JP2010249248A - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性メンブレンの衝突に起因する異音を低減する。
【解決手段】防振基体16が室壁の一部をなす主液室34Aと、ダイヤフラム36が室壁の一部をなす副液室34Bとを仕切る仕切り体38と、主液室34Aと副液室34Bとを連通させるオリフィス流路40と、を備えた液封入式防振装置10において、前記仕切り体38を、主液室34Aと副液室34Bを仕切る弾性メンブレン42と、該弾性メンブレンの変位量をその膜面の両側から規制する一対の変位規制部材44,46とで備えて構成し、前記弾性メンブレン42をブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムを含むゴム組成物により形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
自動車エンジン等の振動源の振動を車体側に伝達しないように支承するエンジンマウント等の防振装置として、振動源側と支持側の一方に取り付けられる第1取付具と、振動源側と支持側の他方に取り付けられる第2取付具と、これら取付具の間に介設されたゴム状弾性体からなる防振基体と、可撓性ゴム膜からなるダイヤフラムと、防振基体が室壁の一部をなす主液室と、ダイヤフラムが室壁の一部をなす副液室と、これら液室間を連通させるオリフィス流路とを備え、オリフィス流路での液流動による液柱共振作用や防振基体の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能が果たすよう構成された液封入式防振装置が知られている。
また、下記特許文献1のように、オリフィス流路での液体流動効果による比較的大きな振幅入力時の高減衰性能とともに、微振幅入力時の低動ばね特性を発揮するために、仕切り体を、主液室と副液室を仕切る弾性メンブレンと、該弾性メンブレンの変位量をその膜面の両側から規制する一対の変位規制部材とで構成したものが知られている。
この種の液封入式防振装置においては、弾性メンブレンと変位規制部材との衝突による衝撃が異音となって車室内に伝わることがあり、かかる異音を防止するための方策が種々提案されている。
例えば、下記特許文献2には、変位規制部材における弾性メンブレンとの対向面に粘弾性を有する薄膜状の緩衝ゴムを設けることで、弾性メンブレンが変位規制部材に衝突する際の異音を低減することが開示されている。しかしながら、この場合、緩衝ゴムを設けるための工程が別途必要であり、また部品点数の増加を伴うので、コスト増加に繋がる。
下記特許文献3には、変位規制部材の素材を制振合金とすることにより異音を低減することが開示されている。しかしながら、この場合、変位規制部材の素材が汎用でなくなるので、コスト増加に繋がる。
下記特許文献4には、変位規制部材に変形可能な板バネ領域を設定し、変位規制部材に入る衝撃荷重を板バネ変形により和らげることにより、異音を低減することが開示されている。しかしながら、この場合、変位規制部材の形状が複雑となってコスト増加を伴うとともに、変位規制部材の変形により主液室の液圧を低下させることになり、本来期待される減衰性能の低下を伴うおそれがある。
特開2006−057727号公報 特開2006−038017号公報 特開2007−177975号公報 特開2007−177973号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、コスト増加や性能低下を抑えながら、弾性メンブレンの衝突に起因する異音を低減することができる液封入式防振装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る液封入式防振装置は、振動源側と支持側の一方に取り付けられる第1取付具と、振動源側と支持側の他方に取り付けられる第2取付具と、前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性体からなる防振基体と、前記防振基体が室壁の一部をなす液体が封入された主液室と、ゴム状弾性体からなるダイヤフラムが室壁の一部をなす液体が封入された少なくとも1つの副液室と、前記主液室といずれかの前記副液室とを仕切る仕切り体と、前記主液室といずれかの前記副液室とを連通させるオリフィス流路と、を備えた液封入式防振装置において、前記仕切り体が、前記主液室と副液室を仕切る弾性メンブレンと、前記弾性メンブレンの変位量を当該弾性メンブレンの膜面の両側から規制する一対の変位規制部材とを備えてなり、前記弾性メンブレンがブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムを含むゴム組成物により形成されたものである。
本発明の第2の態様に係る液封入式防振装置は、振動源側と支持側の一方に取り付けられる第1取付具と、振動源側と支持側の他方に取り付けられる第2取付具と、前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性体からなる防振基体と、前記防振基体が室壁の一部をなす液体が封入された主液室と、ゴム状弾性体からなるダイヤフラムが室壁の一部をなす液体が封入された少なくとも1つの副液室と、前記主液室といずれかの前記副液室とを連通させる第1オリフィス流路と、前記第1オリフィス流路よりも高周波数域にチューニングされて前記主液室と副液室のうちのいずれか2つの液室間を連通させる第2オリフィス流路と、前記主液室といずれかの前記副液室とを仕切るとともに、前記第2オリフィス流路が形成された仕切り体と、前記第2オリフィス流路を開閉する弁部材としての弾性メンブレンと、を備え、前記第2オリフィス流路の一部に当該流路の流れ方向に直交するように前記弾性メンブレンを収容保持する弁収容室が前記仕切り体に設けられ、前記弾性メンブレンは、外周部が前記弁収容室の壁面で挟持されるとともに、該外周部の内側に、前記第2オリフィス流路内の液流動によって撓み変形することで、前記仕切り体に設けられた前記弁収容室への第2オリフィス流路の開口を閉塞する可撓性の膜部分を備え、前記膜部分は、前記仕切り体の前記開口に対して重ならない位置に、前記第2オリフィス流路を連通させる連通穴を有して、前記膜部分が前記開口から離間した状態で前記第2オリフィス流路を開放させるよう構成され、前記弾性メンブレンがブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムを含むゴム組成物により形成されたものである。
