JP6176715B2 - バックルおよびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両のシートに付設されるシートベルト装置に用いられているバックルの技術分野、およびこのバックルを備えたシートベルト装置の技術分野に属するものである。
自動車を始めとする各種交通機関の座席には、衝突等の通常走行時より大きな減速度が車両に加えられた緊急時に乗員をシートベルトで拘束して慣性移動を抑制するためにシートベルト装置が付設されている。このようなシートベルト装置は、乗員によるシートベルトの装着操作を簡易にするために、一般的に、シートベルトに支持されたタングと、車体側に固定されるとともにこのタングが挿入係止されるバックルとを備えている。
従来のシートベルト装置に用いられているバックルとして、タングが挿入されたときこのタングの係止孔に進入してタングに係止するラッチ部材と、ラッチ部材によるタングへの係止時にスプリングの付勢力により移動してラッチ部材をタングの係止位置にロックするラッチ部材ロック部材と、ラッチ部材ロック部材によるラッチ部材のロックを解除するとともにラッチ部材をタングの係止孔から脱出させてラッチ部材とタングとの係止を解除する解除操作部材と、解除操作部材がラッチ部材とタングとの係止を解除したとき、タングをバックルから離脱する方向に押圧するエジェクタとを少なくとも有するバックルが多々知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のバックルを備えたシートベルト装置においては、乗員へのシートベルトの装着の際にタングがバックルに挿入されてラッチ部材がタングに係止することで、タングはバックルに係止される。これにより、シートベルトは乗員に装着されて、前述の緊急時に乗員はシートベルトに拘束されるので、その慣性移動が抑制される。また、乗員からのシートベルトの装着解除の際には、解除操作部材が乗員により押圧されることで、ラッチ部材のタングへの係止が解除される。
特開2001−025402号公報。
ところで、従来のバックルは、一般に、ラッチ部材がタングへ係止動作を行うとき、ラッチ部材ロック部材がスプリングの付勢力により移動する。ラッチ部材ロック部材の移動後、ラッチ部材がタングの係止位置に位置したとき、ラッチ部材ロック部材はバックルの少なくともラッチ部材ロック部材の作動時の移動方向に移動不能な他の部材に当接して停止する。そして、ラッチ部材ロック部材がバックルの他の部材に当接したとき、異音が発生する。
そこで、特許文献1に記載のバックルでは、ラッチ部材ロック部材の作動時の移動方向に移動不能な他の部材に金属製のフレームが用いられるとともにラッチ部材ロック部材に金属製のロック部材が用いられて、ロック部材の移動時にロック部材がフレームの停止規制部に当接して停止するタイプのバックルにおいて、金属どうしの当接で生じる前述の異音の発生の問題を解決するために、解除操作部材である樹脂製のレリースボタンに設けた停止規制部に金属製のロック部材を当接させて停止させることで、金属と樹脂との当接に
よりバックルへのタング係止時に発生する異音を金属どうしの当接で生じる異音より低減している。
しかしながら、特許文献1に記載のバックルのように金属と樹脂との当接により異音の発生を低減できるとしても、ロック部材がレリースボタンに当接する以上、当接時の衝撃で異音が発生してしまう。このため、バックルへのタング係止時に発生する異音を効果的に低減することは難しい。シートベルト操作時の乗員の快適性を更に向上させるためには、発生する異音をより効果的に抑制することが求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、タングの係止操作時に発生する異音をより効果的に抑制することのできるバックル、およびこれを備えたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のバックルは、ベースと、タングの係止部が挿入されるタング挿入口と、前記ベースに、前記タング挿入口から挿入された前記タングの係止部に係止不能な非係止位置と前記タング挿入口から挿入された前記タングの係止部に係止可能な係止位置との間で移動可能に支持されたラッチ部材と、前記ラッチ部材が前記非係止位置のとき前記ラッチ部材をロックしない非ロック位置に保持されるとともに、前記ラッチ部材の作動時に前記非ロック位置から移動しかつ前記ラッチ部材が前記係止位置のとき停止規制部に当接して前記ラッチ部材をロックするロック位置に保持されるラッチ部材ロック部材と、前記係止位置にある前記ラッチ部材を前記非係止位置の方へ移動させる解除操作部材とを少なくとも備えたバックルにおいて、前記ラッチ部材の作動時に前記ラッチ部材ロック部材が移動して前記停止規制部に当接する前に前記ラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させて前記ラッチ部材ロック部材を前記停止規制部に当接させる衝撃緩和機構を備えていることを特徴としている。
