JP2008175321A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置構造の複雑化を抑制しつつ、大荷重入力時に受圧液室内の液体にキャビテーションが発生することを防止する。
【解決手段】防振装置10では、逆止弁96がゴム製の可動メンブラン90と一体的に設けられた弁体98を備え、受圧液室84内の液圧が所定値まで低下すると、逆止弁96が弁体98を開口する。これにより、外筒金具14又は取付金具16を介して過大な荷重が入力し、受圧液室84内の液圧が所定値まで低下すると、逆止弁96が閉鎖状態から開放状態になって、弁体98のスリット102を通して副液室86から受圧液室84内へ液体が流れ込むので、受圧液室84内の液圧が所定値よりも低下することが阻止され、受圧液室84内の液体にキャビテーション(気泡)が発生することを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車、一般産業用機械等に適用され、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を遮断及び吸収する防振装置に関する。
自動車には、エンジンと車体(フレーム)との間に振動伝達を阻止するためにエンジンマウントが配置されている。このようなエンジンマウントとして適用される防振装置としては、例えば、特許文献1に示されている液体封入式のものが知られている。特許文献1に示された防振装置は、ゴム状弾性体を内壁の一部とする受圧液室と、ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室と、受圧液室と副液室とを互いに連通するオリフィス通路とを備えている。
ところで、上記のような液体封入式の防振装置では、大きな振動(荷重)が入力して受圧液室内の圧力が急激に上昇した場合に、オリフィス通路が目詰まりした状態になると共に、受圧液室内の液圧が急激に上昇した後に、受圧液室内の液圧が0Pa(絶対圧)まで低下する現象が発生することがある。このように受圧液室内の液圧が0Pa(絶対圧)まで低下すると、受圧液室内の液体中に多数の気泡が生成されるキャビテーションが発生する。このようにして受圧液室内の液体中に発生した気泡は、その後の液圧変化(圧力上昇)に伴って消滅するときに異音を発生し、その異音が車室内に伝達されてしまうことから静粛性の悪化を招く原因となり、また液圧上昇の開始後に気泡が完全に消滅するまでに一定の時間を要することから、入力振動に対する受圧液室の液圧変化量を小さくして、防振装置の振動吸収性能を低下させる原因ともなる。
そこで、特許文献1記載の防振装置では、受圧液室と副液室との間を仕切る仕切部材に、受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、開放状態となって副液室から受圧液室へ液体を流通させるチェックバルブ(逆止弁)が設けられている。これにより、大荷重が入力し、受圧液室内の液圧が急激に低下すると、逆止弁を通して副液室から受圧液室へ液体が流入することから、受圧液室内の液圧を0Pa(絶対圧)よりも常に高く維持してキャビテーション発生を防止できる。
特開2005−48906号公報
しかしながら、特許文献1記載の防振装置では、逆止弁が円筒状のハウジングと、このハウジング内に配置されたスプリングと、このスプリングに付勢されたボール(弁体)とを備えた、所謂ボールチェックバルブとして構成されており、このボールチェックバルブが仕切部材に設けられた取付部に取り付けられている。このため、特許文献1記載の防振装置では、逆止弁自体の構造が複雑であると共に、この逆止弁が取り付けられる仕切部材の構造が複雑になるので、装置の構造が複雑になるという問題が生じる。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、装置構造の複雑化を抑制しつつ、大荷重入力時に受圧液室内の液体にキャビテーションが発生することを防止できる防振装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、筒状に形成され、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、前記第1の取付部材の内周側に配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置されたゴム状弾性体と、液体が封入され、前記ゴム状弾性体を隔壁の一部とし、該ゴム状弾性体の変形に伴って内容積が変化する受圧液室と、液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、前記第1の取付部材の内周側に配置され、前記受圧液室と前記副液室との間を区画した仕切部材と、前記受圧液室と前記副液室とを互いに連通するオリフィス通路と、前記仕切部材の内部に設けられ、該仕切部材に形成された第1の開口部及び第2の開口部を通して前記受圧液室及び前記副液室にそれぞれ連通した収納室と、前記収納室の内部に配置され、入力振動に同期して振動して前記第1の開口部及び第2の開口部を通じた前記受圧液室と前記副液室との間の液体流通を制御するメンブラン部材と、前記メンブラン部材と一体的に設けられた弁体部を備え、前記受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、前記弁体部を開放状態として前記副液室から前記受圧液室へのみ液体を流通させ、前記受圧液室内の液圧が前記下限値よりも高いときには、前記弁体部を閉鎖状態に維持する逆止弁と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る防振装置では、第1の取付部材又は第2の取付部材を介して振動発生部から振動が入力時すると、吸振主体であるゴム状弾性体が振動により弾性変形することにより、入力振動がゴム状弾性体により遮断及び吸収される。
