JP3207871U - チャイルドシート用の超簡単ベルト通し - Google Patents

チャイルドシート用の超簡単ベルト通し Download PDF

Info

Publication number
JP3207871U
JP3207871U JP2016004656U JP2016004656U JP3207871U JP 3207871 U JP3207871 U JP 3207871U JP 2016004656 U JP2016004656 U JP 2016004656U JP 2016004656 U JP2016004656 U JP 2016004656U JP 3207871 U JP3207871 U JP 3207871U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tongue
hook
release button
belt
claw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016004656U
Other languages
English (en)
Inventor
敏一 兵頭
敏一 兵頭
Original Assignee
敏一 兵頭
敏一 兵頭
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 敏一 兵頭, 敏一 兵頭 filed Critical 敏一 兵頭
Priority to JP2016004656U priority Critical patent/JP3207871U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3207871U publication Critical patent/JP3207871U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】チャイルドシートの背にある狭く手が入らないベルト通し穴に自動車のシートベルトを簡単に通すことができるチャイルドシート用の超簡単ベルト通しを提供する。【解決手段】柄5の先に、自動車のシートベルト1のタング金具部3を収容する場所を設け、タング金具部3が柄5の先から収容場所まで押し込まれた時にタング金具部3に設けられたタング固定穴4に嵌合する爪と、爪を引き戻すためのボタン、および、爪をタング固定穴4に押し出すスプリングを備え、タング金具部3が所定の場所まで押し込まれると爪がタング固定穴4と嵌合してタング2をロックし、ボタンを押すと爪がタング固定穴から引き戻されて嵌合が外れロックを解除することを特徴とし、チャイルドシートを自動車の座席に装着する際、自動車のシートベルトの通し作業を容易にする。【選択図】図4

Description

市販されているチャイルドシートの背にあるベルト通し穴は狭く手が入らないため、自動車に装備された3点式シートベルトのベルトを通すのは面倒な作業である。
本考案は、チャイルドシートの背にある狭く手が入らないベルト通し穴に自動車のシートベルトを簡単に通すための補助具に関するものである。
法律で6歳未満の幼児には、チャイルドシートの着用が義務付けられている。
市販されているチャイルドシートは、自動車に装備された3点式シートベルトを使って自動車の座席に装着する形態のものが多い。
チャイルドシートは、乳幼児や児童の体重や身長で、大きく3種類の取り付け方法があり、チャイルドシートの取り付け条件に合わせて装着しなければならない。
自動車に装備されている3点式シートベルトの大まかな構造は、帯状のベルト、巻き取り装置(リトラクター)、肩ガイド、タング、バックルなどから成り、腰の左右2点と肩の左右どちらかの1点、合わせて3点で座席の乗員を支える。
ベルトは、合成繊維を編んで帯にしたもので引張りに強く柔軟性がある。
ベルトの一端は、自動車室内窓側で床面近くに固定された巻き取り装置内の軸に固定され、その軸にベルトの一部が巻き取られている。
ベルトの他端は、巻き取り装置から引き出され、自動車室内の窓側で肩の上あたりに固定された肩ガイドとタングを通り抜け、巻き取り装置側の床付近に固定されている。
タングは、肩ガイドから床近くまでのベルトを自由に遊動でき、腰のあたりでバックルと固定したり開放したりできるよう舌状の金具が付いている。
バックルは自動車室内の中央側の座席の腰の脇にあり、多少の自由度をもって座席に固定されている。