また、本発明のバックルは、前記衝撃緩和機構が、前記ラッチ部材ロック部材が前記停止規制部に当接する前に当接する衝撃受け部材と前記衝撃受け部材を付勢するダンパースプリングとを有し、前記ラッチ部材ロック部材が前記衝撃受け部材に当接して前記ダンパースプリングを弾性変形させることで前記ラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させることを特徴としている。
更に、本発明のバックルは、前記衝撃受け部材と前記ダンパースプリングは、前記解除操作部材に一体的に設けられていることを特徴としている。
更に、本発明のバックルは、前記衝撃緩和機構が弾性変形可能な衝撃受け部材を有し、前記ラッチ部材ロック部材の移動時に前記ラッチ部材ロック部材が前記停止規制部に当接する前に前記衝撃受け部材が弾性変形することで前記ラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させることを特徴としている。
更に、本発明のバックルは、前記衝撃受け部材がひれ状に形成されるとともに、前記ラッチ部材ロック部材に一体に設けられていることを特徴としている。
一方、本発明のシートベルト装置は、乗員を拘束可能なシートベルトと、車体に設けられるとともに前記シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係止されるバックルとを少なくとも有し、前記バックルが前述の本発明のバックルのいずれか1つであることを特徴としている。
このような構成をした本発明のバックルによれば、ラッチ部材のタングへの係止時に、ラッチ部材ロック部材が停止規制部に当接する前に衝撃緩和機構によりラッチ部材ロック部材の移動速度が減速された後、ラッチ部材ロック部材が停止規制部に当接してラッチ部材を係止位置にロックするロック位置となる。これにより、ラッチ部材ロック部材の停止規制部への当接時の衝撃が緩和される。したがって、ラッチ部材ロック部材の停止規制部への当接時に発生する異音を効果的に抑制することが可能となる。特に、ラッチ部材ロック部材の減速がラッチ部材ロック部材の停止規制部への当接直前に行われるようにすることで、ラッチ部材ロック部材の過減速を抑制できる。これにより、衝撃緩和機構を設けてもタングとバックルとの係止を比較的迅速に行いつつ、異音を効果的に抑制することができる。
また、衝撃緩和機構が衝撃受け部材とダンパースプリングとで構成され、ラッチ部材ロック部材が停止規制部に当接する前に衝撃受け部材に当接してダンパースプリングを弾性変形させ、これによりラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させることで、簡単な構成の衝撃緩和機構で前述の衝撃を緩和することができる。特に、衝撃受け部材とダンパースプリングが解除操作部材に一体的に設けられることで、衝撃緩和機構を解除操作部材のサブアッシとして構成することができ、部品点数を削減することができるとともに衝撃緩和機構の良好な組み付け性を得ることができる。
更に、衝撃緩和機構が弾性変形可能な衝撃受け部材で構成され、ラッチ部材ロック部材の移動時にラッチ部材ロック部材が停止規制部に当接する前に衝撃受け部材が弾性変形してラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させることで、簡単な構成の衝撃緩和機構で前述の衝撃を緩和することができる。特に、衝撃受け部材がラッチ部材ロック部材と単一部材で一体に形成されることで、部品点数を削減することができるとともに簡単な構成にすることができる。
一方、本発明のシートベルト装置によれば、タングとバックルとの係止操作時の異音を良くできることから、タングとバックルとの係止操作時における乗員の快適性を向上させることが可能となる。
本発明にかかるバックルの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。 (A)はこの例のシートベルト装置に用いられているバックルをタングが挿入されない状態で部分的に示す上面図(平面図)、(B)は(A)におけるIIB−IIB線に沿う断面図である。 (A)はこの例のバックルをタングが挿入された状態で部分的に示す上面図(平面図)、(B)は(A)におけるIIIB−IIIB線に沿う断面図である。 (A)はバックルに挿入されたタング、エジェクタ、エジェクタスプリング、およびベースとの関係を斜め上方から見た斜視図、(B)は同関係を斜め下方から見た斜視図である。 (A)はこの例のバックルの操作ボタンと衝撃緩和機構とを示す分解斜視図、(B)はこの衝撃緩和機構が操作ボタンに一体的に組み付けられたサブアッシを示す斜視図である。 (A)は衝撃緩和機構の衝撃受け部材を示す正面図、(B)はこの衝撃受け部材の上面図(平面図)、(C)は(B)における衝撃受け部材の左側面図である。 (A)ないし(E)は、この例のバックルの作動を説明する図である。 本発明のバックルの実施の形態の他の例におけるスライダを示す斜視図である。 図8に示す例におけるスライダの減速を説明する図である。 (A)ないし(E)は、この他の例のバックルの作動を説明する図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、基本的には従来公知の三点式シートベルト装置と同じである。図中、1はシートベルト装置、2は車両シート、3は車両シート2の近傍に配設されたシートベルトリトラクタ、4はシートベルトリトラクタ3に引き出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト、5はシートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー5、6はこのガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング、7は車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング6が係脱可能に挿入係止されるバックルである。
この例のバックル7の構成および作動の各大部分は、基本的には特開2012ー126254号公報に記載されているバックルの構成および作動の各大部分と実質的に同じであるが、一応、特開2012ー126254号公報に記載のバックルの構成および作動と同じ部分を含めて、この例のバックル7の構成および作動について説明する。
図2(A),(B)、図3(A),(B)、および図4(A),(B)に示すように、こ
の例のバックル7は、前述の特開2012ー126254号公報に記載のバックルと同様に、第1および第2の側壁8a,8bと底部8cとを有するU字状フレームからなるベー
ス8と、ベース8の第1および第2の側壁8a,8bに回動可能に支架され、タング6の
平面状の係止部6aにラッチ(係止)不能な非ラッチ位置(非係止位置)とタング6にラッチ(係止)可能なラッチ位置(係止位置)との間で移動可能なラッチ部材9と、ベース8の第1および第2の側壁8a,8bに移動不能に設けられ、タング6とラッチ部材9と
のラッチ時にラッチ部材9のラッチ解除方向の移動を阻止するロックピン10と、ベース8の第1および第2の側壁8a,8bに長手方向に移動可能に設けられた解除操作部材で
ある樹脂製の操作ボタン11と、操作ボタン11を常時付勢するボタンスプリング12と、ラッチ部材9に摺動可能に支持されるとともにタング6とラッチ部材9とのラッチ時にラッチ部材9とロックピン10との間に進入するように移動する 樹脂製(または
金属製でもよい)のスライダ13(本発明のラッチ部材ロック部材に相当)と、このスライダ13とラッチ部材9との間に縮設されてスライダ13を常時ロックピン10の方へ付勢するラッチ部材ロック部材付勢部材であるスライダスプリング14と、ベース8の底部8cにベース8の長手方向に摺動可能に設けられ、タング6をバックル7から離脱させる方向に付勢(押圧)可能なエジェクタ15と、エジェクタ15をタング6がバックル7から離脱する方向(つまり、後述するタング挿入口17の方向)に常時付勢(押圧)するエジェクタスプリング16とを備えている。また、この例のバックル7は、特開2012ー126254号公報に記載のバックルと異なり、ダンパー(衝撃緩和機構)24を備えている。
この例のバックル7は、ベース8の底部8cの一側の端部と操作ボタン11との間にタング挿入口17を備えている。また、バックル7の前述の各構成部材(符号9〜16で示される部材)がベース8に組み付けられる。そして、ベース8の底部8cが車体に固定されたブラケット18に固定されることで、バックル7は、このブラケット18を介して車体に固定される。その場合、ベース8の底部8cのタング挿入口17と反対側の端部8c1とプレート19とでブラケット18を挟持して一対のリベット20で締結することで、
バックル7がブラケット18に取り付けられる。なお、図示しないが、特開2012ー126254号公報に記載のバックルと同様に、バックル7の前述の各構成部材(9〜16
)が組み付けられたベース8はアッパーカバーおよびロアカバーで上下方向から覆われる。
また、この例のバックル7では、エジェクタスプリング16が第1のエジェクタスプリング16aと第2のエジェクタスプリング16bとの一対から構成される。これらの第1および第2のエジェクタスプリング16a,16bは、いずれも従来のエジェクタスプリ
ングよりは小さい弾性定数でかつ小さいコイル径および小さいばね線径に形成されるが、互いに同じ弾性定数でかつ同じサイズ(コイル径、ばね線径、長手方向の長さ)に形成される。
更に、第1のエジェクタスプリング16aのすべては、バックル7においてタング6の係止部6aの移動経路の領域αおよびこの領域αから係止部6aの移動方向に延びる仮想延長領域βから外れた位置で、ベース8の第1の側壁8aより外側(第2の側壁8bと反対側)に配設される。また、第2のエジェクタスプリング16bのすべては、前述の領域αおよび前述の仮想延長領域βから外れた位置で、ベース8の第2の側壁8bより外側(第1の側壁8aと反対側)に配設される。
その場合、第1および第2のエジェクタスプリング16a,16bは、それぞれ第1お
