含む。これらの酸化性化合物は、過酸化水素またはオゾンと組み合わせられた紫外線、および過酸化水素と組み合わせられた鉄塩(フェントン(Fenton)系)など、活性化剤または触媒と組み合わせて使用されてもよい。酸化操作は、回分式反応器でまたは連続反応器で、好ましくは連続反応器で実施される。酸化剤は、酸化反応の主部分が実施される反応器の前でかまたはその中で第2の画分中へ導入される。有利には、この操作は連続した一連の反応器で実施され、酸化剤の添加は第1反応器でもしくはその前で実施されるか、または少なくとも2つの反応器でまたはそれらの前で分配される。好ましくは、酸化剤は少なくとも2つの反応器でまたはそれらの前で分配される。
酸化操作は好ましくは、塩素を含む酸化剤を使用して実施される。塩素は、液体またはガス状分子形態で、次亜塩素酸形態でまたは次亜塩素酸塩形態で使用されてもよい。ガス状分子形態では、それは、例えば空気、窒素および酸素などの他のガスとの混合物として使用されてもよい。次亜塩素酸および次亜塩素酸塩は通常、水溶液の形態で使用される。酸化操作に使用される塩素のまたは塩素等価物の総量は、一般に全有機炭素(TOC)1g当たり少なくとも7gの塩素(Clとして表される)、好ましくはTOC1g当たり少なくとも14gの塩素、より好ましくはTOC1g当たり少なくとも17gの塩素である。使用される塩素のまたは塩素等価物の量は、一般にTOC1g当たり多くとも85gの塩素、通常TOC1g当たり多くとも55gの塩素、好ましくはTOC1g当たり多くとも40gの塩素、最も好ましくはTOC1g当たり多くとも30gの塩素である。このTOCは、工程c)の酸化処理の前に工程b)で分離された第2の画分の全有機含有率である。
酸化操作は、一般に少なくとも10℃、通常少なくとも30℃、頻繁に少なくとも60℃、より特に少なくとも80℃である温度で実施される。この温度は、一般に高くても200℃、通常高くても180℃、頻繁に高くても160℃、より特に高くても135℃である。酸化操作は、1絶対バールの圧力下に、1絶対バールより上の圧力下にまたは1絶対バールより下の圧力下に実施されてもよい。酸化操作を1〜11絶対バールに調節されるかまたは設定される圧力下に、より好ましくは1.1〜7バールの圧力下に、最も好ましくは1.1〜4バールの圧力下に実施することが好ましい。
第5実施形態の第1変形では、酸化操作は、一般に少なくとも7、通常少なくとも8、多くの場合少なくとも8.5、頻繁に少なくとも9であるpHで実施される。このpHは、一般に高くても13、通常高くても12、頻繁に高くても11である。pHは一般に、塩素の添加前にかまたは塩素の導入中に工程b)で分離された第2の画分への塩基性化合物の添加によって得られる。この塩基性化合物は、有機または無機塩基性化合物であってもよい。有機塩基性化合物は、例えば、好ましくは立体障害のあるアミン、ホスフィンまたはアルシン、および水酸化アンモニウム、水酸化ホスホニウムまたは水酸化アルソニウムである。無機塩基性化合物が好ましい。表現「無機化合物」は、炭素−水素結合を含有しない化合物を意味すると理解される。
無機塩基性化合物は、アルカリおよびアルカリ土類金属酸化物、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩およびホウ酸塩、ならびにそれらの混合物から選ばれてもよい。アルカリおよびアルカリ土類金属酸化物および水酸化物が好ましい。アルカリ金属水酸化物がより好ましく、水酸化ナトリウムが特に好ましい。
塩基性試剤は、液体、本質的に無水の固体、水和固体、水性および/または有機溶液または水性および/または有機懸濁液の形態にあってもよい。塩基性化合物は好ましくは、本質的に無水の固体、水和固体、水溶液または水性懸濁液の形態にある。
好ましい塩基性化合物は、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カルシウムの濃水溶液もしくは懸濁液の形態に、または精製苛性塩水の形態に、好ましくは水酸化ナトリウムの濃水溶液もしくは懸濁液の形態に、または精製苛性塩水の形態にある。表現「精製苛性塩水」はここでは、例えば、膜電解プロセスで製造されるものなどの塩化ナトリウムを含有する水酸化ナトリウムを意味する。
回分式反応器における反応時間、または連続反応ゾーンにおける全滞留時間は、一般に0.1〜8時間、好ましくは0.25〜8時間、特に好ましくは0.5〜6時間、より好ましくは1〜4時間である。
酸化操作の終わりに、工程b)で分離された第2の画分は、水、塩、残存酸化剤、炭酸塩、炭酸水素塩、ギ酸をはじめとするカルボン酸、微量のアルデヒドなどの酸化生成物を含有し、多くの場合2gC/l以下、好ましくは1gC/l以下、より好ましくは0.1gC/l以下、さらにより好ましくは0.05gC/l以下、その上より好ましくは0.01gC/l以下、特により好ましくは0.005gC/l以下、さらに特により好ましくは0.005gC/l以下、その上より好ましくは0.002gC/l以下、最も好ましくは0.001gC/l以下、特に最も好ましくは0.5mgC/l以下である全有機炭素含有率を有し、この処理された画分は、本発明による水性組成物を形成する。塩含有率は30g/kg以上である。
第5実施形態の第2変形では、工程b)で分離された第2の画分を、第1段階(i)で、液体反応媒体中で、0.001以上で、1.5より低い水酸化物と次亜塩素酸塩とのモル比で水酸化物イオン(OH)および次亜塩素酸塩を含む少なくとも1つの組成物と反応させる。
段階(i)で、次亜塩素酸塩を含有する組成物は、固体、次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムとを含有する水溶液であることができる。
この第2変形では、段階(i)の反応は、6以上および11以下、好ましくは7以上および10以下、最も好ましくは7.5以上および9以下のpHで実施することができる。pH変化が酸化反応の経過中に起こるので、pHは一般にかかる設定値に維持されなければならない。pHは、酸性化合物の添加によるか、塩基性化合物の添加によるかのどちらかによって前記値に維持することができる。任意の酸性または塩基性化合物を、pHを維持するために使用することができる。無機酸および無機塩基が好ましい。ガス状および/または水溶液の、塩化水素がより好ましい酸性化合物である。固体および/または水溶液および/または懸濁液の、水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウムがより好ましい塩基性化合物であり、水酸化ナトリウム水溶液が最も好ましい。
この第2変形では、段階(i)の反応は、30℃以上および180℃以下、より好ましくは60℃以上および160℃以下、最も好ましくは80℃以上および135℃以下の温度で実施することができる。
