JP2016060458A - ベルト挿通具及びシートベルト装置 - Google Patents

ベルト挿通具及びシートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016060458A
JP2016060458A JP2014192570A JP2014192570A JP2016060458A JP 2016060458 A JP2016060458 A JP 2016060458A JP 2014192570 A JP2014192570 A JP 2014192570A JP 2014192570 A JP2014192570 A JP 2014192570A JP 2016060458 A JP2016060458 A JP 2016060458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat belt
lock member
belt
insertion tool
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014192570A
Other languages
English (en)
Inventor
雄樹 田端
Takeki Tabata
雄樹 田端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takata Corp filed Critical Takata Corp
Priority to JP2014192570A priority Critical patent/JP2016060458A/ja
Publication of JP2016060458A publication Critical patent/JP2016060458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Buckles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】小型化が容易なベルト挿通具、及びそのベルト挿通具を備えるシートベルト装置を提供すること。
【解決手段】開口及びクランプ面が形成された基部と、前記開口に挿通するシートベルトが巻き掛けられ、前記シートベルトを前記クランプ面との間に挟んでロックする中空のロック部材と、前記ロック部材の中空部を貫通するスプリングと、前記スプリングの両端部を支持する支持部とを備え、前記スプリングは、前記ロック部材が前記クランプ面から離れるように前記中空部の内面を付勢する、ベルト挿通具。例えば、前記スプリングは、前記両端部の間の中間部で前記内面を付勢する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベルト挿通具及びシートベルト装置に関する。
従来、シートベルトをロックするロック部材を非ロック位置の方へ常時付勢するスプリングを備えるタングが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−19294号公報
しかしながら、従来技術では、スプリング全体がロック部材の外側に配置されるため、スプリング全体がロック部材の外側に配置される分だけ、タング等のベルト挿通具の外形サイズが大きくなりやすい。
そこで、小型化が容易なベルト挿通具、及びそのベルト挿通具を備えるシートベルト装置の提供を目的とする。
一つの案では、
開口及びクランプ面が形成された基部と、
前記開口に挿通するシートベルトが巻き掛けられ、前記シートベルトを前記クランプ面との間に挟んでロックする中空のロック部材と、
前記ロック部材の中空部を貫通するスプリングと、
前記スプリングの両端部を支持する支持部とを備え、
前記スプリングは、前記ロック部材が前記クランプ面から離れるように前記中空部の内面を付勢する、ベルト挿通具が提供される。
一態様によれば、スプリングがロック部材の中空部を貫通するので、ベルト挿通具を容易に小型化することができる。
ベルト挿通具を備えるシートベルト装置の一例を示す図である。 ベルト挿通具の一例を示す分解斜視図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられる前において、シートベルトが開口に挿通しているときのベルト挿通具をおもて面から見た斜視図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられる前において、シートベルトが開口に挿通しているときのベルト挿通具をうら面から見た斜視図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられた後において、シートベルトをロックしていないときのベルト挿通具をおもて面から見た斜視図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられた後において、シートベルトをロックしていないときのベルト挿通具をうら面から見た斜視図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられた後において、シートベルトをロックしているときのベルト挿通具をおもて面から見た斜視図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられた後において、シートベルトをロックしているときのベルト挿通具をうら面から見た斜視図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられる前のベルト挿通具において、ロック部材の初期位置状態の一例を示す図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられた後のベルト挿通具において、ロック部材の初期位置状態の一例を示す図である。 