よび第2の側壁8a,8bのブラケット18の固定側端部8a1,8b1に固定されたエジェクタスプリングガイド支持部材21に支持されている。その場合、エジェクタスプリングガイド支持部材21は、第1の側壁8aに沿って平行またはほぼ平行にタング挿入口17の方へ延設される第1のエジェクタスプリングガイド21aと、第2の側壁8bに沿って平行またはほぼ平行にタング挿入口17の方へ延設される第2のエジェクタスプリングガイド21bとを有する。そして、第1のエジェクタスプリング16aが第1のエジェクタスプリングガイド21aに嵌合されてガイド支持される。また、第2のエジェクタスプリング16bが第2のエジェクタスプリングガイド21bに嵌合されてガイド支持される。
また、図4(A),(B)に示すように、第1および第2の側壁8a,8bには、それぞれ、第1および第2の貫通孔22,23がエジェクタ15の移動方向に延びるようにして
穿設されている。そして、エジェクタ15の移動方向と直交またはほぼ直交する方向の一端部15aが第1の貫通孔22を摺動可能に貫通しているとともに、エジェクタ15の同方向の他端部15bが第2の貫通孔23を摺動可能に貫通している。
更に、エジェクタ15の一端部15aが第1のエジェクタスプリングガイド21aに摺動可能に嵌合されるとともに、エジェクタ15の他端部15bが第2のエジェクタスプリングガイド21bに摺動可能に嵌合される。そして、エジェクタ15の一端部15aが第1のエジェクタスプリング16aの付勢力でタング挿入口17の方へ常時付勢されるとともに、エジェクタ15の他端部15bが第2のエジェクタスプリング16bの付勢力でタング挿入口17の方へ常時付勢される。
図2(A),(B)、図3(A),(B)、および図5(A),(B)に示すように、ダ
ンパー24は、衝撃受け部材25と、この衝撃受け部材25を付勢するダンパースプリング26とを有している。図6(A)ないし(C)に示すように、衝撃受け部材25は、本体25aと、ダンパースプリング26を支持するスプリング支持部材25bとを有する。
本体25aは、一対の衝撃受けアーム25a1,25a2を有する平面視コ字状(または
C字状)の平板状に形成されている。各衝撃受けアーム25a1,25a2の先端25a3,
25a4には、スライダ13の作動時にスライダ13の先端13a(図2(B)および図
3(B)に図示)が当接可能とされている。また、各衝撃受けアーム25a1,25a2
、それぞれストッパ25a5,25a6を有している。
スプリング支持部材25bは円柱の棒状に形成されている。このスプリング支持部材25bは、本体25aにアーム25a1,25a2の間の中央位置でかつ図6(A)において
本体25aより若干上方位置で支持部材25cにより一体にかつ衝撃受け部材25の移動方向に延設される。本体25a、スプリング支持部材25b、および支持部材25c(つまり、衝撃受け部材25)は樹脂の単一部材で一体に形成される。
一方、図2(A),(B)、図3(A),(B)、および図5(A),(B)に示すよう
に、操作ボタン11は、一対のガイド部11a,11bおよび凹部11cを備えている。
各ガイド部11a,11bはいずれも横断面L字状に形成されているとともに、操作ボタ
ン11の移動方向に延設されている。各ガイド部11a,11bの縦壁には、それぞれ、
上辺の一部が上方へ開口する矩形状の貫通孔11d,11eが形成されている。また、凹
部11cはスプリング支持部材25bおよびダンパースプリング26が進入可能な大きさの径で円柱状に形成されている。
そして、ダンパースプリング26がスプリング支持部材25bに嵌合された状態で、衝撃受け部材25の本体25aが一対のガイド部11a,11bに操作ボタン11の移動方
向に摺動可能に支持される。その場合、スプリング支持部材25bの一端部が凹部11c内に進入するとともに、ダンパースプリング26の一端が凹部11c内に進入して凹部11cの底部に当接する。また、各ストッパ25a5,25a6が、それぞれ対応する貫通孔
11d,11eに摺動可能に嵌合される。こうして、ダンパー24は、操作ボタン11に
一体的に組み付けられて、操作ボタンサブアッシとして構成され、これによりダンパー24の良好な組み付け性が得られる。ダンパー24が操作ボタンサブアッシとして組み付けられた状態では、ダンパースプリング26が操作ボタン11と衝撃受け部材25との間に縮設された状態となる。したがって、衝撃受け部材25はダンパースプリング26の付勢力で常時ラッチ部材9の方へ付勢されるとともに、図5(B)に示すように各ストッパ25a5,25a6が、それぞれ対応する貫通孔11d,11eの一端に当接した非作動位置に保持される(図5(B)に一方のストッパ25a5が貫通孔11dの一端11d1に当接した状態が明瞭に示されているが、他方のストッパ25a6も同様である。)。つまり、ダ
ンパー24は非作動状態となっている。
このダンパー24の非作動状態では、本体25aの各衝撃受けアーム25a1,25a2
の先端25a3,25a4は、操作ボタン11が非作動位置にあるときの各ガイド部11a,11bの先端位置よりラッチ部材9側に突出する。その場合、各ガイド部11a,11b
