JP5829144B2 - タングおよびこれを用いたシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルト装置に用いられかつシートベルトに摺動可能に支持されるとともに、車体等に固定されたバックルに係合されるタングおよびこれを用いたシートベルト装置の技術分野に関するものである。
従来、自動車等の車両シートに付設されているシートベルト装置においては、衝突時等の車両に通常時より大きな減速度が作用した緊急時(以下、単に緊急時という)に、乗員がシートベルトにより拘束される。この種のシートベルト装置として、一般に3点式シートベルト装置が広く知られ、多用されている。周知の一般的な3点式シートベルト装置では、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトはベルトガイドアンカーでガイドされ、その先端が車体に固定される。ベルトガイドアンカーでガイドされたシートベルトには、タングが摺動可能に支持されている。その場合、シートベルトはタングの細長いシートベルト挿通孔に摺動可能に挿通される。そして、タングが車体に固定されたバックルに係合されることで、シートベルトが乗員に装着されるようになっている。
シートベルトが乗員に装着された状態では、ベルトガイドアンカーとタングとの間のシートベルトが乗員の肩および胸に装着されるショルダーベルトとして機能し、また、車体に固定された一端とタングとの間のシートベルトが乗員のラップ(腰)に装着されるラップベルトとして機能する。前述の緊急時には、シートベルトリトラクタのロック機構が作動してシートベルトの引き出しが阻止されることにより、ショルダーベルトで乗員の肩および胸が拘束され、またラップベルトで乗員の腰が拘束される。
ところで、このようなシートベルト装置においては、一般に、緊急時にシートベルトリトラクタのロック機構が作動してシートベルトの引き出しが阻止されても、乗員の慣性力でラップベルトが若干伸びることがある。このため、ラップベルトによる乗員の拘束が効果的に行われ難くなる。
そこで、シートベルトの通常操作時にはシートベルトとタングのシートベルト摺動面との間の摩擦が小さくされることで、シートベルトがタングに対して滑らかに摺動し、緊急時にはシートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦が大きくされることで、シートベルトがラップベルト側に移動し難くなるようにしたタングが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のタングでは、タングのシートベルト挿通孔のシートベルト摺動面に、シートベルト挿通孔の長手方向にほぼ直線状に連続して伸びる多数の軸方向溝とシートベルト挿通孔の長手方向とほぼ直交する方向に連続して伸びる多数の周方向溝とが設けられる。その場合、各軸方向溝および各周方向溝は細長いシートベルト挿通孔のシートベルト摺動面の長手方向全領域に設けられている。そして、シートベルトの通常操作時には、シートベルトが軸方向溝と周方向溝とで形成される凸部の先端を実質的に摺動するようにしてシートベルトとタングのシートベルト摺動面との間の摩擦が小さくされる。これにより、シートベルトの通常操作時にはシートベルトがタングに対して滑らかに摺動する。また緊急時には、乗員の慣性力でシートベルトがタングの両側において引っ張られることで、シートベルトの張力が増大する。すると、シートベルトが増大する張力で軸方向溝と周方向溝とにめり込むため、シートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦が大きくなる。これにより、緊急時にはシートベルトがラップベルト側に移動し難くなりラップベルトの伸出しが抑制される。このように、緊急時にラップベルトの伸出しが抑制されるこ
とで、ラップベルトによる乗員の拘束性が高められる。
また、特許文献1には、シートベルト挿通孔の長手方向にほぼ直線状に連続して伸びる複数の突条がシートベルト摺動面に、このシートベルト摺動面から突出しかつ周方向に所定の間隔を置いて設けられる。これらの突条により、シートベルトの通常操作時と緊急時とでシートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦を変化させることが開示されている。その場合、シートベルトの通常操作時には、シートベルトが各突条の表面のみを摺動することで、シートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦が小さくなる。また、緊急時には増大するシートベルトの張力で各突条がラップベルト側に倒れて、シートベルトがシートベルト摺動面の他の部分の表面でも摺動することで、シートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦が大きくされる。