上記第1の態様によれば、弾性メンブレンをブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムで形成したことにより、弾性メンブレンと変位規制部材との衝突による異音を低減することができる。ブチルゴムやハロゲン化ブチルゴムは一般に引張強度が低く、そのため液封入式防振装置の液室内に組み込まれる膜状の弾性メンブレンに対しては使用に適さないとも考えられるが、本発明では、一対の変位規制部材によって弾性メンブレンの変位量が規制されて、その過大な撓み変形が抑制されるので、ブチルゴムやハロゲン化ブチルゴムの上記欠点を補うことができ、耐久性を確保することができる。従って、コスト増加や性能低下を抑えながら、弾性メンブレンの衝突に起因する異音を低減することができる。
上記第2の態様によれば、第1の態様と同様に、コスト増加や性能低下を抑えながら、弾性メンブレンの衝突に起因する異音を低減することができる。しかも、第2の態様であると、比較的振幅が小さい入力では、弾性メンブレンにより第2オリフィス流路が閉塞されることなく、弾性メンブレンに設けた連通穴を通じて第2オリフィス流路内の液体が液室間を行き来可能であるため、高周波側の第2オリフィス流路を利用した特性の実現が可能である。一方、比較的振幅が大きい入力では、第2オリフィス流路内の液流動が大きくなることで、弾性メンブレンが撓み変形し、高周波側の第2オリフィス流路が閉塞される。これにより、低周波側の第1オリフィス流路のみを介して液体が液室間を行き来するので、低周波側に高い減衰性能の確保が可能となる。また、この第2の態様であると、弾性メンブレンの撓み変形により第2オリフィス流路の閉塞を行う構造であるため、弾性メンブレンへの液流動が小さくなったときには、弾性メンブレンが有する復元力により第2オリフィス流路を開放状態に復帰させることができる。そのため、スプリング等の付勢手段や負圧のための切替室などが不要であり、安価な構造で2つのオリフィス流路の特性を切り替えることができる。
第1実施形態に係る液封入式防振装置の縦断面図 同実施形態の仕切り体を示すものであり、(a)は平面図、(b)はそのIIb−IIb線断面図 同仕切り体を構成するオリフィス部材を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図 同仕切り体を構成する仕切り板部材を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図 同仕切り体を構成する弾性メンブレンを示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はVc−Vc線断面図 第2実施形態に係る液封入式防振装置の縦断面図 同実施形態の仕切り体の断面図 同仕切り体の要部拡大断面図 同実施形態の弾性メンブレンを表すものであり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)はIXc−IXc断面図 同実施形態の仕切り体本体を表すものであり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は底面図 同実施形態の蓋部材の底面図 同実施形態の弾性メンブレンを含むその周辺の斜視断面図(蓋部材は省略して示す)であり、(a)は弾性メンブレンの中立位置での図(第2オリフィス流路の開放状態)、(b)は弾性メンブレンの撓み変形時での図(第2オリフィス流路の閉塞状態) 同実施形態の液封入式防振装置の防振特性を表すグラフであり、(a)は比較的小振幅時のグラフ、(b)は比較的大振幅時のグラフ (a)同実施形態の防振装置の主液室の圧力変動を示すグラフ、(b)は同防振装置の第2オリフィス流路内の液流れを示すグラフ 大振幅時における異音低減効果を示すグラフであり、(a)実施例に係る防振装置の動荷重データ、(b)は比較例に係る防振装置の動荷重データ
[第1実施形態]
(液封入式防振装置の構造について)
図1〜5を参照して第1実施形態に係る液封入式防振装置10について説明する。この防振装置10は、自動車のエンジンを支承するエンジンマウントであり、振動源であるエンジン側に取り付けられる上側の第1取付具12と、支持側の車体に取り付けられる筒状をなす下側の第2取付具14と、これら両取付具12,14の間に介設されて両者を連結するゴム弾性体からなる防振基体16とを備えてなる。
第1取付具12は、第2取付具14の軸芯部上方に配されたボス金具であり、径方向外方に向けてフランジ状に突出するストッパ部18が形成されている。また、上端部には不図示のボルトが螺合するボルト穴20が設けられており、該ボルトを介してエンジン側に取り付けられるよう構成されている。
第2取付具14は、防振基体16が加硫成形される筒状胴部22と、その下端部に連結される有底筒状部24とからなる本体金具であり、有底筒状部24の底面に下向きのボルト26が突設され、このボルト26を介して車体側に取り付けられるように構成されている。筒状胴部22は、その下端部が有底筒状部24の上端開口部に対し、かしめ部28によりかしめ固定されている。符号30は、筒状胴部22の上端部にかしめ固定されたストッパ金具であり、第1取付具12のストッパ部18との間でストッパ作用を発揮する。
防振基体16は、略傘状に形成され、その上部に第1取付具12が埋設された状態に加硫接着され、下端外周部が筒状胴部22の上端開口部に加硫接着されている。防振基体16の下端部には、筒状胴部22の内周面を覆うシールゴム層32が連なっている。
第2取付具14には、防振基体16の下面に対して軸方向Xに対向配置されて防振基体16との間に液体封入室34を形成する可撓性ゴム膜からなるダイヤフラム36が取り付けられ、液体封入室34に液体が封入されている。ダイヤフラム36は、外周部に環状の補強金具36Aを備え、該補強金具36Aを介して上記かしめ部28に固定されている。