バックルは、タングの金具を固定したり開放したりするためのロック機構とロック解除機構を備えている。
座席の位置やj乗員の体形により、ベルトの長さの調整が必要となる。
現在の主流の巻き取り装置は、ゆっくりと引けばベルトを引き出せるが、一定以上の勢いで引っ張るとロックして引き出せない非常時固定及び巻き取り(ELR : Emergency Locking Retractor)方式であり、座席の位置や体形に応じて必要なだけベルトを引き出せるようになっている。
車両が衝突したとき、乗員は慣性の法則で自動車の進行方向へ飛ばされそうになるが、一定以上の勢いでベルトが引っ張られるとベルトをロックし、飛び出そうとする乗員を引き止めてくれるわけである。
バックルに差し込むタングの形状は全体として舌状で、メーカーにより差があるものの大まかにはTシャツのような形で、Tシャツの両袖部と首部にあたる「T」字の「−」字部と胴体部にあたる「T」字の「I」字部に分けた時に、太字の「−」字部の周辺の輪郭に沿って中心部に幅数mm長さが数cmのベルトを通すためにスリットがあり、太字の「I」字部の先端に近い部分にバックルと固定したり開放したりするための1辺が10mm前後の四角い固定穴があるという特徴がある。
「T」字の「−」字部のあたりはプラスチック覆われて、「T」字の「I」字部のあたりは金属のままで厚みは3mm前後である。
バックルは、タングの金具部に設けられた固定穴を利用してタングを固定したり開放したりするためのロック機構とロック解除機構を備えている。
チャイルドシートの使用方法は、子供の体重や身長で、大きく3種類ある。
乳児期には、チャイルドシートの頭部を自動車の前方側、脚部を後方側にし、乳児は、車の後ろを見るような方向にして、自動車に装備された3点式シートベルトで装着するが、トンネル状の狭い穴にベルトを通す作業はない。
乳児には、チャイルドシートに装備された幼児ベルトを装着させる。
幼児期には、大人が座るのと同じようにチャイルドシートの足部を自動車の前方側にして幼児は、車の前を見るような方向にして、自動車に装備された3点式シートベルトで装着するが、チャイルドシートの背の左右にあるトンネル状の狭い穴にベルトを通さねばならない。
幼児には、チャイルドシートに装備された幼児ベルトを装着させる。
児童期には、チャイルドシートに装備された幼児ベルトを使用せず、自動車に装備された3点式シートベルトを装着させる。
チャイルドシートの役割は、座面を高くし、3点式シートベルトに寸法を合わせるだけとなる。
この場合には、狭いトンネル状の狭い穴にベルトを通す作業はない。
自動車の座席との間にチャイルドシートを挟む形で、大人が3点式シートベルト装着するのと同じ要領で装着する。
チャイルドシートの構造を、シートベルトを通す部分に手が入りやすいように開口部を設け、蓋を付けた特許文献1の方法が知られている。
特許4472150
チャイルドシートを自動車装着したままで着脱をほとんど行わない場合には着脱作業のわずらわしさは問題にならないが、一つのチャイルドシートを複数の自動車で共用する場合や、祖父母が時々自分の車に孫を乗せるような場合には、チャイルドシートの着脱作業のわずらわしさが問題になる。
乳児期や児童期のチャイルドシートの取り付けは比較的に容易であるが、幼児期のチャイルドシートの取り付けは、チャイルドシートの背の左右2箇所に設けられたシートベルトを通すための狭い穴にタングとベルトを通さなければならない。
ベルトは合成繊維を編んで帯にしたもので柔軟性があるため、タングを持って通さざるを得ず面倒である。
チャイルドシートは、自動車が衝突した際にシートベルトから外れない構造とするためとコンパクトに構成する必要性からかチャイルドシートの背の左右2箇所に設けられたシートベルトを通すための通路はトンネル状で手が通らない狭い穴になっている。
チャイルドシートからシートベルトを外すのはバックルのロックを解除してタングを外してシートベルトを引き抜けば良いので簡単であるが、チャイルドシートをシートベルトで座席に装着するにはチャイルドシートの背の左右2箇所の狭い通路にシートベルトを通さねばならず面倒な作業を強いられている。
シートベルトの一端は、巻き取り装置につながっている。
巻き取り装置は、シートベルトに巻き戻そうとする力を働かせる一方、シートベルトを強く引き過ぎるとロックしてそれ以上引き出せなくなるという特性をもっており、シートベルトを通す作業を難しくしている。
特許文献1の手段では、チャイルドシートの構造を、シートベルトを通す部分に手が入りやすいように開口部を設け、蓋を付けている。