更に、特許文献1には、シートベルト摺動面から突出する複数の樹脂部材を設け、これらの樹脂部材により、シートベルトの通常操作時と緊急時とでシートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦を変化させることが開示されている。その場合、シートベルトの通常操作時には、シートベルトが各樹脂部材の表面のみを摺動するようにしている。これにより、シートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦が小さくなる。また、緊急時には増大するシートベルトの張力で各樹脂部材が潰れるかあるいは切断されて、シートベルトがシートベルト摺動面の他の部分の表面でも摺動するようにしている。これにより、シートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦が大きくなる。
特開2009−166586号公報。
ところで、特許文献1に記載のタングでは、シートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦に大きく関与する軸方向溝が、シートベルト摺動面のシートベルト挿通孔の長手方向の全面にほぼ直線状に連続して形成されている。このため、緊急時にシートベルトの張力が増大したとき、シートベルトがほぼ直線状の軸方向溝内に効果的にめり込み難くなる。したがって、この軸方向溝によっては、緊急時にシートベルトとシートベルト摺動面との間に大きな摩擦を効果的に得ることは難しい。
また、突条も前述の軸方向溝と同様に、シートベルト摺動面のシートベルト挿通孔の長手方向の全面にほぼ直線状に連続して形成されている。このため、緊急時にシートベルトの張力が増大したとき、突条がシートベルトに効果的に食い込み難くなる。したがって、この突条によっても緊急時にシートベルトとシートベルト摺動面との間に大きな摩擦を効果的に得ることは難しい。しかも、緊急時に突条が倒れて、シートベルトが通常のシートベルト摺動面に接触するだけであるので、シートベルトとシートベルト摺動面との間に大きな摩擦がより効果的に得ることは難しい。更に、シートベルト摺動面に突出して設けられる樹脂部材は、緊急時に単に潰れるかあるいは切断されるように形成されている。このため、この樹脂部材も緊急時に潰れるかあるいは切断されて、シートベルトが通常のシートベルト摺動面に接触するだけであるので、シートベルトとシートベルト摺動面との間に大きな摩擦がより効果的に得ることは難しい。したがって、特許文献1に記載のタングでは、緊急時にラップベルトの伸出しの一定の抑制効果は得られるものの、緊急時にラップベルトの伸出しを更に効果的に抑制するための余地がある。
また、緊急時にシートベルトの張力が増大したとき、シートベルトが軸方向溝内へめり込んだり、あるいは突条がシートベルトへ食い込んだりしても、シートベルトの強度が増
大した張力を支持することができるように保持される必要がある。
更に、シートベルトの通常操作時には、シートベルトがタングの細長いシートベルト挿通孔に挿通される際に捩れ難くされてシートベルトとシートベルト摺動面との間の摩擦が小さくなるようにすることが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、通常時にはシートベルトに対してできるだけ滑らかに摺動可能にするとともに、緊急時にはラップベルトの伸出しをより効果的に抑制しつつシートベルトの強度を保持して、シートベルトによる乗員の拘束性およびシートベルトの操作性をともに更に一層向上することのできるタングおよびこれを用いたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明に係るタングは、シートベルトに摺動可能に支持されかつ前記シートベルトをショルダーベルトとラップベルトに区画するとともに、バックルに係合可能な係合部を有するタングにおいて、前記係合部と直交または略直交する方向に長く設けられて前記シートベルトが挿通されるシートベルト挿通孔と、前記シートベルト挿通孔の一部を形成するとともに前記シートベルトが摺動するシートベルト摺動面を有するシートベルト摺動部とを有し、前記シートベルト摺動部が、前記シートベルト摺動面に設けられた所定数の凹部を有するとともに、前記凹部内に互いに独立して設けられた所定数の突部を有し、前記シートベルト摺動面が、前記シートベルト挿通孔の長手方向に沿いかつ前記ショルダーベルト側に配設されたショルダーベルト側シートベルト摺動面を少なくとも有し、前記ショルダーベルト側シートベルト摺動面が、前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向の距離が最小となる位置に関し前記ショルダーベルト側から前記ラップベルト側に延設されて、前記ショルダーベルト側シートベルト摺動面の一部が前記距離が最小となる位置より前記ラップベルト側に位置しており、前記凹部が複数設けられており、前記シートベルト摺動面が、前記複数の凹部間に前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向に配設された中間シートベルト摺動面を有することを特徴としている。