の各先端位置は、操作ボタン11が非作動状態でスライダ13が最終的に当接して停止する操作ボタン11のストッパ部11f(本発明の停止規制部に相当)の位置よりも、ラッチ部材9と反対側に位置している。
したがって、スライダ13がスライダスプリング14の付勢力で移動してくると、その先端13aが各衝撃受けアーム25a1,25a2の先端25a3,25a4に当接し、各ガイド部11a,11bには当接しない。また、ダンパースプリング26の付勢力はスライダ
スプリング14の付勢力より小さくされている。したがって、スライダ13がスライダスプリング14の付勢力で移動してその先端13aが各衝撃受けアーム25a1,25a2
先端25a3,25a4に当接した後、スライダ13は本体25aとともにダンパースプリ
ング26を収縮させながら更に移動可能となっている。そして、スライダ13はその先端13aが操作ボタン11のストッパ部11fに当接することで停止する。これにより、スライダ13は各ガイド部11a,11bには当接しない。なお、操作ボタン11のストッ
パ部11fに代えて、スライダ13を各ガイド部11a,11bに当接させることで、最
終的に停止させるようにすることもできる。その場合には、本体25を操作ボタン11のいずれかの部位に当接させて、本体25の移動を停止させる必要がある。
ところで、操作ボタン11は、通常時(非操作時)はボタンスプリング12の付勢力により図2(A),(B)および図3(A),(B)に示す非作動位置に保持される。そのために、操作ボタン11は従来の一般的なバックルと同様にバックルのカバーあるいはベース8のいずれかに設けられたストッパ(不図示)によりこの非作動位置に保持され、それ以上ボタンスプリング12の付勢方向(図2(B)および図3(B)において左方向、つまり、ラッチ解除方向と逆方向)には移動不能とされている。
次に、このように構成されたこの例のバックル7の作動について説明する。
タング6がバックル7から離脱しているときは、図2(A),(B)および図7(A)
に示すようにバックル7が非作動状態となっている。このバックル7の非作動状態では、ラッチ部材9が非ラッチ(非係止)位置(非作動位置)にあるとともに、操作ボタン11およびスライダ13も非作動位置にある。また、ダンパー24も図2(A),(B)およ
び図7(A)に示す非作動状態となっている。したがって、スライダ13の先端はロックピン10に当接し、ダンパー24の衝撃受け部材25には当接していない。また、スライダ13はラッチ部材9をロックしない非ロック位置(非作動位置)となっている。
更に、エジェクタ15もタング挿入口17に最も接近した非作動位置にある。エジェクタ15のこの非作動位置では、エジェクタ15の両端部15a,15bは、それぞれ第1
および第2のエジェクタスプリングガイド21a,21bに嵌合した状態で所定位置に停
止している。このとき、第1および第2のエジェクタスプリング16a,16bは、それ
ぞれエジェクタ15の各端部15a,15bを比較的弱い力でタング挿入口17の方へ付
勢している。また、スライダ13の傾斜した先端13aがスライダスプリング14の付勢力でロックピン10に当接しており、スライダ13は非作動位置に保持されている。
このバックル7の非作動状態において、シートベルト4を装着するために、タング6の係止部6aがタング挿入口17からバックル7内に挿入される。係止部6aがバックル7内に所定量挿入されると、係止部6aの先端がエジェクタ15の一端に当接する。タング6が更にバックル7に挿入されると、エジェクタ15は係止部6aに押されて第1および第2のエジェクタスプリング16a,16bを収縮しながら図2(A),(B)および図7(A)において右方へ移動する。タング6が更にバックル7に挿入されると、係止部6aの先端がラッチ部材9の第1の被押圧部9aに当接して押圧する。すると、ラッチ部材9が、両側壁8a,8bに回動可能に支持されたラッチ部材9の両側縁の支点部9b,9cを中心に図2(B)および図7(A)において反時計回りに回動する。これにより、ラッチ部材9のラッチ部9dがタング6の係止部6aの移動経路の方へ移動する。このとき、スライダ13もラッチ部材9と一体的に同方向に回動する。
タング6の係止部6aの係止孔6bが、ラッチ部材9のラッチ部9dが進入可能な位置に到達すると、図7(B)に示すようにラッチ部9dは係止部6aの係止孔6b内に進入する。一方、図7(C)に示すようにスライダ13は回動によりロックピン10から外れてロックピン10の下方へ進入するように移動する。そして、スライダ13の先端13aが操作ボタン11のストッパ部11fに当接する直前に、ダンパー24の衝撃受け部材25における各衝撃受けアーム25a1,25a2の先端25a3,25a4に当接する。更に、スライダ13は衝撃受け部材25とともにダンパー24のダンパースプリング26を収縮させながら更に移動する。その場合、ダンパースプリング26の収縮により、スライダ13は抵抗を受けてスライダ13の移動が減速される。
