JP2007177973A - 防振装置 - Google Patents

防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007177973A
JP2007177973A JP2005379766A JP2005379766A JP2007177973A JP 2007177973 A JP2007177973 A JP 2007177973A JP 2005379766 A JP2005379766 A JP 2005379766A JP 2005379766 A JP2005379766 A JP 2005379766A JP 2007177973 A JP2007177973 A JP 2007177973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid chamber
vibration
partition member
flange portion
peripheral side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005379766A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawashima
隆 川嶋
Shoichi Kumakawa
正一 熊川
Masatoshi Sakamoto
昌俊 坂本
Zenichi Shinpo
善一 新保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2005379766A priority Critical patent/JP2007177973A/ja
Publication of JP2007177973A publication Critical patent/JP2007177973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】振動入力時に流通制御板が収納室の内壁面へ衝突して打音が生じることを効果的に抑制する。
【解決手段】防振装置10では、蓋金具50の内周側に撓み変形領域AFが設けられ、この撓み変形領域AFが仕切部材48における複数の押圧突起110へ圧接しつつ、これらの押圧突起110からの反力により軸方向に沿ってフランジ面84から離間する方向へ撓み変形した状態に保持されている。これにより、外筒金具14又は内筒金具12への振動入力時に、流通制御板94が頂板部78へ衝突して荷重(衝撃荷重)を作用させた際に、流通制御板94からの衝撃荷重により蓋金具50における撓み変形領域AFを他の部分よりも優先的に撓み変形させて、この撓み変形領域AFの撓み変形により衝撃荷重を吸収できるので、流通制御板94が第2の仕切部材へ衝突して生じる打音の音圧及び音量をそれぞれ効果的に低減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車、一般産業用機械等に適用され、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を減衰及び吸収する防振装置に関する。
自動車には、エンジンと車体(フレーム)との間に防振装置としてエンジンマウントが配置されている。このようなエンジンマウントとして適用される防振装置の一例としては、特許文献1に示されている液体封入式のものが知られている。この特許文献1に示された防振装置には、外筒、ゴム弾性体及びダイヤフラムにより外部から密閉された液室空間が形成されており、この液室空間は、内部隔壁により弾性体を隔壁の一部とする主液室と、ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室とにそれぞれ区画され、これらの主液室と副液室とが制限通路であるオリフィスにより繋ぎ合わされている。
ここで、主液室、副液室及びオリフィス内には、水、ポリアルキレングリコール等の液体が充填されている。内部隔壁には、外周側に主液室と副液室とを連通させる制限通路であるオリフィスが設けられている。また内部隔壁の内部には、オリフィスの内周側に円柱状の空間である収納室が設けられ、この収納室は仕切壁に形成された第1及び第2の開口部を通して主液室及び副液室にそれぞれ連通している。この防振装置では、収納室内にゴム等により円板状に形成された可動プレートが流通制御板として収納されており、この可動プレートは、収納室内で入力振動の振幅方向に沿って振動可能とされている。
上記のように構成された防振装置では、入力振動の周波数が所定の値よりも高い場合には、オリフィスが目詰まり状態となるが、可動プレートが収納室内で入力振動に同期して振動し、第1及び第2の開口部を交互に開閉することにより、収納室を通って主液室と副液室との間で液体の流通が生じるので、主液室内の液圧上昇に伴う弾性体の動ばね定数の上昇を抑えることができ、このような高周波振動の入力時も弾性体の動ばね定数を低く維持し、この弾性体の弾性変形等により高周波振動を効果的に吸収できるようになる。
上記のような防振装置で用いられる内部隔壁としては、例えば、アルミ合金、鋼板等により円板状に形成され、その上面中央部に円形の凹部が形成された仕切部材と、鋼板等により略薄肉円板状に形成された蓋部材とを備えたものがある。この内部隔壁を組み立てる際には、凹部内に可動プレートを挿入し、仕切部材の外周部(フランジ部)と蓋部材の外周部(フランジ部)とを突き合わせた後、これらの仕切部材及び蓋部材を防振装置の外筒部材の内周側へ嵌挿し、仕切部材及び蓋部材の外周縁部が挟持されるように外筒部材の一部をかしめて、仕切部材と蓋部材とを互いに固定すると共に、外筒部材内における所定の位置へ固定する。
特開平1−193425号公報
しかしながら、上記のような防振装置では、振動入力時に可動プレートが入力振動の振幅方向に沿って振動し、収納室の内壁面に入力振動の周波数に対応する周期で繰り返し衝突する。このため、可動プレートが収納室内壁へ衝突する際の衝撃力により蓋部材が局部的に弾性変形し、仕切部材と蓋部材との間に瞬間的に微小な隙間が生じてしまうことがある。