この第2変形では、段階(i)の反応は、0.9バール(絶対)以上および11バール以下、好ましくは1バール(絶対)以上および7バール以下、最も好ましくは1.1バール(絶対)以上および4バール以下の圧力で実施することができる。
この第2変形では、第1段階(i)は、回分モード、連続モードまたは半連続モードで運転することができる。
この第2変形では、段階(i)の反応は、段階(i)が回分モード下に運転されるとき、0.1時間以上および8時間以下、好ましくは0.25時間以上および3時間以下、最も好ましくは0.5時間以上および2時間以下の継続期間で実施することができる。
この第2変形では、段階(i)の反応は、段階(i)が連続モード下に運転されるとき、0.1時間以上および8時間以下、好ましくは0.25時間以上および3時間以下、最も好ましくは0.5時間以上および2時間以下の連続反応ゾーンでの全滞留時間で実施することができる。
本発明による方法では、工程(i)の反応は、1つ以上の反応ゾーン、好ましくは少なくとも2つの反応ゾーン、より好ましくは少なくとも3つの反応ゾーンで実施することができる。反応ゾーンは、単一ジャケット中に集成された容積または別個ジャケット中の容積からなってもよい。容積が単一ジャケット中に集成される場合には、反応ゾーンは互いに水平にまたは垂直に配置されてもよい。いかなる場合にも、1ゾーンから別のゾーンへの移行は、重力によってかまたは強制循環によって行われてもよい。これらの反応ゾーンは任意の立体配置に、直列に、並列にまたは幾つかは直列に他は並列に設置されてもよい。これらの反応ゾーンは、例えば完全混合方式またはプラグフロー方式のような、任意のタイプの方式下に運転することができる。ゾーンの少なくとも1つが完全混合方式下に運転され、そして少なくとも別の1つがプラグフロー方式下に運転されることが好ましく、プラグフロー方式下に動作するゾーンが完全混合方式下に動作するゾーンの後に設置されることがより好ましい。かかる条件は、本方法が連続モード下に実施されるときに特に好適である。
本発明による方法では、反応ゾーンは、工程b)で分離された処理されるべき第2の画分を、次亜塩素酸塩を含有する組成物を、任意の他の組成物を、またはこれらの組成物の少なくとも2つを互いに独立して供給されてもよい。他の組成物は、例えば、液体反応媒体のpHを調整するために使用される酸性もしくは塩基性化合物、または揮発性反応生成物を除去するためのストリッピングガスを含んでもよい。幾つかの反応ゾーンが直列にあるとき、次亜塩素酸塩を含有する水性組成物の主部分をこの一連の第1反応ゾーンに供給することが好ましい。液体反応媒体のpHは好ましくは、この一連の異なる反応ゾーンで独立しで調整される。
当該第1段階(i)に、第1段階(i)の反応媒体の少なくとも一部が第1段階(i)のpH値より低い第2の値のpHにするために酸性化操作にかけられ、そして有機物質がさらに酸化される、第2段階(ii)が続くことができる。pHは、酸性化合物の添加によるか、塩基性化合物の添加によるかのどちらかによって前記値に維持することができる。かかる化合物は、第5実施形態の第2変形に記載された通りである。
反応条件は、その内容が参照により本明細書によって援用される、SOLVAY SAの名前で2008年1月31日に出願された、「水性組成物中の有機汚染物質の分解方法(Process for degrading organic contaminants in an aqueous composition)」という表題の欧州特許出願公開第08150925.9号明細書に記載されている通りである。
本発明の第5実施形態によるプロセスのフローシートである。 膜塩素電解プロセスのフローシートである。 隔膜塩素電解プロセスのフローシートである。 水銀塩素電解プロセスのフローシートである。
理解の一手段として第5実施形態が図1に提示される。
塩化ナトリウムおよび有機化合物を含有する水性組成物が、40m/時間の流量でライン(1)を通して、それが加熱される第1熱交換器(2)に、次にライン(3)を通して、それがさらに加熱される第2熱交換器(4)に、次にライン(7)を通して一連の3つの反応器(11)に供給される。スチームがライン(5)を通して第2熱交換器(4)に導入され、ライン(6)を通して抜き出される。水酸化ナトリウム、塩化水素および次亜塩素酸塩がライン(8)、(9)および(10)を通してライン(7)の流れにそれぞれ導入される。水酸化ナトリウムおよび塩化水素がpH調整のために、次亜塩素酸塩が流れ(7)中に存在する有機化合物の破壊のために使用される。それらの含有率が酸化反応のために選ばれたpH条件に依存する塩素および二酸化炭素を含むガス状流出物が、ライン(12)を通して一連の反応器(11)から抜き出され、塩化ビニルモノマーの製造に送られる。液体流出物がライン(13)を通して一連の反応器(11)から抜き出され、ライン(13)を通して第1熱交換器(2)で加熱するために使用され、40m/時間の流量でライン(14)を通して電解装置にさらに供給される。一連の反応器は130℃で運転され、全滞留時間は約1.5時間である。
本発明による製品の製造方法の第6実施形態では、工程c)の処理は、実施形態1〜3に記載された物理的処理から選ばれた少なくとも1つの物理的処理と、第5実施形態に記載されたものなどの化学的処理とを含む。ストリッピング操作をスチームで実施することが好ましい。酸化操作を、活性塩素を含有する酸化剤の存在下に実施することがより好ましい。
第6実施形態の第1変形では、この処理は少なくとも1つのストリッピング操作と1つの酸化操作とを含む。これらの操作は任意の順番に実施されてもよい。しかしながら、酸化操作の前にストリッピング操作を実施することが好ましい。
水、塩、エピクロロヒドリン、ジクロロプロパノールおよび超重質有機化合物、すなわち、ジクロロプロパノールの沸点より上の沸点を有する化合物を含有し、その全有機炭素含有率が一般に5gC/l未満、好ましくは4gC/l以下、より好ましくは2gC/l以下、さらにより好ましくは1gC/l未満、その上より好ましくは0.1gC/l未満、最も好ましくは0.01gC/l未満である一部分がストリッピング操作の終わりに回収され、この部分が酸化操作にかけられる。酸化操作の終わりに、処理された部分は、水、塩、残存酸化剤、炭酸塩、炭酸水素塩、ギ酸またはギ酸の塩をはじめとする、カルボン酸、カルボン酸の塩、微量のアルデヒドなどの酸化生成物を含有し、通常2gC/l以下、好ましくは1gC/l以下、より好ましくは0.1gC/l以下、その上より好ましくは0.05gC/l以下、さらにより好ましくは0.01gC/l未満、特により好ましくは0.005gC/l以下、その上特により好ましくは0.002gC/l以下、最も好ましくは0.001gC/l以下、特に最も好ましくは0.5mgC/l以下である全有機炭素含有率を有し、この処理された部分が本発明による水性組成物を形成する。塩含有率は30g/kg以上である。