液体封入室34は、筒状胴部22の内側において、防振基体16の下面とダイヤフラム36との間に形成されており、仕切り体38によって、防振基体16側、即ち防振基体16が室壁の一部をなす上側の主液室34Aと、ダイヤフラム36側、即ちダイヤフラム36が室壁の一部をなす下側の副液室34Bとに仕切られている。主液室34Aと副液室34Bは、単一のオリフィス流路40により互いに連通されている。
仕切り体38は、筒状胴部22の内側にシールゴム層32を介して嵌着されており、シールゴム層32に設けられた段部32Aとダイヤフラム36の補強金具36Aとの間で軸方向Xに挟まれた状態に保持されている。
仕切り体38は、主液室34Aと副液室34Bとを仕切るゴム弾性体からなる弾性メンブレン42と、該弾性メンブレン42の変位量をその膜面の両側から規制する上下一対の変位規制部材44,46とを備えてなる。詳細には、この例では、仕切り体38は、上記弾性メンブレン42と、弾性メンブレン42を内周面側に収容するとともに上側の変位規制部材44が一体に形成されたオリフィス部材48と、オリフィス部材48の内周面に嵌着されて下側の変位規制部材46を構成する仕切り板部材50とからなる。
オリフィス部材48は、アルミニウムや樹脂等の剛性材料(この例では熱可塑性樹脂)からなる環状部材であり、図1に示すように外向きに開かれた断面コの字状をなし、シールゴム層32を介して筒状胴部22の内周面に嵌合されることで、当該内周面との間に、周方向に沿って延びる上記オリフィス流路40を形成する。図3に示すように、オリフィス部材48は、周方向Cの一端に主液室34Aに対して開口する切り欠き状の主液室側開口40Aを備えるとともに、周方向Cの他端に副液室34Bに対して開口する副液室側開口40Bを備え、これら開口40A,40Bを介して、オリフィス流路40は主液室34Aと副液室34Bの間を連通している。
図2に示すように、オリフィス部材48の内周面には変位規制部材44が一体に形成されている。変位規制部材44は、弾性メンブレン42に関して主液室34A側に位置する部材であり、オリフィス部材48の内周面から内向きに突設されて弾性メンブレン42の外周部42Aを挟持する円形リング板状の外周挟持部44Aと、変位規制部材44の軸芯に対して環状に配置された環状リブ44Bと、外周挟持部44Aと環状リブ44Bを連結して放射方向に延びる複数の連結リブ44Cとからなる。連結リブ44Cは、この例では周方向Cに等間隔に4本設けられている。これにより、図3に示すように、変位規制部材44には、軸方向Xに貫通して主液室34Aの液圧変動を弾性メンブレン42に伝達するための開口部52が、中央の円形のものと、それを取り囲む4個の円弧状のものとの、合計5個設けられている。
仕切り板部材50は、アルミニウムや樹脂等の剛性材料(この例では熱可塑性樹脂)からなる板状部材であり、下側の変位規制部材46を構成している。変位規制部材46は、弾性メンブレン42に関して副液室34B側に位置して、上側の変位規制部材44とともに弾性メンブレン42の外周部42Aを挟持する部材である。図4に示すように、変位規制部材46は、弾性メンブレン42の外周部42Aを挟持する円形リング板状の外周挟持部46Aと、変位規制部材46の軸芯に対して環状に配置された環状リブ46Bと、外周挟持部46Aと環状リブ46Bを連結して放射方向に延びる複数の連結リブ46Cとからなる。外周挟持部46Aの内径と、環状リブ46B及び連結リブ46Cの位置、形状及び大きさは、それぞれ、上側の変位規制部材44における外周挟持部44Aの内径と、環状リブ46B及び連結リブ46Cの位置、形状及び大きさと同一に設定されており、説明は省略する。これにより、下側の変位規制部材46にも、軸方向Xに貫通して副液室34Bの液圧変動を弾性メンブレン42に伝達するための開口部54が、上側の変位規制部材44と同様に形成されている。
弾性メンブレン42は、図5に示すように円板状のゴム膜である。弾性メンブレン42は、外周部42Aが厚肉状をなしており、この厚肉の外周部42Aが、上記一対の変位規制部材44,46の外周挟持部44A,46Aによって両面側から挟圧保持され、すなわち、上下の変位規制部材44,46が密着することで、その部分での液体のリークが防止されている。
弾性メンブレン42は、上記外周部42Aよりも内側が薄肉状の可撓範囲42Bとされ、この可撓範囲42Bの一部に変位規制突起56が設けられている。変位規制突起56は、表裏両側の膜面に設けられており、図5(a)に示すように、その軸芯に対して同芯状の環状に設けられている。詳細には、上記変位規制部材44,46の環状リブ44B,46Bに当接するように当該環状リブ44B,46Bに対応する位置に環状に設けられている。変位規制突起56は、断面略山形状をなして周方向Cに延びる凸条であり、その高さは、頂面が厚肉状をなす外周部42Aの膜面と同じ高さになるように設定されている。これにより、弾性メンブレン42は、変位規制突起56が設けられた位置で上下一対の変位規制部材44,46により密着状態に挟持されるよう構成されている。
上記可撓範囲42Bは、外周部42Aの内側に設けられた薄肉状の本体膜部であり、主液室34A及び副液室34Bの液圧変動により軸方向Xに撓み変形可能に構成されている。可撓範囲42Bには、膜破れ等の破損を防止するために、両面にリブ状突起からなる補助突起58が設けられている。補助突起58は、図5(a)に示すように、軸芯から外周部42Aにかけて放射状に等間隔で形成されている。この例では30℃間隔で12本が設けられている。図5(c)に示すように、補助突起58は、変位規制突起56よりも高さが小さく設定されており、これにより、弾性メンブレン42全体としての剛性が上昇するのを抑制し、微振幅入力時の低動ばね特性を維持している。なお、補助突起58は、弾性メンブレン42の上下両面で対称に配置されている。
(弾性メンブレンのゴム組成物について)
以上の構造において、本実施形態のものでは、弾性メンブレン42が、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムを含むゴム組成物により形成されている。すなわち、弾性メンブレン42を構成するゴム組成物は、ブチルゴム(IIR)又はハロゲン化ブチルゴムをゴム成分とするものであり、ブチルゴムとハロゲン化ブチルゴムは併用してもよい。ハロゲン化ブチルゴムとしては、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)が挙げられる。なお、ゴム成分(ポリマー成分)は、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムのみで構成されることが好ましいが、これらの効果を損なわない範囲内で、天然ゴムなどのジエン系ゴムを併用してもよい。