また、本発明に係るタングは、前記凹部の、前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向の外周面の横断面形状が円弧状に形成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るタングは、前記シートベルト摺動面が、前記シートベルト挿通孔の長手方向に沿いかつ前記ラップベルト側に配設されたラップベルト側シートベルト摺動面を有することを特徴としている。
更に、本発明に係るタングは、前記シートベルト摺動面が、前記シートベルト挿通孔の長手方向の両端部に前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向に配設された第1および第2の端部シートベルト摺動面を有することを特徴としている。
更に、本発明に係るタングは、前記突部が、いずれも、前記凹部から前記シートベルト摺動面より外側に突出しないように設けられることを特徴としている。
更に、本発明に係るタングは、前記突部の先端が略球面形状に形成されていることを特徴としている。
一方、本発明に係るシートベルト装置は、シートベルトと、このシートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、このタングが挿入係合されるバックルとを少なくとも備え、前記タングを前記バックルに挿入係合することで前記シートベルトが乗員に装着されるシートベルト装置において、前記タングが前述の本発明のタングのいずれか1つからなることを特徴としている。
このように構成された本発明に係るタングによれば、シートベルト摺動面に所定数の凹部を設けるとともに、当該凹部内に所定数の突部を設けている。これにより、通常時にはシートベルトに加えられる張力が小さいので、このときにはシートベルトは実質的にシートベルト摺動面を摺動する。したがって、タングに対するシートベルトの摺動を滑らかにすることが可能となる。その結果、通常時のシートベルトの操作性を効果的に良好にすることができる。また、緊急時にはシートベルトに加えられる張力がかなり大きくなるので、このときにはシートベルトが凹部内に進入して突部がシートベルトに食い込む。したがって、シートベルトがラップベルト側に伸び出そうとする際、突部によるシートベルトに対するグリップ力(摩擦力)で、シートベルトのラップベルト側への移動を効果的に抑制することができる。その結果、緊急時においてラップベルトの伸び出しを効果的に抑制して、ラップベルトによる乗員の拘束をより効果的に行うことが可能となる。
特に、シートベルト摺動面に設けられる凹部におけるシートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向の外周面の横断面形状が円弧状に形成されることで、通常時にはタングに対するシートベルトの摺動を更に効果的に滑らかにすることができ、また、緊急時にはラップベルトによる乗員の拘束を更に一層効果的に行うことが可能となる。
また、シートベルト挿通孔の長手方向に沿って配設されたショルダーベルト側シートベルト摺動面が、シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向の距離が最小となる位置に関しショルダーベルト側からラップベルト側に延設され、ショルダーベルト側シートベルト摺動面の一部が前述の距離が最小となる位置よりラップベルト側に位置される。これにより、シートベルト摺動面に凹部が設けられても、シートベルトを凹部が存在しない滑らかなシートベルト挿通孔の最小幅の部分に通過させることが可能となる。したがって、シートベルトの反転が抑制され、シートベルトを捩れ難い状態に保持することができる。これにより、通常時のシートベルトのタングに対する摺動を容易にかつ滑らかにでき、通常時のシートベルトの操作性を更に一層良好にすることができる。
更に、シートベルト摺動面が、シートベルト挿通孔の長手方向の両端部にシートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向に配設された第1および第2の端部シートベルト摺動面を有する。更には、凹部が複数設けられるとともに、シートベルト摺動面が、これらの複数の凹部間に、シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向に配設された中間シートベルト摺動面を有する。これにより、通常時のシートベルトのタングに対する摺動を容易にかつ滑らかにでき、通常時のシートベルトの操作性を更に良好にすることができる。