図7(D)に示すようにスライダ13の先端13aが操作ボタン11のストッパ部11fに当接すると、スライダ13の移動が停止し、スライダ13はロック位置となる。このとき、スライダ13がストッパ部11fに当接する前に、ダンパー24によりスライダ1
3の移動が減速されることから、スライダ13のストッパ部11fへの当接時の衝撃が緩和される。これにより、スライダ13のストッパ部11fへの当接時に発生する異音が抑制される。そして、スライダ13がラッチ位置にあるラッチ部材9とロックピン10との間に位置してロックピン10に押さえられることで、ラッチ部材9がスライダ13によりラッチ位置に保持される。
この状態で、乗員がタング6を離すと、係止部6aがエジェクタ15によりバックル7からの離脱方向に押圧されて同方向に移動する。これにより、図3(A),(B)および
図7(E)に示すように係止部6aの係止孔6bの端縁がラッチ部材9のラッチ部9dに当接し、係止部6aのバックル7からの離脱方向の移動が阻止される。こうして、タング6がバックル7に係止される。そして、余分に引き出されたシートベルト4がシートベルトリトラクタ3により巻き取られ、シートベルト4は乗員に装着される。
シートベルト4の装着を解除するために、図3(A),(B)および図7(E)に示す
バックル7の作動状態から操作ボタン11が図3(A),(B)において右方へ押圧され
て移動すると、この操作ボタン11はスライダ13に当接してスライダ13を押圧する。すると、スライダ13がスライダスプリング14を収縮しながら図3(A),(B)にお
いて右方へする。スライダ13がロックピン10の下方位置から脱出すると、ラッチ部材9がスライダ13とともに支点部9b,9cを中心に図3(B)において時計回りに回動
する。これにより、ラッチ部材9のラッチ部9dがタング6の係止部6aの移動経路から離脱する方向へ移動する。
ラッチ部材9のラッチ部9dがタング6の係止孔6bから脱出すると、ラッチ部材9とタング6との係止が解除される。すると、第1および第2のエジェクタスプリング16a,16bの付勢力でエジェクタ15がタング6とともにタング挿入口17の方(図3(A
),(B)に左方)へ移動する。これにより、タング6がバックル7から離脱する。そし
て、装着のため引き出されたシートベルト4はシートベルトリトラクタ3により巻き取られる。
図2(B)に示すようにラッチ部材9がロックピン10に当接することでラッチ部材9の回動が停止し、ラッチ部材9は図2(B)に示す非作動位置(非ラッチ位置)となる。また、スライダ13の移動で衝撃受け部材25がダンパースプリング26の付勢力でその非作動位置の方へ移動する。そして、衝撃受け部材25のストッパ25a5,25a6が操
作ボタン11の貫通孔11d,11eの一端11d1,11e1に当接すると、衝撃受け部材25が停止して非作動位置となる。更に、スライダ13が移動することで、スライダ13の先端13aが各衝撃受けアーム25a1,25a2の先端25a3,25a4から離間し、その後、図2(B)および図7(A)に示すようにスライダ13はスライダスプリング14の付勢力でスライダ13の先端13aがロックピン10に当接した非作動状態に保持される。
この例のバックル7の他の構成および他の作動は特開2012ー126254号公報に記載のバックルと実質的に同じであり、同号公報を参照すれば容易に理解することができるので、それらの説明は省略する。
このように構成されたこの例のバックル7によれば、ラッチ部材9のタング6への係止時に、スライダ13が操作ボタン11のストッパ部11fに当接する前にダンパー24によりスライダ13の移動速度が減速された後、スライダ13が操作ボタン11のストッパ部11fに当接する。したがって、スライダ13のストッパ部11fへの当接時の衝撃が緩和される。これにより、スライダ13のストッパ部11fへの当接時に発生する異音を効果的に抑制することが可能となる。特に、スライダ13の減速がスライダ13の操作ボタン11のストッパ部11fへの当接直前に行われることで、スライダ13の過減速を抑
制できる。これにより、ダンパー24を設けてもタング6とバックル7との係止を比較的迅速に行いつつ、異音を効果的に抑制することができる。
また、ダンパー24が衝撃受け部材25とダンパースプリング26とで構成され、スライダ13が操作ボタン11のストッパ部11fに当接する前に衝撃受け部材25に当接してダンパースプリング26を弾性変形させ、これによりスライダ13の移動速度を減速させることで、簡単な構成のダンパー24で前述の衝撃を緩和することができる。
一方、この例のバックル7を備えるシートベルト装置1によれば、タング6とバックル7との係止操作時の異音を良くできることから、タング6とバックル7との係止操作時における乗員の快適性を向上させることが可能となる。
この例のバックル7およびシートベルト装置1の他の作用効果は、特開2012ー126254号公報に記載のバックルの作用効果と実質的に同じであり、同号公報を参照すれば容易に理解することができるので、その説明は省略する。
図8は、本発明のバックルの実施の形態の他の例におけるスライダを示す斜視図、図9は、この例におけるスライダの減速を説明する図である。なお、前述の例と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、それらの詳細な説明は省略する。
