JP2005285632A - 非水電解質電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性が高く、かつ高負荷放電特性に優れた非水電解質電池を提供する。
【解決手段】正極2と、負極3と、下記化1で表わされる骨格を有する有機物カチオンがカチオン成分に含まれる常温溶融塩を含有する非水電解質とを具備する非水電解質電池であって、前記正極2及び前記負極3のうち少なくとも一方の電極は、CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の炭素質物を含有する導電助剤を含むことを特徴とする。
【化1】
Figure 2005285632

【選択図】 図1

Description

本発明は、非水電解質を備えた一次電池及び二次電池に関するものである。
非水電解質電池で、リチウム、ナトリウム、アルミニウムなどの軽金属を用いたものは高エネルギー密度電池として注目されており、正極活物質に二酸化マンガン(MnO2)、フッ化炭素((CF)n)、塩化チオニル等を用いた一次電池は、電子機器の主電源やメモリのバックアップ電源としてすでに多用されている。
しかしながら、これらの電池は、有機溶媒のような可燃性のものを主成分とする非水電解質を用いているため、万一漏液等の問題が起こった時に発火を生じる危険性がある。
この観点から、特定骨格を有する有機カチオンを含有する不燃性であり蒸気圧のない常温溶融塩(イオン性液体)を非水電解質として用いた安全性の高い非水電解質電池が、例えば特許文献1等に開示されている。
しかしながら、常温溶融塩を用いた非水電解質電池は有機溶媒を用いたものに比べて高負荷放電特性に劣るという問題点を有している。これは常温溶融塩が有機溶媒に比べて導電率の低いことおよび粘度が大きいことから電極への含浸が困難であるためだと考えられる。
特開平4−349365号公報
本発明は、安全性が高く、かつ高負荷放電特性に優れた非水電解質電池を提供しようとするものである。
本発明に係る非水電解質電池は、正極と、負極と、下記化2で表わされる骨格を有する有機物カチオンがカチオン成分に含まれる常温溶融塩を含有する非水電解質とを具備する非水電解質電池であって、
前記正極及び前記負極のうち少なくとも一方の電極は、CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の炭素質物を含有する導電助剤を含むことを特徴とするものである。
Figure 2005285632
本発明によれば、安全性が高く、かつ高負荷放電特性に優れた非水電解質電池を提供することができる。
上述した課題を達成するために本発明では、下記化3で表わされる骨格を有する有機物カチオンがカチオン成分に含まれる常温溶融塩を含有する非水電解質を具備する非水電解質電池において、CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の炭素質物を含む導電助剤を、正極及び負極のうち少なくとも一方の電極に使用する。
Figure 2005285632
非水電解質中に前記常温溶融塩を含むことで、常温溶融塩のもつ不揮発性・不燃性という特徴により、万一電池を誤って使用し発火や熱暴走が起こったとしても非水電解質への引火を避けられるため、より安全性に優れた電池とすることができる。しかしながら、常温溶融塩は一般的に通常使われる有機溶媒に比べて粘度が数十から数百倍も高いものなので、非水電解質に常温溶融塩を含ませることで電極と非水電解質のぬれ性が低下し、その界面抵抗が大きくなり、高負荷放電に不利になる。
一方、炭素質物には非常に多くの種類があることは周知の通りであり、製造法、構造、特性により、その分類や命名も多種多様である。どのような炭素質物が、常温溶融塩を含む非水電解質を用いた非水電解質電池の導電助剤に適しているかについて検討を重ねたところ、CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の範囲を満足する炭素質物を用いることで非水電解質の電極内部への含浸性が向上し、電極内部の電子移動抵抗を低減できることを見出したのである。
電極の導電助剤に使用する炭素質物には、少量添加で高い導電性を示すことが要求されるため、黒鉛性の高い半値幅の小さい炭素質物が好んで使用される傾向がある。
ところが、本発明者らの研究により、粘性の高い常温溶融塩を含む非水電解質を備える非水電解質電池においては、半値幅が4°より小さい炭素質物を導電助剤に使用すると、電極と非水電解質との濡れ性が低下し、高負荷放電特性(レート特性)が低くなることが明らかとなった。
