JP4103008B2 - 流体封入式防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に封入された非圧縮性流体の流動作用等に基づいて発揮される防振特性を利用して防振効果を得るようにした流体封入式防振装置に係り、例えば、自動車用エンジンマウントやボデーマウント、デフマウント等に適用される流体封入式防振装置に関するものである。
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装される防振支持体や防振連結体等の防振装置の一種として、流体封入式の防振装置が知られている。かかる防振装置は、例えば、特許文献1(特開2002−206587号公報)にも示されているように、第一の取付部材と該第一の取付部材と離隔配置した筒状の第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結する一方、第二の取付部材によって支持された仕切部材を挟んだ両側に、それぞれ非圧縮性流体が封入される、壁部の一部が本体ゴム弾性体で構成された受圧室と壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成された平衡室を形成して、それら両室をオリフィス通路で互いに連通させた構造とされている。当該防振装置では、オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用等の流動作用に基づいて、ゴム弾性体による振動減衰作用乃至は振動絶縁作用では得られ難い防振効果が容易に得られることから、例えば自動車用エンジンマウントやボデーマウント等への適用が検討されている。
ところで、自動車用エンジンマウント等に適用される流体封入式防振装置においては、車両の走行状況等に応じて防振すべき振動の周波数帯が異なるために、複数の乃至は広い周波数域の振動に対して優れた防振効果が要求される。例えば自動車用エンジンマウントでは、一般に、10Hz前後のエンジンシェイク等の低周波振動や15〜30Hz程度のアイドリング振動等の中周波振動に加えて、80〜120Hz程度の走行こもり音等の高周波振動に対しても、防振効果が要求されることがある。
そこで、このような要求に対応するために提案された流体封入式防振装置が、例えば、特許文献2(特開平2−26336号公報)にも示されている。かかる防振装置は、シェイク等の低周波数域にチューニングされた低周波用オリフィス通路と、アイドリング振動等の中周波数域にチューニングされた中周波用オリフィス通路と、走行こもり音等の高周波数域にチューニングされた高周波用オリフィス通路とを、仕切部材に設けると共に、中周波用オリフィス通路や高周波用オリフィス通路の流体流路上に、それぞれ、各オリフィス通路の振動周波数域にチューニングされた可動板を配設した構造とされている。
このような防振装置においては、低周波数域の振動が入力された際に、中周波用オリフィス通路や高周波用のオリフィス通路を通じての流体流動量が各可動板で制限されること等に基づき、低周波用オリフィス通路を通じての流体流動量が確保されて、該通路を通じての流体の流動作用に基づく防振効果が発揮される。また、中周波数域の振動が入力された際には、低周波用オリフィス通路が実質的に目詰まり状態となるが、中周波用オリフィス通路を通じての流体の流動作用乃至は該通路に配設された可動板の変位乃至は変形による液圧吸収作用等に基づいて高動ばね化が抑えられ、防振効果が発揮される。また、高周波数域の振動が入力された際には、高周波用オリフィス通路を通じての流体の流動作用乃至は該通路に配設された可動板の液圧吸収作用等に基づいて高動ばね化が抑えられ、防振効果が発揮されることとなる。
ところが、特許文献2に示される流体封入式防振装置においては、互いにチューニングの異なる複数枚の可動板を準備して、それらを中周波用オリフィス通路や高周波用オリフィス通路の流体流路上に各別に配設した構造とされている。そのため、部品点数が多くなって、部品の製造や組み付けの作業に手間がかかると共に、構造が複雑になって、製造効率が悪く製造コストも高くなるという問題があった。
また、何れも略円板形状とされた可動板の複数枚を、仕切部材の同一面上に並べて組み付けるようになっていることから、仕切部材において可動板のトータルでの有効面積を確保し難い。そのために、可動板において十分な有効面積を確保しようとすると、仕切部材ひいては防振装置の大型化が避けられないという問題もあったのである。
さらに、複数枚の可動板を仕切部材に組み付けるに際して、各可動板は一見して種類の判断がつき難い外観を有していることが多いため、各可動板が組み付けられるべきオリフィス通路と異なるオリフィス通路に組み付けられる、誤組み付けが生じるおそれもあった。
特開2002−206587号公報 特開平2−26336号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、複数の乃至は広い周波数域の振動に対して有利に機能し得る防振装置の構造が比較的に簡単とされて、製造作業やコストの負担が有利に抑えられる新規な構造の流体封入式防振装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
(流体封入式防振装置に関する本発明の態様1)
流体封入式防振装置に関する本発明の態様1の特徴とするところは、防振連結される一方の部材に取り付けられる第一の取付部材を、防振連結される他方の部材に取り付けられる第二の取付部材に設けられた筒状部の一方の開口部側に離隔配置すると共に、それら第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結せしめて、該本体ゴム弾性体で該第二の取付部材の筒状部の一方の開口部を流体密に閉塞する一方、該筒状部の他方の開口部を可撓性膜で流体密に閉塞すると共に、該筒状部に仕切部材を収容配置して固定的に支持せしめることにより、該仕切部材を挟んだ両側に、壁部の一部が該本体ゴム弾性体で構成された受圧室と、壁部の一部が該可撓性膜で構成された平衡室を形成し、該受圧室と該平衡室を相互に連通せしめる、低周波用オリフィス通路と該低周波用オリフィス通路よりも高周波数域にチューニングされた中周波用オリフィス通路と該中周波用オリフィス通路よりも高周波数域にチューニングされた高周波用オリフィス通路とを、それぞれ形成すると共に、該中周波用オリフィス通路による流体流路上に第一の流量制限手段を設け、該高周波用オリフィス通路による流体流路上に第二の流量制限手段を設けた流体封入式防振装置において、前記本体ゴム弾性体と前記可撓性膜の対向面間に配設されて外周縁部を前記第二の取付部材の前記筒状部で固定的に支持されることによって組み付けられた第一のオリフィス部材を設けて、該第一のオリフィス部材において前記受圧室に向かって開口する中央凹所を形成し、該中央凹所に対して第二のオリフィス部材を嵌め込んで固定することによって、前記仕切部材を構成すると共に、該第一のオリフィス部材における外周部分を周方向に延びるようにして前記低周波用オリフィス通路を形成し、該低周波用オリフィス通路の両端を該第一のオリフィス部材の軸方向両端部において受圧室と前記平衡室に対して直接に開口せしめる一方、該第一のオリフィス部材の該中央凹所の底面とそこに重ね合わされる該第二のオリフィス部材の底側端面との間に一枚の仕切ゴム板を配設して、該仕切ゴム板の外周縁部と一本の中央経線部とを、該第一のオリフィス部材の底面と該第二のオリフィス部材の底側端面との間で流体密に挟圧するシール機構を設け、該仕切ゴム板において、該シール機構による挟圧部分で囲まれた一対の略半円形状の分割領域によって、それぞれ板厚方向での所定量の弾性変形が許容される第一の可動膜部と第二の可動膜部を形成して、該第一の可動膜部で前記第一の流量制限手段を、該第二の可動膜部で前記第二の流量制限手段を構成すると共に、該第一のオリフィス部材には、該第一の可動膜部を平衡室に連通せしめる第一の連通孔