この手段では、手元を見ながらシートベルトを通せるので楽にはなるが、シートベルトを一気に通せるわけではなく、自動車のシートベルトを簡単に通すための補助具が必要とされている。
特許文献1の手段を持たないチャイルドシートを保有している場合は自動車のシートベルトを簡単に通すための補助具が必要とされている。
本考案のチャイルドシート用の超簡単ベルト通しは、棒状または板状またはヘラ状で、長さが数10cmの柄の先に、自動車に装備されたシートベルトのタング金具部を着脱する機構を収容するためのタング収容部を備える。
背景技術で説明したように、自動車に装備しているシートベルトに付属するものとして、タングとバックルがある。
タングは、シートベルトに通されていて、肩から腰あたりまでを遊動できるようになっている。
バックルは、自動車の座席の脇に備え付けられていて、タングをロックしたり、ロックを解除する機構を有する。
チャイルドシートを自動車の座席に装着する場合にも、シートベルトを利用する。
タングは露出した金属部が舌状に突出した「T」字形をしており、舌状の金属部をバックルに差し込むことでロックし、シートベルトの着用となる。
このタングの舌状の金属部をタング金具部と呼ぶ。
タング金具部の寸法は、幅2cm前後、長さ4cm前後、厚さ3mm前後であり、中央部で先端寄りに、タングを引っ掛けるための一辺が1cm前後の四角い固定穴が開けられている。
これをタング固定穴と呼ぶ。
タング収容部には、タング固定穴を利用してタング金具部を着脱するためにタング金具部が出入するための出入口、タング固定穴に引っ掛けるための爪部と、爪部を引き戻すための押しボタン部とを一体としたフック、爪部をタング固定穴に押し出すためのフックスプリング、タング金具部をタング収容部に案内するためのタングガイド、タングガイドをタング金具部の出入口に押し出すためのタングガイドスプリング、別のやり方で爪部を引き戻すための解除ボタンと解除ボタンスプリングなどを収容し、表面に突起部が出ないよう収容箱で囲ってある。
以下、タング収容部の形状や構造について説明する。
タング収容部のロック機構とロック解除機構について説明する。
タング収容部がある柄の先を自動車のシートベルトのタング金具部の出入口とし、タング金具部の出入口から柄の中央に向かって奥行数cm幅数cmの平坦な面を構成してタング金具部の収容場所を設けてある。
フックは角柱状で中央部に支点を設け両端のそれぞれに爪部とボタン部を設けてあり、フックが支点を中心にシーソーのように円弧運動する時に爪部と押しボタン部は同じ円弧運動方向に突起しており、支点を中心とした点対称的な位置関係にある。
ボタン部を押すと爪部が引き戻されるがフックスプリングによりフックの爪部を押し出すように構成されている。
タング金具部が押し込まれ所定の収容場所に収まった時にフックの爪部がタング金具部に設けられているタング固定穴に押し出されるようフックの支点の位置決めすることで爪部がタング固定穴に嵌合してタング金具部がロックされる。
ボタン部を押すと爪部がタング固定穴から引き戻されて嵌合が外れタング金具部とのロックが解除される。
前述のロック機構は、洗濯バサミの片側を使ったような構造であるが、自動車のバックルと同様の操作性にしたもう一つのロック解除機構について説明する。
解除ボタンをタング金具部の出入口側から押し込むことでフックの爪部を引き戻してロックを解除できるよう角柱状のフックの中心軸方向とフックの爪部が円弧運動する方向の二つの方向に直交する方向でフックの爪部から両側に径が数mmで高さ数mmに突起した棒状の解除ボタン軸受を設けてある。
解除ボタンは、タング金具部の平坦な面に重なるように、タング金具部の出入口からフックの爪部にかけて短い角柱状の底面に2枚の直角三角形の板を並列に連結した形で広がり、角柱状の1つの側面がタング金具部の平坦な面に沿う配置となっている。
2枚の直角三角形の板の直角な二辺の片方の辺がタング金具部の平坦な面から見ると直角方向で角柱状のボタンの底面に結合し、直角なもう片方の辺はタング金具部の平坦な面に沿った角柱状の側面から連続する形で伸びている。
解除ボタンに力が加わっていない状態では、タング金具部の出入口の方に戻るよう解除ボタンスプリングを配置してある。
解除ボタンが戻った状態で、2枚の直角三角形の板の斜辺がそれぞれ解除ボタン軸受の両側に近接または接触するように位置決めされている。