従って、上記のような防振装置では、可動プレートが収納室の内壁面に衝突することにより打音が発生すると共に、可動プレートからの衝撃力により弾性変形した蓋部材が復元して仕切部材に衝突することによっても打音が生じる。このようにして防振装置から発生する打音は、車体を通して車内へ不快な異音として伝達されることがある。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、振動入力時に流通制御板が収納室の内壁面へ衝突して打音が生じることを効果的に抑制できる防振装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置された弾性体と、液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、前記主液室と前記副液室とを連通する制限通路と、前記主液室と前記副液室との間を区画すると共に、外周側に環状の第1のフランジ部が設けられた第1の仕切部材と、外周側に環状の第2のフランジ部が設けられ、該第2のフランジ部が前記第1のフランジ部に当接する状態で固定されて、前記第1の仕切部材との間に前記主液室及び前記副液室から区画された収納室を形成する第2の仕切部材と、前記第1の仕切部材における前記第1のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記主液室に連通させる第1の開口部と、前記第2の仕切部材における前記第2のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記副液室に連通させる第2の開口部と、前記収納室内に配置され、前記第1の取付部材又は第2の取付部材への振動入力時に、該入力振動に同期して振動し、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を交互に開閉する流通制御板と、前記第2のフランジ部の内周側に設けられ、前記流通制御板の振幅方向に沿って撓み変形可能とされた板ばね領域と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る防振装置では、第2のフランジ部の内周側に板ばね領域が設けられると共に、この板ばね領域が流通制御板の振幅方向へ撓み変形可能とされていることにより、第1の取付部材又は第2の取付部材への振動入力時に、主液室内の液体に生じる圧力波を受けた流通制御板が入力振動の振幅方向に沿って振動し、流通制御板が収納室の内壁面の一部を構成する第2の仕切部材へ衝突し、流通制御板がその振幅方向に沿った荷重(衝撃荷重)を第2の仕切部材に作用させても、流通制御板からの衝撃荷重により第2の仕切部材における板ばね領域を他の部分よりも優先的に撓み変形させ、この板ばね領域の撓み変形により衝撃荷重を吸収できるので、流通制御板が第2の仕切部材へ衝突して生じる打音の音圧及び音量を低減できると共に、第2の仕切部材の第2のフランジ部が第1の仕切部材の第1のフランジ部から瞬間的に離間することを防止できるので、第2のフランジ部が第1のフランジ部へ衝突して打音が生じること効果的に防止できる。
また本発明の請求項2に係る防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記板ばね領域が、前記第2のフランジ部の内周端部から外周側へ向って前記第1のフランジ部から離間する方向へ湾曲した湾曲形状を有することを特徴とする。
また本発明の請求項3に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置された弾性体と、液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、前記主液室と前記副液室とを連通する制限通路と、前記主液室と前記副液室との間を区画すると共に、外周側に環状の第1のフランジ部が設けられた第1の仕切部材と、外周側に環状の第2のフランジ部が設けられ、該第2のフランジ部が前記第1のフランジ部に当接する状態で固定されて、前記第1の仕切部材との間に前記主液室及び前記副液室から区画された収納室を形成する第2の仕切部材と、前記第1の仕切部材における前記第1のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記主液室に連通させる第1の開口部と、前記第2の仕切部材における前記第2のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記副液室に連通させる第2の開口部と、前記収納室内に配置され、前記第1の取付部材又は第2の取付部材への振動入力時に、該入力振動に同期して振動し、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を交互に開閉する流通制御板と、前記第2のフランジ部の内周側に設けられ、第1の仕切部材の一部へ圧接しつつ、前記流通制御板の振幅方向に沿って前記第1のフランジ部から離間する方向へ撓み変形した状態に保持される撓み変形領域と、を有することを特徴とする。
上記請求項3に係る防振装置では、第2のフランジ部の内周側に撓み変形領域が設けられ、この撓み変形領域が第1の仕切部材の一部へ圧接しつつ、流通制御板の振幅方向に沿って第1のフランジ部から離間する方向へ撓み変形した状態に保持されることにより、第1の取付部材又は第2の取付部材への振動入力時に、主液室内の液体に生じる圧力波を受けた流通制御板が入力振動の振幅方向に沿って振動し、流通制御板が収納室の内壁面の一部を構成する第2の仕切部材へ衝突し、流通制御板が第2の仕切部材へその振幅方向に沿った荷重(衝撃荷重)を作用させた際に、この衝撃荷重が打音を発生させるような大荷重である場合には、流通制御板からの衝撃荷重により第2の仕切部材における撓み変形領域を他の部分よりも優先的に撓み変形させて、この撓み変形領域の撓み変形により衝撃荷重を吸収できるので、流通制御板が第2の仕切部材へ衝突して生じる打音の音圧及び音量をそれぞれ効果的に低減できる。