本発明のように、半値幅が4°〜20°と大きい炭素質物を含む導電助剤を、正極及び負極のうち少なくとも一方の電極に使用することによって、電極に十分な導電性を与えつつ、常温溶融塩を含む非水電解質の電極内部への含浸性を向上することができるため、電極内部の電子移動抵抗を低減することができ、より高負荷な放電特性に耐えられ、かつ安全性が高い非水電解質電池を提供することができる。このようなCuKα線を用いるX線回折における2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅と常温溶融塩を含む非水電解質の電極内部への含浸性との関係に着目した知見はなく、これまでにまったく明らかにされていなかった関係である。
半値幅が大きい方が濡れ性改善の点からは好ましいものの、半値幅の上限値を20°とするのは、半値幅が20°を超えると導電助剤の本来の機能(導電性)が損なわれるからである。半値幅のより好ましい範囲は5〜16°で、さらに好ましい範囲は7〜11°である。また、濡れ性が向上されることによって、注入した非水電解質を電極中に浸透させるために減圧雰囲気に置く処理を短縮もしくは省略することができ、電池の製造工程を簡略化することができる。さらに、濡れ性が向上されることによって、電極内への非水電解質の含浸性のバラツキが少なくなるという効果も得られる。
なお、ピーク位置は、2θが15°〜30°の範囲であれば構わないが、十分な効果を得るためにはピーク位置の範囲が2θで20〜28°にあるものが望ましい。
さらに、本発明者らは、前述の半値幅を有する炭素質物のX線光電子分光分析から求めた炭素原子の割合を99.3%以下と純度を低くする方が、電極と非水電解質との濡れ性がさらに改善され、高負荷放電特性がより向上されることを見出した。十分な効果を得るためには99%以下にすることがより好ましい。但し、炭素原子の割合を95%よりも低くすると、不純物が電池特性に悪影響をおよぼす可能性があるため、炭素原子の割合は95%〜99.3%の範囲にすることがより好ましい。さらに好ましい範囲は95%〜99%で、最も好ましい範囲は98%〜99%である。
また、半値幅を4〜20°と大きく、かつ炭素原子の割合を99.3%以下と低くすると、高い濡れ性が得られる一方で、導電助剤の導電性の低下が懸念される。炭素質物のBET法による比表面積を1300m2/g以上にすることによって、半値幅の増加と純度の低下に伴う導電性の低下を補うことができるため、高負荷放電特性をさらに向上することができる。但し、比表面積が5000m2/gを超えると、以下に説明する問題を生じる恐れがあることから、上限値は5000m2/gにすることが好ましい。
導電剤の比表面積を増加させると、電極内での活物質との接触面積が増加するため、導電性は向上する。一方で、導電剤の比表面積を増加させると、電極表面積も増加するため電解液との接触面積が増加し、電池反応とは関係ない電解液との副反応が増し、電池特性(特にサイクル特性、貯蔵特性)に悪影響を与える恐れがある。本発明に用いる非水電解質は、常温溶融塩を含むため電極との反応性は低い。したがって、1300m2/g以上といった比表面積の大きな導電剤を用いることができる。
さらに好ましい範囲は、1300m2/g〜2500m2/gである。
半値幅が4〜20°と大きい炭素質物は、例えば、カーボンブラックのような原料炭素材料を不活性ガス雰囲気もしくは空気中で1000℃前後の低温で熱処理を施すことにより、黒鉛結晶性の低下や黒鉛構造に乱れを生じさせる等の変化をもたらすことによって得られる。
導電助剤は、CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の範囲を満足する炭素質物のみから形成されていても、他の種類の導電材料と併用しても良い。他の種類の導電材料としては、例えば、グラファイトを挙げることができる。また、ピークの半値幅が4°〜20°の範囲にある炭素質物を複数使用することも可能である。
上述した炭素質物を含む導電助剤は、正極か、負極、あるいは正極と負極の両電極に使用することができる。一次電池の場合には、少なくとも正極に使用し、二次電池の場合には正極と負極の両電極に使用する方が、優れた高負荷放電特性を得られるため、好ましい。
以下、本発明に係る非水電解質電池の正極、負極及び非水電解質について説明する。
1)正極
一次電池用の正極活物質としては、例えば、金属酸化物、金属硫化物、導電性ポリマ−などが挙げられる。
