JP2009121292A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブタイミングの適正化と熱破損の抑制とを両立させるバルブタイミング調整装置の提供。
【解決手段】バルブタイミングを決める機関位相が電動モータ4のモータ軸102の回転状態に応じて調整される構成下、モータ軸102の実回転方向Dr及び目標回転方向Dtが一致する場合に通電駆動部78は、オン対象のスイッチング素子として選択した選択素子GU,GV,GWのオンオフをデューティ制御することにより、電動モータ4のステータコイル109に通電し、実回転方向Dr及び目標回転方向Dtが相反する場合に通電駆動部78は、デューティ制御による選択素子GU,GV,GWのオンデューティを、ステータコイル109への通電によりモータ軸102を回転させるための下限値未満に設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、電動モータのモータ軸に連結させた位相調整機構を用いて、モータ軸の回転状態に応じてクランク軸及びカム軸の間の相対位相(以下、「機関位相」という)を調整するようにしたバルブタイミング調整装置が知られている。例えば、特許文献1に開示の装置では、通電により励磁して磁界を発生する電動モータのステータコイルにスイッチング素子を複数接続して、オンするスイッチング素子を切換えることにより、当該発生磁界の作用するモータ軸を回転させている。これによれば、スイッチング素子のオンオフ制御に従うようにしてモータ軸を回転駆動することができるので、機関位相によって決まるバルブタイミングを内燃機関の運転状態に合わせて逐次適正化することが可能となる。
特開2004−350446号公報
ところで、特許文献1に開示の装置では、ステータコイルの発生磁界の中でモータ軸が回転することにより、誘起電圧がステータコイルに発生する。このとき、オンするスイッチング素子の切換順を決めるモータ軸の目標回転方向に対してモータ軸の実回転方向が一致する場合には、スイッチング素子のオンによりステータコイルに印加される電圧と反対方向に誘起電圧が発生する。これにより、オン状態のスイッチング素子には、印加電圧と誘起電圧との差に応じた電流が流れることになる。
一方、モータ軸の実回転方向が目標回転方向と相反する場合には、スイッチング素子のオンによりステータコイルに印加される電圧と同一方向に誘起電圧が発生する。これにより、オン状態のスイッチング素子には、印加電圧と誘起電圧との和に応じた大電流が継続的に流れることになるため、当該スイッチング素子が発熱して熱破損するおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、バルブタイミングの適正化と熱破損の抑制とを両立させるバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、通電により励磁して磁界を発生するステータコイルと、当該磁界の作用により回転するモータ軸とを有する電動モータと、ステータコイルに接続される複数のスイッチング素子と、オンするスイッチング素子を切換えることにより、ステータコイルに通電してモータ軸を回転駆動する通電駆動手段と、モータ軸の回転状態に応じて機関位相を調整する位相調整機構と、を備えるバルブタイミング調整装置において、モータ軸の実回転方向及び目標回転方向が一致する場合に通電駆動手段は、オン対象のスイッチング素子として選択した選択素子のオンオフをデューティ制御することにより、ステータコイルに通電し、モータ軸の実回転方向及び目標回転方向が相反する場合に通電駆動手段は、デューティ制御による選択素子のオンデューティを、ステータコイルへの通電によりモータ軸を回転させるための下限値未満に設定することを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明によると、モータ軸の実回転方向及び目標回転方向が一致する場合、複数のスイッチング素子のうちオン対象として選択された選択素子のオンオフがデューティ制御されることにより、ステータコイルが通電される。これによれば、励磁したステータコイルの発生磁界がモータ軸に作用するため、選択素子のデューティ制御に従うようにしてモータ軸が回転駆動され、その回転状態に応じて機関位相が調整されることになる。またこのときには、ステータコイルに発生する誘起電圧とステータコイルに対する印加電圧との差に応じた電流が、選択素子を含むオン状態のスイッチング素子に流れることとなる。したがって、実回転方向及び目標回転方向が一致する場合には、スイッチング素子に流れる電流の大きさを抑えて熱破損を回避しつつ、内燃機関の運転状態に合わせて逐次的にバルブタイミングを適正化することが可能である。