更に、突部が、いずれも、凹部からシートベルト摺動面より外側に突出しないように設けられる。これにより、通常時にはシートベルトは突部に接触しないか突部に接触しても小さな力で接触するかして、実質的にシートベルト摺動面を摺動する。したがって、タングに対するシートベルトの摺動を更に効果的に滑らかにすることが可能となる。また、緊急時にはシートベルトが凹部内に進入するので、突部がシートベルトに食い込むようになる。したがって、シートベルトがラップベルト側に伸び出そうとする際、突部によるシートベルトに対するグリップ力(摩擦力)で、シートベルトのラップベルト側への移動を効果的に抑制することができる。これにより、緊急時においてラップベルトの伸び出しを効果的に抑制して、ラップベルトによる乗員の拘束をより効果的に行うことが可能となる。
更に、各突部の各先端がそれぞれ球面状とされることで、シートベルトの強度、緊急時に各突部からそれぞれシートベルトに加えられる比較的大きな力を支持することが可能な強度にすることが可能となる。
一方、本発明のタングを用いたこの例のシートベルト装置によれば、通常時のシートベルトのタングに対する摺動を容易にかつ滑らかにできるとともに、緊急時のラップベルトの伸び出しを効果的に抑制でき、しかもシートベルトの強度を緊急時に各突部から加えられる力を支持可能な強度に保持できるので、乗員によるシートベルトの装着性およびシートベルトによる乗員の拘束性を、ともに、より一層向上することができる。
本発明にかかるシートベルト装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。 (A)は図1に示す例のシートベルト装置に用いられている本発明のタングの実施の形態の一例を示す正面図、(B)は図2(A)におけるIIB−IIB線に沿う断面図、(C)は(A)に示すタングの裏面図である。 (A)は図2に示す例のタングのシートベルト摺動部の正面図、(B)は(A)における下面図である。 図2(B)におけるIV部の部分拡大断面図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明にかかるシートベルト装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置は、基本的には従来公知の三点式シートベルト装置と同じである。図中、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍の車体に配設されたシートベルトリトラクタ、4はシートベルトリトラクタ3に引き出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー5が車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト、6はシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするベルトガイドアンカー、7はこのベルトガイドアンカー6からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング、8は車体の床あるいは車両シート2に固定されかつタング7が係脱可能に挿入係止されるバックルである。このシートベルト装置1におけるシートベルト4の装着操作および装着解除操作も、従来公知のシートベルト装置と同じである。
そして、シートベルトの非装着時では、タング7がバックル8に係合されず、シートベルト4はその全量(具体的には、シートベルトリトラクタ3がシートベルト4を何らの支障もなく巻取り可能な量)をシートベルトリトラクタ3に巻き取られている。また、シートベルト4の乗員への装着時では、図1に示すようにシートベルト4はシートベルトリトラクタ3から所定量引き出される。そして、タング7がバックル8に係合されるとともにシートベルト4の弛みが除去されることで、シートベルト4が乗員に装着される。
シートベルト4の乗員への装着状態において、車両の通常走行時に車両に加えられる減速度に比べてはるかに大きな減速度が車両に加えられない通常時は、シートベルト4は通常のベルト引出し速度で自由に引出し可能であるとともに、シートベルト4から手を放すと余分に引き出された分、シートベルトリトラクタ3に巻き取られる。その場合、ベルトガイドアンカー6とタング7との間のシートベルト4の部分が乗員の肩および胸を拘束するショルダーベルト9であり、ベルトアンカー5とタング7との間のシートベルト4の部分が乗員の腰および脚を拘束するラップベルト10である。
