JP2008057348A - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止した可変バルブタイミング装置を提供する。
【解決手段】可変バルブタイミング装置は、アクチュエータの作動量を位相領域によって異なる減速比によって減速して位相を変化させる。エンジン停止時に、バルブ位相が、アクチュエータの作動量に対する位相変化量の比率が小さい、すなわち減速比大の領域2500外であるときには、カムシャフト反力等によりアクチュエータが作動されて、意図しない位相変化が発生する可能性がある。このため、エンジン作動中において、エンジン始動中および車両停車中等のエンジン停止指示が発生される可能性がある状態では、エンジン停止指示発生からエンジン停止までの間に変更可能なバルブタイミング量を考慮して設定される位相制限値IVlmtよりも遅角側の領域に制限して目標位相値を設定する。
【選択図】図17

Description

この発明は、可変バルブタイミング装置に関し、より特定的には、アクチュエータの作動量に対するバルブの開閉タイミングの変更量の比が、開閉タイミングの位相領域によって異なる機構を有する可変バルブタイミング装置に関する。
従来より、インテークバルブやエキゾーストバルブが開閉する位相(クランク角)を運転状態に応じて変更する可変バルブタイミング(Variable Valve Timing:VVT)が知られている。一般的に、可変バルブタイミング装置では、インテークバルブやエキゾーストバルブを開閉駆動するカムシャフトをスプロケット等に対して相対的に回転させることにより位相を変更する。カムシャフトは、油圧や電動モータ等のアクチュエータにより回転される。
油圧を駆動源とした可変バルブタイミング装置では、寒冷時やエンジン始動時に油圧が不足したり油圧制御の応答性が低下して、可変バルブタイミング制御精度が低下するという問題点があるため、駆動源として電動モータを用いた可変バルブタイミング装置が提案されている(たとえば、特許文献1〜3)。
特に、特許文献1および2には、電動モータにより回転される案内回転体との回転位相差に従って、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相、すなわち、バルブタイミングが変更される可変バルブタイミング装置が開示されている。さらに、特許文献1には、スプロケットに対する案内回転体の回転位相の変化量に対する、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相(バルブタイミング)の変化量の比が、バルブタイミングの位相領域によって異なる機構が開示されている。特に、特許文献1の図16によれば、遅角側の領域では上記変化量の比が相対的に小さく、その一方で、進角側の領域では上記変化量の比が相対的に大きく設定されている。
特開2005−98142号公報 特開2005−48707号公報 特開2004−156461号公報
特許文献1および2の構成では、案内回転体を回転駆動する電動モータの出力軸と、スプロケットとの相対回転速度を、上記変化量の比に対応する減速比で減速して、バルブタイミングが変化される。すなわち、特許文献1に開示された構成では、この減速比がバルブタイミングの位相領域に応じて異なるように設定されている。
したがって、上記減速比が小さい領域、すなわち、電動モータの出力軸とスプロケットとの相対回転速度に対するバルブタイミングの変化量が大きい領域では、エンジン停止時において、カムシャフトに発生する反力によって電動モータの出力軸が回転されることにより、意図しないバルブタイミングの変化が発生する可能性がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止した可変バルブタイミング装置を提供することである。
この発明による可変バルブタイミング装置は、エンジンに設けられたインテークバルブおよびエキゾーストバルブの少なくとも一方のバルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置であって、アクチュエータと、変更機構と、位相目標設定手段と、位相制御手段と、位相目標制限手段とを備える。変更機構は、エンジンの作動中において、開閉タイミングが変更されるバルブを駆動するカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相差を、アクチュエータの作動量に応じた変化量で変化させることによって開閉タイミングを変更するように構成される。特に、変更機構は、開閉タイミングが第1の位相領域にある場合と第2の位相領域にある場合とで、アクチュエータの作動量に対する開閉タイミングの変化量の比率が異なり、かつ、第1の位相領域では第2の位相領域よりも比率が小さくなるように構成される。位相目標設定手段は、エンジンの運転状態に応じて、少なくとも一方のバルブの目標開閉タイミングを設定するように構成される。位相制御手段は、目標開閉タイミングと実際の開閉タイミングとの比較に基づき、アクチュエータの作動量を設定するように構成される。位相目標制限手段は、エンジンの停止指示の発生以後におけるアクチュエータの作動によって、エンジン停止時の開閉タイミングが第1の位相領域内となるように、エンジンの運転中における目標開閉タイミングを制限するように構成される。
上記可変バルブタイミング装置によれば、エンジン運転中におけるバルブの開閉タイミング(以下、バルブタイミング)の目標位相を制限することによって、エンジンの停止指示の発生からエンジン停止までの間でのアクチュエータの作動によって、アクチュエータの作動量に対する位相変化量の比率が小さい(すなわち、減速比が大きい)第1の位相領域までバルブタイミングを変更することができる。これにより、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
好ましくは、位相目標制限手段は、エンジンの始動中において、目標開閉タイミングを第1の位相領域内に制限する。
これにより、エンジン始動中に運転者によるイグニッションスイッチがオフされてエンジン停止指示が発生されたときにも、バルブタイミングを上記第1の位相領域内に保持して、意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
また好ましくは、位相目標制限手段は、車両停止中において、目標開閉タイミングを、第1の位相領域および第1の位相領域との位相差が所定量以下である位相領域を含む範囲内に制限する。
これにより、運転者によるイグニッションスイッチのオフ操作に伴うエンジン停止指示や、ハイブリッド自動車等のエンジン間欠運転を行なう車両での自動的なエンジン停止指示が発生する可能性が高い車両停止時において、バルブタイミングが第1の位相領域から大きく離れることを防止できる。したがって、車両停止状態からエンジン停止指示が発せられた際に、エンジン停止までの間にバルブタイミングを上記第1の位相領域内に確実に戻すことができ、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