また請求項3に係る防振装置では、撓み変形領域が流通制御板の振幅方向に沿って第1のフランジ部から離間する方向へ撓み変形した状態に保持されていることから、撓み変形領域には予め軸方向に沿った歪み(予歪み)が付与されるので、流通制御板が第2の仕切部材へその振幅方向に沿った荷重(衝撃荷重)を作用させた際に、この衝撃荷重が打音を発生させることがない小荷重である場合には、撓み変形領域が第1のフランジ部から離間する方向へ更に撓み変形することを阻止できるので、流通制御板から第2の仕切部材へ打音が発生しないような小荷重が作用したときには、撓み変形領域の変形を実質的に阻止して収納室の振幅方向に沿った寸法変化を防止できると共に、撓み変形領域が第1の仕切部材の一部へ衝突することにより打音が発生することを防止できる。
本発明の請求項4に係る防振装置は、請求項3記載の防振装置において、前記第1の仕切部材における前記第1のフランジ部の内周側に前記振幅方向に沿ってそれぞれ突出する複数の突起部を設け、複数の前記突起部をそれぞれ前記撓み変形領域へ圧接させ、該撓み変形領域を前記振幅方向に沿って撓み変形させることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る防振装置は、請求項1乃至5の何れか1項記載の防振装置において、前記第2の仕切部材を、可撓性を有する金属板を素材として形成したことを特徴とする。
以上説明したように本発明の防振装置によれば、振動入力時に流通制御板が収納室の内壁面へ衝突して打音が生じることを効果的に抑制できる。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
(実施形態の構成)
図1には本発明の実施形態に係る防振装置が示されている。この防振装置10は、自動車等の車両における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図1にて符合Sが付された一点鎖線は装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10は、エンジン側に連結される略肉厚円筒状に形成された内筒金具12と、この内筒金具12の外周側に略同軸的に配置され、車体側へ連結される略薄肉円筒状の外筒金具14と、内筒金具12と外筒金具14との間に配置され、吸振主体となるゴム製の弾性体16とを備えている。内筒金具12は、その上端側が外筒金具14内へ挿入されると共に、下端側が外筒金具14の下端側の開口部を通って外筒金具14の下方まで突出している。外筒金具14には、その軸方向中間部に設けられた段差部18に対して上端側の部分に下端側の部分よりも直径が拡大された拡径部20が形成されている。また外筒金具14には、その下端部に下方へ向って直径がテーパ状に縮小するテーパ部22が屈曲形成されると共に、拡径部20の上端部に装置の組立時に内周側へ屈曲されるかしめ部24が形成されている。
防振装置10には、外筒金具14の下端側が嵌挿固定される略カップ状の連結筒26及び、この連結筒26の下端側が嵌挿固定される略有底円筒状のホルダ金具28が設けられている。外筒金具14は、その下端部が連結筒26の底板部に当接するまで連結筒26内へ挿入されている。またホルダ金具28には、その外周面に複数の脚部30,32が溶接等により固定されており、この脚部30,32の先端側に形成された連結穴33を挿通するボルト(図示省略)により、ホルダ金具28は車体側へ締結固定される。これにより、外筒金具14が、連結筒26及びホルダ金具28を介して車体側へ連結固定される。
内筒金具12の下端側は、連結筒26の底板部に形成された開口部27を通って連結筒26の下方まで突出しており、この内筒金具12の下端部には、ボルト34によりエンジン連結用のブラケット36の基端部が締結固定されている。このブラケット36は、ホルダ金具28の側面部に形成された開口部(図示省略)を通って外周側へ延出しており、ブラケット36の先端側はボルト等によりエンジン(図示省略)側に締結固定される。またブラケット36の基端部には、チューブ状に形成されたストッパゴム38が被せられており、このストッパゴム38の上面部は連結筒26の底板部に圧接している。これにより、ブラケット36の軸方向に沿った過大な変位が防止されると共に、大荷重の入力によりブラケット36が連結筒26又はホルダ金具28へ衝突した際にも衝突音の発生が防止される。
内筒金具12の上端面には、上方へ向って開口する略カップ状に形成された延長金具40の底板部が溶接等により固着されている。延長金具40は、その側板部が底板側から上端側へ向って直径が拡大するテーパ状とされており、この側板部の上端部分には、リング状のフランジ部材42が溶接等により固着され、延長金具40の上端部分から内周側へ延出している。また延長金具40の側板部には、弾性体16の成形素材となる加硫ゴムを延長金具40内へ充填するための湯道穴44が複数穿設されている。
弾性体16は、外筒金具14内へ挿入された内筒金具12の上端側及び延長金具40にそれぞれ加硫接着されると共に、外筒金具14の下端側に加硫接着されており、内筒金具12と外筒金具14とを弾性的に連結している。ここで、弾性体16は、内筒金具12の外周面及び延長金具40の外周面にそれぞれ加硫接着されると共に、湯道穴44を通って延長金具40の内周側に充填され、延長金具40の内周面及び底面部とフランジ部材42の下面側にもそれぞれ加硫接着されている。また弾性体16には、外周側の上端部から上方へ延出する薄肉状の被覆部46が一体的に形成されており、この被覆部46は、外筒金具14内周面における上端側に加硫接着され、外筒金具14の内周面における上端側を被覆している。
図1に示されるように、外筒金具14の内周側には、段差部18の上側に全体として略肉厚の円板状に形成された隔壁体100(図3参照)が挿入されており、この隔壁体100下面における外周縁部は、被覆部46を介して段差部18に当接している。また外筒金具14内には、隔壁体100の上側に円筒状の支持筒52が嵌挿されており、この支持筒52の下端部は隔壁体100の上面外周部に当接している。これらの隔壁体100及び支持筒52が挿入された外筒金具14は、円筒状であったかしめ部24が内周側へテーパ状に屈曲される。これにより、隔壁体100、及び支持筒52が外筒金具14内における段差部18とかしめ部24との間に固定される。