また、シートベルト4の装着状態において、緊急時はシートベルトリトラクタ3がシートベルト4の引出しをロックし、シートベルト4は乗員を拘束する。なお、この例のシートベルトリトラクタ3は、一般のシートベルトリトラクタと同様に、シートベルト4が通常のベルト引出し速度よりかなり速いベルト引出し速度で引き出されたときも、シートベ
ルト4の引出しをロックするようになっている。また、シートベルトリトラクタ3は、図示しないがプリテンショナーおよびエネルギ吸収(EA)機構を備えることもできるし、また、これらのプリテンショナーおよびEA機構は省略することもできる。
図2(A)はこの例のシートベルト装置に用いられている本発明のタングの実施の形態の一例を示す正面図、図2(B)は図2(A)におけるIIB−IIB線に沿う断面図、図2(C)は図2(A)に示すタングの裏面図である。
図2(A)ないし(C)に示すように、この例のタング7は、乗員がタング7をバックル8に係合するために把持する把持部11とバックル8に挿入係合される係合部12とを有する。また、タング7はT字状の金属プレート13を有する。この金属プレート13は、その一部が係合部12を形成するとともに他の一部が把持部11に対応する部分を形成する。そして、金属プレート13の把持部11に対応する部分の一部が樹脂で被覆した樹脂モールド部14からなっている。金属プレート13の係合部12にはバックル8に係合可能な矩形状の係合孔15が形成されている。
また、把持部11には、シートベルト4が挿通されるシートベルト挿通孔16が形成されている。このシートベルト挿通孔16は係合部12と直交または略直交する方向に長く形成されるとともに、このシートベルト挿通孔16の長手方向と直交または略直交する方向の横断面形状が略V字状に形成されている。その場合、シートベルト挿通孔16の長手方向で係合部12側の側縁16aは樹脂で形成されているとともに、シートベルト挿通孔16の長手方向で係合部12側と反対側の側縁16bは、一部が樹脂で形成されかつ残部が金属プレート13で形成されている。そして、このシートベルト挿通孔16の側縁を形成する金属プレート13は、シートベルト4が摺動するシートベルト摺動部17となっている。
図3(A)および(B)に示すように、シートベルト摺動部17はシートベルト摺動面18を有しており、このシートベルト摺動面18は、シートベルト挿通孔16の長手方向と直交する方向の横断面が略半円の円弧状の滑らかな湾曲面に形成されている。また、このシートベルト摺動部17のシートベルト摺動面18には、2つの同じ大きさで同じ形状の第1および第2凹部19.20が形成されている。これらの第1および第2凹部19.20の外周面21(各凹部の底面)も、シートベルト挿通孔16の長手方向と直交する方向の横断面の形状がシートベルト摺動部17のシートベルト摺動面18の円弧と同心円の円弧状に形成されている。つまり、第1および第2凹部19.20は、シートベルト挿通孔
16と直交または略直交する方向の横断面形状が円弧状に形成されているとともに、シートベルト挿通孔16方向に矩形状に形成されている。そして、第1および第2凹部19.
20はシートベルト挿通孔16方向に整列されて配設されている。なお、第1および第2凹部19.20の大きさおよび形状はいずれも互いに異なるように形成することもできる
そして、第1および第2凹部19.20により、シートベルト摺動面18は、シートベ
ルト挿通孔16の長手方向(図3(A)、図3(B)において左右方向)に沿いかつショルダーベルト9側に配設されたショルダーベルト側シートベルト摺動面22、シートベルト挿通孔16の長手方向に沿いかつラップベルト10側に配設されたラップベルト側シートベルト摺動面23、第1および第2凹部19.20間でかつショルダーベルト側シート
ベルト摺動面22とラップベルト側シートベルト摺動面23との間に、シートベルト挿通孔16の長手方向と直交する方向に沿って配設された中間シートベルト摺動面24、第1凹部19の中間シートベルト摺動面24と反対側でかつショルダーベルト側シートベルト摺動面22とラップベルト側シートベルト摺動面23との間に、シートベルト挿通孔16の長手方向と直交する方向に沿って配設された第1の端部シートベルト摺動面25、第2凹部20の中間シートベルト摺動面24と反対側でかつショルダーベルト側シートベルト摺動面22とラップベルト側シートベルト摺動面23との間に、シートベルト挿通孔16
の長手方向と直交する方向に沿って配設された第2の端部シートベルト摺動面26を有する。
第1および第2凹部19.20には、それぞれ、所定数の突部27が互いに独立して点
状に設けられている。その場合、この例ではこれらの突部27は、シートベルト挿通孔16の長手方向と直交または略直交する方向である第1の方向(図3(A),(B)におい
て上下方向)に5列に、またシートベルト挿通孔16の長手方向である第2の方向(図3(A),(B)において左右方向)に3列に配設されている。これらの第1および第2の
方向の突部27の配列の数は図示例に限定されるものではなく、任意に設定することができる。