と、該第二の可動膜部を該平衡室に連通せしめる第二の連通孔を形成し、該第二のオリフィス部材には、該第一の可動膜部を受圧室に連通せしめる第一の連通路と、該第二の可動膜部を受圧室に連通せしめる第二の連通路を形成して、該第一の連通路で前記中周波用オリフィス通路を構成すると共に、該第二の連通路で前記高周波用オリフィス通路を構成し、更に、前記仕切ゴム板を一定厚さの円板形状とすると共に、該仕切ゴム板が配設される前記第一のオリフィス部材の前記中央凹所の底面と前記第二のオリフィス部材の底側端面とを何れも円形とし、それら第一のオリフィス部材の中央凹所の底面と第二のオリフィス部材の底側端面とにそれぞれ突出形成した突条部により該仕切ゴム板を前記中央経線部で挟圧せしめて前記シール機構を構成すると共に、該第一のオリフィス部材と該第二のオリフィス部材における中心軸回りでの相対的な回動を阻止して該第一のオリフィス部材と該第二のオリフィス部材を周方向で相対的に位置決めする位置合わせ機構を設け、それら第一のオリフィス部材と第二のオリフィス部材とにそれぞれ突出形成した該突条部を相互に位置合わせする一方、該第二のオリフィス部材には、前記第一の可動膜部上において該受圧室に向かって開口する開口凹所を形成して該開口凹所の底壁部を貫通するように前記第二の連通路を形成すると共に、前記第二の可動膜部上において前記受圧室に向かって突出する筒状の延長突部を一体形成して該延長突部を軸方向に貫通するように前記第一の連通路を形成する一方、該第一の可動膜部上から該第二の可動膜部の上にまで広がり該延長突部の回りにまで延び出して該第二の可動膜部の半分を超える領域に亘る大きさで該開口凹所を形成することにより、該開口凹所によって該受圧室の一部を実質的に構成した流体封入式防振装置にある。
このような本態様に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、単一の仕切ゴム板で構成された第一及び第二の可動膜部で中周波用オリフィス通路と高周波用オリフィス通路を通じての流体流動量が制限されることにより、低周波振動と中周波振動および高周波振動に対して、それぞれ、低周波用オリフィス通路と中周波用オリフィス通路および高周波用オリフィス通路を通じての流体流動作用に基づく防振効果が有効に発揮されることとなる。
そこにおいて、本態様では、中周波用オリフィス通路の流体流路上に配設される第一の可動膜部と高周波用オリフィス通路の流体流路上に配設される第二の可動膜部が、第一のオリフィス部材と第二のオリフィス部材の間に配設された一枚の仕切ゴム板で構成されていると共に、低周波用オリフィス通路が、第一のオリフィス部材の外周部分に形成されている。換言すると、低周波用、中周波用及び高周波用の3つのオリフィス通路が、一枚の仕切ゴム板により構成されている。これにより、部品点数の増加が抑えられて、構造が簡易となり、製造作業やコストの負担が抑えられる。また、第一の可動膜部と第二の可動膜部が一体形成されていることにより、組み付け作業が容易になると共に、第一の可動膜部と第二の可動膜部が互いに異なるオリフィス通路に組み付けられるといった誤組み付けが確実に防止される。更に、第一の可動膜部と第二の可動膜部が仕切ゴム板の略半円形状の分割領域に、それぞれ形成されていることによって、装置全体の大型化を回避しつつ、それら第一及び第二の可動膜部の有効面積が効率的に確保されるという利点も生じる。
また、第一の可動膜部や第二の可動膜部が、第一のオリフィス部材と第二のオリフィス部材の嵌合固定構造と仕切ゴム板の弾性を利用して、中周波用オリフィス通路や高周波用オリフィス通路の各流体流路上で流体密(液密を含む)に挟圧保持されている。これにより、高度の流体密性を備えた第一の流量制限手段と第二の流量制限手段が、容易に実現される。加えて、低周波用オリフィス通路が第一のオリフィス部材の外周部分に形成されて受圧室と平衡室を直接に連通せしめていることによって、部材同士の接合部の隙間等から圧力漏れが生じることが回避される。それ故、受圧室と平衡室の間での相対的な圧力変動が有効に惹起せしめられ、各オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用等の流動作用に基づく防振効果(オリフィス効果)が有利に発揮される。
従って、本態様に係る流体封入式防振装置においては、3つのオリフィス通路の防振効果が互いに異なるチューニング周波数で何れも有効に発揮されることにより、複数の乃至は広い周波数帯に亘って所期の防振効果が安定して得られる。しかも、当該効果を奏する防振装置が、少ない部品点数と簡単な構造で実現されることによって、誤組付けが防止されて、製造も容易となり、低コスト化も図られる。
また、本態様においては、開口凹所によって受圧室の容積を大きく確保することが可能となる。また、第二のオリフィス部材の厚さ寸法の設定許容量を大きくして中周波数用オリフィス通路のチューニング自由度を十分に大きく設定すると同時に、開口凹所の深さを調節することで高周波用オリフィス通路のチューニング自由度も大きく確保することが出来る。
さらに、本態様においては、仕切部材の全体厚さや第二の取付部材の厚さ寸法を大きくすることなく、中周波用オリフィス通路の有効長さを大きくとることが出来る。それによって、全体構造をコンパクトにしつつ、防振性能のチューニング自由度を一層大きくすることが出来る。
そして、本態様においては、組み付けに際して、第一のオリフィス部材と第二のオリフィス部材の相対的な位置決めを容易に行うことが可能となり、それら両部材で協働して実現されるシール機構が安定して構成されて、第一及び第二の可動膜部も安定して形成されることとなる。
また、本態様においては、可動ゴム板に対して突条部を押し付けることで中周波用オリフィス通路と高周波用オリフィス通路の間での短絡を有効に抑えることが出来る。しかも、可動ゴム板には特別な方向に延びる凸状等のシール部を形成することも必要がなくなることから、可動ゴム板の形状を周方向で方向性のないものとして形成することにより、第一及び第二のオリフィス部材に対する可動ゴム板の組み付けに際して周方向で特定の方向性を考慮する必要もなくして、製造を一層容易とすることが可能となる。
(流体封入式防振装置に関する本発明の態様
流体封入式防振装置に関する本発明の態様の特徴とするところは、本発明の前記態様1に係る流体封入式防振装置にあって、前記仕切ゴム板の外周縁部において、板厚方向の両側に向かって突出して周方向の全周に亘って連続して延びる環状シール部を一体形成し、この環状シール部を前記第一のオリフィス部材の底面と前記第二のオリフィス部材の底側端面によって板厚方向に挟圧する挟圧機構を含んで前記シール機構を構成すると共に、該環状シール部の内周面を係止して該環状シール部の内周側への変位を阻止する段差状の係止面を、それら第一のオリフィス部材の底面と前記第二のオリフィス部材の底側端面に形成したことにある。
このような本態様においては、特に大きなシール性能が要求される仕切ゴム板の外周縁部において、挟圧方向の有効寸法を大きく確保して安定したシール性能を長期間に亘って得ることが可能となる。しかも、環状シール部の係止面に対する係止作用により、仕切ゴムの組付位置が高精度に位置決めされると共に、その後のずれ変位も防止されて、仕切ゴムで構成された第一及び第二の可動膜部の作動が安定して発現され得る。
(流体封入式防振装置に関する本発明の態様
流体封入式防振装置に関する本発明の態様の特徴とするところは、本発明の前記態様1又は2に係る流体封入式防振装置において、前記第二のオリフィス部材に硬度調節手段を設けると共に、該硬度調節手段によって前記第二の可動膜部の硬度が前記第一の可動膜部の硬度よりも大きくされていることにある。