また、請求項1に記載の発明によると、モータ軸の実回転方向及び目標回転方向が相反する場合、デューティ制御による選択素子のオンデューティは、ステータコイルへの通電によりモータ軸を回転させるための下限値未満に設定される。これによれば、励磁したステータコイルの発生磁界によるモータ軸の回転は生じないが、ステータコイルに誘起電圧が発生することにより、モータ軸が実回転方向とは相反する目標回転方向に制動されて、機関位相が調整されることになる。またこのときには、ステータコイルに対する印加電圧が下限値未満のオンデューティに対応した低電圧に抑えられるので、オン状態のスイッチング素子に印加電圧及び誘起電圧の和に応じて流れる電流が可及的に制限される。したがって、実回転方向及び目標回転方向が相反する場合には、大電流の継続的な流通によりスイッチング素子が発熱して熱破損に至る事態を抑制しつつ、内燃機関の運転状態に対して適正なバルブタイミングを実現することが可能である。
以上、請求項1に記載の発明によれば、バルブタイミングの適正化と熱破損の抑制とを両立させることができるのである。
請求項2に記載の発明によると、位相調整機構は、クランク軸からのトルク伝達により正回転し且つモータ軸と共に正逆回転する入力回転体を有し、それらモータ軸及び入力回転体の回転状態に応じて機関位相を調整し、実回転方向が正回転方向であり且つ目標回転方向が逆回転方向である場合に通電駆動手段は、デューティ制御による選択素子のオンデューティを、ステータコイルへの通電によりモータ軸を回転させるための下限値未満に設定する。
このように、一方向回転のクランク軸からのトルク伝達によって正回転する入力回転体と共にモータ軸が正逆回転し、それらモータ軸及び入力回転体の回転状態に応じて機関位相が調整される構成では、逆回転する頻度よりも、正回転する頻度が多くなる。そこで、モータ軸の実回転方向が正回転方向であり且つ目標回転方向が逆回転方向である場合に、デューティ制御による選択素子のオンデューティが、ステータコイルへの通電によるモータ軸回転のための下限値未満に設定されることによれば、熱破損の可能性を効果的に下げることができるのである。
請求項3に記載の発明によると、位相調整機構は、入力回転体の逆回転を規制して機関位相を位相端に止めるストッパを有する。このような構成では、クランク軸からのトルク伝達により入力回転体がモータ軸と共に正回転しているときに、モータ軸の目標回転方向を逆回転方向として入力回転体の逆回転をストッパにより規制することで、機関位相を位相端に止めることができる。この場合、モータ軸の実回転方向及び目標回転方向が相反することになるが、デューティ制御による選択素子のオンデューティが、ステータコイルへの通電によるモータ軸回転のための下限値未満に設定されるので、スイッチング素子の熱破損を抑制することができるのである。
請求項4に記載の発明によると、モータ軸の実回転方向及び目標回転方向が相反する場合に通電駆動手段は、ステータコイルへの通電によりモータ軸を回転させるための下限値未満となる零値に、デューティ制御による選択素子のオンデューティを設定する。このように、選択素子のオンデューティが零値に設定されることによれば、ステータコイルに対する印加電圧を消失させることができるので、オン状態のスイッチング素子に流れる電流は、実質的に誘起電圧に応じた分に制限される。しかも、オンデューティが零値に設定された選択素子では、オンオフ状態にばらつきが生じ難い。これらのことから、実回転方向及び目標回転方向が相反する場合には、熱破損に対する高い抑制効果を確実に享受することができるのである。
請求項5に記載の発明によると、電源に対してスイッチング素子が直列に接続されてなるアームを複数備え、高圧側のスイッチング素子及び低圧側のスイッチング素子の間となる各アームの中点にステータコイルが接続され、通電駆動手段は、高圧側及び低圧側のうち一方の側のスイッチング素子をオンする期間に、当該一方の側のスイッチング素子が属するアームとは相異なるアームにおいて、高圧側及び低圧側のうち他方の側のスイッチング素子を選択素子とする。これによれば、ステータコイルに接続の中点を挟んで高圧側のスイッチング素子がオンするアームと、当該中点を挟んで低圧側のスイッチング素子がオンするアームとが相異なるので、それらスイッチング素子に大電流が流れて熱破損を招く事態を抑制することができる。しかも、相異なるアームにてオンする高圧側及び低圧側のスイッチング素子のうちのいずれかが選択素子とされるので、これによっても、スイッチング素子に大電流が流れて熱破損を招く事態を抑制することができるのである。
