JP2010034050A - リチウムイオン二次電池用電解液およびリチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】過充電安全性および熱安定性が向上し、電池の高率特性および寿命特性が低下しないリチウムイオン二次電池用電解液およびリチウムイオン二次電池を提供すること。
【解決手段】本発明に係るリチウムイオン二次電池用電解液は、非水性有機溶媒と、リチウム塩と、イオン性液体と、最低非占有分子軌道(LUMO)エネルギーが−0.5〜1.0eVであり、最高占有分子軌道(HOMO)エネルギーが−11.0eVよりも小さい添加剤と、を含む。上記電解液を含むリチウムイオン二次電池は、過充電安全性および熱安定性に優れ、高率特性および寿命特性が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用電解液およびこれを含むリチウムイオン二次電池に関するものであって、より具体的には、過充電安全性および熱安定性に優れ、高率特性および寿命特性が向上する電解液およびこれを含むリチウムイオン二次電池に関するものである。
リチウムイオン電池は、ニッケルマンガン電池やニッケルカドミウム電池よりもエネルギー密度が高く、面積当たりの容量が大きい。また、自己放電率が低く寿命が長い。さらに、メモリ効果がなく、使用の便利性と長寿命の特性を有していて二次電池として脚光を浴びている。
リチウムイオン電池を高温保存する時に、時間の経過によって負極表面に形成されたSEI(Solid Electrolyte Interface)フィルムが徐々に崩壊され、露出した負極表面と周りの電解液が反応する副反応が持続的に発生することになる。この時、継続的な気体発生によって、電池内部の内圧が上昇し、その結果、角形電池の場合は電池の厚さが増加することになる。
なお、リチウムイオン二次電池が過充電されると、正極ではリチウムが過剰析出され、負極ではリチウムが過剰挿入され、正極および負極が熱的に不安定になって、電解液と急激な分解発熱反応を起こすか、あるいは最悪の場合は熱暴走が起きて電池の破裂および発火を起こし得る。
上記のような問題点を解決するために、非揮発性であり、且つ沸点が高いイオン性液体を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007-14189号公報
しかしながら、過量のイオン性液体を用いる場合、有機電解液の粘度が上昇し、イオン性液体の陽イオンがリチウムイオンと共に黒鉛負極の層間に挿入されることがある。また、イオン性液体が黒鉛負極と電解液との境界面で激烈な還元分解をすることにより、不安定な被膜を形成する。リチウムイオンの円滑な挿入(intercalation)を阻害することもある。したがって、黒鉛負極の使用可能容量を減少させ、電池の高率特性が低下したり、サイクルの進行時に劣化が発生してサイクル寿命が低下したりするという問題点があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、過充電安全性および熱安定性が向上し、電池の高率特性および寿命特性が低下しない、新規かつ改良されたリチウムイオン二次電池用電解液およびリチウムイオン二次電池を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、非水性有機溶媒と、リチウム塩と、イオン性液体と、AM1計算法によって求められた最低非占有分子軌道エネルギー(Lowest Unoccupied Molecular Energy:LUMO)が−0.5〜1.0eVであり、前記AM1計算法によって求められた最高占有分子軌道エネルギー(Highest Occupied Molecular Energy:HOMO)が−11.0eVよりも小さい添加剤と、を含むリチウムイオン二次電池用電解液が提供される。
前記添加剤は、リチウム金属を基準として、還元電位が0.7Vより大きく、酸化電位が5.0Vより大きいことが好ましい。すなわち、上記添加剤の還元電位は、0.7V(vs.Li/Li+)より大きく、酸化電位は、5.0V(vs.Li/Li+)より大きいことが好ましい。
前記添加剤は、フッ素を含有するカーボネートおよびフッ素を含有するエーテルからなる群より選択された単独またはこれらの混合物であってもよい。
前記リチウムイオン二次電池用は、ホウ素を含有するリチウム塩をさらに含んでいてもよい。
前記フッ素を含有するカーボネートは、下記化学式18または化学式19で表される化合物であってもよい。
前記化学式18において、R、Rは、水素、フッ素および炭素数1〜5のフッ素化されたアルキル基からなる群より選択され、RとRは、同時に水素ではない。
前記化学式19において、R、Rは、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜5のフッ素化されたアルキル基から選択され、R、Rのいずれか一つは、フッ素化されたアルキル基である。
前記ホウ素を含有するリチウム塩は、リチウムビスオキサレートボレートまたはリチウムフルオロオキサレートボレートであってもよい。
前記フッ素を含有するエーテルは、下記化学式20で表される化合物であってもよい。ここで、下記化学式20において、Rは、水素またはフッ素であり、nは、1〜3である。
C(R)−(O−C(R)−C(R))n−OC(R) ・・・(化学式20)
前記添加剤の含有量は、総電解液100質量部に対して0.1〜20質量部であってもよい。
前記フッ素を含有するカーボネートの含有量は、総電解液100質量部に対して3〜10質量部であってもよい。
