JP4349454B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置に関する。
従来、電動モータのモータ軸に連結させた位相調整機構により、モータ軸の回転状態に応じてクランク軸及びカム軸の間の相対位相(以下、「機関位相」という)を調整するようにしたバルブタイミング調整装置が知られている。
例えば特許文献1に開示の装置では、通電により励磁して磁界を発生する電動モータのステータコイルにスイッチング素子を複数接続し、オンするスイッチング素子をモータ軸の所定の回転角度範囲毎に切換えることで、当該発生磁界の作用するモータ軸を回転駆動している。
特開2004−350446号公報
さて、特許文献1に開示の装置では、ステータコイルの発生磁界の中でモータ軸が回転することにより、誘起電圧がステータコイルに発生する。このとき、オンするスイッチング素子の切換順を決めるモータ軸の目標回転方向が、モータ軸の実回転方向と一致している場合には、スイッチング素子のオンによりステータコイルへ印加される電圧に対して、反対方向の誘起電圧が発生する。これにより、オン状態のスイッチング素子には、印加電圧と誘起電圧との差に応じた電流が流れることになる。
一方、モータ軸の目標回転方向がモータ軸の実回転方向と相異している場合には、スイッチング素子のオンによりステータコイルへ印加される電圧に対して、同一方向の誘起電圧が発生する。これにより、オン状態のスイッチング素子には、印加電圧と誘起電圧との和に応じた大電流が継続して流れることになるため、当該スイッチング素子が発熱して熱破損するおそれがあった。尚、オンするスイッチング素子の切換えがモータ軸の回転角度に応じて実現されることから、モータ軸の回転数が高くなるほど、スイッチング素子の熱破損する可能性が高くなるのである。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、破損を抑制するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、通電により励磁して磁界を発生するステータコイルと、当該発生磁界の作用により回転するモータ軸とを有する電動モータと、ステータコイルに接続される複数のスイッチング素子と、オンするスイッチング素子として選択する選択素子を、モータ軸の所定の回転角度範囲毎に切換えることにより、電動モータを通電駆動する通電駆動手段と、モータ軸の回転状態に応じて機関位相を調整する位相調整機構と、を備え、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が一致する場合に通電駆動手段は、回転角度範囲の全域を、選択素子を継続してオンするオン範囲に設定し、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異する場合に通電駆動手段は、回転角度範囲を、オン範囲と、選択素子を継続してオフするオフ範囲とに分割して設定することを特徴とする。
このように、複数のスイッチング素子のうちオンする選択素子を切換えるためにモータ軸について設定される回転角度範囲は、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異する場合、選択素子を継続してオンするオン範囲と、選択素子を継続してオフするオフ範囲とに分割される。これにより、選択素子と接続のステータコイルには、オン範囲においては電圧が印加されるが、オフ範囲においては電圧が印加されなくなる。故に、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異することにより、誘起電圧がステータコイルへの印加電圧と同一方向に発生しても、それら電圧の和に応じた電流が選択素子に流れる時間は、短縮される。したがって、大電流の継続的な流通により選択素子が発熱して熱破損に至る事態を、抑制できるのである。尚、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が一致する場合には、従来と同様に回転角度範囲の全域がオン範囲に設定されるので、選択素子の継続的なオンにより大きなトルクをモータ軸に発生させて、機関位相の調整応答性を高めることが可能となる。
請求項2に記載の発明によると、位相調整機構は、クランク軸からのトルク伝達により正回転し且つモータ軸と共に正逆回転する入力回転体と、入力回転体の回転を規制して機関位相を位相端に止めるストッパとを有する。このような構成では、目標回転方向を逆回転方向とすることでモータ軸と共に実現される入力回転体の回転が、機関位相を位相端に止めておくためにストッパによって規制されるときには、クランク軸からのトルク伝達によって入力回転体が、モータ軸と共に正回転することとなる。故に、この場合には、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異することになるが、上述したオフ範囲の設定によって選択素子の熱破損を抑制することができるのである。
請求項3に記載の発明によると、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異する場合における通電駆動手段は、モータ軸の回転数が設定回転数以上となることにより、回転角度範囲をオン範囲とオフ範囲とに分割して設定し、モータ軸の回転数が設定回転数未満となることにより、回転角度範囲の全域をオン範囲に設定する。これによれば、選択素子の切換えがモータ軸の回転角度に応じて実現されることに起因して選択素子の熱破損する可能性が高くなる、モータ軸の設定回転数以上の高回転時には、上述したオフ範囲の設定によって選択素子の熱破損を確実に抑制できるのである。また一方、選択素子の熱破損する可能性が低くなる、モータ軸の設定回転数未満の低回転時には、従来と同様に回転角度範囲の全域がオン範囲に設定されることによって、機関位相の調整応答性を高めることが可能となるのである。
