JP2004350446A - モータ駆動装置 - Google Patents

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JP2004350446A JP2003146138A JP2003146138A JP2004350446A JP 2004350446 A JP2004350446 A JP 2004350446A JP 2003146138 A JP2003146138 A JP 2003146138A JP 2003146138 A JP2003146138 A JP 2003146138A JP 2004350446 A JP2004350446 A JP 2004350446A
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Hideji Tani
秀司 谷
Seiji Morino
精二 森野
Hideji Yoshida
秀治 吉田
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Abstract

【課題】モータ利用型のバルブ開閉制御装置に用いられる小型で安価なモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】二つのスイッチング素子111a,bが相互接続点において直列に接続されてなるアームを三列有し、各アーム113u,v,wの相互接続点112u,v,wにモータ12の端子23u,v,wが接続されるブリッジ回路110であって、各アーム113u,v,wの一端同士が第一接続点115において接続されると共に各アーム113u,v,wの他端同士が第二接続点114において接続されるブリッジ回路110と、第一接続点115に一端が接続される負荷抵抗素子130と、第二接続点114に接続される電源120と、負荷抵抗素子130を流れる電流を検出する検出手段140,150と、スイッチング素子111a,bのオンオフを制御する制御手段160とを設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの回転トルクを利用して内燃機関(以下、エンジンという)のバルブの開閉を制御するバルブ開閉制御装置に用いられ、モータの駆動を制御するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バルブ開閉制御装置の一種に、モータの回転トルクを利用してエンジンのバルブタイミングを調整する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。また、バルブ開閉制御装置の別の一種に、モータの回転トルクを利用してエンジンのバルブリフトを調整する装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
このようなモータ利用型のバルブ開閉制御装置においてモータの駆動を制御するモータ駆動装置としては、モータを負荷とするブリッジ回路を備えた図11に示す如き装置2が用いられる。
【0003】
【特許文献1】
実開平4−105906号公報
【特許文献2】
特開平11−324625号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図11のモータ駆動装置2においてブリッジ回路3からモータ1への通電状態を検知するには、ブリッジ回路3の複数列のアーム4にそれぞれ負荷抵抗素子5を設けて、各負荷抵抗素子5を流れる電流を図示しない検出回路により検出する。しかし、ブリッジ回路3の各アーム4に個別に負荷抵抗素子5を設けるため、モータ駆動装置が大型化する上、コストの高騰を招く。
本発明の目的は、モータ利用型のバルブ開閉制御装置に用いられる小型で安価なモータ駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、二つのスイッチング素子が相互接続点において直列に接続されてなるアームを複数列有し、各アームの相互接続点にモータの端子が接続されるブリッジ回路を備えている。このブリッジ回路では、各アームの一端同士及び他端同士が第一及び第二接続点において接続されており、一アームの相互接続点より第一接続点側のスイッチング素子と、別アームの相互接続点より第二接続点側のスイッチング素子とを制御手段によりオン状態とすることで、モータに通電できる。オン状態にした二つのスイッチング素子と、モータとを繋ぐ経路において電流が変化するとき、一端が第一接続点に接続された負荷抵抗素子を流れる電流も変化する。負荷抵抗素子を流れる電流の変化は、モータへの通電を実現するためにオン状態にするスイッチング素子のいずれの組み合わせにおいても検出手段により検出できる。したがって、ブリッジ回路からモータへの通電状態を検知するために必要な負荷抵抗素子は一つで済むため、モータ駆動装置が小型且つ安価になる。