解除ボタンがタング金具部の出入口側から解除ボタン軸受側に押し込まれると解除ボタン軸受が2枚の直角三角形の板の斜辺に接触しながらフックの爪部をタング固定穴から引き離す方向に動かして嵌合が外れタング金具部とのロックが解除される。
二つのロック解除機構について説明したが、どちらか一方のみを備えてもいいし、両方備えてもよい。
タングガイドとタングガイドスプリングによるタングの押し出し機構について説明する。
タングガイドは、タング金具部の出入口から内側のタング金具部の収容場所に配置されている。
タングガイドは、タング金具部が押し込まれた時に、タング金具部の先端に接触しながら押し込まれる。
押し込まれたタングガイドを押し出すようにタングスプリングを構成してある。
タング金具部が押し込まれ収容場所に収まった時にフックの爪部がタング固定穴に嵌合してタング金具部がロックされる。
タングガイドは、タング金具部よりも奥に押し込まれ、タングガイドスプリングによりタング金具部を押し出そうとするが、フックの爪部がタング金具部をロックしたことにより、押し出せないままになっている。
押しボタンまたは解除ボタンを押してロックを解除するとタングガイドは、タングガイドスプリングの力によりタング金具部を押し出す。
本考案のチャイルドシート用の超簡単ベルト通しは、チャイルドシートの背にあるベルト通し穴に自動車のシートベルトを通す時に使用する。
使用方法は、まず、チャイルドシートを座席に置き、次に、自動車のシートベルトのタング金具部を本考案のチャイルドシート用の超簡単ベルト通しのタング金具部の出入口に差し込む。
タング金具部が所定の位置まで押し込まれると、フックの爪がフックスプリングにより押し出され、タング固定穴に嵌合しタングをロックする。
次にロックされたタング、または、タング収容部を片手でつかみ、チャイルドシート用の超簡単ベルト通しの柄をチャイルドシートの左右の背にあるベルト通し穴の片方から差し込みもう片方から柄が出てきたら柄を引いてタングを取り出す。
押しボタンまたは解除ボタンを押すと、タングが押し出されるので、座席のバックルに差し込む。
別の使用方法として、最初にチャイルドシート用の超簡単ベルト通しのタング収容部をチャイルドシートの左右の背にあるベルト通し穴の片方から差し込みもう片方からタング収容部が出てきたらその状態で、次に、自動車のシートベルトのタング金具部をチャイルドシート用の超簡単ベルト通しのタング金具部の出入口に差し込み、反対側の柄を引っ張ることでタングを引き出す。
押しボタンまたは解除ボタンを押すと、タングが押し出されるので、座席のバックルに差し込む。
このような特長により、本考案が解決しようとする課題で示したチャイルドシートの背にある狭く手が入らないベルト通し穴に自動車のシートベルトを簡単に通すための補助具を実現できる。
本考案の外観斜視図と自動車に装備のシートベルト一部斜視図 本考案の内部構造を示す分解斜視図 本考案において、タング金具部が挿入前の状態における機構部品の構成を示す斜視図 本考案において、タング金具部が挿入後の状態における機構部品の構成を示す斜視図 本考案の使用において、自動車のタング金具部が挿入後にロックされた状態における機構部分の断面図 本考案の使用において、フックの押ボタンによりロックが解除された瞬間における機構部分の断面図 本考案の使用において、自動車のタング金具部が挿入後にロックされた状態における解除ボタンの位置を示す断面図 本考案の使用において、解除ボタンによりロックが解除された瞬間における機構部分の断面図 本考案のベルト通しを使って、チャイルドシートのベルト通し穴に自動車のシートベルトを差し込む場面を示す斜視図 本考案のベルト通しを使って、チャイルドシートのベルト通し穴から自動車のシートベルトを引き出す場面を示す斜視図 本考案のベルト通し外観図と、シートベルトを自動車のバックルに取り付ける場面を示す斜視図
本考案の実施の形態を図1〜図11で説明する。
図1は、本考案の外観斜視図と自動車に装備のシートベルト一部斜視図である。
この図により、本考案の概要を説明する。
自動車に装備されている自動車のシートベルト(1)は、チャイルドシートを自動車の座席に装着する場合にも使用される。
自動車のタング(2)は、自動車のシートベルト(1)に通されており、舌状で金属製のタング金具部(3)があり、その先端に近い部分にタング固定穴(4)がある。
タング固定穴(4)は、自動車の座席脇に装備されたバックルに差し込むことでロックする時に利用されるものであるが、本考案においても、このタング固定穴(4)を利用して自動車のタング(2)をロックしたり、ロックを解除するための機構を備える。