このような本態様においては、第一の可動膜部および第二の可動膜部の固有振動数を容易に設定変更することが出来、防振特性のチューニング自由度の更なる拡張が図られ得る。なお、硬度調節手段としては、例えば、第一の可動膜部と第二の可動膜部の大きさや厚さ寸法,材料等を相互に異ならせることによって構成される。その他、別材料からなる補強部材を第一の可動膜部や第二の可動膜部に固着しても良い。或いは、第一の可動膜部や第二の可動膜部の一部において、その弾性変形量を制限する、後述する態様に記載の補強桟等の制限部材によっても、硬度調節手段が有利に構成され得る。
(流体封入式防振装置に関する本発明の態様
流体封入式防振装置に関する本発明の態様の特徴とするところは、本発明の前記態様に係る流体封入式防振装置にあって、前記第二の連通孔の周方向中間部分において、該第二の連通孔を径方向に横断するように延びる補強桟を設けて、該補強桟に対する当接によって前記第二の可動膜部の弾性変形を制限することにより前記硬度調節手段を構成したことにある。
このような本態様においては、第二の可動膜部の中間部分における弾性変形量が補強桟への当接で部分的に制限されることにより、第二の可動膜部の弾性変形に際しての有効自由長が小さくされて、そのばね硬度が、第一の可動膜部よりも大きくされる。それ故、例えば、第一の可動膜部と第二の可動膜部を、互いに同じ形状や厚さ,材料で形成しても、各固有の弾性変形周波数を異ならせることも可能となる。
(流体封入式防振装置に関する本発明の態様
流体封入式防振装置に関する本発明の態様の特徴とするところは、本発明の前記態様1乃至の何れかに係る流体封入式防振装置において、前記第二のオリフィス部材に対して軸直角方向に拡がるフランジ状部を設けて、該第二のオリフィス部材を前記第一のオリフィス部材の前記中央凹所に嵌め込む際に、該フランジ状部が該中央凹所の開口端部に係止されることによって、該第二のオリフィス部材の該第一のオリフィス部材に対する軸方向の嵌め込み端が規定されていることにある。
このような本態様においては、第一及び第二のオリフィス部材による仕切ゴム板の厚さ方向の挟圧力を安定して確保することが出来、第一の可動膜部や第二の可動膜部における変形特性や流体密性等がより安定して発揮される。
(流体封入式防振装置に関する本発明の態様
流体封入式防振装置に関する本発明の態様の特徴とするところは、本発明の前記態様1乃至の何れかに係る流体封入式防振装置において、前記第一の可動膜部の固有振動数を、前記低周波用オリフィス通路を流動せしめられる流体の共振周波数よりも高周波数域において防振すべき振動の周波数域にチューニングすると共に、前記第二の可動膜部の固有振動数を、前記中周波用オリフィス通路を流動せしめられる流体の共振周波数よりも高周波数域において防振すべき振動の周波数域にチューニングしたことにある。
このような本態様においては、防振すべき中周波振動や高周波振動等が入力された際に、各可動膜部が共振作用に基づいてより効率的に変位乃至は変形することとなり、その結果、受圧室の高動ばね化が一層有利に抑えられると共に、オリフィス効果に基づく防振性能が更に向上される。
(自動車用エンジンマウントに関する本発明)
自動車用エンジンマウントに関する本発明の特徴とするところは、本発明の前記態様1乃至の何れかに係る流体封入式防振装置を用いて、前記第一の取付部材と前記第二の取付部材の一方を自動車のパワーユニットに取り付けると共に、他方を自動車のボデーに取り付けることにより、該パワーユニットを該ボデーに対して防振支持せしめるようにする一方、前記低周波用オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数をシェイク等の低周波振動数域にチューニングすると共に、前記中周波用オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数をアイドリング振動等の中周波振動数域にチューニングし、更に前記高周波用オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数を走行こもり音等の高周波振動数域にチューニングした自動車用エンジンマウントにある。
このような本態様に従う構造とされた自動車用エンジンマウントにおいては、シェイク等の低周波振動やアイドリング振動等の中周波振動、走行こもり音等の高周波振動の何れに対しても、防振効果が有効に発揮されることによって、実用に適したマウントが得られる。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、それぞれ抑えるべき振動の周波数域に対応した低周波用オリフィス通路と中周波用オリフィス通路と高周波用オリフィス通路が、第一のオリフィス部材と第二のオリフィス部材の間に一枚の仕切ゴム板を配設して形成されていることによって、高性能の防振装置が製造作業やコストの負担を抑えつつ有利に実現される。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について説明する。先ず、図1には、本発明の一実施形態としての自動車用エンジンマウント10が示されている。このエンジンマウント10は、第一の取付部材としての第一の取付金具12と第二の取付部材としての第二の取付金具14が本体ゴム弾性体16で弾性的に連結された構造とされており、防振連結される一方の部材としての自動車のパワーユニットに第一の取付金具12が取り付けられる一方、防振連結される他方の部材としての自動車のボデーに第二の取付金具14が取り付けられることにより、パワーユニットをボデーに対して防振支持せしめるようになっている。そのような装着状態下では、パワーユニット重量が及ぼされることにより、本体ゴム弾性体16が弾性変形して、第一の取付金具12と第二の取付金具14が相互に接近する方向に変位している。また、かかる装着状態下、防振すべき主たる振動が、略マウント軸方向となる第一の取付金具12と第二の取付金具14の接近/離隔方向(図1中、上下)に入力されることとなる。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、上下方向は、略マウント軸方向となる図1中の上下方向をいう。
より詳細には、第一の取付金具12は、略逆円錐台形状を有している。第一の取付金具12の大径側端部には、上方に向かって開口する螺子穴を備えた取付部18が一体形成されている。そして、図示しないパワーユニットにおけるブラケット等の取付部材が、固定ボルトを用いて取付部18に螺着されることによって、第一の取付金具12がパワーユニットに固定されるようになっている。
一方、第二の取付金具14は、全体が大径の略円筒形状を有する筒状部として構成されており、軸方向中間部分に形成された段差部20を挟んで軸方向一方(図1中、上)が大径部22とされていると共に、軸方向他方(図1中、下)が小径部24とされている。また、小径部24の開口端部には、径方向内方に向かって屈曲して延びる嵌着突部26が、周方向に連続した円環形状で一体形成されている。なお、このような第二の取付金具14は、例えばブランクを所定の軸方向長さを有する有底円筒形状に絞り加工を施した後に、底部中央部分を打ち抜く、プレス加工等によって好適に実現される。
そして、第二の取付金具14は、その大径部22等が図示しない筒状のブラケット金具に圧入されて、該ブラケット金具がボデー側に取り付けられること等によって、ボデーに固定されるようになっている。また、第二の取付金具14の略中心軸上で大径部22の上方に離隔して、第一の取付金具12が位置せしめられていると共に、第一の取付金具12と第二の取付金具14の間には、本体ゴム弾性体16が配されている。
本体ゴム弾性体16は、略円錐台形状を有しており、その大径側端面には、中央部分に開口する大径の凹所28が設けられている。また、本体ゴム弾性体16の小径側端部に対して、第一の取付金具12が軸方向に埋め込まれた状態で加硫接着されていると共に、本体ゴム弾性体16の大径側端部の外周面に対して、第二の取付金具14の大径部22の内周面が加硫接着されている。それによって、本体ゴム弾性体16が、第一の取付金具12と第二の取付金具14を備えた一体加硫成形品として形成されていると共に、第二の取付金具14における一方の開口部としての大径部22側の開口部分が、本体ゴム弾性体16で流体密に閉塞されている。また、第二の取付金具14における段差部20や小径部24等の内周面には、本体ゴム弾性体16と一体形成された薄肉のシールゴム層30が、略全体に亘って被着形成されている。