前記金属酸化物としては、例えば、二酸化マンガン(MnO2)、フッ化系黒鉛(CF)n、二硫化鉄(FeS2)、硫化鉄(FeS)、酸化銅(CuO)、オキシリン酸銅(Cu4O(PO42)、二酸化硫黄(SO2)、バナジン酸銀(AgV411)、五酸化二バナジウム(V25)、クロム酸銀(Ag2Cr24)、硫化銅(CuS),フッ化銅(CuF2)、塩化銅(CuCl2)等を挙げることができる。前記導電性ポリマーとしては、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、例えばジスルフィド化合物、硫黄などの有機硫黄化合物等が挙げられる。中でも二酸化マンガンが好ましい。
一次電池用正極中の導電助剤の含有量は、正極重量の0.5%〜25%の範囲にすることが好ましい。さらに好ましい範囲は、2%〜15%である。
二次電池用の正極活物質としては、例えば、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLixMn24またはLixMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(LixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1-yCoy2)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMnyCo1-y2)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(LixMn2-yNiy4)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(LixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4など)、硫酸鉄(Fe2(SO43)、バナジウム酸化物(例えばV25)などが挙げられる。 また、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料、イオウ(S)、フッ化カーボンなどの有機材料および無機材料も挙げられる。より好ましい二次電池用の正極活物質としては、電池電圧が高いリチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、リチウムリン酸鉄などが挙げられる。なお、x,yは0〜1の範囲にすることが可能である。
二次電池用正極中の導電助剤の含有量は、正極重量の0.5%〜25%の範囲にすることが好ましい。さらに好ましい範囲は、1%〜4%である。
正極には、上述した導電助剤の他に、結着剤を含んでいても良い。結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレンーブタジエンゴム(SBR)などを挙げることができる。中でもポリテトラフルオロエチレンが好ましい。
活物質、結着剤及び導電助剤を含む正極合剤を正極としても良いが、この正極合剤の層が集電体に担持されたものを正極としても良い。正極集電体は、たとえば、アルミニウム、アルミニウム合金から形成することができる。
2)負極
まず、一次電池用の負極について説明する。
この負極は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、マグネシウム及びアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種類の金属元素を含有する負極活物質を含む。
負極活物質として好ましいのは、リチウム金属、リチウム−アルミニウム合金などのリチウム合金である。リチウム合金としてはSi、Sn、Al、B、Ga、In、Pb、Bi及びSbよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素とLiとの合金等が挙げられる。
その他の負極としては、LiとCoもしくはNiとを含む窒化物、LiとSiとを含む化合物と炭素との混合物等が挙げられる。
これらの中でもリチウム金属が最も好ましい。
一次電池用の負極として、上記負極活物質のみで構成されたものを使用する場合には、導電助剤を添加しなくても良い。
次いで、二次電池用の負極について説明する。
この負極は、負極活物質、前述の導電助剤及び結着剤を含む。
負極活物質には、リチウムを吸蔵放出する材料を用いるのが好ましく、例えば、リチウム金属、リチウム合金、炭素質物、金属化合物などを挙げることができる。負極には、1種類の負極活物質を用いても、2種類以上の負極活物質を混合して用いても良い。
前記リチウム合金としてはリチウムアルミニウム合金、リチウム亜鉛合金、リチウムマグネシウム合金、リチウム珪素合金、リチウム鉛合金などが挙げられる。