また請求項1に係る防振装置では、振動発生部から振動が入力すると、受圧液室内からメンブラン部材に入力振動に同期して周期的に変化する液圧(圧力波)が作用することにより、メンブラン部材が収納室内で受圧液室内の液圧変化に同期して往復運動(振動)すると共に、第1の開口部及び第2の開口部を交互に開閉する動作を繰り返す。
このとき、入力振動の周波数が所定値よりも低く振幅が大きい場合には、受圧液室内の液圧が副液室内の液圧に対して実質的に変化している時期に、メンブラン部材が第1の開口部及び第2の開口部の何れか一方を閉塞することにより、収納室内を通って液体が受圧液室と副液室との間を実質的に流通することがなくなり、オリフィス通路のみを通して受圧液室と副液室との間で液体が行き来するので、オリフィス通路内を流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じ、この液柱共振の作用によって低周波側の入力振動を効果的に減衰できる。
また入力振動の周波数が所定値以上で振幅が小さい場合には、オリフィス通路が目詰まり状態となりオリフィス通路には液体が流れ難くなるが、メンブラン部材が収納室内で入力振動に同期して振動することにより、受圧液室内の液圧が副液室内の液圧に対して実質的に変化している時期に、メンブラン部材が第1の開口部及び第2の開口部の一方を開放し、液体が収納室内を通って受圧液室と副液室との間で液体が行き来するので、受圧液室内の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑えることができ、このような高周波側の振動の入力時も装置の動ばね定数を低く維持し、ゴム状弾性体の弾性変形により高周波側の入力振動を効果的に遮断及び吸収できる。
また請求項1に係る防振装置では、逆止弁がメンブラン部材と一体的に設けられた弁体部を備え、受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、弁体部を開放状態として前記副液室から前記受圧液室へのみ液体を流通させ、受圧液室内の液圧が下限値よりも高いときには、弁体部を閉鎖状態に維持することにより、第1の取付部材又は第2の取付部材を介して過大な荷重が入力し、受圧液室内の液圧に大きな変化が生じ、受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、逆止弁が閉鎖状態にあった弁体部を開放状態として、弁体部を通して副液室から受圧液室内へ液体が流れ込むので、受圧液室内の液圧が下限値よりも低下することが阻止される。
この結果、弁体部が作動する圧力である下限値を0Pa(絶対圧)よりも高く設定しておけば、受圧液室内の液圧を0Pa(絶対圧)よりも高圧に維持し、受圧液室内の液体にキャビテーション(気泡)が発生することを防止できるので、気泡の消滅に伴う異音の発生及び防振性能の低下を防止できる。
また逆止弁における弁体部がメンブラン部材と一体的に設けられていることから、逆止弁自体の構造及び逆止弁が配置される仕切部材の構造をそれぞれ簡単なものにできるので、逆止弁を設けることによる装置構造の複雑化を抑制できる。
また本発明の請求項2に係る防振装置は、筒状に形成され、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、前記第1の取付部材の内周側に配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置されたゴム状弾性体と、液体が封入され、前記ゴム状弾性体を隔壁の一部とし、該ゴム状弾性体の変形に伴って内容積が変化する受圧液室と、液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、前記第1の取付部材の内周側に配置され、前記受圧液室と前記副液室との間を区画した仕切部材と、前記受圧液室と前記副液室とを互いに連通するオリフィス通路と、前記仕切部材に、前記受圧液室と前記副液室との間を貫通するように形成された連通開口と、前記仕切部材に前記連通開口を閉塞するように配置され、前記受圧液室内の液圧変化に応じて該受圧液室の内容積を拡縮するように弾性変形するメンブラン部材と、前記メンブラン部材と一体的に設けられた弁体部を備え、前記受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、前記弁体部を開放状態として前記副液室から前記受圧液室へのみ液体を流通させ、前記受圧液室内の液圧が前記下限値よりも高いときには前記弁体部を閉鎖状態に維持する逆止弁と、を有することを特徴とする。
上記請求項2に係る防振装置では、第1の取付部材又は第2の取付部材を介して振動発生部から振動が入力時すると、吸振主体であるゴム状弾性体が振動により弾性変形することにより、入力振動がゴム状弾性体により遮断及び吸収される。
