JP2010517857A - 車両用シートベルトシステム - Google Patents

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Abstract

本発明は、車両用シートベルトシステムに関する。このシートベルトシステムは、ベルト延在方向(V)に延在するシートベルト(10)と、前記シートベルト(10)のうち必要により前記シートベルト(10)が装着された乗員の上体を保持する肩ベルト部(S)と、前記シートベルト(10)を前記肩ベルト部(S)と別のベルト部(L)とに分割するバックル要素(1)と、を備え、前記バックル要素(1)は、前記2つのベルト部(S,L)が前記バックル要素(1)から離間しつつ異なる方向に延在するように前記ベルト延在方向(V)に沿って前記シートベルト(10)を偏向し、前記バックル要素(1)の可動領域(B)は、衝突時において、前記シートベルト(10)を前記バックル要素(1)に沿ってスライド動作させ、初期位置から前記シートベルト(10)が前記バックル要素(1)に固定される最終位置へと移動する。前記可動領域(B)は、最終位置に到達する前に前記シートベルト(10)を前記バックル要素(1)に固定する。前記シートベルト(10)は、前記可動領域(B)と協働して、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する力が前記肩ベルト部(S)に作用することによって、前記可動領域(B)がその初期位置からその最終位置へと移動する。記可動領域(B)の前記最終位置への移動によって前記肩ベルト部(S)が解放されて前記肩ベルト部(S)に作用する力が制限される。本発明では、前記可動領域(B)自体によって、前記バックル要素(1)に前記シートベルト(10)が固定される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、請求項1の前文に記載の車両用シートベルトシステムに関するものである。
DE 4 232 160に開示のシートベルトシステムは、ベルト延在方向に延在するシートベルトと、ベルト延在方向に関するシートベルト偏向用のバックルの領域に配設されるバックル要素とを含み、バックル要素は、乗員の上体の上を対角線状に延在するシートベルトを肩部(肩ベルト部)と、肩部に連結された、特にシートベルトで拘束された前記乗員の膝部の上を延在する膝部(膝ベルト部)の形態の更なるベルト部とに分割し、危険な状況(衝突時)においてバックル要素の可動領域は、シートベルトが可動領域に沿ってスライド動作する初期位置から、シートベルトがバックル要素に保持される最終位置へと移動される。
この場合、「シートベルトのバックル要素への保持」との記載に関しては、バックル要素に沿ってシートベルトがもはやスライド動作しないように、および/または相当に大きな規定の力を加えることのみによって、シートベルトがバックル要素に保持されると解される。
この場合、「ベルト延在方向」との記載に関しては、シートベルトがベルト経路全体を追走する方向、すなわちシートベルトが例えばバックル要素によって偏向されるときに三次元的にその位置を変える方向として解される。
前述のシートベルトシステムの欠点は、乗員拘束時においてシートベルトを介して車両乗員に導入される力がベルト延在方向に関し増大することである。これにより、肩部(肩ベルト部)が肩ベルト部偏向要素から車両乗員の上体を対角線状に通ってバックル要素へとベルト延在方向に延在した状態では、ベルト延在方向に作用する力が増大し、またベルト延在方向に関し乗員肩部から乗員胸部へと車両乗員の上体に導入される力が、すなわち車両乗員と肩ベルト部との間の摩擦が増大する。その結果、比較的に受傷しにくい車両乗員の肩領域よりも過大な力が受傷し易い車両乗員の胸部領域に加わる。
また、WO 2006/092206 A1の開示によれば、可動領域は、肩部に作用する、ベルト延在方向に関し肩ベルト部を張設する力によって、その初期位置から最終位置へと移動するように設けられており、可動領域は、その最終位置へと移動して、肩ベルト部のベルト延在方向に作用する力、したがって肩ベルト部に結果的に作用する力が制限されるときに、肩ベルト部を解放する。これに関しては、シートベルトをバックル要素に固定する第1スライド要素の形態の可動要素は、第1スライド要素がその最終位置に到達する前にシートベルトをバックル要素に係止する第2スライド要素の形態の別個の係止要素を駆動する。
本発明の目的は、前述のタイプのシートベルトシステムを更に改良することである。
本発明におけるこの目的は、請求項1の特徴を有する、特に車両用ないし自動車用のシートベルトシステムによって達成される。従って、可動領域は、シートベルトを特にシートベルトに当接することとなる可動領域によってバックル要素上に保持するように構成配置される。この場合、シートベルトは、バックル要素との間の摩擦連結によって保持されてもよい。
可動領域は、その最終位置において、或いは最終位置に到達する前でさえも、可動領域の接触面を介してシートベルトに接触するように、またシートベルトを係止によってバックル要素に保持するべくシートベルトの前述の部位をバックル要素に対し押圧する前記接触面に接触するように構成配置されるのが好ましい。
このバックル要素での力制限(フォースリミット)によれば、乗員拘束時に、肩ベルト部を介して車両乗員の胸部領域に導入される力は、シートベルトを介して車両乗員の肩領域へと導入される力よりも減少し、これにより一般的なバックル要素を備えるシートベルトシステムと対比して、車両乗員に導入される力は、車両乗員の胸部領域よりも車両乗員の肩領域のほうが大きくなる。これにより、バックル要素での力制限によって、通常の力経路を力制限がなされるベルト部分(例えば肩ベルト部)に再分配される。
また、車両乗員の拘束に関しては、車両乗員の肩部に作用する力は、車両乗員の胸部領域に作用する類似の力よりも効果的であり、肩部に作用する拘束力の有効な応力中心距離(レバーアーム:断面に生じる引っ張り力の合力と圧縮力の合力との間の距離)は、車両乗員の上体によって形成され、すなわち車両乗員の胸部領域に作用する拘束力の有効な応力中心距離よりも長くなる。
可動領域は、単一部材として構成されるのが好ましく、これにより相対的に移動する部材、特に強制的に制御される部材を必要としない。従って、簡便に、確実に、また相対的に移動する複数の部材の複雑な協働関係を必要とすることなく、シートベルトの保持がなされる。
更には、バックル要素にシートベルトを固定するためには、可動領域は、シートベルトに対し可動領域の最終位置に対向する方向の力を加えるのが好ましく、これにより力を偏向する必要がない。
バックル要素の可動領域は、可動領域の初期位置にあるシートベルトに対しプリテンション状態で当接する当接領域(「保持領域」ともいう)を有するのが好ましい。このプリテンションは、例えばシートベルトをベルト延在方向に締め付けるベルトリトラクタによって、或いは車両の減速により車両長軸に沿ってシートベルトに押し付けられ、これによって前記シートベルトをベルト延在方向に張設する車両乗員自身によって加えられる。
可動領域の当接領域は、一方では当接領域まわりにループの形態で配置されたシートベルトによるシートベルトの偏向に使用され、他方では、当接領域に当接するシートベルトを介して可動領域に力を導入するのに使用され、これにより乗員拘束時に可動領域はその初期位置からその最終位置へと移動し得る。
肩ベルト部に導入される力を制限するべく、可動領域は、動作の間に当接領域を肩ベルト部のベルト延在方向と反対方向に最終位置へと移動させるよう構成配置され、これにより当接領域に当接する肩ベルト部が解放される。この場合、肩ベルト部のベルト延在方向は、肩ベルト部がバックル要素に向かう方向、すなわちバックル要素の当接領域に向かう方向とされる。
同時に、最終位置へと移動した可動領域は、保持されることでシートベルトがバックル要素に沿ってスライド動作するのを防止し、すなわちバックル要素を通るシートベルトの移動が可動領域によって完全にブロックされ、および/または相当に大きな力によってのみ使用可能となる。これより、ベルト延在方向と反対方向に解放される肩ベルト部に対してのみ力制限が行なわれ、当接領域からベルト延在方向に離間状に延在する更なるベルト部に対しては力制限が行なわれない。
可動領域を通るベルトの移動のブロックは、可動領域がその最終位置に到達する前に生じる。一方で、必要に応じては、可動領域の最終位置においてのみバックル要素でのシートベルトの保持がなされるようにすることができる。
シートベルト保持(ベルト移動のブロック)のために、バックル要素は、可動領域が例えばロック領域に対して押圧されるシートベルトによってその最終位置へと移動するときに、シートベルトが保持されるロック領域を有するのが好ましい。前記ロック領域は、バックル要素のうちシートベルトのガイド及び偏向のために構成配置される挿通開口の縁部領域とされる。本発明の変更例として、シートベルトは単にバックル要素の単一の挿通開口を通じてガイドされる。
本発明によれば、可動領域自体は、最終位置へと移動する際に、例えばロック領域に対しシートベルトを押圧する可動領域によってシートベルトをロック領域に保持するよう構成配置される。換言すれば、ロック領域と可動領域との間にシートベルトが係止(クランプ)される。
一方で、全ての実施形態において、第1の位置から第2の位置へと可動され、またその第2の位置でシートベルトをロック領域に保持する別個の係止要素を設けることもできる。この場合、可動領域によって、或いは別の動作発生装置(例えばスプリング要素が解放される機構)によって、係止要素が作動してもよい。
可動領域および/または好ましくは可動領域とは別に設けられた係止要素が、シートベルトをロック領域に保持するのが好ましく、これにより可動領域および/または別個の係止要素は、ベルト延在方向と反対方向にシートベルトに作用する力が予め設定された力レベルに達したときに、シートベルトのベルト延在方向と反対方向に規定の相対動作(シートベルトの特定距離での滑り動作)を許容する。係止要素は、可動領域に一体状に形成され、またこれにより可動領域の一構成要素とされるのが好ましい。
特に、係止要素は、可動領域とは別個に、或いはそのような複数の要素および/または可動領域によって構成され、可逆的に移動され、すなわちシートベルトの可逆的な係止動作が可能とされる(シートベルトの再度の解放が可能とされる)。
可動領域は、また最終位置への移動の間において別のベルト部位(膝ベルト部)を張設し、或いは僅かに解放することも可能である。一方で、前述の場合には、可動領域が最終位置にあるとき、シートベルトの別のベルト部位よりも実質的に大きい度合いで肩ベルト部が解放(解除)されるのが重要とされる。
シートベルトの肩部(肩ベルト部)は、シートベルトの一部を収容するベルトリトラクタからはじまって、車両長軸に実質的に垂直にベルト延在方向に上方へと延在し、また必要によりシートベルトで拘束された車両乗員の概ね肩の高さにおいて、一般的に車体に配置固定される肩ベルト部偏向要素によって偏向され、車両乗員の上体の方向に、またしたがって車両乗員の上体上を対角線状にバックル要素へと延在するのが好ましい。ここから、更なる別のベルト部位が、膝部(膝ベルト部)の形態で、車両乗員の膝部領域に沿って車両シート或いは車体に固定状に配置されたシートベルトアンカーポイントへと延在するのが好ましい。そのようなシートベルトシステムにおいて、バックル要素は、シートベルトバックル装置の一部として構成され、車両シート或いは車体に固定されたバックル留め金に解除可能に係止されるよう構成されたバックルトングを有する。
本発明の一実施の形態では、バックル要素の可動領域は、初期位置から最終位置の間を種々回転可能なレバー体として構成される。この場合、レバー体は、バックル要素の挿通開口に隣接してバックル要素の本体上に回転軸まわりの回転が可能とされた状態で保持され、回転軸は、挿通開口の第1縁部から、ベルト延在方向と交差する方向に関し第1縁部に対向する挿通開口の第2縁部へと延在するのが好ましい。シートベルトは、シートベルトのガイドに用いられる挿通開口を通じてベルト延在方向に延在する。