柄(5)の先に、タング収容箱A(9)とタング収容箱B(10)によりタングを収容する内部空間を構成するとともに、本考案のロック機構やロック解除機構を収容する。
フック押しボタン部(15)と解除ボタン(18)は、いずれも指で操作できるように露出している。
このフック押しボタン部(15)と解除ボタン(18)は、ロックを解除する時に使用し、どちらかのボタンを指で押せばロックを解除する機構にする。
両方備えても良いし、片方だけ備えても良い。
タング金具部出入口(11)は、タング金具部(3)の出入口である。
タング金具部出入口(11)の大きさは、タング金具部(3)がガタつかず、かつ、自由に出入りできるよう、幅2〜3cm、高さ数mmとする。
図では、柄(5)の構造は、板状になっているが、棒状またはヘラ状でも構わない。
長さはチャイルドシートのシート幅より少し長い数10cmとする。
タング収容箱A(9)やタング収容箱B(10)や解除ボタン(18)の外観は、簡単な作図のため丸みが無いが、丸みのあるデザインの方が安全で取り扱い性も良くなる。
本考案は、タング固定穴(4)を利用して、ロックしたり、ロックを解除する機能を実現することにあるが、ベルトを通す目的で使用し人を支えるような強度は必要とされないことから、本考案の構成部品の材質は、樹脂で良いと思われるが、金属でも構わない。
図2は、本考案の内部構造を示す分解斜視図である。
タング収容箱A(9)は、裏返して内部構造が見える状態を示している。
柄(5)の先を幅数cm、長さ数cm、厚さ数mmの板状に加工して柄の板状部(7)とし、中央あたりにタング固定穴(4)よりも小さい多角形または円状の穴を開け、爪出入口(8)とする。
柄の板状部(7)が、タングを収容する内部空間を二層に仕切る中間層となるようにタング収容箱A(9)とタング収容箱B(10)で、柄の板状部(7)を挟みこんで数か所をネジ止めし、タング収容部とする構造である。
タング収容箱A(9)の内部空間には、フック(12)、フックスプリング(16)、解除ボタン(18)、解除ボタンスプリング(20)を収容する。
タング収容箱A(9)の中央部には、フック支点(13)の軸受を設ける。
タング収容箱B(10)の内部空間には、タングガイド(21)とタングガイドスプリング(22)を収容する。
タング金具部出入口(11)から入ったタング収容箱B(10)の内側の幅は、タング金具部出入口(11)の幅よりも1〜2cm大きし、高さは、タング金具部(3)の厚さよりも2mm前後大きくする。
タング収容箱B(10)の内部の奥行は、タング金具部の長さと同程度とする。
タングガイド(21)は、タング収容箱B(10)の内部空間に納まり、タング金具部出入口(11)から柄(5)の軸方向に自由に遊動できるよう幅は、タング収容箱B(10)の内側の幅よりも僅かに小さく、柄(5)軸方向である奥行き方向に当たる長さは3cm前後とし、厚さは、タング金具の厚さよりも2mm前後厚い、板状である。
図3は、本考案において、タング金具部が挿入前の状態における機構部品の構成を示す斜視図である。
内部構造を分かりやすくするため、タング収容箱A(9)とタング収容箱B(10)は、外した斜視図である。
この図で解除ボタン(18)は、その構造を分かりやすくするため、この図では実際の配置よりも引き離して表示している。
フック(12)の中央部には軸状のフック支点(13)、フック(12)の片方の先端部にはフック爪部(14)、もう片方の先端部にはフック押しボタン部(15)をそれぞれ設けてある。
フック爪部(14)には、解除ボタン軸受(17)が設けてある。
フック爪部(14)の形状は、爪出入口(8)を通り抜けて、タング固定穴に嵌合できるよう爪出入口(8)よりも小さな径の多角形の柱状または円柱状で、高さ数ミリに突起した形状とする。
この突起部の高さは、柄の板状部(7)の厚さにタング金具部(3)の厚さを加えた寸法に相当する。
フック押しボタン部(15)は、円筒形または多角形の柱状で高さ数mm突起した形状としており、指で押しやすい大きさ形状である。
図では、フック支点(13)と解除ボタン軸受(17)の形状を、角柱状で示しているが、円柱状、または、多角柱状でも良い。
フック(12)は、フック支点(13)を中心にフック爪部(14)とフック押しボタン部(15)が、シーソーのように動く。
フックスプリング(16)は、圧縮コイルばねであり、フック爪部(14)を爪出入口(8)側に押し出す働きをする。