請求項4に記載の発明によると、オン範囲及びオフ範囲は、それぞれ回転角度範囲の半分に設定される。これによれば、選択素子を切換えるための回転角度範囲を単純に半分に分割することでオン範囲及びオフ範囲を設定できるので、当該設定処理の簡素化が可能となる。
請求項5に記載の発明によると、電源に対してスイッチング素子が直列に接続されてなるアームを複数備え、高圧側のスイッチング素子及び低圧側のスイッチング素子の間となる各アームの中点にステータコイルが接続され、通電駆動手段は、高圧側及び低圧側のうち一方の側のスイッチング素子が選択素子となったアームと異なるアームにおいて、高圧側及び低圧側のうち選択素子と異なる側にあるスイッチング素子を、回転角度範囲の間、パルス幅変調制御によりオンオフする。これによりオン範囲では、選択素子が継続してオンされる中、高圧側及び低圧側のうち選択素子と異なる側にあるスイッチング素子がパルス幅変調制御によってオンオフされるので、ステータコイルに対する通電量を当該制御に従って正確に調整可能となる。これに対してオフ範囲では、選択素子が継続してオフされることになるので、高圧側及び低圧側のうち選択素子と異なる側にあるスイッチング素子のオンオフ状態にかかわらず、選択択素子の熱破損を抑制することができるのである。
請求項6に記載の発明は、クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、通電により励磁して磁界を発生するステータコイルと、当該発生磁界の作用により回転するモータ軸とを有する電動モータと、ステータコイルに接続される複数のスイッチング素子と、オンするスイッチング素子として選択する選択素子を、モータ軸の所定の回転角度範囲毎に切換えることにより、電動モータを通電駆動する通電駆動手段と、モータ軸の回転状態に応じて機関位相を調整する位相調整機構と、を備え、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が一致する場合に通電駆動手段は、回転角度範囲の全域を、選択素子を継続してオンするオン範囲に設定し、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異する場合に通電駆動手段は、回転角度範囲を進角側又は遅角側へ変位させてなる変位範囲の全域をオン範囲に設定することを、特徴とする。
このように、複数のスイッチング素子のうちオンする選択素子を切換えるためにモータ軸について設定される回転角度範囲は、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異する場合、進角側又は遅角側へ変位され、当該変位範囲の全域が選択素子を継続してオンするオン範囲とされる。これにより、選択素子と接続のステータコイルに発生する誘起電圧は、変位範囲と元の回転角度範囲とが重畳する部分においては変わらないが、変位範囲のうち元の回転角度範囲と重畳しない部分においては、元の回転角度範囲のうち変位範囲と重複しない部分におけるよりも小さくなる。故に、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異することにより、誘起電圧がステータコイルへの印加電圧と同一方向に発生しても、それら電圧の和に応じて選択素子に流れる電流の総和は、小さくなる。したがって、大電流の継続的な流通により選択素子が発熱して熱破損に至る事態を、抑制できるのである。尚、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が一致する場合には、従来と同様に回転角度範囲の全域がオン範囲に設定されるので、選択素子の継続的なオンにより大きなトルクをモータ軸に発生させて、機関位相の調整応答性を高めることが可能となる。
請求項7に記載の発明によると、位相調整機構は、クランク軸からのトルク伝達により正回転し且つモータ軸と共に正逆回転する入力回転体と、入力回転体の回転を規制して機関位相を位相端に止めるストッパとを有する。このような構成では、目標回転方向を逆回転方向とすることでモータ軸と共に実現される入力回転体の回転が、機関位相を位相端に止めておくためにストッパによって規制されるときには、クランク軸からのトルク伝達によって入力回転体が、モータ軸と共に正回転することとなる。故に、この場合には、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異することになるが、上述した変位範囲の設定によって選択素子の熱破損を抑制することができるのである。
請求項8に記載の発明によると、モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が相異する場合における通電駆動手段は、モータ軸の回転数が設定回転数以上となることにより、変位範囲の全域をオン範囲に設定し、モータ軸の回転数が設定回転数未満となることにより、回転角度範囲の全域をオン範囲に設定する。これによれば、選択素子の切換えがモータ軸の回転角度に応じて実現されることに起因して、選択素子の熱破損する可能性が高くなる、モータ軸の設定回転数以上の高回転時には、上述した変位範囲の設定によって選択素子の熱破損を確実に抑制できるのである。また一方、選択素子の熱破損する可能性が低くなる、モータ軸の設定回転数未満の低回転時には、従来と同様に回転角度範囲の全域がオン範囲に設定されることによって、機関位相の調整応答性を高めることが可能となるのである。
請求項9に記載の発明によると、回転角度範囲に対する変位範囲の変位量は、回転角度範囲の半分に設定される。これによれば、選択素子を切換えるための回転角度範囲を単純に半分変位させることで変位範囲を設定できるので、当該設定処理の簡素化が可能となるのである。