前述の例のバックル7では、ダンパ24が操作ボタン11に設けられるとともに衝撃受け部材25とダンパースプリング26で構成されているが、図8に示すように、この例のバックル7では、ダンパ24がスライダ13の上面に設けられている。
すなわち、この例のダンパ24は、一対の衝撃受け部材27,28がひれ状に形成され
て、弾性変形可能な弾力性を有している。その場合、両衝撃受け部材27,28の弾力は
スライダ13を付勢するスライダスプリング14の付勢力より小さく設定されている。各衝撃受け部材27,28はいずれもスライダ13の上面に樹脂の単一部材でスライダ13
と一体に形成される。なお、各衝撃受け部材27,28はいずれもスライダ13と別体に
形成することもできる。
図9に示すように、一対の衝撃受け部材27,28は、スライダの13の作動時にロッ
クピン10に当接可能となっている。その場合、各衝撃受け部材27,28は、スライダ
の13の先端13aが操作ボタン11のストッパ部11fに当接する直前にロックピン10に当接するようになっている。そして、スライダ13の作動時に衝撃受け部材27,2
8がロックピン10に当接した後、スライダ13の更なる移動で両衝撃受け部材27,2
8はロックピン10により弾性変形するようになっている。これらの両衝撃受け部材27,28の弾性変形による弾力で、前述の例と同様にスライダ13の先端13aが操作ボタ
ン11のストッパ部11fに当接する直前にスライダ13が減速され、その後、スライダ13の先端13aがストッパ部11fに当接することで、スライダ13が停止してロック位置となる。このとき、前述の例のバックルと同様にスライダ13が減速されてストッパ部11fに当接するので、スライダ13のストッパ部11fへの当接時に発生する異音が抑制される。この例のバックル7の他の構成は、前述の例のバックル7および特開2012ー126254号公報に記載のバックルの構成と実質的に同じであるので、その説明は省略する。
次に、このように構成されたこの例のバックル7の作動について説明する。
この例のバックル7の作動において、バックル7の非作動状態からタング6がバックル7内に挿入されてラッチ部材9がラッチ位置へ移動するまでの作動は、前述の例のバックル7と同様である。ただし、図10(A)および(B)に示すように、バックル7のスライダ13の先端13aがロックピン10に当接している状態では、衝撃受け部材27,2
8はロックピン10から離間している。
そして、この例のバックル7では、バックル7のスライダ13の先端13aがロックピン10から外れてスライダ13aがラッチ部材9に対して移動すると、図10(C)に示すようにスライダ13aの先端が操作ボタン11のストッパ部11fに当接する直前に、各衝撃受け部材27,28がロックピン10に当接する。その後、スライダ13の更なる
移動で各衝撃受け部材27,28はロックピン10により弾性変形する。これらの衝撃受
け部材27,28の弾性変形の弾力によりスライダ13が抵抗を受けて、スライダ13の
移動が減速される。
図10(D)に示すようにスライダ13の先端13aが操作ボタン11のストッパ部11fに当接すると、前述の例のバックル7と同様に、スライダ13の移動が停止し、スライダ13はロック位置となる。このとき、スライダ13がストッパ部11fに当接する前に、ダンパー24によりスライダ13の移動が減速されることから、スライダ13のストッパ部11fへの当接時の衝撃が緩和される。これにより、スライダ13のストッパ部11fへの当接時に発生する異音が抑制される。そして、スライダ13がラッチ位置にあるラッチ部材9とロックピン10との間に位置してロックピン10に押さえられることで、ラッチ部材9がスライダ13によりラッチ位置に保持される。
この状態で、乗員がタング6を離すと、係止部6aがエジェクタ15によりバックル7からの離脱方向に押圧されて同方向に移動する。これにより、図10(E)に示すように係止部6aの係止孔6bの端縁がラッチ部材9のラッチ部9dに当接し、係止部6aのバックル7からの離脱方向の移動が阻止される。こうして、タング6がバックル7に係止される。そして、余分に引き出されたシートベルト4がシートベルトリトラクタ3により巻き取られ、シートベルト4は乗員に装着される。
シートベルト4の装着を解除するために、図10(E)に示すバックル7の作動状態から操作ボタン11が図10(E)において右方へ押圧されて移動すると、前述の例とのバックル7同様にラッチ部材9とタング6との係止が解除され、タング6がバックル7から離脱する。そして、装着のため引き出されたシートベルト4はシートベルトリトラクタ3により巻き取られる。また、図10(A)に示すようにラッチ部材9がロックピン10に当接することでラッチ部材9の回動が停止し、ラッチ部材9は図10(A)に示す非作動位置(非ラッチ位置)となる。また、スライダ13の移動で各衝撃受け部材27,28は
それらの弾性で非作動状態の方へ次第に復帰する。そして、各衝撃受け部材27,28は
ロックピン10から離間すると非作動状態に復帰する。
この例のバックル7の他の作動は、前述の例のバックル7および特開2012ー126254号公報に記載のバックルの作動と実質的に同じであるので、その説明は省略する。
このように構成されたこの例のバックル7によれば、ひれ状の各衝撃受け部材27,2
8が、スライダ13と単一部材で一体に形成されるので、部品点数を削減することができるとともにダンパー24を簡単な構成にすることができる。
この例のバックル7の他の作用効果は、前述の例のバックル7の作用効果と実質的に同じである。
なお、前述の各例ではスライダ13のロック位置の保持は、操作ボタン11のストッパ部11fで行うものとしているが、ベース8やカバー等のバックル7の移動不能な他の構成要素に設けたストッパで行うこともできる。また、本発明のバックルは、例えば、特許文献1に記載のバックルを始め、エジェクタスプリングがタング6の係止部6aの移動経路の領域α内およびこの領域αから係止部6aの移動方向に延びる仮想延長領域β内に配設された従来公知のバックルにも適用することが可能である。要は、本発明は特許請求の
範囲に記載された事項の範囲内で種々設計変更が可能である。
本発明のバックルおよびシートベルト装置は、シートベルトを装着可能にするために、シートベルトに支持されたタングが係止されるバックルおよびこれを備えるシートベルト装置に好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、7…バックル、8…ベース、8a,8b…側壁、8c…底部、9…ラッチ部材、11…操
作ボタン、11a,11b…ガイド部、11c…凹部、11d,11e…貫通孔、11d1
…一端、11f…ストッパ部、12…ボタンスプリング、13…スライダ、13a…先端、14…スライダスプリング、15…エジェクタ、17…タング挿入口、24…ダンパー、25…衝撃受け部材、25a…本体、25a1,25a2…衝撃受けアーム、25a3,2
5a4…先端、25a5,25a6…ストッパ、25b…スプリング支持部材、26…ダンパースプリング、27,28…衝撃受け部材

Claims (6)

  1. ベースと、タングの係止部が挿入されるタング挿入口と、前記ベースに、前記タング挿入口から挿入された前記タングの係止部に係止不能な非係止位置と前記タング挿入口から挿入された前記タングの係止部に係止可能な係止位置との間で移動可能に支持されたラッチ部材と、前記ラッチ部材が前記非係止位置のとき前記ラッチ部材をロックしない非ロック位置に保持されるとともに、前記ラッチ部材の作動時に前記非ロック位置から移動しかつ前記ラッチ部材が前記係止位置のとき停止規制部に当接して前記ラッチ部材をロックするロック位置に保持されるラッチ部材ロック部材と、前記係止位置にある前記ラッチ部材を前記非係止位置の方へ移動させる解除操作部材とを少なくとも備えたバックルにおいて、
    前記ラッチ部材の作動時に前記ラッチ部材ロック部材が移動して前記停止規制部に当接する前に前記ラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させて前記ラッチ部材ロック部材を前記停止規制部に当接させる衝撃緩和機構を備えていることを特徴とするバックル。
  2. 前記衝撃緩和機構は、前記ラッチ部材ロック部材が前記停止規制部に当接する前に当接する衝撃受け部材と前記衝撃受け部材を付勢するダンパースプリングとを有し、前記ラッチ部材ロック部材が前記衝撃受け部材に当接して前記ダンパースプリングを弾性変形させることで前記ラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  3. 前記衝撃受け部材と前記ダンパースプリングは、前記解除操作部材に一体的に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のバックル。
  4. 前記衝撃緩和機構は弾性変形可能な衝撃受け部材を有し、前記ラッチ部材ロック部材の移動時に前記ラッチ部材ロック部材が前記停止規制部に当接する前に前記衝撃受け部材が弾性変形することで前記ラッチ部材ロック部材の移動速度を減速させることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  5. 前記衝撃受け部材はひれ状に形成されるとともに、前記ラッチ部材ロック部材に一体に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のバックル。
  6. 乗員を拘束可能なシートベルトと、車体に設けられるとともに前記シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体に設けられるとともに前記タングが係脱可能に係止されるバックルとを少なくとも有し、
    前記バックルは請求項1ないし5のいずれか1に記載のバックルであることを特徴とするシートベルト装置。
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