該ゴム組成物には、上記ゴム成分の他に、カーボンブラックやシリカなどのフィラー、亜鉛華、ステアリン酸、軟化剤、老化防止剤、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤など、ゴム業界において通常に用いられる各種添加剤を配合することができる。これらの配合量は特に限定されるものではないが、例えば、フィラーは、ゴム成分100重量部に対して20〜80重量部にて配合されることが好ましい。
該ゴム組成物は、通常の方法、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、オープンロールなどの混練機を用いて混練りすることにより得られ、所定形状に加硫成形することにより弾性メンブレン42を得ることができる。
(作用効果について)
以上よりなる第1実施形態の液封入式防振装置10であると、次の作用効果が奏される。すなわち、微振幅入力時には、主液室34Aと副液室34Bの間の液圧差を弾性メンブレン42が有効に緩和して、動ばね定数を低減することができる。一方、大振幅入力時には、弾性メンブレン42の変位が変位規制部材44,46により規制されるので、弾性メンブレン42全体としての剛性を上げて、その分オリフィス流路40による減衰性能の向上を図ることができる。
そして、大振幅入力時には、弾性メンブレン42が変位規制部材44,46に衝突することにより、異音が生ずるおそれがある。より詳細には、弾性メンブレン42の補助突起58が対向する変位規制部材44,46の連結リブ46Cに衝突したり、環状リブ44B,46Bに挟持された変位規制突起56が大振幅入力により瞬間的に離間しその後衝突することにより、異音が生ずるおそれがある。その場合に、本実施形態であると、弾性メンブレン42がブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムよりなるため、これらのポリマーが持つ減衰性能の高さにより、弾性メンブレン42が液圧変化に対して変形する速度が、従来の一般的な天然ゴム系の弾性メンブレンに対して小さくなる。これにより、変位規制部材44,46に衝突する際の弾性メンブレン42が持つ運動エネルギーが小さくなる。
また、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムは、天然ゴムに対してヒステリシスロスが大きい。これにより、弾性メンブレン42が変位規制部材44,46に接触した際に内部発熱としてエネルギーを大きく消費させられる。そのため、変位規制部材44,46に伝達する衝撃エネルギーを低減できる。すなわち、弾性メンブレン42が持つ運動エネルギーをα、弾性メンブレン42の発熱エネルギーをβとして、変位規制部材44,46に伝達される衝撃エネルギーγは、γ=α−βであるため、βが大きくなることで、衝撃エネルギーγを小さくすることができ、衝突による異音を低減することができる。
ところで、ブチルゴムやハロゲン化ブチルゴムは一般に引張強度が低く、そのため液封入式防振装置の液室内に組み込まれる膜状の弾性メンブレンに対しては使用に適さないとも考えられるが、本実施形態では、一対の変位規制部材44,46によって弾性メンブレン42の変位量が規制されて、その過大な撓み変形が抑制されるので、ブチルゴムやハロゲン化ブチルゴムの上記欠点を補うことができる。また、特に、本実施形態では、弾性メンブレン42に変位規制部材44,46との隙間と略同等の高さを持つ変位規制突起56を、上記のように環状、即ち同芯状に設けたので、弾性メンブレン42の撓み量を抑え、かつ変形による局部的な歪みを抑えることができるので、耐久性を確保することができる。
以上より、本実施形態であると、コスト増加や性能低下を抑えながら、弾性メンブレン42の変位規制部材44,46に対する衝突に起因する異音を効果的に低減することができる。
[第2実施形態]
図6〜14を参照して第2実施形態に係る液封入式防振装置100について説明する。この液封入式防振装置100は、第1実施形態と同様、エンジンマウントであり、第1取付具12と第2取付具14と防振基体16の各構成は、第1実施形態と同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。第2実施形態では、上記ダイヤフラム36を第1ダイヤフラムとして、該第1ダイヤフラム36と防振基体16との間に形成される液体封入室34を、仕切り体140によって、防振基体16が室壁の一部をなす上側の主液室34Aと、第1ダイヤフラム36が室壁の一部をなす下側の第1副液室34Bに仕切り構成している。
仕切り体140は、平面視円形状をなして筒状胴部22の内側にシールゴム層32を介して嵌着された金属等の剛性材料からなる仕切り体本体146と、該仕切り体本体146の下面側に当接配置された仕切り受板148とで構成されている。仕切り受板148は、中央部に円形の開口を持つ円板状の金具であり、該中央開口部に可撓性ゴム膜からなる第2ダイヤフラム150が加硫成形により一体に設けられている。そして、該仕切り受板148を、第1ダイヤフラム36の補強金具36Aとともに、上記かしめ部28で固定することにより、仕切り体本体146は、シールゴム層32に設けられた段部32Aと仕切り受板148との間で軸方向Xに挟まれた状態に保持されている。
仕切り体140の第1副液室34B側には、第2ダイヤフラム150によって第1副液室34Bから仕切られた第2副液室34Cが設けられている。詳細には、仕切り体本体146の下面中央部には、図10(c)にも示されるように、円形の凹所154が設けられ、該凹所154を下方から第2ダイヤフラム150で液密に塞ぐことにより、第2ダイヤフラム150が室壁の一部をなす平面視円形状の第2副液室34Cが形成されている。このようにして第2副液室34Cは、仕切り体140における第1副液室34B側の中央部に設けられているが、厳密には、この例では、図7及び図10(b)に示すように、第2副液室34Cの中心Oが、仕切り体140の中心(軸心)Oから径方向外方側にわずかに偏らせて配置されている。