フックスプリング(16)をフック爪部(14)に配置する方法ではなく、フック押しボタン部(15)あたりに配置する方法やフック支点(13)あたりにねじりコイルばねや板ばねを配置する方法でも構わない。
解除ボタン(18)には、解除ボタン斜辺部(19)を設け、この斜辺が解除ボタン軸受(17)に近接するよう配置されている。
解除ボタンスプリング(20)は、圧縮コイルばねであり、解除ボタン(18)を解除ボタン軸受(17)から引き離す働きをする。
タングガイド(21)にはタング金具部(3)の先端部が多少の余裕を持って収まるように直方体状の窪みを入れるとともに、タングガイドスプリング(22)を収容する場所を設けてある。
タングガイドスプリング(22)は、圧縮コイルばねであり、タング金具部(3)とともに押し込まれたタングガイド(21)を、押し戻す働きをする。
タングガイドスプリング(22)はタングガイド(21)の両側に2本配置する方法を示しているが、効果が同じであれば別の方法でも構わない。
以上の構成により、タング金具部(3)が挿入される前の状態では、フックスプリング(16)によりフック爪部(14)が爪出入口(8)から押し出されるもののタングガイド(21)に当たった状態で止まっている。
図4は、本考案において、タング金具部が挿入後の状態における機構部品の構成を示す斜視図である。
タング金具部(3)がタングガイド(21)の窪みに納まり柄の先端(6)側から押し込まれると、タング金具部(3)はタングガイド(21)の窪みと柄の板状部(7)に包み込まれるようにしてタングガイド(21)を押し込んでいく。
タング金具部(3)が所定の位置まで押し込まれると、タングガイド(21)に当たった状態で止まっていたフック爪部(14)が爪出入口(8)を通り抜け、タング固定穴(4)に嵌合し、自動車のタング(2)をロックする。
図5は、本考案の使用において、自動車のタング金具部が挿入後にロックされた状態における機構部分の断面図である。
この図では、ロックされた状態を分かりやすくするため、解除ボタン(18)と解除ボタンスプリング(20)は省いている。
タングガイド(21)がタング金具部(3)とともに押し込まれ、一番奥より数mm手前に到達した時に、フック爪部(14)と爪出入口(8)とタング固定穴(4)の位置が重なるように構成することで、フック爪部(14)は爪出入口(8)を通り抜け、タング固定穴(4)に嵌合し、自動車のタング(2)をロックする。
図6は、本考案の使用において、フックの押ボタンによりロックが解除された瞬間における機構部分の断面図である。
この図においても、分かりやすくするため、解除ボタン(18)と解除ボタンスプリング(20)は省いている。
フック爪部(14)が自動車のタング(2)を嵌合した状態でフック押しボタン部(15)をタングガイド(21)側に押し込むとフック(12)がシーソーのように動きフック爪部(14)がタング固定穴(4)から引き戻される。
フック爪部(14)の先端が、タング固定穴(4)から外れるとタング金具部(3)は、タングガイド(21)とともにタングガイドスプリング(22)の圧力で、柄の先端(6)側に押され、タング金具部(3)は、押し出される。
図7は、本考案の使用において、自動車のタング金具部が挿入後にロックされた状態における解除ボタンの位置を示す断面図である。
フック爪部(14)が自動車のタング(2)を嵌合した状態における解除ボタン(18)の解除ボタン斜辺部(19)の位置は、解除ボタン軸受(17)に近接するよう構成する。
解除ボタン(18)が柄の先端(6)側から解除ボタン軸受(17)側に押されるとフック爪部(14)にある解除ボタン軸受(17)が解除ボタン斜辺部(19)を滑ってタング固定穴(4)から引き戻される。
図8は、本考案の使用において、解除ボタンによりロックが解除された瞬間における機構部分の断面図である。
解除ボタン(18)が更に押されると解除ボタン軸受(17)が解除ボタン斜辺部(19)を滑ってフック爪部(14)の先端が、タング固定穴(4)から外れるとタング金具部(3)は、タングガイド(21)とともにタングガイドスプリング(22)の圧力で、柄の先端(6)側に押され、タング金具部(3)は、押し出される。
本考案は以上のような構造である。
図9〜図11を使って本考案のチャイルドシート用の超簡単ベルト通しの本考案の使用方法について説明する図9は、本考案のベルト通しを使って、チャイルドシートのベルト通し穴に自動車のシートベルトを差し込む場面を示す斜視図である。