請求項10に記載の発明によると、電源に対してスイッチング素子が直列に接続されてなるアームを複数備え、高圧側のスイッチング素子及び低圧側のスイッチング素子の間となる各アームの中点にステータコイルが接続され、通電駆動手段は、高圧側及び低圧側のうち一方の側のスイッチング素子が選択素子となったアームと異なるアームにおいて、高圧側及び低圧側のうち選択素子と異なる側にあるスイッチング素子を、選択素子がオンされる回転角度範囲又は変位範囲の間、パルス幅変調制御によりオンオフする。これにより、通常の回転角度範囲では、選択素子が継続してオンされる中、高圧側及び低圧側のうち選択素子と異なる側にあるスイッチング素子がパルス幅変調制御によってオンオフされるので、ステータコイルに対する通電量を当該制御に従って正確に調整可能となる。これに対し、回転角度範囲を進角側又は遅角側へ変位させてなる変位範囲において、選択素子が継続してオンされることによれば、高圧側及び低圧側のうち選択素子と異なる側にあるスイッチング素子のオンオフ状態にかかわらず、選択択素子の熱破損を抑制することができるのである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は車両に搭載され、内燃機関のクランク軸(図示しない)からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設置されている。
(基本構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の基本構成について説明する。バルブタイミング調整装置1は、電動モータ4、通電制御系6及び位相調整機構8を組み合わせてなり、クランク軸及びカム軸2の間の機関位相によって決まるバルブタイミングを調整する。尚、本実施形態においてカム軸2は、内燃機関の吸気弁を開閉するものであり、バルブタイミング調整装置1は、当該吸気弁のバルブタイミングを調整する。
図2,3に示すように電動モータ4は、ブラシレスの永久磁石型同期モータである。具体的に電動モータ4は、ハウジング10、軸受12、モータ軸14、永久磁石18及びモータステータ16を備えている。ハウジング10は、チェーンケース等の内燃機関の固定節9に固定される。ハウジング10内には、二つの軸受12及びモータステータ16が収容固定されている。各軸受12は、モータ軸14の軸本体14aを正逆回転自在に支持している。モータ軸14において軸本体14aから外周側へ突出するロータ部14bの内部には、その回転方向に等間隔に並ぶ形態で複数の永久磁石18が埋設されている。回転方向において隣り合う永久磁石18同士は、相反する極性の磁極をロータ部14bの外周壁側に形成している。モータステータ16は、ステータコア16a及びステータコイル16b等から構成されてロータ部14bの外周側に同心的に配置されている。ステータコア16aは鉄片を積層して形成され、モータ軸14の回転方向に等間隔に複数設けられている。各ステータコア16aには、それぞれ個別にステータコイル16bが巻装されている。
図2に示すように通電制御系6は、電動モータ4の各ステータコイル16bと電気的に接続されており、それらステータコイル16bへの通電を内燃機関の運転状況等に応じて制御する。この通電制御を受けて電動モータ4は、各永久磁石18へ作用する磁界をステータコイル16bの励磁により発生することで、当該形成磁界に応じた方向の制御トルクをロータ部14bに作用させてモータ軸14を回転させる。ここで本実施形態では、モータ軸14に関して、図3の時計方向及び反時計方向をそれぞれ正回転方向及び逆回転方向と定義している。
図2に示すように位相調整機構8は、駆動側回転体22、従動側回転体24、遊星歯車ユニット30及びリンクユニット50を備えている。
駆動側回転体22は、内燃機関のクランク軸との間にタイミングチェーンが巻き掛けられるタイミングスプロケットである。駆動側回転体22は、クランク軸から機関トルクが伝達されることにより、図5,6の時計方向へ回転する。従動側回転体24は、内燃機関のカム軸2に同軸上に連結されており、カム軸2と共に図5,6の時計方向へ回転する。以上より本実施形態では、モータ軸14の正回転方向が内燃機関の回転方向と同一方向に、またモータ軸14の逆回転方向が内燃機関の回転方向と異なる方向に設定されている。
図2,4に示すように遊星歯車ユニット30は、太陽歯車31、「入力回転体」としての遊星キャリア32、遊星歯車33及び伝達回転体34等から構成されている。内歯車からなる太陽歯車31は、駆動側回転体22に同軸上に螺子止めされており、駆動側回転体22と共に正回転する。遊星キャリア32は、継手35を介してモータ軸14の軸本体14aと連結されており、モータ軸14と共に正逆回転する。遊星キャリア32は、駆動側回転体22に対して偏心する円筒面状の外周面部により偏心部36を形成している。外歯車からなる遊星歯車33は、ベアリング37を介して偏心部36に嵌合支持されており、太陽歯車31に対し偏心して配置されている。遊星歯車33は太陽歯車31に内周側から噛合しており、太陽歯車31に対する遊星キャリア32の相対回転によって遊星運動する。
伝達回転体34は、従動側回転体24の外周側に同心的に嵌合している。伝達回転体34には、回転方向に等間隔に並ぶ複数の係合孔38が設けられている。また、これに対応して遊星歯車33には、各係合孔38内に突出する複数の係合突起39が設けられている。そして、それら各係合突起39が係合孔38に係合することにより、遊星歯車33の自転運動が抽出されて伝達回転体34の回転運動へ変換されるようになっている。
図2,5,6に示すようにリンクユニット50は、リンク52,53、案内部54及び可動体56等から構成されている。尚、図5,6では、断面を表すハッチングを省略している。第一リンク52は、駆動側回転体22に回り対偶によって連繋している。第二リンク53は、従動側回転体24に回り対偶によって連繋していると共に、可動体56を介した回り対偶によって第一リンク52に連繋している。図2,6に示すように案内部54は、伝達回転体34において遊星歯車33とは反対側の端面を含む部分により、形成されている。案内部54には、可動体56が滑動自在に嵌合する案内溝58が形成されている。案内溝58は、案内部54の回転中心からの距離が長手方向で変化する渦巻溝状に形成されている。