上記主液室34Aと第1副液室34Bは、絞り流路である第1オリフィス流路156を介して互いに連通されている。第1オリフィス流路156は、この例では車両走行時のシェイク振動を減衰するために、シェイク振動に対応した低周波数域(例えば、5〜15Hz程度)にチューニングされた低周波側オリフィスである。すなわち、第1オリフィス流路156を通じて流動する液体の共振作用に基づく減衰効果がシェイク振動の入力時に有効に発揮されるように、流路の断面積及び長さを調整することによってチューニングされている。
第1オリフィス流路156は、仕切り体140の外周側に設けられている。詳細には、仕切り体本体146の外周部に設けられた外向きに開かれた第1オリフィス形成溝158(図10参照)と、上記シールゴム層32との間で、周方向C(図10(b)参照)に延びる第1オリフィス流路156が形成されている。第1オリフィス通路156は、図10(a)に示すように、周方向Cの一端に、主液室34Aに対して開口する主液室側開口156Aを備えるとともに、周方向Cの他端に、第1副液室34Bに対して開口する副液室側開口156Bを備える。
上記主液室34Aと第2副液室34Cは、絞り流路である第2オリフィス流路160を介して互いに連通されている。第2オリフィス流路160は、第1オリフィス流路156よりも高周波数域にチューニングされた高周波側オリフィスであり、この例ではアイドル時(車両停止時)のアイドル振動を低減するために、アイドル振動に対応した高周波数域(例えば、15〜50Hz程度)にチューニングされている。すなわち、第2オリフィス流路160を通じて流動する液体の共振作用に基づく低動ばね効果がアイドル振動の入力時に有効に発揮されるように、流路の断面積及び長さを調整することによってチューニングされている。
第2オリフィス流路160は、仕切り体140の内周側に設けられており、仕切り体140の厚み方向(この例では上記軸方向Xと同じ。)に延びる第1流路部160Aと、仕切り体140の第1副液室34B側において第1流路部160Aに接続されて第2副液室34Cの周りに沿って延びる第2流路部160Bとで構成されている。
詳細には、第2オリフィス流路160は、図7に示すように、第1オリフィス形成溝158よりも内周側において仕切り体本体146を軸方向Xに貫通する第1流路部160Aと、仕切り体本体146の下面において第2副液室34Cの径方向外側に設けられた周方向Cに延びる円弧状の第2流路部160Bとからなる(図10参照)。そして、第1流路部160Aの上端で主液室34Aに開口し、第1流路部160Aの下端に第2流路部160Bの一端が接続され、第2流路部160Bの他端が第2副液室34Cに接続されることで、主液室34Aと第2副液室34Cとの間を連通している。第2流路部160Bは、仕切り体本体146の下面に凹設された第2オリフィス形成溝162を、仕切り受板148の上面に第2ダイヤフラム150の外周部から一体に連設されたシールゴム部164で液密にシールされることで形成されている。
この防振装置100は、第2オリフィス流路160を開閉する弁部材としての弾性メンブレン166を備える。弾性メンブレン166は、円板状(円形膜状)のゴム部材であり、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムを含むゴム組成物により形成されている。該ゴム組成物の詳細は、第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
仕切り体140には、第2オリフィス流路160の一部に弁収容室168が設けられており、該弁収容室168内に、弾性メンブレン166が、第2オリフィス流路160の流れ方向に直交するように収容保持されている。弾性メンブレン166は、図6〜8に示すように、第2オリフィス流路160の第1流路部160Aの途中において、その流れ方向である軸方向Xに対して、膜面が直交する姿勢に配されている。
詳細には、仕切り体本体146の上面には、図10(a)及び(b)に示すように平面視円形状の段付き凹部170が設けられ、該段付き凹部170の開口側に、金属等の剛性材料からなる円板状の蓋部材172を内嵌固定することで、段付き凹部170と蓋部材172により形成される空間が上記弁収容室168とされる。図10(b)に示すように、段付き凹部170の中央部には、第2オリフィス流路160の円形の開口160Cが設けられ、また、これに軸方向Xで対向する蓋部材172の中央部には、図11に示すように円形の開口160Dが設けられ、これらの開口160C,160Dが弁収容室168への第2オリフィス流路160の開口となっている。
弾性メンブレン166は、段付き凹部170内に装着し、上記蓋部材172を固定することで、外周部166Aが弁収容室168の上下の壁面168A,168B(即ち、蓋部材172の下面と段付き凹部170の底面)で液密に挟持された状態にて、弁収容室168内に保持されている。図9に示すように、弾性メンブレン166は、外周部166Aが全周にわたって厚肉状をなすとともに、該厚肉の外周部166Aの内側に薄肉膜状をなす可撓性の膜部分166Bを備えてなる。膜部分166Bは、厚肉の外周部166Aの厚み方向(軸方向X)の中間位置において、その内周面間を塞ぐように形成されている。
上記膜部分166Bは、第2オリフィス流路160内の液流動によって、図12(a)に示す中立位置から軸方向Xに撓み変形(弾性変形)し、これにより、図12(b)に示すように、第2オリフィス流路160の上記開口160C,160Dを閉塞するように構成されている。従って、膜部分166Bは、これら開口160C,160Dに対向する中央部が、当該開口を閉塞する栓部分166Cとなっている。
膜部分166Bは、図9に示すように、上記開口160C,160Dに対して重ならない位置、即ち軸方向Xからみてラップしないように、第2オリフィス流路160を連通させる複数の連通穴176を備える。連通穴176は、膜部分166Bの中央に位置する上記栓部分166Cを取り囲む円周上の複数箇所に並設されており、この例では、等間隔にて4個の円形の連通穴176が設けられている。連通穴176は、膜部分166Bが上記開口160C,160Dから離間した状態、即ち栓部分166Cがこれら開口を開放した状態(図8参照)で、該連通穴176を通って第2オリフィス流路160内に液体が流動し、これにより第2オリフィス流路160を開放させるよう構成されている。連通穴176の開口面積は、連通穴176において絞り効果が発揮されないように、その総面積が、第2オリフィス流路160の断面積、即ち上記開口160C,160Dの面積よりも大きく設定されている。