前記ホウ素を含有するリチウム塩の含有量は、総電解液100質量部に対して0.1〜5質量部であってもよい。
前記イオン性液体と前記添加剤との質量比は、6:0.5〜6:4であってもよい。
前記イオン性液体は、アンモニウム(ammonium)、イミダゾリウム(imidazolium)、オキサゾリウム(oxazolium)、ピペリジニウム(piperidinium)、ピラジニウム(pyrazinium)、ピラゾリウム(pyrazolium)、ピリダジニウム(pyridazinium)、ピリジニウム(pyridinium)、ピリミジニウム(pyrimidinium)、ピロリジニウム(pyrrolidinium)、ピロリニウム(pyrrolinium)、チリアゾリウム(thriazolium)、トリアゾリウム(triazolium)、およびグアニジニウム(guanidinium)からなる群より選択された陽イオンと;ハロゲン、硫酸塩(sulfate)、スルホン酸塩(sulfonate)、アミド、イミド、ホウ素塩(ホウ酸塩)、リン酸塩(phosphate)、アンチモン酸塩(antimonate)、デカン酸塩およびコバルトテトラカルボニルからなる群より選択された陰イオンと;の組み合わせであってもよい。
前記イオン性液体の含有量は、総電解液100質量部に対して5〜70質量部であってもよい。
前記イオン性液体の含有量は、総電解液100質量部に対して5〜40質量部であってもよい。
前記非水性有機溶媒は、カーボネート、エステル、エーテルおよびケトンからなる群より選択された単独またはこれらの混合物であってもよい。
前記カーボネートは、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、およびペンチレンカーボネートからなる群より選択された単独またはこれらの混合物であってもよい。
前記エステルは、n−メチルアセテート、n−エチルアセテート、n−プロピルアセテート、ジメチルアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、γ−ブチロラクトン、デカノライド(decanolide)、バレロラクトン、メバロノラクトン(mevalonolactone)、およびカプロラクトン(caprolactone)からなる群より選択された単独またはこれらの混合物であってもよい。
前記エーテルは、ジブチルエーテル、テトラグライム、ジグライム、ジメトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびテトラヒドロフランからなる群より選択された単独またはこれらの混合物であってもよい。
前記ケトンは、シクロヘキサノンおよびポリメチルビニルケトンからなる群より選択された単独またはこれらの混合物であってもよい。
前記リチウム塩は、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF、LiClO、LiCFSO、LiCSO、LiAlO、LiAlCl、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(ここで、pおよびqは自然数である。)、LiClおよびLiIからなる群より選択された単独またはこれらの混合物であってもよい。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、リチウムを可逆的に挿入および脱離可能な正極活物質を含む正極と、リチウムを可逆的に挿入および脱離可能な負極活物質を含む負極と、上記リチウムイオン二次電池用電解液と、を含むリチウムイオン二次電池が提供される。
以上説明したように、本発明の電解液を含むリチウムイオン二次電池は、イオン性液体と、上記イオン性液体の還元分解を抑制できる添加剤とを同時に用いることにより、過充電または高温放置時に電解液の分解および気化が小さく、電池の発火および発煙が生じる危険性が少ない。
また、イオン性液体の沸点が高く、高温でも簡単に気化しないため、内圧により電池の厚さが膨張する問題点が少なくなる。すなわち、電池の過充電安全性および熱安定性が向上する。
また、熱安定性が改善され、且つ負極表面に安定した被膜が形成され、効率特性および寿命特性の低下を防止する。
本発明の一実施形態によって製造された角形リチウムイオン二次電池を示す図である。 本発明の実施例1と比較例1によって製造されたリチウムイオン二次電池の充放電サイクル数による放電容量を示すグラフである。 本発明の実施例1と比較例1によって製造されたリチウムイオン二次電池の充放電サイクルの実験において電位による電荷量の微分値を示すグラフである。 本発明の実施例1、2と比較例1によって製造された電池を満充電させた後、セルを解体してDSCを測定した結果である。 上記図4のDSC測定時の熱分解開始温度および発熱量を示した結果である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明は、リチウムイオン二次電池用電解液およびこれを含むリチウムイオン二次電池に関するものであって、より具体的には、電解液に電池の熱安定性を確保するために、イオン性液体を添加すると共に、イオン性液体の電気化学的還元分解を抑制する機能性添加剤を導入し、過充電安全性および熱安定性に優れ、高率特性および寿命特性が向上する電解液およびこれを含むリチウムイオン二次電池に関するものである。
本発明の一実施形態に係る電解液は、過充電安全性および熱安定性を確保するためのイオン性液体を含む。