ここで、支持筒52には、その内周面に上方へ向って凸の椀状に形成されたゴム製のダイヤフラム54の外周部が全周に亘って加硫接着されている。また隔壁体100は、図2に示されるように、略肉厚円板状に形成された仕切部材48及び、この仕切部材48の上面部に密着する略ハット状の蓋金具50を備えている。仕切部材48は、例えば、アルミ合金等の金属材料を素材として鋳造等の方法で成形され、また蓋金具50は、可撓性を有するばね鋼、ステンレス鋼等の金属板等を素材としてプレス等の方法により成形されている。
防振装置10内には、外筒金具14、弾性体16及びダイヤフラム54により外部から密閉された液室空間が形成されており、この液室空間は、隔壁体100により弾性体16を隔壁の一部とする主液室56と、ダイヤフラム54を隔壁の一部とする副液室58とに区画されている。防振装置10では、副液室58の隔壁の一部を形成するダイヤフラム54の外側が大気空間とされており、これにより、ダイヤフラム54は、副液室58内の液圧変化に応じて副液室58の内容積を拡縮するように変形可能とされている。また主液室56は、その内容積が弾性体16の弾性変形に伴って拡縮する。
仕切部材48には、その外周面に周方向へ延在する凹状の溝部60が設けられている。図2(B)に示されるように、溝部60は軸心Sを中心とする周方向に沿ってC字状に延在しており、仕切部材48には、溝部60の一端部から下方へ向って溝部60の下部側が切り欠かれて連通口62が形成されると共に、溝部60の他端部から上方へ向って溝部60の上部側が切り欠かれて連通口64が形成されている。ここで、溝部60は、図1に示されるように、その外周側が被覆部46を介して外筒金具14の内周面により閉止されることにより、主液室56と副液室58とを連通させる細長い制限通路であるオリフィス66を形成している。
主液室56、副液室58及びオリフィス66内には、水、エチレングリコール等の液体が充填されており、この液体はオリフィス66を通して主液室56と副液室58との間で流通可能とされている。ここで、オリフィス66は、その路長及び断面積がシェイク振動の振幅及び周波数に適合するように設定(チューニング)されている。
仕切部材48には、図2(A)に示されるように、その上面中央部に円形の凹部70が形成されると共に、下面中央部に凹部70よりも大径とされた円形凹状の逃げ部72が形成されており、この逃げ部72の頂面と凹部70の底面との間には厚さが略一定の底板部90が設けられている。逃げ部72内には、軸方向に沿って底板部90との間に隙間を空けつつ、延長金具40及び弾性体16の上端部が挿入されている。ここで、底板部90と延長金具40及び弾性体16との間の隙間は、ブラケット36にエンジンが連結され、このエンジンの重量に起因する荷重がブラケット36に入力した状態では、図1に示した状態よりも拡大されて十分な幅となるので、振動が入力しても延長金具40及び弾性体16が底板部90に接することは無い。
図2に示されるように、仕切部材48は、その上面部における凹部70の外周側が平面状のフランジ面84とされており、このフランジ面84の外周側には、円柱状に形成された複数本(本実施形態では、6本)のかしめ突起86が周方向に沿って等ピッチ(60°間隔)で一体的に形成されている。かしめ突起86のフランジ面84からの突出長は、蓋金具50の肉厚よりも若干長くなっている。またフランジ面84には、複数本のかしめ突起86の内周側にそれぞれ押圧突起110が一体的に形成されている。押圧突起110は、その先端部が略半球状に形成されている。
蓋金具50には、その中央部に仕切部材48の凹部70と略等しい内径を有する円形凸状の隔室部74が形成されると共に、この隔室部74の下端部から外周側へ延出する環状のフランジ部76が一体的に形成されている。このフランジ部76の外周側には、複数本のかしめ突起86にそれぞれ対応する円形の貫通穴77が穿設されている。この貫通穴77の内径は、かしめ突起86の外径よりも僅かに大きくなっている。またフランジ部76の外径は、フランジ面84の外径よりも若干小さくなっている。
蓋金具50におけるフランジ部76は、図3(A)に示されるように、その内周側における所定幅の部分が撓み変形領域AFとされている。この撓み変形領域AFは、外力を受けない中立状態では軸直角方向と実質的に平行に延出する平板状に形成されており、フランジ部76における外周側の部分を支点として軸方向に沿って撓み変形可能とされている。
仕切部材48及び蓋金具50からなる隔壁体100を組み立てる際には、先ず、仕切部材48の各かしめ突起86をそれぞれ蓋金具50の貫通穴77内へ挿入しつつ、蓋金具50のフランジ部76を仕切部材48のフランジ面84上に載置する。このとき、仕切部材48における複数の押圧突起110の先端部がそれぞれ蓋金具50における撓み変形領域AFの下面側へ当接しており、撓み変形領域AFを含むフランジ部76とフランジ面84との間には押圧突起110の高さと略等しい幅の隙間が形成される。この状態で、フランジ部76における撓み変形領域AFの外周側を軸方向に沿ってフランジ面84側へ加圧し、このフランジ部76の外周側をフランジ面84へ密着させる。
次いで、フランジ部76の外周側をフランジ面84へ密着させたまま、蓋金具50の貫通穴77から突出するかしめ突起86の先端部を専用のかしめ用工具により加圧し、かしめ突起86の少なくとも先端部が拡径するようにかしめ突起86の先端部を通電熱かしめ(抵抗熱かしめ)により塑性変形させる。これにより、かしめ突起86の先端部(拡径部)によりフランジ部76における貫通穴77の周縁部が係止された状態となり、蓋金具50がかしめ突起86により仕切部材48に対して固定(かしめ固定)され、隔壁体100の組み立てが完了する。
上記のようにして組み立てられた隔壁体100では、図3(A)に示されるように、仕切部材48の押圧突起110からの押圧力を受けた蓋金具50における撓み変形領域AFが軸方向に沿ってフランジ面84から離間するように撓み変形すると共に、撓み変形領域AFがその撓み量に対応する復元力で複数の押圧突起110にそれぞれ圧接する。