回転軸は、好ましくはトーションロッド(ねじれロッド)の形態のトーション要素(ねじれ要素)によって形成されるのが好ましく、当該トーションロッドは、挿通開口の2つの対向する縁部に取り付けられ、また初期位置から最終位置へと向かうレバー体の回転に対して規定のトルクを加える。
レバー体は、回転軸と交差する方向に延在する第1アームを備えるのが好ましい。シートベルトが当接領域を介してバックル要素の可動領域に当接し、当接領域は、第1アームのうちレバー体の回転軸から離間した前面(「最前面」ないし「先端面」ともいう)によって形成される。ベルト延在方向に肩ベルト部を張設する規定の力が肩ベルト部に導入されるとき、第1アームは、肩ベルト部がレバー体の初期位置で当接する前面において、プリテンションによってベルト延在方向と反対方向、すなわち拘束された車両乗員の方向に回転し、これにより肩ベルト部が解放され、肩ベルト部へと導入される力が制限される(規制される)。
同時に、シートベルトで拘束された車両乗員の方向への第1アームの回転では、レバー体の第2アームは、レバー体の最終位置において、第2アームと回転軸に沿って延在する挿通開口の縁部領域との間にシートベルトが係止されるように回転され、これにより挿通開口を通るベルトの移動がベルト延在方向と反対方向に関しブロックされる。
その結果、これによりシートベルトの肩部(肩ベルト部)のベルト延在方向の解放が許容され、前記解放は、肩ベルト部のベルト延在方向への概ね70mmの距離での伸長に相当するのが好ましい。
レバー体の最終位置において挿通開口の縁部領域は、レバー体の第2アームのための接触部ないし係合部を形成するのが好ましく、これにより回転軸まわりのレバー体の回転角度が制限される。
本発明の変更可能な実施形態では、初期位置から最終位置へのレバー体の回転動作を制限するために、バックル要素は、断面に関しレバー体とともに本体を取り囲むブロック要素を備える。このブロック要素は、曲がり易い柔軟構造とされ、レバー体の動作の間にその最終位置へと変形する。これに関しては、ロック要素ないしブロック要素は、レバー体の回転動作に対向するトルクをレバー体に作用させ、これにより当接領域に予め設定された力レベルで当接する肩ベルト部の解放を許容する。
レバー体の最終位置において、レバー体の第2アームとブロック要素との間にシートベルトが係止され、これによりバックル要素の挿通開口を通るベルトの移動がブロックされる。挿通開口でのシートベルトの保持を強めるために、第2アームに、レバー体の第2アームが最終位置においてブロック要素に対しシートベルトを押圧する高摩擦係数の面構造を設けてもよい。変更或いは追加として、シートベルトとブロック要素との間の摩擦を高めるそのような面構造を、ブロック要素に設けてもよい。
ブロック要素に追加して、レバー体とバックル要素の本体との間に係止連結(ラッチ連結)を設けるのが好ましく、当該係止連結によって、初期位置のレバー体がバックル要素の本体に解放可能に保持され、これによりその初期位置を外れて移動しない。従って、係止連結は、レバー体に作用する規定の最小トルクでレバー体を単に解放するように構成される。
本発明の変更例として、ベルト延在方向に肩ベルト部を張設する規定の力が肩ベルト部に導入されることによって、更にレバー体は、回転軸と交差する方向に延在する移動方向に関し第1の位置から第2の位置へと直線的に移動し、これによりレバー体は、第2の位置において肩ベルト部を付加的に解放(解除)する。
換言すれば、初期位置から最終位置へのレバー体の回転動作に、第1の位置から第2の位置へのレバー体の更なる直線動作が付加されてもよい。この場合、レバー体の回転軸は、バックル要素の挿通開口のうち互いに対向する2つの縁部に移動可能に設けられるのが好ましい。
本発明の更なる実施形態では、可動領域の初期位置から最終位置への動作が可動領域の変形動作からなる。この場合、可動領域は、初期位置においては、肩ベルト部をベルト延在方向に張設する規定の力が肩ベルト部に導入されることによって復帰可能な形態で最終位置に対応した形状へと変形し得る形状をなす。最終位置においては、挿通経路を通るシートベルトの移動がブロックされるように可動領域が変形する。この変形は、塑性変形(非弾性変形)とされ、すなわち当該変形後においては可動領域が変形後の形状(三次元形状)を維持する
可動領域は、好ましくは金属材料によって製造され、肩ベルト部に力が導入されることによって挿通開口を通るベルトの移動がブロックされるように変形し、可動領域は、その
一部がループの形状(「環状体」ともいう)として構成されるのが好ましく、前記ループに、バックル要素の挿通開口が設けられ、当該挿通開口がシートベルトの延在方向に関しループ上の更なる第2の挿通開口に対向する。
このループはまた、第1の挿通開口から離間してベルト延在方向に関し更なる第2の挿通開口の方向へと延在する自由端部を有し、ループ形状の可動領域の当接領域は、第1の挿通開口の縁部によって形成され、シートベルトを偏向するべく当該縁部のまわりにシートベルトが配設される。これにより、肩ベルト部をベルト延在方向に張設する規定の力が肩ベルト部に導入されるとき、当接領域がベルト延在方向と反対方向に移動し、ループのおよび/または可動領域の自由端部が、更なる第2の挿通開口へと押し進み、そこでシートベルトを保持するように、可動領域が構成される。その結果、2つの挿通開口を通るベルトの移動がブロックされる。
本発明の更なる実施形態では、可動領域の当接領域は、可動領域の自由端部の狭所の前面によって形成され、可動領域のループは、当接領域の移動時、すなわち可動領域の初期位置から最終位置への変形時に強く引っ張られるように構成配置されるのが好ましく、これにより2つの挿通開口を通じて延在し、また可動領域のループを通過するシートベルトがループ内で保持される。
本発明の更なる好ましい実施形態では、可動領域は、シートベルトを偏向するための偏向体として構成され、この偏向体は、少なくとも1つの変形要素を介してバックル要素のうちバックル要素のバックルトングに対して静止した部位に連結され、特に、前記部位は可動領域を受けるためのハウジングとされる。
少なくとも1つの変形要素は、肩ベルト部をベルト延在方向に張設する規定の力が肩ベルト部に作用する動作によって、復帰可能な形態で変形するように構成され、可動領域が直線動作方向に関し初期位置から最終位置へと移動する。
本発明の変更例では、変形要素はストラップとして、特にシートメタルストラップとして構成され、このストラップは、ロール状の曲げ動作によって変形し、或いは換言すれば、シートメタルストラップは、ストラップ変形時にストラップ上での位置が変わる湾曲部を有する。
変更例において、可動要素がループとして構成され、可動領域がこのループに係合し、可動領域はその最終位置への動作時にループに沿ってスライド動作し、最終位置への可動領域の動作に対して規定の抗力が加わるように、ループの少なくとも一部が変形する。ループは、可動領域の動作を最終位置において制限するように、可動領域のための止め部を形成するのが好ましい。
更なる実施形態では、変形要素は、細長状に延出するピンとして構成され、この部材は、動作方向と交差する方向に延在する第1延在部と、第1延在部に一体状に連結され、可動領域の動作方向に延在する第2延在部とを備え、当該延在部がピンをバックル要素の一部(ハウジング)に連結し、ピンは、第1延在部とともに、可動領域のうち動作方向と交差する方向に延在する表に見えない形の穴形状の凹部へと挿入されるのが好ましく、またピンは、可動領域の動作に対して規定の抗力を加えるために、可動領域の初期位置から最終位置への動作で、変形により凹部から抜き出る。この場合、前記抗力は、ピンの強度および/またはピン(s)の材料組成によって調整され得る。
更なる実施形態では、少なくとも1つの変形要素は、第1スプリング要素として、すなわち弾性要素として構成され、可動領域の最終位置での動作に対して弾性力を付与する。換言すれば、可動領域の動作がスプリング力(バネ力)と反対方向に生じる。弾性的なスプリング要素を使用することで、バックル要素は、肩ベルト部に作用する力を可逆的に制限する点で有利とされ、また従って繰り返し使用され得る。
可動領域の(通常は一方向の)動作を減衰させるために減衰要素が設けられ、可動領域は、この減衰要素を介してバックル要素のうちバックル要素のバックルトングに対して静止する部位に連結されるのが好ましく、特に前記部位は可動領域を取り囲むハウジングとされる。
必要に応じては、可動領域の解放動作を制御するために、上記開示の変形要素を複数設けてもよい。
更に、本発明の改良においては、変形要素がスプリング要素と減衰要素の両方の性能を兼ね備えてもよい。換言すれば、変形要素が一体状の減衰要素を備える(前記減衰要素は、変形要素および/またはスプリング要素と一体状に構成され得る)。
単一の要素に弾性機能と減衰機能の両方を設けるこのような特徴は、一方では変形要素自体の形状を介して実行及び制御が可能とされ、また他方ではその材料組成を介して実行及び制御が可能とされる。
特に可動領域の解放動作の前にシートベルトの移動をブロックするためには、ロック領域にシートベルトを固定および/または保持するよう、可動領域自体が構成される。変更例として、可動領域から分離され、シートベルトをロック領域に押圧するために、可動領域の動作方向と交差する方向の直線動作でバックル要素の一部に配設される係止要素を設けることも考えられる。この場合、可動領域とは独立して、或いは可動領域によって係止要素を駆動することもまた考えられる。
前述の(分離された)係止要素の(直線動作可能な)配置の変更例として、前記係止要素は、バックル要素の一部に、特にはバックル要素の前記ハウジングに回転可能に設けられるのが好ましく、これによりその第1の位置からその第2の位置への回転が可能とされ、シートベルトの挿通動作をブロックするために係止要素がシートベルトをロック領域に対し押圧する。この場合、係止要素は、当該係止要素の第2の位置において、シートベルトをロック領域に保持するのが好ましく、これによりシートベルトは再び偏向され、すなわち180°までの範囲で偏向されるのが好ましい。
更なる変更例では、変形要素は、肩ベルト部をベルト延在方向に張設する規定の力が肩ベルト部に作用し、また肩ベルト部を介して肩ベルト部のベルト延在方向と反対方向に関し可動領域に作用するとき、更に可動領域の動作方向に関し第1の位置から第2の位置へと直線状に移動可能とされる。
変形要素が第2の位置へと移動するときに、シートベルトがロック領域に保持されるのが好ましい。これは、例えば変形要素自体がシートベルトをロック領域に対し押圧することによって、或いは別個の係止要素を解放しおよび/または前記係止要素を第2の位置へと移動させることによって達成される。
特に好ましくは、変形要素の前述の配置において、第2の位置へと移動した後に変形要素の変形が生じる。
本発明の更なる実施形態では、当接領域は、第1の位置と第2の位置との間を種々移動可能な可動領域に係合し、可動領域は、肩ベルト部をベルト延在方向に張設する力が肩ベルト部に作用することによって、すなわち可動領域が前記力によってその最終位置へと移動する前に、可動領域の方向に関し第1の位置から第2の位置へと移動する。
この場合、当接領域は、(別個の)係止要素を第1の位置から第2の位置へと移動させるために、係止要素に係合してもよく、これにより第1の位置から第2の位置への当接領域の動作が、第1の位置から第2の位置への係止要素の動作をもたらすおよび/または当該動作のきっかけとなる。この場合、当接領域は、少なくとも1つの第2のスプリング要素を介して可動領域に係合するのが好ましい。
一方で、上述の実施形態において、係止要素は可動領域と一体状に構成されるのが好ましく、これによりバックル要素(ロック領域)へのシートベルトの固定および/または保持が可動領域自体によって行なわれる。
ロック領域は、ハウジングのうち可動領域を少なくとも部分的に取り囲む部位とされるのが好ましく、すなわち特には、ハウジングのうち可動領域に対向する内面部分とされる。
可動領域は、バックル要素の本体に連結されるのが好ましく、特に全体として、本体は、本来的に可動領域を受けるために前述のハウジングとされる。
更に、バックル要素の本体においては、バックルトングは、バックル要素の本体から長手延在方向に延出するように構成され、また長手延在方向に関しバックル留め金に挿入されるよう構成配置され、バックルトングはバックル留め金に解放可能に係止される。