リチウムを吸蔵放出する炭素質物としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス、気相成長炭素繊維、メソフェーズピッチ系炭素繊維、球状炭素、樹脂焼成炭素を挙げることができる。中でも、気相成長炭素繊維、メソフェーズピッチ系炭素繊維、球状炭素が好ましい。また、炭素質物は、X線回折による(002)面の面間隔d002が0.34nm以下であることが好ましい。
前記金属化合物としては、金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物などが挙げられる。金属酸化物の具体例として、チタン酸リチウム(Li4+xTi512)のようなリチウムチタン含有複合酸化物、タングステン酸化物(WO3)、アモルファススズ酸化物(例えばSnB0.40.63.1)、スズ珪素酸化物(SnSiO3)、酸化珪素(SiO)などが挙げられる。金属硫化物の具体例として、硫化リチウム(TiS2)、硫化モリブデン(MoS2),硫化鉄(例えばFeS、FeS2、LixFeS2)などが挙げられる。金属窒化物の具体例として、リチウムコバルト窒化物(例えばLixCoyN、0<x<4,0<y<0.5)などが挙げられる。
二次電池用負極中の導電助剤の含有量は、負極重量の0.5%〜50%の範囲にすることが好ましい。さらに好ましい範囲は、1%〜10%である。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
負極は、活物質、結着剤及び導電助剤を含む負極合剤から形成されていても良いが、この負極合剤の層が集電体に担持されていても良い。負極集電体は、たとえば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、ニッケルなどから形成することができる。
3)非水電解質
この非水電解質は、常温溶融塩を含む。また、非水電解質の形態は液状であることが望ましい。
常温溶融塩とは、常温において少なくとも一部が液状を呈する塩をいい、常温とは電源が通常作動すると想定される温度範囲をいう。電源が通常作動すると想定される温度範囲とは、上限が120℃程度、場合によっては60℃程度であり、下限は−40℃程度、場合によっては−20℃程度である。
常温溶融塩は、そのカチオン成分に前述した化3で表される骨格を有する有機物カチオンを含むもので、この有機カチオンとしては、例えば、ジアルキルイミダゾリウムカチオンやトリアルキルイミダゾリウムカチオン等のイミダゾリウムイオン、テトラアルキルアンモニウムイオン、アルキルピリジニウムイオン、アルキルピペジニウムイオンなどが挙げられる。有機カチオンの種類は1種類でも2種類以上あっても良い。
特に、ジアルキルイミダゾリウムイオンの中でも、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン(EMI+)が好ましい。トリアルキルイミダゾリウムイオンの場合には、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムイオン(DMPI+)が好ましい。また、テトラアルキルアンモニウムイオンとしては、ジメチルエチルメトキシアンモニウムイオン(DMEMA+)が望ましい。さらに、アルキルピリジニウムイオンとしては、1−ブチルピリジニウムイオン(BP+)が好ましい。
前述した化3に示す骨格を有する有機物カチオンを生じる化合物(常温溶融塩)としては、たとえば、四フッ化ホウ酸ジアルキルイミダゾリウム(DI・BF4 )、ジアルキルイミダゾリウムトリストリフルオロメタンスルフォニルメチド(DI・C(CF3SO23)、六フッ化リン酸ジアルキルイミダゾリウム(DI・PF6)、トリアルキルイミダゾリウムトリストリフルオロメタンスルフォニルメチド(TI・C(CF3SO23)等の前記有機物カチオンを有する有機塩を挙げることができる。中でも、(DI・BF4)、DI・C(CF3SO23、TI・C(CF3SO23は、イオン伝導性、化学安定性及び電気化学安定性に優れているため、好ましい。特に、四フッ化ホウ酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMI・BF4)や、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリストリフルオロメタンスルフォニルメチド(EMI・C(CF3SO23)や、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムトリストリフルオロメタンスルフォニルメチド(DMPI・C(CF3SO23)を用いることが実用上優れている。
なお、これらのカチオンを含有する常温溶融塩は、単独で用いてもよく、2種類混合して用いてもよい。
