JP2014108762A - シートベルト装置用タング及びシートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置用タング及びシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェビングのクランプを要する場合にのみクランプ部材を所定の方向へ移動させることができるシートベルト装置用タング及びシートベルト装置を得る。
【解決手段】本タング10は、初期状態で第1荷重受け部88がタング本体40に形成された本体側係合部92に係合してクランパ62のクランプ方向への移動を制限するパウル82を備えている。プリテンショナが作動してウェビング16がその基端側へ引っ張られ、これにより、第1荷重受け部88と本体側係合部92との係合が解除されないと、ウェビング16をその先端側へ引っ張る荷重がクランパ62に作用してもクランパ62はクランプ方向に移動することができない。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のシートベルト装置に適用されるシートベルト装置用タング及びこのようなタングを備えたシートベルト装置に関する。
特許文献1に開示されたシートベルト装置用のタング(特許文献1では「安全ベルト用ロッキングタング」と称している)は、クランプ部材(特許文献1では「ロッキングカム」と称している)を備えている。クランプ部材はベースの幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能にベースに取り付けられており、ベースに形成されたスリット状の開口であるウェビングスロットを通過するウェビングが駆け回されている。
このクランプ部材は捩じりコイルばねにより中心軸線周りの一方へ付勢されており、タングよりもウェビングの先端側でウェビングに付与された引っ張り力が捩じりコイルばねの付勢力を上回ると、ウェビングとの摩擦でクランプ部材が中心軸線周りの他方へ回動する。これにより、クランプ部材とベースとによりウェビングがクランプされ、ウェビングにおけるタングよりも長手方向基端側の部分が上記のウェビングスロットを通過してタングよりも先端側に移動することを抑制する。
また、特許文献1には、クランプ部材がその中心軸線周りの他方へ回動することをシェアピンにより規制し、シェアピンを破断できる程度の引っ張り力がウェビングに付与された際にクランプ部材がその中心軸線周りの他方へ回動できる構成も開示されている。
米国特許出願公開第2012/0068520号明細書
このような構成では、衝突時における加速度(減速度)が比較的小さな軽衝突の場合にも上記のシェアピンが破断してクランプ部材が回動できるように捩じりコイルばねの付勢力やシェアピンの機械的強度を設定しなくてはならない。しかしながら、例えば、タングをバックルに装着する際にはタングと共にウェビングが引っ張られるため、このような場合の引っ張り力ではシェアピンが破断しないようにしなくてはならず、捩じりコイルばねの付勢力やシェアピンの機械的強度を設定が難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、ウェビングのクランプを要する場合にのみクランプ部材を所定の方向へ移動させることができるシートベルト装置用タング及びシートベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、バックルに挿し込み可能な挿込部を有すると共に、長手方向基端側がウェビング格納手段に係止されたウェビングが内側を通過して前記ウェビングの長手方向に移動可能に前記ウェビングに設けられたタング本体と、前記ウェビングが掛け回され、前記ウェビングに引っ張られることによって前記タング本体に対して所定の方向へ移動し、前記所定の方向へ移動することによって前記ウェビングをクランプして前記ウェビングがその長手方向に移動することを規制するクランプ部材と、前記所定の方向への前記クランプ部材の移動を制限すると共に、前記ウェビングの長手方向基端側への第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重が前記ウェビングに付与されてから、前記ウェビングの長手方向先端側への第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重が前記ウェビングに付与されることによって前記クランプ部材に対する前記所定の方向へ移動制限を解除する制限手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングでは、タング本体の挿込部がバックルに挿し込まれる。この状態でウェビングがシートに着座した乗員の身体に掛け回されていれば、乗員の身体に対するウェビングの装着状態になり、乗員の身体がウェビングによって拘束される。
また、シートベルト装置を構成するウェビング格納手段には、車両が急減速した際にウェビングをその長手方向基端側(すなわち、ウェビング格納手段側)へ引っ張るプリテンショナ等が設けられている。走行中の車両前方の障害物までの距離が一定値未満になった場合に駆動して、ウェビングをその長手方向基端側へ引っ張るモータ等が設けられている。