また請求項2に係る防振装置では、入力振動の周波数が所定値よりも低い場合には、オリフィス通路を通して受圧液室と副液室との間で液体が行き来するので、オリフィス通路内を流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じ、この液柱共振の作用によって低周波側の入力振動を効果的に減衰でき、また入力振動の周波数が所定値以上の場合には、オリフィス通路が目詰まり状態となりオリフィス通路には液体が流れ難くなるが、メンブラン部材が収納室内で受圧液室内の液圧変化に同期して受圧液室の内容積を拡縮する方向へ弾性変形することにより、受圧液室内の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑えることができ、このような高周波側の振動の入力時も装置の動ばね定数を低く維持し、ゴム状弾性体の弾性変形により低周波側の入力振動を効果的に遮断及び吸収できる。
また請求項2に係る防振装置では、逆止弁がメンブラン部材と一体的に設けられた弁体部を備え、受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、弁体部を開放状態として副液室から受圧液室へのみ液体を流通させ、受圧液室内の液圧が下限値よりも高いときには、弁体部を閉鎖状態に維持することにより、第1の取付部材又は第2の取付部材を介して過大な荷重が入力し、受圧液室内の液圧に大きな変化が生じ、受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、逆止弁が閉鎖状態にあった弁体部を開放状態として、弁体部を通して副液室から受圧液室内へ液体が流れ込むので、受圧液室内の液圧が下限値よりも低下することが阻止される。
この結果、弁体部が作動する圧力である下限値を0Pa(絶対圧)よりも高く設定しておけば、受圧液室内の液圧を0Pa(絶対圧)よりも高圧に維持し、受圧液室内の液体にキャビテーション(気泡)が発生することを防止できるので、気泡の消滅に伴う異音の発生及び防振性能の低下を防止できる。
また逆止弁における弁体部がメンブラン部材と一体的に設けられていることから、逆止弁自体の構造及び逆止弁が配置される仕切部材の構造をそれぞれ簡単なものにできるので、逆止弁を設けることによる装置構造の複雑化を抑制できる。
また本発明の請求項3に係る防振装置は、請求項1又は2記載の防振装置において、前記メンブラン部材及び前記弁体部を、ゴム状弾性体により一体的に形成したことを特徴とする。
また本発明の請求項4に係る防振装置は、請求項3記載の防振装置において、前記弁体部は、前記受圧液室と前記副液室との間を仕切るように設けられた弾性隔壁と、前記弾性隔壁を厚さ方向に沿って貫通するように形成されたスリットと、前記弾性隔壁の一部により形成され、前記スリットを開閉する方向へ撓み変形可能とされた可撓片と、を有することを特徴とする。
また本発明の請求項5に係る防振装置は、請求項4記載の防振装置において、前記逆止弁は、前記受圧液室内の液圧が前記下限値よりも高いときには、前記スリットを閉じた状態に維持し、前記受圧液室内の液圧が前記下限値まで低下すると、前記可撓片を前記受圧液室側へ撓み変形させて前記スリットを開口させること特徴とする。
また本発明の請求項6に係る防振装置は、請求項5記載の防振装置において、前記逆止弁は、前記受圧液室内の液圧が前記副液室内の液圧よりも高くなったときときに、前記可撓片が前記副液室側へ撓み変形することを制限して、前記スリットを閉じた状態に維持するストッパ部を有することを特徴とする。
以上説明したように本発明の防振装置によれば、装置構造の複雑化を抑制しつつ、大荷重入力時に受圧液室内の液体にキャビテーションが発生することを防止できる。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
(第1実施形態の構成)
図1には、本発明の第1実施形態に係る防振装置が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図中、符合Sは装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10は、有底円筒状に形成されたブラケット金具12と、ブラケット金具12の内周側に嵌挿された円筒状の外筒金具14と、外筒金具14の上方に略同軸的に配置された取付金具16と、外筒金具14と取付金具16との間に配置されたゴム製の弾性体18を備えている。
取付金具16には、下端側に略肉厚円板状のアンカ部20が形成されると共に、このアンカ部20の上端面から軸心Sに沿って突出する円筒状の連結部22が一体的に形成されている。連結部22には中心部にねじ孔24が穿設されており、このねじ孔24にはスタッドボルト26が捻じ込まれている。取付金具16は、スタッドボルト26を介してエンジン側に締結固定される。またブラケット金具12の底板部には、ボルト27の頭部が溶接等により固着されており、ブラケット金具12はボルト27を介して車体側へ締結固定される。
外筒金具14には、上端部に円筒状のスペーサ部28が形成されると共に、下端側にスペーサ部28に対して小径とされた円筒状のホルダ部30が形成されている。外筒金具14には、スペーサ部28とホルダ部30との間に内周側へ縮径された絞り部32が全周に亘って形成されている。