膜部分166Bには、また、上記開口160C,160Dに対して重ならない位置の膜面に、膜部分166Bが撓み変形することで、弁収容室168の対向する壁面168A,168Bとの間で圧縮される複数の突起178が設けられている。突起178は、図9に示すように、錐体状、この例では円錐状をなしており、上記連通穴176と同じ円周上において、連通穴176と交互に設けられている。また、突起178は、膜部分166Bの上下両側の膜面に突設されており、上下対称に形成されている。突起178は、この例では、弾性メンブレン166の中立位置において、その先端、即ち錐体の頂部が弁収容室168の壁面168A,168Bに、略当接するように形成されているが、中立位置では当接しないように設定することもできる。
図8に示すように、弁収容室168の上下の壁面168A,168Bには、弾性メンブレン166の厚肉の外周部166Aの内周面166A1(図9(c)参照)に当接して当該外周部166Aの内方への変位を規制するリング状の規制突起180が設けられている。すなわち、規制突起180は、図10(a)及び図11に示すように、段付き凹部170の底面と蓋部材172の下面とに上下に対向して突出形成されている。
また、図8に示すように、前記開口160C,160Dの周縁部は、軸方向Xに突出する環状凸部182として設けられており(図10,11参照)、上記突起178が当たる周りの壁面168A,168Bに対して膜部分166B側に突出するように形成されている。環状凸部182は、円形の上記開口160C,160Dを全周にわたって取り囲む平面視円形状をなしている。環状凸部182の先端面は平坦であり、この平坦な先端面と該先端面に対向する弾性メンブレン166中央部の栓部分166Cとの間に、軸方向Xで所定のクリアランスが確保されている。
図7に示すように、弾性メンブレン166は、その中心Oが、仕切り体140の中心Oに対して、第2副液室34Cの中心Oとは反対側に、オフセットさせて配されている。すなわち、弾性メンブレン166は、これが開閉する第1流路部160Aが仕切り体140の厚み方向Xにおいて第2副液室34Cに重ならないように、弾性メンブレン166の中心Oが第2副液室34Cの中心Oから偏らせて配置されている。図7及び図10(b)に示されるように、弾性メンブレン166自体(図10(b)では弁収容室168を参照)は、上記厚み方向Xから見て第2副液室34Cと一部重なり合っているものの、その中心Oに位置する第1流路部160Aは第2副液室34C(図10(b)では凹所154を参照)に重ならないように、弾性メンブレン166が仕切り体140の中央部から周縁部側にずらして設けられている。この例では、弾性メンブレン166の中心Oは、仕切り体140の中心Oから、弾性メンブレン166の半径の値以上にオフセットされている。
以上よりなる液封入式防振装置100であると、停車したアイドル時のように比較的微振幅で高周波数側の振動が入力した時には、第2オリフィス流路160内の液の流れが小さいため、弾性メンブレン166の膜部分166Bはほとんど撓み変形しない。そのため、図12(a)に示すように、弾性メンブレン166によって第2オリフィス流路160が閉塞されることがなく、弾性メンブレン166に設けた連通穴176を通じて第2オリフィス流路160内の液体が主液室34Aと第2副液室34C間を行き来可能である。そのため、高周波側の第2オリフィス流路160を通じての液体の共振作用により、アイドル振動に対する優れた防振効果が発揮される。
一方、車両走行時においてシェイク振動のように比較的大振幅で低周波数側の振動が入力した時には、第2オリフィス流路160内の液の流れが大きくなり、この液流動によって弾性メンブレン166の膜部分166Bが流れ方向Xに押圧されることで撓み変形する。これにより、図12(b)に示すように、膜部分166Bによって第2オリフィス流路160が閉塞される。そのため、低周波側の第1オリフィス流路156のみを介して液体が主液室34Aと第1副液室34Bの間を行き来するので、第1オリフィス流路156を流動する液体の共振作用に基づき、シェイク振動に対して高い減衰性能が発揮される。
このように液封入式防振装置100であると、弾性メンブレン166の撓み変形により第2オリフィス流路160の閉塞を行う構造であるため、弾性メンブレン166への液流動が小さくなったときには、弾性メンブレン166が有する復元力により第2オリフィス流路160を開放状態に復帰させることができる。そのため、スプリング等の付勢手段を別途設けなくても、2つのオリフィス流路156,160による特性を切り替えることができ、安価かつコンパクトな構造で切替式の液封入式防振装置を提供することができる。
また、弾性メンブレン166は、第2オリフィス流路160を閉塞する際、弁収容室168の壁面168A,168Bに接触するので、それによる異音が生ずるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、弾性メンブレン166がブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムよりなるため、第1実施形態と同様に、衝突時に持つ運動エネルギーを小さくし、また発熱エネルギーを大きくして、変位規制部材である上記壁面168A,168Bに伝達する衝撃エネルギーを低減できる。そのため、第1実施形態と同様、弾性メンブレン166の衝突に起因する異音を効果的に低減することができる。
また、弾性メンブレン166の膜部分166Bには上記の通り突起178が設けられており、この突起178は、膜部分166Bが撓み変形したときに、図12(b)に示すように、弁収容室168の壁面168A,168Bとの間で圧縮される。この圧縮された突起178の反発力により、弾性メンブレン166の撓み変形後の復元力をより大きくすることが可能となるので、撓み変形後の弾性メンブレン166の復帰をより確実にして、第2オリフィス流路160を確実かつスムーズに開放状態とすることができる。
