JP3975296B2 - 流体封入式防振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車エンジン等の振動体を防振的に支承するのに用いられる流体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、流体封入式防振装置は、エンジン等の振動発生体側に取り付けられる第1取付金具と、車体フレーム等の支持側に取付固定される筒状の第2取付金具とを、ゴム材よりなる防振基体を介して結合し、上記第2取付金具の下部側に防振基体と対向してダイヤフラムを配し、防振基体とダイヤフラムとの間の内室を流体封入室とし、この流体封入室を仕切部材により防振基体側とダイヤフラム側との2室に仕切り、両室をオリフィスにより連通せしめてなり、オリフィスによる両液室間の液流動効果や防振基体の制振効果により、振動減衰機能を果たすように構成されている。
【0003】
かかる流体封入式防振装置において、仕切部材を、往復動変位する弁部材としての弾性膜と、該弾性膜の動きを制限する上下一対の格子とで構成したものが公知である。このような弾性膜を持つ防振装置は、車両走行時の路面の凹凸に起因する振動のような周波数の低い大振幅の振動下では、流体がオリフィスを通って2室間を流動することで振動減衰機能を発揮する。一方、エンジンの回転数に起因する振動のような周波数の高い微振幅の振動下では、上記オリフィスは機能せず、弾性膜の往復動変形により振動減衰機能を発揮する。
【0004】
フランス国特許公開第2674590号公報には、上下の液室を仕切る仕切部材として、上下一対の格子と、該格子間に保持された弾性膜とで構成したものが開示されている。同公報では、弾性膜は、その中央部が上下の格子間に挟持され、縁部が浮動するように設けられており、弾性膜と格子との衝突音や望ましくない騒音の発生を防止するため、弾性膜の少なくとも一方の面には格子に対向する円形突起が設けられている。この円形突起は、弾性膜の表面にリング状に並んだ状態で均等に配置されており、弾性膜の作動時に、格子に段階的に押圧され次いで弾性的に弛緩する機能を持っている。
【0005】
また、特開平6−221368号公報には、上記と同様に弾性膜と格子との衝突音や望ましくない騒音の発生を防止するため、弾性膜ではなく格子に、角度的には順次であるが、軸線の回り全体にわたって角度的に繰り返しのない不均等性のリブを設ける技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の防振装置によれば、円形突起やリブによって衝突音や騒音をある程度は低減することができるが、弾性膜の周縁部が何ら拘束されていないため、急激な液圧の変化により弾性膜の周縁部にばたつきが生じてしまい、衝突音や騒音の発生を必ずしも十分に防止することは難しい。また、仕切部材の組み立て時において、弾性膜の周縁部がめくれてしまったり、格子間に弾性膜を挿入する際に平板状の弾性膜では挿入しにくいなど、組み立て性にも劣るという問題がある。
【0007】
また、上記の円形突起やリブは、弾性膜が上下に変位することで格子に衝突する際の衝撃音を軽減するために設けられたものであり、格子により形成される貫通孔間において、周方向や半径方向での封入液の移動を制限するものではない。そのため、上記の防振装置では、周波数の低い大振幅の振動下において、隣接する貫通孔間で封入液の移動(リーク)が起こり、より高い性能を発揮し難い。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、仕切部材における弾性膜の周縁部のばたつきを防止するとともに、組み立て性を向上することを第1の課題とする。