例えば、このようなプリテンショナやモータが作動することでウェビングがその長手方向基端側へ引っ張られ、これにより、第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重がウェビングに付与され、次いで、車両急減速時に乗員の身体が慣性移動することにより第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重でウェビングがその長手方向先端側へ引っ張られると、制限手段によるクランプ部材の移動制限が解除される。
これにより、クランプ部材は上記のウェビングの長手方向先端側への引っ張り荷重で所定の方向へ移動し、タング本体とでウェビングをクランプする。これにより、ウェビングはその長手方向先端側への移動が抑制され、ウェビングにおけるタング本体よりも先端側により効果的に乗員の身体を拘束できる。
このように、本発明に係るシートベルト装置用タングでは、ウェビングの長手方向先端側への引っ張り荷重が如何に大きくても、その前に第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重でウェビングがその長手方向基端側に引っ張られないとクランプ部材が所定の方向へ移動できない。このため、タングをバックルに装着する場合等にクランプ部材が不用意に移動してウェビングがクランプされることがない。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、請求項1に記載の本発明において、車両急減速時に作動して前記ウェビングをその長手方向基端側へ引っ張るプリテンショナによる前記ウェビングの引っ張り荷重に前記第1の引っ張り荷重を設定している。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングでは、プリテンショナが作動してウェビングがその長手方向基端側へ引っ張られた際の引っ張り荷重の大きさに第1の引っ張り荷重を設定している。このため、プリテンショナが作動した後でないと、第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重でウェビングがその長手方向先端側へ引っ張られてもクランプ部材の移動制限が解除されることがない。これにより、タングをバックルに装着する場合等にクランプ部材が不用意に移動してウェビングがクランプされることがない。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記クランプ部材に対して移動可能に前記クランプ部材に設けられて前記ウェビングが駆け回されると共に、前記タング本体の所定部位に係合し、前記所定部位に係合した状態では前記クランプ部材の前記所定の方向への移動を制限すると共に前記第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重で前記ウェビングがその長手方向基端側へ引っ張られることにより前記所定部位との係合が解除される第1制限部材と、前記クランプ部材の前記所定方向への移動を制限すると共に、前記第1制限部材による前記クランプ部材の移動制限が解除された状態で前記第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重で前記ウェビングがその長手方向先端側へ引っ張られることにより前記クランプ部材の移動制限を解除可能な第2制限部材と、を含めて前記制限手段を構成している。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングでは、プリテンショナやモータが作動することでウェビングがその長手方向基端側へ引っ張られ、これにより、第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重がウェビングに付与されると、制限手段を構成する第1制限部材とタング本体の所定部位との係合が解除され、これにより、第1制限部材によるクランプ部材の所定の方向への移動制限が解除される。
この状態で、車両急減速時に乗員の身体が慣性移動することにより第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重でウェビングがその長手方向先端側へ引っ張られると、第2制限部材によるクランプ部材の所定の方向への移動制限が解除される。これにより、クランプ部材は上記のウェビングの長手方向先端側への引っ張り荷重で所定の方向へ移動し、タング本体とでウェビングをクランプする。これにより、ウェビングはその長手方向先端側への移動が抑制され、ウェビングにおけるタング本体よりも先端側により効果的に乗員の身体を拘束できる。