本考案のベルト通し(27)は、自動車のシートベルト(1)を利用してチャイルドシート(25)を自動車の座席(23)に装着する時に使用する。
最初に自動車のタング(2)を本考案のベルト通し(27)のタング金具部出入口(11)に差し込む。
すると、ベルト通し(27)と自動車のタング(2)がロックされるので、その状態で柄(5)をチャイルドシートのベルト通し穴(26)の片方からに差し込み、反対側のチャイルドシートのベルト通し穴(26)から柄(5)を引っ張り自動車のタング(2)を引き出す。
別の使用方法として、最初にベルト通し(27)の柄(5)をチャイルドシートのベルト通し穴(26)の片方からに差し込んでおき、次に、自動車のタング(2)をタング金具部出入口(11)に差し込み、反対側のチャイルドシートのベルト通し穴(26)から柄(5)を引っ張り自動車のタング(2)を引き出す方法でも良い。
図10は、本考案のベルト通しを使って、チャイルドシートのベルト通し穴から自動車のシートベルトを引き出す場面を示す斜視図である。
自動車のタング(2)を引き出したら、フック押しボタン部(15)または解除ボタン(18)を指で押すことにより、自動車のタング(2)が飛び出す。
図11は、本考案のベルト通し外観図と、シートベルトを自動車のバックルに取り付ける場面を示す斜視図である。
フック押しボタン部(15)または解除ボタン(18)を指で押すことにより飛び出した自動車のタング(2)を自動車のバックル(24)に差し込むことで、チャイルドシート(25)の装着は完了である。
本考案のチャイルドシート用の超簡単ベルト通しは、以上の動作により、チャイルドシートを自動車の座席に装着する際、自動車のシートベルトの通し作業を容易にすることができる。
1 自動車のシートベルト
2 自動車のタング
3 タング金具部
4 タング固定穴
5 柄
6 柄の先端
7 柄の板状部
8 爪出入口
9 タング収容箱A
10 タング収容箱B
11 タング金具部出入口
12 フック
13 フック支点
14 フック爪部
15 フック押しボタン部
16 フックスプリング
17 解除ボタン軸受
18 解除ボタン
19 解除ボタン斜辺部
20 解除ボタンスプリング
21 タングガイド
22 タングガイドスプリング
23 自動車の座席
24 自動車のバックル
25 チャイルドシート
26 チャイルドシートのベルト通し穴
27 ベルト通し


Claims (2)

  1. 本考案は、チャイルドシートを自動車の座席に装着する際、自動車のシートベルトの通し作業を容易にするために、棒状または板状またはヘラ状で、長さが数10cmの柄の先を自動車のシートベルトのタング金具部の出入口とし、タング金具部の出入口から柄の中央に向かって奥行数cm幅数cmの平坦な面を構成してタング金具部の収容場所とし、フックは角柱状で中央部に支点を設け両端のそれぞれに爪部とボタン部を設けてあり、フックが支点を中心にシーソーのように円弧運動する時に爪部と押しボタン部は同じ円弧運動方向に突起しており、支点を中心とした点対称的な位置関係にあり、ボタン部を押すと爪部が引き戻されるがフックスプリングによりフックの爪部を押し出すように構成し、タング金具部が押し込まれ所定の収容場所に収まった時にフックの爪部がタング金具部に設けられているタング固定穴に押し出されるようフックの支点の位置決めすることで爪部がタング固定穴に嵌合してタング金具部がロックされ、ボタン部を押すと爪部がタング固定穴から引き戻されて嵌合が外れタング金具部とのロックが解除されることを特徴とするチャイルドシート用の超簡単ベルト通し。
  2. 解除ボタンをタング金具部の出入口側から押し込むことでフックの爪部を引き戻してロックを解除できるよう角柱状のフックの中心軸方向とフックの爪部が円弧運動する方向の二つの方向に直交する方向でフックの爪部から両側に径が数mmで高さ数mmに突起した棒状の解除ボタン軸受を設け、解除ボタンは、タング金具部の平坦な面に重なるように、タング金具部の出入口からフックの爪部にかけて短い角柱状の底面に2枚の直角三角形の板を並列に連結した形で広がり、角柱状の1つの側面がタング金具部の平坦な面に沿う配置とし、2枚の直角三角形の板の直角な二辺の片方の辺がタング金具部の平坦な面から見ると直角方向で角柱状のボタンの底面に結合し、直角なもう片方の辺はタング金具部の平坦な面に沿った角柱状の側面から連続する形で伸ばし、解除ボタンに力が加わっていない状態では、タング金具部の出入口の方に戻るよう解除ボタンスプリングを配置してあり、解除ボタンが戻った状態で、2枚の直角三角形の板の斜辺がそれぞれ解除ボタン軸受の両側に近接または接触するように位置決めされており、解除ボタンがタング金具部の出入口側から解除ボタン軸受側に押し込まれると解除ボタン軸受が2枚の直角三角形の板の斜辺に接触しながらフックの爪部をタング固定穴から引き離す方向に動かして嵌合が外れタング金具部とのロックが解除されることを特徴とする請求項1に掲載のチャイルドシート用の超簡単ベルト通し。