図4に示すように、第1および第2凹部19,20内の各突部27は、すべて同じまた
は略同じ大きさの円錐または略円錐形状に形成されている。その場合、各突部27の頂点(先端)は略球面状(断面円弧状)とされているとともに、シートベルト摺動部17のシートベルト摺動面18より第1および第2凹部19,20内に位置している。つまり、各
突部27は、いずれも、第1および第2凹部19,20内からシートベルト摺動面18よ
り外側に突出しないように設けられる。
ショルダーベルト側シートベルト摺動面22の幅(シートベルト挿通孔16の長手方向と直交する方向の長さ)は、ラップベルト10側のラップベルト側シートベルト摺動面23の幅よりかなり幅広に形成されている。また、ショルダーベルト側シートベルト摺動面22は、シートベルト挿通孔16の係合部12側の側縁16aと対向している。この側縁16aはシートベルト挿通孔16の長手方向と直交する方向の横断面が略半円の円弧状の滑らかな湾曲面に形成されている。そして、ショルダーベルト側シートベルト摺動面22は、このショルダーベルト側シートベルト摺動面22の円弧の中心C1(つまり、シートベルト摺動面18の円弧の中心)と側縁16aの円弧の中心C2とを結ぶ仮想直線(法線)αに関しショルダーベルト9側からこの仮想直線αを通ってラップベルト10側に延設されている。換言すると、ショルダーベルト側シートベルト摺動面22はショルダーベルト側シートベルト摺動面22と側縁16aとの間の距離(つまり、シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向の距離)が最小となる位置に関しショルダーベルト9側からラップベルト10側に延設されて、ショルダーベルト側シートベルト摺動面22の一部22aが前述の距離が最小となる位置よりラップベルト10側に位置している。
したがって、シートベルト挿通孔16の最小幅の部分(仮想線α上の部分;シートベルト挿通孔16と直交する方向の長さの最短部分)には第1および第2凹部19,20が位
置しなく、このシートベルト挿通孔16の最小幅の部分では、滑らかな湾曲面のショルダーベルト側シートベルト摺動面22と滑らかな湾曲面の側縁16aとが対向する。
このように構成されたこの例のタング7においては、シートベルト4の非装着状態ではシートベルト4はショルダーベルト9側の滑らかな湾曲面であるショルダーベルト側シートベルト摺動面22と同じく滑らかな湾曲面である側縁16aとにほとんど無圧状態で接触するようになるが、第1および第2凹部19,20の底部21と各突部27とにはほと
んど接触しない。この状態では、シートベルト4が第1および第2凹部19,20が存在
しない滑らかなシートベルト挿通孔16の最小幅の部分を通過するので、シートベルト4は反転し難く、シートベルト4は捩れない状態に保持されている。
この状態で、シートベルト4を装着するために乗員がシートベルト4をシートベルトリトラクタ3から引き出すとともにタング7の把持部11を掴んでタング7をシートベルト4に対して摺動させた後、バックル8に係合する。その場合、シートベルト4が捩れない状態に保持されるので、タング7はシートベルト4に対してスムーズに摺動する。そして
、余分に引き出されたシートベルト4がシートベルトリトラクタ3に巻き取られ、シートベルトが乗員に装着される。
このシートベルトの装着状態では、シートベルト4はシートベルトリトラクタ3のリターンスプリング(不図示)の巻取力による軽い負荷を受ける。このため、シートベルト4は、ショルダーベルト側シートベルト摺動面22、ラップベルト側シートベルト摺動面23、中間シートベルト摺動面24、第1の端部シートベルト摺動面25、および第2の端部シートベルト摺動面26の全部または一部に接触する。しかし、シートベルト4は、第1および第2凹部19,20の底部21にほとんど接触しないとともに、突部27に接触
しないかあるいは突部27に接触しても小さな力で接触する。したがって、シートベルトの装着状態で乗員が何かを操作するために所定量移動するとき、シートベルト4がタング7を比較的スムーズに摺動するので、乗員はスムーズに移動可能となる。
乗員のシートベルトの装着状態で緊急時が発生すると、シートベルトリトラクタ3がシートベルト4の引出しをロックする。そして、乗員の慣性力でシートベルト4が大きな負荷を受けるので、大きな張力がシートベルト4に加えられる。このため、図4に二点鎖線で示すようにシートベルト4が第1および第2凹部19,20内に進入するため、シート
ベルト4に対向する突部27がシートベルト4に食い込む。これにより、シートベルト4がラップベルト10側に伸び出そうとする際、突部27によるシートベルト4に対するグリップ力(摩擦力)で、シートベルト4のラップベルト10側への移動が効果的に抑制される。すなわち、ラップベルト10の伸び出しが効果的に抑制されて、緊急時においてラップベルト10による乗員の拘束がより効果的に行われる。
この例のタング7によれば、シートベルト摺動面18に第1および第2凹部19,20
を設けるとともに、これらの第1および第2凹部19,20内に所定数の略円錐形状の突
部27を設けている。これにより、通常時にはシートベルト4に加えられる張力が小さいので、このときにはシートベルト4は実質的にシートベルト摺動面18を摺動する。したがって、タング7に対するシートベルト4の摺動を滑らかにすることが可能となる。その結果、通常時のシートベルト4の操作性を効果的に良好にすることができる。また、緊急時にはシートベルト4に加えられる張力がかなり大きくなるので、このときにはシートベルト4が第1および第2凹部19,20内に進入して突部27がシートベルト4に食い込
む。したがって、シートベルト4がラップベルト10側に伸び出そうとする際、突部27によるシートベルト4に対するグリップ力(摩擦力)で、シートベルト4のラップベルト10側への移動を効果的に抑制することができる。その結果、緊急時においてラップベルト10の伸び出しを効果的に抑制して、ラップベルト10による乗員の拘束をより効果的に行うことが可能となる。
特に、シートベルト摺動面18に設けられる第1および第2凹部19,20におけるシ
ートベルト挿通孔16の長手方向と直交または略直交する方向の外周面の横断面形状が円弧状に形成されることで、通常時にはタング7に対するシートベルト4の摺動を更に効果的に滑らかにすることができ、また、緊急時にはラップベルト10による乗員の拘束を更に一層効果的に行うことが可能となる。
また、シートベルト挿通孔16の長手方向に沿って配設されたショルダーベルト側シートベルト摺動面22が、シートベルト挿通孔16の長手方向と直交または略直交する方向の距離が最小となる位置に関しショルダーベルト9側からラップベルト10側に延設され、ショルダーベルト側シートベルト摺動面22の一部が前述の距離が最小となる位置よりラップベルト10側に位置される。これにより、シートベルト摺動面18に第1および第2凹部19,20が設けられても、シートベルト4を第1および第2凹部19,20が存在しない滑らかなシートベルト挿通孔16の最小幅の部分に通過させることが可能となる。
したがって、シートベルト4が反転し難くなり、シートベルト4を捩れない状態に保持することができる。これにより、通常時のシートベルト4のタング7に対する摺動を容易にかつ滑らかにでき、通常時のシートベルト4の操作性を更に一層良好にすることができる。
更に、シートベルト摺動面18が、シートベルト挿通孔16の長手方向の両端部にシートベルト挿通孔16の長手方向と直交または略直交する方向に配設された第1および第2の端部シートベルト摺動面25,26を有する。更には、第1および第2凹部19,20のように凹部が複数設けられるとともに、シートベルト摺動面18が第1および第2凹部19,20間に、シートベルト挿通孔16の長手方向と直交または略直交する方向に配設された中間シートベルト摺動面24を有する。これにより、通常時のシートベルト4のタング7に対する摺動を更に容易にかつ滑らかにでき、通常時のシートベルトの操作性を更に良好にすることができる。
更に、各突部27が、いずれも、第1および第2凹部19,20からシートベルト摺動
面18より外側に突出しないように設けられる。これにより、通常時にはシートベルト4は突部27に接触しないか突部27に接触しても小さな力で接触するかして、実質的にシートベルト摺動面18を摺動する。したがって、タング7に対するシートベルト4の摺動を更に効果的に滑らかにすることが可能となる。また、緊急時にはシートベルト4が第1および第2凹部19,20内に進入するので、突部27がシートベルト4に食い込むよう
になる。したがって、シートベルト4がラップベルト10側に伸び出そうとする際、突部27によるシートベルト4に対するグリップ力(摩擦力)で、シートベルト4のラップベルト10側への移動を効果的に抑制することができる。これにより、緊急時においてラップベルト10の伸び出しを効果的に抑制して、ラップベルト10による乗員の拘束をより効果的に行うことが可能となる。
更に、各突部27の各先端がそれぞれ球面状とされることで、シートベルト4の強度を、緊急時に各突部27からそれぞれシートベルト4に加えられる比較的大きな力を支持することが可能な強度にすることが可能となる。
一方、この例のタング7を用いたこの例のシートベルト装置1によれば、通常時のシートベルト4のタング7に対する摺動を容易にかつ滑らかにできるとともに、緊急時のラップベルト10の伸び出しを効果的に抑制でき、しかもシートベルト4の強度を緊急時に各突部27から加えられる力を支持可能な強度に保持できるので、乗員によるシートベルト4の装着性およびシートベルト4による乗員の拘束性を、ともに、より一層向上することができる。