図3(A)に示されるように、隔壁体100では、仕切部材48の凹部70と蓋金具50の隔室部74との間に軸方向に沿った肉厚が略一定の肉厚円板状の空間が形成され、この空間は主液室56及び副液室58からそれぞれ区画された収納室80とされる。また蓋金具50のフランジ部76には、図2(B)に示されるように、外周端から内周側へ向って略矩形状に切り欠かれた切欠部82が形成されており、これらの切欠部82を通して、オリフィス66の連通口64は副液室58へ連通している。
図2(B)に示されるように、蓋金具50には、その頂板部78に内周部から外周側へ向って周方向に沿った寸法が広がる扇状の開口部88が複数個(本実施形態では、4個)穿設されている。この開口部88を通して収納室80は副液室58と互いに連通している。また仕切部材48の底板部90にも、蓋金具50の開口部88と同様の形状及び開口面積を有する開口部92が複数個(本実施形態では、4個)穿設されている。この開口部92を通して収納室80は、主液室56へ連通している。
図3(A)に示されるように、収納室80内にはゴム、樹脂等を素材として円板状に形成された流通制御板94が配置されている。この流通制御板94は、全体として厚さが略一定の薄肉円板状に形成されており、その外径が収納室80の内径よりも若干小さくなっている。
流通制御板94は、その厚さPT(図3(A)参照)が収納室80の軸方向に沿った寸法ST(図3(A)参照)よりも所定寸法短くなっている。具体的には、例えば、流通制御板94の厚さPTと収納室80の厚さSTとの差は、入力振動のうち相対的に低周波域の振動であるシェイク振動の振幅よりも短く、かつ相対的に高周波域の振動であるアイドル振動の振幅よりも長くなるように設定されている。これにより、収納室80内では、流通制御板94の底板部90及び頂板部78との間に軸方向に沿って低周波域の振動と高周波域の振動との振幅差に対応する幅の隙間が形成される。これにより、収納室80内に収納された流通制御板94は、低周波振動と高周波振動との振幅差に対応する振幅で軸方向に沿って往復移動(振動)することが可能になる。
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本発明の実施形態に係る防振装置10の動作及び作用について説明する。防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、この振動により吸振主体である弾性体16が弾性変形する。これにより、弾性体16の内部摩擦等によって入力振動が減衰吸収される。
また防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、この振動入力に同期して弾性体16が弾性変形すると、主液室56の内容積が拡縮すると共に液圧が変化する。この液圧変化に伴って、オリフィス66を通して主液室56と副液室58との間に液体が相互に流通すると共に、主液室56に連通した収納室80内に収納された流通制御板94には、入力振動に同期して周期的に変化する液圧(圧力波)が作用し、この圧力波を受けた流通制御板94は、収納室80内で軸方向に沿って振動し、その上面部及び下面部を蓋金具50の頂板部78及び仕切部材48の底板部90に対して当接及び離間する動作を繰り返す。
防振装置10では、流通制御板94が下方へ移動して底板部90に当接すると、流通制御板94の下面部により底板部74に開口する開口部92が閉塞され、流通制御板94が底板部74から上方へ離間すると、開口部92が開放される。また流通制御板94が上方へ移動して頂板部78に当接すると、流通制御板94の上面部により頂板部78に開口する開口部88が閉塞される。
防振装置10では、入力振動の周波数が低く、その振幅が所定値以上の場合に、主液室56内の液圧が副液室58内に液圧に対して実質的に変化(上昇及び低下)している期間には、流通制御板94が底板部90及び頂板部78の一方に交互に密着した状態となって開口部88,92の一方が閉塞され、収納室80内を通って液体が主液室56と副液室58との間を実質的に流通することがなくなり、オリフィス66のみを通して主液室56と副液室58との間で液体が相互に流通する。
具体的には、防振装置10では、入力振動の周波数がシェイク振動の周波数(例えば、8〜12Hz)以下である場合、主液室56内の液圧が副液室58内の液圧に対して変化(上昇及び低下)している期間には、流通制御板94により開口部88,92の一方が閉塞される。これにより、シェイク振動の入力時には、収納室80内を通って液体が主液室56と副液室58との間を実質的に流通することがなくなり、オリフィス66のみを通して主液室56と副液室58との間で液体が相互に流通する。
この結果、防振装置10によれば、入力振動がシェイク振動である場合には、オリフィス66を流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じ、この液柱共振の作用によって入力振動を特に効果的に減衰できる。
また防振装置10では、入力振動の周波数がシェイク振動の周波数よりも高く、その振幅が小さい場合、例えば、入力振動がアイドル振動(例えば、20〜30Hz)である場合には、シェイク振動に適合するようにチューニングされたオリフィス66が目詰まり状態となり、オリフィス66には液体が流れ難くなるが、流通制御板94が収納室80内で入力振動に同期して振動することにより、主液室56内の液圧が副液室58内に液圧に対して実質的に変化している期間に、流通制御板94と底板部90及び頂板部78の一方との間に隙間が形成され、開口部88,92が実質的に開放された状態となるので、収納室80を通って主液室56と副液室58との間で液体の流通が生じる。
この結果、防振装置10によれば、シェイク振動よりも高い周波数を有する高周波振動の入力時には、オリフィス66が目詰まり状態となり、オリフィス66には液体が流れ難くなるが、主液室56内の液圧上昇が抑制されるように、収納室80を通って主液室56内の液体が副液室58へ流出することから、主液室56内の液圧上昇に起因する装置の動ばね定数の上昇を抑えることができ、このような高周波振動(アイドル振動やこもり音)の入力時も弾性体16の動ばね定数を低く維持し、この弾性体16の弾性変形により高周波振動も効果的に吸収できる。