塩のように金属陽イオンと非金属陰イオンからなるイオン性塩化合物が、通常800℃以上の高温で溶けることとは異なり、イオン性液体は、100℃以下の温度において、液体で存在するという特性を有するイオン性塩である。特に、常温において液体で存在するイオン性液体を、室温イオン性液体(room temperature ionic liquid:RTIL)という。イオン性液体は、非揮発性のため、蒸気圧がなく、イオン伝導度が高く、そして300℃以上の高温で気化する。
本実施形態では、イオン性液体を適用して電池の過充電安全性および熱的安定性を向上させることを目的とする。イオン性液体は、沸点が高く、高温でも簡単に気化しないため、気体が発生せず、内圧により電池の厚さが膨張するなどの問題がない。蒸気圧がないため、電池の発火や発煙の危険性も非常に低くなる。
本実施形態で用いるイオン性液体は、陽イオンと陰イオンから構成し得る。イオン性液体独特の物理的、化学的性質は、イオン性液体の陽イオンと陰イオンの構造により大きく影響を受け、使用者の利用目的により最適化を図ることができる。
本実施形態で使用可能なイオン性液体の陽イオンは、例えば、アンモニウム(ammonium)、イミダゾリウム (imidazolium)、オキサゾリウム(oxazolium)、ピペリジニウム(piperidinium)、ピラジニウム(pyrazinium)、ピラゾリウム(pyrazolium)、ピリダジニウム(pyridazinium)、ピリジニウム(pyridinium)、ピリミジニウム(pyrimidinium)、ピロリジニウム(pyrrolidinium)、ピロリニウム(pyrrolinium)、チリアゾリウム(thriazolium)、トリアゾリウム(triazolium)、およびグアニジニウム(guanidinium)からなる群より選択することができる。具体的には、下記化学式1〜化学式17のいずれか一つで表される陰イオンを用いることができる。
ここで、上記化学式1〜化学式17において、R〜Rは、Cが1〜9であるアルキル基またはフェニル基である。
上記化学式1〜化学式17で表される陽イオン以外にも、当業界において通常的に用いられる陽イオンを、制限せずに使用することができる。
また、上記イオン性液体の陰イオンは、例えば、ハロゲン、硫酸塩、スルホン酸塩、アミド、イミド、ホウ素塩(ホウ酸塩)、リン酸塩、アンチモン酸塩、デカン酸塩およびコバルトテトラカルボニルからなる群より選択することができる。上記陰イオンの非制限的な例として、例えば、F、Cl、Br、I、NO 、N(CN) 、ClO 、RSO (ここで、Rは、Cが1〜9であるアルキル基またはフェニル基である。)、RCOO(ここで、Rは、Cが1〜9であるアルキル基またはフェニル基である。)、PF 、(CFPF 、(CFPF 、(CFPF 、(CFPF、(CF、(CFSO 、(CFCFSO 、(CnF2n+1SO(ここで、Nは、1〜4である。)、CFCF(CFCO、(CFSOCH、BF 、ビスオキサレートボレート(bis oxalato borate、BOB)およびフルオロオキサレートボレート(fluoro oxalato borate、FOB)などがある。
本実施形態によれば、上記イオン性液体は、総電解液100質量部に対して、例えば、5〜70質量部が含有され、好ましくは、5〜40質量部が含有される。上記範囲未満で添加されると、過充電安全性および熱安定性向上の効果が僅かであり、上記範囲を超えて添加されると、電解液の粘度が上昇して、リチウムイオンの移動がスムーズにいかない可能性がある。
本発明の電解液は、上記イオン性液体およびAM1計算法によって求められた最低非占有分子軌道(LUMO)エネルギーが例えば−0.5〜1.0eVであり、最高占有分子軌道(HOMO)エネルギーが例えば−11.0eVよりも小さい添加剤を含む。
上記イオン性液体は、電池の過充電安全性および熱安定性の向上に寄与するが、黒鉛負極と電解液の境界面で還元分解を起こす。還元分解によって分解生成物が負極表面を被覆して、負極表面に不安定な被膜を形成させる。また、イオン性液体の陽イオンが、リチウムイオンと共に黒鉛負極の間に挿入されることもある。これにより、負極の使用可能容量が減少し、充放電の繰り返し時に被膜が崩壊し、電池の高率特性および寿命特性が低下する。このような問題点を解決するために、本実施形態では、還元電位がイオン性液体よりも低く、イオン性液体が負極と有機電解液の界面で還元される前に先に還元反応する添加剤を含む。上記添加剤の導入によって、イオン性液体の還元により負極表面に不安定な被膜が形成されることを抑制し、電池の高率特性および寿命特性の低下を防止する。
イオン性液体より先に還元反応をする添加剤を選定するために、還元電位およびLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)理論を適用した。LUMOエネルギーは、電子が存在しない最低の分子軌道関数のエネルギーを表す。LUMOエネルギーは、耐還元性と関連がある。ある分子が電子を受け入れるとき、このエネルギーレベルに電子が満たされるようになるが、この値により還元の程度が決定される。LUMOエネルギーの値が低いほど、還元が円滑に行われるという特性があり、LUMOエネルギーの値が高いほど、耐還元性は大きくなり還元電位は低くなる。
本実施形態で用いられるイオン性液体の還元電位は、例えば、約0.4〜0.7V程度(vs.Li/Li)である。イオン性液体より先に還元反応をしなければならないため、上記イオン性液体より還元電位の値は大きく、LUMOエネルギーは小さい物質を用いる。電解液に添加される化合物のLUMOエネルギー値は、量子化学計算法のなかのAM1計算方法を用いて計算する。