図10のB−B断面を示す図である。 シートベルトがロック部材に巻き掛けられた後のベルト挿通具において、ロック部材のロック位置状態の一例を示す図である。 図12のC−C断面を示す図である。 ベルト挿通具の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、一実施形態であるシートベルト装置1の一例を示す図である。シートベルト装置1は、シートベルト4と、リトラクタ3と、ショルダーアンカー6と、タング7と、バックル8とを備える。
シートベルト4は、車両のシート2に座る乗員を拘束するウェビングの一例であり、リトラクタ3に引き出し可能に巻き取られる帯状部材である。シートベルト4の先端のベルトアンカー5は、車体の床又はシート2に固定される。
リトラクタ3は、シートベルト4の巻き取り又は引き出しを可能にする巻き取り装置の一例であり、車両衝突時等の所定値以上の減速度が車両に加わると、シートベルト4がリトラクタ3から引き出されることを制限する。リトラクタ3は、シート2の近傍の車体に固定される。
ショルダーアンカー6は、シートベルト4が挿通するベルト挿通具の一例であり、リトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員の肩部の方へガイドする部材である。
タング7は、シートベルト4が挿通するベルト挿通具の一例であり、ショルダーアンカー6によりガイドされたシートベルト4にスライド可能に取り付けられる部材である。
バックル8は、タング7が着脱可能に係合される部材の一例であり、車体の床又はシート2に固定される。
タング7がバックル8に係合された状態で、ショルダーアンカー6とタング7との間のシートベルト4の部分が、乗員の胸部及び肩部を拘束するショルダーベルト部9である。タング7がバックル8に係合された状態で、ベルトアンカー5とタング7との間のシートベルト4の部分が、乗員の腰部を拘束するラップベルト部10である。
シートベルト4が乗員に装着されていない非装着時では、タング7はバックル8に係合されず、シートベルト4はその全量(具体的には、リトラクタ3がシートベルト4を何らの支障もなく巻取り可能な量)をリトラクタ3に巻き取られている。一方、シートベルト4が乗員に装着される装着時では、図1に示されるようにシートベルト4はリトラクタ3から引き出される。そして、タング7がバックル8に係合され、且つ、シートベルト4の弛みが小さくなるようにシートベルト4がリトラクタ3に巻き取られることで、シートベルト4が乗員に装着される。
タング7がバックル8に係合されシートベルト4が乗員に装着された状態において、車両衝突時等の所定値以上の減速度が車両に加わらない通常時は、シートベルト4は通常の引き出し速度で自由に引き出し可能である。そして、シートベルト4の引き出し方向の引っ張り力が解放されると、シートベルト4は余分な引き出し量をリトラクタ3に巻き取られる。
タング7がバックル8に係合されシートベルト4が乗員に装着された状態において、車両衝突時等の所定値以上の減速度が車両に加わる緊急時は、リトラクタ3は、シートベルト4がリトラクタ3から引き出されることを制限するようにシートベルト4をロック又は巻き取ることによって、シートベルト4の乗員に対する拘束力を強化する。
図2は、ベルト挿通具の一実施形態であるタング7の分解斜視図である。タング7は、基部11と、一対のガイド12,13と、ロック部材14と、スプリング15と、一対のピン71,72と、一対のキャップ17,18とを備える。図示の形態の場合、ロック部材14は、ロックバー31とシャフト32とが一体化するように結合された部品であり、シャフト32は、ロックバー31の内孔33に挿入される。
基部11は、シートベルト4が挿通可能な開口19が形成された基部の一例であり、例えば、金属で形成されたタングプレート20と、樹脂で形成されたモールド部21とを有する。
タングプレート20は、例えば、バックル8に挿入されて係合される係合部22と、係合部22よりも幅広に形成された把持基部23とを有し、略T字状に形成された部材である。係合部22には、例えば、バックル8のラッチ部材と係合する係合孔24が設けられている。把持基部23は、乗員が把持可能に形成されるモールド部21で覆われる部位である。把持基部23は、例えば、タングプレート20を軽量化する軽減孔25と、シートベルト4が挿通可能な挿通口26とを有する。軽減孔25は、係合部22の根元部と梁27との間に形成される開口である。梁27は、係合部22の長手方向に対して直交して延在するように把持基部23に形成された部位である。挿通口26は、係合部22の長手方向に平行な方向に開口するように、梁27とフランジ28との間に形成されるスロットである。フランジ28は、把持基部23の係合部22側とは反対側の先端部に設けられ、係合部22が把持基部23から突出する方向とは反対方向に突出する部位である。
モールド部21は、開口19が形成されるように、タングプレート20の把持基部23を樹脂でモールドすることで形成された部分である。開口19は、把持基部23の挿通口26の内周面を樹脂でモールドすることで形成された内周面を有するスロットである。
