JP2003314233A - 動弁装置およびこれを備えた内燃機関 - Google Patents

動弁装置およびこれを備えた内燃機関

Info

Publication number
JP2003314233A
JP2003314233A JP2002117911A JP2002117911A JP2003314233A JP 2003314233 A JP2003314233 A JP 2003314233A JP 2002117911 A JP2002117911 A JP 2002117911A JP 2002117911 A JP2002117911 A JP 2002117911A JP 2003314233 A JP2003314233 A JP 2003314233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
valve
intake
engine
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002117911A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosaku Yamauchi
幸作 山内
Isato Taki
勇人 滝
Kazuhisa Takahashi
一寿 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2002117911A priority Critical patent/JP2003314233A/ja
Publication of JP2003314233A publication Critical patent/JP2003314233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動性や持続安定性を向上し、つ
ねに適正かつ円滑動作を保証する動弁装置およびこれを
備えた内燃機関を提供する。 【解決手段】 カム高さとカム作用角が連続的に変化す
るように形成され、カムシャフトと一体回転するととも
にその軸方向に相対移動可能に構成されたカムと、カム
のカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタ
とを備える。カム13はエンジンの低速回転域から高速
回転域に対応してカムシャフトの軸方向に傾斜する主カ
ム面13aを有し、エンジンの極低速回転域において吸
気行程の後期付近でバルブを微小量リフトさせるように
形成された始動用カム面13bが付設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車あるい
は自動車などにおける内燃機関において、アクセル開度
に応じてバルブのリフト量、リフトタイミングおよび作
動角を可変制御する動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の内燃機関において、最近では可
変位相とカム切換の組合せが出始め、その後作用角およ
びリフト量を連続可変する3次元カムを使用する方式が
提案されている。たとえば、直打式円筒タペットの頂部
に接触角変化に対する追従機構を設け、3次元カムを軸
方向にスライドさせることにより、バルブリフト量を無
段階に可変するものがある。
【0003】この種の3次元カムは、長手方向(カムシ
ャフトの軸方向)に緩やかに傾斜するカム部が延設さ
れ、バルブリフト量を連続的に変化させる形状に成形さ
れている。この場合、たとえば図14に示されるような
リフトカーブを持ち、カム高さと同時にカム作用角およ
びリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量
が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さら
にはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設
定されている。このようなカムをカムシャフトに沿って
移動させることにより、吸気バルブのリフト量、作動角
およびリフトタイミングを無段階に可変制御することが
できる。
【0004】かかる3次元カムを吸気側の吸気バルブに
適用することにより、混合気を形成するためのスロット
ルバルブを廃止し、いわゆるノンスロットルバルブエン
ジンを実現することができる。ここで3次元カムを用い
てノンスロットルバルブエンジンとした場合、そのエン
ジンサイクルはたとえば図15のP−V線図のようにな
る。このエンジンサイクルにおいて特に、スロットルバ
ルブを用いていないため吸気行程(P1〜P2〜P3)で
は負圧がかからず、スロットルロスのない効率のよいエ
ンジンサイクルが可能になる。なお、図15において、
4は圧縮行程上死点、P5は爆発行程上死点、P6は爆
発行程下死点を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例において
は上述したようなリフトカーブからも分かるように、始
動時およびアイドリング時付近ではバルブリフト量およ
び作用角とも小さく、しかも吸気バルブは、いわゆる早
閉じのバルブタイミングになっている。このため吸気バ
ルブを閉じた時点(P2)の後、混合気は断熱膨張(P2
〜P3)し、さらに断熱圧縮(P3〜P2)する。この断
熱変化において断熱圧縮による温度上昇は、断熱膨張に
よる温度低下と相殺され、したがってこの行程では実質
的に温度上昇がなくなるため、圧縮行程上死点P4での
温度が低下する傾向にある。このような温度特性では特
に寒冷時において混合気の着火性が低下し、エンジンの
始動性や持続安定性を確保するのが難しくなる。
【0006】本発明はかかる実情に鑑み、エンジンの始
動性や持続安定性を向上し、つねに適正かつ円滑動作を
保証する動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の動弁装置は、カ
ム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成さ