弾性体18は略肉厚円筒状に形成されており、その内外径が上端側から下端側へ向って拡大している。弾性体18には、下端面中央部に液室形成部34が円形凹状に形成されると共に、この液室形成部34の外周側の下端部から下方へ延出する薄肉円筒状の被覆部36が一体的に形成されている。弾性体18は、下端側の外周面が外筒金具14におけるスペーサ部28及び絞り部32の内周側に加硫接着される共に、上端側の内周面がアンカ部20の外周側に加硫接着されている。これにより、取付金具16と外筒金具14とは弾性体18を介して弾性的に連結される。
弾性体18の被覆部36は、外筒金具14のホルダ部30の内周面に加硫接着されている。弾性体18には、アンカ部20の上端面における外周側を被覆するストッパゴム部38が一体的に形成されている。ストッパゴム部38は、ブラケット金具12の上側にかしめ固定されたカップ状のストッパ金具40の頂板部42に一定の間隔を空けて対向している。
防振装置10には、外筒金具14におけるホルダ部30の内周側に仕切部材44が配置されている。仕切部材44は全体として肉厚円板状に形成されており、被覆部36を介してホルダ部30の内周側に嵌挿されている。図2に示されるように、仕切部材44は、上端側が頂板部48により閉止された円筒状の本体ブロック46及び、本体ブロック46の上端面に固着される略円板状の蓋金具50を備えている。
本体ブロック46の上面中央部には円形凹状の凹部52が形成されており、この凹部52の下端側は頂板部48により閉止されている。また本体ブロック46には、図3及び図4に示されるように、内周側に上端側が頂板部48により閉止された円柱状の空間が形成されており、この円柱状の空間は液室形成部54とされている。
本体ブロック46の頂板部48には、図2に示されるように、軸方向へ貫通する複数個(本実施形態では、4個)の下側開口56が形成されている。これらの下側開口56は、それぞれ内周側から外周側へ向ってテーパ状に幅が広がる略扇状に形成されており、周方向に沿って等ピッチ(90°ピッチ)で配列されている。また頂板部48は、複数個の下側開口56の内周側がストッパ部58として構成されており、このストッパ部58には、下側開口56に対して開口面積が小さい円形の下側流通孔60が複数個穿設されている。
本体ブロック46には、外周面に断面が略矩形状とされたオリフィス溝62が周方向へ延在するように形成されている。本体ブロック46には、オリフィス溝62の一端部と本体ブロック46の上端面との間を貫通する上側連通路64が形成されると共に、図3及び図5に示されるように、オリフィス溝62の他端部と本体ブロック46の下端面との間を貫通する下側連通路66が形成されている。また蓋金具50には、その外周側に略矩形状の切欠部68が形成されている。これにより、オリフィス溝62の一端部は、上側連通路64及び切欠部68を介して後述する受圧液室84に連通する。またオリフィス溝62の他端部は、下側連通路66を介して後述する副液室86に連通する。
図2に示されるように、本体ブロック46の上端面には、凹部52の外周側に複数本のかしめピン70が一体的に形成されている。一方、蓋金具50の外周側には複数個のピン孔72が穿設されている。防振装置10では、本体ブロック46のかしめピン70がピン孔72に挿入された後に、かしめピン70の先端部が拡径するように加圧されることにより、蓋金具50が本体ブロック46の上端面に密着した状態で固定される。
蓋金具50には、複数個のピン孔72の内周側に軸方向へ貫通する複数個(本実施形態では、4個)の上側開口74が形成されている。これらの上側開口74は、それぞれ本体ブロック46における複数個の下側開口56と実質的に同一の形状及び開口面積を有している。また蓋金具50は、複数個の上側開口74の内周側が流通部76とされており、この流通部76には、上側開口74に対して開口面積が小さい円形の上側流通孔78が複数個穿設されている。
図1に示されるように、外筒金具14のホルダ部30の内周側には、仕切部材44の下側に円筒状の支持部材80が嵌挿されており、支持部材80は、その上端部を仕切部材44下端面の外周縁部へ当接させている。このとき、仕切部材44は、上端面における外周側を外筒金具14の絞り部32へ当接させる。この状態で、ホルダ部30の下端部が内周側へかしめられることにより、仕切部材44及び支持部材80が軸方向への移動が拘束されてホルダ部30内に固定される。
防振装置10は、支持部材80の内周側を閉塞するゴム製のダイヤフラム82を備えている。ダイヤフラム82は上方へ向って凸の椀状に形成されており、その外周側が全周に亘って支持部材80の内周面に加硫接着されている。これにより、防振装置10では、液室形成部54の下端側がダイヤフラム82により閉塞されて、仕切部材44とダイヤフラム82との間に外部から区画された空間である副液室86が形成される。また防振装置10では、弾性体18における液室形成部34の下端側が仕切部材44(蓋金具50)の上端面により閉塞されて、弾性体18と仕切部材44との間に外部から区画された空間である受圧液室84が形成される。
図1に示されるように、防振装置10では、仕切部材44の外周面がホルダ部30に加硫接着された被覆部36に圧接して、仕切部材44のオリフィス溝62の外周側が被覆部36により閉塞される。これにより、オリフィス溝62内には、上側連通路64を介して受圧液室84に連通すると共に、下側連通路66を介して副液室86に連通する細長い空間であるオリフィス空間が形成される。