モールド部21は、開口19を形成する周壁を有し、当該周壁は、図12等で後述するクランプ面63が設けられたクランプ壁48と、クランプ壁48に対向する対向壁50と、ガイド12を支持する一方の側壁29と、ガイド13を支持するもう一方の側壁30とを有する。つまり、開口19は、クランプ壁48と対向壁50と側壁29と側壁30とに囲まれる穴である。クランプ壁48と対向壁50と側壁29と側壁30は、それぞれ、開口19を形成する周壁の一部である。
クランプ壁48は、係合部22の根元部49から開口19にかけて延在する。クランプ壁48は、把持基部23の係合部22側の部位から挿通口26の梁27側の内周面にかけて、軽減孔25が露出しないように樹脂でモールドされて形成された部位である。
側壁29,30は、把持基部23の両端部を樹脂でモールドすることで形成された部分である。側壁29は、ガイド12を固定可能な形状に形成された固定穴85を有する。固定穴85は、ガイド12を固定する固定部の一例である。側壁30は、ガイド13を固定可能な形状に形成された固定穴86を有する。固定穴86は、ガイド13を固定する固定部の一例である。ガイド12は、側壁29に設けられた固定穴85に挿入されることで側壁29に固定され、ガイド13は、側壁30に設けられた固定穴86に挿入されることで側壁30に固定される。
一対のガイド12,13は、ロック部材14の移動をガイドするガイド部の一例であり、例えば、金属で形成された筒状部材である。ガイド12とガイド13は、タングプレート20の係合部22の長手方向の直線に関して線対称に配置される。ガイド12とガイド13とは、互いに同じ構成を有する。
ガイド12,13は、ロック部材14の移動をガイドするガイド穴45を有する。ガイド穴45は、ロック部材14の移動方向を長手方向とする開口縁89を有する長穴である。ガイド穴45は、開口縁89を有していれば、貫通穴でもよいし、非貫通穴でもよい。
ガイド12,13は、ロック部材14の移動をガイドする一対のガイド壁81,82と、ロック部材14の移動方向に対向する一対のガイド端壁87,88とを有する。ガイド壁81,82は、ロック部材14の移動方向に直交する方向に対向する。ガイド穴45は、ガイド壁81,82とガイド端壁87,88とに囲まれる開口である。ガイド壁81は、ピン孔83を有し、ガイド壁82は、ピン孔84を有する。ピン孔83とピン孔84は、一直線上に設けられる。
ピン71は、ガイド12に設けられたピン孔83,84に挿入される部材であり、ピン72は、ガイド13に設けられたピン孔83,84に挿入される部材である。ピン71とピン72とは、互いに同じ構成を有する。
ピン71,72は、スプリング15の両端部を支持する支持部の一例である。ピン71,72は、ピン孔83,84を挿通不能な大きさの頭部73と、頭部73から突き出る軸部74とを有する。軸部74は、ピン孔83,84を挿通可能な大きさを有する。軸部74がガイド壁82の外側からピン孔84に挿入されてガイド壁81の外側へピン孔83から突き出ることで、ピン71の位置がガイド12上で固定される。ピン72も同様である。
ロック部材14は、開口19に挿通するシートベルト4が巻き掛けられ、シートベルト4をクランプ壁48のクランプ面63との間に挟んでロックする中空のロック部材の一例である。略円筒状のロック部材14は、例えば、ロックバー31と、ロックバー31を支持するシャフト32とを有する。
ロックバー31は、ロックバー31の長手方向に形成された内孔33を有する筒状部材であり、例えば金属で形成される部品である。ロックバー31は、ロックバー31の長手方向に一対の端面34,35を有する。端面35は、端面34の反対側の先端面である。内孔33は、端面34から端面35まで貫通する。ロックバー31は、開口19に挿通するシートベルト4が巻き掛けられる外周面36を有する。
シャフト32は、ロックバー31の支軸であり、例えば金属で形成される部材である。シャフト32は、シャフト32の長手方向に一対の端部37,38を有する。シャフト32は、端部37がロックバー31の端面34から突出し且つ端部38がロックバー31の端面35から突出するように、ロックバー31の内孔33に挿入される。つまり、シャフト32の長手方向の長さは、ロックバー31の長手方向の長さよりも長い。シャフト32がロックバー31の内孔33内に挿入された状態は、ロックバー31とシャフト32とは実質的に互いに相対回転不能な嵌入状態である。
ロックバー31の内孔33から突出するシャフト32の端部37,38のうち、一方の端部37は基部11の側壁29に固定されたガイド12のガイド穴45に挿入され、他方の端部38は基部11の側壁30に固定されたガイド13のガイド穴45に挿入される。ガイド穴45に挿入された端部37,38は、ガイド穴45のガイド壁81,82の内壁面に沿って、開口縁89の長手方向にスライド移動可能となる。
これにより、開口19を挿通するシートベルト4は、ガイド12の開口縁89とガイド13の開口縁89との間でロックバー31の外周面36に巻き掛け可能になる。そして、巻き掛けられたシートベルト4の引っ張り力によって生ずるロック部材14の移動は、ガイド穴45のガイド壁81,82に沿ってガイドされる。