本発明の変更例では、バックルトングは、長手延在方向に延在する2つの直線状の脆弱領域を介してバックル要素の本体に連結され、特に全体として、脆弱領域(例えば、材質強度の低い領域或いは穴のあいた(ミシン目のある)領域)は、規定の力が長手延在方向と反対方向にバックルトングに作用するときに長手延在方向に破断するように構成される。この場合、前記の力はバックル留め金によって吸収される。脆弱領域を破断するそのような力は、例えばシートベルトを介してバックル要素へと導入され得る。
バックルトングは、長手延在方向に関する前記脆弱領域の破断によって、効果的に延出(伸長)するのが好ましく、それによって肩ベルト部が更に解放される。原則的には、肩ベルト部のこの更なる解放は、可動領域の初期位置から最終位置への動作に加えて、或いは更なる力制限手段として、脆弱領域の設計によって有効とされる。この場合、脆弱領域を破断するための必要最小限の力は、可動領域の当接領域に作用して、可動領域を初期位置から最終位置へと移動させる前記力よりも大きい。
本発明の更なる変更例では、肩ベルト部に作用する更なるフォースリミッター(力制限装置)が設けられる。このフォースリミッターは、シートベルトがベルト延在方向に引き出されるベルトリトラクタに設けられるのが好ましい。ベルトリトラクタは、ベルト延在方向にシートベルトをプリテンションするよう設けられる。ベルトリトラクタに設けられたフォースリミッターは、シートベルトに作用するベルトフォースを制限する動作を、したがってベルト延在方向に関する肩ベルト部の解放を生じさせ、好ましくはシートベルトの引き出し(解放)によって規定のフォースレベルに抑える。この場合、シートベルトの解放によって、シートベルトの肩ベルト部(肩ベルト)の長さがベルト延在方向に関し好ましくは300mmまで長くなる。
肩ベルト部は、ベルト延在方向に関しベルトリトラクタからバックル要素へと延在する。この場合、シートベルトの肩ベルト部は、更なる別のベルトガイド要素によってベルト延在方向に関し偏向されるのが好ましく、このガイド要素は、好ましくは肩ベルト部偏向要素とされる。
請求項1の前文の特徴のみを備えるシートベルトシステムは、本発明の独立した有利な主要部分であり、従属項2から72および/または前述の開示内容によって有利に改良され得る。この場合、可動領域がバックル要素の最終位置に達する前にシートベルトに固定される構成は必須とされない。
本発明の更なる具体的内容及び利点は、図面を参照しつつ以下に説明する実施形態によって明確化される。
図1には、図1Aに関連して、3点式シートベルトシステム2とともに車両シート3の斜視図が示されている。このシートベルトシステム2は、車体に固定状に設けられ或いは格納されたベルトリトラクタ30内に少なくとも一部が巻き取られたシートベルト10を備え、ベルトリトラクタ30からのシートベルト10のベルト延在方向Vへの引き出しが可能とされる。
シートベルト10が車両シート3に着座した車両乗員Iに装着される場合には、このシートベルト10は、以下のような公知のベルト経路によって延在する構成であり、ベルトリトラクタ30からはじまって、実質的に垂直方向の車両軸zに沿ってベルト延在方向Vに、車両に固定状に設けられた肩ベルト部偏向部材32に向けて車両上方へとシートベルト10が延在し、前記肩ベルト部偏向部材は、垂直方向の車両軸zに沿って高さ調節が可能とされ、前記シートベルトは、この肩ベルト部偏向部材32によって偏向され(ベルと延在方向が変えられ)、これによりベルト延在方向Vに関し垂直方向の車両軸zに沿って、また車両シート上の車両乗員Iの上体を覆うように対角線状に(斜めに)バックル要素1に向けて下方に延在する。
バックル要素1には、(図5から図23に示すように)バックルトング28(「バックルタング」ないし「舌状体」ともいう)が形成されており、当該バックルトングは、車両乗員Iの拘束状態においては、車体に固定されたバックル留め金34に対し、当該バックルトングの長手延在方向27に沿って挿入され、これによりバックル留め金34に対し解放可能(取り外し可能)に固定される。このバックル要素1によって、シートベルト10は、偏向されて車両乗員Iの膝部領域を覆うように延在し、その後それ自体がベルト延在方向Vに関し車両シート3に固定されたアンカーポイント33(留め部)へと案内される。
ベルト偏向装置1は、垂直方向の車両軸zに沿ってシート3に着座した車両乗員Iの腰領域とほぼ同じ高さに配設され、シートベルト10をベルト延在方向Vに関し2つのベルト領域に分割ないし区画し、すなわち、肩ベルト部領域或いは肩ベルト部Sは、ベルトリトラクタ30からはじまって、拘束された車両乗員Iの上体を覆うようにバックル要素1へと対角線状に延在し、また膝ベルト部領域或いは膝ベルト部Lは、バックル要素1からはじまってベルトアンカーポイント33へとベルト延在方向Vに延在する。
ベルトリトラクタ30によって、シートベルト10は車両乗員Iの上体に対し予め張力を付与するプリテンション状態とされ、これにより上体を当接状に押圧して保持する。
例えば頭部衝突の事故の際には、車両長軸xに沿って進行方向と反対方向に車両が減速され、シートベルト10によって車両シート3上に拘束された車両乗員Iは、車両長軸xに沿った車両乗員の慣性力によって、すなわち車両乗員の慣性に対応した力によって、シートベルト10、すなわち肩ベルト部S及び膝ベルト部Lに対して押し付けられる。この力(以下、「荷重」ないし「応力」ともいう)がシートベルト10に作用して、前記シートベルトにベルト延在方向Vの張力(シートベルトを張設する力)が付与される。
シートベルト10に張力を付与する力(張設する力)は、一方でベルトリトラクタ30において、また他方でシートベルトの自在挿通経路を有するバックル要素1ではベルトアンカーポイント33において、実質的に車両および/または車両シート3へと導入される。この場合、ベルトアンカーポイント33に作用する力F’がベルト延在方向Vに延在するのに対して、ベルトリトラクタ30に導入される力はベルト延在方向Vとは反対方向に延在する。
一般的なシートベルトシステム2においてシートベルトに作用する力は、例えばベルトリトラクタ30に設けられたフォースリミッター31によってベルトリトラクタ30においてのみ規制され、シートベルト10とベルト延在方向Vに関して拘束された車両乗員Iとの間の摩擦による連結によって、シートベルト10を張設する力Fが上昇する。この結果、図2に示されるように、ベルト経路の位置(バックル要素30、肩ベルト部偏向要素32、バックル要素1及びアンカーポイント33)を示すベルト延在方向Vに関する力Fの経路は、図2に示すグラフの横軸では、(座標上の)連続線ないし実線に対応している。
車両乗員Iとシートベルト10との間の摩擦連結によって、力Fが特に車両乗員Iの胸部領域Tにおいて上昇し、これにより乗員拘束時に車両乗員Iの上体へと導入された力が、車両乗員Iの丈夫な肩領域S’よりも受傷し易い胸部領域Tにおいて相当に高まる。人間の体の動きにおいて、対応する応力中心距離(レバーアーム:断面に生じる引っ張り力の合力と圧縮力の合力との間の距離)が最大値となるとき、車両乗員の肩領域S’に作用する拘束力Fが車両乗員の拘束に最も重要となることも不利となる。これに対して、車両乗員の胸部領域に作用する拘束力Fは、応力中心距離が小さく、従って車両乗員Iを同様に拘束するために、当該拘束力が肩領域S’に作用する力Fよりも比較的に大きくなければならない。
車両乗員Iの胸部領域Tに作用する拘束力Fを減少させるべく、バックル要素1は、一方では、危険な状態が発生したとき、すなわち乗員拘束の際にはバックル要素1を通じてシートベルト10の乗員をブロックし、他方では、危険な車両状態においてベルト延在方向Vに肩ベルト部Sを張設するバックル要素1上の力Fを制限(「規制」ともいう)する機能を果たす。
その結果、バックル要素1でのベルトフォースの制限によって、ベルト延在方向Vに関し、図2に示されるような破線によるベルトフォースFの経路が達成され、ベルト延在方向Vの肩ベルト部偏向要素32からはじまってベルト延在方向Vにシートベルト10を張設する力Fが減少し、これにより事故の際に車両長軸xに沿って車両乗員Iの上体に導入された力Fは、車両乗員Iの肩部領域S’において胸部領域Tよりも大きくなる。従って、バックル要素1で肩部領域Sの力を制限することによって、事故の際に車両乗員Iの拘束状態が進行し、また同時に車両乗員Iの特に胸部領域Tにおける受傷の可能性が減少する。
図3には、図5から図8に関連して、ベルト延在方向Vにシートベルト10を張設する力を制限するためにバックル要素1を備える図1のシートベルトシステム2が示されている。例えば、車両長軸xに沿って車両が減速されるとき、拘束された車両乗員の慣性力によってシートベルト10にそのような力が導入される。
バックル要素1は、シートベルト10が自在に挿通可能な挿通開口Oを規定するフレーム形状の本体23を有する。バックル要素1の本体23から長手延在方向27にバックルトング28が延出(伸長)し、当該バックルトングは、バックル要素の本体23と同様に平坦状に構成され、当該本体と同一の延在平面にて延在する。このバックルトング28は、長手延在方向27に沿ってバックル留め金34へと挿入可能とされ、挿入されてロックされる。フレーム形状の本体23は、長手延在方向27と交差しつつ互いに対向する、挿通開口Oの2つの縁部13,14を備え、当該縁部には、レバー部材の形態のバックル要素1の可動領域B(「可動体」ともいう)が回転軸12まわりに回転可能(「回動可動」ともいう)に取り付けられ、当該回転軸は、本体23の2つの縁部13,14間でバックルトング28の長手延在方向27と交差状に延在するトーションロッド(ねじれロッド)として構成されている。
バックル要素1の可動領域としてのレバー体Bは、二次元の矩形形状とされ、また回転軸12および/またはレバー体Bのトーションロッド12から、レバー体Bの延在方向17に関し互いに反対側へと延出する第1アーム15及び第2アーム16を備えている。この場合、第1アーム15は、レバー体Bの延在方向17に関するアーム長さが第2アーム16よりも長い構成とされる。レバー体Bは、回転軸12まわりに初期位置から最終位置まで回転可能とされる。これに関しては、トーションロッド12の予め定められたトルクが回転動作に適用され、これによりレバー体Bは、最小トルクを上回った場合にのみ初期位置から最終位置まで回転可能とされる。
レバー体Bの初期位置では、レバー体Bの第1アーム15は、本体23の延在平面から本体23のうち拘束される車両乗員Iとは反対側に延出し、またこれにより本体23および/またはバックル要素1のバックルトング28に対し鋭角状に配設される。このレバー体Bおよび/またはレバー体Bの第1アーム15の初期位置において、ベルト延在方向Vに関し肩ベルト部偏向要素23から離間状に延在し、バックル要素1の本体23の上方で延在するシートベルト10は、レバー体Bの第1アーム15に案内され、ベルト延在方向Vに関し前記レバー体まわりに配設され、これによりシートベルト10は、車両乗員Iの膝部の方向に偏向される。この場合、車両乗員Iに装着されたシートベルト10にベルトリトラクタ30によってプリテンションが作用した状況では、シートベルト10は、レバー体Bの第1アーム15のうち、バックル要素1の本体23から離間してレバー体Bの第1アーム15の当接領域A(「保持領域」ともいう)を形成する細幅ないし狭幅の前面(「最前面」ないし「先端面」ともいう)に当接し保持される。
従って、可動領域Bは、シートベルト10を2つのベルト領域、すなわち当接領域Aからベルト延在方向Vと反対方向に離間状に延在する肩ベルト部Sと、当接領域Aからベルト延在方向Vに離間状に延在し、また本体23の挿通開口Oを通じてベルト延在方向Vにベルトアンカーポイント33まで延在する膝ベルト部Lと、に区画ないし分割する。
シートベルト10をベルト延在方向Vに締め付ける力が当接領域Aを介してレバー体Bに導入され、前記レバー体が図6に示す初期位置から図7に示す最終位置へと移動する。この場合、トーションロッド12は、レバー体Bの初期位置から最終位置への回転動作に対し予め設定されたトルク適用し、これによりレバー体Bは、例えば事故の際の車両の減速の際には、シートベルト10に最小限の力のみが導入されると初期位置から外れて最終位置へと回転する。ベルト延在方向Vにシートベルト10を張設する力が、レバー体Bが初期位置から最終位置まで回転するのに十分である場合には、レバー体Bの第1アーム15は、プリテンション状態のシートベルト10が当接する当接領域Aとともに、肩ベルト部Sのベルト延在方向Vとは反対方向に肩ベルト部偏向要素32の方向に回転し、これにより肩ベルト部Sがベルト延在方向Vと反対方向に解放される。
