JP5603684B2 - シートベルト係止装置およびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents

シートベルト係止装置およびこれを備えたシートベルト装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車その他の交通機関の座席に装備されるシートベルト装置に用いられるとともに、シートベルトに支持されたタングをバックルに係止することでシートベルトを乗員に装着させた状態で車体側に係止するシートベルト係止装置の技術分野、およびこれを備えたシートベルト装置の技術分野に関するものである。
一般に、自動車を始めとする各種交通機関の座席には、衝突等の緊急時に乗員を拘束するためにシートベルト装置が配設されている。このようなシートベルト装置は、シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体等に固定されるとともにタングが着脱可能に係止するバックルとを有するシートベルト係止装置を備えている。そして、このシートベルト係止装置のタングがバックルに係止されてシートベルトが乗員に装着状態で車体側に係止されることにより、シートベルトは乗員を拘束する。
このような従来のシートベルト係止装置として、バックル内に挿入されるタングの係止部の先端にテーパ部を設けるとともに、バックルにタングをガイドする突起を設け、乗員が、タングの帯板状の係止部の長手方向が正規の係止部挿入方向に対して傾いた状態でタングをバックルに挿入したとき、係止部のテーパ部が突起に当接することで係止部の長手方向が正規の係止部挿入方向となるように変化させながら、タングをバックルに挿入することで、傾いた状態のタングがバックルへ容易に挿入できるようにしたシートベルト係止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載のシートベルト係止装置を始め、従来のシートベルト係止装置では、タングの係止部に設けられる係止孔が矩形状に形成されているとともに、この係止孔に進入してタングを係止するバックルのラッチの横断面が矩形状に形成されている。そして、タングはラッチに、係止孔の平面状の内周面がラッチの平面状の外周面に平面接触で密接またはほぼ密接するようにして係止される。
特開2002−347575号公報。
しかしながら、特許文献1に記載のシートベルト係止装置では、前述のように乗員がタングを傾いた状態でバックルに挿入したとき、このタングの傾きが解消するようにタングが回動しながらバックルに挿入されるようになる。このタングの回動のため、タングのバックルへの挿入時に乗員は違和感を抱き、係止部挿入のフィーリングが良くないという問題が考えられる。
また、帯板状に形成される係止部の係止孔が矩形状に形成され、かつラッチの横断面が矩形状に形成された従来のシートベルト係止装置では、タングとラッチの係止状態で係止部挿入方向に対して傾斜した方向(以下、オフセット方向ともいう)の力がタングに加えられたとき、係止孔およびラッチの横断面が矩形状であるため、タングからラッチに加えられる荷重に左右非対称な荷重配分(偏荷重)が生じる。このため、従来のシートベルト係止装置では、バックルにこのようなオフセット方向の力に対する強度が求められるという問題がある。特に、係止部の係止孔が帯板状に形成されることから、タングとラッチの
係止状態ではタングが力のオフセット方向に回動し難いので、偏荷重の影響が大きくなる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、タングが傾いた状態でバックルに挿入されても係止部挿入の良好なフィーリングを得るとともに、オフセット荷重に対するバックルの強度を効果的に得ることができるシートベルト係止装置、およびこれを備えたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明に係るシートベルト係止装置は、シートベルトに支持されるタングが把持部と係止部とを有し、前記係止部がバックルのガイド部にガイドされて前記バックルに挿入されたとき、前記バックルのラッチが前記係止部の係止孔に進入して前記係止孔の内周面に係止することで前記タングが前記ラッチに係止されるシートベルト係止装置において、前記タングの係止部に、前記係止部が係止部挿入方向に対して傾いて前記バックルに挿入されたとき、前記係止部が前記ガイド部に干渉するのを抑制する逃げ部が、前記把持部と前記係止孔が設けられる前記係止部の部分との間に設けられており、前記逃げ部が凹部により形成されているとともに、前記凹部の前記係止部挿入方向と直交する方向の最小長さが、前記係止孔が設けられる前記係止部の部分における前記係止部挿入方向と直交する方向の最大長さより短く設定されており、前記最大長さの位置より前記把持部側の前記係止部の部分から前記係止部の先端までの前記係止部における先端部の外形が円弧形状に形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係るシートベルト係止装置は、前記係止部の前記係止孔が、前記係止部の先端に向く1つの角部を少なくとも有するとともに前記角部から前記係止部の先端と反対側に向かって末広がりの形状に形成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルト係止装置は、前記角部が円弧に形成され、前記ラッチの横断面の係止部挿入方向の一端が前記角部に係止可能とされるとともに、前記角部の円弧と同一径またはほぼ同一径の円弧に形成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルト係止装置は、前記ラッチの横断面の係止部挿入方向の他端が円弧に形成されるとともに、前記ラッチの前記一端の円弧と前記ラッチの前記他端の円弧とが同心円またはほぼ同心円の円弧で形成されていることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルト係止装置は、前記バックルが、前記ラッチが進入可能なラッチ進入孔を有するとともに、車体側の支持ブラケットに固定する複数の固定具がそれぞれ貫通される前記固定具と同数の固定具貫通孔を前記ラッチ進入孔を挟んで有するベースを備え、前記ラッチの他端が対向する前記ラッチ進入孔の一端が、前記ラッチの他端の円弧の径と同一またはほぼ同一の径の円弧に形成されており、前記ラッチ進入孔の一端の円弧の中心と前記複数の固定具貫通孔の中心とが一直線上またはほぼ一直線上に位置していることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルト係止装置は、前記バックルが、少なくとも前記ラッチと前記タングとの係止解除時に前記タングを前記バックルから脱出させるイジェクタと、前記ラッチ、および前記イジェクタを支持するホルダとを更に備えることを特徴としている。