尚、高圧側及び低圧側のうち一方の側のスイッチング素子をオンする期間においては、当該一方の側のスイッチング素子を継続的にオンするようにしてもよいし、当該一方の側のスイッチング素子を断続的にオンするようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は車両に搭載され、内燃機関のクランク軸(図示しない)からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設置されている。尚、本実施形態においてカム軸2は、内燃機関の「動弁」のうち吸気弁(図示しない)を開閉するものであり、バルブタイミング調整装置1は当該吸気弁のバルブタイミングを調整する。
(基本的構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の基本的構成について説明する。
バルブタイミング調整装置1は、電動モータ4、通電制御回路部6及び位相調整機構8等を組み合わせてなり、クランク軸及びカム軸2の機関位相によって決まるバルブタイミングを調整する。
図1,2に示すように、電動モータ4はブラシレスの永久磁石型同期モータであり、モータケース100、軸受101、モータ軸102及びモータステータ103を備えている。モータケース100は、内燃機関の固定節(例えばチェーンケース)に取り付けられる。中空のモータケース100内には、二つの軸受101及びモータステータ103が収容固定されている。各軸受101は、モータ軸102の軸本体104を回転自在に支持している。モータ軸102においてロータ部105は、軸本体104から外周側へ突出する円環板状に磁性材によって形成されている。このロータ部105には、モータ軸102の回転方向に等間隔に並ぶ形態で永久磁石106が複数設けられている。これにより各永久磁石106は、モータ軸102と共に正逆回転可能となっている。回転方向において隣り合う永久磁石106同士は、互いに逆極性の磁極をロータ部105の外周側に形成している。モータステータ103はロータ部105の外周側に同心上に配置されており、ステータコア108及びステータコイル109を有している。ステータコア108は金属片を積層して形成され、モータ軸102の回転方向に等間隔に複数設けられている。ステータコイル109は、各ステータコア108に個別に巻装されている。
図1に示す通電制御回路部6は、電動モータ4の各ステータコイル109に電気的に接続されており、それらステータコイル109への通電を内燃機関の運転状態に応じて制御する。この通電制御を受けて電動モータ4は、各永久磁石106に作用する磁界を各ステータコイル109の励磁により発生することで、モータ軸102を図2の時計方向又は反時計方向へ回転駆動する。ここで本実施形態では、モータ軸102に関して、図2の時計方向及び反時計方向をそれぞれ正回転方向及び逆回転方向と定義している。
図1に示すように位相調整機構8は、駆動側回転体10、従動側回転体20、遊星キャリア40及び遊星歯車50を備えている。
図1,3,4に示すように、駆動側回転体10は、歯車部材12及びスプロケット13を同軸上に螺子止めしてなり、位相調整機構8の他の構成要素20,40,50を内部に収容している。円筒状を呈する歯車部材12の周壁部は、歯底円の内周側に歯先円を有する駆動側内歯車部14を形成している。
円筒状を呈するスプロケット13の周壁部には、径方向外側へ突出する歯19が回転方向に複数形成されている。スプロケット13は、それらの歯19とクランク軸の複数の歯との間で環状のタイミングチェーンが掛け渡されることにより、クランク軸と連繋する。したがって、クランク軸から出力された機関トルクがタイミングチェーンを通じてスプロケット13へ入力されるときに駆動側回転体10は、クランク軸と共に図3,4の時計方向へ回転する。
図1,4に示すように、従動側回転体20は有底円筒状を呈し、駆動側回転体10の内周側に同心上に嵌合している。従動側回転体20の底壁部は、螺子止めによってカム軸2に同軸上に連結される連結部21を形成している。この連結により従動側回転体20は、カム軸2と共に図3,4の時計方向へ回転する。以上より本実施形態では、モータ軸102の正回転方向が内燃機関の回転方向と同一方向、またモータ軸102の逆回転方向が内燃機関の回転方向とは相反する方向となっている。
従動側回転体20の周壁部は、歯底円の内周側に歯先円を有する従動側内歯車部22を形成している。ここで、従動側内歯車部22の内径は駆動側内歯車部14の内径よりも小さく設定され、また従動側内歯車部22の歯数は駆動側内歯車部14の歯数よりも少なく設定されている。従動側内歯車部22は、駆動側内歯車部14に対して軸方向へずれて配置されている。
図1,3,4に示すように、「入力回転体」としての遊星キャリア40は、全体として筒状を呈しており、内周面部によって入力部41を形成している。入力部41は、回転体10,20及びモータ軸102に対して同心上に配置されている。入力部41には、継手43が嵌合する嵌合溝42が形成され、当該継手43を介してモータ軸102の軸本体104が遊星キャリア40に連結されている。この連結により遊星キャリア40は、モータ軸102と共に正逆回転する。