電解質のカチオン成分としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、マグネシウム及びアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種類を挙げることができる。一方、電解質のアニオン成分としては、例えば、塩化物アニオン(Cl-、ClO4 -)、臭化物アニオン(Br-、)、ヨウ化物アニオン(I-)、フッ化物アニオン{BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、N(CF3CF2SO22 -、あるいはトリストリフルオロメタンスルフォニルメチドイオン(C(CF3SO23 -)}、ビスオキサラトホウ酸アニオン(BOB-)、ジシアノアミンアニオン(DCA-)よりなる群から選択される少なくとも1種類もしくは2種類以上などを挙げることができる。上記カチオン成分とアニオン成分からなる塩を電解質として使用することが望ましいが、これらに限定されるものではない。中でもリチウム塩を用いることが最も好ましい。
これら電解質の濃度は、0.1〜3mol/Lの範囲、特に0.5〜2mol/Lの範囲であることが好ましい。電解質の濃度が0.1mol/L未満であると、十分な導電性を得ることができない可能性があり、3mol/Lを超えると粘性が上がりすぎて導電率が低くなる恐れがあるからである。
前記常温溶融塩に前記電解質を溶解させることによって液状の非水電解質が得られる。
また、この非水電解質中に有機溶媒を添加してもよい。有機溶媒を添加することで液状非水電解質の粘度の低下、導電率の向上が期待できる。有機溶媒としては、特に限定されるものではないが、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネイト、1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、スルホラン、アセトニトリル、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネイト、メチルエチルカーボネイト、ジプロピルカーボネート、さらにリン酸トリメチル、リン酸トリエチルといったリン酸エステル等を挙げることができる。これら有機溶媒の種類は、1種類もしくは2種以上にして用いてもよい。これら有機溶媒の添加量としては、0〜50重量%(非水電解質の総重量)の範囲内とすることが好ましい。これは、50重量%より大きくすると常温溶融塩による安全性向上の効果を得られない恐れがあるからである。さらに好ましい範囲は0.001〜20重量%である。
さらに、液状非水電解質に、添加剤として、ビニレンカーボネイト(VC)、ビニレンアセテート(VA)、カテコールカーボネイト(CC)を添加することもできる。添加剤は1種類もしくは2種類以上にすることができる。添加剤を加えることで電極表面に化学的に安定で電気抵抗の低い被膜を形成することができ、高負荷放電特性をさらに向上させることができる。添加剤の濃度は、0.01〜5重量%の間が好ましい。0.01重量%よりも少ないと添加剤の効果が得られず、5重量%よりも多いと添加剤による被膜が厚くなりすぎ逆に高負荷放電特性が劣化してしまう恐れがあるからである。添加剤濃度のさらに好ましい範囲は0.1重量%〜3重量%の範囲である。
本発明に係る非水電解質電池は、円筒形、角形、薄型あるいはコイン型のような様々な形態の一次電池及び二次電池に適用することが可能である。そのうちのコイン型非水電解質電池の一実施形態を図1に示す。
すなわち、金属製で有底円筒形をなす正極缶1内には、ペレット状の正極合剤2が収納されている。一方、金属製で有底円筒形をなす負極缶3内には、負極4が収納されている。円形セパレータ5は、正極合剤2と負極4との間に配置されている。非水電解質は、少なくとも正極合剤2およびセパレータ5に含浸されている。負極缶3は、正極缶1に絶縁ガスケット6を介してかしめ固定されている。
[実施例]
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
まず、以下の実施例で使用する導電助剤を用意した。
<炭素質物Aの作製>
カーボンブラックをアルゴン雰囲気下で1400℃で24時間焼成することにより、以下に説明する方法で測定された半値幅、炭素濃度及び比表面積が下記表1に示す値の炭素質物Aを作製した。
<炭素質物B〜Kの作製>
焼成温度、焼成時間及び焼成雰囲気を下記表1に示すように変更すること以外は、前述した炭素質物Aで説明したのと同様にして炭素質物B〜Kを得た。
<アセチレンブラック導電助剤の用意>
アセチレンブラック(電気化学工業株式会社製のデンカブラック50%プレス)を導電助剤として用意した。