また防振装置10では、蓋金具50の内周側に撓み変形領域AFが設けられ、この撓み変形領域AFが仕切部材48における複数の押圧突起110へ圧接しつつ、これらの押圧突起110からの反力により軸方向に沿ってフランジ面84から離間する方向へ撓み変形した状態に保持されることにより、外筒金具14又は内筒金具12への振動入力時に、主液室56内の液体に生じる圧力波を受けた流通制御板94が軸方向に沿って振動し、流通制御板94が収納室80の内壁面の一部を構成する蓋金具50の頂板部78へ衝突し、流通制御板94が頂板部78へ軸方向に沿った荷重(衝撃荷重)を作用させた際に、この衝撃荷重が打音を発生させるような大荷重である場合には、流通制御板94からの衝撃荷重により蓋金具50における撓み変形領域AFを他の部分よりも優先的に撓み変形させて、この撓み変形領域AFの撓み変形により衝撃荷重を吸収できるので、流通制御板94が第2の仕切部材へ衝突して生じる打音の音圧及び音量をそれぞれ効果的に低減できる。
また防振装置10では、蓋金具50の撓み変形領域AFが流通制御板の振幅方向(軸方向)に沿って仕切部材48のフランジ面から離間する方向へ撓み変形した状態に保持されていることから、撓み変形領域AFには予め軸方向に沿った歪み(予歪み)が付与されるので、流通制御板94が蓋金具50の頂板部78へ軸方向に沿った荷重(衝撃荷重)を作用させた際に、この衝撃荷重が打音を発生させることがない小荷重である場合には、撓み変形領域AFがフランジ面84から離間する方向へ更に撓み変形することを阻止できるので、流通制御板94から蓋金具50へ打音が発生しないような小荷重が作用したときには、撓み変形領域AFの変形を実質的に阻止して収納室80の振幅方向に沿った寸法変化を防止できると共に、撓み変形領域AFが仕切部材48の押圧突起110へ衝突することにより打音が発生することを防止できる。
すなわち、防振装置10では、打音を発生させるような衝撃荷重の大きさに応じて撓み変形領域AFの予歪みを適宜設定しておくことにより、撓み変形領域AFのばね定数を変化させることなく、打音を発生させるような大荷重の入力時にのみ撓み変形領域AFを撓み変形させ、撓み変形領域AFの変形により衝撃荷重を吸収することができ、また打音を発生させない小荷重の入力時には撓み変形領域AFを撓み変形を阻止し、収納室80の軸方向に沿った寸法変化を防止することで、入力振動の周波数及び振幅に応じて流通制御板94により開閉される開口部88、92に対する開閉動作が不安的になることを防止し、かつ撓み変形領域AFが押圧突起110に衝突して打音が発生することを防止できる。
具体的には、防振装置10では、例えば、シェイク振動以下の周波数を有する振動の入力時に、流通制御板94からの荷重により撓み変形領域AFが撓み変形し、アイドル振動以上の周波数を有する振動の入力時に、流通制御板94からの荷重を受けても撓み変形領域AFが撓み変形しないように、撓み変形領域AFの予歪みを設定する。
(実施形態の変形例)
図4(A)及び図4(B)には、それぞれ本発明の実施形態に係る防振装置における隔壁体の変形例が示されている。
図4(A)に示される隔壁体120では、仕切部材48におけるフランジ面84に押圧突起110(図2参照)が形成されておらず、押圧突起110の代わりに、フランジ面84には嵌挿溝122が形成されると共に、この嵌挿溝122内へ嵌挿されるゴム製のOリング124が配置されている。嵌挿溝122は、軸心Sを中心とする周方向に沿って環状に延在しており、その断面形状が略半円状に形成されている。Oリング124は、嵌挿溝122の周長と略等しい長さを有する環状に形成されており、その断面形状が嵌挿溝122の内径よりも若干大きい外径を有する略円形とされている。Oリング124は、その下端側が嵌挿溝122内へ嵌挿され、接着等により固着されている。
図4(A)に示される隔壁体120では、仕切部材48のフランジ面84に配置されたOリング124からの押圧力を受けた蓋金具50における撓み変形領域AFが軸方向に沿ってフランジ面84から離間するように撓み変形すると共に、撓み変形領域AFがその撓み量に対応する復元力でOリング124に圧接する。
上記のような隔壁体120を備えた防振装置10でも、Oリング124断面の外径を適宜設定することにより、打音を発生させるような衝撃荷重の大きさに応じて撓み変形領域AFの予歪みを適宜設定しておくことができるので、撓み変形領域AFのばね定数を変化させることなく、打音を発生させるような大荷重の入力時にのみ撓み変形領域AFを撓み変形させ、撓み変形領域AFの変形により衝撃荷重を吸収することができ、また打音を発生させない小荷重の入力時には撓み変形領域AFを撓み変形を阻止し、収納室80の軸方向に沿った寸法変化を防止することで、入力振動の周波数及び振幅に応じて流通制御板94により開閉される開口部88、92に対する開閉動作が不安的になることを防止し、かつ撓み変形領域AFが押圧突起110に衝突して打音が発生することを防止できる。
また隔壁体120では、Oリング124が弾性材料(ゴム材料)により形成されていることから、打音を発生させるような大荷重の入力時に撓み変形領域AFが撓み変形してOリング124から離間した後、撓み変形領域AFが復元してOリング124に衝突しても打音が発生することを効果的に防止できる。
図4(B)に示される隔壁体126では、仕切部材48におけるフランジ面84に押圧突起110(図2参照)が形成されておらず、蓋金具50のフランジ部76の内周側が流通制御板94の振幅方向(軸方向)に沿って撓み変形可能となるように、フランジ面84から離間する方向(撓み変方向)へ湾曲した板ばね領域ASとされている。板ばね領域ASはフランジ部76の内周側に全周に亘って形成されており、外周側から内周側へ向ってフランジ面84との間にできる隙間を序々に拡大するように湾曲している。これにより、板ばね領域ASは、フランジ部76の内周側を支点として軸方向に沿って撓み変形可能になっている。