また、LUMOエネルギーが例えば−0.5eV以下の値を有する物質は、添加剤として用いられない。ある物質がLUMOエネルギー値を−0.5eV以下の低い値で有すると、リチウムイオンが黒鉛負極に挿入される前に多量の電子がこの物質の還元分解反応に消耗されて電池の可逆容量が減少し、クーロン効率が顕著に低下する。
したがって、本実施形態に係る添加剤は、LUMOエネルギーが−0.5eV〜1.0eVの値を有し、還元電位が0.7Vより大きいものを用いる。
上記の添加剤は、電池が通常的に作用する正極の電位領域(通常、3.0〜4.3V)で化学的に安定しなければならないため、酸化電位が5V(vs.Li/Li)以上であるものを用いる。耐酸化性と関連するものが、最高占有分子軌道(HOMO)エネルギーである。HOMOエネルギーが大きくなるほど酸化される傾向が強くなるため、本実施形態に係る添加剤は、HOMOエネルギーが−11.0eVよりも小さい。HOMOエネルギー値も、量子化学計算法のなかのAM1計算方法を用いて計算する。
すなわち、本実施形態に係る添加剤は、LUMOエネルギーが−0.5〜1.0eVの値を有し、HOMOエネルギーが−11.0eVよりも小さい値を有する。また、本実施形態に係る添加剤は、還元電位は0.7Vより大きく、酸化電位は5Vより大きい。上記範囲の値でないとイオン性液体の還元分解反応を抑制できず、また負極に安定した被膜を形成できず、正極の作動電位内で酸化反応を起こすため、本発明の目的を達成できない。
上記HOMOエネルギーが−11.0eVより小さく、LUMOエネルギーが−0.5〜1.0eVである添加剤としては、例えば、フッ素を含有するカーボネートおよびフッ素を含有するエーテルからなる群より選択された単独またはこれらの混合物を用いることができる。
本発明の一実施形態によれば、上記フッ素を含有するカーボネートは、下記化学式18または化学式19で表されるものを用いることができる。
ここで、上記化学式18において、R、Rは、水素、フッ素およびフッ素化された炭素数1〜5のアルキル基からなる群より選択され、RとRは、同時に水素ではない。
ここで、上記化学式19において、R、Rは、炭素数1〜5のアルキル基またはフッ素化された炭素数が1〜5のアルキル基から選択され、R、Rのいずれか一つは、フッ素化されたアルキル基である。
上記フッ素を含有するカーボネートとしては、例えば、フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ジフルオロエチレンカーボネート(DFEC)、フルオロジメチルカーボネート(FDMC、およびフルオロエチルメチルカーボネート(FEMC)からなる群より選択された単独またはこれらの混合物を用いることができる。
上記フッ素を含有するエーテル系溶媒は、例えば、下記化学式20で表されるものを用いることができる。ここで、下記化学式20において、Rは、水素またはフッ素であり、nは、1〜3である。

C(R)−(O−C(R)−C(R))n−OC(R) ・・・(化学式20)
本発明の一実施形態によれば、上記イオン性液体と添加剤との質量比は、例えば6:0.5〜6:4である。上記割合より添加剤が少なく含まれると、イオン性液体の還元分解を抑制できず、上記範囲より添加剤の含有量が多いと、電解質の粘度が高まりリチウムイオンの移動性が減少する可能性がある。
本発明一実施形態に係る電解液は、ホウ素を含有するリチウム塩をさらに含むことができる。ホウ素を含有するリチウム塩をさらに含まれることにより、過充電安全性と熱安定性がさらに向上する。ホウ素を含有するリチウム塩としては、例えば、リチウムフルオロオキサレートボレート(lithium fluoro oxalato borate、LiFOB)およびリチウムビスオキサレートボレート(lithium bis(oxalato) borate)からなる群より選択された単独またはこれらの混合物を用いることができる。
上記添加剤は、総電解液100質量部に対して、例えば、0.1〜20質量部が添加される。
好ましくは、フッ素を含有するカーボネートは、総電解液100質量部に対して、例えば3〜10質量部が含有され、ホウ素を含有するリチウム塩の場合は、総電解液100質量部に対して、例えば0.1〜5質量部が含有される。上記範囲未満で添加されると、イオン性液体の還元分解を抑制し高率特性および寿命特性を維持させる効果が僅かであり、上記範囲を超えて添加されると、電解質の粘度が高まりリチウムイオンの移動性が減少する可能性がある。
本実施形態に係る電解液は、さらに非水性有機溶媒とリチウム塩を含む。
上記非水性有機溶媒は、電池の電気化学的反応に関与するイオンが移動できる媒質の役割を果たす。
非水性有機溶媒としては、例えば、カーボネート、エステル、エーテルおよびケトンからなる群より選択された単独またはこれらの混合物を用いることができる。
上記カーボネート系溶媒としては、例えば、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジプロピルカーボネート(DPC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)、エチルプロピルカーボネート(EPC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、およびペンチレンカーボネートなどを用いることができる。
上記エステル系溶媒としては、例えば、n−メチルアセテート、n−エチルアセテート、n−プロピルアセテート、ジメチルアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、γ−ブチロラクトン、デカノライド、バレロラクトン、メバロノラクトン、およびカプロラクトンなどを用いることができる。