遊星キャリア40はさらに、入力部41に対して偏心する外周面部によって偏心部44を形成している。偏心部44は、遊星歯車50の中心孔51の内周側にベアリング45を介して嵌合している。これにより遊星歯車50は、駆動側内歯車部14に対する遊星キャリア40の相対回転に応じて遊星運動可能に、偏心部44によって支持されている。ここで遊星運動とは、遊星歯車50が偏心部44の偏心中心線周りに自転しつつ、遊星キャリア40の回転方向へ公転する遊星運動をいう。
遊星歯車50は段付円筒状に形成され、歯底円の外周側に歯先円を有する駆動側外歯車部52及び従動側外歯車部54をそれぞれ大径部分及び小径部分によって形成している。駆動側外歯車部52及び従動側外歯車部54の歯数は、それぞれ駆動側内歯車部14及び従動側内歯車部22の歯数よりも同数ずつ少なくなるように設定されている。駆動側外歯車部52は駆動側内歯車部14の内周側に配置されて、当該歯車部14と噛み合っている。また、駆動側外歯車部52よりも連結部21側の従動側外歯車部54は従動側内歯車部22の内周側に配置されて、当該歯車部22と噛み合っている。
このように回転体10,20間を歯車連繋してなる位相調整機構8は、モータ軸102及び遊星キャリア40の回転状態に応じて機関位相を調整することとなる。
具体的には、機関トルクの伝達等によりモータ軸102及び遊星キャリア40が駆動側回転体10と同速に正回転し、遊星キャリア40が駆動側内歯車部14に対して相対回転しないときには、遊星歯車50が遊星運動せずに回転体10,20と共に回転する。したがって、機関位相は保持されることになる。
一方、モータ軸102及び遊星キャリア40が駆動側回転体10よりも高速に正回転することにより、遊星キャリア40が駆動側内歯車部14に対して進角側へ相対回転するときには、遊星歯車50の遊星運動により従動側回転体20が駆動側回転体10に対する進角側へ相対回転する。したがって、機関位相は進角することになる。
また一方、モータ軸102及び遊星キャリア40が駆動側回転体10よりも低速に正回転又は逆回転することにより、遊星キャリア40が駆動側内歯車部14に対して遅角側へ相対回転するときには、遊星歯車50の遊星運動により従動側回転体20が駆動側回転体10に対して遅角側へ相対回転する。したがって、機関位相は遅角することになる。
(特徴的構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴的構成について説明する。
まず、位相調整機構8の特徴的構成を説明する。
図1,4に示すように、位相調整機構8は、ストッパ溝110及びストッパ突起120を「ストッパ」として有している。具体的には、駆動側回転体10のスプロケット13には、内周面に開口して回転方向に円弧状に延伸するストッパ溝110が形成されている。また、従動側回転体20には、従動側内歯車部22の径方向外側へ突出するストッパ突起120が形成されている。ストッパ突起120は、駆動側回転体10内においてストッパ溝110に挿入されており、回転体10,20の回転方向に揺動可能となっている。
ここで、ストッパ突起120よりも遅角側にあるストッパ面110aに対して、ストッパ面120aが図4の如く当接するときには、駆動側回転体10に対して従動側回転体20を遅角側へ相対回転させるモータ軸102及び遊星キャリア40の逆回転が規制される。これにより機関位相は、最も遅角側の位相端に止められることとなる。
一方、ストッパ突起120よりも進角側にあるストッパ面110bに対して、ストッパ面120bが当接するときには、駆動側回転体10に対して従動側回転体20を進角側へ相対回転させるモータ軸102及び遊星キャリア40の正回転が規制される。これにより機関位相は、最も進角側の位相端に止められることとなるのである。
次に、電動モータ4の特徴的構成を説明する。図1,5に示すように電動モータ4は、三つの回転角度センサSU,SV,SWを備えている。
各回転角度センサSU,SV,SWは、例えばホール素子等からなり、モータ軸102の回転方向に所定間隔をあけて位置決めされている。各回転角度センサSU,SV,SWは、モータ軸102に装着されたセンサ磁石107が磁極N,Sによって発生する磁界を感知することで、モータ軸102の実回転角度θを表す検出信号を出力する。
次に、通電制御回路部6の特徴的構成を説明する。図5に示すように通電制御回路部6は、制御回路60及びモータ駆動回路70を備えている。本実施形態において制御回路60は電動モータ4の外部に、またモータ駆動回路70は電動モータ4の内部に配置されているが、それら回路60,70の双方を電動モータ4の外部又は内部に纏めて配置するようにしてもよい。