スプリング15は、ロック部材14の中空部を貫通するスプリングの一例であり、例えば、弾性を有する線材で形成された線細工ばね(formed wire spring)である。スプリング15は、図示の場合、筒状のシャフト32の中空部40を貫通する。スプリング15は、端部38側の先端部であるスプリング端41と、端部37側の先端部であるスプリング端42とを有する。スプリング15は、スプリング端41が中空部40の端部38側から突出し、且つ、スプリング端42が中空部40の端部37側から突出するように、中空部40内に配置される。端部37側から突出するスプリング端42は、ピン孔83,84に挿入されたピン71の軸部74の側面で支持される。端部38側から突出するスプリング端41は、ピン孔83,84に挿入されたピン72の軸部74の側面で支持される。
キャップ17は、スプリング15のスプリング端42及びロック部材14の端部37を覆うようにモールド部21の側壁29に取り付けられ、キャップ18は、スプリング15のスプリング端41及びロック部材14の端部38を覆うようにモールド部21の側壁30に取り付けられる。キャップ17,18が取り付けられたモールド部21は、乗員がタング7をバックル8に係合するために把持する把持部である。
図3は、シートベルト4が乗員に装着されていない非装着状態において、シートベルト4が開口19に挿通しているときのタング7をおもて面から見た斜視図である。図4は、シートベルト4が乗員に装着されていない非装着状態において、シートベルト4が開口19に挿通しているときのタング7をうら面から見た斜視図である。シートベルト4の非装着状態では、前述のようにシートベルト4はその全量をリトラクタ3に巻き取られているため、シートベルト4は、ロック部材14に巻き掛けられていない状態で、タング7で折り返されずに延在する。
図5は、シートベルト4が乗員に装着された装着状態において、シートベルト4をロック部材14でロックしていないときのタング7をおもて面から見た斜視図である。図6は、シートベルト4が乗員に装着された装着状態において、シートベルト4をロック部材14でロックしていないときのタング7をうら面から見た斜視図である。シートベルト4は、リトラクタ3から引き出され、タング7は、バックル8に係合される。タング7がバックル8に係合されることにより、シートベルト4は、ロック部材14に巻き掛けられた状態で、タング7の対向壁50をショルダーベルト部9とラップベルト部10とで挟むようにロック部材14で折り返される。
対向壁50は、モールド部21の一部位であり、クランプ壁48及び一対の側壁29,30と一体になるように樹脂でモールドされた部分である。開口19は、対向壁50とクランプ壁48との間に位置する。
図7は、シートベルト4が乗員に装着された装着状態において、シートベルト4をロック部材14でロックしているときのタング7をおもて面から見た斜視図である。図8は、シートベルト4が乗員に装着された装着状態において、シートベルト4をロック部材14でロックしているときのタング7をうら面から見た斜視図である。シートベルト4がリトラクタ3から引き出される方向の引っ張り力がラップベルト部10に生じてロック部材14に作用することにより、ロック部材14はクランプ壁48に近づくようにスライドする。これにより、シートベルト4がロック部材14とクランプ壁48との間で挟まれるので、シートベルト4の引き出しがロック部材14によりロックされる。
図9は、シートベルト4がロック部材14に巻き掛けられる前のタング7において、ロック部材14の初期位置状態の一例を示す図であり、図2で示される断面A−Aでの断面図である。図9は、シートベルト4が乗員に装着されていない非装着状態を表す図3,4の状態を示す。図9に示されるように、シートベルト4は、開口19に挿通した状態で、タングプレート20の係合部22に並走するように延在している。モールド部21は、クランプ壁48との間に開口19を形成するように設けられた対向壁50を有する。対向壁50は、タングプレート20のフランジ28を樹脂でモールドすることで形成された部分である。
図10は、シートベルト4がロック部材14に巻き掛けられた後のタング7において、ロック部材14の初期位置状態の一例を示す図であり、図2で示される断面A−Aでの断面図である。図10は、シートベルト4が乗員に装着された装着状態を表す図5,6の状態を示す。図10に示されるように、シートベルト4は、開口19を挿通しロック部材14に巻き掛けられた状態で、ショルダーベルト部9とラップベルト部10とで対向壁50を挟むようにロック部材14で折り返される。
図11は、シートベルト4がロック部材14に巻き掛けられた後のタング7において、ロック部材14の初期位置状態の一例を示す図であり、図10で示される断面B−Bでの断面図である。
スプリング15は、ロック部材14がクランプ面63から離れるように、シャフト32の中空部40の内面90を付勢方向Dbに常時付勢する。付勢方向Dbは、ロック部材14がクランプ面63から離れる方向である。ロック部材14がクランプ面63から離れることにより、シートベルト4はロック部材14でロックされない。
スプリング15は、例えば、ピン72で支持されるスプリング端41とピン71で支持されるスプリング端42との間の中間部39で内面90を付勢する。これにより、例えば、ロック部材14を初期位置まで安定的にスライドするように付勢することができる。スプリング15は、図示の場合、中間部39が湾曲する線細工ばねである。中間部39は、常に内面90に当接する。
スプリング15をロック部材14に組み付ける工程では、最初、スプリング端41,42がシャフト32の端部37,38から突出するように、スプリング15が中空部40に挿入される。そして、ピン71がピン孔83に挿入され、且つ、ピン72がピン孔83に挿入されることにより、付勢方向Dbの付勢力が発生するようにスプリング15を撓ませた状態で、スプリング端41,42の位置を容易に固定することができる。