同時に、レバー体Bの第2アーム16は、初期位置においてはバックル要素1の本体23の延在平面から本体13のうち車両乗員に対向する側において延出し、本体23の方向に回転し、前記第2アームは、レバー体Bの最終位置においては、シートベルト10をその自由端部と、挿通開口Oのうち回転軸12の下方で挿通開口Oを規定するウェブ形状の縁部領域21との間で係止(クランプ)し、これにより挿通開口Oを通るシートベルト10の移動がブロックされる。
その結果、ベルト延在方向VにシートベルトSを張設する力Fのみがバックル要素1で制限されるのに対し、膝ベルト部Lを張設する力は、シートベルトの挿通経路がブロックされることによって一定のレベルに保持される。典型的な衝突態様では、前記の力Fが2.5kNに制限することが可能とされ、これに対して、シートベルト10がバックル要素1を通じて自在に挿通可能とされ、ベルトリトラクタ30でのみ力が制限される場合には、肩ベルト部領域Sに作用するバックル要素1でのFが6kNとされる。
初期位置から最終位置までのレバー体Bの回転動作に追加して、レバー体Bは図8に示されるようにバックルトング28の長手延在方向27と反対方向に第1の位置から第2の位置へと更に直線的に移動するように構成され、第2の位置では、レバー体Bは、車両に装着された状態に対して、第1の位置の場合よりも垂直車両軸zに沿って肩ベルト部偏向要素32に近接するように配設される。従って、レバー体Bの直線的な動作によっても、肩ベルト部Sがベルト延在方向Vに関して解放され、バックル要素1に作用するベルトフォースFが更に制限される。
トーションロッド12は、レバー体Bのこの直線動作のために、ガイド溝12bにそれぞれ1つの自由端12aが配設され、ガイド溝12bは、本体23の2つの縁部13,14において互いに対向し長手延在方向27に延在する。2つのガイド溝12bには、トーションロッド12および/またはレバー体Bが第1の位置から第2の位置へと移動する動作に対し予め定められる抗力ないし付勢力を作用させるスプリング要素が設けられるのが好ましい。
図4には、レバー体Bが第1の位置に配設されたシートベルトシステム2が示されている。ベルト延在方向Vの肩ベルト部Sの解放はまた、レバー体Bの第1アーム15と、ベルト延在方向Vと反対方向に第1アーム15から離間状に延在するベルト肩部Sとで区画される角度Wによっても特徴付けられる。初期位置においては、当接領域A、すなわちベルト延在方向に関する第1アーム15の前面は、レバー体Bが最終位置にある場合よりも肩ベルト部偏向要素32から離間している。その結果、レバー体Bの初期位置では、第1アーム15と肩ベルト部Sとで区画される角度Wは、レバー体Bの第1アーム15が車両乗員および/または肩ベルト部偏向要素32の方向に回転するレバー体Bの最終位置にある場合よりも小さくなる。
図9には、図5から図8に示すバックル要素1の変更例が平面図によって示されており、図5の場合と対比して、図10に示す初期位置から図12に示す最終位置へのレバー体Bの回転動作は、挿通開口Oのウェブ形状の縁部領域21によって規定されるのではなく、断面に関しフレーム形状の本体23とレバー体B、及びその第1アーム15を取り囲むブロック要素22によって規定される。このブロック要素22は、回転軸12に沿って延在する第1及び第2リム22b,22cを有し、第1リム22bがレバー体Bの第1アーム15に当接し、また第2リム22cがレバー体Bの第2アーム16に当接する。
レバー体Bの初期位置では、ブロック要素22の2つのリム22b,22cはそれぞれ、レバー体Bの第1および/または第2アーム15,16から所定距離を隔てて配設されている。レバー体Bがその初期位置から最終位置へと回転する際、レバー体Bの第2アーム16は、第2リム22cに対してガイドされ、またシートベルト10が介在することでブロック要素22の第2リム22cを押圧する。その結果、挿通開口Oを通るシートベルト10の移動がブロックされる。更に、レバー体Bがその最終位置へと回転する際、レバー体Bの第1アーム15は、ブロック要素22の第1リム22bに対してガイドされ、また前記第1リムを押圧し、ブロック要素22および/または第2リム22cが弾性的に変形する。その結果、ブロック要素22は、レバー体Bにその最終位置においてレバー体Bの回転動作に抗したトルクを作用させ、最終位置において前記の回転動作を制限する。
図9から図12に示すバックル要素1の実施形態では、既に図5から図8で参照された場合に対して、レバー体Bが長手延在方向27と反対方向に第1の位置から第2の位置へと直線動作してもよい。一方で、前述の実施形態でのレバー体Bのこの直線動作は、必ずしも必要ではなく、必要に応じて任意に付加される手段とされる。
図5から図8に示すバックル要素1の実施形態と対比して、図9から図12に示すバックル要素の実施形態では、係止連結(ラッチ連結)として構成される解放可能な連結部22aが設けられ、当該連結部によってレバー体Bの第1アーム15は、その初期位置においてバックル要素1の本体23にロックされる。この場合、解放可能な連結部22aは、2つのピン40によって形成され、当該ピンは、対向方向に関し第1アーム15のうち互いに離間する側からレバー体Bの回転軸12に沿って延出し、それぞれ本体23の2つの縁部13,14に設けられた凹部41に係合可能とされ、2つのピン40はレバー体Bの初期位置において凹部41に係合する。従って、係止状のこの連結部22aは、レバー体Bに予め設定された最小トルクが作用したときにのみ第1アーム15のピン40が凹部41から係合解除されるように構成されている。その結果、特にレバー体Bがトーションロッド12を介して本体23に固定状に連結されることがなく、そのかわりに、レバー体Bは、硬質のシャフト12を介して本体23に、すなわち本体23の対向する2つの縁部13,14に配設される。
図13には、図14から図16と関連して、バックル要素1の更なる実施形態が示されており、図5から図12に示す実施形態と対比して、バックル要素1の可動領域Bは、回転可能なレバー体によって形成されるのではなく、バックル要素1の本体23に一体状に連結されて、シートベルト10をベルト延在方向Vに張設する予め設定された力をシートベルト10に導入する可動領域Bによって形成され、初期位置から最終位置へと変形可能とされ、一方では、ベルト偏向装置1を通るシートベルト10の移動がブロックされ、他方では、肩ベルト部Sにおいてベルト偏向装置1に作用する力F、がベルト延在方向Vに関し肩ベルト部Sの解放によって制限される。
バックル要素1は、二次元形状の本体23を備え、上述のように当該本体から長手延在方向27にバックルトング28が延出する。この場合、このバックルトング28は、バックル要素1の本体23の延在平面において延在する。バックル要素1の可動領域Bは、長手延在方向27に延在するバックルトング28に対向して、バックル要素1の本体23の長手延在方向27とは反対方向に単一要素として移動し、また断面形状として、膝ベルト部Lの一部分に沿って膝ベルト部Lのベルト延在方向Vに延在する延出端部25を有するループB’(「環状体」ともいう)を形成する。
シートベルト10の肩ベルト部Sは、肩ベルト部偏向要素32からはじまって、図示しないもののベルト延在方向Vに関しループB’に設けられた挿通開口Oへと延在し、また当該挿通開口を通過し、シートベルト10は、可動領域Bの初期位置において車両床面に対向する当接領域Aとして構成される挿通開口Oの縁部まわりに配設され、またベルトリトラクタ30により生じるプリテンション状態においてこの当接領域Aに当接する。そのように偏向されたシートベルト10は、膝ベルト部Lとして当接領域Aから自由端部25に沿ってループB’の更なる第2の挿通開口O’へと延在し、当該更なる第2の挿通開口は、ベルト延在方向Vに関しておよび/またはループB’の端部25に沿って挿通開口Oと対向する。
可動領域BはループB’からなり、当該ループは、シートベルト10をベルト延在方向Vに張設するように当該シートベルト10に作用する力であって、予め設定される最小値を上回る力が可動領域Bの当接領域Aへと導入される構成とされ、最初にループB’の自由端部25が膝ベルト部Lに沿って更なる第2の挿通開口O’に対しガイドされ、これにより通過する膝ベルト部Lが係止される。その結果、ループB’の2つの挿通開口O,O’を通るベルトの移動全体がブロックされる。
更には、シートベルト10をベルト延在方向Vに張設するベルトフォースによって、当接領域Aは、肩ベルト部偏向要素32に向けておよび/または拘束された車両乗員Iに向けて、すなわち可動要素Bの変形によって、肩ベルト部Sのベルト延在方向Vと反対方向に移動する。この場合の可動要素Bの変形動作は、車両乗員Iおよび/または肩ベルト部偏向要素32の方向に関するループB’の更なる第2の挿通開口O’まわりの回転動作に実質的に合致する。この場合、既に図4に示されたように、肩ベルト部Sはベルト延在方向Vに関して解放され、その結果、バックル要素1の近傍で肩ベルト部Sに作用し、またベルト延在方向Vに作用するベルトフォースFが制限される。
乗員拘束時にシートベルト10に力が作用した結果、可動領域Bの変形は、一方では好ましくは金属材料から製造される可動領域Bの材質構造と同様に、可動領域Bの形状、すなわち実質的にループB’の形状に影響を受ける。特に、その周囲にループB’の回転が生じる領域には低強度素材が用いられ、これによりこの領域で変形が生じる。そのような領域は、例えば可動領域Bを局部的に脆弱化させる挿通開口O,O’によって実現される。
図17から図20には、図13から図16に示すバックル要素1の変更例を示している。この場合、図13から図16に示されるバックル要素1と対比して、可動領域BはループB’の形態として構成され、可動領域Bが初期位置から最終位置へと変形する際に潰れて、当該ループを通じて延在する膝ベルト部Lを係止し、これによりベルト偏向装置1を通るベルトの移動がブロックされる。
これにより、シートベルト10の肩ベルト部Sは、肩ベルト部偏向要素32からはじまって、膝ベルト部Lのベルト延在方向Vに関し、可動領域Bの自由端部25へと延在し、また可動領域Bの初期位置において車両床面に対向して、シートベルト10のための当接領域Aを形成する自由端部25の前面まわりに配設される。シートベルト10は、ベルトリトラクタ30によって生じるプリテンション状態において、当接領域Aに当接し、シートベルト10が当接領域Aで偏向され、2つのベルト領域、すなわち肩ベルト部Sと膝ベルト部Lに区画(分割)され、膝ベルト部Lはベルト延在方向Vに関しバックル要素1のうち当該バックル要素1の本体23に設けられた開口O’’を通じて延在する。挿通開口Oは、膝ベルト部Lのベルト延在方向Vに関し前記挿通開口に対向する更なる第2の挿通開口O’と同様にこの開口O’’に対し一直線上に配置され、また可動領域Bのうち閉じ形状のループB’として構成される部位にそれぞれ設けられる。
ループB’は、ベルト延在方向Vに関しシートベルト10を張設する特定最小値を上回る力によって、その周囲にシートベルト10が配設される当接領域Aが、肩ベルト部Sの延在方向と反対方向に移動するように、可動領域Bの自由端部25の当接領域Aに対して配設され、可動領域Bの端部領域25がループB’を圧縮し、これによりループB’を通過する膝ベルト部Lは、潰されたループB’において圧縮される。その結果、2つの挿通開口O,O’および/またはバックル要素1の本体23の開口O’’を通るベルトの移動がブロックされる。
同時に、可動領域の初期位置から図29に示す最終位置までの可動領域Bの変形によって、当接領域Aは、車両乗員および/または肩ベルト部偏向要素32の方向に移動し、これにより肩ベルト部Sはベルト延在方向に関し解放される。その結果、肩ベルト部Sのベルト延在方向Vに関しバックル要素1の近傍で肩ベルト部Sに作用するベルトフォースFは、上述のように制限される。
初期位置から最終位置までの可動領域Bの変形動作は、可動領域Bの自由端部25が、車両乗員Iおよび/または肩ベルト部偏向要素32の方向に関し、ループB’のうち挿通開口Oを含む領域まわりに回転する回転動作によって実質的に規定される。