上記のような隔壁体126を備えた防振装置10では、蓋金具50におけるフランジ部76の内周側に板ばね領域ASが設けられると共に、この板ばね領域ASが軸方向へ撓み変形可能とされていることにより、外筒金具14又は内筒金具12への振動入力時に、主液室56内の液体に生じる圧力波を受けた流通制御板94が軸方向に沿って振動し、流通制御板94が収納室80の内壁面の一部を構成する蓋金具50の頂板部78へ衝突し、流通制御板94が軸方向に沿った荷重(衝撃荷重)を頂板部78に作用させても、流通制御板94からの衝撃荷重により蓋金具50における板ばね領域ASを他の部分よりも優先的に撓み変形させ、この板ばね領域ASの撓み変形により衝撃荷重を吸収できるので、流通制御板94が蓋金具50へ衝突して生じる打音の音圧及び音量を効果的に低減できると共に、蓋金具50におけるフランジ部76の外周側が衝撃荷重により仕切部材48のフランジ面84から瞬間的に離間することも防止できるので、フランジ部76の外周側がフランジ面84へ衝突して打音が生じること効果的に防止できる。
このとき、板ばね領域ASは、外周側が常にフランジ面84へ当接した状態に保たれ、軸方向に沿って撓み変形してもフランジ面84との接触面積が変化(増減)するだけなので、フランジ面84との間に車内へ伝達されるような大きな打音を発生させることがない。
なお、図2及び図3に示される隔壁体100では、流通制御板94から蓋金具50へ大荷重が作用した際に、撓み変形領域AFが撓み変形して押圧突起110から離間した後、撓み変形領域AFが復元して押圧突起110へ衝突して打音を発生させるおそれがある。そこで、このような打音発生を防止するため、隔壁体100では、フランジ面84における押圧突起110を含む領域をゴム膜により被覆するようにしても良い。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側面断面図である。 図1に示される防振装置における隔壁体を分解した状態を示す側面断面図及び斜視図である。 図1に示される防振装置における隔壁体の構成を示す側面断面図及び斜視図である。 図1に示される防振装置に適用可能な隔壁体の変形例を示す側面断面図であり、(A)は仕切部材に押圧突起に代えてOリングが配置された隔壁体を示し、(B)は蓋金具におけるフランジ部に板ばね領域が形成された隔壁体を示している。
符号の説明
10 防振装置
12 内筒金具(第2の取付部材)
14 外筒金具(第1の取付部材)
16 弾性体
48 仕切部材(第1の仕切部材)
50 蓋金具(第2の仕切部材)
56 主液室
58 副液室
66 オリフィス(制限通路)
80 収納室
76 フランジ部(第2のフランジ部)
84 フランジ面(第1のフランジ部)
88 開口部(第2の開口部)
92 開口部(第1の開口部)
94 流通制御板
100 隔壁体
110 押圧突起(突起部)
120 隔壁体
122 嵌挿溝
124 Oリング(突起部)
126 隔壁体
AF 変形領域
AS 板ばね領域

Claims (6)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置された弾性体と、
    液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、
    液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、
    前記主液室と前記副液室とを連通する制限通路と、
    前記主液室と前記副液室との間を区画すると共に、外周側に環状の第1のフランジ部が設けられた第1の仕切部材と、
    外周側に環状の第2のフランジ部が設けられ、該第2のフランジ部が前記第1のフランジ部に当接する状態で固定されて、前記第1の仕切部材との間に前記主液室及び前記副液室から区画された収納室を形成する第2の仕切部材と、
    前記第1の仕切部材における前記第1のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記主液室に連通させる第1の開口部と、
    前記第2の仕切部材における前記第2のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記副液室に連通させる第2の開口部と、
    前記収納室内に配置され、前記第1の取付部材又は第2の取付部材への振動入力時に、該入力振動に同期して振動し、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を交互に開閉する流通制御板と、
    前記第2のフランジ部の内周側に設けられ、前記流通制御板の振幅方向に沿って撓み変形可能とされた板ばね領域と、
    を有することを特徴とする防振装置。
  2. 前記板ばね領域が、前記第2のフランジ部の内周端部から外周側へ向って前記第1のフランジ部から離間する方向へ湾曲した湾曲形状を有することを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置された弾性体と、
    液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、
    液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、
    前記主液室と前記副液室とを連通する制限通路と、
    前記主液室と前記副液室との間を区画すると共に、外周側に環状の第1のフランジ部が設けられた第1の仕切部材と、
    外周側に環状の第2のフランジ部が設けられ、該第2のフランジ部が前記第1のフランジ部に当接する状態で固定されて、前記第1の仕切部材との間に前記主液室及び前記副液室から区画された収納室を形成する第2の仕切部材と、
    前記第1の仕切部材における前記第1のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記主液室に連通させる第1の開口部と、
