JP2001263108A - 内燃機関の吸気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気弁駆動制御装置

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JP2001263108A
JP2001263108A JP2000077334A JP2000077334A JP2001263108A JP 2001263108 A JP2001263108 A JP 2001263108A JP 2000077334 A JP2000077334 A JP 2000077334A JP 2000077334 A JP2000077334 A JP 2000077334A JP 2001263108 A JP2001263108 A JP 2001263108A
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intake valve
valve
internal combustion
combustion engine
angle
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Application number
JP2000077334A
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English (en)
Inventor
Takanobu Sugiyama
孝伸 杉山
Tsuneyasu Nohara
常靖 野原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中心角を略一定として作動角を可変制御する
可変動弁機構を用いて、出力の向上と燃費の低減化とを
高いレベルで実現する。 【解決手段】 第1吸気弁11は、駆動軸と一体的に回
転する固定カムによって駆動され、作動角が一定で、略
上死点近傍で開弁するとともに、下死点よりも進角して
閉弁する。第2吸気弁12は、上記の可変動弁機構によ
って、中心角が略一定のまま作動角が可変制御される。
第2吸気弁12の中心角θ2を第1吸気弁11の中心角
θ1よりも遅角させる。小作動角側(a)では、第2吸
気弁11の閉弁時期を第1吸気弁11の閉弁時期よりも
進角させる。大作動角側(c)では、第2吸気弁12の
開弁時期を第1吸気弁11の開弁時期よりも進角させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各気筒毎に2つ以
上の吸気弁が設けられた内燃機関に関し、特に、中心角
を略一定として作動角を可変制御する可変動弁機構を備
えた吸気弁駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関運転状態に応じて吸気弁の作動角を
可変制御する可変動弁機構は従来から種々提供されてお
り、例えば特開平11−107725号公報には、本出
願人等が開発した可変動弁機構が開示されている。
【0003】図12,13は、このような可変動弁機構
V1の概略構成を示している。機関のクランクシャフト
(図示省略)と同期して回転する駆動軸1には、各気筒
の一対の吸気弁(図示省略)を駆動する揺動カム2が揺
動可能に取り付けられている。この揺動カム2と駆動軸
1とが、リング状リンク4,ロッカーアーム5,及びロ
ッド状リンク6等によって、駆動軸1と平行に延びる制
御軸7を介して機械的に連携されている。リング状リン
ク4は、駆動軸1に偏心して設けられた駆動カム3の外
周に回転可能に外嵌し、かつ、その先端がロッカーアー
ム5の一端に連結している。ロッカーアーム5は、制御
軸7に偏心して設けられた制御カム8に回転可能に外嵌
している。ロッド状リンク6は、ロッカーアーム5の他
端と揺動カム2とを連携している。
【0004】このような構成により、クランクシャフト
と同期して駆動軸1が回転すると、駆動カム3を介して
リング状リンク4が並進移動し、更にロッカーアーム5
及びロッド状リンク6を介して揺動カム2が揺動し、吸
気弁が開閉駆動される。また、機関運転状態に応じて制
御軸7を回動制御すると、ロッカーアーム5の揺動中心
となる制御カム8の軸心8aが移動して、各リンクの姿
勢が変化し、吸気弁の作動角が連続的に変化する。
【0005】このような可変動弁機構V1は、カム3,
8とリンク4,5との連結部分等が面接触となっている
ため、耐摩耗性及び潤滑性に優れているとともに、駆動
軸1と同軸上に揺動カム2や駆動カム3が配置されてい
る等の関係で、レイアウト的にも有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな可変動弁機構V1では、その構造上、作動角(開弁
期間)の変化量に対し、クランクシャフトの回転角に対
する中心角(最大バルブリフトとなるときの位相、又は
作動角の中心位相)の変化量が極めて小さくなる。つま
り、中心角が略一定となる。
【0007】この点について、図12,13を参照して
詳述する。なお、図12,13は、共に駆動軸1の位相