以上の構成により位相調整機構8は、モータ軸14及び遊星キャリア32の回転状態に応じて作動することにより、機関位相を調整する。具体的には、モータ軸14及び遊星キャリア32が駆動側回転体22と同速にて正回転することで、遊星キャリア32が太陽歯車31に対して相対回転しないときには、遊星歯車33が遊星運動することなく、回転体22,34と一体となって回転する。故に、可動体56が案内溝58内を案内されず、それによってリンク52,53の相対位置関係が変化しないので、モータ軸14及び位相調整機構8が連れ回り状態となって機関位相が保持される。
一方、モータ軸14及び遊星キャリア32が駆動側回転体22よりも低速に正回転する又は逆回転することで、遊星キャリア32が太陽歯車31に対して相対回転するときには、遊星歯車33が遊星運動することで、伝達回転体34が駆動側回転体22に対する進角側(図6の時計方向)へ相対回転する。その結果、可動体56が案内溝58内を案内されてリンク52,53の相対位置関係が変化することで、従動側回転体24が駆動側回転体22に対する遅角側(図5の反時計方向)へ相対回転することになるので、機関位相は遅角する。
また一方、モータ軸14及び遊星キャリア32が駆動側回転体22よりも高速に正回転することで、遊星キャリア32が太陽歯車31に対して相対回転するときには、遊星歯車33が遊星運動することで、伝達回転体34が駆動側回転体22に対する遅角側(図6の反時計方向)へ相対回転する。その結果、可動体56が案内溝58内を案内されてリンク52,53の相対位置関係が変化することで、従動側回転体24が駆動側回転体22に対する進角側(図5の時計方向)へ相対回転することになるので、機関位相は進角する。
(特徴的構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴的構成について説明する。
まず、リンクユニット50の特徴的構成を説明する。図6に示すように、本実施形態では一対設けられている案内溝58のうち、一方の案内溝58の両端面はストッパ58a,58bをそれぞれ形成している。
ここで、図6に示すようにストッパ58aが可動体56の外周面に当接するときには、駆動側回転体22に対して伝達回転体34を進角側へ相対回転させるモータ軸14及び遊星キャリア32の回転が規制される。これにより、駆動側回転体22に対する従動側回転体24の遅角側への相対回転も規制されるので、機関位相が最遅角側の位相端に止められることとなる。
一方、ストッパ58bが可動体56の外周面に当接するときには、駆動側回転体22に対して伝達回転体34を遅角側へ相対回転させるモータ軸14及び遊星キャリア32の回転が規制される。これにより、駆動側回転体22に対する従動側回転体24の進角側への相対回転も規制されるので、機関位相が最進角側の位相端に止められることとなる。
次に、電動モータ4の特徴的構成を説明する。図2,7に示すように電動モータ4は、三つの回転角度センサSU,SV,SWをさらに備えている。
各回転角度センサSU,SV,SWは、例えばホール素子等からなり、モータ軸14の回転方向に所定間隔をあけて位置決めされている。各回転角度センサSU,SV,SWは、モータ軸14に装着されたセンサ磁石20が磁極N,Sによって発生する磁界を感知することで、モータ軸14の実回転角度θを表す検出信号を出力する。
次に、通電制御系6の特徴的構成を説明する。図2に示すように通電制御系6は、制御回路60及びモータ駆動回路70を備えている。本実施形態において制御回路60は電動モータ4の外部に、またモータ駆動回路70は電動モータ4の内部に配置されているが、それら回路60,70の双方を電動モータ4の外部又は内部に纏めて配置するようにしてもよい。
制御回路60は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、図7に示すようにモータ駆動回路70と電気的に接続されている。制御回路60は、内燃機関を制御する機能と共に、電動モータ4への通電を制御する機能を備えている。
制御回路60は、モータ駆動回路70から与えられる電動モータ4の実回転方向Dr及び実回転数Sr等に基づいて実バルブタイミングを算出すると共に、内燃機関の運転状況等に基づいて目標バルブタイミングを算出する。さらに制御回路60は、算出した実バルブタイミング及び目標バルブタイミングの間の位相差に基づいて、電動モータ4の目標回転方向Dt及び目標回転数Stをそれぞれ設定し、それらの設定結果を表す制御信号をモータ駆動回路70へ出力する。
モータ駆動回路70には、信号生成ブロック72及び通電ブロック74が設けられている。尚、本実施形態において各ブロック72,74は、専用の電気回路要素によってハード的に構成されている。
信号生成ブロック72は、電動モータ4の各回転角度センサSU,SV,SW、制御回路60及び通電ブロック74と電気的に接続されている。信号生成ブロック72は、モータ軸14の実回転角度θを表す各回転角度センサSU,SV,SWの検出信号に基づいて、電動モータ4の実回転方向Dr及び実回転数Srをそれぞれ算出し、それらの算出結果を表すモータ回転信号を制御回路60及び通電ブロック74へ出力する。
図8に示すように通電ブロック74は、インバータ部76及び「通電駆動手段」としての通電駆動部78を備えている。
インバータ部76は、三つのアームAU,AV,AWを有する三相ブリッジ回路である。各アームAU,AV,AWは、上段スイッチング素子FU,FV,FWと下段スイッチング素子GU,GV,GWとを、符号の末尾が同じもの同士で電気的に接続してなる。各アームAU,AV,AWにおいて上段スイッチング素子FU,FV,FW側の端部は、高圧側電源ラインLHを介して「電源」としての車両のバッテリ80に電気的に接続されている。一方、各アームAU,AV,AWにおいて下段スイッチング素子GU,GV,GW側の端部は、シャント抵抗R及び低圧側電源ラインLLを介して接地されている。以上により各アームAU,AV,AWは、対応する上段スイッチング素子FU,FV,FW及び下段スイッチング素子GU,GV,GW同士がバッテリ80に対して直列に接続された形となっている。
各アームAU,AV,AWを構成するスイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWは、本実施形態ではいずれも電界効果トランジスタであり、電圧レベルがハイの駆動信号によってオン且つ電圧レベルがローの駆動信号によってオフされる。各アームAU,AV,AWにおいて、高圧側の上段スイッチング素子FU,FV,FW及び低圧側の下段スイッチング素子GU,GV,GWの間となる中点MU,MV,MWには、スター結線されている複数のステータコイル16bのうち対応するものが電気的に接続されている。
通電駆動部78は、本実施形態ではICからなり、制御回路60、信号生成ブロック72及び各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWと電気的に接続されている。通電駆動部78は、制御回路60から与えられる目標回転方向Dt及び目標回転数Stと、信号生成ブロック72から与えられる実回転方向Dr及び実回転数Srとに基づいて、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWを個別にオンオフする。その結果、各ステータコイル16bが所定順序で通電されて、ロータ部14bに作用する制御トルクが発生するので、モータ軸14が回転駆動されることとなる。
尚、ここで、モータ軸14の目標回転方向Dtが実回転方向Drと一致している場合には、通電駆動部78からの通電によってステータコイル16bへ印加される電圧に対し、反対方向の誘起電圧が当該コイル16bに発生することになる。一方、モータ軸14の目標回転方向Dtが実回転方向Drと相異している場合には、通電駆動部78からの通電によってステータコイル16bへ印加される電圧に対し、同一方向の誘起電圧が当該コイル16bに発生することになる。
(特徴的作動)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴的作動について説明する。
まず、回転角度センサSU,SV,SWの特徴的作動を説明する。各回転角度センサSU,SV,SWは、個々の感知範囲内にセンサ磁石20のN極が位置するときにオンすることで、検出信号の電圧レベルをハイにする。一方、感知範囲内にセンサ磁石20のS極が位置するときには、各回転角度センサSU,SV,SWはオフすることで、検出信号の電圧レベルをローにする。
以上により、各回転角度センサSU,SV,SWの検出信号の電圧レベルの組み合わせパターン(以下、「検出信号パターン」という)は、図9にi〜viにて示すように、モータ軸14についての15°の回転角度範囲R15毎に切換わることになる。尚、図9及び後述の図10では、検出信号の電圧レベルがハイになる場合をH、検出信号の電圧レベルがローになる場合をLとして、表している。
次に、通電駆動部78の特徴的作動を説明する。通電駆動部78は、各スイッチング素子FU,FV,FW,GU,GV,GWへ与える駆動信号の電圧レベルの組み合わせパターン(以下、「駆動信号パターン」という)を、図9,10の如く切換えることにより、モータ軸14に作用する制御トルクを調整する。尚、図9,10では、回転角度範囲R15において駆動信号の電圧レベルを継続的にハイにする場合はH、回転角度範囲R15において駆動信号の電圧レベルを継続的にローにする場合はL、回転角度範囲R15において駆動信号の電圧レベルをパルス幅変調制御する場合はPとして、表している。
具体的には、目標及び実回転方向Dt,Drが共に正回転方向の場合に通電駆動部78は、各回転角度センサSU,SV,SWの検出信号パターンi〜viに応じて、図9の(a)欄に示す駆動信号パターンを順方向へ切換えることにより、正回転中のモータ軸14へ作用する当該正回転方向の制御トルクを発生させる。また、目標及び実回転方向Dt,Drが共に逆回転方向の場合に通電駆動部78は、各回転角度センサSU,SV,SWの検出信号パターンi〜viに応じて、図10の(a)欄に示す駆動信号パターンを逆方向へ切換えることにより、逆回転中のモータ軸14に作用する当該逆回転方向の制御トルクを発生させる。
以上により、目標及び実回転方向Dt,Drが一致する場合には、図11,12に示すように、上段スイッチング素子FU,FV,FWのうち30°の回転角度範囲R30毎に切換選択される一素子(以下、「選択素子」という)が、当該範囲R30の全域で継続してオンされることになる。またこのときには、上段スイッチング素子FU,FV,FWのうち選択素子と、下段スイッチング素子GU,GV,GWのうちパルス幅変調制御される素子(以下、「PWM素子」という)とは、アームAU,AV,AWのうち相異なるアームの素子となる。これらのことから、ステータコイル16bに対する通電量を下段スイッチング素子GU,GV,GWのパルス幅変調制御に従い調整して、例えば大きな制御トルクを発生させることで、機関位相の調整応答性を高めることが可能となるのである。
一方、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ正及び逆回転方向の場合に通電駆動部78は、各回転角度センサSU,SV,SWの検出信号パターンi〜viに応じて、図9の(b)欄に示す駆動信号パターンを逆方向へ切換えることにより、逆回転中のモータ軸14に正回転方向のブレーキをかける制御トルクを発生させる。また、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ逆及び正回転方向の場合に通電駆動部78は、各回転角度センサSU,SV,SWの検出信号パターンi〜viに応じて、図10の(b)欄に示す駆動信号パターンを順方向へ切換えることにより、正回転中のモータ軸14に逆回転方向のブレーキをかける制御トルクを発生させる。
以上により、目標及び実回転方向Dt,Drが相異する場合には、図1,13に示すように上段スイッチング素子FU,FV,FWのうちの選択素子が、その選択範囲R30の半分の範囲R15では継続してオンされるが、残りの半分の範囲R15では継続してオフされることになる。またこのときにも、上段スイッチング素子FU,FV,FWのうち選択素子及び下段スイッチング素子GU,GV,GWのうちPWM素子は、アームAU,AV,AWのうち相異なるアームの素子となる。
これらのことから、選択素子及びPWM素子に接続のステータコイル16bには、回転角度範囲R30のうち選択素子がオンの範囲R15では電圧が印加されるが、選択素子がオフの範囲R15では電圧が印加されなくなる。故に、目標及び実回転方向Dt,Drが相異することに起因して、誘起電圧がステータコイル16bへの印加電圧と同一方向に発生しても、それら電圧の和に応じた電流が選択素子に流れる時間は、短縮される。したがって、大電流の継続的な流通により選択素子が発熱して熱破損に至る事態を、抑制できるのである。
また特に本実施形態では、ストッパ58aを可動体56に当接させたままにして、機関位相を最遅角側の位相端に保持するような場合には、モータ軸14の正回転中に目標回転方向Dtを逆回転方向として、当該逆回転方向のブレーキをかけ続けることになる。しかし、そのような場合にあっても選択素子の熱破損を抑制できるので、高い耐久性の獲得が可能となるのである。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。以下では、第一実施形態と異なる内容について説明し、第一実施形態と実質的に同じ内容については説明を省略する。
第二実施形態では、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ正及び逆回転方向の場合においてモータ軸14の実回転数Srが設定回転数Ss以上であるときには、通電駆動部78が、図9の(b)欄に示す駆動信号パターンを逆方向へ切換える。これに対し、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ正及び逆回転方向の場合であっても、実回転数Srが設定回転数Ss未満であるときに通電駆動部78は、図9の(a)欄に示す駆動信号パターンを逆方向へ切換える。
また、第二実施形態では、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ逆及び正回転方向の場合において実回転数Srが設定回転数Ss以上であるときには、通電駆動部78が、図10の(b)欄に示す駆動信号パターンを順方向へ切換える。これに対し、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ逆及び正回転方向の場合であっても、実回転数Srが設定回転数Ss未満であるときに通電駆動部78は、図10の(a)欄に示す駆動信号パターンを順方向へ切換える。
以上により、モータ軸14の設定回転数Ss以上での高回転時において目標及び実回転方向Dt,Drに相異が生じる場合には、選択素子としての上段スイッチング素子FU,FV,FWに懸念される熱破損を、第一実施形態と同様の原理によって抑制できる。但し、モータ軸14の設定回転数Ss未満での低回転時において目標及び実回転方向Dt,Drに相異が生じる場合には、選択素子の熱破損の可能性が低くなることから、それらの方向Dt,Drが一致する場合に準じて、機関位相の調整応答性を高めることが可能となる。
尚、設定回転数Ssについては、それ以上の回転数範囲において、選択素子の熱破損の抑制を可能にすることと、選択素子のオフに起因した制御トルクの減少によっても機関位相の調整を可能にすることとを両立させる値、例えば1000rpm程度であることが望ましい。
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態は第二実施形態の変形例である。以下では、第二実施形態と異なる内容について説明し、第二実施形態と実質的に同じ内容については説明を省略する。
第三実施形態では、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ正及び逆回転方向の場合においてモータ軸14の実回転数Srが設定回転数Ss以上であるときには、図14の(b)欄に示す駆動信号パターンを逆方向へ切換える。ここで図14(b)欄の駆動信号パターンは、実回転数Srが設定回転数Ss未満であるときの図14(a)欄の駆動信号パターンに対し、逆方向の切換えという点で15°進角したものとなる。
また、第三実施形態では、目標及び実回転方向Dt,Drがそれぞれ逆及び正回転方向の場合においてモータ軸14の実回転数Srが設定回転数Ss以上であるときには、図15の(b)欄に示す駆動信号パターンを順方向へ切換える。ここで図15(b)欄の駆動信号パターンは、実回転数Srが設定回転数Ss未満であるときの図15(a)欄の駆動信号パターンに対し、順方向の切換えという点で15°進角したものとなる。
以上により、モータ軸14の設定回転数Ss以上での高回転時に方向Dt,Drに相異が生じる場合には、図16,17に示すように上段スイッチング素子FU,FV,FWのうちの選択素子が、その選択範囲R30を半分(15°)だけ進角させた変位範囲M30の全域にて継続的にオンされることとなる。またこのときには、上段スイッチング素子FU,FV,FWのうち選択素子及び下段スイッチング素子GU,GV,GWのうちPWM素子がアームAU,AV,AWのうち相異なるアームの素子となるように、PWM素子の選択範囲も進角される。
これらのことから、選択素子及びPWM素子に接続のステータコイル16bに発生する誘起電圧は、変位範囲M30のうち元の回転角度範囲R30と重畳しない部分においては、当該範囲R30範囲のうち変位範囲M30と重複しない部分におけるよりも小さくなる。故に、方向Dt,Drが相異することに起因して、誘起電圧がステータコイル16bへの印加電圧と同一方向に発生しても、それら電圧の和に応じて選択素子に流れる電流の総和は、小さくなる。したがって、例えばストッパ58aの可動体56への当接により機関位相を最遅角側の位相端に保持する場合等、大電流の継続的流通による選択素子の熱破損が懸念される状況となっても、当該熱破損を抑制することができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、上述したように上段スイッチング素子FU,FV,FWを選択素子とすることに代えて、下段スイッチング素子GU,GV,GWを選択素子としてもよい。この場合には、上述した下段スイッチング素子GU,GV,GWの場合に準じて、上段スイッチング素子FU,FV,FWをパルス幅変調制御によってオンオフすることになる。また、回転角度範囲R30のうち、選択素子をオンする範囲及びオフする範囲の分割割合については、上述した範囲R30の半分ずつ以外であってもよい。
目標及び実回転方向Dt,Drに相異が生じた場合には、モータ軸14の実回転数Srにかかわらず、回転角度範囲R30を変位させてなる変位範囲M30の全域で選択素子をオンするようにしてもよい。また、変位範囲M30の全域で選択素子をオンする場合には、回転角度範囲R30を遅角側へ変位させることにより変位範囲M30を設定するようにしてもよい。さらに、回転角度範囲R30に対する変位範囲M30の変位量については、上述した範囲R30の半分以外であってもよい。
電動モータ4は、本発明の作用効果を得られるものであれば、上述した3相の永久磁石型同期モータ以外のモータであってもよく、またステータコイルの結線方式についても、上述したスター結線以外の例えばデルタ結線であってもよい。
通電制御系6は、電動モータ4への通電を制御可能な構成であれば、上述した二つの回路60,70を組み合わせる構成以外であってもよい。具体的には、一つの電気回路によって回路60,70の双方の機能を果たすようにしてもよい。また、モータ駆動回路70において、その一部の機能(例えば通電駆動部78)をマイクロコンピュータによって実現するようにしてもよい。さらに、モータ駆動回路70においてインバータ部76は、使用する電動モータ4の相数に応じた数のアームを有するものであってもよいし、電界効果トランジスタ以外のスイッチング素子、例えばバイポーラトランジスタからアームが構成されるものであってもよい。
位相調整機構8は、機関位相を調整可能な構成であれば、上述した遊星歯車ユニット30を備える構成以外であってもよい。具体的には、遊星キャリア32により支持された遊星歯車に噛合する太陽歯車を回転体22,24の双方に設けて、当該遊星歯車の遊星運動によって機関位相を変化させる構成の位相調整機構8等を、使用してもよいのである。
そして、本発明は、上述した吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、例えば排気弁のバルブタイミングを調整する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置に適用することができる。
第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電ブロックの特徴的作動を説明するための模式図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す構成図であって、図5のII−II線断面図に相当する。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図2の通電制御系の特徴的構成を示すブロック図である。 図7の通電ブロックの詳細構成を示すブロック図である。 第一及び第二実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 第一及び第二実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電ブロックの特徴的作動を説明するための模式図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電ブロックの特徴的作動を説明するための模式図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電ブロックの特徴的作動を説明するための模式図である。 第三実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 第三実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電駆動部の特徴的作動を説明するための模式図である。 第三実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電ブロックの特徴的作動を説明するための模式図である。 第三実施形態によるバルブタイミング調整装置の通電ブロックの特徴的作動を説明するための模式図である。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 電動モータ、6 通電制御系、8 位相調整機構、14 モータ軸、14a 軸本体、14b ロータ部、16 モータステータ、16a ステータコア、16b ステータコイル、18 永久磁石、20 センサ磁石、22 駆動側回転体、24 従動側回転体、30 遊星歯車ユニット、32 遊星キャリア(入力回転体)、50 リンクユニット、56 可動体、58 案内溝、58a,58b ストッパ、60 制御回路、70 モータ駆動回路、72 信号生成ブロック、74 通電ブロック、76 インバータ部、78 通電駆動部(通電駆動手段)、80 バッテリ(電源)、AU,AV,AW アーム、FU,FV,FW 上段スイッチング素子、GU,GV,GW 下段スイッチング素子、MU,MV,MW 中点、SU,SV,SW 回転角度センサ、Dr 実回転方向、Dt 目標回転方向、i,ii,iii,iv,v,vi 検出信号パターン、M30 変位範囲、R30 回転角度範囲・選択範囲、R15 回転角度範囲、θ 実回転角度

Claims (10)

  1. クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、
    通電により励磁して磁界を発生するステータコイルと、前記磁界の作用により回転するモータ軸とを有する電動モータと、
    前記ステータコイルに接続される複数のスイッチング素子と、
    オンする前記スイッチング素子として選択する選択素子を、前記モータ軸の所定の回転角度範囲毎に切換えることにより、前記電動モータを通電駆動する通電駆動手段と、
    前記モータ軸の回転状態に応じて前記クランク軸及び前記カム軸の間の相対位相を調整する位相調整機構と、
    を備え、
    前記モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が一致する場合に前記通電駆動手段は、前記回転角度範囲の全域を、前記選択素子を継続してオンするオン範囲に設定し、
    前記目標回転方向及び前記実回転方向が相異する場合に前記通電駆動手段は、前記回転角度範囲を、前記オン範囲と、前記選択素子を継続してオフするオフ範囲とに分割して設定することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記位相調整機構は、前記クランク軸からのトルク伝達により正回転し且つ前記モータ軸と共に正逆回転する入力回転体と、前記入力回転体の回転を規制して前記相対位相を位相端に止めるストッパとを有することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記目標回転方向及び前記実回転方向が相異する場合における前記通電駆動手段は、前記モータ軸の回転数が設定回転数以上となることにより、前記回転角度範囲を前記オン範囲と前記オフ範囲とに分割して設定し、前記モータ軸の回転数が前記設定回転数未満となることにより、前記回転角度範囲の全域を前記オン範囲に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記オン範囲及び前記オフ範囲は、それぞれ前記回転角度範囲の半分に設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 電源に対して前記スイッチング素子が直列に接続されてなるアームを複数備え、高圧側の前記スイッチング素子及び低圧側の前記スイッチング素子の間となる各前記アームの中点に前記ステータコイルが接続され、
    前記通電駆動手段は、高圧側及び低圧側のうち一方の側の前記スイッチング素子が前記選択素子となった前記アームと異なる前記アームにおいて、高圧側及び低圧側のうち前記選択素子と異なる側にある前記スイッチング素子を、前記回転角度範囲の間、パルス幅変調制御によりオンオフすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、
    通電により励磁して磁界を発生するステータコイルと、前記磁界の作用により回転するモータ軸とを有する電動モータと、
    前記ステータコイルに接続される複数のスイッチング素子と、
    オンする前記スイッチング素子として選択する選択素子を、前記モータ軸の所定の回転角度範囲毎に切換えることにより、前記電動モータを通電駆動する通電駆動手段と、
    前記モータ軸の回転状態に応じて前記クランク軸及び前記カム軸の間の相対位相を調整する位相調整機構と、
    を備え、
    前記モータ軸の目標回転方向及び実回転方向が一致する場合に前記通電駆動手段は、前記回転角度範囲の全域を、前記選択素子を継続してオンするオン範囲に設定し、
    前記目標回転方向及び前記実回転方向が相異する場合に前記通電駆動手段は、前記回転角度範囲を進角側又は遅角側へ変位させてなる変位範囲の全域を前記オン範囲に設定することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  7. 前記位相調整機構は、前記クランク軸からのトルク伝達により正回転し且つ前記モータ軸と共に正逆回転する入力回転体と、前記入力回転体の回転を規制して前記相対位相を位相端に止めるストッパとを有することを特徴とする請求項6に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記目標回転方向及び前記実回転方向が相異する場合における前記通電駆動手段は、前記モータ軸の回転数が設定回転数以上となることにより、前記変位範囲の全域を前記オン範囲に設定し、前記モータ軸の回転数が前記設定回転数未満となることにより、前記回転角度範囲の全域を前記オン範囲に設定することを特徴とする請求項6又は7に記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 前記回転角度範囲に対する前記変位範囲の変位量は、前記回転角度範囲の半分に設定されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  10. 電源に対して前記スイッチング素子が直列に接続されてなるアームを複数備え、高圧側の前記スイッチング素子及び低圧側の前記スイッチング素子の間となる各前記アームの中点に前記ステータコイルが接続され、
    前記通電駆動手段は、高圧側及び低圧側のうち一方の側の前記スイッチング素子が前記選択素子となった前記アームと異なる前記アームにおいて、高圧側及び低圧側のうち前記選択素子と異なる側にある前記スイッチング素子を、前記選択素子がオンされる前記回転角度範囲又は前記変位範囲の間、パルス幅変調制御によりオンオフすることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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