<半値幅の測定>
CuKα線を用いる粉末X線回折における2θが25°±5°に現れるピークについて、ピークトップの1/2の強度(h/2)である部分のピーク幅を半値幅W(°)とした。X線チャートの一例を図2〜図4に示す。なお、各チャートの横軸は2θ(°)で、縦軸が強度(cps)である。図2は半値幅Wが12.2°の例で、図4は半値幅Wが3.3°の例である。また、図3に示すように、ピークのすそが高くなっている場合、ピークの形をほぼ左右対称とみなし、ピークの幅が測定できる方(W/2)の2倍の値を半値幅Wとした。図3の場合、(W/2)が8.4°であったため、半値幅Wは16.8°であった。
<X線光電子分光分析>
励起X線にはmonochronomatic Al Kα 1,2線(1486.6eV)を用い、X線径は1mm、X線出力は10kV,20mA、光電子脱出角度は35°として測定を行った。
なお、X線光電子分光分析により炭素質物A〜Kの不純物として酸素原子を検出した。
<BET法による比表面積>
キャリアガスには、N230%+He70%を用い、1サンプルにつき5回測定を行いその平均値を測定とした。
上述した炭素質物A〜K及びアセチレンブラックを導電助剤として用いて一次電池及び二次電池を作製し、電池特性の評価を行なった。まず、一次電池について説明する。
(実施例1)
<正極の作製>
正極活物質として二酸化マンガン、導電助剤として炭素質物Aとグラファイト、結着剤としてポリテトラフルオロエチレンを用い、これらを重量比(正極活物質:炭素質物A:グラファイト:結着剤)で100:3:5:2となるように均一に混合した後、加圧成形して厚さ5mm、直径16.0mmのペレット状正極合剤を作製した。
<負極の作製>
厚さ5mm、直径16.0mmに打ち抜き加工したリチウム金属を負極とした。
<非水電解質の調製>
1−エチル−3メチルイミダゾリウム4フッ化ホウ素(EMI・BF4)に電解質として0.6MのLiBF4を溶解させた液状の非水電解質(非水電解液)を調製した。
<電池の組立て>
上記正極合剤をステンレス鋼からなる正極缶に収納し、かつ上記負極をステンレス鋼からなる負極缶に収納し、上記正極合剤と負極の間にポリプロピレン不繊布からなるセパレータを配置した。これらに非水電解質を注入した後、1×10-3Torrの減圧状態で2時間放置し、正極缶に負極缶を絶縁ガスケットを介してかしめ固定することにより、前述した図1に示す構造を有するコイン型非水電解質電池を組み立てた。
得られた電池を室温(20℃)で0.05mAおよび1mAで放電した電池電圧が2Vに達するまでの電池容量を調べたところ、下記表2に示すように、0.05mAでの放電容量、1mAでの放電容量いずれも良好であった。
(実施例2〜5)
非水電解質組成を下記表2に示すように変更すること以外は、実施例1で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質電池を組み立て、電池容量の測定を行なった。なお、表2におけるTFSIは(CF3SO22Nで、BETIは(CF3CF2SO22Nで、BOBは(C242Bで、DCAは(CN)2Nを表わす。
(実施例6〜12)
導電助剤の炭素質物Aの代わりに下記表2に示す炭素質物を使用すること以外は、実施例1で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質電池を組み立て、電池容量の測定を行なった。
(実施例13〜17)
下記表3に示す種類の炭素質物を3重量部とグラファイトを5重量部とを導電助剤として使用し、かつ注入後の減圧放置時間を表3に示すように短縮すること以外は、実施例1で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質電池を組み立て、電池容量の測定を行なった。
(比較例1)
導電助剤の炭素質物Aの代わりに前述した表1のアセチレンブラックを用いること以外は、実施例1で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質電池を組み立て、電池容量の測定を行なった。
(比較例2)
導電助剤の炭素質物Aの代わりに炭素質物Kを使用すること以外は、実施例1で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質電池を組み立て、電池容量の測定を行なった。炭素質物Kは非常に嵩高くハンドリングが困難で正極作製時の混合は難しかった。
Figure 2005285632
Figure 2005285632
Figure 2005285632