【0006】
請求項2に記載の発明は、二つのスイッチング素子が相互接続点において直列に接続されてなるアームを二列有するブリッジ回路を備えている。このブリッジ回路では、モータの第一端子に一端が接続される負荷抵抗素子の他端が一方のアームの相互接続点に接続されると共に、モータの第二端子が他方のアームの相互接続点に接続される。さらにブリッジ回路では、各アームの一端同士及び他端同士が第一及び第二接続点において接続されており、一アームの相互接続点より第一接続点側のスイッチング素子と、別アームの相互接続点より第二接続点側のスイッチング素子とを制御手段によりオン状態とすることで、モータに通電できる。オン状態にした二つのスイッチング素子と、モータ及び負荷抵抗素子とを繋ぐ経路において電流が変化するとき、その電流変化は、モータへの通電を実現するためにオン状態にするスイッチング素子のいずれの組み合わせにおいても検出手段により検出できる。したがって、ブリッジ回路からモータへの通電状態を検知するために必要な負荷抵抗素子は一つで済むため、モータ駆動装置が小型且つ安価になる。
【0007】
請求項3に記載の発明によると、制御手段は、モータに通電するために選択した二つのスイッチング素子をオン状態にするとき制御信号を検出手段に出力する。検出手段は、制御信号が制御手段から入力されるとき電流を検出するので、モータへの通電を実現すべきときに非通電となる異常を正確に検知できる。
【0008】
請求項4に記載の発明によると、制御手段は、モータに通電するために選択した二つのスイッチング素子のうち少なくとも一方のオンオフをパルス幅変調方式により制御する。パルス幅変調方式によりスイッチング素子のオンオフが繰り返されるが、スイッチング素子をオン状態にする度に繰り返してモータへの通電状態を検知できる。したがって、モータへの通電状態を小刻みに検知することが可能になる。
【0009】
請求項5に記載の発明によると、検出手段は、電流の検出結果を表す検出信号を制御手段に出力する。制御手段は、検出手段から入力される検出信号が異常電流の検出結果を表すとき、モータに通電するためにオン状態した二つのスイッチング素子を繋ぐ経路上に異常箇所があると判定する。これにより、オン状態にするスイッチング素子の切換に応じて複数形成される経路の中から、異常が発生している経路を特定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるモータ駆動装置を備えたバルブ開閉制御装置を図2〜図4に示す。バルブ開閉制御装置10は、エンジンのクランクシャフトの駆動トルクをエンジンのカムシャフト11に伝達する伝達系に設けられる。バルブ開閉制御装置10は、モータ駆動装置100により駆動制御されたモータ12の回転トルクを利用して、エンジンの吸、排気バルブのバルブタイミングを調整し、吸、排気バルブの開閉を制御する。
【0011】
図2及び図3に示すようにバルブ開閉制御装置10のモータ12は、回転軸14、軸受16、回転角センサ18、ステータ20等から構成される三相モータである。
回転軸14は、二つの軸受16により軸方向の二箇所を支持されて軸線O周りに回転可能である。回転軸14は、軸本体から径方向外側に突出する円形板状のロータ部15を形成しており、ロータ部15の外周壁に複数の磁石15aが埋設されている。回転角センサ18はロータ部15の近傍に配設され、各磁石15aの形成磁界の強さを感知することにより回転軸14の回転角度を検出する。
【0012】
ステータ20は回転軸14の外周側に配設されている。ステータ20の複数のコア21は回転軸14の軸線O周りに等間隔に並んでいる。各コア21に巻線22が一つずつ巻回しされている。図5に示すように、本実施形態の巻線22は三つを一組としてスター結線されており、同一の組をなす三つの巻線22u,22v,22wの各非結線端は端子23u,23v,23wを通じてモータ駆動装置100に接続される。モータ駆動装置100の制御に従って各巻線22(22u,22v,22w)は、図3の時計方向又は反時計方向の回転磁界を回転軸14の外周側に形成する。図3の時計方向の回転磁界が形成されるときには、ロータ部15の各磁石が順に吸引力と反発力とを受け、図3の時計方向の回転トルクが回転軸14に付与される。同様に、図3の反時計方向の回転磁界が形成されるときには、図3の反時計方向の回転トルクが回転軸14に付与される。
【0013】
図2及び図4に示すようにバルブ開閉制御装置10の位相変化機構30は、スプロケット32、リングギア33、偏心軸34、遊星歯車35、出力軸36等から構成されている。