更に、本発明に係るシートベルト係止装置は、前記バックルが、少なくとも前記ラッチ、前記イジェクタ、および前記ホルダを覆うとともに係止部挿入口を有するケースを備え、前記把持部と前記逃げ部との間の前記係止部の側縁が円弧に形成されているとともに、前記ケースの係止部挿入口側端が円弧に形成されており、前記タングと前記ラッチが係止した状態で、前記ラッチの一端の円弧の中心と、前記係止部の側縁の円弧の中心と、前記ケースの係止部挿入口側端の円弧の中心とが一致またはほぼ一致するようにされているとともに前記係止部の側縁と前記ケースの係止部挿入口側端との間に間隙が形成されていることを特徴としている。
一方、本発明に係るシートベルト装置は、乗員を拘束するシートベルトと、前記シートベルトを車体側に係止するシートベルト係止装置とを少なくとも備え、前記シートベルト係止装置が、前述の本発明のシートベルト係止装置のいずれか1つであることを特徴としている。
このように構成された本発明のシートベルト係止装置によれば、タングの係止部に、この係止部が係止部挿入方向に対して傾いてバックルに挿入されたとき、係止部がガイド部に干渉するのを抑制する逃げ部が凹部により形成されて把持部と係止孔が設けられる係止部の部分との間に設けられる。その場合、凹部の係止部挿入方向と直交する方向の最小長さが、係止孔が設けられる係止部の部分における係止部挿入方向と直交する方向の最大長さより短く設定され、また、前述の最大長さの位置より把持部側の係止部の部分から係止部の先端までの係止部における先端部の外形が円弧形状に形成される。これにより、係止部を傾いた状態でバックルに挿入したとき、これらの逃げ部によりタングの係止部がガイド部に干渉して回動するのを抑制されるので、係止部を傾いた状態でバックルに挿入し係止可能となる。したがって、タングの係止部を傾いた状態でバックルに挿入しても係止部がガイド部に干渉するのが抑制され、乗員が抱く挿入時の違和感を抑制することができ、タングの挿入時の良好なフィーリングを得ることができる。
また、ラッチが貫通可能な係止部の係止孔が、係止部の先端に1つの角部が向く末広がり形状にされる。これにより、タングがバックルに傾いた状態で挿入されて係止孔が傾いても、ラッチを安定して貫通させることができる。したがって、タングをラッチに安定して効果的に係止させることが可能となる。
更に、タングとバックルのラッチとの係止状態でタングに、タングの係止部挿入方向に対して傾斜した方向(オフセット方向)の力が加えられたとき、逃げ部によりタングをこのオフセット方向に回動させることが可能となる。これにより、タングにオフセット方向の力が加えられても、タングがこの力のオフセット方向に回動することで、タングからのこの力による荷重をバックルのラッチに、偏ることなく、効果的に支持することができる。したがって、タングに加えられるオフセット方向の力に対するバックルの強度を十分得ることができ、バックルの大型化を抑制することが可能となる。
その場合、タングの係止孔が係止するラッチの一端を横断面で円弧に形成するとともに、ラッチが係止する係止部の先端に向く角部をラッチのこの端の円弧と同径またはほぼ同径の円弧に形成している。これにより、タングとラッチの係止時に、タングの係止孔の内周面とラッチの一端の外周面とを円弧面の面接触で密接またはほぼ密接させることができる。そして、タングとラッチの円弧面の面接触により、タングとラッチの係止状態で、タングに前述のオフセット方向の力が加えられたとき、タングをラッチの一端の円弧の中心を中心として力のオフセット方向に安定して回動させることが可能となる。
しかも、タングを力のオフセット方向に安定して回動させることで、タングがラッチに加える荷重の方向をラッチの一端の円弧の中心に向かう方向にすることができる。これにより、タングにオフセット方向の力が加えられても、タングからのこの力による荷重をラッチに、偏ることなく、より効果的に支持することができる。したがって、タングに加えられるオフセット方向の力に対するバックルの強度を十分得ることができ、バックルの大型化を抑制することが可能となる。
更に、ラッチの一端ともう1つの他端とを、それぞれ径の異なる2つの同心円の円弧で形成しているので、ラッチの各端を位置を変えることなく加工することが可能となる。これにより、ラッチの加工が容易にかつ高精度に行うことができる。
更に、ラッチとタングとの係止状態でタングに加えられるオフセット方向の力を、ラッチ進入孔を挟んで設けられた複数の固定具貫通孔に貫通された複数の固定具に、それぞれラッチおよびベースを介して分散して支持させている。このとき、ラッチ貫通孔の他端の円弧の中心と複数の固定具貫通孔の中心とを一直線上にまたはほぼ一直線上に位置させているので、分散された力を、互いに等しくまたはほぼ等しくすることができる。これにより、タングに加えられるオフセット方向の力に対して、複数の固定具に大きく異なる偏荷
重が加えられるのを抑制できる。したがって、複数の固定具の強度を必要以上に大きく設定しないで済むようになり、バックルの小型軽量化を図ることが可能となる。
更に、少なくともラッチおよびイジェクタがホルダに支持され、また、タングからの荷重がベースにラッチを介して支持される。これにより、ラッチおよびイジェクタを支持するホルダを強度部材として構成しなくても済むようになり、ホルダを樹脂等の軽量材で構成することが可能となる。したがって、従来のバックルのように、ラッチおよびイジェクタをベースに支持させる必要がなく、それらの支持部をベースに設けないで済むようになる。その結果、強度部材であり金属で構成されるベースを従来のバックルのベースより小さく形成できる。これにより、バックルを更に一層軽量でかつコンパクトに形成することが可能となる。