表1〜表3から明らかなように、実施例1〜8と比較例1、2を比較することで導電助剤にCuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4〜20°の範囲内を満たす炭素質物を含有させることで特に高負荷放電時の電池特性が大幅に向上することがわかる。導電助剤の導電性を保ちつつ、非水電解質の含浸性を向上させたためだと考えられる。
実施例1,9〜12および実施例13〜17を比較することで導電助剤の炭素濃度を99.3%以下にすると電極と非水電解質のぬれ性が向上し電池作製時の減圧条件を緩和できることがわかる。また、実施例7、12を見てみると比表面積が1300m2/g以上の導電助剤を用いると放電負荷特性がさらに向上していることがわかる。
(比較例3)
エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)が体積比(EC:MEC)1:2で混合された非水溶媒にLiPF6を1mol/L溶解させることにより液状の非水電解質を調製した。これら以外は実施例1で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質電池を組み立て、電池容量の測定を行なった。
(比較例4)
エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)が体積比(EC:MEC)1:2で混合された非水溶媒にLiPF6を1mol/L溶解させることにより液状の非水電解質を調製した。また、導電助剤の炭素質物Aの代わりに、表1のアセチレンブラックを用いた。これら以外は実施例1で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質電池を組み立て、電池容量の測定を行なった。
比較例3、4の電池において室温にて放電レートを10Cとして放電を行ったとき、比較例3の電池の2Vに達するまでの電池容量を100としたとき、比較例4の電池では106の放電容量を取り出すことができた。このことから、有機溶媒のような粘性の低いものを電解液として用いたときは、導電助剤は結晶性が高い(導電助剤自身の電気抵抗が小さい)方が電池特性は良くなることがわかる。
次いで、二次電池の実施例について説明する。
(実施例18)
<正極の作製>
正極活物質としてコバルト酸リチウム、導電助剤として炭素質物Aとグラファイト、結着剤としてポリテトラフルオロエチレンを用い、これらを重量比(正極活物質:炭素質物A:グラファイト:結着剤)で100:3:5:2となるように均一に混合した後、加圧成形して厚さ5mm、直径16.0mmのペレット状正極合剤を作製した。
<負極の作製>
負極活物質としてチタン酸リチウム、導電助剤として炭素質物Aとグラファイト、結着剤としてポリテトラフルオロエチレンを用い、これらを重量比(負極活物質:炭素質物A:グラファイト:結着剤)で100:3:5:2となるように均一に混合した後、加圧成形して厚さ5mm、直径16.0mmのペレット状負極合剤を作製した。
<非水電解質の調製>
1−エチル−3メチルイミダゾリウム4フッ化ホウ素(EMI・BF4)に電解質として0.6MのLiBF4を溶解させた液状の非水電解質(非水電解液)を調製した。
<電池の組立て>
上記正極合剤をステンレス鋼からなる正極缶に収納し、かつ上記負極をステンレス鋼からなる負極缶に収納し、上記正極合剤と負極の間にポリプロピレン不繊布からなるセパレータを配置した。これらに液状の非水電解質を注入した後、1×10-3Torrの減圧状態で2時間放置し、正極缶に負極缶を絶縁ガスケットを介してかしめ固定することにより、前述した図1に示す構造を有するコイン型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例19〜22)
非水電解質組成を下記表4に示すように変更すること以外は、実施例18で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質二次電池を組み立てた。なお、表4におけるTFSIは(CF3SO22Nで、BETIは(CF3CF2SO22Nで、BOBは(C242Bで、DCAは(CN)2Nを表わす。
(実施例23〜31)
導電助剤の炭素質物Aの代わりに下記表4に示す炭素質物を使用すること以外は、実施例18で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質二次電池を組み立てた。
(比較例5)
導電助剤の炭素質物Aの代わりに前述した表1のアセチレンブラックを用いること以外は、実施例18で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質二次電池を組み立てた。