上記エーテルとしては、例えば、ジブチルエーテル、テトラグライム、ジグライム、ジメトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびテトラヒドロフランなどが用いられる。
上記ケトン系溶媒としては、例えば、シクロヘキサノンおよびポリメチルビニルケトンなどを用いることができる。
上記非水性有機溶媒は、単独でまたは一つ以上混合して用いられる。一つ以上混合して用いる場合の混合割合は、目的とする電池性能により好適に調節することができる。有機溶媒は、イオンの解離度を高め、イオンの伝導を円滑にするために、誘電率が大きく、低粘度を有するものを用いることが好ましい。一般には、高誘電率および高粘度を有する溶媒と、低誘電率および低粘度を有する溶媒と、で構成された、2種類以上の混合溶液を用いることが好ましい。上記カーボネート系溶媒の場合は、環状(cyclic)カーボネートと鎖状(chain)カーボネートとを混合して用いることが良い。この場合、環状カーボネートと鎖状カーボネートを、例えば1:1〜1:9の体積比で混合して用いると、電解液の性能が優れたものとなる。
本実施形態に係る非水性有機溶媒は、上記カーボネート系溶媒に芳香族炭化水素系有機溶媒をさらに含むこともできる。芳香族炭化水素系有機溶媒としては、例えば、下記化学式21の芳香族炭化水素系化合物を用いることができる。
ここで、上記化学式21において、Rは、ハロゲンまたは炭素数1〜10のアルキル基であり、qは、0〜6の整数である。
芳香族炭化水素系有機溶媒は、具体的な例としては、例えば、ベンゼン、フルオロベンゼン、ブロモベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、およびメシチレンなどが用いられ、これらを単独または混合して用いることができる。芳香族炭化水素系有機溶媒を含む電解液において、カーボネート溶媒/芳香族炭化水素系有機溶媒の体積比が例えば1:1〜30:1であるとき、電解液に一般的に要求される安定性、安全性、イオン伝導度などの特性が他の比率の組成物に比べて優れる。
上記リチウム塩は、電池内でリチウムイオンの供給源として機能し、基本的なリチウムイオン二次電池の作動を可能にし、且つ正極と負極の間のリチウムイオンの移動を促進する役割を果たす。リチウム塩は、例えば、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF、LiClO、LiCFSO、LiCSO、LiAlO、LiAlCl、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(ここで、pおよびqは、自然数である。)、LiClおよびLiIからなる群より選択される単独またはこれらの混合物である。格子エネルギーが小さく、解離度が大きくてイオン伝導度に優れ、熱安定性および耐酸化性の良いものを用いることが好ましい。上記リチウム塩の濃度は、例えば0.1〜2.0モルの範囲内で用いることが良い。リチウム塩の濃度が0.1モル未満であれば、電解質の伝導度が低くなり、電解質の性能が低下し、2.0モルを超える場合には、電解質の粘度が増加し、リチウムイオンの移動性が減少するという問題点がある。
本実施形態に係る電解液を含むリチウムイオン二次電池は、例えば、正極板、負極板およびセパレータ等を含む。
上記正極板は、リチウムイオンを可逆的に挿入および脱離できる正極活物質を含み、このような正極活物質としては、例えば、コバルト、マンガン、ニッケルから選択される少なくとも1種およびリチウムとの複合金属酸化物であることが好ましい。金属間の固溶率は様々であり、これら金属の他にMg、Al、Co、K、Na、Ca、Si、Ti、Sn、V、Ge、Ga、B、As、Zr、Mn、Cr、Fe、Sr、Vおよび希土類元素からなる群より選択される元素をさらに含むことができる。
上記負極板は、リチウムイオンを挿入および脱離できる負極活物質を含み、このような負極活物質としては、例えば、結晶質または非晶質の炭素、または炭素複合体の炭素系負極活物質(熱的に分解された炭素、コック、黒鉛)、燃焼した有機重合体化合物、炭素繊維、酸化錫化合物、リチウム金属、またはリチウムと他の元素の合金を用いることができる。例えば非結晶質炭素としては、ハードカーボンとコークスを1500℃以下で焼成したメソカーボンマイクロビーズ(mesocarbon microbead:MCMB)、メソフェースピッチ系炭素繊維(mesophase pitch−based carbon fiber:MPCF)などがある。結晶質炭素としては黒鉛系材料があり、具体的には天然黒鉛、黒鉛化コークス、黒鉛化MCMB、黒鉛化MPCFなどがある。
上記正極板または負極板は電極活物質、バインダーおよび導電材、そして必要に応じて増粘剤を溶媒に分散させて電極スラリー組成物を製造し、このスラリー組成物を電極集電体に塗布することにより製造することができる。正極集電体としては、一般にアルミニウムまたはアルミニウム合金などが用いられ、負極集電体としては一般に銅または銅合金などが用いられる。上記正極集電体および負極集電体の形態としては箔やメッシュ形態が挙げられる。
リチウムイオン二次電池において、正極板および負極板の間に短絡を防止する上記セパレータとしては、例えば、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの高分子膜またはこれらの多重膜、微細多孔性フィルム、織布および不織布のような公知されたものを用いることができる。