更に、タングとラッチが係止した状態で、ラッチの一端の円弧の中心と、係止部の両側縁の円弧の中心と、ケースの係止部挿入口側の端縁の円弧の中心とが一致またはほぼ一致するようにされている。したがって、タングとラッチとが係止している状態では、タングが回動しても係止部とバックルとの間の間隙を一定またはほぼ一定の大きさに保持することが可能となる。これにより、タングの係止部とバックルのケースとの間に、物が挟まるのを抑制することが可能となるとともに、タングをスムーズに回動させることができる。
また、本発明のシートベルト装置によれば、本発明のシートベルト係止装置を備えているので、前述のようにタングの係止部を傾いた状態でバックルに挿入可能となることから、シートベルトの良好な装着操作性を得ることが可能となる。
本発明に係るシートベルト係止装置の実施の形態の一例を備えたシートベルト装置の一例を模式的に示す図である。 (a)はタングおよびバックルの分解斜視図、(b)はバックルのベースの平面図である。 タングの平面図である。 バックルの係止部挿入方向に沿う縦断面図である。 (a)はラッチとタングとの係止状態を示す図、(b)は(a)においてタングがラッチに対して回動した状態を示す図である。 図5(a)の部分拡大図である。 (a)はラッチとタングとが係止していない状態を示す図、(b)はラッチとタングとが係止している状態を示す図である。 (a)は図7(a)におけるVIIIA−VIIIAに沿う断面図、(b)は図7(b)におけるVIIIB−VIIIBに沿う断面図である。 図6に示す状態からタングが回動した状態を示す図である。 傾いた状態のタングのバックルへの挿入を説明する図である。 本発明のシートベルト係止装置の実施の形態の他の例を示す、図5(a)と同様の図である。 図11に示す例の、図5(b)と同様の図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の説明において、上、下、左、および右は、図面における上、下、左、および右である。
図1は、本発明に係るシートベルト係止装置の実施の形態の一例を備えたシートベルト装置の一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、車両シート2の近傍に配設された
シートベルトリトラクタ3、このシートベルトリトラクタ3に引出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト4、シートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー5、このガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング6、タング6が係脱可能に挿入されて係止されるバックル7、および車体の床あるいは車両シート2に固定されかつバックル7が固定支持される平板状の金属板からなる支持ブラケット8を備えている。その場合、タング6とバックル7とにより、シートベルト4を車体側に係止するこの例のシートベルト係止装置が構成される。
図2(a)はタングおよびバックルの分解斜視図、図2(b)はバックルのベースの平面図、図3はタングの平面図、図4はバックルの係止部挿入方向に沿う縦断面図、図5(a)はラッチとタングとの係止状態を示す図、図5(b)は図5(a)においてタングがラッチに対して回動した状態を示す図、図6は図5(a)の部分拡大図である。
図2(a)および図3に示すように、タング6は従来のタングと同様に把持部6aと、この把持部6aと直交する方向(係止部6bの長手方向)に長い係止部6bとを有する。係止部6bは金属製のタングプレートの一部からなり、また、把持部6aはこの把持部6aに対応するタングプレートの部分が樹脂モールドされて構成されている。把持部6aにはシートベルト4が挿通されるベルト挿通孔6cが設けられているとともに、係止部6bには係止孔6dが設けられている。係止孔6dは、平面視で係止部6bの先端に1つの角部(頂点)6d1が向く正三角形に形成されている。したがって、係止孔6dはこの角部
6d1から把持部6aに向かって末広がり形状となっている。
また、この正三角形の各角部6d1,6d2,6d3は所定径の円弧に形成されている。更
に、把持部6aと係止孔6dとの間の係止部6bは、その両側縁が湾曲形状(例えば、円弧状)にくびれた凹部からなる逃げ部6e,6fが設けられている。更に、係止孔6dが
形成されるタングプレートの部分の外形6gの平面視でのプロファイルは、先端部の外形が角部6d1の円弧と同心でかつこの円弧の径より大径の円弧に形成されるとともに、こ
の外形の円弧と逃げ部6e,6fの湾曲形状とをそれらの接線またはほぼ接線で結んだプ
ロファイルとされている。
なお、係止孔6dは、必ずしも正三角形の形状である必要はなく、二等辺三角形、菱形等の種々の形状にすることもできるが、少なくとも、係止孔6dの1つの角部が係止部6bの先端に向きかつこの1つの角部が、この正三角形の角部6d1と同様の円弧で形成さ
れるとともに、この1つの角部から把持部6aに向かって末広がり形状に形成される。後述するように、タング6がバックル7に傾斜して挿入された場合にタング6とバックル7との係止が安定して行われるためには、係止孔6dは正三角形が好ましい。更に、3つの角部6d1,6d2,6d3は同一径で形成することもできるし、異なる径で形成することも
できる。以下の説明では、係止孔6dは、図3に示す3つの角部6d1,6d2,6d3がす
べて同一径の円弧からなる正三角形で形成されるものとする。
図2(a)および図4に示すように、バックル7は、金属製のベース7a、樹脂製のホルダ7b、金属製の慣性レバー7c、金属製のラッチ7d、金属製のラッチスプリング7e、樹脂製のラッチスプリングホルダ7f、樹脂製のイジェクタ7g、金属製のイジェクタスプリング7h、樹脂製の解除ボタン7i、金属製のボタンスプリング7j、樹脂製のアッパーカバー7k、樹脂製のロアーカバー7m、および固定具である一対の金属製のリベット7n,7oを有している。