また、弾性メンブレン166の撓み変形時においても、図12(b)に示すように、突起178の周辺の膜部分166Bの変位を抑制して、第2オリフィス流路160の閉塞時における弾性メンブレン166と弁収容室168の壁面168A,168Bとの接触面積を小さくすることができる。そのため、弾性メンブレン166と上記壁面168A,168Bとの衝突による異音の低減に効果を発揮することができる。
また、上記実施形態においては、弾性メンブレン166において連通穴176と突起178を同一円周上に交互に複数設けたので、撓み変形後の弾性メンブレン166の復元力を高めることができ、また壁面168A,168Bとの接触面積の減少による異音低減効果にも優れる。
また、弁収容室168の上下の壁面168A,168Bに規制突起180を設けたので、弾性メンブレン166が撓み変形したときに、弾性メンブレン166の外周部166Aの内周面に規制突起180が当接してその内方への変位を規制するので、弾性メンブレン166が径方向内側にずれにくく(移動しにくい)、弾性メンブレン166の性能を維持することができる。
また、弾性メンブレン166の栓部分166Cに対向する開口160C,160D周縁の壁面168A,168Bをその周りよりも凸の環状凸部182として形成したので、栓部分166Cとこれが閉塞する開口160C,160Dとのクリアランスを、環状凸部182の高さを設定することで、簡単に調整することが可能となる。そのため、第2オリフィス流路160が閉塞される領域(入力振幅等)の調整が容易となる。
また、環状凸部182を設けたことにより、栓部分166Cが開口160C,160Dを閉塞するまでのストロークが小さくなり、接触時の衝撃を緩和することができる。また、環状凸部182の存在により、弾性メンブレン166と壁面168A,168Bとの接触を、当該環状凸部182に限定することも可能となり、接触面積の低減による異音レベルの低減も可能となる。
また、この実施形態では、弾性メンブレン166を仕切り体140にオフセットさせて設けたので、第2副液室34Cを仕切り体140の中央部に設けた上で、第2オリフィス流路160を第2副液室34Cの半径方向外側に設定しやすくなる。すなわち、弾性メンブレン166によって開閉される第2オリフィス流路160の上記厚み方向Xに延びる第1流路部160Aが、仕切り体140の厚み方向Xにおいて第2副液室34Cに重ならないように、弾性メンブレン166を配置したので、第2副液室34Cの周りの第2流路部160Bに第1流路部160Aの下端をそのまま接続することができる。そのため、仕切り体140の厚みを小さく抑えつつ、第2オリフィス流路160の長さを確保することができる。ここで仮に、第1流路部が第2副液室に重なるように配置されている場合、第2オリフィス流路の長さを大きく確保するために第2副液室の周りに第2流路部を設けようとすると、当該第2流路部に接続するために一旦第1流路部を第2副液室から重ならないように径方向外側に引き出す必要があり、この径方向に延びる流路分だけ仕切り体の厚みが必要となり、またその構造も複雑となるが、上記のようにオフセットさせることで、このような欠点を解消することができる。
図13は、第2実施形態の液封入式防振装置100の防振特性を示すグラフであり、比較のための参考例として弾性メンブレン166を省略しその他は実施形態と同様のオリフィス構成を持つ液封入式防振装置の特性も示した。
図13(a)に示すように、比較的小振幅(±0.05mm)においては、実施形態の特性(貯蔵バネ定数Kd及び減衰係数C)と、参考例の特性(貯蔵バネ定数Kd’及び減衰係数C’)は同じであった。しかしながら、図13(b)に示すように、比較的大振幅(±0.5mm)においては、細線で表す参考例の特性(Kd’,C’)に対し、太線で表す実施形態の特性(Kd,C)は、低周波数側でより高い減衰性能Cが確保されていた。
図14は、第2実施形態の液封入式防振装置100について、比較的大振幅(±0.5mm)における、(a)主液室34Aの圧力変動と、(b)高周波オリフィス(第2オリフィス流路160)内の液流れの、周波数との関係を示すグラフである。
主液室34Aの圧力変動は、主液室34Aと第2副液室34Cとの圧力差と同一視できるものであり、図14(a)のように、実施形態のものでは、15Hzを超える付近で液圧変動が最大となり、それよりも低周波数側では圧力変動が小さかった。一方、第2オリフィス流路160内の液流れについては、図14(b)のように、7Hzにおいても大きい液流れが発生していた。このことから、液室間の圧力差で作動するよりも、第2オリフィス流路内の液体流動により作動させる本実施形態の方が、より低周波数にてオリフィスの切り替え特性を期待できる。すなわち、本実施形態の弾性メンブレン166のように第2オリフィス流路160の液流動で作動する方が、液流動は圧力差よりも低周波数域から活発となるため、より低周波数で第2オリフィス流路160を閉塞することができ、低周波数域のシェイク振動の減衰に有利である。
[その他の実施形態]
上記第1実施形態では副液室を1つのみ設け、第2実施形態では副液室を2つ設けたが、本発明において副液室は少なくとも1つあれば、その数は特に限定されない。
例えば、第2実施形態において、副液室として第1副液室34Bのみを設け、第2オリフィス流路160を、第1オリフィス流路156と同様、主液室34Aと第1副液室34Bとを連通させて設けてもよい。また、第2実施形態において、第2副液室を仕切り体の主液室側に設けて、第2ダイヤフラムで主液室から仕切り構成した上で、第2オリフィス流路を該第2副液室と第1副液室とを連通させるように構成してもよい。その場合、第2オリフィス流路は、仕切り体の厚み方向に延びる第1流路部が第1副液室側に開口し、第2副液室の周りに沿って延びる第2流路部が仕切り体の主液室側に設けられて第2副液室に接続される。このように、第2実施形態において、第2オリフィス流路は、異なる液室間を連通させるものであれば、例えば、主液室といずれかの副液室とを連通させるものであってもよく、あるいはまた、2つの副液室間を連通させるものであってもよい。
また、第1実施形態において、弾性メンブレン42は、外周部42Aを一対の変位規制部材44,46で挟持してすることで液体のリークを防止する構成を採用したが、外周部42Aを挟持させずに、弾性メンブレン42の全体が一対の変位規制部材44,46間で軸方向Xに可動するようにして、この部分で主液室34Aと副液室34B間に液体が流動するように構成してもよい。