図21には、図22及び図23に関連して、乗員拘束時にバックル要素1の近傍において肩ベルト部Sに作用するベルトフォースFを付加的に制限する機構が示されている。この場合、図5から図20に開示されたタイプのバックル要素1の二次元形状の本体23は、長手延在方向27に関し可動領域Bに対向して配設された二次元の領域で折り曲げられ、当該領域は好ましくは金属材料からなり、これにより本体23の前記領域は、第1延在部23aと、第1延在部に平行に延在する折り曲げられた第2延在部23bとに分割され、これら両延在部は、長手延在方向27と交差する方向に延在する湾曲部23cを介して互いに連結されている。
矩形のバックルトング28は、第1延在部23aに接合され、折り曲げられた第2延在部23bと対比して、本体23の第1延在部23a上へと折り曲げられるのではなく、折り曲げ部23bから長手延在方向27に延出し、平坦状のバックルトング28は、折り曲げられた第2延在部23bの延在平面にて延在する。
従って、折り曲げられた第2延在部23bは、長手延在方向27に延在する2つの直線状の脆弱領域29を有し、当該脆弱部は、長手延在方向27に関しバックルトング28の外縁29aに対し一直線上に配設される。この場合、本体23に長手延在方向27とは反対方向に作用する力が接合部としてのバックル留め金34によって吸収されるときに、これら脆弱領域29が長手延在方向27に破断し、これによりバックルトング28は、長手延在方向27に効果的に延出する。
その結果、バックル要素1の本体23は、車両搭載時に比して垂直車両軸zに沿って肩ベルト部偏向要素32に近接し、これにより肩ベルト部Sがベルト延在方向Vに関し解放され、バックル要素1の近傍において肩ベルト部に作用するベルトフォースFが更に制限される。
図24には、バックル要素1の更なる変更例の断面図が示され、バックル要素1の可動領域Bは、ハウジングGに対して動作方向50に直線的に移動可能に構成され、前記ハウジングは、可動領域Bのための受け部(レシーバー)を形成するべく当該可動領域Bを取り囲むように、すなわち好ましくは前記の動作方向50と交差するように構成される。
可動領域Bは、まわりにシートベルト10が配設され、ベルト延在方向に関し特にシートベルト10を180°までの範囲で偏向する偏向体として構成され、可動領域Bのうち、好ましくは凸部構造とされ、動作方向50と交差状に延在するハウジングGのベース51に動作方向50に関して対向する当接領域Aに対して、シートベルト10が当接する。ハウジングG内では、シートベルト10が当接領域Aに当接する部位を除いて、2つのベルト部S,Lが動作方向50に延在する。
可動領域Bを取り囲む壁部がベース51から動作方向Bに延出し、前記壁部は、ベース51に対向する上部開口を規定し、シートベルト10はその肩ベルト部Sが前記上部開口を通じてベルト延在方向VにハウジングG内へと案内され、また(偏向された)膝ベルト部Lが前記上部開口を通じてハウジングG外へと案内され、前記上部開口の縁部には2つのベルト部S,Lのための2つのガイド部が設けられており、これらガイド部は、断面においてそれぞれ2つのベルト部S,Lを取り囲み、膝ベルト部Lのガイド部が湾曲し、これにより膝ベルト部Lは動作方向50と交差する方向に関し偏向される。
バックル固定用のバックル本体(バックル留め金)に挿入されるバックルトング28が、ハウジングGのベース51のうち可動領域Bとは反対側の面から可動領域Bの動作方向50に延出する。このバックルトングは、長手延在方向27への延出構造とされ、可動領域Bの動作方向50に対し一直線上に位置する。バックル本体は、車両シャシー或いは車両シートに取り付けられるように構成されるのが好ましい。
可動領域Bは、第1スプリング要素Dの形態の少なくとも1つの変形要素を介して、また同様に第1スプリング要素D(また従って可動領域B)の動作の減衰(変換)のための減衰要素70を介してハウジングGのベース51に連結される。
危険な状況での必要性により、また減速時の慣性動作によって、シートベルト10で拘束された乗員がシートベルト10に寄りかかると、前記シートベルトにシートベルト10、すなわち肩ベルト部S及び膝ベルト部Lをベルト延在方向Vに張設する力が作用し、当接領域Aを介して可動領域Bに導入された力によって、前記可動領域が動作方向Bに関し、すなわち肩ベルト部Sのベルト延在方向Vに関しベース51に近接した初期位置から最終位置へと移動し、可動領域Bの動作方向50の調節経路の長さは、予め設定された力が動作方向50に作用するときの第1スプリング要素Dのバネ定数によって規定され、肩ベルト部Sに結果的に生じる力を制限する肩ベルト部Sの解放動作に相当する。
肩ベルト部Sのみが解放される(力が制限される)ように、バックル要素1を通るシートベルト10の移動が更にブロックされなければならず、これにより膝ベルト部L(更なるベルト部)の長さが一定になる。この場合、図30,31,32及び33におけるシートベルト10は、バックル要素1のロック領域Cに保持されてもよく、ロック領域Cは、バックル要素1のハウジングGの一領域とされるのが好ましい。一方で、好ましくは、図30〜図33の変更例として、シートベルト10は、可動領域B自体によって、すなわち好ましくは可動領域Bがその最終位置に達する前にバックル要素に保持される。
図30において、ロック領域Cは可動領域Bに対向する壁部52の内面に、すなわち壁部52のうちハウジングGの上部開口に隣接する縁部領域に設けられる。この場合、ロック領域Cに関連する係止要素Kは、動作方向50と交差する方向に関しシートベルト10がロック領域Cに沿ってスライド動作可能な第1の位置から、係止要素Kがシートベルト10をロック領域Cに押圧する第2の位置へと移動可能とされ、これによりシートベルト10がロック領域Cに保持される。この場合、特定の力レベルをこえてシートベルトが滑るないし摺動する、すなわちシートベルトがロック領域Cに沿ってスライド動作するように保持される。係止要素Kの作動は、別個の付加的な駆動装置によって生じるか、或いは係止要素Kの解放及び駆動の両方を行う可動領域Bによって引き起こされる。
図30に示す係止要素Kが直線的に移動可能とされているのに対して、図31の係止要素Kは、2つの位置の間で種々回転動作可能となるようにハウジングGの前記縁部領域に配設され、係止要素Kは、上述のようにその第2の位置において、シートベルト10をロック領域Cに対し押圧する。この場合、係止要素Kの偏向度合いが高まると、ロック領域Cにおいてシートベルト10に導入される係止力が高まる。係止要素Kは、直線的に移動可能とされた(図30に示される)係止要素Kの場合と同様の態様で作動する。
図32に示されるバックル要素1では、図31の場合と対比して、係止要素Kは、ハウジングGの壁部52のうち前述の縁部領域の裏側に当該係止要素が係合するように構成され、当該縁部領域は、壁部52のうち可動領域Bとは反対側の外面から動作方向50と交差する方向に延出するのが好ましく、第2の位置では、係止要素Kは、ベルトの移動をブロックするべく係止要素Kから動作方向50に突出する突出部によってシートベルト10をロック領域Cに対し押圧し、これにより突出部のまわりに配設されるシートベルト10(膝ベルト部L)が180°までの範囲で偏向されるのが好ましい。
図33に示されるバックル要素1では、当接領域Aは、断面が凹凸部として構成され、また少なくとも1つの第2スプリング要素80を介して、可動領域Bのうち当接領域Aの凹状面に対向する凸状面に連結されるように構成されている。従って、当接領域Aは、可動領域Bに対して第1の位置から可動領域Bに近接した第2の位置へと、すなわち少なくとも1つの第2スプリング要素80によって移動可能とされる。事故によって前記シートベルトがベルト延在方向Vに張設され、肩ベルト部Sのベルト延在方向Vと反対方向の力が当接領域Aに付与される場合に、当接領域Aまわりに配設されるシートベルト10によってこの動作が引き起こされる。この場合、当接領域Aは、可動領域Bに近接するその第2の位置へと移動され、これにより第2スプリング要素80が変形した(圧縮された)状態で、可動領域Bを最終位置へと押圧し、可動領域Bに抗力を付与する第1スプリング要素の形態の前述の変形要素Dは、可動領域を初期位置の方向に関しプリテンションする。この場合、第1スプリング要素Dよりも小さい少なくとも1つの第2スプリング要素80のバネ定数によって、衝突の際に当接領域Aに作用するベルトフォースによって可動領域Bが最終位置へと移動する前に、当接領域Aがその第2の位置へと移動する。
従って、当接領域Aは、ロックスイッチとして用いられてもよい。換言すれば、当接領域Aは、その第2に位置へとおよび/または第2の位置で移動する際、上述の係止要素Kのうちの1つの係止要素の動作を引き起こし、および/またはそのような係止要素Kに係合されるように構成されるのが好ましく、当接領域Aは、その第2の位置への移動時に第2の位置への係止要素Kの動作をもたらす。
図25には、図24に示されるバックル要素1の変形例の断面図が示され、図24の場合と対比して、可動領域は、第1スプリング要素および/または減衰要素を介してハウジングGに係合するのではなく、金属製のシート状のストラップとしてのシートメタルストラップDを介して係合する。
このシートメタルストラップDは、動作方向50に関し可動領域Bからバックル要素1のハウジングGのベース51に向けて延出する第1リム59を有し、また湾曲状の連結領域58を介して第2リム57に連結され、当該第2リムは、動作方向50に関し壁部52の縁部領域に向けて延在し、ハウジングGに保持される。
衝突時にシートベルト10で伝達された力によって生じる可動領域Bの衝撃で、シートメタルストラップは、ベース51の近傍の初期位置からハウジングGの上部開口の近傍の最終位置への可動領域Bの動作に対し規定の抗力を加えるべくロール状に曲がり動作する。
初期位置から最終位置への可動領域Bの動作の間に生じるロール状の曲がり動作の間において、連結領域58が上部開口に向けて移動し、これに対応して第1リム59の部位が伸長し、また第2リム57の部位が収縮する。その結果、可動領域Bは、最終位置においては、ロック領域Cへのシートベルト10の固定と同時に肩ベルト部Sの解放(フォースリミット)を引き起こすベース51からの距離が比較的長くなる。
図26及び図27の実施形態では、動作方向50に交差する方向に関し互いに対向する少なくとも2つのシートメタルストラップDが設けられている。
図28には、図25に示すバックル要素1の変更例の部分断面図が示されており、この実施形態では、可動領域Bは、初期位置から最終位置への動作に対して規定の抗力を加えるためにシートメタルストラップDによってバックル要素1のハウジングGに係合されるのではなく、特に金属製のピン(延出ピン)からなる2つの変形要素D,D’によって係合され、当該ピンは、動作方向50と交差する方向に延在する各第1延在部55とともに、可動領域Bのうち表面に見えないように構成されたホール形状(穴形状)の各凹部60,61に挿入され、また各第1延在部55に連結されて動作方向50に延在する第2延在部56を介してそれぞれがハウジングGのベース51に固定される。この場合、2つの凹部60,61が、可動領域Bの複数の対向面に設けられ、当該対向面はそれぞれ壁部52に対面し、また特には対向面同士が互いに平行状に延在する。
シートベルト10によって伝達された、動作方向50に関して可動領域Bに作用する力が作用する際、2つのピンD,D’’の第1延在部55を凹部60,61から引き出すことによって、可動領域Bは、ベース51の近傍の初期位置からハウジングGの上部開口の近傍の最終位置へと移動する。これに関しては、2つのピンD,D’’の第1延在部55の引き出し領域がそれぞれ曲げられ、当該領域はそれぞれ第2延在部56に対して一直線上に配置され、また前記第2延在部が延長される。これにより、可動領域Bの最終位置への動作に対して規定の抗力が加えられ、衝突時に肩ベルト部に作用する力の制限が調整可能とされる。既に開示のおよび/または以下に開示の手段によって、ハウジングGのロック領域Cにシートベルト10を固定することが可能である。