なお、前述の各例では、シートベルト摺動部17のシートベルト摺動面18に2つの第1および第2凹部19,20を設けるものとしているが、凹部は1つ以上任意の所定数設
けることができる。また、前述の例では樹脂モールド部14を設けるものとしているが、本発明のタングでは、樹脂モールド部14を省略することもできる。要するに、本発明のタングは、特許請求の範囲に記載された範囲で、種々の設計変更が可能である。
本発明のタングおよびシートベルト装置は、自動車等の車両に装備され、シートベルトにより乗員を拘束するシートベルト装置において、シートベルトに摺動可能に支持されかつバックルに係合されるタングおよびこれを備えたシートベルト装置に好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、7…タング、8…バックル、9…ショルダーベルト、10…ラップベルト、11…把持部、12…係合部、13…金属プレート、14…樹脂モールド部、15…係合孔、16…シートベルト挿通孔、16a,16b…シートベルト挿通孔の側縁、17…シートベルト摺動部、18…
シートベルト摺動面、19…第1凹部、20…第2凹部、22…ショルダーベルト側シートベルト摺動面、23…ラップベルト側シートベルト摺動面、24…中間シートベルト摺動面、25…第1の端部シートベルト摺動面、26…第2の端部シートベルト摺動面、27…突部

Claims (7)

  1. シートベルトに摺動可能に支持されかつ前記シートベルトをショルダーベルトとラップベルトに区画するとともに、バックルに係合可能な係合部を有するタングにおいて、
    前記係合部と直交または略直交する方向に長く設けられて前記シートベルトが挿通されるシートベルト挿通孔と、
    前記シートベルト挿通孔の一部を形成するとともに前記シートベルトが摺動するシートベルト摺動面を有するシートベルト摺動部とを有し、
    前記シートベルト摺動部は、前記シートベルト摺動面に設けられた所定数の凹部を有するとともに、前記凹部内に互いに独立して設けられた所定数の突部を有し、
    前記シートベルト摺動面は、前記シートベルト挿通孔の長手方向に沿いかつ前記ショルダーベルト側に配設されたショルダーベルト側シートベルト摺動面を少なくとも有し、
    前記ショルダーベルト側シートベルト摺動面は、前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向の距離が最小となる位置に関し前記ショルダーベルト側から前記ラップベルト側に延設されて、前記ショルダーベルト側シートベルト摺動面の一部が前記距離が最小となる位置より前記ラップベルト側に位置しており、
    前記凹部は複数設けられており、
    前記シートベルト摺動面は、前記複数の凹部間に前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向に配設された中間シートベルト摺動面を有することを特徴とするタング。
  2. 前記凹部は、前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向の外周面の横断面形状が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタング。
  3. 前記シートベルト摺動面は、前記シートベルト挿通孔の長手方向に沿いかつ前記ラップベルト側に配設されたラップベルト側シートベルト摺動面を有することを特徴とする請求項1または2に記載のタング。
  4. 前記シートベルト摺動面は、前記シートベルト挿通孔の長手方向の両端部に前記シートベルト挿通孔の長手方向と直交または略直交する方向に配設された第1および第2の端部シートベルト摺動面を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載のタング。
  5. 前記突部は、いずれも、前記凹部から前記シートベルト摺動面より外側に突出しないように設けられることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1に記載のタング。
  6. 前記突部の先端は略球面形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載のタング。
  7. シートベルトと、このシートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、このタングが挿入係合されるバックルとを少なくとも備え、前記タングを前記バックルに挿入係合することで前記シートベルトが乗員に装着されるシートベルト装置において、
    前記タングが請求項1ないし6のいずれか1つに記載のタングからなることを特徴とするシートベルト装置。
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