れ、カムシャフトと一体回転するとともにその軸方向に
相対移動可能に構成されたカムと、前記カムのカム面に
押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとを備えた
動弁装置であって、前記カムはエンジンの低速回転域か
ら高速回転域に対応して前記カムシャフトの軸方向に傾
斜する主カム面を有し、エンジンの極低速回転域におい
て吸気行程の後期付近で前記バルブを微小量リフトさせ
るように形成された始動用カム面が付設されたことを特
徴とする。
【0008】また、本発明の動弁装置において、吸気側
または排気側のバルブに対して前記カムを有し、エンジ
ンの極低速回転域において吸気バルブまたは排気バルブ
を吸気行程の後期付近で微小量リフトさせることを特徴
とする。
【0009】また、本発明の動弁装置において、吸気側
の前記カムの主カム面は、エンジンの低速回転域になる
に従いカム高さが低くなるように設定され、その始動用
カム面は、前記主カム面の最少カム高さと略同一または
それ以上のカム高さに設定されることを特徴とする。
【0010】また、本発明の動弁装置において、前記始
動用カム面は機関温度に応じて、前記吸気バルブの閉弁
時期を遅らせるように形成されていることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の動弁装置において、前記始
動用カム面は機関温度に応じて、前記吸気バルブのバル
ブリフト量を変化させるように形成されていることを特
徴とする。
【0012】また、本発明の動弁装置において、排気側
の前記カムの主カム面は、エンジンの低速回転域になる
に従いカム高さが低くなるように設定され、その始動用
カム面は前記排気バルブをその全閉後、一旦微小量リフ
トさせるように形成されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明の内燃機関は、吸気バルブお
よび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃
機関であって、吸気側または排気側に上記いずれかの動
弁装置を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、この種のエンジンにおい
てアクセル開度に応じてバルブリフト量および作動角を
無段階可変制御する。この場合、特にエンジンの極低速
回転域において吸気行程の後期付近で吸気バルブを微小
量リフトさせることで、冷間始動時やアイドリング時に
圧縮行程後の混合気温度を高くし、これにより混合気の
着火性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明によ
る好適な実施の形態を説明する。本発明による動弁装置
は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種の
ガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この
実施形態ではたとえば図1に示すように自動二輪車のエ
ンジンを例とする。
【0016】ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車
100の全体構成を説明する。図1において、鋼製ある
いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前
部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右
に回動可能に支持された2本のフロントフォーク103
が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハン
ドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端
にグリップ105を有する。フロントフォーク103の
下部には前輪106が回転可能に支持されるとともに、
前輪106の上部を覆うようにフロントフェンダ107
が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転す
るブレーキディスク108を有している。
【0017】車体フレーム101の後部には、スイング
アーム109が揺動可能に設けられるとともに、車体フ
レーム101とスイングアーム109の間にリヤショッ
クアブソーバ110が装架される。スイングアーム10
9の後端には後輪111が回転可能に支持され、後輪1
11はチェーン112が巻回されたドリブンスプロケッ
ト113を介して、回転駆動されるようになっている。
【0018】車体フレーム101に搭載されたエンジン
ユニット1(実線部)には、エアクリーナ114に結合す
る吸気管115から混合気が供給されるとともに、燃焼
後の排気ガスが排気管116を通って排気される。エア
クリーナ114は容量確保のためにエンジンユニット1
の後方、かつ燃料タンク117およびシート118の下
方にある大きなスペース内に設置される。そのため吸気
管115はエンジンユニット1の後部側に結合させ、排
気管116はエンジンユニット1の前部側に結合され
る。また、エンジンユニット1の上方には、燃料タンク
117が搭載され、燃料タンク117の後方にシート1
18およびシートカウル119が連設される。
【0019】ここで、エンジンユニット1のシリンダヘ
ッド2乃至シリンダヘッドカバー2aの所定部位には、
後述するアクセルモータ45が装着される。アクセルモ
ータ45はたとえば図示例のように、シリンダヘッドカ
バー2aの上面から突設される。その場合、燃料タンク
117の下部に設けた凹部内にアクセルモータ45部分
が配設されるようになっており、燃料タンク117とシ
リンダヘッドカバー2aは相互に干渉しないように配置
される。
【0020】アクセルモータ45はリンクを用いれば、
吸気側でも排気側でも設置可能であるが、排気側に設け
る場合燃料タンク117に形成する凹部が露出されて、
そのままでは外観性が低下するので、それを考慮に入れ
るとアクセルモータ45は吸気側に設ける方が好まし
い。