が最大バルブリフトとなるとき、つまり中心角の状態を
示しており、かつ、制御軸7の位相が互いに180度異
なる状態を示している。
【0008】吸気弁が最大バルブリフト状態(中心角)
となるのは、揺動カム2のカム面が最も押し下げられた
状態、つまり、図12,13で最も時計回り方向へ揺動
した状態であり、このとき、駆動軸1の軸心1aと、リ
ング状リンク4とロッカーアーム5との連結中心4a
と、を結ぶ線La上に、駆動カム3の軸心3aが配置す
る。
【0009】また、図12の状態から制御軸16を18
0度回転すると、図13に示すように、制御カム8の軸
心8aが8a’へ移動し、これに伴って、中心角となる
ときの連結位置4aも4a’へ移動する。ここでロッカ
ーアーム5のアーム長は一定であるため、連結位置4
a,4a’の移動量は、制御カム8の軸心8a,8a’
の偏心移動量とほぼ等しい関係にある。従って、リング
状リンク4の軸間距離(駆動カム3の軸心3aと連結位
置4aとの間の距離)をD1,駆動カム3の偏心量をD
2,制御カム8の偏心移動量をD3とすると、中心角の
(最大)位相差φは、以下の式で表される。
【0010】
【数1】tanφ ≒ D3/(D1+D2) このように、軸間距離D1+駆動カム偏心量D2に対
し、制御カム8の偏心移動量D3(制御カム8の偏心
量)が小さくなるほど、中心角の位相差φは小さくな
る。ここで、実際のレイアウトを考えると、駆動カム3
の偏心量D2は、吸気弁のバルブリフト量等の制約によ
り、極端に小さくすることはできない。また、リング状
リンク25の軸間距離D1も、構造上、極端に小さくす
ることはできない。更に、制御カム8の偏心量も、エン
ジン高さの制約や他のリンク等との干渉を回避するため
に、極端に大きくすることはできない。従って、このよ
うな可変動弁機構V1を適用した場合、図1の破線に示
すものと同様、中心角の変化量が作動角の変化量に対し
て極めて小さく、実質的に中心角が略一定となる。
【0011】ここで、理論混合比付近での運転条件を前
提とすると、部分負荷域(低負荷域)等の常用領域で
は、ポンプ損失低減のため、吸気弁の閉弁時期を下死点
よりも進角させて設定するか、或いは下死点よりも遅角
して設定することが望まれる。そこで、このような状態
のときには、例えば図1(a)の破線のように小作動角
側に設定することにより、吸気弁の閉弁時期を進角させ
ることができる。しかしながら、この場合、吸気弁の開
弁時期が上死点からかなり遅角する形となり、吸気行程
初期に、筒内に負圧が発生し、結果的にポンプ損失が逆
に増大してしまう。従って常用領域における燃費向上効
果が目減りしてしまう。一方、図1(c)の破線ように
大作動角側に設定すると、閉弁時期の遅角に伴いポンプ
損失は減少するものの、開弁時期が進角してしまい、こ
の結果、バルブオーバーラップ(O/L)量が拡大し、
低負荷領域での燃焼悪化を招いてしまう。また、小作動
角時のポンプ損失悪化を防止するために、中心角を予め
進角して設定すると、大作動角時の作動角も全体的に進
角側へずれる形となり、十分な出力等を得ることが困難
となる。すなわち、中心角が概略一定である可変動弁機
構V1を各気筒の全ての吸気弁に適用すると、出力,燃
費のいずれかは満たせるものの、両者を高いレベルで両
立することは難しい。
【0012】他方、性能面では以下の要求がある。出力
性能では、掃気効果と残留ガス低減の観点から、回転上
昇に応じて吸気弁の開弁時期を早め、吸気慣性効果の観
点から、吸気弁の閉弁時期を遅くしたいという要求があ
る。また、常用領域の燃費性能向上の面では、負荷の増
加に応じて吸気弁の閉弁時期を遅角させる一方、吸気弁
の開弁時期は概略吸気上死点にとどめておきたいという
要求がある。
【0013】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、中心角を略一定として作動角を変化させ
る可変動弁機構を用いて、出力の向上と燃費の低減とを
高いレベルで両立し得る新規な内燃機関の吸気弁駆動制
御装置を提供することを一つの目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内燃機関
は、各気筒毎に第1吸気弁及び第2吸気弁が設けられて
いる。また、本発明に係る吸気弁駆動制御装置は、クラ
ンクシャフトと同期して回転する駆動軸と、この駆動軸
と一体的に回転し、上記第1吸気弁を駆動する固定カム
と、上記駆動軸と第2吸気弁との間に設けられ、第2吸
気弁の中心角を略一定として、その作動角を可変制御す
る可変動弁機構と、を備え、上記第1吸気弁は、作動角
が一定で、略上死点近傍で開弁するとともに、下死点よ
りも進角して閉弁するように設定されている。
【0015】そして、請求項1の発明は、少なくとも第
2吸気弁の最小作動角時には、第2吸気弁の開弁時期
を、第1吸気弁の開弁時期よりも遅角させることを特徴
としている。
【0016】また、請求項2の発明は、上記第2吸気弁
の中心角は第1吸気弁の中心角よりも遅角しており、少
なくとも第2吸気弁の最小作動角時には、第2吸気弁の
閉弁時期を第1吸気弁の閉弁時期よりも進角させ、少な