本発明は、また、仕切部材の貫通孔間における封入流体の不必要なリークを防止して、防振性能を向上することを第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決する本発明の流体封入式防振装置は、第1取付部材と、第2取付部材と、これら取付部材の間に介設されて両取付部材を結合するゴム材よりなる防振基体と、前記防振基体に対向させて前記第2取付部材に取り付けたダイヤフラムと、前記の防振基体とダイヤフラムとの間に設けられた流体封入室と、前記流体封入室を防振基体側の第1室とダイヤフラム側の第2室とに仕切る仕切部材と、前記の第1室と第2室を連通させるオリフィスと、を備え、前記仕切部材が、前記の第1室と第2室を仕切る弾性膜、該弾性膜の一方面に相対して配されてその変位を制限する第1の格子とその周縁部から延設されて前記弾性膜の外周を取り囲む第1の縦壁とを備える第1部材、及び、前記弾性膜の他方面に相対して配されてその変位を制限する第2の格子とその周縁部から延設されて前記第1の縦壁の内周側に相対して配された第2の縦壁とを備える第2部材からなり、前記弾性膜は、その周縁部から一体に延設されて前記の第1の縦壁と第2の縦壁との間隙に挿入された縦壁部を備え、前記縦壁部と前記第1の縦壁との間および前記縦壁部と前記第2の縦壁との間にそれぞれ隙間が設けられて、前記弾性膜が上下動変位可能に設けられたものである。
【0010】
本発明の流体封入式防振装置では、弾性膜の周縁部に設けた縦壁部により、急激な液圧の変化による弾性膜周縁部のばたつきが防止されるので、弾性膜と格子との衝突音や望ましくない騒音の発生を防止することができる。また、上記縦壁部により、弾性膜の表裏の識別が容易となり、また第1部材に挿入する際の挿入性にも優れ、更に弾性膜周縁部のめくれも防止できるので、仕切部材の組み立て性が向上する。
【0011】
本発明の流体封入式防振装置においては、上記第2の課題を解決するために、前記弾性膜の表面とこれに対向する前記第1及び第2の格子の面との間に、該格子により形成される各貫通孔を全周にわたって取り囲み隣接する貫通孔間での流体の移動を規制する凸条を設けることが好ましい。
【0012】
このように弾性膜とこれに対向する格子との間に各貫通孔を全周にわたって取り囲む凸条を設けたことにより、特に周波数の低い大振幅の振動下において、上記凸条が、隣接する貫通孔間での流体の漏れを防止する。そのため、弾性膜を各貫通孔ごとに撓ませることができ、高いロスファクターが得られる。また、周波数の高い微振幅の振動下では、流体が上記凸条を越えて移動するようにしてもよく、その場合、凸条を越えて移動する流体が液圧差を緩和して低動ばね定数を発揮する。
【0013】
上記凸条は、弾性膜の表面又はこれに対向する格子の面に一体に設けることができる。
【0014】
より具体的には、前記格子が、周方向に延びる複数の環状部と、半径方向に延びて前記複数の環状部を連結する連結部とからなり、該格子により周方向に複数の貫通孔を配置してなる貫通孔列が2列以上設けられ、ここで、前記連結部は前記格子の内周側と外周側とで異なるピッチで配されており、前記凸条が、前記弾性膜に設けられており、前記格子の前記環状部に対応して周方向に延びる複数の環状凸部と、前記格子の前記連結部に対応して放射状に延びる複数の放射状凸部とからなり、前記放射状凸部は、前記弾性膜の半径方向の略全長にわたって、かつ、均等な角度で放射状に延びている場合がある。この場合、放射状凸部の中には格子の連結部上に載らないものもあるが、このように格子から外れた凸条であっても弾性膜の各貫通孔ごとの撓み挙動を妨げることはない。そのため、弾性膜の軸線回りで均等に配置した凸条でも機能に支障を与えない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の1実施形態に係る流体封入式防振装置の縦断面図、図2はその分解図である。この防振装置は、エンジン等の振動発生体側に取り付けられる第1取付金具10と、車体フレーム等の支持側に取付固定される筒状の第2取付金具12とを、ゴム材よりなる防振基体14を介して結合してなる。
【0017】
第2取付金具12は、筒状金具16と、その下端16aにかしめ手段により締結された底金具18とからなり、底金具18に取付用ボルト19が突設されている。
【0018】
第1取付金具10は、第2取付金具12の軸心部上方に所要の間隔をおいて配された板状部材であり、その中央部に取付用ボルト20が上方に向けて突設されている。
【0019】