さらに好ましくは、可変バルブタイミング装置は、制限範囲可変設定手段をさらに備える。制限範囲可変設定手段は、位相目標制限手段による制限範囲を規定する所定量を、エンジンの温度に応じて設定するように構成される。特に、制限範囲可変設定手段は、エンジンの低温時に所定量を相対的に小さく設定する。
これにより、潤滑油の粘性度増大等によりアクチュエータの作動量やバルブタイミングの変化速度を確保することが困難なエンジン低温時において、バルブタイミングを上記第1の位相領域の近傍に制限できる。この結果、エンジン低温時においても、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
あるいは好ましくは、上記第1の位相領域は、最遅角位相を含んで所定位相より遅角側に設けられ、位相目標設定手段は、エンジンの停止指示の発生以後において、目標開閉タイミングを最遅角位相に設定する。
これにより、エンジン始動の際に、エンジンでの初回爆発トルクを低減してエンジン振動を抑制するための始動時減圧制御を行なう場合においても、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
好ましくは、アクチュエータは電動機で構成され、かつ、アクチュエータの作動量は、カムシャフトに対する電動機の相対的な回転速度差である。
これにより、電動機がアクチュエータであり、かつ、アクチュエータの作動量がエンジン停止とともに回転停止されるカムシャフトに対する電動機の相対的な回転速度差である構成において、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
この発明による可変バルブタイミング装置によれば、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が生じることを防止できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を搭載した車両のエンジンについて説明する。
エンジン1000は、第1バンク1010および第2バンク1012に、それぞれ4つの気筒(シリンダ)からなる気筒群が設けられたV型8気筒エンジンである。なお、本発明の適用はエンジン形式を限定するものではなく、V型8気筒以外の形式のエンジンについても、以下に説明する可変バルブタイミング装置を適用可能である。
エンジン1000には、エアクリーナ1020から空気が吸入される。吸入空気量は、スロットルバルブ1030により調整される。スロットルバルブ1030はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
空気は、吸気通路1032を通ってシリンダ1040に導入される。空気は、シリンダ1040の内部(燃焼室)において燃料と混合される。シリンダ1040には、インジェクタ1050から燃料が直接噴射される。すなわち、インジェクタ1050の噴射孔はシリンダ1040内に設けられている。
燃料は吸気行程において噴射される。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。また、本実施の形態においては、インジェクタ1050の噴射孔がシリンダ1040内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン1000を説明するが、直噴用のインジェクタ1050に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。さらに、ポート噴射用のインジェクタのみを設けるようにしてもよい。
シリンダ1040内の混合気は、点火プラグ1060により着火されて燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、三元触媒1070により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン1080が押し下げられることにより、クランクシャフト1090が回転する。
シリンダ1040の頭頂部には、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110が設けられる。インテークバルブ1100はインテークカムシャフト1120により駆動される。エキゾーストバルブ1110はエキゾーストカムシャフト1130により駆動される。インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130は、チェーンやギヤ等により連結されて、同じ回転速度(クランクシャフト1090の回転速度の2分の1)で回転する。なお、シャフト等の回転体の回転速度については、単位時間当たりの回転数(代表的には、毎分当たりの回転数:rpm)で表わすことが一般的であるため、以下では、回転体の回転速度の意味で単に「回転数」とも表記する。
インテークバルブ1100は、インテークカムシャフト1120に設けられたインテーク用VVT機構2000により、その位相(開閉タイミング)が制御される。エキゾーストバルブ1110は、エキゾーストカムシャフト1130に設けられたエキゾースト用VVT機構3000により、その位相(開閉タイミング)が制御される。
本実施の形態においては、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130がVVT機構により回転されることにより、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の位相が制御される。なお、位相を制御する方法はこれに限らない。
インテーク用VVT機構2000は、電動モータ2060(図3において図示)により作動する。電動モータ2060は、電子制御ユニット(ECU)4000により制御される。電動モータ2060の電流や電圧は電流計(図示せず)および電圧計(図示せず)により検知され、ECU4000に入力される。
エキゾースト用VVT機構3000は、油圧により作動する。なお、インテーク用VVT機構2000を油圧により作動するようにしてもよく、エキゾースト用VVT機構3000を電動モータにより作動するようにしてもよい。
ECU4000には、クランク角センサ5000からクランクシャフト1090の回転数およびクランク角を表す信号が入力される。また、ECU4000には、カムポジションセンサ5010からインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の位相(回転方向におけるカムシャフトの位置)を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、水温センサ5020からエンジン1000の水温(冷却水の温度)を表す信号が、エアフローメータ5030からエンジン1000の吸入空気量(エンジン1000に吸入される空気量)を表す信号が入力される。
ECU4000は、これらのセンサから入力された信号、メモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1000が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、インテークバルブ1100の位相、エキゾーストバルブ1110の位相などを制御する。
本実施の形態においてECU4000は、エンジン運転状態を示すパラメータ、代表的にはエンジン回転数NEと吸入空気量KLとをパラメータに対応して予め目標位相を決定したマップの参照により、現在のエンジン運転状態に対応したインテークバルブ1100の目標位相を逐次決定する。一般的に、インテークバルブ1100の目標位相を決定するための上述のマップは水温別に複数記憶される。
以下、インテーク用VVT機構2000についてさらに説明する。なお、エキゾースト用VVT機構3000を、以下に説明するインテーク用VVT機構2000と同じ構成にするようにしてもよく、インテーク用VVT機構2000およびエキゾースト用VVT機構3000の各々を、以下に説明するインテーク用VVT機構2000と同じ構成にしてもよい。
図3に示すように、インテーク用VVT機構2000は、スプロケット2010、カムプレート2020、リンク機構2030、ガイドプレート2040、減速機2050、および電動モータ2060から構成される。
スプロケット2010は、チェーン等を介してクランクシャフト1090に連結される。スプロケット2010の回転数は、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130と同様に、クランクシャフト1090の2分の1の回転数である。スプロケット2010の回転軸と同心軸で、スプロケット2010に対して相対的に回転可能であるように、インテークカムシャフト1120が設けられる。
カムプレート2020は、ピン(1)2070によりインテークカムシャフト1120に連結される。カムプレート2020は、スプロケット2010の内部において、インテークカムシャフト1120と一体的に回転する。なお、カムプレート2020とインテークカムシャフト1120とを一体的に形成するようにしてもよい。
リンク機構2030は、アーム(1)2031とアーム(2)2032とから構成される。図3におけるA−A断面である図4に示すように、インテークカムシャフト1120の回転軸に対して点対称になるように、一対のアーム(1)2031がスプロケット2010内に設けられる。各アーム(1)2031は、ピン(2)2072を中心として搖動可能であるようにスプロケット2010に連結される。
図3におけるB−B断面である図5、および図5の状態からインテークバルブ1100の位相を進角させた状態である図6に示すように、アーム(1)2031とカムプレート2020とが、アーム(2)2032により連結される。
アーム(2)2032は、ピン(3)2074を中心として、アーム(1)2031に対して搖動可能であるように支持される。また、アーム(2)2032は、ピン(4)2076を中心として、カムプレート2020に対して搖動可能であるように支持される。
一対のリンク機構2030により、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対的に回転し、インテークバルブ1100の位相が変更される。そのため、一対のリンク機構2030のうちのいずれか一方が破損等して折れた場合であっても、他方のリンク機構によりインテークバルブ1100の位相を変更することが可能である。
図3に戻って、各リンク機構2030(アーム(2)2032)のガイドプレート2040側の面には、制御ピン2034が設けられる。制御ピン2034は、ピン(3)2074と同心軸に設けられる。各制御ピン2034は、ガイドプレート2040に設けられたガイド溝2042内を摺動する。
各制御ピン2034は、ガイドプレート2040のガイド溝2042内を摺動することにより、半径方向に移動される。各制御ピン2034が半径方向に移動されることにより、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対回転せしめられる。
図3におけるC−C断面である図7に示すように、ガイド溝2042は、ガイドプレート2040が回転することにより各制御ピン2034を半径方向に移動させるように、渦巻形状に形成される。なお、ガイド溝2042の形状はこれに限らない。
制御ピン2034がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相はより遅角される。すなわち、位相の変化量は、制御ピン2034が半径方向に変化することによるリンク機構2030の作動量に対応した値になる。なお、制御ピン2034がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相がより進角されるようにしてもよい。
図7に示すように、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接すると、リンク機構2030の作動が制限される。そのため、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接する位相が、最遅角もしくは最進角の位相になる。
図3に戻って、ガイドプレート2040には、ガイドプレート2040と減速機2050とを連結するための凹部2044が、減速機2050側の面において複数設けられる。
減速機2050は、外歯ギヤ2052および内歯ギヤ2054から構成される。外歯ギヤ2052は、スプロケット2010と一体的に回転するように、スプロケット2010に対して固定される。
内歯ギヤ2054には、ガイドプレート2040の凹部2044に収容される凸部2056が複数形成される。内歯ギヤ2054は、電動モータ2060の出力軸の軸心2064に対して偏心して形成されたカップリング2062の偏心軸2066を中心に回転可能に支持される。
図3におけるD−D断面を、図8に示す。内歯ギヤ2054は、複数の歯のうちの一部の歯が外歯ギヤ2052と噛合うように設けられる。電動モータ2060の出力軸回転数がスプロケット2010の回転数と同じである場合は、カップリング2062および内歯ギヤ2054は外歯ギヤ2052(スプロケット2010)と同じ回転数で回転する。この場合、ガイドプレート2040がスプロケット2010と同じ回転数で回転し、インテークバルブ1100の位相が維持される。
電動モータ2060により、カップリング2062が、軸心2064を中心に外歯ギヤ2052に対して相対的に回転されると、内歯ギヤ2054全体が軸心2064を中心に回転(公転)するとともに、内歯ギヤ2054が偏心軸2066を中心に自転する。内歯ギヤ2054の回転運動により、ガイドプレート2040がスプロケット2010に対して相対的に回転せしめられ、インテークバルブ1100の位相が変更される。
なお、上記構造から理解されるように、エンジン停止時、すなわち、スプロケット2010の回転停止時に、電動モータ2060によって内歯ギヤ2054を単独で回転させてインテークバルブ1100の位相を変更することは困難である。すなわち、インテーク用VVT機構2000では、エンジン停止後にバルブタイミングの変更が困難である点を確認的に記載する。