図29には、図28に示す原理の変更例が示されている。この場合、図28の場合に対比して、可動領域Bは、ハウジングG上に2つの変形可能なピンD,D’を介して配設されるのではなく、連続状のループの形態の変形要素Dを介して配設され、当該ループは、特には金属からなり、ベース51から動作方向50に関して可動領域Bへと延在する2つの自由端部59を介してハウジングGのベース51に連結され、可動領域Bのうち互いにオフセットして配設された2つのピン65a,65bによって規定される部位(凹所)に挿入される。これらのピン65a,65bは、ループDが動作方向Bに関し先細りの凸形状となるように、動作方向50と交差する方向に関し互いにオフセットして配設される。ピン65a,65bは、両側での2つの偏向によって、可動領域Bが最終位置へと移動する際にループDを変形させ、前記動作に対し規定の抗力を加え、これにより衝突時に肩ベルト部Sに作用する力の制限の調整が可能となる。既に開示の手段によって、バックル要素1のロック領域Cにシートベルト10を固定することが可能である。
図34では、図25に示すタイプのバックル要素1を備えるシートメタルストラップDが、可動領域Bの動作方向50に関し第1及び第2の位置間を種々に(直線的に)移動可能となるようにハウジングGに付加的に配設されている。当接領域Aに作用する動作方向50(および/または肩ベルト部Sの延在方向Vと反対方向)のベルトフォースに対して、変形要素Dの変形(ロール状の曲がり動作)よりも低い抗力を加えるように、シートメタルストラップDの自由度が設定されるため、変形要素Dの変形前において変形要素Dの直線動作が第2の位置で生じる。これにより、変形要素Dの直線動作によってロック領域Cでシートベルト10をロックすることが可能となる。この場合、ロック領域へのシートベルト10の固定は、変形要素Dによって、すなわち第2の位置のシートベルト10をロック領域Cに対して押圧する前記変形要素によって直接的にもたらされる。第2の位置に配設された変形要素Dを復帰させるため、前記変形要素は、スプリング手段を介してハウジングGに係合する構成であるのが好ましい。好ましくは、変形要素は、(特には成型で)可動領域Bに一体状に連結され、これにより可動領域B自体がシートベルト10をロック領域Cに対して押圧する。
上記開示のバックル要素1では、ハウジングGはシートベルト10用のスロット(ガイド部)を除いては可動領域を完全に取り囲む構成であってもよい。この場合、ハウジングGの上部開口は省略され、すなわち上面および/または壁部が閉鎖されるように構成される。
図1は、肩ベルト部偏向要素を介してベルト延在方向に延在する3点式シートベルトと、シート上のアンカーポイントへのバックル要素を備えた車両シートの斜視図である。 図1Aは、肩ベルト部によって拘束された車両乗員の側面図である。 図2は、車両減速時にベルト延在方向に関しシートベルトに作用する力を示すグラフである。 図3は、初期位置に配置され、肩ベルト部に作用する力を制限する回転レバー体を有するバックル要素を備えた3点式シートベルトシステムのシートベルトの概念図である。 図4は、図3に示すベルト経路であって、図3に示す初期位置から肩ベルト部に導入される力を制限するべくレバー体が肩ベルト部を解放する最終位置まで回転するレバー体の可動領域を有するベルト経路を示す図である。 図5は、バックル要素本体の挿通開口で回転軸まわりに回転可能に配設されたレバー体の可動要素を有するバックル要素の平面図である。 図6は、図5に示すバックル要素の図5中のVI−VI線に沿った部分断面図であって、レバー体が初期位置に配設された状態を示す図である。 図7は、図5中のVI−VI線に沿った部分断面図であって、レバー体が最終位置へと回転された状態を示す図である。 図8は、図5中のVI−VI線に沿った部分断面図であって、レバー体が最終位置に配設されて、更にバックル要素本体に沿って直線的に移動した状態を示す図である。 図9は、図5に示すバックル要素の変更例を示す平面図である。 図10は、図9に示すバックル要素の図9中のX−X線に沿った部分断面図である。 図11は、図9に示すバックル要素の図10中のX−X線に沿った部分断面図であって、レバー体が初期位置外へと回転され、レバー体がシートベルトをブロック要素に対し押圧し、これによりバックル要素を通るベルトの移動がブロックされた状態を示す図である。 図12は、図9に示すバックル要素の図9中のX−X線に沿った部分断面図であって、レバー体が最終位置へと回転した状態を示す図である。 図13は、図5から12に示すバックル要素の変更例を示す更なる平面図であって、初期位置から最終位置まで変形する可動領域を示す図である。 図14は、図13に示す偏向要素の図13中のXIV−XIV線に沿った部分断面図であって、可動領域が初期位置に配設された状態を示す図である。 図15は、図13に示すバックル要素の図13中のXIV−XIV線に沿った部分断面図であって、可動領域の挿通開口を通るベルトの移動がブロックされるように可動領域が変形した状態を示す図である。 図16は、図13に示すバックル要素の図13中のXIV−XIV線に沿った部分断面図であって、可動領域が最終位置へと変形した状態を示す図である。 図17は、図5から16に示すバックル要素の更なる変更例を示す図である。 図18は、図17に示すバックル要素の図17中のXVIII−XVIII線に沿った部分断面図であって、可動領域が初期位置に配設された状態を示す図である。 図19は、図17に示すバックル要素の図17中のXVIII−XVIII線に沿った部分断面図であって、可動領域の2つの挿通開口を通るベルトの移動がブロックされるように可動領域が変形した状態を示す図である。 図20は、図17に示すバックル要素の図17中のXVIII−XVIII線に沿った部分断面図であって、可動領域が最終位置へと変形した状態を示す図である。 図21は、バックル要素本体に破断可能な脆弱領域を介して部分的に連結されたバックルトングを有するバックル要素の前面の平面図である。 図22は、図21に示すバックル要素の図21中のXXII−XXII線に沿った部分断面図である。 図23は、図21に示すバックル要素のうち前面側と反対の裏面側を示す平面図である。 図24は、本発明のバックル要素の更なる実施形態の断面図であって、可動領域がバックル要素の減衰スプリング要素を介してハウジングに連結された状態を示す図である。 図25は、図24に示すバックル要素の変形例の断面図であって、可動領域が、変形可能なシートメタルストラップによってバックル要素のハウジングに固定された状態を示す図である。 図26は、図25に示すバックル要素の変形例の断面図であって、可動領域をバックル要素のハウジングに連結するべく互いに対向する2つのシートメタルストラップが設けられた状態を示す図である。 図27は、図25に示すバックル要素の変形例の部分断面図であって、前面に2つのシートメタルストラップが設けられた状態を示す図である。 図28は、本発明のバックル要素の更なる実施形態の断面図であって、可動要素が変形可能なピンによってハウジングに連結された状態を示す図である。 図29は、図28に示すバックル要素の変形例の部分断面図であって、可動領域が変形可能なシートメタルループを介してハウジングに連結された状態を示す図である。 図30は、図24に示すバックル要素の断面図であって、ベルトの移動をロックするべくクランプ要素が移動可能に設けられた状態を示す図である。 図31は、図30に示すバックル要素の変形例の断面図であって、ベルトの移動をブロックするべくクランプ要素がバックル要素のハウジングに回転可能に設けられた状態を示す図である。 図32は、図31に示すバックル要素の変形例の断面図であって、回転可能なクランプ要素が更にシートベルトを偏向するように設けられた状態を示す図である。 図33は、図24に示すバックル要素の更なる変形例の断面図であって、ベルトの移動をブロックするべくシートベルトの保持領域が可動領域に弾性的に連結された状態を示す図である。 図34は、図25に示すバックル要素の変形例の断面図であって、シートメタルストラップが更にベルトの移動をブロックするべくバックル要素のハウジングに直線移動可能に配設された状態を示す図である。
1 バックル要素
2 シートベルトシステム
3 車両シート
10 シートベルト
12 回転軸(トーションロッド)
12a 自由端
12b ガイド溝
13 第1縁部
14 第2縁部
15 第1アーム
16 第2アーム
21 縁部領域
22 ブロック要素
22a 連結部
22b 第1リム
22c 第2リム
23 本体
23a 第1延在部
23b 第2延在部
23c 湾曲部
25 自由端部
26 縁部
27 長手延在方向
28 バックルトング
29 脆弱領域
29a 外縁
30 ベルトリトラクタ
31 フォースリミッター
32 肩ベルト部偏向要素
33 ベルトアンカーポイント
34 バックル留め金
40 ピン
41 凹部
50 動作方向
51 ベース
52 壁部
55 第1延在部
56 第2延在部
57 第2リム
58 連結領域
59 第1リム
60 凹部
61 凹部
65a ピン
65b ピン
70 減衰要素
80 第2スプリング要素
A 当接領域
B 可動領域
B’ ループ
C ロック領域
D 変形要素
G ハウジング
I 車両乗員
K 係止要素
L 膝ベルト部
O,O’ 挿通開口
O’’ 開口
S 肩ベルト部
S’ 肩領域
T 胸部領域
V ベルト延在方向

Claims (73)

  1. 車両用のシートベルトシステムであって、
    所定のベルト延在方向(V)に延在するシートベルト(10)と、
    前記シートベルト(10)のうち前記シートベルト(10)によって拘束される車両乗員の上体を保持する肩ベルト部(S)と、
    前記シートベルト(10)を、前記肩ベルト部(S)と別のベルト部(L)とに分割するバックル要素(1)と、
    前記バックル要素(1)の可動領域(B)と、
    を備え、
    前記バックル要素(1)は、前記2つのベルト部(S,L)が前記バックル要素(1)から離間しつつ空間上の異なる方向に延在するように、前記ベルト延在方向(V)に前記シートベルト(10)を偏向し、
    前記可動領域(B)は、衝突時において、前記シートベルト(10)が前記バックル要素(1)に沿ってスライド動作する初期位置から、前記シートベルト(10)が前記バックル要素(1)に固定される最終位置へとスライド動作し、前記バックル要素(1)において前記最終位置への到達前に前記可動領域(B)が前記シートベルト(10)を固定し、
    前記シートベルト(10)は、前記可動領域(B)と協働して、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する力が前記肩ベルト部(S)に作用することによって、前記可動領域(B)がその初期位置からその最終位置へと移動可能とされ、また前記可動領域(B)の前記最終位置への移動によって前記肩ベルト部(S)が解放されて前記肩ベルト部(S)に作用する力が制限され、
    前記可動領域(B)自体によって、前記バックル要素(1)に前記シートベルト(10)が固定されることを特徴とするシートベルトシステム。
  2. 請求項1に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記シートベルト(10)を前記バックル要素(1)に固定するために、その最終位置において前記シートベルト(10)介して前記バックル要素(1)を押圧することを特徴とするシートベルトシステム。
  3. 請求項1または2に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、単一部材として構成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記シートベルト(10)を前記バックル要素(1)に固定するために、前記可動領域(B)の最終位置に向かう方向に関し前記シートベルト(10)に力を作用させることを特徴とするシートベルトシステム。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記肩ベルト部(S)に導入される力を制限するために、前記可動領域(B)の前記最終位置への動作によって、前記肩ベルト部(S)のみが解放されることを特徴とするシートベルトシステム。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、初期位置において、当接領域(A)で前記肩ベルト部(S)に当接し、これにより前記可動領域(B)を動かすために前記肩ベルト部(S)に導入された力が当該可動領域に伝達されることを特徴とするシートベルトシステム。
  7. 請求項6に記載のシートベルトシステムであって、
    前記シートベルト(10)を前記ベルト延在方向(V)に偏向するために、前記シートベルト(10)が前記当接領域(A)まわりに配設されることを特徴とするシートベルトシステム。
  8. 請求項6または7に記載のシートベルトシステムであって、
    前記肩ベルト部(S)は、前記ベルト延在方向(V)に関し前記当接領域(A)に向けて延在することを特徴とするシートベルトシステム。
  9. 請求項6から8のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記肩ベルト部(S)の前記ベルト延在方向(V)と反対方向に前記最終位置へと部分的に移動する際、前記当接領域(A)を移動させるように構成され、これにより前記当接領域(A)に当接する前記肩ベルト部(S)が解放されることを特徴とするシートベルトシステム。
  10. 請求項1から9のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックル要素(1)は、前記シートベルト(10)をガイドするための、特には前記シートベルト(10)を偏向するための少なくとも1つの挿通開口(O)を有し、
    前記シートベルト(10)は、前記可動領域(B)の前記初期位置において、前記少なくとも1つの挿通開口(O)を前記ベルト延在方向(V)に通過することが可能であることを特徴とするシートベルトシステム。
  11. 請求項1から10のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックル要素(1)はロック領域(C)を有することを特徴とするシートベルトシステム。
  12. 請求項11に記載のシートベルトシステムであって、
    前記シートベルト(10)は、前記可動領域(B)の前記最終位置において前記ロック領域(C)で保持されることを特徴とするシートベルトシステム。
  13. 請求項10、ないし11または12に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ロック領域(C)は、前記バックル要素(1)のうち前記挿通開口(O)を規定する縁部領域によって形成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  14. 請求項11から13のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記最終位置への移動時に前記ロック領域(C)で前記シートベルト(10)を保持する構成であることを特徴とするシートベルトシステム。
  15. 請求項11から14のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域および/またはロック領域(C)が前記シートベルト(10)と協働し、前記ベルト延在方向(V)と反対方向に前記シートベルト(10)に作用する力が規定のレベルを上回る場合に、前記ロック領域(C)に保持された前記シートベルト(10)が、前記ベルト延在方向(V)と反対方向に相対動作することを特徴とするシートベルトシステム。
  16. 請求項1から15のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記初期位置から前記最終位置へと回転軸(12)まわりに回転動作可能なレバー体として構成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  17. 請求項10ないし16に記載のシートベルトシステムであって、
    バックル要素(G)のうち前記少なくとも1つの挿通開口(O)に隣接する本体(23)にレバー体(B)が回転可能に保持されることを特徴とするシートベルトシステム。
  18. 請求項16ないし17に記載のシートベルトシステムであって、
    前記回転軸(12)は、前記挿通開口(O)の第1縁部(13)から、前記回転軸(12)に沿って前記第1縁部(13)に対向する前記挿通開口(O)の第2縁部(14)へと延在することを特徴とするシートベルトシステム。
  19. 請求項16から18のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記回転軸(12)は、前記初期位置から前記最終位置への前記レバー体(B)の回転に対して規定の抗力を付与するトーションロッドによって形成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  20. 請求項16から19、ないし20のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記レバー体(B)は、前記回転軸(12)に交差する延在方向(17)に延在する少なくとも1つの第1アーム(15)を有することを特徴とするシートベルトシステム。
  21. 請求項6から9のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記当接領域(A)が前記第1アーム(15)に設けられ、前記シートベルト(10)が前記延在方向(17)に関し前記レバー体(B)まわりに配置され、これにより、前記肩ベルト部(S)が、前記当接領域(A)から前記ベルト延在方向(V)と反対方向に離間しつつ延在することを特徴とするシートベルトシステム。
  22. 請求項20ないし21に記載のシートベルトシステムであって、
    前記肩ベルト部(S)の前記ベルト延在方向(V)と反対方向の前記レバー体(B)の前記最終位置への回転時に、前記レバー体(B)の第1アーム(15)は、前記第1アーム(15)の当接領域(A)から離間しつつ延在する前記肩ベルト部(S)とともに回転し、これにより前記肩ベルト部(S)が前記ベルト延在方向(V)に関し解放されることを特徴とするシートベルトシステム。
  23. 請求項20から22のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記レバー体(B)は、前記第1アームに対向して前記回転軸(12)から延出する第2アーム(16)を有することを特徴とするシートベルトシステム。
  24. 請求項20ないし23に記載のシートベルトシステムであって、
    前記第1アーム(15)は、前記延在方向(17)に関して前記第2アーム(16)よりも長い構成であることを特徴とするシートベルトシステム。
  25. 請求項10、ないし23または24に記載のシートベルトシステムであって、
    前記レバー体(B)は、前記レバー体(B)の最終位置において、前記第2アーム(16)と前記挿通開口(O)の縁部領域(21)との間に前記シートベルトを係止することを特徴とするシートベルトシステム。
  26. 請求項25に記載のシートベルトシステムであって、
    前記縁部領域(21)は、前記レバー体(B)の前記最終位置において、前記第2アーム(16)に対する接触部を形成し、これにより前記レバー体(B)が前記最終位置をこえては回転しないことを特徴とするシートベルトシステム。
  27. 請求項17、18から24のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックル要素(1)は、断面に関し前記バックル要素(1)の本体(23)を前記レバー体(B)とともに取り囲む弾性変形可能なブロック要素(22)を有することを特徴とするシートベルトシステム。
  28. 請求項27に記載のシートベルトシステムであって、
    前記シートベルト(10)は、前記レバー体(B)の前記最終位置において前記レバー体(B)と前記ブロック要素(22)との間に係止されることを特徴とするシートベルトシステム。
  29. 請求項27または28に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ブロック要素(22)は、前記レバー体(B)の回転動作を制限するように構成され、これにより前記レバー体(B)が前記最終位置をこえては回転できないことを特徴とするシートベルトシステム。
  30. 請求項17、ないし17に従属の18から29のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記レバー体(B)は、前記初期位置において、特に係止連結された部位である解放可能な連結部(22a)によって前記バックル要素(1)の本体(23)に保持されることを特徴とするシートベルトシステム。
  31. 請求項16、または16に従属の17から30のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記シートベルト(10)が前記可動領域(B)と協働して、前記可動領域(B)は、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する力が前記肩ベルト部(S)に作用することによって、前記回転軸(12)に交差する移動方向(24)に関し第1の位置から第2の位置へと直線動作し、また前記可動領域(B)が前記第2の位置へと移動することによって、前記肩ベルト部(S)が解放され、前記肩ベルト部(S)に作用する力が制限されることを特徴とするシートベルトシステム。
  32. 請求項18ないし31に記載のシートベルトシステムであって、
    前記レバー体(B)の前記回転軸(12)は、前記レバー体(B)の直線動作のために、前記バックル要素の前記挿通開口(O)の2つの縁部(13,14)に移動可能に配設されることを特徴とするシートベルトシステム。
  33. 請求項1から15のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)の前記初期位置から前記最終位置への動作が前記可動領域(B)の変形動作とされることを特徴とするシートベルトシステム。
  34. 請求項1から15、33のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する力が前記肩ベルト部(S)に作用することによって、前記初期位置から前記最終位置へと復帰可能に変形するように変形可能に構成されていることを特徴とするシートベルトシステム。
  35. 請求項34に記載のシートベルトシステムであって、
    前記変形動作は、塑性変形による動作であることを特徴とするシートベルトシステム。
  36. 請求項10、ないし33から35のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記最終位置において、前記挿通開口(O)を通る前記シートベルト(10)の移動がブロックされるように変形することを特徴とするシートベルトシステム。
  37. 請求項33から36のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、その一部がループ(B’)として構成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  38. 請求項10ないし37に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ループ(B’)に前記挿通開口(O)が設けられることを特徴とするシートベルトシステム。
  39. 請求項38に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ループ(B’)に更なる第2の挿通開口(O’)が設けられ、当該挿通開口は、前記ベルト延在方向(V)に関し前記挿通開口(O)と対向するとともに、前記挿通開口(O)からの前記シートベルト(10)を前記ベルト延在方向(V)に関し通過させることを特徴とするシートベルトシステム。
  40. 請求項39に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ループ(B’)の自由端部(25)が、前記ベルト延在方向(V)に関し前記挿通開口(O)から前記第2の挿通開口(O’)の方向に延在することを特徴とするシートベルトシステム。