また、第二の取付金具14における他方の開口部としての小径部24側の開口部分には、仕切部材32が配設されている。仕切部材32は、略円形ブロック状を有していると共に、例えば、金属材や合成樹脂材等の硬質材(本実施形態ではポリフェニレンスルフィド(PPS) 等の強化繊維樹脂)を用いて形成されている。また、仕切部材32の軸方向中間部分には、径方向外方に突出して全周に亘って連続して延びる支持突部34が一体形成されていると共に、この支持突部34を挟んだ軸方向両側に一対の嵌着溝36, 36が形成されている。嵌着溝36は、仕切部材32の外周面に開口して略一定の幅寸法で全周に亘って連続して延びている。なお、支持突部34には、必要に応じて外周面に開口する肉抜穴38が一又は二以上設けられている。
また、仕切部材32の下方には、可撓性膜としてのダイヤフラム40が配設されている。ダイヤフラム40は、薄肉のゴム膜からなり、全体として弛みをもった略円板形状を有している。また、ダイヤフラム40の外周縁部には、大径の略円筒形状を有する固定金具42が加硫接着されていることによって、ダイヤフラム40が固定金具42を備えた一体加硫成形品として形成されている。また、固定金具42の上端部には、径方向内方に向かって屈曲して延びる嵌着突部44が、周方向に連続した円環形状をもって一体形成されている。また、嵌着突部44を含む固定金具42の内周面には、ダイヤフラム40と一体形成された薄肉のシールゴム層46が、略全体に亘って被着形成されている。
また、第二の取付金具14の小径部24が仕切部材32の上方から仕切部材32に外挿されて、小径部24の嵌着突部26が、支持突部34の軸方向一方(図1中、上)の端面に当接されていると共に、第二の取付金具14に八方絞り等の縮径加工が施されていることにより支持突部34を挟んだ軸方向一方の嵌着溝36に嵌着固定されている。更に、第二の取付金具14の内周面に被着されたシールゴム層30が、第二の取付金具14と仕切部材32の間で挟圧保持されている。これにより、第二の取付金具14における小径部24側の開口部分が、流体密に閉塞されている。
また、固定金具42が仕切部材32の下方から仕切部材32に外挿されて、固定金具42の嵌着突部44が、支持突部34の軸方向他方(図1中、下)の端面に当接されていると共に、固定金具42に八方絞り等の縮径加工が施されていることにより支持突部34を挟んだ軸方向他方の嵌着溝36に嵌着固定されている。更に、固定金具42の内周面に被着されたシールゴム層46が、固定金具42と仕切部材32の間で挟圧保持されている。これにより、固定金具42の上方の開口部が、流体密に閉塞されている。即ち、第二の取付金具14の小径部24側の開口部分が、仕切部材32を介してダイヤフラム40により流体密に閉塞されている。なお、第二の取付金具14の縮径加工と固定金具42の縮径加工が別個に行われるか同時に行われるかは、製造条件等に応じて適宜に判断される。
その結果、仕切部材32の上方には、壁部の一部が本体ゴム弾性体16の凹所28を含んで構成されて、本体ゴム弾性体16の弾性変形に基づいて振動が入力される受圧室48が形成されていると共に、仕切部材32の下方には、壁部の一部がダイヤフラム40を含んで構成されて、ダイヤフラム40の弾性変形に基づいて容積変化が容易に許容される平衡室50が形成されている。これら受圧室48や平衡室50には、非圧縮性流体が封入されている。かかる封入流体としては、例えば水やアルキレングリコール, ポリアルキレングリコール, シリコーン油等が採用されるが、特に流体の共振作用等の流動作用に基づく防振効果を有効に得るためには、0.1Pa・s以下の低粘性流体を採用することが望ましい。また、非圧縮性流体の封入は、例えば第一及び第二の取付金具12,14を備えた本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品に対する仕切部材32や固定金具42を備えたダイヤフラム40の一体加硫成形品の組み付けを非圧縮性流体中で行うことによって実現される。
そこにおいて、本実施形態の仕切部材32は、第一のオリフィス部材としての外周オリフィス部材52と第二のオリフィス部材としての内周オリフィス部材54を含んで構成されている。
外周オリフィス部材52は、図2〜3にも示されているように、大径の略円形ブロック状を呈している。外周オリフィス部材52の中央には、大径の略平面視円形状を有する中央凹所56が、上方に向かって開口, 形成されている。また、外周オリフィス部材52の中央には、中央凹所56と反対側の下方に向かって開口する下側凹所58が、該中央凹所56よりも小さな深さ寸法をもって凹設されている。それによって、中央凹所56の底壁部60が、薄肉の略円板形状とされている。
また、中央凹所56の底壁部60の中央には、略長手板状の中央経線部62が一つの径方向に沿って延びるように形成されている。また、中央経線部62には、突条部64が上方に突出するようにして一体形成されている。突条部6は、中央経線部62の長手方向に沿って略長手板状に延びていると共に、中央経線部62の幅寸法よりも小さな幅寸法とされている。その結果、中央凹所56の底壁部60の中央部分が、略一定の凸状断面で一径方向に連続して延びた形態とされている。
また、底壁部60における中央経線部62を挟んだ幅方向(図1中、左右)両側に位置する一対の略半円形状の領域には、第一の連通孔66と第二の連通孔68が、それぞれ、貫設されている。これら第一の連通孔66と第二の連通孔68は、該領域よりも一回り小さな略半円形状を呈しており、中央経線部62を挟んで幅方向で離隔位置せしめられている。
また、中央凹所56の底壁部60の幅方向一方(図1中、右)に設けられた第一の連通孔66には、第一の補強桟70が一体形成されている。第一の補強桟70は、長手状の略矩形平板形状とされており、第一の連通孔66の略中央において径方向に横断して延びている。特に本実施形態では、第一の補強桟70が、第一の連通孔66の軸方向中間部分から下方の領域に形成されていると共に、第一の補強桟70の下端面が、底壁部60の下端面と略面一とされている。
さらに、中央凹所56の底壁部60の幅方向他方(図1中、左)に設けられた第二の連通孔68には、補強桟としての第二の補強桟72が一体形成されている。第二の補強桟72は、第一の補強桟70と略同様な長手状の略矩形平板形状とされており、第二の連通孔68の略中央において径方向に横断して延びている。即ち、第一の補強桟70と第二の補強桟72が、底壁部60の一径方向(図1中、左右)線上に沿って延びるように設けられている。特に本実施形態では、第二の補強桟72が、第二の連通孔68の軸方向中間部分から上方の領域に形成されていると共に、第二の補強桟72の上端面が、底壁部60の上端面と略面一とされている。
また、中央凹所56の底壁部60の外周縁部には、嵌着溝部74が形成されている。嵌着溝部74は、上方に開口する略一定の凹状断面で周方向に連続して延びている。本実施形態では、嵌着溝部74が、第一の連通孔66や第二の連通孔68を全体に亘って囲むようにして、第一及び第二の連通孔66,68の外周側に所定距離を隔てて位置せしめられていることにより、第一及び第二の連通孔66,68の外周縁部と嵌着溝部74の間が、周方向の全周に亘って段差状の係止面75を構成している。
また、中央凹所56の周壁部の一箇所には、軸方向(図1中、上下)に略矩形状に延びる係止溝76が、所定の深さ寸法で形成されている。
さらに、中央凹所56の開口周縁部には、環状の段差部77が周方向の全周に亘って連続して延びるように形成されている。
また、外周オリフィス部材52の外周部分の軸方向下端部には、周溝78が形成されている。周溝78は、径方向外方に開口する略凹状断面をもって周方向に所定の長さ(例えば、略半周の長さ)で延びている。また、周溝78の一方の端部が、外周オリフィス部材52における中央凹所56の径方向外方に位置する外周部分を軸方向に延びて、軸方向一方(図1中、上)の端面に開口している。更に、周溝78の他方の端部が、外周オリフィス部材52の軸方向他方(図1中、下)の端部における下側凹所58の周壁面または軸方向の下端面に開口している。
一方、内周オリフィス部材54は、図4〜5にも示されているように、略円形ブロック状とされている。また、内周オリフィス部材54の中央部分には、略平面視円形状を有する開口凹所80が、上方に向かって凹設されている。
また、開口凹所80の底壁部82における幅方向一方(図1中、右)の略半円形状の領域には、段差状部84が一体形成されており、それによって、底壁部82の高さ寸法に関して、段差状部84を備えた底壁部82の幅方向一方の半円形状の領域が、幅方向他方(図1中、左)の半円形状の領域よりも大きくされている。
また、開口凹所80の段差状部84の略中央には、延長突部86が一体形成されている。延長突部86は、略円柱形状を有しており、その周壁部の一部が開口凹所80の周壁部の一部と接するように一体形成されていると共に、段差状部84の上端部分から鉛直方向上方に向かって延びるように一体形成されている。更に、延長突部86の上部(面)が、開口凹所80の開口端部(面)と略面一とされていると共に、該上部の先端部分が、小径の略半球形状とされて、開口凹所80の開口端部から更に上方に突出している。
さらに、開口凹所80の底壁部82における段差状部84を備えた半円形状の領域と段差状部84を備えていない半円形状の領域の間には、略長手板状の中央経線部88が両領域の境界線に沿って延びるように形成されている。また、中央経線部88には、突条部90が底壁部82(中央経線部88)の下端面から下方に突出するようにして一体形成されている。特に本実施形態では、これら中央経線部88や突条部90が、内周オリフィス部材54に形成された中央経線部62や突条部64と略同じ形状や大きさ、構造等とされている。
また、開口凹所80の底壁部82における段差状部84を備えた半円形状の領域には、第一の連通路92が貫設されている。この第一の連通路92は、軸方向に二分割されており、その軸方向下部が、段差状部84よりも下方の開口凹所80の底壁部82において該段差状部84よりも一回り小さな略半円形状をもって下方に開口せしめられている。一方、第一の連通路92の軸方向上部が、段差状部84から上方にある延長突部86の中央を軸方向に貫通するようにして略一定の円形状断面で延びて、延長突部86の先端部分から上方に開口せしめられている。即ち、第一の連通路92は、その軸方向下部において底壁部82の略半円形状に亘る広い領域に下方に向かって開口せしめられていると共に、その軸方向上部において開口面積が狭い小径の円形状をもって上方に開口せしめられているのである。
また、開口凹所80の底壁部82における段差状部84を備えていない半円形状の領域には、第二の連通路94が貫設されている。第二の連通路94は、該半円形状の領域よりも一回り小さな略半円形状を呈していると共に、第一の連通路92と中央経線部62を挟んで幅方向で離隔位置せしめられている。これによって、第二の連通路94は、底壁部82の略半円形状に亘る広い領域で下方に開口せしめられていると共に、開口凹所80を通じて上方に開口せしめられている。
また、開口凹所80の底壁部82の外周縁部には、下方に開口する嵌着溝部96が周方向に連続して延びるように形成されている。本実施形態では、嵌着溝部96が、第一の連通路92や第二の連通路94を全体に亘って囲むようにして、第一及び第二の連通路92,94の外周側に所定距離を隔てて位置せしめられていることにより、第一及び第二の連通路92,94の外周縁部と嵌着溝部96の間が、周方向の全周に亘って段差状の係止面97を構成している。
また、内周オリフィス部材54の周壁部における周上の一箇所には、径方向外方に向かって係止突部98が一体的に突設されている。係止突部98は、内周オリフィス部材54の上端部と下端部の間を軸方向に延びる略矩形ブロック状とされている。
さらに、内周オリフィス部材54の上端部には、径方向外方に略円環形状に広がるフランジ状部100が一体形成されている。
而して、内周オリフィス部材54が外周オリフィス部材52の中央凹所56に圧入等で嵌め込まれて固定されている。そこにおいて、内周オリフィス部材54のフランジ状部100が中央凹所56の段差部77に係止されていることによって、内周オリフィス部材54の外周オリフィス部材52に対する軸方向の嵌め込み端が規定されている。これにより、内周オリフィス部材54の底壁部82の底側端面と外周オリフィス部材52の底壁部60、ひいては外周及び内周オリフィス部材52,54における各突条部64,90や各嵌着溝部74,96、第一の連通孔66と第一の連通路92、第二の連通孔68と第二の連通路94が軸方向に所定距離を隔てて対向位置せしめられている。
また、内周オリフィス部材54の係止突部98が、外周オリフィス部材52の係止溝76に嵌め込まれて係止されていることによって、外周オリフィス部材52と内周オリフィス部材54が周方向に位置決めされて、両部材52,54の中心軸回りでの相対的な回動が阻止されている。これにより、外周オリフィス部材52に形成された第一の連通孔66の形状と内周オリフィス部材54に形成された第一の連通路92の形状が、軸方向で互いに投影して略重なり合うように位置せしめられていると共に、外周オリフィス部材52に形成された第二の連通孔68の形状と内周オリフィス部材54に形成された第二の連通路94の形状が、軸方向で互いに投影して略重なり合うように位置せしめられている。また、外周オリフィス部材52に形成された中央経線部62および突条部64と内周オリフィス部材54に形成された中央経線部88および突条部90が、略同じ径方向に沿って延びるように位置合わせされている。このことからも明らかなように、本実施形態では、外周オリフィス部材52と内周オリフィス部材54を周方向で相対的に位置決めする位置合わせ機構が、係止溝76と係止突部98を含んで構成されている。
また、外周オリフィス部材52の周溝78が、シールゴム層46を挟んで固定金具42等によって流体密に閉塞されている。また、周溝78の一方の端部が、外周オリフィス部材52の上端面に形成された連通孔を通じて受圧室48に接続されていると共に、周溝78の他方の端部が、外周オリフィス部材52の下端面乃至は下側凹所58の壁部に形成された連通孔を通じて平衡室50に接続されている。それによって、周方向等に所定の長さで延びる低周波用オリフィス通路102が形成されて、該低周波用オリフィス通路102を通じて受圧室48と平衡室50が相互に連通されている。
而して、受圧室48と平衡室50の間には、第一及び第二の取付金具12,14の間の振動入力に基づいて相対的な圧力変動が惹起されることとなり、それら両室間48,50で低周波用オリフィス通路102を通じての流体流動が生ぜしめられる。その結果、受圧室48と平衡室50の間で低周波用オリフィス通路102を通じての流体流動が生ぜしめられて、低周波用オリフィス通路102を流動せしめられる流体の共振作用等の流動作用に基づく防振効果が、防振すべき主たる方向(本実施形態では、略マウント軸方向)の振動に対して発揮されるようになっている。特に本実施形態では、低周波用オリフィス通路102を通じて流動せしめられる流体の共振周波数が、該流体の共振作用に基づいてシェイク等の10Hz程度の低周波大振幅振動に対して有効な防振効果が発揮されるようにチューニングされている。かかる共振周波数のチューニングは、例えば低周波用オリフィス通路102の流路断面積や長さ等を設定変更することにより実現される。
さらに、内周オリフィス部材54の第一の連通路92が、受圧室48に連通されていると共に、外周オリフィス部材52の第一の連通孔66を通じて平衡室50に連通されている。本実施形態では、上述の低周波用オリフィス通路102を通じての流体流動作用に基づく防振効果と略同じ原理で防振効果が得られる、中周波用オリフィス通路104が、かかる第一の連通路92によって構成されている。特に本実施形態では、中周波用オリフィス通路104を通じて流動せしめられる流体の共振周波数が、該流体の共振作用に基づいてアイドリング振動等の15〜30Hz程度の中周波中振幅振動に対して有効な防振効果が発揮されるようにチューニングされている。
更にまた、内周オリフィス部材54の第二の連通路94が、開口凹所80を通じて受圧室48に連通されていると共に、外周オリフィス部材52の第二の連通孔68を通じて平衡室50に連通されている。本実施形態では、上述の低周波用オリフィス通路102を通じての流体流動作用に基づく防振効果と略同じ原理で防振効果が得られる、高周波用オリフィス通路106が、かかる第二の連通路94によって構成されている。特に本実施形態では、高周波用オリフィス通路106を通じて流動せしめられる流体の共振周波数が、該流体の共振作用に基づいて走行こもり音等の80〜120Hz程度の高周波小振幅振動に対して有効な防振効果が発揮されるようにチューニングされている。このことからも明らかなように、受圧室48の一部が、開口凹所80によって構成されている。
また、外周オリフィス部材52の底壁部60と内周オリフィス部材54の底壁部82の離隔面間には、図6にも示されているように、仕切ゴム板としてのゴム可動膜108が収容配置されている。ゴム可動膜108は、ゴム弾性材を用いて形成されていると共に、全体に亘って略一定の厚さ寸法の薄肉の略円板形状を有している。特に、ゴム可動膜108の厚さ寸法が、外周オリフィス部材52の突条部64と内周オリフィス部材54の突条部90の対向面間距離よりも大きくされていると共に、外周オリフィス部材52の係止面75と内周オリフィス部材54の係止面97の対向面間距離よりも小さくされている。
さらに、ゴム可動膜108の外周縁部には、環状シール部110が一体形成されている。環状シール部110は、板厚方向(図1中、上下)の両側に向かって突出して周方向の全周に亘って連続して延びている。特に、環状シール部110の軸方向寸法が、外周オリフィス部材52の嵌着溝部74と内周オリフィス部材54の嵌着溝部96の対向面間距離よりも大きくされている。
このようなゴム可動膜108は、内周オリフィス部材54と外周オリフィス部材52が相互に嵌合されるに際して、外周オリフィス部材52の底壁部60の上面と内周オリフィス部材54の底壁部82の下面の間に挟み込まれている。また、ゴム可動膜108における中心軸を通って一径方向に延びる中央経線部112が、外周オリフィス部材52の中央経線部62に形成された突条部64と内周オリフィス部材54の中央経線部88に形成された突条部90の間で流体密に挟圧保持されている。当該挟圧力は、両突条部64,90の対向面間距離やゴム可動膜108の厚さ寸法等に応じて調節可能である。
さらに、ゴム可動膜108の環状シール部110が、外周オリフィス部材52の嵌着溝部74と内周オリフィス部材54の嵌着溝部96の間に位置せしめられて、両嵌着溝部74,96が協働して流体密に挟圧保持されている。当該挟圧力は、両嵌着溝部74,96の対向面間距離や環状シール部110の軸方向寸法等に応じて調節可能である。また、環状シール部110の内周面が外周オリフィス部材52の段差状の係止面75と内周オリフィス部材54の段差状の係止面97で係止されていることに基づいて、環状シール部110の内周側への変位が阻止されるようになっている。
上述の説明からも明らかなように、本実施形態では、ゴム可動膜108の中央経線部112を挟圧する挟圧機構が、両突条部64,90を含んで構成されていると共に、ゴム可動膜108の外周縁部を挟圧する挟圧機構が、両嵌着溝部74,96や環状シール部110を含んで構成されている。そして、ゴム可動膜108の中央経線部112と外周縁部を流体密に挟圧保持するシール機構が、上述の二つの挟圧機構を含んで構成されている。
これにより、ゴム可動膜108において、環状シール部110の幅方向一方(図1中、右)の略半周部分と中央経線部112で囲まれた略半円形状の領域によって第一の可動膜部114が形成されて、外周オリフィス部材52の底壁部60と内周オリフィス部材54の底壁部82の間で弾性変形可能に配設されている。また、ゴム可動膜108において、環状シール部110の幅方向他方(図1中、左)の略半周部分と中央経線部112で囲まれた略半円形状の領域によって第二の可動膜部116が形成されて、外周オリフィス部材52の底壁部60と内周オリフィス部材54の底壁部82の間で弾性変形可能に配設されている。即ち、本実施形態では、第一の可動膜部114と第二の可動膜部116が、対称な略半円形状とされて、ゴム可動膜108の中央経線部112を挟んで互いに鏡像関係にある。
そして、第一の可動膜部114の両面が第一の連通孔66と第一の連通路92の各一方に面していると共に、第一の可動膜部114が第一の連通孔66と第一の連通路92の間で外周オリフィス部材52と内周オリフィス部材54によって流体密に挟圧保持されている。これにより、受圧室48と平衡室50の間において中周波用オリフィス通路104を通じての流体の流動作用が、実質的に第一の可動膜部114の弾性変形に基づいて生ぜしめられるようになっている。
また、第二の可動膜部116の両面が第二の連通孔68と第二の連通路94の各一方に面していると共に、第二の可動膜部116が第二の連通孔68と第二の連通路94の間で外周オリフィス部材52と内周オリフィス部材54によって流体密に挟圧保持されている。これにより、受圧室48と平衡室50の間において高周波用オリフィス通路106を通じての流体の流動作用が、実質的に第二の可動膜部116の弾性変形に基づいて生ぜしめられるようになっている。
前述の説明からも明らかなように、中周波用オリフィス通路104による流体流路上に設けられる第一の流量制限手段が、第一の可動膜部114によって構成されていると共に、高周波用オリフィス通路106による流体流路上に設けられる第二の流量制限手段が、第二の可動膜部116によって構成されている。
また、第一の可動膜部114と第二の可動膜部116の中央部分には、第一の補強桟70と第二の補強桟72が、それぞれ、軸方向に離隔して位置せしめられていると共に、第二の可動膜部116と第二の補強桟72の離隔距離が、第一の可動膜部114と第一の補強桟70の離隔距離よりも小さくされている。これにより、第二の可動膜部116の自由長が第一の可動膜部114の自由長に比して著しく制限されており、それに基づいて第二の可動膜部116の硬度が、第一の可動膜部114の硬度よりも大きくされている。その結果、第二の可動膜部116の固有振動数が、第一の可動膜部114の固有振動数よりも高周波数域に設定されているのである。これらの説明からも明らかなように、硬度調節手段が、外周オリフィス部材52に形成された第一の補強桟70や第二の補強桟72を含んで構成されている。
特に本実施形態では、第一の可動膜部114の固有振動数が、該膜部114の変形乃至は変位に基づいて、例えばアイドリング振動等の15〜30Hz程度の中周波中振幅振動に対して有効な防振効果が発揮されるようにチューニングされている。また、第二の可動膜部116の固有振動数が、該膜部116の変形乃至は変位に基づいて、例えば走行こもり音等の80〜120Hz程度の高周波小振幅振動に対して有効な防振効果が発揮されるようにチューニングされている。なお、これら第一の可動膜部114や第二の可動膜部116は、それ自体の弾性と各可動膜部114,116の中央部分における各補強桟70,72への当接によって弾性変形量が制限されるようになっている。その結果、シェイク等の低周波大振幅の振動入力時には、各可動膜部114,116の弾性変形等に伴う液圧吸収が抑えられて、低周波用オリフィス通路102を通じての流体流動量が十分に確保されるようになっている。
このような構造とされた自動車用エンジンマウント10においては、例えばエンジンシェイク等の低周波数域の振動が入力された際に、受圧室48に惹起される大きな圧力変動が第一の可動膜部114や第二の可動膜部116の変形では吸収され難いようになっており、かかる変形が抑えられることに基づいて、中周波用オリフィス通路104や高周波用オリフィス通路106を通じての流体の流動作用が制限される。その結果、受圧室48に惹起される圧力変動に基づき受圧室48と平衡室50の間で低周波用オリフィス通路102を通じての流体流動量が十分に確保されて、低周波用オリフィス通路102を通じての流体の共振作用等の流動作用により、シェイク等の低周波振動に対する防振効果が有利に発揮される。
また、例えばアイドリング振動等の中周波数域の振動が入力された際には、低周波用オリフィス通路102の共振現象に基づいて該通路102が実質的に閉塞状態となるが、受圧室48の圧力増大に伴う高動ばね化が第一の可動膜部114の弾性変形により抑えられる。そこにおいて、本実施形態では、第一の可動膜部114の固有振動数がアイドリング振動等の中周波数域にチューニングされていることにより、当該周波数域の振動入力における第一の可動膜部114の共振作用と相俟って、第一の可動膜部114の弾性変形が積極的に生ぜしめられる。また、かかる振動入力に伴い受圧室48に惹起される圧力変動は、第二の可動膜部116が第一の可動膜部114に比して硬く設定されていること等に基づいて、第二の可動膜部116の変形では吸収され難いようになっており、そのため、中周波用オリフィス通路104を通じて流動せしめられる流体の流動量が十分に確保されるようになっている。それ故、中周波用オリフィス通路104を通じての流体の共振作用等の流動作用に基づく防振効果が有利に得られる。しかも、第一の可動膜部114の弾性変形に基づく受圧室48の容積変化によって受圧室48において有効な圧力変動の吸収機能が発揮される。
さらに、例えば走行こもり音等の高周波数域の振動が入力された際には、中周波用オリフィス通路104も実質的に閉塞状態となるが、受圧室48の圧力増大に伴う高動ばね化が第二の可動膜部116の弾性変形により抑えられる。そこにおいて、本実施形態では、第二の可動膜部116の固有振動数が走行こもり音等の高周波数域にチューニングされていることにより、当該周波数域の振動入力における第二の可動膜部116の共振作用と相俟って、第二の可動膜部116の弾性変形が積極的に生ぜしめられる。それ故、高周波用オリフィス通路106を通じて流動せしめられる流体の流動量が十分に確保されて、高周波用オリフィス通路106を通じての流体の共振作用等の流動作用に基づく防振効果が有利に発揮される。しかも、第二の可動膜部116の弾性変形に基づく受圧室48の容積変化によって受圧室48において有効な圧力変動の吸収機能が発揮される。
それ故、本実施形態のエンジンマウント10においては、低乃至中周波用オリフィス通路102,104の実質的な閉塞化による受圧室48の圧力増大に伴う高動ばね化が回避されて、複数の乃至は広い周波数帯に亘って良好な防振性能が発揮され得る。
そこにおいて、中周波用オリフィス通路104における第一の流量制限手段を構成する第一の可動膜部114と高周波用オリフィス通路106における第二の流量制限手段を構成する第二の可動膜部116が、外周オリフィス部材52と内周オリフィス部材54の間に配設された一枚のゴム可動膜108で構成されている。これにより、流量制限手段に係る部品点数が効果的に削減されて、構造が簡易となり、製造作業の効率化や低コスト化が有利に達成される。
また、第一の可動膜部114と第二の可動膜部116が一体形成されていることにより、組み付け作業が容易になる。しかも、本実施形態では、外周オリフィス部材52と内周オリフィス部材54の周方向の位置合わせ機構が設けられていることによって、組み付け作業が更に容易になる。
特に本実施形態では、外周オリフィス部材52と内周オリフィス部材54に設けられた第一の補強桟70や第二の補強桟72によって、第一の可動膜部114と第二の可動膜部116における各固有振動数が調整されていることから、第一の可動膜部114と第二の可動膜部116からなるゴム可動膜108の組み付け方向等に十分に配慮する必要がない。それ故、組み付け作業が一層簡易になることに加えて、第一の可動膜部114と第二の可動膜部116が互いに異なるオリフィス通路に組み付けられるといった誤組み付けが有利に防止される。
また、第一の可動膜部114や第二の可動膜部116が、外周オリフィス部材52および内周オリフィス部材54の嵌合固定構造とゴム可動膜108の弾性を利用して、高度の流体密性を備えた第一の流量制限手段と第二の流量制限手段を、容易に構成する。
さらに、低周波用オリフィス通路102が外周オリフィス部材52の外周部分に形成されて受圧室48と平衡室50を直接に連通せしめていることによって、部材同士の接合部の隙間等から圧力漏れが生じることが有効に回避される。
従って、本実施形態のエンジンマウント10においては、複数の乃至は広い周波数帯に亘って所期の防振効果が安定して得られることに加え、比較的に簡単な構造で実現されて、製造の効率化や低コスト化が有利に図られ得る点に大きな技術的特徴を有するのである。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であり、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様で実施可能である。また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、第一の可動膜部114や第二の可動膜部116の硬度調節が、外周オリフィス部材52や内周オリフィス部材54に設けられた第一の補強桟70や第二の補強桟72によって実現されていたが、第一の可動膜部114や第二の可動膜部116の形状や大きさ、構造等を互いに異ならせることにより、実現されても良い。
また、前記実施形態では、ゴム可動膜108において第一の可動膜部114と第二の可動膜部116を、それぞれ構成する一対の分割領域が、対称な略半円形状とされていたが、要求される防振特性等に応じて、非対称な略半円形状とされていても良い。また、第一の可動膜部114と第二の可動膜部116も、例示の如き対称な略半円形状に限定されるものでなく、例えばその形状や厚さ寸法等を互いに異ならせたり、或いは仕切部材32に設けられたシール機構の形状や大きさ等を異ならせることにより、非対称な略半円形状や円形状等とされていても良い。
また、外周オリフィス部材52や内周オリフィス部材54、低周波用オリフィス通路102、中周波用オリフィス通路104、高周波用オリフィス通路106、ゴム可動膜108等における形状や大きさ、構造等の形態は、マウント10に要求される防振特性に応じて適宜に設計変更されるものであり、例示の如き形態に限定されるものでない。
加えて、前記実施形態では、本発明を自動車用のエンジンマウントに適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、自動車用ボデーマウント等や、或いは自動車以外に用いられる各種の防振装置に対しても適用可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態としての自動車用エンジンマウントを示す縦断面説明図である。 図1における自動車用エンジンマウントの一部を構成する外周オリフィス部材を示す平面説明図である。 図2における外周オリフィス部材を示す底面説明図である。 図1における自動車用エンジンマウントの一部を構成する内周オリフィス部材を示す平面説明図である。 図4における内周オリフィス部材を示す底面説明図である。 図1におけるVI−VI断面図である。
符号の説明
10 自動車用エンジンマウント
12 第一の取付金具
14 第二の取付金具
16 本体ゴム弾性体
32 仕切部材
40 ダイヤフラム
48 受圧室
50 平衡室
52 外周オリフィス部材
54 内周オリフィス部材
64 突条部
66 第一の連通孔
68 第二の連通孔
74 嵌着溝部
90 突条部
92 第一の連通路
94 第二の連通路
96 嵌着溝部
102 低周波用オリフィス通路
104 中周波用オリフィス通路
106 高周波用オリフィス通路
108 ゴム可動膜
110 環状シール部
112 中央経線部
114 第一の可動膜部
116 第二の可動膜部

Claims (7)

  1. 防振連結される一方の部材に取り付けられる第一の取付部材を、防振連結される他方の部材に取り付けられる第二の取付部材に設けられた筒状部の一方の開口部側に離隔配置すると共に、それら第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結せしめて、該本体ゴム弾性体で該第二の取付部材の筒状部の一方の開口部を流体密に閉塞する一方、該筒状部の他方の開口部を可撓性膜で流体密に閉塞すると共に、該筒状部に仕切部材を収容配置して固定的に支持せしめることにより、該仕切部材を挟んだ両側に、壁部の一部が該本体ゴム弾性体で構成された受圧室と、壁部の一部が該可撓性膜で構成された平衡室を形成し、該受圧室と該平衡室を相互に連通せしめる、低周波用オリフィス通路と該低周波用オリフィス通路よりも高周波数域にチューニングされた中周波用オリフィス通路と該中周波用オリフィス通路よりも高周波数域にチューニングされた高周波用オリフィス通路とを、それぞれ形成すると共に、該中周波用オリフィス通路による流体流路上に第一の流量制限手段を設け、該高周波用オリフィス通路による流体流路上に第二の流量制限手段を設けた流体封入式防振装置において、
    前記本体ゴム弾性体と前記可撓性膜の対向面間に配設されて外周縁部を前記第二の取付部材の前記筒状部で固定的に支持されることによって組み付けられた第一のオリフィス部材を設けて、該第一のオリフィス部材において前記受圧室に向かって開口する中央凹所を形成し、該中央凹所に対して第二のオリフィス部材を嵌め込んで固定することによって、前記仕切部材を構成すると共に、
    該第一のオリフィス部材における外周部分を周方向に延びるようにして前記低周波用オリフィス通路を形成し、該低周波用オリフィス通路の両端を該第一のオリフィス部材の軸方向両端部において受圧室と前記平衡室に対して直接に開口せしめる一方、
    該第一のオリフィス部材の該中央凹所の底面とそこに重ね合わされる該第二のオリフィス部材の底側端面との間に一枚の仕切ゴム板を配設して、該仕切ゴム板の外周縁部と一本の中央経線部とを、該第一のオリフィス部材の底面と該第二のオリフィス部材の底側端面との間で流体密に挟圧するシール機構を設け、
    該仕切ゴム板において、該シール機構による挟圧部分で囲まれた一対の略半円形状の分割領域によって、それぞれ板厚方向での所定量の弾性変形が許容される第一の可動膜部と第二の可動膜部を形成して、該第一の可動膜部で前記第一の流量制限手段を、該第二の可動膜部で前記第二の流量制限手段を構成すると共に、
    該第一のオリフィス部材には、該第一の可動膜部を平衡室に連通せしめる第一の連通孔と、該第二の可動膜部を該平衡室に連通せしめる第二の連通孔を形成し、該第二のオリフィス部材には、該第一の可動膜部を受圧室に連通せしめる第一の連通路と、該第二の可動膜部を受圧室に連通せしめる第二の連通路を形成して、
    該第一の連通路で前記中周波用オリフィス通路を構成すると共に、該第二の連通路で前記高周波用オリフィス通路を構成し、更に、
    前記仕切ゴム板を一定厚さの円板形状とすると共に、該仕切ゴム板が配設される前記第一のオリフィス部材の前記中央凹所の底面と前記第二のオリフィス部材の底側端面とを何れも円形とし、それら第一のオリフィス部材の中央凹所の底面と第二のオリフィス部材の底側端面とにそれぞれ突出形成した突条部により該仕切ゴム板を前記中央経線部で挟圧せしめて前記シール機構を構成すると共に、該第一のオリフィス部材と該第二のオリフィス部材における中心軸回りでの相対的な回動を阻止して該第一のオリフィス部材と該第二のオリフィス部材を周方向で相対的に位置決めする位置合わせ機構を設け、それら第一のオリフィス部材と第二のオリフィス部材とにそれぞれ突出形成した該突条部を相互に位置合わせする一方、
    該第二のオリフィス部材には、前記第一の可動膜部上において該受圧室に向かって開口する開口凹所を形成して該開口凹所の底壁部を貫通するように前記第二の連通路を形成すると共に、前記第二の可動膜部上において前記受圧室に向かって突出する筒状の延長突部を一体形成して該延長突部を軸方向に貫通するように前記第一の連通路を形成する一方、該第一の可動膜部上から該第二の可動膜部の上にまで広がり該延長突部の回りにまで延び出して該第二の可動膜部の半分を超える領域に亘る大きさで該開口凹所を形成することにより、該開口凹所によって該受圧室の一部を実質的に構成した
    ことを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 前記仕切ゴム板の外周縁部において、板厚方向の両側に向かって突出して周方向の全周に亘って連続して延びる環状シール部を一体形成し、この環状シール部を前記第一のオリフィス部材の底面と前記第二のオリフィス部材の底側端面によって板厚方向に挟圧する挟圧機構を含んで前記シール機構を構成すると共に、該環状シール部の内周面を係止して該環状シール部の内周側への変位を阻止する段差状の係止面を、それら第一のオリフィス部材の底面と前記第二のオリフィス部材の底側端面に形成した請求項1に記載の流体封入式防振装置。
  3. 前記第二のオリフィス部材に硬度調節手段を設けると共に、該硬度調節手段によって前記第二の可動膜部の硬度が前記第一の可動膜部の硬度よりも大きくされている請求項1又は2に記載の流体封入式防振装置。
  4. 前記第二の連通孔の周方向中間部分において、該第二の連通孔を径方向に横断するように延びる補強桟を設けて、該補強桟に対する当接によって前記第二の可動膜部の弾性変形を制限することにより前記硬度調節手段を構成した請求項に記載の流体封入式防振装置。
  5. 前記第二のオリフィス部材に対して軸直角方向に拡がるフランジ状部を設けて、該第二のオリフィス部材を前記第一のオリフィス部材の前記中央凹所に嵌め込む際に、該フランジ状部が該中央凹所の開口端部に係止されることによって、該第二のオリフィス部材の該第一のオリフィス部材に対する軸方向の嵌め込み端が規定されている請求項1乃至の何れかに記載の流体封入式防振装置。
  6. 前記第一の可動膜部の固有振動数を、前記低周波用オリフィス通路を流動せしめられる流体の共振周波数よりも高周波数域において防振すべき振動の周波数域にチューニングすると共に、前記第二の可動膜部の固有振動数を、前記中周波用オリフィス通路を流動せしめられる流体の共振周波数よりも高周波数域において防振すべき振動の周波数域にチューニングした請求項1乃至の何れかに記載の流体封入式防振装置。
  7. 請求項1乃至の何れかに記載の流体封入式防振装置を用いて、前記第一の取付部材と前記第二の取付部材の一方を自動車のパワーユニットに取り付けると共に、他方を自動車のボデーに取り付けることにより、該パワーユニットを該ボデーに対して防振支持せしめるようにする一方、前記低周波用オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数をシェイク等の低周波振動数域にチューニングすると共に、前記中周波用オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数をアイドリング振動等の中周波振動数域にチューニングし、更に前記高周波用オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数を走行こもり音等の高周波振動数域にチューニングしたことを特徴とする自動
    車用エンジンマウント。
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