図2(b)および図4に示すように、ベース7aは帯状の平板からなり、ベース7aの
幅方向(特許文献1でいう正規の係止部挿入方向αと直交する方向)中央には、ラッチ7dが貫通可能な長円形状のラッチ貫通孔7a1が形成されている。このラッチ貫通孔7a1の係止部挿入側の一端7a2(図4において、ラッチ貫通孔7a1の左端)および他端7a3(図4において、ラッチ貫通孔7a1の右端)は、ともに所定径の円弧に形成されている。また、ベース7aにはリベット7n,7oがそれぞれ挿通される一対のリベット挿通孔
7a4,7a5が、ラッチ貫通孔7a1を挟んだ左右両側に位置して設けられている。
その場合、図2(b)、図5(a)および図6に示すようにラッチ貫通孔7a1の一端
7a2の円弧(より正確には、円弧を形成する円)の中心7a6と一対のリベット挿通孔7a4,7a5の中心7a7,7a8とが、係止部挿入方向αと直交する方向に延びる1つの直線β上に位置する、またはほぼ直線β上に位置するように設定されている。
ホルダ7bは樹脂成形で形成され、ホルダ7bにはリベット7n,7oがそれぞれ挿通
される一対のリベット挿通孔7b1,7b2が形成されている。これらのリベット挿通孔7
1,7b2は、それぞれベース7aのリベット挿通孔7a4,7a5に整合(各中心位置が一致)可能に形成される。また、ホルダ7bには一対の回動支持部7b3,7b4、ラッチス
プリング7eを支持するラッチスプリング支持部7b5、およびボタンスプリング7jを
支持するボタンスプリング支持部7b6が設けられている。更に、図2および図6に示す
ようにホルダ7bには、タング6の係止部6bをガイドする一対のタング挿入ガイド部7b7,7b8が設けられている。これらのタング挿入ガイド部7b7,7b8は、係止部6bを係止部挿入方向にガイドする係止部挿入方向ガイド面7b9,7b10を有する。また、各タング挿入ガイド部7b7,7b8は、それぞれ係止部挿入方向ガイド面7b9,7b10の係止
部挿入側にこれらの係止部挿入方向ガイド面7b9,7b10に対してそれぞれ傾斜する傾斜面からなるとともに、係止部6bを係止部挿入方向ガイド面7b9,7b10の方へガイドする係止部傾斜ガイド面7b11,7b12を有している。また、タング挿入ガイド部7b7,7
8には、リベット7n,7oがそれぞれ挿通される一対のリベット挿通孔7b13,7b14
が形成されているとともに、これらのリベット挿通孔7b13,7b14はそれぞれ前述のリ
ベット挿通孔7b1,7b2と同軸上に形成されている。なお、一対のタング挿入ガイド部
7b7,7b8はホルダ7bに設けないでアッパーカバー7k等のバックル7の他の構成部
材に設けることもできる。以下の説明では、一対のタング挿入ガイド部7b7,7b8はホ
ルダ7bに設けるものとして説明する。
そして、ベース7aは支持ブラケット8に一対のリベット7n,7oにより固定支持さ
れ、また、ホルダ7bは支持ブラケット8に固定支持されたベース7aに一対のリベット7n,7oにより固定支持される。その場合、ベース7a、ホルダ7b、および支持ブラ
ケット8は、それぞれ一対のリベット7n,7oがホルダ7bのリベット挿通孔7b1,7
2,7b13,7b14、ベース7aの一対のリベット挿通孔7a4,7a5、および支持ブラケット8の一対のリベット挿通孔8a,8bに貫通されて共にリベット締めされる。したが
って、ベース7aにはホルダ7bのみが取り付けられるだけで、慣性レバー7c、ラッチ7d、イジェクタ7g、および各スプリング7e,7h,7jは支持されないので、従来公知のバックルのようにこれらを支持するための比較的大きな両側壁を設けなくてもよく、ベース7aは従来のバックルのベースに比べて小さくコンパクトに形成される。しかも、ベース7aは強度部材であるため、重量の比較的大きな金属で形成されることから、ベース7aが小型、コンパクトに形成されることで、バックル7の重量が効果的に軽減する。また、慣性レバー7c、ラッチ7d、イジェクタ7g、および各スプリング7e,7h,7jがホルダ7bに単に支持されるだけであるので、ホルダ7bは強度部材で形成する必要がなく、樹脂等の軽量材で形成することが可能となる。これにより、バックル7の重量が更に効果的に軽減される。
慣性レバー7cは、その一対の回動被支持部7c1,7c2がホルダ7bの一対の回動支
持部7b3,7b4に揺動可能に支持される。また、慣性レバー7cには一対の慣性質量7
3,7c4が設けられている。更に、慣性レバー7cには解除ボタン7iの一対の慣性レ
バー連結部7i1,7i2に連結される一対の解除ボタン連結部7c5,7c6が設けられている。そして、ラッチ7dとタング6の係止状態で慣性力が解除ボタン7iにこれらの係止の解除方向に加えられて解除ボタン7iが解除方向に慣性移動しようとするとき、慣性レバー7cは揺動して解除ボタン7iの解除方向への慣性移動を阻止する。
図4および図6に示すように、ラッチ7dは、係止部挿入方向αにおける両端7d2,7d3はその横断面(ラッチ7dの長手方向と直交する面)の外周面が円弧形状に形成され
ている。その場合、各端7d2,7d3の外周面は、それぞれ図6に二点鎖線で示す径の異
なる2つの同心円γ,δ(円γの径>円δの径)の円弧で形成されている。なお、各端7
2,7d3の円弧の外周面の径は同一でもよい。
また、係止部挿入側の端7d3の円弧は、ラッチ貫通孔7a1の一端7a2の円弧の径と
同一またはほぼ同一の径の円弧とされている。したがって、タング6とラッチ7dとの係止状態でタング6がシートベルト4を介して引っ張られたときには、ラッチ7dの端7d3の外周面とラッチ貫通孔7a1の一端7a2の内周面とが密接またはほぼ密接する。更に
、ラッチ7dの下端(タング6に対向する側の端)は、部分的に傾斜面7d4とされてい
る。この傾斜面7d4は、係止部挿入方向αに進むに連れて上方に傾斜するようにされて
いる。
ラッチ7dは移動可能にホルダ7bに支持される。その場合、図7(a)および図8(a)に示すようにタング6がバックル7に係止していない状態では、ラッチ7dはその下端がタング6の係止孔6d内に進入しなくタング6と係止しない非作動位置に設定される。また、図7(b)および図8(b)に示すようにタング6がバックル7に係止している状態では、ラッチ7dは下方に移動してその下端がタング6の係止孔6dを貫通してタング6と係止する作動位置に設定される。そして、ラッチ7dは、その上端に設けられたラッチスプリングホルダ7fとホルダ7bのラッチスプリング支持部7b5との間に縮設さ
れたラッチスプリング7eにより作動位置の方へ常時付勢されている。
作動位置にあるラッチ7dとタング6とが係止した状態では、ラッチ7dの端7d2
円弧の中心は、タング6の係止孔6dの角部6d1の円弧の中心と一致またはほぼ一致す
るようにされている。したがって、タング6とラッチ7dとの係止時には、係止孔6dの角部6d1の内周面とラッチ7dの端7d2の外周面とが円弧面の面接触で密接またはほぼ密接する。
なお、この実施の形態の例では、ラッチ7dとタング6とが係止した状態での端7d2
の円弧の中心および係止孔6dの角部6d1の円弧の中心は、ベース7aにおけるラッチ
貫通孔7a1の一端7a2の円弧の中心7a6と一致またはほぼ一致するようにされている
。したがって、前述のようにラッチ7dの端7d2と端7d3は同心円の円弧で形成されていることから、ラッチ7dの端7d3の円弧の中心も、ラッチ貫通孔7a1の一端7a2
円弧の中心7a6と一致またはほぼ一致している。
イジェクタ7gは、ラッチ7dをタング6の係止孔6dから脱出させてタング6と係止させない図8(a)に示す係止解除位置と、ラッチ7dをタング6の係止孔6d内に進入させてタング6と係止させる図8(b)に示す係止位置との間で係止部挿入方向αに移動可能にホルダ7bに支持されている。その場合、イジェクタ7gの係止解除位置では、イジェクタ7gはラッチ7dの下端を支持して、ラッチ7dを非作動位置に保持する。そして、イジェクタ7gは、その右端とホルダ7bとの間に縮設されたイジェクタスプリング7hにより係止解除位置の方へ常時付勢されている。
解除ボタン7iはアッパーカバー7kの解除ボタン支持部7k1に係止部挿入方向αに
移動可能に支持される。解除ボタン7iはホルダ7bのボタンスプリング支持部7b6
の間に縮設されたボタンスプリング7jにより図8(a),(b)に示す非作動位置の方
へ常時付勢されている。そして、図8(b)に示すラッチ7dとタング6との係止状態において、解除ボタン7iがその係止解除方向(図8(a),(b)において右方)に押圧
されて移動すると、解除ボタン7iが、まずラッチスプリングホルダ7fに当接してラッチスプリングホルダ7fをラッチスプリング7eの付勢力に抗して図8(b)において上方に移動させ、次いでラッチ7dに当接してラッチ7dを非作動位置の方向(図8(b)において上方;係止解除方向)に移動させる。
アッパーカバー7kは係止部挿入口7k2を有している。また、アッパーカバー7kと
ロアーカバー7mは、支持ブラケット8に固定されたベース7aにホルダ7bが取り付けられるとともに、このホルダ7bに慣性レバー7c、ラッチ7d、イジェクタ7g、および解除ボタン7iが支持された状態で、これらを覆いかつ支持ブラケット8を部分的に挟むようにして、互いに結合される。
このように構成されたこの例のタング6およびバックル7においては、シートベルト4の非装着状態では、タング6とバックル7は互いに離間している。このとき、バックル7は図4および8(a)に示す非作動状態である。シートベルト4を装着するために、図7(a)および図8(a)に示すようにタング6の係止部6bの係止孔6d側がバックル7の係止部挿入口7k2からバックル7内に挿入される。その場合、通常は従来のタングお
よびバックルと同様に、図7(a)に示すようにタング6は係止部6bの長手方向が係止部挿入方向αと一致またはほぼ一致して挿入される。このとき、係止部6bの中心が係止部挿入方向ガイド面7b9,7b10からずれた場合には、係止部6bは係止部傾斜ガイド面7b11,7b12のいずれか一方にガイドされてスムーズにバックル7内に挿入される。
そして、タングプレート6の先端(右端)がイジェクタ7gに当接してこのイジェクタ7gを押圧する。これにより、イジェクタ7gがタング6の挿入とともにイジェクタスプリング7hの付勢力に抗して右方へ移動する。タング6の係止孔6dが、ラッチ7dがタング6との係止方向(図8(a),(b)において下方)に移動可能なスペースが生じる
まで移動してくると、ラッチ7dはラッチスプリング7eの付勢力でタング6の係止孔6d内にタング6と非接触で移動して作動位置となる。その後、タング6の把持が解放されると、イジェクタ7gがイジェクタスプリング7hの付勢力でタング6を左方に押圧するので、図8(b)に示すように係止孔6dの角部6d1の内周面とラッチ7dの端7d2の外周面とが円弧面の面接触で密接またはほぼ密接し、タング6とラッチ7d(つまり、バックル7)とが互いに係止する。
図7(b)および図8(b)に示すタング6とラッチ7dとの係止状態から、これらの係止を解除するために、解除ボタン7iが右方へ押し込まれる。すると、前述のように解除ボタン7iがまずラッチスプリングホルダ7fを図8(b)において上方に移動させ、次いでラッチ7dを同じく上方(つまり、非作動位置の方;係止解除方向)へ移動させる。そして、ラッチ7dの傾斜面7d4がタング6の係止孔6dから抜け出るポイントにな
る。このとき、ラッチスプリングホルダ7fとラッチ7dとの間に間隙が生じて、ラッチ7dにはラッチスプリング7eの付勢力が作用していない状態となっている。そして、イジェクタ7gがラッチ7dの傾斜面7d4にイジェクタスプリング7hの付勢力で当接す
るとともに、ラッチ7dを係止孔6dから抜け出るポイント(係止解除完了ポイント)まで跳ね上げる。このとき、ラッチ7dはラッチスプリング7eの付勢力が作用していない状態となっているので、ラッチ7dは比較的容易に跳ね上げられる。そして、イジェクタ7gはタング6をイジェクタスプリング7hの付勢力でバックル7から排出するとともに
ラッチ7dの下に潜り込む。最後に、解除ボタン7iの押し込みが解放されると、解除ボタン7iはボタンスプリング7jの付勢力で図8(a),(b)に示す非作動位置に戻る
とともに、ラッチスプリング7eの付勢力でラッチスプリングホルダ7fが下方に移動してラッチ7dに当接するとともにラッチ7dがラッチスプリングホルダ7fとともに下方に移動してイジェクタ7gの上に載る。こうして、タング6はバックル7から解離される。
ところで、この例のタング6は、前述のように係止部6bの両側縁に湾曲形状の凹部からなる逃げ部6e,6fが設けられている。これにより、ラッチ7dとタング6との係止
状態で所定角回動可能となる。例えば、図5(b)に示すようにラッチ7dとタング6との係止状態でタング6が係止部挿入方向αと所定角傾斜した方向(図示例では、係止部挿入方向αに対して斜め左方向)に引っ張り力Fで引っ張られたとき、タング6が同方向に回動する。このとき、図9に明瞭に示すように逃げ部6fにより係止部6bがタング挿入ガイド部7b8に干渉することが抑制される。このように、係止部6bの両側縁に湾曲形
状の凹部からなる逃げ部6e,6fが設けられることで、タング6とバックル7との係止
状態でタング6が係止部挿入方向αと傾斜する方向の引っ張り力Fを加えられたとき、タング6が安定して効果的に比較的大きな角度回動するようになる。タング6が係止部挿入方向αに対して斜め右方向に引っ張り力Fで引っ張られたときも同じである。
また、タング6の回動時に、係止孔6dの角部6d1の内周面とラッチ7dの端7d2の外周面との密接状態が保持されるので、タング6はラッチ7dの端7d2の円弧の中心(
つまり、実質的に角部6d1の円弧の中心)を中心として回動する。このとき、係止部6
bの先端部の外形6gの円弧がタング6の角部6d1の円弧と同心であることから、タン
グ6の回動時に係止部6bは一対のタング挿入ガイド部7b7,7b8に干渉するのを抑制
されるので、タング6の回動が更に一層安定して行われる。
更に、図9に示すようにラッチ7dとタング6との係止状態でタング6が係止部挿入方向αと所定角傾斜した方向の引っ張り力Fで引っ張られたとき、タング6はラッチ7dを力F′で押圧する。この力F′は引っ張り力Fと同じ向きで全体としてほぼ中心7a6
向かう。この力F′により、ラッチ7dの端7d3がラッチ貫通孔7a1の一端7a2に密
接し、ベース7aにラッチ7dを介して同じ力Fが加えられる。このため、一対のリベット7n,7oに、それぞれベース7aから引っ張り力Fが分散された力F1,F2が加えられる(F=F′=F1+F2)。このとき、ラッチ貫通孔7a1の一端7a2の円弧の中心7a6と一対のリベット挿通孔7a4,7a5の中心7a7,7a8とが直線β上にまたはほぼ直線
β上に位置している。これにより、一対のリベット挿通孔7a4,7a5に加えられた力F1,F2が、互いに等しくまたはほぼ等しくなる(F1=F2またはF1≒F2)。
更に、この例のタング6とバックル7は、従来のタングとバックルと異なり、係止部6bの長手方向が係止部挿入方向αに対して所定角傾いた状態でも、タング6がバックル7内に挿入可能である。すなわち、図10に示すように乗員が、係止部6bをその長手方向が係止部挿入方向αに対して所定角傾斜させた状態でバックル7の係止部挿入口7k2
挿入させる。このとき、係止部6bが逃げ部6fを有しているので、係止部6bはホルダ7bのタング挿入ガイド部7b8に干渉することがなく、タング6が傾いた状態でバック
ル7内にスムーズに進入する。
そして、前述と同様にタング6の係止孔6dがラッチ7dに対向する位置に来ると、ラッチ7dが係止孔6d内に進入して、タング6とラッチ7dとが係止する。その場合、タング6が傾いた状態でバックル7内に挿入されたとき、係止孔6dも傾いた状態となる。しかし、係止孔6dは正三角形またはほぼ正三角形に形成されているので、その先端側の角部6d1からその把持部6a側に向かって広がる末広がり形状に形成されている。その
場合、この末広がり形状の係止孔6dは、タング6の係止部6bのバックル7への挿入時にこの係止部6bがバックル7のタング挿入ガイド部7b7,7b8に干渉しないで挿入で
きる最大角度に傾いた状態で、ラッチ7dが係止孔6dに進入してタング6と係止可能な形状とされている。したがって、係止孔6dも傾いた状態となっていても、ラッチ7dは安定してスムーズに係止孔6d内に進入するようになる。
しかも、タング6の係止孔6dの角部6d1およびラッチ7dの端7d2は、同一またはほぼ同一の径の円弧に形成されているので、タング6が傾いた状態でバックル7内に挿入されてもタング6の係止孔6dの内周面とラッチ7dの端7d2の外周面が円弧面の面接
触で密接またはほぼ密接するようになる。これにより、乗員がタング6を前述のように傾斜させた状態でバックル7に係止させようとしたときにも、タング6とバックル7は安定して係止する。タング6が図10に示す方向と逆方向に傾いた状態で係止部6bがバックル7内に挿入された場合も同様である。
このように構成されたこの例のシートベルト係止装置によれば、把持部6aと係止孔6dとの間の係止部6bの両側縁に、前述のようにタング6の係止部6bが傾いた状態でバックル7に挿入されるとき、湾曲形状にくびれた凹部から形成されて係止部6bがバックル7のタング挿入ガイド部7b7,7b8に干渉するのを抑制する逃げ部6e,6fを設けている。これにより、係止部6bを傾いた状態でバックル7に挿入するとき、これらの逃げ部6e,6fによりタング6の係止部6bがタング挿入ガイド部7b7,7b8に干渉して回動するのを抑制されるので、係止部6bを傾いた状態でバックル7に挿入し係止可能となる。したがって、タング6の係止部6bを傾いた状態でバックル7に挿入しても、乗員が抱く挿入時の違和感を抑制することができ、タング6の挿入時の良好なフィーリングを得ることができる。
また、ラッチ7dが貫通可能な係止部6bの係止孔6dを、係止部6bの先端に1つの角部6d1が向く正三角形に形成している。したがって、係止孔6dをこの角部6d1から把持部6aに向かって末広がり形状にすることができる。これにより、タング6がバックル7に傾いた状態で挿入されて係止孔6dが傾いても、ラッチ7dを安定して貫通させることができる。したがって、タング6をラッチ7dに、より確実にかつ効果的に係止させることが可能となる。
更に、タング6とラッチ7dとの係止状態でタング6に前述のオフセット方向の力が加えられたとき、逃げ部6e,6fによりタング6をこのオフセット方向に回動させること
が可能となる。
更に、タング6の係止孔6dが係止するラッチ7dの端7d2を横断面で円弧に形成す