  41. 請求項6から9、ないし38から40のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記当接領域(A)は、前記挿通開口(O)のうち前記挿通開口(O)に隣接する縁部(26)によって形成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  42. 請求項41に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ループ(B’)は、前記当接領域(A)の移動時に変形し、前記自由端部(25)が前記第2の挿通開口(O’)で前記シートベルト(10)を保持することを特徴とするシートベルトシステム。
  43. 請求項6から9、ないし38から42のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記当接領域(A)は、前記ループ(B’)の自由端部(25)の前面によって形成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  44. 請求項43に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ループ(B’)は、前記当接領域(A)の移動時に強く引っ張られ、これにより前記シートベルト(10)が前記ループ(B’)に保持されることを特徴とするシートベルトシステム。
  45. 請求項1から15のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、少なくとも1つの変形要素(D)を介して前記バックル要素(1)の一部に連結されることを特徴とするシートベルトシステム。
  46. 請求項45に記載のシートベルトシステムであって、
    前記少なくとも1つの変形要素(D)は、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する規定の力が前記肩ベルト部(S)に作用することによって復帰可能に変形し、これにより前記可動領域(B)が前記初期位置から前記最終位置へと移動することを特徴とするシートベルトシステム。
  47. 請求項46に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記初期位置から前記最終位置へと所定の動作方向(50)に移動することを特徴とするシートベルトシステム。
  48. 請求項45から47のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記変形要素(D)は、特にシートメタルストラップとされるストラップとして構成され、当該ストラップはロール曲げによって変形することを特徴とするシートベルトシステム。
  49. 請求項45から47のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記変形要素(D)がループとして構成され、当該ループに前記可動領域(B)が連結され、前記可動領域(B)は、前記最終位置への移動時に前記ループに沿ってスライド動作し、前記可動領域(B)の前記最終位置への動作に対し規定の抗力を付与するべく、前記ループの少なくとも一部が変形することを特徴とするシートベルトシステム。
  50. 請求項49に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ループは、前記可動領域(B)の前記最終位置での動作を制限することを特徴とするシートベルトシステム。
  51. 請求項45、ないし46または46に記載のシートベルトシステムであって、
    前記変形要素(D)は、延出ピンとして構成され、当該延出ピンは、前記動作方向(50)と交差して延在する第1延在部(55)と、前記第1延在部に連結されて前記動作方向(50)に延在するとともに、前記延出ピン(D)を前記バックル要素(1)の一部に連結させる第2延在部(56)と、を備えることを特徴とするシートベルトシステム。
  52. 請求項51に記載のシートベルトシステムであって、
    前記延出ピン(D)は、前記可動領域(B)のうち前記動作方向(50)と交差して延在する凹部(60)に前記第1延在部(55)が挿入されることを特徴とするシートベルトシステム。
  53. 請求項51または52に記載のシートベルトシステムであって、
    前記第1延在部(55)は、前記可動領域(B)の前記初期位置から前記最終位置への動作の間に、前記可動領域(B)の前記初期位置から前記最終位置への動作に対して規定の抗力を付与するために、変形によって前記凹部(60)から引き出されることを特徴とするシートベルトシステム。
  54. 請求項45または46に記載のシートベルトシステムであって、
    少なくとも1つの変形要素(D)は、前記可動領域(B)の前記最終位置への動作に対し復帰トルクを付与する第1スプリング要素によって構成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  55. 請求項54に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックル要素(1)の減衰要素(70)が前記第1スプリング要素(D)の振動を減衰させることを特徴とするシートベルトシステム。
  56. 請求項45から55のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    更なる第2の変形要素(D)を備え、当該変形要素は、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する規定の力が前記肩ベルト部(S)に作用することによって復帰可能に変形し、これにより前記可動領域(B)が前記初期位置から前記最終位置へと移動することを特徴とするシートベルトシステム。
  57. 請求項45、ないし55または55に従属の56に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は前記減衰要素(70)を介して前記バックル要素(1)の一部に連結されることを特徴とするシートベルトシステム。
  58. 請求項45または46、ないし47または47に従属の48に記載のシートベルトシステムであって、
    前記変形要素(D)は、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する規定の力が前記肩ベルト部(S)に作用する際、更に第1の位置から第2の位置へと動作方向(B)に直線動作するように構成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  59. 請求項11から15、ないし58のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記変形要素(D)が前記第2の位置へと移動する際に、前記シートベルト(10)が前記ロック領域(C)に保持されることを特徴とするシートベルトシステム。
  60. 請求項58または59に記載のシートベルトシステムであって、
    前記変形要素(D)は、前記バックル要素(1)の一部に移動可能に設けられ、前記変形要素(D)の前記第2の位置への移動後に前記変形要素(D)の変形が生じることを特徴とするシートベルトシステム。
  61. 請求項6から9、ないし45から57に記載のシートベルトシステムであって、
    前記当接領域(A)が第1の位置と第2の位置との間を移動可能な前記可動領域(B)に係合し、前記当接領域(A)は、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する力が前記肩ベルト部(S)に作用することによって、前記可動領域(B)が前記力によって前記最終位置へと移動する前に前記第1の位置から前記第2の位置へと移動することを特徴とするシートベルトシステム。
  62. 請求項61に記載のシートベルトシステムであって、
    前記当接領域(A)は、少なくとも1つの第2スプリング要素(80)を介して前記可動領域(B)に係合することを特徴とするシートベルトシステム。
  63. 請求項45から62のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックル要素(1)の一部が、少なくとも1つの第2スプリング要素(80)を介して前記可動領域(B)に係合することを特徴とするシートベルトシステム。
  64. 請求項11から15、ないし63のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    ハウジング(G)にロック領域(C)が設けられることを特徴とするシートベルトシステム。
  65. 請求項33から64のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記可動領域(B)は、前記バックル要素(1)の本体(23)に連結されることを特徴とするシートベルトシステム。
  66. 請求項64ないし65に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ハウジング(G)によって本体が形成されることを特徴とするシートベルトシステム。
  67. 請求項65または66、また17または17に従属の18から32のいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックル要素(1)は、前記バックル要素(1)の本体(23)から長手延在方向(27)に延出するバックルトング(28)を有することを特徴とするシートベルトシステム。
  68. 請求項67に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックル要素(1)の本体(23)に前記バックルトング(28)に関連する少なくとも1つの脆弱領域(29)が設けられ、当該脆弱領域は、前記バックルトング(28)に長手延在方向(27)と反対方向に規定の力が作用したとき、長手延在方向(27)に破断することを特徴とするシートベルトシステム。
  69. 請求項68に記載のシートベルトシステムであって、
    前記バックルトング(28)は、前記少なくとも1つの脆弱領域(29)が長手延在方向(27)に破断することによって延出し、これにより前記肩ベルト部(S)が解放されることを特徴とするシートベルトシステム。
  70. 請求項1から69のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    ベルトリトラクタ(30)内に前記肩ベルト部(S)の少なくとも一部が配設され、前記ベルトリトラクタ(30)から前記ベルト延在方向(V)に前記シートベルトが引き出し可能とされることを特徴とするシートベルトシステム。
  71. 請求項70に記載のシートベルトシステムであって、
    前記ベルトリトラクタ(30)にフォースリミッターが設けられ、当該フォースリミッターは、前記肩ベルト部(S)を前記ベルト延在方向(V)に張設する規定の力が前記肩ベルト部(S)に作用するときに、前記肩ベルト部(S)に作用する力を制限することを特徴とするシートベルトシステム。
  72. 請求項1から71のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    前記肩ベルト部(S)は、特に肩ベルト部偏向要素の形態の更なるベルトガイド要素(32)を介して、前記バックル要素(1)に向けて前記ベルト延在方向(V)に延在することを特徴とするシートベルトシステム。
  73. 請求項1から72のうちのいずれか一項に記載のシートベルトシステムであって、
    必要により拘束された車両乗員の膝部領域を保持する膝ベルト部(L)の形態の更なるベルト部が前記肩ベルト部(S)に連結された構成であることを特徴とするシートベルトシステム。
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