制御回路60はマイクロコンピュータを主体に構成されており、モータ駆動回路70と電気的に接続されている。制御回路60は、内燃機関を制御する機能と共に、電動モータ4への通電を制御する機能を備えている。具体的に制御回路60は、モータ駆動回路70から与えられるモータ軸102の実回転方向Dr及び実回転数Sr等に基づいて実バルブタイミングを算出すると共に、内燃機関の運転状態等に基づいて目標バルブタイミングを算出する。さらに制御回路60は、算出した実バルブタイミング及び目標バルブタイミングの間の位相差に基づいて、モータ軸102の目標回転方向Dt及び目標回転数Stをそれぞれ設定し、それらの設定結果を表す制御信号をモータ駆動回路70へ出力する。
モータ駆動回路70には、信号生成ブロック72及び通電ブロック74が設けられている。尚、本実施形態において各ブロック72,74は、専用の電気回路要素によってハード的に構成されている。
信号生成ブロック72は、電動モータ4の各回転角度センサSU,SV,SW、制御回路60及び通電ブロック74と電気的に接続されている。信号生成ブロック72は、モータ軸102の実回転角度θを表す各回転角度センサSU,SV,SWの検出信号に基づいて、モータ軸102の実回転方向Dr及び実回転数Srをそれぞれ算出し、それらの算出結果を表すモータ回転信号を制御回路60及び通電ブロック74へ出力する。
図6に示すように通電ブロック74は、インバータ部76及び通電駆動部78を備えている。
インバータ部76は、三つのアームAU,AV,AWを有する三相ブリッジ回路からなる。各アームAU,AV,AWは、上段スイッチング素子FU,FV,FWと下段スイッチング素子GU,GV,GWとを、符号の末尾が同じもの同士で電気的に接続してなる。各アームAU,AV,AWにおいて上段スイッチング素子FU,FV,FW側の端部は、高圧側電源ラインLHを介して「電源」としての車両のバッテリ80と電気的に接続されている。一方、各アームAU,AV,AWにおいて下段スイッチング素子GU,GV,GW側の端部は、負荷抵抗素子R及び低圧側電源ラインLLを介して接地されている。以上により各アームAU,AV,AWは、対応する上段スイッチング素子FU,FV,FW及び下段スイッチング素子GU,GV,GW同士をバッテリ80に対して直列に接続した形となっている。
各アームAU,AV,AWを構成するスイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWは、本実施形態ではいずれも電界効果トランジスタであり、電圧レベルがハイの駆動信号によってオン且つ電圧レベルがローの駆動信号によってオフされる。各アームAU,AV,AWにおいて、高圧側の上段スイッチング素子FU,FV,FW及び低圧側の下段スイッチング素子GU,GV,GWの間となる中点MU,MV,MWには、スター結線されている複数のステータコイル109のうち対応するものが電気的に接続されている。
「通電駆動手段」としての通電駆動部78は、本実施形態ではICからなり、制御回路60、信号生成ブロック72及び各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWと電気的に接続されている。通電駆動部78は、制御回路60から与えられる目標回転方向Dt及び目標回転数Stと、信号生成ブロック72から与えられる実回転方向Dr及び実回転数Srとに基づいて、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWを個別にオンオフする。その結果、オンするスイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWが切り換えられて各ステータコイル109が所定順序で通電されることにより、ロータ部105に作用するトルク(以下、「モータトルク」という)が発生し、モータ軸102が回転することとなる。
(特徴的作動)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴的作動について説明する。
通電駆動部78は、図7,8に示すように、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWへ与える駆動信号の電圧レベルの組み合わせパターン(以下、「通電パターン」という)i〜viを切換えることにより、モータトルクを調整する。尚、図7,8に示す各通電パターンi〜viでは、駆動信号の電圧レベルを継続的にハイにする場合をH、駆動信号の電圧レベルを継続的にローにする場合をL、駆動信号の電圧レベルをパルス幅変調によりデューティ制御する場合をPとして、表している。
具体的には、実回転方向Dr及び目標回転方向Dtが共に正回転方向の場合に通電駆動部78は、図7に示す通電パターンを順方向へ切換えることにより、正回転中のモータ軸102に作用する正回転方向のモータトルクを発生させる。また、実回転方向Dr及び目標回転方向Dtが共に逆回転方向の場合に通電駆動部78は、図8に示す通電パターンを逆方向へ切換えることにより、逆回転中のモータ軸102に作用する逆回転方向のモータトルクを発生させる。