    前記第2の仕切部材における前記第2のフランジ部の内周側に形成され、前記収納室を前記副液室に連通させる第2の開口部と、
    前記収納室内に配置され、前記第1の取付部材又は第2の取付部材への振動入力時に、該入力振動に同期して振動し、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を交互に開閉する流通制御板と、
    前記第2のフランジ部の内周側に設けられ、第1の仕切部材の一部へ圧接しつつ、前記流通制御板の振幅方向に沿って前記第1のフランジ部から離間する方向へ撓み変形した状態に保持される撓み変形領域と、
    を有することを特徴とする防振装置。
  4. 前記第1の仕切部材における前記第1のフランジ部の内周側に前記振幅方向に沿ってそれぞれ突出する複数の突起部を設け、
    複数の前記突起部をそれぞれ前記撓み変形領域へ圧接させ、該撓み変形領域を前記振幅方向に沿って撓み変形させることを特徴とする請求項3記載の防振装置。
  5. 前記突起部における前記撓み変形領域との当接部分を少なくとも弾性材料により形成したことを特徴とする請求項4記載の防振装置。
  6. 前記第2の仕切部材を、可撓性を有する金属板を素材として形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の防振装置。
JP2005379766A 2005-12-28 2005-12-28 防振装置 Pending JP2007177973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005379766A JP2007177973A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005379766A JP2007177973A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007177973A true JP2007177973A (ja) 2007-07-12

Family

ID=38303350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005379766A Pending JP2007177973A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007177973A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010119595A1 (ja) 2009-04-16 2010-10-21 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置
US8678360B2 (en) 2008-09-17 2014-03-25 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Liquid-sealed type vibration isolator
WO2018164153A1 (ja) * 2017-03-07 2018-09-13 株式会社デンソー 超音波センサ
US11474239B2 (en) 2017-03-07 2022-10-18 Denso Corporation Ultrasonic wave sensor

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8678360B2 (en) 2008-09-17 2014-03-25 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Liquid-sealed type vibration isolator
WO2010119595A1 (ja) 2009-04-16 2010-10-21 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置
US8807544B2 (en) 2009-04-16 2014-08-19 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Liquid-sealed antivibration device
WO2018164153A1 (ja) * 2017-03-07 2018-09-13 株式会社デンソー 超音波センサ
US11474239B2 (en) 2017-03-07 2022-10-18 Denso Corporation Ultrasonic wave sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5514508B2 (ja) 液圧式防振マウント及び該液圧式防振マウントを備えている車両
JP5172243B2 (ja) 防振装置
JP4408417B2 (ja) 防振装置
JP2008175321A (ja) 防振装置
JP2007177973A (ja) 防振装置
JP2007177975A (ja) 防振装置
JP4563197B2 (ja) 防振装置
JP2006132615A (ja) 防振装置
JP2008069905A (ja) 防振装置
JP5015465B2 (ja) 防振装置
JP2010031988A (ja) 流体封入式防振装置
JP4666632B2 (ja) 防振装置
JP2008089133A (ja) 防振装置
JP5114799B2 (ja) 防振装置
CN110050143B (zh) 防振装置
JP2009041615A (ja) 防振装置
JP5108288B2 (ja) 液封防振装置
JP2007177974A (ja) 防振装置
JP2007177972A (ja) 防振装置
JP2006038016A (ja) 防振装置
JP4777845B2 (ja) 防振装置
JP5145195B2 (ja) 防振装置
JP4328589B2 (ja) 防振装置
JP2010169160A (ja) 防振装置
JP4746377B2 (ja) 防振装置