インテークバルブ1100の位相は、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数(電動モータ2060の作動量)が、減速機2050、ガイドプレート2040およびリンク機構2030において減速されることにより変化する。なお、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数を増速してインテークバルブ1100の位相を変更するようにしてもよい。なお、電動モータ2060の出力軸には、この出力軸の回転角(回転方向における出力軸の位置)を表す信号を出力するモータ回転角センサ5050が設けられる。モータ回転角センサ5050は、一般的には、電動モータ2060の出力軸が所定角度回転する度にパルス信号を発生するように構成される。このモータ回転角センサ5050の出力に基づいて、電動モータ2060の出力軸の回転数(以下、単に電動モータ2060の回転数とも称する)を検知可能である。
図9に示すように、インテーク用VVT機構2000全体の減速比R(θ)、すなわち、位相の変化量に対する電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数の比は、インテークバルブ1100の位相に応じた値をとり得る。なお、本実施の形態においては、減速比が大きいほど、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数に対する位相の変化量がより小さくなる。
インテークバルブ1100の位相が最遅角からCA(1)までの位相領域2500にある場合では、インテーク用VVT機構2000全体の減速比はR(1)となる。インテークバルブ1100の位相がCA(2)(CA(2)はCA(1)よりも進角側)から最進角までの位相領域2520にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、R(2)(R(1)>R(2))となる。
インテークバルブ1100の位相がCA(1)からCA(2)までの位相領域2510にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、予め定められた変化率((R(2)−R(1))/(CA(2)−CA(1)))で変化する。
以上のような構造に基づき発現する、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のインテーク用VVT機構2000の作用について説明する。
インテークバルブ1100の位相(インテークカムシャフト1120)を進角させる場合、電動モータ2060を作動させ、ガイドプレート2040をスプロケット2010に対して相対的に回転させると、図10に示すように、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相が最遅角とCA(1)との間の領域(図9の領域2500)にある場合、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(1)で減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相がCA(2)と最進角との間の領域(図9の領域2520)にある場合、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(2)で減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相を遅角する場合は、位相を進角する場合とは逆方向に電動モータ2060の出力軸がスプロケット2010に対して相対回転される。位相を遅角する場合も、進角する場合と同様に、最遅角とCA(1)との間の領域において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(1)で減速されて、位相が遅角される。また、CA(2)と最進角との間の領域において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(2)で減速され、位相が遅角される。
これにより、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対的な回転方向が同じである限り、最遅角とCA(1)との間の領域2500およびCA(2)と最進角との間の領域2520の両方の領域においてインテークバルブ1100の位相を進角させたり、遅角させたりすることができる。このとき、CA(2)と最進角との間の領域2520において、位相をより大きく進角させたり、遅角させたりすることができる。そのため、大きな範囲で位相を変化させることができる。
また、最遅角とCA(1)との間の領域2500においては、減速比が大きいため、エンジン1000の運転に伴ってインテークカムシャフト1120に作用するトルクにより電動モータ2060の出力軸を回転させるためには大きなトルクが必要になる。そのため、電動モータ2060の停止時等において、電動モータ2060がトルクを発生しない状態であっても、インテークカムシャフト1120に作用するトルクにより電動モータ2060の出力軸が回転されることを抑制することができる。そのため、制御上の位相から実際の位相が変化する、意図しない位相変化の発生を防止することができる。
なお、電動モータ2060の相対回転方向と、位相の進角/遅角との対応関係については、電動モータ2060の出力軸の回転速度がスプロケット2010よりも低いときに、インテークバルブ位相が遅角側に変化するように設計することが好ましい。このようにすると、エンジン運転中にアクチュエータである電動モータ2060が動作不能となった場合に、インテークバルブ位相は、遅角側へ徐々に変化し、最終的には、最遅角位置まで行き着くこととなる。すなわち、インテークバルブ位相制御が不能となっても、インテークバルブ位相について、エンジン1000の燃焼安定側の設定とすることができる。
ところで、インテークバルブ1100の位相がCA(1)とCA(2)との間の領域2510にある場合、予め定められた変化率で変化する減速比で、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角されたり、遅角されたりする。
これにより、位相が領域2500からの領域2520に、もしくは領域2520から領域2500に変化する場合において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数に対する位相の変化量を漸増もしくは漸減させることができる。そのため、位相の変化量がステップ状に急変することを抑制して、位相が急変することを抑制することができる。その結果、位相の制御性を向上することができる。
なお、図9の減速比R(θ)は、電動モータ2060の作動量(電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数)に対するインテークバルブ1100の位相変化量の比率の逆数に相当する。すなわち、減速比が大きい領域2500は、本発明での「第1の位相領域」に対応し、それ以外の領域2510,2520は、本発明での「第2の位相領域」に対応する。
以上のように、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のインテーク用VVT機構によれば、インテークバルブの位相が最遅角からCA(1)までの領域2500にある場合では、インテーク用VVT機構2000全体の減速比はR(1)となる。インテークバルブの位相がCA(2)から最進角までの領域2520にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、R(1)よりも小さいR(2)となる。これにより、電動モータの出力軸の回転方向が同じである限り、最遅角とCA(1)との間の領域2500およびCA(2)と最進角との間の領域2520の両方の領域においてインテークバルブの位相を進角させたり、遅角させたりすることができる。このとき、CA(2)と最進角との間の領域2520において、位相をより大きく進角させたり、遅角させたりすることができる。そのため、大きな範囲で位相を変化させることができる。また、最遅角とCA(1)との間の領域2500においては、減速比が大きいため、エンジンの運転に伴なってインテークカムシャフトに作用するトルクにより電動モータの出力軸が回転されることを抑制することができる。そのため、制御上の位相から実際の位相が変化することを抑制することができる。その結果、大きな範囲で位相を変化させ、かつ、位相を精度よく制御することができる。
次に、インテークバルブ1100の位相(以下、単にインテークバルブ位相とも称する)の制御構成について詳細に説明する。
図11を参照して、図1でも説明したように、エンジン1000は、クランクシャフト1090からの動力がタイミングチェーン1200(またはタイミングベルト)により各スプロケット2010,2012を介してインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130に伝達されるように構成されている。また、インテークカムシャフト1120の外周側には、所定のカム角毎にカム角信号Pivを出力するカムポジションセンサ5010が取付けられている。一方、クランクシャフト1090の外周側には、所定のクランク角毎にクランク角信号Pcaを出力するクランク角センサ5000が取付けられている。また、電動モータ2060の回転子(図示せず)には、所定の回転角度毎にモータ回転角信号Pmtを出力するモータ回転角センサ5050が取付けられている。これらのカム角信号Piv、クランク角信号Pcaおよびモータ回転角信号Pmtは、ECU4000へ入力される。
ECU4000は、さらに、エンジン1000の状態を検出するためのセンサ群の出力および運転条件(運転者ペダル操作、現車速等)に基づき、エンジン1000に対して要求される出力が得られるように、エンジン1000の動作を制御する。そのエンジン制御の一環として、ECU4000は、図2に示したマップに基づき、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の目標位相を設定する。さらに、ECU4000は、インテークバルブ1100の実位相をこの目標位相に合致させるように、インテーク用VVT機構2000のアクチュエータである電動モータ2060の回転数指令値Nmrefを生成する。
この回転数指令値Nmrefは、以下に説明するように、アクチュエータ作動量に相当する電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010(インテークカムシャフト1120)との相対回転数に対応させて決定される。電動機EDU(Electronic Drive Unit)4100は、ECU4000からの回転数指令値Nmrefに従い、電動モータ2060の回転数制御を行なう。
なお、エンジン停止の際、具体的には、エンジン1000の停止指示の発生後には、インテークバルブ位相の目標値(目標位相)は、次回のエンジン始動に備えて、エンジン始動に適した停止時位相に設定される。すなわち、エンジン停止指示の発生時に、インテークバルブ位相が停止時位相と異なる場合(停止時位相へ未到達時)には、それ以降において、可変バルブタイミング装置によってインテークバルブ位相(すなわちインテークカムシャフト1120の位相)を変更する必要がある。
図12は、本発明の実施の形態によるインテーク用VVT機構2000のアクチュエータである電動モータ2060の回転数制御を説明するブロック図である。
図12を参照して、位相目標設定部4010は、負荷運転時に参照される負荷運転時マップ4012および、無負荷運転時に参照される無負荷運転時マップ4014を参照して、エンジン運転状態を示すパラメータに応じて、VVTの対象となるインテークバルブ1100の目標位相値IVrefを設定する。負荷運転時マップ4012および無負荷運転時マップ4014は、エンジン温度(具体的には、冷却水温)別に複数設けられる。たとえば、負荷運転時マップ4012は、図2に示したように、エンジン回転数および空気量に応じて目標位相値IVrefを設定し、無負荷運転時マップ4014は、エンジン回転数に応じて目標位相値IVrefを設定する。
位相目標制限部4020は、エンジンの停止時点でのインテークバルブ位相を確実に減速比大の領域2500(図9)内とできるように、エンジン運転中の所定条件時(代表的には、エンジン始動中や車両停止中のエンジン停止指示が発生される可能性がある運転状態時)に目標位相値IVrefを制限する。以下に詳細に説明するように、位相目標制限部4020は、エンジン停止指示の発生からエンジン停止までの間での電動モータ2060の作動によってインテークバルブ位相が領域2500に確実に復帰可能な範囲内に、目標位相値IVrefを制限する。制限範囲設定部4030は、エンジン温度を示す冷却水温に応じて、位相目標制限部4020による制限範囲を可変設定する。
このように、インテークバルブ1100の目標位相値IVrefは、基本的には、位相目標設定部4010によりエンジン運転状態に応じて設定され、かつ、エンジン停止指示が発生される可能性がある運転状態では、位相目標制限部4020および制限範囲設定部4030によって制限を加えられる。
アクチュエータ作動量設定部6000は、インテークバルブ1100の現在の実際の位相IV(θ)(以下、「実インテークバルブ位相IV(θ)」とも表記する)と、目標位相値IVrefとの偏差に基づき、実インテークバルブ位相IV(θ)を目標位相値IVrefと一致させるためのアクチュエータ作動量が得られるように、電動モータ2060の回転数指令値Nmrefを生成する。
アクチュエータ作動量設定部6000は、バルブ位相検出部6010と、カムシャフト位相変化量算出部6020と、相対回転数設定部6030と、カムシャフト回転数検出部6040と、回転数指令値生成部6050とを含む。アクチュエータ作動量設定部6000の動作は、ECU4000に予め格納された所定プログラムに従う制御処理を所定の制御周期毎に実行することによって実現される。
バルブ位相検出部6010は、クランク角センサ5000からのクランク角信号Pca、カムポジションセンサ5010からのカム角信号Pivおよび、電動モータ2060の回転角センサ5050からのモータ回転角信号Pmtを適宜用いて、実インテークバルブ位相IV(θ)を算出する。
カムシャフト位相変化量算出部6020は、演算部6022と、必要位相変化量算出部6025とを有する。演算部6022は、インテークバルブ位相IV(θ)の目標位相値IVrefに対する位相偏差ΔIV(θ)(ΔIV(θ)=IV(θ)−IVref)を求める。必要位相変化量算出部6025は、演算部6022により求められた位相偏差ΔIVに応じて、この制御周期でのインテークカムシャフト1120の必要位相変化量Δθを算出する。
たとえば、単一の制御周期での位相変化量Δθの最大値Δθmaxが予め設定され、必要位相変化量算出部6025は、この最大値Δθmaxの範囲内で、位相偏差ΔIV(θ)に応じた位相変化量Δθを決定する。なお、最大値Δθmaxについては所定の固定値としてもよく、あるいは、必要位相変化量算出部6025が、エンジン1000の運転状態(回転数、吸入空気量等)や位相偏差ΔIV(θ)の大きさに応じて可変に設定する構成としてもよい。また、カムシャフト位相変化量算出部6020は、インテークバルブ位相IV(θ)が目標位相値IVrefに到達しているかどうかの収束判定を実行し、位相収束時には位相変化量Δθ=0に設定する。
相対回転数設定部6030は、必要位相変化量算出部6025によって求められた必要位相変化量Δθを生じさせるのに必要な、スプロケット2010(インテークカムシャフト1120)の回転数に対する電動モータ2060の出力軸の相対的な回転数ΔNmを算出する。たとえば、この相対回転数ΔNmは、インテークバルブ位相を進角させるときには正値(ΔNm>0)に設定され、反対にインテークバルブ位相を遅角させるときには負値(ΔNm<0)に設定され、現在のインテークバルブ位相を維持するとき(すなわち、Δθ=0の位相収束時)には略零(ΔNm=0)に設定される。
ここで、制御周期に相当する単位時間ΔT当たりでの位相変化量Δθと相対回転数ΔNmとの関係は、下記(1)式で示される。なお、(1)式中において、R(θ)は、図9に示された、インテークバルブ位相に応じて変化する減速比である。
Δθ∝ΔNm・360°・(1/R(θ))・ΔT …(1)
したがって、相対回転数設定部6030は、制御周期ΔTにて要求されるカムシャフト位相変化量Δθを生じさせるための電動モータ2060の相対回転数ΔNmを、(1)式に従った演算処理によって求めることができる。
カムシャフト回転数検出部6040は、スプロケット2010の回転数、すなわちインテークカムシャフト1120の実回転数IVNを、クランクシャフト1090の回転数の2分の1として求める。なお、カムシャフト回転数検出部6040は、カムポジションセンサ5010からのカム角信号Pivに基づいてインテークカムシャフト1120の実回転数IVNを算出する構成としてもよい。ただし、一般的に、インテークカムシャフト1120の1回転当たりのカム角信号出力数は、クランクシャフト1090の1回転当たりのクランク角信号出力数よりも少ないので、クランクシャフト1090の回転数に基づいてカムシャフト回転数IVNを検出することにより、検出精度を向上することができる。
回転数指令値生成部6050は、カムシャフト回転数検出部6040によって求められたインテークカムシャフト1120の実回転数IVNと、相対回転数設定部6030により設定された相対回転数ΔNmとを加算して、電動モータ2060の回転数指令値Nmrefを生成する。回転数指令値生成部6050によって生成された回転数指令値Nmrefは、電動機EDU4100へ送出される。
電動機EDU4100は、リレー回路4250を介して電源4200と接続される。リレー回路4250のオン・オフは、制御信号SRLによって制御される。電源4200は、一般的には、エンジン作動時に充電可能な二次電池で構成される。
電動機EDU4100は、電動モータ2060の回転数を回転数指令値Nmrefに合致させるような回転数制御を行なう。たとえば、電動機EDU4100は、回転数指令値Nmrefに対する電動モータ2060の実回転数Nmの回転数偏差(Nref−Nm)に応じて、電源4200から電動モータ2060への供給電力(モータ印加電圧振幅やモータ電流Imt)を制御するように、電力用半導体素子(トランジスタ等)のスイッチングを制御する。たとえば、このような電力用半導体素子のスイッチング動作におけるデューティ比が制御される。
特に、電動機EDU4100は、モータ制御性を向上させるために、回転数制御における調整量となるデューティ比DTYを下記(2)式に従って制御する。
DTY=DTY(ST)+DTY(FB) …(2)
(2)式において、DTY(FB)は、上記回転数偏差および所定の制御ゲインによる制御演算(代表的には、一般的なP制御、PI制御等)基づくフィードバック項である。
(2)式中のDTY(ST)は、図13に示すように、電動モータ2060の回転数指令値Nmrefおよび設定された相対回転数ΔNmに基づいて設定されるプリセット項である。
図13を参照して、相対回転数ΔNm=0のとき、すなわち、回転数指令値Nmrefに対して、電動モータ2060をスプロケット2010と同一回転数で回転するとき(ΔNm=0のとき)に必要なモータ電流値に対応させたデューティ比特性6060が予めテーブル化される。そして、(2)式中のDTY(ST)は、デューティ比特性6060に従って設定される。あるいは、デューティ比特性6060に従う基準値から、相対回転数ΔNmに応じたデューティ比の値を相対的に増減させることにより設定してもよい
このように、プリセット項およびフィードバック項を組み合わせて電動モータ2060への供給電力を制御する回転数制御とすることにより、電動機EDU4100は、単純なフィードバック制御、すなわち(2)式のDTY(FB)項のみによる回転数制御と比較して、回転数指令値Nmrefの変化に対して電動モータ2060の回転数を高速に追従させることができる。
次に、図12に示した位相目標制限部4020および制限範囲設定部4030の動作について詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置では、エンジン始動時のインテークバルブ位相(始動時位相)は、図9に示した減速比大の領域2500内に設けられる。特に、アイドル時にエンジンを自動停止するエコノミランニングシステムの搭載車両や、モータ単独による走行が可能なハイブリッド自動車等の、自動的にエンジン間欠運転が行なわれる車両では、エンジン始動時の振動を低減するために、始動時位相を最遅角位相に設定する始動時減圧制御が行なうことが好ましい。
図14に示されるように、以下、本実施の形態では、位相目標設定部4010は、エンジン停止指示の発生後には、次回のエンジン始動に備えて目標位相値IVref=θ0(最遅角位相)に設定するものとする。そして、エンジン停止指示の発生後において、インテークバルブ位相は、最遅角位相に向けて変化するように制御される。なお、上記のように、エンジン停止指示は、運転者によるエンジン停止指示(代表的には、イグニッションスイッチのオフ操作)の他にも、ハイブリッド車両やエコノミランニングシステム搭載車両等でのエンジンの自動停止制御によって自動的に生成されるエンジン停止指示が含まれ得る。
これにより、一旦インテークバルブ1100から吸入した空気を吸気通路へ戻してからインテークバルブ1100を閉して圧縮動作へ移るような、燃焼室内への吸気導入量の初期設定により、燃焼室内を減圧する始動時減圧制御を行なうことができる。この結果、エンジン始動時には吸気通路が大気圧であることから、運転継続時よりも燃焼室への空気充填効率が高くなって初回点火時の爆発ショックが大きくなる傾向にあるところ、エンジンでの初回爆発トルクを低減してエンジン振動を抑制するとともに、クランキング抵抗を低減してスムーズな始動性を確保することが可能となる。