JP2016004656U 2016-09-24 2016-09-24 チャイルドシート用の超簡単ベルト通し Expired - Fee Related JP3207871U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004656U JP3207871U (ja) 2016-09-24 2016-09-24 チャイルドシート用の超簡単ベルト通し

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004656U JP3207871U (ja) 2016-09-24 2016-09-24 チャイルドシート用の超簡単ベルト通し

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3207871U true JP3207871U (ja) 2016-12-08

Family

ID=57483338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016004656U Expired - Fee Related JP3207871U (ja) 2016-09-24 2016-09-24 チャイルドシート用の超簡単ベルト通し

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3207871U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9980537B2 (en) Locking tongue
US8833854B2 (en) Child seat
JP5943512B2 (ja) タングおよびこれを用いたシートベルト装置
JP6846277B2 (ja) シートベルト用ロッキングタングおよびシートベルト装置
JP2020011718A (ja) ウェビング高さ調節装置
JP5603684B2 (ja) シートベルト係止装置およびこれを備えたシートベルト装置
JP5848449B2 (ja) スルーアンカ
JP3207871U (ja) チャイルドシート用の超簡単ベルト通し
US8746743B2 (en) Seat belt locking buckle and seat belt apparatus including seat belt locking buckle
CN107105827B (zh) 座椅安全带扣紧装置和系统
JP5653741B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP2013173424A (ja) タングおよびこれを用いたシートベルト装置
JP5501308B2 (ja) バックル装置のタング着脱機構
CN112168510B (zh) 轮椅固定装置
JP3859401B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP2014168988A (ja) シートベルト保持用ベゼル、シートベルト用ガイドユニット及びシートベルト装置
JP2016060458A (ja) ベルト挿通具及びシートベルト装置
JP6483982B2 (ja) ベルト挿通具及びシートベルト装置
KR101755930B1 (ko) 자동차용 시트벨트의 버클 장치
WO2018056084A1 (ja) タング及びシートベルト装置
JP4565957B2 (ja) ウエビング挿通部材
JP2012183908A (ja) シートベルト装置
JPH018179Y2 (ja)
JP5595781B2 (ja) エンドロックの低減・解除装置
JP2015113011A (ja) 乗員保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3207871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees