JP6436056B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関を制御するエンジン制御装置に、関する。
従来、内燃機関の気筒におけるバルブタイミングを、バルブタイミング制御ユニットにより制御するようにしたエンジン制御装置は、広く知られている。
例えば、特許文献1に開示されるエンジン制御装置は、カム軸を供給する複数気筒の各々におけるバルブタイミングを、共通のバルブタイミング制御ユニットにより制御している。こうしたバルブタイミング制御ユニットには、各気筒においてスプリング反力やフリクション等により発生するカムトルクが、カム軸を通じて伝達される。このカムトルクは、内燃機関の停止している状態にあっても、カム軸及びバルブタイミング制御ユニットに作用することで、バルブタイミングの変位を招いて内燃機関の次の始動性に影響を及ぼすおそれがあった。
そこで、特許文献2に開示されるバルブタイミング制御ユニットでは、バルブタイミングを調整するために、電動モータの回転を減速してカム軸へ伝達する調整機構が、設けられている。これにより、電動モータのコギングトルクをカムトルクとバランスさせることで、内燃機関が停止している状態においてバルブタイミングの変位を抑制することが可能となっている。
特許第4026361号公報 特許第4552902号公報
しかし、特許文献2に開示されるように、減速式の調整機構と電動モータのコギングトルクとを利用する場合、内燃機関が停止している状態においてバルブタイミングの変位を確実に抑制するには、調整機構の減速比を高める、又は電動モータのコギングトルクを高める必要性が生じる。ここで、減速比を高めると、電動モータの回転に対するバルブタイミングの調整応答性が低下してしまう。一方、コギングトルクを高めると、電動モータへの通電制御性が低下してしまう。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、内燃機関の停止している状態においてバルブタイミングの変位を抑制するエンジン制御装置を、提供することにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。尚、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された第一発明は、
稼働状態が維持される稼働側気筒(S2,S3,S1)と、稼働状態及び休止状態の間で切り替えられる休止側気筒(S1,S4,S2)とを備えた気筒休止型の内燃機関(1)を、制御するエンジン制御装置(10)であって、
カム軸(3a)を共有する稼働側気筒及び休止側気筒の各々におけるバルブタイミングを、共通に制御するバルブタイミング制御ユニット(8)と、
休止状態に切り替えた休止側気筒において、バルブタイミングと対応するバルブカム(3c)の回転角を割付角(θi)内に収めた状態にして、内燃機関を停止させる停止制御ユニット(6)とを、備える。
このように第一発明のエンジン制御装置は、気筒休止型の内燃機関を制御対象として、カム軸を共有した稼働側気筒及び休止側気筒の各々におけるバルブタイミングを、バルブタイミング制御ユニットにより共通に制御する。ここで、稼働側気筒及び休止側気筒の各々におけるバルブカムの回転角は、共通のバルブタイミング制御ユニットにより制御されたバルブタイミングと対応することになる。そこで、停止制御ユニットによりエンジン制御装置は、休止状態に切り替えた休止側気筒におけるバルブカムの回転角を割付角内に収めた状態にして、内燃機関を停止させる。これにより、バルブカムの回転角が停留角内に収まることとなる稼働側気筒においても、休止状態の休止側気筒においても、カム軸に作用するカムトルクは低く抑えられ得る。故に、内燃機関の停止している状態下、カム軸を通じてバルブタイミング制御ユニットに伝達されるカムトルクを低減できるので、当該カムトルクに起因したバルブタイミングの変位を抑制することが可能である。
また、開示された第二発明においてバルブタイミング制御ユニットは、稼働側気筒及び休止側気筒の各々におけるバルブタイミングの可変範囲(θv)を、割付角よりも小さく設定する。
このように第二発明のバルブタイミング制御ユニットによると、稼働側気筒及び休止側気筒の各々においてバルブタイミングの可変範囲は、バルブカムの割付角よりも小さく設定される。これによれば、休止状態の休止側気筒においてバルブカムの回転角を割付角内に収める際、制御されるバルブタイミングに可変範囲内でのエラーがあったとしても、割付角に対する回転角のずれが小さく抑えられ得る。故に、稼働側気筒においてカム軸への作用によりバルブタイミング制御ユニットへと伝達されるカムトルクにつき、そうした制御エラーによるカムトルク上昇幅を小さく抑えてモータによるバルブタイミングの変位を低トルクで制御することが可能である。
第一実施形態による内燃機関及びエンジン制御装置を示す概略構成図である。 第一実施形態による内燃機関及びバルブタイミング制御ユニットを示す概略構成図であって、図1のII−II線矢視図に相当する。 第一実施形態において吸気カム軸に作用するカムトルクについて説明するための模式図である。 第一実施形態において吸気カム軸に作用するカムトルクについて説明するための模式図である。 第一実施形態によるバルブカムの回転角について説明するための模式図である。 第一実施形態によるバルブタイミング制御ユニット及び通電制御ユニットを示す構成図であって、図7のVI−VI線縦断面図である。 図6のVII−VII線横断面図である。 図6のVIII−VIII線横断面図である。 第一実施形態による通電制御ユニットのうち制御回路を詳細に示すブロック図である。 第一実施形態による通電制御ユニットによる停止フローを示すフローチャートである。 第二実施形態において吸気カム軸に作用するカムトルクについて説明するための模式図である。 第二実施形態による通電制御ユニットによる停止フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように、第一実施形態によるエンジン制御装置10は、車両用の内燃機関1に適用される。エンジン制御装置10は、バルブタイミング制御ユニット8及び通電制御ユニット6を備えている。
図1,2に示すように、エンジン制御装置10の適用される内燃機関1は、クランク軸2及びカム軸3a,3bの軸方向に沿って複数の気筒Sを一列に並べて備えた、直列多気筒エンジンである。本実施形態の内燃機関1は、四つの気筒Sにおいてガソリン燃料を燃焼させるガソリンエンジンである。ここで、各気筒Sを図2の下側から順にS1,S2,S3,S4とすると、内燃機関1における燃焼は、S4,S2,S1,S3の順で生じるようになっている。
図1,2に示す内燃機関1では、車両のトランスアクスルを駆動するためにクランク軸2からクランクトルクが出力される。このとき吸気カム軸3aには、バルブタイミング制御ユニット8の調整機構7のうち駆動回転体70から従動回転体71を経て、クランクトルクが伝達される。これにより吸気カム軸3aは、各気筒S毎に設けられる吸気バルブを、可変のバルブタイミングにて開閉駆動する。また、このとき排気カム軸3bには、調整機構7のうち駆動回転体70を経て、クランクトルクが伝達される。これにより排気カム軸3bは、各気筒S毎に設けられる排気バルブを、固定のバルブタイミングにて開閉駆動する。
内燃機関1において燃焼順が互いに連続しない気筒S2,S3では、吸気バルブ及び排気バルブを開閉駆動する稼働状態が、常に維持される。そこで以下では、稼働状態が維持される気筒S2,S3を特に、稼働側気筒S2,S3という。一方、燃焼順が稼働側気筒S2,S3の間となることで互いには連続しない気筒S1,S4では、吸気バルブ及び排気バルブを開閉駆動する稼働状態と、それら両バルブの開閉駆動を停止する休止状態とが、図1に示す気筒休止機構9によって交互に切り替えられる。そこで以下では、稼働状態と休止状態とが切り替えられる気筒S1,S4を特に、休止側気筒S1,S4という。
こうした休止側気筒S1,S4の稼働状態ではカム軸3a,3bと両バルブとの間に実現される連繋を、それら休止側気筒S1,S4の休止状態では遮断するために、気筒休止機構9には、例えばロッカーアーム型又はカムスライド型といった機構が採用される。この気筒休止機構9により、稼働側気筒S2,S3及び休止側気筒S1,S4が稼働状態となる稼働期間は、例えば車両を加速させるために内燃機関1が過渡状態に制御される際に、設定される。一方で気筒休止機構9により、稼働側気筒S2,S3が稼働状態のままで休止側気筒S1,S4が休止状態となる休止期間は、例えば車両を定常走行させるために内燃機関1が定常状態に制御される際に、設定される。以上より内燃機関1は、気筒休止型の内燃機関1として機能する。
内燃機関1の運転中、稼働側気筒S2,S3と共に休止側気筒S1,S4が稼働状態となる稼働期間には、それら各気筒Sにおいてカムトルクが吸気カム軸3aに作用する。その結果、図3に示すようにカムトルクは、スプリング反力の発生順と一致する燃焼順(即ち、S4,S2,S1,S3)に従って、各気筒S毎では進角側と遅角側とに交番変動する。このときカムトルクは、図5に示すように各気筒Sにて吸気カム軸3aと一体回転するバルブカム3cの回転角のうち、稼働状態では吸気バルブを一回割り出すのに必要となる割付角θiに対応して、図3の如く発生する。ここで割付角θiは、本実施形態では、バルブカム3cの回転角で90°程度の角度範囲に設定される。これにより、燃焼順が連続する同士の気筒Sでは、各々のバルブカム3cに設定された割付角θi同士も、図3の如く連続して現出する。また、こうした割付角θiに応じて稼働期間に発生するカムトルクの平均トルクは、吸気カム軸3aの軸受箇所でのフリクションに起因して、遅角側に偏ることとなる。
一方で内燃機関1の運転中、稼働側気筒S2,S3は稼働状態のままで休止側気筒S1,S4が休止状態となる休止期間には、当該稼働側気筒S2,S3のみにおいてカムトルクが吸気カム軸3aに作用する。このとき休止側気筒S1,S4では、吸気カム軸3aと両バルブとの間での連繋が気筒休止機構9により遮断されるため、当該吸気カム軸3aには、カムトルクが実質的に作用しない。これらの結果、図4に示すようにカムトルクは、スプリング反力を発生させる稼働側気筒S2,S3の各々においてバルブカム3cに設定される割付角θiに対応した回転角にて、断続的に発生する。即ち、稼働側気筒S2,S3の割付角θiに対応する回転角では、カムトルクが進角側と遅角側とに交番変動する一方、休止側気筒S1,S4の割付角θiに対応する回転角では、カムトルクがフリクションに起因する分だけ遅角側に偏ることとなる。故に、休止期間におけるカムトルクの平均トルクも、フリクションに起因して遅角側に偏るのである。
以上の如くして吸気カム軸3aに作用するカムトルクは、図1,2に示すバルブタイミング制御ユニット8へと伝達される。バルブタイミング制御ユニット8は、こうしたカムトルクの伝達下、クランク軸2に対する吸気カム軸3aの回転位相を可変設定する。その結果、吸気カム軸3aを共有した稼働側気筒S2,S3及び休止側気筒S1,S4の各々における吸気バルブのバルブタイミングは、バルブタイミング制御ユニット8により共通に制御される。図6〜9に示すようにバルブタイミング制御ユニット8は、電動モータ4、モータセンサ5及び調整機構7を有している。
図6に示すように電動モータ4は、例えば永久磁石型同期モータといったブラシレスモータである。電動モータ4は、モータケース40、軸受41、モータ軸42、磁性ロータ43及びモータステータ45を含んで構成されている。
モータケース40は、内燃機関1の例えばチェーンケースといった固定節に、固定される。モータケース40は、円筒状に形成され、電動モータ4の他の構成要素41,42,43,45を内部に収容している。一対の軸受41は、それぞれモータ軸42を正逆回転可能に支持している。磁性ロータ43は、モータ軸42から径方向外側へと突出する円環板状に形成され、周方向に正逆回転可能となっている。磁性ロータ43は、正逆回転方向に等間隔をあけた箇所において複数のロータ磁石44を、一体回転可能に保持している。モータステータ45は、円環板状に形成され、磁性ロータ43を径方向外側から同軸上に囲んでいる。モータステータ45は、ステータコア46及びモータコイル47をそれぞれ複数ずつ、組み合わせて構成されている。各ステータコア46は、モータ軸42及び磁性ロータ43の正逆回転方向に等間隔に並んで、配置されている。各モータコイル47は、それぞれ対応するステータコア46に個別に巻装されて、互いにスター結線されている。
図1,6,9に示すモータセンサ5は、例えばホール素子といった磁電変換素子を、複数組み合わせた回転検出センサである。モータセンサ5は、図6,9に示すように磁性ロータ43が一体回転可能に保持するセンサ磁石48の形成磁界を、感知する。これによりモータセンサ5は、感知した磁界に基づく回転検出信号を、出力する。ここで回転検出信号は、モータ軸42の回転状態を表す信号となる。
通電制御ユニット6は、内燃機関1の運転状況及びモータ軸42の回転状態等に基づき、各モータコイル47への通電を制御する。電動モータ4は、通電制御ユニット6により制御された通電を受けることで、各モータコイル47を順次励磁させる。その結果、各ロータ磁石44に作用する磁界が形成されることで、モータ軸42が正回転方向(即ち、図7の反時計方向)又は逆回転方向(即ち、図7の時計方向)へ回転する。ここで、モータ軸42に発生するコギングトルクは、こうした各モータコイル47への通電制御性を考慮して、可及的に低トルクに設定されている。
図6〜8に示すように調整機構7は、駆動回転体70、従動回転体71、遊星キャリア72、継手73、遊星ベアリング74及び遊星歯車75を含んで構成されている。
駆動回転体70は、複数の部材を同軸上に螺子留めすることで、円筒状に形成されている。駆動回転体70は、調整機構7の他の構成要素71〜75を内部に収容している。駆動回転体70は、歯底円の内周側に歯先円を有した駆動側内歯車部70aを、形成している。駆動回転体70は、周方向に等間隔をあけた箇所から径方向外側へと突出する複数のスプロケット歯70bを、形成している。駆動回転体70は、それらスプロケット歯70bと図1のクランク軸2との間にタイミングチェーンを掛け渡されることで、クランク軸2と連繋する。かかる連繋により駆動回転体70は、クランク軸2からタイミングチェーンを通じてクランクトルクを伝達されることで、駆動回転体70が連動して一定の周方向(即ち、図7の反時計方向且つ図8の時計方向)へと回転する。
図6,8に示すように従動回転体71は、有底円筒状に形成され、駆動回転体70の径方向内側に同軸上に嵌合している。従動回転体71は、歯底円の内周側に歯先円を有した従動側内歯車部71aを、形成している。従動回転体71は、吸気カム軸3aに同軸上に連結されている。かかる連結により従動回転体71は、吸気カム軸3aと連動して一定の周方向(即ち、図8の時計方向)へと回転しつつ、駆動回転体70に対しては周方向のうち遅角方向及び進角方向にそれぞれ相対回転可能となっている。ここで、回転体70,71及び吸気カム軸3aの回転方向は、モータ軸42の正回転方向と一致している。
図6〜8に示すように遊星キャリア72は、部分偏心の円筒状に形成され、回転体70,71の径方向内側に同軸上に配置されている。遊星キャリア72は、継手73を介してモータ軸42と連結されている。かかる連結により遊星キャリア72は、モータ軸42と一体となって周方向に正逆回転しつつ、駆動側内歯車部70aに対しては周方向のうち遅角方向及び進角方向にそれぞれ相対回転可能となっている。遊星キャリア72は、回転体70,71及びモータ軸42とは偏心する円筒面状の外周面により、偏心部72aを形成している。偏心部72aは、遊星ベアリング74を介して遊星歯車75と同軸上に嵌合している。かかる嵌合により偏心部72aに軸受された遊星歯車75は、駆動側内歯車部70aに対する遊星キャリア72の相対回転に従って、遊星運動可能となっている。
遊星歯車75は、段付円筒状に形成され、回転体70,71及びモータ軸42とは偏心して配置されている。遊星歯車75は、歯底円の外周側に歯先円を有した駆動側外歯車部75a及び従動側外歯車部75bを、形成している。駆動側外歯車部75aは、駆動側内歯車部70aと遊星運動可能に噛合している。従動側外歯車部75bは、従動側内歯車部71aと遊星運動可能に噛合している。
以上より調整機構7は、内燃機関1においてクランク軸2と吸気カム軸3aとモータ軸42との間を歯車連繋することで、差動歯車機構を構成している。こうした調整機構7は、電動モータ4におけるモータ軸42の回転を所定減速比にて減速して吸気カム軸3aへと伝達することで、バルブタイミングを調整する。具体的には、モータ軸42が吸気カム軸3aと同速に正回転するときには、遊星キャリア72が駆動側内歯車部70aに対して相対回転しない。その結果、遊星歯車75が遊星運動せずに回転体70,71と連れ回りすることで、クランク軸2に対する吸気カム軸3aの回転位相が実質一定に保持される。故にこのとき、稼働状態の気筒Sでは、回転位相に応じた分だけ、吸気バルブのバルブタイミングが保持調整される。
一方、モータ軸42が吸気カム軸3aよりも低速に正回転する又は吸気カム軸3aに対して逆回転するときには、遊星キャリア72が駆動側内歯車部70aに対する遅角方向へ相対回転する。その結果、遊星歯車75が遊星運動して従動回転体71が駆動回転体70に対する遅角方向へ相対回転することで、回転位相が遅角調整される。故にこのとき、稼働状態の気筒Sでは、回転位相に応じた分だけ、吸気バルブのバルブタイミングが遅角調整される。
また一方、モータ軸42が吸気カム軸3aよりも高速に正回転するときには、遊星キャリア72が駆動側内歯車部70aに対する進角方向へ相対回転する。その結果、遊星歯車75が遊星運動して従動回転体71が駆動回転体70に対する進角方向へ相対回転することで、回転位相が進角調整される。故にこのとき、稼働状態の気筒Sでは、回転位相に応じた分だけ、吸気バルブのバルブタイミングが進角調整される。
図6,8に示すように調整機構7には、さらにストッパ構造76が設けられている。ストッパ構造76は、ストッパ溝77及びストッパ突起78を含んで構成されている。ストッパ溝77は、駆動回転体70において径方向内側へと凹む溝状に、形成されている。ストッパ溝77は、駆動回転体70の周方向においては円弧状に延伸している。ストッパ溝77における遅角方向の内端面は、最遅角ストッパ面77aを形成している。一方、ストッパ溝77における進角方向の内端面は、最進角ストッパ面77bを形成している。ストッパ突起78は、従動回転体71において径方向外側へと突出する扇形状に、形成されている。ストッパ突起78は、ストッパ溝77内に突入することで、同溝77に対して遅角方向及び進角方向にそれぞれ相対回転可能となっている。
図8に実線で示すように最遅角ストッパ面77aは、ストッパ溝77内にて遅角方向に相対回転したストッパ突起78と当接することで、駆動回転体70に対する従動回転体71の遅角方向への相対回転を止める。これにより、最遅角位相にて機械的に、回転位相が規制される。一方、図8に二点鎖線で示すように最進角ストッパ面77bは、ストッパ溝77内にて進角方向に相対回転したストッパ突起78と当接することで、駆動回転体70に対する従動回転体71の進角方向への相対回転を止める。これにより、最進角位相にて機械的に、回転位相が規制される。
このようなストッパ構造76の働きにより、稼働側気筒S2,S3及び休止側気筒S1,S4の各々に関してバルブタイミング制御ユニット8がバルブタイミングを制御可能な可変範囲θvは、図8に示すように、最遅角位相から最進角位相までの間に設定されている。ここで、各気筒Sにおけるバルブカム3cの回転角は、それら各気筒Sにおいて制御されたバルブタイミングにそれぞれ対応することとなる。そこで、稼働側気筒S2,S3及び休止側気筒S1,S4の各々では、図5に示すバルブカム3cの割付角θiよりも、図8に示すバルブタイミングの可変範囲θvが小さく設定されている。尚、可変範囲θvは、割付角θiよりも小さくなるように、バルブカム3cの回転角で例えば60°程度の角度範囲に設定される。
(通電制御ユニット)
次に、通電制御ユニット6について具体的に説明する。
図1,6,9に示すように通電制御ユニット6は、駆動回路60及び制御回路66を含んで構成されている。本実施形態では、駆動回路60が電動モータ4の内部に配置され、制御回路66が電動モータ4の外部に配置されているが、例えば駆動回路60及び制御回路66の双方が電動モータ4の外部又は内部に、纏めて配置されていてもよい。
図9に示すように駆動回路60は、インバータ回路部62及びスイッチング駆動部63を有している。インバータ回路部62は、例えば電界効果トランジスタといったスイッチング素子を、複数組み合わせたブリッジ回路である。インバータ回路部62は、電動モータ4の各モータコイル47と電気接続されている。スイッチング駆動部63は、例えば駆動ICといった電子回路である。スイッチング駆動部63は、モータセンサ5とインバータ回路部62と制御回路66とに電気接続されている。スイッチング駆動部63は、制御回路66から出力される制御信号の表した目標回転速度をモータ軸42へ与えるように、インバータ回路部62の各スイッチング素子をオンオフ駆動する。その結果、通電対象のモータコイル47が切り替わることで、モータ軸42の実回転速度が目標回転速度に向けて制御される。
このような駆動回路60に対して制御回路66は、駆動回路60による各モータコイル47への通電を制御する。そこで以下では、駆動回路60による各モータコイル47への通電を制御回路66によって制御することを、電動モータ4への通電制御を実行することとして、説明する。
制御回路66は、プロセッサ67及びメモリ68を有するマイクロコンピュータを主体とした電子回路である。図1,9に示すように制御回路66は、センサScr,Sca及びスイッチSWpを含む複数の車両電装品と、駆動回路60とに電気接続されている。ここでクランク回転センサScrは、例えば電磁ピックアップ式といった回転センサである。クランク回転センサScrは、クランク軸2の回転を検出して、当該クランク軸2の回転角θcrを表したクランク角検出信号を出力する。カム回転センサScaは、例えば電磁ピックアップ式といった回転センサである。カム回転センサScaは、吸気カム軸3aの回転を検出して、当該吸気カム軸3aの回転角θcaを表したカム角検出信号を出力する。パワースイッチSWpは、例えば回転式又はプッシュ式のオンオフスイッチである。パワースイッチSWpは、車両の乗員が内燃機関1を始動させるためにオン操作される一方、同乗員が内燃機関1を停止させるためにオフ操作される。パワースイッチSWpは、それらの操作に応じたパワー信号を出力する。駆動回路60は、モータセンサ5の回転検出信号を、自身を介して出力する。
制御回路66は、これらの各種出力に基づくことで、電動モータ4への通電制御(以下、単に「モータ制御」という)をプロセッサ67により実行する。かかるモータ制御において制御回路66は、特定の算出処理を実行する。具体的に算出処理では、回転センサScr,Scaから受けた検出信号の表す回転角θcr,θcaに基づき、実位相Prを算出する。それと共に算出処理では、車両電装品との間の信号が表す内燃機関1の運転状態に基づき、実位相Prに対する目標位相Ptを算出する。さらに算出処理では、算出した実位相Pr及び目標位相Ptと、駆動回路60を通じてモータセンサ5から受けた回転検出信号に基づき、モータ軸42の目標回転速度を算出する。こうして算出された目標回転速度を表す制御信号が制御回路66からスイッチング駆動部63へ与えられることで、実位相Pr及び目標位相Ptの算出結果に応じたモータ制御が実現されることになる。
こうしたモータ制御に加えて制御回路66は、気筒休止機構9の作動を制御する休止制御と、内燃機関1の燃料噴射を制御する噴射制御と、内燃機関1の点火を制御する点火制御とを、プロセッサ67により実行する。そこで本実施形態の制御回路66には、エンジンECU(即ち、Electronic Control Unit)が採用されて、気筒休止機構9が電気接続されている。これにより、休止制御と噴射制御と点火制御とは、モータ制御と共に実行される。以下、その詳細を説明する。
制御回路66は、パワースイッチSWpのオン操作をパワー信号に基づき感知することで、起動モードMaへ移行する。起動モードMaにおいて制御回路66は、まず、自身及び駆動回路60を共に起動させる。次に、起動モードMaにおいて制御回路66は、内燃機関1の始動に伴う休止制御により、休止側気筒S1,S4を稼働状態へと切り替える。さらに、起動モードMaにおいて制御回路66は、モータ制御と噴射制御と点火制御とを、開始する。
こうして起動モードMaにより始動した後における内燃機関1の運転中に制御回路66は、パワースイッチSWpのオフ操作をパワー信号に基づき感知することで、スリープモードMsへ移行する。スリープモードMsにおいて制御回路66は、まず、内燃機関1の停止に伴う休止制御により、休止側気筒S1,S4を休止状態へと切り替える。次に、スリープモードMsにおいて制御回路66は、内燃機関1が完全停止した時点で吸気カム軸3aが特定の回転角にて留まるように、バルブタイミングをモータ制御により調整しつつ、噴射制御及び点火制御を実行する。このとき特に制御回路66は、休止側気筒S1,S4の各々においてバルブカム3cの回転角が割付角θi内に収まる範囲(即ち、図4にクロスハッチングを付して示す範囲)のうち一方を狙って、内燃機関1を完全停止させる。こうして内燃機関1が完全停止すると、スリープモードMsにおいて制御回路66は、次にパワースイッチSWpがオン操作されるまで、自身及び駆動回路60をスリープさせる。このように本実施形態の制御回路66は、内燃機関1が完全停止してからは、電動モータ4のコギングトルクをカムトルクとバランスさせるようなモータ制御を実行はしないで、即座にスリープ状態となる。
以上説明したことから本実施形態では、制御回路66を主体として起動モードMaを実行する通電制御ユニット6が、始動制御ユニットに相当する。それと共に本実施形態では、制御回路66を主体としてスリープモードMsを実行する通電制御ユニット6が、停止制御ユニットに相当する。
(停止フロー)
以下、メモリ68に記憶のプログラムをプロセッサ67により実行することで、制御回路66が実現する停止フローを、図10に基づき説明する。この停止フローは、内燃機関1の運転中にパワースイッチSWpがオフ操作されることで、内燃機関1が停止するのに伴って実行される。
S101では、スリープモードMsへ移行する。続くS102では、気筒休止機構9に対する休止制御により、休止側気筒S1,S4を休止状態に切り替える。また続くS103では、内燃機関1の完全停止時点で休止側気筒S1,S4の一方におけるバルブカム3cの回転角が割付角θi内に収まる状態となるよう、バルブタイミングをモータ制御により調整しつつ、噴射制御及び点火制御を実行する。
以上の後にS104では、内燃機関1が完全停止したか否かを、回転角θcr,θcaに基づき判定する。その結果、否定判定が下される間はS103への戻りを繰り返し、肯定判定が下されると、本停止フローを終了する。これにより、休止側気筒S1,S4の一方ではバルブカム3cの回転角が割付角θi内に収まった状態で、内燃機関1が完全停止することになる。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態のエンジン制御装置10は、気筒休止型の内燃機関1を制御対象として、吸気カム軸3aを共有した稼働側気筒S2,S3及び休止側気筒S1,S4の各々におけるバルブタイミングを、バルブタイミング制御ユニット8により共通に制御する。ここで、稼働側気筒S2,S3及び休止側気筒S1,S4の各々におけるバルブカム3cの回転角は、共通のバルブタイミング制御ユニット8により制御されたバルブタイミングと対応することになる。そこで、通電制御ユニット6によりエンジン制御装置10は、休止状態に切り替えた休止側気筒S1,S4の一方におけるバルブカム3cの回転角を割付角θi内に収めた状態にして、内燃機関1を停止させる。これにより、図5に示す停留角θd内にバルブカム3cの回転角が収まることとなる稼働側気筒S2,S3においても、休止状態の休止側気筒S1,S4においても、吸気カム軸3aに作用するカムトルクは低く抑えられ得る。故に、内燃機関1の停止している状態下、吸気カム軸3aを通じてバルブタイミング制御ユニット8に伝達されるカムトルクを低減できるので、当該カムトルクに起因したバルブタイミングの変位を抑制することが可能である。
また、第一実施形態のバルブタイミング制御ユニット8によると、稼働側気筒S2,S3及び休止側気筒S1,S4の各々においてバルブタイミングの可変範囲θvは、バルブカム3cの割付角θiよりも小さく設定される。これによれば、休止状態の休止側気筒S1,S4においてバルブカム3cの回転角を割付角θi内に収める際、制御されるバルブタイミングに可変範囲θv内でのエラーがあったとしても、割付角θiに対する回転角のずれが小さく抑えられ得る。故に、稼働側気筒S2,S3において吸気カム軸3aへの作用によりバルブタイミング制御ユニット8へと伝達されるカムトルクにつき、そうした制御エラーによるカムトルク上昇幅を小さく抑えてモータによるバルブタイミングの変位を低トルクで制御することが可能である。
さらに、第一実施形態のエンジン制御装置10は、通電制御ユニット6によりバルブカム3cの回転角を割付角θi内へと収めた休止側気筒S1,S4の休止状態を、内燃機関1の始動に伴って同ユニット6により稼働状態へと切り替える。これによれば、バルブタイミングの変位を抑制するために停止に伴って休止側気筒S1,S4を休止させた内燃機関1の次の始動に際し、当該休止側気筒S1,S4の稼働により燃焼を安定させて、始動性を確保することが可能となる。
またさらに、第一実施形態のバルブタイミング制御ユニット8によると、電動モータ4の回転を減速して吸気カム軸3aへと伝達する調整機構7により、バルブタイミングが調整される。ここで、休止状態の休止側気筒S1,S4においてバルブカム3cの回転角が割付角θi内に収められてから、内燃機関1が停止している状態では、調整機構7の減速比及び電動モータ4のコギングトルクが低くても、バルブタイミングの変位を抑制することが可能である。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
図11に示すように第二実施形態では、互いに燃焼順の連続する稼働側気筒S1,S3と、互いに燃焼順の連続する休止側気筒S2,S4とに、各気筒Sが振り分けられている。これにより、稼働側気筒S1,S3同士では、バルブカム3cに設定された割付角θiが連続して現出する。また、休止側気筒S2,S4同士でも、バルブカム3cに設定された割付角θiが連続して現出する。
こうした第二実施形態のスリープモードMsでは、まず、内燃機関1の停止に伴う休止制御により、休止側気筒S2,S4を休止状態へと切り替える。次にスリープモードMsでは、複数の休止側気筒S2,S4において各々のバルブカム3cの割付角θiが連続する連続範囲θc(即ち、図11にクロスハッチングを付して示す範囲)内に、それら休止側気筒S2,S4の一方におけるバルブカム3cの回転角を、内燃機関1の完全停止時点にて収めることとなる。このとき連続範囲θcは、休止側気筒S2における割付角θiと、休止側気筒S4における割付角θiとの和に実質一致する。故に連続範囲θcは、本実施形態では、バルブカム3cの回転角で180°程度の角度範囲となる。以上により、内燃機関1が完全停止した後のスリープモードMsでは、第一実施形態と同様に制御回路66及び駆動回路60がスリープする。尚、このようなスリープモードMsに続くこととなる起動モードMaは、内燃機関1の始動に伴う休止制御により休止側気筒S2,S4を稼働状態へと切り替えることを除き、第一実施形態と同様に実現される。
ここまで説明した第二実施形態の停止フローでは、第一実施形態のS102,S103に代えて、図12に示すようにS2102,S2103が実行される。具体的にS2102では、気筒休止機構9に対する休止制御により、休止側気筒S2,S4を休止状態に切り替える。また続くS2103では、内燃機関1の完全停止時点で休止側気筒S2,S4の一方におけるバルブカム3cの回転角が割付角θiの連続範囲θc内に収まる状態となるよう、バルブタイミングをモータ制御により調整しつつ、噴射制御及び点火制御を実行する。
以上の第二実施形態によると、通電制御ユニット6が内燃機関1を停止させる際、休止状態へ切り替えられる複数の休止側気筒S2,S4では、割付角θiの連続する連続範囲θc内に、それら気筒S2,S4の一方におけるバルブカム3cの回転角が収められる。これにより、稼働側気筒S1,S3及び休止側気筒S2,S4の双方にてカムトルクの低く抑えられる範囲は、割付角θiの連続する連続範囲θcとして可及的に増大する。故に、制御されるバルブタイミングにエラーがあったとしても、カムトルクの低く抑えられる範囲に対して回転角のずれが生じ難くなる。したがって、バルブタイミング制御ユニット8に伝達されるカムトルクに起因したバルブタイミングの変位を抑制する上で、ロバスト性を高めることが可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に変形例1では、第一及び第二実施形態の各気筒Sにおけるバルブタイミングの可変範囲θvを、それら各気筒Sにおけるバルブカム3cの割付角θiに対して、小さく又は等しく設定してもよい。また、変形例2では、内燃機関1が完全停止してから電動モータ4のコギングトルクをカムトルクとバランスさせるように、第一及び第二実施形態のモータ制御を実行してもよい。
変形例3では、第一実施形態の休止側気筒S1,S4及び第二実施形態の休止側気筒S2,S4を、内燃機関1の始動に伴って休止状態のまま保持してもよい。あるいは変形例4では、第一実施形態の休止側気筒S1,S4及び第二実施形態の休止側気筒S2,S4を、内燃機関1が停止している状態にて稼働状態へと切り替えた後、内燃機関1の始動に伴って当該稼働状態のまま保持してもよい。
変形例5では、第一及び第二実施形態の休止側気筒として振り分けられる気筒Sを一つ、又は三つ以上に設定してもよい。また、それに応じて変形例5では、第一及び第二実施形態の稼働側気筒として振り分けられる気筒Sを一つ、又は三つ以上に設定してもよい。
変形例6では、第一及び第二実施形態の各気筒Sにおけるバルブカム3cの割付角θiを、90°とは異なる角度範囲に設定してもよい。またそれに応じて、第二実施形態の変形例6では、複数の休止側気筒S2,S4において各々のバルブカム3cの割付角θiが連続する連続範囲θcを、180°とは異なる角度範囲に設定してもよい。
変形例7では、第一及び第二実施形態におけるバルブタイミング制御ユニット8の調整機構7として、駆動回転体70に対する従動回転体71の相対回転を油圧により調整する流体駆動式機構を、採用してもよい。ここで変形例7では、バルブタイミング制御ユニット8の通電制御ユニット6として、流体駆動式機構に油圧を与える油圧制御装置への通電制御を制御するように、制御回路66を構築する。
変形例8では、内燃機関の排気バルブのバルブタイミングを制御するバルブタイミング制御ユニット8を備えたエンジン制御装置10に対し、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。ここで変形例6では、従動回転体71が排気カム軸3bに連結される調整機構7を、バルブタイミング制御ユニット8に設ける。
変形例7では、気筒Sが四つ以外の数の内燃機関1に対し、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。あるいは変形例8では、内燃機関1として気筒Sの並ぶ一対のバンクが所定角度をなすV型エンジン又は水平対向エンジンに対し、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。またあるいは変形例9では、内燃機関1として各気筒Sにて軽油を燃焼させるディーゼルエンジンに対し、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。
変形例10では、パワースイッチSWpのオンオフ操作だけでなく、制御回路66の指令によっても内燃機関1を始動及び停止可能なアイドルストップ車両において、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。あるいは変形例11では、内燃機関1と共にモータジェネレータを始動及び停止させるハイブリッド車両において、いずれかの実施形態を適宜変更して採用してもよい。
1 内燃機関、2 クランク軸、3a 吸気カム軸、3c バルブカム、4 電動モータ、6 通電制御ユニット、7 調整機構、8 バルブタイミング制御ユニット、9 気筒休止機構、10 エンジン制御装置、42 モータ軸、60 駆動回路、66 制御回路、Ma 起動モード、Ms スリープモード、S,S1,S2,S3,S4 気筒、θc 連続範囲、θd 停留角、θi 割付角、θv 可変範囲

Claims (5)

  1. 稼働状態が維持される稼働側気筒(S2,S3,S1)と、稼働状態及び休止状態の間で切り替えられる休止側気筒(S1,S4,S2)とを備えた気筒休止型の内燃機関(1)を、制御するエンジン制御装置(10)であって、
    カム軸(3a)を共有する前記稼働側気筒及び前記休止側気筒の各々におけるバルブタイミングを、共通に制御するバルブタイミング制御ユニット(8)と、
    休止状態に切り替えた前記休止側気筒において、前記バルブタイミングと対応するバルブカム(3c)の回転角を割付角(θi)内に収めた状態にして、前記内燃機関を停止させる停止制御ユニット(6)とを、備えるエンジン制御装置。
  2. 前記バルブタイミング制御ユニットは、前記稼働側気筒及び前記休止側気筒の各々における前記バルブタイミングの可変範囲(θv)を、前記割付角よりも小さく設定する請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記停止制御ユニットは、前記内燃機関を停止させる際、休止状態に切り替えた複数の前記休止側気筒(S2,S4)において前記割付角が連続する連続範囲(θc)内に、それら休止側気筒の一方における前記バルブカムの回転角を収める請求項1又は2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記停止制御ユニットにより前記バルブカムの回転角を前記割付角内に収めた前記休止側気筒(S1,S4,S2)の休止状態を、前記内燃機関の始動に伴って稼働状態へ切り替える始動制御ユニット(6)を、備える請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジン制御装置。
  5. 前記バルブタイミング制御ユニットは、
    通電により回転する電動モータ(4)と、
    前記電動モータの回転を減速して前記カム軸へ伝達することにより、前記バルブタイミングを調整する調整機構(7)とを、有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンジン制御装置。
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