仕切部材44は、本体ブロック46の上端面に蓋金具50が固定されることにより、図3に示されるように、本体ブロック46の凹部52内に外部から区画された収納室88が形成される。この収納室88内には、ゴムを素材として略円板状に形成された可動メンブラン90(図6参照)が収納されている。図6に示されるように、可動メンブラン90には、その中心部に厚さが一定のボス部92が設けられると共に、このボス部92の外周端から外周側へ向ってテーパ状に肉厚が序々に薄くなる弁体部94が一体的に形成されている。ボス部92は、図3及び図4に示されるように、仕切部材44のストッパ部58と蓋金具50の流通部76との間に圧縮状態となるように挟持される。これにより、可動メンブラン90は収納室88内で径方向及び軸方向に沿って固定される。
可動メンブラン90の弁体部94は、その外周端部における厚さPTが収納室88の軸方向に沿った幅STよりも所定寸法短くなっている。この弁体部94の厚さPTと収納室88の幅STとの差は、例えば、車両における相対的な低周波振動であるシェイク振動の振幅よりも小さく、かつ高周波振動であるアイドル振動の振幅よりも大きくなるように設定されている。これにより、弁体部94と本体ブロック46の頂板部48及び蓋金具50との間には軸方向に沿ってシェイク振動とアイドル振動との振幅差に対応する幅の隙間が形成される。
また弁体部94の外径は収納室88の内径よりも僅かに小さくなっており、弁体部94の外周端は、頂板部48の下側開口56及び蓋金具50の上側開口74の外周縁よりも内周側に位置している。
図3に示されるように、可動メンブラン90には、ボス部92の中央部に受圧液室84と副液室86とを連通する液体流路Fが形成されている。また防振装置10には、可動メンブラン90の液体流路F内における液体の流通を制御するための逆止弁96が設けられている。逆止弁96は、仕切部材44の頂板部48の一部として構成されたストッパ部58と、ボス部92の内周側に配置される弁体98とを備えており、弁体98は可動メンブラン90と一体的に形成されている。
図6に示されるように、弁体98は、液体流路Fを閉塞するように設けられた弾性隔壁100を備えている。弾性隔壁100は、その下端面が本体ブロック46のストッパ部58と僅かな間隔を空けて対向するように配置(図3参照)されている。弾性隔壁100には、径方向に沿って直線的に延在する複数本のスリット102が形成されており、スリット102は弾性隔壁100を厚さ方向に沿って貫通している。本実施形態では、弾性隔壁100には4本のスリット102が形成されており、各スリット102は、軸心Sを中心する周方向に沿って等ピッチ(45°ピッチ)で配置されている。
弾性隔壁100には、複数本のスリット102が形成されることにより、それぞれ略扇状に形成された複数枚(本実施形態では、8枚)の可撓片104が形成される。これらの可撓片104は、それぞれ軸方向に沿って撓み変形可能とされているが、図3に示されるように、収納室88内に収納された状態では、下側(副液室86側)への撓み変形がストッパ部58により実質的に阻止されることから、図6(B)に示されるように、上側(受圧液室84側)へのみ撓み変形可能になる。
弁体98は、図6(B)に示されるように、複数枚の可撓片104がそれぞれ受圧液室84へ撓み変形すると、複数本のスリット102をそれぞれ開口する開放状態となり、液体流路Fにおける液体流通を許容する。また弁体98は、図6(A)に示されるように、複数枚の可撓片104がそれぞれ撓み変形していないときには、複数本のスリット102をそれぞれ閉鎖する閉鎖状態となり、液体流路Fにおける液体流通を阻止する。
図1に示されるように、ブラケット金具12の上端部には、内周側に外筒金具14のスペーサ部28が配置される大径部106が形成されており、この大径部106内には、スペーサ部28の上側にストッパ金具40の下端部に形成されたフランジ部41が嵌挿されている。防振装置10では、大径部106の上端部が内周側へ屈曲されることにより、外筒金具14がブラケット金具12内に固定されると共に、ストッパ金具40がブラケット金具12の上側にかしめ固定される。
防振装置10では、オリフィス溝62、上側連通路64及び下側連通路66からなるオリフィス空間により受圧液室84と副液室86とを互いに連通させるシェイクオリフィス108が構成されている。ここで、シェイクオリフィス108の路長及び断面積、すなわち液体の流通抵抗は、車両における低周波域の共振振動であるシェイク振動の周波数(例えば、8Hz〜12Hz)に対応するように設定(チューニング)されている。
防振装置10では、受圧液室84、副液室86及び、これらを連通するシェイクオリフィス108内にエチレングリコール、水等の液体が充填される。ここで、受圧液室84は弾性体18の弾性変形に伴って内容積が拡縮し、また副液室86は、内部に充填された液体の液圧変化に応じてダイヤフラム82が変形することにより、その内容積が変化(拡縮)する。
防振装置10では、仕切部材44内の収納室88が下側開口56を通して副液室86と連通すると共に、上側開口74を通して受圧液室84と連通している。これにより、受圧液室84内と副液室86内に液圧差が生じると、可動メンブラン90は、弁体部94を受圧液室84内と副液室86内の液圧差を駆動力として弁体部94を撓み変形させ、弁体部94を収納室88内で軸方向に沿って往復移動(振動)させる。このとき、弁体部94の下面側が頂板部48に接した状態になると、弁体部94により下側開口56が実質的に閉塞され、また弁体部94の上面側が蓋金具50に接した状態になると、弁体部94により上側開口74が実質的に閉塞される。