スプロケット32は出力軸36の外周側に同軸上に配設されており、出力軸36に対して回転軸14と同じ軸線O周りに相対回転可能である。クランクシャフトの駆動トルクがチェーンベルトを通じてスプロケット32に入力されるとき、スプロケット32はクランクシャフトに対する回転位相を保ちつつ、軸線Oを中心として図4の時計方向に回転する。リングギア33は内歯車で構成されてスプロケット32の内周壁に同軸上に固定されており、スプロケット32と一体に回転する。
【0014】
偏心軸34は、回転軸14に連結固定されることにより軸線Oに対し偏心して配設されており、回転軸14と一体となって偏心軸線P周りに回転可能である。遊星歯車35は外歯車で構成されており、複数の歯の一部をリングギア33の複数の歯の一部に噛み合わせるようにしてリングギア33の内周側に遊星運動可能に配設されている。偏心軸34の外周壁に同軸上に支持されている遊星歯車35は、偏心軸34に対して偏心軸線P周りに相対回転可能である。出力軸36はカムシャフト11に同軸上にボルト固定されており、回転軸14と同じ軸線Oを中心としてカムシャフト11と一体に回転する。出力軸36には、軸線Oを中心とする円環板状の係合部37が形成されている。係合部37には、軸線O周りに等間隔に複数の係合孔38が設けられている。遊星歯車35には、各係合孔38と向き合う箇所に係合突起39が設けられている。複数の係合突起39は、偏心軸線P周りに等間隔に配設されている。係合突起39は出力軸36側に突出し、対応する係合孔38に突入している。
【0015】
偏心軸34に伝達される回転軸14の回転トルクが変化しないとき、クランクシャフトの回転に伴い遊星歯車35は、リングギア33との噛み合い位置を保ったまま、スプロケット32、偏心軸34及び回転軸14と一体に図4の時計方向に回転する。このとき、係合突起39が係合孔38の内周壁を回転方向に押圧するため、出力軸36はスプロケット32に対する回転位相を保ったまま図4の時計方向に回転する。これにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相が保たれる。一方、回転軸14の回転トルクが図4の反時計方向に増大するときには、遊星歯車35が偏心軸34及びスプロケット32に対して図4の時計方向に相対回転する。このとき、係合突起39が係合孔38を回転方向に押圧する力が増大するため、出力軸36はスプロケット32に対して進角する。これにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相が進角側に変化する。また一方、回転軸14の回転トルクが図4の時計方向に増大するときには、遊星歯車35が偏心軸34及びスプロケット32に対して図4の反時計方向に相対回転する。このとき、係合突起39が係合孔38を反回転方向に押圧するようになるため、出力軸36はスプロケット32に対して遅角する。これにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相が遅角側に変化する。
【0016】
次に、モータ駆動装置100について詳細に説明する。
図1に示すようにモータ駆動装置100は、ブリッジ回路110、直流電源120、負荷抵抗素子130、スイッチ回路140、検出回路150、制御回路160等から構成されている。尚、図2には、モータ駆動装置100の全体がモータ12の外部に位置するように模式的に示されているが、モータ駆動装置100の各構成要素の設置箇所については適宜設定できる。例えば、図1に示すブリッジ回路110及び負荷抵抗素子130をモータ12内に設置し、図1に示すその他の要素120,140,150,160をモータ12外に設置するようにしてもよい。
【0017】
ブリッジ回路110は、二つのスイッチング素子111a,111bが相互接続点において直列に接続されてなるアームを三列有している。各アーム113u,113v,113wにおいてスイッチング素子111a,111bの相互接続点112u,112v,112wには、巻線22u,22v,22wが端子23u,23v,23wを介してそれぞれ接続されている。各アーム113u,113v,113wの一端同士は上段接続点114において接続され、その上段接続点114に直流電源120が接続されている。各アーム113u,113v,113wの他端同士は下段接続点115において接続され、その下段接続点115に負荷抵抗素子130の一端が接続されている。負荷抵抗素子130の他端は接地されており、それにより負荷としてのモータ12と、オン状態となったスイッチング素子111a,111bとの間に平衡関係が成立するようになっている。
以上、本実施形態では、下段接続点115が第一接続点に相当し、上段接続点114が第二接続点に相当している。
【0018】
各スイッチング素子111a,111bには電界効果トランジスタが使用されており、各スイッチング素子111a,111bのゲートに制御回路160が複数の配線118を介して接続されている。各スイッチング素子111a,111bは制御回路160から入力される制御信号に従ってオンオフされ、オン状態となるとき上段接続点114側から下段接続点115側に向かって電流を流す。一アームの相互接続点より上段接続点114側のスイッチング素子111a及び別アームの相互接続点より下段接続点115側のスイッチング素子111bが共にオン状態となるとき、それら二つのスイッチング素子111a,111bに直列に繋がる二つの巻線22に電流が流れる。例えば図5(A)に二点鎖線矢印で示すように、アーム113uのスイッチング素子111aとアーム113vのスイッチング素子111bがオン状態となるとき巻線22u,22vが通電される。また、例えば図5(B)に二点鎖線矢印で示すように、アーム113uのスイッチング素子111aとアーム113wのスイッチング素子111bがオン状態となるとき巻線22u,22wが通電される。尚、以下の説明では、共にオン状態となることで所定巻線22への通電を可能にする二つのスイッチング素子111a,111bを通電可能素子111a,111bと略称する。
図1に示すように各アーム113u,113v,113wのスイッチング素子111a,111bには、下段接続点115側から上段接続点114側に向かって電流を流すダイオード116が並列に接続されている。
【0019】
スイッチ回路140は、下段接続点115と検出回路150とを繋ぐ配線142上に配設されている。スイッチ回路140は論理演算可能に構成され、複数の配線118の各中間点に接続されている。スイッチ回路140は、各配線118を通じて制御回路160から各スイッチング素子111a,111bに出力される制御信号の電圧レベルの組み合わせを検知し、その検知した電圧レベルの組み合わせに応じて配線142上の接点143を開閉する。
【0020】
検出回路150は接地されており、スイッチ回路140が接点143を閉じるとき、下段接続点115とは反対側端が接地されている負荷抵抗素子130を流れる電流を検出する。この負荷抵抗素子130を流れる電流を検出することによって、通電可能素子111a,111bの組が切り換わっても常に、その組に対応する巻線22への通電状態を知ることができる。例えば、図5(A)に示すようにアーム113uのスイッチング素子111aとアーム113vのスイッチング素子111bがオン状態となるとき、負荷抵抗素子130を流れる電流の強さから巻線22u,22vへの通電状態がわかる。また例えば、図5(B)に示すようにアーム113uのスイッチング素子111aとアーム113wのスイッチング素子111bがオン状態となるとき、負荷抵抗素子130を流れる電流の強さから巻線22u,22wへの通電状態がわかる。図1に示すように検出回路150は制御回路160に接続されており、電流の検出結果を表す検出信号を制御回路160に出力する。
【0021】
制御手段としての制御回路160は、例えばマイクロコンピュータ等で構成されている。制御回路130は、検出回路150の出力信号等に基づいてスイッチング素子111a,111b、スイッチ回路140及び検出回路150を制御する。尚、制御回路160は、その他の制御機能、例えばエンジンの作動を制御する機能等を有していてもよい。
【0022】
ここで、制御回路160によるスイッチング素子111a,111b、スイッチ回路140及び検出回路150の制御方法について図6を参照しつつ説明する。尚、図6(A)では、アーム113u,113v,113wをそれぞれAu,Av,Awと略記し、スイッチング素子111a,111bをそれぞれSEa,SEbと略記し、制御信号の電圧レベルの推移を実線グラフで示している。また、図6(B)では、スイッチ回路140をSCと略記し、そのスイッチ回路140による接点143の開(Open)及び閉(Close)の推移を実線グラフで示している。
【0023】
制御回路160は、電圧レベルがハイ(H)及びロー(L)の二種類の制御信号を生成する。制御回路160は、ハイレベルの制御信号をスイッチング素子111a,111bに入力することでその素子をオン状態にし、ローレベルの制御信号をスイッチング素子111a,111bに入力することでその素子をオフ状態にする。制御回路160は、各スイッチング素子111a,111bに入力する制御信号の電圧レベルを図6に示すように切り換えて、通電可能素子111a,111bの組を順次換えていく。これにより、各巻線22u,22v,22wが所定のタイミングで通電され、回転軸14に回転トルクが付与される。尚、制御信号の電圧レベルの切換が図6の横軸の左側から右側に向かって進行するとき一方向の回転トルクが回転軸14に付与され、電圧レベルの切換が図6の横軸の右側から左側に向かって進行するとき逆方向の回転トルクが回転軸14に付与される。
【0024】
本実施形態の制御回路160は特に、通電可能素子111a,111bの一方111aにハイレベルの制御信号を継続して入力し、他方111bにハイレベル及びローレベルの各制御信号を交互に繰り返して入力する。すなわち制御回路160は、所定巻線22に通電するために選択した二つのスイッチング素子111a,111bのうち片方111bについてパルス幅変調(PWM)方式によりオンオフを制御する。
【0025】
制御回路160はさらに、各スイッチング素子111a,111bに入力する制御信号をスイッチ回路140にも伝達する。制御信号が伝達されて入力されたスイッチ回路140では、いずれかの組の通電可能素子111a,111bに入力される制御信号の電圧レベルが共にハイレベルとなるときのみ、接点143が閉じられる。すなわち、PWM制御に従っていずれかの組の通電可能素子111a,111bが共にオン状態となる度に接点143が閉じられる。これにより検出回路150では、通電可能素子111a,111bの組に対応する巻線22が通電されるべきときのみ、負荷抵抗素子130を流れる電流が検出される。その電流の検出信号を検出回路150から入力される制御回路160は、検出信号が表す電流の検出結果に基づいて巻線22への通電状態を検知する。本実施形態の制御回路160は特に、検出信号が異常電流の検出結果を表すとき、電流検出時点に選択していた通電可能素子111a,111bと通電対象の巻線22とを繋ぐ経路上に異常箇所があると判定する。
以上、本実施形態では、スイッチ回路140及び検出回路150が検出手段を構成している。
【0026】
このようにモータ駆動装置100によれば、電流検出用の負荷抵抗素子130を一つ用いるだけで、モータ12への通電状態を検知できると共に、通電可能素子111a,111bの切換に応じて複数形成される経路の中から異常の発生経路を特定できる。これにより、負荷抵抗素子130の数が図11の従来例の場合に比べて減少するので、モータ駆動装置100が小型且つ安価になる。
【0027】
さらにモータ駆動装置100によれば、巻線22が通電されるべきときのみ検出回路150により電流が検出されるので、巻線22への通電異常を制御回路160によって正確且つ確実に検知できる。
しかもモータ駆動装置100によれば、PWM制御によっていずれかの組の通電可能素子111a,111bが共にオン状態となる度に検出回路150の電流検出が実施される。したがって、モータ12への通電状態を制御回路160により小刻みに検知することができる。
【0028】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態によるモータ駆動装置を図7に示す。第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第二実施形態では、負荷抵抗素子130の一端が上段接続点114に接続されると共に負荷抵抗素子130の他端が直流電源120に接続され、下段接続点115が直接に接地されている。また、スイッチ回路140は、上段接続点114と検出回路150とを繋ぐ配線144上に配設され、配線144上の接点145を第一実施形態と同様にして開閉する。検出回路150は負荷抵抗素子130の上段接続点114とは反対側端に接続されており、スイッチ回路140が接点145を閉じるとき負荷抵抗素子130を流れる電流を検出する。この負荷抵抗素子130を流れる電流の検出によって、通電可能素子111a,111bの組が切り換わっても常に、その組に対応する巻線22への通電状態を知ることができる。
以上、第二実施形態では、上段接続点114が第一接続点に相当し、下段接続点115が第二接続点に相当している。
【0029】
(第三〜第五実施形態)
本発明の第三、第四及び第五実施形態によるモータ駆動装置をそれぞれ図8、図9及び図10に示す。第一及び第二実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
まず、第三〜第五実施形態に共通の特徴的構成について図8〜図10を参照しつつ説明する。
モータ12は、回転軸14、軸受16、回転角センサ18、所定数の巻線22等から構成されるDCモータ乃至は単相モータであり、対応する巻線22に接続される第一端子23u及び第二端子23vを有している。モータ駆動装置100のブリッジ回路110は二列のアーム113u,113vを有しており、各アーム113u,113vの一端同士が上段接続点114で接続され、各アーム113u,113vの他端同士が下段接続点115で接続されている。
【0030】
次に、第三実施形態の特徴的構成について図8を参照しつつ説明する。
第一実施形態と同様、直流電源120は上段接続点114に接続され、下段接続点115に一端が接続される負荷抵抗素子130の他端は接地され、下段接続点115と検出回路150とを繋ぐ配線142上にスイッチ回路140が配設されている。第一実施形態と同様に、接地される検出回路150はスイッチ回路140が接点143を閉じるとき負荷抵抗素子130を流れる電流を検出する。各アーム113u,113vの相互接続点112u,112vにモータ12の端子23u,23vがそれぞれ接続されており、負荷抵抗素子130を流れる電流の検出によって端子23u,23vに繋がる巻線22への通電状態を知ることができる。
第三実施形態では、下段接続点115が第一接続点に相当し、上段接続点114が第二接続点に相当している。
【0031】
次に、第四実施形態の特徴的構成について図9を参照しつつ説明する。
第二実施形態と同様、上段接続点114に一端が接続される負荷抵抗素子130の他端は直流電源120に接続され、下段接続点115は直接に接地され、上段接続点114と検出回路150とを繋ぐ配線144上にスイッチ回路140が配設されている。第二実施形態と同様に、負荷抵抗素子130の上段接続点114とは反対側端に接続される検出回路150はスイッチ回路140が接点145を閉じるとき負荷抵抗素子130を流れる電流を検出する。各アーム113u,113vの相互接続点112u,112vにモータ12の端子23u,23vがそれぞれ接続されており、負荷抵抗素子130を流れる電流の検出によって端子23u,23vに繋がる巻線22への通電状態を知ることができる。
第四実施形態では、上段接続点114が第一接続点に相当し、下段接続点115が第二接続点に相当している。
【0032】
次に、第五実施形態の特徴的構成について図10を参照しつつ説明する。
上段接続点114は直流電源120に接続され、下段接続点115は直接に接地されている。また、アーム113uの相互接続点112uに負荷抵抗素子130の一端が接続され、負荷抵抗素子130の他端とモータ12の第一端子23uとが互いに接続され、アーム113vの相互接続点112vにモータ12の第二端子23vが接続されている。さらに、アーム113uの相互接続点112uと検出回路150とを繋ぐ配線146上にスイッチ回路140が配設され、配線146上の接点147を第一実施形態と同様にして開閉する。検出回路150は負荷抵抗素子130のモータ側端に接続されており、スイッチ回路140が接点147を閉じるとき負荷抵抗素子130を流れる電流を検出する。この負荷抵抗素子130を流れる電流の検出によって端子23u,23vに繋がる巻線22への通電状態を知ることができる。
第五実施形態では、上段接続点114及び下段接続点115の一方が第一接続点に相当し、上段接続点114及び下段接続点115の他方が第二接続点に相当している。
【0033】
以上、本発明の複数の実施形態について説明した。
尚、上述した複数の実施形態では、スイッチング素子として電界効果トランジスタを使用したが、例えばバイポーラトランジスタをスイッチング素子として使用してもよい。
【0034】
また、上述した複数の実施形態では、ブッリジ回路110の上段接続点114のみ直流電源120に接続し、下段接続点115を直接にあるいは負荷抵抗素子130を介して接地した。これに対し、ブッリジ回路110の上段接続点114及び下段接続点115の双方を直流電源120に接続するようにしてもよい。
【0035】
さらに、上述した複数の実施形態では、配線142,144,146上の接点143,145,147を開閉するようにスイッチ回路140を構成したが、無接点論理回路によりスイッチ回路140を構成してもよい。
またさらに、上述した複数の実施形態では、通電可能素子111a,111bのうち片方111bのオンオフをPWM制御したが、通電可能素子111a,111bの双方をPWM制御してもよい。
【0036】
さらにまた、上述した複数の実施形態では、吸、排気バルブのバルブタイミングを調整するバルブ開閉制御装置10のモータ駆動装置100に本発明を適用した例について説明した。これに対し、吸、排気バルブのバルブリフトを調整するバルブ開閉制御装置のモータ駆動装置に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態によるモータ駆動装置を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態によるバルブ開閉制御装置を模式的に示す断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の第一実施形態によるモータ駆動装置の作動を説明するための模式図である。
【図6】本発明の第一実施形態において、制御回路がブリッジ回路に入力する制御信号を示す模式図(A)及びスイッチ回路による接点の開閉状態を示す模式図(B)である。
【図7】本発明の第二実施形態によるモータ駆動装置を模式的に示すブロック図である。
【図8】本発明の第三実施形態によるモータ駆動装置を模式的に示すブロック図である。
【図9】本発明の第四実施形態によるモータ駆動装置を模式的に示すブロック図である。
【図10】本発明の第五実施形態によるモータ駆動装置を模式的に示すブロック図である。
【図11】従来のモータ駆動装置を模式的に示すブロック図である。
【符号の説明】
10 バルブ開閉制御装置
12 モータ
14 回転軸
20 ステータ
21 コア
22(22u,22v,22w) 巻線
23u,23v,23w 端子
30 位相変化機構
100 モータ駆動装置
110 ブリッジ回路
111a,111b スイッチング素子
112u,112v,112w 相互接続点
113u,113v,113w アーム
114 上段接続点(第一接続点、第二接続点)
115 下段接続点(第一接続点、第二接続点)
120 直流電源
130 負荷抵抗素子
140 スイッチ回路(検出手段)
150 検出回路(検出手段)
160 制御回路(制御手段)

Claims (7)

  1. モータの回転トルクを利用して内燃機関のバルブの開閉を制御するバルブ開閉制御装置に用いられ、前記モータの駆動を制御するモータ駆動装置であって、
    二つのスイッチング素子が相互接続点において直列に接続されてなるアームを複数列有し、各前記アームの前記相互接続点に前記モータの端子が接続されるブリッジ回路であって、各前記アームの一端同士が第一接続点において接続されると共に各前記アームの他端同士が第二接続点において接続されるブリッジ回路と、
    前記第一接続点に一端が接続される負荷抵抗素子と、
    前記負荷抵抗素子の他端及び前記第二接続点の少なくとも一方に接続される電源と、
    前記負荷抵抗素子を流れる電流を検出する検出手段と、
    前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. モータの回転トルクを利用して内燃機関のバルブの開閉を制御するバルブ開閉制御装置に用いられ、前記モータの駆動を制御するモータ駆動装置であって、
    前記モータの第一端子に一端が接続される負荷抵抗素子と、
    二つのスイッチング素子が相互接続点において直列に接続されてなるアームを二列有し、一方の前記アームの前記相互接続点に前記負荷抵抗素子の他端が接続されると共に他方の前記アームの前記相互接続点に前記モータの第二端子が接続されるブリッジ回路であって、各前記アームの一端同士が第一接続点において接続されると共に各前記アームの他端同士が第二接続点において接続されるブリッジ回路と、
    前記第一接続点及び前記第二接続点の少なくとも一方に接続される電源と、
    前記負荷抵抗素子を流れる電流を検出する検出手段と、
    前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 前記制御手段は、前記モータに通電するために選択した二つの前記スイッチング素子をオン状態にするとき制御信号を前記検出手段に出力し、
    前記検出手段は、前記制御信号が前記制御手段から入力されるとき電流を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制御手段は、前記モータに通電するために選択した二つの前記スイッチング素子のうち少なくとも一方のオンオフをパルス幅変調方式により制御することを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記検出手段は、電流の検出結果を表す検出信号を前記制御手段に出力し、
    前記制御手段は、前記検出手段から入力される前記検出信号が異常電流の検出結果を表すとき、前記モータに通電するためにオン状態にした二つの前記スイッチング素子を繋ぐ経路上に異常箇所があると判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  6. バルブタイミングを調整する前記バルブ開閉制御装置に用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  7. バルブリフトを調整する前記バルブ開閉制御装置に用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
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