位相目標設定部4010は、エンジン始動時点(時刻t0)には目標位相値IVrefを最遅角φ0に設定し、エンジン始動開始後には、上述のようにエンジン運転状態に応じて目標位相値IVrefを設定する。この際に、図14に示すように、インテークバルブ位相の急変を避けるように、目標位相値IVrefを徐々に変化するようにしてもよい。
図15および図16は、図12に示した位相目標制限部4020および制限範囲設定部4030による目標位相値の制限を説明するフローチャートである。図15および図16に従う目標位相値の制限処理は、エンジンの作動中、すなわち、エンジン停止指示の非発生時に実行され、たとえば、ECU4000に予め格納されたプログラムを所定の制御周期毎に実行することによって実現される。
図15を参照して、ECU4000は、ステップS100により、エンジン状態を示すパラメータに応じて目標位相値IVrefを設定する。ステップS100の処理は、図12の位相目標設定部4010の動作に対応する。
ECU4000は、ステップS120により、エンジン始動中であるかどうかを判定する。たとえば、エンジン始動指示に応答してオンされ、エンジン完爆に応答してオフされるように設定されたエンジン始動中フラグに基づいて、ステップS120の判定を実行できる。
そして、エンジン始動中には(ステップS120のYES判定時)には、ECU4000は、ステップS140により、目標位相値IVrefを減速比大の領域2500内に制限する。すなわち、ステップS100にて位相目標設定部4010により設定された目標位相値IVrefが、図9に示した領域2500の境界値CA(1)よりも進角側である場合には、目標位相値IVref=CA(0)に修正される。ステップS120,S140の処理は、図12の位相目標制限部4020の動作に対応する。
これにより、エンジン始動中に、代表的には運転者によるイグニッションスイッチのオフ操作によってエンジンが停止されるときにも、インテークバルブ位相を確実に領域2500内に保持することができる。この結果、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
一方、エンジン始動完了後(ステップS120のNO判定時)には、ECU4000は、ステップS200により、車両停止中であるかどうかを、図示しない車速センサにより検出された車速に基づき判定する。
そして、停車時(ステップS200のYES判定時)には、ECU4000は、ステップS220およびS240により、図17に示すように、目標位相値IVrefが位相制限値IVlmtよりも進角側に設定されないように制限する。なお、エンジン始動後の停車時には、エンジンは、通常無負荷運転(アイドル運転)されている。また、ハイブリッド自動車では、バッテリ残量の低下時に、バッテリ充電のための発電機を回転駆動するために、エンジンが負荷運転されるケースがある。これらの場合にも、目標位相値IVrefは、ステップS100において、上述の負荷運転時マップ4012および無負荷運転時マップ4014の参照により設定される。
図17を参照して、位相制限値IVlmtは、減速比大の領域2500の境界値CA(1)からΔθだけ進角側に設定される。これにより、目標位相値IVrefは、減速比大の領域2500および領域2500からの位相差がΔθ以下の領域2550を含む範囲内に制限される。
これにより、運転者によるイグニッションスイッチのオフ操作や、ハイブリッド自動車等のエンジン間欠運転を行なう車両での自動的なエンジン停止指示が発生する可能性が高い車両停止時において、インテークバルブ位相が減速比大の領域2500から大きく離れることを防止できる。したがって、車両停止状態からエンジン停止指示が発せられた際に、エンジン停止までの間にインテークバルブ位相を確実に領域2500内に戻すことができるので、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
なお、図18に示すように、位相制限値IVlmtは、停車中の位相目標制限範囲を規定するΔθ(図17)がエンジン温度(冷却水温)に応じて可変となるように設定される。具体的には、実線7000に示した設定特性に従って、エンジン温度(冷却水温)が基準温度Tjよりも低いときには、位相制限値IVlmt=θaとする一方で、エンジン温度が基準温度Tj以上のときには、位相制限値IVlmtを最進角位相に設定して、目標位相値IVrefの制限を非実行とする。
これにより、潤滑油の粘性度増大等により電動モータ2060を高回転数で作動させて位相変化速度を確保することが困難となるようなエンジン低温時であっても、エンジン停止指示発生後のインテークバルブ位相制御によってインテークバルブ位相を領域2500内とすることが可能な範囲内に制限して、目標位相値IVrefを設定できる。たとえば、上記のような制限が必要となるエンジン温度およびそのときに確保可能な位相変化速度を実験等で求めることにより、基準温度Tjおよび位相θaを決めることができる。
なお、点線7010,7020で示した設定特性に従って、エンジン温度が低温になるに従って、位相制限値IVlmtが徐々に遅角側(図17のΔθは徐々に減少)に設定されるようにしてもよい。
再び、図16を参照して、ECU4000は、ステップS220では、エンジン温度に従って位相制限値IVlmtを、図18に示した設定特性を反映したマップ等の参照により読出す。すなわち、ステップS220の処理は、図12の制限範囲設定部4030の動作に対応する。
さらに、ECU4000は、ステップS240では、目標位相値IVrefを位相制限値IVlmtよりも遅角側(図17における領域2500および2550の範囲内)に制限する。すなわち、ステップS100で位相目標設定部4010により設定された目標位相値IVrefが、位相制限値IVlmtよりも進角側である場合には、目標位相値IVref=IVlmtに修正される。ステップS240の処理は、図12の位相目標制限部4020の動作に対応する。
一方、走行中(非停車時、ステップS200のNO判定時)には、ECU4000は、ステップS260により、特に制限することなく、ステップS100で設定された目標位相値IVrefをそのままインテークバルブ位相制御の目標値とする。
以上説明したように、本実施の形態による可変バルブタイミング装置によれば、エンジン作動中、特に、エンジン停止指示が発生される可能性がある状態時に、エンジンの停止指示の発生からエンジン停止までの間でのアクチュエータの作動によって変更可能な位相量を考慮して、インテークバルブ位相制御の目標値(目標位相値IVref)を制限することができる。これにより、エンジン停止時点におけるインテークバルブ位相を確実に減速比大の領域2500内とできるので、エンジン停止時に意図しないバルブタイミングの変化が発生することを防止できる。