防振装置10では、受圧液室84内の液圧が予め設定された下限値PL(>0Pa(絶対圧))よりも高いときには、逆止弁96がスリット102を閉じた閉鎖状態に維持され、受圧液室84内の液圧が下限値PLまで低下すると、可撓片104が受圧液室84側へ撓み変形して逆止弁96が開放状態になる。すなわち、可撓片104は、撓み方向に沿った剛性が下限値PLに対応するものになっている。
なお、可撓片104は、受圧液室84内の液圧が副液室86内の液圧よりも所定値以上高くなると、受圧液室84の液圧(正圧)を受けて副液室86側へ撓み変形しようとするが、このとき、ストッパ部58が可撓片104の撓み変形を阻止することから、可撓片104が受圧液室84から大きな液圧(正圧)を受けた場合にも、スリット102が確実に閉鎖状態に維持される。
(第1実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係る防振装置10の動作及び作用について説明する。
防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、吸振主体である弾性体18が弾性変形すると、入力振動が弾性体18により遮断及び吸収される。
また防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、弾性体18が弾性変形すると、受圧液室84の内容積が変化(拡縮)して液圧が変化する。この液圧変化に伴って、シェイクオリフィス108を通って受圧液室84と副液室86との間で液体が相互に流通すると共に、収納室88内の可動メンブラン90に入力振動に同期して周期的に変化する液圧(圧力波)が作用する。これにより、可動メンブラン90の弁体部94は、収納室88内で受圧液室84内の液圧変化に同期して軸方向に沿って撓み変形しつつ振動すると共に、仕切部材44における頂板部48及び蓋金具50に交互に当接及び離間する。
防振装置10では、受圧液室84内の液圧変化に同期して可動メンブラン90の弁体部94が振動する際に、弁体部94が頂板部48及び蓋金具50の双方から離間すると、下側開口56及び上側開口74がそれぞれ開放されると共に、可動メンブラン90の外周端と収納室88の内周面との間に隙間が形成されることから、下側開口56、収納室88及び上側開口74を通じて、受圧液室84と副液室86との間で液体が流通可能になる。
このとき、防振装置10では、入力振動の周波数がシェイク振動の周波数(例えば、8〜12Hz)以下で、その振幅が相対的に大きい場合は、受圧液室84と副液室86との間に実質的に液圧差が生じている時に、可動メンブラン90の弁体部94が頂板部48及び蓋金具50の一方に密着した状態となり、下側開口56及び上側開口74の一方を閉塞する。これにより、シェイク振動の入力時には、収納室88を通って液体が受圧液室84と副液室86との間を実質的に流通しなくなり、シェイクオリフィス108のみを通して受圧液室84と副液室86との間で液体が相互に流通する。
シェイクオリフィス108は、その路長及び断面積がシェイク振動周波数及び振幅に適合するようにチューニングされている。この結果、防振装置10では、入力振動が特にシェイク振動である場合には、シェイクオリフィス108を流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じ、この液柱共振の作用によってシェイク振動を特に効果的に吸収できる。
また防振装置10では、入力振動の周波数がシェイク振動の周波数よりも高く、その振幅が小さい場合、例えば、入力振動がアイドル振動(例えば、20〜40Hz)の場合は、シェイク振動に適合するようにチューニングされたシェイクオリフィス108が目詰まり状態となり、シェイクオリフィス108には液体が流れ難くなるが、可動メンブラン90の弁体部94が収納室88内で入力振動に同期して振動することにより、受圧液室84と副液室86との間に実質的に液圧差が生じている時に、弁体部94が頂板部48及び蓋金具50の双方から離間した状態となり、収納室88内を通って受圧液室84と副液室86との間を液体が流通可能になる。
この結果、防振装置10では、アイドル振動や、このアイドル振動よりも更に高い周波数を有するこもり音等の高周波振動の入力時には、下側開口56、収納室88及び上側開口74を通って受圧液室84内の液体が副液室86へ流出可能になる。これにより、受圧液室84内の液圧上昇に伴う装置の動ばね定数の上昇を抑えることができるので、弾性体18に弾性変形を生じさせ、弾性体18により高周波振動も効果的に吸収できる。
また防振装置10では、逆止弁96がゴム製の可動メンブラン90と一体的に設けられた弁体98を備え、受圧液室84内の液圧が所定の下限値PLまで低下すると、逆止弁96が弁体98における可撓片104を受圧液室84側へ撓み変形させてスリット102を開口することにより、外筒金具14又は取付金具16を介して過大な荷重が入力し、受圧液室84内の液圧が下限値PLまで低下すると、逆止弁96が閉鎖状態から開放状態になって、弁体98のスリット102を通して副液室86から受圧液室84内へ液体が流れ込むので、受圧液室84内の液圧が下限値PLよりも低下することが阻止される。
この結果、防振装置10によれば、大荷重が入力した場合でも、受圧液室84内の液圧を0Pa(絶対圧)よりも確実に高圧に維持でき、受圧液室84内の液体にキャビテーション(気泡)が発生することを防止できるので、気泡の消滅に伴う異音の発生及び防振性能の低下を防止できる。