くとも第2吸気弁の最大作動角時には、第2吸気弁の開
弁時期を第1吸気弁の開弁時期よりも進角させることを
特徴としている。
【0017】請求項3の発明は、少なくとも高負荷時に
は、機関回転数の上昇に応じて上記第2吸気弁の閉弁時
期が遅角するように、第2吸気弁の作動角を増加させる
ことを特徴としている。
【0018】請求項4の発明は、少なくとも低回転低負
荷時には、負荷の上昇に応じて上記第2吸気弁の作動角
を増加させることを特徴としている。
【0019】請求項5の発明は、上記第2吸気弁の作動
角を小作動角側から大作動角側へ変更する際に、第2吸
気弁の閉弁時期が下死点まで遅角する前に、第2吸気弁
の開弁時期が上死点よりも進角することを特徴としてい
る。
【0020】上記可変動弁機構は、好ましくは請求項6
の発明のように、上記駆動軸の外周に揺動可能に外嵌
し、上記第2吸気弁を駆動する揺動カムと、上記駆動軸
と略平行に配置され、機関運転状態に応じて回動制御さ
れる制御軸と、この制御軸に偏心して設けられ、この制
御軸と一体的に回転する制御カムと、この制御カムの外
周に回転可能に外嵌するロッカーアームと、上記駆動軸
に偏心して設けられ、この駆動軸と一体的に回転する駆
動カムと、この駆動カムの外周に回転可能に外嵌すると
ともに、上記ロッカーアームの一端に連結するリング状
リンクと、上記ロッカーアームの他端と揺動カムとを連
結するロッド状リンクと、を有している。
【0021】請求項7の発明は、上記内燃機関の燃焼室
内に縦渦流を生成する縦渦流生成手段を有することを特
徴としている。
【0022】請求項8の発明は、上記内燃機関のシリン
ダヘッドの底面に凹設される燃焼室の一側に、上記第1
吸気弁及び第2吸気弁が配置されるとともに、この燃焼
室の他側に、一対の排気弁が配置され、かつ、上記燃焼
室の吸気弁側及び排気弁側の周縁部に、シリンダヘッド
の底面と略同一平面をなすスキッシュエリアが形成さ
れ、吸気弁側のスキッシュエリアが、排気弁側のスキッ
シュエリアに比して、燃焼室の中央部側へ拡大されてい
ることを特徴としている。
【0023】請求項9の発明は、上記第2吸気弁の開口
面積が第1吸気弁の開口面積よりも大きいことを特徴と
している。
【0024】請求項10の発明は、上記内燃機関の燃焼
室の一側に、上記第1吸気弁及び第2排気弁が配置され
るとともに、上記燃焼室の他側に、上記第1吸気弁に隣
設する第1排気弁と、上記第2吸気弁に隣設する第2排
気弁とが配置され、上記第2排気弁の開口面積が第1排
気弁の開口面積よりも小さいことを特徴としている。
【0025】
【発明の効果】請求項1,2の発明によれば、第2吸気
弁の作動角を適宜に設定,制御することにより、第1,
第2吸気弁を合わせた吸気弁全体としての開弁時期及び
閉弁時期を、機関運転状態に応じて適切に設定すること
ができ、出力の向上と燃費の低減化とを高いレベルで両
立することができる。
【0026】特に、請求項1の発明では、例えば常用領
域では第2吸気弁を小作動角側に設定することにより、
吸気弁全体の開弁時期が第1吸気弁の開弁時期、すなわ
ち略上死点近傍となるため、バルブオーバーラップ量の
増加を招くことがない。従って、バルブオーバーラップ
量の増加を招くことなくポンプ損失を抑制し、燃費の向
上を図ることができる。
【0027】また、請求項2の発明によれば、例えば低
回転低負荷域では第2吸気弁を小作動角側に設定するこ
とにより、吸気弁全体が、第1吸気弁の開弁時期すなわ
ち略上死点近傍で開弁するとともに、第1吸気弁の閉弁
時期、すなわち下死点よりも進角して閉弁する形とな
る。この結果、バルブオーバーラップ量の増加を招くこ
となくポンプ損失を抑制し、燃費の向上を図ることがで
きる。
【0028】また、中負荷域では、機関回転数や負荷等
に応じて第2吸気弁の作動角を可変制御することによ
り、吸気弁全体の開弁時期を第1吸気弁の開弁時期(略
上死点近傍)に保持したままで、吸気弁全体の閉弁時期
を第1吸気弁の閉弁時期よりも遅角させることが可能
で、つまり閉弁時期を適宜に変化させることができ、更
なる燃費の低減化を図ることができる。
【0029】更に、高回転高負荷域では、第2吸気弁を
大作動角側に設定することにより、吸気弁全体としての
開閉時期が実質的に第2吸気弁の開閉時期となり、その
開弁時期を下死点よりも進角させるとともに、閉弁時期
を上死点よりも遅角させることができる。この結果、十
分なバルブオーバーラップ量及び吸気慣性効果を得るこ
とができ、出力性能の向上を図ることができる。
【0030】請求項3の発明によれば、高負荷域では、
回転数の増加に応じて吸気弁全体の閉弁時期(第2吸気
弁の閉弁時期)が遅角するため、定常走行時にとどまら
ず、加速領域においても燃費効果が向上し、実用燃費の
向上を図ることができる。
【0031】請求項4の発明によれば、低回転低負荷域
では、吸気弁全体の開弁時期を上死点近傍に維持したま
まで、負荷の増加にともなって閉弁時期を遅角させるこ
とができる。この結果、バルブオーバーラップ量の増加
を招くことなく、効果的にポンプ損失を低減することが
できる。
【0032】請求項5の発明によれば、実用上の加速領
域或いは低回転高負荷領域でも、機関負荷等に応じて積
極的にバルブオーバーラップ量を与えることができる。
このため、加速領域に於いては、内部EGRによる燃費
向上が得られると共に、低回転高負荷領域では、吸気弁
全体の閉弁時期を上死点近傍としつつ、吸気弁全体の開
弁時期を下死点よりも進角させて十分なバルブオーバー
ラップ量を確保することができ、この結果、燃費の向上
と低速トルクの向上とを高いレベルで実現することがで
きる。
【0033】請求項6の発明によれば、可変動弁機構を
構成するカムやリンク等の連結部分等が面接触となって
いるため、耐摩耗性及び潤滑性に優れているとともに、
駆動軸と同軸上に揺動カムや駆動カムが配置されている
等の関係で、レイアウト的にも有利である。また、この
ような公知の可変動弁機構を用いて、本発明の吸気弁駆
動制御装置を得ることができ、コスト的にも有利であ
る。
【0034】請求項7の発明によれば、燃焼の遅い低負
荷低回転領域で、スワールコントロールバルブ等の特別
なガス流動装置を必要とせずに、適切な縦渦ガス流動と
横渦ガス流動を得ることができる。すなわち、安価な構
成で、燃焼の改善及び燃費の向上を図ることができる。
【0035】請求項8の発明によれば、請求項7と同様
の効果を、燃焼室のスキッシュエリアを利用して得るこ
とができる。この結果、他の性能へのはねかえりが少な
く、かつ装置自体を安価に提供できる。
【0036】請求項9の発明によれば、最高出力で支配
的となる第2吸気弁側の通路面積が拡大するので、より
高回転化,高出力化が図れる。
【0037】請求項10の発明によれば、更に第2吸気
弁の通路面積が拡大し、より高回転化、高出力化が図れ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0039】図4は、火花点火式内燃機関の各気筒に設
けられる一対の吸気弁11,12に、本発明に係る吸気
弁駆動制御装置を適用した実施形態を示す概略構成図で
ある。
【0040】第1吸気弁11及び第2吸気弁12の上部
には、それぞれバルブリフタ11a,12aが設けら
れ、各バルブリフタ11a,12aは、図示せぬシリン
ダヘッドにバルブガイドを介して摺動自在に支持されて
いる。これらバルブリフタ11a,12aの上方には、
駆動軸13が気筒列方向に延在している。この駆動軸1
3は、機関のクランクシャフトと機械的に連携されてお
り、このクランクシャフトと同期して回転する。この駆
動軸13には、第1吸気弁11を駆動する固定カム14
が固定されている。
【0041】また、駆動軸13と第2吸気弁12との間
には可変動弁機構V2が設けられている。この可変動弁
機構V2は、基本的には図11,12に示す上記の可変
動弁機構V1と同様の構成である。すなわち、駆動軸1
3の外周には、揺動カム20が揺動可能に外嵌してお
り、この揺動カム20が第2吸気弁12のバルブリフタ
12aに摺接して、この第2吸気弁12を開閉駆動す
る。この揺動カム20と駆動軸13とが、リング状リン
ク25,ロッカーアーム18,及びロッド状リンク26
によって、駆動軸13と略平行に延びる制御軸16を介
して機械的に連携されている。
【0042】上記のリング状リンク25は、駆動軸13
と一体的に回転する駆動カム15の外周に相対回転可能
に外嵌して取り付けられており、この駆動カム15は、
駆動軸13の軸心に対して所定量偏心している。また、
リング状リンク25の先端は、ロッカーアーム18の一
端と相対回転可能に連結されている。ロッカーアーム1
8は、略への字状の所謂ベルクランク状をなしており、
その中央部が制御軸16と一体的に回転する制御カム1
7の外周に相対回転可能に外嵌して取り付けられてい
る。この制御カム17は、制御軸16の軸心に対して所
定量偏心している。ロッド状リンク26は、その一端が
ロッカーアーム18の他端と相対回転可能に連結されて
いるとともに、その他端が揺動カム20の先端部と相対
回転可能に連結されている。
【0043】上記の駆動軸13と制御軸16とは、図示
せぬ軸受ブラケットを介してシリンダヘッドへ回転可能
に支持されている。制御軸16の一端には、制御軸16
を回転駆動するとともに、所定の回動位置に保持するア
クチュエータ33が設けられている。このアクチュエー
タ33の動作は、周知のCPU及びメモリ等を備えたエ
ンジンコントロールユニットによって、機関の運転状態
に応じて制御される。
【0044】以上のような構成により、クランクシャフ
トに同期して駆動軸13が回転すると、駆動軸13と一
体的に回転する固定カム14が第1吸気弁11のバルブ
リフタ11aを押圧することにより、第1吸気弁11が
図外のバルブスプリングの反力に反して開閉駆動され
る。すなわち、クランクシャフトの回転角(駆動軸13
の回転角)に対する第1吸気弁11の作動角及び開弁,
閉弁時期は常に一定である。
【0045】また、駆動軸13が回転すると、駆動カム
15を介してリング状リンク25が並進移動するととも
に、ロッカーアーム18が制御カム17の周りを揺動
し、かつ、ロッド状リンク26を介して揺動カム20が
揺動する。この揺動カム20が第2吸気弁12のバルブ
リフタ12aを押圧することにより、第2吸気弁12が
図外のバルブスプリングの反力に反して開閉駆動され
る。
【0046】そして、機関運転状態に応じて制御軸16
を駆動制御することにより、ロッカーアーム18の揺動
中心となる制御カム17の軸心位置が制御軸16の軸心
周りに回転変位する。この結果、ロッカーアーム18を
含めた各リンク20,25,26等の姿勢が変化し、第
2吸気弁12の作動角及び開閉時期が連続的に変化す
る。
【0047】このような可変動弁機構V2は、駆動カム
15とリング状リンク25との摺接部分や制御カム17
とロッカーアーム18との摺接部分等が面接触となって
いるため、耐摩耗性及び潤滑性が良好で、耐久性,信頼
性に優れている。また、固定カム14が設けられる駆動
軸13と同軸上に駆動カム15,揺動カム20が配置さ
れている等の関係で、コンパクトなレイアウトとするこ
とができ、車両搭載性にも優れている。
【0048】図1は、クランクシャフトの回転角に対す
る吸,排気弁の作動角を示す特性図で、機関運転状態に
対する第2吸気弁12の作動角の設定の一例を示してい
る。また、図2は、吸気弁の開弁,閉弁時期を模式的に
示しており、L1は第1吸気弁11の開弁,閉弁時期
を、L2は第2吸気弁12の開弁,閉弁時期を、破線L
3は吸気弁全体の開弁時期及び閉弁時期を表している。
また、図2の左端の円グラフは、第1吸気弁11の作動
角に対応しており、残りの円グラフは、図3に示すよう
に第1吸気弁11の作動角と第2吸気弁12の作動角と
を重ね合わせた吸気弁全体の作動角に対応している。こ
こで、円グラフの最上部が上死点(TDC)に、最下部
が下死点(BDC)に対応している。
【0049】図1,2に示すように、作動角一定の第1
吸気弁11は、開弁時期が吸気上死点近傍に設定され、
かつ、閉弁時期が下死点よりもある程度進角して設定さ
れている。一方、作動角が変化する第2吸気弁12は、
上述したように制御軸16の位相にかかわらず中心角が
略一定であり、その中心角θ2が第1吸気弁の中心角θ
1よりもΔθだけ遅角して設定されている。つまり、第
2吸気弁12の中心角θ2は、上死点と下死点との略中
間の位相に設定されており、作動角を大きくしたとき
に、下死点よりも進角して開弁するとともに上死点より
も遅角して閉弁するようになっている。一方、第1吸気
弁11の中心角θ1は、第2吸気弁12の中心角θ2よ
りも進角設定され、つまり下死点寄りに設定されてい
る。
【0050】より具体的には、低回転低負荷時(常用
域)には、第2吸気弁12の作動角が小作動角側に設
定,制御される。図1(a)は、最小作動角時の設定状
態を示しており、このような場合、第2吸気弁12の開
弁時期が第1吸気弁11の開弁時期よりも遅角し、か
つ、第2吸気弁12の閉弁時期が第1吸気弁11の閉弁
時期よりも進角している。このために、吸気弁全体とし
ては、実質的に、第1吸気弁11の開弁時期に開弁し、
かつ、第1吸気弁11の閉弁時期に閉弁する形となる。
つまり、吸気弁全体としては、早期閉弁となり、ポンプ
損失低減効果が期待できるとともに、開弁時期が上死点
近傍に設定されるため、バルブオーバーラップ(O/
L)量が抑制され、燃費の向上を図ることができる。
【0051】なお、例えば吸気ポートに燃料を供給する
形式の内燃機関の場合には、図1(a)に示すような最
小作動角時においても、噴射燃料がバルブ傘裏に溜まる
ことなく筒内へ良好に供給されるように、ある程度のバ
ルブリフト量(作動角)を確保する必要がある。
【0052】また、例えば所定の中負荷域では、図1
(b)に示すように、第2吸気弁12の作動角が中程度
となる中作動角状態に設定,制御される。この場合に
は、第2吸気弁12の中心角が相対的に遅角している関
係で、第2吸気弁12の閉弁時期が第1吸気弁11の閉
弁時期よりも遅角する。したがって、吸気弁全体として
は、実質的に、第1吸気弁11の開弁時期に開弁し、第
2吸気弁12の閉弁時期に閉弁する。
【0053】更に、出力性能が要求される高回転高負荷
時には、第2吸気弁12の作動角が大作動角側、例えば
図1(c)に示すような最大作動角状態に設定される。
この状態では、第2吸気弁12の開弁時期が第1吸気弁
11の開弁時期よりも進角するとともに、第2吸気弁1
2の閉弁時期が第1吸気弁11の閉弁時期よりも遅角す
る。従って、吸気弁全体としては、第2吸気弁12の開
弁時期に開弁し、第2吸気弁12の閉弁時期に閉弁する
形となる。
【0054】このように、第2吸気弁12の作動角を変
化させることにより、吸気弁全体としての開弁時期及び
閉弁時期が適宜に変化する。具体的には、仮に作動角が
最小作動角から最大作動角へ変化する場合、吸気弁全体
としての開弁時期及び閉弁時期は、両吸気弁11,12
の閉弁時期が等しくなるまでは一定(第1吸気弁11の
開弁時期及び閉弁時期)で、それから両吸気弁11,1
2の開弁時期が等しくなるまでは、開弁時期が一定(第
1吸気弁11の開弁時期)のまま閉弁時期(第2吸気弁
12の閉弁時期)が遅角し、その後には開弁時期(第2
吸気弁12の開弁時期)が進角しつつ閉弁時期(第2吸
気弁12の閉弁時期)が遅角する。
【0055】従って、例えば低回転低負荷域では、負荷
の増加に伴って、第2吸気弁12の作動角を増加させる
ことにより、開弁時期を吸気上死点近傍に維持したまま
で、閉弁時期を要求に応じて遅角させていくことができ
る。従って、バルブオーバーラップ量の増加を招くこと
なく、効果的にポンプ損失を低減することができる。
【0056】また、例えば高回転高負荷領域では、機関
回転数の上昇に伴って、第2吸気弁12の作動角を増加
させることにより、吸気弁全体の閉弁時期が遅角して吸
気慣性効果を有効利用することができるとともに、吸気
弁全体の開弁時期が進角してバルブオーバーラップ量が
増加し、掃気効果を良好に得ることができる。
【0057】このように、中心角が略一定で作動角が変
化する可変動弁機構V2を用いつつ、出力の向上と燃費
の低減とを高いレベルで両立することができる。参考と
して、機関回転数とトルクに応じて必要とされる作動角
のマップを図5に示す。
【0058】図6は、第2吸気弁12の作動角(制御軸
16の位相)を設定,制御するために、上記エンジンコ
ントロールユニットによって実行されるフローチャート
である。このルーチンは、例えば所定のクランク角毎あ
るいは所定時間毎に繰り返し実行される。
【0059】ステップ102では揺動カム20等に取り
付けられた図示せぬセンサにより、可変吸気弁つまり第
2吸気弁12の実作動角が読み込まれる。ステップ10
3では機関回転数が、ステップ104では機関のトルク
が読み込まれる。ここで機関のトルクは、基本燃料パル
ス幅Tp、あるいはスロットルバルブ開度TVOであっ
ても良い。ステップ105では、機関の水温Twが読み
込まれる。
【0060】ステップ105で読み込んだ水温Twが所
定の値Tw1よりも低い場合、ステップ106からステ
ップ111へ進み、作動角の設定,制御は行われない。
この理由は、主に、低水温の場合、壁流等の増加に伴う
燃焼悪化を招くO/L量の付与を抑制するためである。
油圧で制御する場合には、水温の代わりに油圧を用いて
も良い。
【0061】所望の水温Tw1以上の場合には、ステッ
プ106からステップ107へ進み、回転数及び負荷に
応じた作動角(又は制御軸の位相)の制御マップから、
運転条件に応じた目標作動角(又は制御軸の目標位相)
の値を選択し、続くステップ108で読み込む。読み込
まれた目標作動角に従い、ステップ109では、制御軸
16を駆動するアクチュエータ33の制御用に、例えば
P分、I分、D分を演算する。ステップ110では、ス
テップ109で演算された変数に基づき、アクチュエー
タ33を作動させる。
【0062】次に、本実施形態の可変動弁機構V2が好
適に適用される内燃機関の燃焼室や吸,排気弁につい
て、図7〜10に示す第1〜4実施例を参照して考察す
る。なお、図7〜図10は、シリンダヘッド21の底面
図に対応している。
【0063】先ず、全実施例に共通する基本的な構成を
説明すると、シリンダヘッド21の底面には、ペントル
ーフ型等の燃焼室22が凹設されており、この燃焼室2
2の壁面には、スラスト−反スラスト方向(図7〜10
の左右方向)の一側に、一対の吸気弁11,12により
開閉される吸気ポートが隣設して開口形成され、かつ、
スラスト−反スラスト方向の他側に、一対の排気弁3
1,32により開閉される排気ポートが隣設して開口形
成されている。これらの吸気弁11,12及び排気弁3
1,32に囲まれる燃焼室22の略中央部には、点火プ
ラグ用のプラグ孔23が形成されている。
【0064】燃焼室22は、基本的にはピストンと同心
円状の範囲に形成されているが、スラスト−反スラスト
方向の周縁部には、シリンダヘッド21の底面と略同一
面をなすスキッシュエリア29,30(30A〜30
D)が形成されている。これらのスキッシュエリア2
9,30は、周知のように、ピストン上死点時にピスト
ン頂面と僅かな隙間を介して対向するように設定されて
おり、主として、ピストン頂面とともに、ピストン運動
に応じて燃焼室内にガス流動を与える機能を有してい
る。
【0065】図7に示す第1実施例は、一般的な燃焼室
22の形状であって、吸気弁側のスキッシュエリア30
Aと排気弁側のスキッシュエリア29とが同じ形状に設
定されている。また、吸気弁11,12が互いに同じ開
口面積(弁径)に設定されるとともに、排気弁31,3
2が互いに同じ開口面積に設定され、かつ、吸気弁1
1,12の開口面積が排気弁の開口面積よりも若干大き
く設定されている。
【0066】これに対し、図8に示す第2実施例では、
吸気弁側のスキッシュエリア30Bが、排気弁側のスキ
ッシュエリア29よりも燃焼室22の中央部側へ延長形
成されており、つまり、吸気弁11,12の開口部近傍
にまで拡大されている。この関係で、燃焼室22の吸気
弁側の壁面22aが、点火プラグと対向するように起立
する形となっている。この結果、吸気ポートから流入す
る吸入空気ガス流動に縦渦成分が効果的に与えられる。
また、低回転低負荷領域では、上述したように第1、第
2吸気弁11,12にリフト差がついているため、吸入
空気ガス流動の横渦成分が効果的に強化される。この両
者の相乗効果により、更なる燃焼の改善を図ることがで
きる。
【0067】図9に示す第3実施例は、可変動弁機構V
2が適用された第2吸気弁12の開口面積を、作動角一
定の第1吸気弁11の開口面積よりも大きく設定してい
る点で、図8に示す第2実施例と異なっている。このよ
うに、作動角可変の第2吸気弁12の通路面積を相対的
に増加させることにより、機関の流入空気抵抗を抑制で
き、更なる最高出力回転数の上昇と最高出力の上昇とを
図ることができる。
【0068】図10に示す第4実施例は、作動角可変の
第2吸気弁12に隣設する第2排気弁32の開口面積
を、作動角一定の第1吸気弁11に隣設する第1排気弁
31の開口面積よりも小さく設定している点で、図9に
示す第3実施例と異なっている。この第4実施例では、
第2吸気弁12の通路面積を更に増加することができる
ため、機関の流入空気抵抗を減少でき、最高出力回転数
及び最高出力の更なる向上を図ることができる。
【0069】図11は、吸気弁11,12の作動角の他
の設定例を示している。この例では、図2に示す特性に
対し、可変動弁機構V2を備える第2吸気弁12の作動
角を小作動角側から大作動角側へ変更する際に、その閉
弁時期が下死点まで遅角する前に、開弁時期が上死点よ
りも進角するように設定されている。具体的には、第2
吸気弁12の中心角が、上死点と下死点の中間位相より
も上死点側へオフセットして設定されている。
【0070】この場合、例えば中負荷領域において、吸
気弁全体を下死点前に閉弁させつつ、吸気弁全体の開弁
時期を上死点よりも進角させて、積極的にバルブオーバ
ーラップを付与することが可能となる。また、このよう
な場合、吸気弁全体の閉弁時期が下死点前となっている
ため、仮に両吸気弁を作動角一定の固定動弁とした場合
に比して、同一負荷に対するスロットル開度(図示省
略)が相対的に大きくなる。そのため、上記のようなO
/Lの付与による所望の内部EGR効果を得つつ、吸気
管内に噴き戻される排気をより確実に抑制することがで
きる。このことにより、排気の熱を筒内で有効に利用で
き、ポンプ損失低減に加え、未燃燃料の気化促進、ある
いは温度上昇によるクエンチ層の減少により更なる燃費
向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る吸気弁駆動制御装置
の作動角特性を示すグラフ。
【図2】上記実施形態に係る吸気弁側の開弁時期及び閉
弁時期を模式的に示すグラフ。
【図3】図2に用いられる作動角の円グラフを説明する
ための説明図。
【図4】上記実施形態に係る吸気弁駆動制御装置の機械
的構成を示す概略構成図。
【図5】参考としての作動角のマップを示す特性図。
【図6】上記実施形態に係る作動角の設定,制御の流れ
を示すフローチャート。
【図7】第1実施例に係る内燃機関の燃焼室の底面対応
図。
【図8】第2実施例に係る内燃機関の燃焼室の底面対応
図。
【図9】第3実施例に係る内燃機関の燃焼室の底面対応
図。
【図10】第4実施例に係る内燃機関の燃焼室の底面対
応図。
【図11】本発明の他の実施形態に係る作動角特性を示
すグラフ。
【図12】従来例及び本発明に係る可変動弁機構の作用
説明図。
【図13】従来例及び本発明に係る可変動弁機構の作用
説明図。
【符号の説明】
11…第1吸気弁 12…第2吸気弁 13…駆動軸 14…固定カム 15…駆動カム 16…制御軸 17…制御カム 18…ロッカーアーム 20…揺動カム 25…リング状リンク 26…ロッド状リンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AA12 AB03 AB07 BA19 CA02 DA12 DA13 DA15 DA70 EA03 EA04 EA08 EA13 EA14 EA17 EA22 EA24 EA31 EA32 EA35 FA01 FA06 FA08 FA09 FA25 FA26 GA06 GA07 3G092 AA01 AA05 AA10 AA11 DA01 DA05 DA12 DA14 DG03 EA03 EA04 EA11 EC09 FA02 FA21 FA25 GA05 GA06 GA12 GA17 GA18 HA06Z HA11Z HB01Z HE01Z HE04Z HE08Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各気筒毎に第1吸気弁及び第2吸気弁が
    設けられた内燃機関において、 クランクシャフトと同期して回転する駆動軸と、 この駆動軸と一体的に回転し、上記第1吸気弁を駆動す
    る固定カムと、 上記駆動軸と第2吸気弁との間に設けられ、第2吸気弁
    の中心角を略一定として、その作動角を可変制御する可
    変動弁機構と、を備え、 上記第1吸気弁は、作動角が一定で、略上死点近傍で開
    弁するとともに、下死点よりも進角して閉弁し、 少なくとも第2吸気弁の最小作動角時には、第2吸気弁
    の開弁時期を、第1吸気弁の開弁時期よりも遅角させる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気弁駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 各気筒毎に第1吸気弁及び第2吸気弁が
    設けられた内燃機関において、 クランクシャフトと同期して回転する駆動軸と、 この駆動軸と一体的に回転し、上記第1吸気弁を駆動す
    る固定カムと、 上記駆動軸と第2吸気弁との間に設けられ、第2吸気弁
    の中心角を略一定として、その作動角を可変制御する可
    変動弁機構と、を備え、 上記第1吸気弁は、作動角が一定で、略上死点近傍で開
    弁するとともに、下死点よりも進角して閉弁し、 上記第2吸気弁の中心角は第1吸気弁の中心角よりも遅
    角しており、 少なくとも第2吸気弁の最小作動角時には、第2吸気弁
    の閉弁時期を第1吸気弁の閉弁時期よりも進角させ、 少なくとも第2吸気弁の最大作動角時には、第2吸気弁
    の開弁時期を第1吸気弁の開弁時期よりも進角させるこ
    とを特徴とする内燃機関の吸気弁駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも高負荷時には、機関回転数の
    上昇に応じて、上記第2吸気弁の閉弁時期が遅角するよ
    うに、第2吸気弁の作動角を増加させることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の内燃機関の吸気弁駆動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも低回転低負荷時には、負荷の
    上昇に応じて上記第2吸気弁の作動角を増加させること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関
    の吸気弁駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 上記第2吸気弁の作動角を小作動角側か
    ら大作動角側へ変更する際に、第2吸気弁の閉弁時期が
    下死点まで遅角する前に、第2吸気弁の開弁時期が上死
    点よりも進角することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の内燃機関の吸気弁駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 上記可変動弁機構は、 上記駆動軸の外周に揺動可能に外嵌し、上記第2吸気弁
    を駆動する揺動カムと、 上記駆動軸と略平行に配置され、機関運転状態に応じて
    回動制御される制御軸と、 この制御軸に偏心して設けられ、この制御軸と一体的に
    回転する制御カムと、 この制御カムの外周に回転可能に外嵌するロッカーアー
    ムと、 上記駆動軸に偏心して設けられ、この駆動軸と一体的に
    回転する駆動カムと、この駆動カムの外周に回転可能に
    外嵌するとともに、上記ロッカーアームの一端に連結す
    るリング状リンクと、 上記ロッカーアームの他端と揺動カムとを連結するロッ
    ド状リンクと、を有することを特徴とする請求項1〜5
    記載の内燃機関の吸気弁駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 上記内燃機関の燃焼室内に縦渦流を生成
    する縦渦流生成手段を有することを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の内燃機関の吸気弁駆動制御装
    置。
  8. 【請求項8】 上記内燃機関のシリンダヘッドの底面に
    凹設される燃焼室の一側に、上記第1吸気弁及び第2吸
    気弁が配置されるとともに、この燃焼室の他側に、一対
    の排気弁が配置され、かつ、上記燃焼室の吸気弁側及び
    排気弁側の周縁部に、シリンダヘッドの底面と略同一平
    面をなすスキッシュエリアが形成され、 吸気弁側のスキッシュエリアが、排気弁側のスキッシュ
    エリアに比して、燃焼室の中央部側へ拡大されているこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機
    関の吸気弁駆動制御装置。
  9. 【請求項9】 上記第2吸気弁の開口面積が第1吸気弁
    の開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項1〜8
    のいずれかに記載の内燃機関の吸気弁駆動制御装置。
  10. 【請求項10】 上記内燃機関の燃焼室の一側に、上記
    第1吸気弁及び第2排気弁が配置されるとともに、上記
    燃焼室の他側に、上記第1吸気弁に隣設する第1排気弁
    と、上記第2吸気弁に隣設する第2排気弁とが配置さ
    れ、 上記第2排気弁の開口面積が第1排気弁の開口面積より
    も小さいことを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の
    吸気弁駆動制御装置。
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