なお、以上で説明した本実施の形態において、VVT機構2000(図3〜図9)は、本発明での「変更機構」に対応し、位相目標設定部4010およびステップS100(図15)は、本発明での「位相目標設定手段」に対応し、アクチュエータ作動量設定部6000は、本発明での「位相制御手段」に対応する。また、位相目標制限部4020およびステップS140(図15),S240(図16)は、本発明における「位相目標制限手段」に対応し、制限範囲設定部4030およびステップS220(図16)は、本発明での「制限範囲可変設定手段」に対応する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置が搭載された車両のエンジンを示す概略構成図である。 インテークカムシャフトの位相を定めたマップを示す図である。 インテーク用VVT機構を示す断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図(その1)である。 図3のB−B断面図(その2)である。 図3のC−C断面図である。 図3のD−D断面図である。 インテーク用VVT機構全体として減速比を示す図である。 スプロケットに対するガイドプレートの位相とインテークカムシャフトの位相との関係を示す図である。 本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置によるインテークバルブ位相の制御構成を説明する概略ブロック図である。 本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のアクチュエータである電動モータの回転数制御を説明するブロック図である。 電動モータの回転数制御を説明する概念図である。 エンジン始動時におけるインテークバルブ位相制御を説明する概念図である。 図12に示した位相目標制限部および制限範囲可変部の動作を説明する第1のフローチャートである。 位相目標制限部および制限範囲設定部の動作を説明する第2のフローチャートである。 位相目標制限部および制限範囲設定部による目標位相値の制限を説明する概念図である。 制限範囲設定部による目標位相値の制限範囲の可変設定を説明する概念図である。
符号の説明
1000 エンジン、1010,1012 バンク、1020 エアクリーナ、1030 スロットルバルブ、1032 吸気通路、1040 シリンダ、1050 インジェクタ、1060 点火プラグ、1070 三元触媒、1080 ピストン、1090 クランクシャフト、1100 インテークバルブ、1110 エキゾーストバルブ、1120 インテークカムシャフト、1130 エキゾーストカムシャフト、1200 タイミングチェーン、1210,1212 スプロケット、2000 インテーク用VVT機構、2020 カムプレート、2030 リンク機構、2034 制御ピン、2040 ガイドプレート、2042 ガイド溝、2044 凹部、2050 減速機、2052 外歯ギヤ、2054 内歯ギヤ、2056 凸部、2060 電動モータ、2062 カップリング、2064 軸心、2066 偏心軸、2500 位相領域(VVT機構減速度大)、2510,2520 位相領域(減速度小)、2550 位相領域(制限範囲)3000 エキゾースト用VVT機構、4000 ECU、4010 位相目標設定部、4012 負荷運転時マップ、4014 無負荷運転時マップ、4020 位相目標制限部、4030 制限範囲設定部、4100 電動機EDU、4200 電源、4250 リレー回路、5000 クランク角センサ、5010 カムポジションセンサ、5020 水温センサ、5030 エアフローメータ、5050 モータ回転角センサ、6000 アクチュエータ作動量設定部、6010 バルブ位相検出部、6020 カムシャフト位相変化量算出部、6022 演算部、6025 必要位相変化量算出部、6030 相対回転数設定部、6040 カムシャフト回転数検出部、6050 回転数指令値生成部、6060 デューティ比特性、CA(0) 位相境界値(位相領域2500)、Imt モータ電流、IV(θ) インテークバルブ位相、IVN カムシャフト回転数、IVlmt 位相制限値、IVref 目標位相値、Nm 実回転数(電動モータ)、Nmref 回転数指令値(電動モータ)、Pca クランク角信号、Piv カム角信号、Pmt モータ回転角信号、Tj 基準温度、R(θ) 減速比、SRL 制御信号(リレー回路)、ΔNm 相対回転数(電動モータ)、ΔIV(θ) 位相偏差(インテークバルブ位相)、Δθ カムシャフト位相変化量、φ0 最遅角位相。

Claims (7)

  1. エンジンに設けられたインテークバルブおよびエキゾーストバルブの少なくとも一方のバルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置であって、
    アクチュエータと、
    前記エンジンの作動中において、前記開閉タイミングが変更されるバルブを駆動するカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相差を、前記アクチュエータの作動量に応じた変化量で変化させることによって前記開閉タイミングを変更するように構成された変更機構とを備え、
    前記変更機構は、前記開閉タイミングが第1の位相領域にある場合と第2の位相領域にある場合とで、前記アクチュエータの作動量に対する前記開閉タイミングの変化量の比率が異なり、かつ、前記第1の位相領域では前記第2の位相領域よりも前記比率が小さくなるように構成され、
    前記エンジンの運転状態に応じて、前記少なくとも一方のバルブの目標開閉タイミングを設定するための位相目標設定手段と、
    前記目標開閉タイミングと実際の前記開閉タイミングとの比較に基づき、前記アクチュエータの作動量を設定する位相制御手段と、
    前記エンジンの停止指示の発生以後における前記アクチュエータの作動によってエンジン停止時の開閉タイミングが前記第1の位相領域内となるように、前記エンジンの運転中における前記目標開閉タイミングを制限するための位相目標制限手段とをさらに備える、可変バルブタイミング装置。
  2. 前記位相目標制限手段は、前記エンジンの始動中において、前記目標開閉タイミングを前記第1の位相領域内に制限する、請求項1記載の可変バルブタイミング装置。
  3. 前記位相目標制限手段は、車両停止中において、前記目標開閉タイミングを、前記第1の位相領域および前記第1の位相領域との位相差が所定量以下である位相領域を含む範囲内に制限する、請求項1記載の可変バルブタイミング装置。
  4. 前記位相目標制限手段による制限範囲を規定する前記所定量を、前記エンジンの温度に応じて設定するように構成された制限範囲可変設定手段をさらに備える、請求項3記載の可変バルブタイミング装置。
  5. 前記制限範囲可変設定手段は、前記エンジンの低温時に前記所定量を相対的に小さく設定する、請求項4記載の可変バルブタイミング装置。
  6. 前記第1の位相領域は、最遅角位相を含んで所定位相より遅角側に設けられ、
    前記位相目標設定手段は、エンジンの停止指示の発生以後において、前記目標開閉タイミングを前記最遅角位相に設定する、請求項1から5のいずれか1項に記載の可変バルブタイミング装置。
  7. 前記アクチュエータは電動機で構成され、かつ、前記アクチュエータの作動量は、前記カムシャフトに対する前記電動機の相対的な回転速度差である、請求項1から6のいずれか1項に記載の可変バルブタイミング装置。
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