また逆止弁96における弁体98が可動メンブラン90と一体的に設けられていることから、逆止弁96自体の構造及び逆止弁96が配置される仕切部材44の構造をそれぞれ簡単なものにできるので、キャビテーション発生を防止するための逆止弁96を設けることによる装置構造の複雑化を効果的に抑制できる。
[第2実施形態]
図7には、本発明の第2実施形態に係る防振装置における仕切部材が示されている。第2の実施形態に係る防振装置も、第1実施形態に係る防振装置10と同様に、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、第2実施形態に係る防振装置が第1の実施形態に係る防振装置10と異なる点は、仕切部材44内の収納室88内に可動メンブラン90が配置されておらず、可動メンブラン90の代わり固定メンブラン120が配置されている点のみである。このことから、以下の第2の実施形態についての記載では、第1実施形態に係る防振装置10と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
仕切部材44の収納室88内に配置された固定メンブラン120には、ボス部92の外周端から外周側へ延出するリング状の弾性隔膜部122が一体的に形成されている。弾性隔膜部122は厚さが任意の部位で略一定とされており、その外周端が凹部52の内周面に全周に亘って固着されている。
弾性隔膜部122は、その厚さが収納室88の軸方向に沿った幅ST(図2参照)よりも所定寸法薄くなっている。具体的には、弾性隔膜部122の厚さは、アイドル振動の入力時おける受圧液室84の内容積の変化量に応じて設定される。これにより、弾性隔膜部122は、受圧液室84内の液圧変化に応じて受圧液室84の内容積を拡縮するように弾性変形するが、その変形量が受圧液室84の内容積の変化量に対応する範囲内に制限され、それを越える過大な弾性変形が仕切部材44における頂板部48及び蓋金具50により阻止される。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る防振装置の動作及び作用について説明する。
本実施形態に係る防振装置では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、弾性体18が弾性変形すると、受圧液室84の内容積が変化(拡縮)して液圧が変化する。この液圧変化に伴って、シェイクオリフィス108を通って受圧液室84と副液室86との間で液体が相互に流通すると共に、収納室88内の固定メンブラン120には入力振動に同期して周期的に変化する液圧(圧力波)が作用する。これにより、固定メンブラン120の弾性隔膜部122は、収納室88内で受圧液室84内の液圧変化に同期して、受圧液室84の内容積を拡縮するように受圧液室84側及び副液室86側へ交互に弾性変形する。
本実施形態の防振装置では、シェイク振動の入力時には、弾性体18の弾性変形に伴って受圧液室84内に周期的な液圧変化が生じ、この液圧変化に同期しシェイクオリフィス108を通して受圧液室84と副液室86との間で液体が相互に流通することから、シェイクオリフィス108を流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じ、この液柱共振の作用によってシェイク振動を特に効果的に吸収できる。
このとき、弾性隔膜部122が受圧液室84内の液圧変化に応じて受圧液室84の内容積を拡縮するように弾性変形するが、その変形量が受圧液室84の内容積の変化量に対応する範囲内に制限され、それを越える過大な弾性変形が仕切部材44における頂板部48及び蓋金具50により阻止されることから、シェイクオリフィス108における液柱共振の駆動力となる受圧液室84内の液圧変化(液圧振幅)の損失が抑制される。
また本実施形態に係る防振装置では、入力振動の周波数がシェイク振動の周波数よりも高く、その振幅が小さい場合、例えば、入力振動がアイドル振動(例えば、20〜40Hz)の場合には、シェイク振動に適合するようにチューニングされたシェイクオリフィス108が目詰まり状態となり、シェイクオリフィス108には液体が流れ難くなるが、固定メンブラン120の弾性隔膜部122が収納室88内で受圧液室84内の液圧変化に同期して受圧液室84の内容積を拡縮する方向へ弾性変形することにより、受圧液室84内の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑制できるので、このような高周波側の振動の入力時にも、動ばね定数を低く維持し、弾性体18の弾性変形により高周波側の入力振動(アイドル振動及びこもり音)を効果的に遮断及び吸収できる。
また本実施形態に係る防振装置でも、第1実施形態に係る防振装置10と同様に、逆止弁96がゴム製の可動メンブラン90と一体的に設けられた弁体98を備えていることから、大荷重が入力した場合でも、受圧液室84内の液圧を0Pa(絶対圧)よりも確実に高圧に維持でき、受圧液室84内の液体にキャビテーション(気泡)が発生することを防止できるので、気泡の消滅に伴う異音の発生及び防振性能の低下を防止できる。
なお、本発明の実施形態に係る防振装置では、取付金具16をエンジン側に連結すると共に、外筒金具14を車体側に連結したが、これとは逆に、取付金具16を車体側に連結すると共に、外筒金具14をエンジン側に連結するようにしても良い。