このように方向Dr,Dtが一致するいずれの場合においても、図9に示すように通電駆動部78は、「選択素子」として通電パターンi〜vi毎に選択した下段スイッチング素子GU,GV,GWへの駆動信号について、オンデューティDonを回転数St,Srの差に基づき可変制御する。ここで、図10に示すようにオンデューティDonは、駆動信号の一周期Tdrvのうち電圧レベルがハイ(H)となることで下段スイッチング素子GU,GV,GWが継続してオンする時間Tonの割合(%)を、表している。
以上、方向Dr,Dtが一致する場合には、通電パターンi〜vi毎に選択の下段スイッチング素子GU,GV,GWに対するデューティ制御に従うようにして、モータ軸102が目標回転方向Dtへ回転駆動されるので、その回転状態に応じて機関位相が調整されることとなる。このとき、スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWのうちオン状態の素子に流れる電流は、ステータコイル109に対する印加電圧と当該コイル109に発生する誘起電圧との差に応じた分となる。これらのことから、スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWの流通電流を小さく抑えて熱破損を回避しつつも、内燃機関の運転状態に合わせてバルブタイミングを逐次適正化することができるのである。
一方、実回転方向Dr及び目標回転方向Dtがそれぞれ逆回転方向及び正回転方向の場合に通電駆動部78は、図7に示す通電パターンを逆方向へ切換えることにより、逆回転中のモータ軸102に正回転方向の制動をかけるモータトルクを発生させる。また、実回転方向Dr及び目標回転方向Dtがそれぞれ正回転方向及び逆回転方向の場合に通電駆動部78は、図8に示す通電パターンを順方向へ切換えることにより、正回転中のモータ軸102に逆回転方向の制動をかけるモータトルクを発生させる。
このように方向Dr,Dtが相反するいずれの場合においても、図9に示すように通電駆動部78は、通電パターンi〜vi毎に選択した下段スイッチング素子GU,GV,GWへの駆動信号について、オンデューティDonを所定値Donsに強制制御する。ここで、図11に示すように値Donsは、各ステータコイル109への通電によってはモータ軸102を回転させない値となるように、当該通電によりモータ軸102を回転駆動するための下限値Donl(例えば5%)未満に設定する。そして、特に好ましくは、下限値Donl未満の零値(0%)に値Donsを設定することになるのである。これは、オンデューティDonを零値に設定して駆動信号の電圧レベルを継続的にローとすることにより、当該駆動信号を受ける下段スイッチング素子GU,GV,GWのオンオフ状態にばらつきが生じることを防止できるからである。
以上、方向Dr,Dtが相反する場合には、通電パターンi〜vi毎に選択の下段スイッチング素子GU,GV,GWがオンデューティDonsにて制御されることにより、誘起電圧がステータコイル109に発生する。その結果、誘起電圧が負荷抵抗素子R、ステータコイル109等を通じて消費されることにより、モータ軸102が目標回転方向Dtの制動を受けることになるので、機関位相が変化する。このとき、ステータコイル109に対する印加電圧はオンデューティDonsに対応する低電圧に抑えられるため、スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWのうちオン状態の素子を印加電圧及び誘起電圧の和に応じて流れる電流は、可及的に制限される。特にオンデューティDonsが零値の場合、ステータコイル109に対する印加電圧が消失するので、実質的に誘起電圧に応じた分に制限された電流がオン状態の上段スイッチング素子FU,FV,FWにのみ流れることとなる。これらのことから、スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWに継続的に大電流が流れて熱破損を招く事態を、特別な短絡回路を用いることなく抑制しつつ、内燃機関の運転状態に対して適正なバルブタイミングを実現することができるのである。
ここで本実施形態では、例えば内燃機関の定常運転時等にストッパ溝110及びストッパ突起120のストッパ面110a,120a同士を当接させて、機関位相を最も遅角側の位相端に保持することにより、燃費及び出力の向上を図ることがある。また、本実施形態では、例えば内燃機関の始動直後等にストッパ面110a,120a同士を当接させて機関位相を最遅角側の位相端に保持した状態下、当該位相端を機関位相の零点として学習することがある。このように機関位相を最遅角側の位相端に保持する場合、モータ軸102の正回転中に目標回転方向Dtを逆回転方向に設定して制動を継続発生させることになるが、この場合にスイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWに流れる電流は、上述の如く制限される。したがって、比較的長い時間の電流流通下にあっても、スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWの熱破損を抑制することができるのみならず、バッテリ80の消費電力を低減することもできるのである。
加えて、図7,8に示す通電パターンi〜viの切換により電動モータ4を通電駆動する本実施形態では、アームAU,AV,AWのうち、上段スイッチング素子FU,FV,FWのいずれかがオンするアームと、下段スイッチング素子GU,GV,GWのいずれかがオンするアームとが相異なる。即ち、各上段スイッチング素子FU,FV,FWがオンする期間において、当該オン素子と同一アームに属する下段スイッチング素子GU,GV,GWが同時にオンすることはない。したがって、これによっても、大電流がスイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWに流れて熱破損を招く事態が、抑制されるのである。
ここまで説明したことから、本実施形態のバルブタイミング調整装置1によれば、バルブタイミングの適正化と熱破損の抑制とを両立させることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、下段スイッチング素子GU,GV,GWを「選択素子」とすることに代えて、上段スイッチング素子FU,FV,FWを「選択素子」としてもよい。この場合には、上述した上段スイッチング素子FU,FV,FWの場合に準じて、下段スイッチング素子GU,GV,GWを継続的にオン制御する。また、下段スイッチング素子GU,GV,GWと共に、上段スイッチング素子FU,FV,FWも「選択素子」としてもよい。この場合には、上述した下段スイッチング素子GU,GV,GWの場合に準じて、上段スイッチング素子FU,FV,FWをパルス幅変調によりデューティ制御する。
実回転方向Dr及び目標回転方向Dtがそれぞれ逆回転方向及び正回転方向の場合には、上述したようにオンデューティDonを所定値Donsに設定する代わりに、方向Dr,Dtが一致する場合に準じてオンデューティDonを可変制御してもよい。即ち、実回転方向Dr及び目標回転方向Dtがそれぞれ正回転方向及び逆回転方向の場合に限り、オンデューティDonを所定値Donsに設定するようにしてもよいのである。また、内燃機関の始動直後等にストッパ溝110及びストッパ突起120のストッパ面110b,120b同士を当接させて機関位相を最も進角側の位相端に保持した状態下、当該位相端を機関位相の零点として学習するようにしてもよい。
電動モータ4としては、本発明の作用効果が得られるモータであれば、上述した3相の永久磁石型同期モータ以外のモータを採用してもよく、またステータコイル109の結線方式についても、上述したスター結線以外の例えばデルタ結線等を採用してもよい。
通電制御回路部6としては、本発明の作用効果が得られる構成であれば、上述したように二つの回路60,70を組み合わせる以外の構成を採用してもよい。具体的には、一つの電気回路によって回路60,70の双方の機能を果たすようにしてもよい。また、モータ駆動回路70において機能の一部(例えば通電駆動部78の機能)をマイクロコンピュータによって実現するようにしてもよい。さらにまた、モータ駆動回路70のインバータ部76について、使用する電動モータ4の相数に応じた数のアームを有するように構成してもよいし、電界効果トランジスタ以外のスイッチング素子、例えばバイポーラトランジスタ等から各アームを構成するようにしてもよい。
位相調整機構8としては、本発明の作用効果が得られる構成であれば、上述したように回転体10,20にそれぞれ設けた歯車部14,22を遊星歯車50に噛合させる以外の構成を採用してもよい。具体的には、回転体10,20のうち一方に設けた歯車部を遊星歯車に噛合させ、それら回転体10,20のうち他方を当該遊星歯車の遊星運動に応じて回転させる構成としてもよい。また、モータ軸102が駆動側回転体10よりも高速に正回転するときに機関位相を遅角させる一方、モータ軸102が駆動側回転体10よりも低速に正回転又は逆回転するときに機関位相を進角させる構成としてもよい。
そして、本発明は、上述した吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調整する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置に適用することができる。
本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の基本的構成を示す図であって、図3のI−I線断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1の通電制御回路部の特徴的構成を示すブロック図である。 図5の通電ブロックの詳細構成を示すブロック図である。 図6の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 図6の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 図6の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 図6の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 図6の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 電動モータ、6 通電制御回路部、8 位相調整機構、10 駆動側回転体、20 従動側回転体、40 遊星キャリア(入力回転体)、50 遊星歯車、60 制御回路、70 モータ駆動回路、72 信号生成ブロック、74 通電ブロック、76 インバータ部、78 通電駆動部(通電駆動手段)、80 バッテリ(電源)、100 モータケース、102 モータ軸、103 モータステータ、104 軸本体、105 ロータ部、108 ステータコア、109 ステータコイル、110 ストッパ溝(ストッパ)、110a,110b ストッパ面、120 ストッパ突起(ストッパ)、120a,120b ストッパ面、AU,AV,AW アーム、FU,FV,FW 上段スイッチング素子(スイッチング素子)、GU,GV,GW 下段スイッチング素子(スイッチング素子)、R 負荷抵抗素子、SU,SV,SW 回転角度センサ

Claims (5)

  1. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    通電により励磁して磁界を発生するステータコイルと、前記磁界の作用により回転するモータ軸とを有する電動モータと、
    前記ステータコイルに接続される複数のスイッチング素子と、
    オンする前記スイッチング素子を切換えることにより、前記ステータコイルに通電して前記モータ軸を回転駆動する通電駆動手段と、
    前記モータ軸の回転状態に応じて前記クランク軸及び前記カム軸の間の相対位相を調整する位相調整機構と、
    を備えるバルブタイミング調整装置において、
    前記モータ軸の実回転方向及び目標回転方向が一致する場合に前記通電駆動手段は、オン対象の前記スイッチング素子として選択した選択素子のオンオフをデューティ制御することにより、前記ステータコイルに通電し、
    前記実回転方向及び前記目標回転方向が相反する場合に前記通電駆動手段は、前記デューティ制御による前記選択素子のオンデューティを、前記ステータコイルへの通電により前記モータ軸を回転させるための下限値未満に設定することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記位相調整機構は、前記クランク軸からのトルク伝達により正回転し且つ前記モータ軸と共に正逆回転する入力回転体を有し、それらモータ軸及び入力回転体の回転状態に応じて前記相対位相を調整し、
    前記実回転方向が正回転方向であり且つ前記目標回転方向が逆回転方向である場合に前記通電駆動手段は、前記オンデューティを前記下限値未満に設定することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記位相調整機構は、前記入力回転体の逆回転を規制して前記相対位相を位相端に止めるストッパを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記実回転方向及び前記目標回転方向が相反する場合に前記通電駆動手段は、前記下限値未満となる零値に前記オンデューティを設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 電源に対して前記スイッチング素子が直列に接続されてなるアームを複数備え、高圧側の前記スイッチング素子及び低圧側の前記スイッチング素子の間となる各前記アームの中点に前記ステータコイルが接続され、
    前記通電駆動手段は、高圧側及び低圧側のうち一方の側の前記スイッチング素子をオンする期間に、当該一方の側のスイッチング素子が属する前記アームとは相異なる前記アームにおいて、高圧側及び低圧側のうち他方の側の前記スイッチング素子を前記選択素子とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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