ここで、第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重でウェビングがその長手方向基端側へ引っ張られるまでは、第1制限部材がタング本体の所定部位に係合し、第2制限部材と共にクランプ部材の所定の方向への移動を制限している。このため、第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重でウェビングがその長手方向基端側へ引っ張られるまでは、第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重でウェビングがその長手方向先端側へ引っ張られてもクランプ部材の移動制限が解除されることがない。これにより、タングをバックルに装着する場合等にクランプ部材が不用意に移動してウェビングがクランプされることがない。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、請求項3に記載の本発明において、前記挿込部を含めて構成された金属製の芯金と、前記芯金における前記挿込部とは異なる部分を被覆する合成樹脂材により形成された被覆部と、を含めて前記タング本体を構成すると共に、前記第1制限部材との係合部分を前記被覆部に設定すると共に前記第1制限部材との係合部分を介して前記第1制限部材とは反対側に前記被覆部内の前記芯金が位置するように設定している。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングによれば、第1制限部材及び第2制限部材の双方によってクランプ部材の移動が制限されている状態では、ウェビングをその長手方向先端側へる引っ張り荷重が第1制限部材にも作用する。ここで、第1制限部材はタング本体の芯金における挿込部とは異なる部位を被覆する合成樹脂製の被覆部に係合しており、第1制限部材における被覆部との係合部分を介して第1制限部材とは反対側には被覆部内の芯金が位置している。このため、第1制限部材に作用した引っ張り荷重を間接的に芯金で受けることができる。これにより、ウェビングをその長手方向先端側へる引っ張り荷重が大きくても、第1制限部材と被覆部との係合を維持できる。
請求項5に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、請求項3又は請求項4に記載の本発明において、前記ウェビングにおける前記タング本体を通過する部分の幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に前記クランプ部材に支持される取付部と、前記取付部よりも前記ウェビングの長手方向基端側で前記タング本体に係合すると共に、前記ウェビングの長手方向基端側への引っ張り荷重が前記第1の引っ張り荷重の大きさ以上の場合に前記ウェビングによって前記タング本体との係合を解消する向きに前記取付部周りに回動する第1荷重受け部と、前記取付部よりも前記ウェビングの長手方向先端側に設定されて、前記ウェビングの先端側への引っ張り荷重が付与された前記ウェビングが前記所定の方向へ引っ張る第2荷重受け部と、を含めて前記第1制限部材を構成している。
請求項5に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングによれば、第1制限部材に設定された取付部がクランプ部材に支持され、これにより、クランプ部材はウェビングにおいてタング本体を通過する部分の幅方向を軸方向とする軸周りに回動できる。この取付部よりもウェビングの長手方向基端側には第1荷重受け部が設定される。この第1荷重受け部はタング本体の所定部位に係合しており、これにより、クランプ部材の所定の方向への移動が制限される。
また、この第1荷重受け部にはウェビングの長手方向基端側への引っ張り荷重が作用する。第1荷重受け部に作用する引っ張り荷重の大きさが第1の引っ張り荷重以上になると、第1制限部材は取付部周りに回動し、第1荷重受け部におけるタング本体の所定部位との係合が解除される。
一方、取付部よりもウェビングの長手方向先端側には第2荷重受け部が設定される。この第2荷重受け部はウェビングをその長手方向先端側へ引っ張る引っ張り荷重が作用するように形成されており、このような引っ張り荷重は、第2荷重受け部、ひいては、第1制限部材を上記の所定の方向へ引っ張るように作用する。このため、第1制限部材は取付部周りに回動して第1荷重受け部におけるタング本体の所定部位との係合が解除された状態で、この第2荷重受け部に作用した引っ張り荷重が第2の引っ張り荷重以上になれば、第2制限部材によるクランプ部材の移動規制を解除させて、クランプ部材が所定の方向へ移動し、タング本体とでウェビングをクランプする。
請求項6に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、請求項5に記載の本発明において、前記取付部から前記第1荷重受け部までの距離よりも前記取付部から前記第1荷重受け部までの距離を長く設定している。
請求項6に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングによれば、取付部から第1荷重受け部までの距離よりも取付部から第1荷重受け部までの距離が長い。このため、第1荷重受け部とタング本体との係合を解除する向きへ第1制限部材を回動させるために要するウェビングをその長手方向基端基端側へ引っ張る引っ張り荷重が大きくなる。これにより、第1の引っ張り荷重の大きさを容易に大きく設定できる。
請求項7に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の本発明において、前記クランプ部材の前記所定の方向への移動を直線的なスライドとしている。