本発明の第1実施形態に係る防振装置の全体構成を示す側面断面図である。 図1に示される防振装置における仕切部材の構成を示す分解斜視図である。 図1に示される防振装置における仕切部材の構成を示す側面断面図である。 図1に示される防振装置における仕切部材の構成を示す一部を破断面として斜視図である。 図1に示される防振装置における仕切部材の構成を示す斜視図である。 図1に示される防振装置における可動メンブラン及び弁体部の斜視図であり、(A)は弁体部が閉鎖状態にあり、(B)は弁体部が開放状態にあるときをそれぞれ示している。 本発明の第2実施形態に係る防振装置における仕切部材の構成を示す側面断面図である。
符号の説明
10 防振装置
14 外筒金具(第1の取付部材)
16 取付金具(第2の取付部材)
18 弾性体(ゴム状弾性体)
44 仕切部材
56 下側開口(第2の開口部)
58 ストッパ部
74 上側開口(第1の開口部)
84 受圧液室
86 副液室
88 収納室
90 可動メンブラン(メンブラン部材)
96 逆止弁
98 弁体(弁体部)
100 弾性隔壁
102 スリット
104 可撓片
108 シェイクオリフィス(オリフィス通路)
120 固定メンブラン(メンブラン部材)
F 液体流路

Claims (6)

  1. 筒状に形成され、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    前記第1の取付部材の内周側に配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置されたゴム状弾性体と、
    液体が封入され、前記ゴム状弾性体を隔壁の一部とし、該ゴム状弾性体の変形に伴って内容積が変化する受圧液室と、
    液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、
    前記第1の取付部材の内周側に配置され、前記受圧液室と前記副液室との間を区画した仕切部材と、
    前記受圧液室と前記副液室とを互いに連通するオリフィス通路と、
    前記仕切部材の内部に設けられ、該仕切部材に形成された第1の開口部及び第2の開口部を通して前記受圧液室及び前記副液室にそれぞれ連通した収納室と、
    前記収納室の内部に配置され、入力振動に同期して振動して前記第1の開口部及び第2の開口部を通じた前記受圧液室と前記副液室との間の液体流通を制御するメンブラン部材と、
    前記メンブラン部材と一体的に設けられた弁体部を備え、前記受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、前記弁体部を開放状態として前記副液室から前記受圧液室へのみ液体を流通させ、前記受圧液室内の液圧が前記下限値よりも高いときには、前記弁体部を閉鎖状態に維持する逆止弁と、
    を有することを特徴とする防振装置。
  2. 筒状に形成され、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    前記第1の取付部材の内周側に配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置されたゴム状弾性体と、
    液体が封入され、前記ゴム状弾性体を隔壁の一部とし、該ゴム状弾性体の変形に伴って内容積が変化する受圧液室と、
    液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、
    前記第1の取付部材の内周側に配置され、前記受圧液室と前記副液室との間を区画した仕切部材と、
    前記受圧液室と前記副液室とを互いに連通するオリフィス通路と、
    前記仕切部材に、前記受圧液室と前記副液室との間を貫通するように形成された連通開口と、
    前記仕切部材に前記連通開口を閉塞するように配置され、前記受圧液室内の液圧変化に応じて該受圧液室の内容積を拡縮するように弾性変形するメンブラン部材と、
    前記メンブラン部材と一体的に設けられた弁体部を備え、前記受圧液室内の液圧が所定の下限値まで低下すると、前記弁体部を開放状態として前記副液室から前記受圧液室へのみ液体を流通させ、前記受圧液室内の液圧が前記下限値よりも高いときには前記弁体部を閉鎖状態に維持する逆止弁と、
    を有することを特徴とする防振装置。
  3. 前記メンブラン部材及び前記弁体部を、ゴム状弾性体により一体的に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 前記弁体部は、前記受圧液室と前記副液室との間を仕切るように設けられた弾性隔壁と、前記弾性隔壁を厚さ方向に沿って貫通するように形成されたスリットと、前記弾性隔壁の一部により形成され、前記スリットを開閉する方向へ撓み変形可能とされた可撓片と、を有することを特徴とする請求項3記載の防振装置。
  5. 前記逆止弁は、前記受圧液室内の液圧が前記下限値よりも高いときには、前記スリットを閉じた状態に維持し、前記受圧液室内の液圧が前記下限値まで低下すると、前記可撓片を前記受圧液室側へ撓み変形させて前記スリットを開口させること特徴とする請求項4記載の防振装置。
  6. 前記逆止弁は、前記受圧液室内の液圧が前記副液室内の液圧よりも高くなったときときに、前記可撓片が前記副液室側へ撓み変形することを制限して、前記スリットを閉じた状態に維持するストッパ部を有することを特徴とする請求項5記載の防振装置。
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