(比較例6)
導電助剤の炭素質物Aの代わりに炭素質物Kを使用すること以外は、実施例18で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質二次電池を組み立てた。
得られた実施例18〜31及び比較例5、6の二次電池について、室温(20℃)で0.1Cの定電流で2.8Vまで15時間で充電した後、1.5Vまで0.1Cの定電流放電を行なった際の放電容量と、室温(20℃)で0.1Cの定電流で2.8Vまで15時間で充電した後、1.5Vまで1Cの定電流放電を行なった際の放電容量を測定し、その結果を下記表4に示す。
Figure 2005285632
表4から明らかなように、実施例19〜31と比較例5、6を比較することで、二次電池においても、導電助剤にCuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4〜20°の範囲内を満たす炭素質物を含有させることで特に高負荷放電時の電池特性が大幅に向上することがわかる。
(比較例7)
エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)が体積比(EC:MEC)1:2で混合された非水溶媒にLiPF6を1mol/L溶解させることにより液状非水電解質を調製した。これら以外は実施例18で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質二次電池を組み立てた。
(比較例8)
エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)が体積比(EC:MEC)1:2で混合された非水溶媒にLiPF6を1mol/L溶解させることにより液状非水電解質を調製した。また、導電助剤の炭素質物Aの代わりに、比較例4で説明したのと同様なアセチレンブラックを用意した。これら以外は実施例18で説明したのと同様にしてコイン型非水電解質二次電池を組み立てた。
また、比較例7、8の二次電池について、室温(20℃)で0.1Cの定電流で2.8Vまで15時間で充電した後、1.5Vまで0.1Cの定電流放電を行なった際の放電容量と、室温(20℃)で0.1Cの定電流で2.8Vまで15時間で充電した後、1.5Vまで10Cの定電流放電を行なった際の放電容量を測定したところ、0.1C容量は導電助剤の違いによる差は見られなかったのに対し、10C容量は比較例7の容量を100としたとき、比較例8の容量は104であった。このことから、有機溶媒にリチウム塩を溶解させたものを非水電解質として用いる場合、半値幅が4〜20°の範囲内の炭素質物を導電助剤に使用すると、高負荷放電特性には不利になることが理解できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る非水電解質電池の一実施形態であるコイン型非水電解質電池を示す断面図。 CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の炭素質物についてのX線回折チャートの一例を示す特性図。 CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の炭素質物についてのX線回折チャートの別な例を示す特性図。 CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°未満の炭素質物についてのX線回折チャートの一例を示す特性図。
符号の説明
1…正極缶、2…正極合剤、3…負極缶、4…負極、5…セパレータ、6…絶縁ガスケット。

Claims (3)

  1. 正極と、負極と、下記化1で表わされる骨格を有する有機物カチオンがカチオン成分に含まれる常温溶融塩を含有する非水電解質とを具備する非水電解質電池であって、
    前記正極及び前記負極のうち少なくとも一方の電極は、CuKα線を用いるX線回折において2θが15°〜30°の範囲に現れるピークの半値幅が4°〜20°の炭素質物を含有する導電助剤を含むことを特徴とする非水電解質電池。
    Figure 2005285632
  2. 前記炭素質物は、X線光電子分光分析から求めた炭素原子の割合が99.3%以下であることを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  3. 前記炭素質物のBET法による比表面積は、1300m2/g以上であることを特徴とする請求項1または2記載の非水電解質電池。
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