上述した電解液、正極板、負極板およびセパレータを含むリチウムイオン二次電池は、正極板/セパレータ/負極板の構造を持つ単位電池、正極板/セパレータ/負極板/セパレータ/正極板の構造を持つバイセル、または単位電池の構造が繰り返される積層電池の構造で形成することができる。
このような構成を持つ本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の代表的な例を、図1に示す。
図1に示すように、角形リチウムイオン二次電池10は、缶11、上記缶11の内部に収容される電極組立体12、上記缶11の上端開口部に結合されて密封するキャップ組立体20を含む。
上記缶11はその内部に空間部を持つ金属材からなる角形のケースである。
上記電極組立体12は、正極板13、セパレータ14および負極板15が渦巻き(jelly−roll type)状に巻回されており、上記正極板13および負極板15から正極リード16および負極リード17がそれぞれ引き出されている。
上記キャップ組立体20は、上記缶11の上部に結合されるキャッププレート21と、上記キャッププレート21にガスケット22を媒介にして挿入される負極端子23と、上記キャッププレート21の下面に設けられる絶縁プレート24と、上記絶縁プレート24の下面に設けられて上記負極端子23と通電する端子プレート25と、を含む。
また、上記キャッププレート21には、缶11の内部へ電解液が注入される通路を提供する電解液注入孔26が形成されている。電解液は、上記電解液注入孔26を通して注入される。電解液が注入された後、上記電解液注入孔26は、ボール27により密閉される。
上記缶11の内部には、上記電極組立体12の上部に上記電極組立体12をキャップ組立体20と絶縁させるための絶縁ケース18が設けられている。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、図示されている角形の他に、例えば、円筒形、パウチ型など様々な形状からなる。
以下、実施例および比較例について説明する。下記実施例は、本発明の好ましい一実施例であって、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
正極活物質としてLiCoO、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)、および導電剤としてカーボンを、92:4:4の質量比でN−メチル−2−ピロリドン溶媒中で分散させて、正極活物質スラリーを製造した。上記正極活物質スラリーをアルミニウム箔にコーティングし、乾燥、圧延して正極板を製造した。負極活物質として人造黒鉛97質量%、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)3質量%を混合した後、水に分散させて負極活物質スラリーを製造した。このスラリーを銅箔にコーティングし、乾燥、圧延して負極を製造した。
上記のように製造された電極間に、ポリエチレン(PE)材質のセパレータを入れて巻回および圧縮して、46mm×34mm×50mmの角形缶に挿入した。この缶に電解液を注入して、リチウムイオン二次電池を製造した。
電解液は、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの混合溶媒(3:7の体積比)にLiPFを1.3モルになるように添加した後に、総電解液に対しイオン性液体のMPPpTFSI(N−methyl propylpiperidinium bis(trifluoromethylsulfonyl)Imide)40質量部、FEC(fluoro ethylene carbonate)5質量部を添加した。
*FEC:HOMO=−12.33eV、LUMO=0.983eV
(実施例2)
上記実施例1で、添加剤としてLiFOB(Lithium Fluoro Oxalato borate)1質量部をさらに含むことを除いては、上記実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を製造した。
(実施例3)
上記実施例1で、イオン性液体としてMPPTFSI(N−methyl propylpyrrolidinium bis(trifluoromethyl−sulfonyl)imide)を含む電解液を用いることを除いては上記実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を製造した。
(実施例4)
上記実施例1で、イオン性液体としてMMDMEATFSI(N−methoxymethyl−N,N−dimethylethylammonium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide)を用いることを除いては上記実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を製造した。
(比較例1)
上記実施例1で電解液にFECを添加しないことを除いては、実施例1と同様にリチウムイオン二次電池を製造した。
上記実施例および比較例によって製造された電池を、DSC、充放電の繰り返しによる放電容量、および60℃で7日間放置した時の電池の厚さ増加率を測定して、イオン性液体および還元電位が低いイオン性液体より低い添加剤を同時に使用する場合の二次電池の過充電安全性、熱安定性および寿命特性に及ぼす影響を確認した。
<実験例1>
上記実施例1、2および比較例1で製造された電池を、60℃で7日間放置した後、厚さ膨張程度を測定した。結果を表1に示す。
A:初期状態の厚さ
B:60℃で7日間放置した後の厚さ
厚さ膨張率(%)=(B−A)/A