防振基体14は、外形が略截頭円錐形をなし、その上面に第1取付金具10が加硫成形手段により固着され、下端外周部に第2取付金具12の上端部が加硫成形手段により固着されている。図の場合、筒状金具16の上端部16bがテーパ状に拡径形成されており、該上端部16bに防振基体14の下部外周が加硫接着されている。第2取付金具12の内壁面には、防振基体14から薄膜状に延設された薄膜ゴム部14aが設けられている。
【0020】
第2取付金具12の下部側には、防振基体14と対向するようにゴム膜よりなるダイヤフラム22が装着されている。ダイヤフラム22は、外周部にリング状の補強金具24を備え、この補強金具24が筒状金具16と底金具18とのかしめ部にかしめ固定されることで第2取付金具12に取り付けられている。
【0021】
第2取付金具12の内側には、ダイヤフラム22と防振基体14との間に密閉された流体封入室26が形成されており、この流体封入室26に流体としての液体が封入されている。流体封入室26における第2取付金具12の内周には、外周にオリフィス28を有する円盤状の仕切部材30が液密に嵌着されている。流体封入室26は、この仕切部材30により防振基体側の第1室26aとダイヤフラム側の第2室26bとに仕切られており、両室26a,26bがオリフィス28により連通せしめられている。
【0022】
仕切部材30は、第1室26aと第2室26bとを仕切る弁部材としての円板状のゴム膜32と、外周にオリフィス28を形成するための溝34を備えるオリフィス部材36と、オリフィス部材36の外周縁部を防振基体14側に押圧する仕切板38とで構成されている。
【0023】
オリフィス部材36は、金属又は樹脂のモールド成形体であって、ゴム膜32の上面に相対して配された格子40と、その周縁部から延設されてゴム膜32の外周を取り囲む縦壁42とを備える。詳細には、オリフィス部材36は、円筒状の縦壁42と、その内部を軸方向中央部において上下に区切るように架け渡された円形の格子40とからなる。そして、縦壁42の外周面に、周方向に上下2周にわたって延びる溝34が形成され、この溝34と防振基体14の薄膜ゴム部14aとで囲まれた空間がオリフィス28とされている。
【0024】
仕切板38は、金属板のプレス成形体であって、ゴム膜32の下面に相対して配された格子44と、その周縁部から延設されてオリフィス部材36の縦壁42の内周側に相対して配される縦壁46とを備える。詳細には、仕切板38は、上方に突出した円形の中央棚部からなる格子44と、その周縁部から下方に延設された円筒状の縦壁46と、縦壁46の下端から径方向外方に延設された外周縁部48とからなり、外周縁部48が筒状金具16と底金具18とのかしめ部にかしめ固定されることで第2取付金具12に取り付けられている。
【0025】
オリフィス部材36と仕切板38には、オリフィス28を第1室26aと第2室26bに連通させるための開口37,39がそれぞれ設けられている。
【0026】
ゴム膜32は、第1室26aに面したオリフィス部材36の格子40と第2室26bに面した仕切板38の格子44との間で形成される隙間(収容空間)50内に配されて、両格子40,44間で上下方向の変位が制限されている。隙間50の寸法(高さ)は、ゴム膜32の厚みよりも若干大きく設定されており、これによりゴム膜32の上下動変位を可能にしている。
【0027】
ゴム膜32は、図3に示すように、その外周端部を下方に折曲した袋状に形成されている。すなわち、ゴム膜32は、円板状の本体52と、その周縁部から下方に一体に延設された縦壁部54からなる。そして、この縦壁部54が、図1に示すように、オリフィス部材36の縦壁42と仕切板38の縦壁46との間で形成される間隙56に挿入されている。この間隙56の寸法は縦壁部54の厚みよりも若干大きく設定され、かつ、縦壁部54とその内外の縦壁42,46との間にはそれぞれ隙間が確保されており、これによりゴム膜32の上下動変位が可能になっている。また、縦壁部54の軸方向長さ(高さ)は、その下端が仕切板38の外周縁部48に当接しないように設定されている。
【0028】