るとともに、ラッチ7dが係止する係止部6bの先端に向く角部6d1を端7d2の円弧と同径またはほぼ同径の円弧に形成している。これにより、タング6とラッチ7dの係止時に、タング6の係止孔6dの内周面とラッチ7dの端7d2の外周面とを円弧面の面接触
で密接またはほぼ密接させることができる。そして、タング6とラッチ7dの円弧面の面接触により、タング6とラッチ7dの係止状態で、タング6に前述のオフセット方向の力が加えられたとき、タング6をラッチ7dの端7d2の円弧の中心を中心として力のオフ
セット方向に安定して回動させることが可能となる。特に、係止孔6dが形成される係止部6bの外形6gのプロファイルを、係止部6bの先端部の外形が角部6d1の円弧と同
心でかつこの円弧の径より大径の円弧に形成するとともに、この外形の円弧と逃げ部6e,6fの湾曲形状とをそれらの接線またはほぼ接線で結んだプロファイルとしている。こ
れにより、タング6をガイド部7d7,7d8に干渉させることなく、より一層安定して回
動させることが可能となる。
更にタング6を力のオフセット方向に安定して回動させることで、タング6がラッチ7dに加える荷重の方向を端7d2の円弧の中心に向かう方向にすることができる。これに
より、タング6にオフセット方向の力Fが加えられても、タング6からのこの力Fによる荷重をラッチ7dに偏ることなく、より効果的に支持することができる。したがって、タング6に加えられるオフセット方向の力Fに対するバックル7の強度を十分得ることができ、バックル7の大型化を抑制することが可能となる。
更に、ラッチ7dの各端7d2,7d3を、それぞれ径の異なる2つの同心円の円弧で形
成しているので、ラッチ7dの各端7d2,7d3を位置を変えることなく加工することが
可能となる。これにより、ラッチ7dの加工が容易にかつ高精度に行うことができる。
更に、ラッチ7dとタング6との係止状態でタング6に加えられるオフセット方向の力Fを、ラッチ7dおよびベース7aを介して一対のリベット7n,7oにそれぞれ力F1,
2として分散して支持させている。このとき、ラッチ貫通孔7a1の一端7a2の円弧の
中心7a6と一対のリベット挿通孔7a4,7a5の中心7a7,7a8とを直線β上にまたは
ほぼ直線β上に位置させているので、分散された力F1,F2を、互いに等しくまたはほぼ
等しくすることができる。これにより、タング6に加えられるオフセット方向の力Fに対して、一対のリベット7n,7oに大きく異なる偏荷重が加えられるのを抑制できる。し
たがって、一対のリベット7n,7oの強度を必要以上に大きく設定しないで済むように
なり、バックル7の小型軽量化を図ることが可能となる。
更に、樹脂製のホルダ7bに、慣性レバー7c、ラッチ7d、およびイジェクタ7gを支持し、また、タング6からの荷重を金属製のベース7aにラッチ7dを介して支持させているので、従来のバックルのように、慣性レバー7c、ラッチ7d、およびイジェクタ7gをベース7aに支持させる必要がなく、それらの支持部を設けないで済むようになる。したがって、ベース7aを従来のバックルのベースより小さく形成できる。これにより、バックル7を更に一層軽量でかつコンパクトに形成することが可能となる。
一方、この例のシートベルト装置1によれば、この例のシートベルト係止装置を備えているので、前述のようにタング6の係止部6bを傾いた状態でバックル7に挿入可能となることから、シートベルト4の良好な装着操作性を得ることが可能となる。
図11は本発明のシートベルト係止装置の実施の形態の他の例を示す、図5(a)と同様の図、図12は図11に示す例の、図5(b)と同様の図である。
前述の実施の形態の例では、図5(a)に示すように係止部6bの逃げ部6e,6fからタングプレートの把持部6aに対応する部分(つまり、樹脂モールドされる部分)までの係止部6bの両側縁6h,6iは、係止部6bの中心から両側縁に向かってバックル7から遠ざかるように傾斜した直線状に形成されている。このため、タング6とバックル7が係止した状態では係止部6bの両側縁6h,6iとバックル7のアッパーケース7kにおける係止部挿入口7k2側の端縁7pとの間に、比較的大きな間隙ε,ζが形成される。そして、図5(b)に示すようにタング6が図5(a)に示す状態から前述の力Fによって回動すると、一方の間隙εが大きくなるとともに、他方の間隙ζが小さくなる。すなわち、タング6の回動によって、両間隙ε,ζの大きさが変化する。このとき、小さく変化する間隙ζ側では、タング6の係止部6bとバックル7のアッパーケース7kおよびロアーケース7mとの間に、物が挟まってしまう可能性が考えられる。
そこで、図11に示すようにこの実施の形態の例では、タング6の係止部6bの両側縁6h,6iが円弧に形成されている。その場合、これらの側縁6h,6iの円弧の中心は、作動位置にあるラッチ7dとタング6とが係止しているときのラッチ7dの端7d2の円
弧の中心およびタング6の係止孔6dの角部6d1の円弧の中心と一致またはほぼ一致す
るようにされている。
また、バックル7のアッパーケース7kの端縁7pも円弧に形成されている。その場合、この側縁7pの円弧の中心は、作動位置にあるラッチ7dとタング6とが係止しているときのラッチ7dの端7d2の円弧の中心およびタング6の係止孔6dの角部6d1の円弧の中心と一致またはほぼ一致するようにされている。すなわち、タング6とラッチ7dが係止した状態で、ラッチ7dの端7d2の円弧の中心と、係止部6bの両側縁6h,6iの円弧の中心と、アッパーケース7kの係止部挿入口7k2側の端縁7pの円弧の中心とが
一致またはほぼ一致するようにされている。
したがって、タング6とラッチ7dとが係止している図11に示す状態では、係止部6bとバックル7との間の間隙ε,ζは比較的小さくかつ一定またはほぼ一定の大きさとな
る。しかも、図12に示すようにタング6が図11に示す状態から前述の力Fを加えられると、タング6は、前述の例と同様に係止孔6dの角部6d1の内周面とラッチ7dの端
7d2の外周面との当接を保持しながら回動する。したがって、係止部6bの両側縁6h,6iも回動するが、係止部6bの両側縁6h,6iとバックル7の端縁7pとの間の間隙
ε,ζは一定またはほぼ一定に保持され、ほとんど変化しない。このように、この例では
タング6とラッチ7dとの係止状態で、タング6が回動しても、係止部6bの両側縁6h,6iとバックル7の端縁7pとの間の間隙ε,ζを一定またはほぼ一定に保持することができるので、タング6の係止部6bとバックル7のアッパーケース7kおよびロアーケース7mとの間に、物が挟まるのを抑制することが可能となるとともに、タング6をスムーズに回動させることができる。
この例のシートベルト係止装置およびシートベルト装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の例と同じである。
なお、本発明は前述の例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で種々設計変更が可能である。
本発明のシートベルト係止装置は、自動車等の交通機関の座席に装備されるシートベルト装置に用いられるシートベルト係止装置に好適に利用することができるとともに、本発明のシートベルト装置は、前述の交通機関の座席に装備されるシートベルト装置に好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、6a…把持部、6b…係止部、6d…係止孔、6d1,6d2,6d3…角部、6e,6f…逃げ部、6g…外形、6h,6i…両側縁、7…バックル、7a…ベース、7a1…ラッチ貫通孔、7a2…一端、7a3…他端、7a4,7a5…リベット挿通孔、7a6,7a7,7a8…中心、7b…ホルダ、7b1,7b2,7b13,7b14…リベット挿通孔、7b7,7b8…タング挿入ガイド部、7b9,7b10…係止部挿入方向ガイド面、7b11,7b12…係止部傾斜
ガイド面、7c…慣性レバー、7d…ラッチ、7d1…被解除操作部、7d2,7d3…端、7g…イジェクタ、7i…解除ボタン、7k…アッパーカバー、7k2…係止部挿入口、
7m…ロアーカバー、7n,7o…リベット、7p…端縁、8…支持ブラケット、ε,ζ…間隙、α…係止部挿入方向、β…直線、ε,ζ…間隙

Claims (8)

  1. シートベルトに支持されるタングが把持部と係止部とを有し、前記係止部がバックルのガイド部にガイドされて前記バックルに挿入されたとき、前記バックルのラッチが前記係止部の係止孔に進入して前記係止孔の内周面に係止することで前記タングが前記ラッチに係止されるシートベルト係止装置において、
    前記タングの係止部に、前記係止部が係止部挿入方向に対して傾いて前記バックルに挿入されたとき、前記係止部が前記ガイド部に干渉するのを抑制する逃げ部が、前記把持部と前記係止孔が設けられる前記係止部の部分との間に設けられており、
    前記逃げ部は凹部により形成されているとともに、前記凹部の前記係止部挿入方向と直交する方向の最小長さが、前記係止孔が設けられる前記係止部の部分における前記係止部挿入方向と直交する方向の最大長さより短く設定されており、
    前記最大長さの位置より前記把持部側の前記係止部の部分から前記係止部の先端までの前記係止部における先端部の外形が円弧形状に形成されていることを特徴とするシートベルト係止装置。
  2. 前記係止部の前記係止孔は、前記係止部の先端に向く1つの角部を少なくとも有するとともに前記角部から前記係止部の先端と反対側に向かって末広がりの形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト係止装置。
  3. 前記角部は円弧に形成され、
    前記ラッチの横断面の係止部挿入方向の一端が前記角部に係止可能とされるとともに、前記角部の円弧と同一径またはほぼ同一径の円弧に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト係止装置。
  4. 前記ラッチの横断面の係止部挿入方向の他端が円弧に形成されるとともに、前記ラッチの前記一端の円弧と前記ラッチの前記他端の円弧とが同心円またはほぼ同心円の円弧で形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト係止装置。
  5. 前記バックルは、前記ラッチが進入可能なラッチ進入孔を有するとともに、車体側の支持ブラケットに固定する複数の固定具がそれぞれ貫通される前記固定具と同数の固定具貫通孔を前記ラッチ進入孔を挟んで有するベースを備え、
    前記ラッチの他端が対向する前記ラッチ進入孔の一端が、前記ラッチの他端の円弧の径と同一またはほぼ同一の径の円弧に形成されており、
    前記ラッチ進入孔の一端の円弧の中心と前記複数の固定具貫通孔の中心とが一直線上またはほぼ一直線上に位置していることを特徴とする請求項4に記載のシートベルト係止装置。
  6. 前記バックルは、少なくとも前記ラッチと前記タングとの係止解除時に前記タングを前記バックルから脱出させるイジェクタと、前記ラッチ、および前記イジェクタを支持するホルダとを更に備えることを特徴とする請求項5に記載のシートベルト係止装置。
  7. 前記バックルは、少なくとも前記ラッチ、前記イジェクタ、および前記ホルダを覆うとともに係止部挿入口を有するケースを備え、
    前記把持部と前記逃げ部との間の前記係止部の側縁が円弧に形成されているとともに、前記ケースの係止部挿入口側端が円弧に形成されており、
    前記タングと前記ラッチが係止した状態で、前記ラッチの一端の円弧の中心と、前記係止部の側縁の円弧の中心と、前記ケースの係止部挿入口側端の円弧の中心とが一致またはほぼ一致するようにされているとともに前記係止部の側縁と前記ケースの係止部挿入口側端との間に間隙が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のシートベルト係止装置。
  8. 乗員を拘束するシートベルトと、
    前記シートベルトを車体側に係止するシートベルト係止装置と、
    を少なくとも備え、
    前記シートベルト係止装置は、請求項1ないし7のいずれか1に記載のシートベルト係
    止装置であることを特徴とするシートベルト装置。
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