請求項7に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングによれば、ウェビングが第1の引っ張り荷重以上の大きさの引っ張り荷重でその基端側に引っ張られ、その後にウェビングが第2の引っ張り荷重以上の大きさの引っ張り荷重でその先端側へ引っ張られると、クランプ部材が直線的に所定の方向へスライドしてタング本体とでウェビングをクランプする。このような構成では、ウェビングの表面との摩擦でクランプ部材が回転するような構成とは異なり、ウェビングによってクランプ部材が引っ張られることで所定の方向へ移動するので、クランプ部材の表面やウェビングの表面に摩耗等が生じても、確実にクランプ部材を移動させることができる。
請求項8に記載の本発明に係るシートベルト装置は、先端側が車両用のシートにおける乗員の着座位置の側方で前記シート又は車両の車体に直接又は間接的に係止されたウェビングと、前記ウェビングをその基端側から格納するウェビング格納手段と、前記着座位置を介して前記ウェビングの先端側の係止位置とは反対側に設けられたバックルと、前記請求項1から請求項7の何れか1項に記載のシートベルト装置用タングと、を備えている。
請求項8に記載のシートベルト装置では、車両用のシートにおける乗員の着座位置の側方でウェビングの先端側がシート又は車両の車体に直接又は間接的に係止される。このシートに着座した乗員の身体に対してウェビングが掛け回された状態でシートにおける乗員の着座位置を介してウェビングの先端側の係止位置とは反対側に設けられたバックルにシートベルト装置用タングが装着されると、シートベルト装置用タングがバックルに保持されて、乗員の身体に対するウェビングの装着状態になる。
ここで、本発明に係るシートベルト装置を構成するシートベルト装置用タングは、上述した請求項1から請求項7の何れか1項に記載されたシートベルト装置用タングである。このため、上述した請求項1から請求項7の何れか1項に記載の本発明と同じ作用を奏し、その結果、上述した請求項1から請求項7の何れか1項に記載の本発明と同じ効果を得ることができる。
以上、説明したように、本発明は、ウェビングのクランプを要する場合にのみクランプ部材を所定の方向へ移動させることができる。
本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タングの構成を概略的に示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タングの構成を概略的に示す側面断面図である。 第1制限部材によるクランプ部材の移動制限が解除された状態を示す図3に対応した側面断面図である。 ウェビングがクランプされた状態を示す図3に対応した側面断面図である。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タング10(以下、単に「タング10」と称する)を用いたシートベルト装置12の全体構成の概略が正面図により示されている。
この図に示されるように、本タング10は、ウェビング格納手段としてのウェビング巻取装置14を備えている。ウェビング巻取装置14は、例えば、車両のセンターピラーの下端側で、車両を構成する車体に固定されている。このウェビング巻取装置14にはスプール15が、例えば、車両の前後方向を軸方向とする軸周りに回転可能に設けられており、このスプール15に可撓性を有する長尺帯状に形成されたウェビング16の長手方向基端側が係止されている。
ウェビング16の長手方向基端側は上記のスプール15の外周部に巻取られた状態で格納されている。また、ウェビング巻取装置14にはプリテンショナ17が設けられている。プリテンショナ17は、例えば、マイクロガスジェネレータが一端に装着されたシリンダを備えており、このシリンダの内側にはピストンがシリンダの内部で摺動可能に設けられている。ピストンにはラックバーが一体的に設けられており、マイクロガスジェネレータが作動してシリンダ内にガスが供給されると、このガス圧によってピストンと共にラックバーが移動する。ラックバーがピニオンに噛合してピニオンが回転すると、この回転力が上記のスプール15に伝わり、ウェビング16を巻取る巻取方向にスプール15を強制的に回転させる。
なお、プリテンショナ17の構成は上記のような構成に限定されるものではなく、作動することでスプール15を巻取方向に回転させる構成であればよい。
一方、ウェビング16におけるスプール15よりも先端側は、センターピラーに沿って車両の上方へ引出され、センターピラーの上端部近傍に設けられたショルダアンカ18を通過して、車両の下方へ折り返されている。車両下方へ折り返されたウェビング16の先端は、車両用のシート20の側方で車体に固定されたアンカ22に係止されている。
なお、本実施の形態は、車体側にウェビング巻取装置14やアンカ22が固定された構成である。しかしながら、例えば、ウェビング巻取装置14はシート20を構成するシートバック24に内蔵される構成であってもよいし、シートバック24の後方にウェビング巻取装置14が設けられる構成であってもよい。また、アンカ22も車体ではなく、シート20の骨格等を構成する部材に取り付けられる構成であってもよい。
本実施の形態に係るタング10は、ウェビング16の先端(アンカ22に係止される部分)とショルダアンカ18との間に設けられている。このタング10に対応してシート20を介してウェビング巻取装置14やアンカ22の配置位置とは反対側にはバックル26が車体又はシート20の骨格等を構成する部材に固定されている。
詳細に関しては後述するが、タング10はバックル26に装着できるようになっており、シート20のシートクッション28に着座した乗員30が、ウェビング巻取装置14のスプール15からウェビング16を引出して、ウェビング16を前方から身体に掛け回した状態でタング10をバックル26に装着すると、乗員30の身体に対するウェビング16の装着状態になる。この状態では、ウェビング16におけるタング10とアンカ22との間がラップウェビング32とされて、乗員30の腰部を前方から拘束し、ウェビング16におけるショルダアンカ18とタング10との間がショルダウェビング34とされて、乗員30の肩部や胸部等を前方から拘束する。
なお、本実施の形態のシートベルト装置12は、例えば、車両の運転席や助手席等の一人掛のシート20に対応した構成であるが、例えば、車両の後部座席等に用いられる複数人掛のベンチシートに本発明を適用することができる。このようなベンチシートに本発明を適用する場合、ベンチシートにおける乗員30の着座位置に対してシート幅方向一方の側にウェビング巻取装置14やシートバック24が設けられ、他方の側にバックル26が設けられる。
<タング10の構成>
図2にはタング10の構成の概略が分解斜視図により示されている。
この図に示されるように、タング10はタング本体40を構成する芯金42を備えている。芯金42は金属平板を打ち抜き、更に、幅方向を軸方向とする軸周りにクランク状(鉤状)に曲げ成形することにより形成されている。この芯金42は挿込部44を備えており、タング10をバックル26に装着する際には、挿込部44がバックル26に形成された開口からバックル26に挿入される。挿込部44には透孔46が形成されている。挿込部44が図1に示されるバックル26に挿入されると、バックル26に設けられたラッチが透孔46に入り込む。挿込部44がバックル26から抜け出ようとすると、ラッチが透孔46の内周部に干渉してバックル26から抜け出る方向への挿込部44の移動が規制される。これにより、バックル26へのタング10の装着状態となる。
また、図2に示される芯金42における挿込部44よりも基端側(タング10をバックル26に挿し込む際の挿込方向とは反対側)は基部48とされている。基部48は幅方向を軸方向とする軸周りに基部48の厚さ方向一方の側(図3における左側)へ屈曲されている。さらに、基部48におけるこの屈曲部分よりも基端側では上記の挿込方向とは反対側(図3における上側)へ向けて屈曲されている。このようにしてクランク状に曲げ成形された部分では厚さ方向に貫通した図示しない孔部(例えば、矩形孔)が形成されている。
このような構成の基部48は合成樹脂材によって形成された被覆部52により被覆されている。この被覆部52において上述した基部48に形成された孔部に対応する部分にはクランパ収容部54が形成されている。クランパ収容部54はタング本体40における先端側及び厚さ方向一方の側で開口している。
また、図3に示されるように、クランパ収容部54においてタング本体40の基端側に位置する部分にはウェビング通過孔56が形成されている。ウェビング通過孔56はタング本体40における基端側で開口していると共にタング本体40における先端側でクランパ収容部54に繋がっている。ウェビング通過孔56にはウェビング16が通過しており、ウェビング通過孔56を通ってクランパ収容部54に入り込んだウェビング16はタング本体40の先端側へクランパ収容部54を通過できると共に、幅方向を軸方向とする軸周りに芯金42の厚さ方向一方の側へ湾曲してクランパ収容部54の外側へ延び出てタング本体40の基端側へ折り返すことができる。
また、図2及び図3に示されるように、クランパ収容部54の内側にはクランプ部材としてのクランパ62が設けられている。クランパ62は外面が平面状の摺接部64を備えている。摺接部64に対応してクランパ収容部54にはガイド面66が形成されている。ウェビング通過孔56は芯金42の厚さ方向に対して芯金42の挿込方向に傾斜した傾斜面とされ、クランパ62は摺接部64がガイド面66に案内され、芯金42の厚さ方向他方(図3における右方)へ移動するにつれて芯金42の基端側(図3における上方へ移動する)へ移動する。なお、以下、この方向を便宜上『クランプ方向』と称する(この『クランプ方向』が特許請求の範囲で言う『所定の方向』に対応する)。
クランパ62のクランプ方向側の端部にはスライダ側クランプ部68が形成されている。このスライダ側クランプ部68ではクランパ62が凹形状に開口している。図3に示されるように、スライダ側クランプ部68に対応してクランパ収容部54の内側には本体側クランプ部70が形成されている。
本体側クランプ部70は側面断面形状が芯金42の幅方向を軸方向とする軸周りに適宜に屈強又は湾曲した波状に形成されている。この本体側クランプ部70における凸部がクランプ方向にスライダ側クランプ部68と対向している。このため、クランパ62がガイド面66に案内されて本体側クランプ部70側へスライドすると、スライダ側クランプ部68の内側に本体側クランプ部70の凸部が入り込み、ウェビング16をその幅方向を軸方向とする軸周りに湾曲させつつ挟み込む。
図3に示されるように、このクランパ62のスライダ側クランプ部68とは反対側ではクランパ62にウェビング16が掛け回されており、ウェビング16はクランパ62に掛け回された部分よりも先端側がラップウェビング32となり、クランパ62に掛け回された部分よりも基端側がショルダウェビング34となる。このようにクランパ62はスライダ側クランプ部68とは反対側でウェビング16が掛け回されているため、ウェビング16が引っ張られると、ウェビング16がクランパ62のスライダ側クランプ部68とは反対側を引っ張る。これによって、クランパ62はガイド面66に案内されてクランプ方向へ移動できる。
また、図2に示されるように、クランパ62にはその長手方向(ウェビング16において芯金42の被覆部52を通過する部分におけるウェビング16の幅方向)に沿って貫通した貫通孔72が形成されている。この貫通孔72には第2制限部材として制限手段を構成するシェアピン74が配置されている。シェアピン74は外周形状が貫通孔72の内周形状に略等しく(厳密には僅かに小さく)設定されており、その長手方向両端部近傍は、クランパ62の長手方向両端面における貫通孔72の開口から外側へ突出している。シェアピン74においてシェアピン74から突出した部分は、タング本体40に形成された貫通孔78に嵌挿されている。このため、シェアピン74をせん断破壊しないとクランパ62は上記のクランプ方向にスライドすることができないようになっている。
一方、図2に示されるように、本タング10は第1制限部材として制限手段を構成するパウル82を備えている。パウル82は取付部としての軸部84を備えている。軸部84は長手方向が上記のクランパ62の長手方向に沿い、外周一部が円形の扇形状(又は、円形の一部を切り欠いた形状)とされている。この軸部84に対応してクランパ62には軸受溝86が形成されている。軸受溝86はクランパ62における摺接部64とは反対側の面にて開口していると共に、クランパ62の長手方向両端にて開口した溝で、その内周形状はパウル82における軸部84の外周形状に対応している。図3に示されるように、パウル82の軸部84はクランパ62の0軸受溝86に嵌め込まれ、クランパ62及び軸部84の長手方向を軸方向とする軸周りにクランパ62に対して回動できる。
また、パウル82には第1荷重受け部88及び第2荷重受け部90が形成されている。第1荷重受け部88は軸受溝86よりも芯金42の厚さ方向他方の側(図3の右側)に形成されている。第1荷重受け部88は初期状態(図3図示状態)でクランパ62よりも芯金42の先端側へ離間しており、この状態では、クランパ収容部54の内側に形成された本体側係合部92が係合している。
この状態では、軸受溝86周りに第1荷重受け部88がクランパ62へ接近する方向への第1荷重受け部88の回動が規制され、第1荷重受け部88に付与された荷重によって第1荷重受け部88の回動力が本体側係合部92の機械的強度を上回ると、第1荷重受け部88が本体側係合部92を塑性変形させてクランパ62へ接近する方向へ回動する。この状態で、更に上述したシェアピン74がせん断破壊されれば、クランパ62はパウル82を伴いクランプ方向へ移動できる。
さらに、第1荷重受け部88が本体側係合部92に係合した状態では、この係合部分からクランプ方向側にタング本体40の芯金42が位置している。このため、第1荷重受け部88が本体側係合部92をクランプ方向に押圧すると、この荷重は被覆部52を構成する合成樹脂材を介して芯金42に受け止められる。
これに対して。第2荷重受け部90は軸受溝86よりも芯金42の厚さ方向一方(図3の左側)の側に形成されている。第2荷重受け部90は初期状態(図3図示状態)でクランパ62に接近しており、第1荷重受け部88がクランパ62に接近するように回動することで第2荷重受け部90がクランパ62から離間する。パウル82の軸部84とは反対側の面にはウェビング16が掛け回されている。
このため、ウェビング16がその長手方向基端側へ引っ張られると(すなわち、図3における荷重F1がウェビング16に作用すると)、ウェビング16はパウル82の第1荷重受け部88に荷重を付与し、この荷重によって第1荷重受け部88がクランパ62に接近して第2荷重受け部90がクランパ62から離間するような回転力が生じる。これに対して、ウェビング16がその長手方向先端側へ引っ張られると(すなわち、図3における荷重F2がウェビング16に作用すると)、ウェビング16はパウル82の第2荷重受け部90に荷重を付与し、この荷重によって第2荷重受け部90がクランパ62に接近して第1荷重受け部88がクランパ62から離間するような回転力が生じる。
ここで、軸部84におけるパウル82の回動中心から第2荷重受け部90の先端までの長さは、軸部84におけるパウル82の回動中心から第1荷重受け部88の先端までの長さよりも長く設定されている。このため、ウェビング16が第2荷重受け部90に付与する荷重よりも充分に大きな荷重が第1荷重受け部88に付与されないと、第1荷重受け部88がクランパ62に接近して第2荷重受け部90がクランパ62から離間するようにクランパ62が回動することができない。
ここで、このように第1荷重受け部88が本体側係合部92を塑性変形させてクランパ62に接近するような回動に必要な荷重(すなわち、特許請求の範囲で言う『第1の引っ張り荷重』)は、上述したプリテンショナ17がスプール15を巻取方向に回転させることでウェビング16に付与される引っ張り荷重と同じ大きさに設定される。さらに、上述したシェアピン74をせん断破壊するために必要な荷重(すなわち、特許請求の範囲で言う『第2の引っ張り荷重』)は、プリテンショナ17がスプール15を巻取方向に回転させることでウェビング16に付与される引っ張り荷重よりも大きな値に設定されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本タング10を適用したシートベルト装置12では、乗員30がウェビング16を装着する際にタング10が把持され、タング10と共にウェビング16が引っ張られて乗員30の前側にウェビング16が引出される。この状態で、タング10の挿込部44がバックル26に装着されると、ウェビング16のうちラップウェビング32が乗員30の腰部に掛け回され、ショルダウェビング34が乗員30の肩部から胸部を経て腹部に亘る範囲に掛け回される。このようにして乗員30の身体にウェビング16が装着される。
ここで、このように乗員30がタング10と共にウェビング16を引っ張ると。ウェビング16がクランパ62をクランプ方向へ引っ張る。しかしながら、この状態では、シェアピン74によってクランパ62のクランプ方向への移動が制限されると共に、パウル82の第1荷重受け部88が本体側係合部92に係合していることによりクランパ62がパウル82を介して間接的にクランプ方向への移動が制限される。
このため、乗員30がウェビング16を装着するためにタング10と共にウェビング16を引っ張ってもクランパ62がクランプ方向へ移動することがなく、クランパ62のスライダ側クランプ部68とタング本体40の本体側クランプ部70とでウェビング16がクランプされることがない。これにより、タング10と共にウェビング16が引っ張られた際には、ウェビング16は円滑にクランパ収容部54及びウェビング通過孔56を通過でき、タング10の芯金42をバックル26に容易に挿し込むことができる。
一方、車両が減速して乗員30が車両前方へ慣性移動しようとし、これによって、ウェビング16がその長手方向先端側へ引っ張られると(すなわち、ウェビング16に図3における荷重F2が作用すると)、クランパ62がウェビング16によってクランプ方向へ引っ張られる。しかしながら、この状態で未だプリテンショナ17が作動していなければ、クランパ62のクランプ方向への移動がシェアピン74によって制限されると共に、パウル82を介して本体側係合部92に間接的に制限される。このため、プリテンショナ17が作動する前の状態でウェビング16がクランパ62のスライダ側クランプ部68とタング本体40の本体側クランプ部70とにクランプされることがない。
これに対して、車両が衝突した場合等の急減速状態が生じると、プリテンショナ17が作動し、ウェビング16はその基端側からスプール15に巻き取られる。これにより、ウェビング16をその基端側へ引っ張る引っ張り荷重F1が生じると、ウェビング16が第1荷重受け部88を押圧する。この押圧荷重を受けた第1荷重受け部88は、図4に示されるように、本体側係合部92を塑性変形させてクランパ62に接近するように回動する。これにより、先ず、第1荷重受け部88と本体側係合部92との係合によるクランパ62のクランプ方向への移動制限が解除される。
次いで、プリテンショナ17の作動が終了して車両前方側へ慣性移動しようとする乗員30の身体がウェビング16をその長手方向先端側へ引っ張り(すなわち、ウェビング16に図4における荷重F2が作用し)、これにより生じたせん断荷重がシェアピン74の機械的強度を上回ると、シェアピン74がせん断破壊されてシェアピン74によるクランパ62のクランプ方向への移動制限が解除される。
このようにして2つのクランパ62のクランプ方向への移動制限が解除された状態でウェビング16がクランパ62をクランプ方向へ引っ張ると、図5に示されるように、クランパ62がクランプ方向へ移動する。このようにクランパ62がクランプ方向へ移動すると、クランパ62のスライダ側クランプ部68がタング本体40の本体側クランプ部70とでウェビング16を挟み込む(クランプする)。
これによって、ウェビング16はクランパ収容部54やウェビング通過孔56を通過して移動するようなタング10に対する長手方向への移動が規制される。このため、乗員30が車両前方へ慣性移動しようとしてもウェビング16のショルダウェビング34側がクランパ収容部54やウェビング通過孔56を通過してラップウェビング32側へ移動することがなく、ラップウェビング32は乗員30の腰部を効果的に拘束できる。
以上のように、本実施の形態では、プリテンショナ17が作動してウェビング16がその長手方向基端側に引っ張られてから、ウェビング16がその長手方向先端側へ引っ張られないとクランパ62をクランプ方向へ移動させることができない。これにより、プリテンショナ17が作動するような状態のようなウェビング16のクランプを要する場合にウェビング16をクランプでき、タング10をバックル26に装着する場合等に不用意にウェビング16がクランプされることを防止できる。
しかも、本実施の形態では、クランパ62が直線的にスライドする構成でクランパ62のクランプ方向への移動はウェビング16の引っ張りによるものである。このため、クランパ62のウェビング16との摺接部分に摩耗等が生じても、ウェビング16に付与された引っ張り力でクランパ62をクランプ方向へ移動させることができる。
10 シートベルト装置用タング
12 シートベルト装置
14 ウェビング巻取装置(ウェビング格納手段)
16 ウェビング
17 プリテンショナ
26 バックル
30 乗員
40 タング本体
44 挿込部
62 クランパ(クランプ部材)
74 シェアピン(第1制限部材、制限手段)
82 パウル(第2制限部材、制限手段)
84 軸部(取付部)
86 軸受溝
88 第1荷重受け部
90 第2荷重受け部

Claims (8)

  1. バックルに挿し込み可能な挿込部を有すると共に、長手方向基端側がウェビング格納手段に係止されたウェビングが内側を通過して前記ウェビングの長手方向に移動可能に前記ウェビングに設けられたタング本体と、
    前記ウェビングが掛け回され、前記ウェビングに引っ張られることによって前記タング本体に対して所定の方向へ移動し、前記所定の方向へ移動することによって前記ウェビングをクランプして前記ウェビングがその長手方向に移動することを規制するクランプ部材と、
    前記所定の方向への前記クランプ部材の移動を制限すると共に、前記ウェビングの長手方向基端側への第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重が前記ウェビングに付与されてから、前記ウェビングの長手方向先端側への第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重が前記ウェビングに付与されることによって前記クランプ部材に対する前記所定の方向へ移動制限を解除する制限手段と、
    を備えるシートベルト装置用タング。
  2. 車両急減速時に作動して前記ウェビングをその長手方向基端側へ引っ張るプリテンショナによる前記ウェビングの引っ張り荷重に前記第1の引っ張り荷重を設定した請求項1に記載のシートベルト装置用タング。
  3. 前記クランプ部材に対して移動可能に前記クランプ部材に設けられて前記ウェビングが駆け回されると共に、前記タング本体の所定部位に係合し、前記所定部位に係合した状態では前記クランプ部材の前記所定の方向への移動を制限すると共に前記第1の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重で前記ウェビングがその長手方向基端側へ引っ張られることにより前記所定部位との係合が解除される第1制限部材と、
    前記クランプ部材の前記所定方向への移動を制限すると共に、前記第1制限部材による前記クランプ部材の移動制限が解除された状態で前記第2の引っ張り荷重以上の引っ張り荷重で前記ウェビングがその長手方向先端側へ引っ張られることにより前記クランプ部材の移動制限を解除可能な第2制限部材と、
    を含めて前記制限手段を構成した請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置用タング。
  4. 前記挿込部を含めて構成された金属製の芯金と、
    前記芯金における前記挿込部とは異なる部分を被覆する合成樹脂材により形成された被覆部と、
    を含めて前記タング本体を構成すると共に、
    前記第1制限部材との係合部分を前記被覆部に設定すると共に前記第1制限部材との係合部分を介して前記第1制限部材とは反対側に前記被覆部内の前記芯金が位置するように設定した請求項3に記載のシートベルト装置用タング。
  5. 前記ウェビングにおける前記タング本体を通過する部分の幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に前記クランプ部材に支持される取付部と、
    前記取付部よりも前記ウェビングの長手方向基端側で前記タング本体に係合すると共に、前記ウェビングの長手方向基端側への引っ張り荷重が前記第1の引っ張り荷重の大きさ以上の場合に前記ウェビングによって前記タング本体との係合を解消する向きに前記取付部周りに回動する第1荷重受け部と、
    前記取付部よりも前記ウェビングの長手方向先端側に設定されて、前記ウェビングの先端側への引っ張り荷重が付与された前記ウェビングが前記所定の方向へ引っ張る第2荷重受け部と、
    を含めて前記第1制限部材を構成した請求項3又は請求項4に記載のシートベルト装置用タング。
  6. 前記取付部から前記第1荷重受け部までの距離よりも前記取付部から前記第1荷重受け部までの距離を長く設定した請求項5に記載のシートベルト装置用タング。
  7. 前記クランプ部材の前記所定の方向への移動を直線的なスライドとした請求項1から請求項6の何れか1項に記載のシートベルト装置用タング。
  8. 先端側が車両用のシートにおける乗員の着座位置の側方で前記シート又は車両の車体に直接又は間接的に係止されたウェビングと、
    前記ウェビングをその基端側から格納するウェビング格納手段と、
    前記着座位置を介して前記ウェビングの先端側の係止位置とは反対側に設けられたバックルと、
    前記請求項1から請求項7の何れか1項に記載のシートベルト装置用タングと、
    を備えるシートベルト装置。
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JPWO2016117231A1 (ja) * 2015-01-20 2017-10-05 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルトタング及びシートベルト装置
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