<実験例2>
上記実施例1および比較例1で製造された電池を、室温で1C/4.2Vの定電流−定電圧で3時間充電し、1C/3.0Vの定電流で放電した。上記充放電を、10、20および30サイクル行い、それぞれの該当サイクル目の放電容量を図2に示した。図2に示すように、イオン性液体およびFECが添加された実施例1は、充放電サイクル時に放電容量が維持され、比較例1よりも電池の寿命特性が改善されたことが分かる。
<実験例3>
実施例1および比較例1で製造された電池の充放電サイクル実験における電位による電荷量の微分値を、図3に示す。図3に示すように、比較例1の場合は、0.4〜0.7Vの範囲にイオン性液体のMPPpTFSIの還元分解ピークが現れることが分かる。実施例1の場合は、FECの添加によってイオン性液体のMPPpTFSIの還元分解ピークが除去され、これによりFECがイオン性液体の還元分解を抑制することが分かる。
<実験例4>
上記実施例1、2および比較例1で製造された電池を満充電させた後、セルを解体して電解液が含まれている充電された黒鉛負極の熱特性を分析するためにDSCを測定した。その結果を、図4および図5に示す。
図4に示すように、イオン性液体が含まれていない基準電解液の場合は、70℃から電池内で発熱が始まり、100℃を超えたら満充電の黒鉛負極と電解液間の発熱分解反応(Exothermic thermal decomposition reaction)により多量の熱が発生していることが分かる。比較例1で製造されたMPPpTFSIイオン性液体40質量部を含んだ電解液と満充電の黒鉛負極間の熱特性を測定した結果、図4から分かるように、70℃から多量の熱が発生しているが、これはMPPpTFSIイオン性液体の還元分解反応によって形成された熱的に不安定な負極被膜によるものである。
しかしながら、注目する点は、イオン性液体の導入によって、満充電の黒鉛負極と電解液間の分解反応による全体的な発熱量は、517J/gから387J/gに減少したということである(図5参照)。イオン性液体の還元分解反応を除去し、安定した負極被膜を誘導するために導入されたFEC添加剤は、図4および図5から分かるように、熱分解開始温度(onset temperature)を70℃から88℃に18℃高め、全体的な発熱量も387J/gから359J/gに減少させた。
イオン性液体を含む電解液に、LiFOBの添加時(実施例2)の熱分解開始温度が実施例1の70℃より30℃高い100℃に顕著に向上し、発熱量もさらに387J/gから301J/gに顕著に減少した。
上記実験から分かるように、イオン性液体、上記イオン性液体より還元電位が高い添加剤を含有する本発明の電解液を含む電池の場合、熱安定性が向上し、高率特性および寿命特性も向上した。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 角形リチウムイオン二次電池
11 缶
12 電極組立体
13 正極板
14 セパレータ
15 負極板
16 正極リード
17 負極リード
18 絶縁ケース
20 キャップ組立体
21 キャッププレート
22 ガスケット
23 負極端子
24 絶縁プレート
25 端子プレート
26 電解液注入孔
27 ボール

Claims (21)

  1. 非水性有機溶媒と、
    リチウム塩と、
    イオン性液体と、
    AM1計算法によって求められた最低非占有分子軌道エネルギーが−0.5〜1.0eVであり、前記AM1計算法によって求められた最高占有分子軌道エネルギーが−11.0eVよりも小さい添加剤と、
    を含むことを特徴とする、リチウムイオン二次電池用電解液。
  2. 前記添加剤は、リチウム金属を基準として、還元電位が0.7Vより大きく、酸化電位が5.0Vより大きい
    ことを特徴とする、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  3. 前記添加剤は、フッ素を含有するカーボネートおよびフッ素を含有するエーテルからなる群より選択された単独またはこれらの混合物である
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  4. 前記リチウムイオン二次電池用電解液は、ホウ素を含有するリチウム塩をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  5. 前記フッ素を含有するカーボネートは、下記化学式18または化学式19で表される化合物である
    ことを特徴とする、請求項3に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
    前記化学式18において、R、Rは、水素、フッ素および炭素数1〜5のフッ素化されたアルキル基からなる群より選択され、RとRは、同時に水素ではない。

    前記化学式19において、R、Rは、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜5のフッ素化されたアルキル基から選択され、R、Rのいずれか一つは、フッ素化されたアルキル基である。
  6. 前記ホウ素を含有するリチウム塩は、リチウムビスオキサレートボレートまたはリチウムフルオロオキサレートボレートである
    ことを特徴とする、請求項4に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  7. 前記フッ素を含有するエーテルは、下記化学式20で表される化合物である
    ことを特徴とする、請求項3に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