オリフィス部材36の格子40と仕切板38の格子44は同一の格子形状を持っている。詳細には、図5に示すように、仕切板38の格子44は、周方向に延びる3本の同心状の環状部44aと、半径方向に延びて隣接する2つの環状部間を連結する連結部44bとからなる。連結部44bは、格子44の内周側と外周側とで異なるピッチで配されており、図の場合、内周側の連結部44bは90°間隔で4本、外周側の連結部44bは45°間隔で8本設けられている。また、内周側の連結部44bと外周側の連結部44bとが全て一致しないように、両者は位相を22.5°ずらして設けられている。この格子44により、周方向に複数の長穴状の貫通孔58を配置してなる貫通孔列が内周側と外周側との2列に設けられるが、上記のように連結部44bのピッチを変えたことにより、貫通孔58は内周側で4個、外周側で8個が設けられる。このように内周側で貫通孔58の数を少なくすることで、内周側の各貫通孔58の開口面積を、外周側と同程度に、大きく確保することができる。オリフィス部材36の格子40も上記した仕切板38の格子44と同一形状であり、従って、オリフィス部材36には仕切板38の貫通孔58と同一の形状及び配置にて貫通孔60が設けられている。そして、オリフィス部材36と仕切板38は互いの貫通孔58,60が一致した位置に配されるように組付けられる。
【0029】
ゴム膜32の表面には、上記格子40,44の対向する面に当接して各貫通孔58,60の外周を全周にわたって取り囲む凸条62が一体に突出形成されている。凸条62は、図4に示すように、ゴム膜32の上下両面に同一形状にて設けられている。具体的には、図5に示すように、凸条62は、格子44の環状部44aに対応して周方向に延びる3本の同心状の環状凸部62aと、格子44の連結部44bに対応して放射状に延びる放射状凸部62bとからなる。この放射状凸部62bは、ゴム膜32の中心から半径方向の略全長にわたって延びている。また、放射状凸部62bは、格子44の全ての連結部44bに少なくとも1本が載るように、かつ、均等な角度で放射状の延びるように、22.5°間隔で設けられている。
【0030】
以上よりなる本実施形態の防振装置は、周波数の低い大振幅(例えば±0.3mm以上)の振動下では、流体がオリフィス28を通って2室26a,26b間を流動することにより振動減衰機能が発揮される。また、ゴム膜32に設けた凸条62が相対する格子40,44の支承面に当接することにより、周方向又は半径方向に隣接する貫通孔58,60間での流体の漏れが防止される。そのため、ゴム膜32を各貫通孔58,60ごとに撓ませることができ、高いロスファクターが得られる。一方、周波数の高い微振幅(例えば±0.1mm以下)の振動下では、上記オリフィス28は機能せず、凸条62を越えて移動する流体により第1室26aと第2室26bとの液圧差が緩和されて低動ばね定数が発揮される。このように本実施形態の防振装置であると、振幅依存性をなくしつつ高いロスファクターと低動ばね定数を達成することができ、異なる振幅下において十分な性能を発揮させることができる。
【0031】
本実施形態の防振装置では、また、ゴム膜32の周縁部に設けた縦壁部54が、急激な液圧の変化によるゴム膜32周縁部のばたつきを防止するため、ゴム膜32と格子40,44との衝突音や騒音の発生を防止することができる。
【0032】
また、ゴム膜32に縦壁部54を設けたことにより、ゴム膜32の表裏の識別が容易である。また、ゴム膜32をオリフィス部材36の凹部内に挿入する際の挿入性にも優れ、挿入時にゴム膜32の周縁部がめくれることがないため、仕切部材30の組み立て性が向上する。
【0033】
なお、格子40,44の連結部の配設ピッチを内周側と外周側で変えたことにより、軸線回りに均等に配設した放射状凸部62bでは、格子40,44の連結部上に載らないものも存在する。但し、このように格子40,44から外れた凸条62であってもゴム膜32の各貫通孔58,60ごとの撓み挙動を妨げることはないため、上記した性能に支承を与えない。
【0034】
以上の実施形態では、ゴム膜32に凸条62を設けたが、凸条は格子40,44に一体に設けてもよい。この場合、格子40,44に設けた凸条がゴム膜32に当接することで隣接する貫通孔58,60間での流体の漏れが防止される。
【0035】
また、ゴム膜32を回転方向で位置決めするために、縦壁部54の下端、即ち先端に切欠または突起を設けて、オリフィス部材36または仕切板38の縦壁42,46に設けた凸部または凹部と嵌合するようにしてもよく、これによりゴム膜32に設けた放射状凸部62bを格子40,44の連結部上に確実に載せることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の流体封入式防振装置であると、弾性膜の周縁部に縦壁部を設けたことにより、急激な液圧の変化による弾性膜周縁部のばたつきを防止して衝突音や騒音の発生を防止することができ、また、弾性膜の挿入性向上、弾性膜周縁部のめくれ防止により、仕切部材の組み立て性が向上する。
【0037】
また、弾性膜と格子との間に各貫通孔を全周にわたって取り囲む凸条を設けたことにより、特に周波数の低い大振幅の振動下において隣接する貫通孔間での流体の漏れを防止することができ、防振性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る防振装置の縦断面図である。
【図2】同防振装置を分解して示す断面図である。
【図3】実施形態におけるゴム膜の斜視断面図である。
【図4】同ゴム膜の拡大断面図である。
【図5】(a)は仕切板の斜視図、(b)はゴム膜の斜視図、(c)は仕切板とゴム膜を組み合わせた状態での平面図である。
【符号の説明】
10……第1取付金具
12……第2取付金具
14……防振基体
22……ダイヤフラム
26……流体封入室
28……オリフィス
30……仕切部材
32……ゴム膜
36……オリフィス部材(第1部材)
38……仕切板(第2部材)
40,44……格子
42,46……縦壁
54……縦壁部
56……間隙
58,60……貫通孔
62……凸条

Claims (4)

  1. 第1取付部材と、第2取付部材と、これら取付部材の間に介設されて両取付部材を結合するゴム材よりなる防振基体と、前記防振基体に対向させて前記第2取付部材に取り付けたダイヤフラムと、前記の防振基体とダイヤフラムとの間に設けられた流体封入室と、前記流体封入室を防振基体側の第1室とダイヤフラム側の第2室とに仕切る仕切部材と、前記の第1室と第2室を連通させるオリフィスと、を備え、
    前記仕切部材が、前記の第1室と第2室を仕切る弾性膜、該弾性膜の一方面に相対して配されてその変位を制限する第1の格子とその周縁部から延設されて前記弾性膜の外周を取り囲む第1の縦壁とを備える第1部材、及び、前記弾性膜の他方面に相対して配されてその変位を制限する第2の格子とその周縁部から延設されて前記第1の縦壁の内周側に相対して配された第2の縦壁とを備える第2部材からなり、
    前記弾性膜は、その周縁部から一体に延設されて前記の第1の縦壁と第2の縦壁との間隙に挿入された縦壁部を備え、前記縦壁部と前記第1の縦壁との間および前記縦壁部と前記第2の縦壁との間にそれぞれ隙間が設けられて、前記弾性膜が上下動変位可能に設けられた、
    ことを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 前記弾性膜の表面とこれに対向する前記第1及び第2の格子の面との間に、該格子により形成される各貫通孔を全周にわたって取り囲み隣接する貫通孔間での流体の移動を規制する凸条を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体封入式防振装置。
  3. 前記凸条が、前記弾性膜の表面又はこれに対向する前記格子の面に一体に設けられたことを特徴とする請求項2記載の流体封入式防振装置。
  4. 前記格子が、周方向に延びる複数の環状部と、半径方向に延びて前記複数の環状部を連結する連結部とからなり、該格子により周方向に複数の貫通孔を配置してなる貫通孔列が2列以上設けられ、ここで、前記連結部は前記格子の内周側と外周側とで異なるピッチで配されており、
    前記凸条が、前記弾性膜に設けられており、前記格子の前記環状部に対応して周方向に延びる複数の環状凸部と、前記格子の前記連結部に対応して放射状に延びる複数の放射状凸部とからなり、
    前記放射状凸部は、前記弾性膜の半径方向の略全長にわたって、かつ、均等な角度で放射状に延びていることを特徴とする請求項2又は3記載の流体封入式防振装置。
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