ガイド12,13は、ガイド端壁87を有する。ガイド端壁87は、スプリング15により付勢方向Dbに付勢されるロック部材14を、クランプ面63から離れた位置に止めるストッパ部の一例である。シャフト32の端部37,38がスプリング15の付勢力によりガイド端壁87に当接することで、ロック部材14は初期位置に固定される。
なお、シートベルト4が装着されていない図9の状況でも、図10の状況と同様に、スプリング15は、シャフト32の中空部40の内面90を付勢方向Dbに付勢するので、シートベルト4は、ロック部材14でロックされない。
図12は、シートベルト4がロック部材14に巻き掛けられた後のタング7において、ロック部材14のロック位置状態の一例を示す図であり、図2で示される断面A−Aでの断面図である。図13は、シートベルト4がロック部材14に巻き掛けられた後のタング7において、ロック部材14のロック位置状態の一例を示す図であり、図12に示される断面C−Cでの断面図である。
交通事故等の緊急時において、車両に加わる減速度による慣性力によって、乗員は車両前方に移動しようとする。このため、乗員の腰部を拘束するラップベルト部10に、引っ張り力Fp(図12参照)が作用する。引っ張り力Fpは、シートベルト4がリトラクタ3から引き出される方向にシートベルト4に作用する力である。
シャフト32の端部37,38は、長穴であるガイド穴45に挿入されている。そのため、ラップベルト部10がシートベルト4の引き出し方向への引っ張り力Fpにより引っ張られることによって、ロック部材14を直進方向Da(すなわち、長穴であるガイド穴45の長手方向)に直進させる摩擦力が、シートベルト4が接するロックバー31の外周面36に作用する。
ロック部材14を直進方向Daに直進させる摩擦力がロックバー31の外周面36に作用することにより、図13のように、シャフト32は、ガイド13のガイド穴45に挿入された端部38とガイド12のガイド穴45に挿入された端部37とをガイド軸として、直進方向Daに直進する。シャフト32が端部37,38をガイド軸として直進方向Daに直進することに伴ってロックバー31も直進方向Daに直進する。よって、ロック部材14は、スプリング15の付勢力に抗いながら、シャフト32の端部37,38をガイド軸として直進方向Daに直進する。
シャフト32の端部37,38の外周面は、図2に示されるように、平面状に形成された一対の平面57,58を有する。端部37,38の平面57は、ガイド壁81の平面状の内壁面に沿ってスライドし、端部37,38の平面58は、ガイド壁82の平面状の内壁面に沿ってスライドする。これにより、図12,13に示されるように、ロック部材14は、シートベルト4をロックバー31の外周面36とクランプ壁48のクランプ面63との間で挟むように、クランプ面63に近づく方向に直線的に直進運動する。ロック部材14がシートベルト4をクランプ面63との間で挟む方向に直進運動することにより、ロック部材14はシートベルト4をクランプ面63との間に挟んでロックすることができる。
クランプ面63は、例えば波形に形成されてもよい。これにより、シートベルト4を外周面36とクランプ面63とで挟んでロックする力を強化することができる。また、クランプ面63は、梁27とロック部材14との間のモールド部位に設けられてもよい。これにより、シートベルト4を外周面36とクランプ面63とで挟んでロックする力を梁27で受け止めることができる。また、ガイド12,13は側壁29,30に支持され、側壁29,30は対向壁50とクランプ壁48に支持されることにより、引っ張り力Fpを対向壁50とクランプ壁48とで受け止めることができるので、引っ張り力Fpに対するタング7の剛性がアップする。
また、引っ張り力Fpが減少し、圧縮されたスプリング15の復元力が引っ張り力Fpを上回ると、ロック部材14は、引っ張り力Fpが増加するときとは逆向きにガイド穴45にガイドされて直進する。したがって、引っ張り力Fpが減少すると、スプリング15は、ロック部材14の位置を図12のロック位置から図10の初期位置に戻すことができる。
このように、本実施形態では、スプリング15がロック部材14の中空部40を貫通することにより、スプリング15全体がロック部材14の外側に配置されないので、タング7を容易に小型化することができる。
以上、ベルト挿通具及びシートベルト装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、スプリングの両端部を支持する支持部は、ガイドに設けられたピンに限られず、ガイド自体を変形することにより形成されてもよい。
また、ベルト挿通具は、タングに限られず、ショルダーアンカーであってもよい。図14は、図1に示されるショルダーアンカー6の一例を示す斜視図である。ショルダーアンカー6は、上述の基部11と同様の構成を有する基部65と、上述のロック部材14と同様の構成を有するロック部材66と、上述のスプリング15と同様の機能を有するスプリングと、上述のピン71,72と同様の機能を有する支持部とを備える。ショルダーアンカー6がこのような構成を備えることにより、ショルダーアンカー6の小型化が容易になる。
1 シートベルト装置
2 シート
3 リトラクタ
4 シートベルト
5 ベルトアンカー
6 ショルダーアンカー
7 タング
8 バックル
9 ショルダーベルト部
10 ラップベルト部
11,65 基部
12,13 ガイド
14,66 ロック部材
15 スプリング
17,18 キャップ
19,64 開口
20 タングプレート
21 モールド部
22 係合部
23 把持基部
24 係合孔
25 軽減孔
26 挿通口
27 梁
29,30 側壁
31 ロックバー
32 シャフト
33 内孔
34,35 端面
36 外周面
37,38 端部
39 中間部
40 中空部
41,42 スプリング端
45 ガイド穴
48 クランプ壁
49 根元部
50 対向壁
63 クランプ面
71,72 ピン
73 頭部
74 軸部
81,82 ガイド壁
83,84 ピン孔
85,86 固定穴
87,88 ガイド端壁
89 開口縁
90 内面

Claims (10)

  1. 開口及びクランプ面が形成された基部と、
    前記開口に挿通するシートベルトが巻き掛けられ、前記シートベルトを前記クランプ面との間に挟んでロックする中空のロック部材と、
    前記ロック部材の中空部を貫通するスプリングと、
    前記スプリングの両端部を支持する支持部とを備え、
    前記スプリングは、前記ロック部材が前記クランプ面から離れるように前記中空部の内面を付勢する、ベルト挿通具。
  2. 前記スプリングは、前記両端部の間の中間部で前記内面を付勢する、請求項1に記載のベルト挿通具。
  3. 前記スプリングは、前記中間部が湾曲する線細工ばねである、請求項2に記載のベルト挿通具。
  4. 前記ロック部材の移動をガイドするガイド部を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のベルト挿通具。
  5. 前記ガイド部は、前記スプリングにより付勢される前記ロック部材を前記クランプ面から離れた位置に止めるストッパ部を有する、請求項4に記載のベルト挿通具。
  6. 前記ガイド部は、前記ロック部材の移動をガイドするガイド壁を有し、
    前記支持部は、前記ガイド壁に設けられた、請求項4又は5に記載のベルト挿通具。
  7. 前記支持部は、前記ガイド壁に設けられたピン孔に挿入されるピンである、請求項6に記載のベルト挿通具。
  8. 前記ロック部材は、前記中空部を有するシャフトと、前記シャフトが挿入される筒状部材とを備え、
    前記シャフトは、前記ガイド部にガイドされる端部を有し、
    前記筒状部材は、前記シートベルトが巻き掛けられる外周面を有する、請求項4から7のいずれか一項に記載のベルト挿通具。
  9. 前記基部は、前記開口を形成する周壁を有し、
    前記周壁は、前記ガイド部を支持する側壁と、前記クランプ面が設けられたクランプ壁と、前記クランプ壁に対向する対向壁とを有し、
    前記シートベルトは、前記対向壁を挟むように前記ロック部材で折り返される、請求項4から8のいずれか一項に記載のベルト挿通具。
  10. シートベルトと、前記シートベルトを巻き取るリトラクタと、前記シートベルトが挿通するショルダーアンカーと、前記シートベルトが挿通するタングと、前記タングが係合されるバックルとを備え、
    前記ショルダーアンカーと前記タングの少なくとも一方が、請求項1から9のいずれか一項に記載のベルト挿通具である、シートベルト装置。
JP2014192570A 2014-09-22 2014-09-22 ベルト挿通具及びシートベルト装置 Pending JP2016060458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192570A JP2016060458A (ja) 2014-09-22 2014-09-22 ベルト挿通具及びシートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192570A JP2016060458A (ja) 2014-09-22 2014-09-22 ベルト挿通具及びシートベルト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016060458A true JP2016060458A (ja) 2016-04-25

Family

ID=55796891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014192570A Pending JP2016060458A (ja) 2014-09-22 2014-09-22 ベルト挿通具及びシートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016060458A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108652141A (zh) * 2017-03-27 2018-10-16 株式会社东海理化电机制作所 座椅安全带装置用舌片
JP2018187968A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 芦森工業株式会社 シートベルト用ロッキングタングおよびシートベルト装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013060113A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
WO2013099590A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 オートリブ ディベロップメント エービー ロッキングタング
JP2013216166A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
JP2014019294A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Takata Corp タングおよびこれを用いたシートベルト装置
JP2014043233A (ja) * 2012-07-30 2014-03-13 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置用タング及びシートベルト装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013060113A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
WO2013099590A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 オートリブ ディベロップメント エービー ロッキングタング
JP2013216166A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
JP2014019294A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Takata Corp タングおよびこれを用いたシートベルト装置
JP2014043233A (ja) * 2012-07-30 2014-03-13 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置用タング及びシートベルト装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108652141A (zh) * 2017-03-27 2018-10-16 株式会社东海理化电机制作所 座椅安全带装置用舌片
US10524545B2 (en) 2017-03-27 2020-01-07 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denski-Seisakusho Tongue for seatbelt device
CN108652141B (zh) * 2017-03-27 2020-12-15 株式会社东海理化电机制作所 座椅安全带装置用舌片
JP2018187968A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 芦森工業株式会社 シートベルト用ロッキングタングおよびシートベルト装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4562085B2 (ja) シートベルト装置
JP6027249B2 (ja) ロッキングタング
JP5943512B2 (ja) タングおよびこれを用いたシートベルト装置
JP5990538B2 (ja) ロッキングタング
JP2006182103A (ja) タングおよびこれを用いたシートベルト装置
JP6846277B2 (ja) シートベルト用ロッキングタングおよびシートベルト装置
JP2014111422A (ja) シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
JP2016060458A (ja) ベルト挿通具及びシートベルト装置
WO2013125442A1 (ja) タングおよびこれを用いたシートベルト装置
EP2604137A1 (en) Seat belt locking buckle and seat belt apparatus including seat belt locking buckle
JP6483982B2 (ja) ベルト挿通具及びシートベルト装置
US20180220749A1 (en) Tongue for seatbelt device
JP6373249B2 (ja) ロッキングタング
JP2018122622A (ja) ロッキングタング及びシートベルト装置
WO2018056084A1 (ja) タング及びシートベルト装置
JP2014108762A (ja) シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
JP2016175594A (ja) タング及びシートベルト装置
JP2014181011A (ja) シートベルト装置
JP6566761B2 (ja) タング及びシートベルト装置
JP2014043233A (ja) シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
JP3207871U (ja) チャイルドシート用の超簡単ベルト通し
JP5400643B2 (ja) シートベルト装置
JP4565957B2 (ja) ウエビング挿通部材
JP2015113011A (ja) 乗員保護装置
JP2012020606A (ja) シートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170828

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180517

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190806