    C(R)−(O−C(R)−C(R))n−OC(R) ・・・(化学式20)

    前記化学式20において、Rは、水素またはフッ素であり、nは、1〜3である。
  8. 前記添加剤の含有量は、総電解液100質量部に対して0.1〜20質量部である
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  9. 前記フッ素を含有するカーボネートの含有量は、総電解液100質量部に対して3〜10質量部である
    ことを特徴とする、請求項3に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  10. 前記ホウ素を含有するリチウム塩の含有量は、総電解液100質量部に対して0.1〜5質量部である
    ことを特徴とする、請求項4に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  11. 前記イオン性液体と前記添加剤との質量比は、6:0.5〜6:4である
    ことを特徴とする、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  12. 前記イオン性液体は、アンモニウム、イミダゾリウム、オキサゾリウム、ピペリジニウム、ピラジニウム、ピラゾリウム、ピリダジニウム、ピリジニウム、ピリミジニウム、ピロリジニウム、ピロリニウム、チリアゾリウム、トリアゾリウム、およびグアニジニウムからなる群より選択された陽イオンと、
    ハロゲン、硫酸塩、スルホン酸塩、アミド、イミド、ホウ素塩、リン酸塩、アンチモン酸塩、デカン酸塩およびコバルトテトラカルボニルからなる群より選択された陰イオンと、
    の組み合わせである
    ことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  13. 前記イオン性液体の含有量は、総電解液100質量部に対して5〜70質量部である
    ことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  14. 前記イオン性液体の含有量は、総電解液100質量部に対して5〜40質量部である
    ことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  15. 前記非水性有機溶媒は、カーボネート、エステル、エーテルおよびケトンからなる群より選択された単独またはこれらの混合物である
    ことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  16. 前記カーボネートは、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、およびペンチレンカーボネートからなる群より選択された単独またはこれらの混合物である
    ことを特徴とする、請求項15に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  17. 前記エステルは、n−メチルアセテート、n−エチルアセテート、n−プロピルアセテート、ジメチルアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、γ−ブチロラクトン、デカノライド、バレロラクトン、メバロノラクトン、およびカプロラクトンからなる群より選択された単独またはこれらの混合物である
    ことを特徴とする、請求項15に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  18. 前記エーテルは、ジブチルエーテル、テトラグライム、ジグライム、ジメトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびテトラヒドロフランからなる群より選択された単独またはこれらの混合物である
    ことを特徴とする、請求項15に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  19. 前記ケトンは、シクロヘキサノンおよびポリメチルビニルケトンからなる群より選択された単独またはこれらの混合物である
    ことを特徴とする、請求項15に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  20. 前記リチウム塩は、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF、LiClO、LiCFSO、LiCSO、LiAlO、LiAlCl、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(ここで、pおよびqは自然数である。)、LiClおよびLiIからなる群より選択された単独またはこれらの混合物である
    ことを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液。
  21. リチウムを可逆的に挿入および脱離可能な正極活物質を含む正極と、
    リチウムを可逆的に挿入および脱離可能な負極活物質を含む負極と、
    請求項1〜20のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液と、
    を含むことを特徴とする、リチウムイオン二次電池。
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