第6実施形態の第2変形では、この処理は、少なくとも1つの液体/液体抽出操作と、1つのストリッピング操作と1つの酸化操作とを含む。これらの操作は任意の順番で実施されてもよい。しかしながら、ストリッピング操作の前に液体/液体抽出操作を実施し、そして酸化操作で処理を仕上げることが好ましい。
水、塩および有機抽出溶剤を含有するカットが液体/液体抽出操作の終わりに回収され、このカットがストリッピング操作にかけられる。水および塩を含有し、その全有機炭素含有率が多くとも5gC/l、好ましくは多くとも2gC/l、好ましくは1gC/l以下、より好ましくは0.1gC/l以下、その上より好ましくは0.05gC/l以下、最も好ましくは0.01gC/l未満である一部分が、ストリッピング操作の終わりに回収され、この部分が酸化操作にかけられる。酸化操作の終わりに、処理された部分は、水、塩、残存酸化剤、炭酸塩、炭酸水素塩、ギ酸をはじめとするカルボン酸、微量のアルデヒドなどの酸化生成物を含有し、通常2gC/l以下、好ましくは1gC/l以下、より好ましくは0.1gC/l以下、その上より好ましくは0.05gC/l以下、さらにより好ましくは0.01gC/l未満、特により好ましくは0.005gC/l以下、その上特により好ましくは0.002gC/l以下、最も好ましくは0.001gC/l以下、特に最も好ましくは0.5mgC/l以下である全有機炭素含有率を有し、この処理された部分が本発明による水性組成物を形成する。塩含有率は30g/kg以上である。
第6実施形態のこれらの2つの変形では、ストリッピング操作は好ましくは、スチームでおよび第1実施形態の第3変形に記載された条件下に実施され、酸化操作は好ましくは、活性塩素から主としてなる酸化剤で、第5実施形態の第1および第2変形に記載された条件下に実施される。塩基性試剤または酸性試剤がpHを調整するおよびまたは制御するために使用されるとき、それは一般に最後の物理的処理の後におよび化学的処理の前に、および/または化学的処理中に導入される。抽出操作は好ましくは、少なくとも50重量%の1,3−ジクロロプロパン−2−オールを含有する、1,3−ジクロロプロパン−2−オールと2,3−ジクロロプロパン−1−オールとの混合物で実施され、使用されるジクロロプロパノール混合物は好ましくは、グリセロールの塩素化によるジクロロプロパノールの製造方法に由来する。
化学的処理の後に、過剰の酸化剤、例えば、酸化反応を実施するために使用された、活性塩素を排除することが有用であり得る。これは、酸化処理の終わりに、例えば過酸化水素、亜硫酸塩または亜硫酸水素塩のような、ある還元化学種を媒体に添加することによって実施することができる。代案は、適切な温度でおよび場合によりわずかな減圧下の蒸発またはストリッピングの操作と組み合わせた酸化処理の終わりでの媒体の酸性化である。かかる条件下に、過剰の活性塩素は例えば分子塩素に変換され、媒体から取り除かれるであろう。過剰の活性塩素は次にそのようなものとしてかまたは塩基溶液への溶解後に次亜塩素酸塩形態で化学酸化処理にリサイクルすることができる。
第6実施形態の第3および第4変形では、第6実施形態のそれぞれ第1変形のまたは第2変形の手順に従い、処理された部分は、酸化操作の終わりに、Solvay Deutschland GmbHの名前で国際公開第98/37024号パンフレットおよびSolvay Umweltchemie GmbHの名前で国際公開第96/07617号パンフレットに記載されているように担持貴金属をベースとする触媒の存在下の水素による接触還元の化学操作にかけられる。
本発明による水性組成物(略して本発明による塩水)の製造方法では、工程a)〜c)は好ましくは、工程a)反応条件、工程b)沈降条件および工程c)処理条件下に塩基性化合物に耐性があり、かつ、工程c)処理条件下に酸化剤に耐性がある材料から製造されたかまたはそれで被覆された機器で実施される。
塩基性化合物に耐性がある材料は、炭素鋼、ステンレススチールおよびニッケル、ガラス内張りスチールのような被覆金属などの金属から、ならびにポリテトラフルオロエチレンおよびポリプロピレンなどのプラスチックから選ばれてもよい。
酸化剤に耐性がある材料は好ましくは、チタンなどの金属、ハステロイ(Hastelloy)Cなどの金属合金、およびエナメルスチールから選ばれる。
本発明による水性組成物の製造方法では、a)、b)およびc)以外の他の工程は一般に、それらの工程の操作条件下に本発明の塩水中で金属イオンを放出しない材料から製造されたかまたはそれで被覆された機器で実施される。かかる他の工程は、例えば、本発明の塩水の製造方法で使用されるまたは生成する化合物の貯蔵、供給、抜き出し、移送、化学的処理または物理的処理の工程である。これらの工程の例は上に記載されてきた。
これらの工程の中で、例えば、塩基性試剤の、ジクロロプロパノールの、および本発明の水性組成物の貯蔵について言及されてもよい。これらの工程の中で、物理的処理について、例えば、ストリッピング、蒸留、蒸発、抽出、デカンテーションおよび濾過による分離の操作について、ならびに熱交換、加熱および冷却の操作について言及されてもよい。
これらの工程の中で、供給、抜き出しまたは移送について、例えば、リサイクリングの操作、化学反応、貯蔵ならびに化学的および物理的処理が実施される装置の様々な区画間の流体の移送について言及されてもよい。
「装置」は、例えば、化合物が貯蔵される、化学反応が実施されるおよび/または物理的操作が実施される容器、これらの容器を連結するパイプおよびコネクター、漏洩しない連結を確実にするエレメント、容器間の化合物の移送に必要な計器、貯蔵の監視のために、化合物の移送のために、ならびに化学反応および物理的操作の実施のために必要な様々なパラメーターを測定するための計器および機器を意味する。
好適な材料として、例えば、エナメルスチール、ポリプロピレンおよびポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ(フッ化ビニリデン)およびポリ(パーフルオロプロピルビニルエーテル)などのフッ素化ポリマー、特に芳香族の、ポリスルホンまたはポリスルフィドなどの、硫黄を含むポリマーのようなポリマー、樹脂、その中でエポキシ樹脂またはフェノール樹脂によるコーティング、金属またはそれらの合金、特にタンタル、チタン、銅、金および銀、ニッケルおよびモリブデン、より特にニッケルおよびモリブデンを含有する合金、セラミック、メタロセラミック、耐火材料、および、含浸されても含浸されなくてもよい、グラファイトについて言及されてもよい。
本発明はまた、電解プロセスにおける、好ましくは塩素、水酸化ナトリウムおよび水素の製造のためを意図される電解プロセスにおける、より特に好ましくは塩素の製造のためを意図される電解プロセスにおける反応体としての本発明による水性組成物の使用に関する。
本発明による水性組成物の使用において、電解プロセスから生じた水酸化ナトリウムの画分は、エピクロロヒドリンと塩化ナトリウムを含有する水性組成物とを得るためにジクロロプロパノールと反応させるために工程a)にリサイクルされてもよい。塩化ナトリウムを含有する水性組成物は、本発明による水性組成物を得るために活性塩素と反応させられてもよい。活性塩素は、電解プロセスによって生成した塩素の画分を含有してもよい。
本発明による水性組成物の使用において、電解プロセスから生じた塩素の画分は、塩化水素を得るために、水素とおよび/またはプロピレン、メタン、塩素化炭化水素、クロロハイドロフルオロカーボン、またはそれらの混合物から選択される化合物と反応させられてもよい。水素の画分は電解プロセスで得られてもよい。
本発明による水性組成物の使用において、電解プロセスから生じた塩素の画分は、四塩化ケイ素を得るために、ケイ素と、高ケイ素フェロ−シリコンと、炭化ケイ素と、炭素の存在下にシリカと、および/または1,2−ジクロロエタンを得るためにエチレンとおよび/またはホスゲンを得るために一酸化炭素と反応させられてもよい。塩化水素を得るために、四塩化ケイ素はさらに火炎加水分解してもよく、1,2−ジクロロエタンはさらに熱分解してもよく、ホスゲンはさらに、アミンと反応させられてもよい。得られた塩化水素の画分はさらに、ジクロロプロパノールを得るためにグリセロールと反応させられてもよい。ジクロロプロパノールの画分は、エピクロロヒドリンと塩化ナトリウムを含有する水性組成物とを得るために水酸化ナトリウムと反応させられてもよい。
電解プロセスから生じた塩素の画分はまた、本発明による塩水を製造するために用いられる化学的処理にリサイクルされてもよい。
電解プロセスは、水銀電解、隔膜電解または膜電解プロセスであってもよい。これらのプロセスは、Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry、第5完全改訂版、第A6巻 1986年、40l−477ページに記載されている。電解プロセスは好ましくは膜電解プロセスである。
様々な電解プロセスは一般に、電解工程それ自体に加えて、例えば、塩水飽和、例えば、沈殿、濾過、精密精製(イオン交換)による塩水精製、塩水pH調整、電解および塩水脱塩素前に、塩素酸塩、臭素酸塩およびヨウ素酸塩破壊、ならびにリサイクリングループでの塩水のpH調整のような、幾つかの工程を含む。それらの工程は、Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry、第5完全改定版、第A6巻 1986年、407ページ、図9、10および11」に表されている。
図2は、膜塩素電解プロセスに典型的である、第1電解プロセスのフローシートを表す。水および塩は、ライン(11)および(12)を通して塩水飽和装置(13)に加えられる。粗塩水の流れがライン(14)を通して塩水飽和装置(13)から抜き出され、沈殿装置(15)に供給される。沈殿剤はライン(16)を通して沈殿装置(15)に加えられる。流れがライン(17)を通して沈殿装置(15)から抜き出され、濾過装置(18)に供給される。濾過装置の残渣を構成する流れがライン(19)を通して濾過装置(18)から抜き出される。別の流れがライン(20)を通して濾過装置(18)から抜き出され、精密精製装置(21)に供給される。精製された塩水の流れがライン(22)を通して精密精製措置(21)から抜き出される。塩酸の流れは多分、ライン(23)を通して流れ(22)に加えることができ、生じた流れはライン(24)を通して電解装置(25)に供給される。電解装置はまた、ライン(26)を通して苛性溶液の流れを供給される。苛性溶液の流れがライン(27)を通して電解装置(25)から抜き出される。当該流れの画分は、図1のライン(8)にリサイクルすることができる。塩素の流れがライン(28)を通して電解装置(25)から抜き出される。当該流れの画分は、図1のライン(9)にリサイクルすることができる。水素の流れがライン(29)を通して電解装置(25)から抜き出される。ライン(28)および(29)からの両流れは、塩化水素を製造するための装置に供給することができる。使い尽くされた塩水の流れがライン(30)を通して電解装置(25)から抜き出され、塩素酸塩破壊装置(31)に供給される。塩素酸塩破壊装置はまたライン(32)を通して塩酸の流れを供給される。塩素酸塩破壊装置は任意選択的に、貴金属担持触媒を含有する触媒的塩素酸塩低減装置であってもよい。塩素酸塩破壊装置は、この場合、ライン(32)を通して水素の流れを供給される。流れがライン(33)を通して塩素酸塩破壊装置(31)から抜き出され、脱塩素装置(34)に供給される。流れがライン(35)を通して脱塩素装置(34)から抜き出される。苛性溶液の流れがライン(36)を通して流れ(35)に加えられ、生じた流れがライン(37)を通して塩水飽和装置(13)に供給される。
図2に関連して、本発明による水性組成物は、例えばライン(38)および/またはライン(39)および/または(40)および/または(41)および/または(42)および/または(43)および/または(44)および/または(45)および/または(46)を通して任意の段階で加えることができる。
図3は、隔膜塩素電解プロセスに典型的である第2電解プロセスのフローシートを表す。水および塩(塩水)は、ライン(51)および(52)を通して第1塩水飽和装置(53)に加えられる。粗塩水の流れがライン(54)を通して第1塩水飽和装置(53)から抜き出され、沈殿装置(55)に供給される。沈殿剤は、ライン(56)を通して沈殿装置(55)に加えられる。流れがライン(57)を通して沈殿装置(55)から抜き出され、濾過装置(58)に供給される。濾過装置の残渣を構成する流れがライン(59)を通して濾過装置(58)から抜き出される。別の流れがライン(60)を通して濾過装置(58)から抜き出され、第1熱交換装置(61)に供給される。流れがライン(62)を通して第1熱交換装置(61)から抜き出され、第2塩水飽和装置(63)に供給され、第2塩水飽和装置は、ライン(64)を通して塩の流れを供給される。流れがライン(65)を通して第2塩水飽和装置(63)から抜き出され、第2熱交換装置(66)に供給される。流れがライン(67)を通して第2熱交換装置(66)から抜き出され、電解装置(68)に供給される。水素の流れがライン(69)を通して電解装置(68)から抜き出される。塩素の流れがライン(70)を通して電解装置(68)から抜き出される。当該流れ(70)の画分は、図1のライン(9)にリサイクルすることができる。ライン(69)および(70)の両流れは、塩化水素を製造するための装置に供給することができる。流れがライン(71)を通して電解装置(68)から抜き出され、濃縮装置(72)に供給される。苛性溶液の流れがライン(73)を通して濃縮装置(72)から抜き出される。当該流れの画分は、図1のライン(8)にリサイクルすることができる。使い尽くされた塩水の流れがライン(74)を通して濃縮装置(72)から抜き出され、ライン(64)を通して第2塩水飽和装置(63)に、そしてライン(75)を通して第1塩水飽和装置(53)に供給される。
図3に関連して、本発明による水性組成物は、例えばライン(76)および/またはライン(77)および/または(78)および/または(79)および/または(80)および/または(81)および/または(82)および/または(83)および/または(84)を通して任意の段階で加えることができる。
図4は、水銀塩素電解プロセスに典型的である第3電解プロセスのフローシートを表す。塩は、ライン(91)を通して塩水飽和装置(92)に加えられる。粗塩水の流れがライン(93)を通して塩水飽和装置(92)から抜き出され、沈殿装置(94)に供給される。沈殿剤は、ライン(95)を通して沈殿装置(94)に加えられる。流れがライン(96)を通して沈殿装置(94)から抜き出され、濾過装置(97)に供給される。濾過装置の残渣を構成する流れがライン(98)を通して濾過装置(97)から抜き出される。別の流れがライン(99)を通して濾過装置(97)から抜き出され、冷却装置(100)に供給される。流れがライン(101)を通して冷却装置(100)から抜き出される。塩酸の流れがライン(102)を通して流れ(101)に供給される。生じた流れがライン(103)を通して電解装置(104)に供給される。電解装置(104)は、ライン(105)を通して水銀を供給される。塩素の流れがライン(106)を通して電解装置(104)から抜き出される。当該流れの画分は、図1のライン(9)にリサイクルすることができる。アマルガムの流れがライン(107)を通して電解装置(104)から抜き出され、アマルガム分解装置(108)に供給される。水がライン(109)を通してアマルガム分解装置(108)に供給される。水素の流れがライン(110)を通してアマルガム分解装置(108)から抜き出され、第1水銀除去装置(111)に供給される。水素の流れがライン(112)を通して第1水銀除去装置(111)から抜き出される。ライン(106)および(112)からの両流れは、塩化水素を製造するための装置に供給することができる。苛性溶液の流れがライン(113)を通してアマルガム分解装置(108)から抜き出され、第2水銀除去装置(114)に供給される。苛性溶液の流れがライン(115)を通して第2水銀除去装置(114)から抜き出される。当該流れの画分は、図1のライン(8)にリサイクルすることができる。流れがライン(116)を通して電解装置(104)から抜き出される。塩酸の流れがライン(117)を通して流れ(116)に供給される。生じた流れがライン(118)を通して脱塩素装置(119)に供給される。流れがライン(120)を通して脱塩素装置(119)から抜き出される。苛性溶液がライン(121)を通して流れ(120)に加えられる。生じた流れがライン(122)を通して塩水飽和装置(92)に供給される。
図4に関連して、本発明による水性組成物は、例えばライン(123)および/またはライン(124)および/または(125)および/または(126)および/または(127)および/または(128)および/または(129)および/または(130)および/または(131)を通して任意の段階で加えることができる。
本発明による水性組成物は好ましくは、電解工程直後のリサイクル塩水に加えられる。
本発明による水性組成物は好ましくは、電解工程直後の膜電解プロセスのリサイクル塩水に加えられる。膜電解プロセスでは、本発明による水性組成物は好ましくは、塩酸添加の後で電解装置の前(図2のライン(45))におよび/または電解装置の後で塩素酸塩破壊装置の前(図2のライン(38))に、および/または塩素酸塩破壊装置の後で脱塩素装置の前(図2のライン(39))に加えられる。このやり方の手順は、本発明による水性組成物中に存在する過剰の活性塩素が、電解脱塩素工程でそれが回収されるであろうから排除される必要がないという利点を有する。
反応体としての本発明による水性組成物の使用を含む電解プロセスは一般に、水性組成物に直流を通す工程かまたは水性組成物に直流電圧をかける工程を含む。このプロセスは好ましくは、電解されるべき水性組成物に直流を通す工程を含む。
電解プロセスでは、電解の温度は、多くの場合120℃以下、頻繁に100℃以下、特に90℃以下である。当該温度は、通常0℃以上、多くの場合25℃以上、頻繁に50℃以上、特に75℃以上、殊更に80℃以上である。85℃の温度が特に好都合である。
本発明による電解プロセスでは、電解の圧力は、多くの場合5絶対バール以下、頻繁に2バール以下、特に1.8バール以下、殊更に1.5バール以下である。当該圧力は、通常0.01絶対バール以上、多くの場合0.1バール以上、頻繁に0.5バール以上、特に0.6バール以上、殊更に0.7バール以上である。
本電解プロセスは、連続的にまたは非連続的に実施することができる。それは多くの場合連続的に実施される。連続プロセスとは、塩水が連続的に、電解が起こるゾーン(電解ゾーン)に供給され、そして電解から生じた生成物が当該ゾーンから連続的に取り去られることを意味する。
本電解プロセスでは、電解プロセスが回分モードで実施されるとき、反応時間は、多くの場合5時間以下、頻繁に2時間以下、特に1時間以下、殊更に0.5時間以下である。当該時間は、通常0.005時間以上、多くの場合0.05時間以上、頻繁に0.1時間以上、特に0.15時間以上、殊更に0.2時間以上である。
本電解プロセスでは、電解プロセスが連続モードで実施されるとき、滞留時間は、多くの場合5時間以下、頻繁に2時間以下、特に1時間以下、殊更に0.5時間以下である。当該滞留時間は、通常0.005時間以上、多くの場合0.5時間以上、頻繁に0.1時間以上、特に0.15時間以上、殊更に0.2時間以上である。この滞留時間は、電解が起こるゾーンの容積と電解されるべき水性組成物の電解ゾーンへの流量との比と定義される。
本電解プロセスでは、電解が直流モード下に実施されるとき、電解槽に通される電流密度は、一般に電極の1m当たり1A以上、多くの場合100A/m以上、頻繁に1000A/m以上、殊更に5000A/m以上である。当該電流密度は、一般に電極の1m当たり25000A以下、多くの場合20000A/m以下、頻繁に15000A/m以下、殊更に10000A/m以下である。
本電解プロセスでは、電解が直流電圧モード下に実施されるとき、陽極と陰極との間にかけられる電圧は、一般に2.3V以上、多くの場合2.4V以上、頻繁に2.5V以上である。当該電圧は、一般に6V以下、多くの場合5V以下、頻繁に4V以下である。
反応体としての本発明による水性組成物の使用を含む電解プロセスは通常、少なくとも1つの陽極と少なくとも1つの陰極とを含む電解槽(または装置)で実施される。
電解槽は一般に電解ゾーンを含む。この電解ゾーンは通常、電極間に含まれる電解槽の部分と定義される。
電解のプロセスは一般に、陰極と陽極との間に直流をかけるかまたは直流電圧をかけることを含み、多くの場合陰極と陽極との間に直流をかけることを含む。
電解のプロセスでは、電解槽は連続的にかまたは非連続的に供給されることができる。電解槽の供給は多くの場合連続的に実施される。
電解のプロセスでは、電解から生じた生成物は、連続的にかまたは非連続的に電解槽から取り去ることができる。生成物は多くの場合連続的に取り去られる。
電解槽は、水銀電解槽、隔膜電解槽または膜電解槽であることができる。それは多くの場合隔膜電荷槽または膜電解槽であり、頻繁に膜電解槽である。水銀電解槽もまた便利である。
電解槽が隔膜または膜電解槽であるとき、それは一般に、室が少なくとも1つの隔膜または少なくとも1つの膜によって分離されている、少なくとも1つの陽極を含有する陽極液室と少なくとも1つの陰極を含有する陰極液室とを含む。電解されるべき水性組成物は、電解槽の陽極液室に、陰極液室にまたは両室に供給することができる。それは多くの場合陽極液室に供給される。
様々なタイプの電解槽の、陽極および陰極の、膜および隔膜などの特性は、Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry、第5完全改定版、第A6巻 1986年、401−477ページに見いだすことができる。
本発明はまた、エピクロロヒドリンの製造方法であって
I.塩化水素でのグリセロールの塩素化によるジクロロプロパノールの製造工程と、
II.エピクロロヒドリンと塩化ナトリウムを含有する水性組成物とを得るために水酸化ナトリウムでの工程(I)で得られたジクロロプロパノールの脱塩化水素の工程と、
III.本発明による水性組成物を得るために活性塩素との反応を含む工程(II)の水性組成物を処理する工程と、
IV.水素、塩素および水酸化ナトリウムを得るために工程(III)の水性組成物を電解する工程と、
任意選択的に少なくとも1つの次の工程
V.工程(IV)で得られた水酸化ナトリウムの画分を工程(II)にリサイクルする工程と、
VI.塩化水素を製造するために、工程(IV)で得られた塩素の画分を、
a.工程(IV)で得られた水素および/または
b.プロピレン、メタン、塩素化炭化水素、クロロハイドロフルオロカーボン、またはそれらの混合物から選択される化合物
と反応させ、そして工程(VI)で生成した塩化水素の画分を工程(I)にリサイクルする工程と、
VII.塩化水素を製造するために、工程(IV)で得られた塩素の画分を、
a.四塩化ケイ素を生み出すために、ケイ素、高ケイ素フェロシリコン、炭化ケイ素、シリカおよび炭素と、および/または1,2−ジクロロエタンを生み出すためにエチレンとおよび/またはホスゲンを生み出すために一酸化炭素と反応させる、および/または
b.四塩化ケイ素および/または1,2−ジクロロエタンおよび/またはホスゲンをそれぞれ火炎加水分解、熱分解およびアミンとの反応にかけ、
そして工程(VII)で生成した水素の画分を工程(I)にリサイクルする工程と、
VIII.工程(IV)で得られた塩素の画分を工程(III)にリサイクルする工程と
を含む方法に関する。
本発明による水性組成物はまた、生物学的処理に関与しても、またはパージに排斥されてもよい。この場合には、補完希釈操作が、前記塩水の塩含有率を低下させるために一般に必要とされる。
以下の実施例は、本発明を限定することなく、それを例示することを意図される。
実施例1
1リットルのガラス恒温反応器に、258.76gの1,3−ジクロロプロパン−2−オール(2.01モル)を装入した。このフラスコに20分にわたって、25℃で激しく撹拌しながら、397.1gのNaOHの19.1重量%水溶液(1.90モル)を加えた。添加の終わりに、生じた混合物を分液漏斗へ移した。その密度が1.185である、179.39gの有機画分と、その密度が1.182であり、その全有機炭素含有率(TOC)が8.7gのC/lである、488.95gの第2の画分とを回収した。第2の画分のアリコート部分を、14.6重量%の凝縮蒸留物とそのTOCが0.69gC/lであり、その主有機成分が3−クロロ−1,2−プロパンジオールである蒸発残留物とが回収されるまで、90℃で150トルの減圧下に蒸発操作にかけた。蒸留物の、および蒸発残留物の、分離された水性および有機画分のg/kg単位で表される、組成を表1に示す(M.C.=主成分)。
Figure 2010529301
実施例2
25%のNaClおよび2.6%の3−クロロ−1,2−プロパンジオールを含有する、ある容積の水性組成物を、半分容積の抽出溶剤と接触させた。30分間激しく撹拌した後、混合物を分液漏斗で分離した。3−クロロ−1,2−プロパンジオール含有率をそれぞれの相でクロマトグラフ分析によって測定し、g/kg単位での有機相中の3−クロロ−1,2−プロパンジオールの重量濃度対g/kg単位での水相中の3−クロロ−1,2−プロパンジオールの重量濃度の比に相当する、3−クロロ−1,2−プロパンジオールの分配係数を計算した。表2は、例示的な溶剤について、試験温度およびまた、平衡相のそれぞれで得られた濃度ならびに計算された分配係数を繰り返す。LUBRIROB 926.65は、Novanceによって販売されるオレイン酸メチルである。
Figure 2010529301
実施例3
22.2%のNaCl、9.46gC/kgのTOC、38g/kgの1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび0.59g/kgの2,3−ジクロロ−l−プロパノールならびに0.07g/kgのエピクロロヒドリンを含有する水性組成物が、1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび2,3−ジクロロ−1−プロパノール含有率の合計に対する1,3−ジクロロ−2−プロパノール含有率が少なくとも10重量%である、1,3−ジクロロ−2−プロパノールと2,3−ジクロロ−1−プロパノールとを含有するジクロロプロパノールの混合物と、塩基性化合物との間の反応の終わりにそれ自体得られた第2分離画分の、1,3−ジクロロプロパン−2−オールによる、抽出の終わりに得られた。
463.2gの水性組成物を、470ミリバールの圧力下に85℃の温度で205g/時間の流量の流れのスチームで処理した。
1.65gC/l、0.35gC/l、0.10gC/lおよび0.06gC/lの水性組成物中の残存TOCが、それぞれ、78g、157g、246gおよび335gである、累積量のスチームの通過後に得られた。
実施例4
1部の吸着剤を、20%のNaClおよび5g/kgの3−クロロ−1,2−プロパンジオールを含有する10部の水性組成物に加えた。この懸濁液を周囲温度で撹拌し、アリコートを1および22時間後に取り出した。濾過後に回収された液体中の3−クロロ−1,2−プロパンジオールの量を測定した。表3は、得られた結果を示す。
Figure 2010529301
実施例5
水性組成物の酸化処理操作を、磁気撹拌棒と562mlの一定容積の液体が反応器に保たれることを可能にする排水システムとを備えた、ポリテトラフルオロエチレン被覆ジャケット付き反応器で実施した。処理される水性組成物は、前もって1,3−ジクロロ−2−プロパノールで抽出し、スチーム−ストリッピングした、505mgC/lのTOCを有する、20%のNaClおよび1.4g/kgの1,3−ジクロロ−2−プロパノールからなる、実施例3に記載されたものなどの分離画分から得られた。使用した酸化剤は、11.2%g/gのNaOCl、8.8%のNaClおよび2.0%のNaOHを含有する次亜塩素酸ナトリウム溶液であった。水性組成物および次亜塩素酸塩溶液を、それぞれ、1448g/時間および109.2g/時間の一定流量で反応器へ導入した。反応を、4バールの自生圧力下に120℃で実施した。冷却後に反応器を出る時に回収した水性組成物は、11.71のpHおよび230mgC/lのTOCを有した。
4絶対バール下に120℃の回分式反応器での2時間の補完処理後に、水性組成物のpHは9.22であり、測定されたTOCは13mgのC/lであった。得られた水性組成物の組成を表4に示す。
Figure 2010529301
実施例6
水性組成物の酸化処理操作を、直列接続した3つの恒温ガラス反応器で連続的に実施し;2つの最初の反応器は磁気撹拌棒で撹拌し、最後の反応器はプラグフロー型のものであった。処理される水性組成物は、実施例3に記載されたものなどの、分離画分から得られた。水性組成物は、1.4gC/lのTOC値および3.9gO/lの化学的酸素要求量(COD)値を有する。その組成を表5に示す。水性組成物を第1反応器に連続的に供給した。使用した酸化剤は、10.2%g/gのNaOCl、8.2%のNaClおよび2.3%のNaOHを含有する次亜塩素酸ナトリウム溶液であった。次亜塩素酸塩溶液の一部(流出物のCODの1.2当量)を第1反応器へ連続的に導入し、次亜塩素酸塩の第2部分(流出物のCODの0.8当量)を一定流量で第2反応器に連続的に加えた。pHを濃塩酸の添加によって2つの撹拌反応器で8.5に調整した(サンプリング後に25℃で測定)。温度を105℃に維持し、圧力を1絶対バールに維持し、滞留時間は、第1、第2および第3反応器でそれぞれ66、56および47分であった。第3反応器を出る時に回収された水性組成物は冷却後に7.4のpHおよび60mgC/lのTOCを有した。処理後に得られた水性組成物の組成を表5に示す。
Figure 2010529301
実施例7
膜電解プロセスで出発原料として古典的に使用される組成物が得られた。当該組成物は、1kg当たり250gのNaClを含み、3mgC/lのTOC含有率を有した。
膜で分離された、1陽極の陽極液室と1陰極の陰極液室とを含む、0.6リットルの電解槽を用いた。陽極は、その上に電気化学コーティングが施されたチタン基材からなった。陰極は、その上に電気化学コーティングが施されたニッケル基材からなった。膜は、旭硝子株式会社−Flemion F8020膜であった。陰極液室に、0.4l/時間の速度で29重量%のNaOHを含有する水性組成物を連続的に供給した。陽極液室に、上述の水性組成物を供給した。陽極液室での水性組成物の滞留時間は53分であった。電極の1m当たり4kAの直流密度を陽極と陰極との間にかけた。電解槽の温度を85℃に、圧力を1絶対バールに維持した。陽極と陰極との間の電圧の差を操業時間と共に記録した。電流収率は、塩素−アルカリ電解の当業者に周知の、陽極液中に存在する二次成分と塩素との存在に基づく式に従って計算した。
電解槽を、かかる条件下に125日間運転した。電解槽電圧は3.0〜3.1Vで安定した。電流収率は98〜98.7%で安定した。
125日後に、酢酸を、5g/lの濃度(2gC/lのTOC)を得るように、陽極液室に供給される水性組成物に加えた。電解槽電圧は変化しないままであり、電流収率は初めには99.0〜99.5%に上がった。電流収率は、操業時間の120日間、酢酸を加える前のその値より高いままであった。
発泡は、いかなる時にも陽極液室でも陰極液室でも全く観察されなかった。

Claims (23)

  1. 少なくとも1つの塩を組成物1kg当たり少なくとも30gの量で含有する水性組成物であって、その全有機炭素含有率が組成物1リットル当たり少なくとも1μgのCおよび多くとも5gのC/lであり、そして少なくとも1つのカルボン酸を含有する組成物。
  2. 前記カルボン酸が1〜10個の炭素原子を含む、請求項1に記載の水性組成物。
  3. 水性組成物1kg当たり500mg以下の含有率で多価金属を含有する、請求項1または2に記載の水性組成物。
  4. 水性組成物1kg当たり0.001mg以上のCl、かつ水性組成物1kg当たり1g以下のClの含有率で活性塩素を含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性組成物。
  5. アセトン、アクロレイン、2−ブタノン、イソプロパノール、3−メトキシ−1,2−エポキシプロパン、シクロペンタノン、エピクロロヒドリン、クロロアセトン、ヒドロキシアセトン(アセトール)、C12O、1,2,3−トリクロロプロパン、2,3−エポキシ−1−プロパノール(グリシドール)、2−クロロ−2−プロペン−1−オール、3−クロロ−2−プロペン−1−オール シス、1−メトキシ−3−クロロプロパン−2−オール、3−クロロ−1−プロパン−1−オール、3−クロロ−2−プロペン−1−オール トランス、C、C12OCl、C10Cl、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、C102、2,3−ジクロロ−1−プロパノール、フェノール、グリセロール、1−クロロ−2,3−プロパンジオール、2−クロロ−1,3−プロパンジオール、グリセロール、環状ジグリセロール、グリセルアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、およびそれらの混合物から選択される追加の有機化合物を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水性組成物。
  6. 次の工程:
    a)液体反応媒体中で、1,3−ジクロロ−2−プロパノール含有率が1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび2,3−ジクロロ−1−プロパノール含有率の合計に対して少なくとも10重量%である、1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび2,3−ジクロロ−1−プロパノールを含有するジクロロプロパノールの混合物を、エピクロロヒドリンと少なくとも1つの塩とを形成するために少なくとも1つの塩基性化合物と反応させる工程と、