その他、一々列挙しないが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
バンバリーミキサーを使用し、下記表1に示す配合に従い、実施例に係るブチルゴム系のゴム組成物を調製した。また、下記表2に示す配合に従い、比較例に係る天然ゴム系のゴム組成物を調製した。得られたゴム組成物を用いて、上記第1実施形態の弾性メンブレン42を常法に従い加硫成形し、これを第1実施形態の液封入式防振装置10に組み込んで、異音性能を評価した。
Figure 2010249248
Figure 2010249248
評価は、実施例及び比較例の各防振装置10について、第1取付具12と第2取付具14との間に、大振幅振動に相当する±1.0mmのsin波の振動(10Hz)を入力し、これにより得られた出力をハイパスフィルターをかけて100Hz以上の荷重成分のみを取り出し、得られた動荷重(N)のデータを図15に示した。
その結果、図15(b)に示す天然ゴム系のゴム組成物を弾性メンブレン42に用いた比較例では、動荷重が大きかったのに対し、図15(a)に示すブチルゴム系のゴム組成物を弾性メンブレン42に用いた実施例では、動荷重はほとんど検出されず、異音低減効果が格段に優れていた。
本発明は、エンジンマウントの他、例えばボディマウント、デフマウントなど、種々の防振装置に利用することができる。
10…液封入式防振装置
12…第1取付具、14…第2取付具、16…防振基体
34A…主液室、34B…副液室(第1副液室)、34C…第2副液室
36…ダイヤフラム(第1ダイヤフラム)
38…仕切り体、40…オリフィス流路
42…弾性メンブレン、42A…外周部、42B…可撓範囲
44,46…変位規制部材、44A,46A…外周挟持部、44B,46B…環状リブ
56…変位規制突起
100…液封入式防振装置
140…仕切り体、150…第2ダイヤフラム、156…第1オリフィス流路
160…第2オリフィス流路、160C,160D…開口
166…弾性メンブレン、166A…外周部、166B…可撓性の膜部分
168…弁収容室、176…連通穴、178…突起

Claims (5)

  1. 振動源側と支持側の一方に取り付けられる第1取付具と、
    振動源側と支持側の他方に取り付けられる第2取付具と、
    前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性体からなる防振基体と、
    前記防振基体が室壁の一部をなす液体が封入された主液室と、
    ゴム状弾性体からなるダイヤフラムが室壁の一部をなす液体が封入された少なくとも1つの副液室と、
    前記主液室といずれかの前記副液室とを仕切る仕切り体と、
    前記主液室といずれかの前記副液室とを連通させるオリフィス流路と、
    を備えた液封入式防振装置において、
    前記仕切り体が、前記主液室と副液室を仕切る弾性メンブレンと、前記弾性メンブレンの変位量を当該弾性メンブレンの膜面の両側から規制する一対の変位規制部材とを備えてなり、
    前記弾性メンブレンがブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムを含むゴム組成物により形成されたことを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記弾性メンブレンは、外周部が前記一対の変位規制部材により挟持されるとともに、該外周部よりも内側の可撓範囲の一部に変位規制突起が設けられて当該変位規制突起が設けられた位置で前記一対の変位規制部材により挟持されたことを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記変位規制部材が、当該変位規制部材の軸芯に対して環状に配置された環状リブを備え、前記変位規制突起が、前記環状リブに当接するように当該環状リブに対応する位置に環状に設けられたことを特徴とする請求項2記載の液封入式防振装置。
  4. 振動源側と支持側の一方に取り付けられる第1取付具と、
    振動源側と支持側の他方に取り付けられる第2取付具と、
    前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性体からなる防振基体と、
    前記防振基体が室壁の一部をなす液体が封入された主液室と、
    ゴム状弾性体からなるダイヤフラムが室壁の一部をなす液体が封入された少なくとも1つの副液室と、
    前記主液室といずれかの前記副液室とを連通させる第1オリフィス流路と、
    前記第1オリフィス流路よりも高周波数域にチューニングされて前記主液室と副液室のうちのいずれか2つの液室間を連通させる第2オリフィス流路と、
    前記主液室といずれかの前記副液室とを仕切るとともに、前記第2オリフィス流路が形成された仕切り体と、
    前記第2オリフィス流路を開閉する弁部材としての弾性メンブレンと、
    を備え、
    前記第2オリフィス流路の一部に当該流路の流れ方向に直交するように前記弾性メンブレンを収容保持する弁収容室が前記仕切り体に設けられ、
    前記弾性メンブレンは、外周部が前記弁収容室の壁面で挟持されるとともに、該外周部の内側に、前記第2オリフィス流路内の液流動によって撓み変形することで、前記仕切り体に設けられた前記弁収容室への第2オリフィス流路の開口を閉塞する可撓性の膜部分を備え、
    前記膜部分は、前記仕切り体の前記開口に対して重ならない位置に、前記第2オリフィス流路を連通させる連通穴を有して、前記膜部分が前記開口から離間した状態で前記第2オリフィス流路を開放させるよう構成され、
    前記弾性メンブレンがブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムを含むゴム組成物により形成されたことを特徴とする液封入式防振装置。
  5. 前記膜部分は、前記仕切り体の前記開口に対して重ならない位置の膜面に、前記膜部分が撓み変形することで前記弁収容室の対向する壁面との間で圧縮される突起が設けられたことを特徴とする請求項4記載の液封入式防振装置。
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