【0021】さらに図1において、120はヘッドラン
プ、121はスピードメータ、タコメータあるいは各種
インジケータランプ等を含むメータユニット、122は
ステー123を介してハンドルバー104に支持される
バックミラーである。また、車体フレーム101の下部
にはメインスタンド124が揺動自在に取付けられ、後
輪111を接地させたり地面から浮かせたりできる。車
体フレーム101は、前部に設けたヘッドパイプ102
から後斜め下方へ向けて延設され、エンジンユニット1
の下方を包むように湾曲した後、スイングアーム109
の軸支部であるピボット109aを形成してタンクレー
ル101aおよびシートレール101bに連結してい
る。
【0022】この車体フレーム101には、フロントフ
ェンダ107との干渉を避けるべく車体フレームと平行
にラジエータ125が設けられるとともに、このラジエ
ータ125から車体フレーム101に沿って冷却水ホー
ス126が配設され、排気管116と干渉することなく
エンジンユニット1に連通している。
【0023】つぎに、図2は本発明装置の要部側断面
図、図3は図2のA−A線に沿う断面図および図4は図
2のB−B線に沿う断面図である。この実施形態では並
列2気筒エンジンであって、各気筒ごとに吸気側(I
N)および排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブ(つ
まり4バルブ)を有している。そして各気筒の吸気側お
よび排気側双方に3次元カムを有し、この場合吸気側カ
ムシャフトと排気側カムシャフトの間にアクセルシャフ
トを配置し、このアクセルシャフトに設けたアクセルフ
ォークを介して、吸気側および排気側のカムを駆動する
ものである。また、シリンダ内で上下に往復動するピス
トン1の上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリ
ンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
【0024】本実施形態の動弁装置は、まず吸気側にお
いて気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャ
フトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10
の下側に配置されるタペットユニット20と、吸気制御
するバルブユニット30と、必要に応じてバルブを休止
させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
【0025】また、排気側において、吸気側と実質的に
同様に構成されたカム/カムシャフトユニット10
Exと、カム/カムシャフトユニット10Exの下側に配置
されるタペットユニット20Exと、排気制御するバルブ
ユニット30Exとを含んでいる。なお、排気側において
はバルブ休止ユニットは含んでいない。以下、これらの
ユニットに関して主に吸気側について説明するが、排気
側においても同様の構成を有する。
【0026】カム/カムシャフトユニット10およびカ
ム/カムシャフトユニット10Exのカム13およびカム
13Exは、吸気バルブ31および排気バルブ31Exのバ
ルブリフト量、作動角およびリフトタイミングを無段段
に可変制御するように構成されている。また、アクセル
開度に応じてこれらのカムを変位させるアクセルシャフ
トユニット40を含むが、この実施形態では吸気側のカ
ム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシ
ャフトユニット10Exの間に配置される。すなわちアク
セルシャフトユニット40は、吸気側および排気側で共
用される。
【0027】カム/カムシャフトユニット10におい
て、カムシャフト11は、ベアリング12(図3)を介
してシリンダヘッド2に回転自在に支持される。カムシ
ャフト11にはその軸方向に後述するカム13がスライ
ド可能に装着されるが、この例ではカムシャフト11は
たとえば3条のボールスプライン11aを有し、そのガ
イドによってボール14を介して直線運動(リニアモー
ション)するようになっている。なお、カムシャフト1
1は中空構造とし、その中空内部に潤滑油路を形成して
カム13等に注油することができる。
【0028】カムシャフト11の一端にはスプロケット
15が固着している。また、排気側のカムシャフト11
Exの一端にもスプロケット15Exが固着しており、図6
に示されるように、これらのスプロケット15,15Ex
とクランクシャフト(図示せず)の一端に固着するドラ
イブスプロケット3との間にカムチェーン4が巻回装架
される。なお、図6に示されるようにチェーンガイド
5、チェーンテンショナ6およびテンショナアジャスタ
7等を含み、これらによりカムチェーン4が適正走行す
るようになっている。
【0029】ここで、カム13およびカム13Exは「3
次元カム」として構成され、各気筒の吸気側および排気
側に1つずつ設けられる。図3あるいは図4に示される
ように長手方向(カムシャフト11の軸方向)に緩やか
に傾斜するカム部が延設され、バルブリフト量を連続的
に変化させる形状に成形されている。この場合、カム高
さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化
し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカ
ム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミ
ングも変化させ得るように設定されている。
【0030】この実施形態では特に吸気側のカム13に
対して本発明を適用する。図7に示されるようにカム1
3は、エンジンの低速回転域から高速回転域に対応して
カムシャフト11の軸方向に傾斜する主カム面13aを
有し、エンジンの極低速回転域において吸気行程の後期
付近で吸気バルブ31を微小量リフトさせるように形成
された始動用カム面13bが付設されている。
【0031】図8は、カム13の具体的な3次元カム構
成諸元の例を示している。カム13の主カム面13a
は、エンジンの低速回転域になるに従いカム高さが低く
なるように設定される。かかるカム13をカムシャフト
11に沿って移動させることにより、主に主カム面13
aによって吸気バルブ31のリフト量、作用角およびリ
フトタイミングを無段階に可変制御することができるよ
うになっている。また、始動用カム面13bは、主カム
面13aの最少カム高さと略同一またはそれ以上のカム
高さに設定される。
【0032】この例では主カム面13aは少なくとも、
高温時もしくは常温付近のアイドリング(低速回転域)
用カム部(もしくはカム面)13a1および全負荷(高
速回転域)用カム部13a2を含む。こらのカム部は滑
らかなリフトカーブを描くように連続曲線で形成され
る。また、始動用カム面13bは少なくとも、低温時ア
イドリング(極低速回転域)用カム部13b1とこれに
連設される第2、第3のカム部13b2,カム部13b3
を含む。こらのカム部もまた、滑らかなリフトカーブを
描くように連続曲線で形成される。
【0033】この場合、図8のバルブリフトカーブに示
すように始動用カム面13bにおける各カム部のカム高
さおよびそれらの作用角は、カム部13b1>カム部1
3b2>カム部13b3となるように設定される。この場
合カム部13b3は、主カム面13aの最少カム高さ略
同一または僅かに高いカム高さに設定される。また、カ
ム部13b1、カム部13b2、カム部13b3の順に吸
気バルブ31の開きタイミングが早くなるように設定さ
れる。
【0034】つぎにタペットユニット20において、カ
ム13に接触するようにピン22に支持されたタペット
ローラ21を有する。ピン22はカムシャフト11とは
平行にスライダ23に固定されており、ニードルベアリ
ングを介してタペットローラ21を回転自在に支持す
る。なお、タペットローラ21はピン22の軸方向には
スライドしないように、スライダ23の内側に配置され
る。スライダ23は矩形の断面形状を持ち、タペットホ
ルダ24に形成されたガイド孔24a(図2)にスライ
ド可能に嵌合する。
【0035】ガイド孔24aはバルブステムの軸方向に
沿って形成されており、これによりタペットローラ21
は、スライダ23を介してタペットホルダ24内部に収
容されるかたちで浮動保持され、バルブステムの軸方向
にのみ移動可能となる。このタペットユニット20(タ
ペットローラ21)は、カム13のカム面に押されてバ
ルブを進退させるバルブリフタとして機能する。
【0036】スライダ23の下部にはピン22と直交し
てピン25が軸支され、このピン25にニードルベアリ
ングを介して天秤状腕部26(スイングアーム)が揺動
可能に保持される。天秤状腕部26の両端には、タペッ
トシム33と当接する押圧部26aが設けられるととも
に、その外側面にタペットストッパ51との係合部とし
て構成された嵌合凹部26bを有する。
【0037】この例では天秤状腕部26の揺動支点であ
るピン25は、タペットローラ21の中心(ピン22)
に対して下方にオフセットして配置される。このように
オフセットすることにより、天秤状腕部26は図3に示
されるように下方に凸に湾曲した形態となっている。天
秤状腕部26はタペットストッパ51によって規制され
ていないときには、カムシャフト11と平行を保ったま
ま上下動する。また、タペットストッパ51によって規
制されているときには、嵌合凹部26bを支点として揺
動可能となる。
【0038】なお、タペットユニット20(およびタペ
ットユニット20Ex)のタペットホルダ24は図4に示
すように、この例では4つのボルト27によってシリン
ダヘッド2に固定される。この場合、2つのボルト27
に対してアジャスタ28が装着され、その偏心カムによ
りタペットホルダ24をカムシャフト11(カムシャフ
ト11Ex)の軸方向に位置調整し得るようになってい
る。
【0039】バルブユニット30において、それぞれの
バルブステム31aがバルブガイド32によってガイド
される2つの吸気バルブ31を含んでいる。また、各バ
ルブステム31aの端部には、タペット芯材23の押圧
部23cと当接するタペットシム33を有し、バルブリ
テーナ34とスプリングシート35の間にバルブスプリ
ング36が装着される。
【0040】排気側におけるカム/カムシャフトユニッ
ト10Ex、タペットユニット20Exおよびバルブユニッ
ト30Exは、上述したように吸気側の各ユニットと基本
構成は同様であるが、カム/カムシャフトユニット10
Exのカム13Exの具体的な諸元についてはカム13とは
異なる。
【0041】アクセルシャフトユニット40において、
カムシャフト11およびカムシャフト11Exと平行に配
置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト4
1に固着するとともにカム13およびカム13Exに連結
するアクセルフォーク42を含んでいる。アクセルシャ
フト41はその軸方向にスライド可能にシリンダヘッド
2によって支持され、一端側でネジリスプライン41a
を介してドリブンギヤ43(ホイール)と係合してい
る。ドリブンギヤ43はシリンダヘッド2に回転自在に
支持され、アクセルモータ45の出力軸に固着したドラ
イブギヤ46(ウォーム)と噛合する。
【0042】アクセルフォーク42は、アクセルシャフ
ト41と直交方向にカムシャフト11およびカムシャフ
ト11Ex側へ延出し、それぞれ二股状の先端部がベアリ
ング47を介して、カム13およびカム13Exの端部に
回転自在に装着されたフォークガイド48と係合する。
これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライ
ドするのに連動もしくは同期して、カム13およびカム
13Exがカムシャフト11およびカムシャフト11Ex
沿ってそれぞれスライドする。
【0043】バルブ休止ユニット50において、2つの
吸気バルブ31の一方を休止させるように構成されたタ
ペットストッパ51を有する。タペットストッパ51
は、シリンダヘッド2に装着されたスリーブ52のガイ
ド孔52aに内挿され、カムシャフト11と平行にスラ
イド可能である。タペットストッパ51の一端には天秤
状腕部26の嵌合凹部26bに係合可能な球状のストッ
パ部51aを有し、また他端には後述するフォークが係
合するフォークガイド53が取り付けられている。ガイ
ド孔52aには、ストッパ部51aを天秤状腕部26の
嵌合凹部26b側へ付勢するリターンスプリング54が
装着されている。
【0044】駆動装置55は、カムシャフト11と平行
に配置され、タペットストッパ51を駆動(後退駆動)
するための駆動シャフト56を進退させる。駆動シャフ
ト56にはフォーク57が結合しており、このフォーク
57はタペットストッパ51のフォークガイド53と係
合する。2つのタペットストッパ51は相互に、駆動シ
ャフト56によって連結されており、同期作動するよう
になっている。
【0045】上記構成において、アクセルグリップ(も
しくはアクセルペダル)を操作するとアクセルモータ4
5が作動し、その出力軸の回転によりアクセルシャフト
41がスライドする。そしてカム13およびカム13Ex
はアクセルフォーク42を介して、アクセルシャフト4
1の動きに連動してカムシャフト13およびカムシャフ
ト11Exに沿ってスライドする。この実施形態では吸気
側に加えて排気側においてもアクセル開度に応じてバル
ブリフト量および作動角を無段階可変制御する。このよ
うに吸排気量をアイドル回転域から全開域までコントロ
ールし、エンジン回転数に最も適した吸排気を行なうこ
とができる。
【0046】たとえば、エンジン低速時には図3に示さ
れるようにタペット21はカム13に対して、カム高さ
の低い部位に当接している。この状態で加速、すなわち
アクセルを開くと、アクセルモータ45の作動によりド
リブンギヤ43が回転して、アクセルシャフト41は図
中、右方にスライドする。カム13はアクセルフォーク
42を介して、アクセルシャフト41の動きに連動して
カムシャフト13に沿って、同様に図中、右方にスライ
ドする。なお、通常運転時には主にカム13の主カム面
13aが関与する。カム13のスライドによりタペット
ローラ21は、次第に主カム面13aにおけるカム高さ
の高い部位に当接し、これにより図8に示されるリフト
特性に従ってバルブリフト量が増大する。一方、減速時
にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブ
リフト量を減少させる。
【0047】さて、本発明装置において特に、低温始動
時あるいはその後のアイドリング時に、タペットローラ
21をカム13の始動用カム面13bに接触させるよう
にする。このときタペットローラ21が低温時アイドリ
ング用カム部13b1あるいは第2、第3のカム部13
2,カム部13b3に当接することで、これらのカム部
のリフトカーブに沿って吸気バルブ31が開く。すなわ
ち吸気行程の後期付近で吸気バルブ31を微小量リフト
させ、その後吸気行程の下死点を過ぎて吸気バルブ31
が閉じ、つまり低温始動時には吸気バルブ31は遅閉じ
のバルブタイミングになる。
【0048】本実施形態によるノンスロットルバルブエ
ンジンにおいて、上述した始動用カム面13bにより設
定されるエンジンサイクルは、たとえば図9のP−V線
図のようになる。このエンジンサイクルにおいて特に、
吸気行程(P1〜P3)においてシリンダ内に混合気が吸
入され、なおこの間吸気バルブ31が開いているため断
熱膨張となっておらず、その後圧縮行程に移行して遅閉
じのタイミングで吸気バルブ31が閉じる(P2)。シ
リンダ内に一旦吸入された混合吸気は、圧縮行程(P3
〜P2)で吸気ポート側へ押し戻され、このとき吸入さ
れる混合気と押し戻される混合気が相互に掻き回され
る。吸気行程から圧縮行程への移行の際に混合気の気体
分子同士が衝突し合い、そのときの摩擦熱等により混合
気温度が上昇する。
【0049】このように吸気バルブ31を遅閉じのバル
ブタイミングとすることにより、断熱膨張による温度低
下をなくするとともに、分子レベルの摩擦により混合気
を発熱させることにより、圧縮行程の上死点における混
合気温度を大幅に上昇させることができる。このように
混合気温度を上昇させることで特に低温始動時の着火性
を向上させるとともに、その後のアイドリング時の持続
安定性を確保することができる。
【0050】上記の場合、始動用カム面13bにおける
各カム部のカム高さおよびそれらの作用角は、カム部1
3b1>カム部13b2>カム部13b3となるように設
定されている。つまりカム部13b1側ほど、吸気バル
ブ31のバルブリフト量が大きく、その閉弁時期は遅く
なり、このとき吸入吸気量が増大する。そこで機関温度
(外気温度)に応じて、吸気バルブ31のバルブリフト
量あるいは閉弁時期を変化させることで、つねに最適条
件でエンジンを始動させることができる。たとえば、始
動時の機関温度が低温のときほどタペットローラ21を
カム部13b1側に当接させ、このように機関温度に応
じて始動用カム面13bのカム部を適宜選択することで
始動性さらには燃費等を向上させることこができる。
【0051】つぎに、本発明の第2の実施形態を説明す
る。なお、第1の実施形態と実質的に同一または対応す
る部材には同一符号を用いるものとする。この実施形態
における基本構成は実質的に、前述した第1の実施形態
の場合と同様である。したがって、図10に示されるよ
うにカム13は、エンジンの低速回転域から高速回転域
に対応してカムシャフト11の軸方向に傾斜する主カム
面13aを有し、エンジンの極低速回転域において吸気
行程の後期付近で吸気バルブ31を微小量リフトさせる
ように形成された始動用カム面13bが付設されてい
る。
【0052】この例では主カム面13aは少なくとも、
高温時もしくは常温付近のアイドリング(低速回転域)
用カム部(もしくはカム面)13a1および全負荷(高
速回転域)用カム部13a2を含む。また、始動用カム
面13bは少なくとも、低温時アイドリング(極低速回
転域)用カム部13b1とこれに連設される第2、第3
のカム部13b2,カム部13b3を含む。
【0053】特に第2の実施形態では始動用カム面13
bは、主カム面13aの最少カム高さと略同一のカム高
さに設定される。この場合、図11のバルブリフトカー
ブに示すように始動用カム面13bにおける各カム部の
作用角は、カム部13b1>カム部13b2>カム部13
3となるように設定される。またカム部13b1、カム
部13b2、カム部13b3による吸気バルブ31の開き
タイミングは、同一となるように設定される。
【0054】第2の実施形態において吸気バルブ31を
遅閉じのバルブタイミングとすることにより、第1の実
施形態の場合と同様に断熱膨張による温度低下をなくす
るとともに、分子レベルの摩擦により混合気を発熱させ
ることにより、圧縮行程の上死点における混合気温度を
大幅に上昇させることができる。これにより低温始動時
の着火性を向上させるとともに、その後のアイドリング
時の持続安定性を確保することができる。
【0055】特に第2の実施形態では始動用カム面13
bおける各カム部のカム高さを同一にし、また吸気バル
ブ31の開きタイミングを同一に設定することで、混合
気の掃気作用をなくして、いわゆる混合気の掃き抜けを
防止する。これにより安定したアイドリング作動を確保
するとともに、炭化水素(HC)の発生、排出を大幅に
低減することができる。
【0056】つぎに、本発明の第3の実施形態を説明す
る。なお、第1の実施形態と実質的に同一または対応す
る部材には同一符号を用いるものとする。この実施形態
における基本構成は実質的に、前述した第1の実施形態
の場合と同様である。この実施形態では特に排気側のカ
ム13Exに対して本発明を適用する。図12に示される
ようにカム13Exは、エンジンの低速回転域から高速回
転域に対応してカムシャフト11Exの軸方向に傾斜する
主カム面13Exaを有し、エンジンの極低速回転域にお
いて吸気行程の後期付近で排気バルブ31Exを微小量リ
フトさせるように形成された始動用カム面13Exbが付
設されている。
【0057】図13は、カム13Exの具体的な3次元カ
ム構成諸元の例を示している。カム13Exの主カム面1
Exaは、エンジンの低速回転域になるに従いカム高さ
が低くなるように設定される。かかるカム13Exをカム
シャフト11Exに沿って移動させることにより、主に主
カム面13Exaによって排気バルブ31Exのリフト量、
作動角およびリフトタイミングを無段階に可変制御する
ことができるようになっている。
【0058】また、始動用カム面13Exbは、排気バル
ブ31Exをその全閉後、一旦微小量リフトさせるように
形成される。すなわち始動用カム面13Exbには、排気
行程の上死点経過後に排気バルブ31Exを微小量リフト
させるカム部13Ex1が設けられている。この場合、
図13に示されるように排気バルブ31Ex(閉)および
吸気バルブ31(開)の弁重なりL1と、吸気バルブ3
1(閉)および排気バルブ31Ex(開)の弁重なりL2
が無効リフト量以下になるように設定される。
【0059】また、図13に示されるようにカム13Ex
の主カム面13Exaにおける最少リフトのカム部の開閉
タイミングを下死点(180°)および上死点(360
°)付近に設定する。さらに、最大リフトのカム部の作
用角を閉じ側よりも開き側が大きくなるように設定す
る。
【0060】第3の実施形態において始動用カム面13
Exbにより、排気バルブ31Exをその全閉後、吸気行程
の後期付近で一旦微小量リフトさせる。このように排気
バルブ31Exを再リフトさせることにより、既燃ガスを
シリンダ側へ逆流させ、シリンダ内の混合気温度を上昇
させることができる。これにより低温始動時の着火性を
向上させるとともに、その後のアイドリング時の持続安
定性を確保することができる。
【0061】また第3の実施形態では弁重なりL1,L2
を無効リフト量に抑えることで、吸気バルブ31の上流
側への排気の逆流を防止する。これにより新たに吸入さ
れる混合気のバラツキを小さくし、排出ガスや出力のバ
ラツキを抑えてそれらを安定させることができる。
【0062】さらに、カム13Exの主カム面13Exaに
おける最少リフトのカム部の開閉タイミングを下死点お
よび上死点付近に設定することで、エンジンの低速回転
域において膨張行程のエネルギを最大限トルクに変換す
ることができる。また、ピストンにより吸入を開始する
上死点で吸気バルブ31を開けることができるため、吸
気バルブ31の閉じタイミングを早目に設定することが
でき、その後に排気バルブ31Exの開閉しても確実にミ
ラーサイクル化を図ることができる。
【0063】以上、本発明を種々の実施形態とともに説
明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定される
ものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば上記実施形態で説明した具体的な数値例等(た
とえば、図8等に示される3次元カム構成諸元)は、必
ずしもこれに限定されず、必要に応じて変更可能であ
る。また、各実施形態において、2気筒エンジンの場合
の例を説明したが、本発明は単気筒または3気筒以上の
エンジンに対しても有効に適用可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種の動弁装置においてアクセル開度に応じてバルブリ
フト量、作動角およびリフトタイミングを無段階可変制
御する。この場合、特にエンジンの極低速回転域におい
て吸気行程の後期付近で吸気バルブを微小量リフトさせ
ることで、冷間始動時やアイドリング時に圧縮行程後の
混合気温度を高くし、これにより混合気の着火性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用例に係るエンジンまわりを含む自
動二輪車の構成例を示す図である。
【図2】本発明の動弁装置の要部側断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図4のC−C線に沿う断面図である。
【図6】本発明の動弁装置に係るカムシャフトの回転駆
動系を示す図である。
【図7】本発明の動弁装置の第1の実施形態に係る3次
元カムを示す斜視図、正面図および側面図である。
【図8】本発明の動弁装置の第1の実施形態に係るカム
の具体的な3次元カム構成諸元の例を示す図である。
【図9】本発明に係るエンジンのエンジンサイクルの例
を示すP−V線図である。
【図10】本発明の動弁装置の第2の実施形態に係る3
次元カムを示す斜視図、正面図および側面図である。
【図11】本発明の動弁装置の第2の実施形態に係るカ
ムの具体的な3次元カム構成諸元の例を示す図である。
【図12】本発明の動弁装置の第3の実施形態に係る3
次元カムを示す斜視図、正面図および側面図である。
【図13】本発明の動弁装置の第3の実施形態に係るカ
ムの具体的な3次元カム構成諸元の例を示す図である。
【図14】従来のカムの具体的な3次元カム構成諸元の
例を示す図である。
【図15】従来エンジンのエンジンサイクルの例を示す
P−V線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダヘッド 3 ドライブスプロケット 4 カムチェーン 5 チェーンガイド 6 チェーンテンショナ 7 チェーンアジャスタ 10,10Ex カム/カムシャフトユニット 11 カムシャフト 12 ベアリング 13 カム 20,20Ex タペットユニット 21 タペットローラ 24 タペットホルダ 30,30Ex バルブユニット 31 吸気バルブ 32 バルブガイド 33 タペットシム 34 タペットリテーナ 35 スプリングシート 36 バルブスプリング 40 アクセルシャフトユニット 41 アクセルシャフト 42 アクセルフォーク 43 ドリブンギヤ 44 ボールベアリング 45 アクセルモータ 46 ドライブギヤ 50 バルブ休止ユニット 51 タペットストッパ 52 回転シャフト 53 駆動装置 60 位相センサユニット 61 ピン 62 位相センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 一寿 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 Fターム(参考) 3G018 AA15 AB02 AB07 AB17 BA04 BA09 CA13 DA03 DA70 EA02 EA21 FA01 FA06 FA07 GA08 GA11 3G092 AA11 AC04 BB01 BB02 DA03 DA11 DG01 EA03 EA04 FA03 FA31 GA01 HA13Z HE01Z HE08Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カム高さとカム作用角が連続的に変化す
    るように形成され、カムシャフトと一体回転するととも
    にその軸方向に相対移動可能に構成されたカムと、前記
    カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリ
    フタとを備えた動弁装置であって、 前記カムはエンジンの低速回転域から高速回転域に対応
    して前記カムシャフトの軸方向に傾斜する主カム面を有
    し、エンジンの極低速回転域において吸気行程の後期付
    近で前記バルブを微小量リフトさせるように形成された
    始動用カム面が付設されたことを特徴とする内燃機関の
    動弁装置。
  2. 【請求項2】 吸気側または排気側のバルブに対して前
    記カムを有し、エンジンの極低速回転域において吸気バ
    ルブまたは排気バルブを吸気行程の後期付近で微小量リ
    フトさせることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    の動弁装置。
  3. 【請求項3】 吸気側の前記カムの主カム面は、エンジ
    ンの低速回転域になるに従いカム高さが低くなるように
    設定され、その始動用カム面は、前記主カム面の最少カ
    ム高さと略同一またはそれ以上のカム高さに設定される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の
    動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記始動用カム面は機関温度に応じて、
    前記吸気バルブの閉弁時期を遅らせるように形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の内燃機関の動弁装置。
  5. 【請求項5】 前記始動用カム面は機関温度に応じて、
    前記吸気バルブのバルブリフト量を変化させるように形
    成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の内燃機関の動弁装置。
  6. 【請求項6】 排気側の前記カムの主カム面は、エンジ
    ンの低速回転域になるに従いカム高さが低くなるように
    設定され、その始動用カム面は前記排気バルブをその全
    閉後、一旦微小量リフトさせるように形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の動
    弁装置。
  7. 【請求項7】 吸気バルブおよび排気バルブにより吸排
    気を制御するようにした内燃機関であって、 吸気側または排気側に請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の動弁装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
JP2002117911A 2002-04-19 2002-04-19 動弁装置およびこれを備えた内燃機関 Pending JP2003314233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002117911A JP2003314233A (ja) 2002-04-19 2002-04-19 動弁装置およびこれを備えた内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002117911A JP2003314233A (ja) 2002-04-19 2002-04-19 動弁装置およびこれを備えた内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003314233A true JP2003314233A (ja) 2003-11-06

Family

ID=29534964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002117911A Pending JP2003314233A (ja) 2002-04-19 2002-04-19 動弁装置およびこれを備えた内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003314233A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057348A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Toyota Motor Corp 可変バルブタイミング装置
EP2103800A2 (en) 2007-07-10 2009-09-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Intake system and motorcycle including the same
JP2010014059A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Yamaha Motor Co Ltd 動弁制御装置及びそれを備えたエンジン装置並びに輸送機器
JP2011085072A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Suzuki Motor Corp 可変動弁装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057348A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Toyota Motor Corp 可変バルブタイミング装置
JP4643524B2 (ja) * 2006-08-29 2011-03-02 トヨタ自動車株式会社 可変バルブタイミング装置
EP2103800A2 (en) 2007-07-10 2009-09-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Intake system and motorcycle including the same
US7832371B2 (en) 2007-07-10 2010-11-16 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Intake system and motorcycle including the same
JP2010014059A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Yamaha Motor Co Ltd 動弁制御装置及びそれを備えたエンジン装置並びに輸送機器
JP2011085072A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Suzuki Motor Corp 可変動弁装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7481199B2 (en) Start control apparatus of internal combustion engine
US20060037578A1 (en) Cylinder cutoff control apparatus of internal combustion engine
JPH09506402A (ja) 内燃エンジンの可変バルブリフト機構
Lenz et al. Variable valve timing—A possibility to control engine load without throttle
JP4134587B2 (ja) 動弁装置およびこれを備えた内燃機関
EP0567552A1 (en) A dual mode, phase shifting, cam engine
KR100575506B1 (ko) 내연 기관
JP4024121B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JPH07324610A (ja) 可変バルブ駆動装置
JPS5930899B2 (ja) 内燃機関の制動方法及びその装置
JP4278151B2 (ja) 内燃機関の制御方法
US7503297B2 (en) Valve drive mechanism for engine
WO2006118063A1 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2003314233A (ja) 動弁装置およびこれを備えた内燃機関
JP4089431B2 (ja) 動弁装置及びこれを備えた内燃機関
JP4433591B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4089424B2 (ja) 動弁装置およびこれを備えた内燃機関
JP2005048674A (ja) 動弁装置およびこれを備えた内燃機関
JP2001263108A (ja) 内燃機関の吸気弁駆動制御装置
JP4016617B2 (ja) 動弁装置およびこれを備えた内燃機関
JP2003003812A (ja) 動弁装置およびこれを備えた内燃機関
CN107762587B (zh) 执行机构、可变气门升程装置、发动机及汽车
JPS603924Y2 (ja) バルブタイミング制御装置
JP2004084566A (ja) 動弁装置及びこれを備えた内燃機関
JP4403756B2 (ja) エンジンの制御装置