    b)工程a)からの液体反応媒体の少なくとも一部が沈降操作にかけられ、その操作で沈降操作前の工程a)からの反応媒体の一部に含有されるエピクロロヒドリンのほとんどを含有する第1の画分を、沈降操作前の工程a)からの反応媒体の一部に含有される塩のほとんどを含有する第2の画分から分離する工程と、
    c)工程b)で分離された第2の画分を、物理的処理、化学的処理、生物学的処理、およびそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの処理にかける工程と
    を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水性組成物の製造方法。
  7. 用いられる場合に前記物理的処理が、単独でかまたは組み合わせて、希釈、濃縮、蒸発、蒸留、ストリッピング、液体/液体抽出および吸着操作から選ばれ、用いられる場合に前記化学的処理が、単独でかまたは組み合わせて、酸化、還元、中和、錯体形成および沈殿操作から選ばれ、そして用いられる場合に前記生物学的処理が、単独でかまたは組み合わせて、好気性および嫌気性バクテリア処理から選ばれる、請求項6に記載の方法。
  8. 前記処理がスチームで実施される少なくとも1つのストリッピング操作、引き続く活性塩素を含有する酸化剤の存在下に実施される少なくとも1つの酸化操作を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記処理が、ストリッピング操作前に実施される、1,3−ジクロロ−2−プロパノールと2,3−ジクロロ−1−プロパノールとの混合物での少なくとも1つの液体/液体抽出操作をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記工程a)〜c)が、工程a)反応条件、工程b)沈降条件および工程c)処理条件下に塩基性化合物に耐性があり、かつ、工程c)処理条件下に酸化剤に耐性がある材料から製造されたかまたはそれで覆われた機器で実施され、塩基性化合物に耐性がある材料が、炭素鋼、ステンレススチール、ニッケル、エナメルスチール、ポリプロピレンおよびポリテトラフルオロエチレンから選ばれ、酸化剤に耐性がある材料がチタン、エナメルスチールおよびハステロイCから選ばれる、請求項6〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 電解プロセスでの反応体としての請求項1〜5のいずれか一項に記載の水性組成物の使用。
  12. 前記電解プロセスが0℃以上および120℃以下の温度および0.01絶対バール以上および5絶対バール以下の圧力で実施される、請求項11に記載の使用。
  13. 前記電解プロセスが隔膜電解槽でかまたは膜電解槽で実施される、請求項11または12に記載の使用。
  14. 前記電解プロセスが水素、塩素および水酸化ナトリウムを製造する、請求項11〜13のいずれか一項に記載の使用。
  15. 前記水酸化ナトリウムの画分を、エピクロロヒドリンと塩化ナトリウムを含有する水性組成物とを得るためにジクロロプロパノールと反応させる、請求項14に記載の使用。
  16. 前記塩素の画分を、塩化水素を得るために、水素および/またはプロピレン、メタン、塩素化炭化水素、クロロハイドロフルオロカーボン、またはそれらの混合物から選択される化合物と反応させる、請求項14または15に記載の使用。
  17. 前記塩素の画分を、四塩化ケイ素を得るためにケイ素および/または高ケイ素フェロシリコンおよび/または炭化ケイ素および/またはシリカおよび炭素と、および/または1,2−ジクロロエタンを得るためにエチレンと、および/またはホスゲンを得るために一酸化炭素と反応させる、請求項14または15に記載の使用。
  18. 塩化水素を得るために、四塩化ケイ素を火炎加水分解する、および/または1,2−ジクロロエタンを熱分解する、および/またはホスゲンをアミンと反応させる、請求項17に記載の使用。
  19. 前記塩化水素の画分を、ジクロロプロパノールを得るためにグリセロールと反応させる、請求項16または18のいずれか一項に記載の使用。
  20. 前記ジクロロプロパノールの画分を、エピクロロヒドリンと塩化ナトリウムを含有する水性組成物とを得るために水酸化ナトリウムと反応させる、請求項19に記載の使用。
  21. 塩化ナトリウムを含有する前記水性組成物を、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水性組成物を得るために活性塩素と反応させる、請求項15に記載の使用。
  22. 前記活性塩素が塩素を含有する、請求項21に記載の使用。
  23. エピクロロヒドリンの製造方法であって、
    I.塩化水素でのグリセロールの塩素化によるジクロロプロパノールの製造工程と、
    II.エピクロロヒドリンと塩化ナトリウムを含有する水性組成物とを得るために水酸化ナトリウムでの工程(I)で得られたジクロロプロパノールの脱塩化水素の工程と、
    III.請求項1〜5のいずれか一項に記載の水性組成物を得るために活性塩素との反応を含む工程(II)の水性組成物を処理する工程と、
    IV.水素、塩素および水酸化ナトリウムを得るために工程(III)の水性組成物を電解する工程と、
    任意選択的に少なくとも1つの次の工程
    V.工程(IV)で得られた水酸化ナトリウムの画分を工程(II)にリサイクルする工程と、
    VI.塩化水素を製造するために、工程(IV)で得られた塩素の画分を、
    a.工程(IV)で得られた水素および/または
    b.プロピレン、メタン、塩素化炭化水素、クロロハイドロフルオロカーボン、またはそれらの混合物から選択される化合物
    と反応させ、そして工程(VI)で生成した塩化水素の画分を工程(I)にリサイクルする工程と、
    VII.工程(IV)で得られた塩素の画分を、
    a.四塩化ケイ素を生み出すためにケイ素および/または1,2−ジクロロエタンを生み出すためにエチレンおよび/またはホスゲンを生み出すために一酸化炭素と反応させる、および/または
    b.四塩化ケイ素および/または1,2−ジクロロエタンおよび/またはホスゲンをそれぞれ火炎加水分解、熱分解およびアミンとの反応にかけ、
    塩化水素を製造し、そして工程(VII)で生成した水素の画分を工程(I)にリサイクルする工程と、
    VIII.工程(IV)で得られた塩素の画分を工程(III)にリサイクルする工程と
    を含む方法。
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